(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抑制手段は、前記レート特定手段により特定された対象レートの残獲得価値が残存していないことを条件として前記抑制処理を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。
遊技機に対応して設けられ、前記レート特定手段により特定された対象レートの残獲得価値は表示対象とするが前記他レートの残獲得価値は表示対象としない第1表示画面と、前記他レートの残獲得価値を表示対象とする第2表示画面とを表示可能であり、当該第2表示画面よりも前記第1表示画面を優先して表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場用システム。
前記発行手段は、前記残貨幣価値を発行対象とする一方、前記残獲得価値は発行対象としない第1取出発行処理と、前記残貨幣価値と、前記他レートの残獲得価値とを発行対象とする一方、前記対象レートの残獲得価値は発行対象としない第2取出発行処理とを前記取出発行処理として選択的に実行可能であり、
前記設定手段は、前記発行手段により実行される取出発行処理を選択する設定を行い、前記抑制処理を行わない設定を行った場合に、前記取出発行処理として前記第2取出発行処理を選択する設定が可能であることを特徴とする請求項4記載の遊技場用システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、入金残高と持玉との双方を記録媒体に対応付けて発行する構成であると、例えば持玉を獲得して入金残高を使わずに持玉にて遊技を行い、その後、持玉を使用し尽くした際に入金残高の存在を忘れて記録媒体を発行せずに帰ってしまう虞があるため、特許文献1にて双方を選択的に発行することが提案されており、この場合、入金残高のみを発行対象と出来、非常に有意である。
【0005】
しかしながら、遊技場にて例えば貸単価が異なる等の2種類の遊技機が設けられており、その種類別に持玉を発行対象に出来る場合に、遊技者が遊技する遊技機とは貸単価が異なる種類の持玉と入金残高とが記録された記録媒体を計数機に読込んだ場合、遊技者が払出可能な持玉を勘違いすることを防止する目的で計数機上では読込んだ異なる種類の持玉を遊技者が確認し難いような仕様となっていることもあり、上記の様に入金残高のみを発行対象として記録媒体を発行すると、読込んだ異なる種類の持玉が発行対象となっていないにも関わらず、その持玉が記録媒体に対応付けて発行されたと誤認する虞があり、遊技している遊技機の種類の持玉がない場合や、その持玉を使い切ることにより遊技を終了した場合等に、その発行対象とならなかった異なる種類の持玉の発行処理を行わずに立ち去ってしまい、その後、発行した記録媒体に持玉が記録されていないことから、トラブルとなる虞があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、残貨幣価値と複数種類の残獲得価値とを発行対象としつつも、残貨幣価値と残獲得価値とを選択的に発行可能とした場合に、遊技者とのトラブルを未然に回避可能な遊技場用システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の遊技場用システムは、遊技者が遊技する際の遊技価値のレートである対象レートを、複数設定されるレートの内から特定するレート特定手段と、遊技機に対応して設けられ、遊技者から受付けた貨幣価値を対価として、対応する遊技機にて利用可能な遊技価値を遊技者へ付与する処理である対価付与処理を行う対価付与手段と、遊技機に対応して設けられ、遊技者から受付けた遊技価値であって当該遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を対価として、対応する遊技機にて再利用可能な遊技価値を遊技者へと付与する処理である再付与処理を行う再付与手段と、前記対価付与手段、及び前記再付与手段に対応して設けられ、受付けられた貨幣価値の内、対価となった貨幣価値を除いた残りの貨幣価値である残貨幣価値、及び受付けられた獲得価値の内、対価となった獲得価値を除いた残りの獲得価値である残獲得価値を管理し、当該残獲得価値を対応するレートにより区分して管理する価値管理手段と、前記価値管理手段により管理される前記残貨幣価値、及び前記残獲得価値の内、少なくとも一方を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、遊技者による取出操作を受付け、前記残貨幣価値と前記残獲得価値との双方とが残存する場合に、少なくとも前記対象レートの前記
残獲得価値を発行対象から除く一方、前記残貨幣価値を発行対象とした前記発行処理である取出発行処理を前記発行手段に行わせる取出発行手段と、前記取出操作が行われる場合に、前記対象レートとは異なるレートである他レートの前記残獲得価値と前記残貨幣価値とが残存する場合に、前記取出発行処理を抑制する抑制処理を行う抑制手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0008】
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記抑制手段は、前記レート特定手段により特定された対象レートの残獲得価値が残存していないことを条件として前記抑制処理を行うようにしても良い(請求項2)。
【0009】
請求項1又は2記載の遊技場用システムにおいて、
遊技機に対応して設けられ、前記レート特定手段により特定された対象レートの残獲得価値は表示対象とするが前記他レートの残獲得価値は表示対象としない第1表示画面と、前記他レートの残獲得価値を表示対象とする第2表示画面とを表示可能であり、当該第2表示画面よりも前記第1表示画面を優先して表示する表示手段を備えるようにしても良い(請求項3)。
【0010】
請求項1から3の何れか一項に記載の遊技場用システムにおいて、
前記抑制処理を行うか否かを操作入力により設定可能な設定手段を備えるようにしても良い(請求項4)。
【0011】
請求項4記載の遊技場用システムにおいて、
前記発行手段は、前記残貨幣価値を発行対象とする一方、前記残獲得価値は発行対象としない第1取出発行処理と、前記残貨幣価値と、前記他レートの残獲得価値とを発行対象とする一方、前記対象レートの残獲得価値は発行対象としない第2取出発行処理とを前記取出発行処理として選択的に実行可能であり、前記設定手段は、前記発行手段により実行される取出発行処理を選択する設定を行い、前記抑制処理を行わない設定を行った場合に、前記取出発行処理として前記第2取出発行処理を選択する設定が可能であっても良い(請求項5)。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、取出操作が行われる場合に、遊技者が遊技する遊技機の対象レートとは異なるレートである他レートの残獲得価値と残貨幣価値とが残存する場合に抑制処理により取出発行処理が抑制されるため、遊技者が他レートの残獲得価値がなくなったと勘違いしたことによるトラブルを未然に回避し易くなる。
【0013】
請求項2の発明によれば、対象レートの残獲得価値が残存していないことを条件として抑制処理を行うため、対象レートの残獲得価値は残存しておらず、残貨幣価値と他レートの残獲得価値が残存しており、対価付与処理により残獲得価値の範囲で遊技価値が付与されない限り遊技出来ないことを条件として抑制処理を行うようになるので、必要以上に取出発行処理を抑制する虞が低減する。
【0014】
請求項3の発明によれば、他レートの残獲得価値は表示されないが対象レートの残獲得価値は表示される第1表示画面を第2表示画面に優先させて表示するため、利用可能な対象レートの残獲得価値が残存せず、利用不能な他レートの残獲得価値が残存する場合に、他レートの獲得価値を対象レートの獲得価値と勘違いして再付与処理が行われることを未然に防止できると共に、抑制処理により他レートの獲得価値が確認し難い場合であっても他レートの獲得価値の所在についてのトラブルも未然に回避し易くなる。
【0015】
請求項4の発明によれば、遊技者の利便性を考慮すれば抑制処理を行わない方が良いとも考えられるので、遊技者の利便性を重視する遊技場については抑制処理を行わず、トラブル防止を重視する遊技場については抑制処理を行う等、遊技場のニーズに応じて抑制処理を行うか否かを選択的に実行可能となる。
【0016】
請求項5の発明によれば、遊技者の利便性を重視して抑制処理を行う場合に、取出発行処理として残貨幣価値と他レートの残獲得価値とを発行対象とするので、この場合は取出発行処理により発行された記録媒体に他レートの残獲得価値が対応付けられ、遊技者の利便性を考慮した場合であっても、当該他レートの残獲得価値の所在についてトラブルが生ずることを未然に回避し易くなる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技機装置2(対価付与手段、再付与手段、価値管理手段、発行手段、レート特定手段、取出発行手段、抑制手段に相当)が設置されている。これら遊技機1及び遊技機装置2は、中継装置3及びLAN4を介してレート設定手段としての機能を有した管理装置5(設定手段に相当)と接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、遊技機装置2等)から送信される遊技信号を受信することにより遊技機1毎の遊技データを管理すると共に、会員登録された会員毎の個人データも管理する。
【0019】
遊技場には景品交換装置(以下、POS)6及び残高精算機7も設置されており、LAN4を介して管理装置5と接続されている。POS6はタッチパネル式のモニタを備えており、付属するカードリーダライタにより読取ったICカードからなる一般カード8(記録媒体に相当)、或いはバーコードリーダにより読取ったレシートに記録されている遊技価値に基づいて特定される景品交換価値に基づいて景品交換処理を実行する。尚、POS6において一般カード8、或いはレシートに記録されている遊技価値の大きさを取扱うときは、管理装置5が一般カード8、或いはレシートに対応して予め記憶している遊技価値の大きさと照合し、真であると判定したことを条件として遊技価値の取扱いを有効とする。残高精算機7は、一般カード8がカード挿入口9に挿入されたときは、当該一般カード8に記録された入金残高を返却口10から返却すると共に当該一般カード8を回収する。
【0020】
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード11、モニタ12、図示しないプリンタ等が接続されている。管理装置5は、遊技場内に設置された遊技機1、遊技機装置2等の稼動状況を管理すると共に、遊技機側からの信号に基づいて遊技者毎の遊技価値の大きさ(持玉・貯玉(会員の場合))を記憶管理する。尚、持玉とは、当日貯玉であり、前日以前に預入れた玉やメダルではなく、当日獲得した玉やメダルを意味する。貯玉と当日貯玉は管理が異なるため区別している。尚、
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。
【0021】
遊技場には玉を遊技媒体とするパチンコ機が設置されたパチンココーナーと、メダルを遊技媒体とするパチスロ機が設置されたスロットコーナーとが設けられている。パチンココーナーとしては、貸単価4円のパチンコ機が設置された4パチコーナー、貸単価1円のパチンコ機が設置された1パチコーナーが設置された1パチコーナー等が設けられている。スロットコーナーとしては、貸単価20円のパチスロ機が設置された20スロコーナー、貸単価5円のパチスロ機が設置された5スロコーナー等が設けられている。つまり、遊技機1にて使用する遊技価値として複数の異なる遊技価値が設定されている。
【0022】
図1で示す遊技機1はCR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面13に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル14、上部受皿15、下部受皿16を有すると共に、盤面13に、液晶表示部17、普図入賞口18、第1始動口19、第2始動口20、大入賞口21を有する。
【0023】
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口19は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)、第2始動口20は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)で、各始動口19,20への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部17にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360で、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口21を開放する。1Rの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0024】
(4)確変中は大当り確率が1/31に向上すると共に、第2始動口20への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続する為、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(5)第2始動口20は普図入賞口18への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口20の入賞率が高くなる。
【0025】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや各始動口19,20への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
【0026】
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部17(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート(スタート処理数)として特定する。尚、始動口入賞を示す信号としても良い
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
【0027】
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口20の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0028】
遊技機装置2は、遊技機1の遊技状態を示す状態表示部22、紙幣(貨幣価値)が投入される紙幣投入口23、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部24(表示手段に相当)、持玉及び貯玉を払出すための払出釦25、払出された玉が通過する払出ノズル26、一般カード8及び図示しない会員カードが挿入されるカード挿入口27、遊技機1の下部受皿16の下方に位置する着脱可能な計数受皿28等を備えている。
【0029】
遊技機装置2は所謂各台計数機能付の貸出機であり、受付けた貨幣(入金残高)の内、貸出(対価付与処理に相当)の対価を減じた入金残高(残貨幣価値に相当)、及び計数した持玉の内、再プレイ(再付与処理に相当)により払戻した残りの持玉(残獲得価値に相当)を特定可能な一般カード8を発行(全発行)可能な装置である。入金残高とは遊技者が入金した貨幣額から貸出処理を行った対価額を除いた遊技者の利用可能額を示している。持玉とは遊技者が獲得した遊技価値を示し、計数した獲得遊技価値から再プレイ処理により付与した遊技価値や交換した景品の対価となった遊技価値を除いた遊技価値を示している。本実施形態では、再プレイにより対価となる遊技価値を再プレイにより払戻した持玉と同数の持玉とする一方、一般カード8には複数の種別(異なる貸単価)の持玉の対応付が可能であり、遊技者が複数の種別に対応した遊技機1を夫々遊技して持玉を獲得した場合には、それぞれの持玉、即ち、複数の種別に対応した持玉を一般カード8に対応付けることも可能である。尚、一般カード8は持玉をPOS6、入金残高を残高精算機7にて精算可能である。
【0030】
遊技機装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)紙幣投入口23に投入された投入金額を液晶表示部24に表示すると共に貸出処理に応じて投入金額から貸出処理により払出された遊技媒体の対価を除いた残りの入金残高を表示し、返却操作(取出操作)時にその時点の入金残高を一般カード8に記録して発行する。
(2)遊技機1に設けられた図示しない貸出釦の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数に相当する数の玉を遊技機1内部の払出機構から払出すCR機能を備えている。このとき、遊技機1から遊技機装置2に1度数分の125玉を払出したことを示す信号が出力されるので、液晶表示部24に表示されている入金残高から1度数に相当する単位金額である例えば500円を減額すると共に売上信号を出力する。この売上信号は1度数の玉の払出し毎に1パルスが出力されるので、1パルスに相当する単位金額を売上額として特定する。
【0031】
(3)遊技機1の下部受皿16から落下して計数受皿28で受けられた玉を計数して液晶表示部24に表示する。
(4)払出釦25の操作に応じて計数玉(持玉)又は貯玉(会員の場合)の範囲内で1度数ずつ払出す。
(5)遊技機1に設けられた図示しない返却釦(全発行釦)の操作(以下、返却操作)に応じて入金残高及び持玉等の情報をカード挿入口27に挿入されている一般カード8に記録して発行(全発行)する。つまり、入金残高、遊技者が遊技する遊技機1の種類(以下、自種別)の持玉、自種別以外の種類(以下、他種別)の持玉の少なくとも一つの有価価値が残存している場合は、残存している全有価価値を一般カード8に記録する。会員カードが挿入されている場合は、入金残高を会員カードに記録して持玉を管理装置5に送信してから会員カードを発行する。一般カード8を発行する場合は、カードIDを含む発行情報を管理装置5へ送信し、管理装置5側にも記憶する。尚、カード挿入口27に一般カード8も会員カードも挿入されていない場合は、図示しないカードストック部にストックしている一般カード8をカード挿入口27に繰出して入金残高及び持玉を記録して発行する。
【0032】
(6)一般カード8がカード挿入口27に挿入された場合は、一般カード8に記録されている入金残高及び持玉を読出して液晶表示部24に表示する。会員カードが挿入された場合は、会員カードに記録されている入金残高を読出して液晶表示部24に表示すると共に暗証番号の入力を条件として管理装置5の会員口座に会員IDに対応して記憶されている貯玉(当日貯玉・前日貯玉)も表示する。当日貯玉とは当日貯玉された貯玉(持玉)であり、前日貯玉とは前日までの貯玉である。営業終了後は、当日貯玉は前日貯玉に合算して記憶される。遊技者による払出操作に応じて貯玉或いは当日貯玉の範囲内で玉を払出ノズル26から払出す。
(7)液晶表示部24に対する操作入力に応じて対応する遊技機1或いは指定された他の遊技機1の遊技データを表示したり、遊技場からのメッセージを表示したり、遊技者が会員であることが特定された場合は遊技機1の遊技データを表示する。
(8)入金残高が残存している場合は、取出発行処理により入金残高が記録された一般カード8を発行可能である。
【0033】
管理装置5はマイクロコンピュータがプログラムにしたがって作動することで、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービス、並びに遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄し、当日或いは後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービスを実行可能となっている。これらのサービスを実行するために、遊技機1や遊技機装置2等から入出力部に入力される遊技信号に基づいて、遊技機1の稼動状態を特定して遊技機1毎に遊技情報を管理するようになっている。
【0034】
さて、管理装置5は本発明に関連して種別設定情報及び機種設定情報を設定可能となっている。種別設定情報により遊技機装置2に設定する情報を対応付け、機種設定情報により遊技機装置2がいずれの台番に対応するかにより遊技機1の種別を対応付ける。管理装置5は、管理者が実行する情報送信操作により、設定された種別設定情報を機種設定情報に基づいて対応する遊技機装置2に送信して設定させる。遊技機装置2は、設定された種別設定情報に基づいて動作する。
【0035】
図2は種別設定情報を示しており、以下の各項目が設定されている。
種別=貸単価等により区分される遊技機グループ名。
貸単価(貸出レート、レート条件に相当)=1遊技媒体当りの貸出対価金額。
小景品対価(交換レート、レート条件に相当)=景品(200円相当)を交換する際の対価となる遊技媒体数(レート情報)。
取出発行=取出発行処理に関する設定で、次の各項目が設定されている。
機能=取出発行、即ち、受付中の入金残高や他種別の持玉を発行対象とする発行処理を可能とするか否かを設定。
発行対象=発行対象を入金残高のみとするか(第1取出発行処理に相当)、入金残高と他種別(遊技者が遊技する遊技機1とは異なる種類)の持玉とするか(第2取出発行処理に相当)を設定。
取出抑制=自種別の持玉がない場合に取出発行を抑制するか否かを設定。尚、取出発行を抑制した場合、後述する様に入金残高を取出すための操作を不能とすることで抑制する。
【0036】
尚、本実施形態では、取出発行を抑制する場合、操作を受付けない構成を例示しているが、他に操作に応じて一旦注意画面を表示し、その注意画面の表示を確認したことを示すための確認釦をタッチ操作することを条件として取出発行処理を行う等のように通常の取出発行処理と比較して操作の手順や手間を増やす、或いは操作から取出発行処理を行うまでの期間を長くする方法や、操作を受付けても取出発行処理を行わない等の抑制方法も例示出来ることから、どのような抑制方法を採用しても良い。
【0037】
また、取出発行を抑制しなくとも、例えば
図2に示す1パチの様に取出発行の発行対象に他種別の持玉を加える等しても良い。この場合、その発行された一般カード8は入金残高と持玉の双方を精算する必要があるため実施形態上好ましくはないが、他種別の持玉と入金残高とを発行したいという遊技者のニーズも勿論あるので設定可能としている。
また、
図2の種別設定情報に示す20スロの設定は入金残高のみを発行対象としつつも、取出発行を抑制しない従来の方式の例示となるが、入金残高のみを発行したいというニーズも勿論あるので設定可能としている。
種別設定情報において取出発行の機能を有とした場合、発行対象にて設定された入金残高や持玉等の有価価値がある場合にはその発行対象のみを発行対象とした取出発行が可能となる。
【0038】
一方、発行対象を残高とし、取出発行の取出抑制を有とした場合には、入金残高があると共に発行処理を行う遊技機装置2が属する種別である自種別以外の他種別の持玉がある場合には、取出発行処理が抑制される。
抑制される条件は、取出発行における発行対象となる有価価値(例えば入金残高)以外の有価価値であって、自種別の持玉以外の有価価値(例えば他種別の持玉)がある場合となるが、更に自種別の持玉がないことを条件としても良く、この様な条件は遊技場のニーズに応じて適宜設定すれば良い。尚、当然ではあるが取出発行における発行対象となる有価価値がなければ、取出発行処理はできない。また、抑制される条件が成立していても、返却操作により受付中の全有価価値を対象とした発行処理である全発行処理を行うことは可能である。
【0039】
図3は機種設定情報を示しており、以下の各項目が設定されている。
機種番号=遊技機種のID
機種名=遊技機種の名称
種別=
図2に示す種別の内の対応する種別
台番範囲=対応する遊技機ID(台番)の範囲
【0040】
次に上記構成の作用について説明する。
遊技者が遊技機1での遊技により獲得した玉を持玉としたい場合は、獲得した玉を計数する。玉を計数する場合は、遊技機1の下部受皿16から玉を落下させる。落下した玉は遊技機装置2の計数受皿28で受けられて遊技機装置2内に流入して計数される。遊技機装置2は、流入した玉を計数すると、計数玉を持玉とする。
【0041】
図4は遊技機装置2における液晶表示部24の表示例で、待機状態ではメイン画面(第1表示画面に相当)を表示している。
図4に示す例は4パチコーナーに設置された遊技機装置2の表示例である。メイン画面には、貸単価表示部24a、単位貸出数表示部24b、挿入カード種別表示部24c、情報表示部24d、入金残高表示部24e、持玉表示部24f、持玉払出釦24gが表示されている。持玉表示部24fでは、自己に設定された貸単価(対象レート)に対応した持玉を表示する。
図4に示す例では、貸単価が4円、単位貸出数が125玉で、一般カード8を受付けており、入金残高が1000円、持玉が1000玉であることが表示されている。
【0042】
持玉払出釦24gのタッチ操作、或いは払出釦25の押下操作により持玉の払出操作が行われると、持玉の範囲内で1度数(125玉)の玉が払出ノズル26から遊技機1に払出されると共に、液晶表示部24に表示されている持玉を更新する。尚、持玉が1度数未満の場合には全ての持玉が払出される。
【0043】
遊技者が遊技を終了したり、台移動したりするために残存する全有価価値が記録された一般カード8を発行したい場合は返却操作を行う。遊技機装置2は、返却操作が行なわれた場合は全有価価値が記録された一般カード8を発行(全発行)する。発行された一般カード8を移動先の遊技機装置2に挿入することにより当該一般カード8に記録されている有価価値の範囲内で玉の貸出、或いは払戻しを受けて遊技することができる。また、遊技を終了する場合に一般カード8に入金残高が記録されている場合はその入金残高を残高精算機7にて精算し、持玉が記録されている場合はPOS6にて景品と交換する。
【0044】
さて、上述した全発行では、遊技機装置2に残存している全ての有価価値を一般カード8に記録して発行することから、遊技を終了したり、台移動したりする場合には便利な機能であるが、多くの持玉を有した場合は、入金残高のみが記録された一般カード8を先に発行して残高を精算し、持玉のみで遊技したいと考える遊技者も多い。この様な場合、遊技機装置2が有する入金残高取出機能を使用する。
【0045】
以下、入金残高取出機能について
図4を参照して説明する。尚、
図4では
図2の種別設定情報にて取出発行における機能を有、発行対象を入金残高、取出抑制を有とした設定条件の場合を示している。
遊技者が入金残高のみを取出したい場合は、メイン画面のいずれかの箇所をタッチする。すると、遊技機装置2はメニュー画面を表示する。この場合、タッチ時に入金残高と自種別の持玉とが残存しているときは、
図4に示すメニュー画面1を表示する。メニュー画面1のタイトル表示部24hには「メニュー」が表示されると共に、安心ロック釦24i、入金残高取出釦24j、ちょっと貸し釦24k、詳細情報釦24l、次釦24m、終了釦24nが表示される。次釦24mのタッチ操作により他の選択釦を表示する次のメニュー画面1が表示され、終了釦24nのタッチ操作によりメイン画面に戻ることが出来る。
【0046】
このメニュー画面1では入金残高取出釦24jが選択可能であることから、遊技者が入金残高取出釦24jをタッチ操作すると、
図4に示す確認画面1が表示される。確認画面1のタイトル表示部24hには「入金残高取出」が表示され、情報表示部24dに入金残高取出しに関するメッセージが表示され、さらに中止釦24oが表示される。この場合、遊技機装置2には発行対象として入金残高のみが設定されているので、入金残高取出しに関する情報としては、遊技機1の返却釦の押下げにより入金残高のみを返却することを示すメッセージが表示される。尚、返却釦の押下げを伴わない入金残高取出釦24jのタッチ操作を(取出)返却操作としても良い。
【0047】
遊技者が返却釦を押下げると、遊技機装置2は、入金残高である1000円が記録された一般カード8を発行する。このとき、
図4に示す確認画面2が表示され、その情報表示部24dには取出結果を示すメッセージが表示される。その後、メイン画面へと戻り、メイン画面の入金残高表示部24eには入金残高が0となったことが示される。一般カード8の発行終了時のメイン画面は、その後、待機状態のメイン画面に復帰する。
【0048】
以上の様な操作により、入金残高のみを発行対象とした一般力一ド8の取出発行処理を行うことが出来る。この場合、入金残高のみを記録した一般カード8が発行された結果、遊技機装置2には自種別の持玉のみが残存した状態となるが、全発行(処理)を行うための遊技機1における返却釦の押下げによる返却操作である全返却操作により自種別の持玉が記録された一般カード8を任意に発行することが出来る。
【0049】
ところで、例えば遊技者が1パチコーナーで遊技した結果、玉を獲得し、その玉を遊技機装置2で計数して持玉とした状態で全返却操作を行うと、入金残高が残存している場合は、遊技機装置2から入金残高と持玉が記録された一般カード8が発行される。そして、遊技者が4パチコーナーに移動し、その一般カード8を4パチコーナーの遊技機装置2に挿入すると、遊技機装置2は、一般カード8から入金残高と他種別の持玉を読取って記憶する。この様に遊技機装置2には持玉として他種別の持玉のみが記憶されている場合、遊技機装置2は、自種別が4円であることを特定しているので、持玉の払出操作が行なわれた場合であっても、他種別(この場合は貸単価1円)の持玉を払出すことはない。
【0050】
遊技者による4パチコーナーでの遊技の結果、玉を獲得し、その玉を遊技機装置2で計数すると、
図4に示す様に待機状態のメイン画面には入金残高及び持玉が表示される。この場合、遊技機装置2には入金残高と自種別の持玉(この場合は貸単価4円の持玉)と他種別の持玉(この場合は貸単価1円の持玉)が残存している状態であるが、入金残高と自種別の持玉はメイン画面に表示されるのに対して、他種別の持玉がメイン画面に表示されることはない。これは、払出すことが出来ない他種別の持玉を表示すると、遊技者が払出可能な持玉として勘違いする虞を生じるからである。
【0051】
ここで、遊技者が全返却操作を行えば、全発行処理により入金残高と自首別及び他種別の持玉が記録された一般カード8が発行されるが、遊技者によっては、自種別の持玉のみとして遊技したいため、入金残高や持玉を取出すべく取出発行処理を行おうと考え、メニュー画面をタッチする場合がある。しかしながら、取出発行処理は残高を精算し、その清算後は、そのまま記録媒体を回収することを意図しているため、上述した通り他持玉を発行対象としないように設定されており、その意図を知らずに取出発行処理が行われれば、その発行された記録媒体に他持玉が記録されていないことから後々トラブルとなるケースがある。従って、この様な場合、遊技機装置2は、他種別の持玉が残存していることから上記トラブルを避けるべく
図4に示すメニュー画面2を表示する。
【0052】
メニュー画面2では、入金残高取出釦24jが選択不能(非活性化)となる(
図4では選択不能な状態を斜線で示しているが、実際には入金残高取出釦24jが半透明、或いは非表示となる)。この結果、入金残高が残存しているにも関わらず入金残高のみを発行対象とした取出発行処理が抑制されるので、遊技者は、原因を特定するために詳細情報釦24lをタッチ操作する。遊技機装置2は、詳細情報釦24lがタッチ操作されると、
図4に示す玉数照会画面(第2表示画面に相当)を表示する。玉数照会画面のタイトル表示部24hには「玉数照会」が表示され、種別選択釦24p及び当該種別選択釦24pにより選択された種別24qが表示され、持玉表示部24fには選択された種別に対応した持玉が表示され、さらに戻る釦24r及び終了釦24sが表示される。従って、種別選択釦24pのタッチ操作に応じて自種別、或いは一般カード8から読取った他種別の持玉を確認することが可能となる。遊技者は、種別選択釦24pのタッチ操作により他種別の持玉が残存していることを確認した場合は、全返却操作により入金残高と他種別の持玉とが記録された一般カード8を発行する。尚、戻る釦24rをタッチ操作すれば元の画面へと戻り、終了釦24sをタッチ操作すれば待機状態のメイン画面に戻ることが出来る。また、玉数照会画面は、メニュー画面1にて詳細情報釦24lをタッチ操作することでも表示可能である。この場合、メニュー画面2を表示する代わりにメニュー画面1を表示し、入金残高取釦24jのタッチ操作に応じて他持玉が発行対象とならない旨を示す確認表示を行うことで取出発行処理を抑制し、その確認表示に応じて表示される図示しない確認釦のタッチ操作後に、更に返却釦を押下げすることで取出発行処理を行っても良い。更に抑制条件として、自種別の持玉が残存していないことを条件とした場合には、自種別の持玉がなく他種別の持玉と残高とは残存する状態で取出発行処理により残高を取出すと、対価付与処理も再付与処理も行うことが出来ず遊技を継続出来ず、ただ残った他種別の持玉にてトラブルが発生するだけ、即ち、誤操作した場合となるが、この場合に限って取出発行処理が抑制されるので、必要以上に遊技者の利便性を損ねる虞を低減出来る。
【0053】
以上の様にして、入金残高を取出せない状態であっても、入金残高と他種別の持玉とが記録された一般カード8を発行することが出来るので、遊技機装置2に残存する入金残高を他種別の持玉を含めて取出すことが出来る。
尚、自種別の持玉がない場合はメイン画面にて他種別の持玉をその持玉が他種別の持玉であることを遊技者が容易に特定可能に自種別の持玉に代えて表示するようになっている。
【0054】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することが出来る。
遊技機装置2は、他種別の持玉と入金残高とが残存する場合に、入金残高のみを対象とした取出発行処理を抑制するので、遊技者が他種別の持玉がなくなったと勘違いしたことによるトラブルを未然に回避し易くなる。
自種別の持玉が残存していないことを条件として取出発行処理を抑制するので、自種別の持玉は残存しておらず、入金残高と他種別の持玉が残存しており、貸出操作により入金残高の範囲で玉が付与されない限り遊技出来ない場合に限って取出発行処理を抑制するようになり、必要以上に取出発行処理を抑制する虞が低減する。
【0055】
他種別の持玉を玉数照会画面で確認可能としつつもメイン画面にて他種別の持玉を表示することなく自種別の持玉を表示するようにしたので、利用可能な自種別の持玉が残存せず、利用不能な他種別の持玉が残存する場合に、他種別の持玉を自種別の持玉と勘違いして払戻操作が行われることを未然に防止できると共に、抑制処理により他種別の持玉が確認し難い場合であっても他種別の持玉の所在についてのトラブルも未然に回避し易くなる。
【0056】
図2の種別設定情報により取出発行処理の抑制を行うか否かを設定可能としたので、遊技者の利便性を重視する遊技場については抑制処理を行わず、トラブル防止を重視する遊技場については抑制処理を行う等、遊技場のニーズに応じて抑制処理を行うか否かを選択的に実行可能となる。
取出発行処理を抑制しない場合には取出発行処理として入金残高と他種別の持玉とを発行対象として発行可能としたので、取出発行処理により発行された一般カード8に他種別の持玉が対応付けられ、遊技者の利便性を考慮した場合であっても、当該他種別の持玉の所在についてトラブルが生ずることを未然に回避し易くなる。
【0057】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組合せたりしても良い。
記録媒体として入金残高や持玉を記録する一般カード8を例示したが、コインや紙状のレシート等、どのような記録媒体を対象としても良い。また、レシート等書換が困難な記録媒体の場合や、その他の事情等により、記録媒体にはIDを記録するのみで、そのIDに対応付けて管理装置5で入金残高や持玉等を管理しても良い。即ち、持玉や入金残高等の精算情報はどの様に構成しても良い。また、所謂会員カード等遊技者に予め配布される記録媒体を採用しても勿論良く、この場合、所謂貯玉に基づく再プレイ処理を採用しても良い。
【0058】
例示した設定情報は、予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても定義された内容を示せば、どのような方法にて特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、残存しない場合として0となった場合を示したが、0以外であっても、残存しないと見做される例えば10玉以下等の予め設定される基準値との比較結果により、残存しているか否かを判定しても良い。
【0059】
種別を機種単位で対応付けたが遊技機単位で対応付けても良い。また、レートを種別により特定することはほんの一例であり、例えば遊技機1を同一としつつも遊技者の選択により種別を変更可能な構成とした場合に、その選択中の種別を自種別として抑制処理を行っても良い。このように対応する条件(レート条件)が満たされているレートを有効なレート、即ち自種別として特定すれば、レートに対応付けて遊技機1や種別等の対応するレート条件が設定され、遊技機装置2に対応するレート条件がいずれであるかにより、成立しているレート条件を特定することで、遊技機1や種別単位で当該レート条件に対応するレートを対象レートとして特定しても、遊技者による対象レートの選択によってレート条件が成立し、その選択により対象レートが特定されても、どの様に構成しても良い。
【0060】
種別(グループ)をレートと1対1で対応付けたが、グループ内に複数のレートが混在しないことでレートによりグループ分けされていれば、同一レートを例えば機種等のような複数のグループに対応付けても良い。また、レートとして貸出レートと交換レートの双方を設定対象としたが、いずれか一方を設定対象としても良い。
取出発行処理として入金残高のみを取出すことを例示したが、入金残高を残して持玉のみを取出すように構成しても良い。
第1表示画面と第2表示画面とについて、第1表示画面をメイン画面とし、第2画面を玉数照会画面とし、メイン画面から玉数照会画面に切替操作を要することで第1表示画面を優先させたが、例えば時間により切り替わる構成とし、その表示期間を第1表示画面の方が長くなるように設定する等して優先させても良く、その優先方法はどのような方法であっても良い。
【0061】
同種別の持玉の一部、例えば自種別の持玉の内、指定された数の持玉を発行対象として発行する所謂分割発行処理を更に採用しても良い。
対象となる遊技機1としては例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等も採用でき、所謂封入式の様な実際の遊技媒体の払出を行わず、遊技価値として点数を採用し、その点数を管理するような遊技機も採用できる。また、遊技機装置2として再プレイ機能や計数機能を有した貸出機を例示したが、他種別の持玉と入金残高とが対応付けられた記録媒体を受付可能であれば、例えば計数機能のない貸出機等を遊技機装置として適用しても良い。即ち、遊技価値を受付可能とは、遊技価値を受付けて計数することで受付けても、遊技価値が対応付けられた記録媒体を受付けることで受付けても良い。
遊技機装置2が行う処理の一部を中継装置3、或いは管理装置5等にて行っても良い。同様に管理装置5が行う処理の一部を中継装置3、或いは遊技機装置2等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合せても良いし、適宜構成を除外しても良い。