特許第6293506号(P6293506)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6293506
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】フロート式逆流防止弁
(51)【国際特許分類】
   E03F 7/04 20060101AFI20180305BHJP
   E03B 3/00 20060101ALI20180305BHJP
【FI】
   E03F7/04
   E03B3/00 A
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-18969(P2014-18969)
(22)【出願日】2014年2月4日
(65)【公開番号】特開2015-145586(P2015-145586A)
(43)【公開日】2015年8月13日
【審査請求日】2017年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100131200
【弁理士】
【氏名又は名称】河部 大輔
(72)【発明者】
【氏名】廣谷 昌久
【審査官】 西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/004172(WO,A1)
【文献】 実開平06−067588(JP,U)
【文献】 特開2009−168089(JP,A)
【文献】 特開2002−039427(JP,A)
【文献】 特開2013−185386(JP,A)
【文献】 特開2013−024273(JP,A)
【文献】 米国特許第03973407(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0292311(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03B 3/00
E03B 3/02
E03C 1/26
E03F 5/042
E03F 7/04
E04D 13/04
F16K 24/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流から下流に排水を行う排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁であって、
上下方向に開口し、前記排水系統の上流側と下流側とを連通する環状弁座と、
前記環状弁座下方の下流側において上下方向に移動可能に位置し、排水の水位上昇に伴って浮上して、前記開口に嵌合して前記開口を閉じて、前記環状弁座を閉栓し、排水の水位低下に伴って降下して前記開口を解放して、該環状弁座を開栓するフロートと、
上下方向に伸縮可能に支持され、前記フロートを内包して該フロートの上下方向の移動をガイドするコイルバネと、
前記フロートの下方において前記コイルバネによって支持され、該フロートの移動の下限位置を規定する規定部材と、
を備えたフロート式逆流防止弁。
【請求項2】
前記コイルバネは、上端が固定端であり、下端が自由端である請求項1に記載のフロート式逆流防止弁。
【請求項3】
前記規定部材は、板面が略水平方向に支持される金属製の板部材であって、前記フロートが降下によって該板面の上面側に着地する請求項1または2に記載のフロート式逆流防止弁。
【請求項4】
前記規定部材は、前記コイルバネの下端開口を塞ぐように、該下端で支持される請求項に記載のフロート式逆流防止弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出する排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出する排水系統では、上流から下流への順方向に排水を行うべく、逆流を防止するフロート式逆流防止弁が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一般的に、フロート式逆流防止弁は、排水系統の上流側と下流側とを連通する環状弁座、環状弁座の下方に位置するフロートおよびこのフロートを上下方向に案内する複数のガイド部材等を備えている。フロートは、排水の水位に伴って浮上および降下して環状弁座を開閉する。平常時においては水位が低いため、フロートは、降下して環状弁座の下方の底板に載った(着地した)状態となり、環状弁座は開栓された状態となる。したがって、環状弁座を通過して上流から下流へ順方向に排水が行われる。一方、逆流時においては水位が上昇するため、フロートは、浮上した状態となり、環状弁座は閉栓された状態となる。これにより、環状弁座より上流側への逆流が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−67588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したフロートは、上下方向に移動可能であるため、この移動に伴って周面が凹む等の損傷を受ける虞がある。例えば、平常時において順方向に排水される際、環状弁座側から流れてくる排水がフロートに当接しながら流れていくため、その当接によってフロートが上下左右に移動し、ガイド棒や底板に衝突して凹む場合がある。また、逆流が終息して急激に水位が低下する際、フロートが急激に降下して底板に衝突することで凹む場合もある。その他、地震などの揺れによってフロートが移動する際にも上記例と同様に損傷を受ける場合がある。そして、この損傷によって、逆流時の環状弁座の閉栓機能(逆流防止機能)が低下しまう虞がある。
【0006】
この発明は、フロートの損傷の発生を低減して逆流防止機能の低下を抑制することを目的とするフロート式逆流防止弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によって提供される上流から下流に排水を行う排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁は、環状弁座、フロート、コイルバネ、規定部材を備えている。環状弁座は、上下方向に開口し、前記排水系統の上流側と下流側とを連通する。フロートは、前記環状弁座下方の下流側において上下方向に移動可能に位置し、排水の水位上昇に伴って浮上して、前記開口に嵌合して前記開口を閉じて、前記環状弁座を閉栓し、排水の水位低下に伴って降下して前記開口を解放して、該環状弁座を開栓する。コイルバネは、上下方向に伸縮可能に支持され、前記フロートを内包して該フロートの上下方向の移動をガイドする。規定部材は、前記フロートの下方において前記コイルバネによって支持され、該フロートの移動の下限位置を規定する。
【0008】
コイルバネは、上端が固定端であり、下端が自由端であってもよい。
【0009】
規定部材は、板面が略水平方向に支持される金属製の板部材であって、前記フロートが降下によって該板面の上面側に着地するようにしてもよい。
【0010】
規定部材は、前記コイルバネの下端開口を塞ぐように、該下端で支持されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、フロートの移動の下限位置を規定する規定部材がコイルバネによって支持されているので、フロートの規定部材への衝突時などの衝撃がコイルバネ自身の弾性変形によって吸収され、フロートの損傷発生を低減することができ、逆流防止機能の低下を抑制することができる。また、フロートの上下方向の移動をガイドするガイド部材であるコイルバネが、衝撃吸収の弾性部材としても機能するので、フロートの損傷発生を低減するための構成をより単純にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明の第1実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
図2】逆流防止弁の本体に環状弁座及び弁座押えを取り付けた状態を下流側から見た図である。
図3】逆流防止弁の底板の平面図である。
図4】この発明の第2実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
図5】この発明の第3実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
図6】この発明の第4実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
図7】この発明の第5実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
図8】この発明の第6実施形態に係る逆流防止弁の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照してこの発明の実施形態であるフロート式逆流防止弁(以下、逆流防止弁という)について説明する。なお、この発明の構成は、実施形態に限定されるものではない。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。図2は、逆流防止弁1の本体5に環状弁座6及び弁座押え14を取り付けた状態を下流側から見た図であり、図3は、逆流防止弁1の底板8の平面図である。
【0015】
図1に示すように、この実施形態の逆流防止弁1は、建屋の床面2に発生する排水を河川や海などに排出する排水系統中に配設され、河川等から床面2に水が逆流してくるのを防止する。排水系統は、床面2に形成された凹部H、凹部Hの底面から下方に延びる排水管3等から構成されている。逆流防止弁1は、この排水管3の上端部に配設されている。
【0016】
逆流防止弁1は、本体5、本体5に取り付けられた環状弁座6およびコイルバネ7、コイルバネ7の下端に取り付けられた底板8、環状弁座6とコイルバネ7と底板8との内方に配置されたフロート9等を備えている。本体5は、上下方向に貫通した断面が円形状の上流口11を有する略円筒形状を呈する。また、本体5上部の外周には、取付具10がねじ結合されている。取付具10は、溶接4によって床面2に固定支持されている。
【0017】
環状弁座6は、例えばゴム製であり、中央に連通開口6Aを有している。環状弁座6は、弁座押え14を介して本体5の下端に押圧固定されている。環状弁座6は、連通開口6Aを介して、上流側の上流口11と下流側の排水管3とを連通する。
【0018】
弁座押え14は、図2に示すように環状構造を呈し、貫通孔12を有している。図1に示すように、小ネジ13が貫通孔12を貫通して本体5のネジ穴にねじ結合することで、弁座押え14が本体5に固定支持される。また、弁座押え14は、環状弁座6を本体5の底面に押圧固定する。
【0019】
コイルバネ7は、ステンレス鋼等の金属製であり、上下方向に伸縮自在な中空円筒形状を呈する。コイルバネ7は、上面開口が環状弁座6の連通開口6Aに面するように、上端部を弁座押え14の下面に溶接(例えば複数箇所のスポット溶接)することによって固定支持されている。また、コイルバネ7は、内径がフロート9の径よりも大きく、このフロート9を上下方向に案内する。なお、コイルバネ7は、底板8が下端に取り付けられた後、フロート9が収容された状態で弁座押え14に取り付けられる。
【0020】
さらに、コイルバネ7の下端には、底板8が、溶接(例えば複数箇所のスポット溶接)によって固定されている。底板8は、板面が水平になるように、且つ、コイルバネ7の下端開口を覆うように固定されている。なお、底板8の板面は、精密に水平支持される必要はなく略水平であればよい。底板8は、フロート9の下方に位置してフロート9の移動の下限位置を規定する。また、図3に示すように、底板8は、排水を通過させるための貫通孔18を有する。
【0021】
図1に示すように、フロート9は、ステンレス鋼等の金属で形成され、中空の球形状を呈する。また、フロート9は、排水よりも比重が軽く形成されているため、下流側から上流側へ水が流れ込む逆流時、排水管3内の水位上昇により浮上して、一部が環状弁座6の連通開口6Aと嵌合すると、環状弁座6を閉栓し、その後、水位低下により降下して、環状弁座6の連通開口6Aと嵌合しなくなると、環状弁座6を開栓する。なお、フロート9は、精密な球形状でなくてもよく、環状弁座6を閉栓できる程度の略球形状であればよい。
【0022】
平常時においては、排水管3内の水位は、一般的に底板8の配置位置よりも低いので、フロート9は、自重などによって降下して底板8に載った(着地した)状態にあり、環状弁座6は開栓される。これにより、排水が床面2(上流)から上流口11、環状弁座6の連通開口6A、コイルバネ7間や貫通孔18を通過して下流口19に流れ、最終的に河川等(下流)に排出される。
【0023】
一方、下流側からの水の逆流時においては、排水管3内の水位は下流側から環状弁座6に向かって上昇するので、フロート9は、例えば、下部略半分が水没した状態で浮力によって浮上する。そして、水位が更に上昇すると、フロート9は、環状弁座6を閉栓する状態となる。これにより、環状弁座6よりも上流側に水が逆流して床面2などに溢れ出すことを確実に防止する。
【0024】
また、逆流が終息して急激に水位が低下する場合や、平常時の排水が順方向に流れる場合には、フロート9が底板8に衝突、当接する。その際に、コイルバネ7は、自らの弾性変形によって、底板8が受ける下方向の衝撃を吸収する。これにより、凹む等のフロート9の損傷の発生を低減できるので、フロート9による環状弁座6の閉栓機能、すなわち逆流防止機能の低下を抑制することができる。また、フロート9の上下方向の移動をガイドするガイド部材であるコイルバネ7が、衝撃吸収の弾性部材としても機能するので、フロート9の損傷発生を低減するための構成をより単純にすることができる。
【0025】
しかも、コイルバネ7は、上端側で吊り下げられている(下端が自由端である)ので、左右方向(水平方向)にも弾性変形する。したがって、例えば、フロート9が水平方向の移動によってコイルバネ7に衝突しても、上述と同様にフロート9の損傷の発生を低減できるので、フロート9による環状弁座6の閉栓機能、すなわち逆流防止機能の低下をより抑制することができる。
【0026】
なお、この実施形態のフロート9および底板8は、互いの固着を防止するため金属製であることが望ましい。逆流自体は、頻繁に発生するものではないため、フロート9は、基本的に底板8に載っている(着地している)状態が多く、樹脂などで形成された場合には底板8と固着し易いためである。
【0027】
また、この実施形態のコイルバネ7は、金属製であるが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、ピアノ線などのポリオレフィン繊維製であってもよい。さらに、この実施形態のコイルバネ7は、円筒形状を呈しているが、特に限定されるものではない。底板8から環状弁座6までのフロート9の移動を案内できる形状であれば、円錐型、鼓型、樽型などであってもよい。
【0028】
さらに、この実施形態のコイルバネ7は、下端で底板8を支持しているが、特にこれに限定されるものではない。環状弁座6の下方でフロート9をコイルバネ7に内包できる位置であれば、コイルバネ7の上端と下端の中間位置などであってもよい。この場合、溶接などで、底板9が略水平方向になるようにコイルバネ7に取り付ければよい。
【0029】
また、この実施形態では、フロート9の下限位置を規定する規定部材として底板8を用いているが、下限位置を規定できるものであれば特にこれに限定されるものではない。例えば、フロート9が着地する凹部を有する椀型の規定部材を用いてもよい。
【0030】
(第2実施形態)
この実施形態は、コイルバネ7を支持する構成において第1実施形態と異なる。この異なる構成について図4を用いて説明する。その他の構成については同様であるため説明は省略する。
【0031】
図4は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。この実施形態では、コイルバネ7が、弁座押え14の下面から下方に延びる円環形状の突出部14aに溶接(例えば複数箇所のスポット溶接)によって固定されている。このように、連通開口6Aから離間した位置でコイルバネ7の上面開口を固定してもよい。
【0032】
(第3実施形態)
この実施形態は、コイルバネ7を支持する構成において第1実施形態と異なる。この異なる構成について図5を用いて説明する。その他の構成については同様であるため説明は省略する。
【0033】
図5は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。この実施形態では、コイルバネ7が4つのフック130によって支持されている。フック130は、一端側にネジ部を有し、他端側に鉤部を有している。フック130のネジ部が貫通孔12を貫通して本体5のネジ穴とねじ結合することで、フック130が本体5に固定支持される。また、フック130の鉤部において、コイルバネ7が掛け止めされている。また、フック130の座金130aによって、弁座押え14が本体5に押圧固定される。
【0034】
なお、この実施形態では、コイルバネ7の上端の下方がフック130によって支持されているが、支持される位置は、底板8の取付位置よりも上方であればよい。また、この実施形態では、4つのフック130を用いているが、コイルバネ7を支持できればいくつであってもよい。さらに、コイルバネ7を支持できる構成であれば、第1実施形態の溶接及びこの実施形態のフック130による構成でなくてもよい。
【0035】
(第4実施形態)
この実施形態は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において第1実施形態と異なる。この異なる構成について図6を用いて説明する。その他の構成については同様であるため説明は省略する。
【0036】
図6は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。逆流防止弁1の本体5は、外周の一部に雄ネジ5aを有している。この雄ネジ5aが排水管3の内周の一部に形成された雌ネジ3aとねじ結合することで、逆流防止弁1が排水管3に取り付けられた状態となる。また、本体5の上端には、図示しない上流側の排水管が排水管3と同様にねじ結合により接続される。
【0037】
(第5実施形態)
この実施形態は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において第1実施形態と異なる。また、取付具を用いて2つの排水管の間に設けられる構成において第4実施形態と異なる。この異なる構成について図7を用いて説明する。その他の構成については同様であるため説明は省略する。
【0038】
図7は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。逆流防止弁1の本体5は、排水管3から突出した上端外周が取付具10とねじ結合している。取付具10は、内周に設けられた雌ネジ10aが排水管3の端部の外周に設けられた雄ネジ3aにねじ結合している。これにより、取付具10を介して逆流防止弁1が排水管3に取り付けられた状態となる。また、取付具10の上端には図示しない上流側の排水管が、取付具10に外嵌するようにねじ結合する。
【0039】
(第6実施形態)
この実施形態は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において第1実施形態と異なる。また、フランジを用いて2つの排水管の間に設けられる構成において第4実施形態および第5実施形態と異なる。この異なる構成について図8を用いて説明する。その他の構成については同様であるため説明は省略する。
【0040】
図8は、この発明の実施形態に係る逆流防止弁1の断面図である。逆流防止弁1の本体5は、上端にフランジ5bを有している。このフランジ5bが排水管3の端部の外周に設けられたフランジ3cにボルト20により固定されることで、逆流防止弁1が排水管3に取り付けられた状態となる。また、本体5の上端には、図示しない上流側の排水管が排水管3と同様にフランジ5bに固定される。
【0041】
なお、上述の第4実施形態〜第6実施形態では、第1実施形態と同様に溶接によって本体5にコイルバネ7が固定される構成であるが、第3実施形態のようなフック130を用いて支持する構成を適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明は、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出したり、一般家庭などで浴槽や洗面所などで使用した水を公共排水施設などに排水したりする排水系統などを施工、販売、運用する産業分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 フロート式逆流防止弁
5 本体
6 環状弁座
7 コイルバネ
8 底板(規定部材)
9 フロート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8