(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のユーザ端末と、前記ユーザ端末と関連付けされる商店街管理サーバと、前記商店街管理サーバと関連付けられる商店管理サーバと、を有し、前記ユーザ端末による商品の購入を支援する商品購入支援システムであって、
前記商店街管理サーバは、商店街毎に商店街の通りに沿って移動可能に設けられた移動カメラと前記商店街管理サーバにログインした前記ユーザ端末とを関連付けて前記ユーザ端末の表示部に前記移動カメラの映像を表示させることにより商店街の仮想的な探索を可能とする商店街カメラ管理部を有し、
前記商店街管理サーバが前記ユーザ端末からの商店選択信号を受信すると、商店内カメラからの動画像をユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末からの操作により興味が示された店舗の表示を強調し、前記ユーザ端末において、当該店舗に入る旨の選択操作がなされると、当該店舗の店内の画面に遷移して前記商店管理サーバによる処理に切り替わり、
前記商店管理サーバは、
前記ユーザ端末より仮想入店操作が行われた商店内に設けられたカメラにより撮影された商店内の商品の映像と前記商品の映像と関連付けられた商品情報とを前記ユーザ端末に提供することを特徴とする商品購入支援システム。
前記商店内のカメラは、商店内に配置された移動カメラであり、前記ユーザ端末は、前記移動カメラとの関連付けにより、前記移動カメラからの映像を前記商店街管理サーバにログインすることで占有して表示可能とし、
前記移動カメラの位置情報と、前記商店内における商品の位置情報と商品の購入情報とにより商品購入インターフェイスを表示させる請求項1から4までのいずれか1項に記載の商品購入支援システム。
前記商店内のカメラは、商店内に配置された複数の固定カメラであり、前記ユーザ端末は、前記複数の固定カメラからの映像のうちの少なくともいずれか1を取得して表示させ、
前記固定カメラの位置情報と、前記商店内における商品の位置情報と商品の購入情報とにより商品購入インターフェイスを表示させる請求項1から4までのいずれか1項に記載の商品購入支援システム。
商店における購入支援に基づく第1の商品購入と、ECサイトにおける第2の商品購入とを、同じシステム内において行うことが可能なように、前記第1の商品購入のための商品の購入情報と前記第2の商品購入のための商品の購入情報とを連携させ販売数の管理または在庫の管理を実施する請求項1から8までのいずれか1項に記載の商品購入支援システム。
複数のユーザ端末と、前記ユーザ端末と関連付けされる商店街管理サーバと、前記商店街管理サーバと関連付けられる商店管理サーバと、を有し、前記ユーザ端末による商品の購入を支援する商品購入支援システムにおける商品購入支援方法であって、
前記商店街管理サーバが、商店街毎に商店街の通りに沿って移動可能に設けられた移動カメラと前記商店街管理サーバにログインした前記ユーザ端末とを関連付けて前記ユーザ端末の表示部に前記移動カメラの映像を表示させることにより商店街の仮想的な探索を可能とするステップを有し、
前記商店街管理サーバが前記ユーザ端末からの商店選択信号を受信すると、商店内カメラからの動画像をユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末からの操作により興味が示された店舗の表示を強調し、前記ユーザ端末において、当該店舗に入る旨の選択操作がなされると、当該店舗の店内の画面に遷移して前記商店管理サーバによる処理に切り替わり、
前記商店管理サーバにおいて、前記ユーザ端末より仮想入店操作が行われた商店内に設けられたカメラにより撮影された商店内の商品の映像と前記商品の映像と関連付けられた商品情報とを前記ユーザ端末に提供する商品購入支援方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態により商品購入支援技術について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による商品購入支援システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態による商品購入支援システムAは、消費者等のユーザが保持するユーザ端末群7と、商店街が管理する商店街管理サーバ1と、商店毎に配置される商店管理サーバ群5と、を有している。商店街管理サーバ1は、商店街ごとに設置されており、複数の商店街での商品購入を支援することができる。これにより、地域活性化を図ることができる。
【0021】
ユーザ端末群7は、例えば、スマートフォン、ノートPC、携帯電話などの消費者が所持する端末装置7−1,7−2,7−3,…,7−m(m=1,2,3,…)を含み、それぞれが、商店街管理サーバ1とネットワーク(NT)接続されている。
【0022】
尚、ユーザ端末群7は、商店街管理サーバ1を介し商店を特定し商店管理サーバ5にアクセスするようにしても良いし、ユーザ端末群7は、商店街管理サーバ1を介さずにユーザ端末7から商店管理サーバ5へアクセスするようにしても良い。
【0023】
また、商店街管理サーバ1は、各商店街に設けられ、商店街に設置されている商店街カメラ3と接続されている。商店街カメラ3は、その現在位置を報知できる位置情報発信部3aを有する。
【0024】
さらに、商店街管理サーバ1は、商店街に属する各商店の商店管理サーバ5−1,5−2,…,5−n(n=1,2,3,…)とネットワーク(NT)接続されている。商店管理サーバ5には、それぞれ、商店内カメラ5−1a,5−2a,5−3a,…5−na(n=1,2,3、…)が接続されている。また、商店街管理サーバ1は、webサイトを運営することができる。webサイトについては後述する(
図15参照)。図示しないが、商店管理サーバ5も、webサイトを運営することができる。
【0025】
図2は、ユーザ端末7の一構成例を示す機能ブロック図である。ユーザ端末7は、例えば、入力部7aと、表示部7bと、通信部7cと、データ等を記録する記憶部(1)7eと、これらを制御する制御部(1)7dとを有している。
【0026】
図3は、商店管理サーバ5の一構成例を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、商店管理サーバ5は、通信部5a,商店内カメラ5−1a,5−2a,5−3a,…5−naを管理する商店内カメラ管理部5b,記憶部(2)5d、これらを制御する制御部(2)5cを有する。
【0027】
図4は商店街管理サーバ1の一構成例を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、商店街管理サーバ1は、通信部1aと、商店街カメラ3を管理する商店街カメラ管理部1bと、記憶部(3)1d、これらを制御する制御部(3)1cを有する。記憶部(3)1dは、表1に示すデータを有している。
【0029】
表1に示すように、記憶部(3)1dは、例えば、店舗の番号(NO)と、店舗の登録日と、店舗のイベント情報と、イベントの開始日、イベントの終了日、店名コード、位置情報、店舗内カメラの台数、現在ログイン数、ECサイトのURL等を有している。
【0030】
尚、表1に示したデータは、商店街管理サーバ1内で一元管理しても良いし、商店街管理サーバ1は、例えばIDのみを管理し、表1のその他のデータは各店舗の商店管理サーバ5毎に保持するようにしても良い。
【0031】
図5は、商店街管理サーバ1の制御部(3)1cの一構成例を示す機能ブロック図である。
【0032】
図5に示すように、商店街管理サーバ1の制御部(3)1cは、ログイン処理部1c−1と、表示制御部1c−2と、商店街映像表示データ取得送信部1c−3と、イベント情報表示部1c−4と、店内映像モード対応店表示部1c−5と、ログイン数−入店制限数比較演算部1c−6と、入店許可処理部1c−7とを有している。
【0033】
図6は、商店管理サーバ5の制御部(2)5cの一構成例を示す機能ブロック図である。
【0034】
図6に示すように、商店管理サーバ5の制御部(2)5cは、商品(属性)情報撮像部5c−1と、商品検索部5c−2と、商品情報更新部5c−3と、商品購入用画面提示部5c−4と、商店街商品一覧統合部5c−5と、決済処理部5c−6と、ECサイト提示用商品情報取得部5c−7と、を有している。商品(属性)情報とは、産地、価格、消費期限などを含む。
【0035】
図7は、本実施の形態による商品購入支援システムを利用した処理の流れを示すシステムフロー図である。
図9は、商店街管理サーバ1の制御部(3)1cにおける処理の流れを示すフローチャート図である。
【0036】
まず、ユ−ザ端末7から商店街管理サーバ1のwebサイトにログインすると、
図9のステップS1において、商店街管理サーバ1の制御部(3)1cのログイン処理部1c−1は、ユーザ端末7からのログイン信号を受信し、ステップS2において、表示制御部1c−2は、ユーザ端末7へ商店街の一覧表示信号を送信する。ユ−ザ端末7の表示部7bに、符号21aで示すような商店街選択画面が表示される。
【0037】
尚、ユ−ザ端末7の表示部7bは、その他、例えば購入商品が決まっている場合の入り口(ECサイトへの入り口)に入るためのリンクも表示可能である。
【0038】
図7の表示21aにおいて、例えば、ユ−ザ端末7によりA商店街が選択されると、
図9のステップS3において、ユーザ端末7からの商店街選択信号を受信し、ステップS4において、商店街映像表示データ取得送信部1c−3は、ステップS3で選択された商店街のカメラ(撮像部)の動画像をユーザ端末7に送信する。
図7の符号21b及び
図8Aに示すように、商店街のリアルタイム映像(動画)がユ−ザ端末7の表示部7bに表示される。
【0039】
商店街には、移動カメラ(商店街カメラ)3が設けられ、商店街の通りなどに沿って移動可能である。
図8Aでは、商店街の各店舗が両側に表示されているので、商店街の様子が良くわかるようになっている。さらに、ユ−ザ端末7の入力部(移動カーソル)7aにより移動カメラ3を商店街に沿って移動させる遠隔操作を行うことができる。
【0041】
表2は、表1のデータのうち、イベント情報を除く情報を含んでおり、商店選択時に利用するデータである。
【0042】
表示21bにおいて、それぞれの店舗に近づくと、すなわち、例えばGPSなどで店舗の位置情報と商店街の移動カメラ3の、表1に示す位置情報が近づいたことを検知すると、イベント情報表示部1c−4は、表1のイベント情報と開始日時、終了日時と現在日時等とに基づいて、その商店のセールス情報などが例えば吹き出しF1からF3で表示されるようになっている。ユーザは、ユーザ端末7の表示部7bにおいてセールス情報F1等を見ながら、商店街のどの商店に入るかを決める操作を行うことができる。
【0043】
次いで、ステップS5において、ユーザ端末7からの商店選択信号を受信すると(21c)、ステップS6において、商店内カメラ5−1a〜5−naからの動画像を取得し、ユーザ端末7に送信する。ユーザが興味を示す店舗の表示を拡大し、その店に入る旨の選択操作がなされると(ユ−ザ端末7により入る店舗が選択されると)、例えば、
図8Bに示すように、その店に入るような方向に移動カーソル7aなどの操作が行われると、その店の店内の画面(
図11等)に遷移する(ステップS6)。これにより、ユーザは、商店に仮想入店することができる。表示21cで、簡単に買い物を済ませたいユーザは、ステップS15に示すように当該商店のECサイトに移行しても良い(7f)。また、大まかな地図表示7gがあっても良い。
【0044】
尚、このシステムに対応可能な店舗であれば、店内映像モード対応店表示部1c−5が、ユーザ端末7の表示画面などにその旨を表示することが好ましい。但し、同時に同じ店に入れるユーザ端末の数が限定される場合には、入店希望数が入店可能数を越えると、ログイン数−入店制限数比較演算部1c−6の演算に基づいて、その店舗には入れずに空き待ちになるようにすると良い(表1の店内カメラ台数とログイン数とを比較する)。
【0045】
入店許可処理部1c−7により許可されて、入店状態となると、上記ステップS6において、表示21dのように、店内の商品等が陳列される画面が表示可能となる。
【0046】
以下においては、商店管理サーバ5による処理となる。
図10は、システムの全体フロー例を示す図である。
【0047】
ステップS7において、商店内のカメラ5−1a〜5−naと商品(属性)情報撮像部5c−1により取得され、商品情報更新部5c−3により適宜更新された商品の位置情報(商品を配置している場所の情報)と商品情報(商品の属性情報)と、商品の画像と商品リストを取得し、商品購入用画面提示部5c−4がユーザ端末7へ送る。そこで、表示21eのように商品が拡大表示された画面で商品選択がなされる。この際、商品検索部5c−2が、販売管理システムなどを介して、商品の位置情報と商品を写しているカメラの位置情報がほぼ一致していることを利用して(
図10(a)のステップS7−1a,S7−1b参照)、或いは、商品に添付させているバーコード、QRコードの読み込みにより、ユーザが購入したい商品を特定することができる(
図10(b)のステップS7−2a、S7−2b参照)。或いは、映像に映っている商品を公知の画像認識システムにより認識することで商品を特定するようにしても良い(
図10(c)のステップS7−3a、S7−3b参照)。また、商品のラベルに記載している商品名をOCR技術により文字認識することで商品を特定することができる。また、商店街商品一覧統合部5c−5により、商店街の商品の一覧を提示するようにしても良い。
【0048】
決済処理部5c−6は、ステップS8において、ユーザ端末7からの商品購入操作を受け付け、ステップS9において、商品、決済、受け渡し等の情報をやり取りする。すなわち、ステップS9に示すように、カートへの商品の蓄積(購入準備)、受け渡し方法の選択(条件設定、店舗ロッカーでの受け取り或いは宅配など)、決済完了、購入商品の確保、受け渡し処理等が行われる。
【0049】
尚、商品をカートに入れる、いわゆる決済処理については、一般的なECサイトの処理と変わらない処理を行うので詳細は省略する。
【0050】
決済完了において、ステップS22に示すように、商店街管理サーバ1に対してデータ更新指示が行われ、ステップS23、S24で購入済商品取り置き処理を行い、購入商品を確保する。また、リアル店舗の店員は所定のタイミングで商品のチェック(ステップS25)を行う。
【0051】
また、商品の確保に関しては、ECサイトでの購入とリアル店舗での購入とが重なる可能性があるため、例えば、ECサイト提示用商品情報取得部5c−7は、リアル店舗ではPOSシステムと商店街商品管理システム間で在庫管理が必要となる。ECサイトでの購入が早い場合、店員による商品確保を行う。
【0052】
或いは、このような処理が煩雑な場合には、ECサイトでの購入と本システムでの購入可能な時間帯を分けるいわゆる時分割を行うようにしても良い。
【0053】
ステップS7において、例えば、購入したい商品について、数量の相談、値段交渉等を店舗の店員とユーザ端末7を介してIP電話などにより行うことも可能である。
【0054】
購入商品が決まっている場合には、表示21c−1において、外部ECサイトと連携して商品を購入する場合には、当該店舗のECサイトを表示し、通常の方法(
図7のステップS11)と同様に、商品を選択して購入するようにしても良い(
図7のステップS12)。
【0055】
このように、本実施の形態による商品購入支援技術は、ECサイトのシステムと連携させることが容易であるという利点もある。
【0056】
図11は、本実施の形態における店舗において、移動式カメラを利用した場合の店内のレイアウト図の一例を示す図である。
図11に示すように、本実施の形態においては、各商品棚T1〜T12までに陳列される商品を撮影することができるように、通路に沿って移動する移動式カメラ51−a〜51−eが店内に配置されている。
【0057】
ユーザ端末7は、1台の移動式カメラ51と、一時的に連携している。従って、ユーザ端末7の表示部7bに表示された移動カーソル7aを操作することにより、店舗内の映像が動くように構成されている。移動式カメラのいずれか自己のユーザ端末と連携された移動式カメラにより撮影された映像をユーザ端末7の表示部7bにより見ながら商品の購入することができる。従って、ユーザはあたかもリアルに店舗で買い物を行っているようにユーザ端末7で買い物を行うことができる。また、店舗内の現在位置はユーザ端末7の表示画面に表示された店舗レイアウトと、ユーザ端末と連携中の移動カメラの位置表示51(右図)とにより確認することが可能である。
【0058】
図11右図において購入したい商品があった場合は、ユーザ端末7の表示画面に表示された「商品情報表示」ボタンをタッチ等により指示する。すると、映像に表示されている商品の値段や在庫数などが表示される。それを確認し、商品を購入することができる。
【0059】
ユーザ端末7に表示された「問合せ」ボタンをタッチすると店員とメッセージ交換することができるようにしても良い。
【0060】
図12は、位置情報と連携させることによる商品表示例を示す図である。ユーザ端末7には商品棚の映像表示D21がなされている。ここで、移動式カメラ51の位置情報は、X33Y2であったとする。移動式カメラ51が表示している位置情報を商店街管理サーバ1へ送信すると、位置情報に基づいて得られる商店街管理サーバ1内のデータTb1が得られる。ここでは、データTb1として、商品の位置情報に対応して商品名、価格、在庫数などが得られる。このデータをユーザ端末7に表示させたのが、
図12の表示D22である。表示D22では、映像としてD21に表示されている範囲内の商品名と価格との組に対して、ユーザが購入したい個数を入力するための購入希望個数入力欄が表示される。
【0061】
この状態で、ユーザは、ユーザ端末7から購入希望個数入力欄に購入個数を入力すると、購入商品画面に遷移する(
図12の右図参照)。
【0062】
ここからは、一般的なECサイトと同様に、商品の受け取り方法、例えば、冷凍ボックスを利用したり、宅配便を利用したりすることができる。また、購入代金支払い方法を選択しつつ購入代金の支払いを行うことができる(7b,表示D31,D32,D33参照)。
【0063】
尚、データ位置情報の誤差の少ない場合はGPSによる位置情報を商品情報として付与する。誤差が大きい場合は、商品陳列時に店員による座標を手入力により行うこともできる。
【0064】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、商店街の移動カメラを利用して購入希望商店を探索することができる。また、購入希望商店内の移動カメラを利用して、購入希望商品群の価格や在庫などをユーザ端末で確認しながら、商品の購入、支払いまでの処理を、一括して行うことができる。
【0065】
尚、本実施の形態では、商店街の商店・商品の探索を例にして説明したが、例えば、観光地などの土産物の商店街などを対象にしても良い。この場合には、同様の土産物でも、その特徴などを吹き出しで予め知ることで、良い買い物ができたという満足感を観光客に与えることができる。
【0066】
(第2の実施の形態)
本実施の形態における特徴は、商店内におけるカメラの配置である。
図13に、本発明の第2の実施の形態による商店内のカメラの配置を示す。
図13に示すように、本実施の形態においては、固定カメラ51−g〜51−zを用いる。固定カメラ51−g〜52−zは、全てのカメラを用いれば店内の商品を全て撮影できるような異なる位置にそれぞれ配置されている。
【0067】
ユーザ端末7に表示された店舗内の固定カメラ51をタッチ操作(P
x,y、
図13の右図)等することで、ユーザ端末7の映像が切替わるように構成されている。
【0068】
商店内の現在位置P
x,yはユーザ端末7の画面に表示された店舗レイアウトを確認することもできる。購入したい目当ての商品があった場合は、ユーザ端末7の表示画面に表示された「商品情報表示」をタッチ(操作)する。
【0069】
すると映像に表示されている商品の値段や在庫数など確認することができる。この仕組みは、第1の実施形態と同様である。ユーザ端末7に表示された「問合せ」をクリックすると店員とメッセージ交換をすることもできる。
その他の処理の流れも、第1の実施の形態と同様である。
【0070】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の利点を有する。さらに、カメラの台数に限定されずに、多数のユーザに仮想入店してもらうことができる。
【0071】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図14は、本実施の形態によるフロー図の一例を示す図である。
図14に示すフロー図は、第1、第2の実施の形態によるフローと一部重なっており、ユーザ端末7を保持するユーザの意向がどのように反映するかを示すフロー図である。
【0072】
ステップS1において、事前に登録しユーザID/PWでシステムにログインする。ステップS31において、雰囲気や商品をじっくり見ながら買い物したいかどうかにより、処理が分岐する。yesの場合には、ステップS3に進む。noの場合には、ステップS41に進む。ステップS3に進むと、探索する商店街を選択する。次いで、ステップS4に進み、商店街映像モードへユーザ端末の画面が遷移する。次いで、ステップS32に進み、入店希望店舗が見つかると(yes)、ステップS6に進み、店内映像モードへ画面が遷移する。
【0073】
一方、ステップS41に進むと、既に買い物する店が決まっているか否かにより、yesであれば、ステップS42に進み、探索する店を選択し、ステップS6に進む。一方、ステップS41でnoの場合には、ステップS51に進み、手っ取り早く商品だけを購入したいかどうかを判断する。yesの場合には、ステップS52に進み、例えば既存のECサイトのリンクへ誘導する。noの場合には、ステップS61に進み、商店街商品探索画面に進み、次いで、ステップS71において、商品取扱い店舗表示を行う。次いで、ステップS42に進む。ステップS42からは、ステップS6に進む。
【0074】
ステップS6からステップS33に進み、買いたい商品が見つかると(yes)、ステップS9で、カート決済処理に進む。ステップS33でnoであれば、ステップS34に進み、仮想的に店舗を出る。次いで、ステップS35で、商店街で買い物を継続するか否かを判定し、yesであれば、ステップS31に戻り、noであれば、ステップS36でログアウト処理を行う。
【0075】
図15は、本実施の形態によるWebサイトの一構成例を示すイメージ図である。事前登録ユーザ情報D1を有するユーザが、ログイン処理を行うと(ステップS1)、ユーザ端末7の表示部7bに商店街に仮想的に来たことに応じる各種の情報が表示される。例えば、移動カメラ3を複数有する移動カメラ管理システムによる現在のA商店街の表示D11と、商店街のイベント情報D12と、取扱い商品一覧D13と、商品検索欄D14と、店内カメラ対応店のリスト表示D15とが、商店街店舗管理システムの保持するデータに基づいて表示される。尚、店の管理者はタブレットやスマフォからWeb画面を表示し、イベント情報等を登録・修正することができ、リアルタイムな情報を提供することができる。
【0076】
この状態で、商店街管理サーバ1と連携される。すなわち、商品名、商品画像、取扱い店舗名、価格、店舗カメラ対応可否、ECサイトURL等を保持するシステムと連携する。
【0077】
ここで、商店街映像表示部21a−1は、商店街の映像を表示し、ログイン数も保持する。映像クリックでログイン数に空きがある場合、商店街の探索モードへ画面遷移する。
【0078】
イベント表示部21a−2は、商店街のイベント情報を表示し、映像モードでポップアップさせることもできる。
【0079】
取扱い商品一覧、商品検索部21a−3は、商店街内で扱っている商品や店舗を表示する。
【0080】
店内映像モード対応店表示部21a−4は、店内移動式カメラ対応店舗を表示する(D15)。店で手っ取り早く買い物をしたい場合は店名のクリックで店内カメラ映像へ遷移する。映像も利用しない場合は直接ECサイトへリンクする。
【0081】
店の管理者はタブレットやスマフォからWeb画面を表示し、商品に関する情報等を登録・修正することが可能である。
【0082】
また、店の管理者はタブレットやスマフォからWeb画面を表示し、イベント情報等を登録・修正することができ、リアルタイムで情報を反映することが可能である。
【0083】
(第4の実施の形態)
以下に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図16は、ECサイトへの商品登録の流れの一例を示す図である。まず、例えば、商店の店員が売りたい商品などを携帯端末などで撮影し(ステップS101)、ECサイトに商品の画像と商品情報とを登録する(ステップS102、7b参照)。
【0084】
ここで、登録する商品は、上記の実施の形態において商品購入支援システムを利用してシステム内で販売したいものに限定する。
【0085】
さらに、この商品登録画面と、A商店街の複数の推奨する商品一覧とを、ユーザ端末7において切り替えて表示できるように構成する(ステップS103)。推奨商品一覧には、商店街の商品を掲載する。商品発送は商店街購入分をまとめて配送することも可能にして、ECサイトとの連携を高める。そして、上記第1から3までの実施の形態において説明した商店における購入支援に基づく第1の商品購入と、ECサイトでの第2の商品購入とを、同じシステム内において行うことが可能なように、第1の商品購入のための商品の購入情報と第2の商品購入のための商品の購入情報とを連携させる。例えば、一方で売り切れになれば、他方ではその商品は購入できないようにする。
【0086】
このような構成にすることで、リアル商店での購入とECサイトでの購入とに齟齬が生じないようにする。
【0087】
仮想店舗で売れ筋の商品をECサイトにもアップロードするようにしたり、ECサイトで売れ行きが悪いが良い商品を仮想店舗において推奨したり、売れ行きに応じて価格を調整したりすることも可能である。
【0088】
尚2通りの購入方法により、実際の商品購入過程に齟齬が生じないようにするためには、商品がいずれかで売り切れた場合に、他方でも売り切れになるようにすることが好ましい。しかしながら、このような処理を瞬時に行うことは難しいケースがある。その場合には、本実施の形態による商品購入時間帯とECサイトでの商品購入時間帯をずらして時分割にすることが好ましい。
【0089】
本明細書において、処理および制御は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)によるソフトウェア処理、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)によるハードウェア処理によって実現することができる。
【0090】
また、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0091】
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
【0092】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0093】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【解決手段】複数のユーザ端末と、前記ユーザ端末と関連付けされる商店街管理サーバと、前記商店街管理サーバと関連付けられる商店管理サーバと、を有し、前記ユーザ端末による商品の購入を支援する商品購入支援システムであって、前記商店街管理サーバは、商店街毎に設けられた移動カメラと前記商店街管理サーバにログインした前記ユーザ端末とを関連付けて商店街の仮想的な探索を前記ユーザ端末の表示部に前記移動カメラの映像を表示させることにより可能とする商店街カメラ管理部を有する商品購入支援システム。