(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
輸送車両の荷台に設置され、クレーンのブーム取付部に回動可能に取り付けられる基端側ブーム、および前記基端側ブームに対して伸縮可能な先端側ブームとを有する多段式ブームの輸送用固定装置において、
前記荷台の車両前方側に固定され、前記多段式ブームの最先端ブームの先端部を固定して前記最先端ブームを前記荷台上で固定する先端側ブーム固定装置と、
前記荷台の車両後方側に固定され、前記基端側ブームを滑動可能に支持する基端側ブーム支持装置とを備え、
前記最先端ブームの先端部を前記先端側ブーム固定装置で固定した状態で前記基端側ブームを伸長させたとき、前記最先端ブームの位置は不動のまま、前記基端側ブームが滑動して車両後方に移動するようにしたブーム輸送用固定装置。
走行体と、前記走行体上に旋回可能に設けられる上部旋回体と、前記上部旋回体に回動可能に支持される少なくとも2段の多段式ブームとを備える移動式クレーンの組立方法であって、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブーム輸送用固定装置が配置されている輸送車両の荷台に搭載され、前記ブーム輸送用固定装置により固定される多段式ブームの油圧回路に油圧ホースを接続する工程と、
前記多段式ブームが前記荷台に搭載された状態で、前記油圧ホースを介して圧油を供給して前記多段式ブームの基端側のブームを前記上部旋回体に向かって伸長させる工程と、
前記多段式ブームが前記荷台に搭載された状態で、伸長させた前記基端側のブームを前記上部旋回体に回動可能に軸支する工程とを含む移動式クレーンの組立方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−−−第1の実施の形態−−−
図1〜12を参照して、本発明によるブーム輸送用固定装置、移動式クレーンの組立方法、および、多段式ブームの第1の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態の移動式クレーンの側面図であり、
図2は、ブームが取り外された移動式クレーンの側面図であり、
図3は、移動式クレーンから取り外されたブームの側面図である。この移動式クレーン10は、クレーン本体11と、クレーン本体11に回動可能に取り付けられるブーム4とを備えている。
【0009】
クレーン本体11は、下部走行体1と、旋回輪を介して下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体3とを備えている。上部旋回体3は、旋回フレーム3aを備えている。旋回フレーム3aには、たとえばフロントドラム5、およびリヤドラム6が搭載されている。
【0010】
旋回フレーム3aの一部を構成するメインフレーム3bには、ブーム4を回動可能に軸支するブーム取付部31が設けられている。ブーム取付部31には、ブームピン81を挿入するためのブームピン挿入孔31aが設けられている。なお、ブームピン81は、ブーム4をメインフレーム3bのブーム取付部31で回動可能に軸支するための軸状部材である。また、メインフレーム3bには、ブーム4を起伏するためのブームシリンダ7が取り付けられている。
【0011】
−−−ブーム4−−−
ブーム4は、多段式ブーム、すなわち、伸縮可能なテレスコピックブームであり、基端側のブームおよび基端側のブームに対して伸縮可能な先端側のブームの少なくとも2段の多段式ブームである。ブーム4は、多段式ブームの基端側のブームであって最も外側に位置する外筒である基端側のベースブーム41と、ベースブーム41の内周側に長さ方向に伸縮可能(移動可能)に収容された複数段の内筒45とを有する。ベースブーム41の基端には、ブームピン81を挿入するためのブームピン挿入孔41aが設けられている。ブーム取付部31のブームピン挿入孔31aおよびベースブーム41のブームピン挿入孔41aにブームピン81が挿入されると、上述したように、ブーム4が上部旋回体3に回動可能に軸支される。
【0012】
ベースブーム41の前面411、すなわち、
図1に示すように、倒伏させたベースブーム41における地面と対向する面には、ブームシリンダ7のシリンダロッドの先端部72が取り付けられるシリンダロッド取付部42が設けられている。シリンダロッド取付部42には、後述するシリンダピン82を挿入するためのシリンダピン挿入孔42aが設けられている。シリンダロッド取付部42には、シリンダロッド取付部42の補強のための補強部材43が取り付けられている(
図3)。補強部材43は、シリンダロッド取付部42を構成する部材とベースブーム41の前面411とに接続されている。
【0013】
なお、ブームシリンダ7のシリンダロッドの先端部72には、シリンダピン82を挿入するためのシリンダピン挿入孔72aが設けられている。シリンダピン82は、シリンダロッド取付部42とブームシリンダ7のシリンダロッドとを接続するための軸状部材であり、上述したように、シリンダピン挿入孔42aおよびシリンダピン挿入孔72aに挿入される。
【0014】
複数段の内筒45のうち、最も先端側に位置する内筒45の先端部分であるブームヘッド46には、不図示の巻き上げロープが巻掛けられるシーブ47,48が設けられている。シーブ47はシャフト83によってブームヘッド46に回動可能に軸支されており、シーブ48はシャフト84によってブームヘッド46に回動可能に軸支されている。ブームヘッド46の前面側のシーブ47、すなわち、
図1に示すように、ブーム4を倒伏させた際に地面側に近いシーブ47を軸支するシャフト83は、後述する
図7(b)に示すように、その両端がブームヘッド46の側面よりも突出している。なお、シャフト83は、ブームヘッド46に対して回動可能に支持されている。
【0015】
図4は、ベースブーム41の基端近傍を示す図であり、
図4(a)はベースブーム41を基端側から見た図であり、
図4(b)はベースブーム41の基端近傍を側方から見た断面図である。
図5は、ブーム4の油圧回路600を示す図である。
図4に示すように、ベースブーム41は、前面411、および前面411と直交する側面412とを有しており、略矩形形状の断面形状を呈する。また、ブーム4には、最も基端側に位置する内筒45をベースブーム41に対して伸縮させるための油圧シリンダ60や、隣接する内筒45同士を互いに伸縮させるための不図示の油圧シリンダが設けられている。これらの各油圧シリンダには、ブーム4を伸縮するためにクレーン本体11から不図示の油圧ホースを介して圧油が供給される。そのため、ベースブーム41の基端近傍には、油圧ホースの接続部61が設けられている。
【0016】
また、本実施の形態のブーム4では、後述するように、クレーン本体11とブーム4との分解時、および組み立て時にベースブーム41を伸縮させる。その際、クレーン本体11から
図4において不図示の分解組立専用の油圧ホースを介して圧油が油圧シリンダ60に供給される。そのため、ベースブーム41の基端近傍には、上述した接続部61とは異なる、上述した分解組立専用の油圧ホースを接続する接続部62が設けられている。接続部62は、油圧シリンダ60を伸長させるための圧油を供給する接続部62aと、油圧シリンダ60を縮退させるための圧油を供給する接続部62bとを有する。
【0017】
ブーム4の油圧回路600には、ブーム4の輸送時にブーム4が意図せず伸長しないように、ブーム4が伸長する際の各油圧シリンダからの戻り油を規制するカウンタバランス弁63が設けられている。
【0018】
このように構成される移動式クレーン10では、輸送上の重量や長さ等の制約から、クレーン本体11とブーム4とに分解されて、それぞれ別々に輸送され、作業現場で再び組み立てられる。
【0019】
−−−ブーム輸送用固定装置100−−−
図6は、本実施の形態のブーム輸送用固定装置を用いてブーム4を輸送する輸送車両であるトレーラを側面から見た図である。本実施の形態のブーム輸送用固定装置100は、ブーム輸送用架台101と、ブーム固定部110と、ブームスライド部120とを備えている。ブーム輸送用架台101は、後述するブーム固定部110およびブームスライド部120が設けられる架台であり、トレーラ90の荷台91に載置されて、たとえばワイヤロープなどによって荷台91に固定される。
【0020】
図7は、ブーム輸送用架台101のうち、ブーム固定部110の近傍を示す図であり、
図7(a)は側面図であり、
図7(b)は正面図である。ブーム固定部110は、ブームヘッド46をブーム輸送用架台101に固定するための固定部であり、一対のシャフト支持部111と、一対のシャフト支持部111にそれぞれ取り付けられるシャフト固定リンク112とを備えている。
【0021】
図7(b)に示すように、一対のシャフト支持部111は、前面を下に向けたブームヘッド46のシャフト83の延在方向、すなわち、図示左右方向となるブーム4の幅方向の外側に位置するように配設されている。
図7(a)に示すように、シャフト支持部111の上端には、ブームヘッド46の側方から突出したシャフト83を下方から受けて支持するように、ブーム4の延在方向に沿った中央近傍が低くなるようにシャフト受け凹部111aが形成されている。また、シャフト支持部111の上部には、固定ピン113が挿通される挿通孔111bが設けられている。
【0022】
シャフト固定リンク112は、シャフト支持部111の上部に取り付けられて、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aの間でシャフト83を挟持する板状の部材である。シャフト固定リンク112の下端には、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aで支持されているシャフト83に上方から当接するようにシャフト押さえ凹部112aが形成されている。シャフト固定リンク112の下部には、固定ピン113が挿通される挿通孔112bが設けられている。
【0023】
シャフト固定リンク112は、固定ピン113によってシャフト支持部111の上部に固定されると、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aで支持されているシャフト83に上方から当接して、シャフト支持部111とともにシャフト83を固定する。すなわち、シャフト支持部111とシャフト固定リンク112とによって、シャフト83を拘束する拘束部が構成されている。ブーム固定部110は、シャフト83を上述のように保持することでブームヘッド46を拘束する。
【0024】
なお、上述したように、シャフト83がブームヘッド46に対して回動可能に支持されているので、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aとシャフト固定リンク112のシャフト押さえ凹部112aとによってシャフト83を固定しても、ブームヘッド46は、固定されたシャフト83を中心に回動可能である。すなわち、ブームヘッド46のシャフト83がブーム固定部110で固定されていても、シャフト83を中心としたベースブーム41の揺動が許容されている。これにより、後述するクレーン本体11へのブーム4の取り付けの際に、ブームスライド部120の高さを調整することでシャフト83を中心としてベースブーム41の基端側を上下方向に揺動させて、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせられる。
【0025】
なお、
図7(a)に示すように、シャフト固定リンク112を固定する2箇所の固定ピン113のうちの1箇所を外さずに、そのまま回動支点とすることで、ブームヘッド46の固定および固定の解除の際に、シャフト固定リンク112を矢印Aで示すように回動させることもできる。
【0026】
図8は、ブーム輸送用架台101のうち、ブームスライド部120の近傍を示す図であり、
図8(a)は側面図であり、
図8(b)は正面図である。ブームスライド部120は、ベースブーム41をその延在方向に案内可能に支持する支持部であり、ローラ支持フレーム121と、高さ調整用シリンダ122と、スライドローラ123,124とを備えている。ローラ支持フレーム121は、スライドローラ123,124を回転可能に保持するフレームであり、高さ調節用シリンダ122を介してブーム輸送用架台101に取り付けられている。
【0027】
高さ調整用シリンダ122は、ブーム輸送用架台101に対するローラ支持フレーム121の高さ、すなわち、スライドローラ123の高さの調整装置である。高さ調整用シリンダ122は、たとえば、ブームスライド部120で支持されるベースブーム41の幅方向に離間して設けられた2基の油圧ジャッキである。
【0028】
スライドローラ123,124は、ベースブーム41をその延在方向に滑動可能に支持するローラである。スライドローラ123は、ベースブーム41の延在方向と直交して水平方向に延在する回転軸を中心として、ローラ支持フレーム121に回転可能に保持されていて、ベースブーム41の前面に当接してベースブーム41を案内および支持する。スライドローラ123は、たとえば、ブームスライド部120で支持されるベースブーム41の幅方向に離間して2つ設けられている。
【0029】
スライドローラ124は、鉛直方向に延在する回転軸を中心として、ローラ支持フレーム121に回転可能に保持されていて、ブームスライド部120で支持されるベースブーム41の側面の外側に位置するように、たとえば、それぞれ1つずつ配設されている。スライドローラ124は、ベースブーム41の側面412を滑動可能に支持することでベースブーム41の幅方向への移動を規制する。
【0030】
−−−ブーム4の輸送−−−
本実施の形態のブーム輸送用固定装置100を用いてトレーラ90でブーム4を輸送する場合、トレーラ90の荷台91に固定したブーム輸送用固定装置100に対して、上述したように、ブームヘッド46をブーム固定部110で固定する。そして、ベースブーム41をブームスライド部120で支持する(
図6)。また、ブーム輸送用固定装置100を用いてトレーラ90でブーム4を輸送する場合、上述したブーム固定部110での固定、およびブームスライド部120での支持の他に、図示はしていないが、ブーム4をワイヤロープ等でブーム輸送用架台101に固定する。
【0031】
−−−クレーン本体11へのブーム4の取り付けについて−−−
作業現場まで別々に輸送されたクレーン本体11とブーム4とは、以下のようにして組み立てられる。以下の説明では、移動式クレーン10の組み立て作業のうち、クレーン本体11へブーム4を取り付ける作業について説明する。
図9〜12は、クレーン本体11とブーム4との組み立て作業を説明する図である。なお、
図9(a)は平面図であり、
図9(b)は側面図である。
【0032】
図9に示すように、クレーン本体11の前部と、ブーム4を積載したトレーラ90の後部とを向かい合わせて、クレーン本体11とブーム4とを一直線状に配置する。本実施の形態におけるクレーン本体11とブーム4との組み立て作業では、補助クレーンが不要であるので、作業のための占有スペースは、クレーン本体11およびトレーラ90を配置するために必要な領域21となる。
【0033】
クレーン本体11とトレーラ90とを上述したように配置した後、クレーン本体11に設けられた不図示の油圧源と、ベースブーム41の基端近傍に設けられた接続部62(
図4)とを、
図9(b)に示すように、分解組立専用の油圧ホース85で接続する。この状態では、上述したように、ブームヘッド46は移動しないようにブーム固定部110で拘束されている。そのため、クレーン本体11の油圧源からの圧油を油圧シリンダ60供給すると、
図10に示すように、ベースブーム41がブームスライド部120で案内されながらクレーン本体11へ向かって伸長する。
【0034】
ベースブーム41の伸長によってブームピン挿入孔41aをブーム取付部31のブームピン挿入孔31aに接近させた後、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置合わせを行う。具体的には、ブームスライド部120の高さ調整用シリンダ122の伸縮(
図11の矢印a)、ベースブーム41の伸縮(
図11の矢印b)、上部旋回体3の旋回(
図11の矢印c)、および、不図示のジャッキによるクレーン本体11の昇降(
図11の矢印d)を行う。
【0035】
また、シリンダロッド取付部42のシリンダピン挿入孔42aと、ブームシリンダ7のシリンダロッド先端のシリンダピン挿入孔72aとの位置合わせを行う。具体的には、不図示のジャッキによるブームシリンダ7のシリンダロッドの先端部72の昇降(
図11の矢印e)、および、ブームシリンダ7のシリンダロッドの伸縮を行う。
【0036】
上述のようにして、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせた後、
図12に示すように、ブームピン81を挿入する。これにより、ブーム4が上部旋回体3に回動可能に軸支される。なお、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせた後、分解組立専用の油圧ホース85を、ベースブーム41の基端近傍の接続部62から取り外す。また、ブームピン81を挿入した後、ベースブーム41の基端近傍の接続部61に、不図示の油圧ホースを接続する。
【0037】
また、シリンダロッド取付部42のシリンダピン挿入孔42aと、ブームシリンダ7のシリンダロッド先端のシリンダピン挿入孔72aとの位置を合わせた後、
図12に示すように、シリンダピン82を挿入する。
【0038】
その後、シャフト支持部111から固定ピン113を取り外して、シャフト固定リンク112をシャフト支持部111から取り外すことで、シャフト83の固定が解除されて、ブームヘッド46の固定が解除される。なお、上述したように、シャフト固定リンク112を固定する2箇所の固定ピン113のうちの1箇所を外さずに、そのまま回動支点として、シャフト固定リンク112を矢印Aで示すように回動させることでシャフト83の固定を解除してもよい(
図7(a))。以上で、クレーン本体11へのブーム4の取り付けが完了する。
【0039】
−−−クレーン本体11からのブーム4の取り外しについて−−−
クレーン本体11からブーム4を取り外す場合、その作業手順は、上述した、クレーン本体11へのブーム4の取り付けにおける作業手順の逆の手順となる。そのため、クレーン本体11からのブーム4の取り外し作業の手順については、詳細な説明を省略する。
【0040】
上述したように、本実施の形態の移動式クレーンの各組立方法では、トレーラ90の荷台91に搭載されているブーム4の油圧回路600に油圧ホース85を接続する工程と、ブーム4が荷台91に搭載された状態で、油圧ホース85を介して圧油を供給してベースブーム41を上部旋回体3に向かって伸長させる工程と、ブーム4が荷台91に搭載された状態で、伸長させたベースブーム41を上部旋回体3に回動可能に軸支する工程とを含んでいる。
【0041】
上述した第1の実施の形態では、次の作用効果を奏する。
(1) ブーム輸送用固定装置100のブーム輸送用架台101に、ブーム固定部110と、ブームスライド部120とを設けるように構成した。そして、多段式ブームであるブーム4のブームヘッド46をブーム固定部110で固定し、ベースブーム41をその延在方向に案内可能にブームスライド部120で支持するように構成した。すなわち、ブーム輸送用固定装置100をブーム4の輸送のための治具、および、クレーン本体11にブーム4を着脱するための治具として利用できるように構成した。これにより、たとえばクレーン本体11の油圧源のように外部の油圧源からの圧油を供給することで、ブーム4をブーム輸送用固定装置100に設置した状態で、ベースブーム41を伸長できる。
【0042】
そのため、ベースブーム41の伸長方向の延長線上にクレーン本体11を配置しておけば、補助クレーンを用いることなくブーム4をクレーン本体11に接近させて、ブームをクレーン本体11に取り付け可能となる。また、同様に、補助クレーンを用いることなくブーム4をクレーン本体11から取り外し可能となる。このように、移動式クレーン10の分解組立作業時に補助クレーンのための占有スペースが不要となるので、移動式クレーン10の分解組立作業時に必要な占有スペースを削減できる。したがって、狭隘な作業現場であっても移動式クレーンの分解組立作業が行い易くなるとともに、分解組立作業に要する工数、人員、時間、コストが削減できる。
【0043】
(2) ブームスライド部120に高さ調整用シリンダ122を設けるように構成した。これにより、トレーラ90毎の荷台91の高さの相違や、トレーラ90とクレーン本体11との高さの相違があっても、ベースブーム41ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置合わせを容易に行うことができる。したがって、移動式クレーンの分解組立作業が行い易くなるとともに、分解組立作業に要する工数や時間を削減できる。
【0044】
(3) ブーム固定部110の一対のシャフト支持部111の上端でブームヘッド46の側方から突出したシャフト83を下方から受けて支持し、シャフト固定リンク112でシャフト83を上方から押さえることで、シャフト支持部111の上端との間でシャフト83を挟持するように構成した。これにより、簡単な構成でブームヘッド46をブーム固定部110で固定できるので、コスト増を抑制できるとともに、ブーム固定部110の耐久性を高められる。
【0045】
(4) ブーム4を倒伏させた際に地面側に近いシーブ47を軸支するシャフト83について、その両端がブームヘッド46の側面よりも突出するように構成した。これにより、シャフト83の長さを長くするだけで、ブーム固定部110でブームヘッド46が容易に固定できるようになるので、ブームヘッド46のコスト増を抑制できる。
【0046】
また、ブーム固定部110でブームヘッド46が容易に固定できることから、ブーム固定部110、すなわちブーム輸送用固定装置100の構造を単純化してコスト増を抑制できる。これにより、ブーム輸送用固定装置100を用いたブーム4の輸送、および、上述したような補助クレーンを用いない移動式クレーンの分解組立作業が普及しやすくなるので、クレーンの分解組立作業時に必要な占有スペースの削減に資する。
【0047】
(5) ブーム4の油圧回路に、ブーム4の輸送時にベースブーム41が意図せず伸長しないように、カウンタバランス弁63を設けた。これにより、ブーム4の輸送時にベースブーム41の伸長防止のためにベースブーム41をブーム輸送用固定装置100に固定するなどの措置や、伸長防止のための治具の取り付けなどが不要となるので、ブーム4の輸送に係る工数や時間、コストを削減できる。
【0048】
−−−第2の実施の形態−−−
図13〜22を参照して、本発明によるブーム輸送用固定装置、移動式クレーンの組立方法、および、多段式ブームの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ベースブームの断面形状、および、ブーム輸送用固定装置の構造が、第1の実施の形態と異なる。
【0049】
−−−ブーム4A−−−
図13は、移動式クレーンから取り外された本実施の形態のブーム4Aの側面図であり、
図14は、
図12のA−A矢視断面図である。
図15は、第2の実施の形態のブーム4Aのベースブーム41の基端近傍を示す図であり、
図15(a)は基端側から見たベースブーム41の基端近傍の断面図であり、
図15(b)はベースブーム41の基端近傍を側方から見た図である。説明の便宜上、
図14では、上下方向および左右方向を、ブーム4Aをその延在方向が水平となるように倒伏させた際に、後述する
図16〜19における上下方向および左右方向と一致するように規定している。
【0050】
図13に示した本実施の形態のブーム4Aでは、ブームヘッド46にショートジブ49が取り付けられている。本実施の形態のブーム4Aでは、ベースブーム41の前面411は、ベースブーム41の幅方向中央の前面中央部411a、および、前面中央部411aとベースブーム41の側面412との間の面である前面傾斜部411bを有する。前面中央部411aは、ブーム4Aをその延在方向が水平となるように倒伏させた際に、水平となる面である。前面傾斜部411bは、ブーム4Aの延在方向が水平となるように倒伏させた際に、ベースブーム41の幅方向斜め外側の下方、すなわち、
図14における右斜め下および左斜め下を向く面である。
【0051】
シリンダロッド取付部42の
図14における下面には、後述するジャッキ131a,131bのシリンダ先端を当接させる当接部42bが設けられている。シリンダロッド取付部42には、シリンダロッド取付部42の補強のための補強部材43Aが取り付けられている。
図14に示すように、補強部材43Aは、シリンダロッド取付部42を構成する部材をブーム4Aの前面中央部411aおよび前面傾斜部411bに接続している。
【0052】
−−−ブーム輸送用固定装置100A−−−
図16は、本実施の形態のブーム輸送用固定装置を用いてブーム4Aを輸送するトレーラを側面から見た図である。本実施の形態のブーム輸送用固定装置100Aは、ブーム輸送用架台101A,101Bと、架台連結部材101Cと、ブーム固定部110Aと、ブームスライド部120A,120Bとを備えている。説明の便宜上、以下の説明では、
図16〜19に示すように、前後方向、左右方向、および、上下方向を規定する。
【0053】
ブーム輸送用架台101Aは、後述するブーム固定部110Aが設けられる架台である。ブーム輸送用架台101Bは、後述するブームスライド部120A,120Bが設けられる架台である。ブーム輸送用架台101Bには、ジャッキ131a,131bが取り付けられている。ブーム輸送用架台101Aとブーム輸送用架台101Bとは、たとえば架台連結部材101Cによって連結されている。ブーム輸送用架台101Aおよびブーム輸送用架台101Bは、それぞれトレーラ90の荷台91に載置されて、たとえばワイヤロープなどによって荷台91に固定される。
【0054】
図17は、ブーム輸送用架台101Aおよびブーム固定部110Aを示す図であり、
図17(a)は平面図であり、
図17(b)は側面図であり、
図17(c)は正面図である。ブーム輸送用架台101Aには、トレーラ90の荷台91にワイヤロープなどによって固定するために、たとえば、
図17(c)に示すような取り付け穴101aが設けられている。
【0055】
図17(b)に示すように、シャフト支持部111の上端には、ブームヘッド46の側方から突出したシャフト83を下方から受けて支持するように、前後方向の中央近傍が低くなっているシャフト受け凹部111aが形成されている。
【0056】
シャフト固定リンク112は、シャフト支持部111の上部に取り付けられて、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aとの間でシャフト83を挟持する板状の部材である。シャフト固定リンク112の下端には、シャフト支持部111のシャフト受け凹部111aで支持されているシャフト83に上方から当接するようにシャフト押さえ凹部112aが形成されている。
【0057】
ブーム固定部110は、シャフト固定リンク112が固定ピン113によってシャフト支持部111の上部に固定されると、シャフト受け凹部111aとシャフト押さえ凹部112aとの間でシャフト83を保持することでブームヘッド46を固定する。
【0058】
図18は、ブーム輸送用架台101Bおよびブームスライド部120A,120Bを示す図であり、
図18(a)はブーム輸送用架台101Bの平面図であり、
図18(b)はブーム輸送用架台101Bおよびブームスライド部120A,120Bの側面図である。本実施の形態では、ブーム輸送用架台101Bに2基のブームスライド部120A,120Bが前後方向に離間して設けられている。ブーム輸送用架台101Bには、トレーラ90の荷台91にワイヤロープなどによって固定するために、たとえば、後述する
図19に示すような取り付け穴101bが設けられている。
【0059】
ブームスライド部120Aとブームスライド部120Bとでは、構造が同じである。そこで、以下の説明では、ブームスライド部120Aの構造に関して説明することとし、ブームスライド部120Bについての詳細な説明を省略する。
図19は、ブームスライド部120Aを後方から見た図であり、案内可能に支持するブーム4Aの支持状態について説明する図である。なお、
図19(a)は、ブーム4Aを案内可能に支持する支持状態を示す図であり、
図19(b)は、ブーム4Aの補強部材43との干渉を防止する退避状態を示す図である。
【0060】
ブームスライド部120Aは、下フレーム125と、上フレーム126と、スライドローラ127とを備えている。下フレーム125は、左右方向に離間してブーム輸送用架台101Bに立設された一対のフレームである。それぞれの下フレーム125の上部には、上フレーム126をピンやボルト等で結合するために、前後方向に貫通した挿通孔125aが前後および左右方向に離間して4箇所設けられている(
図18(b)、
図19)。
【0061】
上フレーム126は、上部でスライドローラ127を回動可能に支持するフレームであり、一対の下フレーム125の上部にピンやボルト等でそれぞれ結合される。それぞれの上フレーム126の下部には、下フレーム125とピンやボルト等で結合するために、前後方向に貫通した挿通孔126aが前後および左右方向に離間して4箇所設けられている(
図18(b)、
図19)。
図19(a)に示すように、スライドローラ127は、ベースブーム41の前面傾斜部411bに当接して前後方向に滑動可能にブーム4Aを支持するように、回転軸が前面傾斜部411bと平行になるように傾斜した状態で上フレーム126の上部に軸支されている。スライドローラ127は、たとえば上フレーム126の上部に前後方向に2本並んで配設されている。
【0062】
図19(a)に示すように、ブームスライド部120A、およびブームスライド部120Aで支持されているベースブーム41を後方から見た場合、スライドローラ127と補強部材43Aとが重なる。すなわち、スライドローラ127でベースブーム41を支持しつつ案内した場合、スライドローラ127と補強部材43Aとが干渉してしまう。
【0063】
そこで、本実施の形態では、ベースブーム41の伸縮時には、スライドローラ127と補強部材43Aとが干渉しないように、上フレーム126およびスライドローラ127を一時的に退避させる。具体的には、
図19(b)に示すように、挿通孔125a,126aに挿通されている不図示のピンのうち、左右方向の中心側の2本のピンを抜き、挿通孔125a,126aに挿通されたままの左右方向の外側の2本のピンを回動中心として、スライドローラ127を左右方向外側に移動させる。以下の説明では、
図19(a)に示すように、ベースブーム41を案内可能に支持する上フレーム126およびスライドローラ127の位置を支持位置と呼び、
図19(b)に示すように、一時的に退避させた上フレーム126およびスライドローラ127の位置を退避位置と呼ぶ。上フレーム126およびスライドローラ127の位置を支持位置から退避位置へ切り替える際の手順については、次に述べる、クレーン本体11へのブーム4Aの取り付け手順とともに説明する。
【0064】
−−−クレーン本体11へのブーム4Aの取り付けについて−−−
作業現場まで別々に輸送されたクレーン本体11とブーム4Aとは、以下のようにして組み立てられる。以下の説明では、移動式クレーン10の組み立て作業のうち、クレーン本体11へブーム4Aを取り付ける作業について説明する。
図20〜22は、クレーン本体11とブーム4Aとの組み立て作業を説明する図である。
【0065】
図20に示すように、クレーン本体11の前部と、ブーム4Aを積載したトレーラ90の後部とを向かい合わせて、クレーン本体11とブーム4Aとを一直線状に配置する。そして、クレーン本体11とトレーラ90とを上述したように配置した後、クレーン本体11に設けられた不図示の油圧源と、ベースブーム41の基端近傍に設けられた接続部62(
図15)とを、分解組立専用の油圧ホース85(
図20〜22において不図示)で接続する。
【0066】
この状態では、各ブームスライド部120A,120Bの上フレーム126およびスライドローラ127のそれぞれ位置が支持位置であり、ベースブーム41は、各ブームスライド部120A,120Bで支持されている(
図19(a))。また、この状態では、シリンダロッド取付部42の当接部42bがジャッキ131aの鉛直上方に位置している。換言すると、最も縮退させた状態のブーム4Aがブーム輸送用固定装置100Aに固定、支持されると、シリンダロッド取付部42の当接部42bの鉛直下方にジャッキ131aが位置するようにジャッキ131aの位置が設定されている。
【0067】
この状態でジャッキ131aのシリンダを伸長させてベースブーム41を上昇させ、ベースブーム41の前面傾斜部411bをスライドローラ127から離間させる。そして、ブームスライド部120Aの上フレーム126およびスライドローラ127の位置を、上述したようにして支持位置から退避位置へ切り替える(
図19(b))。
【0068】
ブームスライド部120Aの上フレーム126およびスライドローラ127の位置を、退避位置へ切り替えた後、ジャッキ131aのシリンダを縮退させてベースブーム41を下降させ、ベースブーム41の前面傾斜部411bをブームスライド部120Bのスライドローラ127で支持させる。この状態で、クレーン本体11の油圧源からの圧油を油圧シリンダ60に供給すると、ブームスライド部120Aのスライドローラ127と補強部材43Aとが干渉することなく、ベースブーム41がブームスライド部120Bで案内されながらクレーン本体11へ向かって伸長する。
【0069】
図21は、ベースブーム41がクレーン本体11へ向かって伸長して、シリンダロッド取付部42がブームスライド部120Bの前方に接近し、シリンダロッド取付部42の当接部42bがジャッキ131bの鉛直上方に位置した状態を示す図である。
【0070】
この状態でジャッキ131bのシリンダを伸長させてベースブーム41を上昇させ、ベースブーム41の前面傾斜部411bをスライドローラ127から離間させる。そして、ブームスライド部120Bの上フレーム126およびスライドローラ127の位置を、支持位置から退避位置へ切り替えるとともに(
図19(b))、ブームスライド部120Aの上フレーム126およびスライドローラ127の位置を、退避位置から支持位置へ切り替える(
図19(a))。
【0071】
その後、ジャッキ131aのシリンダを縮退させてベースブーム41を下降させ、ベースブーム41の前面傾斜部411bをブームスライド部120Aのスライドローラ127で支持させる。この状態で、クレーン本体11の油圧源からの圧油を油圧シリンダ60に供給すると、ブームスライド部120Bのスライドローラ127と補強部材43Aとが干渉することなく、ベースブーム41がブームスライド部120Aで案内されながらクレーン本体11へ向かって伸長する。
【0072】
図22は、ベースブーム41がクレーン本体11へ向かってさらに伸長して、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとが接近した状態を示す図である。この後、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置合わせを行う。具体的には、ベースブーム41の伸縮(
図22の矢印a)、上部旋回体3の旋回、および、不図示のジャッキによるクレーン本体11の昇降(
図22の矢印b)を行う。
【0073】
また、シリンダロッド取付部42のシリンダピン挿入孔42aと、ブームシリンダ7のシリンダロッド先端のシリンダピン挿入孔72aとの位置合わせを行う。具体的には、
図22に示したジャッキ132によるブームシリンダ7の揺動、および、ブームシリンダ7のシリンダロッドの伸縮を行う。
【0074】
上述のようにして、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせた後、
図22において不図示のブームピン81を挿入する。これにより、ブーム4が上部旋回体3に回動可能に軸支される。なお、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせた後、
図22において不図示の分解組立専用の油圧ホース85を、ベースブーム41の基端近傍の接続部62から取り外す。また、ブームピン81を挿入した後、ベースブーム41の基端近傍の接続部61に、不図示の油圧ホースを接続する。
【0075】
また、シリンダロッド取付部42のシリンダピン挿入孔42aと、ブームシリンダ7のシリンダロッド先端のシリンダピン挿入孔72aとの位置を合わせた後、
図22において不図示のシリンダピン82を挿入する。
【0076】
その後、ブーム固定部110によるブームヘッド46の拘束を解く。以上で、クレーン本体11へのブーム4Aの取り付けが完了する。
【0077】
−−−クレーン本体11からのブーム4Aの取り外しについて−−−
クレーン本体11からブーム4Aを取り外す場合、その作業手順は、上述した、クレーン本体11へのブーム4Aの取り付けにおける作業手順の逆の手順となる。そのため、クレーン本体11からのブーム4Aの取り外し作業の手順については、詳細な説明を省略する。
【0078】
上述した第2の実施の形態では、第1の実施の形態の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
(1) ブーム輸送用架台101Bに立設された下フレーム125と、スライドローラ127を軸支する上フレーム126とがピンやボルト等で結合できるように構成した。そして、下フレーム125と上フレーム126とを結合するピンやボルト等を取り外すことで、スライドローラ127および上フレーム126を退避位置へ移動できるように構成した。これにより、簡単な構成で、ベースブーム41の伸長時のスライドローラ127と補強部材43Aとの干渉を防止できるので、クレーン本体11とブーム4Aとの着脱作業を容易化でき、作業性が向上する。
【0079】
(2) ベースブーム41の伸長方向に沿って離間した2基のブームスライド部120A,120Bを設けるように構成した。これにより、2基のブームスライド部120A,120Bの位置を支持位置と退避位置とに交互に変更することで、スライドローラ127と補強部材43Aとの干渉を防止しつつ、ベースブーム41を案内できる。
【0080】
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、ブーム4,4Aをクレーン本体11に着脱する際にクレーン本体11の油圧源から圧油を油圧シリンダ60に供給するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ブーム4,4Aをクレーン本体11に着脱する際に、クレーン本体11の油圧源とは異なる他の油圧源からの圧油を油圧シリンダ60に供給するようにしてもよい。
【0081】
(2) 上述した第2の実施の形態では、ブーム輸送用架台101Bに2基のジャッキ131a,131bを取り付けているが、本発明はこれに限定されない。上述した第2の実施の形態では、2基のジャッキ131a,131bを同時に使用することがない。そこで、たとえば、上述した2基のジャッキ131a,131bに代えて、ブーム輸送用架台101Bに着脱可能な1基のジャッキを用意し、上述した2基のジャッキ131a,131bの取り付け位置のいずれかに配置できるように構成して、このジャッキで適宜ベースブーム41を上昇させるようにしてもよい。
【0082】
(3) 上述の説明では、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせの際に、不図示のジャッキによってクレーン本体11を昇降させているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、クレーン本体11に下部走行体1が取り付けられておらず、不図示のロアジャッキによってクレーン本体11を支持している場合には、このロアジャッキを用いてクレーン本体11を昇降させて、ブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置を合わせるようにしてもよい。
【0083】
(4) 上述した第2の実施の形態では、スライドローラ127と補強部材43Aとが干渉しないように、上フレーム126およびスライドローラ127を
図19(b)に示すような姿勢に変更しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ベースブーム41の伸長方向を中心とした半径方向外側に向かってスライドローラ127が退避していれば、スライドローラ127と補強部材43Aとの干渉を防止できるので、退避位置における上フレーム126およびスライドローラ127の姿勢は、
図19(b)に示すような姿勢に限定されない。また、たとえば、スライドローラ127と補強部材43Aとが干渉しないように、一時的に上フレーム126を下フレーム125から取り外してもよい。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。