特許第6294252号(P6294252)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6294252
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】エレベータ装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/24 20060101AFI20180305BHJP
   B66B 7/02 20060101ALI20180305BHJP
   B66B 5/02 20060101ALI20180305BHJP
【FI】
   B66B5/24
   B66B7/02 J
   B66B5/02 X
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-40778(P2015-40778)
(22)【出願日】2015年3月2日
(65)【公開番号】特開2016-160042(P2016-160042A)
(43)【公開日】2016年9月5日
【審査請求日】2017年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仁杉 建次
(72)【発明者】
【氏名】加藤 紀幸
(72)【発明者】
【氏名】鳥居 遼太郎
【審査官】 有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】 再公表特許第2006/092967(JP,A1)
【文献】 特開2010−070381(JP,A)
【文献】 特開2013−107765(JP,A)
【文献】 特表2007−530384(JP,A)
【文献】 特開2005−104685(JP,A)
【文献】 特開2012−096899(JP,A)
【文献】 特開2009−084058(JP,A)
【文献】 特開2014−009044(JP,A)
【文献】 特開2009−012963(JP,A)
【文献】 特開2009−143663(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00─ 5/28
B66B 7/00─ 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降路と、この昇降路内に昇降可能に配置した乗かご及びつり合い重りと、前記乗かごを上下方向に案内する一対のかごガイドレールと、前記つり合い重りを上下方向に案内する一対の重りガイドレールと、前記乗かごと前記つり合い重りを連結するロープと、前記ロープを移動させる巻上機と、この巻上機を回転駆動するモータと、前記乗かごが所定階に着床したとき前記モータを制動するブレーキ装置と、前記ブレーキ装置が作動して前記モータを制動し、前記乗かごの戸が開いている状態で前記乗かごが移動したとき、前記ロープの移動を阻止するロープブレーキとを備えたエレベータ装置において、
前記かごガイドレール及び前記重りガイドレールのうちの一方の、一対の特定ガイドレールに前記ロープブレーキを取り付けるロープブレーキ取り付け装置を備え
前記昇降路の天井の上方に、前記巻上機、前記モータ、及び前記ブレーキ装置が収容される機械室を有し、
前記ロープブレーキ取り付け装置は、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールと他方のガイドレールの間に配置され、前記ロープを挟むように互いに対向して位置する一対の長尺部材から成り、前記ロープブレーキを支持する第1支持部材及び第2支持部材と、これらの第1支持部材と第2支持部材を保持し、前記一対の特定ガイドレールに固定される固定部と、前記ロープブレーキを保持し、前記第1支持部材及び前記第2支持部材に固定される保持台を含み、
前記固定部は、前記一対の特定ガイドレールのそれぞれのガイドレールの近傍位置に配置され、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの一端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第1受け部材と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの他端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第2受け部材と、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールを挟むように配置され、前記第1受け部材を支持する一対の第1ブラケット、及び前記一対の特定ガイドレールのうちの他方のガイドレールを挟むように配置され、前記第2受け部材を支持する一対の第2ブラケットと、前記一対の第1ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールの底部に当接するように配置される第1受け板と、前記一対の第2ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールの底部に当接するように配置される第2受け板と、前記第1受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールに固定する第1クランプと、前記第2受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールに固定する第2クランプとを含むことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記ロープブレーキ取り付け装置により、前記昇降路の前記天井の近傍位置に前記ロープブレーキを取り付けたことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項3】
昇降路と、この昇降路内に昇降可能に配置した乗かご及びつり合い重りと、前記乗かごを上下方向に案内する一対のかごガイドレールと、前記つり合い重りを上下方向に案内する一対の重りガイドレールと、前記乗かごと前記つり合い重りを連結するロープと、前記ロープを移動させる巻上機と、この巻上機を回転駆動するモータと、前記乗かごが所定階に着床したとき前記モータを制動するブレーキ装置と、前記ブレーキ装置が作動して前記モータを制動し、前記乗かごの戸が開いている状態で前記乗かごが移動したとき、前記ロープの移動を阻止するロープブレーキと、を備えたエレベータ装置において、
前記かごガイドレール及び前記重りガイドレールのうちの一方の、一対の特定ガイドレールに前記ロープブレーキを取り付けるロープブレーキ取り付け装置を備え、
前記昇降路の上方に機械室を有さない機械室レスエレベータから成り、
前記ロープブレーキ取り付け装置は、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールと他方のガイドレールの間に配置され、前記ロープを挟むように互いに対向して位置する一対の長尺部材から成り、前記ロープブレーキを支持する第1支持部材及び第2支持部材と、これらの第1支持部材と第2支持部材を保持し、前記一対の特定ガイドレールに固定される固定部と、前記ロープブレーキを保持し、前記第1支持部材及び前記第2支持部材に固定される保持台を含み、
前記固定部は、前記一対の特定ガイドレールのそれぞれのガイドレールの近傍位置に配置され、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの一端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第1受け部材と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの他端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第2受け部材と、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールを挟むように配置され、前記第1受け部材を支持する一対の第1ブラケット、及び前記一対の特定ガイドレールのうちの他方のガイドレールを挟むように配置され、前記第2受け部材を支持する一対の第2ブラケットと、前記一対の第1ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールの底部に当接するように配置される第1受け板と、前記一対の第2ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールの底部に当接するように配置される第2受け板と、前記第1受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールに固定する第1クランプと、前記第2受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールに固定する第2クランプとを含むことを特徴とするエレベータ装置。
【請求項4】
請求項に記載のエレベータ装置において、
前記昇降路の頂部に設けた支持梁と、この支持梁に保持され、前記ロープが巻き掛けられる頂部プーリとを備え、
前記ロープブレーキ取り付け装置により、前記頂部プーリの近傍位置に前記ロープブレーキを取り付けたことを特徴とするエレベータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻上機を回転駆動するモータを制動するブレーキ装置を備えるとともに、戸開走行時にロープの移動を阻止するロープブレーキを備えたエレベータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された従来のエレベータ装置は、乗かご及びつり合い重りと、これらの乗かごとつり合い重りを連結するロープと、昇降路の天井の上方に設けた機械室内に配置され、ロープを移動させる巻上機とを備えている。また、このエレベータ装置は、巻上機に取り付けられ、ロープが掛け回されるメインシーブと、機械室内に配置されてロープが掛け回され、乗かごがつり合い重りから離隔するようにロープを反らせるそらせシーブとを備えている。
【0003】
なお、この特許文献1には開示されていないが、一般にエレベータ装置にあっては、巻上機を回転駆動するモータと、乗かごが所定階に着床したときモータを制動するブレーキ装置とを備えている。
【0004】
また、この特許文献1に開示された従来技術は、ブレーキ装置が作動してモータを制動し、乗かごの戸が開かれている状態で乗かごが移動、すなわち戸開走行したときに、ロープの移動すなわち乗かごの移動を阻止するロープブレーキを備えている。このロープブレーキは、メインシーブとそらせシーブの間に位置するロープの部分を把持することによってロープの移動を阻止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−204238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ロープブレーキを設置する場合、エレベータ装置の機種によってはメインシーブとそらせシーブの間隔が狭くて設置できないことがある。このような場合には、メインシーブとそらせシーブとの間隔を広げるために、巻上機が設置されている機械室内において、重量物である巻上機を揚重装置で吊り上げ、巻上機の下側に高さ寸法を確保するスペーサを挿入するなどの大掛かりな作業が必要となる。
【0007】
なお、機械室によっては、巻上機を吊り上げる空間を確保できず、ロープブレーキの設置が困難となる場合がある。このような場合には、例えばロープブレーキを機械室の床上に設置することが考えられるが、機械室の床上には巻上機を支持するマシンベース等の機材が設置されていることから、この床上にロープブレーキの設置スペースを確保することも困難である。
【0008】
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、エレベータ装置の機種及び機械室による制約を受けることなく、ロープブレーキを設置することができるエレベータ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明に係るエレベータ装置の一態様は、昇降路と、この昇降路内に昇降可能に配置した乗かご及びつり合い重りと、前記乗かごを上下方向に案内する一対のかごガイドレールと、前記つり合い重りを上下方向に案内する一対の重りガイドレールと、前記乗かごと前記つり合い重りを連結するロープと、前記ロープを移動させる巻上機と、この巻上機を回転駆動するモータと、前記乗かごが所定階に着床したとき前記モータを制動するブレーキ装置と、前記ブレーキ装置が作動して前記モータを制動し、前記乗かごの戸が開いている状態で前記乗かごが移動したとき、前記ロープの移動を阻止するロープブレーキとを備えたエレベータ装置において、前記かごガイドレール及び前記重りガイドレールのうちの一方の、一対の特定ガイドレールに前記ロープブレーキを取り付けるロープブレーキ取り付け装置を備え、前記昇降路の天井の上方に、前記巻上機、前記モータ、及び前記ブレーキ装置が収容される機械室を有し、前記ロープブレーキ取り付け装置は、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールと他方のガイドレールの間に配置され、前記ロープを挟むように互いに対向して位置する一対の長尺部材から成り、前記ロープブレーキを支持する第1支持部材及び第2支持部材と、これらの第1支持部材と第2支持部材を保持し、前記一対の特定ガイドレールに固定される固定部と、前記ロープブレーキを保持し、前記第1支持部材及び前記第2支持部材に固定される保持台を含み、前記固定部は、前記一対の特定ガイドレールのそれぞれのガイドレールの近傍位置に配置され、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの一端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第1受け部材と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のそれぞれの他端が固定され、これらの第1支持部材及び第2支持部材の荷重を受ける第2受け部材と、前記一対の特定ガイドレールのうちの一方のガイドレールを挟むように配置され、前記第1受け部材を支持する一対の第1ブラケット、及び前記一対の特定ガイドレールのうちの他方のガイドレールを挟むように配置され、前記第2受け部材を支持する一対の第2ブラケットと、前記一対の第1ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールの底部に当接するように配置される第1受け板と、前記一対の第2ブラケットが固定され、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールの底部に当接するように配置される第2受け板と、前記第1受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記一方のガイドレールに固定する第1クランプと、前記第2受け板を、前記一対の特定ガイドレールのうちの前記他方のガイドレールに固定する第2クランプとを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るエレベータ装置は、ロープブレーキ取り付け装置によってロープブレーキを、かごガイドレール及び重りガイドレールのうちの一方の、一対の特定ガイドレールに取り付けるようにしたことから、エレベータ装置の機種及び機械室による制約を受けることなくロープブレーキを設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係るエレベータ装置の第1実施形態を示す側面図である。
図2図1のA部拡大図である。
図3図2のB−B矢視図である。
図4図2のC矢視拡大図である。
図5】本発明の第2実施形態の要部を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るエレベータ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明に係るエレベータ装置の第1実施形態を示す側面図、図2図1のA部拡大図、図3図2のB−B矢視図、図4図2のC矢視拡大図である。
【0014】
図1に示すように、第1実施形態に係るエレベータ装置は、昇降路1の天井1aの上方に機械室7を有している。
【0015】
この第1実施形態は、昇降路1内に昇降可能に配置した乗かご2及びつり合い重り3と、乗かご2を上下方向に案内する一対のかごガイドレール4a,4bと、つり合い重り3を上下方向へ案内する一対の重りガイドレール5a,5bと、乗かご2とつり合い重り3を連結するロープ6とを備えている。
【0016】
機械室7の床上にはマシンベース8を設置してあり、このマシンベース8上にロープ2を移動させる巻上機9を配置してある。また、巻上機9を回転駆動するモータ10と、乗かご2が所定階に着床したときモータ10を制動するブレーキ装置11とを備えている。
【0017】
また、巻上機9に取り付けられ、ロープ6が掛け回されるメインシーブ14と、ロープ6が掛け回され、乗かご2がつり合い重り3から離隔するようにロープ6を反らせるそらせシーブ15とを備えている。
【0018】
さらに、ブレーキ装置11が作動してモータ10を制動し、乗かご2の戸が開いている状態で乗かご2が移動したとき、すなわち戸開走行時にロープ6の移動を阻止するロープブレーキ20を備えている。
【0019】
特に、この第1実施形態は、かごガイドレール4a,4b及び重りガイドレール5a,5bのうちの一方の、一対の特定ガイドレール、例えば重りガイドレール5a,5bにロープブレーキ20を取り付けるロープブレーキ取り付け装置18を備えている。同図1に示すように、ロープブレーキ20は、昇降路1の天井1aの近傍位置に配置してある。
【0020】
前述したロープブレーキ取り付け装置18は、図3に示すように、一対の特定ガイドレール、すなわち重りガイドレール5a,5bのうちの一方のガイドレール5aと他方のガイドレール5bの間に配置され、ロープ6を挟むように互いに対向して位置する一対の長尺部材から成り、ロープブレーキ20を支持する第1支持部材22a及び第2支持部材22bを含んでいる。
【0021】
また、このロープブレーキ取り付け装置18は、図2,3にも示すように、ロープブレーキ20を保持し、第1支持部材22a及び第2支持部材22b上に固定される保持台21を含んでいる。
【0022】
また、このロープブレーキ取り付け装置18は、第1支持部材22aと第2支持部材22bを保持し、重りガイドレール5a,5bに固定される固定部を含んでいる。
【0023】
前述した固定部は、同図2,3に示すように、重りガイドレール5a,5bの近傍位置に配置され、第1支持部材22a及び第2支持部材22bのそれぞれの一端が固定され、これらの第1支持部材22a及び第2支持部材22bの荷重を受ける第1受け部材23aと、第1支持部材22a及び第2支持部材22bのそれぞれの他端が固定され、これらの第1支持部材22a及び第2支持部材22bの荷重を受ける第2受け部材23bとを含んでいる。
【0024】
また固定部は、図3に示すように、重りガイドレール5a,5bのうちの一方のガイドレール5aを挟むように配置され、第1受け部材23aを支持する一対の第1ブラケット24a1,24a2、及び重りガイドレール5a,5bのうちの他方のガイドレール5bを挟むように配置され、第2受け部材23bを支持する一対の第2ブラケット24b1,24b2を含んでいる。
【0025】
また固定部は、図2〜4に示すように、一対の第1ブラケット24a1,24a2が4本の第1固定ボルト26aによって固定され、重りガイドレール5a,5bのうちの一方のガイドレール5aの底部に当接するように配置される第1受け板25aと、一対の第2ブラケット24b1,24b2が4本の第2固定ボルト26bによって固定され、重りガイドレール5a,5bのうちの他方のガイドレール5bの底部に当接するように配置される第2受け板25bとを含んでいる。
【0026】
さらに固定部は、図3,4等に示すように、第1受け板25aを、重りガイドレール5a,5bのうちの一方のガイドレール5aに、第1締結ボルト28aのそれぞれを介して固定する4つの第1クランプ27aと、第2受け板25bを、重りガイドレール5a,5bのうちの他方のガイドレール5bに、第2締結ボルト28bのそれぞれを介して固定する4つの第2クランプ27bとを含んでいる。
【0027】
このように構成した第1実施形態に係るエレベータ装置は、制御装置13の制御により乗かご1が通常走行して所定階に着床し、巻上機9を駆動するモータ10がブレーキ装置11によって制動され、乗かご1の戸、及び乗場の戸が開かれた状態で戸開走行が行われたときには、図示しない戸開検出手段から制御装置13に戸開検出信号が出力される。
【0028】
これによりロープブレーキ20が作動し、このロープブレーキ20によってロープ6の移動が阻止され、乗かご1は停止する。このように戸開走行が行われたときには、制御装置13から出力される信号により、乗かご1は速やかに停止制御される。
【0029】
このように構成した第1実施形態に係るエレベータ装置によれば、ロープブレーキ取り付け装置18によってロープブレーキ20を、一対の特定ガイドレール、今の場合は重りガイドレール5a,5bに取り付けるようにしたことから、エレベータ装置の機種及び機械室7による制約を受けることなくロープブレーキ20を設置することができる。
【0030】
また、この第1実施形態は、昇降路1の天井1aの近傍位置にロープブレーキ20を配置したことから、乗かご2及びつり合い重り3の走行に支障を生じさせることなくロープブレーキ20を設置することができる。
【0031】
また、この第1実施形態は、ロープブレーキ取り付け装置18の第1支持部材22aと第2支持部材22bを、ロープ6を挟むように配置したことから、ロープ6の移動に支障を生じさせることなくロープブレーキ取り付け装置18を設置することができる。
【0032】
また、この第1実施形態は、重りガイドレール5a,5bのそれぞれのガイドレールを挟むように配置され、第1受け部材23aを支持する一対の第1ブラケット24a1,24a2、第2受け部材23bを支持する一対の第2ブラケット24b1,24b2と、第1ブラケット24a1,24a2が固定される第1受け板23aと、第2ブラケット24b1,24b2が固定される第2受け板23bと、第1受け板23aを重りガイドレール5aに固定する第1クランプ27aと、第2受け板23bを重りガイドレール5bに固定する第2クランプ27bとを備えたことから、ロープブレーキ取り付け装置18を、重りガイドレール5a,5bとの干渉を生じさせることなく設置することができる。
【0033】
図5は、本発明の第2実施形態の要部を示す正面図である。
【0034】
この図5に示す第2実施形態に係るエレベータ装置は、昇降路1の上方に機械室を有さない機械室レスエレベータから成っている。
【0035】
この第2実施形態は、昇降路1の頂部に設けた支持梁30と、この支持梁30に保持され、ロープ6が巻き掛けられる頂部プーリ31とを備え、この頂部プーリ31の近傍位置の例えば重りガイドレール5a,5bに、ロープブレーキ20を取り付けるロープブレーキ取り付け装置18を配置してある。
【0036】
この図5に示す機械室レスエレベータにあっては、ロープ6は、一端6aが支持梁30に固定され、つり合い重り3の上部に配置された重り側プーリ32に巻き掛けられ、次いで頂部プーリ31に巻き掛けられ、さらに乗かご2の下部に配置されたかご側プーリ33に巻き掛けられ、他端6bが支持梁30に固定される。
【0037】
このように各プーリ32,31,33に巻き掛けられるロープ6は、例えば昇降路1の底部付近に配置された図示しない巻上機のシーブに巻き掛けられ、巻上機のシーブの回転駆動によって移動する。このロープ6の移動に伴って乗かご2が昇降する。
【0038】
図5のA1部の構造は、図1のA部の構造と同等である。すなわち、この第2実施形態も、第1実施形態と同等のロープブレーキ取り付け装置18を備えている。
【0039】
このように構成した第2実施形態も、第1実施形態と同等のロープブレーキ取り付け装置18を備えていることから、第1実施形態と略同等の作用効果が得られる。また、この第2実施形態は、頂部プーリ31の近傍位置にロープブレーキ20を配置したことから、前述した第1実施形態と同様に、乗かご2及びつり合い重り3の走行に支障を生じさせることなくロープブレーキ20を設置することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 昇降路
1a 天井
2 乗かご
3 つり合い重り
4a かごガイドレール
4b かごガイドレール
5a 重りガイドレール
5b 重りガイドレール
6 ロープ
7 機械室
9 巻上機
10 モータ
11 ブレーキ装置
18 ロープブレーキ取り付け装置
20 ロープブレーキ
21 保持台
22a 第1支持部材
22b 第2支持部材
23a 第1受け部材
23b 第2受け部材
24a1 第1ブラケット
24a2 第1ブラケット
24b1 第2ブラケット
24b2 第2ブラケット
25a 第1受け板
25b 第2受け板
27a 第1クランプ
27b 第2クランプ
30 支持梁
31 頂部プーリ
図1
図2
図3
図4
図5