(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6294243
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】天然ガス燃料の供給装置および方法
(51)【国際特許分類】
F17C 13/00 20060101AFI20180305BHJP
B63H 21/38 20060101ALI20180305BHJP
B63H 21/14 20060101ALI20180305BHJP
B63B 25/16 20060101ALI20180305BHJP
F02M 21/02 20060101ALI20180305BHJP
F04B 25/00 20060101ALI20180305BHJP
F04B 39/00 20060101ALI20180305BHJP
【FI】
F17C13/00 302A
B63H21/38 C
B63H21/14
B63B25/16 D
F02M21/02 L
F04B25/00
F04B39/00 104D
【請求項の数】14
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-2139(P2015-2139)
(22)【出願日】2015年1月8日
(62)【分割の表示】特願2010-550168(P2010-550168)の分割
【原出願日】2009年3月10日
(65)【公開番号】特開2015-132382(P2015-132382A)
(43)【公開日】2015年7月23日
【審査請求日】2015年1月8日
(31)【優先権主張番号】08102472.1
(32)【優先日】2008年3月10日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】08102786.4
(32)【優先日】2008年3月19日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】592229502
【氏名又は名称】ブルクハルト コンプレッション アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】フェズリ、ベシム
【審査官】
宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−227398(JP,A)
【文献】
米国特許第03190545(US,A)
【文献】
特開2006−348752(JP,A)
【文献】
特開2006−177618(JP,A)
【文献】
実開昭60−081400(JP,U)
【文献】
特開2002−081380(JP,A)
【文献】
特開平08−312896(JP,A)
【文献】
特開平01−113581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F17C 13/00
B63B 25/16
B63H 21/14
B63H 21/38
F02M 21/02
F04B 25/00
F04B 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然ガス燃料を供給する装置(1)であって、該装置(1)はコンプレッサ(2)を備え、該コンプレッサ(2)は、天然ガス(4)の流れの流入口(3)であって、LNG貯蔵タンク(5)に連通して配置され、かつボイルオフガス(6)を前記LNG貯蔵タンク(5)から供給する流入口(3)と、天然ガス供給パイプ(8)に連通して配置される流出口(7)とを備えた装置(1)において、前記コンプレッサ(2)は第一圧縮ステージ(9)および次の第二圧縮ステージ(10)を備え、前記第一および第二圧縮ステージ(9、10)はピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(11、12)の形態を有し、前記第一圧縮ステージ(9)は前記第二圧縮ステージ(10)より大きなピストン径を備え、前記コンプレッサ(2)は少なくとも一つの次の第三圧縮ステージ(13、14)を備え、前記第三圧縮ステージ(13、14)はピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(15)の形態を有し、
前記第二圧縮ステージ(10)と前記第三圧縮ステージ(13)との間に、逆止弁(16)が存在し、
前記逆止弁(16)の前の全ての圧縮ステージ(9、10)は油不要であり、
前記圧縮ステージ(9、10、13、14)のうち少なくとも一つは、前記圧縮ステージの給送量および給送圧力の少なくともいずれか一方を制御する可制御弁(23、24、25)を備えたバイパス(20、21、22)を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記圧縮ステージ(9、10、13、14)の全ては共通クランク駆動機構(17)によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記圧縮ステージ(9、10、13、14)の全ては、共通ケーシング(18)に取付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第三および第四圧縮ステージ(13、14)は、共通シリンダ(15a)内に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第二圧縮ステージ(10)は、直列に接続された二つのステージの圧縮ステージからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記逆止弁(16)の前の全ての圧縮ステージ(9、10)は油不要であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記流入口(3)と前記逆止弁(16)との間に、天然ガスを前記LNG貯蔵タンク(5)に戻すためのリターンパイプ(50)が存在することを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
燃焼エンジン(32)に、天然ガスを供給するための請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置の使用法。
【請求項9】
ディーゼル発動機に、天然ガスを供給するための請求項8に記載の装置の使用法。
【請求項10】
天然ガス燃料を燃焼エンジンに供給する方法であって、ボイルオフガス(6)を液化天然ガスを含むLNG貯蔵タンク(5)から得て、そのボイルオフガス(6)をピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(11、12)からなる第一および第二圧縮ステージ(9、10)において圧縮し、次に、前記天然ガスをピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(15)からなる少なくとも一つの第三圧縮ステージ(13、14)において圧縮し、それによって、前記天然ガスを100バール(10MPa)から500バール(50MPa)の間の圧力まで圧縮し、前記天然ガスを流出口(7)において利用可能とし、
前記第二圧縮ステージ(10)の後、前記天然ガスは逆止弁(16)を介して前記第三圧縮ステージ(13)に供給され、
前記天然ガスは少なくとも第一および第二ピストンコンプレッサ(11、12)において油無しの状態で圧縮され、
前記ピストンコンプレッサ(11、12、15)のうち少なくとも一つはバイパス(20、21、22)を備え、天然ガスは、前記流出口(7)における前記天然ガスが所望の目標圧力(Psoll)となるように、前記少なくとも一つのバイパス(20、21、22)を介して戻されることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記ピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(11、12)は第一および第二圧縮ステージ(9、10)を備え、前記ピストンリングシール式ピストンコンプレッサ(15)は第三および第四圧縮ステージ(13、14)を備え、前記天然ガスは少なくとも四つの圧縮ステージ(9、10、13、14)によって圧縮されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記流出口(7)から流出した後、前記天然ガスは燃焼エンジン(32)に供給され、かつ、前記目標圧力(Psoll)は前記燃焼エンジン(32)が必要とする圧力であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記天然ガスは圧縮ステージ(9、10、13、14)の後において冷却されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ピストンコンプレッサ(11、12、15)の全ては共通クランクシャフト(17a)によって駆動されることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ガス燃料を供給する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドイツ語で「Flussiges Erdgas」として知られ、または省略形としてLNG(Liquefied natural gas)と呼ばれる液化天然ガスは、−162℃の温度まで冷却され、それによって液体状態にある天然ガスである。最近では、多くの天然ガス源は、不幸にも、末端消費者から非常に遠くに離れていることが知られている。天然ガスを長距離にわたって輸送する一つの費用効果的な方法は、天然ガスを液化し、LNGタンカとしても知られるタンカ船で輸送することである。液化天然ガスは、目的地において気体状の天然ガスに再変換される。
【0003】
特許文献1は、LNGタンカが輸送する天然ガスを、LNGタンカの発動機を駆動するための燃料源として用いることを可能とする装置および方法を開示している。特許文献1において詳細に記述されるように、ドイツ語で「Abdampfgas」として知られるボイルオフガスは、液化天然ガスを含む貯蔵タンクの上方領域において生成される。このボイルオフガスは貯蔵タンクから取り出されて、圧縮され、次に、船のエンジン、例えば、燃焼エンジンに、気体状の天然ガスとして供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2006/077094号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明によって解決される課題は、液化天然ガスのボイルオフガスから抽出された燃料を、LNGタンカの燃焼エンジンに特に好適な燃料とすることが可能なより有利な装置およびより有利な方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
該課題は請求項1に記載の特徴を備えた装置によって解決される。従属請求項2乃至9は本発明による装置のさらに有利な構成に関する。課題はさらに請求項11に記載の特徴を備えた方法によって解決される。従属請求項12乃至21は、本発明による方法のさらに有利な構成に関する。
【0007】
特に、前記の課題はコンプレッサを備えた天然ガス燃料を供給する装置によって解決され、前記コンプレッサは、天然ガスの流れの流入口であって、LNG貯蔵タンクに連通して配置され、かつ前記LNG貯蔵タンクからボイルオフガスを供給する流入口と、天然ガス供給パイプに連通して配置された流出口とを備える装置において、前記コンプレッサは、第一圧縮ステージと次の第二圧縮ステージとを備え、前記第一および第二圧縮ステージはラビリンスシール式ピストンコンプレッサ又はピストンリングシール式ピストンコンプレッサの形態を有し、前記第一圧縮ステージは前記第二圧縮ステージより大きなピストン径を備え、前記コンプレッサは少なくとも次の第三圧縮ステージを備え、前記第三圧縮ステージはピストンリングシール式ピストンコンプレッサ又はラビリンスシール式ピストンコンプレッサの形態を有することを、前記装置は特徴とする。さらに有利な構成において、前記第三圧縮ステージの次に第四圧縮ステージが存在する。さらに有利な構成において、前記第四圧縮ステージの次に第五圧縮ステージが存在する。特に有利な構成において、前記第三圧縮ステージはピストンリングシール式圧縮ステージの形態を有し、存在する場合には、前記第四および第五圧縮ステージも同様の形態を有する。さらに有利な構成において、前記第三圧縮ステージはラビリンスシール式圧縮ステージの形態を有し、存在する場合には、前記第四および第五圧縮ステージも同様である。さらに有利な構成において、前記圧縮ステージの全てはラビリンスシール式圧縮ステージか、ピストンリングシール式圧縮ステージかのいずれかの形態を有する。特に有利な構成において、前記第一および第二圧縮ステージはラビリンスシール式ピストンコンプレッサの形態を有し、前記次の圧縮ステージはピストンリングシール式コンプレッサの形態を有する。
【0008】
本発明による装置は天然ガスの流れが液化天然ガスから生成され、前記天然ガスの流れは100バール(10MPa)から500バール(50MPa)の間の圧力、特に、150バール(15MPa)から300バール(30MPa)の間の圧力を備え、前記天然ガスの流れは望ましくはタービンまたはピストンエンジン、例えばディーゼルエンジン等の燃焼エンジンの燃料供給源として作用する。本発明による装置は、望ましくは、船、特にLNGタンカに配置され、燃焼エンジンに供給するための燃料を、LNG貯蔵タンクに貯蔵された液化天然ガスから得ることを可能とする。液化天然ガスのボイルオフガスは、通常約マイナス162℃の温度で、通常1バール(100kPa)の圧力にある。本発明による装置は、このボイルオフガスを、望ましくは100バール(10MPa)から500バール(50MPa)までの範囲の可変の給送圧力、特に、150バール(15MPa)から300バール(30MPa)までの範囲の給送圧力まで圧縮することを可能とする。
【0009】
ラビリンスシール式ピストンコンプレッサは、望ましくは−160℃から+100℃までの広範囲の温度にわたって天然ガスを吸引、および圧縮可能であるという利点を有する。ピストンリングシール式ピストンコンプレッサは、天然ガスを高圧力まで圧縮可能であるという利点を有する。本発明によるラビリンスシール式ピストンコンプレッサ及びピストンリングシール式ピストンコンプレッサの組み合わせは、ボイルオフガスから、非常に確実、かつ費用効果的に天然ガスを圧縮することを可能とし、特に、輸送されるLNG貯蔵タンクからの燃料をLNGタンカの発動機に供給することを可能とするという利点を有する。
【0010】
好適な構成において、前記第二および第三圧縮ステージの間に逆止弁が存在し、前記第一および第二圧縮ステージは油なしで圧縮を行なうことが望ましい。この構成は、前記第一および第二圧縮ステージにおいて圧縮される天然ガスが汚染されず、必要に応じて、LNG貯蔵タンクに戻されることが可能であるという利点を有する。前記第二圧縮ステージがコンプレッサの単一のステージからなるか、直列に接続されたコンプレッサの二つのステージからなるか、もしくはむしろ一つのピストンコンプレッサ又は直列に接続された二つのピストンコンプレッサからなることは有利である。
【0011】
特に好適な構成において、前記圧縮ステージの全ては共通ケーシングに取付けられ、かつ共通クランク駆動機構によって駆動される。この事実は、船上の空間にも設置可能な非常に小型のコンプレッサを可能とする。好適な構成において、前記クランク駆動機構上に補償用重りが設けられ、特に船での使用に有利な特に静粛に作動するコンプレッサが実現される。
【0012】
さらに有利な構成において、前記圧縮ステージの少なくとも一つは、逆向きの流れを制御し、それによって前記圧縮ステージの給送量および給送圧力の少なくともいずれか一方を制御する可制御弁を備えたバイパスを特徴とする。
【0013】
以下、例示的な実施形態を用いて、本発明を詳細に説明する。図面において、同一の部材は常に同一の参照符号で示される。図面は実施形態の例を説明するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】コンプレッサのさらなる実施形態を概略的に示す図。
【
図3】
図2に示したコンプレッサのさらなる発展形の概略図。
【
図6】
図4に示したコンプレッサのさらに詳細な図。
【
図7】二つのディーゼルエンジンに供給するために並列に配置された二つのコンプレッサを概略的に示す図。
【
図9】圧縮天然ガスの圧力および質量流束を制御するフィードバック制御の概念を示す図。
【
図10】釣合い重りを備えたクロスヘッドの縦断面図。
【
図11】釣合い重りを備えたクロスヘッドの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、天然ガス燃料を供給する装置1を概略的に示し、該装置1は、天然ガス4の流入口3を備えたコンプレッサ2を有するとともに、下流に配置された燃焼エンジン用の天然ガス供給パイプ8に連通された流出口7を備える。流入口3は、LNG貯蔵タンク5に連通して配置され、LNG貯蔵タンク5において、天然ガスEfは、通常1バール(100kPa)の圧力、かつマイナス162℃の温度で貯蔵されている。ボイルオフガス6としても周知の気体状天然ガスEgは、液化天然ガスEfの上方において生成される。このボイルオフガス6はコンプレッサ2によって吸引されたり、圧縮されたりし、望ましくは、150バール(15MPa)から300バール(30MPa)の圧力下で流出口7において天然ガスとしてコンプレッサ2から離脱する。コンプレッサ2は、望ましくは、駆動用発動機の燃料として圧縮天然ガスを使用することが望ましいLNGタンカ上に配置される。
【0016】
コンプレッサ2は第一圧縮ステージ9および次の第二圧縮ステージ10を備え、第一および第二圧縮ステージ9、10は、ラビリンスシール式ピストンコンプレッサの形態を有し、第一圧縮ステージ9は第二圧縮ステージ10より大きなピストン径を特徴とする。コンプレッサ2は、続いて、第三および第四圧縮ステージ13、14を備え、第三および第四圧縮ステージ13、14は、ピストンリングシール式ピストンコンプレッサ15の形態を有する。圧縮天然ガスは、次に、流出口7に給送される。
【0017】
有利な構成において、第二圧縮ステージ10および第三圧縮ステージ13の間に逆止弁16が設けられ、天然ガスは一方向のみに流動することができる。有利な構成において、逆止弁16の上流に配置された全ての圧縮ステージ9、10は油不要であり、そのため、このセクションにおける圧縮天然ガスは不純物によって汚染されることはない。
図1に示したコンプレッサ2は、直列に接続された四つのピストンコンプレッサ11、12、15を備える。
【0018】
有利な構成において、圧縮ステージ9、10、13、14の少なくとも一つは、例えば電線23a、24a、25aを介して制御されるように構成された可制御弁23、24、25を備えたバイパス20、21、22を特徴とする。この構成の利点は、流出口7における天然ガスの圧力および給送量の少なくともいずれか一方、すなわち流出口7を通る流れを調整することができるという点にある。
【0019】
図1に示した実施形態において、各場合において、直列に接続された二つの圧縮ステージ9、10、又はそれぞれ13、14が存在する。装置1は、当然、二つの圧縮ステージ9及び10と、13及び14との少なくともいずれか一方の各々が単一の圧縮ステージで構築されるように構成されてもよいし、あるいは、各場合において、直列に接続された三つの圧縮ステージが、図示されている二つの代わりに用いられるように構成されてもよい。また、
図1に示した実施形態は、単一のピストンコンプレッサ15のみを備えてもよいし、あるいは、直列に接続された三つのピストンコンプレッサ15を備えてもよい。
【0020】
図1に示した構成と比較して、
図2に示すような、さらに有利な構成のコンプレッサ2は、さらなるピストンコンプレッサ11、12、15を備え、ピストンコンプレッサ11、12、15は、より高い給送圧力を実現するために、直列に接続された付加的な圧縮ステージを形成するか、より多くの給送量を実現するために並列に接続された圧縮ステージを形成するか、または直列および並列の両方で接続された圧縮ステージを備える。従って、例えば、第一圧縮ステージ9は、給送量を増加させるために、二つの並列のピストンコンプレッサ11を備える。好適な構成において、
図2に示すように、第二圧縮ステージ10は二つのステージのコンプレッサからなり、二つの直列に接続されたピストンコンプレッサ12は、圧縮圧を増大させるために、連続して配置されている。吸引圧力が比較的低い時、第一または第二圧縮ステージ9、10においてコンプレッサの付加的なステージが特に必要となる。さらに、例えば、天然ガスの給送圧力を増加させるために、第三および第四圧縮ステージ13、14において、直列に接続された少なくとも一つの付加的なピストンコンプレッサが存在してもよい。従って、本発明によるコンプレッサ2は、流入口3および流出口7における天然ガスの必要とされる特性、又は所望の特性、特に天然ガスの温度、圧力、必要な給送量に応じて多くの方法で構成することができる。
図2に示したコンプレッサ2は、直列に接続された五つのピストンコンプレッサ11、12、15を備えた好適な実施形態を示している。
【0021】
図2に示したコンプレッサ2は、各位置における天然ガスの圧力を測定するために複数の圧力センサ42a、42b、42c、42dを備える。コンプレッサ2は、三つの調整装置40a、40b、40cをさらに備える。図示した実施形態において、目標圧力値41が調整装置40aに与えられ、現在の給送圧力値42dが流出口7の領域において測定される。調整装置40aは、現在値および目標値の間の差に基づいて、弁23の位置に影響を与え、それによってバイパス20における逆向きの流れに作用する。同様に、調整装置40bは第二圧縮ステージ10の前後の圧力42a、42bを比較し、調整装置40cは、第三および第四圧縮ステージ13、14の前後の圧力42c、42dを比較して、それぞれ測定値に基づいて弁24及び25の位置に影響を与え、バイパス21および22における逆向きの流れに作用する。調整装置40a、40b、及び40cはマスタ調整器に接続されても良い。
図2に示したように、圧縮天然ガスを冷却するために圧縮ステージ10、13、14の後方に冷却器31を備えることは有利である。冷却器31は、例えば、グリコール−水混合物によって冷却される。
【0022】
図3は、
図2において既に示したような、逆止弁16の左側に配置されたコンプレッサ2の一部のさらに有利な実施形態を示している。第一および第二圧縮ステージ9、10の間に温度センサ47および調整弁45が存在する。また、調整弁45に対するバイパスとして、調整弁46、温度センサ48、及び冷却器31が存在する。このように、第一圧縮ステージ9から離脱する天然ガスは、温度に応じて、第二圧縮ステージ10に直接供給されるか、あるいは調整弁46および冷却器31を介して冷却された天然ガスとして第二圧縮ステージ10に供給される。さらに、コンプレッサ2は、遮断弁51によって通過する流れが制御されたリターンパイプ50をさらに備え、この場合、望ましくは、リターンパイプ50は逆止弁16の左側(即ち、天然ガスの流れに対して、上流側)に存在する。リターンパイプ50は再液化プラントに送られ、過剰な天然ガスは、例えば、LNG貯蔵タンク5内へ戻される。リターンパイプ50は、例えば、天然ガスを燃焼するガスバーナまで延びてもよい。
【0023】
図4は、本発明によるコンプレッサ2の実施形態の一例の詳細な断面図を示している。コンプレッサ2は、クランク駆動機構17およびスペーサ部18aを備えた共通ハウジング18を有する。クランク駆動機構17には、ベアリングが取り付けられたクランクシャフト17aと、クランクシャフト17aの外形に沿って長手方向に離間し、かつプッシュロッド17bを介してクランクシャフト17aに連結された六つのクロスヘッド17cとを備え、同時に、クランク駆動機構17はクロスヘッド17cがその中を移動するクロスヘッド孔17dを備え、各クロスヘッド17cはピストンロッド17eに連結され、各ピストンロッド17eはピストン9a、10a、13a、14aに連結されている。クランクシャフト17aは、重り付きのフライホイール26を介して、駆動シャフト27に連結されている。示した実施形態において、六つのピストンコンプレッサが、スペーサ部18の上部に面したベアリング上に取り付けられている。ピストンコンプレッサ11、12、15のピストン9a、10a、13a、14aは、ピストンロッド17eを介して共通クランクシャフト17aによって駆動される。
図5及び6は、ピストンコンプレッサ11、12、15を具体的に示している。コンプレッサ2は二つのピストンコンプレッサ11を備えた第一圧縮ステージ9を有し、二つのピストンコンプレッサ11はラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11の形態を有し、圧縮ステージ9のピストンコンプレッサ11は、
図5に詳細に示すように、ピストン径9bを備えたピストン9aと、外側上において、ピストン9aのシリンダ形状面とを備え、ラビリンスシール9c、又は、場合によってシリンダ壁9dと協働して非接触のラビリンスシール9cを提供する表面構造が存在する。ピストンコンプレッサ11は、ピストンロッド17eとピストン9aとの移動を案内するように構成されたピストンロッドガイド9eをさらに備える。左側および右側に配置された両方のピストンコンプレッサ11は、圧縮されるべき天然ガスに対して互いに並列または直列に構成され得る。有利な構成において、第一圧縮ステージ9は、ピストン9aの両側が天然ガス圧縮用の圧縮チャンバを画定する複動式シリンダを備える。望ましくは、第一圧縮ステージ9は、低温作動用に作られ、非常に低い温度に対して適切な材料から製造される。
【0024】
コンプレッサ2は、直列に接続された二つのピストンコンプレッサ12からなる第二圧縮ステージ10を備え、ピストンコンプレッサ12はラビリンスシール式ピストンコンプレッサ12の形態を有し、第二圧縮ステージ10の各ピストンコンプレッサ12は、
図5に詳細に示すように、ピストン径10bを備えたピストン10aと、外側上において、ピストン10aのシリンダ形状面とを備え、ラビリンスシール10c、又は、場合によって、シリンダ壁10dと協働して非接触のラビリンスシール10cを提供する表面構造が存在する。さらなる実施形態において、ラビリンスシールがシリンダ壁10d上に配置され、シリンダ10aが比較的平滑な表面を備えても良い。第二圧縮ステージ10は、ピストンロッド17e及びピストン10aの移動を案内するピストンロッドガイド10eをさらに備える。近接した両方のピストンコンプレッサ12は、圧縮されるべき天然ガスに対して互いに直列に配置されることが望ましい。第一圧縮ステージ9aのピストン径9bは第二圧縮ステージ10のピストン径10bより大きい。
【0025】
コンプレッサ2は、二つのピストンリングシール式ピストンコンプレッサ15を備え、各ピストンコンプレッサ15は、複動式シリンダの形態を有し、かつ第三圧縮ステージ13と、第四圧縮ステージ14との二つの圧縮ステージを備え、
図6に詳細に示すように、第三圧縮ステージ13は、複数のピストンリング13bを備えたピストン13aとシリンダ13cとを有し、第四圧縮ステージは、複数のピストンリング14bを備えたピストン14aと、シリンダ14cとを有する。図示した実施形態において、第三圧縮ステージ13はピストンの上方に位置し、第四圧縮ステージ14はピストンの下方に位置する。さらなる実施形態(図示せず)において、第三圧縮ステージ13はピストンの下方に位置し、第四圧縮ステージ14はピストンの下方に位置しても良い。望ましくは、両方のピストンコンプレッサ15は、相互に直列に接続されるが、並列に接続されてもよい。
【0026】
クロスヘッドは油潤滑式である。スペーサ部18aにおいてピストンロッド17eの周囲にオイルスクレーパ17fが設けられる。共通ケーシング18は、油供給配管28によって潤滑油を供給され、基部の下方には油が油除去配管29によって抜き出される流出口を備える。この構成は、油が除去されるために、ハウジングの基部に油溜めを常に配置しておく必要がないという利点を有する。
【0027】
ケーシング18の最も望ましい実施形態において、六つの対応したピストンロッド17eを備えた六つのクロスヘッド17cが設けられる。望ましくは、クランクシャフト17aの外形に沿って長手方向に離間し、かつプッシュロッド17bを介してクランクシャフト17aに連結された六つのクロスヘッド17cの対は、クランクシャフト17aの回転に対して60度の角度のオフセットを伴って連結される。望ましい構成において、補償用重り19が、クロスヘッド17cおよびピストンロッド17eの少なくともいずれか一方に連結される。望ましくは、各クロスヘッド17c、対応したピストンロッド17e、接続されたピストン9a、10a、及び対応した補償用重り19が実質的に同一の重量となるように、補償用重り19は選択される。このような補償用重り19の構成は、作動中、コンプレッサ2を非常に平滑に移動させる。船の上においては、振動の力を回避するために、大きく重い土台を利用することは不可能であるため、この事実は、コンプレッサ2を船、例えばLNGタンカ上で作動させる場合に特に有利である。本発明によるコンプレッサ2は、望ましくは、小さな印加力と小さな印加モーメントとなるように構成され、ひいては、コンプレッサ2は、船上での使用に特に適切である。
図4に示すコンプレッサ2は、非常にコンパクトに製造され、ひいては、必要な空間を小さくし、コンプレッサ2は単一のコンパクトな電動発動機によって駆動可能であるという利点を有する。
【0028】
振動の力の最適な釣合いは、
図4に示す構成によって実現され、該構成は、クランクシャフト17aの外形に沿って長手方向に離間した六つのクロスヘッド17cと、プッシュロッド17bと、ピストンロッド17eとを備えた共通ケーシング18を有する。しかしながら、
図4に示すよりも少ないピストンコンプレッサ11、12、15を備えたコンプレッサ2を有し、例えば、
図1に示すように、三つのピストンコンプレッサのみを備えることが有利でもあり得る。この実施形態において、
図4のコンプレッサ2は、左から右に、第一および第二のピストンコンプレッサ11、12と、第四のピストンコンプレッサ15とのみを備え、スペーサ部18aは第三、第五、及び第六の位置のベアリング面にわたる閉鎖プレートで覆われることができ、同時に、閉鎖プレートに配置されたピストンロッド17eは閉鎖プレートに接触しないように適切に短くすることができる。この実施形態において、六つのクロスヘッド17c、プッシュロッド17b、及びピストンロッド17eの全ては、依然存在することが望ましく、六つの移動する集合体の各々が同一の質量を備え、振動のほとんどない平滑な進行を保証するように、補償用重り19は選択されることが望ましい。六つのクランクスローを備えたクランクシャフト17aを有する
図4に示す実施形態は、印加力が比較的最適に釣り合い、振動の力がほぼ発生しないことを保証する。
【0029】
図10は、ピストンロッド17e、クロスヘッドガジオンピン17g、連結手段17h、及びガイド表面17iを備えたクロスヘッド17cの縦断面図を示している。複数のプレート19a及び固定手段19bからなる釣合い重り19が、クロスヘッド19a及びピストンロッド17eの少なくともいずれか一方に剛性的に連結されている。釣合い重り19はクロスヘッド17cの上方の位置に配置されることもでき、この場合、釣合い重り19はピストンロッド17eに連結されることが望ましい。
図11は
図10に示す構成の側面図を示し、プッシュロッド17bはクロスヘッドガジオンピン17gを介してクロスヘッド17cに連結されている。釣合い重り19は単一の部品であり得る。しかしながら、釣合い重りは複数の部分的な重り19a、望ましくは、幾何学的に同一に形成された部分的な重り19aからなることが望ましい。好適な実施形態において、部分的な重り19aは、
図10及び11に示すように、プレートの形態を有する。
【0030】
図4に示したコンプレッサ2において、圧縮ステージ9、10、13、14の全て、もしくはピストンコンプレッサ11、12、15の全ては同一のクランクシャフト17aによって駆動される。しかし、ケーシング18を二つの別々のケーシングに分けることも可能であり、例えば、第一および第二圧縮ステージ9、10が第一ケーシングに配置され、第三および第四圧縮ステージ13、14が第二ケーシングに配置される。圧縮ステージ9、10、13、14の全ては、同一のクランクシャフト17aによって駆動される。しかし、さらなる実施形態において、二つ、もしくはむしろ二つより多くの別々のクランクシャフト17aが用いられることもでき、該クランクシャフト17aは別々の駆動部、例えば発動機によって駆動されることもできる。
【0031】
図7は、ボイルオフガス6からなる天然ガス4の流れが流入口3を介して供給される並列に配置された二つのコンプレッサ2を備えた構成を概略的に示している。コンプレッサ2の後方において、圧縮された天然ガスは二本の天然ガス供給パイプ8により、遮断弁52、53を介してそれぞれ燃焼エンジン32へ供給され、例えば、燃焼エンジン32は、天然ガスを燃料ガスとすることが適切でもある船のディーゼル発動機のようなピストン式発動機である。燃焼エンジン32の調整器は、供給される天然ガスの目標圧力値41を設定し、この目標圧力値41は目標値として二つのコンプレッサ2に与えられる。望ましくは、燃焼エンジン32は、利用可能な特定レベルの出力を得るために、目標圧力値41によって、特定圧力のガスを要求するように作動する。特に望ましい実施形態において、目標圧力値41は
図1及び2に示したコンプレッサ2用の制御入力信号のみである。特に、燃焼エンジン32が必要とするガスの量は未知である。本発明による装置および方法の両方は、可変量の天然ガスを、ボイルオフガス6から所定の圧力で供給することを可能とする。
【0032】
ラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11、12は、幅広い温度範囲にわたり、特に、非常に低い温度や大きな温度変化がある場合にも、確実に作動可能であるという利点を有する。
図8は、第一圧縮ステージ9の吸引側における吸引された天然ガスの時間に関しての温度曲線TAを示している。曲線TBは、第一圧縮ステージ9の放出側における天然ガスの温度を時間に関して示している。曲線TCは、第二圧縮ステージ10の放出側における天然ガスの温度を時間に関して示している。示した実施形態から、ラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11、12が−150℃から+100℃までの温度範囲にわたって確実に作動可能であることが分かる。本発明によるコンプレッサ2は、吸引側のほぼ如何なる温度においても開始可能であるという利点も有する。
【0033】
図1〜3を参照して、可能な作動方法が詳細に説明される。本発明による燃焼エンジン用の天然ガス燃料の供給方法において、ボイルオフガス6が液化天然ガスを含むLNG貯蔵タンク5から得られる。次に、ボイルオフガス6は、ラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11、12からなる圧縮ステージ9、10において、圧縮される。その後、天然ガスは、ピストンリングまたはラビリンスによってシールされたピストンコンプレッサ15を備えた圧縮ステージ13、14において圧縮される。それによって、天然ガスは、100バール(10MPa)から500バール(50MPa)の間の圧力、望ましくは、150バール(15MPa)から300バール(30MPa)の間の圧力まで圧縮され、流出口7において利用可能となる。
【0034】
有利には、第一および第二圧縮ステージ9、10はラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11、12からなり、第三および第四圧縮ステージ13、14はピストンリングシール式ピストンコンプレッサ15からなり、それにより、天然ガスは少なくとも四つの圧縮ステージ9、10、13、14で圧縮され、ここで、二つの直列に接続された圧縮ステージもしくはむしろ第二圧縮ステージのピストンコンプレッサ12を備えることが特に有利な構成である。
【0035】
第二圧縮ステージ10に続いて、逆止弁16を介して天然ガスを第三圧縮ステージ13に供給することが有利である。
有利には、ピストンコンプレッサ11、12、15の少なくとも一つはバイパス20、21、22を備え、天然ガスは、バイパス20、21、22の少なくとも一つを介して戻され、流出口7における天然ガスが所望の目標圧力Psollになる。
図2に示した実施形態において、バイパス20、21、22を通る逆向きの流れは制御され、流出口7における給送圧力は100バール(10MPa)から500バール(50MPa)まで、望ましくは、150バール(15MPa)から300バール(30MPa)までの値の範囲にわたって可変となり、かつ天然ガスの所望の量は0%から100%までの値の範囲にわたって可変となり、コンプレッサ2は、制御入力値41によって指定される流出口7における放出側の可変の給送圧力を備える。本発明による方法によって、本発明によるコンプレッサ2は、燃焼エンジン32にて消費される天然ガスの量が変動する場合にも、制御入力値41によって指定された給送圧力を維持することを可能とする。弁23、24、25の各位置に応じて、0%から100%の給送量が、関連したバイパス20、21、22を介して再循環する。給送量を0%まで減少することができる能力、即ち、バイパス20、21、22において100%の再循環率を可能とする能力は、流出口7から天然ガスが得られない場合にもコンプレッサが駆動可能であるという利点をもたらす。構成によっては、コンプレッサ2のクランクシャフト17aを駆動する電動発動機は、例えば、単位時間あたり特定の回数のみ始動可能である。例えば、電動発動機は、時間当たりの新たな始動の回数を制限するように、始動の間、加熱されることができる。このようにして、バイパス20、21、22および弁23、24、25によって、流出口7から少量の天然ガスのみしか、または全く得られない場合にも、電動発動機が稼動し続けることが可能となる。
【0036】
図9は、流出口7における圧縮された天然ガスの圧力および質量流束を制御するフィードバック制御の概念を示している。詳細には、
図9は150バール(15MPa)の圧力P1、及び265バール(26.5MPa)の圧力P2における駆動シャフト27の利用可能な出力の関数として、単位kg/hで質量流束の割合を示している。
図2および
図9の曲線P2を参照して、フィードバック制御の概念が詳細に説明される。R1と示された曲線P2の部分は、弁23の位置を変化させて、バイパス20中の復帰流速を変化させることによって実現される。また、R3と示された曲線P2の部分は、弁25の位置を変化させて、バイパス22中の復帰流速を変化させることによって実現される。さらに、R4と示された曲線P2の部分は弁24の位置を変化させて、バイパス21中の復帰流速を変化させることによって実現される。このようにして、流出口7において一定の圧力を維持しながら、天然ガスの質量流束、即ち供給量は、0%から100%の間において変化可能である。同一のフィードバック制御方法は、他の圧力、例えば、150バール(15MPa)の圧力を備えた曲線P1にも適用される。質量流束の変動の他に、
図2の構成は圧力変化を補償することも可能である。調整装置40a、40b、40cは、PI制御装置の形態を有することが有利である。調整装置40aにおいて目標圧力値41が与えられ、かつ現在の圧力値42dが特定の目標圧力値41未満まで減少すると、調整装置40aは部分的、または完全に弁23を閉鎖し、バイパス20中の復帰天然ガスが減少し、より大量の天然ガスが流出口7において利用可能となり、流出口7における天然ガスの圧力が上昇する。調整装置40bは、現在の入力値42aと、現在の出力値42bとの二つの現在の値42a、42bを取得する。
【0037】
目標入力値と目標出力値との二つの目標値(図示せず)が、調整装置40bに指定される。現在の入力値42aが目標入力値より小さい場合に、弁24は開放される。目標出力値が現在の出力値42より小さい場合に、弁は同様に開放される。同一のフィードバック制御方法が、調整装置40cと、対応するセンサおよび弁25とにも適用される。
【0038】
コンプレッサ2および燃焼エンジン32が好適に作動されることにより、燃焼エンジン32が、給送される天然ガスの目標圧力値Psollを設定し、かつ流出口7における天然ガスが所定の目標圧力値Psollであるようにコンプレッサが制御される。
【0039】
少なくとも第一および第二ピストンコンプレッサ11、12において、天然ガスを油不要の状態で圧縮することは有利である。圧縮ステージ9、10、13、14の後に、天然ガスを冷却することは有利である。全てのピストンコンプレッサ11、12、15が共通のクランクシャフト17aによって駆動されることは有利である。ラビリンスシール式ピストンコンプレッサ11、12が第一共通クランクシャフトによって駆動され、ピストンリングシール式ピストンコンプレッサ15が第二共通クランクシャフトによって駆動されることも有利である。一部の圧縮天然ガスを燃焼するか、再液化することは有利である。第一および第二圧縮ステージの間にて中間冷却器31を接続または遮断することは有利である。