【実施例】
【0204】
実施例1
この実施例では、KAAG1に対する抗体3A4の結合について説明する。
【0205】
KAAG1に結合する抗体を、Alereファージ提示技術を用いて生成した。この技術、およびこれらの抗体の生成方法の詳細説明は、米国特許第6,057,098号明細書に見出され得る。加えて、KAAG1に対する抗体の生成の詳細説明は、PCT/CA2009/001586号明細書に見出され得る。概括して言えば、この技術は、抗原結合性フラグメント(Fab)を提示するファージライブラリのストリンジェントなパニングを利用する。数回のパニング後、Omniclonalと称するライブラリが得られた。このOmniclonalは、極めて高い親和性および特異性でKAAG1に結合する軽鎖可変領域および重鎖可変領域を含む組み換えFabに富んでいた。このライブラリ(より正確にはOmniclonal AL0003 A2ZBと称する)から、96の個々の組み換えモノクローナルFabを大腸菌(E.coli)から調製し、KAAG1結合について試験した。この96ウェルプレートのモノクローナル抗体から、組み換えKAAG1に対するその高い結合活性、および卵巣癌細胞表面上のKAAG1に対する親和性に基づいて、3A4と称するモノクローナルを誘導した。
【0206】
重鎖および軽鎖免疫グロブリン鎖の可変領域のヌクレオチド配列をそれぞれ配列番号1および3に示し、重鎖および軽鎖免疫グロブリン鎖の可変領域のポリペプチド配列をそれぞれ配列番号2および4に示す。3A4重鎖免疫グロブリンの相補性決定領域(CDR)をそれぞれ配列番号5、6および7に示し、3A4軽鎖免疫グロブリンのCDRをそれぞれ配列番号8、9および10に示す。
【0207】
FabモノクローナルとKAAG1タンパク質との間の相互作用の研究が実施される可能性はさておき、in vitroおよびin vivo研究の有意義な実施に関して、Fabの用途は、抗原の生物学的機能の検証に限定される。ゆえに、3A4のFabに含まれる軽鎖可変領域および重鎖可変領域を完全抗体スカフォールドに転移させて、マウス−ヒトキメラIgG1を生成させる必要があった。軽および重免疫グロブリン鎖の両方の発現ベクターを、i)Fab発現ベクターの上流の元の細菌シグナルペプチド配列が哺乳類シグナルペプチドおよびii)マウス抗体中の軽定常領域および重鎖定常領域がヒト定常領域で置換されるように構築した。この転移を実施するための方法には、当業者に周知の標準的分子生物学技術が使用された。以下、その方法論について簡単に概説する。
【0208】
軽鎖発現ベクター − 293E一過性トランスフェクション系において使用されるように設計された、pTTVH8G(Durocher et al.,2002)と呼ばれる既存の哺乳類発現プラスミドを、マウス軽鎖可変領域に適合するように修飾した。結果として得られたマウス−ヒトキメラ軽鎖は、マウス可変領域とそれに続くヒトカッパ定常ドメインとを含んでいた。ヒトカッパ定常ドメインをコードするcDNA配列を、プライマーOGS1773およびOGS1774(それぞれ配列番号11および12)を使用してPCRにより増幅した。ヒトカッパ定常領域のヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列をそれぞれ配列番号13および14に示す。結果として得られる321塩基対PCR産物を、ヒトVEGF A(NM_003376)のシグナルペプチド配列のすぐ下流のpTTVH8G中にリゲートさせた。このクローニング工程ではまた、マウス軽鎖可変領域をコードするcDNAの正確な位置決定を可能にする独自の制限エンドヌクレアーゼ部位の位置決定も行った。pTTVK1と呼ばれる最終発現プラスミドの配列を配列番号15に示す。配列番号3に示す3A4軽鎖可変配列に基づいて、その5’末端で、VEGF Aシグナルペプチドの最後の20塩基対と同一の配列を組み入れた、軽鎖可変領域に特異的なPCRプライマーを設計した。このプライマーの配列を配列番号16に示す。逆方向プライマー(配列番号17)は、その3’末端で、ヒトカッパ定常ドメインの最初の20塩基対と同一の配列を組み入れていた。PCRフラグメントおよび消化されたpTTVK1の両方をT4 DNAポリメラーゼの3’−5’エキソヌクレアーゼ活性で処理した結果、相補的末端が得られ、これらの相補的末端どうしをアニーリングによって結合した。アニーリング反応をコンピテント大腸菌(E.coli)に変換し、マウス軽鎖可変領域がpTTVK1発現ベクター中に適切に挿入されることを保証するため、シーケンシングによって発現プラスミドを検証した。
【0209】
重鎖発現ベクター − 3A4の重鎖免疫グロブリンを産生した発現ベクターを、軽鎖免疫グロブリンの産生について前述したpTTVK1と同様の方法で設計した。ヒトIgGKシグナルペプチド配列だけでなくIgG1のヒトFcドメインのCH2領域およびCH3領域も含むプラスミドpYD11(Durocher et al.,2002)を、ヒト定常CH1領域をコードするcDNA配列をリゲートさせることによって修飾した。独自の制限エンドヌクレアーゼ部位を含むように設計されたPCRプライマーOGS1769およびOGS1770(配列番号18および19)を使用して、配列番号20および21に示すヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列を含むヒトIgG1 CH1領域を増幅した。IgGKシグナルペプチド配列のすぐ下流のヒトCH1の309塩基対フラグメントをリゲートした後、修飾されたプラスミド(配列番号22)をpYD15と指定した。選択された重鎖可変領域をこのベクター中にリゲートした場合、結果として得られたプラスミドは、ヒト定常領域を有する完全IgG1重鎖免疫グロブリンをコードする。その5’末端でIgGKシグナルペプチドの最後の20塩基対と同一の配列を組み入れた、抗体3A4(配列番号1)の重鎖可変領域に特異的なPCRプライマーを設計した。このプライマーの配列を配列番号23に示す。逆プライマー(配列番号24)は、その3’末端で、ヒトCH1定常ドメインの最初の20塩基対と同一の配列を組み入れていた。PCRフラグメントおよび消化されたpYD15の両方をT4 DNAポリメラーゼの3’−5’エキソヌクレアーゼ活性で処理した結果、相補性末端が得られ、これらの相補性末端どうしをアニーリングによって結合した。アニーリング反応をコンピテント大腸菌(E.coli)に変換し、マウス重鎖可変領域がpYD15発現ベクター中に適切に挿入されることを保証するため、シーケンシングによって発現プラスミドを検証した。
【0210】
293E細胞におけるヒト3A4キメラIgG1の発現 − 軽鎖および重鎖免疫グロブリンをコードした、上記の調製された発現ベクターを、一過性トランスフェクション系を用いて293E細胞において発現した(Durocher et al.,2002)。組織培養培地中で抗体の最高収率を達成するための軽鎖:重鎖の比を最適化し、9:1(L:H)であることが判明した。
【0211】
キメラ3A4のKAAG1への結合 − 3A4モノクローナル抗体の相対的結合を測定するために、大規模な一過性トランスフェクション技術を用いて293E細胞において組み換えヒトKAAG1を産生した(Durocher et al.,2002;Durocher,2004)。Fc融合タンパク質としてのヒト組み換えKAAG1の発現および精製は、PCT/CA2009/001586号明細書に記載されている。抗体調製物に対するFc−KAAG1の結合を実施するために、Fc−KAAG1をNHS−ビオチン(Pierce,Rockford,IL)でビオチニル化し、10ng/ウェルをストレプトアビジン96ウェルプレート中で室温にて1時間コーティングした。精製されたキメラ3A4を高濃度で添加し、室温にて30分間インキュベートした。HRP結合ヒト抗カッパ軽鎖抗体を用いてTMB液体基質(Sigma−Aldrich Canada Ltd.,Oakville,ON)の存在下で結合した抗体を検出し、マイクロタイタープレートリーダーで450nmにて読み取りを行った。
図1に示すように、3A4は固定化されたKAAG1タンパク質と用量依存的に相互作用した。対照の非関連IgGを組み換えKAAG1と共にインキュベートしたときに、極めて高い濃度においてさえも、結合活性が全く観測されなかった。この結果から、3A4がヒトKAAG1に結合することが実証された。3A4の結合を、別のエピトープ特異性を有するキメラ3D3(Tremblay and Filion(2009)に記載)の結合と比較した(実施例2を参照)。この種のアッセイにおいて、3A4の結合活性は3D3に極めて類似している(
図1を参照)。
【0212】
実施例2
この実施例は、KAAG1のどの領域に3A4抗体が結合するかを判別するための、エピトープマッピング研究について説明する。
【0213】
3A4抗体によって結合するKAAG1の領域を更にデリニエートするために、KAAG1のトランケートされた突然変異体を発現させ、ELISAにおいて使用した。完全長KAAG1に関して、トランケートされたバージョンをPCRで増幅し、BamHI/HindIIIで消化したpYD5中にリゲートさせた。使用したプライマーを順方向オリゴヌクレオチドを、配列番号26および27のプライマーを用いて配列番号25に示す配列と組み合わせて、それぞれKAAG1のアミノ酸番号60および35を末端とするFc融合フラグメントを産生した。これらの組み換え突然変異体の発現は、完全長Fc−KAAG1について前述のように実施し、タンパク質−Aアガロースで精製した。
【0214】
Tremblay and Filion(2009)の教示に基づいて、他の抗体が組み換えKAAG1の特異的領域と相互作用したことが判明した。ゆえに、抗KAAG1抗体3C4、3D3、および3G10はそれぞれKAAG1の領域1〜35、36〜60、および61〜84と相互作用した。これらの結合結果を再現し、
図2に示す。3A4抗体を介して結合されているKAAG1内の領域を判別するために、実施例1に記載されているのと類似のプロトコールに従い、KAAG1のトランケートされたFc融合物を使用してELISAを実施した。修正した点は、別のビオチニル化Fc−KAAG1のトランケートされた突然変異体を使用したことだけである。結果から明らかなように、3A4の結合特異性は3G10と類似していた。アミノ酸60を超えるアミノ酸配列を有さないKAAG1突然変異体においては、KAAG1への3A4の結合は起こらない。これは、3A4が、ヒトKAAG1のアミノ酸61〜84によってデリニエートされる領域と相互作用することを示す。ELISA(実施例1)で測定されたように、3A4および3D3は、結合活性が実質的に同一である反面、エピトープ特異性が極めて多様である。この観測は、3A4の結合特性が3D3とは全く異なることを示唆している。
【0215】
実施例3
この実施例では、3A4がKAAG1癌細胞系の表面上に結合する能力について説明する。
【0216】
フローサイトメトリーを使用して、細胞系の表面上のKAAG1を検出した。KAAG1 mRNA特異的プライマーを使用したRT−PCR発現分析に基づいて、選択された癌細胞系が、KAAG1タンパク質を発現させることを予期した。これを検証すべく、卵巣癌細胞(SKOV−3およびTOV−21G)および対照細胞系が呈したKAAG1の発現(293E)量は極めて少なかった。5mMのEDTAを使用して細胞を回収し、ヘモサイトメーターで計数して、FCMバッファー(0.5%BSA、ヤギ血清10μg/ml含有の1×PBS)中に2×10
6細胞/mlの細胞密度にて再懸濁した。キメラ3A4または対照IgGを終濃度5μg/mlで100μlの細胞に添加し、氷上で2時間インキュベートした。細胞を冷却PBS中で洗浄し非結合抗体を除去してから、二次抗体としての(1:200で希釈した)FITC結合抗ヒトIgGを含有するFCMバッファー100μl中に再懸濁して、氷上で45分間インキュベートした。冷却PBS中での別途の洗浄工程に続いて、細胞を250μlのFCMバッファー中に懸濁し、フローサイトメーターで分析した。この実験の結果を
図3Aおよび
図3Bに示す。細胞系を対照抗体と共にインキュベートし、その結果、細胞から抗体が除外されたときに一般的に得られるシグナルに対応したヒストグラムが作成された。これにより、これらのFCM値のバックグラウンド信号が確立された(
図3Aおよび
図3B)。対照的に、SKOV−3、TOV−21Gを3A4キメラ抗体と共にインキュベートした結果、強い蛍光信号が得られた(
図3A)。このことは、これらの癌細胞表面上のKAAG1が抗体によって効率的に検出されること示す。293E細胞(ヒト腎臓細胞系)は、KAAG1の発現をごく僅かしか示さないことが予期されており、実際にもFCMヒストグラムは対照抗体と比べてほとんどシフトを示さなかった(
図3Bを参照)。ゆえに、3A4によって、癌細胞の表面上のKAAG1が特異的に検出された。3A4の活性を3D3(Tremblay and Filion(2009)の教示に記載されている抗KAAG1抗体)と比較した。この特許出願に基づき、3D3は癌細胞の表面上のKAAG1をFCMで測定して検出できることが判明した。このことは、3D3をSKOV−3およびTOV−21G細胞の存在下でインキュベートしたときに確証された(
図3Aを参照)。蛍光信号が3A4に比べると高くなかったことは、3A4は卵巣癌細胞表面上のKAAG1を検出する能力が多様化しかつ向上したことを示す。発明者らの研究室で得られた他の結果は、3A4が、このアッセイにおいて3D3が活性を呈さない条件下で、癌細胞の表面上のKAAG1を検出できたことを示す(結果は図示せず)。これらの観測、および3A4のエピトープ特異性が3D3と比べて異なることを考え合わせると、これらの抗体の抗KAAG1特性がそれぞれ異なることがわかる。
【0217】
実施例4
3A4抗KAAG1抗体を抗体複合体として使用する方法
【0218】
上記に実証したように、フローサイトメトリーを使用して癌細胞の表面上の3A4によって、KAAG1抗原が検出された。抗体が細胞表面上の標的に結合した時点で発生し得る分子イベントは数とおり存在しており、これらの分子イベントには、i)別の細胞表面抗原/レセプタまたは配位子へのアクセシビリティがブロックされること、ii)比較的安定な抗体−抗原複合体の形成によって、ADCCまたはCDCを介して細胞の標的化が可能になること、iii)アゴニスト抗体によって例証されるように、シグナリングイベントが発生し得ること、iv)複合体が内在化され得ること、またはv)複合体が細胞表面から除去され得ることが包含される。本論点に対処するため、発明者らは細胞表面の3A4抗体ーKAAG1複合体の挙動を調査することを望んだ。実施例3に記載されているように、SKOV−3細胞を平板培養し、洗浄し、5μg/mlのキメラ3A4抗体と共にインキュベートした。洗浄後に、完全なOSE培地を添加し、細胞を37℃で最大90分間置いておく。指示された時間に細胞を除去し(
図4を参照)、急冷して、FITC結合抗ヒトIgGを用いてサイトメトリー用に調製した。その結果は、存続分の平均蛍光強度のパーセンテージ(平均蛍光強度、%)として表された。
図4に例示するように、蛍光シグナルは30〜45分間で急速に減少する。この結果は3A4/KAAG1複合体が細胞から消失したことを示し、これにより、複合体の内在化が発生する可能性が高いことが示唆された。こうした細胞表面蛍光の減少を司る機序を解明するための予備研究により、複合体が内在化したらしいことが認められた。
【0219】
これらの調査結果は、この内在化が顕微鏡によって観察し得るかどうか知るために、生細胞に対して免疫蛍光検査を実行することによって更に確証された。完全培地(10%FBS、2mMグルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、1×非必須アミノ酸および抗生物質を含有するOSE培地(Wisent))中のカバーグラス上に、SKOV−3細胞を播種した。いったん細胞が正しく付着した後、3A4抗KAAG1キメラ抗体を含む新鮮な培地を10ug/mlにて添加し、37℃で4時間インキュベートした。細胞をPBSで洗浄し、次いで4%パラホルムアルデヒド(PBS中で)20分間固定した。細胞を洗浄した後、0.1%Triton X−100含有PBS中で5分間透過化処理した。1.5%粉ミルク含有PBSを用い、1時間ブロッキングを行った。抗LAMP1(Santa Cruz,sc−18821,diluted 1:100)と共に1.5%ミルク含有PBS中で2時間インキュベートして、リソソーム関連の膜タンパク質1(LAMP1,Chang et al.,2002)を検出した。PBS中で洗浄した後、二次抗体を1.5%ミルク中に共に添加し、1時間インキュベートした。抗KAAG1キメラ抗体に対する二次抗体は、1:300に希釈したRhodamine Red結合ロバ抗ヒトIgG(H+L)であった。抗LAMP1抗体に対する二次抗体は、1:300に希釈したDyLight488結合ヤギ抗マウスIgG(H+L)であった。両方の二次抗体はJackson ImmunoResearch社製であった。カバーグラスをPBSで洗浄し、DAPIを含むProLong Gold退色防止試薬の上にかぶせた。
図5Aに示すように、SKOV−3卵巣癌細胞の存在下にて37℃で4時間インキュベートした後、主に核周囲領域付近の複合体中に3A4抗体を検出できた(矢印で指した、
図5Aの左パネルの赤い染色を参照)。これは、エンドソーム−リソソームベースの内在化経路に典型的なものであった。この観測は、リソソームマーカー(即ち、LAMP1)を視覚化して、これらの領域内においても発現していることが見出されたときに、更に確証された(矢印で指した、
図5Aの中央パネルの緑色の染色を参照)。重要なことに、2つの画像をマージすると、その結果、黄橙色の構造の外観から、3A4抗体および抗LAMP1抗体が同一構造内に存在していることが判明した(矢印で指した、
図5Aの右パネルの黄色の染色を参照)。癌細胞の表面上のKAAG1に結合する3A4と、LAMP1(即ち、後期エンドソーム/リソソームのマーカー)との共局在性は、抗体/抗原複合体が内在化されたことを示すほか、この複合体がペイロードの放出に敏感に反応する経路を追従し、3A4抗体に結合されるであろうことも示す。別の癌細胞系であるTOV−21Gにおいても、同一の結果が観測された(
図5Bを参照)。
【0220】
これらの研究を考え合わせることによって、KAAG1に特異的な抗体(例えば、3A4)が抗体−薬物複合体(ADC)としての用途を有し得ることが実証された。ゆえに、KAAG1の高レベルの卵巣癌特異性と、この標的が細胞内で内在化される能力との組み合わせによって、ADCとして用途の展開が支持される。
【0221】
実施例5
癌細胞表面上のKAAG1の好適な検出
【0222】
KAAG1タンパク質の種々のエピトープと相互作用する抗体をいくつか作成したが、KAAG1が無傷の癌細胞表面上に発現した場合の、これらのエピトープのアクセシビリティについては部分的にしか解明されなかった。KAAG1の主要アミノ酸構造の生物情報科学分析では、(ヒトタンパク質内のアミノ酸総数は84であり)、膜貫通ドメインに対応し得る明白な配列は何も認められなかった。ゆえに、KAAG1がどのように細胞膜に固定されたかは、完全には分からなかった。
【0223】
KAAG1に対して生成された抗体は、KAAG1タンパク質内の3つの異なる領域に結合されていることが明らかにされた(PCT/CA2009/001586号明細書を参照)。ほとんどの抗体はKAAG1タンパク質内のアミノ酸35〜60と相互作用する。これは本出願における抗体3D3および3G12によって例証されている。アミノ酸61〜84間のKAAG1のカルボキシ末端と相互作用する抗体は、抗体3A4によって例証されている。最後に、タンパク質のアミノ末端領域と相互作用する抗体は、3C4によって例証されるように、KAAG1を発現する細胞と極めて僅かしか結合しないことを示した。
【0224】
KAAG1が細胞内に発現している場合は、カルボキシ末端領域(アミノ酸61〜84)が細胞外空間に露出していることと、この領域を標的化する抗体がKAAG1陽性細胞を最も効率的に検出し、かつこのKAAG1陽性細胞を場合によっては処置し得ることが、本出願によって示されている。KAAG1(アミノ酸35〜60)の中央領域に結合する抗体はまた、細胞表面上のKAAG1を検出するが、その検出の程度はカルボキシ末端と相互作用する抗体よりも低い。
【0225】
SKOV−3などの卵巣癌細胞系は、KAAG1の発現に対して陽性である。これらの細胞を使用して、フローサイトメトリーでKAAG1の発現を検出した。このフローサイトメトリーは、細胞表面タンパク質の検出を可能にする方法であり、当業者に周知である。概括して言えば、試料ごとに100,000細胞を1μg/mlの濃度にて氷上で一次抗体(抗KAAG1または対照抗体のいずれか一方)と共に1時間インキュベートした。氷冷したPBSで数回洗浄した後、細胞に結合する一次抗体を検出する蛍光色素(FITC)に結合した二次抗体と共に、染色された細胞をインキュベートした。更に数回洗浄した後、細胞をフローサイトメーターで分析した。
図6に表された結果は、カウント(細胞)の数値を表すY軸、および蛍光(蛍光シグナル)の量を表すX軸を示す。SKOV−3細胞を3A4抗体と共にインキュベートしたときに、蛍光における大きな変動が観測された。このことは、細胞表面上に多量のKAAG1タンパク質が存在しており(
図6A)、それがこの抗体によって効率的に認識されたことを示唆している。同一の条件下で、KAAG1の中央領域と相互作用する抗体、即ち、3G12および3D3(
図6A)は、KAAG1を検出する効果が有意に低かった。細胞を高濃度の3G12または3D3と共にインキュベートしたときに、細胞表面上にKAAG1を検出できた(不図示)。細胞を対照IgG(
図6A)、または3C4、即ちKAAG1のアミノ末端に対する抗体(
図6A)のいずれか一方と共にインキュベートしたときに、シグナルは全く観測されなかった。これらの結果から、KAAG1の他の領域に対して差し向けられた抗体よりもKAAG1のカルボキシ末端と相互作用する抗体の方が、癌細胞表面上の抗原を効率的に検出できることがわかった。これは、KAAG1のカルボキシ末端が細胞外(外部)細胞スペースに露出していることを示唆している。KAAG1を発現する他の癌細胞系に関して、類似の結果が得られた。
【0226】
実験はまた、Triton X−100で透過化処理されたSKOV−3細胞において実施された。Triton X−100は典型的に、細胞膜の透過化処理、および膜タンパク質の放出に使用される。透過化処理された細胞を3A4と共にインキュベートしてフローサイトメーターで測定したときに(
図6Bを参照)、シグナルは無傷細胞において得られるシグナルと類似していた。顕著にも、透過化処理された細胞を、KAAG1の中央領域に結合する3G12抗体と共にインキュベートしたときに(
図6B)、シグナルは3A4と同程度の強度であった。これらの結果は、KAAG1の中央領域が細胞膜にまたは細胞内部に存在する可能性の高いことを示している。3D3抗体(別の中央領域バインダー)に関しても類似の結果が得られた(
図6B)。ただし、3D3に関して得られたシグナルは、それほど強くなかった。前と同様、このアッセイにおいてIgG対照は、検出可能なシグナルを全く示さなかった(
図6B)。興味深いことに、KAAG1のアミノ領域に結合する3C4抗体と共に細胞をインキュベートしても、結果として、検出可能なシグナルが全く得られなかった(
図6B)。この最後の結果は、タンパクから細胞膜への転移中にKAAG1のアミノ領域が開裂する可能性の高いことを示唆している。
【0227】
全般的に、これらの実験は、KAAG1抗原が癌細胞表面上に発現する場合に、KAAG1抗原の構造および配向に関して多くの洞察を提供する。これらのデータに基づき、細胞表面におけるKAAG1の構造を示す2つのモデルを提示する(
図7)。データが示唆するところによれば、第1のモデル(
図7のモデルA)において、中央部分は実際、細胞外スペースに部分的にしか露出されていないKAAG1の膜貫通領域である。このため、KAAG1のカルボキシ末端の検出が容易である反面、中央領域の結合が困難になっている。第2のモデル(
図7のモデルB)においてKAAG1は、それ自体が細胞膜に埋め込まれている他のタンパク質を介して膜に固定されている。また、カルボキシ末端は3A4などの抗体を介して容易にアクセスできるが、KAAG1とタンパク質パートナーとの間の相互作用があると、中央領域へのアクセスが困難になるであろう。結果から、透過化処理された細胞の存在下で試験された(3A4によって例証される)カルボキシ末端バインダーおよび(3G12および3D3によって例証される)中央領域バインダーの両方からなる抗体が、両方のモデルと一致していることがわかった。3C4抗体が無傷または透過化処理された細胞内のKAAG1に結合できないことは、KAAG1の成熟した処理済み膜形態のアミノ末端内に含有されるアミノ酸が欠乏していることに起因する可能性が高く、両方のモデルがこれと一致している。
【0228】
これらの結果は、癌細胞内(特に、アミノ酸61〜84にまたがる領域内)のKAAG1のカルボキシ末端を標的とする抗体が、KAAG1を発現する癌腫の治療用の治療薬として使用される抗体の作製に最も適していることを暗示している。加えて、カルボキシ末端領域に結合するKAAG1抗体の用途としては、ほかにも、KAAG1を発現する癌腫の検出用の診断試薬が挙げられる。
【0229】
3A4抗体に類似した結合特異性を有する抗体または抗原結合性フラグメントは、ハイブリドーマ技術をはじめとする当該技術分野において公知の方法に従い、動物をKAAG1のC末端部分で免疫化することにより、生成または単離され得る。この方法は、抗体または抗原結合性フラグメントのライブラリをKAAG1のC末端部分でスクリーニングする工程、および/または本明細書に記載されている3A4抗体を使用して単離抗体または抗原結合性フラグメントの競合アッセイを実施する工程を含む。
【0230】
実施例6
3A4マウスモノクローナル抗体の設計によるヒト化
マウス3A4モノクローナル抗体の可変領域の3Dモデリング
このタスクを相同性モデリングによって達成した。BLAST検索にて、軽鎖および重鎖(配列番号4および2)のネズミ3A4可変領域配列に最も類似する鋳型構造を、PDBと突き合わせて同定した。マウス3A4可変領域の初期モデルを構築するため、次の鋳型構造(PDBコード):軽鎖に対しては2IPU(鎖L)、および重鎖に対しては1F11(鎖B)を使用した。他の好適な鋳型は、軽鎖用PDBエントリ2DDQ、ならびに重鎖用PDBエントリ3IY3、1KTR、2VXT、1A6Tおよび1IGIにおいて見出され得る。これらの鋳型構造に対して、ネズミ3A4配列(2IPU軽鎖における7つの突然変異、ならびに1F11重鎖における17の突然変異および3つの残基欠失)に従って必要な突然変異を作用させた。ネズミ3A4可変領域の重鎖および軽鎖に対応する突然変異構造を、それぞれの鋳型構造の重鎖および軽鎖に重ね合わせることによって、2本鎖抗体構造にアセンブルした。AMBER力場でエネルギーを最小化し、初めて弛緩されたCDRループから最後のステージでのみ完全に弛緩したフレームワーク領域の主鎖重原子までの範囲に及ぶ制約を段階的に解放することによって、3A4可変領域をアセンブルした結果として得られた構造をまずリファイニングした。次いで、モンテカルロ最小化(MCM)立体配座サンプリングによって各抗体可変領域構造におけるCDR−H3ループをリファイニングし、ここでCDR−H3領域内の二面角を各MCMサイクルでサンプリングしてから、CDR−H3ループの初期立体配座の周辺で10Åにて延在する所定の領域のエネルギーを最小化した。マウス3A4抗体においてモデリングされた可変領域の表現を
図8に示す。また、各3A4可変配列に最も類似するヒトまたはヒト化可変配列の構造をPDBから同定し、次いでネズミ3A4可変領域のモデリング済み構造の上に重ね合わせた。これらの構造には、軽鎖用PDBエントリ3QCT、3AAZ、1WT5および3M8O、および重鎖用PDBエントリ1I9R、3NFP、1T04、1ZA6、3HC4、2D7Tおよび1WT5が含まれる。これらの構造を使用して、フレームワーク領域における突然変異のモデリングに役立て、それにより、モデリングされたネズミ3D構造から開始されるヒト化3D構造を構築した。
【0231】
マウス3A4アミノ酸配列およびモデリングされた構造の特性評価
この工程を実施して、ヒューマネス指数、抗原接触傾向指数、抗原接触傾向指数を推定し、CDR、カノニカル残基、鎖間パッキング(VH/VL界面の残基)、可変領域/定常領域パッキング(VH/CHおよびVL/CL界面の残基)、異常なフレームワーク残基、潜在的NおよびOグリコシル化部位、埋設された残基、バーニアゾーン残基、およびCDRへの近位度をデリニエートした。これらの特性を評価するため、インターネットで利用可能なリソースおよびローカルソフトウェアを使用した。
【0232】
マウスCDR用の最良のヒト軽鎖および重鎖フレームワークの選択
この選択は、標準配列相同性をヒト生殖細胞系データベース(VBASE)のローカルコピー、他の配列ライブラリ(GenbankおよびSwissProt)のほか、一連のヒトフレームワークコンセンサス配列にも突き合わせて比較することによって行われた。BLAST検索を実行し、フレームワーク領域内に限定して(ゆえに、CDRを除外して)最高の相同性と一致すると同時にCDRループの長さとも一致する配列を取得した。k2およびh1クラスに対応している3A4抗体の軽鎖および重鎖に対してそれぞれ、ヒトフレームワークを同定した。いくつかのヒト生殖細胞系フレームワーク配列のなかで3A4フレームワーク配列に最も類似しているものを、これらのクラスのヒトコンセンサス配列に加えて保持した。
【0233】
復帰突然変異に対するフレームワーク残基の同定、および複数のヒト化変異体の設計
この工程は、対応するヒト配列に突然変異すべきアミノ酸残基に特に慎重に標識付けするうえで重要である。これらの残基は、親和性の損失の場合、マウス配列への復帰突然変異の一次候補を表す。この工程は、特に抗体−抗原複合体の実験的構造の不在下では、設計上最も困難で予測不可能なヒト化(humanization by design)工程であり、次のカテゴリ(カノニカル、CDR−H3、バーニアゾーン、異常、CDRに近位(5Å以内)、鎖間パッキング、およびグリコシル化部位残基)のうちの1つ以上における残基の同定に依存する。そのような残基は、抗原結合部位および親和性に直接または間接的に影響する可能性がある。抗原接触傾向指数だけでなく、ヒト生殖細胞系データベースにおける各位置でのアミノ酸発生もまた、或る残基がマウス配列からヒト配列に問題なく突然変異できるかどうかを判定するうえで、極めて重要となる。3A4抗体軽鎖可変領域のヒト化は、100%フレームワークにおけるヒト化に向けて提案されたヒト化フレームワークに対する11突然変異を含み、3A4抗体重鎖可変領域のヒト化は、100%フレームワークにおけるヒト化に向けて提案されたヒト化フレームワークに対する23突然変異を含む。これらの100%ヒト化可変領域配列はそれぞれ、Lvh1およびHvh1(配列番号33および38)と標識されている。慎重な構造的および比較的な配列分析に基づいて、3A4マウス配列由来のいくつかの残基が保持されている付加的なヒト化配列もまた設計した。この配列分析は、これらの位置に突然変異が導入された場合に抗原結合親和性が改変される可能性の高いことを示唆している。これら可変領域の配列は、Lvh2、Hvh2、Hvh3およびHvh4(配列番号34、39、40および41)と標識されている。
【0234】
2つのヒト化軽鎖変異体(定常領域を含む)は、本明細書においてLh1(配列番号43)およびLh2(配列番号44)として同定されている。4つのヒト化重鎖変異体(定常領域を含む)は、本明細書においてHh1(配列番号46)、Hh2(配列番号47)、Hh3(配列番号48)およびHh4(配列番号49)として同定されている。2つのヒト化軽鎖および4つのヒト化重鎖は、8つのヒト化抗体(Lh1Hh1、Lh1Hh2、Lh1Hh3、Lh1Hh4、Lh2Hh1、Lh2Hh2、Lh2Hh3、およびLh2Hh4)にアセンブルできる。これら全ての組み合わせに対応した分子モデルを、ネズミ3A4可変領域の3Dモデルから開始される相同性モデリングで構築した。これらの分子モデルは、
図9a〜9hに図示されている。
【0235】
3A4軽鎖ヒト化配列Lvh2(配列番号34)の場合、マウス配列由来のフレームワーク残基Val−L2およびLys−L45を保持した。これらを保持した理由は、残基L2が半埋設されていて、CDR−L1およびCDR−L3の両方に接触し、かつ抗原に接触する傾向を有する一方、残基L45が重鎖に接近しているためである。発明者らは、これらのネズミ残基が両方ともヒトフレームワークにおいて発生し得ることに言及している。3A4重鎖ヒト化配列Hvh2(配列番号39)の場合、マウス配列からのフレームワーク残基Ile−H2およびLys−L73が保持された。これらが保持された理由は、残基H2が半埋設されていて、CDR−H1およびCDR−H3の両方に接触し、かつ抗原に接触する傾向を有する一方、残基H73がCDR−H2を支持しているバーニアゾーンに属しているためであり、またこれらのネズミ残基が両方ともヒトフレームワークにおいて発生し得るためでもあった。3A4重鎖ヒト化配列Hvh3(配列番号40)の場合、これらマウス配列由来のフレームワーク残基Ile−H48、Ala−H67、Leu−H69およびVal−H71に加えて、Ile−H2およびLys−L73復帰突然変異が保持された。これらを保持した理由は、これら全ての付加的なネズミ残基が、埋設された残基であり、CDR−H2を支持しているバーニアゾーンに属するためであり、またネズミ残基H71がヒトフレームワークにおいて発生し得るためでもある。3A4重鎖ヒト化配列Hvh4(配列番号41)の場合、Hvh3ヒト化変異体の復帰突然変異が6つとも全て組み入れられたのに加えて、付加的な2つのマウスフレームワーク残基Lys−H38およびLys−H66も組み入れられた。これらは、CDR−H2に近接している半埋設残基を表しているためである。結果として得られた、ネズミ鎖およびヒト化鎖のアミノ酸配列の一覧を、表1に示す。ネズミおよびヒト化軽鎖可変領域のアライメントを
図10aに示し、ネズミおよびヒト化重鎖可変領域のアライメントを
図10bに示す。
【0236】
図11aおよび
図11bはそれぞれ、ネズミ軽鎖可変領域を100%ヒト化軽鎖可変領域にアライメントしたもの、およびネズミ重鎖可変領域を100%ヒト化重鎖可変領域にアライメントしたものである。この図は、保持されているアミノ酸、および置換用に選択されたアミノ酸を図示したものである。
【0237】
実施例7
3A4ヒト化変異体抗体のアセンブリおよび発現
これらの調査の目的は、抗クラステリン抗体の動態パラメータを決定することにある。特に、3A4抗KAAG1モノクローナル抗体のヒト化によって、そのモノクローナル抗体がヒトKAAG1に結合している動態パラメータに影響が及ぶかどうか突き止めることを目的としている。この目的を果たすために、BioRad社製のProteOn XPR36計器を使用して動態分析方法を策定した。ヒトKAAG1をセンサーチップ上に固定した。全長抗体またはFabフラグメントを注入し、固定されたKAAG1と相互作用させた。
【0238】
3A4のキメラ(ネズミ)重鎖および軽鎖をコードするプラスミドの構築
元のネズミ免疫グロブリン鎖からのキメラ抗体重鎖および軽鎖をPCRで増幅した。その際に使用したオリゴヌクレオチドプライマー対は、次のとおりである:重鎖、配列番号50でコードされた5’オリゴ、および配列番号51;軽鎖でコードされた3’オリゴ、配列番号52でコードされた5’オリゴ、および配列番号53でコードされた3’オリゴ。結果として得られたPCR産物をHindIIIで消化し、HindIIIで先に消化しておいたpK−CR5(配列番号21)にクローンした。
【0239】
ヒト化重鎖3A4変異体1、2、3および4をコードするプラスミドの構築
抗体3A4(Hh1、Hh2、Hh3およびHh4)のヒト化重鎖領域をコードするフラグメントは、GenScript(Piscataway,USA)から注文されたものである。Kozak配列および終止コドン配列を含んだDNAフラグメントをHindIIIで消化し、仔ウシの腸ホスファターゼ(NEB)で先に脱リン酸化しておいたプラスミドpK−CR5のHindIII部位にクローンして、再環状化を防いだ。
図12aに、プラスミドpK−CR5−3A4−HC−変異体1のマップを示す。ヒト化3A4の全ての重鎖変異体を同様な方法で構築した。
【0240】
ヒト化軽鎖3A4変異体1および2をコードするプラスミドの構築
抗体3A4(Lh1およびLh2)ヒト軽鎖領域をコードするフラグメントは、GenScriptから注文されたものである。Kozak配列および終止コドン配列を含んだDNAフラグメントをBamHIで消化し、仔ウシの腸ホスファターゼ(NEB)で先に脱リン酸化しておいたプラスミドpMPG−CR5(配列番号55)のBamHI部位にクローンして、再環状化を防いだ。
図12bに、プラスミドpMPG−CR5−3A4−LC−変異体1のマップを示す。ヒト化3A4の全ての軽鎖変異体を同様の方法で構築した。
【0241】
一過性トランスフェクションの研究
メーカーの推奨事項に従い、Mini−Prepキット(Qiagen Inc,Mississauga,ON)を使用して、プラスミドDNAを大腸菌(E.coli)の小培養物から単離した。概括して言えば、リゲーションおよびトランスフォーメーションの後に、単一コロニーを選択して、アンピシリン100μg/mL含有のLB培地2mlを接種した。培養物を激しく(250RPMで)振盪して37℃にて一晩インキュベートした。その後、キットに付属しているプロトコール、バッファーおよびカラムを使用して、1.5mlの培養物からプラスミドを単離した。滅菌水50μLを使用してDNAを溶出させた。メーカーの推奨事項に従い、Plasmid Plus Maxi Kit(Qiagen Inc,Mississauga,ON)を使用して、大腸菌(E.coli)の大培養物からプラスミドDNAを単離した。アンピシリン100μg/mLを含有するLB培養物200mLを新鮮な単一の大腸菌(E.coli)コロニーと共に播種し、激しく(250RPMで)振盪して37℃にて一晩インキュベートした。細菌(重鎖については130mLの培養物、および軽鎖については180mLの培養物)を6000×gで遠心分離して4℃で15分間ペレット化し、キットに付属しているプロトコール、バッファーおよびカラムを使用して、プラスミドを単離した。滅菌した50mMのトリス(pH8)中に精製済みプラスミドを再懸濁して、光学密度260nmにて定量した。トランスフェクションに先立ち、精製済みプラスミドをフェノール/クロロホルム抽出、続いてエタノール沈殿により滅菌した。そのプラスミドを滅菌した50mMのトリス(pH8)中に再懸濁して、光学密度260nmにて定量した。
【0242】
トランスフェクションに先立ち、細胞(CHO−cTA)をPBSで洗浄し、デキストラン硫酸を含まない成長培地(CD−CHO,Invitrogen)中に4.0×10
6細胞/mlの濃度で3時間懸濁培養液の形で再懸濁させた。プラスミドの組み合わせごとに、CDCHO培地5mlに各プラスミド10μg/mlおよびポリエチレンイミン50μg/ml(PEI Max;Polysciences)を補給したものを徐々に添加して、細胞45mlをトランスフェクションした。終濃度は各プラスミドが1μg/mlで、PEIが5μg/m1であった。2時間後、細胞を30℃でトランスフェクションした。翌日、デキストラン硫酸50μg/mLおよび各補助剤3.75ml(EfficientFeed A and B Invitrogen)を細胞に添加し、30℃で13日間インキュベートした。4日目、6日目、8日目および11日目にFeed A2.5mlとFeed B2.5mlとを添加した。13日目に、上澄みを遠心分離で澄ませて、0.22μMフィルタで濾過した。
【0243】
CR5プロモータで調節された3A4抗体のヒト化重鎖および軽鎖の種々の変異体をコードするプラスミドを用いて、CHO細胞(CHOcTA)をトランスフェクションした。軽鎖および重鎖の様々な組み合わせを用い、トランスフェクションを行った。対照としての細胞も、キメラ/ネズミ抗体をコードするプラスミドを用いて、同様にトランスフェクションした。
【0244】
抗体の精製
Amicon Ultra(Ultacell−50k)カセットを使用して、CHO細胞トランスフェクションからの上澄み15mlを遠心分離で1500rpmにて濃縮した。メーカーの推奨事項に従い、Nab spin kit Protein A Plus(Thermo Scientific)を使用して、濃縮された抗体(550μl)を精製した。その後、精製された抗体を、PBSを使用して脱塩し、Amicon Ultra(Ultracel−10K)カセットを使用して、2500rpmにて濃縮して最終体積250μlにした。Nanodrop分光光度計を使用して、精製された抗体をOD
280値の読み取りにより定量し、−20℃で凍結させた状態に維持した。精製された抗体のアリコートを当量のLaemmli 2X中に再懸濁し、95℃で5分間加熱してから、氷冷した。標準曲線は、既知量のヒト骨髄腫血漿由来の精製ヒトIgG1カッパ(Athens Research)を使用して作成された。試料をポリアクリルアミドNovex10%トリス−グリシンゲル(Invitrogen Canada Inc.,Burlington,ON)上で分離させ、Hybond−Nニトロセルロース膜(Amersham Bioscience Corp.,Baie d’Urfee,QC)上に275mAで1時間転移させた。膜を0.15%Tween20、5%スキムミルク含有PBS中で1時間ブロックし、Cy5と結合したヤギ抗ヒトIgG(H+L)(Jackson,Cat# 109−176−099)と共に1時間インキュベートした。Typhoon Trio+スキャナー(GE Healtcare)でスキャンすることによって、シグナルを露出して定量した。
図13に示すように、CHO細胞内において3A4ヒト化抗体変異体の全ての組み合わせが発現した。
【0245】
実施例8
ネズミおよびヒト化3A4抗体の動力学解析
補用品
GLMセンサーチップ、Biorad ProteOnアミンカップリングキット(EDC、sNHS、およびエタノールアミン)、ならびに10mMナトリウム酢酸塩バッファーはBio−Rad Laboratories(Mississauga,ON)から購入された。HEPESバッファー、EDTA、およびNaClはSigma−Aldrich(Oakville,ON)から購入された。10%のTween20溶液はTeknova(Hollister,CA)から購入された。ヤギ抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的抗体はJackson ImmunoResearchから購入された。ゲル濾過カラムSuperdex75 10/300GLはGE Healthcareから購入された。
【0246】
ゲル濾過
濃度3.114mg/mlのKAAG1タンパク質(容量220μL)をSuperdex G75カラムに注入した。Tween20を含まないHBST泳動用バッファー(下記参照)中で0.4ml/minにて分離を行った。収集された画分の容量は500μLであった。拡張係数を5500とし、MWを8969として、各画分におけるKAAG1の濃度をOD
280で定量した。
図14は、KAAG1のゲル濾過のプロファイルを表す。潜在的集合体(potential aggregate)の小ピークは、11ml付近で溶出している。SPRアッセイ用の検体として使用されたタンパク質は、13mlで溶出したタンパク質(画分15〜19)であった。
【0247】
SPRバイオセンサーアッセイ
全ての表面プラスモン共鳴アッセイは、BioRad ProteOn XPR36計器(Bio−Rad Laboratories Ltd.(Mississauga,ON))を使用し、HBST泳動用バッファー(10mMのHEPES、150mMのNaCl、3.4mMのEDTA、および0.05%Tween20(pH7.4))で25℃の温度にて実施された。標準BioRad sNHS/EDC溶液の1:5希釈物を検体(水平)方向へ30μL/minにて300秒間注入することで活性化されたGLMセンサーチップを使用して、抗マウスFc捕捉表面を生成した。活性化の直後に、抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的抗体の溶液13μg/mLを10mMのNaOAc(pH4.5)に溶かしたものを、約8000共鳴単位(RU)が不動化されるまで、検体方向へ25μL/minの流速にて注入した。1Mエタノールアミンを検体方向へ30μL/minで300秒間注入することによって残りの活性基を急冷した。これにより、ブランク参照(blank referencing)用のモック活性化インタースポットが確実に作成される。KAAG1に結合する3A4変異体のスクリーニングは、2つの工程で発生した。3A4変異体を細胞上澄みから抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的表面上にリガンド方向(垂直)へ間接的に捕捉し、続いて検体方向へKAAG1を注入した。最初に、検体方向へバッファーを100uL/minで30秒間1回注入することによって、ベースラインを安定させた。3A4の捕捉時に毎回、未精製3A4変異体を含む細胞培養培地をHBSTで4%に希釈するか、または約1.25μg/mLの精製3A4含有HBSTを使用した。野生型3A4と一緒に4〜5個の3A4変異体を同時に、個々のリガンドチャネルに25μL/minの流速で240秒間注入した。この結果、抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的表面に約400〜700RUの飽和3A4が捕捉された。第1のリガンドチャネルは、必要に応じてブランク対照として使用できるよう、ブランクのままにした。この3A4捕捉工程の直後に、2種類のバッファーを検体方向へ注入してベースラインを安定させ、その後、ゲル濾過精製されたKAAG1を注入した。典型的なスクリーニングで、5とおりのKAAG1濃度(8、2.66、0.89、0.29、および0.098nM)およびバッファー対照を同時に個々の検体チャネル内に50μL/minにて120秒間注入し、600秒の解離フェーズをおいて、結果として、捕捉された3A4変異体ごとに、バッファー参照(buffer reference)によって一連の結合センサーグラムが得られた。抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的3A4複合体を0.85%リン酸の18秒間隔のパルスで100μL/minにて18秒間再生成し、次の注入サイクル用に抗ヒトIgGのFcフラグメント特異的表面を調製した。バッファーのブランク注入およびインタースポットを使用して、センサーグラムをアラインし二重参照してから、結果として得られたセンサーグラムを、ProteOn Managerソフトウェアv3.0を使用して分析した。ローカルR
maxを使用し、参照されたセンサーグラムを1:1のラングミュア結合モデルに適合させることによって、動態値および親和性値を定量してから、結果として得られた速度定数(k
d s
−1/k
a M
−1s
−1)から親和性定数(K
D M)を導き出した。
【0248】
速度および親和性定数の定量
図15は、KAAG1と精製ネズミ3A4との相互作用、キメラとして一過性に発現したネズミ3A4および一過性に発現したヒト化変異体に関する、会合(k
a、1/Ms)および解離(k
d、1/s)速度定数のほか、親和性(K
D、M)定数の要約である。これらの定数を
図16にグラフで表す。純粋な親、キメラおよびヒト化3A4変異体については、会合速度定数が極めて類似している(
図16a)。一過性に発現するキメラ3A4は、純粋な親3A4と比べて解離速度定数が類似しており、このことは、KAAG1と抗体との間の相互作用のパラメータが変更されなかったことを示唆している(
図16b)。一方、全てのヒト化変異体は、オフ速度(off rate)が僅かに変わった(即ち、解離速度が迅速化した)と考えられ(
図16b)、これは親和性定数に反映されている(
図16c)。要約すると、ヒト化変異体の結合親和性(logK
D)と親抗体(LcHc)において生じた復帰突然変異の数との間には線形の相関が存在しており、突然変異の数が増加するにつれて結合親和性が減少する。しかしながら、マウス残基が全く保持されない最悪の変異体(H1L1、0.47nM)と10個のマウス残基が保持される最良の変異体(H4L2、0.1nM)とでは、結合親和性にたった4倍の差しかない。最後に、KAAG1に対する全ての変異体の結合親和性がサブナノモルであることが見出され、最良の変異体(H4L2、0.1nM)が示した親和性はネズミ(LcHc、0.057nM)の約6倍弱かった。全般的に、これらの結果は、全ての変異体がKAAG1に対して極めて高い親和性を示すことを示唆しており、よって、ヒト化が成功したことがわかった。
【0249】
実施例9
ELISAにおけるKAAG1に対する3A4ヒト化変異体の結合
ELISA方法はまた、ヒト化3A4変異体の結合活性をネズミ3A4抗体と比較する目的にも使用された。組み換えヒトKAAG1を96ウェルプレート中で一晩コーティングし、洗浄して、室温で1時間インキュベートした結果、ネズミまたはヒト化3A4変異体の量が増加した。別途の洗浄工程に続いて、HRPに結合した抗ヒト抗体をウェルに添加し、結合された3A4抗体をAbs
450にて熱量測定によって測定した。
図17Aに示すように、ヒト化変異体(Lh1Hh1、Lh1Hh2、Lh1Hh3およびLh1Hh4)は、ネズミ3A4(LcHc)と比較して、KAAG1との結合が極めて類似していることを示した。この結果から、ヒト化重鎖変異体が4つとも全て、ヒト化軽鎖のL1変異体とアセンブルしたときに、元のh3A4重鎖と同等であったことがわかった。
図17Bは、重鎖変異体を3A4ヒト化軽鎖のLh2変異体とアセンブルしたときの結果を示す。この例では、変異体の結合に差異があった。例えば、Lh2hh4は、ネズミ3A4と比較して最も近いプロファイルを持つ変異体であった。これはSPRデータと一致しており(実施例3を参照)、重鎖の変異体4がKAAG1に対して最も高い親和性を有することを示した。これらの結合の結果を考え合わせると、このアッセイにおいては全てのヒト化変異体がヒトKAAG1と相互作用することが明らかである。多少は微妙な差異があるが、ELISAにおける結合はSPR結果と一致していた。
【0250】
実施例10
癌細胞の表面上での3A4ヒト化変異体の結合
癌細胞の表面上に発現したKAAG1に対してヒト化3A4変異体が相互作用する能力を、フローサイトメトリーを使用して評価した。このために、先に述べたようにフローサイトメトリーで3A4と効率的に結合したSKOV−3卵巣癌細胞を、8個のヒト化変異体および元のネズミ抗体と共にインキュベートした。手短に言うと、SKOV−3細胞をEDTAでプレートから分離させ、氷上で3.0mg/ml、0.3mg/mlまたは0.3mg/mlの抗体と共に1時間インキュベートした。3回の洗浄工程の後、細胞を二次抗体(FITCと結合した抗ヒトIgG)と共に氷上で1時間インキュベートした。フローサイトメーターで細胞表面の蛍光を測定した。その値を、
図18のヒストグラムに示す。図示するように、透過化処理された表面上のKAAG1が全ての変異体によって検出できた。最も強い信号は3A4抗体の最高濃度で(3mg/ml)で得られ、抗体の濃度が減少するにつれて減衰した。種々の変異体のなかでもネズミ復帰突然変異が最多のもの(
図18のLh1Hh4およびLh2Hh4を参照)は、細胞表面上のKAAG1と相互作用し、最も高い活性を呈している。実際、Lh1Hh4およびLh2hh4は、ネズミ3A4抗体(LcHc)と比較して、KAAG1に対する細胞表面の結合の改善は僅かであったと考えられた。
【0251】
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− Tremblay GB, Filion M. Antibodies that specifically block the biological activity of a tumor antigen. 2009; PCT/CA2009/001586.
− Durocher Y, Kamen A, Perret S, Pham PL. Enhanced production of recombinant proteins by transient transfection of suspension−growing mammalian cells. 2002; Canadian patent application No. CA 2446185.
− Durocher Y. Expression vectors for enhanced transient gene expression and mammalian cells expressing them.2004; U.S. patent application No. 60/662,392.
− Chang MH, Karageorgos LE, Meikle PJ. CD107a (LAMP−1) and CD107b (LAMP−2). 2002; J Biol Regul Homeost Agents. 16:147−51.
− Abhinandan, KR and Martin, ACR. Analysis and improvements to Kabat and structurally correct numbering of antibody variable domains. 2008; Mol Immunol, 45, 3832−3839.
【0252】
本明細書において参照される配列
配列番号1−3A4重鎖可変領域ヌクレオチド配列
CAGATCCAGTTGGTGCAATCTGGACCTGAGATGGTGAAGCCTGGGGCTTCAGTGAAGATGTCCTGTAAGGCTTCTGGATACACATTCACTGACGACTACATGAGCTGGGTGAAACAGAGCCATGGAAAGAGCCTTGAGTGGATTGGAGATATTAATCCTTACAACGGTGATACTAACTACAACCAGAAGTTCAAGGGCAAGGCCATATTGACTGTAGACAAATCCTCCAGCACAGCCTACATGCAGCTCAACAGCCTGACATCGGAAGACTCAGCAGTCTATTACTGTGCAAGAGACCCGGGGGCTATGGACTACTGGGGTCAAGGAACCTCAGTCACCGTCTCCTCA
【0253】
配列番号2−3A4重鎖可変領域ポリペプチド配列
QIQLVQSGPEMVKPGASVKMSCKASGYTFTDDYMSWVKQSHGKSLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGKAILTVDKSSSTAYMQLNSLTSEDSAVYYCARDPGAMDYWGQGTSVTVSS
【0254】
配列番号3−3A4軽鎖可変領域ヌクレオチド配列
GATGTTGTGATGACCCAAACTCCACTCTCCCTGGCTGTCAGTCTTGGAGATCAAGCCTCCATCTCTTGCAGATCTAGTCAGAGCCTTCTACATAGTAATGGAAACACCTATTTAGAATGGTACCTTCAGAAACCAGGCCAGTCTCCAAAGCTCCTGATCCACACAGTTTCCAACCGATTTTCTGGGGTCCCAGACAGATTCAGTGGCAGTGGATCAGGGACAGATTTCACACTCAAGATCAGCAGAGTGGAGGCTGAGGATCTGGGAGTTTATTACTGCTTTCAAGGTTCACATGTTCCGCTCACGTTCGGTGCTGGGACCAGGCTGGAGCTGAAA
【0255】
配列番号4−3A4軽鎖可変領域ポリペプチド配列
DVVMTQTPLSLAVSLGDQASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPKLLIHTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDLGVYYCFQGSHVPLTFGAGTRLELK
【0256】
配列番号5−3A4重鎖CDR1ポリペプチド配列
GYTFTDDYMS
【0257】
配列番号6−3A4重鎖CDR2ポリペプチド配列
DINPYNGDTN
【0258】
配列番号7−3A4重鎖CDR3ポリペプチド配列
DPGAMDY
【0259】
配列番号8−3A4軽鎖CDR1ポリペプチド配列
RSSQSLLHSNGNTYLE
【0260】
配列番号9−3A4軽鎖CDR2ポリペプチド配列
TVSNRFS
【0261】
配列番号10−3A4軽鎖CDR3ポリペプチド配列
FQGSHVPLT
【0262】
配列番号11−OGS1773
GTAAGCAGCGCTGTGGCTGCACCATCTGTCTTC
【0263】
配列番号12−OGS1774
GTAAGCGCTAGCCTAACACTCTCCCCTGTTGAAGC
【0264】
配列番号13−ヒトカッパ定常ヌクレオチド配列
GCTGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTTAG
【0265】
配列番号14−ヒトカッパ定常ポリペプチド配列
AVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0266】
配列番号15
CTTGAGCCGGCGGATGGTCGAGGTGAGGTGTGGCAGGCTTGAGATCCAGCTGTTGGGGTGAGTACTCCCTCTCAAAAGCGGGCATTACTTCTGCGCTAAGATTGTCAGTTTCCAAAAACGAGGAGGATTTGATATTCACCTGGCCCGATCTGGCCATACACTTGAGTGACAATGACATCCACTTTGCCTTTCTCTCCACAGGTGTCCACTCCCAGGTCCAAGTTTAAACGGATCTCTAGCGAATTCATGAACTTTCTGCTGTCTTGGGTGCATTGGAGCCTTGCCTTGCTGCTCTACCTCCACCATGCCAAGTGGTCCCAGGCTTGAGACGGAGCTTACAGCGCTGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGTTAGGGTACCGCGGCCGCTTCGAATGAGATCCCCCGACCTCGACCTCTGGCTAATAAAGGAAATTTATTTTCATTGCAATAGTGTGTTGGAATTTTTTGTGTCTCTCACTCGGAAGGACATATGGGAGGGCAAATCATTTGGTCGAGATCCCTCGGAGATCTCTAGCTAGAGCCCCGCCGCCGGACGAACTAAACCTGACTACGGCATCTCTGCCCCTTCTTCGCGGGGCAGTGCATGTAATCCCTTCAGTTGGTTGGTACAACTTGCCAACTGGGCCCTGTTCCACATGTGACACGGGGGGGGACCAAACACAAAGGGGTTCTCTGACTGTAGTTGACATCCTTATAAATGGATGTGCACATTTGCCAACACTGAGTGGCTTTCATCCTGGAGCAGACTTTGCAGTCTGTGGACTGCAACACAACATTGCCTTTATGTGTAACTCTTGGCTGAAGCTCTTACACCAATGCTGGGGGACATGTACCTCCCAGGGGCCCAGGAAGACTACGGGAGGCTACACCAACGTCAATCAGAGGGGCCTGTGTAGCTACCGATAAGCGGACCCTCAAGAGGGCATTAGCAATAGTGTTTATAAGGCCCCCTTGTTAACCCTAAACGGGTAGCATATGCTTCCCGGGTAGTAGTATATACTATCCAGACTAACCCTAATTCAATAGCATATGTTACCCAACGGGAAGCATATGCTATCGAATTAGGGTTAGTAAAAGGGTCCTAAGGAACAGCGATATCTCCCACCCCATGAGCTGTCACGGTTTTATTTACATGGGGTCAGGATTCCACGAGGGTAGTGAACCATTTTAGTCACAAGGGCAGTGGCTGAAGATCAAGGAGCGGGCAGTGAACTCTCCTGAATCTTCGCCTGCTTCTTCATTCTCCTTCGTTTAGCTAATAGAATAACTGCTGAGTTGTGAACAGTAAGGTGTATGTGAGGTGCTCGAAAACAAGGTTTCAGGTGACGCCCCCAGAATAAAATTTGGACGGGGGGTTCAGTGGTGGCATTGTGCTATGACACCAATATAACCCTCACAAACCCCTTGGGCAATAAATACTAGTGTAGGAATGAAACATTCTGAATATCTTTAACAATAGAAATCCATGGGGTGGGGACAAGCCGTAAAGACTGGATGTCCATCTCACACGAATTTATGGCTATGGGCAACACATAATCCTAGTGCAATATGATACTGGGGTTATTAAGATGTGTCCCAGGCAGGGACCAAGACAGGTGAACCATGTTGTTACACTCTATTTGTAACAAGGGGAAAGAGAGTGGACGCCGACAGCAGCGGACTCCACTGGTTGTCTCTAACACCCCCGAAAATTAAACGGGGCTCCACGCCAATGGGGCCCATAAACAAAGACAAGTGGCCACTCTTTTTTTTGAAATTGTGGAGTGGGGGCACGCGTCAGCCCCCACACGCCGCCCTGCGGTTTTGGACTGTAAAATAAGGGTGTAATAACTTGGCTGATTGTAACCCCGCTAACCACTGCGGTCAAACCACTTGCCCACAAAACCACTAATGGCACCCCGGGGAATACCTGCATAAGTAGGTGGGCGGGCCAAGATAGGGGCGCGATTGCTGCGATCTGGAGGACAAATTACACACACTTGCGCCTGAGCGCCAAGCACAGGGTTGTTGGTCCTCATATTCACGAGGTCGCTGAGAGCACGGTGGGCTAATGTTGCCATGGGTAGCATATACTACCCAAATATCTGGATAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATCTGTATCCGGGTAGCATATGCTATCCTAATAGAGATTAGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATATACTACCCAAATATCTGGATAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATCTGTATCCGGGTAGCATATGCTATCCTCACGATGATAAGCTGTCAAACATGAGAATTAATTCTTGAAGACGAAAGGGCCTCGTGATACGCCTATTTTTATAGGTTAATGTCATGATAATAATGGTTTCTTAGACGTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAGACAATAACCCTGATAAATGCTTCAATAATATTGAAAAAGGAAGAGTATGAGTATTCAACATTTCCGTGTCGCCCTTATTCCCTTTTTTGCGGCATTTTGCCTTCCTGTTTTTGCTCACCCAGAAACGCTGGTGAAAGTAAAAGATGCTGAAGATCAGTTGGGTGCACGAGTGGGTTACATCGAACTGGATCTCAACAGCGGTAAGATCCTTGAGAGTTTTCGCCCCGAAGAACGTTTTCCAATGATGAGCACTTTTAAAGTTCTGCTATGTGGCGCGGTATTATCCCGTGTTGACGCCGGGCAAGAGCAACTCGGTCGCCGCATACACTATTCTCAGAATGACTTGGTTGAGTACTCACCAGTCACAGAAAAGCATCTTACGGATGGCATGACAGTAAGAGAATTATGCAGTGCTGCCATAACCATGAGTGATAACACTGCGGCCAACTTACTTCTGACAACGATCGGAGGACCGAAGGAGCTAACCGCTTTTTTGCACAACATGGGGGATCATGTAACTCGCCTTGATCGTTGGGAACCGGAGCTGAATGAAGCCATACCAAACGACGAGCGTGACACCACGATGCCTGCAGCAATGGCAACAACGTTGCGCAAACTATTAACTGGCGAACTACTTACTCTAGCTTCCCGGCAACAATTAATAGACTGGATGGAGGCGGATAAAGTTGCAGGACCACTTCTGCGCTCGGCCCTTCCGGCTGGCTGGTTTATTGCTGATAAATCTGGAGCCGGTGAGCGTGGGTCTCGCGGTATCATTGCAGCACTGGGGCCAGATGGTAAGCCCTCCCGTATCGTAGTTATCTACACGACGGGGAGTCAGGCAACTATGGATGAACGAAATAGACAGATCGCTGAGATAGGTGCCTCACTGATTAAGCATTGGTAACTGTCAGACCAAGTTTACTCATATATACTTTAGATTGATTTAAAACTTCATTTTTAATTTAAAAGGATCTAGGTGAAGATCCTTTTTGATAATCTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCATTGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGGAAGAGCGCCCAATACGCAAACCGCCTCTCCCCGCGCGTTGGCCGATTCATTAATGCAGCTGGCACGACAGGTTTCCCGACTGGAAAGCGGGCAGTGAGCGCAACGCAATTAATGTGAGTTAGCTCACTCAT
TAGGCACCCCAGGCTTTACACTTTATGCTTCCGGCTCGTATGTTGTGTGGAATTGTGAGCGGATAACAATTTCACACAGGAAACAGCTATGACCATGATTACGCCAAGCTCTAGCTAGAGGTCGACCAATTCTCATGTTTGACAGCTTATCATCGCAGATCCGGGCAACGTTGTTGCATTGCTGCAGGCGCAGAACTGGTAGGTATGGCAGATCTATACATTGAATCAATATTGGCAATTAGCCATATTAGTCATTGGTTATATAGCATAAATCAATATTGGCTATTGGCCATTGCATACGTTGTATCTATATCATAATATGTACATTTATATTGGCTCATGTCCAATATGACCGCCATGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTCCGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTACGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACACCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAATAACCCCGCCCCGTTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCCTCACTCTCTTCCGCATCGCTGTCTGCGAGGGCCAGCTGTTGGGCTCGCGGTTGAGGACAAACTCTTCGCGGTCTTTCCAGTACTCTTGGATCGGAAACCCGTCGGCCTCCGAACGGTACTCCGCCACCGAGGGACCTGAGCGAGTCCGCATCGACCGGATCGGAAAACCTCTCGAGAAAGGCGTCTAACCAGTCACAGTCGCAAGGTAGGCTGAGCACCGTGGCGGGCGGCAGCGGGTGGCGGTCGGGGTTGTTTCTGGCGGAGGTGCTGCTGATGATGTAATTAAAGTAGGCGGT
【0267】
配列番号16−OGS18500
ATGCCAAGTGGTCCCAGGCTGATGTTGTGATGACCCAAACTCC
【0268】
配列番号17−OGS2084
GGGAAGATGAAGACAGATGGTGCAGCCACAGTCCG
【0269】
配列番号18−OGS1769
GTAAGCGCTAGCGCCTCAACGAAGGGCCCATCTGTCTTTCCCCTGGCCCC
【0270】
配列番号19−OGS1770
GTAAGCGAATTCACAAGATTTGGGCTCAACTTTCTTG
【0271】
配列番号20−ヒト免疫グロブリンCH1領域ヌクレオチド配列
GCCTCCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCAGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGT
【0272】
配列番号21−ヒト免疫グロブリンCH1領域ポリペプチド配列
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSC
【0273】
配列番号22
CTTGAGCCGGCGGATGGTCGAGGTGAGGTGTGGCAGGCTTGAGATCCAGCTGTTGGGGTGAGTACTCCCTCTCAAAAGCGGGCATTACTTCTGCGCTAAGATTGTCAGTTTCCAAAAACGAGGAGGATTTGATATTCACCTGGCCCGATCTGGCCATACACTTGAGTGACAATGACATCCACTTTGCCTTTCTCTCCACAGGTGTCCACTCCCAGGTCCAAGTTTGCCGCCACCATGGAGACAGACACACTCCTGCTATGGGTACTGCTGCTCTGGGTTCCAGGTTCCACTGGCGGAGACGGAGCTTACGGGCCCATCTGTCTTTCCCCTGGCCCCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGAATTCACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGATGAGCTGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCCGGGAAATGATCCCCCGACCTCGACCTCTGGCTAATAAAGGAAATTTATTTTCATTGCAATAGTGTGTTGGAATTTTTTGTGTCTCTCACTCGGAAGGACATATGGGAGGGCAAATCATTTGGTCGAGATCCCTCGGAGATCTCTAGCTAGAGCCCCGCCGCCGGACGAACTAAACCTGACTACGGCATCTCTGCCCCTTCTTCGCGGGGCAGTGCATGTAATCCCTTCAGTTGGTTGGTACAACTTGCCAACTGAACCCTAAACGGGTAGCATATGCTTCCCGGGTAGTAGTATATACTATCCAGACTAACCCTAATTCAATAGCATATGTTACCCAACGGGAAGCATATGCTATCGAATTAGGGTTAGTAAAAGGGTCCTAAGGAACAGCGATGTAGGTGGGCGGGCCAAGATAGGGGCGCGATTGCTGCGATCTGGAGGACAAATTACACACACTTGCGCCTGAGCGCCAAGCACAGGGTTGTTGGTCCTCATATTCACGAGGTCGCTGAGAGCACGGTGGGCTAATGTTGCCATGGGTAGCATATACTACCCAAATATCTGGATAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATCTGTATCCGGGTAGCATATGCTATCCTAATAGAGATTAGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATATACTACCCAAATATCTGGATAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATTTATATCTGGGTAGCATAGGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGCATATGCTATCCTAATCTATATCTGGGTAGTATATGCTATCCTAATCTGTATCCGGGTAGCATATGCTATCCTCACGATGATAAGCTGTCAAACATGAGAATTAATTCTTGAAGACGAAAGGGCCTCGTGATACGCCTATTTTTATAGGTTAATGTCATGATAATAATGGTTTCTTAGACGTCAGGTGGCACTTTTCGGGGAAATGTGCGCGGAACCCCTATTTGTTTATTTTTCTAAATACATTCAAATATGTATCCGCTCATGAGACAATAACCCTGATAAATGCTTCAATAATATTGAAAAAGGAAGAGTATGAGTATTCAACATTTCCGTGTCGCCCTTATTCCCTTTTTTGCGGCATTTTGCCTTCCTGTTTTTGCTCACCCAGAAACGCTGGTGAAAGTAAAAGATGCTGAAGATCAGTTGGGTGCACGAGTGGGTTACATCGAACTGGATCTCAACAGCGGTAAGATCCTTGAGAGTTTTCGCCCCGAAGAACGTTTTCCAATGATGAGCACTTTTAAAGTTCTGCTATGTGGCGCGGTATTATCCCGTGTTGACGCCGGGCAAGAGCAACTCGGTCGCCGCATACACTATTCTCAGAATGACTTGGTTGAGTACTCACCAGTCACAGAAAAGCATCTTACGGATGGCATGACAGTAAGAGAATTATGCAGTGCTGCCATAACCATGAGTGATAACACTGCGGCCAACTTACTTCTGACAACGATCGGAGGACCGAAGGAGCTAACCGCTTTTTTGCACAACATGGGGGATCATGTAACTCGCCTTGATCGTTGGGAACCGGAGCTGAATGAAGCCATACCAAACGACGAGCGTGACACCACGATGCCTGCAGCAATGGCAACAACGTTGCGCAAACTATTAACTGGCGAACTACTTACTCTAGCTTCCCGGCAACAATTAATAGACTGGATGGAGGCGGATAAAGTTGCAGGACCACTTCTGCGCTCGGCCCTTCCGGCTGGCTGGTTTATTGCTGATAAATCTGGAGCCGGTGAGCGTGGGTCTCGCGGTATCATTGCAGCACTGGGGCCAGATGGTAAGCCCTCCCGTATCGTAGTTATCTACACGACGGGGAGTCAGGCAACTATGGATGAACGAAATAGACAGATCGCTGAGATAGGTGCCTCACTGATTAAGCATTGGTAACTGTCAGACCAAGTTTACTCATATATACTTTAGATTGATTTAAAACTTCATTTTTAATTTAAAAGGATCTAGGTGAAGATCCTTTTTGATAATCTCATGACCAAAATCCCTTAACGTGAGTTTTCGTTCCACTGAGCGTCAGACCCCGTAGAAAAGATCAAAGGATCTTCTTGAGATCCTTTTTTTCTGCGCGTAATCTGCTGCTTGCAAACAAAAAAACCACCGCTACCAGCGGTGGTTTGTTTGCCGGATCAAGAGCTACCAACTCTTTTTCCGAAGGTAACTGGCTTCAGCAGAGCGCAGATACCAAATACTGTCCTTCTAGTGTAGCCGTAGTTAGGCCACCACTTCAAGAACTCTGTAGCACCGCCTACATACCTCGCTCTGCTAATCCTGTTACCAGTGGCTGCTGCCAGTGGCGATAAGTCGTGTCTTACCGGGTTGGACTCAAGACGATAGTTACCGGATAAGGCGCAGCGGTCGGGCTGAACGGGGGGTTCGTGCACACAGCCCAGCTTGGAGCGAACGACCTACACCGAACTGAGATACCTACAGCGTGAGCATTGAGAAAGCGCCACGCTTCCCGAAGGGAGAAAGGCGGACAGGTATCCGGTAAGCGGCAGGGTCGGAACAGGAGAGCGCACGAGGGAGCTTCCAGGGGGAAACGCCTGGTATCTTTATAGTCCTGTCGGGTTTCGCCACCTCTGACTTGAGCGTCGATTTTTGTGATGCTCGTCAGGGGGGCGGAGCCTATGGAAAAACGCCAGCAACGCGGCCTTTTTACGGTTCCTGGCCTTTTGCTGGCCTTTTGCTCACATGTTCTTTCCTGCGTTATCCCCTGATTCTGTGGATAACCGTATTACCGCCTTTGAGTGAGCTGATACCGCTCGCCGCAGCCGAACGACCGAGCGCAGCGAGTCAGTGAGCGAGGAAGCGTACATTTATATTGGCTCATGTCCAATATGACCGCCATGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTCCGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTACGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACACCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAATAACCCCGCCCCGTTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGTCAGATCCTCACTCTCTTCCGCATCGCTGTCTGCGAGGGCCAGCTG
TTGGGCTCGCGGTTGAGGACAAACTCTTCGCGGTCTTTCCAGTACTCTTGGATCGGAAACCCGTCGGCCTCCGAACGGTACTCCGCCACCGAGGGACCTGAGCGAGTCCGCATCGACCGGATCGGAAAACCTCTCGAGAAAGGCGTCTAACCAGTCACAGTCGCAAGGTAGGCTGAGCACCGTGGCGGGCGGCAGCGGGTGGCGGTCGGGGTTGTTTCTGGCGGAGGTGCTGCTGATGATGTAATTAAAGTAGGCGGT
【0274】
配列番号23−OGS1879
GGGTTCCAGGTTCCACTGGCCAGATCCAGTTGGTGCAATCTGG
【0275】
配列番号24−OGS1810
GGGGCCAGGGGAAAGACAGATGGGCCCTTCGTTGAGGC
【0276】
配列番号25
GTAAGCGGATCCATGGATGACGACGCGGCGCCC
【0277】
配列番号26
GTAAGCAAGCTTAGGCCGCTGGGACAGCGGAGGTGC
【0278】
配列番号27
GTAAGCAAGCTTGGCAGCAGCGCCAGGTCCAGC
【0279】
配列番号28
GAGGGGCATCAATCACACCGAGAAGTCACAGCCCCTCAACCACTGAGGTGTGGGGGGGTAGGGATCTGCATTTCTTCATATCAACCCCACACTATAGGGCACCTAAATGGGTGGGCGGTGGGGGAGACCGACTCACTTGAGTTTCTTGAAGGCTTCCTGGCCTCCAGCCACGTAATTGCCCCCGCTCTGGATCTGGTCTAGCTTCCGGATTCGGTGGCCAGTCCGCGGGGTGTAGATGTTCCTGACGGCCCCAAAGGGTGCCTGAACGCCGCCGGTCACCTCCTTCAGGAAGACTTCGAAGCTGGACACCTTCTTCTCATGGATGACGACGCGGCGCCCCGCGTAGAAGGGGTCCCCGTTGCGGTACACAAGCACGCTCTTCACGACGGGCTGAGACAGGTGGCTGGACCTGGCGCTGCTGCCGCTCATCTTCCCCGCTGGCCGCCGCCTCAGCTCGCTGCTTCGCGTCGGGAGGCACCTCCGCTGTCCCAGCGGCCTCACCGCACCCAGGGCGCGGGATCGCCTCCTGAAACGAACGAGAAACTGACGAATCCACAGGTGAAAGAGAAGTAACGGCCGTGCGCCTAGGCGTCCACCCAGAGGAGACACTAGGAGCTTGCAGGACTCGGAGTAGACGCTCAAGTTTTTCACCGTGGCGTGCACAGCCAATCAGGACCCGCAGTGCGCGCACCACACCAGGTTCACCTGCTACGGGCAGAATCAAGGTGGACAGCTTCTGAGCAGGAGCCGGAAACGCGCGGGGCCTTCAAACAGGCACGCCTAGTGAGGGCAGGAGAGAGGAGGACGCACACACACACACACACACAAATATGGTGAAACCCAATTTCTTACATCATATCTGTGCTACCCTTTCCAAACAGCCTA
【0280】
配列番号29
MDDDAAPRVEGVPVAVHKHALHDGLRQVAGPGAAAAHLPRWPPPQLAASRREAPPLSQRPHRTQGAGSPPETNEKLTNPQVKEK
【0281】
配列番号30(変異体軽鎖可変領域)
DXVMTQTPLSLXVXXGXXASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPXLLIHTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDXGVYYCFQGSHVPLTFGXGTXLEXK
(配列中、Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は、配列番号4に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比較して、アミノ酸置換(保存的または非保存的)である。アミノ酸置換は、例えば、保存的であり得る)。
【0282】
配列番号31(変異体軽鎖可変領域)
DX
a1VMTQTPLSLX
a2VX
a3X
a4GX
a5X
a6ASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPX
a7LLIHTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDX
a8GVYYCFQGSHVPLTFGX
a9GTX
a10LEX
a11K
(配列中、
X
a1は疎水性アミノ酸であってよく、
X
a2はAもしくはPであってよく、
X
a3は中性親水性アミノ酸であってよく、
X
a4はLもしくはPであってよく、
X
a5は酸性アミノ酸であってよく、
X
a6はQもしくはPであってよく、
X
a7は塩基性アミノ酸であってよく、
X
a8は疎水性アミノ酸であってよく、
X
a9はAもしくはQであってよく、
X
a10は塩基性アミノ酸であってよく、または
X
a11は疎水性アミノ酸であってよく、
Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は配列番号4に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比べて(保存的または非保存的な)アミノ酸置換である)。
【0283】
配列番号32(変異体軽鎖可変領域)
DX
A1VMTQTPLSLX
A2VX
A3X
A4GX
A5X
A6ASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPX
A7LLIHTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDX
A8GVYYCFQGSHVPLTFGX
A9GTX
A10LEX
A11K
(配列中、
X
A1はVもしくはIであってよく、
X
A2はAもしくはPであってよく、
X
A3はSもしくはTであってよく、
X
A4はLもしくはPであってよく、
X
A5はDもしくはEであってよく、
X
A6はQもしくはPであってよく、
X
A7はKもしくはQであってよく、
X
A8はLもしくはVであってよく、
X
A9はAもしくはQであってよく、
X
A10はRもしくはKであってよく、または
X
A11はLもしくはIであってよく、
Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は、配列番号4に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比べて(保存的または非保存的な)アミノ酸置換である)。
【0284】
配列番号33(変異体1軽鎖可変領域:Lvh1)
DIVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPQLLIYTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCFQGSHVPLTFGQGTKLEIK
【0285】
配列番号34(変異体2軽鎖可変領域:Lvh2)
DVVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPKLLIYTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCFQGSHVPLTFGQGTKLEIK
【0286】
配列番号35(変異体重鎖可変領域)
QXQLVQSGXEXXKPGASVKXSCKASGYTFTDDYMSWVXQXXGXXLEWXGDINPYNGDTNYNQKFKGXXXXTXDXSXSTAYMXLXSLXSEDXAVYYCARDPGAMDYWGQGTXVTVSS
(配列中、Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は、配列番号2に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比べて(保存的または非保存的な)アミノ酸置換である。アミノ酸置換は、例えば、保存的であり得る)。
【0287】
配列番号36(変異体重鎖可変領域)
QX
b1QLVQSGX
b2EX
b3X
b4KPGASVKX
b5SCKASGYTFTDDYMSWVX
b6QX
b7X
b8GX
b9X
b10LEWX
b11GDINPYNGDTNYNQKFKGX
b12X
b13X
b14X
b15TX
b16DX
b17SX
b18STAYMX
b19LX
b20SLX
b21SEDX
b22AVYYCARDPGAMDYWGQGTX
b23VTVSS
(配列中、
X
b1は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b2はPもしくはAであってよく、
X
b3は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b4はVもしくはKであってよく、
X
b5は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b6は塩基性アミノ酸であってよく、
X
b7はSもしくはAであってよく、
X
b8はHもしくはPであってよく、
X
b9は塩基性アミノ酸であってよく、
X
b10はSもしくはGであってよく、
X
b11は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b12は塩基性アミノ酸であってよく、
X
b13は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b14はIもしくはTであってよく、
X
b15は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b16は疎水性アミノ酸であってよく、
X
b17はKもしくはTであってよく、
X
b18は中性親水性アミノ酸であってよく、
X
b19はQもしくはEであってよく、
X
b20はNもしくはSであってよく、
X
b21はTもしくはRであってよく、
X
b22は中性親水性アミノ酸であってよく、または
X
b23はSもしくはLであってよく、
Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は、配列番号2に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比べて(保存的または非保存的な)アミノ酸置換である)。
【0288】
配列番号37(変異体重鎖可変領域)
QX
B1QLVQSGX
B2EX
B3X
B4KPGASVKX
B5SCKASGYTFTDDYMSWVX
B6QX
B7X
B8GX
B9X
B10LEWX
B11GDINPYNGDTNYNQKFKGX
B12X
B13X
B14X
B15TX
B16DX
B17SX
B18STAYMX
B19LX
B20SLX
B21SEDX
B22AVYYCARDPGAMDYWGQGTX
B23VTVSS
(配列中、
X
B1はIもしくはVであってよく、
X
B2はPもしくはAであってよく、
X
B3はMもしくはVであってよく、
X
B4はVもしくはKであってよく、
X
B5はMもしくはVであってよく、
X
B6はKもしくはRであってよく、
X
B7はSもしくはAであってよく、
X
B8はHもしくはPであってよく、
X
B9はKもしくはQであってよく、
X
B10はSもしくはGであってよく、
X
B11はIもしくはMであってよく、
X
B12はKもしくはRであってよく、
X
B13はAもしくはVであってよく、
X
B14はIもしくはTであってよく、
X
B15はLもしくはIであってよく、
X
B16はVもしくはAであってよく、
X
B17はKもしくはTであってよく、
X
B18はSもしくはTであってよく、
X
B19はQもしくはEであってよく、
X
B20はNもしくはSであってよく、
X
B21はTもしくはRであってよく、
X
B22はSもしくはTであってよく、または
X
B23はSもしくはLであってよく、
Xで同定される少なくとも1種のアミノ酸は、配列番号2に示すポリペプチド内の対応するアミノ酸と比べて(保存的または非保存的な)アミノ酸置換である)。
【0289】
配列番号38(変異体1重鎖可変領域:Hvh1)
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWMGDINPYNGDTNYNQKFKGRVTITADTSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSS
【0290】
配列番号39(変異体2重鎖可変領域:Hvh2)
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWMGDINPYNGDTNYNQKFKGRVTITADKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSS
【0291】
配列番号40(変異体3重鎖可変領域:Hvh3)
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGRATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSS
【0292】
配列番号41(変異体4重鎖可変領域:Hvh4)
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVKQAPGQGLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGKATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSS
【0293】
配列番号42 3A4ネズミ軽(カッパ)鎖
DVVMTQTPLSLAVSLGDQASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPKLLIHTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDLGVYYCFQGSHVPLTFGAGTRLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0294】
配列番号43 3A4ヒト化軽(カッパ)鎖変異体1;Lh1
DIVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPQLLIYTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCFQGSHVPLTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0295】
配列番号44 3A4ヒト化軽(カッパ)鎖変異体2;Lh2
DVVMTQTPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLHSNGNTYLEWYLQKPGQSPKLLIYTVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCFQGSHVPLTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0296】
配列番号45 3A4ネズミ重(Igg1)鎖
QIQLVQSGPEMVKPGASVKMSCKASGYTFTDDYMSWVKQSHGKSLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGKAILTVDKSSSTAYMQLNSLTSEDSAVYYCARDPGAMDYWGQGTSVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0297】
配列番号46 3A4ヒト化重(Igg1)鎖変異体1;Hh1
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWMGDINPYNGDTNYNQKFKGRVTITADTSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0298】
配列番号47 3A4ヒト化重(Igg1)鎖変異体2;Hh2
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWMGDINPYNGDTNYNQKFKGRVTITADKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0299】
配列番号48 3A4ヒト化重(Igg1)鎖変異体3;Hh3
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVRQAPGQGLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGRATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0300】
配列番号49 3A4ヒト化重(Igg1)鎖変異体4:Hh4
QIQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTDDYMSWVKQAPGQGLEWIGDINPYNGDTNYNQKFKGKATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARDPGAMDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
【0301】
配列番号50
ATACCCAAGCTTGCCACCATGGAGACAGACACAC
【0302】
配列番号51
ATACCCAAGCTTCATTTCCCGGGAGACAGGGAG
【0303】
配列番号52
ATACCCAAGCTTGGGCCACCATGAACTTTCTGCTGTCTTGG
【0304】
配列番号53
ATACCCAAGCTTCTAACACTCTCCCCTGTTGAAG
【0305】
配列番号54 pK−CR5
CTAAATTGTAAGCGTTAATATTTTGTTAAAATTCGCGTTAAATTTTTGTTAAATCAGCTCATTTTTTAACCAATAGGCCGAAATCGGCAAAATCCCTTATAAATCAAAAGAATAGACCGAGATAGGGTTGAGTGTTGTTCCAGTTTGGAACAAGAGTCCACTATTAAAGAACGTGGACTCCAACGTCAAAGGGCGAAAAACCGTCTATCAGGGCGATGGCCCACTACGTGAACCATCACCCTAATCAAGTTTTTTGGGGTCGAGGTGCCGTAAAGCACTAAATCGGAACCCTAAAGGGAGCCCCCGATTTAGAGCTTGACGGGGAAAGCCGGCGAACGTGGCGAGAAAGGAAGGGAAGAAAGCGAAAGGAGCGGGCGCTAGGGCGCTGGCAAGTGTAGCGGTCACGCTGCGCGTAACCACCACACCCGCCGCGCTTAATGCGCCGCTACAGGGCGCGTCCCATTCGCCATTCAGGCTGCGCAACTGTTGGGAAGGGCGATCGGTGCGGGCCTCTTCGCTATTACGCCAGCTGGCGAAAGGGGGATGTGCTGCAAGGCGATTAAGTTGGGTAACGCCAGGGTTTTCCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTGAGCGCGCGTAATACGACTCACTATAGGGCGAATTGGAGCTCCACCGCGGTGGCGGCCGCTCTAGAACTAGTGGATCCACATCGGCGCGCCAAATGATTTGCCCTCCCATATGTCCTTCCGAGTGAGAGACACAAAAAATTCCAACACACTATTGCAATGAAAATAAATTTCCTTTATTAGCCAGAGGTCGAGATTTAAATAAGCTTGCTAGCAGATCTTTGGACCTGGGAGTGGACACCTGTGGAGAGAAAGGCAAAGTGGATGTCATTGTCACTCAAGTGTATGGCCAGATCGGGCCAGGTGAATATCAAATCCTCCTCGTTTTTGGAAACTGACAATCTTAGCGCAGAAGTAATGCCCGCTTTTGAGAGGGAGTACTCACCCCAACAGCTGGATCTCAAGCCTGCCACACCTCACCTCGACCATCCGCCGTCTCAAGACCGCCTACTTTAATTACATCATCAGCAGCACCTCCGCCAGAAACAACCCCGACCGCCACCCGCTGCCGCCCGCCACGGTGCTCAGCCTACCTTGCGACTGTGACTGGTTAGACGCCTTTCTCGAGAGGTTTTCCGATCCGGTCGATGCGGACTCGCTCAGGTCCCTCGGTGGCGGAGTACCGTTCGGAGGCCGACGGGTTTCCGATCCAAGAGTACTGGAAAGACCGCGAAGAGTTTGTCCTCAACCGCGAGCCCAACAGCTGGCCCTCGCAGACAGCGATGCGGAAGAGAGTGACCGCGGAGGCTGGATCGGTCCCGGTGTCTTCTATGGAGGTCAAAACAGCGTGGATGGCGTCTCCAGGCGATCTGACGGTTCACTAAACGAGCTCTGCTTATATAGGCCTCCCACCGTACACGCCTACCTCGACCCGGGTACCAATCTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTAAGGTTGTCGAGTGAAGACGAAAGGGTTCATTAAGGCGCGCCGTCGACCTCGAGGGGGGGCCCGGTACCCAGCTTTTGTTCCCTTTAGTGAGGGTTAATTGCGCGCTTGGCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTCACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGGACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCCTGACTCCCCGTCGTGTAGATAACTACGATACGGGAGGGCTTACCATCTGGCCCCAGTGCTGCAATGATACCGCGAGACCCACGCTCACCGGCTCCAGATTTATCAGCAATAAACCAGCCAGCCGGAAGGGCCGAGCGCAGAAGTGGTCCTGCAACTTTATCCGCCTCCATCCAGTCTATTAATTGTTGCCGGGAAGCTAGAGTAAGTAGTTCGCCAGTTAATAGTTTGCGCAACGTTGTTGCCATTGCTACAGGCATCGTGGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTCATTCAGCTCCGGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGATCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGCTCCTTCGGTCCTCCGATCGTTGTCAGAAGTAAGTTGGCCGCAGTGTTATCACTCATGGTTATGGCAGCACTGCATAATTCTCTTACTGTCATGCCATCCGTAAGATGCTTTTCTGTGACTGGTGAGTACTCAACCAAGTCATTCTGAGAATAGTGTATGCGGCGACCGAGTTGCTCTTGCCCGGCGTCAATACGGGATAATACCGCGCCACATAGCAGAACTTTAAAAGTGCTCATCATTGGAAAACGTTCTTCGGGGCGAAAACTCTCAAGGATCTTACCGCTGTTGAGATCCAGTTCGATGTAACCCACTCGTGCACCCAACTGATCTTCAGCATCTTTTACTTTCACCAGCGTTTCTGGGTGAGCAAAAACAGGAAGGCAAAATGCCGCAAAAAAGGGAATAAGGGCGACACGGAAATGTTGAATACTCATACTCTTCCTTTTTCAATATTATTGAAGCATTTATCAGGGTTATTGTCTCATGAGCGGATACATATTTGAATGTATTTAGAAAAATAAACAAATAGGGGTTCCGCGCACATTTCCCCGAAAAGTGCCAC
【0306】
配列番号55 pMPG−CR5
GTCGACGATACCGTGCACTTAATTAAGCGCGCTCGACCAAATGATTTGCCCTCCCATATGTCCTTCCGAGTGAGAGACACAAAAAATTCCAACACACTATTGCAATGAAAATAAATTTCCTTTATTAGCCAGAGGTCGAGGTCGGGGGATCCGTTTAAACTTGGACCTGGGAGTGGACACCTGTGGAGAGAAAGGCAAAGTGGATGTCATTGTCACTCAAGTGTATGGCCAGATCGGGCCAGGTGAATATCAAATCCTCCTCGTTTTTGGAAACTGACAATCTTAGCGCAGAAGTAATGCCCGCTTTTGAGAGGGAGTACTCACCCCAACAGCTGGATCTCAAGCCTGCCACACCTCACCTCGACCATCCGCCGTCTCAAGACCGCCTACTTTAATTACATCATCAGCAGCACCTCCGCCAGAAACAACCCCGACCGCCACCCGCTGCCGCCCGCCACGGTGCTCAGCCTACCTTGCGACTGTGACTGGTTAGACGCCTTTCTCGAGAGGTTTTCCGATCCGGTCGATGCGGACTCGCTCAGGTCCCTCGGTGGCGGAGTACCGTTCGGAGGCCGACGGGTTTCCGATCCAAGAGTACTGGAAAGACCGCGAAGAGTTTGTCCTCAACCGCGAGCCCAACAGCTGGCCCTCGCAGACAGCGATGCGGAAGAGAGTGACCGCGGAGGCTGGATCGGTCCCGGTGTCTTCTATGGAGGTCAAAACAGCGTGGATGGCGTCTCCAGGCGATCTGACGGTTCACTAAACGAGCTCTGCTTATATAGGCCTCCCACCGTACACGCCTACCTCGACCCGGGTACCAATCTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTATAATACAAACAGACCAGATTGTCTGTTTGTTAAGGTTGTCGAGTGAAGACGAAAGGGTTAATTAAGGCGCGCCGTCGACTAGCTTGGCACGCCAGAAATCCGCGCGGTGGTTTTTGGGGGTCGGGGGTGTTTGGCAGCCACAGACGCCCGGTGTTCGTGTCGCGCCAGTACATGCGGTCCATGCCCAGGCCATCCAAAAACCATGGGTCTGTCTGCTCAGTCCAGTCGTGGACCAGACCCCACGCAACGCCCAAAATAATAACCCCCACGAACCATAAACCATTCCCCATGGGGGACCCCGTCCCTAACCCACGGGGCCAGTGGCTATGGCAGGGCCTGCCGCCCCGACGTTGGCTGCGAGCCCTGGGCCTTCACCCGAACTTGGGGGGTGGGGTGGGGAAAAGGAAGAAACGCGGGCGTATTGGCCCCAATGGGGTCTCGGTGGGGTATCGACAGAGTGCCAGCCCTGGGACCGAACCCCGCGTTTATGAACAAACGACCCAACACCCGTGCGTTTTATTCTGTCTTTTTATTGCCGTCATAGCGCGGGTTCCTTCCGGTATTGTCTCCTTCCGTGTTTCAGTTAGCCTCCCCCATCTCCCCTATTCCTTTGCCCTCGGACGAGTGCTGGGGCGTCGGTTTCCACTATCGGCGAGTACTTCTACACAGCCATCGGTCCAGACGGCCGCGCTTCTGCGGGCGATTTGTGTACGCCCGACAGTCCCGGCTCCGGATCGGACGATTGCGTCGCATCGACCCTGCGCCCAAGCTGCATCATCGAAATTGCCGTCAACCAAGCTCTGATAGAGTTGGTCAAGACCAATGCGGAGCATATACGCCCGGAGCCGCGGCGATCCTGCAAGCTCCGGATGCCTCCGCTCGAAGTAGCGCGTCTGCTGCTCCATACAAGCCAACCACGGCCTCCAGAAGAAGATGTTGGCGACCTCGTATTGGGAATCCCCGAACATCGCCTCGCTCCAGTCAATGACCGCTGTTATGCGGCCATTGTCCGTCAGGACATTGTTGGAGCCGAAATCCGCGTGCACGAGGTGCCGGACTTCGGGGCAGTCCTCGGCCCAAAGCATCAGCTCATCGAGAGCCTGCGCGACGGACGCACTGACGGTGTCGTCCATCACAGTTTGCCAGTGATACACATGGGGATCAGCAATCGCGCATATGAAATCACGCCATGTAGTGTATTGACCGATTCCTTGCGGTCCGAATGGGCCGAACCCGCTCGTCTGGCTAAGATCGGCCGCAGCGATCGCATCCATGGCCTCCGCGACCGGCTGCAGAACAGCGGGCAGTTCGGTTTCAGGCAGGTCTTGCAACGTGACACCCTGTGCACGGCGGGAGATGCAATAGGTCAGGCTCTCGCTGAATTCCCCAATGTCAAGCACTTCCGGAATCGGGAGCGCGGCCGATGCAAAGTGCCGATAAACATAACGATCTTTGTAGAAACCATCGGCGCAGCTATTTACCCGCAGGACATATCCACGCCCTCCTACATCGAAGCTGAAAGCACGAGATTCTTCGCCCTCCGAGAGCTGCATCAGGTCGGAGACGCTGTCGAACTTTTCGATCAGAAACTTCTCGACAGACGTCGCGGTGAGTTCAGGCTTTTTCATATCTCATTGCCCGGGATCTGCGGCACGCTGTTGACGCTGTTAAGCGGGTCGCTGCAGGGTCGCTCGGTGTTCGAGGCCACACGCGTCACCTTAATATGCGAAGTGGACCTGGGACCGCGCCGCCCCGACTGCATCTGCGTGTTCGAATTCGCCAATGACAAGACGCTGGGCGGGGTTTGTGTCATCATAGAACTAAAGACATGCAAATATATTTCTTCCGGGGACACCGCCAGCAAACGCGAGCAACGGGCCACGGGGATGAAGCAGGGCATGGCGGCCGACGCGCTGGGCTACGTCTTGCTGGCGTTCGCGACGCGAGGCTGGATGGCCTTCCCCATTATGATTCTTCTCGCTTCCGGCGGCATCGGGATGCCCGCGTTGCAGGCCATGCTGTCCAGGCAGGTAGATGACGACCATCAGGGACAGCTTCAAGGATCGCTCGCGGCTCTTACCAGCCTAACTTCGATCACTGGACCGCTGATCGTCACGGCGATTTATGCCGCCTCGGCGAGCACATGGAACGGGTTGGCATGGATTGTAGGCGCCGCCCTATACCTTGTCTGCCTCCCCGCGTTGCGTCGCGGTGCATGGAGCCGGGCCACCTCGACCTGAATGGAAGCCGGCGGCACCTCGCTAACGGATTCACCACTCCAAGAATTGGAGCCAATCAATTCTTGCGGAGAACTGTGAATGCGCAAACCAACCCTTGGCAGAACATATCCATCGCGTCCGCCATCTCCAGCAGCCGCACGCGGCGCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGGACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCCTGACTCCCCGTCGTGTAGATAACTACGATACGGGAGGGCTTACCATCTGGCCCCAGTGCTGCAATGATACCGCGAGACCCACGCTCACCGGCTCCAGATTTATCAGCAATAAACCAGCCAGCCGGAAGGGCCGAGCGCAGAAGTGGTCCTGCAACTTTATCCGCCTCCATCCAGTCTATTAATTGTTGCCGGGAAGCTAGAGTAAGTAGTTCGCCAGTTAATAGTTTGCGCAACGTTGTTGCCATTGCTGCAGGCATCGTGGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTCATTCAGCTCCGGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGATCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGCTCCTTCGGTCCTCCGATCGTTGTCAGAAGTAAGTTGGCCGCAGTGTTATCACTCATGGTTATGGCAGCACTGCATAATTCTCTTACTGTCATGCCATCCGTAAGATGCTTTTCTGTGACTGGTGAGTACTCAACCAAGTCATTCTGAGAATAGTGTATGCGGCGACCGAGTTGCTCTTGCCCGGCGTCAACACGGGATAATACCGCGCCACATAGCAGAACTTTAAAAGTGCTCATCATTGGAAAACGTTCTTCGGGGCGAAAACTCTCAAGGATCTTACCGCTGTTGAGATCCAGTTCGATGTAACCCACTCGTGCACCCAACTGATCTTCAGCATCTTTTACTTTCACCAGCGTTTCTGGGTGAGCAAAAACAGGAAGGCAAAATGCCGCAAAAAAGGGAATAAGGGCGACACGGAAATGTTGAATACTCATACTCTTCCTTTTTCAATATTATTGAAGCATTTATCAGGGTTATTGTCTCATGAGCGGATACATATTTGAATGTATTTAGAAAAATA
AACAAATAGGGGTTCCGCGCACATTTCCCCGAAAAGTGCCACCTGACGTCTAAGAAACCATTATTATCATGACATTAACCTATAAAAATAGGCGTATCACGAGGCCCTTTCGTCTTCAAGAATTCTCATGTTTGACAGCTTATCTCTAGCAGATCCGGAATTCCCCTCCCCAATTTAAATGAGGACCTAACCTGTGGAAATCTACTGATGTGGGAGGCTGTAACTGTACAAACAGAGGTTATTGGAATAACTAGCATGCTTAACCTTCATGCAGGGTCACAAAAAGTGCATGACGATGGTGGAGGAAAACCTATTCAAGGCAGTAATTTCCACTTCTTTGCTGTTGGTGGAGACCCCTTGGAAATGCAGGGAGTGCTAATGAATTACAGGACAAAGTACCCAGATGGTACTATAACCCCTAAAAACCCAACAGCCCAGTCCCAGGTAATGAATACTGACCATAAGGCCTATTTGGACAAAAACAATGCTTATCCAGTTGAGTGCTGGGTTCCTGATCCTAGTAGAAATGAAAATACTAGGTATTTTGGGACTTTCACAGGAGGGGAAAATGTTCCCCCAGTACTTCATGTGACCAACACAGCTACCACAGTGTTGCTAGATGAACAGGGTGTGGGGCCTCTTTGTAAAGCTGATAGCCTGTATGTTTCAGCTGCTGATATTTGTGGCCTGTTTACTAACAGCTCTGGAACACAACAGTGGAGAGGCCTTGCAAGATATTTTAAGATCCGCCTGAGAAAAAGATCTGTAAAGAATCCTTACCTAATTTCCTTTTTGCTAAGTGACCTTATAAACAGGAGAACCCAGAGAGTGGATGGGCAGCCTATGTATGGTATGGAATCCCAGGTAGAAGAGGTTAGGGTGTTTGATGGCACAGAAAGACTTCCAGGGGACCCAGATATGATAAGATATATTGACAAACAGGGACAATTGCAAACCAAAATGCTTTAAACAGGTGCTTTTATTGTACATATACATTTAATAAATGCTGCTTTTGTATAAGCCACTTTTAAGCTTGTGTTATTTTGGGGGTGGTGTTTTAGGCCTTTTAAAACACTGAAAGCCTTTACACAAATGCAACTCTTGACTATGGGGGTCTGACCTTTGGGAATGTTCAGCAGGGGCTGAAGTATCTGAGACTTGGGAAGAGCATTGTGATTGGGATTCAGTGCTTGATCCATGTCCAGAGTCTTCAGTTTCTGAATCCTCTTCTCTTGTAATATCAAGAATACATTTCCCCATGCATATATTATATTTCATCCTTGAAAAAGTATACATACTTATCTCAGAATCCAGCCTTTCCTTCCATTCAACAATTCTAGAAGTTAAAACTGGGGTAGATGCTATTACAGAGGTAGAATGCTTCCTAAACCCAGAAATGGGGGATCTGC
【0307】
配列番号56−3A4ヒト化重鎖CDR2ポリペプチド配列
DINPYNGDTNYNQKFKG