(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1コマンド情報及び/または前記第2コマンド情報は、第1利用者が前記モバイル端末に入力した音声情報を含み、前記第1コマンド情報は、前記音声情報であり、前記第1コマンド情報に対応する操作は、第2利用者に前記第1伝送信号の復元によって得られる前記音声情報を出力させる作業を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の方法。
前記第1差分信号は、さらに、認証情報及び/またはパラメーター情報を有し、前記認証情報は、前記受信装置による前記モバイル端末の認証に用いられ、かつ、受信認証に成功した場合に、前記第1コマンド情報に対応する操作を前記受信装置に実行させ、前記パラメーター情報は、前記受信装置が受信する必要のある、前記操作に対応する一つ以上の操作パラメーターを含み、
前記第1伝送ユニットは、前記第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報と前記認証情報を有する前記第1伝送信号を生成するための第1伝送モジュール、または、前記第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報と前記パラメーター情報を有する前記第1伝送信号を生成するための第2伝送モジュール、または、前記第1差分信号に基づいて前記第1コマンド情報、前記認証情報及び前記パラメーター情報を有する前記第1伝送信号を生成するための第3伝送モジュールを含むことを特徴とする請求項6に記載の送信装置と受信装置。
前記第1取得ユニットは、前記モバイル端末と前記受信装置との間の距離が予め設定される距離閾値より小さいことを表す識別信号を受信すると、前記第1差分信号を取得すること、及び/または、前記受信装置から送信されてきたトリガー信号を受信すると、前記第1差分信号を取得する第3取得モジュールを含むこと、を特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の送信装置と受信装置。
前記第1コマンド情報及び/または前記第2コマンド情報は、第1利用者から前記モバイル端末に入力する音声情報を含み、前記第1コマンド情報は前記音声情報であり、また、前記第1コマンド情報に対応する操作は、第2利用者に前記第1伝送信号から復元されて得られた前記音声情報を出力する操作を含むこと、を特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の送信装置と受信装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、実施例を挙げながら本発明を適用した実施の形態について詳しく説明する。なお、衝突しない場合、本出願の実施例とその技術的特徴を適宜に組み合わせて、種種の発明を形成ことができることである。
【0015】
実施例1
本発明の実施例によれば、コマンド情報の送信方法を提供できる。
図1に示すように、当該送信方法は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得するステップS102と、取得された第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成し、受信装置に前記第1伝送信号を送信するステップS104と、を含む送信方法であって、前記第1コマンド情報は受信装置に第1コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報であり、第2コマンド情報は受信装置に第1コマンド情報を送信させる指示情報であり、前記第1伝送信号は光信号或いは音波信号であること、を備える。
【0016】
本発明によれば、モバイル端末のアダプタ装置を提供可能となる。前記アダプタ装置は、データ伝送インタフェースとするデータ伝送インタフェースデバイスと、信号送信器とを含む。前記ステップS102の実施過程において、前記アダプタ装置は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されているデータ伝送インタフェースデバイスによってデータ伝送インタフェースから出力された差分信号を取得・出力する。前記第1伝送信号は光信号或いは音波信号である。
【0017】
前記ステップS104の実施過程において、前記アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイスに接続されている信号発送器によって、前記光信号或いは音波信号を送信する。本発明は、コマンド情報をモバイル端末から受信装置(又は信号受信器)に伝送されることを実現できる方法を提供することを目的とし、前記コマンド情報が前記受信装置(又は信号受信器)に前記コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報であれば、モバイル端末による利用者の操作によって、受信装置(又は信号受信器)に一つ或いは一つ以上の操作を行う旨を通知することができ、また、受信装置(又は信号受信器)による作業がいろいろあるが、後述する実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これには限定されないことを理解されたい。分かりやすいために、以下、前記コマンド情報を第1コマンド情報と表記する。
【0018】
上記の問題に対して、現在の技術では、いろいろな解決案がある。従来のモバイル端末を例として説明する。モバイル端末は、内蔵されている無線送信モジュールからの電磁波による第1コマンド情報の送信方法にて実現される。又は、光通信方式を使用するモバイル端末である場合、モバイル端末は、フラッシュランプなどからの可視光による受信装置(又は信号受信器)への第1コマンド情報の送信方法にて、前記方式の問題を解決できる。但し、後者の場合は、モバイル端末に内蔵されている光送信モジュールでは、例えば、フラッシュランプ仕様がメーカによって異なるので、モバイル端末の仕様によって、該当する光通信方式を設計しなければならない。つまり、コマンド情報の送信方法は、各モバイル端末との互換性問題がある。
【0019】
上記の問題を解決するために、本発明の実施例に記載のコマンド情報送信方法によれば、ステップS102において、モバイル端末のデータ伝送インタフェースより出力された、第1コマンド情報を有する差分信号を取得される。さらに、前記第1コマンド情報は、受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報である。
【0020】
従来の技術と異なる点は、本発明の実施例において、第1コマンド情報は、既存のモバイル端末に内蔵されているモジュール或いは装置から直接に受信装置(又は信号受信器)に送信されることではなく、モバイル端末のデータ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)から出力された差分信号を前記データ伝送インタフェースに接続されている送信装置(又は信号送信器)に送信され、前記送信装置(又は信号送信器)によって光通信或いは音波通信の方式にて受信装置(又は信号受信器)に送信されることである。また、モバイル端末の各製造メーカーは、データ伝送インタフェース及びデータ伝送インタフェース経由での差分信号出力モードに対して、同じな設計を採用されているので、前記送信装置(又は信号送信器)とデータ伝送インタフェースとの物理的接続であっても、データ伝送インタフェースから出力される差分信号の取得・識別のデザインであっても、何れも同一或いはほぼ同じ設計案を採用されるので、モバイル端末との結合側は、既存の光通信方式は各モバイル端末との互換性の問題を解決できる。わかりやすいために、以下、データ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報を有する前記差分信号を第1差分信号と表記する。
【0021】
具体的には、本発明の実施例において、データ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)による前記第1差分信号の伝送方式は、データ伝送インタフェースの接続部に定義されることができる。好ましくは、前記データ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)はUSBインタフェースであってもよい。例えば、USBインタフェース、mini USBインタフェース、micro USBインタフェース、Dockインタフェースのうちの少なくとも何れかのひとつである。従来のUSBインタフェースでは、インタフェースに対する定義は、通常、同じである。すなわち、一般的には、プラス線(data+)、マイナス線(data−)、電源線(+5V)及びグランド線(GND)の電気配線を4種類設置される。また、プラス線(data+)とマイナス線(data−)間のアナログ差異によって、前記の差分信号が生じる。本発明の実施例において、前記4種類の電気配線を使って、信号を受信・送信される。例えば、電源線を用いて、電源モジュールに接続すれば、システムの動作に電気を供給され、さらに、プラス線(data+)とマイナス線(data−)を送信装置(又は信号送信器)のUSBインタフェースデバイスに接続すれば、信号を取得される。
【0022】
本実施例の最適実施形態では、前記モバイル端末のアダプタ装置には、データ伝送インタフェースデバイスと信号送信器の間に接続されている処理器をさらに有してもよい。前記処理器は、データ伝送インタフェースデバイスから出力された差分信号に基づいて、デジタル信号を生成し、出力する。また、信号送信器は、処理器より出力されたデジタル信号に基づいて、光信号或いは音波信号を生成し、出力する。
【0023】
さらに、前記モバイル端末のアダプタ装置は、処理器に接続されている信号受信器をさらに有してもよい。信号受信器は音波信号あるいは光波信号を受信し、受信された音波信号或いは光波信号を電気信号に変換する。また、処理器は、電気信号を差分信号に変換し、データ伝送インタフェース経由にて差分信号をモバイル端末に伝送する。
【0024】
好ましくは、前記信号送信器は、音波送信器或いは光波送信器であってもよい。音波送信器は、一つ又は複数の超低周波音、可聴音波と超音波を送信する。光波送信器は、一つ又は複数の赤外線、可視光と紫外光を送信する。
【0025】
上述の実施形態によれば、前記述送信装置(又は信号送信器)は、既存のモバイル端末にとって、外付けしたモジュールであり、既存のモバイル端末の通常設計となっていないが、設計者が今後のモバイル端末を設計する際、前記送信装置(又は信号送信器)をモバイル端末の内部に埋め込む構造として設計可能であることを理解されたい。これによって、前記データ伝送インタフェースは、よく知られるモバイル端末の外部に露出している構造、例えば、携帯のケースにあるデータ伝送インタフェースに限らず、モバイル端末の内部にある、前記埋め込まれる送信装置(又は信号送信器)に該当する前記第1差分信号を出力するインタフェースでもよい。さらに、モバイル端末の外部にも、今後モバイル端末の内部にも設計されても、当該データ伝送インタフェースの形状や材質がいろいろあるが、本発明に記載の技術的提案の実施及び効果を影響しない限り、本発明は、これには限定されないことが理解されるべきである。
【0026】
一方、同様な考案によれば、本発明のある実施例において、モバイル端末のデータ伝送インタフェースが取得された第1差分信号は、前記第1コマンド情報を有するものではなく、送信装置(又は信号送信器)が受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報の他の一つコマンド情報を送信させる指示情報を有してもよい。これにより、ステップS102において、前記他の一つのコマンド情報を有する第1差分信号を取得される。分かりやすいために、以下、前記の他の一つのコマンド情報を第2コマンド情報と表記する。
【0027】
たとえば、一実施例において、第1差分信号は第1コマンド情報00001を有する。00001はコマンド番号であり、受信装置(又は信号受信器)にロック解除する作業を実施させる操作、または、ロック解除装置にロック解除する信号を送信する操作を表す。他の一つの実施例において、第1差分信号は、前記第1コマンド情報00001を有するものではなく、受信装置(又は信号受信器)に、例えば、0または1のような前記第1コマンド情報のバイナリーコードを送信させるものを有する。この場合には、送信待ちとなっている第1コマンド情報である00001は、送信装置(又は信号送信器)のローカルに予め格納され、前記送信装置(又は信号送信器)はデータ伝送インタフェースから取得された、第2コマンド情報を有する第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報を送信する。
【0028】
もちろん、本発明の意味を理解するために、上記の実施形態を例として記載しているが、本発明は、これらに限定されていない。例えば、第1コマンド情報は、前記のコマンドコードに限らず、バイナリーコードであってよい。例えば、バイナリーコードである1の場合、受信装置(又は信号受信器)にある作業を実施させるが、バイナリーコードである0の場合、受信装置(又は信号受信器)に待機させるなど。なお、第1差分信号は、第1コマンド情報ではなく、第2コマンド情報を有する信号でもよい。この場合には、前記第1コマンド情報を送信装置(又は信号送信器)にある特定格納エリアに格納されることではなく、第1差分信号を取得する前に、前記受信装置(又は信号受信器)から送信されてきた第1コマンド情報を一時受信し、キャッシュメモリ或いはレジスターに書き込み、必要に備える。例えば、ある決済業務において、光通信或いは音波通信を行う片側は、お客さまが所持しているデータ伝送インタフェースには送信装置(又は信号送信器)が接続されているモバイル端末であるが、他の片側は販売員が受信装置(又は信号受信器)として扱われる販売端末であるPOS(Point of Sale)機器である。販売員は、まず、今回の決済の金額をお客さまに知らせる同時に、POS機器の画面に該当金額を表示させ、お客様にみせ、また、POS機器からモバイル端末の送信装置(又は信号送信器)に所定の金額を控除する操作を表す第1コマンド情報(一時的生成されたもの)を送信させる。お客様が表示された金額を確認し、問題ないと判断し、モバイル端末にある「確認」のボタンを押す。これにより、モバイル端末が利用者の入力情報に基づいて、第2コマンド情報を有する第1差分信号を生成し、当該第1差分信号をデータ伝送インタフェース経由で送信装置(又は信号送信器)に送信する。送信装置(又は信号送信器)は入力された第1差分信号に含まれる第2コマンド情報に基づいて、POS機器に当該第1コマンド情報を返却する。POS機器は、返却された第1コマンド情報に基づいて、決済の業務を完了する。この場合には、第1コマンド情報が一時に生成されたもので、解読される可能性は極めて低いため、決済操作の終了動作に対応する第1コマンド情報をクラッキングすることによる悪意行為を防止できる。一方、第1コマンド情報をモバイル端末に書き込んでいないため、モバイル端末での悪意ソフトによる第1コマンド情報の盗用を防止でき、決済業務の安全性の更なる向上を図ることができる。
【0029】
また、本発明のある実施例において、第1コマンド情報と第2コマンド情報とを合わせて利用してもよい。すなわち、ステップS102において、第1コマンド情報と第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得する。この場合は、第1コマンド情報と第2コマンド情報は、それぞれ異なっている方法で確認されている。例えば、ロック解除作業に対応する第1コマンド情報は、身分確認の情報を用いてもよい。モバイル端末は、そのタッチパネルから取得した指紋を指紋認識データベースに記憶されてある指紋と比較し、該当指紋を特定すると、前記第1コマンド情報を第1差分信号に書き込む。第2コマンド情報は、利用者自分がロック解除作業に対する確認情報を用いてもよい。例えば、前記利用者が指紋を入力した後で、タッチパネルにある同一のエリアにタッチ又は押しの作業をすれば、モバイル端末は、その信号をロック解除作業に対する確認信号と認識し、第2コマンド情報をも第1差分信号に書き込み、また、第1コマンド情報と第2コマンド情報を有する第1差分信号をデータ伝送インタフェース経由で送信装置(又は信号送信器)に送信する。送信装置(又は信号送信器)は取得された前記第1差分信号に基づいて、受信装置(又は信号受信器)にロック解除作業を実施する第1コマンド情報を送信し、前記受信装置(又は信号受信器)にロック解除の作業を実施させる。上記のように、異なる2種類の確認方法によるロック解除作業は、前記の光通信或いは音波通信の信頼性を向上することができる。
【0030】
本発明の実施例に記載の前記送信方法によれば、前記或いは後述する、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報を送信する通信方式は、光通信または音波通信の方式を用いてもよい。すなわち、ステップS102において、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得する。その後、ステップS104において、取得された第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報を有する伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に前記伝送信号を送信する。前記伝送信号は、光信号或いは音波信号であってもよい。分かりやすいために、以下は、前記の伝送信号を第1伝送信号と表記する。
【0031】
上記の方式によれば、本発明の実施例における前記送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末が結合され、各モバイル端末との互換性問題を解決でき、さらに、前記送信装置(又は信号送信器)と受信装置(又は信号受信器)の間に光通信または音波通信を実現できる。上記の二つの長所を兼ねていること、及び送信装置(又は信号送信器)に実施させるタスクのロジックが簡単で直感であることによって、構造が簡単でコストを低く製造できるため、上記の送信方法による送信装置(又は信号送信器)は通常、利用者にも不便を与えない。
【0032】
上記の実施例において、本発明は、最も基本的な実施方法を提供している。つまり、送信装置(又は信号送信器)から、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報(前記受信装置(又は信号受信器)に対応する操作を実施させる指示情報を指す)を送信する光通信或いは音波通信の方式である。但し、より高い安全性と多機能性を追求するために、本発明の実施例において、さらに、前記コマンド情報の送信方法に、モバイル端末にある利用者を認証する認証機能をさらに追加してもよい。オプションとして、前記第1コマンド情報のほかに、さらに前記受信装置(又は信号受信器)にモバイル端末の利用者若しくは前記モバイル端末を認証する認証情報を送信する。また、前記認証情報は、第1伝送信号経由で第1コマンド情報と一緒に受信装置(又は信号受信器)に送信されてもよいし、前記第1伝送信号の直前若しくは直後に他の伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信されてもよいが、本発明は、これには、限定されない。ところが、第1コマンド情報の送信ロジックでも認証情報の送信ロジックでも、両方とも受信装置(又は信号受信器)側の受信・処理ロジックと相互に対応する関係を持たなければならないが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0033】
具体的に、実施可能な実施方法として、ステップS102を行う前の前記送信方法は、
データ伝送インタフェースから出力された、認証情報を有する第2差分信号を取得するステップS202と、
取得された第2差分信号に基づいて認証情報をもつ第2伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に第2伝送信号を送信するステップS204と、を含む送信方法であって、
前記の認証情報は、受信装置(又は信号受信器)からモバイル端末を認証する情報であり、前記受信装置(又は信号受信器)は認証情報に基づいて、第3コマンド情報を返し、第2伝送信号は光信号或いは音波信号であることを備えるものである。
【0034】
さらに、ステップS102は、第3コマンド情報を受信すると、第1差分信号を取得するステップS206であってもよい。
【0035】
本発明の実施例において、ステップS102またはステップS206経由で第1差分信号を取得し、また、受信装置(又は信号受信器)に第1伝送信号を送信させる動作を行う前に、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースから送信されてきた認証情報をもつ第2差分信号を受信し、受信装置(又は信号受信器)に前記認証情報をもつ第2伝送信号を送信し、受信装置(又は信号受信器)から前記モバイル端末を認証し、受信装置(又は信号受信器)による認証に成功した場合、送信装置(又は信号送信器)が第3コマンド情報を返却し、ステップS206の作業、すなわち、前記の第1差分信号の取得の操作を行う。前記第2伝送信号は、光信号或いは音波信号を用いてもよい。
【0036】
具体的には、本発明の実施例において、第2伝送信号と前記第1伝送信号とは、同一の信号発生器を共有されてもよいし、別々の信号発生器を用いてもよい。例えば、一実施例において、第1伝送信号と第2伝送信号は、それぞれ可視光信号発生器からの可視光信号、赤外光信号発生器からの赤外光信号でもよい。本発明の上述の或いは後述する実施例に記載の光信号は、可視光信号、赤外光信号、紫外光信号のいずれかの一つ以上を含み、上述の或いは後述する実施例に記載の音波信号は、超低周波音、可聴音波和超音波のいずれかの一つ以上を含み、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることを理解されたい。
【0037】
上述の場合には、「受信装置(又は信号受信器)によるモバイル端末の認証」作業は、「モバイル端末が送信装置(又は信号送信器)経由で受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報を送信し、受信装置(又は信号受信器)に対応する操作を実施させる」という作業を行う前に実施終了するために、モバイル端末及びその利用者の合法性を確認した後で、受信装置(又は信号受信器)より指示された操作を実施する。それによって、光通信或いは音波通信の安全性を向上させる。また、受信装置(又は信号受信器)から送信装置(又は信号送信器)に第3コマンド情報を返却する方式としては、無線、可視光または不可視光の通信方式を用いてもよい。例えば、赤外光で前記第3コマンド情報を運ぶ設計案を考えれば、赤外線受信モジュールのようなコンパクトで低消費電力な構成を実現できるメリットはあるが、可視光での第3コマンド情報返却によるモバイル端末の利用者への視覚的な妨害感を軽減することができる。
【0038】
より安全的に考えれば、他の一つ実施可能な方式を提供可能となる。すなわち、本発明の実施例において、ステップS102を行う前の前記送信方法は、
データ伝送インタフェースから出力された、認証情報を持つ第2差分信号を取得するステップS202と、
取得された第2差分信号に基づいて、認証情報をもつ第2伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に第2伝送信号を送信するステップS204と、を含む送信方法であって、
前記認証情報は、受信装置(又は信号受信器)がモバイル端末を認証する情報であり、受信装置(又は信号受信器)は認証情報に基づいて第3コマンド情報を返却し、第2伝送信号は光信号または音波信号であること、を備えるものである。
【0039】
さらに、ステップS102は、第3コマンド情報を受信、認証し、認証に成功すると、第1差分信号を取得するステップS302であってもよい。
【0040】
上記の実施形態と異なる点は、本実施例において、ステップS206ではなく、ステップS302を用いることである。すなわち、本実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、受信装置(又は信号受信器)によるモバイル端末の認証が成功したという情報である第3コマンド情報を受信した後、直接に第1差分信号を取得し、第1伝送信号を生成、送信する操作を行うことではなく、返却されてきた第3コマンド情報を認証し、認証に成功した場合、第1差分信号を取得することである。この場合には、二回の確認を取っているため、光通信或いは音波通信の信頼性を向上させる一方、より複雑な認証論理を組み合わせることができる。例えば、本発明の一実施例において、予めにモバイル端末に割り当てられる認証情報は、前記認証情報のままではなく、暗号化アルゴリズムである。前記認証情報は、モバイル端末より生成されるランダムコード、及びモバイル端末が前記暗号化アルゴリズムに基づいて、前記ランダムコードを扱って得られる第1コード値を含んでもよい。受信装置(又は信号受信器)は、送信装置(又は信号送信器)から送信された、第2伝送信号に含まれているランダムコードを受信し、同様な暗号化アルゴリズムで、前記ランダムコードを扱い、第2コード値を得られ、また、前記第2コード値を第3コマンド情報として送信装置(又は信号送信器)に返却する。返却された第2コード値と認証情報に含まれる第1コード値とが一致であれば、認証成功と判断し、引き続いて、ステップS302に入り、第1差分信号の操作の取得を行う。そうでない場合は、認証失敗と判断する。つまり、本発明の実施例において、ステップS302における第3コマンド情報の受信・認証ステップは、
第3コマンド情報を受信し、受信された第3コマンド情報と認証情報とが一致するかどうかを判定し、一致していることであれば、認証成功と判断するステップS402を含んでもよい。
【0041】
この場合には、認証情報が特定のものではないので、簡単に解読できなく、光通信或いは音波通信の安全性を高めることができる。もちろん、上記はあくまで例示であり、本発明の他の実施例によって、様々な第3コマンド情報と認証情報との一致性確認方法、認証方法、また、送信装置(又は信号送信器)ではなく、モバイル端末を用いて返却された第3コマンド情報の認証作業実施、などがあるが、ここでは、説明を省略する。
【0042】
上記の実施形態のほかに、本発明の実施例における第1コマンド情報自体は、認証情報でもよい。受信装置(又は信号受信器)は、前記第1コマンド情報或いは認証情報を受信すると、前記認証情報に基づいて、モバイル端末或いはその利用者を認証し、認証に成功した場合、例えば、予め設定された認証情報に対応する操作、などを行う。
【0043】
また、モバイル端末を認証する認証情報としては、第1コマンド情報と合わせて第1差分信号に含まれ、送信装置(又は信号送信器)に送信され、さらに、送信装置(又は信号送信器)経由で受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報及び認証情報を有する第1伝送信号を送信されてもよい。また、第1差分信号及び第1伝送信号に加えて受信装置(又は信号受信器)が実施する操作に対応するパラメーター情報を追加してもよい。例えば、本発明の一実施例に記載のステップS104において、取得された第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成するステップは、
第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報と認証情報を有する第1伝送信号を生成するステップS502、または、
第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報とパラメーター情報を有する第1伝送信号を生成するステップS504、または、
第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有する第1伝送信号を生成するステップS506を含み、
第1差分信号は、認証情報及び/またはパラメーター情報をさらに有し、認証情報は、受信装置(又は信号受信器)がモバイル端末を認証する情報であり、認証成功と判断した場合、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報に対応する操作を実施させ、パラメーター情報は、受信装置(又は信号受信器)が取得される、操作に対応する一つまたは複数の操作パラメーターを含むこと、を備える。
【0044】
「支払い時」の場面を例として説明する。認証情報は、お客様が当面使用されている取引先のパスワードであってもよいし、パラメーター情報は、例えば、取引先のアカウントや取引先のキャッシュカードの口座番号、当該取引先に対応する取引先IDであってもよい。お客様が支払い内容をよく確認し、「了解」のボタンを押すと、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び第1コマンド情報(受信装置(又は信号受信器)とするPOS機器に所定の金額を差し引く操作を実施させる指示情報)を有する第1差分信号、または、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及びデータ伝送インタフェースに接続されている送信装置(又は信号送信器)に第1コマンド情報を送信させる第2コマンド情報を有する第1差分信号をデータ伝送インタフェースからモバイル端末に出力する。送信装置(又は信号送信器)は、上記の何れかの第1差分信号を取得すると、取得された第1差分信号に基づいて該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び前記第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成し、前記POS機器に送信し、POS機器は受信された第1伝送信号に基づいて、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び第1コマンド情報を取得し、また、該当する取引先のパスワード、前記取引先IDをもって第1コマンド情報による所定金額の控除操作を完了する。すなわち、POS機器は、決済業務プラットフォームに上記のようなパラメーターを有する支払い要望を送信することができる。
【0045】
認証情報或いはパラメーター情報に係わる本発明の実施例において、第1伝送信号は、指示用の第1コマンド情報を有しなければならないが、上述のように、第1伝送信号は認証情報とパラメーター情報の何れかの一つ若しくは両方を有してもよいし、同様に、第1差分信号は、第1コマンド情報を有してもよいし、第2コマンド情報を有していてもよいし、さらに、認証情報とパラメーター情報の何れかの一つ若しくは両方を有してもよいが、本発明はこれらに限定されないことを理解されたい。さらに、信号を効率的に伝送することができること、光通信や音波通信の安全性を強化するために、第1差分信号及び第1伝送信号に含まれる上記情報に対して、1つ若しくはそれ以上の情報と組み合わせる形で、同時又は別々に暗号化及び/または符号化処理を行うことができる。
【0046】
具体的には、本発明の実施例に記載の第1伝送信号に対して、少なくとも以下の一つの方法を用いて、暗号化及び/または符号化処理を行う。
【0047】
1)認証情報とパラメーター情報を有さなく、第1コマンド情報を有している第1差分信号であれば、ステップS104における取得された第1差分信号に基づいて第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成するステップであって、
第1差分信号から第1コマンド情報を取得するステップS602と、
取得された第1コマンド情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS604と、を含む。
【0048】
2)第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有さなく、第2コマンド情報を有している第1差分信号であれば、ステップS104における、取得された第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成するステップであって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得するステップS606と、
取得された第1コマンド情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS608と、を含む。
【0049】
3)パラメーター情報を有さなく、第1コマンド情報と認証情報を有している第1差分信号であれば、ステップS502であって、
第1差分信号から第1コマンド情報と認証情報を取得するステップS612と、
取得された第1コマンド情報と認証情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報及び/または認証情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及び認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS614と、を含む。
【0050】
4)第1コマンド情報とパラメーター情報を有さなく、第2コマンド情報と認証情報を有している第1差分信号であれば、ステップS502であって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号から認証情報を取得するステップS616と、
取得された第1コマンド情報と認証情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報及び/または認証情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及び認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS618と、を含む。
【0051】
5)認証情報を有さなく、第1コマンド情報とパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、ステップS504であって、
第1差分信号から第1コマンド情報とパラメーター情報を取得するステップS622と、
取得された第1コマンド情報とパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報及び/またはパラメーター情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及びパラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS624と、を含む。
【0052】
6)第1コマンド情報と認証情報を有さなく、第2コマンド情報とパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、ステップS504であって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号からパラメーター情報を取得するステップS626と、
取得された第1コマンド情報とパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報及び/またはパラメーター情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及びパラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS628と、含む。
【0053】
7)第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、ステップS506であって、
第1差分信号から第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を取得するステップS632と、
取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報の何れかの一つ又は複数の情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報、パラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報、及び第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS634と、含む。
【0054】
8)第1コマンド情報を有さなく、第2コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、ステップS506であって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号から認証情報とパラメーター情報を取得するステップS636と、
取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報の何れかの一つ又は複数の情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報、パラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報、及び第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成するステップS638と、を含む。
【0055】
上記の8つの状況に分けて暗号化及び/または符号化処理を別々に説明することによって、本発明は、第1伝送信号に関する実施可能な送信方法提案を提供可能となる。さらに、本発明の他の実施例において、モバイル端末は、データ伝送インタフェースから出力される第1差分信号及び第1差分信号に含まれる第1/第2のコマンド情報、及び/または認証情報、及び/またはパラメーター情報を繰り上げて暗号化されてもよい。また、選択肢として、第1コマンド情報は暗号化処理された一つ又は複数の命令コードを含むこと及び/または、認証情報は暗号化処理された一つ又は複数の認証コードを含むこと及び/または、パラメーター情報は暗号化処理された一つ又は複数の数値コードを含む。
【0056】
上述の実施例に記載の暗号化方法・符号化方法は、たくさんの実施可能案がある。例えば、本発明のある実施例において、暗号化方式は、高級暗号化基準AESアルゴリズムを用いてもよいし、符号化方式は非ゼロ復帰NRZ符号を用いて、さらに、符号化したものをクループ化する。また、第1伝送信号にとって、グループ毎の「0」は、消灯中、「1」は点灯中を表し、「0」と「1」間の間隔は、グループ内の時間間隔であり、グループ同士の間隔はグループ同士の時間間隔である。従って、伝送している間に、前記グループ同士の時間間隔が前記グループ内の時間間隔より大きいことに設計すれば、有効信号と無効領域に分けることができ、信号がグループ化にされた場合に、信号が反転して誤読されるのを防止でき、対向側の認証装置から第1伝送信号を問題なく受信し、復号化することができる。
【0057】
もちろん、上記はあくまで例示であり、本発明の実施例において、異なっている暗号化・符号化の組み合わせを用いてもよい。例えば、本発明のある実施例において、非ゼロ復帰逆転NRZI符号の符号化方式、又はマンチェスタ符号化方式を用いてもよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0058】
以下、上記説明により、前記コマンド情報の送信方法に関する実施形態を、実施例に基づいて詳しく説明する。
【0059】
まず、実際の信号の伝送によって発生する可能性ある減衰や干渉などの問題を考えなければならない。送信装置(又は信号送信器)でも受信装置(又は信号受信器)でも装置同士の距離がある一定の距離でなければ関連の機能を起動できない設計を用いてもよい。例えば、本発明の実施例において、送信装置(又は信号送信器)にとって、ステップS102であって、
モバイル端末と受信装置(又は信号受信器)間の距離が予め設定される距離閾値より小さいことを表す識別信号を受信すると、第1差分信号を取得するステップS702、及び/または、
前記受信装置(又は信号受信器)から送信されたトリガー信号を受信すると、前記第1差分信号を取得するステップS704、を含んでもよい。
【0060】
また、送信装置(又は信号送信器)は、識別信号を受信してから第1差分信号を取得してもよい。前記識別信号は、受信装置(又は信号受信器)から送信された、モバイル端末又は送信装置(又は信号送信器)と前記受信装置(又は信号受信器)間の距離が予め設定されたある距離閾値より小さいことを表す信号でもよい。このうちに、前記受信装置(又は信号受信器)から第3コマンド情報を返却する方式に対して、受信装置(又は信号受信器)は、無線、可視光又は赤外光のような不可視光の方式を用いて、識別信号を送信してもよい。また、受信装置(又は信号受信器)は、一定のパワーをもち、送信装置(又は信号送信器)に識別される赤外信号を識別信号として扱う。当該赤外信号の伝送によって、その信号の強度が、送信装置(又は信号送信器)との間の距離の増加によって減少していく。当該赤外信号の強度がある強度の閾値以下になると、該当距離にある、モバイル端末に接続されている送信装置(又は信号送信器)は、前記識別信号を識別するが、識別できる確率があまり高くない。これにより、該当距離以外にある送信装置(又は信号送信器)は、通常は、第1差分信号の取得及びその後の第1伝送信号の送信動作をしないことになっているため、送信装置(又は信号送信器)の消耗電力の更なる低減を図ることができる。さらに、送信装置(又は信号送信器)は、受信装置(又は信号受信器)からの識別信号を識別すると、識別したという旨をデータ伝送インタフェース経由でモバイル端末に通知し、モバイル端末が、例えば、モバイル端末の画面に「使用可能」という表記、やランプ点灯など方法にて利用者に知らせ、利用者が受信された表示に基づいてその次の操作を行う。一方、送信装置(又は信号送信器)は、また、受信装置(又は信号受信器)からのトリガー信号を受信してもよい。このトリガー信号は、あるトリガーの命令情報を持つものであるため、送信装置(又は信号送信器)が前記トリガーの命令を識別した後、モバイル端末に前記送信装置(又は信号送信器)が「送信可能状態」であるという命令を伝送し、モバイル端末からその旨を利用者に表示する。
【0061】
一方、本発明のある実施例において、受信装置(又は信号受信器)は、実施待ちとなっている、第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を繰り上げて送信装置(又は信号送信器)に送信し、送信装置(又は信号送信器)が前記操作説明情報をモバイル端末及び前記モバイル端末の利用者に通知し、利用者が操作説明情報から受信装置(又は信号受信器)が実施待ちとなっている操作の具体的内容、例えば、支払い業務での支払い金額、取引先の名前などを確認できる。これにより、利用者が関係の業務を確認できる同時に、利用者側の操作を例えば、「はい」「いいえ」若しくは複数選択が可能な回答の操作に簡略化でき、利用者により素敵な体験を提供できる。すなわち、本発明の実施例において、ステップS102を行う前の前記送信方法は、
第1コマンド情報及び/または第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を受信するステップS802と、
第1コマンド情報を受信すると、受信された第1コマンド情報を一時的にローカルに格納するステップS804、及び/または、
操作説明情報を受信すると、モバイル端末に操作説明情報を伝送し、モバイル端末より利用者に操作説明情報を表示させ、モバイル端末が利用者の入力情報及び/または操作説明情報に基づいて第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を生成するステップS806と、をさらに含んでもよい。
【0062】
また、本発明の実際の応用事例において、前記操作説明情報は、エンコーダー情報、時間情報、アドレス情報、利用者情報、アカウント情報、商品情報、支払い情報のうち少なくとも何れか一つを含む。支払い情報は、支払い業務のプラットフォームへのお支払い請求の操作を表す情報を含み、当該操作説明情報は、取引のシリアル番号、取引の時間情報、取引の店情報、取引者の支払い金額、取引者のアカウントID、取引者の口座残高情報、取引先の名前、取引の購買情報、トラック情報、カード番号情報のうち少なくとも何れか一つを含む。さらに、この場合には、前記第1コマンド情報に対応する操作は、ローカル又は第三者のプラットフォームに前記操作説明情報に対応する操作命令を送信する操作を含み、前記第三者のプラットフォームは、決済管理プラットフォーム、ポイント管理プラットフォーム、物流管理プラットフォームのうち少なくとも何れか一つを含む。
【0063】
さらに、本発明の実施例において、前記第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は、第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を有してもよい。例えば、利用者が口頭にて命令を出す。モバイル端末は、当該の音声による命令を対応する第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報に認識され、また、第1差分信号に埋め込み、送信装置(又は信号送信器)に送信する。特に、本発明のある実施例において、第1コマンド情報として扱う音声情報では、当該音声情報による指示する操作は、受信装置(又は信号受信器)から元の音声情報自体に復元する操作で、音声情報についても伝送可能な機能を持たせる。例えば、一実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末に入力した利用者の音声による命令、又は、当該音声による命令と、認証情報とパラメーター情報と合わせて第1伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信し、受信装置(又は信号受信器)は、受信装置(又は信号受信器)側にある人間に当該命令を音声に復元させる。また、他の実施例において、当該音声情報の伝送機能は、上記の光通信または音波通信方式の音声会話、などに用いられてもよいが、本発明は、これには限定されない。
【0064】
上記により、本発明の実施例に記載の前記コマンド情報送信方法における第1コマンド情報に対応する操作は、1)ロック解除装置にロック解除信号を出力する操作、2)支払い業務のプラットフォームに支払い請求を送信する操作、3)第2利用者に第1伝送信号から復元されて得られた音声情報を伝送する操作のうちに少なくとも何れかの一つを含む操作であって、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を含むことがわかる。本発明に係わる変形や実施形態は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれることが理解されるべきである。
【0065】
さらに、本発明の実施例において、前記受信装置(又は信号受信器)は、他のモバイル端末から構成されてもよいが、前記通信方式は、一つのモバイル端末は、前記上述コマンド情報を有する送信装置(又は信号送信器)に接続され、他の一つのモバイル端末は受信装置(又は信号受信器)として、応答を行う二つのモバイル端末による実現されることに留意されたい。さらに、二つのモバイル端末に送信及び受信の機能をそれぞれに持たせることにより、整合性の取れた二つの通信端末を提供でき、モバイル端末同士の通信は、片方向の受信又は受信することに限らない。また、通信モードの設定により、端末の何れかの役割を設定・調整することができる。
【0066】
本発明の技術的手段は、あらゆる既存の、又は今後考案される技術的手段と組み合わせて使用することができることを理解されたい。例えば、本発明の実施例において、送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末間のデータ伝送は、モバイル端末に実装される処理ロジック、また、モバイル端末に内蔵されたもの又は実装された利用者の認識機能、対話機能などの機能と組合せて実現される。これにより、上述の通信方式のあらゆるステップに、設計の必要に応じてこれらの機能を追加し、関係の作業を実施することができる。例えば、一実施例において、モバイル端末は、まず、利用者から身分識別情報、例えば、認証コード、音声パスワード、指紋、瞳孔間距離、顔画像などを取得する。モバイル端末は、前記身分識別情報をもって当該利用者を合法的な利用者に認識すると、前記データ伝送インタフェースを開放するか、またはデータ伝送インタフェースへの前記差分信号の発送動作を起動する。つまり、本発明の実施例における前記送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末との組み合わせにより、他の機能を実現されること、または、より安全な設計要望を達成できる。
【0067】
上述したように、本発明の実施例に係わる方法によれば、異なるモバイル端末と受信装置(又は信号受信器)からなるものが、少なくとも以下のような効果を得ることができる。
【0068】
1)本発明は、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどデータ伝送インタフェースを有するスマートデバイスに広く応用される。
【0069】
2)前記アダプタにより、携帯電話とタブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の双方向通信ができるようになり、情報の伝送が実現できる。
【0070】
3)データ伝送インタフェースを有する光アダプタからのアクセスにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン及びパソコンでの実名認証、モバイル決済など認証機能を実現される。
【0071】
4)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、コンピュータ端末の起動前認証ツールとして使用でき、手動でパスワードを入力する従来の方法と比べて、機密性や安全性が高くなる。
【0072】
5)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の通信を確立でき、ファイルなどの情報伝送を実現できる。
【0073】
実施例2
本発明の実施例によれば、実施例1に記載のコマンド情報の送信方法に対応するコマンド情報の受信方法を提供可能となる。
図2に示すように、当該受信方法は、
送信装置(又は信号送信器)から送信された、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を受信するステップS902と、受信された第1伝送信号に基づいて、第1コマンド情報に対応する操作を実施するステップS904と、を含む受信方法であって、モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されている前記送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得し、第2コマンド情報は送信装置(又は信号送信器)に第1伝送信号を送信させる指示情報であり、第1伝送信号は光信号又は音波信号であること、を備える。
【0074】
本発明によれば、モバイル端末のアダプタ装置を提供可能となる。前記アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイスと、信号受信器とを含む。前記ステップS902の作業手順と同じであるが、前記アダプタ装置は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されているデータ伝送インタフェースデバイス経由でデータ伝送インタフェースから出力された第1差分信号を取得・出力する。
【0075】
前記ステップS904の作業手順と同じであるが、前記アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイスに接続されている信号受信器にて、光波信号或いは音波信号を受信し、また、受信された光波信号或いは音波信号を電気信号に変換する。
【0076】
任意選択の案として、本発明の実施例に記載のステップS902を行う前の前記受信方法は、
送信装置(又は信号送信器)から送信された、認証情報をもつ第2伝送信号を受信するステップS1002と、
受信された第2伝送信号に基づいて、送信装置(又は信号送信器)に第3コマンド情報を返却し、また、返却された第3コマンド情報を送信装置(又は信号送信器)に受信された後、第1差分信号を取得すること、または、送信装置(又は信号送信器)が返却された第3コマンド情報を受信、認証し、認証に成功した場合、第1差分信号を取得するステップS1004と、をさらに含む受信方法であって、第2伝送信号は、光信号または音波信号であることを備える。
【0077】
本実施例の最適実施形態では、前記モバイル端末のアダプタ装置には、データ伝送インタフェースデバイスと信号受信器の間に接続されている処理器をさらに有してもよい。当該処理器は、信号受信器から入力された電気信号に基づいて、差分信号を生成し、出力する。
【0078】
好ましくは、前記信号受信器は、音波受信器或いは光波受信器であってもよい。音波送信器は、一つ又は複数の超低周波音、可聴音波と超音波を受信する。光波送信器は、一つ又は複数の赤外線、可視光と紫外光を受信する。
【0079】
好ましくは、前記データ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)はUSBインタフェースでもよいが、例えば、USBインタフェース、mini USBインタフェース、micro USBインタフェース、Dockインタフェースのうち少なくとも何れか一つを含んでもよい。
【0080】
さらに、本発明の実施例に記載のステップS1002は、
第2伝送信号から取得した認証情報に基づいて、予め設定されるルールに応じて認証情報に適合する第3コマンド情報を生成し、また、送信装置(又は信号送信器)に生成された第3コマンド情報を返却するステップを含んでもよい。
【0081】
任意選択の提案として、本発明の実施例におけるステップS902を行う前の前記受信方法は、
送信装置(又は信号送信器)またはモバイル端末に第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を送信し、モバイル端末より利用者に操作説明情報を表示し、モバイル端末が利用者の入力情報及び/または操作説明情報に基づいて、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を生成するステップS1102をさらに含んでもよい。
【0082】
具体的に、前記操作説明情報は、エンコーダー情報、時間情報、アドレス情報、利用者情報、アカウント情報、商品情報、支払い情報ののうち少なくとも何れか一つを含む。支払い情報は、支払い業務のプラットフォームへの支払い請求の操作を表す情報を含み、当該操作説明情報は、取引のシリアル番号、取引の時間情報、取引の店情報、取引者の支払い金額、取引者のアカウントID、取引者の口座残高情報、取引先の名前、取引の購買情報、トラック情報、カード番号情報のうち少なくとも何れか一つを含む。さらに、この場合には、前記第1コマンド情報に対応する操作は、ローカル又は第三者のプラットフォームに前記操作説明情報に対応する操作命令を送信する操作を含み、前記第三者のプラットフォームは、決済管理プラットフォーム、ポイント管理プラットフォーム、物流管理プラットフォームのうち少なくとも何れか一つを含む。
【0083】
さらに、本発明の実施例において、前記第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は、第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を有してもよい。例えば、利用者が口頭にて命令を出す。モバイル端末は、当該の音声による命令を対応する第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報に認識され、また、第1差分信号に埋め込み、送信装置(又は信号送信器)に伝送する。特に、本発明のある実施例において、第1コマンド情報として扱う音声情報では、当該音声情報による指示する操作は、受信装置(又は信号受信器)から元の音声情報自体に復元する操作で、音声情報についても伝送可能な機能を持たせる。例えば、一実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末に入力した利用者の音声による命令、又は、当該音声による命令と、認証情報とパラメーター情報と合わせて第1伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信し、受信装置(又は信号受信器)は、受信装置(又は信号受信器)側にある人間に当該命令を音声に復元させる。また、他の実施例において、当該音声情報の伝送機能は、上記の光通信または音波通信方式の音声会話、などに用いられてもよいが、本発明は、これには限定されない。
【0084】
上記により、本発明の実施例に記載の前記コマンド情報送信方法における第1コマンド情報に対応する操作は、1)ロック解除装置にロック解除信号を出力する操作、2)支払い業務のプラットフォームに支払い請求を出す操作、3)第2利用者に第1伝送信号から復元されて得られた音声情報を出力する操作のうちに少なくとも何れかの一つを含む操作であって、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を含むことがわかる。本発明に係わる変形や実施形態は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれることが理解されるべきである。
【0085】
本発明の実施例において、前記受信装置(又は信号受信器)は、モバイル端末から構成されてもよいが、前記通信方式は、一つのモバイル端末は、前記上述コマンド情報を有する送信装置(又は信号送信器)に接続され、他の一つのモバイル端末は受信装置(又は信号受信器)として、応答を行う二つのモバイル端末による実現されることに留意されたい。さらに、二つのモバイル端末に送信及び受信の機能をそれぞれに持たせることにより、整合性の取れた二つの通信端末を提供でき、モバイル端末同士の通信は、片方向の送信又は受信に限らない。また、通信モードの設定により、端末の何れかの役割を設定・調整することができる。
【0086】
上述したように、本発明の実施例に係わる装置によれば、異なるモバイル端末と受信装置(又は信号受信器)からなるものが、少なくとも以下のような効果を得ることができる。
【0087】
1)本発明は、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどデータ伝送インタフェースを有するスマートデバイスに広く応用される。
【0088】
2)前記アダプタにより、携帯電話とタブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の双方向通信ができるようになり、情報の伝送が実現できる。
【0089】
3)データ伝送インタフェースを有する光アダプタからのアクセスにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン及びパソコンでの実名認証、モバイル決済など認証機能を実現される。
【0090】
4)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、コンピュータ端末の起動前認証ツールとして使用でき、手動でパスワードを入力する従来の方法と比べて、機密性や安全性が高くなる。
【0091】
5)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の通信を確立でき、ファイルなどの情報伝送を実現できる。
【0092】
本発明の実施例において、前記の光信号は可視光信号、赤外光信号、紫外光信号のうち少なくとも何れか1つを含み、前記音波信号は超低周波音、可聴音波和超音波のうち少なくとも何れか1つを含むことを理解されたい。
【0093】
実施例3
本発明の実施例によれば、実施例1に記載の送信方法と同じコマンド情報の送信装置(又は信号送信器)を提供可能となる。
図3に示すように、当該送信装置(又は信号送信器)は、
1)モバイル端末のデータ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得する第一取得ユニット1202と、
2)取得された第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成し、受信装置に前記第1伝送信号を送信する第1伝送ユニット1204と、を含む送信装置であって、
前記第1コマンド情報は受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報であり、第2コマンド情報は受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報に送信させる指示情報であり、前記第1伝送信号は光信号或いは音波信号であること、を備える。
【0094】
本発明は、コマンド情報をモバイル端末から受信装置(又は信号受信器)に伝送されることを実現できる装置を提供することを目的とすることが理解されるべきである。そして、前記コマンド情報は前記受信装置(又は信号受信器)に前記コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報であれば、モバイル端末による利用者の操作によって、受信装置(又は信号受信器)に一つ或いは一つ以上の操作を行う旨を通知することができる。具体的に、受信装置(又は信号受信器)による作業がいろいろあるが、後述する実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これには限定されない。分かりやすいために、以下は、前記コマンド情報を第1コマンド情報と表記する。
【0095】
上記の問題に対して、現在の技術では、いろいろな解決案がある。従来のモバイル端末を例として説明する。モバイル端末は、内蔵されている無線送信モジュールからの電磁波による第1コマンド情報の送信方法にて実現される。又は、光通信方式を使用するモバイル端末である場合、モバイル端末は、フラッシュランプなどからの可視光による受信装置(又は信号受信器)への第1コマンド情報の送信方法にて、前者の問題を解決できる。但し、後者の場合は、モバイル端末に内蔵されている光送信モジュールでは、例えば、フラッシュランプ仕様がメーカによって異なるので、モバイル端末の仕様によって、該当する光通信方式を設計しなければならない。つまり、コマンド情報の送信装置(又は信号送信器)は、各モバイル端末との互換性問題がある。
【0096】
上記の問題を解決するために、本発明の実施例に記載のコマンド情報送信方法によれば、第1取得ユニット1202において、モバイル端末のデータ伝送インタフェースより出力された、第1コマンド情報を有する差分信号を取得される。さらに、前記第1コマンド情報は、受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報に対応する操作を実施させる指示情報である。
【0097】
従来の技術と異なる点は、本発明の実施例において、第1コマンド情報は、既存のモバイル端末に内蔵されているモジュール或いは装置から直接に受信装置(又は信号受信器)に送信されることではなく、モバイル端末のデータ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)から出力された差分信号を前記データ伝送インタフェースに接続されている送信装置(又は信号送信器)に伝達され、前記送信装置(又は信号送信器)によって光通信或いは音波通信の方式にて受信装置(又は信号受信器)に送信されることである。また、モバイル端末の各製造メーカーは、データ伝送インタフェース及びデータ伝送インタフェース経由での差分信号出力モードに対して、同じな設計を採用されているので、前記送信装置(又は信号送信器)とデータ伝送インタフェースとの物理的接続であっても、データ伝送インタフェースから出力される差分信号の取得・識別のデザインであっても、何れも同一或いはほぼ同じ設計案を採用されるので、モバイル端末との結合側は、既存の光通信方式は各モバイル端末との互換性が悪いという問題を解決できる。わかりやすいために、以下は、データ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報を有する前記差分信号を第1差分信号と表記する。
【0098】
具体的に、本発明の実施例において、データ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)による前記第1差分信号の伝送方式は、データ伝送インタフェースの接続部に定義されることができる。好ましくは、前記データ伝送インタフェース(又はデータ伝送インタフェースデバイス)はUSBインタフェースであってもよい。例えば、USBインタフェース、mini USBインタフェース、micro USBインタフェース、Dockインタフェースのうちの少なくとも何れかのひとつである。従来のUSBインタフェースでは、インタフェースに対する定義は、通常、同じである。すなわち、一般的には、プラス線(data+)、マイナス線(data−)、電源線(+5V)及びグランド線(GND)の電気配線を4種類設置される。また、プラス線(data+)とマイナス線(data−)間のアナログ差異によって、前記の差分信号が生じる。本発明の実施例において、前記4種類の電気配線を使って、信号を受信・送信される。例えば、電源線を用いて、電源モジュールに接続すれば、システムの動作に電気を供給されること、及びプラス線(data+)とマイナス線(data−)を送信装置(又は信号送信器)のUSBインタフェースデバイスに接続すれば、信号を取得される。
【0099】
上述の実施形態によれば、前記述送信装置(又は信号送信器)は、既存のモバイル端末にとって、外付けしたモジュールであり、既存のモバイル端末の通常設計となっていないが、設計者が今後のモバイル端末を設計する際、前記送信装置(又は信号送信器)をモバイル端末の内部に埋め込む構造として設計可能であることを理解されたい。これによって、前記データ伝送インタフェースは、よく知られるモバイル端末の外部に露出している構造、例えば、携帯のケースにあるデータ伝送インタフェースに限らず、モバイル端末の内部にある、前記埋め込まれる送信装置(又は信号送信器)に対応し、前記第1差分信号を出力するインタフェースでもよい。さらに、モバイル端末の外部にも、今後モバイル端末の内部にも設計されても、当該データ伝送インタフェースの形状や材質がいろいろあるが、本発明に記載の技術的提案の実施及び効果を影響しない限り、本発明は、これには限定されないことが理解されるべきである。
【0100】
一方、同様な考案によれば、本発明のある実施例において、モバイル端末のデータ伝送インタフェースが取得された第1差分信号は、前記第1コマンド情報を有するものではなく、送信装置(又は信号送信器)が受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報の他の一つコマンド情報を送信させる指示情報を有してもよい。これにより、第1取得ユニット1202において、前記他の一つのコマンド情報を有する第1差分信号を取得される。分かりやすいために、以下は、前記の他の一つのコマンド情報を第2コマンド情報と表記する。
【0101】
たとえば、一実施例において、第1差分信号は第1コマンド情報00001を有する。00001はコマンド番号であり、受信装置(又は信号受信器)にロック解除する作業を実施させる操作、または、ロック解除装置にロック解除する信号を送信する操作を表す。他の一つの実施例において、第1差分信号は、前記第1コマンド情報00001を有するものではなく、受信装置(又は信号受信器)に、例えば、0または1のような前記第1コマンド情報のバイナリーコードを送信させるものを有する。この場合には、送信待ちの第1コマンド情報である00001は、送信装置(又は信号送信器)のローカルに予め格納され、前記送信装置(又は信号送信器)はデータ伝送インタフェースから取得された、第2コマンド情報を有する第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報を送信する。
【0102】
もちろん、本発明の意味を理解するために、上記の実施形態を例として記載しているが、本発明は、これらに限定されていない。例えば、第1コマンド情報は、前記のコマンドコードに限らず、バイナリーコードであってよい。例えば、バイナリーコードである1の場合、受信装置(又は信号受信器)にある作業を実施させるが、バイナリーコードである0の場合、受信装置(又は信号受信器)に待機させるなど。なお、第1差分信号は、第1コマンド情報ではなく、第2コマンド情報を有する信号でもよい。この場合には、前記第1コマンド情報を送信装置(又は信号送信器)にある特定格納エリアに格納されることではなく、第1差分信号を取得する前に、前記受信装置(又は信号受信器)から送信されてきた第1コマンド情報を一時受信し、キャッシュメモリ或いはレジスターに書き込み、必要に備える。例えば、ある決済業務において、光通信或いは音波通信を行う片側は、お客さまが所持しているデータ伝送インタフェースには送信装置(又は信号送信器)が接続されているモバイル端末であるが、もう片側は販売員が受信装置(又は信号受信器)として扱われる販売端末であるPOS(Point of Sale)機器である。販売員は、まず、今回の決済の金額をお客さまに知らせると同時に、POS機器の画面に該当金額を表示させ、お客様にみせ、また、POS機器からモバイル端末の送信装置(又は信号送信器)に所定の金額を控除する操作を表す第1コマンド情報(一時的生成されたもの)を送信させる。お客様が表示された金額を確認し、問題ないと判断し、モバイル端末にある「確認」のボタンを押す。これにより、モバイル端末が利用者の入力情報に基づいて、第2コマンド情報を有する第1差分信号を生成し、当該第1差分信号をデータ伝送インタフェース経由で送信装置(又は信号送信器)に伝送する。送信装置(又は信号送信器)は入力された第1差分信号に含まれる第2コマンド情報に基づいて、POS機器に当該第1コマンド情報を返却する。POS機器は、返却された第1コマンド情報に基づいて、決済の業務を完了する。この場合には、第1コマンド情報が一時に生成されたもので、解読される可能性は極めて低いため、決済操作の終了動作に対応する第1コマンド情報をクラッキングすることによる悪意行為を防止できる。一方、第1コマンド情報をモバイル端末に書き込んでいないため、モバイル端末での悪意ソフトによる第1コマンド情報の盗用を防止でき、決済業務の安全性の更なる向上を図ることができる。
【0103】
また、本発明のある実施例において、第1コマンド情報と第2コマンド情報とを合わせて利用してもよい。すなわち、第1取得ユニット1202において、第1コマンド情報と第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得する。この場合は、第1コマンド情報と第2コマンド情報は、それぞれ異なっている方法で確認されている。例えば、ロック解除作業に対応する第1コマンド情報は、身分確認の情報を用いてもよい。モバイル端末は、当該タッチパネルから取得した指紋を指紋認識データベースに記憶されてある指紋と比較し、該当な指紋を特定すると、前記第1コマンド情報を第1差分信号に書き込む。第2コマンド情報は、利用者自分がロック解除作業に対する確認情報を用いてもよい。例えば、前記利用者が指紋を入力した後で、タッチパネルにある同一のエリアにタッチ又は押しの作業をすれば、モバイル端末は、その信号をロック解除作業に対する確認信号と認識し、第2コマンド情報をも第1差分信号に書き込み、また、第1コマンド情報と第2コマンド情報を有する第1差分信号をデータ伝送インタフェース経由で送信装置(又は信号送信器)に送信する。送信装置(又は信号送信器)は取得された前記第1差分信号に基づいて、受信装置(又は信号受信器)にロック解除作業を実施する第1コマンド情報を送信し、前記受信装置(又は信号受信器)にロック解除の作業を実施させる。上記のように、異なる2種類の確認方法によるロック解除作業は、前記の光通信或いは音波通信の信頼性を向上することができる。
【0104】
本発明の実施例に記載の前記送信方法によれば、前記或いは後述する、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報送信する通信方式は、光通信または音波通信の方式を用いてもよい。すなわち、第1取得ユニット1202において、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得する。その後、第1伝送ユニット1204において、取得された第1差分信号に基づいて、前記第1コマンド情報を有する伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に前記伝送信号を送信する。前記伝送信号は、光信号或いは音波信号であってもよい。分かりやすいために、以下は、前記の伝送信号を第1伝送信号と表記する。
【0105】
上記の方式によれば、本発明の実施例における前記送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末が結合され、各モバイル端末との互換性問題を解決でき、さらに、前記送信装置(又は信号送信器)と受信装置(又は信号受信器)の間に光通信または音波通信を実現できる。上記の二つの長所を兼ねていること、及び送信装置(又は信号送信器)に実施させるタスクのロジックが簡単で直感であることによって、構造が簡単でコストを低く製造できるため、上記の送信方法による送信装置(又は信号送信器)は、通常、利用者にも不便を与えない。
【0106】
上記の実施例において、本発明は、最も基本的な実施方法を提供している。つまり、送信装置(又は信号送信器)から、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報(前記受信装置(又は信号受信器)より対応する操作を実施させる指示情報を指す)を送信する光通信或いは音波通信の方式である。但し、より高い安全性と多機能性を追求するために、本発明の実施例において、さらに、前記コマンド情報の送信方法に、モバイル端末にある利用者を認証する認証機能をさらに追加してもよい。具体的に、前記第1コマンド情報のほかに、さらに前記受信装置(又は信号受信器)にモバイル端末の利用者若しくは前記モバイル端末を認証する認証情報を送信する。また、前記認証情報は、第1伝送信号経由で第1コマンド情報と一緒に受信装置(又は信号受信器)に送信されてもよいし、前記第1伝送信号の直前若しくは直後に他の伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信されてもよいが、本発明は、これには、限定されない。ところが、第1コマンド情報の送信ロジックでも認証情報の送信ロジックでも、両方とも受信装置(又は信号受信器)側の受信・処理ロジックと相互に対応する関係を持たなければならないが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0107】
具体的に、実施可能な実施方法として、第1取得ユニット1202の作業を行う前の前記送信装置(又は信号送信器)は、
1)データ伝送インタフェースから出力された、認証情報を有する第2差分信号を取得する第2取得ユニットと、
2)取得された第2差分信号に基づいて認証情報をもつ第2伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に第2伝送信号を送信する第2伝送ユニットと、を含む送信装置(又は信号送信器)であって、前記の認証情報は、受信装置(又は信号受信器)からモバイル端末を認証する情報であり、前記受信装置(又は信号受信器)は認証情報に基づいて、第3コマンド情報を返し、第2伝送信号は光信号或いは音波信号であること、を備えるものである。
【0108】
さらに、第1取得ユニット1202は、第3コマンド情報を受信すると、第1差分信号を取得する第1取得モジュールでもよい。
【0109】
本発明の実施例において、第1取得ユニット1202または第1取得モジュール経由で第1差分信号を取得し、また、受信装置(又は信号受信器)に第1伝送信号を送信させる動作を行う前に、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースから送信されてきた認証情報をもつ第2差分信号を受信し、受信装置(又は信号受信器)に前記認証情報をもつ第2伝送信号を送信し、受信装置(又は信号受信器)から前記モバイル端末を認証し、受信装置(又は信号受信器)による認証に成功した場合、送信装置(又は信号送信器)が第3コマンド情報を返却し、第1取得モジュールの操作、すなわち、前記の第1差分信号の取得の操作を行う。前記第2伝送信号は、光信号或いは音波信号を用いてもよい。
【0110】
具体的に、本発明の実施例において、第2伝送信号と前記第1伝送信号とは、同一の信号発生器を共有されてもよいし、別々の信号発生器を用いてもよい。例えば、一実施例において、第1伝送信号と第2伝送信号は、それぞれ可視光信号発生器からの可視光信号、赤外光信号発生器からの赤外光信号でもよい。本発明の上述の或いは後述する実施例に記載の光信号は、可視光信号、赤外光信号、紫外光信号のいずれかの一つ以上を含み、上述の或いは後述する実施例に記載の音波信号は、超低周波音、可聴音波和超音波のいずれかの一つ以上を含み、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることを理解されたい。
【0111】
上述の場合には、「受信装置(又は信号受信器)によるモバイル端末の認証」作業は、「モバイル端末が送信装置(又は信号送信器)経由で受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報を送信し、受信装置(又は信号受信器)に対応する操作を実施させる」という作業を行う前に実施終了するために、モバイル端末及びその利用者の合法性を確認した後で、受信装置(又は信号受信器)より指示された操作を実施する。それによって、光通信或いは音波通信の安全性を向上させる。また、受信装置(又は信号受信器)から送信装置(又は信号送信器)に第3コマンド情報を返却する方式としては、無線、可視光または不可視光の通信方式を用いてもよい。例えば、赤外光で前記第3コマンド情報を運ぶ設計案を考えれば、赤外線受信モジュールのようなコンパクトで低消費電力な構成を実現できるメリットはあるが、可視光での第3コマンド情報返却によるモバイル端末の利用者への視覚的な妨害感を軽減することができる。
【0112】
すなわち、本発明の実施例において、第1取得ユニット1202を使う前の前記送信装置(又は信号送信器)は、
データ伝送インタフェースから出力された、認証情報を持つ第2差分信号を取得する第2取得ユニットと、
取得された第2差分信号に基づいて、認証情報をもつ第2伝送信号を生成し、受信装置(又は信号受信器)に第2伝送信号を送信する第2伝送ユニットと、を含む送信装置であって、
前記認証情報は、受信装置(又は信号受信器)がモバイル端末を認証する情報であり、受信装置(又は信号受信器)は認証情報に基づいて第3コマンド情報を返却し、第2伝送信号は光信号または音波信号であること、を備えるものである。
【0113】
さらに、第1取得ユニット1202は、第3コマンド情報を受信、認証し、認証に成功すると、第1差分信号を取得する認証モジュールであってもよい。
【0114】
上記の実施形態と異なる点は、本実施例において、第1取得モジュールではなく、第2取得モジュールと認証モジュールを用いることである。すなわち、本実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、受信装置(又は信号受信器)によるモバイル端末の認証が成功したという情報である第3コマンド情報を受信した後、直接に第1差分信号を取得し、第1伝送信号を生成、送信する操作を行うことではなく、返却されてきた第3コマンド情報を認証し、認証に成功した場合、第1差分信号を取得することである。この場合には、二回の確認を取っているため、光通信或いは音波通信の信頼性を向上させる一方、より複雑な認証論理を組み合わせることができる。例えば、本発明の一実施例において、予めにモバイル端末に割り当てられる認証情報は、前記認証情報のままではなく、暗号化アルゴリズムである。前記認証情報は、モバイル端末より生成されるランダムコード、及びモバイル端末が前記暗号化アルゴリズムに基づいて、前記ランダムコードを扱って得られる第1コード値を含んでもよい。受信装置(又は信号受信器)は、送信装置(又は信号送信器)から送信された、第2伝送信号に含まれているランダムコードを受信し、同様な暗号化アルゴリズムで、前記ランダムコードを扱い、第2コード値を得られ、また、前記第2コード値を第3コマンド情報として送信装置(又は信号送信器)に返却する。返却された第2コード値と認証情報に含まれる第1コード値とが一致であれば、認証成功と判断し、引き続いて、第2取得モジュールによって第1差分信号の操作の取得を行う。そうでない場合は、認証失敗と判断する。つまり、本発明の実施例における認証モジュールは、
1)第3コマンド情報を受信し、受信された第3コマンド情報と認証情報とが一致するかどうかを判定し、一致していることであれば、認証成功と判断する判定用サブモジュール、を含んでもよい。
【0115】
この場合には、認証情報が特定のものではないので、簡単に解読できなく、光通信或いは音波通信の安全性を高めることができる。もちろん、上記は、一つの事例に過ぎず、本発明の他の実施例によって、様々な第3コマンド情報と認証情報との一致性確認方法、認証方法、また、送信装置(又は信号送信器)ではなく、モバイル端末を用いて返却された第3コマンド情報の認証作業実施、などがあるが、ここでは、説明を省略する。
【0116】
上記の実施形態のほかに、本発明の実施例における第1コマンド情報自体は、認証情報でもよい。受信装置(又は信号受信器)は、前記第1コマンド情報或いは認証情報を受信すると、前記認証情報に基づいて、モバイル端末或いはその利用者を認証し、認証に成功した場合、例えば、予め設定された認証情報に対応する操作、などを行う。
【0117】
また、モバイル端末を認証する認証情報としては、第1コマンド情報と合わせて第1差分信号に含まれ、送信装置(又は信号送信器)に伝送され、さらに、送信装置(又は信号送信器)経由で受信装置(又は信号受信器)に前記第1コマンド情報及び認証情報を有する第1伝送信号を送信されてもよい。また、第1差分信号及び第1伝送信号に加えて受信装置(又は信号受信器)が実施する操作に対応するパラメーター情報を追加してもよい。例えば、オプションとして、本発明の一実施例に記載の第1伝送ユニット1204は、
1)第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報と認証情報を有する第1伝送信号を生成する第1伝送モジュール、または、
2)第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報とパラメーター情報を有する第1伝送信号を生成する第2伝送モジュール、または、
3)第1差分信号に基づいて、第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有する第1伝送信号を生成する第3伝送モジュールを含み、
第1差分信号は、認証情報及び/またはパラメーター情報をさらに有し、認証情報は、受信装置(又は信号受信器)がモバイル端末を認証する情報であり、認証成功と判断した場合、受信装置(又は信号受信器)に第1コマンド情報に対応する操作を実施させ、パラメーター情報は、受信装置(又は信号受信器)が取得される、操作に対応する一つまたは複数の操作パラメーターを含むこと、を備える。
【0118】
「支払い時」の場面を例として説明する。認証情報は、お客様が当面使用されている取引先のパスワードであってもよいし、パラメーター情報は、例えば、取引先のアカウントや取引先のキャッシュカードの口座番号、当該取引先に対応する取引先IDであってもよい。お客様が支払い内容をよく確認し、「了解」のボタンを押すと、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び第1コマンド情報(受信装置(又は信号受信器)とするPOS機器に所定の金額を差し引く操作を実施させる指示情報)を有する第1差分信号、または、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及びデータ伝送インタフェースに接続されている送信装置(又は信号送信器)に第1コマンド情報を送信させる第2コマンド情報を有する第1差分信号をデータ伝送インタフェースからモバイル端末に出力する。送信装置(又は信号送信器)は、上記の何れかの第1差分信号を取得すると、取得された第1差分信号に基づいて該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び前記第1コマンド情報を有する第1伝送信号を生成し、前記POS機器に送信し、POS機器は受信された第1伝送信号に基づいて、該当する取引先のパスワード、前記取引先ID、及び第1コマンド情報を取得し、また、該当する取引先のパスワード、前記取引先IDをもって第1コマンド情報による所定金額の控除操作を完了する。すなわち、POS機器は、決済業務プラットフォームに上記のようなパラメーターを有する支払い要望を送信することができる。
【0119】
認証情報或いはパラメーター情報に係わる本発明の実施例において、第1伝送信号は、指示用の第1コマンド情報を有しなければならないが、上述のように、第1伝送信号は認証情報とパラメーター情報の何れかの一つ若しくは両方を有してもよいし、同様に、第1差分信号は、第1コマンド情報を有してもよいし、第2コマンド情報を有していてもよいし、さらに、認証情報とパラメーター情報の何れかの一つ若しくは両方を有してもよいが、本発明はこれらに限定されないことを理解されたい。さらに、信号を効率的に伝送することができること、光通信や音波通信の安全性を強化するために、第1差分信号及び第1伝送信号に含まれる上記情報に対して、1つ若しくはそれ以上の情報と組み合わせる形で、同時又は別々に暗号化及び/または符号化処理を行うことができる。
【0120】
具体的には、本発明の実施例に記載の第1伝送信号に対して、少なくとも以下の一つの方法を用いて、暗号化及び/または符号化処理を行う。
【0121】
1)認証情報とパラメーター情報を有さなく、第1コマンド情報を有している第1差分信号であれば、第1伝送ユニット1204であって、
第1差分信号から第1コマンド情報を取得する第1取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第1処理サブモジュールと、を含む。
【0122】
2)第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有さなく、第2コマンド情報を有している第1差分信号であれば、第1伝送ユニット1204であって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得する第2取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第2処理サブモジュールと、を含む。
【0123】
3)パラメーター情報を有さなく、第1コマンド情報と認証情報を有している第1差分信号であれば、第1伝送ユニットであって、
第1差分信号から第1コマンド情報と認証情報を取得する第3取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報と認証情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報及び/または認証情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及び認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第3処理サブモジュールと、を含む。
【0124】
4)第1コマンド情報とパラメーター情報を有さなく、第2コマンド情報と認証情報を有している第1差分信号であれば、第1伝送ユニットであって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号から認証情報を取得する第4取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報と認証情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報及び/または認証情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及び認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第4処理サブモジュールと、を含む。
【0125】
5)認証情報を有さなく、第1コマンド情報とパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、第2伝送ユニットであって、
第1差分信号から第1コマンド情報とパラメーター情報を取得する第5取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報とパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報及び/またはパラメーター情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及びパラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第5処理サブモジュールと、を含む。
【0126】
6)第1コマンド情報と認証情報を有さなく、第2コマンド情報とパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、第2伝送ユニットであって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号からパラメーター情報を取得する第6取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報とパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報及び/またはパラメーター情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報、及びパラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第6処理サブモジュールと、含む。
【0127】
7)第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、第3伝送ユニットであって、
第1差分信号から第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を取得する第7取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するもの、または、取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報の何れかの一つ又は複数の情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報、パラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報、及び第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第7処理サブモジュールと、含む。
【0128】
8)第1コマンド情報を有さなく、第2コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報を有している第1差分信号であれば、第3伝送ユニットであって、
予め受信された及び/またはローカルに仮格納されている第1コマンド情報を取得し、第1差分信号から認証情報とパラメーター情報を取得する第8取得サブモジュールと、
取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報に基づいて第1伝送信号を生成するステップ、または、取得された第1コマンド情報、認証情報及びパラメーター情報の何れかの一つ又は複数の情報を暗号化及び/または符号化処理を行い、認証情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した認証情報、パラメーター情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施したパラメーター情報、及び第1コマンド情報若しくは暗号化及び/または符号化処理を施した第1コマンド情報の何れかの一つの情報に基づいて、第1伝送信号を生成する第8処理サブモジュールと、を含む。
【0129】
上記の8つの状況に分けて暗号化及び/または符号化処理を別々に説明することによって、本発明は、第1伝送信号に関する実施可能な送信方法提案を提供可能となる。さらに、本発明の他の実施例において、モバイル端末は、データ伝送インタフェースから出力される第1差分信号及び第1差分信号に含まれる第1/第2のコマンド情報、及び/または認証情報、及び/またはパラメーター情報を繰り上げて暗号化されてもよい。また、選択肢として、第1コマンド情報は暗号化処理された一つ又は複数の命令コードを含むこと及び/または、認証情報は暗号化処理された一つ又は複数の認証コードを含むこと及び/または、パラメーター情報は暗号化処理された一つ又は複数の数値コードを含む。
【0130】
上述の実施例に記載の暗号化方法・符号化方法は、たくさんの実施可能案がある。例えば、本発明のある実施例において、暗号化方式は、高級暗号化基準AES(Advanced Encryption Standard)アルゴリズムを用いてもよいし、符号化方式は非ゼロ復帰NRZ(No Return Zero)符号を用いて、さらに、符号化したものをクループ化する。また、第1伝送信号にとって、グループ毎の「0」は、消灯中、「1」は点灯中を表し、「0」と「1」間の間隔は、グループ内の時間間隔であり、グループ同士の間隔はグループ同士の時間間隔である。従って、伝送している間に、前記グループ同士の時間間隔が前記グループ内の時間間隔より大きいことに設計すれば、有効信号と無効領域に分けることができ、信号がグループ化にされた場合に、信号が反転して誤読されるのを防止でき、対向側の認証装置から第1伝送信号を問題なく受信し、復号化することができる。
【0131】
もちろん、上記はあくまで例示であり、本発明の実施例において、異なっている暗号化・符号化の組み合わせを用いてもよい。例えば、本発明のある実施例において、非ゼロ復帰逆転NRZI(No Return Zero Inverse)符号の符号化方式、又はマンチェスタ符号化方式を用いてもよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0132】
以下は、上記説明により、前記コマンド情報の送信装置(又は信号送信器)に関する実施形態を、実施例に基づいて詳しく説明する。
【0133】
まず、実際の信号の伝送によって発生する可能性ある減衰や干渉などの問題を考えなければならない。送信装置(又は信号送信器)でも受信装置(又は信号受信器)でも装置同士の距離がある一定の距離でなければ関連の機能を起動できない設計を用いてもよい。例えば、本発明の実施例において、送信装置(又は信号送信器)にとって、第1取得ユニット1202であって、
1)モバイル端末と受信装置(又は信号受信器)間の距離が予め設定される距離閾値より小さいことを表す識別信号を受信すると、第1差分信号を取得するもの、及び/または、前記受信装置(又は信号受信器)から送信されたトリガー信号を受信すると、前記第1差分信号を取得する第3取得モジュール、を含んでもよい。
【0134】
また、送信装置(又は信号送信器)は、識別信号を受信してから第1差分信号を取得してもよい。前記識別信号は、受信装置(又は信号受信器)から送信された、モバイル端末又は送信装置(又は信号送信器)と前記受信装置(又は信号受信器)間の距離が予め設定されたある距離閾値より小さいことを表す信号でもよい。このうちに、前記受信装置(又は信号受信器)から第3コマンド情報を返却する方式に対して、受信装置(又は信号受信器)は、無線、可視光又は赤外光のような不可視光の方式を用いて、識別信号を送信してもよい。また、受信装置(又は信号受信器)は、一定のパワーをもち、送信装置(又は信号送信器)に識別される赤外信号を識別信号として扱う。当該赤外信号の伝送によって、その信号の強度が、送信装置(又は信号送信器)との間の距離の増加によって減少していく。当該赤外信号の強度がある強度の閾値以下になると、該当距離にある、モバイル端末に接続されている送信装置(又は信号送信器)は、前記識別信号を識別するが、識別できる確率があまり高くない。これにより、該当距離以外にある送信装置(又は信号送信器)は、通常は、第1差分信号の取得及びその後の第1伝送信号の送信動作をしないことになっているため、送信装置(又は信号送信器)の消耗電力の更なる低減を図ることができる。さらに、送信装置(又は信号送信器)は、受信装置(又は信号受信器)からの識別信号を識別すると、識別したという旨をデータ伝送インタフェース経由でモバイル端末に通知し、モバイル端末が、例えば、モバイル端末の画面に「使用可能」という表記、やランプ点灯など方法にて利用者に知らせ、利用者が受信された表示に基づいてその次の操作を行う。一方、送信装置(又は信号送信器)は、また、受信装置(又は信号受信器)からのトリガー信号を受信してもよい。このトリガー信号は、あるトリガーの命令情報を持つものであるため、送信装置(又は信号送信器)が前記トリガーの命令を識別した後、モバイル端末に前記送信装置(又は信号送信器)が「送信可能状態」であるという命令を送信し、モバイル端末からその旨を利用者に表示する。
【0135】
一方、本発明のある実施例において、受信装置(又は信号受信器)は、実施待ち、第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を繰り上げて送信装置(又は信号送信器)に送信し、送信装置(又は信号送信器)が前記操作説明情報をモバイル端末及び前記モバイル端末の利用者に通知し、利用者が操作説明情報から受信装置(又は信号受信器)が実施待ちとなっている操作の具体的内容、例えば、支払い業務での支払い金額、取引先の名前などを確認できる。これにより、利用者が関係の業務を確認できる同時に、利用者側の操作を例えば、「はい」「いいえ」若しくは複数選択が可能な回答の操作に簡略化でき、利用者により素敵な体験を提供できる。すなわち、本発明の実施例に記載の前記送信装置(又は信号送信器)は、
1)第1コマンド情報及び/または第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を受信する受信ユニットと、
2)第1コマンド情報を受信すると、受信された第1コマンド情報を一時的にローカルに格納する記憶ユニット、及び/または、
3)操作説明情報を受信すると、モバイル端末に操作説明情報を伝送し、モバイル端末より利用者に操作説明情報を表示させ、モバイル端末が利用者の入力情報及び/または操作説明情報に基づいて第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を生成する第3伝送ユニットと、をさらに含んでもよい。
【0136】
また、本発明の実際の応用事例において、前記操作説明情報は、エンコーダー情報、時間情報、アドレス情報、利用者情報、アカウント情報、商品情報、支払い情報のうち少なくとも何れか1つを含む。支払い情報は、支払い業務のプラットフォームへの支払い請求の操作を表す情報を含み、当該操作説明情報は、取引のシリアル番号、取引の時間情報、取引の店情報、取引者の支払い金額、取引者のアカウントID、取引者の口座残高情報、取引先の名前、取引の購買情報、トラック情報、カード番号情報のうち少なくとも何れか1つを含む。さらに、この場合には、前記第1コマンド情報に対応する操作は、ローカル又は第三者のプラットフォームに前記操作説明情報に対応する操作命令を送信する操作を含み、前記第三者のプラットフォームは、決済管理プラットフォーム、ポイント管理プラットフォーム、物流管理プラットフォームのうち少なくとも何れか1つを含む。
【0137】
さらに、本発明の実施例において、前記第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は、第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を有してもよい。例えば、利用者が口頭にて命令を出す。モバイル端末は、当該の音声による命令を対応する第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報に認識され、また、第1差分信号に埋め込み、送信装置(又は信号送信器)に伝送する。特に、本発明のある実施例において、第1コマンド情報として扱う音声情報では、当該音声情報による指示する操作は、受信装置(又は信号受信器)から元の音声情報自体に復元する操作で、音声情報についても伝送可能な機能を持たせる。例えば、一実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末に入力した利用者の音声による命令、又は、当該音声による命令と、認証情報とパラメーター情報と合わせて第1伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信し、受信装置(又は信号受信器)は、受信装置(又は信号受信器)側にある人間に当該命令を音声に復元させる。また、他の実施例において、当該音声情報の伝送機能は、上記の光通信または音波通信方式の音声会話、などに用いられてもよいが、本発明は、これには限定されない。
【0138】
上記により、本発明の実施例に記載の前記コマンド情報送信装置における第1コマンド情報に対応する操作は、1)ロック解除装置にロック解除信号を出力する操作、2)支払い業務のプラットフォームに支払い請求を出す操作、3)第2利用者に第1伝送信号から復元されて得られた音声情報を伝送する操作のうちに少なくとも何れかの一つを含む操作であって、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を含むことがわかる。本発明に係わる変形や実施形態は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれることが理解されるべきである。
【0139】
さらに、本発明の実施例において、前記受信装置(又は信号受信器)は、モバイル端末から構成されてもよいが、前記通信方式は、一つのモバイル端末は、前記上述コマンド情報を有する送信装置(又は信号送信器)に接続され、他の一つのモバイル端末は受信装置(又は信号受信器)として、応答を行う二つのモバイル端末による実現されることに留意されたい。さらに、二つのモバイル端末に送信及び受信の機能をそれぞれに持たせることにより、整合性の取れた二つの通信端末を提供でき、モバイル端末同士の通信は、片方向の受信又は受信することに限らない。また、通信モードの設定により、端末の何れかの役割を設定・調整することができる。
【0140】
本発明の技術的手段は、あらゆる既存の、又は今後考案される技術的手段と組み合わせて使用することができることを理解されたい。例えば、本発明の実施例において、送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末間のデータ伝送は、モバイル端末に実装される処理ロジック、また、モバイル端末に内蔵されたもの又は実装された利用者の認識機能、対話機能などの機能と組合せて実現される。これにより、上述の通信方式のあらゆるステップに、設計の必要に応じてこれらの機能を追加し、関係の作業を実施することができる。例えば、一実施例において、モバイル端末は、まず、利用者から身分識別情報、例えば、認証コード、音声パスワード、指紋、瞳孔間距離、顔画像などを取得する。モバイル端末は、前記身分識別情報をもって当該利用者を合法的な利用者に認識すると、前記データ伝送インタフェースを開放するか、またはデータ伝送インタフェースへの前記差分信号の発送動作を起動する。つまり、本発明の実施例における前記送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末との組み合わせにより、他の機能を実現されること、または、より安全な設計要望を達成できる。
【0141】
上述したように、本発明の実施例に係わる装置によれば、異なるモバイル端末と受信装置(又は信号受信器)からなるものが、少なくとも以下のような効果を得ることができる。
【0142】
1)本発明は、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどデータ伝送インタフェースを有するスマートデバイスに広く応用される。
【0143】
2)前記アダプタにより、携帯電話とタブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の双方向通信ができるようになり、情報の伝送が実現できる。
【0144】
3)データ伝送インタフェースを有する光アダプタからのアクセスにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン及びパソコンでの実名認証、モバイル決済など認証機能を実現される。
【0145】
4)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、コンピュータ端末の起動前認証ツールとして使用でき、手動でパスワードを入力する従来の方法と比べて、機密性や安全性が高くなる。
【0146】
5)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の通信を確立でき、ファイルなどの情報伝送を実現できる。
【0147】
実施例4
本発明の実施例によれば、実施例2に記載の受信方法に対応するコマンド情報の受信装置を提供可能となる。
図4に示すように、当該受信装置は、
1)送信装置から送信された、第1コマンド情報を有する第1伝送信号を受信する第1受信ユニット1302と、
2)受信された第1伝送信号に基づいて、第1コマンド情報に対応する操作を実施する処理ユニット1304と、を含む受信装置であって、
モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されている前記送信装置は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースから出力された、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を有する第1差分信号を取得し、第2コマンド情報は送信装置に第1伝送信号を送信させる指示情報であり、第1伝送信号は光信号又は音波信号であること、を備える。
【0148】
オプションとして、本発明の実施例における前記受信装置は、
1)送信装置から送信された、認証情報をもつ第2伝送信号を受信する第2受信ユニットと、
2)受信された第2伝送信号に基づいて、送信装置に第3コマンド情報を返却し、また、返却された第3コマンド情報を送信装置に受信された後、第1差分信号を取得すること、または、送信装置が返却された第3コマンド情報を受信、認証し、認証に成功した場合、第1差分信号を取得する第1伝送ユニットをさらに含む受信装置であって、第2伝送信号は、光信号または音波信号であることを備える。
【0149】
さらに、本発明の実施例において、第1伝送ユニットは、
1)第2伝送信号から取得された認証情報に基づいて、予め設定されるルールに従い、認証情報に適合する第3コマンド情報を生成し、また、送信装置に生成された第3コマンド情報を返却する伝送モジュールを含む。
【0150】
任意選択の提案として、本発明の実施例において、前記受信装置は、
1)送信装置またはモバイル端末に第1コマンド情報に対応する操作を表す操作説明情報を送信し、モバイル端末より利用者に操作説明情報を表示し、モバイル端末が利用者の入力情報及び/または操作説明情報に基づいて、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報を生成する第2伝送ユニットをさらに含む。
【0151】
具体的に、前記操作説明情報は、エンコーダー情報、時間情報、アドレス情報、利用者情報、アカウント情報、商品情報、支払い情報ののうち少なくとも何れか一つを含む。支払い情報は、支払い業務のプラットフォームへのお支払い請求の操作を表す情報を含み、当該操作説明情報は、取引のシリアル番号、取引の時間情報、取引の店情報、取引者の支払い金額、取引者のアカウントID、取引者の口座残高情報、取引先の名前、取引の購買情報、トラック情報、カード番号情報のうち少なくとも何れか一つを含む。さらに、この場合には、前記第1コマンド情報に対応する操作は、ローカル又は第三者のプラットフォームに前記操作説明情報に対応する操作命令を送信する操作を含み、前記第三者のプラットフォームは、決済管理プラットフォーム、ポイント管理プラットフォーム、物流管理プラットフォームのうち少なくとも何れか一つを含む。
【0152】
さらに、本発明の実施例において、前記第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は、第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を有してもよい。例えば、利用者が口頭にて命令を出す。モバイル端末は、当該の音声による命令を対応する第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報に認識され、また、第1差分信号に埋め込み、送信装置(又は信号送信器)に伝送する。特に、本発明のある実施例において、第1コマンド情報として扱う音声情報では、当該音声情報による指示する操作は、受信装置(又は信号受信器)から元の音声情報自体に復元する操作で、音声情報についても伝送可能な機能を持たせる。例えば、一実施例において、送信装置(又は信号送信器)は、モバイル端末に入力した利用者の音声による命令、又は、当該音声による命令と、認証情報とパラメーター情報と合わせて第1伝送信号経由で受信装置(又は信号受信器)に送信し、受信装置(又は信号受信器)は、受信装置(又は信号受信器)側にある人間に当該命令を音声に復元させる。また、他の実施例において、当該音声情報の伝送機能は、上記の光通信または音波通信方式の音声会話、などに用いられてもよいが、本発明は、これには限定されない。
【0153】
上記により、本発明の実施例に記載の前記コマンド情報送信方法における第1コマンド情報に対応する操作は、1)ロック解除装置にロック解除信号を出力する操作、2)支払い業務のプラットフォームに支払い請求を出す操作、3)第2利用者に第1伝送信号から復元されて得られた音声情報を伝送する操作のうちに少なくとも何れかの一つを含む操作であって、第1コマンド情報及び/または第2コマンド情報は第1利用者からモバイル端末に入力する音声情報を含むことがわかる。本発明に係わる変形や実施形態は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれることが理解されるべきである。
【0154】
本発明の実施例において、前記受信装置(又は信号受信器)は、モバイル端末から構成されてもよいが、前記通信方式は、一つのモバイル端末は、前記上述コマンド情報を有する送信装置(又は信号送信器)に接続され、他の一つのモバイル端末は受信装置(又は信号受信器)として、応答を行う二つのモバイル端末による実現されることに留意されたい。さらに、二つのモバイル端末に送信及び受信の機能をそれぞれに持たせることにより、整合性の取れた二つの通信端末を提供でき、モバイル端末同士の通信は、片方向の受信又は受信することに限らない。また、通信モードの設定により、端末の何れかの役割を設定・調整することができる。
【0155】
上述したように、本発明の実施例に係わる装置によれば、異なるモバイル端末と受信装置(又は信号受信器)からなるものが、少なくとも以下のような効果を得ることができる。
【0156】
1)本発明は、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどデータ伝送インタフェースを有するスマートデバイスに広く応用される。
【0157】
2)前記アダプタにより、携帯電話とタブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の双方向通信ができるようになり、情報の伝送が実現できる。
【0158】
3)データ伝送インタフェースを有する光アダプタからのアクセスにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン及びパソコンでの実名認証、モバイル決済など認証機能を実現される。
【0159】
4)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、コンピュータ端末の起動前認証ツールとして使用でき、手動でパスワードを入力する従来の方法と比べて、機密性や安全性が高くなる。
【0160】
5)データ伝送インタフェースを有する光アダプタにより、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコンやパソコンなどのスマートデバイスとの間の通信を確立でき、ファイルなどの情報伝送を実現できる。
【0161】
本発明の実施例において、前記の光信号は可視光信号、赤外光信号、紫外光信号のうち少なくとも何れか1つを含み、前記音波信号は超低周波音、可聴音波和超音波のうち少なくとも何れか1つを含むことを説明されたい。
【0162】
本発明に記載の好適な実施例は、例を挙げて発明のより好ましい具体的な実施方法を説明するものであるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではないことに留意されたい。
【0163】
実施例5
本発明の実施例5によれば、前記実施例1に記載のコマンド情報の送信方法に係わるモバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されているアダプタ装置を提供可能となる。
図5に示すように、当該アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイス102と信号送信器104とを含む。
【0164】
1)データ伝送インタフェースデバイス102は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されており、データ伝送インタフェースから出力される差分信号を取得し、出力する。
【0165】
2)信号送信器104は、データ伝送インタフェースデバイスに接続されており、光信号又は音波信号を送信する。
【0166】
上記の信号送信器は、前記実施例1に記載の送信装置と同一または類似の機能を有するものであるが、実施例1に記載の内容に制約されないことを説明されたい。
【0167】
本発明によって解決されるべき問題の一つは、アダプタ装置は、モバイル端末から受信装置(又は信号受信器)への情報伝送、及び当該情報が光信号又は音波信号に含まれることを実現できるアダプタ装置を提供することを目的とすることを説明されたい。具体的には、当該情報は、受信装置(又は信号受信器)に対応する操作を実施させる指示情報であるコマンド情報でもよいし、放送情報、認証情報などの別の種類の情報でもよい。その情報も、例えば、数字情報、文字情報、音声情報、図形情報などいろいろな内容があってもよいし、前記コマンド情報に対応する操作もいろいろあってもよいが、本発明は、これらに限定されない。
【0168】
上記の問題に対して、現在の技術では、いろいろな解決案がある。従来のモバイル端末を例として説明する。モバイル端末は、内蔵されている無線送信モジュールからの電磁波による第1コマンド情報の送信方法にて実現される。又は、光通信方式を使用するモバイル端末である場合、モバイル端末は、フラッシュランプなどからの可視光による受信装置(又は信号受信器)への第1コマンド情報の送信方法にて、前記の問題を解決できる。但し、後者の場合は、モバイル端末に内蔵されている光送信モジュールでは、例えば、フラッシュランプ仕様がメーカによって異なるので、モバイル端末の仕様によって、該当する光通信方式を設計しなければならない。つまり、コマンド情報の送信方法は、各モバイル端末との互換性問題がある。
【0169】
上記の問題を解決するために、本発明の実施例に記載のアダプタ装置によれば、データ伝送インタフェース102経由でモバイル端末のデータ伝送インタフェースより出力された、上記情報を有する差分信号を取得される。例えば、本発明のある実施例において、モバイル端末は、そのUSBインタフェース経由で当該USBインタフェースに繋がれているアダプタ装置に差分信号を伝送する。アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイス102とするUSBインタフェースデバイス経由で当該差分信号を取得し、当該差分信号を信号送信器104に伝送する。さらに、信号送信器104にある発光部品又は発声部品は、当該情報を有する光信号又は音波信号を外部に送信し、当該情報の伝送を完了する。
【0170】
具体的には、モバイル端末のUSBインタフェースを介してアダプタ装置に情報伝送する実施方法は、当該USBインタフェースにあるプラスとマイナスの二つデータ接続部の間に出力されるアナログ差分信号を介して、当該USBインタフェースに繋がれているアダプタ装置に伝達し、そして、当該アダプタ装置より光通信また音声通信の方式を用いて、受信装置(又は信号受信器)に送信する。また、モバイル端末の各製造メーカーは、データ伝送インタフェース及びデータ伝送インタフェース経由での差分信号出力モードに対して、同じな設計を採用されているので、前記送信装置(又は信号送信器)とデータ伝送インタフェースとの物理的接続であっても、データ伝送インタフェースから出力される差分信号の取得・識別のデザインであっても、何れも同一或いはほぼ同じ設計案を採用されるので、モバイル端末との結合側では、既存の光通信方式は各モバイル端末との互換性が悪いという問題を解決できる。
【0171】
上述の実施形態によれば、前記述送信装置(又は信号送信器)は、既存のモバイル端末にとって、外付けしたモジュールであり、既存のモバイル端末の通常設計となっていないが、設計者が今後のモバイル端末を設計する際、前記送信装置(又は信号送信器)をモバイル端末の内部に埋め込む構造として設計可能であることを理解されたい。これによって、前記データ伝送インタフェースは、よく知られるモバイル端末の外部に露出している構造、例えば、携帯のケースにあるデータ伝送インタフェースに限らず、モバイル端末の内部にある、前記埋め込まれる送信装置(又は信号送信器)に対応し、前記第1差分信号を出力するインタフェースでもよい。さらに、モバイル端末の外部にも、今後モバイル端末の内部にも設計されても、当該データ伝送インタフェースの形状や材質がいろいろあるが、本発明に記載の技術的提案の実施及び効果を影響しない限り、本発明は、これには限定されないことが理解されるべきである。
【0172】
具体的には、本発明の実施例において、上述データ伝送インタフェースデバイス102は、USB、mini USB、micro USBまたはDockデータインタフェースなどでもよいし、信号送信器104は、音波送信器または光波送信器でもよい。当該音波送信器は、一つ又は複数の超低周波音、可聴音波と超音波を送信し、当該光波送信器は、一つ又は複数の赤外線、可視光と紫外光を送信するが、本発明は、これに限定されない。
【0173】
さらに、
図6に示すように、本発明の実施例において、前記アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイスと信号送信器間に接続されている処理器202をさらに含む。
【0174】
1)データ伝送インタフェースデバイス102と信号送信器104間に接続されている処理器202は、データ伝送インタフェースデバイス102から出力された差分信号に基づいて、デジタル信号を生成し、出力する。そして、信号送信器104は、処理器202から出力されたデジタル信号に基づいて、光信号又は音波信号を生成し、送信する。
【0175】
本発明の実施例において、処理器202は、前記アダプタ装置における差分信号から光信号又は音波信号への変換動作を実現できる。また、当該変換は、簡単なA/D変換又はD/A変換でもよいし、アナログ信号又はデジタル信号を暗号化、復号化、符号化、デコードなど最適化処理を行うことでもよいが、本発明は、これに限定されない。
【0176】
上記の方式によれば、本発明の実施例におけるアダプタ装置とモバイル端末が結合され、各モバイル端末との互換性問題を解決でき、さらに、アダプタ装置と受信装置(又は信号受信器)の間に光通信または音波通信を実現できる。上記の二つの長所を兼ねていること、及び送信装置(又は信号送信器)に実施させるタスクのロジックが簡単で直感であることによって、構造が簡単でコストを低く製造できるため、上記の送信方法によるアダプタ装置は、通常、利用者にも不便を与えない。
【0177】
さらに、
図7に示すように、本発明の実施例に記載の前記アダプタ装置は、前記処理器に接続されている信号受信器302をさらに含んでもよい。
【0178】
1)処理器202に接続されている信号受信器302は、音波信号又は光波信号を受信し、また、受信された音波信号又は光波信号を電気信号に変換する、そして、処理器202は、さらに、電気信号を差分信号に変換し、当該差分信号がデータ伝送インタフェース102を介してモバイル端末に発送される。
【0179】
本発明の実施例に記載の信号送信器104と同じに、前記アダプタ装置は、信号受信器302をさらに含んでもよい。これにより、当該アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイス102とモバイル端末の通信によって、当該アダプタ装置と受信装置(又は信号受信器)及び/または送信装置(又は信号送信器)からなる対向側にある通信端末との双方向通信を実現できる。そして、当該アダプタ装置は、信号受信器302を介して、対向側からの、ある情報を有する光信号又は音波信号を受信し、さらに、処理器202に識別される電気信号を生成し、処理器202より当該電気信号を差分信号に変換し、データ伝送インタフェースデバイス102に発送する。これにより、当該情報は、当該アダプタ装置を介して、モバイル端末のデータ伝送インタフェースによってモバイル端末に伝送されるので、モバイル端末と対向側との双方向通信を実現できる。上記のように、モバイル端末は当該データ伝送インタフェースを有すれば、型番や製品名を問わず、あらゆるモバイル端末との双方向が問題なくできるので、各モバイル端末との互換性の問題を解決できることが理解されるべきである。
【0180】
具体的には、信号受信器302は、音波受信器または光波受信器でもよい。当該音波受信器は、一つ又は複数の超低周波音、可聴音波と超音波を受信し、当該光波受信器は、一つ又は複数の赤外線、可視光と紫外光を受信するが、本発明は、これに限定されない。
【0181】
さらに、本発明の実施例において、前記受信装置(又は信号受信器)は、モバイル端末から構成されてもよいが、前記通信方式は、一つのモバイル端末は、前記上述コマンド情報を有する送信装置(又は信号送信器)に接続され、他の一つのモバイル端末は受信装置(又は信号受信器)として、応答を行う二つのモバイル端末による実現されることに留意されたい。さらに、二つのモバイル端末に送信及び受信の機能をそれぞれに持たせることにより、整合性の取れた二つの通信端末を提供でき、モバイル端末同士の通信は、片方向の送信又は受信することに限らない。また、通信モードの設定により、端末の何れかの役割を設定・調整することができる。
【0182】
本発明の技術的手段は、既存の、又は今後考案されるあらゆる技術的手段と組み合わせて使用することができることを説明されたい。例えば、本発明の実施例における処理器202によって、アダプタ装置と受信装置(又は信号受信器)間のより複雑な相互作用ロジックを実現すことができるが、本発明は、これに限定されない。なお、送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末間のデータ伝送は、モバイル端末に実装される処理ロジック、また、モバイル端末に内蔵されたもの又は実装された利用者の認識機能、対話機能などの機能と組合せて実現される。これにより、上述の通信方式のあらゆるステップに、設計の必要に応じてこれらの機能を追加し、関係の作業を実施することができる。例えば、一実施例において、モバイル端末は、まず、利用者から身分識別情報、例えば、認証コード、音声パスワード、指紋、瞳孔間距離、顔画像などを取得する。モバイル端末は、前記身分識別情報をもって当該利用者を合法的な利用者に認識すると、前記データ伝送インタフェースを開放するか、またはデータ伝送インタフェースへの前記差分信号の発送動作を起動する。つまり、本発明の実施例における前記送信装置(又は信号送信器)とモバイル端末との組み合わせにより、他の機能を実現されること、または、より安全な設計要望を達成できる。
【0183】
実施例6
本発明の実施例6によれば、前記実施例2に記載のコマンド情報受信方法に係わるモバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されているアダプタ装置を提供可能となる。本発明の実施例によれば、前記モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されるモバイル端末のアダプタ装置を提供可能となる。
図8に示すように、当該アダプタ装置は、データ伝送インタフェースデバイス102と、信号受信器302とを含む。
【0184】
1)データ伝送インタフェースデバイス102は、モバイル端末のデータ伝送インタフェースに接続されており、データ伝送インタフェースから出力される差分信号を取得し、出力する。
【0185】
2)信号受信器302は、データ伝送インタフェースデバイスに接続されており、光信号又は音波信号を受信し、さらに、受信された音波信号又は光波信号を電気信号に変換する。
【0186】
上記の信号受信器は、前記実施例2に記載の受信装置と同一又は類似の機能を有するものであるが、実施例2に記載の内容に制約されないことを説明されたい。
【0187】
本発明の実施例におけるモバイル端末のアダプタ装置は、実施例5に記載の前記アダプタ装置の信号送信器104を含まず、データ伝送インタフェースデバイス102と信号受信器302と構成される情報受信用アダプタ装置でもよい。さらに、数据インタフェース器件102と信号受信器302は、実施例5に記載の数据インタフェース器件102と信号受信器302と同一のデバイスを用いてもよいが、ここでは説明を省略する。
【0188】
具体的には、信号受信器302は、音波受信器または光波受信器でもよい。当該音波受信器は、一つ又は複数の超低周波音、可聴音波と超音波を受信し、当該光波受信器は、一つ又は複数の赤外線、可視光と紫外光を受信するが、本発明は、これに限定されない。
【0189】
同様に、本発明の実施例におけるデータ伝送インタフェースデバイス102と信号受信器302間にも処理器202を設けてもよい。これにより、データ伝送インタフェースデバイス102に識別された差分信号と信号受信器302から出力された電気信号の間の変換、及びこれらの信号の処理が行われる。具体的な変換方法及び処理ロジックは、実施例5と同様であるが、ここでは省略する。
【0190】
上記の方式によれば、本発明の実施例は、外部からモバイル端末への情報伝送を実現できる同時に、当該アダプタ装置により、各モバイル端末との互換性問題を解決でき、さらに、光通信又は音波通信の優位性を持たせることで、既存の光通信方式は、各モバイル端末との互換性の技術的問題を解決できる。
【0191】
実施例7
本発明の実施例によれば、モバイル端末の通信端末を提供可能となる。
図9に示すにように、当該モバイル通信端末は、
1)前記の実施例1乃至実施例4のいずれか一項に記載のデータ伝送インタフェースをもつモバイル端末502と、
2)実施例5または実施例6に記載の前記データ伝送インタフェースに接続されているモバイル端末のアダプタ装置504と、を含む。
【0192】
本発明の実施例において、完全なモバイル通信端末は、モバイル端末502とアダプタ装置504から構成され、当該アダプタ装置504によって、前記データ伝送インタフェースとモバイル端末502間に片方向または双方向の通信を実現できる一方、光通信又は音波通信の方式により、他の一つの通信端末との通信を行うことができるために、既存の光通信方式は、各モバイル端末との互換性の技術的問題を解決できるだけではなく、光通信又は音波通信の優位性を持たせることが理解されるべきである。
【0193】
実施例8
本発明の実施例によれば、通信システムを提供可能となる。
図10に示すように、当該通信システムは、
1)前記の実施例1乃至実施例4のいずれか一項に記載のデータ伝送インタフェースをもつモバイル端末502と、
2)実施例5に記載の、前記データ伝送インタフェースに接続されており、データ伝送インタフェースデバイス102と、処理器202と、信号送信器104とを有するモバイル端末のアダプタ装置602と、
3)信号受信器とデコーダーを備え、信号送信器104から送信された音波または光波を受信し、電気信号に変換する信号受信装置(又は信号受信器)604と、を含む通信システムであって、
信号送信器104から送信される音波または光波は、送信待ちになっている情報を含み、前記デコーダーは、前記電気信号を復号化し、送信待ちになっている情報を得ること、を備える。
【0194】
本発明の実施例における通信システムは、モバイル端末502、アダプタ装置602及び信号受信装置(又は信号受信器)604から構成され、モバイル端末502は、アダプタ装置602経由で送信待ちとなっている情報を信号受信装置(又は信号受信器)604に伝送され、少なくとも片方向的な通信を実現できるが理解されるべきである。この場合には、モバイル端末502の型番に限定されないため、既存の光通信方式は、各モバイル端末との互換性の技術的問題を解決できる。
【0195】
さらに、
図11に示すように、本発明の実施例において、信号受信装置(又は信号受信器)604は、信号送信器702を有してもよいが、当該信号送信器702は、音波信号または光波信号を送信される。また、アダプタ装置602は、信号受信器302を有してもよいが、当該信号受信器302は、実施例5に記載の信号受信器302と同様のものを用いてもよい。この場合には、前記通信システムによって、信号送信器702経由での信号受信装置(又は信号受信器)604からアダプタ装置602及びアダプタ装置602に接続されるモバイル端末502への通信ができ、信号受信装置(又は信号受信器)604とモバイル端末502間の双方向通信を実現することができる。
【0196】
また、当該信号受信装置(又は信号受信器)604は、実施例6に記載の他の一つのモバイル通信端末であってもよいが、本発明は、これに限定されないことを理解されたい。
【0197】
実施例9
本発明の実施例によれば、通信システムを提供可能とする。
図12に示すように、当該通信システムは、
1)信号受信器702とデコーダーを有し、また、一時的な送信情報を有する光信号或いは音波信号を送信する信号送信装置802と、
2)前記実施例1乃至実施例4のいずれかに記載のデータ伝送インタフェースをもつモバイル端末502と、
3)実施例6に記載のデータ伝送インタフェースデバイス102、処理器202及び信号受信器302を有するモバイル端末のアダプタ装置であって、前記データ伝送インタフェースに接続され、接收信号送信装置802から送信される光信号或いは音波信号を受信されるモバイル端末のアダプタ装置804と、を備えるものである。
【0198】
本発明の実施例における通信システムは、モバイル端末502、アダプタ装置804及び信号送信装置(又は信号送信器)802から構成され、モバイル端末502は、アダプタ装置804経由で送信待ちとなっている情報を信号受信装置(又は信号受信器)802から受信され、少なくとも片方向的な通信を実現できるが理解されるべきである。この場合には、モバイル端末502の型番に限定されないため、既存の光通信方式は、各モバイル端末との互換性の技術的問題を解決できる。
【0199】
本発明に記載の好適な実施例は、例を挙げて発明のより好ましい具体的な実施方法を説明するものであるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではないことに留意されたい。
【0200】
データ通信のほかに、本発明が提供可能となるモバイル装置のターミナルアダプタは、ほかの応用にも用いられる。例えば、赤外線を送信する場合、美容に用いられる;紫外線を送信する場合、紙幣の真偽判別に用いられる;超音波の同時受信・送信を行う場合、距離計や簡易型レーダーに用いられてもよいが、胎児心拍数モニタリングに用いられてもよい。超低周波音を受信する場合、地震、嵐など自然災害の監視に用いられる。もちろん、モバイル装置に該当のアプリケーションをインストールしないと、上記の機能を実現することができない。
【0201】
本発明について好適な実施形態を参照して説明したが、開示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明を変更又は修正するできることは、当業者であれば、理解されるべきである。これらの態様へのさまざまな変更、入れ替え、改善などは、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の態様に適用される。