【実施例1】
【0011】
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
まず
図1において基本的な実施例を示すものであって、本発明のネイルアクセサリー1は、使用者の指Fの先端部の爪Nの上面に取り付けられて、この部位を立体的に装飾する。なお、この
図1に示すものは、使用者自身の爪N、いわゆる生爪であるが、その先端部はアクリル系合成樹脂等の合成樹脂を延長成形して形成した爪先部Naを具える。
また本発明のネイルアクセサリー1は、生爪の部位に固定することが安定的であるが、更に爪先部Naのとの境界部あるいはそれより先端部側に取り付けてもよい。
【0012】
以下、ネイルアクセサリー1説明する。このものは、基本的には立体形状のアクセサリーであって、オーナメント本体11に対して、その基部に固化した状態であっても比較的柔軟性を保たれる例えばポリウレタン系等の合成樹脂を適用した面形成パテ12が設けられ、更にこれを取り巻くようにリング枠13が設けられている。面形成パテ12とリング枠13とオーナメント本体11とは、互いに固着された状態に構成されている。
【0013】
以下これら各部材を説明する。まずオーナメント本体11は、適宜の装飾模様を具えたものであり、例えば
図1(b)に示すような花弁状のもの、あるいは
図4(a)に示すような宝石状のものなど、適宜の装身用アクセサリーに用いられているものを適用することができる。例外的なものとして
図4(c)に示すような意外性を持ったフェザー状のものも適用し得る。
【0014】
このオーナメント本体11の基部側に対し、面形成パテ12が固着状態に設けられる。このものは一例として扁平な円盤状を形成し、柔軟な状態を保ち、且つオーナメント本体11とは直接充分な接着が行われている。面形成パテ12の下面は、基本的には平面を構成し、爪Nの表面に密着するような構成をとる。この面形成パテ12の周囲はリング枠13により囲まれており、例えば現実の製造プロセスをみると例えばオーナメント本体11とリング枠13とを適宜接着剤等で固着し、その間に未硬化のポリウレタンアクリルレート等を主材とした面形成パテ12を充填し、面形成パテ12の底面側をスキージ処理等で平滑化し、加熱又は常温下で硬化させる。
【0015】
リング枠13は、金属線を短筒状に螺旋巻きに構成したものであり、装飾効果を高めるため、金、銀、その他のカラー処理をめっき、塗装等で施すことが好ましい。このようにしたときには、リング枠13自体は単に面形成パテ12の成形枠機能に留まらず、オーナメント要素として装飾的な機能を担うことができる。
【0016】
このようなネイルアクセサリー1を用いるためには、
図2に示すように面形成パテ12の底面にほぼ合致した寸法の粘着剤2を用いて、爪N等の表面にこれを取り付けるようにする。実際の商品としては、粘着剤2は予め面形成パテ12の底面に一面で固着状態に張り付けられており、他面は剥離紙21を設けておき、使用者は、この剥離紙21を剥がして爪Nに固着して使用する。
【0017】
なおこのような粘着剤2は、通常の使用では、ほぼ剥離することがない強度を得られているが、指先の力でこれを剥がすことができる。既に爪への攻撃性がないよう安全性が確認されている付け爪用の両面粘着シートを用いることが好ましい。
従ってネイルアクセサリー1自体は、一時的に使用可能であることは勿論であり、加えてこのような使用を経るに従い粘着剤2の粘着力が低下するが、このような場合には粘着剤2を別途供給し、粘着剤2自体を張り替えて使用することができる。
なおこのときオーナメント本体11の基部の形態によっては、
図3に示すように基部の凹凸が外側に向かうような形状となっている場合もあるが、前記リング枠13が金属線材が螺旋巻きにされているときには、内側に形成される螺旋溝に突出部位が食い込む状態となることがあり、これによりリング枠13とオーナメント本体11との組み付けが、より確実になる。
【0018】
〔他の実施の形態
等〕
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず
図4にオーナメント本体11のバリエーションを示す。
図4(a)に示すものは、先に述べたように例えば宝石状のオーナメント本体11の例である。
また
図4(b)に示す実施例は、例えば宝石状のオーナメント本体11に対し、別途リング枠13を利用して別体オーナメント11aを適宜のチェーン11bで接続するようにしたものである。
【0019】
更にまた
図5に示す実施例は、オーナメント本体11のバリエーションを増やす他の手法の一例であり、リング枠13を金属線を螺旋巻きに短筒状に形成した場合の内側のメネジ状となる溝を利用して、オーナメント本体11を付け替え自在な構成とするものである。
即ちオーナメント本体11に別途基部接続部15を設け、その外周にオネジ16を形成して、これをリング枠13に対して捻じ込むことができるようにする。この場合リング枠13の高さ方向の寸法の半分の部位程度に面形成パテ12が設けられている。このような基部構造を具えたオーナメント本体11について、例えば花弁状のものや、宝石状のものを適宜付け替えて、装飾のバリエーションを増やすことができる。
【0020】
更にまたネイルアクセサリー1自体に他の装飾機能を付加する方法として、
図6に示すものは、LED等を用いた発光素子3をオーナメント本体11内を組み込み、発光できるようしたものである。
【0021】
更にまた
図7に示すものは、リング枠13の他の
参考的形態であり、
図7(a)に示すものは、単なる円環状の帯状部材で構成したリング枠13であり、
図7(b)に示すものは、平面視星型形状をした枠体である。
【0022】
更にまた
図8に示すものは、オーナメント本体11についての他の実施例であり、オーナメント本体11自体がドーム状のオーナメントカバー11cを具えたものである。具体的形態としては、
図8(b)に示す形態が挙げられるものであって、このものはクリアまたは淡色の透明樹脂のオーナメントカバー11cを充実体としその中に花弁状等のオーナメント主材11dが埋め込まれた形態である。また同図(c)に示すものは、オーナメントカバー11cの内部を中空状としたものである。更に同図(d)に示すものは、オーナメントカバー11cの下方をリング枠13として一体形成した
参考的形態である。更にまた同図(e)に示すものは、オーナメントカバー11cをその下部ベース11eとドームキャップ11fとに2分割できるようにし、相互に嵌込キャッチ11g、11hを具え、内部のオーナメント要素11dを付け替えを自在としたものである。なお外観形状は、いずれも
図8(a)に示すような形態を採る。