【文献】
Orange,Views on network-assisted interference cancellation and suppression[online], 3GPP TSG-RAN WG1#72b R1-131633,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72b/Docs/R1-131633.zip>,2013年 4月19日,Pages 1-9
【文献】
3rd Generation Partnership Project,Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 10),3GPP TS 36.213 V10.10.0 (2013-06),2013年 6月,Pages 1,2,29-32
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉ユーザ装置(user equipments(UEs)の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information (IRAI))をサービングeNodeB(eNB)に接続された被干渉UEにサービングeNBによって送信する無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記複数の与干渉UEsのIRAIを前記サービングeNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信するステップを備え、
前記複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIは、前記少なくとも1つの与干渉UE以外の複数の与干渉UEsであってIRAIを通知されている与干渉UEsに割り当てられたRBsを除外することによって決定される。
前記複数の与干渉UEsの中で第1の与干渉UEのIRAIは、前記被干渉UEに対して明示的に送信されないが、前記複数の与干渉UEsの中でその他の与干渉UEsのIRAIは、前記被干渉UEに明示的に送信され、
前記与干渉セルのシステム帯域内で前記他の与干渉UEsに割り当てられたRBs以外の残りのリソースブロック(resource blocks(RB))は、前記第1の与干渉UEに割り当てられたものとして、非明示的に通知される、請求項1に記載の無線通信方法。
前記複数の与干渉UEsの中の1つの与干渉UEのIRAIでは、前記複数の与干渉UEsの中で被干渉UEに対してIRAIを送信されている与干渉UEsに割り当てられたRBsの帯域内での与干渉リソースブロック(resource block(RB))割り当ては通知されない、請求項1に記載の無線通信方法。
少なくとも、前記与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lの場合、IRAIでは、被干渉UEに割り当てられるRBsの帯域内での与干渉リソースブロック(resource block (RB))割り当てのみが通知される、請求項1に記載の無線通信方法。
前記IRAIのフォーマットは、前記被干渉UEのリソース割り当てタイプ、および/または、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの数に基づいて決定される、請求項1に記載の無線通信方法。
与干渉セルに接続された与干渉ユーザ装置(user equipment(UE))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information(IRAI))を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から被干渉UEによって受信する無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記サービングeNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信された前記IRAIを受信するステップを備え、
少なくとも、前記与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lの場合、前記IRAIでは、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉リソースブロック(resource block (RB))割り当てのみが通知される。
前記IRAIのフォーマットは、前記被干渉UEのリソース割り当てタイプ、および/または、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの数に基づいて決定される、請求項8に記載の無線通信方法。
前記被干渉UEに割り当てられるRBsの数が閾値より小さい場合、RBベースのビットマップまたはRBペアベースのビットマップが前記IRAIにおいて前記被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域に対して採用され、前記RBベースのビットマップまたはRBペアベースのビットマップにおいて、各RBまたはRBペアに対して前記RBまたはRBペアの前記与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために1ビットが使用され、
前記閾値は、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの数が前記閾値より小さいとき、前記RBベースのビットマップまたはRBペアベースのビットマップによる前記IRAIに対するビット数が前記RBベースのビットマップまたはRBペアベースのビットマップ以外の選択されたフォーマットの前記IRAIに対するビット数より小さくなるように定義される、請求項9に記載の無線通信方法。
同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉ユーザ装置(user equipments(UEs)の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information (IRAI))を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から前記被干渉UEによって受信する無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
前記サービングeNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信された前記複数の与干渉UEsのIRAIを受信するステップを備え、
前記複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIは、前記少なくとも1つの与干渉UE以外の複数の与干渉UEsであってIRAIを通知されている与干渉UEsに割り当てられたRBsを除外することによって決定される。
前記サービングeNBから前記被干渉UEにRRCシグナリングを介してシグナリングされる、IRAIを通知され得る与干渉UEsの最大の数、および/または、前記被干渉UEにリソースを割り当てるための前記被干渉UEの下り制御情報(downlink control information(DCI))内でシグナリングされる、IRAIを前記サービングeNBから前記被干渉UEに現在通知すべき前記複数の与干渉UEsの現在の数を受信するステップと、
前記IRAIを前記最大の数および/または前記現在の数に基づいて検出するステップと、
をさらに備える、請求項14に記載の無線通信方法。
前記複数の与干渉UEsの中の1つの与干渉UEのIRAIでは、前記複数の与干渉UEsの中で被干渉UEに対してIRAIを送信されている与干渉UEsに割り当てられたRBsの帯域内での与干渉リソースブロック(resource block(RB))割り当ては通知されない、請求項13に記載の無線通信方法。
同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉ユーザ装置(user equipments(UEs))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information (IRAI))をeNodeB(eNB)に接続された被干渉UEに送信するための前記eNBであって、前記eNBは、
前記複数の与干渉UEsのIRAIを前記eNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信するように構成された送信部を備え、
前記複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIは、前記少なくとも1つの与干渉UE以外の複数の与干渉UEsであってIRAIを通知されている与干渉UEsに割り当てられたRBsを除外することによって決定される。
与干渉セルに接続された与干渉ユーザ装置(user equipment(UE))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information (IRAI))を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から受信する前記被干渉UEとしてのユーザ装置(user equipment(UE))であって、前記ユーザ装置は、
前記サービングeNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信される前記IRAIを受信するように構成された受信部を備え、
少なくとも、前記与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2―Lの場合、前記IRAIは、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉リソースブロック割り当て(interfering resource block(RB)allocation)のみを通知する。
前記IRAIのフォーマットは、前記被干渉UEのリソース割り当てタイプ、および/または、前記被干渉UEに割り当てられたRBsの数に基づいて決定される、請求項18に記載のユーザ装置。
同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉ユーザ装置(user equipments(UEs))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information(IRAI))を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から受信する前記被干渉UEとしてのユーザ装置(user equipment(UE))であって、前記ユーザ装置は、
前記サービングeNBから前記被干渉UEにL1シグナリングを介して送信される前記複数の与干渉UEsのIRAIを受信するように構成された受信部を備え、
前記複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIは、前記少なくとも1つの与干渉UE以外の複数の与干渉UEsであってIRAIを通知されている与干渉UEsに割り当てられたRBsを除外することによって決定される。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の詳細な説明において、その一部をなす添付の図面を参照する。図面において同一の符号は、別段文脈によって示されない限り、一般に同一の構成要素を特定する。本開示の態様は、幅広い様々な構成において配置、置き換え、組み合わせおよび設計されることができることは容易に理解されよう。これらの全ては、明確に企図されており、本開示の一部をなす。
【0023】
(第1の実施形態)
本開示において、与干渉セルと被干渉UEとの間の干渉は、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)からPDSCHであるとする。しかしながら、当業者にとって、本開示に記載された解決法は、他の干渉が存在するシナリオにおいて、PDSCHからPDSCHへの干渉通知に適用されることは自明であり、本開示の概念は、他の干渉にも適用され、例えば、eIMTA(Further Enhancements to LTE TDD for DL-UL Interference Management and Traffic Adaptation)において、隣接セルの上り信号も干渉源となることがあり、DLとUL両方の干渉通知がサポートされている場合、DCIにおいて、DL/ULインジケータが必要となり得る。
【0024】
PDSCH-to-PDSCHの干渉を通知するために、与干渉セルに接続された与干渉UEの干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information(IRAI))は、サービングeNBからサービングeNBに接続された被干渉UEに送信される必要がある。IRAIは、どの与干渉RB(s)が与干渉セルによって与干渉UEに割り当てられているかを通知し、被干渉UEは、どのRB(s)が干渉を受けているのかをIRAIから知ることができる。IRAIは、被干渉UEに対するRB割り当てなど、被干渉UEのUE固有情報を通知する従来のDCI(Downlink Control Information)から分けられた、干渉を通知するための与干渉DCIにおいて通知できる。本開示において、被干渉UEに対するUE固有情報を通知するための従来のDCIは、被干渉UEにリソース割り当てるための被干渉UEのDCI、または、単に被干渉UEのDCIともいう。IRAIに加えて、与干渉DCIは、変調次数(Modulation Order)、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)/RI、DMRS(Demodulation Reference Signal)ID、UE固有のCRS power boosting factor(p-a)など、他の情報も有することができる。表1は、与干渉DCIを例示している。尚、表1において、他の情報を包含していることと、与干渉DCIのフォーマットは、単なる例示であり、本開示を限定する意図はない。
【表1】
【0025】
本開示の第1の実施形態は、
図2に示すように、サービングeNBによって与干渉セルに接続された与干渉UEのIRAIをサービングeNBに接続された被干渉UEに送信するための無線通信方法を提供する。
図2は、本開示の第1の実施形態に係る無線通信方法200を示す。この方法200は、IRAIをサービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信するステップ201を備え、少なくとも、与干渉UEのリソース割り当てタイプが、タイプ0、タイプ1、または、タイプ2−Lの場合、IRAIは、与干渉RB割り当てのみを被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で通知する。尚、本開示において言及したリソース割り当てタイプのタイプ0、タイプ1、タイプ2−Lと、タイプ2−Dは、本開示に参照により組み込まれた、3GPP TS 36.213:"Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical layer procedures,"によって定義されたタイプをいう。
【0026】
第1の実施形態によれば、少なくとも、与干渉UE(本開示において、「干渉端末」ともいう)のいくつかのリソース割り当てタイプに対して、被干渉RBsおよび重複した与干渉RBs(すなわち、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で)のみ、SLIC受信機に対して通知する必要があり、すなわち、干渉を被干渉UEに通知する際に、被干渉UEに割り当てられたRBs(すなわち、被干渉RBs)は、与干渉RBsの「システム帯域(system bandwidth (SBW))」(仮想SBWという)とみなされる、とした概念が提供される。この場合、与干渉端末のチャネル推定および復調の両方のために、重複したRBsにおける干渉信号のみ再構築され、キャンセルされうる。
【0027】
図3は、干渉を通知するために使用される与干渉RBsの仮想SBWを説明するための概略図である。
図3において、前方に傾斜している斜線、または、交差線に埋められた領域は、被干渉RBs(すなわち、被干渉UEに割り当てられたRBs)を表し、後方に傾斜している斜線、または、交差線に埋められた領域は、与干渉RBs(すなわち、与干渉UEに割り当てられたRBs)を表し、交差線で埋められた領域は、被干渉UEおよび与干渉UEの両方に割り当てられたRBsを表す。従来技術によれば、
図3において、左側に示すように、全ての与干渉RBsは、被干渉UEに通知する必要があるが、本開示の第1の実施形態によれば、
図3において、右側に示すように、被干渉RBsに重複した与干渉RBs(すなわち、交差線に埋められた領域によって表されるRBs)のみを通知する必要があり、これは、被干渉RBsの帯域を与干渉RBsの「システム帯域(system bandwidth)(SBW)」(すなわち、仮想SBW)として、扱うことである。幾つかの与干渉RBsを通知する必要が無いので、ビットを残しておけることは明らかである。尚、本開示において、被干渉RBsの割り当て粒度(allocation granularity)が与干渉RBsの割り当て粒度より小さく、与干渉RBsの割り当て単位(粒度)の一部のみが被干渉RBsの割り当て単位と重複していた場合、この与干渉RBの割り当て単位は、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内にあるものとみなされる。例えば、被干渉RBsの割り当てタイプがタイプ2−Dで、与干渉RBsの割り当てタイプがタイプ−0の場合、被干渉RBsの割り当て単位は、1つのスロットに対して、1つのPRB(one PRB)であり、与干渉RBsの割り当て単位は、1つのRBペアグループ(one RB pair group)である。この場合、タイプ−0における与干渉RBsのRBペアグループの1つのスロットの1PRBのみが、タイプ2−Dにおける被干渉RBsのPRBと重複していたとしても、与干渉RBsのRBペアグループは、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内にあるとみなす。
【0028】
タイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lに対して、物理RBs(PRB)の配置パターンは、仮想RBs(VRB)の配置パターンと同じなので、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lのとき、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内の与干渉RBsのみが通知され得ることは、当業者には自明な内容である。しかしながら、タイプ2−Dに対しては、VRBsからPRBsへマッピングする時にRB再配置がある。
図4は、SBWが25個のRBsとされ、ギャップ値(gap value(GAP))が12であるタイプ2−Dにおける、SBWおよびギャップ値に依存するVRBからPRBへのマッピングの例を概略的に示している。尚、具体的なパラメータやパターンは、単なる例示であり、本開示を限定する意図はない。PRBsは、対応するVRBsが仮想SBW内に位置し得るが、RBペアインターリーヴィング(interleaving)およびRB分配の後で、与干渉UEに対応するSBW全体に分配され得るということが
図4から得られる。従って、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dのとき、仮想SBW内の通知が常に適用されるわけではない。いつどのように仮想SBW内の通知がタイプ2−Dに適用されるかは、後述する。次に、第1の実施形態の具体例を詳細に説明する。
【0029】
第1の実施形態の第1の例において、被干渉UEの全ての割り当てタイプに対して、同じ割り当て方法が使用される。具体的には、IRAI内で、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0のとき、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で、RBグループ(RB Group(RBG))ベースのビットマップが与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ1のとき、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択(RBG-based bitmap plus RBG subset selection)のモードが与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Lのとき、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で、連続局所的仮想RB(VRB)割り当て(continuous localized virtual RB(VRB)allocation)が与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dのとき、与干渉UEに対応するシステム帯域内で、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用される。
【0030】
第1の例において、RBGベースのビットマップとは、各RBペアグループに対して、このRBペアグループが割り当てられるか否かを通知するために、1ビットが使用され、RBGベースのビットマップの割り当て単位は、RBペアグループであることを意味する。RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードとは、RBGベースのビットマップにおいて使用されるビットに加え、追加的ビットがRBGのサブセット選択のために使用され("P"は、RBGにおけるRBペアの数)、RBGベースのビットマップの割り当て単位は、RBペアであることを意味する。尚、本開示において定義されたRBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードは、本開示によれば、仮想SBW内でRBGごとに通知する必要があるので、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードがシフト・インジケータを採用しない点を除いて、従来のリソース割り当てのタイプ1に似ている。連続局所的仮想VRB割り当ては、開始RBペアおよび連続するRBペアの長さが通知される従来のリソース割り当てのタイプ2−Lに似ている。しかしながら、連続局所的仮想VRB割り当てが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内(すなわち、仮想帯域内)において使用されたとき、被干渉UEに割り当てられたRBsは、周波数領域において、連続しているとみなされ、連続するRBペアの長さは、被干渉RBsの帯域内の与干渉RBsによって占有されたRBペアの数である。タイプ2−Dの割り当てモードは、開始分配VRBペアと連続するVRBペアの長さが通知され、SBWが49個のRBsより大きいとき、ギャップ値も通知される従来のリソース割り当てのタイプ2−Dと同じ割り当てモードをいう。
【0031】
図5−8は、干渉通知を説明するために異なる割り当てタイプにおける被干渉UEおよび与干渉UE(与干渉端末)に対するリソース割り当ての例を示す。これらのリソース割り当ての例において、前方に傾斜している斜線に埋められたブロックは、被干渉RBs(すなわち、被干渉UEに割り当てられたRBs)を表し、後方に傾斜している斜線、または、交差線に埋められたブロックは、与干渉RBs(すなわち、与干渉UEに割り当てられたRBs)を表し、これらのブロックの中で、交差線で埋められたブロックは、被干渉RBs(仮想SBW)の帯域内の与干渉RBsを表す。これらの例において、サービングセルの被干渉UEに対応するSBWと与干渉セルの与干渉UEに対応するSBWはともに5MHz(25個のRBs)である。
【0032】
図5は、タイプ0における被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける、与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、PDSCHにおいて、被干渉UEに対して12個のRBsまたは6個のRBGsが割り当てられている。従来技術によれば、与干渉RBsを通知するために、与干渉端末のSBW全体における全ての与干渉RBsが通知される必要がある。具体的には、タイプ0の与干渉端末に対して、干渉を通知するために必要なビット数は、N
RBGDL=13(N
RBGDLは与干渉UEのSBW全体におけるRBGsの数を表す)と等しく、タイプ1の与干渉端末に対して、干渉を通知するために必要なビット数は、タイプ0に対応する13であり、タイプ2−Lの与干渉端末に対して、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数1】
(N
RBDLは与干渉UEのSBW全体におけるRBsの数を表し、
図5の例においては、25である)と等しく、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、干渉を通知するために必要なビット数も、
【数2】
である。さらに、従来技術によれば、与干渉端末の異なる割り当てタイプ対して、同じサイズを持つようにリソース割り当てを通知するためのDCI内のセクション(section)(以下、リソース割り当てセクションともいう)は、パディングされ(padded)、リソース割り当てセクションのサイズは、与干渉端末の異なる割り当てタイプの中で最大となる(この場合、タイプ0とタイプ1)。さらに、与干渉端末の割り当てタイプを通知するために追加の2ビットが必要となる。従って、従来技術による、干渉を通知するために必要な総ビット数は、13+2=15となる。
【0033】
これに対して、第1の実施形態の第1の例によれば、与干渉端末の仮想SBWにおいて(すなわち、被干渉RBsの帯域内)のみ、上述したそれぞれの割り当てモードがタイプ0、タイプ1およびタイプ2−Lの与干渉端末に対して、採用することができる。つまり、タイプ0、タイプ1およびタイプ2−Lの与干渉端末に対して、被干渉RBsの帯域内の与干渉RBsのみがIRAIにおいて通知され得る。
図5に示すように、本開示によれば、交差線によって埋められたブロックによって表す与干渉RBsのみ、タイプ0、タイプ1およびタイプ2−Lの与干渉端末に対して、通知され得る。具体的には、タイプ0の与干渉端末に対して、被干渉RBsの帯域において、RBGベースのビットマップが使用され、6個のRBGsのみ被干渉UEに対して割り当てられることから、干渉を通知するために必要なビット数は、N
RBGPDSCH=6(N
RBGPDSCHは、被干渉RBsの帯域内のRBGsの数を表す)と等しく、タイプ1の干渉端末に対して、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数3】
(Pは、RBG内のRBsの数であり、この例においては、2)と等しく、タイプ2−Lの与干渉端末に対して、連続局所的VRB割り当てが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数4】
(N
RBPDSCHは被干渉RBsの帯域内のRBsの数を表し、本例においては12)と等しく、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉端末のSBW全体において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数5】
と等しくなる。
【0034】
本実施形態の第1の例に係るこのケースにおいて、干渉を通知するためのIRAIの最大サイズは、9ビットであることがわかる。IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得ることが好ましい。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、IRAI内で通知され得るので、与干渉端末の4つのリソース割り当てタイプを通知するために、追加の2ビットが必要となる。その結果、第1の実施形態の第1の例に係る、干渉を通知するために必要な総ビット数は、9+2=11となり、従来技術と比べて、4ビットの節約となる。
【0035】
図6は、タイプ1における被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、PDSCHにおいて、被干渉UEに対して9個のRBsが割り当てられる。
図5に示したケースと同様に、従来技術によれば、与干渉RBsを通知するためには、15ビット必要である。これに対して、第1の実施形態の第1の例によれば、タイプ0の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマップが被干渉RBsの帯域内で使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、N
RBGPDSCH=N
RBPDSCH=9と等しく、タイプ1の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、
【数6】
と等しく、タイプ2−Lの与干渉端末に対して、連続局所的VRB割り当てが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要とされるビット数は、
【数7】
と等しく、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉端末のSBW全体において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数8】
と等しくなる。
【0036】
本実施形態の第1の例に係るこのケースにおいて、干渉を通知するためのIRAIの最大サイズは10ビットであることがわかる。IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得ることが好ましい。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、IRAI内で通知され得るので、与干渉端末の4つのリソース割り当てタイプを通知するために、追加の2ビットが必要となる。その結果、第1の実施形態の第1の例に係る、干渉を通知するために必要な総ビット数は、10+2=12となり、従来技術と比べて、3ビットの節約となる。
【0037】
図7は、タイプ2−Lにおける被干渉UEと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、被干渉UEに対して、PDSCHにおいて、17個のRBsが割り当てられる。
図5に示したケースと同様に、従来技術によれば、与干渉RBsを通知するためには、15ビット必要である。これに対して、第1の実施形態の第1の例によれば、タイプ0の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマップが被干渉RBsの帯域内で使用され、干渉を通知するために必要とされるビット数は、N
RBGPDSCH=9と等しく、タイプ1の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、
【数9】
と等しく、タイプ2−Lの与干渉端末に対して、連続局所的VRB割り当てが被干渉RBsの帯域において使用され、その結果、干渉を通知するために必要となるビット数は、
【数10】
と等しく、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉端末のSBW全体において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数11】
と等しくなる。
【0038】
本実施形態の第1の例に係るこのケースにおいて、干渉を通知するためのIRAIの最大サイズは、10ビットであることがわかる。IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得ることが好ましい。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、IRAI内で通知され得るので、与干渉端末の4つのリソース割り当てタイプを通知するために、追加の2ビットが必要となる。その結果、第1の実施形態の第1の例に係る、干渉を通知するために必要な総ビット数は、10+2=12となり、従来技術と比べて、3ビットの節約となる。
【0039】
図8は、タイプ2−Dにおける被干渉UEと、タイプ0、1、2−Lおよび2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、被干渉UEに対して、PDSCHにおいて、3個のVRBsが割り当てられ、
図8の最上部に示すように、VRBからPRBへのマッピング(mapping)の後で、PRBの分散が得られる。尚、本開示における、各数式において割り当てられたRBペア、または、RBGsの数を算出する際に、RBペアまたは、RBGが完全に、または、部分的に割り当てられている場合、RBペアまたはRBGは、割り当てられているとみなされる。例えば、
図8の場合、4個のRBGsおよび6個のRBペアが被干渉UEに対して割り当てられている。
図5に示したケースと同様に、従来技術によれば、与干渉RBsを通知するために15ビット必要になる。これに対して、第1の実施形態の第1の例によれば、タイプ0の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマップが被干渉RBsの帯域内で使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、N
RBGPDSCH=4であり、タイプ1の与干渉端末に対して、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、
【数12】
と等しく、タイプ2−Lの与干渉端末に対して、連続局所的VRB割り当てが被干渉RBsの帯域において使用され、干渉を通知するために必要となるビット数は、
【数13】
と等しく、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉端末のSBW全体において使用され、干渉を通知するために必要なビット数は、
【数14】
と等しくなる。
【0040】
本実施形態の第1の例に係るこのケースにおいて、干渉を通知するためのIRAIの最大サイズは、9ビットであることがわかる。IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得ることが好ましい。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、IRAI内で通知され得るので、与干渉端末の4つのリソース割り当てタイプを通知するために、追加の2ビットが必要となる。その結果、第1の実施形態の第1の例に係る、干渉を通知するために必要な総ビット数は、9+2=11となり、従来技術と比べて、4ビットの節約となる。
【0041】
尚、第1の実施形態によれば、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、被干渉UEへリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内でも通知され得る。この場合、被干渉UEは、与干渉端末の割り当てタイプを、IRAIを検出する前に知ることができ、IRAIのための上述のパディングを省略でき、結果として、さらなるビットの節約ができる。または、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、RRCシグナリングによって、シグナリングされ得る。この場合、被干渉UEは、与干渉端末の設定されたリソース割り当てタイプを、IRAIを検出する前に知ることができる。結論として、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、サービングeNBから被干渉UEに対して、IRAI内で、または、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内で、または、RRCシグナリングを介して、シグナリングされ得る。
【0042】
第1の実施形態の第1の例において、IRAIのフォーマットは、被干渉UEの全てのリソース割り当てタイプに対して同じである。しかしながら、第1の実施形態によれば、IRAIのフォーマットは、被干渉UEのリソース割り当てタイプに基づいて決定され得る。すなわち、オーバーヘッドをさらに削減するために、IRAIの異なるフォーマットが被干渉UEの異なるリソース割り当てタイプに使用され得る。このコンセプトによる幾つかの例を
図5〜8を参照して以下に説明する。
【0043】
第1の実施形態の第2の例によれば、被干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ1の場合、IRAI内で、与干渉UEのリソース割り当てがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lのとき、RBペアベースのビットマップが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で採用され、このRBペアベースのビットマップにおいて、各RBペアに対して、RBペアが与干渉UEの与干渉RB割り当てによって干渉を受けたか否かを通知するために1ビットが使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dのとき、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために与干渉UEに対応するシステム帯域において使用される。第2の例において、被干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ1の場合、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、2つのタイプのグループに分けることができる。各グループにおいて、同じリソース通知モードが干渉を通知するためにIRAI内で使用され、タイプ0、1および2−Lは、第1のグループ(または、表2のタイプ"0")に属し、タイプ2−Dは、第2のグループ(または、表2のタイプ"1")に属する。
図6を具体的な例にとると、タイプ0、1および2−Lに対して、各RBペアに対して、被干渉RBsの帯域内で、このRBペアが与干渉UEのRB割り当てによって、干渉を受けたか否かを通知するために1ビットを使用され得る。すなわち、被干渉RBs(タイプ1)の割り当て粒度は、与干渉RBs(タイプ0、1または2−L)の割り当て粒度と等しい、または、小さいので、RBペアベースのビットマップを被干渉RBsの帯域内で採用することができる。その結果、タイプ0、1または2−Lの与干渉端末に対して、干渉を通知するために必要となるビット数は、
図6において、被干渉RBに割り当てられたRBsの数が9なので、N
RBGPDSCH=N
RBPDSCH=9と等しくなり得る。さらに、タイプ2−Dの与干渉端末に対して、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉端末のSBWにおいて使用され、
【数15】
ビットが干渉を通知するために必要となる。
【0044】
第1の実施形態の第2の例において、干渉を通知するためのIRAIの最大サイズは、9ビットであることがわかる。尚、具体例における、IRAIのサイズは、2つのタイプのグループに対して同じだが、他のケースにおいて、同じではないこともある。IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得ることが好ましい。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1およびタイプ2−L、または、タイプ2−Dの何れかであるか(すなわち、与干渉UEのリソース割り当てタイプがどのタイプのグループに属するか)についての情報(本開示において、タイプ・インジケータともいう)は、IRAI内でも通知され得るが、その情報は、与干渉端末の4つ全てのリソース割り当てタイプを通知する必要がないことから、2ビットの代わりに1ビットのみ必要となる。その結果、第1の実施形態の第2の例において、干渉を通知するために必要となる総ビット数は、9+1=10であり、従来技術と比べて、5ビットの節約となり、第1の例と比較して、2ビットの節約となる。表2は、従来技術と、第1の例と、第2の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。
【表2】
【0045】
尚、第1の実施形態の第2の例によれば、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1およびタイプ2−L、または、タイプ2−Dの何れかであるかについての情報は、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内でも通知され得る。この場合、被干渉UEは、IRAIを検出する前にその情報を知ることができ、IRAIのためのパディングを省略でき、さらなるビットを節約され得る結果になる。または、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1およびタイプ2−L、または、タイプ2−Dの何れかであるかについての情報は、RRCシグナリングを介してシグナリングされ得る。結論として、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1およびタイプ2−L、または、タイプ2−Dの何れかであるかについての情報は、IRAI内で、または、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内で、または、RRCシグナリングを介して、サービングeNBから被干渉UEへシグナリングされる。
【0046】
これに代えて、あるいは、これに加えて、第1の実施形態の第3の例によれば、被干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dであれば、与干渉UEのリソース割り当てがタイプ0のとき、IRAI内で、RBGベースのビットマップが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ1のとき、RBGベースのビットマッププラスRBGサブセット選択のモードが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Lのとき、連続局所的仮想RB(VRB)割り当てが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dで、被干渉UEに対応するシステム帯域が与干渉UEに対応するシステム帯域と同じで、被干渉UEに対するRBギャップが与干渉UEに対するRBギャップと同じとき、連続分散VRB割り当てが被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域内で与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dで、被干渉UEに対応するシステム帯域が与干渉UEに対応するシステム帯域と異なる、または、被干渉UEに対するRBギャップが与干渉UEに対するRBギャップと異なるとき、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉UEに対応するシステム帯域内で与干渉UEの与干渉RB割り当ての通知をするために使用される。
【0047】
第3の例において、与干渉端末のタイプ0、1および2−Lに対する与干渉端末のリソース通知は、第1の実施形態の第1の例と同じである。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dのときでも、被干渉UEに対応するシステム帯域が与干渉UEに対応するシステム帯域と異なるとき、または、被干渉UEに対するRBギャップと与干渉UEに対するRBギャップと異なるとき、被干渉UEおよび与干渉UEに対する、VRBからPRBへのマッピングは異なり得る。従って、VRBの配分が被干渉UEおよび与干渉UEに対して同じでも、PRBの配分は、被干渉UEと与干渉UEとの間で異なり得る。この関係において、タイプ2−Dの割り当てモードが与干渉UEに対応するシステム帯域において与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用される。タイプ2−Dの割り当てモードは、第1の実施形態の第1の例のものと同じである。
【0048】
しかしながら、第3の例において、被干渉UEおよび与干渉UEのリソース割り当てタイプがともにタイプ2−Dの場合において、被干渉UEに対応するシステム帯域が与干渉UEに対応するシステム帯域と同じで、被干渉UEに対するRBギャップおよび与干渉UEに対するRBギャップが同じのとき、被干渉UEと与干渉UEとに対する、VRBからPRBへのマッピングは同じになり得る。換言すれば、VRBの配分が被干渉UEと与干渉UEとに対して同じである場合、PRBの配分は、被干渉UEと与干渉UEで同じになり得る。従って、この場合、被干渉VRBs内の与干渉VRBsは干渉を通知するために報告できる。具体的には、連続分散VRB割り当てを被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域において与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用できる。ここで、連続分散VRB割り当ては、ギャップ値を通知する必要が無いことを連続分散VRB割り当てにおいて規定された点を除いて、タイプ2の割り当てモードと同様である。開始VRBおよび連続VRBsの長さのみ通知する必要がある。しかしながら、ギャップ値は、連続分散VRB割り当てにおいても通知され得るが、必ずしも通知する必要はない。被干渉UEおよび与干渉UEに対するVRBからPRBへのマッピングモードが同じであるか否かは、RRCシグナリング等の様々な方法で通知され得る。
【0049】
図8を第3の例を説明するための具体例としてとり、タイプ0、1および2−Lの与干渉端末に対して、与干渉端末のリソース通知は第1の実施形態の第1の例と同じなので、ここでは、詳細な説明を省略する。タイプ2−Dの与干渉端末に対して、被干渉UEおよび与干渉UEの帯域幅はともに49個のRBsよりは少ない25個のRBsなので、ギャップ値は同じである。従って、連続分散VRB割り当てが被干渉UEの帯域において与干渉UEの与干渉RB割り当てを通知するために使用され得る。干渉を通知するために必要なビット数は、
【数16】
(N
VRBPDSCHは被干渉RBsの帯域内のVRBペアの数を表す)となり得る。
【0050】
第1の実施形態の第3の例によれば、タイプ2−Dの与干渉端末に使用するビット数を6ビット減らしている。第1の例と同様に、IRAIのサイズは、受信機による検出を容易にするため、与干渉UEの全ての構成されたリソース割り当てタイプに対して、パディングによって、同一とされ得る。さらに、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、IRAI内で通知され得るので、与干渉端末の4つのリソース割り当てタイプを通知するために、追加の2ビットが必要となる。表3は、従来技術(背景技術)と、第1の例と、第3の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。第1の実施形態の第3の例において、干渉を通知するために必要な合計ビット数は、7ビットだけである。
【表3】
【0051】
さらに、同様に、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、サービングeNBから被干渉UEに対して、IRAI内で、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内で、または、RRCシグナリングを介してシグナリングされうる。
【0052】
第1の実施形態の第3の例において、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ2−Dであって、被干渉UEに対応するシステム帯域が与干渉UEに対応するシステム帯域と異なるとき、または、被干渉UEのRBギャップが与干渉UEのRBギャップと異なるとき(すなわち、被干渉UEと与干渉UEに対するVRBからPRBへのマッピングが異なるとき)、第3の例における、リソース通知は、第1の例におけるリソース通知と完全に同じであるため、詳細は繰り返し説明しない。
【0053】
尚、第2および第3の例は、それぞれ単独で、または、組み合わせて採用することができる。例えば、これらの例が組み合わせて採用された場合、第2の例は、被干渉UEのリソース割り当てがタイプ1の場合に採用され、第3の例は、被干渉UEのリソース割り当てがタイプ2―Dの場合に採用される。さらに、被干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、または、タイプ2−Lの場合、いずれかの適切な通知モードが使用され得る、例えば、第1の実施形態の通知モードが使用できる。
【0054】
第1の実施形態によれば、IRAIのフォーマットは、被干渉UEに割り当てられたRBsの数に基づいて決定され得る。例えば、被干渉RBsの数がある値より小さい場合、干渉を通知するためにRBベースのビットマップを使用する方が、例えば、第1の実施形態の第1、第2、または、第3の例において説明した他の方法より効率的となり得る。具体的には、第1の実施形態の第4の例において、被干渉UEに割り当てられたRBsの数が閾値より低い場合、RBベースのビットマップがIRAIにおいて被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域幅に対して採用され、このRBベースのビットマップにおいて、各RBに対して、与干渉UEのRB割り当てによってRBが干渉を受けたかどうかを通知するために1ビットが使用される。この閾値は、被干渉UEに割り当てられたRBsの数が閾値より小さいとき、RBベースのビットマップおよびIRAIに対する総オーバーヘッドがRBベースのビットマップ以外の選択されたフォーマットおよびIRAIに対する総オーバーヘッドより小さくなるように定義される。尚、「RBベースのビットマップ」における「RB」とは、タイプ2−Dがサポートされるため、1つのスロットにおける1つのRBを意味する。タイプ2−Dをサポートする必要が無い場合、例えば、被干渉UEと与干渉UEの何れもがタイプ2−Dのリソース割り当てに設定されていない場合、「RBベースのビットマップ」は、各RBペアに対して、干渉UEのRB割り当てによってそのRBが干渉を受けたかどうかを通知するために1ビットが使用される「RBペアベースのビットマップ」と置き換えられ得る。
【0055】
RBベースのビットマップかRBペアベースのビットマップを被干渉RBsの帯域において干渉を通知するために使用するとき、干渉N
ohbitmapを通知するために必要なビット数(オーバーヘッド)は、タイプ2−Dがサポートされている場合(例えば、2N
VRBPDSCHビットの内の第1のN
VRBPDSCHビットは、第1のスロットにおいて、RBsを通知するために使用され得る、第2のN
VRBPDSCHビットは、第2のスロットにおいて、RBsを通知するために使用され得る、または、2N
VRBPDSCHビットの内の2連続ビットずつ1つのRBペアを2つのスロットにおいてそれぞれ通知するために使用され得る)、2N
VRBPDSCH(割り当てタイプが2−Dで無い場合、N
VRBPDSCHは、N
RBPDSCHと等しい)であり、タイプ2−Dをサポートしていない場合は、N
VRBPDSCHである。干渉を通知するために他の方法を使用するとき、それぞれのビット数は、当業者によって容易に算出され得る。例えば、第1の実施形態の第1、第2、または、第3の例の通知モードがRBベースのビットマップ以外の選択されたフォーマットとして採用された場合、オーバーヘッドの算出方法は、上述の通りである。一般に、パディングが使用され、タイプ・インジケータが、L1シグナリングを介して送信され、これらの通知方法に対するオーバーヘッドは、以下のように表すことができる。
【数17】
【0056】
ただし、N
bittype0,N
bittype1,N
bittype2−L,N
bittype2−Dは、与干渉端末の異なるタイプの干渉を通知するためにそれぞれ使用されるビット数であり、N
typeは、与干渉端末の割り当てタイプの数である。
閾値は、N
ohbitmap=N
ohotherから算出できる。第4の例において、被干渉RBsの数が閾値より小さいとき、被干渉RBsの帯域内のRBベースのビットマップが使用される。
【0057】
次に、
図9を参照して具体例を説明する。
図9は、タイプ0における被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、ここで、被干渉UEに対応するSBWと与干渉UEに対応するSBWはともに5MHz(25個のRBs)であり、4個のRBs(2個のRBGs)が被干渉UEに割り当てられている。この具体例において、第1の実施形態の第1の例による干渉通知モードがRBベースのビットマップ以外に選択されたフォーマットとして採用される。この場合、被干渉RB数の閾値は、タイプ2−Dが式N
ohbitmap=N
ohotherによってサポートされている条件下において、5個のRBペアである。従って、第1の実施形態の第4の例によれば、RBベースのビットマップが使用されるべきであり、RGベースのビットマップに対するオーバーヘッドは、2N
VRBPDSCH=8ビットとなり得るが、第1の例が使用された場合、オーバーヘッドは11ビットになり得る。表4は、従来技術と、第1の例と、第4の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。
【表4】
【0058】
次に、
図10を参照して、他の具体例を説明する。
図10は、タイプ2−Lにおける被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、ここで、被干渉UEに対応するSBWおよび与干渉UEに対応するSBWはともに5MHz(25個のRBs)であり、12個のRBs(6個のRBGs)が被干渉UEに割り当てられている。この具体例において、第1の実施形態の第1の例による干渉通知モードはRBベースのビットマップ以外に選択されたフォーマットとして採用される。この場合、被干渉RB数の閾値は、タイプ2−Dが式N
ohbitmap=N
ohotherによってサポートされている条件下において、5個のRBペアである。従って、第4の実施形態によれば、RGベースのビットマップに対するオーバーヘッドが、2N
VRBPDSCH=24ビットとなり得るが、第1の例が使用された場合、オーバーヘッドは、11ビットとなり得ることから、第1の例による通知モードが使用されるべきである。表5は、従来技術と、第1の例と、第4の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。
【表5】
【0059】
第4の例は、第2と第3の例の概念とを組み合わせて採用することができる。すなわち、IRAIのフォーマットは、被干渉UEのリソース割り当てタイプおよび被干渉UEに割り当てられたRBsの数の両方に基づいて決定できる。
【0060】
上述の概念を説明するために、
図11を参照して具体例を説明する。
図11は、タイプ1における被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、ここで、被干渉UEに対応するSBWと与干渉UEに対応するSBWはともに5MHz(25個のRBs)であり、4個のRBsが被干渉UEに割り当てられる。この具体例において、第1の実施形態の第2の例による干渉通知モードがRBベースのビットマップ以外に選択されたフォーマットとして採用される。この場合、被干渉RB数の閾値は、タイプ2−Dが式N
ohbitmap=N
ohotherによってサポートされている条件下において、5個のRBペアである。その結果、第4の実施形態によれば、RBベースのビットマップが使用されるべきであり、RGベースのビットマップに対するオーバーヘッドは、2N
VRBPDSCH=8ビットとなり得るが、第2の例が使用された場合、オーバーヘッドは、10ビットとなり得る。表6は、従来技術と、第1の例と、第2の例と、第4の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。
【表6】
【0061】
図8を参照して、第4の例に係る他の具体例を説明する。
図8は、タイプ2−Dにおける被干渉UEに対するリソース割り当てと、タイプ0、タイプ1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dにおける与干渉端末に対するリソース割り当ての例を示し、ここで、被干渉UEに対応するSBWと与干渉UEに対応するSBWはともに5MHz(25個のRBs)であり、3個のVRBsが被干渉UEに割り当てられている。この具体例において、第1の実施形態の第3の例による干渉通知モードがRBベースのビットマップ以外に選択されたフォーマットとして採用される。この場合、被干渉RB数の閾値は、式N
ohbitmap=N
ohotherによれば、5個のVRBペアである。従って、第4の実施形態によれば、RBベースのビットマップが使用されるべきであり、RBベースのビットマップに対するオーバーヘッドは、2N
VRBPDSCH=6ビットとなり得るが、第3の例が使用される場合、オーバーヘッドは、7ビットとなり得る。表7は、従来技術と、第1の例と、第4の例との間のオーバーヘッドの比較を示す。
【表7】
【0062】
上記において、タイプ2−Dがサポートされるケースは詳細に説明した。タイプ2−Dがサポートされていないケースについては、第1の実施形態の第4の例に係る方法が、「RBベースのビットマップ」が「RBペアベースのビットマップ」に置き換えられうる点を除いて、同様に適用され得る。
【0063】
さらに、第1の実施形態において、被干渉UEに割り当てられたRBsについての情報は、RRCシグナリングによって被干渉UEにシグナリングされ得る。割り当て情報は、リソース割り当てタイプ、RB数および/またはRBの位置を含む。このようにして、被干渉UEは、被干渉UEのDCIではなく、RRCシグナリングを介して、割り当て情報を知ることができる。従って、IRAI、または、IRAIを組み込む与干渉DCIは、被干渉UEのDCIから独立して、かつ並行して、ブラインド検出され得る。
【0064】
第1の実施形態において、上述の方法を行うためにeNBが提供される。
図12は、本開示の第1の実施形態に係るeNB1200を示すブロック図である。eNB1200は、与干渉セルに接続された与干渉ユーザ装置(user equipment(UE))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information (IRAI)をeNB1200に接続された被干渉UEに送信するために使用される。eNB1200は、送信部1201を備える。送信部1201は、L1シグナリングを介してIRAIを被干渉UEに通知するように構成され得るが、少なくとも、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lの場合、IRAIは、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域幅おいて与干渉リソースブロック割り当て(interfering resource block (RB) allocation)のみを通知する。
【0065】
本開示に係るeNB1200は、eNB1200内の様々なデータおよび各部の制御動作を処理するために関連プログラムを実行するCPU(central processing unit)1210と、CPU1210によって実行される様々な処理および制御を行うために必要とされる様々なプログラムを格納するROM(read only memory)1213と、CPU1210によって実行される処理および制御の手順において、一時的に生成される中間データを格納しておくためのRAM1215、および/または、様々なプログラムやデータ等を格納しておく格納部1217、または、その両方を備えていてもよい。上述の送信部1201、CPU1210、ROM1213、RAM1215および/または格納部1217等は、データおよび/またはコマンドバス1220を介して、相互接続され、相互間で信号を伝達してよい。
【0066】
上述した各部は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の1つの実装によれば、上述の送信部1201の機能は、ハードウェアで実現され、上述のCPU1210、ROM1213、RAM1215および/または格納部1217は不要となり得る。または、上述の送信部1201の機能は、上述のCPU1210、ROM1213、RAM1215および/または格納部1217等と機能ソフトウェアの組み合わせによって、実現され得る。
【0067】
従って、UE側において、第1の実施形態は、
図13に示すように、無線通信方法1300として、実現され得る。具体的には、方法1300は、被干渉UEによって、被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から、与干渉セルに接続された与干渉UEの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)を受信する無線通信方法である。方法1300は、サービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信されたIRAIを受信するためのステップ1301を備え、少なくとも、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1、または、タイプ2−Lの場合、IRAIは、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域幅内の干渉リソースブロック(RB)割り当てのみを通知する。
【0068】
さらに、上述の方法を行うUEが提供される。
図14は、本開示の第1の実施形態に係るUE1400を示すブロック図である。UE1400は、被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から与干渉セルに接続された与干渉UEの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)を被干渉UEとして受信するために使用される。UE1400は、サービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信されたIRAIを受信するように構成され得る受信部1401を備え、少なくとも、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lの場合、IRAIは、被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域において与干渉リソースブロック割り当て(interfering resource block (RB) allocation)のみを通知する。
【0069】
本開示に係るUE1400は、UE1400内の様々なデータおよび各部の制御動作を処理するための関連プログラムを実行するCPU(central processing unit)1410と、CPU1410によって実行される様々な処理および制御を行うために必要とされる様々なプログラムを格納するROM(read only memory)1413と、CPU1410によって実行される処理および制御の手順において、一時的に生成される中間データを格納しておくためのRAM1415、および/または、様々なプログラムやデータ等を格納しておく格納部1417を備えていてもよい。上述の送信部1401、CPU1410、ROM1413、RAM1415および/または格納部1417等、は、データおよび/またはコマンドバス1420を介して、相互接続され、相互間で信号を伝達してもよい。
【0070】
上述した各部は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の1つの実装によれば、上述の受信部1401の機能は、ハードウェアで実現され、上述のCPU1410、ROM1413、RAM1415および/または格納部1417は不要となり得る。または、上述の受信部1401の機能は、上述のCPU1410、ROM1413、RAM1415および/または格納部1417等と機能ソフトウェアの組み合わせによって、実現され得る。
【0071】
(第2の実施形態)
本開示の第2の実施形態において、
図15に示すように、サービングeNodeB(eNB)によって、与干渉セルに接続された与干渉UEの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)をサービングeNBに接続された被干渉UEに送信するための無線通信方法1500が提供される。方法1500は、与干渉UEのリソース割り当てタイプを被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEのDCI内で、または、RRCシグナリングを介して、サービングeNBから被干渉UEに通知するステップ1501と、サービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介してIRAIを送信するステップ1502、を備える。
【0072】
ステップ1501において、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、RRCシグナリングによって長期的にシグナリングされ得る。例えば、与干渉端末の現在サポートされている割り当てタイプを新たなIEをRRCシグナリングに追加して設定する。このようにして、被干渉UEは、IRAIを検出する前に、与干渉端末のサポートされた割り当てタイプを知ることができ、いくらかのオーバーヘッドが節約され得る。例えば、与干渉端末のタイプ0、タイプ1およびタイプ2−Lだけがサポートされているとシグナリングされた場合、第1の実施形態の第2の例がステップ1502において干渉を通知するために使用され、タイプ1の被干渉RBsに対して、タイプ・インジケータなしでRBペアベースのビットマップが常に干渉のサポートされた割り当てタイプに対して使用され得る。さらに、最も多くのビット数を必要とする割り当てタイプが、RRCシグナリングでサポートされない可能性もあるため、ステップ1501によって、オーバーヘッドのパディングを減少できる可能性がある。さらに、タイプ2−DがRRCシグナリングでサポートされないことがわかっていれば、RBペアベースのビットマップの代わりに、RBベースのビットマップが使用され得ることになり、オーバーヘッドを半分減らすことができる。
【0073】
これに代えて、あるいは、これに加えて、ステップ1501において、与干渉UEのリソース割り当てタイプは、被干渉UEのDCI内でシグナリングされ得る。この被干渉UEのDCIによる動的通知は、与干渉端末のリソース割り当てタイプを通知するために従来のDCIにおいて、フィールドを再利用することによって、または、新たなフィールドを従来のDCIにNAICS可能UEに対してのみ追加することによって、実現できる。例えば、与干渉RBsのリソース割り当てタイプは、RRC構成の支援によるIFフィールド(3ビット)を再利用することによって、明示的に通知され得る。サービングセルが与干渉端末の現在の割り当てタイプを通知しているので、与干渉UEのリソース割り当てタイプを被干渉UEのDCIにおいて通知することによって、パディングを回避することができる。例として、被干渉UEのDCIにおけるタイプ・インジケータは、以下のフォームになり得る、
a)1ビットのインジケータ:例えば、タイプ2−Dインジケータ、"0"--タイプ2−Dはサポートされている、"1"--タイプ2−Dはサポートされていない等、
b)2ビットのインジケータ:ユニークな割り当てタイプを通知する、例えば、"00"--タイプ0、"01"--タイプ1、"10"--タイプ2−L、"11"--タイプ2−D等、
c)3ビットのインジケータ:サポートされたタイプのセットを通知する、例えば、タイプ0/1、タイプ2−Lおよびタイプ2−Dは、それぞれ、1ビットのインジケータを使用する(例:"0":サポートされている、"1":サポートされていない、"000"--タイプ0/1/2−L/2−D、"001"--タイプ0/1/2−L等)。
尚、上述のフォームは、タイプ・インジケータの例示のみであり、本開示を限定する意図はない。
【0074】
さらに、ステップ1502において、第1の実施形態において説明したものを含め、IRAIの何れのフォーマットも使用され得るがこの限りではない。第1の実施形態において説明した詳細は、第2の実施形態にも適用される。
【0075】
第2の実施形態において、上述の方法を行うeNBが提供される。
図16は、本開示の第2の実施形態に係るeNB1600を示すブロック図である。eNB1600は、与干渉セルに接続された与干渉ユーザ装置(user equipment(UE))の与干渉リソース割り当て情報(IRAI)をeNB1600に接続された被干渉UEに送信するために使用される。eNB1600は、シグナリング部(signaling unit)1601と、送信部1602、を備える。シグナリング部1601は、与干渉UEのリソース割り当てタイプをeNBから被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEの下り制御情報(downlink control information (DCI))内で、または、RRCシグナリングを介してシグナリングするように構成され得る。送信部1602は、IRAIをeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信するよう構成され得る。eNB1200と同様に、eNB1600は、他の構成部品(unit)も備えうる。また、eNB1200における他の構成部品についての説明は、eNB1600にも適用され得る。
【0076】
従って、UE側において、
図17に示すように、第2の実施形態は、無線通信方法1700として実現され得る。具体的には、方法1700は、被干渉UEによって、被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から与干渉セルに接続された与干渉ユーザ装置(user equipment (UE))の与干渉リソース割り当て情報(interfering resource allocation information(IRAI))を受信する無線通信方法である。方法1700は、シグナリングされた与干渉UEのリソース割り当てタイプをサービングeNBから被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEの下り制御情報(downlink control information (DCI))内で、または、RRCシグナリングを介して、受信するステップ1701と、L1シグナリングを介してサービングeNBから被干渉UEに送信されたIRAIを受信するステップ1702、を備える。
【0077】
さらに、上述の方法を行うUEが提供される。
図18は、本開示の第2の実施形態に係るUE1800を示すブロック図である。UE1800は、与干渉セルに接続された与干渉UEの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から受信するための被干渉UEとして使用される。UE1800は、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEの下り制御情報(downlink control information (DCI))内で、または、RRCシグナリングにて、サービングeNBから被干渉UEにシグナリングされた与干渉UEのリソース割り当てタイプを受信するように構成され得る第1の受信部1801と、サービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信されたIRAIを受信するように構成され得る第2の受信部1802、を備える。UE1400と同様に、UE1800は他の構成部品を備えていてもよく、UE1400の他の構成部品についての説明は、UE1800にも適用され得る。
【0078】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、同一のセルからの複数の与干渉端末の干渉通知について言及する。同じセルに複数の与干渉端末が存在するとき、各与干渉端末のRB割り当ては相互に直交する。その結果、与干渉端末が部分的に通知された場合、他の与干渉端末(仮想SBW)を通知するために使用される帯域は、これらの通知されている与干渉端末に割り当てられたRBsを除外することによってさらに減らし得る。すなわち、複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIの通知モードは複数の与干渉UEsの中で、IRAIを通知されたこれらの与干渉UEsに基づいて決定され得る。尚、MU−MIMOペアにおける与干渉端末は異なるセルからの与干渉端末とみなされる。
【0079】
第3の実施形態によれば、
図19に示すように、サービングeNBによって、同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉UEsの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)をサービングeNodeB(eNB)に接続された被干渉UEに送信するための無線通信方法1900が提供される。無線通信方法1900は、複数の与干渉UEsのIRAIをサービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信するステップ1901を備え、複数の与干渉UEsの中で、少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIの通知モードは、複数の与干渉UEsの中で、IRAIを通知された与干渉UEsに依存する。
【0080】
第3の実施形態の第1の実施例において、複数の与干渉UEsの第1の与干渉UEのIRAIは、被干渉UEに明示的には送信されないが、複数の与干渉UEsの中で、その他の与干渉UEsのIRAIは明示的に被干渉UEに送信され、与干渉セルのシステム帯域内で他の与干渉UEsに割り当てられたRBs以外の残りのリソースブロック(RB)は、第1の与干渉UEに割り当てられたものとして非明示的に通知される。この例によれば、与干渉セルにおいて、N個の通知される必要のある与干渉UEsがあるとした場合、N個の与干渉UEsの中で、N―1個の与干渉UEsが通知されているとき、N番目の与干渉UEは明示的に通知されないが、与干渉セルのシステム帯域において、N−1個の与干渉UEsに割り当てられたRBs以外の残りのRBsを、被干渉UEは、N番目の与干渉UEに割り当てられたRBsと見なし得る。
図20は、N番目の与干渉UEの非明示的通知の概略図を示す。
図20において、1番目から(N−1)番目までの与干渉端末のリソース割り当てが明示的に通知されており、N番目の与干渉端末のリソース割り当ては、明示的に通知されていないが(すなわち、IRAIは、N番目の与干渉端末の割り当て情報を明示的に通知しない)、被干渉UEは与干渉セルのBSWにおける残りのRBsをN番目の与干渉端末に割り当てられたものとしてみなし得る。
【0081】
その他の与干渉UEs(N−1個の与干渉UEs)のIRAIは、1つの与干渉DCIにおいて通知されることが好ましい。与干渉DCIは、表1において説明したように、干渉を通知するために別のDCIとすることができる。さらに、IRAIや与干渉DCIの検出を容易にするため、IRAIを通知され得る最大与干渉UEsの数は、RRCシグナリングを介してサービングeNBから被干渉UEにシグナリングされ得るが、さらに/または、IRAIを現在通知されるべき複数の与干渉UEsの現在の個数は、被干渉UEのDCIにおいて、サービングeNBから被干渉UEにシグナリングされ得る。
【0082】
第3の実施形態の第2の例において、複数の与干渉UEsの中で与干渉UEのIRAIは、複数の与干渉UEsの中で、被干渉UEにIRAIを送信されている与干渉UEsに割り当てられたRBsの帯域において、与干渉リソースブロック(RB)割り当てを通知しない。同じセルからの複数の与干渉端末のRB割り当ては、相互に直交しているので、与干渉UEに割り当てられたRBsは、他の与干渉UEに割り当てることはできない。従って、他の与干渉UEを通知するための帯域(仮想SBW)を減らすことができる。
図21は、第3の実施形態による仮想SBWの減少の概略図を示す。
図21に示すように、1番目の与干渉端末を通知したあとで、2番目の与干渉端末に対する仮想SBWは、1番目の与干渉端末に割り当てられたRBsの分だけ減少し、2番目の与干渉端末が通知されたあとで、3番目の与干渉端末に対する仮想SBWは、2番目の与干渉端末に割り当てられたRBsの分だけ減少する。
【0083】
さらに、第3の実施形態は、第1と第2の実施形態とを組み合わせることができる。例えば、少なくとも、与干渉UEのリソース割り当てタイプがタイプ0、タイプ1またはタイプ2−Lの場合、IRAIは、与干渉RB割り当ての通知だけを被干渉UEに割り当てられたRBsの帯域においてできる。IRAIのフォーマットは、被干渉UEのリソース割り当てタイプ、および/または、被干渉UEに割り当てられたRBsの数に基づいて決定され得るが、IRAIのフォーマットは、第1および第2の実施形態において説明したもののいずれか1つが使用できる。第1および第2の実施形態についての詳細は、第3の実施形態にも適用される。
【0084】
第3の実施形態において、上述の方法を行うeNBが提供される。送信部を備えるeNBは、
図12に示したeNB1200と同様の構造を有する。第3の実施形態に係るeNBは、同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉UEsの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)をeNBに接続された被干渉UEに送信するために使用される。送信部は、複数の与干渉UEsのIRAIを、L1シグナリングを介してeNBから被干渉UEに送信するように構成され得るが、複数の与干渉UEsの中で少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIの通知モードは、複数の与干渉UEsの中でIRAIが通知されている与干渉UEsに依存する。eNB1200と同様に、第3の実施形態に係るeNBは、他の構成部品を備えてもよく、eNB1200における他の構成部品についての説明は、第3の実施形態におけるeNBにも適用される。
【0085】
従って、UE側において、第3の実施形態は、
図22に示すように、無線通信方法2200として実現されうる。具体的には、方法2200は、同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉UEsの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)を被干渉UEによって、被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から、受信する無線通信方法であり、方法2200は、サービングeNBから被干渉UEにL1シグナリングを介して送信されたIRAIを受信するためのステップ2201を備え、複数の与干渉UEsの中の少なくとも1つの与干渉UEは、複数の与干渉UEsの中で、IRAIが通知されている与干渉UEsに依存する。さらに、方法2200は、複数の与干渉UEsの第1の与干渉UEの与干渉リソースブロック(RBs)を与干渉セルのシステム帯域内で、複数の与干渉UEsの中でその他の与干渉UEsに割り当てられたRBs以外の残りのRBsとして決定するステップをさらに備えることができる。ここで、第1の与干渉UEのIRAIは、被干渉UEに明示的に通知されないが、その他の与干渉UEsのIRAIは、被干渉UEに明示的に送信される。これに加えて、あるいは、これに代えて、方法2200は、サービングeNBから被干渉UEにRRCシグナリングを介してシグナリングされる、IRAIを通知され得る与干渉UEsの最大数、および/または、被干渉UEにリソースを割り当てるための被干渉UEの下り制御情報(downlink control information (DCI))内で、サービングeNBから被干渉UEへシグナリングされる、IRAIを現在通知されるべき複数の与干渉UEsの現在の数を受信するステップと、最大数または現在の数、または、その両方に基づいてIRAIを検出するステップと、をさらに備えることができる。
【0086】
さらに、上述の方法を行う第3の実施形態に係るUEが提供される。受信部を備えるUEは、
図14に示したUE1400と同様の構造を有する。第3の実施形態に係るUEは、同じ与干渉セルに接続された複数の与干渉UEsの与干渉リソース割り当て情報(IRAI)を被干渉UEが接続されたサービングeNodeB(eNB)から受信する被干渉UEとして使用される。受信部は、L1シグナリングを介してeNBから被干渉UEに送信された複数の与干渉UEsのIRAIを受信するように構成され得るが、複数の与干渉UEsの中で少なくとも1つの与干渉UEに対するIRAIの通知モードは、複数の与干渉UEsの中でIRAIが通知されている与干渉UEsに依存する。UE1400と同様に、第3の実施形態に係るUEは、他の構成部品を備えてもよく、UEにおける他の構成部品についての説明は、第3の実施形態におけるUEにも適用される。
【0087】
上記において、IRAIがサービングeNBから送信されるケースを説明したが、IRAIは、与干渉セルの与干渉eNBからも送信され得る。第1から第3の実施形態における記述は、IRAIが与干渉eNBから送信されるケースにも適用できる。
【0088】
さらに、本開示における「RB」という表現は、この技術における慣習によってRBペアを意味することもあり得る。従って、本開示において「RB」という表現は、文脈が明示的に、または、非明示的に示さない限り、この技術における慣習に従って解釈されるべきである。
【0089】
本発明は、ソフトウェア、ハードウェアまたはハードウェアと連携するソフトウェアによって実現され得る。上述した各実施形態の記述の中で使用される各機能ブロックは、集積回路などのLSIによって実現され得る。それらは、チップとして個別に形成されるか、または、1つのチップが機能ブロックの一部または全てを形成できる。ここでのLSIは、集積度の差異に応じて、IC、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIを指すことができる。しかしながら、集積回路を実装する技術はLSIを限定するものではなく、専用回路または汎用プロセッサを使用して実現できる。また、LSIの製造後にプログラムできるFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array))またはLSI内部に配置される回路のセルの接続および設定を再構成できる再構成可能プロセッサが使用できる。さらに、各機能ブロックの計算は、例えば、DSPまたはCPUを含む計算手段を使用して実行でき、各機能の処理ステップは実行するプログラムとして記録媒体上に記録できる。さらに、LSIを代替する集積回路を実装する技術が半導体技術または他の派生技術の進展に従って出現する場合、機能ブロックはこのような技術を使用して集積できることは明らかである。
【0090】
本発明は、本発明の内容と範囲から逸脱することなく、仕様と既知の技術の中で提示される記述に基づいて、当業者によって様々に変更または修正がされることを意図しており、そのような変更と適用は保護されるべき特許請求の範囲内に入ることに留意されたい。さらに、本発明の内容から逸脱しない範囲において、上述の実施形態の構成要素は任意に組み合わせることができる。