(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施例)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施例に係るカード送付体1について説明する。
【0016】
図1は第1実施例のカード送付体1の正面図であり、
図2は
図1のカード送付体1の背面図であり、
図3は
図1のカード送付体1において封止部33gを剥離させた状態の背面図であり、
図4は
図1のカード2の正面図であり、
図5は
図1のカード送付体本体3の正面図であり、
図6は
図5のカード送付体本体3を展開した展開図であり、
図7は
図6のカード送付体本体3の裏側を示す展開図である。
なお、カード送付体本体3の幅方向をX軸、カード送付体本体3の高さ方向をY軸、カード送付体本体3の厚み方向をZ軸とする。
【0017】
図1、2、6および7で示すように、引用符号1は、本実施例のカード送付体1である。カード送付体1は、内容を表すカード側の図柄又は文字(第1の図柄又は文字)21が印刷されたカード2と、カード2を収容する第1の中紙部32を表紙部31と裏紙部33とで挟んだカード送付体本体3と、を備える。
【0018】
カード2は、
図4で示すように、例えば54mm×86mmの矩形状をしたものであり、例えば映画観賞用カード、図書カード、音楽ギフトカード、テレホンカード、キャッシュカード、コンサートチケット、スポーツ観戦チケット、美術鑑賞チケットなどである。カード2の表面には、カード2の内容を表すカード側の図柄又は文字21と、カード情報が埋め込まれたバーコード部22と、が印刷されている。バーコード部22には、受取人の名前や住所などの個人情報が埋め込まれており、バーコードリーダ等で読み取ることで、カード2が本物か否か判別できるように形成されている。
【0019】
カード送付体本体3は、
図6および7で示すように、長方形状のシートであり、長手方向と直交する方向に延びる第1の折目線34と第2の折目線35とで、シートを表紙部31、第1の中紙部32および裏紙部33とに区切っている。
【0020】
図1、2、6および7で示すように、カード送付体本体3は、第1の折目線34で表紙部31と第1の中紙部32を山折りにし、第2の折目線35で第1の中紙部32と裏紙部33を谷折りにすることで、表紙部31の表側がカード送付体1の表面となり、裏紙部33の裏側がカード送付体1の裏面となるように形成されている。
【0021】
図1および3で示すように、カード送付体本体3は、第1の折目線34および第2の折目線35で折り畳むことで、ポストカードなどの郵送可能な大きさとなる。このカード送付体本体3の裏面(裏紙部33の裏面)には、受取人の宛名情報を記入する宛名情報記入部33aと、差出人の氏名や住所など記入する差出人情報記入部33bと、受取人へのメッセージを記入するメッセージ欄33cと、が形成されている。
【0022】
表紙部31は、
図6および7で示すように、カード側の図柄又は文字21を露出する窓部31aが形成されている。窓部31aは、例えば円形状に切り抜かれており、表面は例えばプラスチックフィルムで覆われている。また、表紙部31の表側には、窓部31aと並ぶように位置し、カード側の図柄又は文字21と関係する表紙側の図柄又は文字(第2の図柄又は文字)31bが印刷されている。
【0023】
第1の中紙部32は、
図6および7で示すように、窓部31aと対応して位置し、カード2を収容する収容部32aと、収容部32aの横側であり、後述の取出し口33eと重なるように位置する取出し口装飾部32bとが形成されている。取出し口装飾部32bは、カード側の図柄又は文字21と関係し、後述の封止部表側の図柄33hおよび封止部裏側の図柄33iと異なる模様の第4の図柄が印刷されている。
【0024】
図6および7で示すように、収容部32aは、カード2を収容可能な大きさで切り抜かれている。収容部32aの裏側の外周には、窓部31aと対応する大きさで、カード2を装飾するカード側装飾部32cが形成されている。カード側装飾部32cは、窓部31aから露出して、収容部32aに収容されたカード2を装飾する。
【0025】
第1の中紙部32の裏側は、
図7で示すように、外周およびカード側装飾部32cに沿うように両面テープなどの接着部32dが形成されている。接着部32dには、剥離紙32eが付着しており、この剥離紙32eを剥がすことで接着するように形成されている。
【0026】
裏紙部33の表側には、
図6および7で示すように、窓部31aと対応する位置に、カード側の図柄又は文字21と関係する裏紙側の図柄(第3の図柄)33dと、裏紙側の図柄33dの横側であり、収容部32aに収容されたカード2の取り出し口となる取出し口33eと、が形成されている。
【0027】
図5および6で示すように、裏紙側の図柄33dの付近には、カード2と関係する情報がアップロードされたサイトへのアクセス情報が埋め込まれたQRコード(登録商標)33fが形成されている。このQRコード(登録商標)33fを読取ることで、カード2の内容に関係した動画や音声などをアップロードしたサイトへアクセスすることができる。
【0028】
図6および7で示すように、取出し口33eは、封止部33gで剥離可能に封止されている。この封止部33gの表面および裏面には、
取出し口装飾部32
bと同じ輪郭の図柄(封止部表側の図柄33hおよび封止部裏側の図柄33i)が印刷されており、この封止部表側の図柄33hおよび封止部裏側の図柄33iは、互いに異なる模様で印刷されている。
【0029】
ここで、カード2が、
図4で示すように、国際競技大会のサッカーチケットであった場合について具体的に説明する。
【0030】
カード側の図柄又は文字21は、
図4で示すように、カード2の内容(国際競技大会のサッカーチケット)である「国際競技大会」、「サッカーの開始時刻や場所」などの文字や「サッカー選手のイラスト」、国際競技大会のロゴマーク「○○○」などの図形が印刷されている。また、バーコード部22には、受取人の名前や住所などの個人情報が埋め込まれている。
【0031】
これに対応して、表紙側の図柄又は文字31bにも、
図1で示すように、「第3回 国際競技大会 In JAPAN」、「国際競技大会の開催日」などの文字や国際競技大会のロゴである「○○○」などが図示されている。
【0032】
裏紙側の図柄33dには、
図6および7で示すように、国際競技大会の競技種目である「空手の対極」が図示されている。取出し口装飾部32bおよび剥離部32eの表裏面も、国際競技大会の開催地である東京を代表する「スカイツリー」などが印刷されている。この取出し口装飾部32b、封止部表側の図柄33hおよび封止部裏側の図柄33iには、互いに異なる模様が印刷されている。
【0033】
また、QRコード(登録商標)33fには、国際競技大会に関係する情報(例えば、カード2に関係した選手のインタビューや試合中の写真などをアップロードしたサイトへのアクセス情報)などが埋め込まれている。
【0034】
このように、本実施例のカード送付体1は、表紙側の図柄又は文字31bをカード側の図柄又は文字21(国際競技大会のサッカーのイラスト等)と関係する図柄又は文字とすることで、受取人へカード2の内容を簡単に伝達することができる。また、表紙側の図柄又は文字31bをカード2側の図柄又は文字21と関係するものにすることで、カード2と組み合わさることで統一感のある新たなデザインを創出することもできる。
【0035】
本実施例のカード送付体1は、裏紙側の図柄33dもカード側の図柄又は文字21と関係し、
カード側の図柄又は文字
21と異なる図柄とすることで、収容部32aからカード2を抜き取った際に、今までとは異なる裏紙側の図柄33dが窓部31aから露出し、受取人へ新たな驚きを与え、受取人へ贈答品としてのインパクトを与えることができる。
【0036】
本実施例のカード送付体1は、裏紙側の図柄33dもカード側の図柄又は文字21と関係する図柄にすることで、カード2を使用した後においても、裏紙側の図柄33dが窓部31aから露出し、全体として統一感のある新たなデザインを創出し、室内等に展示ずれば思い出を振り返ることができる。
【0037】
このように本実施例のカード送付体1は、カード2の送付時(収容部32a内にカード2を収容した状態)もカード2の使用時(収容部32aからカード2を取外した状態)のいずれにおいても、表紙側の図柄又は文字31bと関係する、カード側の図柄又は文字21若しくは裏紙側の図柄33dが、窓部31aから露出することで、全体として統一感のあるデザインを創出することができる。
【0038】
本実施例のカード送付体1は、封止部33gにもカード側の図柄又は文字21と関係する図柄を印刷することで、受取人が封止部33gを剥離する際に収容部32a内のカード2に対する期待感を増大させることができる。
【0039】
また、本実施例のカード送付体1は、封止部表側の図柄33hおよび封止部裏側の図柄33iを異なる模様の図柄とすることで、受取人が封止部33gを剥離する際に新たな驚きを与えることができる。
【0040】
さらに、本実施例のカード送付体1は、封止部33gを剥離した際に、封止部33gに印刷された図柄と異なる図柄の取出し口装飾部32bが取出し口33eから露出することで、受取人へ更なる驚きを与えることができる。
【0041】
次に、本実施例のカード送付体1の送付方法について説明する。初期条件として、
図8で示すように、裏紙部33の表面と第1の中紙部32の表面とが接着剤等で接着されており、第1の中紙部32の外周およびカード側装飾部32cに沿うように接着部32dおよび剥離紙32eが形成されているものとする。
【0042】
図8は
図5のカード送付体本体3において表紙部31のみを展開した展開図であり、
図9は
図8の収容部にカードを収容し、剥離紙32eを剥離させた状態を示す展開図であり、
図10は
図1のカード送付体1の送付方法を示すフローチャートである。
【0043】
まず、差出人は、
図8および10で示すように、表紙部31と第1の中紙部32を開いた状態で載置する(STEP1、2)。差出人は、
図9で示すように、載置した第1の中紙部32に形成された収容部32aにカード2を収容する(STEP3)。
【0044】
差出人は、
図9で示すように、第1の中紙部32の表側における剥離紙32aを剥がし、表紙部31を第1の中紙部32に貼り合せる(STEP4)。表紙部31と第1の中紙部32を貼り合せた後、宛名情報記入部33a、差出人情報記入部33bおよびメッセージ欄33cにあて先、差出人情報およびメッセージを記入する(STEP5)。差出人は、宛名情報記入部33a、差出人情報記入部33bおよびメッセージ欄33cへ記入後、郵便窓口又はポストへ投函し、郵送作業を終了する(STEP6、7)。
【0045】
本実施例のカード送付体1は、差出人は、単に収容部32aにカード2を収容し、剥離紙32aを剥がして表紙部31と第1の中紙部32を貼り合せるだけで、カード2をカード送付体1内へ簡単に収容することができる。
【0046】
また、本実施例のカード送付体1は、差出人自身で、カード2を収容部32aに収容して、第1の中紙部32と表紙部31を貼り合せるため、カード2がカード送付体1内に収容する過程で他の者に盗まれることを防止することができる。
【0047】
(第2実施例)
本実施例のカード送付体1’は、第1の実施例とカード送付体本体3’の構成のみが異なるため、カード送付体本体3’のみについて説明する。但し、カード送付体本体3’における表紙部31および裏紙部33は、第1の実施例と同じ構成であるため、第1の実施例と同一符号を付し、説明を省略する。なお、座標軸は、第1実施例と同じとする。
【0048】
図11は第2実施例のカード送付体1’の正面図であり、
図12は
図11のカード送付体本体3’の正面図であり、
図13は
図12のカード送付体本体3’を展開した展開図であり、
図14は
図13のカード送付体本体3’の裏側を示す展開図であり、
図15は
図11のカード送付体1’において表紙部31のみを展開した展開図であり、
図16は
図15の収容部32aからカード2を取外した状態を示す展開図である。
【0049】
カード送付体本体3’は、
図13および14で示すように、長方形状のシートであり、長手方向と直交する方向に延びる第1の折目線34、第2の折目線35および第3の折目線36とで、シートを表紙部31、第1の中紙部32’、第2の中紙部37および裏紙部33に区切っている。
【0050】
図12乃至14で示すように、カード送付体本体3’は、第1の折目線34で表紙部31と第1の中紙部32’を山折りにし、第3の折目線36で第1の中紙部32’と第2の中紙部37を谷折りにし、第2の折目線35で第2の中紙部37と裏紙部33を山折りにすることで、表紙部31の表側がカード送付体1’の表面となり、裏紙部33の裏側がカード送付体1’の裏面となるように形成されている。
【0051】
図11および12で示すように、カード送付体本体3’は、第1の折目線34、第2の折目線35および第3の折目線36で折り畳むことで、ポストカードなどの郵送な可能な大きさとなる。
【0052】
第1の中紙部32’は、
図13および14で示すように、窓部31aと対応して位置し、カード2を収容可能な大きさで切り抜かれた収容部32a’と、収容部32a’の横側で、取出し口33eと重なるように位置し、カード側の図柄又は文字21と関係し、封止部33gと異なる模様の第4の図柄が印刷された取出し口装飾部32b’とが形成されている。
【0053】
この収容部32a’の裏側の外周には、窓部31aと対応する大きさで、カード2を装飾するカード側装飾部32c’が形成されている。カード側装飾部32c’は、窓部31aから露出して、収容部32a’に収容されたカード2を装飾する。
【0054】
第1の中紙部32’の裏側は、
図14で示すように、外周および取出し口装飾部32b’に沿うように接着部32d’が形成されている。接着部32d’には、剥離紙32e’が付着しており、この剥離紙32e’を剥離することで、接着可能に形成されている。
【0055】
第2の中紙部37は、
図13および14で示すように、収容部32a’に対応して切り抜かれた第1の切り抜き部37aと、第1の切り抜き部37aの内側から突出し、カード側の図柄又は文字21と関係する第5の図柄が印刷された第1の突出部37bが形成されている。第1の突出部37bは、例えば第1の切り抜き部37aの上下から突出するように一対形成されており、カード2を挟み込むように付勢する。
【0056】
この第2の中紙部37は、裏紙部33と第2の中紙部37を山折りにし、第2の中紙部37と第1の中紙部32’を谷折りにすることで、
図15および16で示すように、第1の中紙部32’の下側に位置するように折り畳まれる。
【0057】
このように、第2の中紙部37が第1の中紙部32’の下側に位置することで、収容部32a’にカード2を収容した際に、
図15で示すように、第1の突出部37bでカード2を付勢することができる。
【0058】
ここで、本実施例においてもカード2が国際競技大会のチケットであった場合について説明する。第1の突出部37bに印刷された第5の図柄は、国際競技大会の開催地である日本(カード側の図柄又は文字21と関係する事項)を代表する「歌舞伎役者」や「富士山」などの図柄である。
【0059】
取出し口装飾部32b’は、
図14で示すように、国際競技大会の開催地である東京を代表する「スカイツリー」などが図示されている。
【0060】
このように、本実施例のカード送付体1’は、カード2を収容部32a’内に付勢する第1の突出部37bにも、カード側の図柄又は文字21と関係する第5の図柄(例えば、「歌舞伎役者」や「富士山」などの図柄)を印刷することで、表紙側の図柄又は文字31bおよびカード側の図柄又は文字21と組み合わさることで、全体として統一感のある新たなデザインを創出することができる。
【0061】
また、本実施例のカード送付体1’も、第1実施例と同様に、封止部33gを剥離した際に、取出し口33eから、封止部33gとは異なる模様の図柄(第4の図柄)の取出し口装飾部32b’が露出することで、受取人に対してカード2への期待感を増大させることができる。
【0062】
さらに、本実施例のカード送付体1’では、第1の突出部37bがカード2を収容部32a’内に付勢することで、郵送中にカード2がずれることを防止することができる。
【0063】
(第3実施例)
本実施例のカード送付体1’’は、第2実施例とカード送付体本体3’’の構成のみが異なるため、カード送付体本体3’’のみについて説明する。但し、カード送付体本体3’’における表紙部31および裏紙部33は、第2実施例と同じ構成であるため、第2実施例と同一符号を付し、説明を省略する。なお、座標軸は、第1実施例と同じとする。
【0064】
図17は第3実施例のカード送付体1’’の正面図であり、
図18は
図17のカード送付体本体3’’の正面図であり、
図19は
図18のカード送付体本体3’’を展開した展開図であり、
図20は
図19のカード送付体本体3’’の裏側を示す展開図である。
【0065】
カード送付体本体3’’は、
図19および20で示すように、長方形状のシートであり、長手方向と直交する方向に延びる第1の折目線34、第2の折目線35、第3の折目線36および第4の折目線38とで、シートを表紙部31、第1の中紙部32’’、第2の中紙部37’、第3の中紙部39および裏紙部33に区切っている。
【0066】
図17乃至20で示すように、カード送付体本体3’’は、第1の折目線34で表紙部31と第1の中紙部32’’を山折りにし、第3の折目線36で第1の中紙部32’’と第2の中紙部37’を谷折りにし、第4の折目線38で第2の中紙部37’と第3の中紙部39を山折りにし、第2の折目線35で第3の中紙部39と裏紙部33を谷折りにすることで、表紙部31の表側がカード送付体1’’の表面となり、裏紙部33の裏側がカード送付体1’’の裏面となるように形成されている。
【0067】
図17および18で示すように、カード送付体本体3’’は、第1の折目線34、第2の折目線35、第3の折目線36および第4の折目線38で折り畳むことで、ポストカードなどの郵送な可能な大きさとなる。
【0068】
第1の中紙部32’’は、
図19および20で示すように、窓部31aと対応して位置し、カード2を収容可能な大きさで切り抜かれた収容部32a’’と、収容部32a’’の横側で、取出し口33eと重なるように位置し、カード側の図柄又は文字21と関係し、封止部33gと異なる模様の第4の図柄が印刷された取出し口装飾部32b’’とが形成されている。収容部32a’’の裏側の外周には、窓部31aと対応する大きさで、カード2を装飾するカード側装飾部32c’’が形成されている。カード側装飾部32c’’は、窓部31aから露出して、収容部32a’’に収容されたカード2を装飾する。
【0069】
第1の中紙部32’’の裏側は、
図20で示すように、外周およびカード側装飾部32c’’に沿うように接着部32d’’が形成されている。接着部32d’’には、剥離紙32e’が付着しており、この剥離紙32e’’を剥離することで、接着可能に形成されている。
【0070】
第2の中紙部37’は、
図19および20で示すように、収容部32a’’と対応するように切り抜かれた第1の切り抜き部37a’と、第1の切り抜き部37a’の内側から突出し、カード側の図柄又は文字21と関係する第5の図柄が印刷された第1の突出部37b’と、が形成されている。第1の突出部37b’は、例えば第1の切り抜き部37a’の上下から突出するように一対形成されており、カード2を挟み込むように付勢する。
【0071】
第3の中紙部39は、
図18および19で示すように、第1の切り抜き部37a’および取出し口33eを含む大きさで切り抜かれた第2の切り抜き部39aと、第2の切り抜き部39aの角を架け渡すように位置し、カード側の図柄又は文字21と関係する第6の図柄が印刷された第2の突出部39bとが形成されている。この第2の突出部39bは、窓部31aから露出するように形成されている。
【0072】
第2の切り抜き部39aは、
図18および19で示すように、取出し口33eを含む大きさで切り抜かれており、収容部32a’’に収容されたカード2を取出し口33eから取り出す際に第2の中紙部37’および第3の中紙部39が障害とならないように形成されている。
【0073】
ここで、本実施例においてもカード2が国際競技大会のチケットであった場合について説明する。第1の突出部37b’に印刷された第5の図柄は、国際競技大会の開催地である日本(カード側の図柄又は文字21と関係する事項)を代表する「歌舞伎役者」や「富士山」などの図柄である。また、第2の突出部39bに印刷された第6の図柄は、国際競技大会の参加国である「各国の国旗」の図柄とする。
【0074】
取出し口装飾部32b’’は、
図19で示すように、国際競技大会の開催地である東京を代表する「スカイツリー」などが図示されている。
【0075】
本実施例のカード送付体1’’は、第1の突出部37b’に印刷された第5の図柄および第2の突出部39bに印刷された第6の図柄をそれぞれ、カード側の図柄又は文字21と関係する図柄(例えば、「歌舞伎役者」、「富士山」、「参加国の国旗」などの図柄)とすることで、カード2の内容をより受取人に簡単に把握させるとともに、カード2自体に興味を沸かせることができる。
【0076】
また、本実施例のカード送付体1’’は、表紙部31と裏紙部33に挟まれた第2の中紙部37’および第3の中紙部39に、カード側の図柄又は文字21と関係する第5の図柄の第1の突出部37b’および第6の図柄の第2の突出部39bをそれぞれ形成することで、厚さ方向においても図柄を配置することができ、図柄の奥行き感を出すことができる。
【0077】
さらに、本実施形態のカード送付体1’’は、収容部32a’’の上下に形成された第1の突出部37b’および収容部32a’’の角部に形成された第2の突出部39bでカード2を抑えることで、よりカード2が動くことを防止することができる。
【0078】
(第4実施例)
第4実施例のカード送付体入り封筒4は、第1の実施例のカード送付体1を封筒5内に収容しただけであるため、封筒5の構成のみについて説明し、その他の説明は省略する。なお、第1実施例のカード送付体1と同一構成については、第1実施例と同一符号を付し、座標軸も同じとする。
【0079】
図21は第4実施例のカード送付体入り封筒4の正面図であり、
図22は
図21における封筒5の正面図である。
【0080】
封筒5は、
図21および22で示すように、表面には、カード2を覆い、郵送先の宛名情報を記入する封筒側宛名情報記入部51と、封筒側宛名情報記入部51と並ぶように位置し、表紙側の図柄又は文字31bの少なくとも一部を露出する封筒側窓部53と、封筒5の上端を開閉するフラップ部54とが形成されている。
【0081】
図21で示すように、封筒側宛名情報記入部51の下側には、差出人の氏名や住所を記入する封筒側差出人情報記入部52が形成されている。
【0082】
封筒側窓部53は、
図21および22で示すように、表紙側の図柄又は文字31bの少なくとも一部が露出されるように、封筒5を切り抜いており、表面は例えばプラスチックフィルムなどの透明なフィルムで覆われている。
【0083】
この透明なフィルムには、
図22で示すように、カード側の図柄又は文字21と関係する封筒側の図柄(第7の図柄)53aが印刷されている。
【0084】
特に、封筒側の図柄53aは、例えば、表紙側の図柄又は文字31bと重なる位置に形成されていると良い。この構成により、本実施例のカード送付体入り封筒4は、封筒5内にカード送付体1を収容した際に、表紙側の図柄又は文字31bと組み合わさることで、新たなデザインを創出することができる。
【0085】
フラップ部54は、
図22で示すように、基端側に折込線54aが入っており、封筒5の裏面側に折り曲げ可能に形成されており、封筒5の上端開口部を開閉自在に形成されている。
【0086】
ここで、本実施例においてもカードが国際競技大会のチケットであった場合について説明する。封筒側の図柄53aには、国際競技大会の競技種目である「バレーボール」、「サッカー」および「野球」等が図示されている。
【0087】
この封筒側の図柄53aは、
図21で示すように、表紙側の図柄又は文字31bである国際競技大会のロゴである「○○○」と重なる位置に形成されている。
【0088】
本実施例のカード送付体入り封筒4は、封筒側の図柄53aを、表紙側の図柄又は文字31bと重なる位置であり、かつ封筒側の図柄53aもカード側の図柄又は文字21と関係する図柄とすることで、封筒5内にカード送付体1を入れた際に、全体として統一感のある新たなデザインを創出することができる。
【0089】
また、本実施例のカード送付体入り封筒4は、封筒5内へカード送付体1を収納することで、封筒側窓部53から表紙側の図柄又は文字31bの少なくとも一部が露出するとともに、カード側の図柄又は文字21を覆うことで、受取人への同封物に対する期待感を想起させるとともに、封筒5内に収納されたカード2の存在を隠すことができる。
【0090】
さらに、本実施例のカード送付体入り封筒4は、カード2を封筒5で覆い隠しているため、外部から封筒5内にカード2が同封されていることを確認できないため、カード2目当てにカード送付体入り封筒4が盗まれることを防ぐことができる。
【0091】
(他の実施例)
第1実施例、第2実施例および第3実施例のカード送付体本体3、3’、3’’において、表紙部31と第1の中紙部32、32’32’’とを接着する接着部32d、32d’ 、32d’’を剥離紙32e、32e’ 、32e’’のあるものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、剥離紙32e、32e’ 、32e’’を用いない接着剤包含マイクロカプセルや感圧接着剤などとしても良い。
【0092】
第2実施例および第3実施例のカード送付体本体3’、3’’において、第1の突出部37b、37b’は、第1の切り抜き部37a、37a’の上下から一対形成されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、第1の切り抜き部37a、37a’から内側へ突出するように形成されていれば良い。
【0093】
第1実施例のカード送付体1において、カード2にはバーコード部22が形成されており、裏紙部33の表側にはQRコード(登録商標)33fが印刷されているものとして説明したが、特にこれらを形成しなくても良い。
【0094】
また、第1実施例のカード送付体本体3において、裏紙部33と第1の中紙部32は、接着剤等で予め接着されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、差出人自身で、送付する際に裏紙部33と第1の中紙部32を接着するものとしても良い。
【0095】
同様に、第2実施例のカード送付体本体3’においても、裏紙部33と第2の中紙部37および第2の中紙部37と第1の中紙部32’が接着剤等で予め接着されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、差出人自身で、裏紙部33、第2の中紙部37および第1の中紙部32’を接着するものとしても良い。
【0096】
さらに、第3実施例のカード送付体本体3’’において、長方形状のシートを、第1の折目線34、第2の折目線35、第3の折目線36および第4の折目線38とで、表紙部31、第1の中紙部32’’、第2の中紙部37’および裏紙部33を形成するものとして説明したが、第5の折目線(不図示)を形成して、第2の中紙部37’を2枚形成しても良い。同様に、第6の折目線(不図示)、第7の折目線(不図示)を形成し、第2の中紙部37’を3枚又は4枚としても良い。
【0097】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく。他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替及び改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【解決手段】第1の図柄又は文字21が印刷されたカード2と、窓部31aを有し、第2の図柄又は文字31bが印刷された表紙部31と、裏紙部と、カード2を収容する収容部を有し、表紙部31と裏紙部で挟まれるように位置する第1の中紙部と、を有するカード送付体本体3と、を備えるカード送付体1であって、裏紙部には、窓部31aに対応する位置に第1の図柄又は文字21と関係する第3の図柄が印刷されており、カード2を収容部から取外した際に、第3の図柄が窓部31aから露出することを特徴とするカード送付体1。