【実施例】
【0293】
一般合成方法
標準酸性LC−MS条件:(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)
【0294】
0.1%(V/V)ギ酸を有するアセトニトリル(遠UV等級):0.1%ギ酸を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するPhenomenex Luna 5μmC18(2)、100×4.6mm(プラスガードカートリッジ)カラムを使用した。流量は2mL/分であった。UV検出は、Watersダイオードアレー検出器(開始レンジ210nm、終了レンジ400nm、レンジ間隔4nm)を使用して行った。質量検出は、単一四重極LC−MS装置によって行った。イオン化は、化合物の種類に応じてESIまたはAPCIのいずれかである。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒95%から、3.50分の時点で水性溶媒5%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに2分間保持した。
【0295】
標準塩基性LC−MS条件:(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)
アセトニトリル(遠UV等級):10mMの重炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するWaters Xterra MS 5μmC18、100×4.6mm(プラスガードカートリッジ)を使用した。流量は2mL/分であった。UV検出は、Watersダイオードアレー検出器(開始レンジ210nm、終了レンジ400nm、レンジ間隔4nm)を使用して行った。質量検出は、単一四重極LC−MS装置によって行った。イオン化は、化合物の種類に応じてESIまたはAPCIのいずれかである。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒95%から、4.0分の時点で水性溶媒5%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに1.5分間保持した。
【0296】
標準酸性HPLC条件:(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPCL_CH3CN)
【0297】
0.1%(V/V)ギ酸を有するアセトニトリル(遠VU等級):0.1%ギ酸を有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するHichrom ACE3C18−AR混合モード 100×4.6mmカラムを使用した。流量は1mL/分であった。UV検出は、Agilentダイオードアレー検出器(300nm、バンド幅200nm;基準450nm、バンド幅100nm)を使用して行った。使用した勾配は、0.00分から3.00分まで水性溶媒98%から、12.00分の時点で水性溶媒100%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに2.4分間保持した。
【0298】
標準塩基性HPLC条件:(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC)
アセトニトリル(遠UV等級):10mM重炭酸アンモニウムを有する水(PureLab Optionユニットによる高純度)の勾配を使用するPhenomenex、GeminiNX、3μmC18、150×4.6nmカラムを使用した。流量は、1mL/分であった。UV検出は、Agilentダイオードアレー検出器(300nm、バンド幅200nm;基準450nm、バンド幅100nm)を使用して行った。使用した勾配は、0.00分の時点で水性溶媒95.5%から9.00分の時点で水性溶媒0%まで及んだ。次いで、このパーセンテージをさらに4.5分間保持した。
【0299】
合成スキーム
【0300】
ピラゾロピリダジン化合物を合成するのに有用である合成スキームの非限定的な例には、以下が含まれる。
スキームI:式Iの化合物を合成するための一般スキーム
【0301】
【化195】
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【0302】
実施例1
4−クロロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ic)
工程1:N−(1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0303】
【化196】
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【0304】
1H−ピラゾール−5−アミン(50g、0.602mol)およびN−メチルモルホリン(160mL、1.44mol)のCH
2Cl
2(2L)中溶液に、塩化アセチル(99mL、1.38mol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で1日間撹拌した。一部のジアセチル化生成物をLCMSで観察した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた固体をMeOH(2L)に懸濁させ、0℃に冷却した。4M NaOH溶液(水性、440mL、1.75mol)をゆっくりと添加し、この混合物を1.5時間かけて室温に加温させた。MeOHを真空中で除去し、固体をろ過により収集し、最小限の冷水で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(60g)として得た。
【0305】
工程2:N−(4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0306】
【化197】
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【0307】
N−(1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(60g、0.48mol)、ヨウ素酸(21.1g、0.12mol)およびヨウ素(61g、0.24mol)のエタノール(1.6L)中懸濁液を60℃で1.5時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルおよび2M Na
2S
2O
3水溶液間に分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(105g)として得た。
【0308】
工程3:N−(4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0309】
【化198】
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【0310】
N−(4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(30g、120mmol)、炭素上10%パラジウム(50%水、7.4g、3mmol)、ヨウ化銅(I)(1.14g、6mmol)、トリフェニルホスフィン(6.3g、24mmol)およびトリエチルアミン(50mL、360mmol)のエタノール(600mL)中懸濁液を通して窒素を20分間泡立てた。フェニルアセチレンを添加し、この混合物を通して窒素をさらに25分間泡立てた。次いで、この反応混合物を加熱し、窒素の雰囲気中還流条件下で3日間撹拌し、室温に冷却した。反応混合物をセライトに通してろ過し、ろ液を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル9:1から0:1)により精製し、表題化合物を固体(17.6g)として得た。
【0311】
工程4:1−(1−エトキシエチル)−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
【0312】
【化199】
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【0313】
N−(4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(17.6g、78mmol)、エトキシエテン(11.2mL、117mmol)および1,4−ジオキサン中HCl(1mL、4mmol)のCH
2Cl
2(520mL)中溶液を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をエタノール(260mL)および25%NaOH水溶液(260mL)に溶解させ、この反応混合物を75℃に4時間加熱し、室温に冷却した。エタノールを真空中で部分濃縮し、得られた固体をろ過により収集し、水および最小限の冷エタノールで洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(16g)として得た。
【0314】
工程5:4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0315】
【化200】
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【0316】
亜硝酸ナトリウム(4.3g、63mmol)を濃HCl(314mL)に−15℃で添加し、10分間撹拌した。1−(1−エトキシエチル)−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(3g、31.4mmol)を添加し、この混合物を−10℃で10分間および室温で1日間撹拌した。この反応混合物を0℃に冷却し、CH
2Cl
2(250mL)を添加した。激しい撹拌下で、Na
2CO
3(160g)、続いて飽和NaHCO
3水溶液を、pHが7になるまで2時間にわたって注意深く添加し、さらなる塩基の添加後にはもはや泡立ちはなかった。層を分離し、水相をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/ジエチルエーテル1:0から0:1)により精製し、表題化合物を固体(3.43g)として得た。
【0317】
工程6:4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0318】
【化201】
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【0319】
4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(2.44g、10.6mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(3.58g、15.9mmol)のアセトニトリル(106mL)中懸濁液を還流において1日間加熱した。黄色の固体を温かい間にろ過により収集して、表題化合物および出発原料の混合物(9:1、4g)を得た。
【0320】
工程7:4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ia)、4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ib)および4−クロロ−3−ヨード−2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物20)
【0321】
【化202】
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【0322】
4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(9:1、1.4g)、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノール(1.13g、7.8mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(1.37g、7.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.07g、7.9mmol)の1,4−ジオキサン(26mL)中溶液を85℃に1時間加熱し、次いで、室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1で開始し、酢酸エチル/MeOH中4M NH
31:0から9:1で終了する)により部分的に精製した。残渣を分取クロマトグラフィーにより精製して、化合物Ia、化合物Ibおよび化合物20を得た。
【0323】
4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン (化合物Ia)
【0324】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.75 (2 H, m), 7.57-7.49 (3 H, m), 4.87 (2 H, t), 3.01 (2 H, t), 2.61 (4 H, br s), 2.34 (4 H, br s), 2.23 (3 H, s).
【0325】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.67分;m/z 483[M+H]97.65%純度。
【0326】
4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ib)
【0327】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.21 (1 H, s), 7.84-7.81 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 4.89 (2 H, t), 3.03 (2 H, t), 2.62 (4 H, br s), 2.35 (4 H, br s), 2.23 (3 H, s).
【0328】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.48分;m/z 357[M+H]99.73%純度。
【0329】
4−クロロ−3−ヨード−2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物20)
【0330】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.83 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 4.78 (2 H, t), 3.10 (2 H, t), 2.66 (4 H, br s), 2.47 (4 H, br s), 2.30 (3 H, s).
【0331】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.07分;m/z 483[M+H]94.53%純度。
【0332】
工程8:4−クロロ−3−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ic)
【0333】
【化203】
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【0334】
4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(75mg、0.16mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(37mg、0.18mmol)およびK
3PO
4(99mg、0.47mmol)のDMF(1.2mL)および水(0.4mL)中懸濁液を通して窒素を20分間泡立てた。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(13mg、0.016mmol)を添加し、管を密封し、マイクロ波照射を用いて60℃に30分間加熱した。粗反応混合物をろ過し、分取HPLCにより精製して、化合物Ic(42mg)を得た。
【0335】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.00 (1 H, s), 7.89 (1 H, s), 7.78-7.75 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 4.89 (2 H, t), 4.00 (3 H, s), 3.04 (2 H, t), 2.70-2.58 (4 H, m), 2.44-2.30 (4 H, m), 2.24 (3 H, s).
【0336】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.47分;m/z 437[M+H]98.88%純度。
【0337】
実施例2
(3−(4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−3−イル)フェニル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物Id)
【0338】
【化204】
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【0339】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(3−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Idを合成した。
【0340】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.44 (1 H, t), 7.84-7.75 (3 H, m), 7.62 (1 H, dt), 7.56-7.46 (4 H, m), 4.94 (2 H, t), 3.68 (2 H, t), 3.49 (2 H, t), 3.07 (2 H, t), 2.65 (4 H, br s), 2.37 (4 H, br s), 2.24 (3 H, s), 2.01-1.85 (4 H, m).
【0341】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 9.9分;m/z 530[M+H]92.56%純度。
【0342】
実施例3
4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ie)
【0343】
【化205】
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【0344】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ieを合成した。
【0345】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.88 (1 H, d), 8.19 (1 H, s), 7.98 (1 H, dd), 7.81-7.77 (2 H, m), 7.57-7.51 (3 H, m), 4.99 (2 H, t), 3.12 (2 H, t), 2.80 (4 H, br s), 2.62 (4 H, br s), 2.40 (3 H, s).
【0346】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.85分;m/z 502[M+H]90.64%純度。
【0347】
実施例4
4−クロロ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物If)
【0348】
【化206】
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【0349】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ifを合成した。
【0350】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.68-7.64 (2 H, m), 7.45-7.36 (3 H, m), 6.23-6.20 (1 H, m), 4.76 (2 H, t), 4.29 (2 H, m), 3.89 (2 H, t), 2.92 (2 H, t), 2.68-2.52 (6 H, m), 2.30 (4 H, br s), 2.17 (3 H, s).
【0351】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.06分;m/z 439[M+H]93.3%純度。
【0352】
実施例5
(E)−4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−3−スチリル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ig)
【0353】
【化207】
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【0354】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(E)−スチリルボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Igを合成した。
【0355】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.85-7.75 (5 H, m), 7.70-7.56 (4 H, m), 7.52-7.45 (2 H, m), 7.44-7.38 (1 H, m), 4.92 (2 H, t), 3.01 (2 H, t), 2.57-2.54 (4 H, m), 2.32-2.20 (4 H, m), 2.15 (3 H, s).
【0356】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.01分;m/z 459[M+H]96.98%純度。
【0357】
実施例6
4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ih)
【0358】
【化208】
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【0359】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ihを合成した。
【0360】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 9.26 (1 H, d), 8.60 (1 H, dd), 8.17 (1 H, d), 7.82 (2 H, m), 7.67-7.58 (3 H, m), 5.01 (2 H, t), 3.04 (2 H, t), 2.57-2.54 (4 H, br s), 2.76 (4 H, br s), 2.15 (3 H, s).
【0361】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.86分;m/z 502[M+H]97.31%純度。
【0362】
実施例7
(E)−4−クロロ−3−(3−メトキシプロパ−1−エン−1−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ii)
【0363】
【化209】
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【0364】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(E)−2−(3−メトキシプロパ−1−エン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いることを除いて、実施例1に従って化合物Iiを合成した。
【0365】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.80-7.77 (2 H, m), 7.67-7.57 (3 H, m), 7.23 (1 H, dt), 6.80 (1 H, dt), 4.88 (2 H, t), 4.21 (2 H, dd), 3.40 (3 H, s), 2.97 (2 H, t), 2.57-2.54 ((4 H, ), 2.24 (4 H, br s), 2.14 (3 H, s).
【0366】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.68分;m/z 427[M+H]96.83%純度。
【0367】
実施例8
3−(ベンゾフラン−2−イル)−4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ij)
【0368】
【化210】
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【0369】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりにベンゾフラン−2−イルボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ijを合成した。
【0370】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.83 (2 H, m), 7.72 (1 H, d), 7.64 (1 H, d), 7.57 (3 H, m), 7.50 (1 H, s), 7.42 (1 H, t), 7.33 ((1 H, t), 5.02 (2 H, t), 3.12 (2 H, t), 2.68 (4 H, br s), 2.40 (4 H, br s), 2.26 ((3 H, s).
【0371】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 10.39分;m/z 473[M+H]93.83%純度。
【0372】
実施例9
4−クロロ−3−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ik)
【0373】
【化211】
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【0374】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロールを用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ikを合成した。
【0375】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78 (2 H, m), 7.55-7.49 (3 H, m), 6.82 (1 H, t), 6.58 (1 H, dd), 6.26 (1 H, dd), 4.91 (2 H, t), 3.71 (3 H, s), 3.08 (2 H, t), 2.74 (4 H, br s), 2.52 (4 H, br s), 2.34 (3 H, s).
【0376】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.79分;m/z 436[M+H]96.5%純度。
【0377】
実施例10
4−クロロ−3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物1l)
【0378】
【化212】
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【0379】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ilを合成した。
【0380】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.75 (2 H, m), 7.58 (1 H, s), 7.54-7.47 (4 H, m), 6.90 (1 H, d), 4.91 (2 H, t), 4.66 (2 H, t), 3.30 (2 H, t), 3.08 (2 H, t), 2.72 (4 H, br s), 2.50 (4 H, br s), 2.32 (3 H, s).
【0381】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.86分;m/z 475[M+H]96.92%純度。
【0382】
実施例11
4−クロロ−3−(1H−インドール−2−イル)−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Im)
【0383】
【化213】
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【0384】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従ってtert−ブチル2−(4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−3−イル)−1H−インドール−カルボキシレートを合成し、このtert−ブチル2−(4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−3−イル)−1H−インドール−カルボキシレートを以下のとおりに脱保護して、化合物Imを得た。
【0385】
tert−ブチル2−(4−クロロ−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−3−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(29mg、0.051mmol)のCH
2Cl
2(3mL)中溶液とトリフルオロ酢酸(0.8mL)を室温で1日間撹拌した。固体NaHCO
3を気体が発生しなくなるまで添加し、飽和NaHCO
3水溶液およびCH
2Cl
2を添加した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をアセトニトリルおよび水から凍結乾燥させて、化合物Imを固体として得た。
【0386】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 9.14 (1 H, s), 7.79 (2 H, m), 7.70 (1 H, d), 7.60-7.50 (3 H, m), 7.49-7.42 (2 H, m), 7.29 (1 H, t), 7.15 (1 H, t), 4.92 (2 H, t), 3.14 (2 H, t), 2.87 (8 H, br s), 2.56 (3 H, s).
【0387】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.68分;m/z 472[M+H]95.85%純度。
【0388】
実施例12
2−(4−クロロ−3−(シクロペンタ−1−エン−1−イル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(化合物In)
【0389】
【化214】
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【0390】
工程6を通して実施例1に従って、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを合成した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、32mg、1.75mmol)を、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(400mg、1.12mmol)および2−クロロ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(54mg、1.8mmol)の乾燥DMF(7.5mL)中溶液に室温で添加した。室温で1.5時間後、さらに水素化ナトリウム(鉱油中60%、27mg)を添加し、この懸濁液を2時間撹拌した。4%LiCl水溶液および酢酸エチルを添加した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1)により部分的に精製した。得られた固体を最小限のCH
2Cl
2に溶解させ、ジエチルエーテルを固体が沈殿するまで添加した。固体をろ過により収集して、2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(246mg)を得た。
【0391】
4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの代わりに2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−(ピロリジン−1−イル)エタノンを用いたこと、および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(シクロペンタ−1−エン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いたことを除いて、実施例1工程8に従って化合物Inを合成した。
【0392】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.73 (2 H, m), 7.54-7.47 (3 H, m), 6.58 (1 H, m), 5.48 (2 H, s), 3.63 (2 H, t), 3.52 (2 H, t), 2.96 (2 H, m), 2.65-2.59 (2 H, m), 2.11-2.01 (4 H, m), 1.94-1.87 (2 H, m).
【0393】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.52分;m/z 408[M+H]97.97%純度。
【0394】
実施例13
4−クロロ−3−(5−メチル−2−フリル)−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Io)
【0395】
【化215】
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【0396】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(5−メチル−2−フリル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ioを合成した。
【0397】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.76 (2 H, m), 7.55-7.49 (3 H, m), 6.97 (1 H, d), 6.17 (1 H, d), 4.92 (2 H, t), 3.05 (2 H, t), 2.64 (4 H, bs), 2.44 (3 H, s), 2.36 (4 H, bs), 2.24 (3 H, s).
【0398】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.87分;m/z 437[M+H]96.26%純度。
【0399】
実施例14
4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ip)
工程1:2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノール
【0400】
【化216】
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【0401】
2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノールを以下のとおりに合成した:(3R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(1g、8mmol)のCH
2Cl
2中懸濁液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(2.79mL、20mmol)およびメチルブロモアセテート(0.83mL、8.8mmol)を添加し、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2および水で希釈した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮し、メチル2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]アセテートを得、これをさらに精製することなしに次の工程に用いた(1.29g)。水素化アルミニウムリチウムのTHF中溶液(2M、8mL、6mmol)を、メチル2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]アセテート(1.29g、8mmol)のTHF(72mL)中溶液にゆっくりと添加した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、氷冷10%KOH水溶液をゆっくりと添加した。この反応混合物をろ過し、固体を10%KOH水溶液および高温酢酸エチルで洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮し、2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノールを油(779mg)として得た。
【0402】
工程2:4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ip)
【0403】
【化217】
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【0404】
工程7において2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノールの代わりに2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノールを用いることを除いて、実施例1に従って化合物Ipを合成した。
【0405】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.74 (2 H, m), 7.57-7.47 (3 H, m), 5.18-5.01 (1 H, m), 4.91-4.84 (2 H, m), 3.23-3.15 (2 H, m), 2.99-2.85 (3 H, m), 2.66 (1 H, q), 2.09-1.95 (2 H, m).
【0406】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.65分;m/z 472[M+H]94.21%純度。
【0407】
実施例15
4−クロロ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−[2−(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iq)
【0408】
【化218】
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【0409】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランおよび4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの代わりに4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いることを除いて、実施例1に従って化合物Iqを合成した。
【0410】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.77-7.73 (2 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 6.33-6.31 (1 H, m), 5.22-5.04 (1 H, m), 4.88 (2 H, t), 4.39 (2 H, q), 3.99 (2 H, t), 3.20 (2 H, t), 2.98-2.89 (3 H, m), 2.76-2.63 (3 H, m), 2.12-1.93 (2 H, m).
【0411】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.56分;m/z 428[M+H]90.43%純度。
【0412】
実施例16
4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ir)
【0413】
【化219】
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【0414】
工程7において2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノールの代わりに2−ピロリジン−1−イルエタノールを用いて、工程7を通して実施例1に従って、化合物Irを合成した。
【0415】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.75 (2 H, m), 7.57-7.49 (3 H, m), 4.89 (2 H, t), 3.14 (2 H, t), 2.66-2.60 (4 H, m), 1.76-1.71 (4 H, m).
【0416】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.66分;m/z 454[M+H]99.44%純度。
【0417】
実施例17
4−クロロ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物1s)
【0418】
【化220】
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【0419】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランおよび4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの代わりに4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いて、実施例1に従って化合物Isを合成した。
【0420】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.76-7.73 (2 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 6.36-6.27 (1 H, m), 4.89 (2 H, t), 4.40-4.37 (2 H, m), 3.99 (2 H, t), 3.17 (2 H, t), 2.75-2.63 (6 H, m), 1.77 (4 H, bs).
【0421】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.58分;m/z 410[M+H]99.45%純度。
【0422】
実施例18
2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物It)
工程1:2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン
【0423】
【化221】
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【0424】
クロロアセチルクロリド(632μL、7.94mmol)を、(3R)−3−フルオロピロリジン(1g、7.94mmol)およびトリエチルアミン(2.2mL、15.9mmol)のCH
2Cl
2(20mL)中溶液に5℃で滴下した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。水およびCH
2Cl
2を添加した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮して、2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(4.7g)を得た。
【0425】
工程2:2−(4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(化合物It)
【0426】
【化222】
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【0427】
水素化ナトリウム(鉱油中60%、240mg、6mmol)を、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(1.06g、3mmol)および2−クロロ−1−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エタノン(740mg、4.5mmol)の乾燥DMF(20mL)中溶液に室温で添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。4%LiCl水溶液および酢酸エチルを添加した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から3:7)により部分的に精製した。得られた固体を最小限のCH
2Cl
2に溶解させ、固体が沈殿するまでジエチルエーテルを添加した。固体をろ過により収集して、化合物Itを固体(846mg)として得た。
【0428】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.76-7.72 (2 H, m), 7.56-7.49 (3 H, m), 5.61-5.45 (2 H, m), 5.36-5.20 (1 H, m), 3.97-3.75 (3 H, m), 3.67-3.53 (1 H, m), 2.55-1.90 (1 H, m).
【0429】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.21分;m/z 486[M+H]95.11%純度。
【0430】
スキームII:式Iの化合物を合成するための追加の一般スキーム
【0431】
【化223】
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【0432】
実施例19
4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iu)
工程1:N−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0433】
【化224】
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【0434】
塩化アセチル(41g、0.530mol)を、3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(25.6g、0.264mol)およびN−メチルモルホリン(58mL、0.530mol)のCH
2Cl
2(250mL)中溶液に窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に水を添加し、有機層を真空中で濃縮した。残渣をMeOH/THF(100mL/100mL)の混合物に溶解させ、10℃に冷却し、1M NaOH溶液で処理した。この反応混合物を0.25時間撹拌し、pH5に酸性化し、有機溶媒を真空中で除去した。得られた沈殿物をろ過し、洗浄し(水、ジエチルエーテル)、乾燥させて、表題化合物を白色の固体(29.6g)として得た。
【0435】
工程2:N−(4−ヨード−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0436】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
N−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(29.6g、0.213mol)、ヨウ素酸(9.3g、0.053mol)およびヨウ素(32.5g、0.128mol)のエタノール(300mL)中懸濁液を50℃で3時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルに溶解させた。この溶液を2M Na
2S
2O
3、続いてブライン溶液で2回洗浄した。有機層を脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルから粉砕し、ろ過し、乾燥させて、表題化合物を白色の固体(32.5g)として得た。
【0438】
工程3:N−(3−メチル−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0439】
【化226】
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【0440】
N−(4−ヨード−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(32.5g、0.122mol)、フェニルアセチレン(25.0g、0.245mol)、トリエチルアミン(300mL)およびDMF(100mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(2.3g、12mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(4.2g、6.0mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル5:1から1:1)により精製し、表題化合物を固体(15g)として得た。
【0441】
工程4:3−メチル−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
【0442】
【化227】
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【0443】
N−(3−メチル−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(15g、63mmol)、エタノール(50mL)および25%NaOH水溶液(50mL)の混合物を90℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣にジエチルエーテルを添加し、固体をろ過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(3.3g)として得た。
【0444】
工程5:4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iu)
【0445】
【化228】
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【0446】
亜硝酸ナトリウム(2.3g、33.8mmol)を濃HCl(33mL)に−15℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。3−メチル−4−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(3.3g、16.9mmol)を固体として添加し、続いて、CH
2Cl
2(5mL)を添加した。この反応混合物を加温させ、室温で1時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(28mL)で希釈し、NaCl(1.0g)を添加した。この反応混合物を50℃に16時間加熱し、次いで、室温に冷却し、水およびCH
2Cl
2間に分配した。有機層を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2、次いでCH
2Cl
2/酢酸エチル9:1)により精製し、化合物Iuを淡黄色の固体(1.9g)として得た。
【0447】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 11.79 (1 H, s), 7.80-7.77 (2 H, m), 7.57-7.48 (3 H, m).
【0448】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 9.56分;m/z 245[M+H]95.61%純度。
【0449】
実施例20
Mitsunobu反応のための一般手順
4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、そのアルコール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、85から120℃の温度に30から90分間マイクロ波照射を用いて加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物を得た。
【0450】
実施例21
4−クロロ−3−メチル−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iv)
【0451】
【化229】
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【0452】
上記Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノールから化合物Ivを合成した。
【0453】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.80-7.77 (2 H, m), 7.56-7.48 (3 H, m), 4.80 (2 H, t), 2.99 (2 H, t), 2.80 (3 H, s), 2.64 (4 H, br s), 2.40 (4 H, br s), 2.26 (3 H, s).
【0454】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.53分;m/z 371[M+H]99.25%純度。
【0455】
実施例22
2−(4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物Iw)
【0456】
【化230】
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【0457】
上記Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−ヒドロキシ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノンから化合物Iwを合成した。
【0458】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.74 (2 H, m), 7.54-7.50 (3 H, m), 5.44 (2 H, s), 3.63 (2 H, t), 3.52 (2 H, t), 2.81 (3 H, s), 2.07 (2 H, q), 1.90 (2 H, q).
【0459】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.15分;m/z 356[M+H]98.98%純度。
【0460】
実施例23
4−クロロ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルスルホニルエチル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ix)
工程1:4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0461】
【化231】
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【0462】
3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることを除いて、実施例19に従って4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを合成した。
【0463】
工程2:4−クロロ−3−シクロプロピル−1−(2−メチルスルホニルエチル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ix)
【0464】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
上記Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(メチルスルホニル)エタノールから化合物Ixを合成した。
【0466】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.75 (2 H, m), 7.57-7.50 (3 H, m), 5.13 (2 H, t), 3.76 (2 H, t), 2.98 (3 H, s), 2.60-2.55 (1 H, m), 1.16-1.10 (4 H, m).
【0467】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.37分;m/z 377[M+H]99.7%純度。
【0468】
実施例24
4−クロロ−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−3−(2−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iy)
【0469】
【化233】
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【0470】
4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(100mg、0.21mmol)のDMF(1.4mL)中混合物を通して窒素を10分間泡立てた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(24mg、0.021mmol)を添加し、得られた混合物中で窒素をさらに10分間泡立てた。2−(トリブチルスタニル)ピリジンを添加し、窒素をさらに10分間泡立てた。管を密封し、マイクロ波照射を用いて100℃に1時間、120℃に1時間、130℃に2時間、次いで、140℃に3時間加熱した。この粗反応混合物をろ過し、分取HPLCにより部分的に精製した。残渣をDMSO(2mL)に溶解させ、水を添加した。固体をろ別し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物Iyを固体(10mg)として得た。
【0471】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.81-8.77 (1 H, m), 7.90-7.78 (4 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 7.39 (1 H, m), 4.97 (2 H, t, J = 6.7 Hz), 3.08 (2 H, t, J = 6.7 Hz), 2.70-2.55 (4 H, br s), 2.36 (4 H, br s), 2.23 (3 H, s).
【0472】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 8.98分;m/z 434[M+H]96.6%純度。
【0473】
実施例25
4−クロロ−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−3−ピロリジン−1−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iz)
【0474】
【化234】
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【0475】
工程1:3−ヨード−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0476】
【化235】
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【0477】
4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(140mg、0.29mmol)のDMSO(3mL)およびNaOH水溶液(4M、3mL)中懸濁液を50℃に2.5時間加熱した。この混合物を放置して、室温に冷却させ、次いで、SCX(10g)カートリッジ上に負荷する前にpH2−3に中和した。カートリッジをMeOH、次いでCH
2Cl
2/MeOH(1:1)で溶離させ、最後にCH
2Cl
2/MeOH(1:1)中10%メタノール性アンモニア(7N)で生成物を放出させた。溶媒を蒸発させることにより、表題化合物(100mg)を得た。
【0478】
工程2:1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−3−ピロリジン−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0479】
【化236】
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【0480】
3−ヨード−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(120mg、0.26mmol)のジオキン(1.7mL)およびDMSO(0.9mL)中溶液に、ピロリジン(233μL、2.8mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(37mg、0.39mmol)を添加し、得られた混合物中で窒素を30分間泡立てた。次いで、Pd
2dba
3(24mg、0.026mmol)およびXantphos(9mg、0.016mmol)を添加し、管を窒素でフラッシュし、密封し、100℃に5時間加熱した。ピロリジン(40μL、0.49mmol)、Pd
2dba
3(24mg、0.026mmol)およびXantphos(9mg、0.016mmol)を添加し、この混合物を100℃にさらに1時間加熱した。混合物を放置して、室温に冷却させ、次いで、SCX(10g)カートリッジ上に負荷する前にpH2−3に中和した。カートリッジをMeOH、次いでCH
2Cl
2/MeOH(1:1)で溶離させ、最後にCH
2Cl
2/MeOH(1:1)中10%メタノール性アンモニア(7N)で生成物を放出させた。溶媒を蒸発させることにより、表題化合物を黄色のガラス(94mg)として得、この表題化合物を次の工程でそのまま反応させた。
【0481】
工程3:4−クロロ−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−3−ピロリジン−1−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Iz)
【0482】
【化237】
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【0483】
1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−5−フェニル−3−ピロリジン−1−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(90mg)のPOCl
3(6mL)およびCH
2Cl
2(3mL)中懸濁液を60℃に2.5時間加熱した。この混合物を真空中で濃縮し、残渣をCH
2Cl
2および飽和NaHCO
3水溶液間に分配した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機物を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、化合物Iz(12mg)を得た。
【0484】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.75-7.71 (2 H, m), 7.53-7.43 (3 H, m), 4.69 (2 H, t, J = 6.8 Hz), 3.62-3.55 (4 H, m), 2.94 (2 H, t, J = 6.8 Hz), 2.63 (4 H, br s), 2.40 (4 H, br s), 2.26 (3 H, s), 2.02-1.97 (4 H, m).
【0485】
LCMS(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 7.86分;m/z 426[M+H]94.3%純度。
【0486】
実施例26
2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物Iaa)
【0487】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
工程1:N−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ−5−イル]アセトアミドの合成
【0489】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
塩化アセチル(7.7ml、108mmol)を、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(6.5g、43mmol)およびN−メチルモルホリン(12.3ml、112mmol)のCH
2Cl
2(160ml)中溶液に、氷浴中で冷却しながら45分間にわたって添加した。この反応物を室温に加温させ、16時間撹拌し、溶媒を真空中で除去し、残渣をメタノール(150ml)に溶解させた。この溶液を氷浴中で冷却し、25%水性NaOH(7.3ml、65mmol)を添加した。3.25時間後、25%水性NaOH(0.5ml、4.4mmol)を添加し、この反応物をさらに1.5時間撹拌した。2N HCl(20ml)を添加し、有機溶媒を真空中35℃未満で除去した。水を添加し、次いで粗製物をEtOAC(×2)で抽出し、抽出物を脱水し(MgSO
4)、真空中で濃縮した。得られた残渣を撹拌しながらCH
2Cl
2に懸濁させた。固体をろ過し、CH
2Cl
2(2×3ml)で洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を白色の固体(7.3g)として得、この表題化合物をその後の工程で用いた。
【0491】
工程2:N−[4−ヨード−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミドの合成
【0492】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
N−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(7.3g、38mmol)のエタノール(120mL)中溶液に、ヨウ素酸(1.65g、9.4mmol)およびヨウ素(4.8g、18.9mmol)を添加した。この反応物を65℃で3.25時間撹拌した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を撹拌しながら高温CH
2Cl
2(150ml)に懸濁させ、固体をろ過し、高温CH
2Cl
2(100ml)に再懸濁させ、ろ過し、真空中で乾燥させて、表題化合物を白色の固体(8.9g)を得、この表題化合物をその後の工程で用いた。
【0494】
工程3:N−[4−(2−フェニルエチニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミドの合成
【0495】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
フェニルアセチレン(3.9ml、35mmol)およびEt
3N(36mL)のDMF(13.5mL)中脱気溶液を、N−[4−ヨード−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(4.5g、14mmol)、CuI(530mg、2.8mmol)およびPdCl
2(PPh
3)
2(980mg、1.4mmol)にN
2の雰囲気下で添加した。次いで、この反応物を85℃に3.5時間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン1:9から1:0)により精製し、表題化合物を茶色の油(3g)として得、この表題化合物をその後の工程で用いた。
【0497】
工程4:4−(2−フェニルエチニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミンの合成
【0498】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
N−[4−(2−フェニルエチニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(900mg、3.07mmol)のエタノール(12mL)および25%NaOH(9mL)中溶液を70℃で1.5時間加熱した。有機層を分離し、水層をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、この洗浄物をEtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させ、表題化合物を赤色の油(652mg)として得、この表題化合物をその後の工程で用いた。
【0500】
工程5:4−クロロ−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの合成
【0501】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
亜硝酸ナトリウム(540mg、7.8mmol)の濃HCl(20mL)中冷却(冷却浴−15℃)撹拌懸濁液に、4−(2−フェニルエチニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(652mg、2.6mmol)のCH
2Cl
2(3mL)中溶液を添加した。冷却浴を取り除き、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。NaCl(900mg)を添加し、この反応物を50℃で16時間加熱した。冷却したこの反応混合物にCH
2Cl
2を添加した。水相をCH
2Cl
2で2回抽出し、有機相を合わせ、MgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン1:9から1:0)により精製し、表題化合物を黄色のガラス(115mg)として得、この表題化合物をその後の工程で用いた。
【0503】
工程6:2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物Iaa)の合成
【0504】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
水素化ナトリウム(18mg、0.45mmol)を、4−クロロ−5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(115mg、0.38mmol)および2−クロロ−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(81mg、0.55mmol)の乾燥DMF(1.5ml)中溶液に添加し、この反応物を21時間撹拌した。水およびCH
2Cl
2を添加し、水相をCH
2Cl
2で抽出した。有機相を合わせて、MgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン2:8から1:0)、続いて分取HPLCにより精製し、化合物Iaaを白色の固体(23mg)として得た。
【0506】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.64分;m/z 410[M+H]97.54%純度。
【0507】
実施例27
3−ブロモ−4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Ibb)
【0508】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(155mg、0.67mmol)、臭素(51μL、1mmol)およびトリエチルアミン(98μL、0.7mmol)のクロロホルム(4mL)中混合物を室温で1時間撹拌した。追加の臭素(25μL)およびクロロホルム(4mL)を添加し、この反応混合物を室温で4時間撹拌した。さらに臭素(25μL)およびトリエチルアミン(98μL)を添加し、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2および重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。水相をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン0:1から1:1)を用いて精製して、化合物Ibbを固体(97mg)として得た。
【0510】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 11.75 (1 H, s), 7.79-7.70 (2 H, m), 7.59-7.51 (3 H, m).
【0511】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 11.27分;m/z 309[M+H]98.07%純度。
【0512】
実施例28
4−クロロ−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−3−(5−メチル−2−エチニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Icc)
【0513】
【化246】
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【0514】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(5−メチルチオフェン−2−イル)ボロン酸を用いることを除いて、実施例1に概略した同様の手順に従って化合物Iccを合成した。
【0515】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.67 (2 H, m), 7.43 (3 H, m), 7.36 (1 H, m), 6.72 (1 H, s), 4.79 (2 H, t), 2.96 (2 H, t), 2.61 (4 H, br s), 2.50-2.38 (7 H, m), 2.23 (3 H, s).
【0516】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.92分;m/z 453[M+H]90.98%純度。
【0517】
実施例29
4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物Idd)
【0518】
【化247】
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【0519】
3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることを除いて、実施例19に従って化合物Iddを合成した。
【0520】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 10.71 (1 H, s), 7.80-7.76 (2 H, m), 7.57-7.49 (3 H, m), 2.64-2.56 (1 H, m), 1.17-1.11 (4 H, m).
【0521】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.76分;m/z 271[M+H]98.22%純度。
【0522】
実施例30
2−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(化合物Iee)
【0523】
【化248】
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【0524】
水素化ナトリウム(鉱油中60%、18mg、0.44mmol)を、4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(100mg、0.37mmol)および2−クロロ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(82mg、0.55mmol)の乾燥DMF(3mL)中溶液に室温で16時間添加した。この反応混合物を、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を水で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2/ジエチルエーテル8:2)により精製して、化合物Ieeを固体(65mg)として得た。
【0525】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.76 (2 H, m), 7.56-7.45 (3 H, m), 5.39 (2 H, s), 3.65-3.57 (2 H, m), 3.54-3.45 (2 H, m), 2.61-2.53 (1 H, m), 2.11-2.01 (2 H, m), 1.94-1.84 (2 H, m), 1.20-1.04 (4 H, m).
【0526】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.44分;m/z 382[M+H]97.47%純度。
【0527】
実施例31
2−(4−クロロ−3−シクロプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)エタノール(化合物Iff)
【0528】
【化249】
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【0529】
工程1においてエチル2−(5−アミノ−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテートの代わりにエチル2−(5−アミノ−3−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)アセテートを用いることを除いて、以下に記載されるとおりに、実施例55、工程4に従って化合物Iffを合成した。
【0530】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.75 (2 H, m), 7.57-7.49 (3 H, m), 4.79 (2 H, t), 4.21-4.15 (2 H, m), 3.18 (1 H, t), 2.61-2.56 (1 H, m), 1.14-1.09 (4 H, m).
【0531】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 11.06分;m/z 315[M+H]90.2%純度。
【0532】
実施例32
2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−N−(2−ジメチルアミノエチル)アセトアミド(化合物Igg)
【0533】
【化250】
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【0534】
工程1:メチル2−[5−アミノ−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテート
【0535】
【化251】
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【0536】
3−オキソ−3−ピリジン−3−イルプロパンニトリル(1.31g、9mmol)、エチルヒドラジノアセテート塩酸塩(1.39g、9mmol)のメタノール(9mL)中混合物をマイクロ波照射下120℃で1時間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)により精製し、表題化合物を固体(510mg)として得た。
【0537】
工程2:メチル2−[5−アセトアミド−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテート
【0538】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
無水酢酸(431μL、4.4mmol)を、メチル2−[5−アミノ−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテート(510mg、2.2mmol)のピリジン(1.7mL)中溶液に窒素の雰囲気下0℃で滴下した。添加完了後、この反応混合物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応混合物をろ過し、固体をジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物を白色の固体(430mg)として得た。
【0540】
工程3および工程4:メチル2−[5−アセトアミド−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテート
メチル2−[5−アセトアミド−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテートを用いることを除いて、以下に記載するとおりに、実施例55、工程2および工程3に従って、メチル2−[5−アセトアミド−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテートを合成した。
【0541】
工程5:2−[5−アミノ−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]酢酸
【0542】
【化253】
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【0543】
エチル2−[5−アセトアミド−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]アセテート(410mg、1.1mmol)のエタノール(10mL)中懸濁液に、25%NaOH水溶液(6.5mL)を添加した。この反応混合物を85℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、エタノールを真空中で蒸発させた。得られた水性懸濁液をろ過し、固体をアセトニトリルで洗浄し、乾燥させ、235gの2−[5−アミノ−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]酢酸を得た。
【0544】
工程6:2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]酢酸
【0545】
【化254】
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【0546】
亜硝酸ナトリウム(185mg、2.67mmol)を濃HCl(5mL)に0℃で少しずつ添加し、20分間撹拌した。2−[5−アミノ−4−(2−フェニルエチニル)−3−(3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]酢酸(285mg、0.89mmol)を固体として添加した。この反応混合物を加温させ、室温で16時間撹拌した。反応混合物をろ過し、水性母液のpHを重炭酸ナトリムおよび1N HClで2に調整した。水性母液をCH
2Cl
2で3回抽出し、合わせた有機相をMgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルから粉砕し、LC/MSにより推定35%純度で2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]酢酸からなる88mgの固体を得、この固体を次の工程でそのまま用いた。
【0547】
工程7:2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]−N−(2−ジメチルアミノエチル)アセトアミド(化合物Igg)
【0548】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]酢酸(88mg、35%純粋、0.084mmol)、DIPEA(67μL、0.38mmol)、HATU(112mg、0.30mmol)および2−(ジメチルアミノ)エチルアミン(32μL、0.30mmol)のCH
2Cl
2中混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を水で希釈した。相を分離し、水相をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、化合物Igg(8mg)を得た。
【0550】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 9.05 (1 H, d), 8.72 (1 H, dd), 8.48 (1 H, s), 8.13 (1 H, dt), 7.75-7.71 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 7.44 (1 H, dd), 5.53 (2 H, s), 3.67-3.59 (2 H, m), 2.98 (2 H, t), 2.64 (6 H, s).
【0551】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 2.79分;m/z 436[M+H]95.24%純度。
【0552】
実施例33
2−(4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)エタノール(化合物Ihh)
【0553】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
工程1においてエチル2−(5−アミノ−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテートの代わりにエチル2−(5−アミノ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)アセテートを用いることを除いて、以下に記載するとおりに、化合物Ihhは実施例55、工程4に従った。
【0555】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.75 (2 H, m), 7.56-7.49 (3 H, m), 4.85-4.80 (2 H, m), 4.24-4.18 (2 H, m), 3.13-3.08 (1 H, m), 2.81 (3 H, s).
【0556】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.35分;m/z 289[M+H]95.23%純度。
【0557】
実施例34
2−[4−クロロ−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c[0]]ピリダジン−1−イル]エタノール(化合物Iii)
【0558】
【化257】
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【0559】
工程3においてメチルヒドラジンの代わりに2−ヒドロキシエチルヒドラジンを用いることを除いて、以下に示すとおりに、実施例69に従って化合物Iiiを合成した。
【0560】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 9.04 (1 H, s), 8.73 (1 H, m), 8.11 (1 H, m), 7.76 (2 H, m), 7.54 (3 H, m), 7.45 (1 H, m), 5.01 (2 H, m), 4.31 (2 H, m), 2.92 (1 H, s).
【0561】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.1分;m/z 352[M+H]98.44%純度。
【0562】
スキームIII:式IIの化合物を合成するための一般スキーム
【0563】
【化258】
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【0564】
実施例35
4−クロロ−1−[(3−メチルイミダゾール−4−イル)メチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIa)
工程1:N−(2−アセチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
【0565】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
5−フェニル−1H−ピラゾール−3−アミン(18.6g、0.117mo)およびN−メチルモルホリン(30.8mL、0.281mol)のCH
2Cl
2(250mL)中溶液に、塩化アセチル(20mL、0.281mol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2および水で希釈した。層を分離し、有機層を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣にジエチルエーテルを添加し、固体をろ過により収集し、表題化合物を固体(25.1g)として得た。
【0567】
工程2:N−(2−アセチル−4−ヨード−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド
【0568】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
N−(2−アセチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド(25.1g、0.103mol)、ヨウ素酸(4.5g、0.026mol)およびヨウ素(15.7g、0.062mol)のエタノール(250mL)中懸濁液を50℃で3時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、CH
2Cl
2および2M Na
2S
2O
3水溶液間に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮して、表題化合物および出発物質の混合物(2.2:1、30.3g)を得た。この混合物をエタノール(250mL)中ヨウ素酸(1.6g、9.6mmol)およびヨウ素(9.7g、0.038mol)を用いて同じ条件下で再び反応させて、表題化合物を固体(31.9g)として得た。
【0570】
工程3:N−[3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
【0571】
【化261】
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【0572】
N−(2−アセチル−4−ヨード−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミド(31.87g、86.4mmol)、フェニルアセチレン(17.6g、173mmol)、トリエチルアミン(200mL)およびDMF(100mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(1.64g、8.6mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3.0g、4.3mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル5:1から1:1)により精製し、表題化合物を固体(12.5g)として得た。
【0573】
工程4:3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
【0574】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
N−[3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(12.5g、42mmol)、エタノール(100mL)および25%NaOH水溶液(100mL)の混合物を撹拌し、90℃に1時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣にジエチルエーテルを添加し、固体をろ過により収集し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を固体(5.4g)として得た。
【0576】
工程5:4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0577】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
亜硝酸ナトリウム(2.88g、42mmol)を濃HCl(314mL)に−15℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(5.4g、21mmol)を固体として添加し、続いて、CH
2Cl
2(10mL)を添加した。この反応混合物を加温させ、室温で1時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(44mL)で希釈し、NaCl(2.7g)を添加した。この反応混合物を50℃に1日間加熱した。層を分離し、有機層を水で洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル4:1、次いでCH
2Cl
2/酢酸エチル1:0から4:1)により精製し、表題化合物を固体(3.0g)として得た。
【0579】
工程6:4−クロロ−1−[(3−メチルイミダゾール−4−イル)メチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIa)
【0580】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(100mg、0.33mmol)、1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタノール(73mg、0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて100℃に30分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、化合物IIa(46mg)を得た。
【0582】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.77-7.70 (4 H, m), 7.56-7.46 (7 H, m), 7.37 (1 H, s), 5.97 (2 H, s), 3.91 (3 H, s).
【0583】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.88分;m/z 401[M+H]94.62%純度。
【0584】
実施例36
Mitsunobu反応のための一般手順:
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(0.33mmol)、そのアルコール(0.65mmol)、ジエチルアゾジカルボキシレート(114mg、0.65mmol)およびトリフェニルホスフィン(171mg、0.65mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を、マイクロ波照射を用いて85から120℃の温度に30から90分間加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物を得た。
【0585】
実施例37
1−[2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)エチル]ピロリジン−2−オン(化合物IIb)
【0586】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オンから化合物IIbを合成した。
【0588】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.73 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 4.98 (2 H, t), 3.95 (2 H, t), 3.49 (2 H, t), 2.16 (2 H, t), 2.01-1.90 (2 H, m).
【0589】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.16分;m/z 418[M+H]99.69%純度。
【0590】
実施例38
4−クロロ−1−(2−イミダゾール−1−イルエチル)−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIc)
【0591】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(1H−イミダゾール−1−イル)エタノールから化合物IIcを合成した。
【0593】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.76-7.71 (4 H, m), 7.55-7.48 (6 H, m), 7.31 (1 H, s), 6.98 (1 H, d), 6.96 (1 H, d), 5.16 (2 H, t), 4.72 (2 H, t).
【0594】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.38分;m/z 401[M+H]98.08%純度。
【0595】
実施例39
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IId)
【0596】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オールから化合物IIdを合成した。
【0598】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.74 (4 H, m), 7.56-7.47 (6 H, m), 5.09 (2 H, t), 3.07-2.94 (2 H, m).
【0599】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 13.00分;m/z 403[M+H]97.24%純度。
【0600】
実施例40
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−テトラヒドロピラン−4−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIe)
【0601】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールから化合物IIeを合成した。
【0603】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.80-7.75 (4 H, m), 7.56-7.46 (6 H, m), 5.52-5.46 (1 H, m), 4.23-4.19 (2 H, m), 3.71 (2 H, td), 2.60-2.54 (2 H, m), 2.18-2.14 (2 H, m).
【0604】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 13.06分;m/z 391[M+H]96.12%純度。
【0605】
実施例41
4−クロロ−1−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIf)
【0606】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび(3−メチルオキセタン−3−イル)メタノールから化合物IIfを合成した。
【0608】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.74 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 5.02 (2 H, s), 4.95 (2 H, d), 4.50 (2 H, d), 1.40 (3 H, s).
【0609】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.19分;m/z 391[M+H]94.86%純度。
【0610】
実施例42
4−クロロ−1−[(1−メチルピラゾール−4−イル)メチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIg)
【0611】
【化270】
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【0612】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタノールから化合物IIgを合成した。
【0613】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.73 (4 H, m), 7.67 (1 H, s), 7.64 (1 H, s), 7.55-7.46 (6 H, m), 5.86 (2 H, s), 3.85 (3 H, s).
【0614】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 12.26分;m/z 401[M+H]95.22%純度。
【0615】
実施例43
4−[(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)メチル]オキサゾール(化合物IIh)
【0616】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびオキサゾール−4−イルメタノールから化合物IIhを合成した。
【0618】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.85 (1 H, s), 7.83 (1 H, d, J = 1.12 Hz), 7.79-7.75 (4 H, m), 7.56-7.46 (6 H, m), 5.97 (2 H, s).
【0619】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.81分;m/z 388[M+H]93.58%純度。
【0620】
実施例44
4−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIi)
【0621】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0622】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびシクロプロピルメタノールから化合物IIiを合成した。
【0623】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.81-7.76 (4 H, m), 7.55-7.45 (6 H, m), 4.69 (2 H, d), 1.62-1.58 (1 H, m), 0.65-0.61 (4 H, m).
【0624】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.77分;m/z 361[M+H]96.25%純度。
【0625】
実施例45
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−[[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル]ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIj)
【0626】
【化273】
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【0627】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびR)−(テトラヒドロフラン−2−イル)メタノールから化合物IIjを合成した。
【0628】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.80-7.76 (4 H, m), 7.55-7.44 (6 H, m), 4.97 (1 H, dd), 4.78-4.64 (2 H, m), 3.99 (1 H, q), 3.83-3.74 (1 H, m), 2.16-2.03 (1 H, m), 2.03-1.80 (3 H, m).
【0629】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 12.93分;m/z 391[M+H]92.23%純度。
【0630】
実施例46
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIk)
【0631】
【化274】
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【0632】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから化合物IIkを合成した。
【0633】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.81-7.75 (4 H, m), 7.58-7.50 (6 H, m), 5.40 (2 H, q).
【0634】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 12.89分;m/z 389[M+H]97.09%純度。
【0635】
実施例47
4−クロロ−1−(2−フルオロエチル)−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIl)
【0636】
【化275】
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【0637】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−フルオロエタノールから化合物IIlを合成した。
【0638】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.80-7.75 (4 H, m), 7.56-7.49 (6 H, m), 5.18-5.07 (3 H, m), 5.01 (1 H, t).
【0639】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.05分;m/z 353[M+H]96.03%純度。
【0640】
実施例48
4−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)ブタン−2−オン(化合物IIm)
【0641】
【化276】
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【0642】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび4−ヒドロキシブタン−2−オンから化合物IImを合成した。
【0643】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.73 (4 H, m), 7.56-7.45 (6 H, m), 5.09 (2 H, t), 3.34 (2 H, t), 2.26 (3 H, s).
【0644】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 12.5分;m/z 377[M+H]95.07%純度。
【0645】
実施例49
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(3−ピリジルメチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIn)
【0646】
【化277】
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【0647】
Mitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびピリジン−3−イルメタノールから化合物IInを合成した。
【0648】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.85 (1 H, d), 8.57 (1 H, dd), 7.93 (1 H, dt), 7.79-7.73 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 7.31-7.27 (1 H, m), 6.00 (2 H, s).
【0649】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.03分;m/z 398[M+H]97.31%純度。
【0650】
実施例50
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(4−ピリジルメチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIo)
【0651】
【化278】
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【0652】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびピリジン−4−イルメタノールから化合物IIoを合成した。
【0653】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.60 (2 H, dd), 7.79-7.75 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 7.39 (2 H, d), 5.98 (2 H, s).
【0654】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.77分;m/z 398[M+H]97.2%純度。
【0655】
実施例51
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(2−ピリジルメチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIp)
【0656】
【化279】
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【0657】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびピリジン−2−イルメタノールから化合物IIpを合成した。
【0658】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.60-8.57 (1 H, m), 7.80-7.75 (4 H, m), 7.68-7.62 (1 H, m), 7.55-7.46 (7 H, m), 7.23-7.20 (1 H, m) 6.15 (2 H, s).
【0659】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.05分;m/z 398[M+H]95.92%純度。
【0660】
実施例52
4−クロロ−1−(2−メチルスルホニルエチル)−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIq)
【0661】
【化280】
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【0662】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(メチルスルホニル)エタノールから化合物IIqを合成した。
【0663】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.74 (4 H, m), 7.56-7.48 (6 H, m), 5.34-5.29 (2 H, m), 3.88 (2 H, t), 3.05 (3 H, s).
【0664】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.13分;m/z 413[M+H]97.31%純度。
【0665】
スキームIV:式IIの化合物を合成するための一般スキーム
【0666】
【化281】
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【0667】
実施例53
1−[2−[4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]エチル]ピロリジン−2−オン(化合物IIr)
工程1:N−[3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
【0668】
【化282】
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【0669】
3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(6.5g、36mmol)およびN−メチルモルホリン(9.7mL、88mmol)のCH
2Cl
2(150mL)中溶液に、塩化アセチル(6mL、85mmol)を窒素の雰囲気下0℃で滴下した。この反応混合物を室温で1日間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣に0℃でMeOH(50mL)およびTHF(50mL)を添加し、続いてNaOH溶液(水性2.5M、42.5mL)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、pHが約6に達するまでHCl溶液を添加した。有機溶媒を真空中で蒸発させた。得られた水性懸濁液から固体をろ過により収集し、表題化合物を固体(7.6g)として得た。
【0670】
工程2:N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
【0671】
【化283】
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【0672】
N−[3−(3−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(7.6g、34.7mmol)、ヨウ素酸(1.5g、8.5mmol)およびヨウ素(4.4g、17.3mmol)のエタノール(200mL)中懸濁液を60℃で1時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、CH
2Cl
2および2M Na
2S
2O
3水溶液間に分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(10.8g)として得た。
【0673】
工程3:N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド
【0674】
【化284】
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【0675】
N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(10.8g、44mmol)、フェニルアセチレン(12.5g、123mmol)、トリエチルアミン(100mL)およびDMF(40mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(840mg、4.42mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(1.5g、2.1mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル1:0から0:1)により精製し、表題化合物を固体(4g)として得た。
【0676】
工程4:3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン
【0677】
【化285】
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【0678】
N−[3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−イル]アセトアミド(2g、6.2mmol)、エタノール(22mL)および25%NaOH水溶液(22mL)の混合物を80℃に1時間撹拌および加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮して、表題化合物を固体(1.2g)として得た。
【0679】
工程5:4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0680】
【化286】
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【0681】
亜硝酸ナトリウム(740mg、10.7mmol)を濃HCl(24mL)に−15℃で少しずつ添加し、15分間撹拌した。3−(3−フルオロフェニル)−4−(2−フェニルエチニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1g、3.6mmol)を固体として添加し、続いてCH
2Cl
2(10mL)を添加した。この反応混合物を加温させ、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(20mL)で希釈し、NaCl(0.5g)を添加した。この反応混合物を50℃に1日間加熱した。層を分離し、有機層を水で洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン0:1から7:3)により精製し、表題化合物を固体(500mg)として得た。
【0682】
工程6:1−[2−[4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル]エチル]ピロリジン−2−オン(化合物IIr)
【0683】
【化287】
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【0684】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オンから化合物IIrを合成した。
【0685】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.77-7.74 (2 H, m), 7.59-7.51 (4 H, m), 7.51-7.43 (2 H, m), 7.22-7.16 (1 H, m), 4.98 (2 H, t), 3.94 (2 H, t), 3.51 (2 H, t), 2.14 (2 H, t), 2.02-1.92 (2 H, m).
【0686】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.92分;m/z 436[M+H]99.49%純度。
【0687】
実施例54
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−1−(2−イミダゾール−1−イルエチル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIs)
【0688】
【化288】
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【0689】
上記のとおりのMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(1H−イミダゾール−1−イル)エタノールから化合物IIsを合成した。
【0690】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.77-7.73 (2 H, m), 7.55-7.46 (6 H, m), 7.36 (1 H, s), 7.31-7.23 (1 H, m), 7.01-6.99 (1 H, m), 6.97 (1 H, s), 5.17 (2 H, t,), 4.72 (2 H, t).
【0691】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.85分;m/z 419[M+H]92.97%純度。
【0692】
実施例55
4−クロロ−1−[2−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIt)
【0693】
【化289】
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【0694】
工程1:エチル2−(5−アセトアミド−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート
【0695】
【化290】
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【0696】
無水酢酸(12.7mL、134.8mmol)を、エチル2−(5−アミノ−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(31.5g、128.4mmol)のピリジン(200mL)中溶液に窒素の雰囲気下0℃で滴下した。添加完了後、この反応混合物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をCH
2Cl
2(250mL)中に希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルから粉砕し、ろ過し、乾燥させて、表題化合物を白色の固体(34.81g)として得た。
【0697】
工程2:エチル2−(5−アセトアミド−4−ヨード−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート
【0698】
【化291】
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【0699】
エチル2−(5−アセトアミド−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(34.81g、60.6mmol)、ヨウ素酸(5.33g、30.3mmol)およびヨウ素(15.37g、60.6mmol)のエタノール(250mL)中懸濁液を50℃で1.5時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をCH
2Cl
2(250mL)に溶解させた。この溶液を2M Na
2S
2O
3、続いてブライン溶液で2回洗浄した。有機層を脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルから粉砕し、ろ過し、乾燥させて、表題化合物を固体(44.13g)として得た。
【0700】
工程3:エチル2−[5−アセトアミド−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]アセテート
【0701】
【化292】
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【0702】
エチル2−(5−アセトアミド−4−ヨード−3−フェニル−ピラゾール−1−イル)アセテート(34.95g、84.58mmol)、フェニルアセチレン(18.6mL、169.16mmol)、トリエチルアミン(300mL)およびDMF(120mL)の混合物を通して窒素を1.5時間泡立てた。ヨウ化銅(1.61g、8.46mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3g、4.23mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をトルエンと共蒸発させて、過剰のDMFを除去した。残渣を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄した。有機層をセライトに通してろ過し、水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルから粉砕し、表題化合物を固体(25.67g)として得た。
【0703】
工程4:2−[5−アセトアミド−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]エタノール
【0704】
【化293】
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【0705】
エチル2−[5−アミノ−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]アセテート(22.4g、58mmol)のエタノール(290mL)中懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(11g、289mmol)を添加し、この反応物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を最終容量250mLに部分的に濃縮した。25%NaOH(250mL)を添加し、この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、2相を分離した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせ、MgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテル(20mL)から粉砕し、生成物をろ過し、真空中で乾燥させて、表題化合物をオフホワイトの固体(9.96g)として得た。母液を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、勾配0から100%の酢酸エチル/イソヘキサン)により精製し、表題化合物をさらに1.79g得た。
【0706】
工程5:2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)エタノール
【0707】
【化294】
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【0708】
亜硝酸ナトリウム(3.42g、49.5mmol)を濃HCl(165mL)に−10℃で少しずつ添加し、20分間撹拌した。2−[5−アミノ−3−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−1−イル]エタノール(5g、16.5mmol)を固体として添加した。反応混合物を加温させ、5分間超音波処理し、次いで、室温で2時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2および水で希釈し、水相をCH
2Cl
2で抽出した。有機相を合わせ、MgSO
4で脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、勾配0から100%の酢酸エチル/イソヘキサン)により部分的に精製した。次いで、得られた残渣をジエチルエーテルから粉砕し、表題化合物を固体(956mg)として得た。
【0709】
工程6:4−クロロ−1−(2−ヨードエチル)−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0710】
【化295】
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【0711】
トリフェニルホスフィン(160mg、0.62mmol)、イミダゾール(42mg、0.62mmol)およびヨウ素(160mg、0.62mmol)を、2−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−1Hピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−1−イル)エタノール(181mg、0.52mmol)のCH
2Cl
2(6mL)中溶液に添加した。周囲温度で1時間撹拌後、反応物をろ過し、溶媒を真空中で除去した。クロマトグラフィー(シリカゲル、勾配10から60%の酢酸エチル/イソヘキサン)を用いて精製することにより、4−クロロ−1−(2−ヨードエチル)−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを透明な油(202mg)として得、この4−クロロ−1−(2−ヨードエチル)−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンをその後の工程でそのまま用いた。
【0712】
工程7:4−クロロ−1−[2−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIt)
【0713】
【化296】
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【0714】
4−クロロ−1−(2−ヨードエチル)−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(90mg、0.2mmol)の乾燥CH
2Cl
2(2mL)中溶液を、(S)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(126mg、1mmol)に添加し、DIPEA(0.21mL、1.2mmol)を添加し、この反応物を2日間撹拌した。さらにCH
2Cl
2(3mL)、(S)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(126mg、1mmol)およびDIPEA(0.21mL、1.2mmol)を添加し、この反応物をさらに7日間撹拌した。得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、勾配20から100%の酢酸エチル/イソヘキサン)、続いて分取HPLCを用いて精製して、化合物IItを白色の固体(25mg)として得た。
【0715】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.76-7.70 (2 H, m), 7.70-7.66 (2 H, m), 7.53-7.43 (6 H, m), 5.15-5.01 (1 H, m), 4.83 (2 H, t), 3.07 (2 H, t), 2.93-2.77 (2 H, m), 2.74-2.58 (1 H, m), 2.41-2.45 (1 H, m), 2.07-1.90 (1 H, m), 1.82-1.68 (1 H, m).
【0716】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.27分;m/z 422[M+H]98.15%純度。
【0717】
実施例56
4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIu)
【0718】
【化297】
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【0719】
(S)−3−フルオロピロリジン塩酸塩の代わりに(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩を用いることを除いて、実施例55に従って化合物IIuを合成した。
【0720】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.76-7.70 (2 H, m), 7.70-7.66 (2 H, m), 7.53-7.43 (6 H, m), 5.15-5.01 (1 H, m), 4.83 (2 H, t), 3.07 (2 H, t), 2.93-2.77 (2 H, m), 2.74-2.58 (1 H, m), 2.41-2.45 (1 H, m), 2.07-1.90 (1 H, m), 1.82-1.68 (1 H, m).
【0721】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 2.84分;m/z 422[M+H]98.06%純度。
【0722】
実施例57
4−クロロ−1−[2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIv)
【0723】
【化298】
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【0724】
4−クロロ−1−(2−ヨードエチル)−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(91mg、0.2mmol)の乾燥CH
2Cl
2(2mL)中溶液を、3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩(143mg、1mmol)に添加し、DIPEA(0.2mL、1.1mmol)を添加し、この反応物を5日間撹拌した。得られた残渣を、クロマトグラフィー(シリカゲル、勾配20から50%の酢酸エチル/イソヘキサン、続いて分取HPLCを用いて精製して、化合物IIvを白色の固体(24.5mg)として得た。
【0725】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.74-7.70 (2 H, m), 7.70-7.65 (2 H, m), 7.52-7.41 (6 H, m), 4.84 (2 H, t), 3.07 (2 H, t), 2.97 (2 H, t), 2.75 (2 H, t), 2.16-2.03 (2 H, m).
【0726】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.45分;m/z 440[M+H]99.4%純度。
【0727】
実施例58
4−クロロ−1−[2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIw)
【0728】
【化299】
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【0729】
3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩の代わりに3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩を用いることを除いて、実施例57に従って化合物IIwを合成した。
【0730】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.74-7.70 (2 H, m), 7.70-7.66 (2 H, m), 7.53-7.43 (6 H, m), 4.74 (2 H, t), 3.56 (4 H, t), 3.15 (2 H, t).
【0731】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.35分;m/z 426[M+H]95.4%純度。
【0732】
実施例59
4−クロロ−3−(3−フルオロフェニル)−1−[2−(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIx)
【0733】
【化300】
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【0734】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに3−フルオロフェニルボロン酸および4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの代わりに4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いて、実施例1に従って化合物IIxを合成した。
【0735】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.75 (2 H, m), 7.60-7.44 (6 H, m), 7.18 (1 H, tdd), 5.22-5.04 (1 H, m), 4.96 (2 H, t), 3.25 (2 H, t), 3.01-2.91 (3 H, m), 2.68 (1 H, q), 2.13-1.96 (2 H, m).
【0736】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.32分;m/z 440[M+H]96.24%純度。
【0737】
実施例60
4−クロロ−3−(4−フルオロフェニル)−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−5フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIy)
【0738】
【化301】
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【0739】
工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4−フルオロフェニルボロン酸および4−クロロ−3−ヨード−1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンの代わりに4−クロロ−1−[2−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]エチル]−3−ヨード−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンを用いることを除いて、実施例1に従って化合物IIyを合成した。
【0740】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.73 (4 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 7.23-7.15 (2 H, m), 5.21-5.03 (1 H, m), 4.95 (2 H, t), 3.24 (2 H, t), 3.01-2.91 (3 H, m), 2.68 (1 H, q), 2.12-1.96 (2 H, m).
【0741】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.29分;m/z 440[M+H]93.55%純度。
【0742】
スキームV:式IIIの化合物を合成するための一般スキーム
【0743】
【化302】
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【0744】
実施例61
4−クロロ−5−ヨード−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIIa)
工程1:N−(1−メチル−3−フェニル−4−((トリメチルシリル)エチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド
【0745】
【化303】
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【0746】
N−(4−ヨード−1−メチル−3−フェニル−1H−ピラゾロ−5−イル)アセトアミド(5g、15mmol)のDMF(15mL)およびトリエチルアミン(35mL)中混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(0.56g、3.0mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.53g、0.75mmol)およびエチニルトリメチルシラン(3.0g、30mmol)を添加し、この反応混合物を密封管中で窒素素下90℃にて3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル5:1から10:3)により精製し、表題化合物を固体(2.3g)として得た。
【0747】
工程2:1−(5−アミノ−1−メチル−3−フェニル−ピラゾール−4−イル)エタノン
【0748】
【化304】
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【0749】
N−(1−メチル−3−フェニル−4−((トリメチルシリル)エチニル)−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(2.3g、7.4mmol)、エタノール(20mL)および25%NaOH水溶液(20mL)の混合物を90℃で6時間撹拌しながら加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、勾配0から40%の酢酸エチル/CH
2Cl
2)を用いて精製し、続いて、ジエチルエーテル中で粉砕して、表題化合物を白色の固体(724mg)として得た。
【0750】
工程3:1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0751】
【化305】
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【0752】
1−(5−アミノ−1−メチル−3−フェニル−ピラゾール−4−イル)エタノン(241mg、1.12mmol)の濃HCl(6.7mL)および水(1mL)中懸濁液を−5℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(155mg、2.24mmol)の水(0.6mL)中溶液を添加し、この反応混合物を−5℃で20分間、次いで室温で10分間、次いで65℃で30分間撹拌し、最後に室温に冷却した。反応混合物をろ過し、固体を濃HCl(2mL)で洗浄し、MeOH/CH
2Cl
2(9:1)に懸濁させ、ろ過し、乾燥させて、表題化合物を固体(125mg)として得た。
【0753】
工程4:5−ヨード−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0754】
【化306】
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【0755】
フェニル[ビス(2,2,2−トリフルオロアセトキシ)]−λ
3−ヨーダン(190mg、0.43mmol)を、1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(166mg、0.73mmol)のCH
2Cl
2(3.7mL)中懸濁液に添加し、続いてヨウ素(111mg、0.43mmol)およびピリジン(71μL)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いでろ過した。収集した固体をCH
2Cl
2で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(160mg)を得た。
【0756】
工程5:4−クロロ−5−ヨード−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIIa)
【0757】
【化307】
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【0758】
オキシ塩化リン(0.6ml)中5−ヨード−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(160mg、0.45mmol)を120℃に10分間加熱した。この反応混合物を室温に冷却し、この懸濁液をろ過した。収集した固体をCH
2Cl
2に溶解させ、水で洗浄した。有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮して、化合物IIIa(130mg)を得た。
【0759】
1H NMR δ (ppm)(DMSO-d
6): 7.80-7.76 (2 H, m), 7.62-7.56 (3 H, m), 4.43-4.35 (3 H, m).
【0760】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.52分;m/z 371[M+H]97.73%純度。
【0761】
実施例62
4−クロロ−5−(シクロペンテン−1−イル)−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIIb)
【0762】
【化308】
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【0763】
4−クロロ−5−ヨード−1−メチル−3−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(60mg、0.16mmol)、2−(シクロペンテン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(35mg、0.18mmol)およびK
3PO
4(103mg、0.48mmol)のDMF(1mL)および水(0.3mL)中懸濁液を通して窒素を15分間泡立てた。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(13mg、0.016mmol)を添加し、管を密封し、30℃に16時間加熱した。この反応混合物をCH
2Cl
2および水で希釈した。水相をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2/イソヘキサン1:1から1:0)を用いて精製して、化合物IIIbを固体(10mg)として得た。
【0764】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.75-7.69 (2 H, m), 7.52-7.46 (3 H, m), 6.62-6.59 (1 H, m), 4.39 (3 H, s), 3.11-3.04 (2 H, m), 2.71-2.64 (2 H, m), 2.14-2.04 (2 H, m).
【0765】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.75分;m/z 311[M+H]93.15%純度。
【0766】
実施例63
4−クロロ−1−メチル−3−フェニル−5−(3−チエニル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIIc)
【0767】
【化309】
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【0768】
工程2においてN−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミドの代わりにN−(2−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミドを用いることおよび工程3においてフェニルアセチレンの代わりに3−エチニルチオフェンを用いることを除いて、実施例19に従って化合物IIIcを合成した。
【0769】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.01 (1H, dd), 7.79-7.75 (3H, m), 7.53-7.49 (3H, m), 7.46 (1H, dd), 4.44 (3H, s).
【0770】
LCMS(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 10.65分;m/z 327[M+H]98.32%純度。
【0771】
実施例64
4−クロロ−1−メチル−3−フェニル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物IIId)
【0772】
【化310】
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【0773】
工程2においてN−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミドの代わりにN−(2−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)アセトアミドを用いることおよび工程3においてフェニルアセチレンの代わりに3−エチニルピリジンを用いることを除いて、実施例19に従って化合物IIIdを合成した。
【0774】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 9.06 (1 H, s), 8.74 (1 H, s), 8.14 (1 H, dt), 7.79-7.74 (2 H, m), 7.55-7.43 (4 H, m), 4.47 (3 H, s).
【0775】
LCMS(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 8.99分;m/z 322[M+H]98.02%純度。
【0776】
実施例65
4−クロロ−3−シクロプロピル−1−メチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物21)
【0777】
【化311】
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【0778】
工程2においてN−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミドの代わりにN−(5−シクロプロピル−2−メチル−ピラゾール−3−イル)アセトアミドを用いることを除いて、実施例19に従って化合物21を合成した。
【0779】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78 (2 H, m), 7.57-7.47 (3 H, m), 4.26 (3 H, s), 2.61-2.52 (1 H, m), 1.13-1.08 (4 H, m).
【0780】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.79分;m/z 285[M+H]99.51%純度。
【0781】
実施例66
4−クロロ−1,3−ジメチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物22)
【0782】
【化312】
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【0783】
Vasilevsky,S.F.およびTretyakov,E.V.(1995年)、「Cinnolines and pyrazolopyridazines:Novel synthetic and mechanistic aspects of the Richter reaction」、Liebigs Ann./Recl.、1995年:775−779頁に従って、化合物22を合成することができる。
【0784】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.75 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 4.30 (3 H, s), 2.80 (3 H, s).
【0785】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.69分;m/z 259[M+H]99.32%純度。
【0786】
実施例67
4−ブロモ−1,3−ジメチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物23)
【0787】
【化313】
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【0788】
Vasilevsky,S.F.およびTretyakov,E.V.(1995年)、「Cinnolines and pyrazolopyridazines:Novel synthetic and mechanistic aspects of the Richter reaction」、Liebigs Ann./Recl.、1995年:775−779頁に従って、化合物23を合成することができる。
【0789】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.73-7.70 (2 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 4.30 (3 H, s), 2.80 (3 H, s).
【0790】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.74分;m/z 303[M+H]99.15%純度。
【0791】
実施例68
4−フルオロ−1,3−ジメチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物24)
【0792】
【化314】
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【0793】
4−クロロ−1,3−ジメチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(44mg、0.17mmol)、フッ化カリウム(50mg、0.85mmol)の乾燥DMF(1mL)中懸濁液を120℃で16時間撹拌した。この反応混合物を分取HPLCにより精製して、化合物24(12mg)を得た。
【0794】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.04-8.00 (2 H, m), 7.58-7.46 (3 H, m), 4.31 (3 H, s), 2.75 (3 H, s).
【0795】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 10.25分;m/z 243[M+H]91.64%純度。
【0796】
実施例69
4−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)−1,3−ジメチル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物25)
【0797】
【化315】
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【0798】
工程2においてN−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミドの代わりにN−(2,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アセトアミドを用いることおよび工程3においてフェニルアセチレンの代わりに3−フルオロフェニルアセチレンを用いることを除いて、実施例19に従って化合物25を合成した。
【0799】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.59-7.46 (3 H, m), 7.23-7.17 (1 H, m), 4.31 (3 H, s), 2.80 (3 H, s).
【0800】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 4.01分;m/z 277[M+H]99.46%純度。
【0801】
実施例70
4−クロロ−1−メチル−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物26)
【0802】
【化316】
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【0803】
工程1:(3,5−ジクロロ−6−フェニル−ピリダジン−4−イル)−(3−ピリジル)メタノール
【0804】
【化317】
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【0805】
4,6−ジクロロ−3−フェニル−ピリダジン(2.27g、0.01mmol)の乾燥THF(30mL)中溶液に、ピリジン−3−カルバルデヒド(1.3g、0.012mmol)を添加した。この反応混合物を−78℃まで冷却し、LDAの溶液(2N、22ml)を滴下し、内部温度を−50℃未満に保った。この反応混合物を3時間撹拌し、次いで、水および酢酸エチルを添加した。相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル9:1から8:2)により精製し、表題化合物を固体(4.1g)として得た。
【0806】
工程2:(3,5−ジクロロ−6−フェニル−ピリダジン−4−イル)−(3−ピリジル)メタノン
【0807】
【化318】
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【0808】
3,5−ジクロロ−6−フェニル−ピリダジン−4−イル)−(3−ピリジル)メタノール(850mg、2.57mmol)および二酸化マンガン(1.1g、12.8mmol)のトルエン(20mL)中混合物をDean−Stark装置中で還流において2時間撹拌した。この反応混合物をろ過し、収集した固体をCH
2Cl
2で洗浄した。ろ液を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル8:2)により精製し、表題化合物を固体(360mg)として得た。
【0809】
工程3:4−クロロ−1−メチル−5−フェニル−3−(3−ピリジル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物26)
【0810】
【化319】
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【0811】
(3,5−ジクロロ−6−フェニル−ピリダジン−4−イル)−(3−ピリジル)メタノン(100mg、0.3mmol)およびメチルヒドラジン(19.5mg、0.42mmol)のエタノール(1.5mL)中混合物を密封管中で60℃にて3時間撹拌した。この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル9:1から8:2)により精製し、化合物26を固体(30mg)として得た。
【0812】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 9.05 (1 H, m), 8.73 (1 H, dd), 8.12 (1 H, dt), 7.79-7.76 (2 H, m), 7.57-7.48 (3 H, m), 7.46 (1 H, dd), 4.48 (3 H, s).
【0813】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 3.6分;m/z 322[M+H]98.72%純度。
【0814】
実施例71
4−クロロ−3−シクロペンチル−1−メチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物27)
【0815】
【化320】
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【0816】
工程1においてピリジン−3−カルバルデヒドの代わりにシクロペンタンカルボキサルデヒドを用いることを除いて、実施例70に従って化合物27を合成した。
【0817】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.77 (2 H, m), 7.57-7.47 (3 H, m), 4.30 (3 H, s), 3.87-3.77 (1 H, m), 2.22-2.14 (2H, m), 2.06-1.93 (2 H, m), 1.95-1.83 (2 H, m), 1.80-1.71 (2 H, m).
【0818】
LCMS(15cm_Bicarb_GeminiNX_HPLC_CH3CN)Rt 11.97分;m/z 313[M+H]98.14%純度。
【0819】
実施例72
4−クロロ−2−メチル−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物28)
【0820】
【化321】
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【0821】
工程1:2−(3−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
【0822】
【化322】
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【0823】
3−フェニル−1H−ピラゾール−5−アミン(6g、0.038mmol)、無水フタル酸(5.6g、0.038mmol)の酢酸(60mL)中混合物を100℃で2時間および120℃で2時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を水で希釈し、この懸濁液をろ過した。収集した固体を水で洗浄し、乾燥させ、表題化合物を固体(10g)として得た。
【0824】
工程2:2−(2−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
【0825】
【化323】
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【0826】
水素化ナトリウム(830mg、0.02mmol)を、2−(3−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(5g、0.0173mol)およびヨウ化メチル(1.5mL、0.024mmol)のDMF(80mL)中混合物に10℃で少しずつ添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン1:19から2:8)により精製し、表題化合物および位置異性体2−(2−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオンの混合物(850mg、5:1)を得た。
【0827】
工程3:2−(4−ヨード−1−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
【0828】
【化324】
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【0829】
2−(2−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(850mg、2.8mmol)、ヨウ素酸(123mg、0.7mmol)およびヨウ素(427mg、1.68mmol)のエタノール(30mL)中懸濁液を50℃で2時間加熱し、室温に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2)により部分的に精製し、次いで、ジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物を固体(660mg)として得た。
【0830】
工程4:2−[1−メチル−5−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−3−イル]イソインドリン−1,3−ジオン
【0831】
【化325】
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【0832】
2−(4−ヨード−1−メチル−5−フェニル−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(660mg、1.49mmol)、フェニルアセチレン(182mg、1.78mmol)、トリエチルアミン(8mL)およびDMF(3mL)の混合物を通して窒素を15分間泡立てた。ヨウ化銅(28mg、0.149mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(52g、0.074mmol)を添加し、この反応混合物を窒素下90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル8:2から6:4)により精製し、表題化合物を固体(600mg)として得た。
【0833】
工程5:1−メチル−5−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−3−アミン
【0834】
【化326】
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【0835】
2−[1−メチル−5−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−3−イル]イソインドリン−1,3−ジオン(300mg、0.74mmol)、エタノール(5mL)およびヒドラジン水和物(56μL、1.11mL)の混合物を密封管中で90℃にて1時間撹拌し、室温に冷却した。この反応混合物をろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン/酢酸エチル7:3から1:1)により精製し、表題化合物を固体(150mg)として得た。
【0836】
工程6:4−クロロ−2−メチル−3,5−ジフェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物28)
【0837】
【化327】
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【0838】
亜硝酸ナトリム(57mg、0.82mmol)を、1−メチル−5−フェニル−4−(2−フェニルエチニル)ピラゾール−3−アミン(150mg、0.55mmol)の濃HCl(5mL)中混合物に0℃で少しずつ添加し、この反応混合物を室温に加温させ、16時間撹拌した。
【0839】
反応混合物を炭酸ナトリウム溶液上に注ぎ、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を脱水し(相分離カートリッジ)、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン2:8から4:6)により精製し、化合物28を固体(76mg)として得た。
【0840】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.84-7.80 (2 H, m), 7.60-7.55 (3 H, m), 7.53-7.44 (5 H, m), 4.21 (3 H, s).
【0841】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.47分;m/z 321[M+H]97.05%純度。
【0842】
実施例73
1−[(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIIIa)
【0843】
【化328】
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【0844】
実施例20に記載したMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよびノルトロピンから化合物XIIIaを合成した。
【0845】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 8.62 (1 H, s), 7.77 (2 H, m), 7.57-7.48 (3 H, m), 5.62-5.52 (1 H, m), 4.14 (2 H, s), 2.79 (3 H, s), 2.73 (2 H, m), 2.32 (2 H, m), 2.19-2.06 (4 H, m).
【0846】
LCMS(15cm_ギ酸_ASCENTIS_HPLC_CH3CN)Rt 7.7分;m/z 354[M+H]93.89%純度。
【0847】
実施例74
4−クロロ−1−[(3−メチルイミダゾール−4−イル)メチル]−3−(1−メチルピロール−2−イル)−5−フェニル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIIIb)
【0848】
【化329】
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【0849】
工程7において2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノールの代わりに(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタノールおよび工程8において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−メチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロールを用いて、実施例1(化合物Ic)の同様の手順に従って化合物XIIIbを合成した。
【0850】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.76-7.73 (2 H, m), 7.55-7.46 (3 H, m), 7.43 (1 H, s), 7.31 (1 H, s), 6.81 (1 H, t), 6.57 (1 H, dd), 6.25 (1 H, dd), 5.94 (2 H, s), 3.86 (3 H, s), 3.68 (3 H, s).
【0851】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.81分;m/z 404[M+H]92.03%純度。
【0852】
実施例75
4−クロロ−1−メチル−5−フェニル−3−ピロリジン−1−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIIIc)
【0853】
【化330】
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【0854】
工程1:4−クロロ−3−ヨード−1−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン
【0855】
【化331】
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【0856】
水素化ナトリウム(鉱油中60%、674mg、16.9mmol)を、4−クロロ−3−ヨード−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(3g、8.4mmol)の乾燥DMF(42mL)中懸濁液に添加し、次いで、ヨウ化メチル(1.05mL、16.9mmol)を添加した。この反応混合物を2時間撹拌した。LiCl溶液(水中4%)および酢酸エチルを添加し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/イソヘキサン0:1から1:1)により精製し、中間体を固体(1.51g)として得た。
【0857】
工程2:3−ヨード−1−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0858】
【化332】
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【0859】
4−クロロ−3−ヨード−1−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(1.5g、4.05mmol)およびNaOH水溶液(4M、2mL)のDMSO(6mL)およびジオキサン(6mL)中混合物を50℃に2.5時間加熱した。混合物を放置して、室温に冷却させ、沈殿物が形成した場合はpH2−3に中和した。固体をろ過し、水で洗浄し、乾燥させて、1.33gの中間体を得た。
【0860】
工程3:1−メチル−5−フェニル−3−(ピロリジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール
【0861】
【化333】
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【0862】
3−ヨード−1−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(100mg、0.28mmol)、ヨウ化銅(11mg、0.056mmol)、L−プロリン(13mg、0.11mmol)、K
2CO
3(193mmol、1.4mmol)の無水DMF(5.6mL)中混合物を、窒素を10分間泡立て通すことによって脱気し、次いで110℃に20時間加熱した。混合物を放置して、室温に冷却させ、次いで酢酸エチルおよび水間に分配し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、脱水し(MgSO
4)、ろ過し、蒸発させた。残渣(117mg)を次の工程でそのまま用いた。
【0863】
工程4:4−クロロ−1−メチル−5−フェニル−3−ピロリジン−1−イル−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIIIc)
【0864】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
1−メチル−5−フェニル−3−(ピロリジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン−4−オール(117mg)のPOCl
3(1.9mL)中懸濁液を60℃に2.5時間加熱した。この混合物を真空中で濃縮し、残渣をCH
2Cl
2および飽和NaHCO
3水溶液間に分配した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出し、合わせた有機相を脱水し(MgSO
4)、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(81mg)を得た。
【0866】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.74-7.70 (2 H, m), 7.53-7.44 (3 H, m), 4.18 (3 H, s), 3.62-3.56 (4 H, m), 2.05-1.97 (4 H, m).
【0867】
LCMS(10cm_ESCI_ギ酸_MeCN)Rt 4.55分;m/z 314.04[M+H]97.21%純度。
【0868】
実施例76
4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIIId)
【0869】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
実施例20に記載したMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(ピロリジン−1−イル)エタノールから化合物XIIIdを合成した。
【0871】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.79-7.76 (2 H, m), 7.56-7.47 (3 H, m), 4.82 (2 H, t), 3.11 (2 H, t), 2.80 (3 H, s), 2.64 (4 H, m), 1.78-1.72 (4 H, m).
【0872】
LCMS(10cm_ギ酸_ACE3C18AR_HPLC_CH3CN)Rt 9.07分;m/z 342[M+H]91.77%純度。
【0873】
実施例77
4−クロロ−3,5−ジフェニル−1−(2−ピラゾール−1−イルエチル)ピラゾロ[3,4−c]ピリダジン(化合物XIVa)
【0874】
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
実施例20に記載したMitsunobu反応のための一般手順に従って、4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリダジンおよび2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノールから化合物XIVaを合成した。
【0876】
1H NMR δ (ppm)(CHCl
3-d): 7.78-7.69 (4 H, m), 7.55-7.46 (7 H, m), 7.25 (1 H, m), 6.17 (1 H, t), 5.25 (2 H, t), 4.87 (2 H, t).
【0877】
LCMS(10cm_ESCI_Bicarb_MeCN)Rt 3.67分;m/z 401[M+H]99.6%純度。
【0878】
スキームVI:式XIIIの化合物を合成するための一般スキーム
【0879】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
【0880】
スキームVII:式XVの化合物を合成するための一般スキーム
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
スキームVIII:化合物Ikから化合物29−化合物31を合成するためのスキーム:
【0882】
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
実施例78
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の活性を示すアッセイ法(24時間インキュベーション)
【0884】
Clarin−1は、アッシャーIII症候群において変異した遺伝子によってコードされたタンパク質である(Adatoら、2002年)。北米でClarin−1において最もよく見られる変異はN48Kであり、この変異は、グリコシル化の消失およびトラフィッキング障害を引き起こすことが報告されている(Tianら、2009年)。結果として、N48Kタンパク質は、原形質膜に到達せず、プロテアソームにより分解される。したがって、N48K Clarin−1の細胞表面へのトラフィッキングの回復は、アッシャーIII症候群への介入の手段を与えると考えられている。
【0885】
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の有用性を実証する有用な細胞モデルは、HEK293−Clarin−1 N48K−HA D9細胞系である(Tianら、2009年)。典型的な実験において、37℃、5%CO
2で加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)中1ウェル当たり20,000個の細胞の細胞密度でコラーゲン被覆96−ウェルプレート上に、これらの細胞を播種した。インキュベーション一晩後、37℃、5%CO
2で加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するDMEM培地中に24時間インキュベーションのために化合物を添加した。負対照として、DMSOを0.25%最終濃度で使用した。化合物を典型的には3通り方式で試験した。化合物と一緒にインキュベーション24時間後、10%緩衝ホルマリンの添加により細胞をウェルに固定して、最終濃度4%ホルマリンを得た。室温で固定20分後、Triton X−100を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.02リン酸塩、150mM NaCl、0.1%Triton X−100)でウェルを3回洗浄した。
【0886】
HAタグ付きN48K Clarin−1を、Triton X−100を含有するPBS中1:1000の希釈でHAタグに対する抗体(HA.11 Clone 16B12モノクローナル抗体、Covance #MMS−101P)によって検出した。インキュベーション90分後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、このウェルに二次抗体(ヤギ抗マウスIgG−Cy3(1.5mg/ml)、Jackson IR Europe#115165003)を、Triton X−100を含有するPBS中1:250の希釈で45分間添加した。その後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、核に対する最終の染色を1:10,000の希釈でDAPI(4’、6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)の添加により行った。染色細胞の画像化は、InCell 1000High Content Imager(GE Healthcare)上で行い、N48K Clarin−1に対してCy3チャネルおよび核に対してDAPIチャネルを読み出した。特定のアルゴリズムを用いて画像を分析および定量化した。このアルゴリズムにより、DAPIシグナルの追加の核セグメンテーションに基づいてそれぞれの細胞についてのHA−Clarin−1染色が測定された(
図1)。このアルゴリズムにより、細胞1個当たりの強度が測定され、したがって、細胞数の変化に対してあまり感度が高くない。ウェル1つ当たり、およそ2,000個の細胞を測定して、細胞1個当たりの平均密度測定値を得た。
【0887】
実施例79
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の活性を示すアッセイ法(2時間インキュベーション)
【0888】
Clarin−1は、アッシャーIII症候群において変異した遺伝子によりコードされたタンパク質である(Adatoら、2002年)。北米でClarin−1において最もよく見られる変異はN48Kであり、この変異は、グリコシル化の消失およびトラフィッキング障害を引き起こすことが報告されている(Tianら、2009年)。結果として、N48Kタンパク質は、原形質膜に到達せず、プロテアソームにより分解される。したがって、N48K Clarin−1の細胞表面へのトラフィッキングの回復は、アッシャーIII症候群への介入の手段を与えると考えられている。
【0889】
N48K Clarin−1の発現を回復する本発明の化合物の有用性を実証する有用な細胞モデルは、HEK293−Clarin−1 N48K−HA D9細胞系である(Tianら、2009年)。典型的な実験において、37℃、5%CO
2で加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変性イーグル培地(DMEM)中1ウェル当たり20,000個の細胞の細胞密度でコラーゲン被覆96−ウェルプレート上に、これらの細胞を播種した。インキュベーション一晩後、37℃、5%CO
2で加湿インキュベータにおいて10%ウシ胎児血清を含有するDMEM培地中に2時間インキュベーションのために化合物を添加した。負対照として、DMSOを0.25%最終濃度で使用した。化合物を典型的には3通り方式で試験した。化合物と一緒にインキュベーション2時間後、細胞を新鮮な培地中で22時間インキュベートした。次いで、10%緩衝ホルマリンの添加により細胞をウェルに固定して、最終濃度4%ホルマリンを得た。室温で固定20分後、Triton X−100を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(0.02リン酸塩、150mM NaCl、0.1%Triton X−100)でウェルを3回洗浄した。
【0890】
HAタグ付きN48K Clarin−1を、Triton X−100を含有するPBS中1:1000の希釈でHAタグに対する抗体(HA.11 Clone 16B12モノクローナル抗体、Covance #MMS−101P)によって検出した。インキュベーション90分後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、このウェルに二次抗体(ヤギ抗マウスIgG−Cy3(1.5mg/ml)、Jackson IR Europe#115165003)を、Triton X−100を含有するPBS中1:250の希釈で45分間添加した。その後、Triton X−100を含有するPBSでウェルを3回洗浄し、核に対する最終の染色を1:10,000の希釈でDAPI(4’、6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)の添加により行った。染色細胞の画像化は、InCell 1000High Content Imager(GE Healthcare)上で行い、N48K Clarin−1に対してCy3チャネルおよび核に対してDAPIチャネルを読み出した。特定のアルゴリズムを用いて画像を分析および定量化した。このアルゴリズムにより、DAPIシグナルの追加の核セグメンテーションに基づいてそれぞれの細胞に対するHA−Clarin−1染色が測定された(
図1)。このアルゴリズムにより、細胞1個当たりの強度が測定され、したがって、細胞数の変化に対してあまり感度が高くない。ウェル1つ当たり、およそ2,000個の細胞を測定して、細胞1個当たりの平均密度測定値を得た。
【0891】
実施例80
本発明の例証化合物についてのIC
50データ
【0892】
本発明の例証ピラゾロピリダジン化合物についてのIC
50データを、実施例
78のアッセイ法に従って得た。結果を以下の表1に示す。
【0893】
【表1】
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【0894】
本発明の例証ピラゾロピリダジン化合物についてのIC
50値を、アッセイ法実施例79に従って得た。結果を以下の表2に示す。
【0895】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
本出願で開示されたそれぞれの参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。