(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置が、前記複数のセンサのうちの1つ以上において検出された抵抗における変化に基づいて、前記可撓性基板が伸ばされていることを検出するよう構成される請求項1に記載の照明システム。
前記制御装置が、更に、前記検出された抵抗における変化に基づいて、前記複数の発光ダイオードのうちの2つ以上の間の距離を計算し、前記複数の発光ダイオードのうちの前記2つ以上の間の計算された前記距離に基づいて、前記1つ以上の照明特性を選択するよう構成される請求項2に記載の照明システム。
前記制御装置が、更に、前記計算された距離に基づいて、前記複数の発光ダイオードのうちの前記2つ以上のうちの1つ以上によって発せられる光の強度を選択するよう構成される請求項3に記載の照明システム。
前記制御装置が、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、前記可撓性基板が軸を横切って切断されていることを決定するよう構成される請求項1に記載の照明システム。
前記制御装置が、1つ以上のセンサに関連する抵抗が所定のしきい値を超えて増大していることの検出に基づいて、前記可撓性基板が前記軸を横切って切断されていることを決定するよう構成される請求項6に記載の照明システム。
前記制御装置が、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、前記可撓性基板の特定の軸に沿った末端の発光ダイオードを識別するよう構成される請求項8に記載の照明システム。
前記制御装置が、前記特定の軸に沿って配置された複数の発光ダイオードのうちの1つ以上を通して検出される電流の量に基づいて、前記可撓性基板の前記特定の軸に沿った前記末端の発光ダイオードを識別するよう構成される請求項9に記載の照明システム。
前記制御装置が、前記特定の軸に沿って配置された前記複数のセンサ又は複数の発光ダイオードのうちの1つ以上に伝えられる制御パケットにおいて検出される変化に基づいて、前記可撓性基板の前記特定の軸に沿った前記末端の発光ダイオードを識別するよう構成される請求項10に記載の照明システム。
前記複数のセンサのうちの1つ以上において検出された抵抗における変化に基づいて、前記可撓性基板が伸ばされていることを検出するステップを更に有する請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、前記可撓性基板が軸を横切って切断されていることを検出するステップを更に有する請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
照明テープ、照明ストリップ又は照明ロープなどの可撓性照明装置は、可撓性基板上又は内に配置される1つ以上の光源を含み得る。可撓性基板は、例えば、芸術的な効果のために、及び/又はカスタム取り付けのために、伸ばされ得る、且つ/又は切断され得る。可撓性照明装置は、天井凹部の照明、写真フレーム又は窓の周囲の照明、歩行者用通路の照明、キャビネットの上部の照明などのような様々な目的のために用いられ得る。照明システムブリッジ回路と通信するようポータブルコンピュータデバイスを動作させるなどによる様々なメカニズムを用いて可撓性照明装置の1つ以上の光源によって発せられる光の1つ以上の特性を独立に制御することは可能であり得る。しかしながら、当業界には、個々の光源、又は光源のグループを独立に制御するためだけでなく、可撓性基板自体の1つ以上の長さに基づいて発光を適応制御するための他の手段を供給するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、照明制御のための本発明の方法及び装置を対象にしている。例えば、照明システムは、複数の一体光源を備える可撓性基板、及び制御装置を含み得る。前記光源は、例えば、LEDであり得る。前記可撓性基板は、細長い形状、正方形、矩形、円形、長円形などのような様々な形状をとり得る。複数のセンサが、設けられてもよく、例えば、一体化していてもよく、幾つかの場合には、前記光源と同一の広がりを持ち得る。前記センサは、前記可撓性基板の形状、とりわけ、例えば、伸ばす、引き裂く又は切る結果として変えられ得る様々な軸に沿った前記可撓性基板の長さについての1つ以上の観測をなすために前記制御装置によって分析される信号を供給し得る。その場合、前記制御装置は、前記可撓性基板の形状についての前記観測に応じて、様々に(例えば、勾配を変える、強度を増大/減少させるなどのように)前記光源の幾つか又は全てに選択的に通電し得る。
【0005】
広くは、或る態様においては、照明システムは、可撓性基板と、前記可撓性基板の1つ以上の軸に沿って配置される複数の発光ダイオード(「LED」)と、前記可撓性基板によって形成される形状を示す1つ以上の信号を供給するよう構成される複数のセンサと、前記複数のLED及び前記複数のセンサと通信可能に結合される制御装置とを含み得る。前記制御装置は、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて前記1つ以上の軸に沿った前記可撓性基板の1つ以上の長さを検出し、検出された前記1つ以上の長さに基づいて選択される1つ以上の照明特性を持つ光を発するよう前記複数のLEDのうちの1つ以上のLEDに通電するよう構成され得る。
【0006】
様々な実施例において、前記制御装置は、前記複数のセンサのうちの1つ以上において検出された抵抗における変化に基づいて、前記可撓性基板が伸ばされていることを検出するよう構成され得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、更に、前記検出された抵抗における変化に基づいて、前記複数のLEDのうちの2つ以上の間の距離を計算し、前記複数のLEDのうちの前記2つ以上の間の計算された前記距離に基づいて、前記1つ以上の照明特性を選択するよう構成され得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、更に、前記計算された距離に基づいて、前記複数の発光ダイオードのうちの前記2つ以上のうちの1つ以上によって発せられる光の強度を選択するよう構成され得る。
【0007】
様々な実施例において、前記複数のセンサは、複数のひずみゲージを含み得る。様々な実施例において、前記制御装置は、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、前記可撓性基板が軸を横切って切断されていることを決定するよう構成され得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、1つ以上のセンサに関連する抵抗が所定のしきい値を超えて増大していることの検出に基づいて、前記可撓性基板が前記軸を横切って切断されていることを決定するよう構成され得る。
【0008】
様々な実施例において、前記複数のLEDと前記複数のセンサとが、空間的に同一の広がりを持ち得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、前記可撓性基板の特定の軸に沿った末端のLEDを識別するよう構成され得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、前記特定の軸に沿って配置された複数のLEDのうちの1つ以上を通して検出される電流の量に基づいて、前記可撓性基板の前記特定の軸に沿った前記末端のLEDを識別するよう構成され得る。様々なバージョンにおいて、前記制御装置は、前記特定の軸に沿って配置された前記複数のセンサ又は複数のLEDのうちの1つ以上に伝えられる制御パケットにおいて検出される変化に基づいて、前記可撓性基板の前記軸に沿った前記末端のLEDを識別するよう構成され得る。
【0009】
別の態様においては、コンピュータ実施方法が、可撓性照明装置に関連する複数のセンサから、前記可撓性照明装置の可撓性基板によって形成される形状を示す1つ以上の信号を取得するステップと、前記複数のセンサによって供給された前記1つ以上の信号に基づいて、1つ以上の軸に沿った前記可撓性基板の1つ以上の長さを検出するステップと、検出された前記1つ以上の長さに基づいて選択される1つ以上の照明特性を持つ光を発するよう前記可撓性基板の前記1つ以上の軸に沿って配置された複数のLEDのうちの1つ以上のLEDに通電するステップとを含み得る。
【0010】
本開示の目的のために本願明細書において用いられているような、「LED」という用語は、あらゆるエレクトロルミネセントダイオード、又は電気信号に応じて放射線を生成することが可能である他のタイプのキャリア注入/接合をベースにしたシステムを含むことを理解されるべきである。従って、LEDという用語は、電流に応じて光を発する様々な半導体ベースの構造、発光ポリマ、有機発光ダイオード(OLED)、エレクトロルミネセントストリップなどを含むが、これらに限定されない。LEDという用語は、とりわけ、赤外線スペクトル、紫外線スペクトル、及び(一般に、約400ナノメートルから約700ナノメートルまでの放射線波長を含む)可視スペクトルの様々な部分の1つ以上において放射線を生成するよう構成され得る(半導体及び有機発光ダイオードを含む)全てのタイプの発光ダイオードを指す。LEDの幾つかの例は、様々なタイプの赤外線LED、紫外線LED、赤色LED、青色LED、緑色LED、黄色LED、琥珀色LED、橙色LED及び(下で更に記述する)白色LEDを含むが、これらに限定されない。LEDは、所与のスペクトル(例えば、狭帯域幅、広帯域幅)のための様々な帯域幅(例えば、半値全幅、即ち、FWHM)、及び所与の一般的な色分類内の様々な主波長を持つ放射線を生成するよう構成及び/又は制御され得ることも理解されるべきである。
【0011】
例えば、本質的に白色の光を生成するよう構成されるLEDの或る実施例(例えば、白色LED)は、組み合わせにおいて、本質的に白色の光を形成するよう混ざり合う、異なるスペクトルのエレクトロルミネッセンスを各々発する多数のチップを含み得る。別の実施例においては、白色光LEDは、第1スペクトルを持つエレクトロルミネッセンスを、異なる第2スペクトルを持つエレクトロルミネッセンスに変換する蛍光体材料と関連づけられ得る。この実施の或る例においては、相対的に短い波長及び狭い帯域幅のスペクトルを持つエレクトロルミネッセンスが、蛍光体材料を「励起」し、次に、前記蛍光体材料が、幾らかより広いスペクトルを持つより長い波長の放射線を放射する。
【0012】
LEDという用語は、LEDの物理的な及び/又は電気的なパッケージのタイプを限定しないことも理解されるべきである。例えば、上に記述したように、LEDは、(個々に制御可能であってもよく、又は個々に制御可能でなくてもよい)各々異なるスペクトルの放射線を発するよう構成される複数のチップを持つ単一の発光デバイスを指してもよい。また、LEDは、前記LEDの一体部分とみなされる蛍光体と関連づけられてもよい(例えば、幾つかのタイプの白色LED)。一般に、LEDという用語は、パッケージLED、非パッケージLED、表面実装LED、チップ・オン・ボードLED、TパッケージマウントLED、ラジアルパッケージLED、パワーパッケージLED、何らかのタイプの容器(encasement)及び/又は光学素子(例えば、拡散レンズ)を含むLED等を指し得る。
【0013】
「光源」という用語は、(上で規定されているような1つ以上のLEDを含む)LEDをベースにした光源、白熱光源(例えば、フィラメントランプ、ハロゲンランプ)、蛍光源、燐光源、高輝度放電源(例えば、ナトリウム蒸気、水銀蒸気及びメタルハライドランプ)、レーザ、他のタイプのエレクトロルミネセント源、高温ルミネセンス源(pyro-luminescent source)(例えば、炎)、キャンドルルミネセンス源(candle-luminescent source)(例えば、ガスマントル、カーボンアーク放射線源)、フォトルミネセンス源(例えば、ガス放電源)、電子飽和(electronic satiation)を用いるカソードルミネセンス源(cathode luminescent source)、ガルバノルミネセンス源(galvano-luminescent source)、結晶ルミネセンス源(crystallo-luminescent source)、キネルミネセンス源(kine-lumincescent source)、熱ルミネセンス源、摩擦ルミネセンス源、ソノルミネセンス源、放射線ルミネセンス源(radioluminescent source)及び発光ポリマを含むが、これらに限定されない様々な放射線源のうちの任意の1つ以上を指すと理解されるべきである。
【0014】
所与の光源は、可視スペクトル内の電磁放射線、可視スペクトル外の電磁放射線、又は両方の組み合わせを生成するよう構成され得る。従って、本願明細書においては、「光」という用語及び「放射線」という用語は、置き換え可能に用いられている。更に、光源は、一体的な構成要素として、1つ以上のフィルタ(例えば、カラーフィルタ)、レンズ、又は他の光学部品を含み得る。また、光源は、指示、表示、及び/又は照明を含むが、これらに限定されない様々な用途のために構成され得ると理解されるべきである。「照明源」は、とりわけ、屋内又は屋外空間を効果的に照明するのに十分な強度を持つ放射線を生成するよう構成される光源である。これに関連して、「十分な強度」は、周囲照明(即ち、間接的に知覚され得る光であって、例えば、全体的に又は部分的に知覚される前に様々な介在面の1つ以上から反射され得る光)を供給するために前記空間又は環境において生成される可視スペクトルにおける十分な放射強度を指す(放射強度又は「光束」に関して、全方向における光源から全光出力を表すために、多くの場合、単位「ルーメン」が用いられる)。
【0015】
「スペクトル」という用語は、1つ以上の光源によって生成される放射線の任意の1つ以上の周波数(又は波長)を指すと理解されるべきである。従って、「スペクトル」という用語は、可視範囲内の周波数(又は波長)だけでなく、赤外線、紫外線、及び全電磁スペクトルの他の領域内の周波数(又は波長)も指す。また、所与のスペクトルは、相対的に狭い帯域幅(例えば、本質的に、周波数又は波長成分をほとんど有さないFWHM)を有してもよく、又は相対的に広い帯域幅(様々な相対強度を持つ幾つかの周波数又は波長成分)を有してもよい。所与のスペクトルは、2つ以上の他のスペクトルの混合(例えば、複数の光源から各々発せられる放射線の混合)の結果であり得ることも理解されるべきである。
【0016】
本開示の目的のために、「色」という用語は、「スペクトル」という用語と置き換え可能に用いられている。しかしながら、「色」という用語は、一般に、主に、観察者によって知覚可能である放射線の特性を指すために用いられる(但し、この使用法は、この用語の範囲を限定するように意図されてはいない)。従って、「様々な色」という用語は、暗黙的に、様々な波長成分及び/又は帯域幅を持つ複数のスペクトルを指す。「色」という用語は、白色光及び非白色光の両方と関連して用いられ得ることも理解されるべきである。
【0017】
「色温度」という用語は、本願明細書においては、一般に、白色光に関連して用いられているが、この使用法は、この用語の範囲を限定するように意図されてはいない。色温度は、本質的には、白色光の特定の色内容又は色合い(例えば、赤みを帯びている、青みを帯びている)を指す。所与の放射線サンプルの色温度は、通常、黒体放射体の、当該放射線サンプルと本質的に同じスペクトルを放射するケルビン度(K)単位の温度に従って特徴づけられる。黒体放射体の色温度は、一般に、(一般的に、人間の目に最初に可視となると考えられている)約700Kから10000K以上までの範囲内にあり、白色光は、一般に、1500乃至2000Kより上の色温度において知覚される。
【0018】
より低い色温度は、一般に、より著しい赤色成分又は「より温かい印象」を持つ白色光を示す一方で、より高い色温度は、一般に、より著しい青色成分又は「より冷たい印象」を持つ白色光を示す。
一例として、火は、約1800Kの色温度を持ち、従来の白熱電球は、約2848Kの色温度を持ち、早朝の日光は、約3000Kの色温度を持ち、曇った日の真昼の空は、約10000Kの色温度を持つ。約3000Kの色温度を持つ白色光の下で見られるカラー画像は、相対的に赤みを帯びた色調を持つのに対して、約10000Kの色温度を持つ白色光の下で見られる同じカラー画像は、相対的に青みを帯びた色調を持つ。
【0019】
「照明器具」という用語は、本願明細書においては、1つ以上の照明ユニットの、特定のフォームファクタ、アセンブリ、又はパッケージにおける実施又は構成を指すために用いられている。「照明ユニット」という用語は、本願明細書においては、同じ又は異なるタイプの1つ以上の光源を含む装置を指すために用いられている。所与の照明ユニットは、様々な、前記光源のための取り付け構成、筐体/ハウジング構成及び形状、並びに/又は電気的及び機械的接続構成のうちの任意の1つを有し得る。更に、所与の照明ユニットは、随意に、前記光源の動作に関連する様々な他の構成要素(例えば、制御回路)と関連づけられ得る(例えば、含む、結合される、且つ/又は一緒にパッケージ化される)。「LEDをベースにした照明ユニット」は、1つ以上の、上記のようなLEDをベースにした光源を、単独で又は他のLEDをベースにしていない光源と組み合わせて含む照明ユニットを指す。「マルチチャネル」照明ユニットは、各々、異なるスペクトルの放射線を生成するよう構成される少なくとも2つの光源を含むLEDをベースにした又はLEDをベースにしていない照明ユニットを指し、ここで、各々の異なる光源スペクトルは、マルチチャネル照明ユニットの「チャネル」と呼ばれ得る。
【0020】
「制御装置」という用語は、本願明細書においては、一般に、1つ以上の光源の動作に関連する様々な装置を表わすために用いられている。制御装置は、(例えば、専用ハードウェアを用いるなどの)多くの方法で、本願明細書に記述されている様々な機能を実施するよう実現され得る。「プロセッサ」は、本願明細書に記述されている様々な機能を実施するようソフトウェア(例えば、マイクロコード)を用いてプログラムされ得る1つ以上のマイクロプロセッサを用いるコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを用いて実現されてもよく、又はプロセッサを用いずに実現されてもよく、更に、幾つかの機能を実施するための専用ハードウェアと、他の機能を実施するためのプロセッサ(例えば、1つ以上のプログラムされるマイクロプロセッサ及び関連回路)との組み合わせとして実現されてもよい。本開示の様々な実施例において用いられ得る制御装置構成要素の例は、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含むが、これらに限定されない。
【0021】
様々な実施例において、プロセッサ又は制御装置は、(本願明細書においては総称して「メモリ」と呼ばれる、例えば、RAM、PROM、EPROM及びEEPROMのような揮発性及び不揮発性コンピュータメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープ等である)1つ以上の記憶媒体と関連づけられ得る。幾つかの実施例においては、前記記憶媒体は、1つ以上のプロセッサ及び/又は制御装置において実行されるときに、本願明細書に記述されている機能のうちの少なくとも幾つかを実施する1つ以上のプログラムでコード化され得る。様々な記憶媒体は、プロセッサ又は制御装置内に取り付けられてもよく、又は前記記憶媒体に記憶されている1つ以上のプログラムが、本願明細書に記述されている本発明の様々な態様を実施するためにプロセッサ又は制御装置にロードされ得るような、可搬型のものであってもよい。「プログラム」又は「コンピュータプログラム」という用語は、本願明細書においては、1つ以上のプロセッサ又は制御装置をプログラムするために用いられ得るあらゆるタイプのコンピュータコード(例えば、ソフトウェア又はマイクロコード)を指すよう一般的な意味で用いられている。
【0022】
「アドレス指定可能」という用語は、本願明細書においては、デバイス(例えば、光源全般、照明ユニット又は器具、1つ以上の光源又は照明ユニットと関連する制御装置又はプロセッサ、他の非照明関連デバイス等)であって、前記デバイス自身を含む複数のデバイス用の情報(例えば、データ)を受信し、前記デバイス用の特定の情報に選択的に応答するよう構成されるデバイスを指すために用いられている。「アドレス指定可能」という用語は、多くの場合、複数のデバイスが1つ又は複数の何らかの通信媒体を介して一緒に結合される、(下で更に記述する)ネットワーク化された環境(又は「ネットワーク」)に関連して用いられる。
【0023】
或るネットワークの実施例においては、ネットワークに結合される1つ以上のデバイスが、(例えば、マスタ/スレーブの関係で)前記ネットワークに結合される1つ以上の他のデバイスのための制御装置としての役割を果たし得る。別の実施例においては、ネットワーク化された環境は、前記ネットワークに結合される前記デバイスのうちの1つ以上を制御するよう構成される1つ以上の専用の制御装置を含み得る。一般に、前記ネットワークに結合される複数のデバイスは、各々、1つ又は複数の通信媒体上に存在するデータにアクセスでき得るが、所与のデバイスは、前記所与のデバイスが、例えば、前記所与のデバイスに割り当てられる1つ以上の特定の識別子(例えば、アドレス)に基づいて、選択的に、前記ネットワークとデータを交換する(即ち、前記ネットワークからデータを受信する、且つ/又は前記ネットワークにデータを送信する)よう構成されるという点で、「アドレス指定可能」であり得る。
【0024】
本明細書において用いられているような「ネットワーク」という用語は、前記ネットワークに結合される任意の2つ以上のデバイスの間及び/又は複数のデバイス間の(例えば、デバイスの制御、データの記憶、データの交換等のための)情報の輸送を容易にする(制御装置又はプロセッサを含む)2つ以上のデバイスのあらゆる相互接続を指す。容易に理解されるように、複数のデバイスを相互接続するのに適したネットワークの様々な実施例は、様々なネットワークトポロジのうちのいずれかを含むことができ、様々な通信プロトコルのうちのいずれかを用い得る。更に、本開示による様々なネットワークにおいては、2つのデバイス間のいずれか1つの接続は、2つのシステムの間の専用の接続であってもよく、又は代わりに、非専用接続であってもよい。このような非専用接続は、前記2つのデバイス用の情報を運ぶのに加えて、必ずしも前記2つのデバイスのいずれか用ではない情報を運び得る(例えば、オープンネットワーク接続)。更に、本願明細書において記述されているようなデバイスの様々なネットワークは、前記ネットワーク全体にわたる情報輸送を容易にするために、1つ以上の無線、ワイヤ/ケーブル、及び/又は光ファイバリンクを用い得ることは容易に理解されるべきである。
【0025】
本願明細書において用いられているような「ユーザインターフェース」という用語は、人間のユーザ又はオペレータと1つ以上のデバイスとの間のインターフェースであって、前記ユーザと前記デバイスとの間の通信を可能にするインターフェースを指す。本開示の様々な実施例において用いられ得るユーザインターフェースの例は、スイッチ、ポテンショメータ、ボタン、ダイヤル、スライダ、マウス、キーボード、キーパッド、様々なタイプのゲームコントローラ(例えば、ジョイスティック)、トラックボール、ディスプレイスクリーン、様々なタイプのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)、タッチスクリーン、マイク、及び何らかの形態の人間が生み出す刺激を受け、それに応じて信号を生成し得る他のタイプのセンサを含むが、これらに限定されない。
【0026】
本願明細書において用いられているような「可撓性基板」は、材料であって、1つ以上の光源(例えば、LED、白熱、ハロゲン等)が、可撓性照明装置を形成するよう前記材料上又は前記材料内に組み込まれ得る材料を指し得る。可撓性基板上又は可撓性基板内には、前記光源に加えて、配線、制御回路(例えば、1つ以上の制御装置)、電源回路などのような前記光源を動作させるために利用される様々な回路が組み込まれ得る。可撓性基板は、細長い形状、正方形、矩形、円形、長円形などを含むが、これらに限定されない様々な公称形状をとり得る。可撓性形状は、照明ストリップ、照明テープ(例えば、1つ以上の表面が接着剤を含む場合)、照明ロープ、又は照明ストリングなどの様々な形態で販売され得る。他の例においては、可撓性基板は、テキスタイルに似て見えるかもしれず(且つこのように呼ばれるかもしれず)、例えば、照明カーテン又は照明ブランケットとして用いられるかもしれない。可撓性基板は、織る又は成形することを含むが、これらに限定されない様々な方法で構成され得る。可撓性基板は、様々な形状に形成されることができ得る。従って、可撓性基板は、ポリマシリコーンのようなプラスチック、ナイロン、ゴム、布などを含むが、これらに限定されない様々な材料の様々な組み合わせから構成され得る。
【0027】
上記の概念及び下でより詳細に記述する更なる概念の(このような概念が互いに矛盾しない場合には)全ての組み合わせが、本願明細書に開示されている本発明の対象の一部であると意図されていることは理解されるべきである。とりわけ、この開示の最後にある請求項記載の対象の全ての組み合わせは、本願明細書に開示されている本発明の対象の一部であると意図されている。参照により盛り込まれているいずれかの開示にも出現しているかもしれない、本願明細書において明示的に用いられている専門用語は、本願明細書に開示されている特定の概念と最も一致する意味を与えられるべきであることも理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
照明テープ、照明ストリップ又は照明ロープなどの可撓性照明装置は、可撓性基板上又は内に配置される1つ以上の光源を含み得る。可撓性基板は、例えば、芸術的な効果のために、及び/又はカスタム取り付けのために、伸ばされ得る、且つ/又は切断され得る。可撓性照明装置の1つ以上の光源によって発せられる光の1つ以上の特性を独立制御は可能であり得るが、当業界には、照明制御のためだけでなく、可撓性基板自体の形状に基づく発光の適応制御のための他の手段を供給するニーズがある。本発明の様々な実施例及び実現例は、上記のことを考慮して、可撓性照明装置の可撓性基板の形状を示す信号を供給する1つ以上のセンサと、センサによって供給される1つ以上の信号に基づいて可撓性照明装置の複数の光源によって発せられる光の1つ以上の特性を選択するよう構成される制御装置とを含む可撓性照明装置を目的とする。
【0030】
図1を参照すると、或る実施例においては、照明システム10は、可撓性照明装置100であって、それ自体が、可撓性基板104上又は内に配置される(総称して「光源102」と呼ばれる)複数の光源102a乃至102fを含み得る可撓性照明装置100を含み得る。この例においては、可撓性基板104は、名目上、細長いストリップのような形状をしているが、上記のように、他の公称形状も考えられる。光源102は、LED、白熱光源、ハロゲン光源、蛍光光源などのような様々な形態であり得る。幾つかの実施例においては、単一の可撓性基板104において、2つ以上のタイプの光源が用いられてもよい。様々な実施例において、光源102によって発せられる光の、色相、飽和度、明るさ、強度、色温度などのような1つ以上の特性が制御可能であり得る。可撓性基板104は、様々な次元を有することができ、様々な数の光源102が、可撓性基板の1つ以上の表面上に、又は可撓性基板内に、それらの次元に沿って、様々な間隔及び/又は密度で、固定され得る。
【0031】
光源102は、1つ以上の通信リンク108を介して制御装置106と通信可能に結合され得る。幾つかの実施例においては、制御装置106は、可撓性基板104と一体化していてもよく、この場合には、通信リンク108は、1つ以上のバス(例えば、I
2C)、ワイヤ、導体、又は例えばプリント回路基板において見つけられ得る他の伝送手段の形態をとり得る。他の実施例においては、制御装置106は、可撓性基板104と別々であってもよい。このような実施例においては、通信リンク108は、WiFi、BlueTooth
(登録商標)、近距離通信(「NFC」)、イーサネット
(登録商標)、符号化光、又はZigBee
(登録商標)などのアドホック通信技術のような様々な通信技術を用いる無線又は有線通信リンクの形態をとり得る。
【0032】
制御装置106は、(総称して「センサ110」と呼ばれる)複数のセンサ110a乃至eとも通信可能に結合され得る。センサ110は、可撓性基板104によって形成される形状を示す1つ以上の信号を供給するよう構成され得る。様々な実施例において、制御装置106は、これらの信号に基づいて、様々な軸に沿った可撓性基板104の1つ以上の長さについての1つ以上の決定をなし得る。制御装置106は、これらの長さの決定に基づいて、様々な選択された照明特性(例えば、色相、飽和度、強度、勾配、動的照明効果など)を持つ光を発するよう光源102に通電し得る。
【0033】
例えば、幾つかの実施例においては、第1軸(例えば、
図1における可撓性照明装置100の長手方向軸)に沿った伸びの度合いが、1つ以上の光源102によって発せられる光の強度(又は別の照明特性の度合い)を決定し得る。別の例として、制御装置106は、1つ以上の光源102が端部から切り取られるように、引き裂かれた、又はさもなければ、切断されたことを決定し得る。例えば、制御装置106は、複数のセンサによって供給される1つ以上の信号に基づいて可撓性基板104の特定の軸に沿った末端の光源102(例えば、裂け目の前の最後の光源102)を識別し得る。制御装置106は、末端の光源102、裂け目の位置、及び/又は引き裂き後の可撓性基板104の残りの長さの識別に基づいて、1つ以上の光源102によって発せられる光の1つ以上の特性を選択し得る。
【0034】
幾つかの実施例においては、向きセンサ112が、例えば、重力又は磁北に対する、可撓性基板104の向きを示す信号を供給するよう構成され得る。幾つかの実施例においては、向きセンサ112は、加速度計及び/又はコンパスを含み得る。幾つかの実施例においては、制御装置106は、向きセンサ112によって供給される信号に基づいて、(例えば、矩形の写真フレームの上隅に掛けられる可撓性基板104の一部に対して生じるだろうように)可撓性基板104の伸びが少なくとも部分的に重力に起因することを決定するよう構成され得る。幾つかの実施例においては、向きセンサ112は、制御装置106によって、例えば、可撓性基板104のヨーを決定するために用いられ得る信号を供給するジャイロスコープを含み得る。幾つかの実施例においては、ヨーを決定するために、加速度計及びジャイロスコープの両方からの信号が、例えば、カルマンフィルタを用いて、組み合わされ得る。
【0035】
センサ110は、様々に実現され得る。幾つかの実施例においては、センサ110は、1つ以上のひずみゲージを用いて実現され得る。幾つかの実施例においては、センサ110は、光源102の間に配置され得る。幾つかの実施例においては、センサ110は、光源102と同一の広がりを持ち得る。例えば、幾つかの実施例においては、各光源102が、可撓性基板104の形状の1つ以上のアスペクトを検出するよう構成される論理回路(例えば、1つ以上のプロセッサによって実行可能なソフトウェア又はハードウェアの任意の組み合わせ)を含む「インテリジェント」LEDであってもよい。別の例として、幾つかの実施例においては、光源102及び隣接するセンサ110が、ひとまとめにして、「ノード」とみなされてもよく、光源の動作が、対応するセンサ110の状態に直接関係していてもよい。
【0036】
図2は、別の照明システム20を図示している。可撓性照明装置200は、
図1の可撓性照明装置100と同様に、可撓性基板204上又は内に配置される複数の光源202を含み得る(分かり易くするために、光源の幾つかにしかラベル表示がされていない)。光源202は、例えば、通信経路208を介して、制御装置206と通信可能に結合され得る。制御装置206は、複数のセンサ210とも通信可能に結合され得る(分かり易くするために、センサの幾つかにしかラベル表示がされていない)。この例においては、可撓性基板204は、
図1の可撓性基板104のような細長い形状ではなく、矩形である。従って、単一の軸に沿って配置されている光源/センサではなく、光源202及びセンサ210の二次元アレイが設けられる。制御装置206は、センサ210からの信号に基づいて、2つの次元のいずれかにおける複数の軸に沿った可撓性基板204の1つ以上の長さ、及び例えば、伸ばす又は引き裂くことによる、それらの1つ以上の長さにおける変化を検出するよう構成され得る。照明システム20は、
図1の向きセンサ112のように動作し得る、且つ/又は
図1の向きセンサ112と同様の構成要素を含み得る向きセンサ212も含む。
【0037】
図1及び2は、各々、1つ及び2つの次元における長さを決定する可能性を示しているが、これは、限定するよう意図されてはいない。センサが、三次元において可撓性基板内に分布している幾つかの実施例においては、伸ばす又は引き裂くことによる可撓性基板の1つ以上の長さが、それらの次元のいずれかのための軸に沿って決定され得る。更に、本願明細書においては、伸ばすこと(即ち、可撓性基板の長さを増大させること)が繰り返し記載されているが、開示されている、長さを決定するための技術は、特定の軸に沿った可撓性基板の長さが、例えば、粉砕する又は押しつぶすことにより、減らされる例(この場合には、最終的には1つ以上の光源が近づくことになり得る)に等しく適用可能であり得る。
【0038】
図3は、本開示の選択された態様で構成される、照明システム10及び20と同様であり得る照明システム30に含まれ得る構成要素の例を、概略的に、且つ
図1及び2より詳細に、図示している。
図3の上部には、複数のLED302a乃至302n及び複数のセンサ310a乃至310nと通信可能に結合される制御装置306を含む可撓性照明装置300がある。この例においては、LED302及びセンサ310は、既に「広げられている」それらのLED302及びセンサ310が見えているロール320の一部である。幾つかの実施例においては、ロール320に最も近いLED303が、「最初の」(用いられる命名法に依存して「最後の」)LED302とみなされてもよく、末端のLEDが、「最初の」LEDから最も遠い(例えば、切断されていない)「到達可能な」LEDであり得る。
図3の上部においては、例えば、LED302aが、最初の「到達可能な」LEDとみなされることができ、LED302nが、「末端の」LEDとみなされ得る。
図3の各センサ310は、ひずみゲージ322の形態をとっているが、抵抗性経路を内蔵する他のタイプのセンサも用いられ得る。ひずみゲージ322は、既知の公称抵抗R
normalを持つ抵抗性経路を含み得る。
【0039】
様々な実施例において、制御装置306は、可撓性基板304が軸324を横切って切断されていることを、複数のセンサ310によって供給される1つ以上の信号に基づいて、決定するよう構成され得る。例えば、
図3の下部においては、可撓性照明装置300が、センサ310bの位置において、切られている、又は切断されている。これは、対応するひずみゲージ322も切り、又は切断し、斯くして、抵抗性経路をその位置において切断する。様々な実施例において、制御装置306は、可撓性基板304が軸324を横切って切断されていることを、1つ以上のセンサ、例えば、この例においてはセンサ310bと関連する抵抗が所定のしきい値を超えて増大していることの検出に基づいて、決定するよう構成され得る。抵抗の所定のしきい値は、無限大に近づき得る非常に高い値として選択され得る。例えば、しきい値は、微々たる数の電子が裂け目又は切断部を(例えば、空気又は水などの媒体を通って)通過することによってもたらされるノイズが、制御装置106によって、無傷の抵抗性経路を構成するには不十分として、事実上無視されるだろうように選択され得る。
【0040】
上記のように、様々な実施例において、制御装置306(又は106又は206)は、可撓性基板304の軸324に沿った末端のLED302を、複数のセンサ310によって供給される1つ以上の信号に基づいて、識別するよう構成され得る。これは、様々に達成され得る。幾つかの実施例においては、制御装置306は、例えば、
図3の下部においては302bである、可撓性基板304の軸324に沿った末端のLEDを、軸324に沿って配置される複数のLED302のうちの1つ以上を通して検出される電流の量に基づいて、検出するよう構成され得る。例えば、制御装置は、LEDを、LED302aから始めて、次々に、1つずつ、通電し得る。各々の場合において、(バッテリ又は主電源などの電源(図示せず)からの電力を導き得る)制御装置306からの電流は、関連するLEDを通過し得る。しかしながら、裂け目により、制御装置306がLED302c(及び任意の後続のLED)に通電しようとしても、電流は流れないだろう。このことは、そのLED302がもはや「到達可能」ではないことを示し得る。
更に、又は代わりに、LED302は、各LED302が加えられるにつれて、全電流が増えるように、漸進的に通電されてもよい。別のLEDを通電する試みがなされているが、全電流が増えない場合、制御装置306は、成功裏に通電された最後のLED302が末端のLEDであると決定し得る。
【0041】
図4は、光源402a及びセンサ回路410aがどのようにしてあわせてノード430を形成するのかの一例を図示している。(全てのノードにおいて繰り返され得る)センサ回路410aは、電圧制御スイッチ433を含み得る。裂け目434の作成は、スイッチ433のゲートを制御するワイヤ432を切断し得る。これは、スイッチ433のゲート電圧を高く引き上げ、LED A 402aの制御出力部を帰還路に対して閉じる。その場合、制御パケットは、帰還路438を通過して、(
図4には示されていない)制御装置に戻り得る。制御装置は、帰還路438を介して受信される制御パケットの量に基づいて、裂け目434の存在を決定することができ、それに応じて(例えば、新しい末端のLED402aを識別することによって)作動し得る。
【0042】
図3に戻って参照すると、幾つかの実施例においては、制御装置306(又は個々のインテリジェント・ノード)は、軸324に沿って配置される(総称して「LED/センサ/ノード」と呼ばれる)センサ310、LED302及び/又はノードに伝えられる制御データの変化を検出し得る。幾つかのこのような実施例においては、各LED/センサ/ノードは、例えば、当該LED/センサ/ノードに関連する識別子を加えること、制御データから1つ以上のパケット又はバイトを取り除くことなどによって、(例えば、制御装置306に一段近い)前のLED/センサ/ノードから受信した制御データを変化させるよう構成される「インテリジェンス」(例えば、マイクロコントローラ、回路など)を組み込んでいてもよい。次いで、LED/センサ/ノードは、変化させた制御データを、(例えば、制御装置306から一段遠い)次のLED/センサ/ノードに渡し得る。
【0043】
裂け目の場合には、制御データを受信する最後のLED/センサ/ノードが、前記制御データを変化させ、次いで、変化させた制御データを(例えば、帰還路438に沿って)制御装置306に戻し得る。その場合、制御装置306は、検出された変化(例えば、最後のLED/センサ/ノードの「フィンガープリント」、又は制御データに残っているパケット数)に基づいて、どのLED/センサ/ノードが、到達可能である最後のLED/センサ/ノードであるか、及び/又は幾つのLED/センサ/ノードが到達可能であるかを決定することができ、そのLED/センサ/ノードを「末端」と分類し得る。
【0044】
各LED/センサ/ノードが制御データのうちの割り当て分(例えば、1つ以上のバイト、パケット)を取り除く幾つかの実施例においては、制御装置306は、N+1個の割り当て分を備える制御データを送出し、例えば、1つの割り当て分を備える制御データの戻りを予想することによって、(例えば、引き裂き後に残っている)到達可能なノードの新しい個数Nに適応し得る。制御データが戻らない場合には、制御装置306は、制御装置306が送信するデータの割当て分の量を、戻り時に何かが受信されるまで、増やし得る。
【0045】
様々な実施例において、制御装置(例えば、106、206、306)は、複数のセンサ(例えば、110、210、310)によって供給される1つ以上の信号に基づいて2つ以上の(例えば、隣接する)光源(例えば、102、202、302)間の距離dを決定するよう構成され得る。例えば、幾つかの実施例においては、制御装置によって、既知の公称抵抗からの抵抗の変化R
meas - R
normalが検出され得る。制御装置は、検出された変化に基づいて、可撓性基板が特定の位置において伸ばされていることを決定し得る。その場合、制御装置は、1つ以上の光源によって発せられるべき1つ以上の照明特性を、複数の光源のうちの前記2つ以上の間の計算された距離、及び/又は決定された伸びの位置に基づいて、選択し得る。例えば、制御装置は、計算された距離d及び位置に基づいて、例えば、伸びによりLEDがより遠くへ離れて分布していることの埋め合わせをするよう、1つ以上のLEDによって発せられる光の強度を増大させ得る。
【0046】
幾つかの実施例においては、インテリジェント・ノード(例えば、上記の光源/センサの対)は、制御装置に、抵抗などの様々な局所的に検出された値の報告を返すよう構成され得る。例えば、各ノードは、制御装置に、ノードのセンサにおいて測定された抵抗値の報告を返すと仮定する。その場合、制御装置は、自由に使える、到達可能であるノード数
【数1】
と、N−1個の抵抗値R
meas[N-1]のセットとを持ち得る。幾つかの実施例においては、制御装置は、この情報を用いて、
【数2】
というような式を用いて、ノードxとノードx+1との間の距離d[x]を計算し得る。
様々な実施例において、制御装置は、検査中、
【数3】
というような式を用いて、特定の軸に沿った可撓性基板の全長Lも計算し得る。
【0047】
これらの様々の情報の1つ以上が、制御装置によって、1つ以上の光源により発せられるべき光の様々な特性を選択するために、単独で又は組み合わせて、使用可能であり得る。例えば、幾つかの実施例においては、制御装置は、特定の軸に沿った複数の光源によって共同で発せられるべきである特定の照明特性(例えば、色、飽和度、明るさ)の勾配を選択し得る。特定の軸に沿った可撓性基板の全長Lが、伸ばすことにより増大されているが、到達可能なノード数が引き裂くことにより減らされている場合には、制御装置は、残りのノードに、共同で、特定の照明特性の勾配を、例えば、可撓性基板の全長Lが公称長から増大されておらず、ノードが引き裂くことによって取り除かれていない場合とは異なるように描写させ得る。
【0048】
ノード間の距離d[x]、特定の軸に沿った可撓性基板の全長L、及び/又は裂け目の位置(従って、末端の光源の位置)によって、どのような照明がもたらされ得るかの例が、
図5a乃至5cにおいて図示されている。照明システム50は、
図1乃至3において図示されているものと同じ構成要素を含み得る可撓性照明装置500を含み、それ故、簡潔にするために、それらの構成要素は、大部分において、ラベル表示がされていない。
図5aにおいては、公称形状の(即ち、伸ばされておらず、引き裂かれていない)可撓性基板504が図示されている。複数のLED502a乃至502hが共同で勾配を発するように、各々が特定のレベルの特定の照明特性(例えば、色、明るさ、飽和度など)を持つ光を発する複数のLED502a乃至502hが図示されている。
図5bにおいては、可撓性基板504が、LED502dとLED502eとの間で切られている、又は引き裂かれている。これは、LED502a乃至502dに前記勾配全体を描写させたままし、これは、描写される勾配の中間段階がより少ないことを意味する。
図5cにおいては、可撓性基板504が、LED502eの後ろで切られており、又は引き裂かれており、次いで、その元の長さまで伸ばされているそれは、5個のLED502a乃至502eに前記勾配全体を描写させたままにする。
【0049】
幾つかの実施例においては、可撓性照明装置は、一様ではないようにして伸ばされ得る。例えば、可撓性基板の一部が、取り付け中に、表面に接着されるかもしれず、次いで、隣接する部分が、更なる取り付けに対応するよう伸ばされるかもしれない。制御装置(例えば、106、206、306)は、d[x]値におけるこの非一様性を考慮に入れるよう構成され得る。可撓性基板の第1部分が、第2部分より大きな程度まで特定の軸に沿って伸ばされると仮定する。全く調節しないと、単に、光源がより遠く離れているだろうことから、第1部分における強度は、より低いと知覚され得る。様々な実施例において、制御装置は、この影響を補償するよう第1部分における強度を増大させ得る。より広くは、様々な実施例において、制御装置は、1つ以上の隣接光源間の距離に比例する量の特定の照明特性(例えば、強度、飽和度、特定の色相など)を持つ光を発するよう、複数の光源のうちの1つ以上の光源に通電し得る。
【0050】
幾つかの実施例においては、中央制御装置が発光を補償するのに加えて又は代わりに、ノード(即ち、光源/センサの対)自体が、前記ノードが発する光の1つ以上の特性を、近くで検出された可撓性基板の伸びに基づいて補償し得る。例えば、ノードは、ノードの光源に供給されるパルス幅変調(「PWM」)信号を、検出された抵抗に基づいて調節する回路を含み得る。ひずみゲージ及び/又は電流バッファの両端の電圧に基づいて変化するデューティサイクルでPWM信号を生成するために、555タイマ集積チップ(「IC」)などの様々なタイミング機構が用いられ得る。ひずみゲージにおいて検出される抵抗が増大する場合には、555タイマICの1つ以上のコンデンサの充電時間が増加し、PWM信号のデューティサイクルを増大させ得る。デューティサイクルの増大は、幾つかの実施例においては、ノードの光源の光出力における対応する増大をもたらし得る。幾つかの実施例においては、光出力におけるこの増大は、検出された伸びによる可撓性照明装置の光源間の空間の増大を補償し得る。他の実施例においては、各ノードは、ひずみゲージにおいて検出された抵抗を示すものを、例えばI
2Cバスを用いて、制御装置(例えば、106、206、306)に送信してもよく、制御装置は、それに応じてノードの光源によって出力される光を調節してもよい。
【0051】
図6は、本発明の別の態様を図示している。本開示のうちの選択された態様で構成された近くの可撓性照明装置600のユーザ制御を容易にするために、コンピュータデバイス654のディスプレイ652上にユーザインターフェース650が描写され得る。明確且つ簡潔にするために、本願明細書に記載されている他の実施例の構成要素と同様である、可撓性照明装置600の多くの構成要素にはラベル表示がされていない。様々な実施例において、コンピュータデバイス654は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、セットトップボックスなどを含むが、これらに限定されない様々な形態があり得る。ディスプレイも、タッチスクリーンディスプレイ又は別のディスプレイなどの様々な形態をとり得る。
【0052】
この例においては、可撓性照明装置600の可撓性基板604が、示されているように切断されている。可撓性照明装置600と関連する(例えば、可撓性照明装置600の1つ以上の光源及び/又はセンサと通信可能に結合される)(
図6においては図示されていない)制御装置は、例えば、上記の1つ以上の方法を用いて、この切断を検出し得る。制御装置は、それに応じて、コンピュータデバイス654に、コンピュータデバイス654がインターフェース650を描写するために用い得るデータを供給し得る。インターフェース650は、可撓性照明装置の残りの部分の描写600'を含み得る。
【0053】
様々な実施例において、ユーザは、可撓性照明装置600の1つ以上の光源によって発せられる光の1つ上の特性を制御するために1つ以上の照明制御コマンドを生成するようインターフェース650を操作し得る。それらの照明制御コマンドは、例えば、WiFi、BlueTooth、ZigBee、符号化光などのような様々な有線又は無線技術を用いて、可撓性照明装置600の制御装置に送信され得る。幾つかの実施例においては、コンピュータデバイス654は、照明制御コマンドを、直接、可撓性照明装置600に送信する代わりに、照明制御コマンドを照明システムブリッジ回路(図示せず)に送信し得る。照明システムブリッジ回路は、可撓性照明装置600の1つ以上の光源に、ユーザが選択した特性を持つ光を発させるよう構成され得る。
【0054】
様々な実施例において、ユーザは、可撓性照明装置600の切られていない残りの部分(例えば、左側の部分)によって勾配が描写されるだろう照明特性を選択するようユーザインターフェース650を操作することができてもよい。例えば、幾つかの実施例においては、ユーザは、色の勾配(例えば、虹)、明るさの勾配、飽和度の勾配などから選択し得る。ユーザは、描写される勾配の一方又は両方の極端における照明特性値を選択することもでき得る。例えば、ユーザは、可撓性照明装置600の残りの部分の複数の光源によって描写される勾配を、赤色から青紫色まで完全に虹の端から端まで及ばせる代わりに、赤色と緑色との間に及ばせるよう、インターフェース650を操作し得る。
【0055】
様々な実施例において、ユーザインターフェース650は、同様に、可撓性照明装置600における1つ以上の伸びを示すよう描写され得る。例えば、制御装置は、上記のデータ(例えば、光源xと光源x+1との間の距離d[x]、特定の軸に沿った可撓性基板の全長Lなど)をコンピュータデバイス654に供給し得る。次いで、コンピュータデバイス654は、このデータを用いて、伸びを含むよう可撓性照明装置600を描写し得る。次いで、ユーザは、例えば、伸びに起因する2つ以上の光源間の距離の増大を手動で補償するよう、個々の光源又は光源のグループの描写を操作し得る。
【0056】
制御装置(例えば、106、206、306)は、本願明細書に記載されている様々なデータ点(例えば、光源間のd[x]、特定の軸に沿った可撓性基板の全長L、1つ以上の裂け目の位置、末端のノード/光源/センサの識別など)を様々な時点に決定してもよい。幾つかの実施例においては、可撓性照明装置の起動中又は起動後に、センサ(例えば、110、210、310)から信号が取得され得る。幾つかの実施例においては、周期的(例えば、数秒毎、数ミリ秒毎)に、又は絶え間なく、センサから信号が取得され得る。後者の場合には、可撓性照明装置の光源によって発せられる光の1つ以上の特性が、周期的に、又は絶え間なく、変えられ得る。幾つかの実施例においては、ユーザの命令で、センサから信号が取得され得る。
【0057】
図7は、様々な実施例による照明制御のための方法の例700を図示している。ブロック702においては、例えば、制御装置(例えば、106、206、306)によって、1つ以上のセンサ(例えば、110、210、310)から1つ以上の信号が取得され得る。それらの1つ以上の信号は、可撓性照明装置(例えば、100、200、300、500、600)の可撓性基板(例えば、104、204、304、504、604)の形状を示し得る。
【0058】
ブロック704においては、(1つ、2つ又は3つの次元における)1つ以上の軸に沿った可撓性基板の1つの以上の長さが、例えば、制御装置によって、ブロック702においてセンサから取得された1つ以上の信号に基づいて、検出され得る。ブロック704においては、様々なタイプの長さが検出され得る。例えば、ブロック706においては、例えば、上記の式1を用いて抵抗の変化に基づいて、特定の軸に沿った1つ以上の隣接LED(又はノード)間の1つ以上の距離dが計算され得る。ブロック708においては、特定の軸に沿った2つのLEDの間で、その位置におけるセンサにおいて検出された抵抗の(例えば、無限大に近づく)急増に基づいて、裂け目が検出され得る。ブロック710においては、上記の様々な技術(例えば、ポーリング)を用いて、例えば、ブロック708において検出された裂け目のすぐ前の、末端のLEDが識別され得る。ブロック712においては、例えば、ブロック706において計算された距離dの合計、及び/又はブロック708において検出された裂け目の位置に基づいて、1つ以上の軸に沿った可撓性基板の1つ以上の全長Lが計算され得る。
【0059】
ブロック714においては、例えば、コンピュータデバイス(例えば、654)において、ユーザインターフェース(例えば、650)が描写され得る。ユーザインターフェースは、可撓性照明装置が如何なる形状に変えられていようともその形状で(又は変えられていない場合にはその公称形状で)可撓性照明装置を図示し得る。ユーザインターフェースは、可撓性照明装置の1つ以上のLEDによって発せられる光の1つ以上の特性を選択するよう操作可能であり得る。例えば、上記のように、ユーザは、ユーザがどんなタイプの勾配を描写したいか、及び勾配の端部の値は幾らであるべきかを選び得る。
【0060】
ブロック716においては、可撓性基板上の1つ以上の位置のLEDが、1つ以上の選択された特性を持つ光を発するよう通電され得る。それらの特性は、センサからの1つ以上の信号に基づいて(又は1つ以上の信号に基づいて決定された長さに基づいて)、及びブロック714において描写されたユーザインターフェースにおいて受け取ったユーザコマンドに基づいて、選択され得る。
【0061】
本願明細書には幾つかの本発明の実施例が記載及び図示されているが、当業者は、本願明細書に記載されている機能を実施するための、並びに/又は本願明細書に記載されている利点のうちの1つ以上及び/若しくは本願明細書に記載されている結果を得るための、様々な他の手段及び/又は構造を容易に案出するだろう。このような変形例及び/又は修正例の各々は、本願明細書に記載されている本発明の実施例の範囲内にあるとみなされる。更に一般的に言えば、当業者は、本願明細書に記載されている全てのパラメータ、寸法、材料及び構成が、例示的なものであるよう意図されており、実際のパラメータ、寸法、材料及び構成は、本発明の教示が用いられる1つ又は複数の特定のアプリケーションに依存するだろうことを、容易に理解するだろう。当業者は、本願明細書に記載されている特定の本発明の実施例と同等の多くの実施例を、理解するだろう、又は単なるルーチン実験を用いて確認することができるだろう。それ故、上記の実施例は、ほんの一例として提示されているに過ぎず、添付の請求項及びそれらと同等のものの範囲内の本発明の実施例は、詳細に記載されているもの及び請求項記載のもの以外に実施され得ることは、理解されるべきである。本開示の本発明の実施例は、本願明細書に記載されている個々の特徴、システム、物、材料、キット及び/又は方法を対象にしている。更に、2つ以上のこのような特徴、システム、物、材料、キット及び/又は方法の如何なる組み合わせも、このような特徴、システム、物、材料、キット及び/又は方法が互いに矛盾しない場合には、本開示の本発明の範囲内に含まれ得る。
【0062】
本願明細書において規定及び使用されているような全ての定義は、辞書的定義、参照により盛り込まれる文書における定義、及び/又は規定されている用語の通常の意味にわたって制御するよう理解されるべきである。
【0063】
ここで、明細書及び請求項において用いられているような不定冠詞「a」及び「an」は、そうでない旨が明確に示されていない限り、「少なくとも1つの」を意味すると理解されるべきである。
【0064】
ここで、明細書及び請求項において用いられているような「及び/又は」という表現は、そのように等位接続されている要素の「いずれか又は両方」、即ち、幾つかの場合には、連言的に存在し、他の場合には、選言的に存在する要素を意味すると理解されるべきである。「及び/又は」を用いて列挙されている複数の要素は、同じように解釈されるべきであり、即ち、そのように等位接続されている要素の「1つ以上」と解釈されるべきである。「及び/又は」節によって明確に特定されている要素以外にも、明確に特定されているそれらの要素と関連があるかないかは別として、他の要素が、随意に存在し得る。従って、非限定的な例として、「A及び/又はB」への言及は、「有する」などの非制限言語と共に用いられる場合、或る実施例においては、(随意にB以外の要素を含む)Aのみを指すことができ、別の実施例においては、(随意にA以外の要素を含む)Bのみを指すことができ、更に別の実施例においては、(随意に他の要素を含む)AとBとの両方を指すことができる。
【0065】
ここで、明細書及び請求項において用いられているような「又は」は、上で規定されているような「及び/又は」と同じ意味を持つよう理解されるべきである。例えば、リスト内のアイテムをばらばらにする場合、「又は」又は「及び/又は」は、多数の又はリストの要素を含んでいる、即ち、多数の又はリストの要素のうちの少なくとも1つを含んでいるが、2つ以上、及び随意に、付加的な、リストに載っていないアイテムを含んでいるとも解釈されるべきである。それとは反対に、「のうちの1つだけ」若しくは「のうちのちょうど1つ」、又は請求項において用いられる場合の「から成る」などの明確に示されている用語だけが、多数の又はリストの要素のうちのちょうど1つの要素を含んでいることを指すだろう。広くは、ここで用いられているような「又は」という用語は、「いずれか」、「のうちの1つ」、「のうちの1つだけ」又は「のうちのちょうど1つ」などの排他性の用語が先立つ場合にしか、排他的な選択肢(即ち、「一方又は他方であり、両方ではない」)を示すと解釈されるべきではない。
【0066】
請求項において用いられる場合の「基本的には…から成る」は、特許法の分野において用いられるようなその通常の意味を持つだろう。
【0067】
ここで、明細書及び請求項において用いられているような、1つ以上の要素のリストに関する「少なくとも1つ」という表現は、要素のリストの中の要素の任意の1つ以上から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、必ずしも、要素のリストの中で明確に列挙されているありとあらゆる要素の少なくとも1つを含まず、要素のリストの中の要素の如何なる組み合わせも排除しないと理解されるべきである。この定義も、「少なくとも1つ」という表現が関連する要素のリストの中で明確に特定されている要素以外の要素が、明確に特定されているそれらの要素と関連があるかないかは別として、随意に存在し得ることを許容する。従って、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は換言すれば「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は換言すれば、「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、或る実施例においては、(随意にB以外の要素を含む)Bが存在しない状態の、随意に1つより多くのAを含む、少なくとも1つのAを指すことができ、別の実施例においては、(随意にA以外の要素を含む)Aが存在しない状態の、随意に1つより多くのBを含む、少なくとも1つのBを指すことができ、更に別の実施例においては、(随意に他の要素を含む)随意に1つより多くのAを含む、少なくとも1つのA、及び随意に1つより多くのBを含む、少なくとも1つのBを指すことができる。
【0068】
ここで請求されている、2つ以上のステップ又は動作を含む如何なる方法においても、そうでない旨が明確に示されていない限り、方法のステップ又は動作の順序は、必ずしも、方法のステップ又は動作が列挙されている順序に限定されないことも理解されるべきである。
【0069】
請求項及び上記の明細書において、「有する」、「含有する」、「備える」、「持つ」、「包含する」、「含む」、「保持する」、「から成る」などのような全ての移行句は、非制限のものであること、即ち、含むが、限定されないことを意味することを理解されたい。米国特許庁審査手順マニュアルの第2111.03項に記載されているように、「から成る」及び「から本質的に成る」という移行句のみが、各々、排他的又は半排他的な移行句である。