(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6293123
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】対話型電子装置のための照明アプリケーション
(51)【国際特許分類】
H05B 37/02 20060101AFI20180305BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20180305BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20180305BHJP
G01S 19/14 20100101ALI20180305BHJP
【FI】
H05B37/02 C
G06F13/00 358E
F21V23/04 500
H05B37/02 E
H05B37/02 D
G01S19/14
【請求項の数】14
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-510904(P2015-510904)
(86)(22)【出願日】2013年4月23日
(65)【公表番号】特表2015-520917(P2015-520917A)
(43)【公表日】2015年7月23日
(86)【国際出願番号】IB2013053189
(87)【国際公開番号】WO2013168034
(87)【国際公開日】20131114
【審査請求日】2016年4月6日
(31)【優先権主張番号】61/643,967
(32)【優先日】2012年5月8日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ファン デ スロイス バーテル マリヌス
(72)【発明者】
【氏名】アレクセイ ディミトリー ヴィクトロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】ラシーナ タチアナ アレクサンドロヴナ
(72)【発明者】
【氏名】デッケル ティム
(72)【発明者】
【氏名】エンヘレン ディルク ファレンティヌス レネ
【審査官】
松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−535660(JP,A)
【文献】
特表2009−521089(JP,A)
【文献】
特開2008−181874(JP,A)
【文献】
特開平11−327753(JP,A)
【文献】
特開2003−157984(JP,A)
【文献】
特開2011−029053(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0107888(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
F21V 23/04
G01S 19/14
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ、メモリ、1又は複数のセンサ、及び、通信装置を有する対話型電子装置において、前記1又は複数のセンサによって受信され、ユーザの活動、精神状態及び/又は社会環境を決定するよう分析される、前記対話型電子装置の信号特性を表す前記対話型電子装置の環境を検出し、
前記検出された環境に応じて、前記通信装置から照明システムの光コントローラへ、照明調整のためのデータ信号を無線で送信し、
前記対話型電子装置の環境の検出は、
前記対話型電子装置におけるグローバルポジショニングシステム(GPS)により所定の期間に亘って動きの量又はパターンを検出し、
前記検出された動きの量又はパターンに応じて、前記データ信号を調整する、ことを有する、方法。
【請求項2】
前記対話型電子装置は、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、携帯装置、タブレットコンピュータ、スマートフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA:Personal Data Assistant)、リスト/スポーツ時計装置、ヘッドマウント装置、及び、耳装着型装置からなるグループから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記データ信号は、照明調整信号であり、前記光コントローラは、前記送信されるデータ信号を受信し、且つ、前記データ信号に応じて、前記照明システムにおける発光ユニットの光効果特性を前記光コントローラに調整させる通信装置と相互運用可能である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記照明調整信号は、ユーザの好みによって影響される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザの好みは、ユーザによって入力される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記検出される環境は、位置情報である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記対話型電子装置の環境の検出は、
前記対話型電子装置におけるマイクロフォンにより周囲環境からの音を検出し、
ユーザの活動又は精神状態についての情報を決定するために、音声シーン分類プロセスにより前記検出された音を処理し、
前記決定したユーザの活動又は精神状態の情報に応じて、前記データ信号を調整する、ことを有する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記対話型電子装置の環境の検出は、
前記対話型電子装置における電子カレンダーからスケジュール化された活動の1又は複数の特性を取得することによって、前記スケジュール化された活動を決定し、
前記取得した1又は複数の特性に応じて、前記データ信号を調整する、ことを有する、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記取得した1又は複数の特性は、活動のタイプ、活動の状態、活動の長さ、活動に関するユーザ入力、又は、現在表示されている環境である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記対話型電子装置の環境の検出は、
前記対話型電子装置において実行しているアプリケーションを検出することによって、現在の活動を決定し、
前記決定した現在の活動に応じて、前記データ信号を調整する、ことを有する、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記データ信号は、照明調整信号である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
照明システムとリモートで関連付けられる対話型電子装置を有し、
前記対話型電子装置は、
プロセッサと、
オペレーティングシステム、1又は複数のユーザアプリケーション、及び、対話型照明プロセスを含むメモリと、
ユーザインタフェースと、
前記対話型電子装置の信号特性を検出するよう構成される1又は複数のセンサと、
通信装置と、を有し、
前記プロセッサは、前記検出された信号特性に基づいてユーザの活動、精神状態及び/又は社会環境を決定するよう分析される前記対話型電子装置の環境を検出し、前記検出された環境に応じて、前記通信装置から前記照明システムへ1又は複数の照明調整信号を無線で送信するよう構成され、
前記照明システムは、発光ユニットと関連付けられる光コントローラを有し、前記光コントローラは、前記対話型照明プロセスから受信した前記1又は複数の照明調整信号に応答する通信装置を含み、
前記対話型電子装置の環境の検出は、
前記対話型電子装置におけるグローバルポジショニングシステム(GPS)により所定の期間に亘って動きの量又はパターンを検出し、
前記検出された動きの量又はパターンに応じて、前記照明調整信号を調整する、ことを有する、システム。
【請求項13】
前記対話型電子装置は、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、携帯装置、タブレットコンピュータ、スマートフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、リスト/スポーツ時計装置、ヘッドマウント装置、及び、耳装着型装置からなるグループから選択される、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記送信される照明調整信号は、前記光コントローラに、前記発光ユニットの光効果特性を調整させる、請求項12記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、照明システムに関し、より具体的には、対話型電子装置のための照明アプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
照明システムは、人々に親しみがあり、人々に魅力的な照明環境を作ることによって、オフィス、店舗、プライベート空間、私的な場所、公共の場所などの特定の空間がより自然な環境になることを可能とする。さらに、人々は、日常リズム及び現状の活動を適切にサポートする適切な個別の照明を好む。
【0003】
幾つかの従来型照明システムは、豊かな経験を提供し、生産性、安全性、効率、及び、くつろぎを改善するために、調光、スイッチオン/オフ、及び、色調整などの光源の手動制御を許容している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明は、家庭及びオフィスで働いている人々、並びに、学校、大学、又は、トレーニングセンターで学んでいる人々の、集中及び生産性に対して重大な影響を持つことができる。大きな価値は、人々が学んでいる、知識を生産している、及び、ビジネスを営んでいる環境において、適切な照明を付与することによって、作られることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、本発明の幾つかの態様の基本的な理解を提供するために、本発明の簡略化されたサマリを示している。当該サマリは、本発明の詳細な要旨ではない。本発明のキーとなる要素、又は、重要な要素を識別する意図も、本発明の範囲を区別する意図もない。唯一の目的は、後述されるより詳細な説明に対する前置きとして、簡略化された形で、本発明の幾つかの概念を示すことである。
【0006】
本発明は、対話型電子装置のための照明アプリケーション用の、コンピュータプログラム製品を含む、方法及び装置を提供する。
【0007】
一般的に、ある態様では、本発明は、照明システム14とリモートで関連付けられる対話型電子装置12を含み、対話型電子装置12は、プロセッサ16と、オペレーティングシステム26、1又は複数のユーザアプリケーション28、及び、対話型照明プロセス100を含むメモリ18と、ユーザインタフェース20と、1又は複数のセンサ22と、通信装置24と、を有し、照明システム14は、発光ユニット52と関連付けられる光コントローラ50を有し、光コントローラ50は、対話型照明プロセス100から受信した1又は複数の照明調整信号に応答する通信装置54を含む、システム10を特徴としている。
【0008】
他の態様では、本発明は、プロセッサ16、メモリ18、1又は複数のセンサ22、及び、通信装置24を有する対話型電子装置において、対話型電子装置12の信号特性を表す対話型電子装置の環境(context)を検出102し、検出された環境に応じて、通信装置24から照明システム14の光コントローラ50へ、照明調整信号を送信104する、ことを含む方法を特徴としている。
【0009】
本発明の、上述及び他の目的、特徴、態様、及び、利点が、添付の図面とともに、以下の本発明の詳細な説明から、より明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は、以下の図面とともに、詳細な説明を参照することによって、より完全に理解される。
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に従ったシステムのブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に従った方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の要旨が、図面を参照して以下説明されるが、当該図面では、同様の要素を示すために同様の参照番号が用いられる。以下の説明では、説明の目的で、多くの詳細情報が、本発明の深い理解を提供するために、述べられる。しかしながら、本発明が、これらの詳細情報無しで実行されることができることは明らかであろう。
【0012】
さらに、「又は」なる用語は、排他的な「又は」というよりむしろ包含的な「又は」を意味することを目的としている。つまり、特別の定めがない限り、又は、文脈から明確でない場合、「Xは、A又はBを用いる」という文は、任意の包括的な自然順列を意味することを目的としている。つまり、XがAを用いる、XがBを用いる、XがAとBとの両方を用いる場合、「Xは、A又はBを用いる」という文が、上記場合の任意の下で満足される。さらに、本明細書及び添付の図面において用いられるような単数形は、一般的に、特別の定めがない限り、又は、文脈から単数形であることが明確でない場合、「1又は複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0013】
図1に示されるように、例示のシステム10は、対話型電子装置12と、照明システム14とを含む。例示の対話型電子装置は、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、携帯装置、タブレットコンピュータ、スマートフォン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、リスト/スポーツ時計型装置、ヘッドマウント装置、耳装着型装置、及び、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)装置などを含む。
【0014】
対話型電子装置12は、プロセッサ16と、メモリ18と、ユーザインタフェース(例えば、ディスプレイ)20と、1又は複数のセンサ22と、無線ネットワーク装置(例えば、WiFi(登録商標))、無線Bluetooth(登録商標)装置(例えば、Bluetooth)、及び/又は、赤外送信ユニットなどの通信装置24とを含む。メモリ18は、オペレーティングシステム26と、1又は複数のユーザアプリケーション28と、対話型照明プロセス100とを含む。1又は複数のセンサ20は、カメラ、グローバルポジショニングシステム(GPS)、マイクロフォン、光センサ、生体センサ、視線追跡センサ、及び、加速度計などを含むことができる。1又は複数のユーザアプリケーション28は、ブラウザプロセス、個人情報管理(PIM:Personal Information Management)プロセスなどを含むことができる。
【0015】
照明システム14は、発光ユニット(例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、薄膜トランジスタなど)52に関連付けられた光コントローラ50を含む。光コントローラ50は、輝度又は他の光効果特性が変更されることができるように、発光ユニット52を制御する。例えば、光コントローラ50は、発光ユニット52に、明るさを減光させたり、又は、輝度を増大させたりすることができる。光コントローラ50は、無線ネットワーク装置(例えば、WiFi)、無線Bluetooth装置(例えば、Bluetooth)、赤外送信ユニットなどの通信装置54を含む。概して、光コントローラは、典型的には、付属品を設定し、照明効果を設計及び編集するためのソフトウェアコンポーネントと、付属品へ制御データを送信するためのハードウェアコンポーネントとを持つ。コントローラ/ドライバは、典型的には、光を点滅、調光、及び、色混合するために用いられる。例示の光コントローラは、オランダ、アイントホーフェンのコーニンクレッカフィリップスエレクトロニクスN.V.による、Video System Manager Pro、Light System Manager controller (LSM)、及び、ColorDial Proを含む。
【0016】
光コントローラ50の通信装置54は、対話型電子装置12の通信装置24から、受信した照明調整信号に応じて照明システム14の発光ユニット52の輝度又は他の光効果特性を光コントローラに変えさせる、1又は複数の照明調整信号を受信するように構成されている。照明システム14は、電源56を含む。
【0017】
図2に示されるように、対話型照明プロセス100は、対話型電子装置の環境の検出102を含む。当該環境は、対話型電子装置12の信号特性を表す。環境の検出102は、電子装置におけるマイクロフォンにより周囲環境から音を検出すること、及び、ユーザの活動又は精神状態を決定するために、音声シーン分類プロセスにより検出された音を処理することを含む。
【0018】
この例では、対話型電子装置12のマイクロフォン又は他のセンサが、対話型電子装置12の周囲環境から音を得るために、用いられる。検出された音は、ユーザの活動、精神状態についての情報を得るために、及び/又は、音響データから社会環境を得るために、音声シーン分類アルゴリズムにより処理される。例えば、オフィス環境では、様々な人々が会話している音が、会議が行なわれていることを示し得る。あるいは、プロジェクタ及び一人の人が話している音は、プレゼンテーションが行なわれていることを示し得る。分類された各音声シーンは、例えば、特定の音声レベルと特定の照明状態とを相互に関連付ける対話型電子装置12におけるルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)において予め定められ得る、又は、ユーザの好みにもとづいてユーザによって調整される、特定の照明設定と関連付けられることができる。
【0019】
環境の検出102は、対話型電子装置12におけるグローバルポジショニングシステム(GPS)により、所定の時間間隔に亘って、対話型電子装置12の動きの量又はパターンを検出することを含むことができる。対話型電子装置12のユーザの動きの量又は(タイムゾーンの)移動の量の検出102は、例えば、一日中又は数日間に亘って測定される。例えば、GPSを具備する携帯型対話型電子装置12は、ユーザが幾つかのタイムゾーン間を移動したことを検出することができ、ユーザのサーカディアンリズムを現在のタイムゾーンに適切に適合させるために「光レシピ」を決定することができる。一例として、対話型電子装置12の動きの量は、対話型電子装置12に格納されたLUT内の特定の照明状態と相互に関連付けられる。
【0020】
環境の検出102は、対話型電子装置12内にある電子カレンダー28からスケジュール化された活動の1又は複数の特性を取得することによって、スケジュール化された活動を決定すること、及び、取得された1又は複数の特性に応じて、照明調整を調整することを含むことができる。取得された1又は複数の特性は、活動のタイプ、活動の状態、活動の長さ、活動に関するユーザ入力、及び/又は、現在表示されている環境を含んでいてもよい。
【0021】
例えば、ユーザは、形式張らないランチに行くこととは対照的に、12人の出席予定者により計画された会議に関与することができ、照明設定は、電子カレンダーにおいてスケジュール化されている活動のタイプに適合されることができる。ある例では、スケジュール化された活動のタイプは、対話型電子装置12に格納されたLUT内の特定の照明状態と相互に関連付けられる。
【0022】
他の例では、電子カレンダーユーザアプリケーションにおけるスケジュール化された活動の量、長さ、及び、タイプが、特定の日の仕事量の予測因子となり得る。同様に、ユーザが、ユーザの受信メッセージの処理を開始する場合、新規メッセージの量が、次の(数)時間における仕事量のインジケータとなり得る。これらの予測された仕事量に基づいて、照明状態は、適合されることができる。例えば、増大された照明状態は、大きい仕事量の期間において、一層の勢いを供給することができ、又は、当該期間の終わりには光を元に戻すことができる。
【0023】
環境の検出102は、対話型電子装置12において実行されているユーザアプリケーションを検出することによって、現在のユーザ活動を決定することを含むことができる。
【0024】
例えば、特定の瞬間でユーザが有する主な活動は、対話型電子装置12自体を含んでいてもよい。例えば、ユーザは、ビデオ通信セッションに関して、電子タブレット上の映画を試聴していてもよいし、又は、電子ブックを読んでいてもよい。検出102は、これらの活動のために、初期照明設定を供給してもよい。例えば、映画のための照明は、減光され、くつろげるものであってもよいが、複数のユーザが関与しているビデオ通信セッションを効果的にするためには、当該ビデオ通信セッションに遠隔から参加している全ての他社によって適切に見られるように、ユーザの顔へ幾らかの光の量が必要となるであろう。この例では、ユーザ活動は、対話型電子装置12内に格納されたテーブルにおける特定の照明状態と関連付けられることができる。
【0025】
上記環境は、対話型電子装置12に格納されたユーザの好みによって影響又は指定されることができ、例えば、ユーザは、アプリケーション毎に所望の照明特性を示してもよいし、又は、特定の活動と関連付けられた照明状態(例えば、輝度、色温度、色など)を指定してもよい。ある例では、プロセス100は、ダッシュボードなどのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示し、これは、ユーザが特定の照明状態の好みを特定の一般の又は特別な活動に対して選択又は関連付けすることを可能にする。
【0026】
対話型照明プロセス100は、検出された環境に応じて、照明システム14への照明調整信号の送信104を含む。照明調整信号は、Bluetooth信号、WiFi信号、可視符号化光、又は、不可視符号化光であってもよい。送信された照明調整信号は、光コントローラ50の通信装置54によって受信され、発光ユニット52が然るべく調整される。
【0027】
他の実施形態が可能である。例えば、照明状態を制御するために、複数の対話型電子装置が用いられている環境では、複数のユーザが(各々の対話型電子装置を通じて)異なる照明状態を要求する場合、衝突が起こり得る。ここで、各ユーザは、ユーザの周囲に集中している1又は複数の照明システムを制御してもよい。照明システムがユーザが離れれば離れるほど、照明状態に対するユーザの影響は少なくなる。あるいは、複数ユーザの衝突ケースでは、プロセス100が、当該衝突についてユーザに通知してもよく、さらに、照明システム14へ照明調整信号を送信しないようにしてもよい。
【0028】
図面及び上記説明において、本発明が詳細に図示及び説明されてきたが、かかる図示及び説明は、例示的なものであって、限定的なものと解釈されるべきでなく、即ち、本発明は、開示の実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する変形が、図面、開示、及び、添付の請求項の研究から、本発明を実施する際、当該技術分野における当業者によって理解及び実施されることができる。特定の特徴が相互に異なる従属項において言及されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが好適に用いられないということを示すものではない。請求項中の任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0029】
しかしながら、携帯装置が、単純に、環境情報を照明コントローラへ通信し、照明コントローラが、当該環境情報を照明調整へ変換するシステム/ソリューションであってもよい。従って、請求項1において、「照明調整信号」なる用語が、「データ信号」へ変えられ、2つの異なるソリューションが上記説明において説明されてもよく、又は、データ信号が照明調整信号であってもよいことを従属項が示すようにしてもよい。