(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ネットワークの3相電圧が周期的であり、前記所定の時間遅れが、前記3相電圧の周期の4分の1に実質的に等しいことを特徴とする請求項3に記載の無効電力補償器(1)。
各接触器(CT1、CT2)の閉鎖が、好ましくはプラスまたはマイナス800μsに等しい第1の許容差の範囲内で、その前記上流の電源端子(18)と前記下流の電源端子(20)の間のゼロ電圧に対応することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の無効電力補償器(1)。
各接触器(CT1、CT2)の開放が、好ましくはプラスまたはマイナス500μsに等しい第2の許容差の範囲内で、前記接触器(CT1、CT2)が接続された1つまたは複数の前記3つのキャパシタ(C1、C2、C3)の電力の最小値に対応することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の無効電力補償器(1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、電気機械式接触器に損傷を与える危険性を低減すると同時に、はるかに迅速な無効電力補償、すなわち、数十ms以内のキャパシタ組立体の放電を伴う補償を実施するための無効電力補償器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的のために、本発明は、制御アルゴリズムが、それぞれの電気機械式接触器を、その上流の電源端子と下流の電源端子の間の電圧が実質的にゼロである場合に閉鎖すること、およびそれぞれの電気機械式接触器を、前記接触器が接続された1つまたは複数のキャパシタの電力(power)値が実質的に最小である場合に開放することを備えることを特徴とする、先に言及されたタイプの無効電力補償器に関する。
【0006】
本発明の他の有利な態様によれば、無効電力補償器は、単独でまたは任意の技術的に実現可能な組み合わせに従って選択される、以下の特徴、すなわち、
− 測定手段が、一方において、第1の接触器の上流の電源端子と下流の電源端子の間の電圧、他方において、第2の接触器の上流の電源端子と下流の電源端子の間の電圧を測定するのに適し、それぞれの接触器の閉鎖が、接触器の上流の電源端子と下流の電源端子の間で測定された電圧に基づいて決定される、
− 測定手段が、第1の接触器の上流の電源端子と下流の電源端子の間の電圧のみを測定するのに適し、第1の接触器の閉鎖が、測定手段によって測定された電圧に基づいて決定され、第2の接触器の閉鎖が、第1の接触器の閉鎖と第2の接触器の閉鎖との間の所定の時間遅れによって、第1の接触器の閉鎖に応じて決定される、
− ネットワークの3相電圧が周期的であり、所定の時間遅れが、3相電圧の周期の4分の1に実質的に等しい、
− 無効電力補償器が、ちょうど2つの電気機械式接触器を備える、
− キャパシタ組立体が、三角形の構成に従って配置された3つのキャパシタを備え、第1のキャパシタが第1の相と第2の相の間に接続され、第2のキャパシタが第2の相と第3の相の間に接続され、第3のキャパシタが第1の相と第3の相に接続される、
− 第1の接触器を開放してキャパシタに蓄えられた最小の電力値を得るための条件が、以下の式、
U31−U12=0
(式中、U31は第3のキャパシタの端子における電圧を表し、U12は第1のキャパシタの端子における電圧を表す)
を実証する、
− 第2の接触器を開放してキャパシタに蓄えられた最小の電力値を得るための条件が、以下の式、
U31−U23=0
(式中、U31は第3のキャパシタの端子における電圧を表し、U23は第2のキャパシタの端子における電圧を表す)
を実証する、
− 電力補償器が3つの接触器を備え、各接触器が、ネットワークのそれぞれの相に電気的に接続されるのに適している、
− 各接触器の閉鎖が、好ましくはプラスまたはマイナス800μsに等しい第1の許容差の範囲内で、その上流の電源端子と下流の電源端子の間のゼロ電圧に対応する、
− 各接触器の開放が、好ましくはプラスまたはマイナス500μsに等しい第2の許容差の範囲内で、前記接触器が接続された1つまたは複数のキャパシタの電力の最小値に対応する、
− 接触器を制御するための手段が、制御信号を接触器に送るのに適し、制御手段が、接触器のそれぞれの切り換え時間の測定値に従って制御信号の伝達を時間シフトするための手段をさらに備える
の1つまたは複数を備える。
【0007】
本発明のこれらの特徴および利点は、添付図面を参照しながら、単に非限定的な例として示される以下の説明を読むと明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1では、無効電力補償器1および電気負荷2が、交流電圧源5によって電力を供給され、複数の相導体(phase conductor)6、7、8を備える交流ネットワーク4に電気的に接続されている。
図1の実施形態の例において、交流ネットワーク4は3相ネットワークであり、第1の相導体6、第2の相導体7および第3の相導体8を備える。交流ネットワーク4の3相電圧は周期的である。ネットワークの周波数は、例えば50Hzまたは60Hzに等しく、3相電圧の周期は20msまたは16.67msに等しい。
【0010】
無効電力補償器1は、それぞれ第1の電気接続部9、第2の電気接続部10および第3の電気接続部11によって、それぞれ第1の相導体6、第2の相導体7および第3の相導体8に接続される。以下では説明の中で、第1の相導体6に接続された第1の電気接続部9は、Ph1で参照される第1の相に対応し、第2の相導体7に接続された第2の電気接続部10は、Ph2で参照される第2の相に対応し、第3の相導体8に接続された第3の電気接続部11は、Ph3で参照される第3の相に対応する。
【0011】
無効電力補償器1は、それぞれ第1の相、第2の相および第3の相に接続された第1の回路遮断モジュール14、第2の回路遮断モジュール15および第3の回路遮断モジュール16を備えた3相回路遮断器12を備える。あるいは、無効電力補償器は、それぞれが第1の相、第2の相および第3の相の各相に接続された、3つの別個の回路遮断器を備える。
【0012】
さらに任意選択で、無効電力補償器1はまた、それぞれ第1の相、第2の相および第3の相に関連付けられ、かつそれぞれ第1の回路遮断モジュール14、第2の回路遮断モジュール15および第3の回路遮断モジュール16と直列に接続された第1の誘導抵抗器、第2の誘導抵抗器および第3の誘導抵抗器(図示せず)を備える。
【0013】
無効電力補償器1は、第1の回路遮断モジュール14と直列に接続された第1の電気機械式接触器CT1を備える。第1の電気機械式接触器CT1の端部は、AおよびCで参照され、端部Aが第1の回路遮断モジュール14に接続される。
【0014】
無効電力補償器1は、第3の回路遮断モジュール16と直列に接続された第2の電気機械式接触器CT2を備える。第2の電気機械式接触器CT2の端部は、BおよびDで参照され、端部Bが第3の回路遮断モジュール16に接続される。
【0015】
第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2はそれぞれ、少なくとも1つの上流の電源端子18、少なくとも1つの下流の電源端子20および少なくとも1つの可動接触子(図示せず)を備える。可動接触子は、それ自体が知られている形で、可動接触子がそれぞれの上流の電源端子18および下流の電源端子20と接触し、電流が上流の電源端子18と下流の電源端子20の間を2方向に流れることを可能にする接触器CT1、CT2の閉鎖位置と、可動接触子がそれぞれの上流の電源端子18および下流の電源端子20から分離され、したがって、電流が上流の電源端子18と下流の電源端子20の間を流れることができない接触器CT1、CT2の開放位置との間を移動することができる。
【0016】
第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2はそれぞれ、1つまたは複数の対応する可動接触子を閉鎖位置と開放位置の間で制御するための制御端子22を備える。
【0017】
図1の実施形態の例では、第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2はそれぞれ、3つの上流の電源端子18、3つの下流の電源端子20および3つの可動接触子(図示せず)を備える。接触器CT1、CT2の可動接触子は、過熱を最小限に抑え、補償器のサイズを低減するために並列で使用される。換言すれば、3つの上流の電源端子18は、端部AまたはBで相互接続され、対応する回路遮断モジュール14、16に接続され、また3つの下流の電源端子20は、端部CまたはDで相互接続され、3つの可動接触子は同時に制御されるのに適している。
【0018】
無効電力補償器1は、キャパシタ組立体24をさらに備える。
図1の実施形態の例では、キャパシタ組立体24は三角形の構成に配置され、三角形の頂点E、F、Gのそれぞれが、それぞれの相Ph1、Ph2、Ph3に対応する。
【0019】
さらに任意選択で、無効電力補償器1は、放電抵抗器組立体(図示せず)をさらに備え、各放電抵抗器は、キャパシタ組立体24のそれぞれのキャパシタと並列に接続される。
【0020】
無効電力補償器1は、監視デバイス28をさらに備え、監視デバイス28は、メモリ30およびメモリ30に関連付けられたプロセッサ32、ならびに少なくとも1つの電気機械式接触器CT1、CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧を測定するための手段33をさらに備える。
【0021】
組立体24は、第1の相Ph1と第2の相Ph2の間に接続された第1のキャパシタC1、第2の相Ph2と第3の相Ph3の間に接続された第2のキャパシタC2、および第3の相Ph3と第1の相Ph1の間に接続された第3のキャパシタC3を備える。換言すれば、第1のキャパシタC1の一方の端部は、頂点Eに接続され、頂点Eは、順に、第1の相Ph1に関連付けられた第1の接触器CT1の端部Cに接続され、第1のキャパシタC1の他方の端部は、頂点Fに接続され、頂点Fは、順に、第2の相Ph2に関連付けられた第2の誘導抵抗器に接続される。第2のキャパシタC2の一方の端部は、頂点Fに接続され、第2のキャパシタC2の他方の端部は、頂点Gに接続され、頂点Gは、順に、第3の相Ph3に関連付けられた第2の接触器CT2の端部Dに接続される。最後に、第3のキャパシタC3の一方の端部は、頂点Gに接続され、第3のキャパシタC3の他方の端部は、頂点Eに接続される。
【0022】
図1に示されるように、第1のキャパシタC1の端子における電圧はU12で参照され、第2のキャパシタC2の端子における電圧はU23で参照され、第3のキャパシタC3の端子における電圧はU31で参照される。
【0023】
メモリ30は、第1の接触器CT1の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の第1の電圧U
AC、および第2の接触器CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の第2の電圧U
BDを測定するためのソフトウェア34を格納するのに適している。
【0024】
メモリ30はまた、所定の制御アルゴリズムに従って第1の接触器CT1を制御するための第1のソフトウェア・プログラム36、および所定の制御アルゴリズムに従って第2の接触器CT2を制御するための第2のソフトウェア・プログラム38を格納するのにも適している。第1の制御ソフトウェア・プログラム36および第2の制御ソフトウェア・プログラム38は、所定の制御アルゴリズムに従い、制御端子22を介して電気機械式接触器CT1、CT2を制御するための手段として動作する。あるいは、制御手段36、38は、専用の集積回路の形態、またはプログラム可能な論理回路の形態で具体化される。制御手段は、電圧および温度の変化に敏感ではない、比較的安定した閉鎖時間および開放時間を得るのに適している。制御手段はまた、閉鎖時間および開放時間を計算する。
【0025】
測定手段33は、測定ソフトウェア34、および例えば抵抗ブリッジ40、42を備え、第1の抵抗ブリッジ40は、第1の接触器CT1の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧の第1の代表信号を、測定ソフトウェア・プログラム36に送信するのに適しており、第2の抵抗ブリッジ42は、第2の接触器CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧の第2の代表信号を、測定ソフトウェア36に送信するのに適している。
【0026】
あるいは、測定手段33は、第1の接触器CT1の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧U
ACのみを測定するのに適しており、第1の接触器CT1の閉鎖は、測定手段33によって測定された電圧U
ACに基づいて決定され、第2の接触器CT2の閉鎖は、第1の接触器CT1の閉鎖と第2の接触器CT2の閉鎖との間の所定の時間遅れを伴って、第1の接触器CT1の閉鎖に応じて決定される。
【0027】
所定の時間遅れは、例えば3相電圧の周期の4分の1に実質的に等しい。
【0028】
制御手段36、38は、所定の制御アルゴリズムに従って、開放または閉鎖の制御信号を、それぞれ第1の接触器CT1および第2の接触器CT2の制御端子22に送るのに適している。
【0029】
所定の制御アルゴリズムは、それぞれの電気機械式接触器CT1、CT2を、その上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧が実質的にゼロである場合に閉鎖すること、およびそれぞれの電気機械式接触器CT1、CT2を、前記接触器CT1、CT2が接続されたキャパシタC1、C2、C3の電力値が実質的に最小である場合に開放することを備え、キャパシタC1、C2、C3に蓄えられた電力の最小値は、開放手順の最後に得られる。
【0030】
制御手段36、38は、接触器CT1、CT2のそれぞれの切り換え時間の測定値に従って制御信号の伝達を時間シフトするための手段をさらに備える。信号伝達の時間シフトは、例えば移動平均を用いて行われる。移動平均は、閉鎖時間および開放時間内の緩やかな変化を考慮することを可能にする。
【0031】
次に、それぞれシミュレーションおよび実際の測定に基づく
図2および3を用いて、無効電力補償器1の第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2を開放するための動作モードが説明される。
【0032】
図2は、第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2を開放する場合の、組立体24の第1のキャパシタC1、第2のキャパシタC2および第3のキャパシタC3の端子における電圧U12、U23、U31のそれぞれの経時的経過を示している。
【0033】
図2では、キャパシタC1、C2、C3の端子における電圧U12、U23、U31は、同じ振幅を有する正弦曲線を描き、それ自体が知られている形態で、2×π/3の角度だけ位相がずれている。
図2に示される時間t0において、測定手段33によって測定される電圧U31は実質的にゼロである。その場合、第1の制御ソフトウェア・プログラム36は、時間t1で第1の接触器CT1を開放し、第2の制御ソフトウェア・プログラム38は、時間t2で第2の接触器CT2を開放する。第1の接触器CT1および第2の接触器CT2を開放するための制御信号は、接触器CT1、CT2の切り換え時間を考慮するために、それぞれ時間t1およびt2の前に、それぞれ第1の制御ソフトウェア・プログラム36および第2の制御ソフトウェア・プログラム38によって送られる。換言すれば、時間t1およびt2はそれぞれ、第1の接触器CT1および第2の接触器CT2がそれぞれ実際に開放される時間に対応する。接触器CT1、CT2の開放は、キャパシタC1、C2、C3を放電するように作動される。2つの接触器CT1およびCT2を開放した後は、キャパシタC1、C2、C3の端子における電圧U12、U23、U31のそれぞれはゼロである。
【0034】
図2において、キャパシタC1、C2、C3は、ネットワークの周波数が50Hzに等しいとき、キャパシタC1、C2、C3の端子における電圧U12、U23、U31のうちの1つのゼロ切片(zero intercept)の検知から約6.67ms以内に放電される。ネットワークの周波数が60Hzに等しいとき、このキャパシタの放電時間は約5.5msである。
【0035】
第1の接触器CT1を開放して、第1の接触器CT1が接続されたキャパシタに蓄えられた電力の最小値を得るための条件は、例えば以下の式[1]を実証し、
U31−U12=0 [1]、
すなわち、
図2の実施形態の例では、式[1]は、時間t1においてU31=U12であるときに実証される。
【0036】
同様に、第2の接触器CT2を開放して、接触器CT2が接続されたキャパシタに蓄えられた電力の最小値を得るための条件は、例えば以下の式[2]を実証し、
U31−U23=0 [2]、
すなわち、
図2の実施形態の例では、式[2]は、時間t2においてU31=U23であるときに実証される。
【0037】
図3は、キャパシタの端子において測定手段33によって測定された電圧が実質的にゼロであるとき、測定された値に対する接触器CT1、CT2の開放のさらなる例を示している。時間t’0において、それぞれのキャパシタC1、C2、C3の端子における電圧U12、U23、U31に対応する電圧Ucapaは、実質的にゼロである。時間t’1において、第2の接触器CT2が開放される。その後、π/2の位相シフト、すなわち、ネットワーク4の3相電圧の周期の4分の1に実質的に等しい時間遅れの後、時間t’2において、第1の接触器CT1が開放される。ネットワーク4の電圧の周波数が50Hzであるとき、π/2の位相シフトは、第2の接触器CT2の開放と第1の接触器CT1の開放の間の5msの遅れに相当する。時間t’2の後、それぞれUCT1およびUCT2で参照される、第1の接触器CT1および第2の接触器CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧の曲線は、実質的に同じ振幅を有し、接触器CT1、CT2が、放電されたキャパシタC1、C2、C3に対して実際に切り換えられたことを示している。
【0038】
各接触器CT1、CT2それぞれの開放は、好ましくはプラスまたはマイナス500μsに等しい許容差の範囲内で、開放手順の最後に、接触器CT1、CT2が接続されたキャパシタC1、C2、C3の電力値が最小である時間t1、t2に対応する。
【0039】
図3において、キャパシタC1、C2、C3は、ネットワークの周波数が50Hzに等しいとき、電圧Ucapaのゼロ切片の検知から約6.67msの時間内に放電される。ネットワークの周波数が60Hzに等しいとき、このキャパシタの放電時間は約5.5msである。
【0040】
次に、
図4を用いて、無効電力補償器1の接触器CT1、CT2の閉鎖の動作モードが説明される。
【0041】
図3と同様に、
図4は、接触器CT1、CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧UCT1、UCT2、ならびにキャパシタC1、C2、C3の端子における電圧Ucapaおよび電流Icapaの経過を示している。
【0042】
図4に示される時間t3の前では、電圧UCT1、UCT2は、同じ振幅を有する正弦曲線を描き、それ自体が知られている形態で、2×π/3の角度だけ位相がずれている。
【0043】
時間t3において、電圧UCT2は実質的にゼロであるが、制御ソフトウェア・プログラム36は、その前に第2の接触器CT2の閉鎖を作動させており、それにより、時間t3では閉鎖が完了している。その場合、電流Icapaは、この時間t3から現れる。
【0044】
同様に、時間t4において、電圧UCT1は実質的にゼロであるが、制御ソフトウェア・プログラム36は、その前に第1の接触器CT1の閉鎖を作動させており、したがって、時間t4では閉鎖が完了している。したがって、第1の接触器CT1の閉鎖は、単相モードから3相モードへの切り換えに相当する。
【0045】
第1の接触器CT1および第2の接触器CT2を閉鎖する前、電圧Ucapaおよび電流Icapaはゼロである。その開放後、電圧Ucapaおよび電流Icapaはゼロである。
【0046】
各接触器CT1、CT2それぞれの閉鎖は、好ましくはプラスまたはマイナス800μsに等しい許容差の範囲内で、対応する接触器CT1、CT2の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧UCT1、UCT2の値がゼロになる時間t3、t4に対応する。
【0047】
第1の制御ソフトウェア・プログラム36および第2の制御ソフトウェア・プログラム38は、それぞれの接触器CT1、CT2の開放および閉鎖のための制御信号を送り、経時的に、その様々な開放相および閉鎖相に対する接触器CT1、CT2のそれぞれの切り換え時間を考慮する。
【0048】
あるいは、第1の接触器CT1の上流の電源端子18と下流の電源端子20の間の電圧U
ACのみが測定され、第1の接触器CT1の閉鎖は、電圧U
ACのゼロ切片など、測定手段33によって測定された電圧U
ACに基づいて決定され、第2の接触器CT2の閉鎖は、第1の接触器CT1の閉鎖と第2の接触器CT2の閉鎖との間の所定の時間遅れにより、第1の接触器CT1の閉鎖に従って決定される。所定の時間遅れは、例えば3相電圧の周期の4分の1に実質的に等しい。
【0049】
他の実施形態(図示せず)によれば、無効電力補償器1は3つの接触器を備え、各接触器が、それぞれの相Ph1、Ph2、Ph3のうちの1つによって電気的に接続される。
【0050】
第1の相Ph1、第2の相Ph2および第3の相Ph3のうちの1つの相が、まず3つの接触器のうちの対応する接触器の閉鎖によってキャパシタ組立体24に接続されるが、この接続は、対応する接触器の上流の電源端子18および下流の電源端子20に電流が存在しないときに行われる(オフロード接続)のであれば、任意の時間に行われる。
【0051】
次いで、第1の相Ph1、第2の相Ph2および第3の相Ph3のうちの2つの他の相が、2つの他の対応する接触器の閉鎖によってキャパシタ組立体24に接続されるが、前記2つの他の接触器の制御アルゴリズムは、無効電力補償器が2つの接触器だけを備える前の実施形態について記載したものと同等である。
【0052】
次いで、2つの他の対応する接触器は、その2つの他の接触器が接続されたキャパシタに蓄えられた電力の最小値を得るために、無効電力補償器が2つの接触器だけを備える前の実施形態について記載したものと同様な制御アルゴリズムに従って開放される。
【0053】
最後に、3つの接触器のうちの最初に閉鎖された接触器が開放されるが、この開放は、接触器の上流の電源端子18および下流の電源端子20に電流が存在しないときに行われる(オフロード接続)のであれば、2つの他の接触器の開放後の任意の時間に行われる。
【0054】
この実施形態では、3つの接触器のいずれかの故障が、欠陥のある接触器の閉鎖位置におけるロック、すなわち、接触器の閉鎖位置における(1つまたは複数の)可動接触子の溶解を生じさせるが、低下した動作が前述の場合に関連し、2つの接触器は動作可能な状態を維持するため、無効電力補償器1の停止を暗示しない。
【0055】
したがって、本発明による補償器1は、第1の電気機械式接触器CT1および第2の電気機械式接触器CT2の損傷の危険性を低減すると同時に、迅速な無効電力補償、すなわち数十ms以内のキャパシタC1、C2、C3の組立体24の放電を伴う補償を実施することを可能にする。
【0056】
本発明による補償器1は、それぞれ第1の相、第2の相および第3の相に関連付けられ、それぞれ第1の回路遮断モジュール14、第2の回路遮断モジュール15および第3の回路遮断モジュール16と直列に接続された誘導抵抗器、すなわち電磁コイルの存在を省くのにも適している。