(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6291312
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】容器用真空鮮度保持装置
(51)【国際特許分類】
B65D 51/24 20060101AFI20180305BHJP
【FI】
B65D51/24 700
【請求項の数】8
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-69391(P2014-69391)
(22)【出願日】2014年3月28日
(65)【公開番号】特開2015-81145(P2015-81145A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年3月2日
(31)【優先権主張番号】201310503451.2
(32)【優先日】2013年10月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504179772
【氏名又は名称】謝 國金
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】謝 國金
【審査官】
吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3138516(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3100871(JP,U)
【文献】
特開2004−131127(JP,A)
【文献】
米国特許第08113246(US,B2)
【文献】
米国特許第06968870(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 51/24
B65D 85/50
B65D 81/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に接続可能な接続機構、排気/吸気機構及び上蓋を備える真空鮮度保持装置であって、
前記接続機構は、上端の管体内縁上にねじ山が設けられ、前記ねじ山は、上部の前記排気/吸気機構外周のねじ山に螺着され、前記接続機構中央には、接続筒が下方に延設され、前記接続筒に形成される凹孔中央には、空気孔が設けられており、
前記排気/吸気機構は、前記接続機構と前記上蓋との間に設置される円形の槽体であり、前記排気/吸気機構の下面外周上には、前記接続機構のねじ山に螺着されるねじ山が設けられ、前記排気/吸気機構の下面上には、電池を装着することができる対称の電池ボックス、排気孔、吸気孔、排気/吸気部材及び固定フレームが設けられ、前記排気/吸気機構は、上方の前記上蓋によって密閉され、前記排気/吸気機構の槽体内には、密閉空間が形成され、
前記電池ボックスの一方の端部上には、導電片が固定される上、前記導電片は、モータの電極端に電気的に接続され、前記電池ボックスの他方の端部上には、導電片が固定され、
前記排気/吸気部材は、ガスケット、底板、排気/吸気板及び圧板を有し、前記排気/吸気板上には、導通孔、導通管、排気管及び吸気管が設けられ、前記排気/吸気板と前記圧板との間には、弁膜が設置され、前記排気管及び前記吸気管の上方には、接続軟質樹脂カバーがそれぞれ嵌設され、前記排気管上方の接続軟質樹脂カバーの錐型開口溝内には、一方向バルブが嵌設され、前記一方向バルブにより、前記容器内の空気を前記排気管端の接続軟質樹脂カバーの錐型開口溝から排出することはできるが、空気を進入させることはできないようにされ、
前記固定フレーム上には、前記モータ及び微動スイッチが固定され、前記微動スイッチは複数の電極端とスイッチ弾性片とを有し、前記複数の電極端の一電極端は前記電池ボックスの一方の端部の導電片と固定式に電気的に接続され、前記複数の電極端の他の電極端は下方に前記電池ボックスのもう1つの導電片の尾端が延設されており、前記スイッチ弾性片は前記微動スイッチの側部に延設され、前記微動スイッチの前記他の電極端と前記電池ボックスの前記もう1つの導電片とを接触させて導電させ、又は離して導電を遮断させ、
前記排気/吸気部材の導通孔上に排気ポンプが嵌設され、前記排気/吸気部材の導通管上に圧力感知軟質樹脂が嵌設された後、前記固定フレームによって固定され、前記排気/吸気部材及び前記固定フレームは、前記排気/吸気機構上に螺着固定され、前記排気/吸気機構の前記排気孔と前記排気管とは連通し、前記吸気孔と前記導通管と前記吸気管とは連通し、前記排気ポンプは、前記モータの偏心軸に連結され、前記圧力感知軟質樹脂の上端が前記微動スイッチのスイッチ弾性片に接触して前記モータが起動すると、前記排気ポンプが運転し、下方から上方に排気を行い、
前記上蓋は、前記排気/吸気機構上を密封し、前記上蓋の前記排気/吸気機構の吸気管に対応する部位には、凹溝が設けられ、前記凹溝内には、一方向バルブが設置され、前記凹溝上には、円蓋が設けられ、前記上蓋上の前記排気/吸気機構の吸気管に対応する部位には、楕円凹溝が設けられ、前記楕円凹溝の一方の端部には、切欠及び係合ブロックが設けられ、前記楕円凹溝内には、凸軸を支点とする揺動ボタンが設けられ、
前記揺動ボタンの背面の一方の端部には、ばねを有する圧板が連結され、前記揺動ボタンの背面の他方の端部には、凸ロッドが設けられ、前記凸ロッド上には、ピストンが嵌設され、前記ピストンの一方の端部は、前記吸気管上方の前記接続軟質樹脂カバーの錐型開口溝内に進入し、前記揺動ボタンの正面部分には、ばねを有するスライドブロックが設けられ、前記スライドブロックの一方の端部は、前記楕円凹溝の一方の端部の切欠及び係合ブロックの部分まで延設されることを特徴とする容器用真空鮮度保持装置。
【請求項2】
前記接続機構の下端外周と底面の上側面には、軟質樹脂が一体成型されることにより、多層軟質樹脂リング、内円接触軟質樹脂面及び外円接触軟質樹脂面がそれぞれ設けられ、前記多層軟質樹脂リング、前記内円接触軟質樹脂面及び前記外円接触軟質樹脂面により、前記接続機構と上方に螺着される前記排気/吸気機構とが気密性を保持することを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項3】
前記排気/吸気機構中の前記圧力感知軟質樹脂と前記弁膜とは、分かれて設置される上、異なる材質からなり、前記圧力感知軟質樹脂は、4つの内縁角の厚さが最も薄く、圧力が変化すると、前記圧力感知軟質樹脂は、瞬時に隆起又は陥没し、圧力が所定値に到達すると、前記4つの内縁角が先に変形して上端が瞬時に下降し、下降距離が顕著であるため、前記モータの電源を導通又は遮断し、前記排気ポンプの排気を停止する制御を更に明確且つ機敏に行うことができることを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項4】
前記上蓋の揺動ボタンが水平状を呈する際、前記圧板は、上昇した状態を呈し、前記導電片の上端が前記微動スイッチの接触導電端に当接され、第1段階の電源導通状態となり、前記排気/吸気機構の密閉空間内の圧力が小さいため、前記圧力感知軟質樹脂が隆起して上方の前記スイッチ弾性片を上昇させ、前記微動スイッチの電源を導通させ、前記モータが起動され、前記排気ポンプが運転し、これと同時に、前記揺動ボタンの他方の端部下方の前記凸ロッド及び嵌設された前記ピストンが下降状態となり、前記吸気管の接続軟質樹脂カバーの開口端が密閉され、これにより、前記容器内の空気が前記排気管から前記容器外に吸い出される上、一部空気が前記吸気孔から前記導通孔を経由して前記排気/吸気機構の密閉空間内に吸気され、前記一部の空気は、前記導通管から前記圧力感知軟質樹脂内にも進入し、前記容器内の空気が吸い出されて真空状態となると、前記排気/吸気機構の密閉空間内の圧力が高くなるため、前記圧力感知軟質樹脂が瞬時に陥没し、上方の前記スイッチ弾性片が下降して前記微動スイッチの電源が遮断され、前記モータ及び前記排気ポンプの運転が停止することを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項5】
前記容器内の微量の気体が前記排気/吸気機構の密閉空間内に徐々に進入し、前記排気/吸気機構の密閉空間内の圧力が低下すると、前記圧力感知軟質樹脂が再び瞬時に隆起し、上方の前記スイッチ弾性片を上昇させ、前記微動スイッチの電源を導通し、前記モータを起動し、前記排気ポンプを運転させて排気を再び行い、上述の動作を繰り返すことにより、前記容器内は、真空状態が保持され、前記容器内の食品又は物品が湿気たり、鮮度が劣化したりするのを防止することができることを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項6】
前記上蓋の揺動ボタンの一方の端部を押圧し、前記スライドブロックの一方の端部を前記切欠に沿って下方に移動させる上、前記係合ブロック部分に係合すると、前記揺動ボタン背面の前記圧板が下降し、前記導電片を下方に押圧し、前記微動スイッチの接触導電端から離れることにより、電源が遮断され、前記モータの運転が停止し、このとき、前記揺動ボタンの他方の端部下方の前記凸ロッド及び嵌設される前記ピストンが上昇状態となり、前記吸気管の前記接続軟質樹脂カバーの開口端が開くため、外部の空気が前記吸気管から前記容器内に進入して圧力が解放され、これにより、前記排気/吸気機構及び前記上蓋と共に前記接続機構を前記容器の開口端から取り外し、前記容器内部の食品を取り出すことができることを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項7】
前記上蓋の前記揺動ボタン上の前記スライドブロックを反対方向に揺動し、前記スライドブロックの一方の端部を前記係合ブロックから離脱させて前記切欠の位置に復位させて位置決めすると、前記揺動ボタン背面の前記圧板が前記ばねの作用によって上昇し、前記導電片を上昇させ、前記微動スイッチの前記接触導電端に接触することにより、運転状態に復帰することを特徴とする請求項6に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【請求項8】
前記接続機構と前記排気/吸気機構とは、ねじ山によって組み合わされ、前記排気/吸気機構から前記接続機構を回転して分離することにより、電池交換を行うことができることを特徴とする請求項1に記載の容器用真空鮮度保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を収納する容器に対して良好な真空効果を自動的に保持する機能を有し、操作が簡単な容器用真空鮮度保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術による食品鮮度保持容器としては、特許文献1〜特許文献5が挙げられる。しかし、特許文献1〜特許文献5の従来技術による食品鮮度保持容器は、密閉状態を有効に持続させることができない、排気機構を自動的に起動できない、操作性に劣るなどの欠点が多く存在する。例えば、従来の一食品鮮度保持容器は、ベース体にケース体が接続される構造である上、排気ポンプがベース体の内部に装着されるため、ベース体を水で洗浄することができない。また、ベース体上にケース体が覆設される構造であるため、ベース体にケース体を独立して接続し、負圧状態を全ての表面に実施させることができない。
【0003】
上述の従来の食品鮮度保持容器の欠点に鑑み、本発明の発明者は、以前、自動排気機能を有する真空鮮度保持カバーを開発し、特許文献7〜特許文献9の特許を取得した。
【0004】
しかし、特許文献7〜特許文献9の真空鮮度保持カバーは、本体の最底部に一方向バルブが設置されるため、一方向バルブを完全に密着させることができない。この原因は、膠質排気ポンプによる排気作用が終了した後も排気力が残留することにより、薄膜の密着が不完全となり、排気によって上カバー体の内部が真空状態になった後、大気圧によって一方向バルブを圧迫して気密性を保持することができず、円形の弁膜が大部分の圧力を受けるためである。このため、改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】US20070034628
【特許文献2】US20070056971
【特許文献3】US5964255
【特許文献4】CN2853685
【特許文献5】JP2010−236514
【特許文献6】TW554909
【特許文献7】TWI322780
【特許文献8】CN101412457
【特許文献9】US8,113,246
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠点及び不足を解決して容器に収納された食品の鮮度を保持できる容器用真空鮮度保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の容器用真空鮮度保持装置は、食品を収納する容器内を真空にする装置であって、前記容器に接続可能な接続機構、排気/吸気機構及び上蓋を含む。
【0008】
本発明に用いられる容器は、有底筒状で上端に開口を有し、内部に麺、パスタ、ビスケット、飴、椎茸などを入れることができる容器である。
【0009】
前記接続機構は、上端の管体内縁上にねじ山が設けられる。ねじ山は、上部の排気/吸気機構に螺着される。接続機構中央には、接続筒が設けられる。接続筒に形成される凹孔中央には、空気孔が設けられる。接
続機構の下端外
周と上方内側底面には、軟質樹脂が一体成型によって設けられる。下端外周の軟質樹脂が多層に設計され、上方に軟質樹脂が一体成型されることにより、下方に接続される容器と上方に螺着される排気/吸気機構とが良好な気密性を実現することができる。
【0010】
前記排気/吸気機構は、円形の槽体であり、前記接続機構と上蓋との間に設置され、下面に電池ボックスが設けられ、上面にモータ、排気ポンプ及び圧力感知軟質樹脂が設けられる。圧力感知軟質樹脂上方には、微動スイッチが接触する。容器内の圧力が低下すると、圧力感知軟質樹脂が隆起し、微動スイッチの電源が導通され、モータが起動されて容器内の排気を行う。容器内の空気が排出されて真空状態になると、圧力が大きくなるため、圧力感知軟質樹脂が瞬時に陥没し、微動スイッチの電源が遮断され、モータの排気動作が停止する。
【0011】
前記排気/吸気機構の圧力感知軟質樹脂と弁膜とは、別々に設けられる上、材質も異なる。圧力感知軟質樹脂が瞬時に隆起又は陥没する特性により、排気ポンプのモータの電源の導通又は遮断の制御の機敏性を高めることができる。
【0012】
前記上蓋は、排気/吸気機構の上方に設けられる。上蓋上には、吸気孔及び排気孔が設けられ、吸気孔部分には、押圧式の吸気ボタンが設置され、迅速且つ簡単に空気バルブを開け、電源を遮断し、吸気を行い、容器内の物品を取り出したり、物品を容器内に入れたりすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、排気/吸気機構内の構成部材と上蓋上の制御操作部材とにより、接続した容器内に対して良好な真空効果を自動的に保持することができる上、操作が簡単な容器用真空鮮度保持装置を提供するものであり、従来の食品鮮度保持ボックス又は真空鮮度保持容器に存在する欠点を克服することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態の主要部材を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態の主要部材の詳細構造を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態の主要部材の詳細構造を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の接続台を示す一部切開斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態の接続台、排気/吸気機構及び上蓋を組み合わせた状態を示す一部切開斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態の排気/吸気機構の部材を示す分解斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態の排気/吸気機構の部材を示す分解斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態の圧力感知軟質樹脂を示す斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態の圧力感知軟質樹脂を示す断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態の圧力感知軟質樹脂が陥没した状態を示す断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態の主要部材を示す一部切開斜視図である。
【
図12】本発明の一実施形態の主要部材を示す一部切開斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態の容器用真空鮮度保持装置の待機状態を示す断面図である。
【
図14】本発明一実施形態の容器用真空鮮度保持装置を操作した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示すように、本発明の一実施形態の容器用真空鮮度保持装置は、容器1内を真空状態にする接続機構2、排気/吸気機構3及び上蓋4を含む。
【0016】
図1〜
図3に示すように、前記容器1は、例えば有底の筒状で上端に開口を有し、内部に麺、パスタ、ビスケット、椎茸などを入れることができる容器である。
【0017】
図1〜
図4に示すように、前記接続機構2は、上端の管体内縁上にねじ山21が設けられる。ねじ山21は、上部の排気/吸気機構3外周のねじ山31に螺着される。接続機構2の中央には、接続筒22が下方に延設される。接続筒22に形成される凹孔中央には、∞形状の空気孔221が設けられる。この∞形状の空気孔221により、空気流量を十分に確保することができる上、食品の破片又は屑が詰まるのを防止することができる。
【0018】
図4に示すように、接続機構2の下端外周、上方及び底台には、軟質樹脂が一体成型されることにより、多層軟質樹脂リング23、内円接触軟質樹脂面24及び外円接触軟質樹脂面25がそれぞれ設けられる。多層軟質樹脂リング23、内円接触軟質樹脂面24及び外円接触軟質樹脂面25により、接続機構2と上方に螺着される排気/吸気機構3とが良好な気密性を実現することができる(
図5参照)。
【0019】
図6及び
図7に示すように、前記排気/吸気機構3は、接続機構2と上蓋4との間に設置される円形の槽体である。排気/吸気機構3の下面外周上には、接続機構2のねじ山21に螺着されるねじ山31が設けられる。排気/吸気機構3の下面上には、電池を装着することができる対称の電池ボックス32、排気孔33、吸気孔34、排気/吸気部材35及び固定フレーム36が設けられる。排気/吸気機構3は、上方の上蓋4によって密閉され、排気/吸気機構3の槽体内には、密閉空間37が形成される。
【0020】
上述の電池ボックス32の一方の端部上には、導電片321,322が固定される上、導電片321,322は、モータ361の電極端に電気的に接続される。電池ボックス32の他方の端部上には、導電片323,324が固定される。
【0021】
図7に示すように、上述の排気/吸気部材35は、ガスケット351、底板352、排気/吸気板353及び圧板354を含む。排気/吸気板353上には、導通孔3531、導通管3532、排気管3533及び吸気管3534が設けられる。排気/吸気板353と圧板354との間には、弁膜355が設置される。排気管3533及び吸気管3534の上方には、接続軟質樹脂カバー3535,3536がそれぞれ嵌設される。排気管3533上方の接続軟質樹脂カバー3535の錐型開口溝35351内には、一方向バルブ3537が嵌設される。一方向バルブ3537により、容器1内の空気を排気管3533端の接続軟質樹脂カバー3535の錐型開口溝35351から排出することはできるが、空気を進入させることはできない。
【0022】
上述の固定フレーム36上には、モータ361及び微動スイッチ362が固定される。上述の電池ボックス32の一方の端部の導電片323と微動スイッチ362中の一電極端3621とは、固定式に電気的に接続され、もう1つの導電片324の尾端は、微動スイッチ362の接触電極端3622下方まで延設されることにより、接触して導電したり、離れて導電を遮断したりする。微動スイッチ362の一方の側部上には、スイッチ弾性片3623が延設される。
【0023】
排気/吸気部材35の導通孔3531上に膠質排気ポンプ356が嵌設され、排気/吸気部材35の導通管3532上に圧力感知軟質樹脂357が嵌設された後、固定フレーム36によって固定され、排気/吸気部材35及び固定フレーム36は、排気/吸気機構3上に螺着固定される。また、排気/吸気機構3の排気孔33と排気管3533とは連通し、吸気孔34と導通管3532と吸気管3534とは連通する。膠質排気ポンプ356は、モータ361の偏心軸に連結される。圧力感知軟質樹脂357の上端が微動スイッチ362のスイッチ弾性片3623に接触してモータ361が起動すると、膠質排気ポンプ356が運転し、下方から上方に排気を行う。
【0024】
図2〜
図5に示すように、前記上蓋4は、排気/吸気機構3上を密封する。上蓋4の排気/吸気機構3の吸気管3534に対応する部位には、凹溝41が設けられる。凹溝41内には、一方向バルブ411が設置され、凹溝41上には、円蓋412が設けられる。上蓋4上の排気/吸気機構3の吸気管3534に対応する部位には、楕円凹溝42が設けられる。楕円凹溝42の一方の端部には、切欠421及び係合ブロック422が設けられ、楕円凹溝42内には、凸軸431を支点とする揺動ボタン43が設けられる。
【0025】
上述の揺動ボタン43の背面の一方の端部には、ばね433を有する圧板432が連結され、揺動ボタン43の背面の他方の端部には、凸ロッド434が設けられる。凸ロッド434上には、ピストン435が嵌設される。ピストン435の一方の端部は、吸気管3534上方の接続軟質樹脂カバー3536の錐型開口溝35361内に進入する。揺動ボタン43の正面部分には、ばね436を有するスライドブロック437が設けられる。スライドブロック437の一方の端部は、楕円凹溝42の一方の端部の切欠421及び係合ブロック422の部分まで延設される。
【0026】
図8〜
図10に示すように、前記排気/吸気機構3中の圧力感知軟質樹脂357は、下記する作用効果を有する。圧力感知軟質樹脂357は、弁膜355と分かれて設置される上、異なる材質からなる。
図8〜
図10に示すように、圧力感知軟質樹脂357は、4つの内縁角357A,357B,357C,357Dの厚さが最も薄く、圧力が変化すると、圧力感知軟質樹脂357は、瞬時に隆起又は陥没し、圧力が所定値に到達すると、4つの内縁角357A,357B,357C,357Dが先に変形して上端が瞬時に下降する。下降距離357Eが顕著であるため、モータ361の電源を導通又は遮断し、膠質排気ポンプ356の排気を停止する制御を更に明確且つ機敏に行うことができる。
【0027】
図1及び
図11〜
図13に示すように、容器1に食品を入れ、部材が組み合わされた接続機構2、排気/吸気機構3及び上蓋4を接続機構2の下端から容器1上端の開口に入れて密閉した際、揺動ボタン43は、水平状を呈し、圧板432は、上昇した状態を呈し、導電片324の上端が微動スイッチ362の接触導電端3622に当接され、第1段階の電源導通状態となる。また、排気/吸気機構3の密閉空間37内の圧力が小さいため、圧力感知軟質樹脂357が隆起して上方のスイッチ弾性片3623を上昇させ、微動スイッチ362の電源を導通させ、モータ361が起動され、排気ポンプ356が運転する。これと同時に、揺動ボタン43の他方の端部下方の凸ロッド434及び嵌設されたピストン435が下降状態となり、吸気管3534の接続軟質樹脂カバー3536の開口端が密閉される。これにより、容器1内の空気が排気管3533から容器外に吸い出される上、一部空気が吸気孔34から導通孔3531を経由して排気/吸気機構3の密閉空間37内に吸気される。この一部の空気は、導通管3532から圧力感知軟質樹脂357内にも進入し、容器1内の空気が吸い出されて真空状態となると、排気/吸気機構3の密閉空間37内の圧力が高くなるため、圧力感知軟質樹脂357が瞬時に陥没し、上方のスイッチ弾性片3623が下降して微動スイッチ362の電源が遮断され、モータ361及び排気ポンプ356の運転が停止する。
【0028】
時間が経過するにつれ、容器1内の微量の気体が排気/吸気機構3の密閉空間37内に徐々に進入し、排気/吸気機構3の密閉空間37内の圧力が低下すると、圧力感知軟質樹脂357が再び瞬時に隆起し、上方のスイッチ弾性片3623を上昇させ、微動スイッチ362の電源を導通し、モータ361を起動し、排気ポンプ356を運転させて上述の排気を再び行う。上述の動作を繰り返すことにより、容器1内は、真空状態が保持され、容器1内の食品又は物品が湿気たり、鮮度が劣化したりするのを防止することができる。
【0029】
容器1内の食品を取り出す場合、
図14に示すように、揺動ボタン43の一方の端部を押圧し、スライドブロック437の一方の端部を切欠421に沿って下方に移動させる上、係合ブロック422部分に係合する。この際、揺動ボタン43背面の圧板432が下降し、導電片324を下方に押圧し、微動スイッチ362の接触導電端3622から離れることにより、電源が遮断され、モータ361の運転が停止する。このとき、揺動ボタン43の他方の端部下方の凸ロッド434及び嵌設されるピストン435が上昇状態となり、吸気管3534の接続軟質樹脂カバー3536の開口端が開くため、外部の空気が吸気管3534から容器1内に進入して圧力が解放される。これにより、排気/吸気機構3及び上蓋4と共に接続台2を容器1の開口端から取り外し、容器1内部の食品を取り出すことができる。また、電池を交換する際は、排気/吸気機構3から接続台2を回転して分離させればよい。
【0030】
再び真空状態に復帰させたい場合、揺動ボタン43上のスライドブロック437を反対方向に揺動し、スライドブロック437の一方の端部を係合ブロック422から離脱させて切欠421の位置に復位させて位置決めすればよい。この際、揺動ボタン43背面の圧板432がばね433の作用によって上昇し、導電片324を上昇させ、微動スイッチ362の接触導電端3622に接触することにより、運転状態に復帰する。
【0031】
以上の説明は、本発明の具体的な実施形態を説明するのみであり、本発明の保護範囲は、これに限定されず、当業者が本発明が開示する技術に基づき、容易に考え得る変更等は、本発明の保護範囲に含まれる。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずる。
【符号の説明】
【0032】
1 容器
2 接続機構
21 ねじ山
22 接続筒
221 ∞形状の空気孔
23 多層軟質樹脂リング
24 内円接触軟質樹脂面
25 外円接触軟質樹脂面
3 排気/吸気機構
31 ねじ山
32 電池ボックス
321 導電片
322 導電片
323 導電片
324 導電片
33 排気孔
34 吸気孔
35 排気/吸気部材
351 ガスケット
352 底板
353 排気/吸気板
3531 導通孔
3532 導通管
3533 排気管
3534 吸気管
3535 接続軟質樹脂カバー
35351 錐型開口溝
3536 接続軟質樹脂カバー
35361 錐型開口溝
3537 一方向バルブ
354 圧板
355 弁膜
356 膠質排気ポンプ
357 圧力感知軟質樹脂
357A 内縁角
357B 内縁角
357C 内縁角
357D 内縁角
357E 下降距離
36 固定フレーム
361 モータ
362 微動スイッチ
3621 電極端
3622 接触電極端
3623 スイッチ弾性片
37 密閉空間
4 上蓋
41 凹溝
411 一方向バルブ
412 円蓋
42 楕円凹溝
421 切欠
422 係合ブロック
43 揺動ボタン
431 凸軸
432 圧板
433 ばね
434 凸ロッド
435 ピストン
436 ばね
437 スライドブロック