(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1方向に並んだm本の第1帯状電極を有する第1画素電極と、第1方向に並んだm本の第2帯状電極を有し前記第1画素電極の第1方向に隣接する第2画素電極と、第1方向に並んだn本の第3帯状電極を有し前記第2画素電極の第1方向に隣接する第3画素電極と、第1方向に並んだm本の第4帯状電極を有し前記第1画素電極の第2方向に隣接する第4画素電極と、第1方向に並んだm本の第5帯状電極を有し前記第2画素電極の第2方向に隣接する第5画素電極と、第1方向に並んだn本の第6帯状電極を有し前記第3画素電極の第2方向に隣接する第6画素電極と、を備え、m及びnは正の整数であり且つm≠nである、第1基板と、
前記第1画素電極及び第4画素電極と対向する第1カラーフィルタと、前記第1カラーフィルタの第1方向に隣接し前記第2画素電極及び前記第5画素電極と対向する第2カラーフィルタと、前記第2カラーフィルタの第1方向に隣接し前記第3画素電極と対向する第3カラーフィルタと、前記第3カラーフィルタの第2方向に隣接し前記第6画素電極と対向する第4カラーフィルタと、を備えた第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、
を備え、
前記第1基板は、さらに、前記第2画素電極と前記第3画素電極との間、及び、前記第5画素電極と前記第6画素電極との間に位置するソース配線を備え、
前記第2画素電極及び前記第5電極と前記ソース配線との第1方向に沿った第1間隔は、前記第3画素電極及び前記第6電極と前記ソース配線との第1方向に沿った第2間隔よりも大きい、液晶表示装置。
第1方向に並んだm本の第1帯状電極を有する第1画素電極と、第1方向に並んだn本の第2帯状電極を有し前記第1画素電極の第1方向に隣接する第2画素電極と、前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に位置するソース配線と、を備え、m及びnは正の整数であり且つm<nであり、前記第1画素電極と前記ソース配線との第1方向に沿った第1間隔は前記第2画素電極と前記ソース配線との第1方向に沿った第2間隔よりも大きい、第1基板と、
前記第1画素電極と対向する第1カラーフィルタと、前記第1カラーフィルタの第1方向に隣接し前記第2画素電極と対向する第2カラーフィルタと、を備えた第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、
を備えた液晶表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1は、本実施形態の液晶表示装置を構成する液晶表示パネルLPNの構成及び等価回路を概略的に示す図である。
【0011】
すなわち、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルLPNを備えている。液晶表示パネルLPNは、第1基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向配置された第2基板である対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。液晶表示パネルLPNは、画像を表示するアクティブエリアACTを備えている。アクティブエリアACTは、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に液晶層LQが保持された領域に相当し、例えば、四角形状であり、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
【0012】
アレイ基板ARは、アクティブエリアACTにおいて、ゲート配線G(G1〜Gn)、ソース配線S(S1〜Sm)、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CEなどを備えている。ゲート配線G(G1〜Gn)は、それぞれ第1方向Xに沿って延出し、第1方向Xに交差する第2方向Yに並んでいる。ソース配線S(S1〜Sm)は、それぞれ概ね第2方向Yに沿って延出し、第1方向Xに並んでいる。なお、ソース配線Sは、後述するように、厳密には、画素レイアウトあるいは画素形状に合わせて屈曲している。スイッチング素子SWは、各画素PXにおいてゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されている。画素電極PEは、各画素PXにおいて島状に形成され、スイッチング素子SWに電気的に接続されている。共通電極CEは、アクティブエリアACTにおいて、複数の画素PXに亘って共通に形成され、各画素電極PEと向かい合っている。蓄積容量CSは、例えば、共通電極CEと画素電極PEとの間に形成される。
【0013】
各ゲート配線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第1駆動回路GDに接続されている。各ソース配線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、第2駆動回路SDに接続されている。第1駆動回路GD及び第2駆動回路SDは、例えばその少なくとも一部がアレイ基板ARに形成され、駆動ICチップ2と接続されている。駆動ICチップ2は、第1駆動回路GD及び第2駆動回路SDを制御するコントローラを内蔵し、液晶表示パネルLPNを駆動するのに必要な信号を供給する信号供給源として機能する。図示した例では、駆動ICチップ2は、アクティブエリアACTの外側において、アレイ基板ARに実装されている。共通電極CEは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、給電部Vcomに接続されている。給電部Vcomは、共通電極CEに対してコモン電位を供給する。
【0014】
図2は、
図1に示したアレイ基板ARにおける画素の第1構成例を対向基板の側から見た概略平面図である。なお、ここでは、FFSモードを適用した画素構造を例に説明するが、図中には説明に必要な主要部のみを図示している。
【0015】
アレイ基板ARは、ゲート配線G1乃至G3、ソース配線S1乃至S4、スイッチング素子SW1乃至SW6、共通電極CE、画素電極PE1乃至PE6、第1配向膜AL1などを備えている。
【0016】
ゲート配線G1乃至G3は、第1方向Xに沿ってそれぞれ延出している。ソース配線S1乃至S4は、概ね第2方向Yに沿ってそれぞれ延出し、ゲート配線G1乃至G3と交差している。これらのゲート配線G1乃至G3及びソース配線S1乃至S4は、画素PX1乃至PX6を区画している。
【0017】
第1方向Xに並んだ画素PX1乃至PX3は互いに異なる色の色画素であり、また、画素PX4乃至PX6も互いに異なる色の色画素である。第2方向Yに並んだ画素PX1及びPX4は同一色の画素であり、例えば赤色(R)画素である。第2方向Yに並んだ画素PX2及びPX5は同一色の画素であり、例えば緑色(G)画素である。第2方向Yに並んだ画素PX3及びPX6は互いに異なる色の画素であり、例えば画素PX3が白色(W)画素であり、画素PX6が青色(B)画素である。
【0018】
画素PX1はゲート配線G1及びゲート配線G2とソース配線S1及びソース配線S2とで規定され、画素PX2はゲート配線G1及びゲート配線G2とソース配線S2及びソース配線S3とで規定され、画素PX3はゲート配線G1及びゲート配線G2とソース配線S3及びソース配線S4とで規定されている。これらの画素PX1乃至PX3は、第2方向Yに対して時計回りに鋭角に交差する第1延出方向D1に延出している。各画素PX1乃至PX3の両側に位置するソース配線S1乃至S4はいずれも第1延出方向D1に延出している。
【0019】
画素PX4はゲート配線G2及びゲート配線G3とソース配線S1及びソース配線S2とで規定され、画素PX5はゲート配線G2及びゲート配線G3とソース配線S2及びソース配線S3とで規定され、画素PX6はゲート配線G2及びゲート配線G3とソース配線S3及びソース配線S4とで規定されている。これらの画素PX4乃至PX6は、第2方向Yに対して反時計回りに鋭角に交差する第2延出方向D2に延出している。各画素PX4乃至PX6の両側に位置するソース配線S1乃至S4はいずれも第2延出方向D2に延出している。なお、第2方向Yと第1延出方向D1とのなす角度θ1は、第2方向Yと第2延出方向D2とのなす角度θ2とほぼ同一である。
【0020】
共通電極CEは、アレイ基板ARの略全域に亘って延在し、画素PX1乃至PX6に共通に形成されている。すなわち、共通電極CEは、ゲート配線G1乃至G3の上方を跨いで第2方向Yに延在するとともに、ソース配線S1乃至S4の上方を跨いで第1方向Xに延在し、画素PX1乃至PX6のそれぞれに配置されている。なお、共通電極CEには、各画素において、詳述しないが画素電極とスイッチング素子とを電気的に接続するための開口部が形成されている。
【0021】
画素PX1は、スイッチング素子SW1及び画素電極PE1を備えている。スイッチング素子SW1は、ゲート配線G2及びソース配線S1と電気的に接続されている。画素電極PE1は、ソース配線S1とソース配線S2との間に位置し、スイッチング素子SW1に接続されている。
【0022】
画素PX2は、スイッチング素子SW2及び画素電極PE2を備えている。スイッチング素子SW2は、ゲート配線G2及びソース配線S2と電気的に接続されている。画素電極PE2は、ソース配線S2とソース配線S3との間に位置し、スイッチング素子SW2に接続されている。
【0023】
画素PX3は、スイッチング素子SW3及び画素電極PE3を備えている。スイッチング素子SW3は、ゲート配線G2及びソース配線S3と電気的に接続されている。画素電極PE3は、ソース配線S3とソース配線S4との間に位置し、スイッチング素子SW3に接続されている。
【0024】
同様に、画素PX4は、ゲート配線G3及びソース配線S1と電気的に接続されたスイッチング素子SW4、及び、スイッチング素子SW4に接続された画素電極PE4を備えている。画素PX5は、ゲート配線G3及びソース配線S2と電気的に接続されたスイッチング素子SW5、及び、スイッチング素子SW5に接続された画素電極PE5を備えている。画素PX6は、ゲート配線G3及びソース配線S3と電気的に接続されたスイッチング素子SW6、及び、スイッチング素子SW6に接続された画素電極PE6を備えている。
【0025】
スイッチング素子SW1乃至SW6は、例えば薄膜トランジスタ(TFT)である。
【0026】
画素電極PE1乃至PE6は、それぞれ共通電極CEに対向している。
画素電極PE1乃至PE3は、それぞれ第1延出方向D1に延出した画素形状に対応した島状に形成されている。また、画素電極PE1乃至PE3のそれぞれは、少なくとも一本の帯状電極PAを有している。帯状電極PAは、第1延出方向D1に延出している。図示した例では、画素電極PE1乃至PE3のそれぞれは、第1方向Xに並んだ複数本の帯状電極PAを有している。
【0027】
画素電極PE4乃至PE6は、それぞれ第2延出方向D2に延出した画素形状に対応した島状に形成されている。また、画素電極PE4乃至PE6のそれぞれは、少なくとも一本の帯状電極PBを有している。帯状電極PBは、第2延出方向D2に延出している。図示した例では、画素電極PE4乃至PE6のそれぞれは、第1方向Xに並んだ複数本の帯状電極PBを有している。
【0028】
画素電極PE1、画素電極PE2、画素電極PE4、及び、画素電極PE5は、いずれもm本の帯状電極PAを有している。一方で、画素電極PE3及び画素電極PE6は、いずれもn本の帯状電極PAを有している。なお、m及びnは正の整数であり且つm≠nである。図示した例では、m<nであり、一例としてm=2であり、m=4である。
【0029】
換言すると、画素電極PE1、画素電極PE2、画素電極PE4、及び、画素電極PE5は、いずれも第1延出方向D1に延出した(m−1)本のスリットを有している。また、画素電極PE3及び画素電極PE6は、いずれも第2延出方向D2に延出した(n−1)本のスリットを有している。これらのスリットは、共通電極CEと対向している。
【0030】
第1配向膜AL1は、帯状電極PAの長軸(
図2に示した例では第1延出方向D1)及び帯状電極PBの長軸(
図2に示した例では第2延出方向D2)に対して45°以下の鋭角に交差する方向に沿って配向処理されている。第1配向膜AL1の配向処理方向R1は、第2方向Yに平行な方向であり、第1延出方向D1あるいは第2延出方向D2に交差する方向である。
【0031】
ここで、画素PX1乃至PX3に着目する。ソース配線S1とソース配線S2とのピッチPT1、及び、ソース配線S2とソース配線S3とのピッチPT2は、ほぼ同等である。ソース配線S3とソース配線S4とのピッチPT3は、ピッチPT1及びピッチPT2よりも大きい。画素電極PE1及び画素電極PE2の第1方向Xに沿った幅は、ほぼ同等であり、また、画素電極PE3の第1方向Xに沿った幅よりも小さい。画素電極PE1及び画素電極PE2のそれぞれの帯状電極PAは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有しており、しかも、画素電極PE1及び画素電極PE2のそれぞれについて隣り合う帯状電極PAの間隔は等しく、等ピッチで配置されている。画素電極PE3のそれぞれの帯状電極PAは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有し、等ピッチで配置されているが、画素電極PE1及び画素電極PE2の帯状電極PAの幅より小さい。また、画素電極PE3における隣り合う帯状電極PAの間隔(スリット幅)は、画素電極PE1及び画素電極PE2のそれぞれにおける隣り合う帯状電極PAの間隔(スリット幅)よりも狭く、画素電極PE3の帯状電極PAは狭ピッチで配置されている。
【0032】
画素電極PE1について、一端側の帯状電極PAとソース配線S1との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S2との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE2について、一端側の帯状電極PAとソース配線S2との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S3との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE3について、一端側の帯状電極PAとソース配線S3との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S4との間には、第1方向Xに沿った間隔dが設けられている。間隔dは、間隔Dよりも小さい。
【0033】
なお、画素PX4乃至PX6についても、上記の画素PX1乃至PX3と同様の関係である。
【0034】
図3は、本実施形態における各画素とカラーフィルタとのレイアウトの一例を概略的に示す平面図である。
【0035】
カラー表示を実現するための単位画素は、複数の異なる色画素によって構成されている。単位画素とは、アクティブエリアに表示されるカラー画像を構成する最小単位である。単位画素UPは、6個の色画素によって構成されている。単位画素UPは、画素(第1色画素)PX1、画素(第2色画素)PX2、画素(第3色画素)PX3、画素(第4色画素)PX4、画素(第5色画素)PX5、及び、画素(第6色画素)PX6によって構成されている。図中においては、各画素は、それぞれ一点鎖線で示している。画素PX2は、画素PX1とは異なる色の画素であって、画素PX1の第1方向Xに隣接している。画素PX3は、画素PX1及び画素PX2とは異なる色の画素であって、画素PX2の第1方向Xに隣接している。画素PX4は、画素PX1と同一色の画素であって、画素PX1の第2方向Yに隣接している。画素PX5は、画素PX2と同一色の画素であって、画素PX2の第2方向Yに隣接している。画素PX6は、画素PX1、画素PX2、及び、画素PX3とは異なる色の画素であって、画素PX3の第2方向Yに隣接している。ここでは、画素PX1及び画素PX4は赤色画素であって、画素PX2及び画素PX5は緑色画素であって、画素PX3は白色画素であって、画素PX6は青色画素である。このような構成において、画素PX1、画素PX2、画素PX4、及び、画素PX5のそれぞれの面積は略同等である。画素PX3及び画素PX6の面積は、画素PX1などの面積よりも大きい。
【0036】
対向基板CTは、遮光層BM、カラーフィルタCF1乃至CF4、第2配向膜AL2などを備えている。
【0037】
遮光層BMは、各画素の境界に配置されている。つまり、遮光層BMは、
図2に示したソース配線やゲート配線の上方に位置している。なお、遮光層BMは、同一色の画素の境界には配置されていないが、異なる色の画素の境界には配置されている。つまり、遮光層BMは、画素PX1と画素PX4との境界、及び、画素PX2と画素PX5との境界には配置されていないが、画素PX3と画素PX6との境界には配置されている。
【0038】
カラーフィルタ(第1カラーフィルタ)CF1は、第2方向Yに沿って延出した帯状に形成されている。カラーフィルタ(第2カラーフィルタ)CF2は、カラーフィルタCF1の第1方向Xに隣接し、第2方向Yに沿って延出した帯状に形成されている。カラーフィルタ(第3カラーフィルタ)CF3は、カラーフィルタCF2の第1方向Xに隣接し、島状に形成されている。カラーフィルタ(第4カラーフィルタ)CF4は、カラーフィルタCF3の第2方向Yに隣接し、また、カラーフィルタCF2の第1方向Xに隣接し、島状に形成されている。カラーフィルタCF3とカラーフィルタCF4とは、第2方向Yに沿って交互に繰り返し配置されている。
【0039】
カラーフィルタCF1は、画素PX1及び画素PX4に対応して配置されている。カラーフィルタCF2は、画素PX2及び画素PX5に対応して配置されている。カラーフィルタCF3は、画素PX3に対応して配置されている。カラーフィルタCF4は、画素PX6に対応して配置されている。図示した例では、カラーフィルタCF1は赤色(R)カラーフィルタであり、カラーフィルタCF2緑色(G)カラーフィルタであり、カラーフィルタCF3は白色(W)のカラーフィルタであり、カラーフィルタCF4は青色(B)カラーフィルタである。カラーフィルタCF1乃至CF4は、それぞれの互いに隣接する端部が遮光層BMに重なっている。
【0040】
このように、アクティブエリアには、4色の色画素(赤色画素、緑色画素、青色画素、及び、白色画素)があり、4色の色画素のうちのいずれか2色の色画素(ここに示した例では青色画素及び白色画素)の数が残りの2色の色画素(ここに示した例では赤色画素及び緑色画素)の数の半分である。一例として、赤色画素である画素PX1及び画素PX4の面積の総和は、緑色画素である画素PX2及び画素PX5の面積の総和と同等であり、白色画素である画素PX3の面積、あるいは、青色画素である画素PX6の面積と同等以下である。
【0041】
第2配向膜AL2は、第1配向膜AL1の配向処理方向R1と平行な方向に沿って配向処理されている。第2配向膜AL2の配向処理方向R2は、例えば、第1配向膜AL1の配向処理方向R1と互いに逆向きである。
【0042】
図4は、
図2に示した画素PX1乃至PX6を含む液晶表示パネルLPNの構成を概略的に示す断面図である。
【0043】
アレイ基板ARは、ガラス基板や樹脂基板などの透明な第1絶縁基板10を用いて形成されている。アレイ基板ARは、第1絶縁基板10の対向基板CTに対向する側に、図示しないスイッチング素子やゲート配線に加えて、ソース配線S1乃至S4、共通電極CE、画素電極PE1乃至PE6、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、第1配向膜AL1などを備えている。
【0044】
ソース配線S1乃至S4は、第1絶縁膜11の上に形成され、第2絶縁膜12によって覆われている。なお、ゲート配線は、第1絶縁基板10と第1絶縁膜11との間に形成されている。共通電極CEは、第2絶縁膜12の上に形成され、第3絶縁膜13によって覆われている。共通電極CEは、透明な導電材料、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などによって形成されている。
【0045】
画素電極PE1乃至PE6は、第3絶縁膜13の上に形成され、共通電極CEと対向している。つまり、画素電極PE1乃至PE3のそれぞれの帯状電極PA、及び、画素電極PE4乃至PE6のそれぞれの帯状電極PBは、第3絶縁膜13を介して共通電極CEの上方に位置している。第3絶縁膜13は、共通電極CEと画素電極PE1乃至PE6との間に介在する層間絶縁膜に相当する。画素電極PE1及び画素電極PE4は、ソース配線S1とソース配線S2との間に位置している。画素電極PE2及び画素電極PE5は、ソース配線S2とソース配線S3との間に位置している。画素電極PE3及び画素電極PE6は、ソース配線S3とソース配線S4との間に位置している。画素電極PE1乃至PE6は、いずれも透明な導電材料、例えば、ITOやIZOなどによって形成されている。画素電極PE1乃至PE6は、第1配向膜AL1によって覆われている。第1配向膜AL1は、第3絶縁膜13も覆っている。第1配向膜AL1は、水平配向性を示す材料によって形成され、アレイ基板ARの液晶層LQに接する面に配置されている。
【0046】
一方、対向基板CTは、ガラス基板や樹脂基板などの透明な第2絶縁基板20を用いて形成されている。対向基板CTは、第2絶縁基板20のアレイ基板ARに対向する側に、遮光層BM、カラーフィルタCF1乃至CF4、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2などを備えている。
【0047】
遮光層BMは、第2絶縁基板20の内面に形成されている。遮光層BMは、ソース配線S1乃至S4の上方にそれぞれ位置している。遮光層BMは、黒色の樹脂材料や、遮光性の金属材料によって形成されている。
【0048】
カラーフィルタCF1乃至CF4のそれぞれは、第2絶縁基板20の内面に形成されている。カラーフィルタCF1は、画素電極PE1及び画素電極PE4と対向している。カラーフィルタCF2は、画素電極PE2及び画素電極PE5と対向している。カラーフィルタCF3は、画素電極PE3と対向している。カラーフィルタCF4は、画素電極PE6と対向している。カラーフィルタCF1は、赤色に着色された樹脂材料によって形成されている。カラーフィルタCF2は、緑色に着色された樹脂材料によって形成されている。カラーフィルタCF3は、白色(あるいは透明)の樹脂材料によって形成されている。カラーフィルタCF4は、青色に着色された樹脂材料によって形成されている。なお、カラーフィルタCF3は省略しても良いし、厳密に無彩色のカラーフィルタでなくても良く、淡く色付いた(例えば薄黄色に色付いた)カラーフィルタであってもよい。異なる色のカラーフィルタ間の境界は、ソース配線Sの上方の遮光層BMと重なる位置にある。
【0049】
オーバーコート層OCは、カラーフィルタCF1乃至CF4を覆っている。オーバーコート層OCは、カラーフィルタCF1乃至CF4の表面の凹凸を平坦化する。オーバーコート層OCは、透明な樹脂材料によって形成されている。オーバーコート層OCは、第2配向膜AL2によって覆われている。第2配向膜AL2は、水平配向性を示す材料によって形成され、対向基板CTの液晶層LQに接する面に配置されている。
【0050】
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、一方の基板に形成された柱状スペーサにより、所定のセルギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、セルギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。液晶層LQは、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間のセルギャップに封入された液晶分子LMを含む液晶材料によって形成されている。
【0051】
このような構成の液晶表示パネルLPNに対して、その背面側には、バックライトBLが配置されている。バックライトBLとしては、種々の形態が適用可能であるが、ここでは詳細な構造については説明を省略する。
【0052】
第1絶縁基板10の外面10Bには、第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1が配置されている。第2絶縁基板20の外面20Bには、第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2が配置されている。第1偏光板PL1及び第2偏光板PL2は、例えば、それぞれの偏光軸が直交するクロスニコルの位置関係となるように配置される。
【0053】
以下に、上記構成の液晶表示装置における動作について説明する。
画素電極PEと共通電極CEとの間に電位差を形成するような電圧が印加されていないOFF時においては、液晶層LQに電圧が印加されていない状態であり、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていない。このため、液晶層LQに含まれる液晶分子LMは、
図2に実線で示したように、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2の配向規制力によりX−Y平面内において第2方向Yに初期配向している。つまり、液晶分子LMの初期配向方向は第2方向Yに平行である。OFF時には、バックライトBLからのバックライト光の一部は、第1偏光板PL1を透過し、液晶表示パネルLPNに入射する。液晶表示パネルLPNに入射した光は、例えば第1偏光板PL1の第1吸収軸と直交する直線偏光である。このような直線偏光の偏光状態は、OFF時の液晶表示パネルLPNを通過した際にほとんど変化しない。このため、液晶表示パネルLPNを透過した直線偏光のほとんどが、第2偏光板PL2によって吸収される(黒表示)。
【0054】
一方、画素電極PEと共通電極CEとの間に電位差を形成するような電圧が印加されたON時においては、液晶層LQに電圧が印加された状態であり、画素電極PEと共通電極CEとの間にフリンジ電界が形成される。このため、液晶分子LMは、
図2に破線で示したように、X−Y平面内において、初期配向方向とは異なる方位に配向する。ポジ型の液晶材料においては、例えば画素PX3の液晶分子LMは、X−Y平面内において、フリンジ電界と略平行な方向に配向するように反時計回りに回転し、画素PX6の液晶分子LMは、X−Y平面内において、フリンジ電界と略平行な方向に配向するように時計回りに回転する。このとき、液晶分子LMは、電界の大きさに応じた方向に配向する。ON時には、第1偏光板PL1の第1吸収軸と直交する直線偏光は、液晶表示パネルLPNに入射し、その偏光状態は、液晶層LQを通過する際に液晶分子LMの配向状態に応じて変化する。このため、ON時においては、液晶層LQを通過した少なくとも一部の光は、第2偏光板PL2を透過する(白表示)。
【0055】
このような構成により、ノーマリーブラックモードが実現される。
このような本実施形態によれば、2行×3列の6個の色画素で単位画素UPを構成し、これらの6個の色画素は、赤色画素、緑色画素、青色画素、及び、白色画素のいずれかに割り当てられている。例えば、赤色画素としては同列の2個の色画素が割り当てられ、緑色画素としては同列の2個の色画素が割り当てられ、青色画素としては最大の画素サイズの1個の色画素が割り当てられ、白色画素としては残りの1個の色画素が割り当てられている。青色画素は、白色画素と同列に位置している。
【0056】
このため、第1方向Xに赤色画素、緑色画素、青色画素、及び、白色画素の4個の色画素を並べた単位画素構成では4列の色画素を駆動する必要があったが、本実施形態の単位画素構成では3列の色画素を駆動すればよく、消費電力の増加を抑制することが可能となる。また、第1方向Xに並べる色画素の数が3個であるため、第1方向Xに並べる色画素の数が4個の場合と比較して、単位画素を構成する各色画素の第1方向Xのピッチの制限を緩和することが可能となる。このため、高精細化の要求に伴って単位画素の第1方向Xの長さが短縮した場合であっても、各色画素の第1方向Xの長さを加工限界よりも余裕を持って設定することが可能となる。
【0057】
一方で、単位画素UPにおいて、赤色画素及び緑色画素はそれぞれ2個の色画素が割り当てられているのに対して、青色画素及び白色画素はそれぞれ1個の色画素が割り当てられており、6個の色画素のすべてがそれぞれ同等の面積である場合には、青色の輝度が不足してしまう。このため、赤色画素、緑色画素、及び、青色画素のそれぞれの第2方向Yに沿った長さは同等とする一方で、青色画素の第1方向Xの長さは赤色画素及び緑色画素のそれぞれの第1方向Xの長さよりも長くすることで、青色画素の面積を拡大している。これにより、最適なカラーバランスを得ることが可能となる。
【0058】
このとき、青色画素の第1方向Xの長さが赤色画素及び緑色画素のそれぞれの第1方向Xの長さの約2倍である場合(つまり、
図2に示したピッチPT1と、ピッチPT2とが同等であり、ピッチPT3がピッチPT1の2倍である場合)、単位画素UPにおける赤色画素、緑色画素、及び、青色画素のそれぞれの面積が同等となる。この場合の単位画素UPでの画素ピッチの異形化率(PT3/PT1)は2となる。高精細化に伴ってピッチPT1乃至PT3が小さくなるほど、また、異形化率が高くなるほど、アレイ基板ARと対向基板CTとを貼り合せる工程で第1方向Xに貼り合わせずれが生じた際に、単位画素UPにおける各色画素の面積比率が大きく変化してしまい、カラーバランスが崩れる不具合をもたらす。
【0059】
本実施形態では、一例として、ピッチPT1及びピッチPT2を約24μmとし、ピッチPT3を約30μmとし、異形化率を1.25に抑えるレイアウトを適用した。これにより、たとえアレイ基板ARと対向基板CTとの貼り合わせのずれが生じたとしても、単位画素UPにおける各色画素の面積比率の変化を抑えることが可能となる。換言すると、製造過程におけるアレイ基板ARと対向基板CTとの貼り合わせの際のマージンを拡大することが可能となる。したがって、表示品位の劣化を抑制することが可能となる。
【0060】
このとき、青色画素及び白色画素のピッチPT3は、赤色画素のピッチPT1及び緑色画素のピッチPT2よりも大きくなるため、赤色画素及び緑色画素のそれぞれの画素電極は2本の帯状電極を有し、青色画素及び白色画素のそれぞれの画素電極は4本の帯状電極を有するというように、各色画素の異形化に合わせて帯状電極の本数を変更するレイアウトを適用している。これにより、各色画素において帯状電極を隅々までほぼ均等ピッチで配置することが可能となる。このため、各色画素において、高い透過率を得ることが可能となる。そして、異形化率を小さく抑えたことによる青色画素における輝度の不足分は、青色カラーフィルタに対する赤色カラーフィルタ及び緑色カラーフィルタの相対的な透過率を低下させたり、各色画素の印加電圧−透過率(V−T)特性に合わせて印加電圧を調整したり、一画素あたりのバックライトが透過する透過領域の面積を遮光層BMによって調整したりすることによって、カラーバランスを維持することが可能となる。
【0061】
なお、上記の実施形態では、赤色画素及び緑色画素については等ピッチとし、青色画素及び白色画素については赤色画素及び緑色画素よりも大きなピッチとする異形レイアウトについて説明したが、異なるピッチを取る異形レイアウトについては上記とは異なる色画素の組み合わせであっても良いし、赤色画素、緑色画素、青色画素、及び、白色画素のすべてについてピッチを異ならせても良い。各色画素に配置される画素電極は、各々の画素ピッチに合わせて適宜設定された本数の帯状電極を有する。
【0062】
また、本実施形態によれば、比較的狭ピッチの赤色画素及び緑色画素についてはそれぞれの画素電極とソース配線との第1方向Xに沿った間隔を大きくし、赤色画素及び緑色画素よりも大きなピッチの青色画素及び白色画素についてはそれぞれの画素電極とソース配線との第1方向Xに沿った間隔を小さくしている。このため、青色画素及び白色画素については、ソース配線の近傍付近まで高透過率を得ることができ、1画素あたりの輝度を向上することが可能となる。一方で、赤色画素及び緑色画素については、青色画素及び白色画素と比較して、ソース配線から離れた位置に画素電極の端部が位置しており、1画素あたりの輝度が低い。
【0063】
図5は、
図2に示したレイアウトにおける各色画素の透過率分布を示す図である。図中の(A)は赤色画素あるいは緑色画素の透過率分布を示しており、図中の(B)は青色画素あるいは白色画素の透過率分布を示している。各図の横軸は第1方向Xに沿った位置であり、各図の縦軸は規格化した透過率である。なお、ここでの透過率は、いずれもカラーフィルタを配置しなかった状態で測定した値を、青色画素あるいは白色画素の平均透過率を1として規格化した値である。また、各図の斜線で示した領域は、遮光層BMと重なる領域である。
【0064】
(A)に示した例では、2本の帯状電極の第1方向Xに沿った幅は3μmであり、帯状電極の間隔(スリット幅)は4.7μmである。画素電極の端部でピーク透過率が得られる位置から遮光層BMと重なる位置まで数μmの幅がある。つまり、赤色画素あるいは緑色画素におけるソース配線の近傍の位置では、液晶分子は初期配向状態からの変化が小さく、透過率が低くなっていることが分かる。
【0065】
(B)で示した例では、4本の帯状電極の第1方向Xに沿った幅は2.5μmであり、帯状電極の間隔(スリット幅)は3μmである。画素電極の端部でピーク透過率が得られる位置は遮光層BMと重なる位置に近い。つまり、青色画素あるいは白色画素においては、ソース配線の近傍まで液晶分子の配向が制御され、表示に寄与するため、高い透過率が得られることが分かる。
【0066】
本実施形態では、異形化率を小さく抑えたレイアウトを採用しており、単位画素UPにおいて、赤色画素及び緑色画素についてはそれぞれ2個の色画素が割り当てられ、青色画素及び白色画素についてはそれぞれ1個の色画素が割り当てられている。また、着色画素に応じて上述のそれぞれの画素電極構造を適宜採用している。これにより、各画素にとって最適なカラーバランスを得るために必要とする輝度が得られる。
【0067】
また、比較的狭ピッチの赤色画素及び緑色画素については、ピーク透過率が得られる位置から遮光層BMと重なる位置まで数μmの幅があるため、たとえアレイ基板ARと対向基板CTとの貼り合わせのずれが生じたとしても、そのずれた幅(ずれ量)が、ピーク透過率が得られる位置から遮光層BMと重なる位置までの間隔よりも小さければ、ピーク透過率の領域には基板の貼り合わせのずれの影響が無く画素の透過率に与える影響も小さい。したがって、貼り合わせのずれによる輝度の変化はほとんど無い。一方、青色画素及び白色画素のそれぞれの1画素の面積は赤色画素及び緑色画素のそれぞれの1画素の面積より大きいため、アレイ基板ARと対向基板CTとの貼り合わせのずれが影響する面積は、画素全体の面積と比較して小さい。したがって、青色画素及び白色画素における基板の貼り合わせのずれによる輝度の変化も小さい。このように本実施形態では、基板間の貼り合わせのずれに対して単位画素UPにおける各色画素の実質的に表示に寄与する面積比率の変化を抑えることが可能となる。このため、製造上アレイ基板ARと対向基板CTとの貼り合わせのずれが生じたとしても、最適なカラーバランスを維持することが可能となる。
【0068】
また、比較的狭ピッチの赤色画素及び緑色画素がソース配線を挟んで隣接しているが、一方の色画素がON状態であり、他方の色画素がOFF状態であったとしても、それぞれの色画素がソース配線から離間した位置で高透過率となるレイアウトであるため、ソース配線と重なる領域の液晶分子LMが初期配向状態に維持されている。このため、液晶表示パネルLPNを斜め方向から観察した場合であっても、混色による表示品位の劣化を抑制することが可能となる。また、赤色画素及び緑色画素は、高輝度の白色画素と隣接するが、上記の通り、色画素間のソース配線と重なる領域の液晶分子LMが初期配向状態に維持されているため、液晶表示パネルLPNを斜め方向から観察した場合であっても、白色画素を透過した透過光の影響を受けにくく、色味の変化を抑制することが可能となる。
【0069】
次に、他の構成例について説明する。
図6は、
図1に示したアレイ基板ARにおける画素の第2構成例を対向基板の側から見た概略平面図である。なお、ここでは、ゲート配線G、ソース配線S、共通電極CE、及び、FFSモードを適用した画素電極PEのみを図示している。
【0070】
ここに示した第2構成例は、
図2に示した第1構成例と比較して、全ての画素電極について、ソース配線との間隔が同等である点で相違している。他の構成については、第1構成例と同一であり、説明を省略する。
【0071】
図示した例では、画素電極PE1及び画素電極PE2はいずれも2本の帯状電極PAを有し、画素電極PE4及び画素電極PE5はいずれも2本の帯状電極PBを有している。一方で、画素電極PE3は4本の帯状電極PAを有し、また、画素電極PE6は4本の帯状電極PBを有している。画素PX1乃至PX3に着目すると、ソース配線S1とソース配線S2とのピッチPT1、及び、ソース配線S2とソース配線S3とのピッチPT2は、ほぼ同等である。ソース配線S3とソース配線S4とのピッチPT3は、ピッチPT1及びピッチPT2よりも大きい。画素電極PE1及び画素電極PE2の第1方向Xに沿った幅は、ほぼ同等であり、また、画素電極PE3の第1方向Xに沿った幅よりも小さい。画素電極PE1及び画素電極PE2のそれぞれの帯状電極PAは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有しており、しかも、等ピッチで配置されている。画素電極PE3のそれぞれの帯状電極PAは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有し、等ピッチで配置されている。
【0072】
画素電極PE1について、一端側の帯状電極PAとソース配線S1との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S2との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE2について、一端側の帯状電極PAとソース配線S2との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S3との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE3について、一端側の帯状電極PAとソース配線S3との間、及び、他端側の帯状電極PAとソース配線S4との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。なお、画素PX4乃至PX6についても、上記の画素PX1乃至PX3と同様の関係である。
【0073】
このような第2構成例においても、単位画素UPにおいて、異形化率(PT3/PT1)を1.2〜1.3程度に抑えたレイアウトを適用することにより、画素PX3及び画素PX6において高透過率を得ることが可能となり、最適なカラーバランスを得ることが可能となる。また、各画素電極PE1乃至PE6とこれらに隣接するソース配線Sとの間隔Dは比較的広く設定されているため、ソース配線と重なる領域の液晶分子LMが初期配向状態に維持され、液晶表示パネルLPNを斜め方向から観察した場合であっても、混色による表示品位の劣化を抑制することが可能となる。
【0074】
次に、他の構成例について説明する。
上記の各構成例においては、各画素電極の帯状電極は、第1延出方向あるいは第2延出方向に平行な長軸を有するように形成したが、「く」の字形に屈曲した形状に形成しても良い。
【0075】
図7は、画素の第3構成例を概略的に示す平面図である。なお、ここでは、アレイ基板側のソース配線S及びFFSモードを適用した画素電極PEと、対向基板側の遮光層BMのみを図示している。
【0076】
ここに示した第3構成例は、
図6に示した第2構成例と比較して、全ての画素電極について、「く」の字形の帯状電極を有している点で相違している。他の構成については、第1構成例と同一であり、説明を省略する。
【0077】
画素PX1及びPX4は互いに異なる色の画素であり、例えば画素PX1が青色(B)画素であり、画素PX4が白色(W)画素である。画素PX2及びPX5は同一色の画素であり、例えば緑色(G)画素である。画素PX3及びPX6は同一色の画素であり、例えば赤色(R)画素である。
【0078】
画素電極PE1乃至PE6は、それぞれ第1延出方向D1及び第2延出方向D2に延出した「く」の字形の画素形状に対応した島状に形成されている。すなわち、画素電極PE1乃至PE6のそれぞれは、第1延出方向D1及び第2延出方向D2に延出した「く」の字形の帯状電極PCを有している。帯状電極PCは、第1方向Xに並んでいる。図示した例では、画素電極PE1及び画素電極PE4は4本の帯状電極PCを有し、画素電極PE2、画素電極PE3、画素電極PE5、及び、画素電極PE6はいずれも3本の帯状電極PCを有している。
【0079】
ここで、画素PX1乃至PX3に着目する。ソース配線S2とソース配線S3とのピッチPT2、及び、ソース配線S3とソース配線S4とのピッチPT3は、ほぼ同等である。ソース配線S1とソース配線S2とのピッチPT1は、ピッチPT2及びピッチPT3よりも大きい。画素電極PE2及び画素電極PE3の第1方向Xに沿った幅は、ほぼ同等であり、また、画素電極PE1の第1方向Xに沿った幅よりも小さい。画素電極PE2及び画素電極PE2のそれぞれの帯状電極PCは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有しており、しかも、等ピッチで配置されている。画素電極PE1のそれぞれの帯状電極PCは、第1方向Xに沿ってほぼ同等の幅を有し、等ピッチで配置されている。
【0080】
画素電極PE1について、一端側の帯状電極PCとソース配線S1との間、及び、他端側の帯状電極PCとソース配線S2との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE2について、一端側の帯状電極PCとソース配線S2との間、及び、他端側の帯状電極PCとソース配線S3との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。画素電極PE3について、一端側の帯状電極PCとソース配線S3との間、及び、他端側の帯状電極PCとソース配線S4との間には、第1方向Xに沿った間隔Dが設けられている。つまり、図示した例では、全ての画素電極について、ソース配線との間隔が同等である。なお、画素PX4乃至PX6についても、上記の画素PX1乃至PX3と同様の関係である。
【0081】
一例として、ピッチPT1は34μmであり、ピッチPT2及びピッチPT3は26μmであり、異形化率(PT3/PT1)は1.3である。また、間隔Dは約2.5μmである。
【0082】
このような第3構成例においても、第2構成例と同様に効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の劣化を抑制することが可能な液晶表示装置を提供することができる。
【0083】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。