【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による方法は、1pF以下の容量を有する被試験デバイス(DUT)のインピーダンスを効果的に測定する。まず、1kHz以下のゼロでない周波数の交流成分を含む電圧信号又は電流信号をDUTに加える。加えた電圧信号又は電流信号に応じて、DUTの電流信号又は電圧信号を夫々観測する。続いて、これら電圧信号及び電流信号を同期させてデジタル化する。そして、デジタル化した電圧信号及び電流信号からインピーダンスを計算する。
【0007】
具体的には、本発明の概念1は、1pF未満の容量を有する被試験デバイス(DUT)のインピーダンスを測定する方法であって、
1kHz未満のゼロでない周波数の交流成分を含む電圧信号を上記DUTに加えるステップと、
上記電圧信号に応じて、上記DUTの電流信号をモニタするステップと、
上記電圧信号及び上記電流信号を同期させてデジタル化するステップと、
デジタル化した上記電圧信号及び上記電流信号からインピーダンスを計算するステップと
を具えている。
【0008】
本発明の概念2は、概念1の方法であって、上記電圧信号が少なくとも一つのソース測定ユニットによって生成されることを特徴としている。
【0009】
本発明の概念3は、概念2の方法であって、上記電圧信号が上記ソース測定ユニットによってデジタル化されることを特徴としている。
【0010】
本発明の概念4は、概念1の方法であって、上記電流信号が少なくとも一つのソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0011】
本発明の概念5は、概念4の方法であって、上記電流信号が上記ソース測定ユニットによってデジタル化されることを特徴としている。
【0012】
本発明の概念6は、概念1の方法であって、上記デジタル化するステップは、少なくとも一つのソース測定ユニットによって実行されることを特徴としている。
【0013】
本発明の概念7は、概念1の方法であって、コントローラによって実行される上記計算するステップは、FFT又はDFT計算を含むことを特徴としている。
【0014】
本発明の概念8は、概念1の方法であって、上記電圧信号はソース測定ユニットによって生成され、上記電流信号は上記ソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0015】
本発明の概念9は、概念1の方法であって、上記交流成分は第1ソース測定ユニットによって生成され、上記電流信号は第2ソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0016】
本発明の概念10は、概念9の方法であって、上記第2ソース測定ユニットが直流バイアス電圧を上記電圧信号に加えることを特徴としている。
【0017】
本発明の概念11は、1pF未満の容量を有する被試験デバイス(DUT)のインピーダンスを測定する方法であって、
1kHz未満のゼロでない周波数の交流成分を含む電流信号を上記DUTを通して流すステップと、
上記電流信号に応じて、上記DUTの電圧信号をモニタするステップと、
上記電圧信号及び上記電流信号を同期させてデジタル化するステップと、
デジタル化した上記電圧信号及び上記電流信号からインピーダンスを計算するステップと
を具えている。
【0018】
本発明の概念12は、概念11による方法であって、上記電流信号が少なくとも一つのソース測定ユニットによって生成されることを特徴としている。
【0019】
本発明の概念13は、概念12による方法であって、上記電流信号が上記ソース測定ユニットによってデジタル化されることを特徴としている。
【0020】
本発明の概念14は、概念11による方法であって、上記電圧信号が少なくとも一つのソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0021】
本発明の概念15は、概念14による方法であって、上記電圧信号が上記ソース測定ユニットによってデジタル化されることを特徴としている。
【0022】
本発明の概念16は、概念11による方法であって、上記デジタル化するステップは、少なくとも一つのソース測定ユニットによって実行されることを特徴としている。
【0023】
本発明の概念17は、概念11による方法であって、コントローラによって実行される上記計算するステップは、FFT又はDFT計算を含むことを特徴としている。
【0024】
本発明の概念18は、概念11による方法であって、上記電流信号はソース測定ユニットによって生成され、上記電圧信号は上記ソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0025】
本発明の概念19は、概念11による方法であって、上記交流成分は第1ソース測定ユニットによって生成され、上記電圧信号は第2ソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0026】
本発明の概念20は、概念19による方法であって、上記第2ソース測定ユニットが直流バイアス電流を上記電流信号に加えることを特徴としている。
【0027】
本発明の概念21は、1pF未満の容量を有する被試験デバイス(DUT)のインピーダンスを測定する方法であって、
1kHz未満のゼロでない周波数の交流成分を含む第1電気特性信号を上記被試験デバイスに供給するステップと、
上記第1電気特性信号に応じて、上記被試験デバイスの第2電気特性信号をモニタするステップと、
上記第1電気特性信号及び上記第2電気特性信号を同期させてデジタル化するステップと、
デジタル化した上記第1電気特性信号及び上記第2電気特性信号からインピーダンスを計算するステップと
を具えている。
【0028】
本発明の概念22は、概念21の方法であって、上記交流成分は第1ソース測定ユニットによって生成され、上記第2電気特性信号は第2ソース測定ユニットによってモニタされることを特徴としている。
【0029】
本発明の概念23は、概念22の方法であって、上記第2ソース測定ユニットが直流バイアス第1電気特性信号を上記第1電気特性信号に加えることを特徴としている。
【0030】
本発明の概念24は、概念22の方法であって、
上記第1ソース測定ユニットが上記第1電気特性信号を上記被試験デバイスの第1端子に供給し、
上記第2ソース測定ユニットが直流バイアス第1電気特性信号を上記被試験デバイスの第2端子に供給することによって、上記直流バイアス第1電気特性信号を上記第1電気特性信号に加えると共に、上記被試験デバイスの上記第2端子から上記第2電気特性信号を受けることを特徴としている。
【0031】
本発明の概念25は、概念21〜概念24の方法であって、上記第1電気特性が電圧の場合には上記第2電気特性は電流であり、上記第1電気特性が電流の場合には上記第2電気特性は電圧であることを特徴としている。
【0032】
本発明の目的、効果及び他の新規な点は、以下の詳細な説明を添付の特許請求の範囲及び図面とともに読むことによって明らかとなろう。