【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1記載の縦型水耕栽培システムは、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液回収手段と、を備えた縦型水耕栽培システムであって、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地は、保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成され、
前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を少なくとも一方の通気性素材の上面に折り曲げ
載置し、
前記養液供給手段から養液を折り曲げ載置された保水性シートに滴下させるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の縦型水耕栽培システムは、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液回収手段と、を備えた縦型水耕栽培システムであって、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地は、保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成され、
前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を一方の通気性素材の上面に折り曲げ
載置し、
前記保水性シートが折り曲げ載置された通気性素材とは反対側の通気性素材の上面に別体の保水性シートを載置し、その下端部を前記保水性シートに接触させた構成とし、
前記養液供給手段から養液を折り曲げ載置された保水性シート又は別体の保水性シートに滴下させるように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の縦型水耕栽培システムは、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液回収手段と、を備えた縦型水耕栽培システムであって、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地は、保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成され、
前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を一方の通気性素材の上面に折り曲げ載置し、さらにその先端をもう一方の通気性素材の上面側に折り返し
載置し、
前記養液供給手段から養液を折り返し載置された保水性シートに滴下させるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の縦型水耕栽培システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培システムにおいて、
折り曲げ又は折り返し載置された前記保水性シートは、
保水性シートを中心として縦型水耕栽培筒の両側壁側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成されていること特徴とする。
【0010】
請求項5記載の縦型水耕栽培システムは、前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培システムにおいて、
少なくとも片側の前記通気性素材の上面に保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜上面を有する傾斜部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の縦型水耕栽培システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培システムにおいて、
前記通気性素材の少なくとも片側の上面
が保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成されていること特徴とする。
【0012】
請求項7記載の縦型水耕栽培システムは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培システムにおいて、
前記養液回収手段は、縦型水耕栽培筒の下部から滴下する養液を回収するドレンパンを備え、該ドレンパンに回収された養液を養液収容タンクに循環させるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の縦型水耕栽培方法は、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液回収手段と、を備え、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地を保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成し、
前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を少なくとも一方の通気性素材の上面に折り曲げ載置し、
前記保水性シートと一方の通気性素材との間に複数の植物の苗を挟み込んだ状態で、前記養液供給手段から養液を折り曲げ載置された保水性シートに滴下させることにより保水性シートに供給された養液で植物の苗を育成することを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の縦型水耕栽培方法は、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液回収手段と、を備え、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地を保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成し、
前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を一方の通気性素材の上面に折り曲げ載置し、前記保水性シートが折り曲げ載置された通気性素材とは反対側の通気性素材の上面に別体の保水性シートを載置し、その下端部を前記保水性シートに接触させた構成とし、
前記保水性シートと一方の通気性素材との間に複数の植物の苗を挟み込んだ状態で、前記養液供給手段から養液を折り曲げ載置された保水性シート又は別体の保水性シートに滴下させることにより保水性シートに供給された養液で植物の苗を育成することを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の縦型水耕栽培方法は、ハウスの天井に吊るし又は床面に立設した複数の縦型水耕栽培筒と、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地と、養液収容タンクから培地に養液を供給する養液供給手段と、縦型水耕栽培筒の下部から滴下した養液を収集し、養液収容タンクに回収する養液循環手段と、を備え、
前記縦型水耕栽培筒は、その一側面に植物の苗を植え込むための垂直方向のスリットを備え、
前記培地を保水性シートとその両面を挟み込んだ通気性素材とで構成し、
前記保水性シートと一方の通気性素材との間に複数の植物の苗を挟み込んだ状態で、前記通気性素材の上端より突出した保水性シート上端部を一方の通気性素材の上面に折り曲げ載置し、さらにその先端をもう一方の通気性素材の上面側に折り返し載置し、
前記保水性シートと一方の通気性素材との間に複数の植物の苗を挟み込んだ状態で、前記養液供給手段から養液を折り返し載置された保水性シートに滴下させることにより保水性シートに供給された養液で植物の苗を育成することを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の縦型水耕栽培方法は、請求項8〜10のいずれか1項に記載の縦型水耕栽方法において、
折り曲げ又は折り返し載置された前記保水性シートは、
保水性シートを中心として縦型水耕栽培筒の両側壁側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成されていること特徴とする。
【0017】
請求項12記載の縦型水耕栽培方法は、請求項8〜10のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培方法おいて、
少なくとも片側の前記通気性素材の上面に保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜上面を有する傾斜部材を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項13記載の縦型水耕栽培方法は請求項8〜10のいずれか1項に記載の縦型水耕栽培方法おいて、
少なくとも片側の前記通気性素材の上面が保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成されていること特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように、縦型水耕栽培筒内に抜き差し可能に収容した培地を、植物の苗を植え込む保水性シートと、その両面を挟み込んだ通気性素材とで構成し、養液を保水性シート上端部に滴下させるようにしたことで、保水性シートと通気性素材との間に挟み込んだ植物の苗の根に確実に酸素が供給されるため、栽培植物の根腐れを防止することができる。
また、培地として保水性シートと通気性素材の2部構成にし、役割分担することにより、保水性は低いが通気性に優れて安価なものや供給容易なもの・通気性は低いが保水性に優れて安価なものや供給容易なものであれば広く使用でき、材料の選択の幅を広げることができる。
また、重量が軽い、壊れにくいものなどを選択することにより、使い易さ等の性能を向上させることができる。
また、単に保水性シートを通気性素材に挟んだだけでは供給した養液の一部のみしか保水性シートに到達せず、通気性素材の空隙部分から多くは失われるため、多量の養液を供給しなければ植物の育成に不十分だった。
それに対し、本発明では、通気性素材の上面に保水性シートの端部を配置することにより、養液を保水性シートに効果的に集めることができるので、養液の落下位置のバラツキが大きい養液供給装置を用いたとしても少ない養液の供給で植物を栽培することができる。従って、養液の供給又は循環に用いられるポンプとして容量の小さなポンプの使用が可能になり、これにより、設備費及びランニングコストの低減が可能になる。
【0020】
請求項2記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように、養液供給手段から養液を折り曲げ載置された保水性シート又は別体の保水性シートに滴下させることで、養液を保水性シートに集中的に供給することができるようになる。
【0021】
請求項3記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように、養液供給手段から養液を折り返し載置された保水性シートに滴下させることで、養液を保水性シートに集中的に供給することができるようになる。
【0022】
請求項4記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように、前記折り曲げ又は折り返した保水性シート上面を外側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成することにより、折り曲げ又は折り返した保水性シート、又は別体の保水性シートに滴下した養液の外部への飛び跳ねを防止すると共に、保水性シートに滴下された養液7の通気性素材への漏れや蒸発を防止してより効率的に養液を活用することができるようになる。
【0023】
請求項5記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように前記両通水性素材の上面に保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜上面を有する傾斜部材を備えることで、養液を保水性シートに集中的に供給することができるようになる。
【0024】
請求項6記載の縦型水耕栽培システムでは、上述のように、前記通気性素材の少なくとも片側の上面を、保水性シートを中心として外側に行くに連れて高くなる傾斜状に形成することにより、養液を保水性シートに集中的に供給することができるようになる。