(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.システム及び装置
図1に、本発明の実施の形態によるシステム構成図の例を示す。
本システムは、調査対象世帯1、集計・配信センター4、契約社/顧客装置5を備える。調査対象世帯1は、調査対象テレビ受像機2、調査用リモコン3を有する。
【0012】
図2に、調査用リモコン3の概略ブロック図を示す。また、
図3に調査用リモコン3の概観の一例を示す。調査用リモコン3は、受信可能局DB部30、制御部31、蓄積部32、リモコン送信部33、表示入力部34、通信部35を備え、各部はバスで接続されている。
調査対象世帯1のテレビ受像機に対応する調査用リモコン3を配り、調査協力者にこの調査用リモコン3を使用させる。受信可能局DB部30には、受信可能な放送局が予め記憶されている。例えば、調査の開始前に調査会社又はユーザが、手動又は自動で調査対象テレビ受像機2が受信可能な放送局を受信可能局DB部30に記憶させる。
【0013】
図4は、受信可能局DB部の内容の説明図である。受信可能局DB部30はUP/DOWN選局時に上矢印ボタンを押下時に遷移する順番にチャンネル番号、放送局名(又は略称)、局IDを記録したものである。局IDとは全国の放送局にユニークに割り振った放送局番号である。
【0014】
制御部31は、例えば、CPU、プログラムメモリー、ワークメモリー等を備え、調査用リモコン3の動作を制御している。
蓄積部32は、チャネル切替時とテレビ受像機の電源をON/OFFにしたとき等の各種テレビ操作・視聴開始・視聴終了等の時に、その時刻と集計用の局ID等を含む接触データを一時保存するメモリーと時計回路を備える。
【0015】
図5に接触データの例を示す。接触データは、時刻、局ID、視聴者コードを含む。視聴者コードとは、テレビの前にいる世帯員に視聴開始・終了の都度、ログイン・ログオフを申告させる調査をオプションで実施するときに使用するもので、誰がそのコンテンツと接触していたかを自己申告させたものであり、これを接触データに含めることもできる。なお、局ID=0000はテレビの電源OFFを意味している。
【0016】
制御部31は、視聴者コードを特定するための視聴者申告手段を備えることができる。その場合には、
図6のような視聴者申告画面から視聴者の識別情報(視聴者コードに対応)を入力させる。制御部31は、この入力に従い視聴者コードを接触データに含めて蓄積部32に記憶することができる。
【0017】
図6に、視聴者申告画面の説明図を示す。この例は母と弟が視聴を申告しているケースである。視聴者コードは世帯員それぞれに、父=1、母=2、姉=4、弟=8のような重み値を与え、父単独の場合は1、父と母の二人の場合は3(=1+2)、姉と弟の場合は12(=4+8)となる。なお、
図5の例では一例として、視聴者を特定しない調査の例としたので、視聴者コードは常に0である。
【0018】
リモコン送信部33は、例えば、近赤外線の発光ダイオード及びそれを駆動する電子回路等を備え、ユーザの操作に応じてリモコン信号をテレビ受像機2へ送信する。なお、近赤外線による信号に限らず適宜のリモコン信号・無線信号を用いてその信号送信に必要なデバイスを備えるようにしてもよい。
表示入力部34は、例えば、液晶表示器や電子ペーパーなどの電子的描画が可能な表示素子を備え、その表面にはタッチ式スイッチがあり、ソフトウエアで表示されたソフトボタンを直接指で入力できる。さらに電源ボタン344(例、TV、STB)、カーソル移動ボタン343(例、矢印ボタン、上・下・左・右ボタン)、EPGボタン342(例、予約EPGボタン、視聴EPGボタン)、オプションボタン341(例、視聴申告ボタン、視聴者コード・視聴者情報選択ボタン)、音量ボタン345などがハードボタンとして用意(表示)されている。どのボタンをソフトボタンで実現するかハードボタンで実現するかは適宜定めることができる。
通信部35は、蓄積部32に蓄積された接触データを、介して集計・配信センター4へ送る。この間の通信路は有線・無線を問わない。
【0019】
また、集計・配信センター4では例えば、各調査家庭から届いた接触データを合算集計し、全世帯数を分母とする接触率等のデータを計算し、接触データ及び/又は接触率データ等の接触情報を契約社/顧客装置5に、印刷物や電子データ等をもって提供する。調査に協力する世帯員の性・年齢・職業・年収などのプロフィール情報を、調査開始前にアンケート調査により集計・配信センター4にあるプロフィール情報データベースに予め保存することができる。集計・配信センター4は、もし視聴者コードを含む接触率調査を実施する場合は、このプロフィール情報を参照して、契約者/顧客装置5の要望により、例えば30歳代の男性というような集計区分単位での接触率を計算し、契約者/顧客装置5に提案するようにしてもよい。
【0020】
2.動作概要
上述のように、テレビ(含むSTB)では、例えば、その購入時(初期設定)にユーザが手動により又はテレビが自動により視聴局リストを作成し、テレビに記憶させている。そしてリモコンからの「UP」コマンドや「DOWN」コマンドに反応して、テレビがこのリストを参照しながら、チャンネルを上下させている。例えばアナログ放送時代にUpボタンを操作すると、チャンネル番号が1→3→4→6→8→10→12→42と、飛び飛びに遷移したのは、テレビ購入時に視聴局リストを設定しているからである。
本実施の形態による調査方法では、例えば、リモコン内にその家庭や視聴場所・地域等の実情に応じた受信可能局DB部30を持ち、上矢印ボタンや下矢印ボタンを使うUP/DOWN選局時や電子番組表を使うEPG選局時に、この受信可能局DB部30を参照した操作画面を表示入力部34により表示させるとともに、チャンネル番号・局ID等のチャンネル識別情報を直接送信することで、実態と送信ログを一致させることができる。
【0021】
本実施の形態による調査用リモコン3の構成は、例えば、一般的なリモコン装置の構成に加えて、調査開始前に調査対象テレビにおける受信可能チャンネルリストを保持させる受信可能局DB部30と、現在のチャンネルを基点として、上矢印ボタン又は下矢印ボタンを押下した操作やその回数や、左・右ボタンの操作やその回数から視聴チャンネルを推定する制御部31と、そしてその推定結果であるチャンネル名をリモコン操作者に提示する液晶タッチパネルなどによる表示入力部34と、操作時刻及びチャンネル番号・局ID等のチャンネル識別情報を含む接触データを記録する蓄積部32と、リモコン装置の外部と通信する通信部35を備える。
【0022】
ユーザがリモコンのチャンネルボタンを押下するダイレクト選局を行った場合には、制御部31は、テレビ受像機2にそのチャンネルを受信するようチャネル番号を送信するとともに、時刻を付加してそのチャンネル番号・局ID等のチャンネル識別情報を接触データとして蓄積部32に保存する。
【0023】
ユーザがカーソル移動による選局(UP/DOWN選局)を行った場合には、制御部31は、「UP」コマンドや「DOWN」コマンドは使用せずに、受信可能局DB30を参照し、操作開始時点のチャンネルを基点としてリモコンの上矢印ボタンや下矢印ボタンの押下から推定されるチャネル番号をテレビ受像機2へ送信するとともに、時刻を付加してそのチャンネル番号・局ID等のチャンネル識別情報を接触データとして蓄積部32に保存する。制御部31は、「UP」コマンドや「DOWN」コマンドを使用せずチャンネル番号を送信するので、リモコンの向きや障害物によりテレビ受像機2がリモコン信号を受信漏れしても、ユーザが「UP」コマンド及び「DOWN」コマンドを再押下することで、その受像実態と調査用リモコン3内の記録は一致することができる(詳細は後述)。
【0024】
ユーザがEPG選局を行った場合には、制御部31は、受信可能局DB30を参照し、操作開始時点のチャンネルを基点としてリモコンの左右ボタンの押下から推定したチャンネルを表示入力部34に提示する。ユーザが表示入力部34により「決定」ボタンを押下すると、制御部31は、チャネル番号をテレビ受像機2へ送信するとともに、時刻を付加してそのチャンネル番号・局ID等のチャンネル識別情報を接触データとして蓄積部32に保存する。
制御部31は、「決定」ボタンの押下時に「決定」コマンドを使用せず、チャンネル番号を送信するので、調査用リモコン3の向きや障害物によりテレビ受像機2が左右ボタンのリモコン信号を受信漏れし、テレビ受像機2上の電子番組表と手元の調査用リモコン3に提示されている放送局に差異があっても、その受像実態と調査用リモコン3内の記録は一致する。
【0025】
制御部31は通信部35を介して、集計・配信センター4等のリモコンの外部装置と通信を行い、集計・配信センター4等の外部装置からの送信要求信号に対応して、又は、予め定めたタイミングや時刻等に従い、蓄積部32に保存されているチャンネル識別情報(チャンネル番号、局ID等)と操作・視聴(視聴開始・視聴終了)した時刻を含む接触データに、ユニークな調査世帯番号等を含むヘッダを付加して送信する。
また、オプション調査として、家庭内の誰が視聴していたかを合わせて調べたいときには、制御部31は、視聴者申告手段により表示入力部34に申告画面を表示し、誰が見ているかを入力させ、それを接触データに付加することができる。
集計・配信センター4は、各家庭からオンラインもしくはオフラインにて集めた接触データを集計し、接触率データを計算し、接触データ及び/又は接触率データ等の接触情報(調査データ)を契約社/顧客装置5へ提供する。
【0026】
3.動作フロー詳細
次にフロー図を用いて調査用リモコンの動作を説明する。
図20に、メインフローを示す。制御部31は、これを繰り返し実行する。初期状態では
図3のように表示入力部34の画面には何も表示されていない状態である。ステップ1では、制御部31は、ユーザがテレビ電源をONにする行為を待ち受けており、もし表示入力部34によりハードボタンの「電源」ボタンが押されたならスタートアップ処理(S100)を行う。なお、このステップ1では制御部31は、「電源」ボタン以外の操作は受付けない。
このあと、制御部31は、ステップ2から6までのボタン操作の監視状態となる。電源ボタン344が押されテレビ受像機2をOFFにした場合には、制御部31は、ステップ2からエンディング処理(S200)へ進み、またチャンネルボタンを押した場合は、制御部31は、ステップ3からダイレクト選局処理(S300)へ進み、また上下矢印ボタンを押しUP/DOWN選局した場合には、制御部31は、ステップ4からUP/DOWN選局処理(S400)へ進み、また視聴EPGボタン又は予約EPGボタンを押した場合には、制御部31は、ステップ5からEPG選局処理(S500)へ進み、これら以外のボタンが押された場合には、制御部31は、ステップ6からステップ7へ進み、押されたボタンの役割どおりのコマンドをリモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ送信する。ステップS7では、制御部31は、たとえば「音量+」ボタンを押されたなら、「音量+」コマンドを送信する。
【0027】
次に各処理について詳細説明する。
図21は、スタートアップ処理のフローチャートを示す。また、
図7に、電源ON時の画面例の説明図を示す。
スタートアップ処理(S100)はテレビの電源をONにするときに呼出される処理であり、
図21を使い説明する。ステップ101で、制御部31は、電源をONするために、リモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ「電源」コマンドを送信する。そしてステップ102で、制御部31は、表示入力部34にソフトボタンの「チャンネル」ボタンと「再電源」ボタンとその説明メッセージ文(例えば、「もし電源が入らなかったら「再電源」を押してください。」)を表示する(
図7)。
ステップ103では、制御部31は、蓄積部32に保存されている接触データから前回視聴の局ID(最終局ID)を取得し、これに操作・視聴開始時刻を附し、仮の接触データとして蓄積部32に一旦記憶する。なぜならばテレビ受像機2の電源投入時には最後に視聴したチャンネルが映るからである。ステップ104で、制御部31は、テレビ受像機2の電源がONでないときに、ONにするための「再電源」ボタン押しが検出されたならば、「電源」コマンドをテレビ受像機2へ送信し(S108)、仮の接触データの時刻部分をリモコン内部の時計に従い最新のものに更新する(S109)。
そして、制御部31は、事前に設定してある、例えば5秒が経過するまで「再電源」ボタンの押下を監視(S104)し、「再電源」ボタンが押下されなければ、その後、仮の接触データを、正規の接触データとして蓄積部32へ記録する(S106)。ステップ107では、制御部31は、「再電源」ボタンとその説明メッセージ文を消去してスタートアップ処理を終わる。
【0028】
図8に、電源ON時にテレビがコマンド受信に失敗した例の説明図を示す。ここで
図8を使って「再電源」ボタンの目的について説明する。
リモコンコマンドには、「オン」コマンドと「オフ」コマンドがなく、「電源」ボタン押下時の「電源」コマンドとは、オンオフ状態を反転させるためのコマンドである場合を想定する。この場合、以下のような誤記録が起きる可能性がある。
テレビ受像機がOFFの状態(S1001)で、ユーザが視聴を開始するためにハードボタンの「電源」ボタンを押したが、障害物やリモコンの向け方が悪い等の事情により、テレビ受像機2にリモコン信号が届かなかったとする。実際にはテレビ受像機2はまだ消えたままだが、リモコンの記録上では視聴を開始したことになってしまう(S1002)。ここで、通常のように、もしユーザが再度「電源」ボタンを押し、今度はテレビ受像機2の電源が入り視聴が始まったときには、リモコンの記録上では視聴を終了した(S1003)ことになり、実際には視聴が継続しているのに記録されない(S1004)。そしてユーザの視聴が終わりテレビを消したときに、リモコンの記録では視聴を開始したことになってしまう(S1006)。そこで、本実施の形態では、もしこのようになった場合にはソフトボタンの「再電源」ボタンを使うことで、制御部31は、テレビ受像機2の実態と、リモコンの記録を一致させることができる。
【0029】
図22に、エンディング処理のフローチャートを示す。また、
図9に、電源OFF時の画面例の説明図を示す。
エンディング処理(S200)はテレビの電源をOFFにするときに呼出される処理であり、
図22を使い説明する。ステップ201で、制御部31は、電源をOFFにするために、リモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ「電源」コマンドを送信する。そしてステップ202で、制御部31は、表示入力部34にあったソフトボタンの「チャンネル」ボタンを消去するとともに「再電源」ボタンとその説明メッセージ文(例えば、「もし電源が切れなかったら「再電源」を押してください。」)を表示する(
図9)。
ステップ203では、制御部31は、電源OFFを意味する局ID=0000に操作・視聴終了時刻を附したものを仮の接触データとして蓄積部32に一旦記憶する。ステップ204では、制御部31は、テレビ受像機2の電源がOFFでないときにOFFにするための「再電源」ボタンが押されたかをチェックし、もし押されたならば「電源」コマンドをテレビ受像機2へ送信し(S208)、仮の接触データの時刻部分をリモコン内部の時計に従い最新のものに更新する(S209)。そして、制御部31は、事前に設定してある、例えば5秒が経過するまで「再電源」ボタンの押下を監視(S205)し、「再電源」ボタンが押下されなければ、その後、仮の接触データを、正規の接触データとして蓄積部32へ記録する(S206)。ステップ207では、制御部31は、「再電源」ボタンとその説明メッセージ文を消去してエンディング処理を終わる。
【0030】
図10に、電源OFF時にテレビがコマンド受信に失敗した例についての説明図を示す。ここでも
図10を使ってOFF時における「再電源」ボタンの目的について説明する。
テレビ受像機がONの状態(S2001)で、ユーザが視聴を終了するためにハードボタンの「電源」ボタンを押したが、障害物やリモコンの向け方が悪い等の事情により、テレビ受像機2にリモコン信号が届かなかったとする。実際にはテレビ受像機2はまだ消えていないが、リモコンの記録上では視聴を終了したことになってしまう(S2002)。ここで、通常のように、もしユーザが再度「電源」ボタンを押し、今度はテレビ受像機2の電源が切れ視聴が終わったときには、リモコンの記録上では視聴を開始した(S2003)ことになり、実際には視聴していないのにリモコンの記録では視聴中になる(S2004)。そこで、本実施の形態では、ソフトボタンの「再電源」ボタンを使うことで、制御部31は、テレビ受像機2の実態と、リモコンの記録を一致させることができる。
【0031】
図23に、ダイレクト選局処理のフローチャートを示す。
ダイレクト選局処理(S300)は、
図7で示したように、表示入力部34によりソフトボタンの「チャンネル」ボタンを押して選局するときに呼出される処理であり、
図23を使い説明する。ステップ301で、制御部31は、表示入力部34の押されたボタンの色を反転させる等により押下を識別表示し、そのチャネル番号をリモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ送信する。ステップ302で、制御部31は、操作・視聴開始時刻を附して局IDを接触データとして蓄積部に保存する。
【0032】
図24に、UP/DOWN処理のフローチャートを示す。また、
図11に、UP/DOWN選局時の画面例の説明図を示す。また、
図26に、チャンネルボタンの画面例の説明図を示す。
UP/DOWN選局処理(S400)(カーソル移動ボタンによる選局処理)は上矢印又は下矢印等のカーソル移動ボタンを使って選局するときに呼出される処理であり、
図24を使い説明する。ステップ401で、制御部31は、受信可能局DB部30を参照して、表示入力部34にUP/DOWN選局画面を表示する。例えば、
図4の順番に局名を並べ、中央に現在視聴中の局をおく。
図11に、前後に2局分を並べて表示した一例を示す。
ステップ402で制御部31は、表示入力部34により押されたのが上矢印ボタンであればステップ403へ進み、下矢印ボタンであればステップ408へ進み、また、それ以外であればステップS406へ進む。上矢印ボタンが押下された場合にはステップ403で、制御部31は、受信可能局DB部30を参照して、現在視聴中のチャンネルの次の局名を中央(メイン)にし、その前後の局名をサブとして配置するように、表示入力部34に再描画(表示)する。下矢印が押下された場合にはステップ408で、制御部31は、受信可能局DB部30を参照して、現在視聴中のチャンネルの手前の局名を中央(メイン)にし、その前後の局名をサブとして表示入力部34に再描画(表示)する。
ステップ404では、制御部31は、表示入力部34によりリモコン画面中央(メイン)に表示されている局のチャンネル番号を、リモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ送信する。ここで「UP」コマンド又は「DOWN」コマンドを使わずにチャンネル番号を送信する理由については後ほど説明する。そして、制御部31は、送信した局IDに操作・視聴開始時刻を附して接触データとして蓄積部32に保存する(S405)。
そして、制御部31は、事前に設定してある、例えば10秒が経過するまで「上矢印」ボタンと「下矢印」ボタンの押下を監視(S406)したあと、ステップ407で制御部31は、チャンネルボタンの画面(
図26参照)に復帰してUP/DOWN選局処理を終わる。なお、戻る画面は
図26に示したものに限らず適宜の画面とすることができる。
【0033】
図12に、受信可能局DB部を使わない場合の例についての説明図を示す。
図13に、UP時にテレビがコマンド受信に失敗した例についての説明図を示す。また、
図14に、UP時にテレビがコマンド受信に失敗したときの改善策についての説明図を示す。
ここでUP/DOWN選局処理においてチャンネル番号を送信する理由について説明する。通常のリモコンでは「UP」コマンドと「DOWN」コマンドを使用し、テレビ受像機2内に設定された受信可能局リストの順にチャンネル番号を増減させるため、
図12で示したようにリモコン側ではチャンネルは分からない場合が想定される。そのため、本実施の形態ではリモコン側に受信可能局DB部30を備え、
図4に示したような情報より、切り替わったチャンネル番号を推定できるようにした。
しかしそれだけでは、例えば、4回送信した「UP」コマンドを、障害物やリモコンの向け方が悪い等の事情により、テレビ側が3回しか受信できなかった場合には、リモコン側の記録とテレビ受像機の実態に差異が生じてしまう(
図13)。そこで、本実施の形態では、リモコンから「UP」コマンドや「DOWN」コマンドを送信せずチャンネル番号を直接送信することで、リモコン側の記録とテレビ受像機の実態の差異を解消するようにした(
図14)。
【0034】
以上のように、制御部31は、もしもリモコンの向きや障害物によりテレビ受像機2がリモコン信号を受信漏れした場合、例えばユーザが「UP」コマンド及び「DOWN」コマンドを再押下することで、表示入力部34によりリモコン画面中央(メイン)に表示されている局のチャンネル番号を、リモコン送信部33からテレビ受像機2へ再送信することができる。これにより、テレビ受像機2による受像実態と調査用リモコン3内の記録は一致することができる。
【0035】
図25に、EPG処理のフローチャートを示す。また、
図15に、EPG選局時の画面例の説明図を示す。
図16に、EPGボタンを押下する前後の画面を示す。
EPG選局処理(S500)(EPGボタンによる選局処理)は「視聴EPG」ボタン又は「予約EPG」ボタンを押したときに呼出される処理であり、
図25を使い説明する。ステップ501で、制御部31は、受信可能局DB部30を参照して、表示入力部34によりEPG選局画面を表示する。例えば、制御部31は、現在視聴中又は最後に視聴した局IDを求め、表示入力部34に、
図4に示したような受信可能局DB部30の順番に局名を並べ、中央(メイン)に現在視聴中の局をおき、隣接する局をサブとして配置する。現在視聴中の局を中央(メイン)に、その前後に2局分を並べてサブとして表示した一例を
図15に示す。
通常のリモコンでは、たとえばMHKを視聴中に「EPG」ボタンを押下するとテレビ受像機2の画面には縦方向が時刻で、横方向に放送局が並んだ電子番組表が表示される。そして今現在視聴中の番組にカーソルが当たり、これをホームポジションとする(
図16)。制御部31は、受信可能局DB部30を参照すれば、表示入力部34により、入力された「左矢印」と「右矢印」ボタンの押下回数から、電子番組表上のカーソルが当たっている放送局を推定することが可能である。
ステップ502で、制御部31は、押されたのが「視聴EPG」ボタンであればステップ503へ進み、それ以外のボタン(この例では、「予約EPG」ボタン)であればステップ516へ進む。
【0036】
図17に、「録画予約」と「今すぐ視る」の選択画面を示す。また、
図18に、2つのハードボタンの「EPG」ボタンを示す。
ここで
図18で示すハードボタンの「視聴EPG」ボタンと「予約EPG」ボタンの役割について説明する。これらのハードボタンは調査用リモコン3に備えられる。なお、ソフトボタンで構成してもよい。
近年のテレビ受像機2は録画機能を有するものが増加し、電子番組表から視聴局を選択するだけではなく、録画の予約に利用するケースも増加している。
図17で示したように電子番組表上でユーザが目的の番組を選び、「決定」ボタンを押すと、次に今すぐ視るのか録画予約なのかを選択させる画面に遷移し、ここで選択したあと2回目の「決定」ボタンを押下するようになっている。
調査用リモコン3は、主にリアルタイムの視聴履歴を記録するのが目的であるため、今すぐ視るのか録画予約なのかを判別する必要がある。しかし、通常のリモコンで「EPG」ボタンを押下し、電子番組表を呼出した時点では、どちらの行為なのかを判別できない場合が想定される。
そこで、本実施の形態では、ハードボタンとして「視聴EPG」と「予約EPG」の2つのボタンを配置し、もし「予約EPG」ボタンを押下して電子番組表をテレビ受像機2の画面に呼出したならば、2回目の「決定」ボタン(ここでは、「録画予約」ボタン)を押すまでの操作は記録しないようにした。
具体的にはステップ516で、制御部31は、上下左右の矢印ボタン343の押下に従い、押された通りにテレビ受像機にそのコマンドを送信する。ステップ517で、制御部31は、2回目の「決定」ボタン(ここでは、「録画予約」ボタン)かを検査し、そうでなければステップ516を繰り返し、2回目の「決定」ボタン(ここでは、「録画予約」ボタン)ならステップ513へ進んで、表示入力部34の画面をチャンネルボタンの画面(
図26参照)に戻して、このEPG選局処理を終える。なお、戻る画面は
図26に示したものに限らず適宜の画面とすることができる。
【0037】
またステップS502で、「視聴EPG」ボタンが押下され電子番組表をテレビ受像機2の画面に呼出したケースでは、ステップ503で制御部31は、「右矢印」ボタンかを検査する。制御部31は、もしNOならステップ506に進み「左矢印」ボタンかを検査する。
制御部31は、「右矢印」ボタンが押下された場合にはステップ504で、「左矢印」ボタンが押下された場合にはステップ507で、受信可能局DB部30を参照して、表示入力部34により、現在視聴中のチャンネルの次の局名又は前の局名を中央(メイン)にし、その前後の局名をサブとして描画(表示)し、それぞれステップ505、ステップ508でテレビ受像機2へ対応する矢印のコマンドを送信する。
ステップ506でNOならば、ステップ509へ進み、制御部31は、「修正」ボタンかを検査する。もしNOならばステップ510で、制御部31は、「決定」ボタンかを検査する。決定ボタンではない場合は、制御部31は、ステップ503へ戻り、次の「右矢印」ボタンと「左矢印」ボタン等の探索を続ける。したがってこのループを抜ける条件は「決定」ボタンを押下したときである。
【0038】
ユーザによる放送局の選択が終わり「決定」ボタンが押されると、ステップ510からステップ511へ進み、制御部31は、表示入力部34により、リモコン画面中央(メイン)に表示されている局のチャンネル番号を、リモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ送信する。ここで「決定」コマンドを使わずにチャンネル番号を送信する理由は、もし「決定」コマンドを送信すると、
図17の右に示した「録画予約」か「今すぐ視る」の画面に進んでしまう。制御部31は、チャネル番号を直接送信することで、テレビ受像機2側は電子番組表を強制終了し、ただちにそのチャンネルを映しだす。これは今すぐ視聴するつもりのユーザにとって1アクションが操作が減り、有益である。そして、制御部31は、送信した局IDに操作・視聴開始時刻を附して接触データとして蓄積部32に保存する(S512)。そして、制御部31は、事前に設定してある、例えば5秒が経過するまで「右矢印」ボタンと「左矢印」ボタンと「修正」ボタンと「決定」ボタンの押下を監視(S518)したあと、ステップ513へ進んで、表示入力部34の画面をチャンネルボタンの画面(
図26参照)に戻して、このEPG選局処理を終える。なお、戻る画面は
図26に示したものに限らず適宜の画面とすることができる。
【0039】
本実施の形態では「視聴EPG」ボタンにより電子番組表を使用するときには、手元のリモコンの表示入力部34の中央(メイン)付近に示されている放送局と(
図15)、テレビ受像機の電子番組表上のカーソルによって示されている放送局が一致していること原則とする。しかし実際には、例えば、リモコンで「右矢印」コマンドを4回送信したのに、テレビ受像機側が3回しか受信できなかったり、デジタル放送では時間帯によってひとつのチャンネルを複数チャンネルに分割して放送する場合もあり、必ずしも、横方向のステップ数が、受信可能局DB部30のとおりではないケースもある。
これに対応するのが
図15に示す「修正」ボタンである。ユーザが放送局の選択を終えて、
図15の「決定」ボタンを押そうとする際に、表示入力部34において中央(メイン)に表示されている局名が、自分の思った局とずれていた場合には「修正」ボタンの方を押下させる。例えば、表示入力部34で中央(メイン)に表示されている局名と、テレビ受像機2の電子番組表で選局されている局名とが異なる場合に、両者を一致させる。
ステップ503、506、509、510を繰り返し流れるループの中で、制御部31は、「修正」ボタンの押下をステップ509で検出してステップ514へ進む。リモコンの表示入力部34は電子的な画像表示と同時にタッチセンサーの機能を有しており、ユーザには、表示入力部34により、
図15のような画面上で放送局の表示を、例えば、指でスライドさせたりドラッグ等の操作により、テレビ受像機2の電子番組表で選局されている局名が、表示入力部34に表示されている中央(メイン)の局名と一致させたうえで(S514)、決定ボタンを押下させる。なお、この一致させるための操作は、これ以外にも局名を直接入力したり他の適宜の操作とすることができる。ステップ515では、制御部31は、「決定」ボタンが押されるまでステップ514の修正行為を続行している。制御部31は、もし「決定」ボタンが押されたら修正行為が終了したと判断し、ステップ511で「決定」コマンドではなく、リモコン画面中央(メイン)に表示されている局のチャンネル番号を、リモコン送信部33から近赤外線等の無線信号でテレビ受像機2へ送信する。ステップ512以降は前述の通りであるので説明を省略する。
【0040】
もしユーザが、手元のリモコンの表示入力部34の中央(メイン)付近に示されている放送局と(
図15)、テレビ受像機2の電子番組表上のカーソルによって示されている放送局がずれていることに気付かず、修正を行わないまま「決定」ボタンを押下したとしても、リモコンは「決定」コマンドを送信しないで、チャンネル番号を直接送信するため、テレビ受像機の番組表ではなく、手元のリモコンの表示が最優先されテレビ受像機のチャンネルが切り替わる。
【0041】
なお、制御部31は、リモコンの向きや障害物によりテレビ受像機2がリモコン信号を受信漏れしても、例えば、ユーザが「決定」コマンドを再押下をすることで、その受像実態と調査用リモコン3内の記録は一致することができる。
すなわち本実施の形態によると、調査対象者がEPG選局を行ったときでも、リモコン側の接触データの記録とテレビ受像機の実態に差異が発生しないため、正確な接触率を顧客に提供することができる。
【0042】
4.変形例
本実施の形態では、主に、テレビ受像機で視聴する場合を例に説明したが、テレビ受像機に限らず、STP(セットトップボックス)、パソコン等の各種メディア・番組・コンテンツを視聴・聴取するための様々な視聴装置で視聴する場合に適用することができる。
また、本実施の形態では、主に、UP/DOWNという表現を用いて説明したが、上(UP)・下(DOWN)に限らず、左矢印ボタン・右矢印ボタンを用いたり、斜めの上下左右への移動入力手段等を用いた各種のカーソル移動手段や移動ボタンを採用して、適宜の移動方向へカーソルを移動するようにしてもよい。
本実施の形態では、中央に現在視聴中の局を配置し、前後にその局の隣接局を配置するようにした例を説明したが、これに限らず、現在視聴中の局をメインとして表示・配置し、隣接局をサブとして、両者が識別できるように、大きさ、色、太さ、フォント、形状等の適宜の表示方法により表示するようにしてもよい。また、メインとサブとの配置も前後、左右、上下等の適宜の配置とすることができる。
本実施の形態では、主に、接触データとして局IDを含む場合を例に説明したが、局ID以外にも、チャンネル番号、放送局名(又は略称)等の適宜のチャンネル識別情報を用いることができる。また、視聴する「局」は、一般に「チャンネル」と同義としてもよい。