特許第6291752号(P6291752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6291752
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20180305BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20180305BHJP
【FI】
   H04M1/00 U
   H04W84/10 110
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-184290(P2013-184290)
(22)【出願日】2013年9月5日
(65)【公開番号】特開2015-53554(P2015-53554A)
(43)【公開日】2015年3月19日
【審査請求日】2016年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西谷 善樹
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/011289(WO,A1)
【文献】 特開2010−187421(JP,A)
【文献】 特開2003−032261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
H04W 84/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の周波数の電磁波を出力する出力手段と、
情報を記憶する第1記憶手段および自機の状態を検知する第1検知手段を有する他の装置が、前記出力手段から出力された電磁波をしきい値以上の強度で受けたときに前記第1記憶手段に記憶されている情報を、当該電磁波に応答して前記所定の周波数の電磁波により送信してくると、当該電磁波により当該情報を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られた情報を用いて得られた前記他の装置の状態に応じた処理を実行する実行手段と
自機の状態を検知する第2検知手段と
を有し、
前記実行手段は、前記他の装置の状態と、前記第2検知手段により検知された状態との組み合わせに応じた処理を行う
情報処理装置。
【請求項2】
所定の周波数の電磁波を出力する出力手段と、
情報を記憶する第1記憶手段および自機の状態を検知する第1検知手段を有する他の装置が、前記出力手段から出力された電磁波をしきい値以上の強度で受けたときに前記第1記憶手段に記憶されている情報を、当該電磁波に応答して前記所定の周波数の電磁波により送信してくると、当該電磁波により当該情報を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られた情報を用いて得られた前記他の装置の状態に応じた処理を実行する実行手段と、
前記他の装置の状態を示す情報を時系列に記憶する第2記憶手段と
を有し、
前記実行手段は、前記第2記憶手段に記憶されている時系列の前記状態に応じた処理を行う
情報処理装置。
【請求項3】
前記他の装置は、設定された相手と無線通信を行う第1無線通信手段を有し、
前記情報処理装置は、
設定された相手と無線通信を行う第2無線通信手段と、
前記第1無線通信手段および前記第2無線通信手段について互いに一方を他方の無線通信の相手とする設定をする設定手段と
を有し、
前記実行手段は、前記設定手段により前記設定が完了した後で、前記他の装置の状態に応じた処理を行い、
前記処理は、前記第2無線通信手段を介して前記他の装置と通信する処理を含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の装置は、前記第1検知手段により検知された状態を示す情報を前記第1記憶手段に書き込む書き込み手段を有し、
前記読み取り手段は、前記第1記憶手段から前記他の装置の状態を示す情報を読み取る
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が、所定の周波数の電磁波を出力するステップと、
情報を記憶する第1記憶手段および自機の状態を検知する第1検知手段を有する他の装置が、前記出力された電磁波をしきい値以上の強度で受けたときに前記第1記憶手段に記憶されている情報を、当該電磁波に応答して前記所定の周波数の電磁波により送信してくると、前記情報処理装置が、当該電磁波により当該情報を読み取るステップと、
自機の状態を検知するステップと、
前記読み取られた情報を用いて得られた前記他の装置の状態と、前記検知された状態との組み合わせとに応じた処理を、前記情報処理装置が実行するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置が、所定の周波数の電磁波を出力するステップと、
情報を記憶する第1記憶手段および自機の状態を検知する第1検知手段を有する他の装置が、前記出力された電磁波をしきい値以上の強度で受けたときに前記第1記憶手段に記憶されている情報を、当該電磁波に応答して前記所定の周波数の電磁波により送信してくると、前記情報処理装置が、当該電磁波により当該情報を読み取るステップと、
前記読み取られた情報を、第2記憶手段に時系列に記憶するステップと、
前記第2記憶手段に記憶されている時系列の前記状態に応じた処理を行うステップと
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信を用いた技術に関する。
【背景技術】
【0002】
RFID(Radio Frequency IDentification)やNFC(Near Field Communication)など近距離無線通信を用いた技術が知られている。特許文献1は、モバイル通信デバイスに記憶されたログオンIDをサーバが無線通信により読み取り、データアクセスを提供する技術を開示している。特許文献2は、携帯電話に認証機能を持たせ、自動車のキー等として用いる技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−44667号公報
【特許文献2】特表2007−529797号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および2に記載された技術においては、近距離無線通信を用いて読み取られたデータを用いた処理は、単一の決められた処理であった。
これに対し本発明は、近距離無線通信を用いて読み取られたデータを用いた多様な処理を可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、所定の周波数の電磁波を出力する出力手段と、情報を記憶する記憶手段および自機の状態を検知する第1検知手段を有する他の装置が、前記出力手段から出力された電磁波をしきい値以上の強度で受けたときに前記記憶手段に記憶されている情報を、当該電磁波に応答して前記所定の周波数の電磁波により送信してくると、当該電磁波により当該情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた情報を用いて得られた前記他の装置の状態に応じた処理を実行する実行手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0006】
前記他の装置は、設定された相手と無線通信を行う第1無線通信手段を有し、前記情報処理装置は、設定された相手と無線通信を行う第2無線通信手段と、前記第1無線通信手段および前記第2無線通信手段について互いに一方を他方の無線通信の相手とする設定をする設定手段とを有し、前記実行手段は、前記設定手段により前記設定が完了した後で、前記他の装置の状態に応じた処理を行い、前記処理は、前記第2無線通信手段を介して前記他の装置と通信する処理を含んでもよい。
【0007】
前記他の装置は、前記第1検知手段により検知された状態を示す情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段を有し、前記読み取り手段は、前記記憶手段から前記他の装置の状態を示す情報を読み取ってもよい。
【0008】
この情報処理装置は、自機の状態を検知する第2検知手段を有し、前記実行手段は、前記他の装置の状態と、前記第2検知手段により検知された状態との組み合わせに応じた処理を行ってもよい。
【0009】
この情報処理装置は、前記他の装置の状態を示す情報を時系列に記憶する情報記憶手段を有し、前記実行手段は、前記情報記憶手段に記憶されている時系列の前記状態に応じた処理を行ってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、情報処理装置において、他の装置の姿勢に応じた処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係る情報処理システム1の概要を示す図。
図2】情報処理装置10の姿勢を説明する図。
図3】第1実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図。
図4】情報処理装置10のハードウェア構成を示す図。
図5】情報処理装置20のハードウェア構成を示す図。
図6】第1実施形態における動作の概要を示すフローチャート。
図7】ステップS10の詳細を示す図。
図8】ステップS20およびS21の詳細を示す図。
図9】処理例1を説明する図。
図10】処理例2を説明する図。
図11】処理例3を説明する図。
図12】処理例4を説明する図。
図13】第2実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図。
図14】第2実施形態に係る動作を示すシーケンスチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.概要
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1の概要を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置10と、情報処理装置20とを有する。情報処理装置10は、記憶手段を有する。情報処理装置20は、記憶手段に記憶されている情報の読み取り手段を有する。情報処理システム1において、情報処理装置20は、情報処理装置10の記憶手段から読み取った情報を用いて得られた、情報処理装置10の姿勢に応じた処理を行う。情報処理装置10および情報処理装置20は、それぞれ、以下の機能を有する。
【0013】
情報処理装置10は、記憶手段11と、アンテナ12と、検知手段13とを有する。記憶手段11は、近距離無線通信(すなわち非接触の通信)における所定の規格(以下「第1規格」という)によって読み取られる情報を記憶する。アンテナ12は、記憶手段11に記憶されている情報を読み取り機に送信する。検知手段13は、情報処理装置10の状態(例えば姿勢)を検知する。
【0014】
情報処理装置20は、読み取り手段21と、実行手段22とを有する。読み取り手段21は、第1規格に従ったアンテナ(この例ではアンテナ12)との距離が所定の範囲(例えば15cm程度)に近づくと、そのアンテナに接続されている記憶手段(この例では記憶手段11)に記憶されている情報を読み取る。実行手段22は、読み取り手段21により読み取られた情報を用いて得られた、情報処理装置10の姿勢に応じた処理を実行する。
【0015】
ここで、情報処理装置10の状態を示す情報を情報処理装置10が取得する経路には、
(a1)読み取り手段21を介した経路(第1規格による経路)
(a2)読み取り手段21を介さない経路(第1規格とは別の第2規格による経路)
の2つが含まれる。また、実行手段22が行う処理には、
(b1)情報処理装置10の状態のみに応じた処理(情報処理装置20の状態によらない処理)
(b2)情報処理装置10の状態および情報処理装置20の状態の組み合わせに応じた処理
の2つが含まれる。さらに、実行手段22が行う処理には、
(c1)単一のタイミングにおける状態に応じた処理
(c2)複数のタイミングにおける状態すなわち状態のシーケンスに応じた処理
の2つが含まれる。以下、情報処理システム1の構成および動作の具体例をいくつか説明する。以下においては、検知手段13が、情報処理装置10の状態として姿勢を検知する例を説明する。
【0016】
図2は、情報処理装置10の姿勢を説明する図である。情報処理装置10の姿勢は、向き(θ)と回転角(φ)により定義される。向きは、情報処理装置10の基準軸(例えば筐体の長手方向。図2の軸S)の、重力方向(図2の軸G)を基準とした方向である。回転角は、情報処理装置10の基準面(例えば表示面)の方向である。
【0017】
2.第1実施形態
第1実施形態に係る情報処理システム1において、情報処理装置10の姿勢を示す情報を情報処理装置10が取得する経路は、第2規格による経路である。また、実行手段22が行う処理は、情報処理装置10の姿勢および情報処理装置20の姿勢の組み合わせに応じた処理である。さらに、実行手段22が行う処理は、単一のタイミングにおける姿勢に応じた処理である。
【0018】
2−1.構成
図3は、第1実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図である。情報処理装置10は、記憶手段11と、アンテナ12と、検知手段13と、無線通信手段14とを有する。記憶手段11およびアンテナ12については既に説明したとおりである。検知手段13は、情報処理装置10の状態(この例では姿勢)を検知する。無線通信手段14は、第1規格とは別の通信規格(以下「第2規格」という)に従って、設定された相手と通信を行う。なお、第1規格は例えばNFCやFelica(登録商標)であり、第2規格は例えばBluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)である。
【0019】
情報処理装置20は、読み取り手段21と、実行手段22と、検知手段23と、無線通信手段24と、設定手段25とを有する。読み取り手段21および実行手段22については既に説明したとおりである。検知手段23は、自機の状態(この例では姿勢)を検知する。無線通信手段24は、第2規格に従って、設定された相手と通信を行う。設定手段25は、無線通信手段14および無線通信手段24について、互いに一方が他方の無線通信の相手となるように設定する。この例で、実行手段22は、無線通信の設定が完了した後で、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じた処理を行う。
【0020】
図4は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、表示部103と、入力部104と、センサ105と、通信モジュール106と、サウンドモジュール107と、リーダー/ライターモジュール108とを有する。CPU101は、情報処理装置10の各部を制御するプロセッサである。メモリ102は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置であり、揮発性の記憶装置および不揮発性の記憶装置を含む。この例で、メモリ102は、情報処理装置10に図3に示した機能を実装するためのアプリケーションプログラムを記憶している。表示部103は、情報を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイおよび駆動回路を含む。入力部104は、ユーザからの指示をCPU101に入力する装置であり、例えば、タッチスクリーンまたはキーパッドを含む。センサ105は、情報処理装置10の状態を測定し、測定結果を示す信号を出力するセンサである。この例で、センサ105は、3軸地磁気センサ、3軸加速度センサ、およびジャイロセンサを含む。地磁気、加速度、および角度(角速度)により、装置の姿勢を知ることができる。通信モジュール106は、第2規格に従った通信を行う装置であり、例えば信号処理回路およびアンテナを有する。サウンドモジュール107は、音を出力する装置であり、例えば信号処理回路、増幅器、およびスピーカを含む。リーダー/ライターモジュール108は、第1規格に従って他の装置とデータを読み書き(すなわち通信)する装置である。リーダー/ライターモジュール108は、メモリ1081と、プロセッサ1082と、アンテナ1083とを有する。メモリ1081は、第1規格に従って通信されるデータを記憶する装置である。アンテナ1083は、第1規格に従った電波を受信するアンテナである。プロセッサ1082は、第1規格に従った通信を制御する装置である。プロセッサ1082は、例えば、通信の相手装置が所定の距離まで近づくと、すなわち、アンテナ1083が受信した電波の強度が所定のしきい値を超えると、プロセッサ1082は、メモリ1081に記憶されているデータをアンテナ12を介して相手装置に送信する。
【0021】
メモリ1081は、記憶手段11の一例である。アンテナ1083は、アンテナ12の一例である。センサ105は、検知手段13の一例である。通信モジュール106は、無線通信手段14の一例である。
【0022】
図5は、情報処理装置20のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置20は情報処理装置10と同様の構成を有する。情報処理装置20は、CPU201と、メモリ202と、表示部203と、入力部204と、センサ205と、通信モジュール206と、サウンドモジュール207と、リーダー/ライターモジュール208とを有する。CPU201は、情報処理装置10の各部を制御するプロセッサである。メモリ202は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置であり、揮発性の記憶装置および不揮発性の記憶装置を含む。この例で、メモリ202は、情報処理装置20に図3に示した機能を実装するためのアプリケーションプログラムを記憶している。表示部203は、情報を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイおよび駆動回路を含む。入力部204は、ユーザからの指示をCPU201に入力する装置であり、例えば、タッチスクリーンまたはキーパッドを含む。センサ205は、情報処理装置20の状態を測定し、測定結果を示す信号を出力するセンサである。この例で、センサ205は、3軸地磁気センサ、3軸加速度センサ、およびジャイロセンサを含む。通信モジュール206は、第2規格に従った通信を行う装置であり、例えば信号処理回路およびアンテナを有する。サウンドモジュール207は、音を出力する装置であり、例えば信号処理回路、増幅器、およびスピーカを含む。リーダー/ライターモジュール208は、第1規格に従って他の装置とデータを読み書き(すなわち通信)する装置である。リーダー/ライターモジュール208は、メモリ2081と、プロセッサ2082と、アンテナ12とを有する。メモリ2081は、第1規格に従って通信されるデータを記憶する装置である。アンテナ2083は、第1規格に従った電波を受信するアンテナである。プロセッサ2082は、第1規格に従った通信を制御する装置である。プロセッサ2082は、例えば、通信の相手装置が所定の距離まで近づくと、すなわち、アンテナ12が受信した電波の強度が所定のしきい値を超えると、プロセッサ2082は、メモリ2081に記憶されているデータをアンテナ12を介して相手装置に送信する。
【0023】
リーダー/ライターモジュール208は、読み取り手段21の一例である。アプリケーションプログラムを実行しているCPU201は、実行手段22および設定手段25の一例である。センサ205は、検知手段23の一例である。通信モジュール206は、無線通信手段24の一例である。
【0024】
2−2.動作
この例において、情報処理装置10および情報処理装置20はいずれもスマートフォンでである。情報処理装置10の記憶手段11(具体的にはメモリ1081)の情報が情報処理装置20に読み取られると、情報処理装置10と情報処理装置20との間で第2規格における通信経路の確立(例えばBluetooth(登録商標)のペアリング)が行われる。通信経路の確立が完了すると、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じた処理が行われる。詳細には以下のとおりである。これらの機能は、特定のアプリケーションプログラムにより実装される。
【0025】
図6は、第1実施形態における動作の概要を示すフローチャートである。この例では、情報処理装置10および情報処理装置20の姿勢を示す情報を更新する処理と、記憶手段11から読み取った情報に応じた処理とが並列して行われる。図6のフローは、例えば、情報処理装置10および情報処理装置20の双方において特定のアプリケーションプログラム(以下「アプリA」という)が起動されたことを契機として開始される。
【0026】
ステップS10において、情報処理装置10および情報処理装置20の双方について、姿勢を示す情報が更新される。この情報は、継続的に更新される。ステップS20において、情報処理装置20は、記憶手段11に記憶されている情報を読み取る。ステップS21において、情報処理装置20は、記憶手段11から読み取った情報に応じた処理を行う。以下、各処理の詳細を説明する。
【0027】
図7は、ステップS10の詳細を示す図である。まず情報処理装置10について説明する。ステップS100において、CPU101は、記憶手段11に、アプリAで用いられる情報を書き込む。具体的には、CPU101は、アプリAの識別情報、および通信モジュール106の識別情報(例えばMAC(Media Access Control)アドレス)を書き込む。
【0028】
ステップS101において、CPU101は、センサ105のサンプリング周期を設定する。以後、CPU101は、設定されたサンプリング周期で、センサ105が測定したデータをサンプリングする。すなわち、CPU101は、設定されたサンプリング周期で、センサ105から読み取ったデータをメモリ102に書き込む。メモリ102には、例えば1周期分のデータを記憶する記憶領域があり、現周期のデータが記憶されている。
【0029】
ステップS102において、センサ105は、センサ105において動きが検知されたか判断する。センサ105は、測定したデータが所定の条件、例えば、加速度センサーにより測定された加速度の大きさが所定のしきい値以上であるという条件が満たされた場合、センサ105において動きが検知されたと判断し、CPU101に対して割り込みをかける。動きが検知されたと判断された場合(S102:YES)、処理はステップS103に移行する。動きが検知されなかったと判断された場合(S102:NO)、処理はステップ再びS102に移行する。
【0030】
姿勢センサからの割り込みを受けると、CPU101は、メモリ102に記憶されているデータを用いて、情報処理装置10の姿勢を示すパラメータを計算する(ステップS103)。ステップS104において、CPU101は、計算されたパラメータをメモリ102に書き込む。パラメータがメモリ102に書き込まれると、処理は再びステップS102に移行する。こうして、メモリ102には、情報処理装置10の姿勢を示すパラメーターが記憶される。このパラメータは、継続的に更新される。
【0031】
次に情報処理装置20における処理を説明する。ステップS151において、CPU101は、センサ205のサンプリング周期を設定する。ステップS152において、センサ205は、センサ205において動きが検知されたか判断する。ステップS153において、CPU201は、情報処理装置20の姿勢を示すパラメータを計算する。ステップS154において、CPU201は、計算されたパラメータをメモリ202に書き込む。パラメータがメモリ202に書き込まれると、処理は再びステップS152に移行する。なお、これらの処理はステップS101〜S104と同様に行われる。こうして、メモリ202には、情報処理装置20の姿勢を示すパラメーターが記憶される。このパラメータは、継続的に更新される。
【0032】
図8は、ステップS20およびS21の詳細を示す図である。ステップS201において、CPU201は、記憶手段11からの情報の読み取りの準備をする。例えば、CPU201は、リーダー/ライターモジュール208に電力を供給させる制御をする。電力の供給を受けると、リーダー/ライターモジュール208は、アンテナから電磁波を発生させる。また、リーダー/ライターモジュール208は、無線タグに対する問い合わせを送信する。
【0033】
この状態で記憶手段11がリーダー/ライターモジュール208に近づけられると、電磁誘導により、アンテナ12を介して電力が発生する。この電力により、記憶手段11内のプロセッサが起動する。起動したプロセッサは、リーダー/ライターモジュール208からの問い合わせに対する応答を、アンテナ12を介して送信する。
【0034】
記憶手段11からの応答を受信すると、リーダー/ライターモジュール208は、記憶手段11からデータを読み取る(ステップS202)。データ読み取りのプロトコルは規格により決められている。この例で、記憶手段11から読み取られるデータは、実行されているアプリケーションプログラム(アプリA)の識別情報と、情報処理装置10の通信モジュール106の識別情報(例えばMACアドレス)を含んでいる。
【0035】
ステップS203において、CPU201は、記憶手段11を有する情報処理装置10において実行されているアプリケーションプログラムがアプリAであるか判断する。これは、ステップS202において読み取られたデータを用いて判断される。情報処理装置10において実行されているアプリケーションプログラムがアプリAであると判断された場合(S203:YES)、処理はステップS204に移行する。情報処理装置10において実行されているアプリケーションプログラムがアプリAでないと判断された場合(S203:NO)、図8の処理は終了する。
【0036】
ステップS204において、CPU201は、通信の設定、具体的には、情報処理装置10との間で、第2規格の通信におけるペアリングを行う。具体的には、CPU201は、ステップS202で読み取られたMACアドレスに対して、情報処理装置20とのペアリングを指示する。この指示に応じて、情報処理装置10(通信モジュール106)と情報処理装置20(通信モジュール206)との間でペアリングが行われる。
【0037】
ペアリングが完了すると、情報処理装置10および情報処理装置20は、第2規格による通信(通信モジュール106および通信モジュール206を介した通信)が可能になる。情報処理装置10および情報処理装置20は、互いに、第2規格による通信を介して、自機の姿勢を示す情報を相手に所定のタイミングで(例えば定期的に)送信する(ステップS205)。ステップS211において、情報処理装置10のCPU101および情報処理装置20のCPU201は、それぞれ、情報処理装置10の姿勢および情報処理装置20の姿勢の組み合わせに応じた処理を行う。
【0038】
2−3.処理の具体例
以下、ステップS211における処理の具体例をいくつか説明する。なお、以下の処理例の少なくとも一部を、2つ以上組み合わせてもよい。
【0039】
2−3−1.処理例1:異なる音階の音を出力する
図9は、処理例1を説明する図である。この例で、情報処理装置10および情報処理装置20は、それぞれ、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じた音階の音を出力する。例えば、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせが図9(A)場合にはドの音が、図9(B)の場合にはレの音が出力される。なお、発音のタイミング、すなわち、姿勢を示すデータを通信するタイミングは、例えば、決められた周期毎のタイミング(例えば、決められたテンポにおける四分音符または八分音符のタイミング)である。この周期は例えば、アプリAの機能により設定される。別の例で、発音のタイミングは、姿勢データを通信するタイミングは、ユーザにより指定されてもよい。この場合、情報処理装置10または情報処理装置20の表示部に、タイミングを指示するための画像(例えばボタン)が表示される。ユーザがこのボタンを押す操作をすると、姿勢を示すデータが通信され、音が出力される。さらに別の例で、発音のタイミングは、情報処理装置10の姿勢または情報処理装置20の姿勢が変化したタイミングであってもよい。この場合、情報処理装置10は、センサ105により検出された姿勢が変化した場合に、姿勢を示すデータを通信する。処理例1によれば、2台の情報処理装置の姿勢の組み合わせに応じた音が情報処理装置から出力される。
【0040】
2−3−2.処理例2:出力されている音を変化させる
図10は、処理例2を説明する図である。この例で、この例で、情報処理装置10および情報処理装置20は、それぞれ、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じて、出力される音の音階(ピッチ)を変化させる。なお、図10では図面を簡略かするため、情報処理装置10のみが示されている。例えば、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせが図10の場合が基準状態であり、情報処理装置10および情報処理装置20は、例えばユーザにより指定された音階の音を出力する。ユーザによる音階の指定は、例えば、表示部に表示される画像(例えば鍵盤の画像)を介して入力される。図10の状態から情報処理装置10が矢印A方向に回転すると音階が1音階未満の単位で連続的に上昇し、矢印B方向に回転すると音階が連続的に下降する(ピッチベンド)。音階が変化する速度は情報処理装置10の回転速度によって決まり、早く回転させれば音階が速く変化し、ゆっくり回転させれば音階がゆっくり変化する。この例では、姿勢を示すデータは、決められた周期(例えば、決められたテンポにおける八分音符よりも短い間隔)で定期的に通信される。また、図10の状態から情報処理装置10が矢印C方向に回転すると音階が1音階上がり、矢印C方向に回転すると音階が1音階下がる。処理例2によれば、2台の情報処理装置の姿勢の組み合わせに応じて、出力される音の音階が変化する。
【0041】
2−3−3.処理例3:音色を変化させる
図11は、処理例3を説明する図である。この例で、情報処理装置10および情報処理装置20は、それぞれ、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じて、出力される音の音色を変化させる。なお、図11では図面を簡略かするため、情報処理装置10のみが示されている。例えば、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせが図11の場合が基準状態であり、情報処理装置10および情報処理装置20は、例えばユーザにより指定された音階の音を出力する。出力される音の音色は、複数の所定の波形(図11の例では、波形α、波形β、および波形γの3つの波形)の合成比率を情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢との組み合わせに応じて変化させる。例えば、図11の状態から情報処理装置10が矢印A方向に回転すると波形βの比率が高まり、矢印B方向に回転すると波形βの比率が低まる。また、図11の状態から情報処理装置10が矢印C方向に回転すると波形γの比率が高まり、矢印B方向に回転すると波形γの比率が低まる。この例でも、処理例2と同様に、姿勢を示すデータは、決められた周期(例えば、決められたテンポにおける八分音符よりも短い間隔)で定期的に通信される。処理例3によれば、2台の情報処理装置の姿勢の組み合わせに応じて、出力される音の音色が変化する。
【0042】
2−3−4.処理例4:送信するデータを変化させる
図12は、処理例4を説明する図である。この例で、情報処理装置10は、情報処理装置20にプロフィールデータを送信する。プロフィールデータは、例えば、情報処理装置10のユーザのプロフィールを示すデータである。この例で、プロフィールデータは、目的別に複数の情報セットを含む。複数の情報セットは、例えば、ビジネス用の名刺情報、親しい友人向けの情報、普通の友人向けの情報、および最低限の情報を含む。例えば、情報処理装置10の姿勢と情報処理装置20の姿勢とが図12(A)の場合はビジネス用の名刺情報が、図12(B)の場合は親しい友人向けの情報が、図12(C)の場合は普通の友人向けの情報が、図12(D)の場合は最低限の情報が、それぞれ送信される。処理例4によれば、2台の情報処理装置の姿勢の組み合わせに応じて、送信されるデータが切り替えられる。
【0043】
3.第2実施形態
第2実施形態に係る情報処理システム1において、情報処理装置10の姿勢を示す情報を情報処理装置10が取得する経路は、第1規格による経路である。また、実行手段22が行う処理は、情報処理装置10の姿勢のみに応じた処理である。さらに、実行手段22が行う処理は、姿勢のシーケンスに応じた処理である。なお以下において、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。
【0044】
3−1.構成
図13は、第2実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図である。情報処理装置10は、記憶手段11と、アンテナ12と、検知手段13とを有する。情報処理装置20は、読み取り手段21と、実行手段22と、記憶手段26と、通知手段27とを有する。通知手段27は、読み取り手段21が記憶手段11から情報を読み取るタイミングをユーザに通知する。記憶手段26は、情報処理装置10の姿勢を示す情報を時系列に記憶する。この例で、実行手段22は、記憶手段26に記憶されている情報により示される、時系列の姿勢(姿勢のシーケンス)に応じた処理を行う。また、この例で、メモリ202は記憶手段26の一例であり、サウンドモジュール207は通知手段27の一例である。
【0045】
3−2.動作
図14は、第2実施形態に係る情報処理システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図14のフローは、例えば、情報処理装置10および情報処理装置20の双方において特定のアプリケーションプログラム(以下「アプリB」という)が起動されたことを契機として開始される。この例において、情報処理装置10はスマートフォンであり、情報処理装置20は、建物の入口に設けられた、ドアの施錠(ロック)を制御する装置である。このシステムにおいて、読み取られた所定回数(例えば8回)の姿勢のシーケンスが、あらかじめ設定されたパターンと一致した場合、ドアの施錠が解除される、またはドアが施錠される。
【0046】
ステップS301において、CPU201は、記憶手段11からの情報の読み取りの準備をする。例えば、CPU201は、リーダー/ライターモジュール208に電力を供給させる制御をする。電力の供給を受けると、リーダー/ライターモジュール208は、アンテナから電磁波を発生させる。また、リーダー/ライターモジュール208は、無線タグに対する問い合わせを送信する。
【0047】
この状態で、ユーザーが情報処理装置10を情報処理装置20のリーダー/ライターモジュール208にかざすと、リーダー/ライターモジュール208は、記憶手段11からデータを読み取る(ステップS302)。このデータは、情報処理装置10の姿勢を示す情報を含んでいる。データを読み取ると、情報処理装置20は、データを読み取った旨をユーザに通知する(ステップS303)。ユーザへの通知は、例えば音により行われる。具体的には、データを読み取ると、リーダー/ライターモジュール208は、データを読み取った旨をCPU201に通知する。データを読み取った旨の通知を受けると、CPU201は、データが読み取られたことをユーザに通知するため、所定の音を出力するようにサウンドモジュール207を制御する。なお、ユーザへの通知は、聴覚(音)によるものに代えて(または加えて)、視覚によるもの、または触覚によるものであってもよい。視覚による通知は、例えば、発光体を発光させる処理、または表示部203もしくは表示部103に所定の画像を表示させる処理を含む。触覚による通知は、例えば、情報処理装置10または情報処理装置20において振動体を振動させる処理を含む。
【0048】
ステップS304において、CPU201は、リーダー/ライターモジュール208が読み取ったデータをメモリ202に記憶する。メモリ202には、リーダー/ライターモジュール208が読み取ったデータを時系列で記憶する。なお、時系列のデータは、後述するように所定のタイミングでリセットされる。ステップS305において、CPU201は、所定回数のデータの読み取りが完了したか判断する。所定回数のデータの読み取りが完了したと判断された場合(S305:YES)、CPU201は、処理をステップS306に移行する。所定回数のデータの読み取りが完了していないと判断された場合(S305:NO)、CPU201は、処理をステップS301に移行する。
【0049】
ステップS306において、CPU201は、メモリ202に記憶されているデータにより示される姿勢のシーケンスが、メモリ202にあらかじめ記憶されているパターンと一致するか判断する。姿勢のシーケンスがあらかじめ記憶されているパターンと一致すると判断された場合(S306:YES)、CPU201は、処理をステップS307に移行する。姿勢のシーケンスがあらかじめ記憶されているパターンと一致しないと判断された場合(S306:NO)、CPU201は、処理をステップS308に移行する。
【0050】
ステップS307において、CPU201は、ロックの状態を変化させる。すなわち、ドアが施錠されている場合には施錠が解除され、ドアが施錠されていない場合には施錠される。本実施形態によれば、情報処理装置10の姿勢のシーケンスに応じて、ドアの錠(ロック)が制御される。
【0051】
ステップS308において、CPU201は、シーケンスがパターンと一致しない旨をユーザに通知する。この通知は、例えば、情報処理装置10または情報処理装置20における画面表示、音の出力、または振動により行われる。
【0052】
4.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0053】
情報処理装置10の状態を示す情報を情報処理装置10が取得する経路、実行手段22が行う処理の基となる状態(情報処理装置10の状態のみか組み合わせか)、および実行手段22が行う処理(単一のタイミングかシーケンスか)の組み合わせは、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、実行手段22は、第1規格を介して取得した単一のタイミングにおける、情報処理装置10の状態と情報処理装置20の状態との組み合わせに応じた処理を行ってもよい。別の例で、実行手段22は、第1規格を介して取得した情報処理装置10の状態と情報処理装置20の状態との組み合わせのシーケンスに応じた処理を行ってもよい。この場合、情報処理装置10の状態を示す情報および情報処理装置20の状態を示す情報は、リーダー/ライターモジュール108およびリーダー/ライターモジュール208の少なくとも一方を介して通信される。なお、リーダー/ライターモジュール108およびリーダー/ライターモジュール208は、第1規格におけるリーダーとしてもライターとしても機能するので、情報処理装置10および情報処理装置20のうち一方がリーダー/ライターモジュールを有していれば、情報を通信することができる。これ以外にも、具体的な例示は省略するが、実行手段22は、これらの要素について任意の組み合わせでの処理を行ってもよい。
【0054】
センサ105が検知する情報処理装置10の状態およびセンサ205が検知する情報処理装置20の状態は、姿勢に限定されない。圧力、気温、または湿度など、姿勢以外の状態が検知され、これらの情報に基づいて処理が行われてもよい。
【0055】
第1実施形態において姿勢を示すパラメータを計算するトリガとなるイベントは、動きが検出されたことに限定されない。動きが検出されたときに代わり、前回の計算から所定の時間が経過したとき(すなわち周期的に)、またはユーザにより指示されたときなどに姿勢を示すパラメータが計算されてもよい。
【0056】
第1実施形態の処理例1〜3において、音を出力する装置は実施形態で説明した例に限定されない。実施形態では、情報処理装置10および情報処理装置20の双方から音が出力される例を説明したが、情報処理装置10および情報処理装置20のいずれか一方のみから音が出力されてもよい。
【0057】
第2実施形態が適用されるシステムの具体例は実施形態で説明した施錠制御システムに限定されない。例えば、電子ファイルの暗号化およびその解読、またはシステムへのログイン処理に対して第2実施形態が適用されてもよい。
【0058】
情報処理装置10および情報処理装置20の具体例は、実施形態で説明されたスマートフォンおよび施錠制御装置に限定されない。情報処理装置10および情報処理装置20は、それぞれ、楽器、または電子機器(パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末、またはゲーム装置など)であってもよい。
【0059】
情報処理システム1の機能を実現するためのハードウェア構成は図4および図5で説明したものに限定されない。所望の機能を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成を有する装置が用いられてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…情報処理システム、10…情報処理装置、11…記憶手段、12…アンテナ、13…検知手段、14…無線通信手段、20…情報処理装置、21…読み取り手段、22…実行手段、23…検知手段、24…無線通信手段、25…設定手段、26…記憶手段、27…通知手段、101…CPU、102…メモリ、103…表示部、104…入力部、105…センサ、106…通信モジュール、107…サウンドモジュール、108…リーダー/ライターモジュール、201…CPU、202…メモリ、203…表示部、204…入力部、205…センサ、206…通信モジュール、207…サウンドモジュール、208…リーダー/ライターモジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14