(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記所定の期間は、前記所定の機器の利用開始日から現時点までの期間である累積利用期間、もしくは、現時点より所定の期間を遡った時点から現時点までの期間である直近利用期間とする
請求項3に記載の情報表示方法。
前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性と、前記所定の機器を利用している全てのユーザの前記所定の機器に対する利用特性とに基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタを決定する
請求項1から8のいずれか1項に記載の情報表示方法。
前記情報表示ステップでは、前記利用者クラスタ決定ステップで決定された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタと、前記所定のユーザの前記投稿情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、前記所定のユーザの投稿情報を表示する画面と、前記利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示する
請求項1から9のいずれか1項に記載の情報表示方法。
前記情報表示ステップでは、前記利用者クラスタ決定ステップで決定された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタと、前記所定のユーザの前記ユーザ情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、前記所定のユーザの前記ユーザ情報を表示する画面と、前記利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示する
請求項2に記載の情報表示方法。
前記情報表示ステップでは、さらに、前記利用者クラスタに基づいて、前記複数のユーザの前記ユーザ情報の中から、前記所定のユーザ向けに、最適なユーザ情報を表示する
請求項2または13に記載の情報表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明の基礎となった知見)
家庭内などで利用されている機器から利用履歴情報を取得し、取得した利用履歴情報に基づいて、様々なサービスを提供するシステムが検討されている。このようなシステムにおいて、家庭内などで利用されている機器に関連するレビュー情報やクチコミ情報などの投稿情報を共有するサービスを提供することが考えられる。しかしながら、このようなサービスにおいて、当該機器の利用履歴に基づいて、膨大な投稿情報の中から、各ユーザにとって有益と思われる投稿情報を表示する技術については、これまで検討されていない。また、当該機器の利用履歴情報に基づいて、当該機器に関連するレビュー情報やクチコミ情報などの投稿情報の有用性(有益性)、信頼性(妥当性)、公平性について判断するための指標を提供する技術については、これまで検討されていない。
【0013】
このような課題を解決するために、本発明の情報表示方法は、情報表示方法であって、複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザが利用している1以上の機器の利用履歴情報を取得する第一取得ステップと、前記第一取得ステップで取得された、前記複数のユーザの中の所定のユーザが利用している所定の機器の利用履歴情報に基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する利用特性を算出する利用特性算出ステップと、前記所定のユーザの投稿情報を取得する第二取得ステップと、前記利用特性算出ステップにおいて算出された前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性に関する利用特性情報と、前記第二取得ステップにおいて取得された前記所定のユーザの投稿情報とを紐付けて表示する情報表示ステップとを含む。
【0014】
以上の構成により、所定のユーザの投稿情報と、当該ユーザの所定の機器に対する利用特性情報とが紐付けられて表示されるため、膨大な投稿情報の中から、所望の利用特性情報に合致する投稿情報を容易に探す/確認することができる。この結果、例えば、所望の利用特性情報のユーザから、当該所定の機器に関する有益な投稿情報(例えば、クチコミ情報や故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。また、従来技術より有用な、投稿情報の質(投稿情報の有用性、信頼性、公平性など)を判断するための指標として利用者特性情報を活用することができる。
【0015】
また、さらに、前記複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得する第三取得ステップを含み、前記情報表示ステップでは、さらに、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性情報と、前記第三取得ステップにおいて取得された前記所定のユーザのユーザ情報とを紐付けて表示してもよい。
【0016】
以上の構成により、所定のユーザの投稿情報に加えて、所定のユーザのユーザ情報と、当該ユーザの所定の機器に対する利用特性情報とが紐付けられて表示されるため、膨大なユーザ情報や投稿情報の中から、所望の利用特性情報に合致する利用特性情報のユーザから、当該所定の機器に関する有益な投稿情報(例えば、口コミ情報や故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0017】
また、さらに、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性に基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する利用者クラスタを決定する利用者クラスタ決定ステップを含み、前記情報表示ステップでは、前記利用者クラスタ決定ステップにおいて決定された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタを、前記利用特性情報として、前記所定のユーザの前記投稿情報と紐付けて表示してもよい。
【0018】
以上の構成により、所定のユーザの所定の機器に対する利用特性情報として利用者クラスタが決定されるため、ユーザは、他のユーザの投稿情報を、わかりやすい指標である利用者クラスタで有用性、信頼性、および公平性について判断することができる。
【0019】
また、前記利用特性算出ステップは、前記利用特性算出ステップでは、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性として、前記所定の機器の、所定の期間における利用頻度を算出し、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定の機器の、前記所定の期間における前記利用頻度に基づいて、前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0020】
以上の構成により、例えば、ある機器の所定期間の利用頻度に対して、同じような利用頻度の投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探す/確認することが可能となる。この結果、例えば、同じような利用頻度で利用しているユーザから、当該機器に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。また、例えば、長期間かけて所定の利用回数に達したものの利用頻度としては低いユーザに対しても、利用頻度に基づいて適切な利用者クラスタが決定される。
【0021】
また、前記所定の期間は、前記所定の機器の利用開始日から現時点までの期間である累積利用期間、もしくは、現時点より所定の期間を遡った時点から現時点までの期間である直近利用期間としてもよい。
【0022】
以上の構成により、例えば、直近の利用期間において所定の利用傾向のユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。この結果、例えば、直近の所定の利用期間において所定の利用傾向で利用しているユーザから、当該機器に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0023】
また、前記利用特性算出ステップでは、前記所定のユーザの前記所定の機器の前記利用特性として、前記所定の機器の各機能において、利用された機能の偏り情報を算出し、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定の機器の前記利用された機能の偏り情報に基づいて、前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0024】
以上の構成により、例えば、ある機器の利用機能に対して、同じような利用傾向のユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。この結果、例えば、利用機能に対して同じような利用傾向で利用しているユーザから、当該機器に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0025】
また、前記利用特性算出ステップでは、前記所定のユーザの前記所定の機器の前記利用特性として、前記所定の機器の利用時間帯の偏り情報を算出し、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定の機器の前記利用時間帯の偏り情報に基づいて、前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0026】
以上の構成により、例えば、ある機器の利用時間に対して、同じような利用傾向のユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。この結果、例えば、同じような利用時間で利用しているユーザから、当該機器に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0027】
また、前記利用特性算出ステップでは、前記所定のユーザの前記所定の機器の前記利用特性として、前記所定の機器の利用開始日を算出し、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定の機器の前記利用開始日に基づいて、前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0028】
以上の構成により、例えば、ある機器の使用期間が、同じ、もしくは、近い、ユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。この結果、例えば、同じような使用期間で利用しているユーザから、当該機器に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0029】
また、前記所定のユーザが前記1以上の機器として複数の機器からなる機器群を利用している場合に、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記所定のユーザが利用している前記機器群を構成する前記複数の機器それぞれに対して、前記利用特性算出ステップで算出された前記利用特性に基づいて、前記所定のユーザの前記機器群に対する、前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0030】
以上の構成により、複数の機器からなる機器群の利用者クラスタが、同じ、もしくは、近いユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。この結果、例えば、同じ機器群を同じように利用しているユーザから、当該機器群に関する有益な投稿情報(クチコミ情報や、故障に関する情報など)を容易に入手することが可能となる。
【0031】
また、前記利用者クラスタ決定ステップでは、前記利用特性算出ステップで算出された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性と、前記所定の機器を利用している全てのユーザの前記所定の機器に対する利用特性とに基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタを決定してもよい。
【0032】
以上の構成により、所定のユーザの所定の機器の利用特性が、所定の機器を利用している全てのユーザの利用特性に対して、どのような位置づけ(相対的な位置づけ)にあるのか基づいて、利用者クラスタを決定することができる。この結果、例えば、相対的な位置づけが同じ、もしくは、近いといった相対的な位置づけに基づいて、ユーザの投稿情報を、膨大な投稿情報の中から容易に探すことが可能となる。
【0033】
また、前記情報表示ステップでは、前記利用者クラスタ決定ステップで決定された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタと、前記所定のユーザの前記投稿情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、前記所定のユーザの投稿情報を表示する画面と、前記利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示してもよい。
【0034】
以上の構成により、膨大な投稿情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザの投稿情報を容易に探すことができる。
【0035】
また、前記情報表示ステップでは、さらに、前記利用者クラスタに基づいて、前記複数のユーザの前記投稿情報の中から、前記所定のユーザ向けに、最適な投稿情報を表示してもよい。
【0036】
以上の構成により、膨大な投稿情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザの投稿情報を容易に探すことができる。
【0037】
また、さらに、前記所定のユーザにより入力された入力情報を取得する第四取得ステップを含み、前記情報表示ステップでは、さらに、前記入力情報および前記利用者クラスタに基づいて前記複数のユーザの前記投稿情報を検索し、その検索結果を表示してもよい。
【0038】
以上の構成により、膨大な投稿情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザの投稿情報を容易に探すことができる。
【0039】
また、前記情報表示ステップでは、前記利用者クラスタ決定ステップで決定された、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用者クラスタと、前記所定のユーザの前記ユーザ情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、前記所定のユーザの前記ユーザ情報を表示する画面と、前記利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示してもよい。
【0040】
以上の構成により、膨大なユーザ情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザのユーザ情報を容易に探すことができる。
【0041】
また、前記情報表示ステップでは、さらに、前記利用者クラスタに基づいて、前記複数のユーザの前記ユーザ情報の中から、前記所定のユーザ向けに、最適なユーザ情報を表示してもよい。
【0042】
以上の構成により、膨大なユーザ情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザのユーザ情報を容易に探すことができる。
【0043】
また、さらに、前記所定のユーザにより入力された入力情報を取得する第四取得ステップを含み、前記情報表示ステップでは、さらに、前記入力情報および前記利用者クラスタに基づいて前記複数のユーザの前記ユーザ情報を検索し、その検索結果を表示してもよい。
【0044】
以上の構成により、膨大なユーザ情報の中から、所望する利用者クラスタのユーザのユーザ情報を容易に探すことができる。
【0045】
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0046】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることも出来る。
【0047】
(提供するサービスの全体像)
図1の(A)には、本実施の形態における情報提供システムの全体像が示されている。
【0048】
<グループの概略構成>
グループ100は、例えば企業、団体、家庭等であり、その規模を問わない。グループ100には、機器群101である機器Aおよび機器Bと、ホームゲートウェイ102とが存在する。機器群101には、インターネットと接続可能な機器(例えば、スマートフォン、PC、TV等)を含む。機器群101は、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器(例えば、照明、洗濯機、冷蔵庫等)を含んでもよい。ホームゲートウェイ102は、例えば、インターネットなどの広域通信網と、家庭内ネットワークなどのローカルエリアネットワーク(LAN)との橋渡しを行うネットワーク機器(例えば、汎用ルーターなど)である。また、ホームゲートウェイ102は、インターネットなどの広域通信網と、Bluetooth(登録商標)や、特定省電力無線などの無線通信機能を備えた機器との橋渡しを行うネットワーク機器でもよい。また、ホームゲートウェイ102は、機器A、および、機器Bの利用履歴情報を含むログ情報を管理する機能を有してもよい。また、ホームゲートウェイ102は、ユーザ10による指示に基づいて、機器A、および、機器Bの制御を行う機能を有しても良い。また、グループ100には、機器群101を使用するユーザ10が存在する。なお、ここでは、グループ100の機器群101は、機器A、機器Bからなるとしたが、機器が一つのみ存在する構成であってもよい。
【0049】
ここで、インターネットと接続可能な機器は、例えば、無線LAN機能、又は有線LAN機能を備え、これらのLAN機能を用いて、汎用ルータなどに接続され、汎用ルータなどを経由して、インターネットに接続されてもよい。また、インターネットと接続可能な機器のうちスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末は、3G又はLTEなどの携帯電話通信網への通信機能を備え、携帯電話通信網を経由して、インターネットに接続されてもよい。また、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は、例えば、Bluetooth(登録商標)や、特定省電力無線などの無線通信機能を備え、これらの無線通信機能を用いて、ホームゲートウェイ102に接続され、ホームゲートウェイ102を経由してインターネットに接続されてもよい。また、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は、例えばNFC(Near Field Communication)と呼ばれる近距離通信機能を備え、NFC機能を有し、かつ、NFC対応アプリをインストールしているスマートフォンに接続され、当該機器の情報が読み取られ、スマートフォンを経由して、当該機器の情報が、インターネットに接続されたサーバに転送されてもよい。なお、このNFCを用いる場合は、スマートフォンを、当該機器にかざすことでスマートフォンと当該機器との間でNFCによる通信が行われ、スマートフォンは、当該機器の情報を読み取る。
【0050】
<データセンタ運営会社の概略構成>
データセンタ運営会社110には、クラウドサーバ111が存在する。クラウドサーバ111とはインターネットを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。主に通常のデータベース管理ツール等で扱うことが困難な巨大なデータ(ビッグデータ)等を管理する。データセンタ運営会社110は、データ管理やクラウドサーバ111の管理、それらを行うデータセンタの運営等を行っている。データセンタ運営会社110が行っている役務については詳細を後述する。ここで、データセンタ運営会社110は、データ管理やクラウドサーバ111の運営等のみを行っている会社に限らない。例えば機器群101のうちの一つの機器を開発・製造している機器メーカが、併せてデータ管理やクラウドサーバ111の管理等を行っている場合は、機器メーカがデータセンタ運営会社110に該当する(
図1の(B))。また、データセンタ運営会社110は一つの会社に限らない。例えば機器メーカ及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ111の運営を行っている場合は、両者もしくはいずれか一方がデータセンタ運営会社110に該当するものとする(
図1の(C))。
【0051】
<サービスプロバイダの概略構成>
サービスプロバイダ120は、サーバ121を保有している。ここで言うサーバ121とは、その規模は問わず、例えば、個人用PC内のメモリ等も含む。また、サービスプロバイダがサーバ121を保有していない場合もある。
【0052】
なお、上記サービスにおいてホームゲートウェイ102は必須ではない。例えば、家庭内のあらゆる機器が、ホームゲートウェイを介さずに、インターネットに接続されている場合等は、ホームゲートウェイ102は不要である。
【0053】
次に、上記サービスにおける情報の流れを説明する。
【0054】
まず、グループ100の機器Aおよび機器Bのそれぞれは、当該機器の利用履歴情報を含むログ情報をデータセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に送信する。
【0055】
クラウドサーバ111は、機器Aおよび機器Bの利用履歴情報を含むログ情報を集積する(
図1の(a))。ここで、ログ情報とは、機器群101の、例えば運転状況や動作日時等を示す情報である。例えば、テレビの視聴履歴やレコーダの録画予約情報、洗濯機の運転日時・洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時・開閉回数などであるが、これらのものに限らずあらゆる機器から取得が可能なすべての情報をいう。また、ログ情報は、機器から直接ではなく、別の機器を経由して間接的に取得可能な情報も含む。例えば、機器の動作が、センサーや監視カメラなどの別の機器によって監視され、クラウドサーバ111は、この別の機器から、当該機器の動作に関する情報を、ログ情報として取得してもよい。
【0056】
利用履歴情報は、ホームゲートウェイを介さずに、機器群101自体から直接クラウドサーバ111に提供される場合もある。また、利用履歴情報は、機器群101から一旦ホームゲートウェイ102に利用履歴情報が集積され、ホームゲートウェイ102からクラウドサーバ111に提供されてもよい。
【0057】
ユーザ10は、スマートフォンなど入力手段を備えた機器を用いて、ユーザ10に関する情報であるユーザ情報(自身の識別情報やプロファイル情報)や、当該機器に関連するレビュー情報やクチコミ情報などの投稿情報(当該機器に関連しない投稿情報も含む)を、サービスプロバイダ120のサーバ121に送信する。なお、ここでは、ユーザ情報や投稿情報を、スマートフォンなどの機器から、サービスプロバイダ120のサーバ121に送信するとしたが、スマートフォンなどの機器から、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に送信し、クラウドサーバ111からサービスプロバイダ120のサーバ121に送信する構成としてもよい。
【0058】
次に、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111は、集積した利用履歴情報を一定の単位でサービスプロバイダ120に提供する。ここで、データセンタ運営会社110が集積した情報を整理してサービスプロバイダ120に提供することの出来る単位でもいいし、サービスプロバイダ120が要求した単位でもいい。一定の単位と記載したが一定でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化する場合もある。前記利用履歴情報は、必要に応じてサービスプロバイダ120が保有するサーバ121に保存される(
図1(b))。そして、サービスプロバイダ120は、利用履歴情報を、前述したユーザ情報や投稿情報の表示の制御に適合する情報に整理し、整理された情報に基づいて、ユーザ情報や投稿情報を表示するサービスを提供する。
【0059】
このサービスが提供されるユーザは、機器群101を使用するユーザ10でもよいし、外部のユーザ20でもよい。ユーザへのサービス提供方法は、例えば、サービスプロバイダ120から直接ユーザへ提供されてもよい(
図1の(e)および(f)を参照)。また、ユーザへのサービス提供方法は、例えば、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111を再度経由して、ユーザに提供されてもよい(
図1の(c)および(d)を参照)。また、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が利用履歴情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダ120に提供してもよい。
【0060】
なお、ユーザ10とユーザ20とは、別でも同一でもよい。
【0061】
(実施の形態)
図2は、本発明の実施の形態である情報提供システムの構成概念図である。
【0062】
<グループの構成>
図2に示すように、本実施の形態にかかる情報提供システムでは、グループ100、グループ200、およびグループ300が存在する。
【0063】
グループ100には、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に登録され管理される機器群101である機器Aおよび機器Bが存在する。また、グループ100には、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111にて管理されていない機器Cが存在する。また、グループ100には、機器群101と機器Cとを使用するユーザ10が存在する。ここで、機器群101の構成の具体例などについては、前述したとおりである。
【0064】
また、グループ200には、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111にて登録および管理されていない機器Dが存在する。また、グループ200には、機器Dを使用するユーザ20が存在する。
【0065】
また、グループ300には、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に登録され管理される機器群301である機器Eが存在する。
【0066】
<データセンタの構成>
図2に示すように、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111は、ユーザ管理部112と、利用履歴管理部113とからなる。
【0067】
クラウドサーバ111は、クラウドサーバ111に登録された機器の利用履歴情報を管理するサービス(以下、「利用履歴情報管理サービス」という。)を提供する。
【0068】
ユーザ管理部112は、利用履歴情報管理サービスに登録されたユーザ及び機器に関する情報を、ユーザ管理テーブルとして管理する。ユーザ管理テーブルの構成については後述する。
【0069】
利用履歴管理部113は、利用履歴情報管理サービスに登録された機器の利用履歴情報を利用履歴管理テーブルとして管理する。利用履歴管理テーブルの構成については後述する。
【0070】
[クラウドサーバのユーザ管理テーブルのデータ構成]
図3に、ユーザ管理テーブルの一例を示す。
図3に示すように、ユーザ管理テーブルは、利用履歴情報管理サービスに登録されたユーザのユーザID、パスワード、ユーザプロファイルなどのユーザ自身に関する情報(ユーザ情報)と、利用履歴情報管理サービスに登録された機器の機器ID、機器プロファイルなどの、ユーザが使用する機器に関する情報(機器情報)とで構成される。
【0071】
《ユーザ情報》
ここで、ユーザIDは、例えば、ユーザの氏名、ニックネーム、電子メールアドレス、任意の文字列など、当該システム内でユーザを一意に特定する情報である。クラウドサーバ111のユーザ管理部112は、ユーザIDを、ユーザが登録することにより取得してもよいし、他のサービスやアプリと連携している場合は、他のサービスやアプリから取得してもよいし、当該システム(つまり、クラウドサーバ111)が一意に識別できる任意の文字列を設定してもよい。
【0072】
パスワードは、例えば、所定の条件を満たす英数字である。ユーザ管理部112は、パスワードを、ユーザが登録することにより取得してもよいし、当該システム(つまり、クラウドサーバ111)が所定の条件を満たす英数字を設定してもよい。
【0073】
ユーザプロファイルは、例えば、ユーザの住所、国籍、居住地(都道府県)、電話番号、電子メールアドレス、年齢、性別、趣味・嗜好(機器に関する嗜好を含む)に関する情報である。ユーザ管理部112は、ユーザプロファイルを、ユーザが登録することにより取得してもよいし、他のサービスやアプリと連携している場合は、他のサービスやアプリから取得してもよいし、当該システム(つまり、クラウドサーバ111)が、ユーザの利用履歴情報に基づいて、ユーザプロファイルに登録してもよい。
【0074】
《機器情報》
機器IDは、例えば、機器毎のシリアルNO、システムが定めた文字列などであり、当該システム内で、機器を一意に特定する情報である。クラウドサーバ111のユーザ管理部112は、機器IDを、ユーザが登録することにより取得してもよいし、当該システム(つまり、クラウドサーバ111)が一意に設定してもよいし、利用履歴情報から取得してもよい。
【0075】
機器プロファイルは、例えば、機器を製造したメーカのメーカ名、機器性能タイプ(入門モデル、標準モデル、高機能モデルなど)、機器OS/ソフトウェアのバージョン番号、品番、機種名、機種のブランド名、機種のシリーズ名、機種のカテゴリ名などである。ユーザ管理部112は、機器プロファイルを、ユーザが登録することにより取得してもよいし、機器のシリアルNOなどを用いてシステム(つまり、クラウドサーバ111)が自動的に登録してもよい。
【0076】
[クラウドサーバの利用履歴情報管理テーブルのデータ構成]
図4〜7に、利用履歴管理テーブルの一例を示す。
図4はレコーダ、
図5はエアコン、
図6は電子レンジ、
図7は洗濯機の利用履歴管理テーブルの一例である。
【0077】
図4〜7に示すように、利用履歴管理テーブルは、機器毎に生成され、機器ID、各機能の利用日時と設定/状態データなどからなる利用履歴情報を含むログ情報で構成される。なお、利用履歴情報は、ユーザによって操作又は設定を行った機能についてだけでなく、機器が自動で行った機能も含む。
【0078】
<サービスプロバイダの構成>
図2に示すように、サービスプロバイダ120のサーバ121は、情報取得部122、利用特性算出部126、利用者クラスタ決定部127、および表示制御部128からなる。
【0079】
サーバ121は、投稿者に関する情報および投稿情報と、それらの情報を検索および整理した情報とを、ユーザやサービス事業者へ提供する情報提供サービスを提供する。情報提供サービスの詳細については後述する。
【0080】
ここで、「投稿者に関する情報」とは、投稿者の識別情報、プロファイル情報などであるまた、「投稿情報」には、当該機器に関連しない投稿情報、日常のつぶやきなども含む。また、サービス事業者としては、例えば、機器及び機器関連商品の販売事業者、機器及び機器関連商品の広告事業者、検索サービス運営者などが想定される。
【0081】
情報取得部122は、ユーザ管理部123、利用履歴管理部124、および投稿情報管理部125からなる。
【0082】
ユーザ管理部123は、情報提供サービスに登録されたユーザ及び機器に関する情報を、ユーザ管理テーブルとして管理する。
【0083】
利用履歴管理部124は、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111の利用履歴管理部から取得された利用履歴管理テーブルを管理する。
【0084】
投稿情報管理部125は、各ユーザの機器(例えば、スマートフォンなど)から、投稿情報とユーザIDを取得する。ここで、投稿情報は、機器に関するレビュー情報、クチコミ情報のほか、機器に関連しない投稿情報、日常のつぶやきなども含む。また、各ユーザの機器(例えば、スマートフォンなど)から、投稿情報とともに、機器を特定する情報を取得することで、機器に関する投稿情報か否かを判断してもよい。また、ユーザ管理部123から、取得したユーザIDに対応するユーザプロファイル情報を、後述する利用者クラスタ決定部127から、取得したユーザIDに対応する利用者クラスタをそれぞれ、取得し、管理してもよい。
【0085】
つまり、情報取得部122は、複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザが利用している1以上の機器の利用履歴情報と、当該ユーザの投稿情報とを取得する。情報取得部122は、さらに、複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得する。また、情報取得部122は、さらに、所定のユーザにより入力された入力情報を取得してもよい。
【0086】
利用特性算出部126は、ユーザ管理テーブル、及び、各機器の利用履歴管理テーブルに基づいて、各機器の利用特性を算出する。つまり、利用特性算出部126は、情報取得部122で取得された、複数のユーザの中の所定のユーザが利用している所定の機器の利用履歴情報に基づいて、所定のユーザの所定の機器に対する、利用特性を算出する。
【0087】
利用者クラスタ決定部127は、算出された当該機器の利用特性から、当該機器の利用者クラスタ決定テーブルを用いて、当該機器に対する利用者クラスタを決定し、決定された利用者クラスタをユーザIDとともに管理する。つまり、利用者クラスタ決定部127は、所定のユーザの所定の機器に対する利用特性に基づいて、所定のユーザの所定の機器に対する利用者クラスタを決定する。
【0088】
表示制御部128は、投稿情報管理部125が取得し、管理している投稿情報を、当該情報提供サービスに登録しているユーザに対して、どのように表示するかといった表示の制御を行う。つまり、表示制御部128は、情報表示部として機能し、利用特性算出部126により算出された所定のユーザの所定の機器に対する利用特性に関する利用特性情報と、情報取得部122により取得された所定のユーザの投稿情報とを紐付けて表示する。ここで、表示制御部128は、利用者クラスタ決定部127により決定された、所定のユーザの所定の機器に対する利用者クラスタを、利用特性情報として、所定のユーザの投稿情報と紐付けて表示してもよい。また、表示制御部128は、利用特性情報と、所定のユーザのユーザ情報とを紐付けて表示してもよい。なお、表示制御部128は、情報提供サービスに対して接続するスマートフォン、PCなどの情報端末や、TVなどの表示部を有する家電機器の表示部に表示させる画像を生成することにより、当該表示部にユーザの投稿情報やユーザ情報を表示する。なお、「紐付けて表示する」とは、例えば、同一の画面上に紐付けられた複数の情報を表示することである。つまり、利用特性情報と、投稿情報とを紐付けて表示するとは、例えば、利用特性情報と、投稿情報とを同一の画面上に表示することであり、利用特性情報と、ユーザ情報とを紐付けて表示するとは、例えば、利用特性情報と、ユーザ情報とを同一の画面上に表示することである。また、「紐付けて表示する」とは、例えば、複数の情報の中の一情報を表示する画面と、複数の情報の中の他の一情報を表示する画面とのうちで、一方から他方へ遷移可能に表示することである。
【0089】
また、表示制御部128は、投稿情報が投稿情報管理部125により機器に関連付けられて管理されている場合には、当該投稿情報を投稿したユーザの利用者クラスタのうち、当該投稿情報に関連づけされた機器に関する利用者クラスタを当該投稿情報と紐付けて表示してもよい。つまり、表示制御部128は、利用特性算出部126により算出された所定のユーザの所定の機器に対する利用特性に関する利用特性情報と、情報取得部122により取得された所定のユーザの所定の機器に関する投稿情報とを紐付けて表示してもよい。
【0090】
[情報提供サービスと利用履歴情報管理サービス]
ここで、サービスプロバイダ120が提供する情報提供サービスと、前述したデータセンタ運営会社110が提供する利用履歴情報管理サービスとは、連携しているものとする。つまり、ユーザの同意の下で、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が管理する、ユーザ管理テーブルおよび利用履歴情報管理テーブルの中の当該ユーザに関する情報が、サービスプロバイダ120に送信されるものとする。
【0091】
また、データセンタ運営会社110が提供する利用履歴情報管理サービスに登録しているユーザは、同じユーザID、パスワードを用いて、サービスプロバイダ120が提供する情報提供サービスに、連携して登録することができるようにしてもよい。
【0092】
[サーバのユーザ管理テーブルのデータ構成]
図8に、サーバのユーザ管理テーブルの一例を示す。
図8に示すように、ユーザ管理テーブルは、情報提供サービスに登録されたユーザのユーザID、パスワード、ユーザプロファイルなどのユーザ自身に関するユーザ情報と、情報提供サービスに登録された機器の機器ID、機器プロファイルなどのユーザが使用する機器に関する機器情報と、データセンタ運営会社110が提供する利用履歴情報管理サービスとの連携の有無を示す情報である連携情報とで構成される。
【0093】
図8のユーザ管理テーブルにおいて、“連携の有無を示す情報”が“○”であるユーザ10、ユーザ30は、データセンタ運営会社110が提供する利用履歴情報管理サービスと連携して登録されたユーザであることを示す。この場合、各ユーザの同意の下で、ユーザ10およびユーザ30のユーザID、パスワード、およびユーザプロファイルからなるユーザ情報、機器の機器IDおよび機器プロファイルとは、クラウドサーバ111から取得でき、
図3に示す、ユーザ管理部112のユーザテーブルの内容と同じものとすることができる。また、
図8のユーザ管理テーブルにおいて、“連携の有無を示す情報”の項目が“×”であるユーザ20は、サービスプロバイダ120が提供する情報提供サービスのみに登録している(利用履歴管理サービスは未登録)ユーザであることを示す。つまり、ユーザ20は、情報提供サービスと、利用履歴情報管理サービスとが連携していないユーザである。
【0094】
[各機器の利用特性の算出]
図9は、レコーダの場合に、算出された利用特性の一例である。
【0095】
図9の例では、利用特性は、使用開始日、使用期間、お気に入りの出演者、録画/編集/ダビング/削除などのレコーダの主要機能の累積利用回数、利用頻度、直近の利用回数(当月、前月、前々月)からなる。ただし、利用特性は、これに限定されるものではなく、レコーダの主要機能の累積利用時間、平均利用時間(1日、1週間または1ヶ月当たりの平均利用時間)などであってもよい。つまり、利用特性算出部126は、所定のユーザの所定の機器に対する利用特性として、所定の機器の、所定の期間における利用頻度を算出してもよいし、所定の機器の各機能において、利用された機能の偏り情報を算出してもよいし、所定の機器の利用時間帯の偏り情報を算出してもよいし、所定の機器の利用開始日を算出してもよい。なお、ここでいう「所定の期間」とは、所定の機器の利用開始日から現時点までの期間である累積利用期間、もしくは、現時点より所定の期間を遡った時点から現時点までの期間である直近利用期間である。
【0096】
ここで、レコーダの使用開始日は、利用履歴管理テーブルの最古の利用日時から得られる。使用期間は、利用履歴管理テーブルの最古の利用日時と最新の利用日時とから得られる。
【0097】
また、利用特性算出部126は、利用履歴管理テーブルに記録されている各機能の利用日時と設定/状態データとを基に、各機能の利用開始日から現在までの累積利用回数、月もしくは週あたりの平均の利用頻度、直近(当月、前月、前々月)の利用回数などを算出する。また、利用特性算出部126は、利用履歴管理テーブルの録画/編集/ダビング/削除が行われた番組情報の中に含まれる出演者や、番組のジャンル情報(バライエティ、映画、音楽、ニュースなど)から、所定のお気に入り度算出テーブルを用いて、当該ユーザのお気に入りの出演者および番組ジャンルを算出する。
【0098】
ここで、所定のお気に入り度算出テーブルの一例を
図10に示す。
図10に示すように、録画時の録画モードが標準画質の場合、録画される番組の各出演者および番組ジャンルに対するお気に入りポイントそれぞれに1点が加算される。同様に、録画時の録画モードが高画質の場合、録画される番組の各出演者および番組ジャンルに対するお気に入りポイントそれぞれに、2点が加算され、録画後再生されるとさらに1点が加算される。また、編集される番組情報に含まれる各出演者および番組ジャンルに対するお気に入りポイントそれぞれに2点が加算され、編集して残された時間(つまり、録画された番組のうちで編集することにより削除されなかった部分)における出演者が特定できる場合は、その出演者に対するお気に入りポイントに5点が加算される。また、ダビング先メディアが、Blu−ray(登録商標)の場合に、番組情報に含まれる各出演者および番組ジャンルに対するお気に入りポイントそれぞれに3点が加算され、ダビング先メディアが、DVDの場合に、2点が加算される。そして、出演者毎、および、ジャンル毎に、お気に入りポイントが利用履歴管理テーブルの利用履歴情報に基づいて算出され、例えば、お気に入りポイントが上位の出演者や番組ジャンルをお気に入りの出演者や番組ジャンルとして算出する。
【0099】
なお、ここでは、レコーダの場合の利用特性の例を説明したが、電子レンジ、エアコン、および洗濯機の利用特性についても、レコーダの場合の利用特性と同様である。すなわち、機器ID、使用開始日、使用期間、お気に入りの設定やコースや調理メニュ、各機器の主要機能の累積利用回数、利用頻度、直近の利用回数(当月、前月、前々月)などからなる。
【0100】
[利用者クラスタの決定]
利用者クラスタ決定部127は、利用特性のうち、各機能の利用頻度等に基づいて、例えば、「ライトユーザ」/「ミドルユーザ」/「ヘビーユーザ」といった利用者クラスタを決定してもよいし、利用された機能の偏りに基づいて、例えば、「特定機能専用ユーザ」/「全機能利用ユーザ」といった利用者クラスタを決定してもよい。また、利用者クラスタ決定部127は、機器の使用期間に基づいて、「使用期間が3年以内のユーザ」/「使用期間が3年から5年のユーザ」/「使用期間が6年以上のユーザ」といった利用者クラスタを決定してもよい。
【0101】
利用者クラスタ決定部127は、機器の利用時間帯の偏り情報に基づいて、「平日昼間利用ユーザ」/「休日利用ユーザ」といった利用者クラスタを決定してもよいし、機器の利用開始日や、同機器の登録ユーザ数に基づいて、「イノベーター」/「アーリーアダプター」/「アーリーマジョリティ」/「レイトマジョリッティ/「ラガード」といった利用者クラスタを決定してもよい。また、利用者クラスタ決定部127は、登録されている全ての機器(もしくは、特定の機器カテゴリ、例えばこれまで利用してきたレコーダなど)の製造メーカの偏り情報を用いて、「特定メーカ一筋派」/「メーカに拘らない派(或いは、渡り歩き派)」といった利用者クラスタを決定してもよい。また、利用者クラスタ決定部127は、前述のレコーダの場合などにおいて、利用特性として、所定の出演者や番組ジャンルのお気に入りポイントが算出されている場合は、所定の出演者や番組ジャンルのお気に入りポイントが所定の条件を満たす場合に、「所定の出演者がお気に入り」といった利用者クラスタを決定してもよい。
【0102】
つまり、利用者クラスタ決定部127は、利用特性算出部126により算出された、所定の機器の、所定の期間における利用頻度に基づいて、利用者クラスタを決定してもよいし、所定の機器の利用された機能の偏り情報に基づいて、利用者クラスタを決定してもよいし、所定の機器の利用時間帯の偏り情報に基づいて、利用者クラスタを決定してもよいし、所定の機器の利用開始日に基づいて、利用者クラスタを決定してもよい。
【0103】
図11および
図12は、レコーダの場合の各機能の利用頻度に基づく利用者クラスタ決定テーブルの一例である。
【0104】
図11の例では、利用者クラスタ決定部127は、録画機能の利用頻度に基づいて、利用頻度が週1回以下の場合、当レコーダの録画機能に関して、ライトユーザと判定する。なお、録画機能の週あたりの利用頻度は、使用開始日から現時点までの累積の録画機能の利用回数を、使用開始日から現時点までの週数で割ることで算出する。編集機能やダビング機能についても、録画機能の判定と同様である。そして、利用者クラスタ決定部127は、当該機器の録画機能、編集機能、およびダビング機能について、全てライトユーザと判定した場合は、当該機器の利用者クラスタをライトユーザと判定する。つまり、この場合には、利用者クラスタ決定部127は、当該機器(レコーダ)の各機能のトータル(全体)の利用者クラスタをライトユーザと決定する。
【0105】
なお、この例では、利用者クラスタ決定部127による利用者クラスタの決定に、各機能の利用頻度(月や週といった所定期間あたりの利用頻度)を用いたが、これに限定されない。例えば、利用者クラスタの決定に使用開始日から現時点までの累積の各機能の利用回数を用いてもよい。
【0106】
但し、時間軸とは無関係の累積の利用回数より、所定期間あたりの利用回数である利用頻度を用いる方が、ライトユーザ/ミドルユーザ/ヘビーユーザといった利用者クラスタの判定には適切と考えられる。なぜなら、例えば、長期間かけて所定の利用回数に達したが利用頻度としては低いユーザに対して、実感としては、ライトユーザと判定するのが妥当であると考えられる。つまり、このようなユーザに対して、累積の利用回数で判定する場合は、ミドルユーザと判定してしまうのに対して、利用頻度を判定に用いれば、ライトユーザと判定でき、妥当な判定とすることができる。
【0107】
また、利用者クラスタ決定部127は、
図11の例では、録画機能の直近3ヶ月のそれぞれの週あたりの利用頻度が、いずれも、週5回以上の場合、当レコーダの録画機能に関してヘビーユーザと判定する。なお、直近3ヶ月の週あたりにおける録画機能の利用頻度は、各月の録画機能の利用回数を、各月の週数で割ることで算出してもよいし、直近3ヶ月間の録画機能の利用回数を直近3ヶ月間の週数で割ることで算出してもよい。編集機能や、ダビング機能についても、録画機能の判定と同様である。そして、利用者クラスタ決定部127は、当該機器の録画機能、編集機能、およびダビング機能について、全てヘビーユーザと判定した場合は、当該機器の利用者クラスタをヘビーユーザと判定する。つまり、この場合には、利用者クラスタ決定部127は、当該機器(レコーダ)の各機能のトータル(全体)の利用者クラスタをヘビーユーザと決定する。
【0108】
なお、この例では、利用者クラスタの決定に、直近3ヶ月のそれぞれの各機能の利用頻度(月や週といった所定期間あたりの利用頻度)を用いたが、これに限定されない。例えば、使用開始日から現時点までの累積の各機能の利用回数を用いてもよい。
【0109】
但し、時間軸とは無関係の累積の利用回数より、直近の所定期間あたりの利用回数である利用頻度の方が、ライトユーザ/ミドルユーザ/ヘビーユーザといった利用者クラスタの判定には適切と考えられる。なぜなら、例えば、累積の利用回数は所定の利用回数の達しているが、過去の利用頻度は高いためであって、直近の利用頻度が極めて低いユーザに対しては、実感として、ヘビーユーザと判定するのは妥当ではないと考えられる。つまり、このようなユーザに対して、累積の利用回数で判定する場合は、直近の利用頻度が低くてもヘビーユーザと判定してしまうのに対して、直近の利用頻度を判定に用いれば、ミドルユーザと判定でき、妥当な判定とすることができる。
【0110】
そして、
図11の例では、利用者クラスタ決定部127は、ライトユーザにもヘビーユーザにも該当しないユーザに対して、ミドルユーザと判定する。
【0111】
また、
図12に、利用者クラスタ決定テーブルの別の例を示す。
図12の例では、利用者クラスタ決定部127は、当該機器の録画機能に関して、当該サービスに当該レコーダを登録している全てのユーザの利用特性を用いて、当該ユーザの録画機能の利用頻度が、登録されている当該機器の全てのユーザの録画の利用頻度の下位30%以内に該当する場合、ライトユーザと判定する。また、例えば、利用者クラスタ決定部127は、当該機器の録画機能に関して、当該サービスに当該レコーダを登録している全てのユーザの利用特性を用いて、当該ユーザの録画機能の直近3ヶ月の利用頻度が、登録されている当該機器の全てのユーザの録画機能の直近3ヶ月の利用頻度の上位10%以内に該当する場合、ヘビーユーザと判定する。
図12の例でも、利用者クラスタ決定部127は、ライトユーザにもヘビーユーザにも該当しないユーザに対して、ミドルユーザと判定する。つまり、利用者クラスタ決定部127は、利用特性算出部126により算出された、所定のユーザの所定の機器に対する利用特性と、所定の機器を利用している全てのユーザの所定の機器に対する利用特性とに基づいて、所定のユーザの所定の機器に対する利用者クラスタを決定してもよい。なお、ここではライトユーザの判定に下位30%、ヘビーユーザの判定に上位10%を用いたが、この数値は一例であり、他の数値であってもよい。
【0112】
図13〜15に、それぞれ、利用された機能の偏りに基づく利用者クラスタ決定テーブル、機器の利用時間帯の偏りに基づく利用者クラスタ決定テーブル、機器の利用開始日や、同機器の登録ユーザ数に基づく利用者クラスタ決定テーブルの例を示す。
【0113】
なお、
図14に示すように、利用者クラスタ決定部127は、ある機器の利用特性に加えて、他の機器の利用特性を組み合わせて、当該機器群に対する利用者クラスタを決定してもよい。
【0114】
また、同じ機器カテゴリに属する、ある機器(旧機器)の買い換えとして、当該機器(新機器)を利用している場合に、当該機器の利用者クラスタの決定に、旧機器での利用特性を反映してもよい。例えば、
図11の例で、ヘビーユーザの判定に、直近3ヶ月のうち、当月の利用特性は、新機器のものを、前月および前々月の利用特性は、旧機器のものを利用してもよい。この例のように、所定の期間における利用特性の算出において、所定の期間中に例えば買い換えなどで機器の変更が発生した場合には、機器の変更にかかわらずに利用特性を算出してもよい。
【0115】
[情報提供サービス:(1)掲示板サービス]
サービスプロバイダ120は、情報提供サービスとして、各機器に関するレビュー情報やクチコミ情報を投稿するための掲示板サービスを提供してもよい。なお、このような掲示板サービスは、独立したサービスとして提供してもよいし、他のサービスの中の一サービスとして提供してもよい。例えば、機器のオンライン販売サービスの中の一サービスとして、提供してもよい。
【0116】
図16に、ある機器に関する掲示板の表示例を示す。この例では、表示制御部128が、当該掲示板に接続された当該情報端末や家電機器が有する表示部に、各投稿者の当該機器に関する投稿情報が時系列に並べて表示する。そして、表示制御部128は、投稿情報とともに、投稿者の当該機器に関する利用者クラスタを示す識別情報901を示す画像をあわせて表示する。例えば、投稿情報を投稿した投稿者の当該機器に対するトータルの利用者クラスタがヘビーユーザの場合には、
図16に示すように「匠」の文字を用いた識別情報を当該投稿情報と紐付けて表示する。また、表示制御部128は、投稿情報を投稿した投稿者の利用者クラスタがライトユーザ(初心者)の場合は、「初」の文字を用いた識別情報を当該投稿情報と紐付けて表示する。また、表示制御部128は、投稿情報を投稿した投稿者の当該情報提供サービスに登録しているが、当該機器を利用していないゲスト(客)ユーザの場合は、「客」の文字を用いた識別情報を、当該投稿情報と紐付けて表示する。
【0117】
なお、利用者クラスタの識別情報は、これに限定されるものではなく、利用者クラスタが識別可能なもの(文字、マーク、アイコン、キャラクタ、メダル、トロフィー、ポイント、星の数など)であれば、どのようなものであってもよい。
【0118】
ここで、投稿者名は、氏名のみならず、投稿者が設定したアイコン、投稿者の写真など、投稿者を識別できるものであれば何でもよい。
【0119】
図16の例では、表示制御部128は、投稿情報を表示する際、投稿者の利用者クラスタに対応する識別情報を、投稿情報とともに表示する制御を行う。
【0120】
このように利用者クラスタの識別情報を投稿情報とともに表示することで、投稿閲覧者は、その投稿情報を投稿した投稿者の当該機器に対する利用者クラスタを確認することができる。
【0121】
このように表示制御を行うことにより、利用者クラスタが「ヘビーユーザ」である投稿者の投稿情報だから信頼できるとか、利用者クラスタが「ライトユーザ」である投稿者の投稿情報だから、もう少し他の投稿情報を確認してから、有用性を判断しようとか、利用者クラスタが「メーカに拘らない派」である投稿者の投稿情報だから、この投稿情報は、偏りのない公平な情報と判断しようとか、投稿情報の質(信頼性、有用性、公平性)を判断する際の一つ指標とすることができる。
【0122】
なお、
図16の例では、表示制御部128が、利用者クラスタを識別する情報を投稿情報と同じ画面に表示するものとしたが、これに限定されない。例えば、表示制御部128が、同じ画面には表示せず、投稿情報と投稿者名のみを表示し、その画面上の投稿者の情報を選択(クリック、または画面をタッチする)と、別の画面として、投稿者の利用者クラスタに関する詳細な情報を表示してもよい。つまり、表示制御部128は、利用者クラスタ決定部127により決定された、所定のユーザの所定の機器に対する利用者クラスタと、所定のユーザの投稿情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、所定のユーザの投稿情報を表示する画面と、利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示してもよい。また、表示制御部128は、利用者クラスタ決定部127により決定された、所定のユーザの所定の機器に対する利用者クラスタと、所定のユーザのユーザ情報とを、同一画面上に表示する、もしくは、所定のユーザのユーザ情報を表示する画面と、利用者クラスタを表示する画面とのうちで、一方から他方に遷移可能に表示してもよい。
【0123】
なお、
図16の例では、時系列に投稿情報を表示するとしたが、表示制御部128が、利用者クラスタに応じて、表示順を制御する(優先表示)ようにしてもよい。例えば、表示順の上位から順に、ヘビーユーザの投稿情報、ミドルユーザの投稿情報、ライトユーザの投稿情報、およびゲストユーザの投稿情報を並べて表示してもよい。また、表示制御部128が、特定の利用者クラスタの投稿情報のみを検索する手段を提供し、検索された結果を表示するようにしてもよい。
【0124】
また、投稿閲覧者が所定の機器の投稿を閲覧する場合、投稿閲覧者の当該機器に対する利用者クラスタと、当該機器に対する利用者クラスタが同一である、もしくは、近い、もしくは、類似している投稿者の投稿情報、もしくは、ユーザ情報を優先して表示してもよいし、そのような投稿情報、もしくは、ユーザ情報を検索して表示できるようにしてもよい。
【0125】
また、投稿閲覧者が所定の機器の投稿を閲覧する場合、投稿閲覧者の当該機器に対する複数の利用者クラスタと、当該機器に対する複数の利用者クラスタがそれぞれ同一である投稿者の投稿情報、もしくは、ユーザ情報を優先して表示してもよい。例えば、ある洗濯機の利用者クラスタが「ヘビーユーザ」であり「5年間以上使用」であるユーザに対しては、当該洗濯機に対して同じ利用者クラスタ、すなわち、「ヘビーユーザ」であり「5年間以上使用」であるユーザの投稿情報を優先して表示してもよいし、そのような投稿情報を検索して表示できるようにしてもよい。このように、表示制御部128は、利用者クラスタに基づいて、複数のユーザの投稿情報の中から、所定のユーザ向けに、最適な投稿情報を表示してもよい。また、表示制御部128は、利用者クラスタに基づいて、複数のユーザのユーザ情報の中から、所定のユーザ向けに、最適なユーザ情報を表示してもよい。
【0126】
また、
図16の例では、機器毎の掲示板の場合を説明したが、機器群毎の掲示板の場合にも適用できる。ここで、機器群とは、同一カテゴリの機器群(例えば、レコーダ、エアコン、電子レンジ、洗濯機、掃除機、テレビなどの機器の種類が同じである複数の機器、基本機能を備えたレコーダ、標準機能を備えたレコーダ、高機能を備えたレコーダからなるレコーダなど)、同一カテゴリかつ同一メーカの機器群などである。この場合は、利用者クラスタを識別する情報としては、投稿者が登録している、当該機器群に属する全ての機器の利用者クラスタの識別情報から、利用者クラスタ決定部127が機器群としての利用者クラスタを決定し、表示制御部128が当該利用者クラスタを表示してもよい。例えば、機器A、機器B、機器Cを登録しているユーザであって、各機器に対する利用者クラスタが、ヘビーユーザ、ヘビーユーザ、ライトユーザである場合、機器A、機器B、機器Cを含む機器群の掲示板に投稿する際、多数決でヘビーユーザと表示してもよい。なお、ここで多数決を用いたのは一例であり、複数の機器の利用者クラスタうち、最上位の利用者クラスタを表示するようにしてもよい(ひとつでもヘビーユーザであれば、ヘビーユーザと表示する)し、利用者クラスタを機器IDとともに列挙して表示してもよい。つまり、所定のユーザが1以上の機器として複数の機器からなる機器群を利用している場合に、利用者クラスタ決定部127は、所定のユーザが利用している機器群を構成する複数の機器それぞれに対して、利用特性算出部126により算出された利用特性に基づいて、所定のユーザの機器群に対する、利用者クラスタを決定してもよい。
【0127】
[情報提供サービス:(2)リアルタイム情報共有サービス]
サービスプロバイダ120は、情報提供サービスとして、各ユーザの投稿情報を、リアルタイムで共有するサービスを提供してもよい。このサービスでは、各ユーザの同意の下、各ユーザが登録している機器毎の利用者クラスタ、利用特性などの少なくとも一部が公開される。そして、公開されている利用者クラスタ、利用特性などを参照して、気になるユーザをフォロー(ユーザの投稿情報の購読を登録)することにより、当該ユーザのリアルタイムの投稿情報を購読、閲覧することが可能となる。なお、このサービスでは、投稿情報は、登録されている機器についてのみならず、興味のある機器についてであってもよいし、登録されている機器に全く関係しない、日常的なつぶやき情報であってもよい。
【0128】
図17は、このサービスにおける投稿情報の閲覧画面の表示例である。
【0129】
この例では、フォローしている複数のユーザの投稿情報が、最新のものが先頭に来るように時系列に並んで表示される。この閲覧画面において、投稿者名を選択する(クリックする、タッチする)と、
図18に示す、投稿者のプロファイル画面が表示され、投稿者のプロファイル、登録機器、各機器の利用者クラスタが表示される。また、メニュを選択することで、この投稿者をフォローするため、もしくは、フォローを解除するための機能が利用可能となる。
【0130】
なお、ここでは、時系列に並んで複数の投稿情報が表示されるとしたが、時系列に限定されない。例えば、閲覧しているユーザの登録機器や当該機器に対する利用者クラスタと、投稿者の登録機器や当該機器に対する利用者クラスタの類似性に基づき、類似性の高い投稿者の投稿情報の表示順が上位になるよう優先表示してもよい。また、類似性の高い投稿者の投稿情報を強調表示してもよい。ここで、投稿者名は、氏名のみならず、投稿者が設定したアイコン、投稿者の写真など、投稿者を識別できるものであれば何でもよい。
【0131】
なお、ここでは、ユーザが、手動でフォローする場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザ同士の機器毎の利用者クラスタの類似性などにより、サービスが自動で、ユーザ同士をフォローするようにしてもよい。
【0132】
また、あるユーザに対して、当該ユーザが登録している所定の機器に対する利用者クラスタと同一の利用者クラスタのユーザのユーザ情報を、フォローをお勧めするお勧めユーザとして表示してもよい。
【0133】
また、最下部の「検索」を選択すると、
図19に示す、検索画面が表示され、検索ワードの入力、検索が可能となる。そして、検索を実行すると、
図20に示す、検索ワードにヒットする投稿情報が表示される。また、検索ワードにヒットするユーザ(投稿者)を検索することも可能である。さらに、検索は、任意の検索ワードに加え、機器や利用者クラスタで検索することも可能となっており、自分が登録している機器と同じ機器を登録しているユーザを容易に探せるとともに、フォローすることができる。つまり、情報取得部122は、第四取得ステップとして、所定のユーザにより入力された入力情報(検索ワードを示す情報、または、機器や利用者クラスタが選択されたことを示す情報)を取得し、表示制御部128は、入力情報および利用者クラスタに基づいて複数のユーザの投稿情報を検索し、その検索結果を表示してもよい。また、表示制御部128は、入力情報および利用者クラスタに基づいて複数のユーザのユーザ情報を検索し、その検索結果を表示してもよい。
【0134】
また、最下部の「プロファイル」を選択すると、
図18と同等の、閲覧者自身のプロファイル画面が表示される。
【0135】
また、最下部の「閲覧」を選択すると、「検索」画面や、「プロファイル」画面から、「閲覧」画面に画面が切り替わる。
【0136】
[その他サービスの例]
実施の形態のサービスプロバイダのサーバは、ユーザ情報もしくは投稿情報と、利用者クラスタとを紐付けて管理することができる。
【0137】
これを利用して、サービスプロバイダは、例えば、機器や機器関連商品の販売事業者、機器や機器関連の広告事業者、検索運営会社などの外部のサービス事業者が必要とするユーザ情報や投稿情報を、利用者クラスタに基づいて抽出し、サービスを提供してもよい。
【0138】
<動作フロー>
次に実施の形態の動作フローを説明する。
【0139】
[1.ユーザによるユーザ登録処理の動作フロー]
まず、
図2に示すユーザ10が、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスへ、ユーザ登録する際の動作フローを以下に説明する(
図21を参照)。
【0140】
ユーザ10は、スマートフォンである機器Cを用いて、クラウドサーバ111に、ユーザID、パスワードなどのユーザ情報を登録する(ユーザ登録)(ステップS1101)。
【0141】
ユーザ10は、機器Cを用いて、クラウドサーバ111に、使用している機器を登録する(機器登録)(ステップS1102)。
【0142】
なお、上記の動作フローは一例であり、これに限定されない。
【0143】
次に、
図2に示す、ユーザ10が、サービスプロバイダ120のサーバ121が提供する情報提供サービスへユーザ登録する際の動作フローを以下に示す。
【0144】
ユーザ10は、スマートフォンである機器Cを用いて、サーバ121に、ユーザID、パスワードなどのユーザ情報を登録する(ユーザ登録)(ステップS1103)。
【0145】
なお、上記ステップS1102およびステップS1103では、パスワードを用いて、ユーザ登録するものとしたが、この構成に限定されない。例えば、パスワードに代えて、ユーザの指紋情報など身体的特徴を示す情報を用いてもよい。また、ユーザを認証できる情報であれば、どんなものであってもよい。
【0146】
[2.クラウドサーバにおける利用履歴情報管理サービスの動作フロー]
次に、
図2のデータセンタ運営会社110のクラウドサーバ111における動作フローを、ユーザ10を例として、以下に示す(
図22を参照)。
【0147】
クラウドサーバ111では、ユーザ管理部112が、ユーザ10の機器Cから、ユーザ10に関する情報として、ユーザID、パスワードなどを取得し、ユーザ管理テーブルに管理(格納)する(ユーザ登録)(ステップS1201)。
【0148】
また、ユーザ管理部112は、ユーザ10の機器Cから、ユーザ10が登録する機器に関する情報として、機器IDなどの機器情報を取得し、ユーザ管理テーブルに管理(格納)する(機器登録)(ステップS1202)。
【0149】
そして、利用履歴管理部113は、ユーザ10の登録した機器の利用履歴情報を取得し、利用履歴管理テーブルに管理(格納)する(ステップS1203)。
【0150】
利用履歴管理部113は、取得した利用履歴情報(つまり、利用履歴管理テーブルに格納されている利用履歴情報)を、サービスプロバイダのサーバへ送信する(ステップS1204)。
【0151】
なお、データセンタ運営会社110のクラウドサーバは、ユーザ10向けに、各機器の利用履歴情報、もしくは、利用履歴情報を整理した情報を提供してもよい。このとき、ユーザ10は、ユーザIDとパスワードを用いてクラウドサーバにログインし、各機器の利用履歴情報、もしくは、利用履歴情報を整理した情報を確認するものとする。
【0152】
[3.サーバにおける情報提供サービスの動作フロー]
次に、
図2の、サービスプロバイダ120のサーバ121が、上述した掲示板サービスを提供する際の動作フローを、ユーザ10の場合を例として、以下に説明する(
図23を参照)。
【0153】
サーバ121では、ユーザ管理部123が、ユーザ10の機器Cから、ユーザ10に関する情報として、ユーザID、パスワードなどを取得し、ユーザ管理テーブルにて管理する(ユーザ登録)(ステップS1301)。
【0154】
ユーザ管理部123は、第三取得ステップとして、ユーザ10の機器Cから、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスに登録したユーザ10自身に関するユーザ情報を取得し、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスに登録されたユーザ情報と、情報提供サービスに登録されたユーザ情報の紐付けする(ステップS1302)。
【0155】
ユーザ管理部123は、ユーザの紐付けが完了した後、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が管理する、ユーザ10が登録した機器に関する情報である機器情報を、取得する(ステップS1303)。
【0156】
利用履歴管理部124は、第一取得ステップとして、クラウドサーバから、登録機器の利用履歴情報を取得し管理する(ステップS1304)。
【0157】
利用特性算出部126は、利用特性算出ステップとして、取得した利用履歴情報に基づいて各機器の利用特性を算出する(ステップS1305)。
【0158】
利用者クラスタ決定部127は、算出した利用特性に基づいて各機器の利用者クラスタを決定する(ステップS1306)。
【0159】
投稿情報管理部125は、ユーザ10の機器Cから、ユーザIDとパスワードとを取得し、取得したユーザIDおよびパスワードと管理しているユーザIDおよびパスワードとが一致するか否かでユーザ10を認証する(ステップS1307)。
【0160】
投稿情報管理部125は、第二取得ステップとして、ユーザ10の認証が成功した場合、ユーザ10の機器Cから、機器Aのレビュー情報などの投稿情報を取得する(ステップS1308)。
【0161】
表示制御部128は、情報表示ステップとして、機器Aの掲示板において、ユーザ10の機器Aの利用者クラスタとともに、投稿情報を表示する(ステップS1309)。
【0162】
なお、ここでは掲示板サービスの例を示したが、上述したリアルタイム情報共有サービスの場合は、ステップS1301〜ステップS1307まで同じであり、以降は以下の通りとなる。
【0163】
投稿情報管理部125は、ユーザ10の認証が成功した場合、ユーザ10の機器Cから、投稿情報を取得する(ステップS1308’)。
【0164】
表示制御部128は、ユーザ10がフォロー(購読)しているユーザの投稿情報を表示する(ステップS1309’)。
【0165】
なお、ステップS1301における、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスに登録されるユーザと、情報提供サービスに登録されるユーザの紐付けの方法はいくつかバリエーションが考えられる。以下に例を示すが、これらの方法に限定されるものではない。
【0166】
例えば、既に、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスにユーザ登録済の場合は、利用履歴情報管理サービスと同じ、ユーザID、パスワードを用いて、情報提供サービスにログインすることで、利用履歴情報管理サービスに登録されるユーザと情報提供サービスに登録されるユーザの紐付けが完了するようにしてもよい。
【0167】
また、例えば、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111が提供する利用履歴情報管理サービスにユーザ登録済の場合は、利用履歴情報管理サービスで登録したユーザIDを、情報提供サービスに、別途登録することにより、利用履歴情報管理サービスに登録されるユーザと情報提供サービスに登録されるユーザの紐付けるようにしてもよい。
【0168】
なお、実施の形態では、データセンタ運営会社とサービスプロバイダを分けていたが、データセンタ運営会社がサービスプロバイダを兼ねてもよい。この場合、データセンタ運営会社は、ユーザ管理部、利用履歴管理部に加えて、実施の形態のサービスプロバイダが備えていた利用特性算出部、利用者クラスタ決定部、投稿情報管理部、表示制御部を備える。
【0169】
(変形例)
(1)
高度な機能を備えた対象機器あるいは難易度の高い機能の利用回数や、所定期間の利用頻度といった利用特性から、利用経験値を算出し、算出した利用経験値に基づいて、「初級者」、「中級者」、「上級者(エキスパート)」といった、対象機器あるいは機能に対する利用者クラスタを決定してもよい。
【0170】
(2)
対象機器あるいは機能の利用回数や、所定期間(直近、過去)の利用頻度といった利用特性から、対象機器あるいは機能を利用していない「非利用者」、対象機器あるいは機能を直近の所定期間において利用している「現利用者」、対象機器あるいは機能を直近の所定期間においては利用しておらず、過去において利用していた「過去利用者」といった利用者クラスタを決定してもよい。
【0171】
(3)
表示制御部128は、ユーザの投稿情報を、決定された利用者クラスタを識別可能な状態で表示してもよい。
【0172】
(4)
表示制御部128は、ユーザの投稿情報を、ユーザと同じ利用者クラスタに属する、他のユーザに、表示してもよい。
【0173】
(5)
利用者クラスタを用いて、所望のユーザ(同じ利用者クラスタ、類似の利用者クラスタなど)を検索するユーザ検索ステップを備えてもよい。
【0174】
(6)
機器の機能毎に利用履歴情報に基づいて、機能毎に利用特性を算出し、機能毎の利用者クラスタを決定してもよい。
【0175】
(7)
利用特性は、利用開始日から現時点までの累積利用特性であっても、直近など所定の期間における、利用特性であってもよい。
【0176】
(8)
同一メーカの旧機種から新機種に買い換えた場合、前記旧機種の利用特性を、新機種の利用特性に反映してもよい。
【0177】
(9)
機器毎の利用特性により、複数の機種からなる機器カテゴリ毎(例えば、レコーダ、TV&レコーダ、A社のレコーダ、冷蔵庫、白物家電全般、美容家電全般 ・・・)に利用特性を算出し、カテゴリ毎に、利用者クラスタを決定してもよい。
【0178】
(10)
上記実施の形態において、表示制御部128は、ユーザの投稿情報と当該ユーザの利用者クラスタとを紐付けて表示しているが、ユーザの投稿情報と共に表示するのは当該ユーザの利用者クラスタに限らずに当該ユーザの利用特性を表示してもよい。このように、当該ユーザの利用者クラスタの代わりに当該ユーザの利用特性を表示しても紐付けられて表示された投稿情報の質(妥当性、信頼性、有用性、公平性など)を判断する一つの指標として有用である。
【0179】
(11)
上記実施の形態において、表示制御部128は、ユーザの投稿情報と、当該ユーザのユーザ情報(投稿者名)と、当該ユーザの利用者クラスタとを紐付けて表示しているが、これに限らずに、当該ユーザのユーザ情報を同一の画面上に表示させなくても良い。つまり、表示制御部128は、ユーザの投稿情報と、当該ユーザの利用者クラスタとを同一の画像上に表示させていれば、投稿情報を閲覧するユーザは、投稿情報の質を判断できるため、有用である。
【0180】
(12)
上記実施の形態において、利用特性算出部126は、所定のユーザの所定の機器に対する利用特性を算出しているが、これに限らない。利用特性算出部126は、所定のユーザの所定の機器が分類される家電の種類別に利用特性を算出してもよいし、所定の機器が分類される家電の種類別、かつ、当該所定の機器の製造元のメーカ別に利用特性を算出してもよい。
【0181】
また、この場合に、利用者クラスタ決定部127は、所定のユーザの所定の機器が分類される家電の種類別に利用者クラスタを決定してもよいし、所定の機器が分類される家電の種類別、かつ、当該所定の機器の製造元のメーカ別に利用者クラスタを決定してもよい。
【0182】
(13)
情報表示方法としては、下記に示す方法を少なくとも含んでいればよい。つまり、複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザが利用している1以上の機器の利用履歴情報を取得する第一取得ステップと、前記第一取得ステップで取得された、前記複数のユーザの中の所定のユーザが利用している所定の機器の利用履歴情報に基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する利用特性を算出する利用特性算出ステップと、前記所定のユーザの投稿情報を取得する第二取得ステップと、前記利用特性算出ステップにおいて算出された前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性に関する利用特性情報と、前記第二取得ステップにおいて取得された前記所定のユーザの投稿情報とを紐付けて表示する情報表示ステップとを含んでいればよい。
【0183】
(14)
また、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態のサーバ121などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
【0184】
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、複数のユーザそれぞれについて、当該ユーザが利用している1以上の機器の利用履歴情報を取得する第一取得ステップと、前記第一取得ステップで取得された、前記複数のユーザの中の所定のユーザが利用している所定の機器の利用履歴情報に基づいて、前記所定のユーザの前記所定の機器に対する利用特性を算出する利用特性算出ステップと、前記所定のユーザの投稿情報を取得する第二取得ステップと、前記利用特性算出ステップにおいて算出された前記所定のユーザの前記所定の機器に対する前記利用特性に関する利用特性情報と、前記第二取得ステップにおいて取得された前記所定のユーザの投稿情報とを紐付けて表示する情報表示ステップとを含む情報開示方法を実行させる。
【0185】
(15)
また、上記のようなプログラムを提供する提供方法として適用してもよい。
【0186】
(他の実施の形態)
上記態様において説明された技術は、例えば、以下のクラウドサービスの類型において実現されうる。しかし、上記態様において説明された技術が実現される類型はこれに限られるものでない。
【0187】
(サービスの類型1:自社データセンタ型)
図24は、サービスの類型1(自社データセンタ型)を示す。本類型は、サービスプロバイダ120がグループ100から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービスプロバイダ120が、データセンタ運営会社の機能を有している。即ち、サービスプロバイダが、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ111を保有している。従って、データセンタ運営会社は存在しない。
【0188】
本類型では、サービスプロバイダ120は、データセンタ203(クラウドサーバ111)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ120は、OS202及びアプリケーション201を管理する。サービスプロバイダ120は、サービスプロバイダ120が管理するOS202及びアプリケーション201を用いて矢印204に示すサービス提供を行う。
【0189】
(サービスの類型2:IaaS利用型)
図25は、サービスの類型2(IaaS利用型)を示す。ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
【0190】
本類型では、データセンタ運営会社がデータセンタ203(クラウドサーバ111)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ120は、OS202及びアプリケーション201を管理する。サービスプロバイダ120は、サービスプロバイダ120が管理するOS202及びアプリケーション201を用いて矢印204に示すサービス提供を行う。
【0191】
(サービスの類型3:PaaS利用型)
図26は、サービスの類型3(PaaS利用型)を示す。ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
【0192】
本類型では、データセンタ運営会社110は、OS202を管理し、データセンタ203(クラウドサーバ111)を運営、管理している203。また、サービスプロバイダ120は、アプリケーション201を管理する。サービスプロバイダ120は、データセンタ運営会社が管理するOS202及びサービスプロバイダ120が管理するアプリケーション201を用いて矢印204に示すサービス提供を行う。
【0193】
(サービスの類型4:SaaS利用型)
図27は、サービスの類型4(SaaS利用型)を示す。ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンタ(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンタ(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
【0194】
本類型では、データセンタ運営会社110は、アプリケーション201を管理し、OS202を管理し、データセンタ203(クラウドサーバ111)を運営、管理している。また、サービスプロバイダ120は、データセンタ運営会社110が管理するOS202及びアプリケーション201を用いて矢印204に示すサービス提供を行う。
【0195】
以上いずれの類型においても、サービスプロバイダ120がサービス提供行為を行ったものとする。また例えば、サービスプロバイダ若しくはデータセンタ運営会社は、OS、アプリケーション若しくはビッグデータのデータベース等を自ら開発してもよいし、また、第三者に外注させてもよい。
【0196】
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る情報表示方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。