特許第6294881号(P6294881)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6294881
(24)【登録日】2018年2月23日
(45)【発行日】2018年3月14日
(54)【発明の名称】コラボレーション環境およびビュー
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20180305BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20180305BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   G06Q10/10
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-525479(P2015-525479)
(86)(22)【出願日】2013年7月29日
(65)【公表番号】特表2015-529902(P2015-529902A)
(43)【公表日】2015年10月8日
(86)【国際出願番号】US2013052440
(87)【国際公開番号】WO2014022249
(87)【国際公開日】20140206
【審査請求日】2016年6月24日
(31)【優先権主張番号】13/561,917
(32)【優先日】2012年7月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】タンドン,アンキット
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルテイン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ヴェラユザン,セントヒル
(72)【発明者】
【氏名】カトラー,ロス
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06816626(US,B1)
【文献】 特表2011−514043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06Q 10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングシステムにより実行される、コラボレーション環境を助けるための方法であって、
第1の映像ストリームで取り込まれたコラボレーションシーンの最初のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
第2の映像ストリームで取り込まれた遠隔のシーンの遠隔のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
別で見るために選択された前記コラボレーションシーン内の注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの一部を特定することと、
前記注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの前記一部を含む別のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
前記コラボレーションシーンの前記最初のビューを修正されたビューへと修正することと、
前記コラボレーションシーンの前記修正されたビューおよび前記遠隔のビュー前記コラボレーション環境内で前記別のビューと同時に提示することと、
少なくとも前記注目のオブジェクトに関連して、コラボレーションオプションメニュー内の複数のコラボレーションオプションを提示し、前記注目のオブジェクトに関連して、前記複数のコラボレーションオプションから選択されたコラボレーションオプションに対応するコラボレーション機能を開始することとを含む、方法。
【請求項2】
前記注目のオブジェクトの選択を受信することをさらに含み、前記注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの前記一部を特定することが、前記選択を受信することに応じて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
別で見るために選択された前記シーン内の注目の第2のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの第2の部分を特定し、前記コラボレーションシーンの前記第2の部分を含む第2の別のビューを前記別のビューと同時に提示することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記注目のオブジェクトが、複数の他の参加者とのコラボレーションセッションの参加者を含み、前記最初のビューが、映像提示ウィンドウを含み、前記コラボレーション環境が、前記映像提示ウィンドウおよびインスタントメッセージ提示ウィンドウを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記修正されたビューは、前記最初のビューに比して小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コラボレーションオプションは、共有オプションを含み、前記共有オプションが選択される場合、前記コラボレーション機能を開始することは、前記コラボレーションシーンを第2のコラボレーションシーン環境で提示する前記遠隔のシーンのコンピューティングシステムに、前記別のビューを送信する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
コラボレーション環境を助けるために1つまたは複数のコンピューティングシステムによって実行可能なプログラム命令を記憶した1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体であって、前記プログラム命令が、
ンピューティングシステムによって実行されたとき、少なくとも、
第1の映像ストリームで取り込まれたコラボレーションシーンの最初のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
第2の映像ストリームで取り込まれた遠隔のシーンの遠隔のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
別で見るために選択された前記コラボレーションシーン内の注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの一部を特定することと、
前記注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの前記一部を含む別のビューを前記コラボレーション環境内で提示することと、
前記コラボレーションシーンの前記最初のビューを修正されたビューへと修正することと、
前記コラボレーションシーンの前記修正されたビューおよび前記遠隔のビューを、前記コラボレーション環境内で前記別のビューと同時に提示することと
を行うように前記コンピューティングシステムに指示するプログラム命令を含む、1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項8】
前記プログラム命令が、前記コンピューティングシステムによって実行されたとき、
少なくとも前記注目のオブジェクトに関連して、コラボレーションオプションメニュー内の複数のコラボレーションオプションを提示し、前記注目のオブジェクトに関連して、前記複数のコラボレーションオプションから選択されたコラボレーションオプションに対応するコラボレーション機能を開始する
ように前記コンピューティングシステムに指示するプログラム命令をさらに含む請求項7に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項9】
記プログラム命令が、前記コンピューティングシステムによって実行されたとき、
前記注目のオブジェクトの選択を受信するように前記コンピューティングシステムに指示するプログラム命令をさらに含み、前記注目のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの前記一部を特定することが、前記選択を受信することに応じて行われる、請求項7に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項10】
前記プログラム命令が、前記コンピューティングシステムによって実行されたとき、
別で見るために選択された前記シーン内の注目の第2のオブジェクトに対応する前記コラボレーションシーンの第2の部分を特定し、前記コラボレーションシーンの前記第2の部分を含む第2の別のビューを前記別のビューと同時に提示するように前記コンピューティングシステムに指示するプログラム命令をさらに含む、請求項9に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項11】
前記注目のオブジェクトが、複数の他の参加者とのコラボレーションセッションの参加者を含み、前記最初のビューが、映像提示ウィンドウを含み、前記コラボレーション環境が、前記映像提示ウィンドウおよびインスタントメッセージ提示ウィンドウを含む請求項7に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項12】
前記修正されたビューは、前記最初のビューに比して小さい、請求項7に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項13】
前記コラボレーションオプションは、共有オプションを含み、前記共有オプションが選択される場合、前記コラボレーション機能を開始することは、前記コラボレーションシーンを第2のコラボレーションシーン環境で提示する前記遠隔のシーンのコンピューティングシステムに、前記別のビューを送信する、請求項8に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示の態様は、コンピュータハードウェアおよびソフトウェア技術に関し、特に、コラボレーションアプリケーションおよび環境に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] コラボレーションアプリケーションおよび環境は、互いに離れている可能性があるセッションの参加者がオンラインでさまざまな方法でインタラクションし、またはさまざまなコミュニケーションを交わすことを可能にする。例えば、コラボレーションの参加者は、映像のやりとり、音声通話、インスタント・メッセージング、白板プレゼンテーション(white board presentation)、デスクトップビュー(desktop view)、またはこれらの任意の組み合わせもしくは変化形に携わる可能性がある。Microsoft(登録商標)Lync(登録商標)は、そのようなコラボレーション環境を提供するのに好適な例示的なアプリケーションプログラムである。
【0003】
[0003] オンラインでのコラボレーションの実現性が高まるにつれて、コラボレーション環境が提供され得る技術も高まった。例えば、コラボレーションの参加者は、通常のデスクトップまたはラップトップコンピュータ、およびタブレット、モバイル電話、ゲームシステム、専用コラボレーションシステム、または任意の他の好適な通信デバイスを用いてテレビ会議、音声通話、またはインスタントメッセージングセッションに携わる可能性がある。集中的に管理されるアーキテクチャおよびピアツーピアアーキテクチャを含むさまざまなアーキテクチャが、コラボレーション環境を提供するために使用される可能性がある。
【0004】
[0004] 多くのコラボレーション環境は、一部の通信を他の通信と比べて強調して示すことを可能にする。テレビ会議の複数の発言者を含む例示的なシナリオにおいては、現在発言中の人に関連する映像が、他の参加者の映像よりも視覚的に強調される可能性があり、実際、自動的に行われてもよい。これらの態様に加えて、多くの環境は、視覚的な好みおよび強調が手動で設定されることを可能にする。例えば、ユーザは、1つの遠隔のシーンの映像が別の遠隔のシーンから生じた映像よりも環境内で強調されるように指定することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005] 本明細書において提供されるのは、コラボレーション環境を助けるためのシステム、方法、およびソフトウェアである。少なくとも1つの実装においては、コラボレーションシーンの最初のビューの提示が、コラボレーション環境内で提示される。別に見るために選択された注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部が、特定される。注目のオブジェクトに対応するシーンの一部に関連するコラボレーション環境内の別の提示が、開始される。
【0006】
[0006] この「課題を解決するための手段」は、「発明を実施するための形態」において以下でさらに説明される概念の選択を簡潔な形態で導入するために提供される。この「課題を解決するための手段」は、特許請求の対象の重要な特徴または必須の特徴を特定することも、特許請求の対象の範囲を限定するために使用されることも意図されていないことを理解されたい。
【0007】
[0007] 本開示の多くの態様は、以下の図面を参照してより深く理解され得る。いくつかの実装がこれらの図面に関連して説明されるが、本開示は、本明細書において開示される実装に限定されない。対照的に、すべての変更形態、修正形態、および均等物を包含することが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008]1つの実装のコラボレーション環境を含む動作シナリオを示す図である。
図2】[0009]1つの実装のコラボレーションプロセスを示す図である。
図3】[0010]1つの実装のコンピューティングシステムを示す図である。
図4】[0011]1つの実装のコラボレーションアーキテクチャを示す図である。
図5】[0012]1つの実装のコラボレーション環境を含む動作シナリオを示す図である。
図6】[0013]1つの実装のコラボレーション環境を含む動作シナリオを示す図である。
図7】[0014]1つの実装のコラボレーションセッションを含む動作シーケンスを示す図である。
図8】[0015]1つの実装のコラボレーションセッションを含む動作シーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0016] 本明細書において説明される実装は、コラボレーション環境内で注目のオブジェクトの別のビューを提供する。少なくとも1つの実装において、コラボレーション環境は、シーンがコラボレーションの参加者によって見られ得る映像提示ウィンドウなどのビューを含むことができる。コラボレーション環境は、コラボレーションの参加者がさまざまな通信技術によってコラボレーションセッションに携わることを可能にするインスタントメッセージ提示ウィンドウなどの他のコラボレーションビューを含むことができる。注目のオブジェクトが別に見るために特定されると、別のビューが、そのビューに提示される注目のオブジェクトを与えられ得る。注目のオブジェクトは、マウスクリック、ホバー操作、タッチ、またはオブジェクトを含む注目の領域を描くことなどのさまざまな方法で特定される可能性がある。
【0010】
[0017] 注目のオブジェクトは、他のコラボレーションの参加者とのコラボレーションセッションのコラボレーションの参加者である可能性がある。一部のシナリオにおいては、複数のコラボレーションの参加者を含むコラボレーションシーンの映像が取り込まれる可能性がある。複数のコラボレーションの参加者の単一のビューを経験するコラボレーションセッションの遠隔の出席者は、コラボレーションの参加者のうちの1人に焦点を当てたいと望む可能性がある。好適なユーザ入力メカニズムによって、コラボレーションの参加者が、別に見るために関心があるものとしてビュー内で特定されてもよい。そのとき、コラボレーションの参加者の別のビューが生成され、遠隔の出席者に対して提示されてもよい。
【0011】
[0018] さまざまな実装のシナリオにおいて、コラボレーションシーンの最初のビューは修正される可能性があり、シーンの修正されたビューが別のビューと同時に提示される。例えば、別のビューは、視覚的に強調されるようにして提示エリア内に提示される可能性があり、一方、修正されたビューは、最初のビューよりも比較的小さなコラボレーションシーンのビューである可能性がある。一部のシナリオにおいては、注目の第2のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの第2の部分も、別に見るために選択され、第2の別のビューに提示される可能性がある。別の遠隔の1人の出席者または複数の出席者の遠隔のビューが、別のビューと一緒に提示される可能性もある。
【0012】
[0019] 図1は、1つの実施形態におけるコラボレーション環境101を含む動作シナリオ100を示す。動作シナリオ100においては、コラボレーション環境101の最初の状態が、T1で示される。次に、コラボレーション環境101は、時間T2において異なる状態で示される。特に、コラボレーション環境101は、最初に、シーンのビュー103を提示する。シーン内の注目のオブジェクトが別に見るために特定されると、以下でより詳細に検討されるように、コラボレーション環境101は異なる状態に遷移し、それによって、ビュー117およびビュー119が提示される。
【0013】
[0020] ビュー103は、オブジェクト109、オブジェクト111、およびオブジェクト113を含む。オブジェクト109、111、および113は、人、機器、ディスプレイ、または他のオブジェクトなどのシーンの映像内の取り込まれたシーン内の任意のオブジェクトである可能性がある。例えば、映像キャプチャデバイス(図示せず)は、シーン内に位置付けられたかまたは他の方法で置かれたオブジェクト109、111、および113を有するシーンを取り込むように構成される可能性がある。一部のシナリオにおいて、シーンは、会議室、またはグループミーティングなどのコラボレーションセッションをホストするのに好適な他の人が集まる空間であってもよい。
【0014】
[0021] コラボレーション環境101は、インスタントメッセージングビュー105および107も含む。インスタントメッセージングビュー105および107は、ビュー103に加えて、ビュー103を提示することができるコラボレーションアプリケーションによって提供される可能性がある他のコミュニケーションモダリティの例として与えられるに過ぎない。ビュー103と一緒に提示され得る他のコミュニケーションモダリティは、音声通話、白板の共有、およびデスクトップの共有モダリティを含む。1つのそのようなコラボレーションアプリケーションは、Microsoft(登録商標)のLync(登録商標)である。
【0015】
[0022] 動作中、注目のオブジェクトの選択115または他の同様の指示が、ビュー103内のオブジェクトのいずれかに関してなされる可能性がある。この例においては、オブジェクト111が、選択115によって注目のオブジェクトとして特定される。選択115は、マウスクリックまたはタッチなどのいくつかのよく知られている選択メカニズムのいずれかを用いて行われ得る。加えて、注目の領域は、マウス、タッチ、または他の好適な入力を用いて注目のオブジェクトの周りに描かれてもよい。
【0016】
[0023] 注目のオブジェクトが特定されると、コラボレーション環境101は、時間T2において異なる状態に遷移させられる。この後の状態において、ビュー117は、注目のオブジェクトとして特定済みのオブジェクト111にフォーカスが与えられるようにして提示される。加えて、オブジェクト109、111、および113を含むビュー119が提示される。ビュー119は、最初にビュー103内に提示されたシーンの修正されたビューである。オブジェクト109、111、および113は、ビュー119がビュー103に比して小さくされたシーンのビューを提示する可能性があることをはっきり示すために、ビュー119においてはビュー103内に提示されるよりも比例的に小さく提示される。ビュー119は、任意選択的であり、例示を目的として与えられるに過ぎない。
【0017】
[0024] 図2は、コラボレーション環境の提示を容易にするために、図3に関連して下で検討されるコンピューティングシステム300などの好適なコンピューティングシステムを用いて実装され得るコラボレーションプロセス200を示す。コラボレーションプロセス200の以下の検討は、図1に関連して進行する。
【0018】
[0025] 初めに、シーンの最初のビューが、コラボレーション環境101内に提示される(工程201)。上で検討されたように、シーンは、人、機器、または任意の他の種類のオブジェクトなどのさまざまなオブジェクトを含むことができる。一例において、シーンは、会議室、またはコラボレーションセッションのために人が集まる可能性がある他の同様のミーティング環境である可能性がある。シーンは、映像キャプチャデバイスまたは他の同様の機器によって取り込まれ、コラボレーション環境101内で提示するために提供される可能性がある。
【0019】
[0026] 次に、注目のオブジェクトに対応するシーンの一部が特定される(工程203)。注目のオブジェクトに対応するシーンの一部を特定することは、オブジェクト自体が特定されることに応じて行われる可能性がある。任意選択により、注目のオブジェクトを囲むかまたは他の方法で注目のオブジェクトに関連する注目の領域が、特定される可能性がある。シーンのどの部分が注目のオブジェクトに対応するかを決定することは、任意の数のよく知られている映像処理の要因、規則、および手順に基づいて行われ得る。
【0020】
[0027] 工程205において、シーンの特定済みの部分のビュー117が、コラボレーション環境101内で提示される。ビュー117は、ビュー103に比して新しいシーンのビューであるという点で別のビューであると考えられ得る。任意選択により、ビュー103の修正されたビューが、ビュー117と同時に提示される可能性があり、動作シナリオ100においてはビュー119によって例示される。
【0021】
[0028] コラボレーションプロセス200は、概してコラボレーション環境内でビューを提示することに関連するが、そのようなビューの提示を開始することは、本開示の範囲内であると考えられ得ることに留意されたい。したがって、コラボレーションプロセス200の変更形態は、映像ストリームで取り込まれたコラボレーションシーンの最初のビューの、コラボレーション環境内での提示を開始することと、別に見るために選択されたコラボレーションシーン内の注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を特定することと、注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を含む別のビューの、コラボレーション環境内での別の提示を開始することとを含むことができる。
【0022】
[0029] ここで図3を参照すると、概して、コンピューティングシステム300は、コラボレーションプロセス200またはその変更形態が好適に実装され得る任意の1つのコンピューティングシステムまたは複数のコンピューティングシステムを表す。任意選択により、コンピューティングシステム300は、コラボレーション環境101を実装するのにも好適である可能性がある。コンピューティングシステム300の例は、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、仮想マシン、分散コンピューティングシステム、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、メディアデバイス、インターネット家電、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、モバイル電話、スマートフォン、ゲーム機、および携帯情報端末、ならびにこれらの任意の組み合わせまたは変化形を含む。
【0023】
[0030] コンピューティングシステム300は、処理システム301、ストレージシステム303、ソフトウェア305、および通信インターフェース307を含む。コンピューティングシステム300は、ユーザインターフェース309も含むが、ユーザインターフェース309は、任意選択的である。処理システム301は、ストレージシステム303、通信インターフェース307、およびユーザインターフェース309と動作可能に結合される。処理システム301は、ストレージシステム303からソフトウェア305をロードし、実行する。概してコンピューティングシステム300および特に処理システム301によって実行されたとき、ソフトウェア305は、本明細書において説明されるようにコラボレーションプロセス200またはその変更形態のために動作するようにコンピューティングシステム300に指示する。コンピューティングシステム300は、任意選択により、簡潔および明瞭にするために本明細書において検討されないさらなるデバイス、特徴、または機能を含むことができる。
【0024】
[0031] 引き続き図3を参照すると、処理システム301は、マイクロプロセッサ、およびストレージシステム303からソフトウェア305を取り出し、実行する他の回路を含むことができる。処理システム301は、単一の処理デバイス内に実装される可能性があるが、プログラム命令の実行に協力する複数の処理デバイスまたはサブシステムに分散される可能性もある。処理システム301の例は、汎用中央演算処理装置、特定用途向けプロセッサ、および論理デバイス、ならびに任意の他の種類の処理デバイス、処理デバイスの組み合わせ、またはこれらの変化形を含む。
【0025】
[0032] ストレージシステム303は、処理システム301によって読み取り可能であり、ソフトウェア305を記憶することができる任意のストレージ媒体を含み得る。ストレージシステム303は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された揮発性および不揮発性の取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含むことができる。ストレージシステム303は、単一のストレージデバイスとして実装される可能性があるが、複数のストレージデバイスまたはサブシステムに実装される可能性もある。ストレージシステム303は、処理システム301と通信することができるコントローラなどの追加の要素を含むことができる。
【0026】
[0033] ストレージ媒体の例は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、仮想メモリ、および非仮想メモリ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を記憶するために使用される可能性があり、命令実行システムによってアクセスされる可能性がある任意の他の媒体、ならびにこれらの任意の組み合わせもしくは変化形、または任意の他の種類のストレージ媒体を含む。一部の実装において、ストレージ媒体は、非一時的ストレージ媒体である可能性がある。一部の実装において、ストレージ媒体の少なくとも一部は、一時的である可能性がある。ストレージ媒体が伝播信号であることは決してないことを理解されたい。
【0027】
[0034] ソフトウェア305は、プログラム命令で実装される可能性があり、機能の中でもとりわけ、コンピューティングシステム300によって実行されたとき、映像ストリームで取り込まれたコラボレーションシーンの最初のビューの、コラボレーション環境内での提示を開始し、別に見るために選択されたコラボレーションシーン内の注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を特定し、注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を含む別のビューの、コラボレーション環境内での別の提示を開始するようにコンピューティングシステム300に指示する可能性がある。ソフトウェア305は、オペレーティングシステムソフトウェアまたは他のアプリケーションソフトウェアなどのさらなるプロセス、プログラム、またはコンポーネントを含むことができる。ソフトウェア305は、ファームウェア、または処理システム301によって実行可能な機械可読処理命令の何らかの他の形態も含むことができる。
【0028】
[0035] 概して、ソフトウェア305は、処理システム301にロードされ、実行されたとき、処理システム301およびコンピューティングシステム300全体を、汎用的なコンピューティングシステムから、それぞれの実装に関して本明細書において説明されるようにコラボレーションセッションを助けるようにカスタマイズされた専用コンピューティングシステムに変換する可能性がある。実際は、ストレージシステム303にソフトウェア305を符号化することが、ストレージシステム303の物理的な構造を変換する可能性がある。物理的な構造の特定の変換は、この説明の異なる実装のさまざまな要因に依存する可能性がある。そのような要因の例は、ストレージシステム303のストレージ媒体を実装するために使用される技術、およびコンピュータストレージ媒体が一次ストレージとして特徴付けられるかまたは二次ストレージとして特徴付けられるかを含むことができるがこれらに限定されない。
【0029】
[0036] 例えば、コンピュータストレージ媒体が半導体に基づくメモリとして実装される場合、ソフトウェア305は、プログラムがそのメモリに符号化されるときに半導体メモリの物理的な状態を変換する可能性がある。例えば、ソフトウェア305は、トランジスタ、キャパシタ、または半導体メモリを構成する他の離散的な回路要素の状態を変換する可能性がある。同様の変換が、磁気または光媒体に関連して行われる可能性がある。この説明の範囲を逸脱することなく物理媒体の他の変換が可能であり、上記の例はこの検討を容易にするためにのみ与えられている。
【0030】
[0037] コンピューティングシステム300は、概して、コラボレーションプロセス200(およびその変更形態)を実装し、任意選択によりコラボレーション環境101を提供するためにソフトウェア305が展開され、実行されるコンピューティングシステムを表すことが意図されていることを理解されたい。しかし、コンピューティングシステム300は、ソフトウェア305が実行される可能性があり、ソフトウェア305が、展開および実行またはさらなる配信のためにさらに別のコンピューティングシステムに配信されるか、転送されるか、ダウンロードされるか、またはそれ以外の方法で提供される可能性がある任意のコンピューティングシステムを表す可能性もある。
【0031】
[0038] 再び図1を参照すると、ソフトウェア305を使用するコンピューティングシステム300の動作を通じて、変換が、コラボレーション環境101に関連して実行される可能性がある。例として、コラボレーション環境101は、コラボレーションプロセス200またはその変更形態にしたがうとき、1つの状態から別の状態に変換されると考えられ得る。第1の状態において、コラボレーション環境101は、シーンのビュー103を含む。シーン内の注目のオブジェクトを特定すると、シーンの対応する一部が、ビュー117を介して提示され、それによって、コラボレーション環境101を第2の異なる状態に変える。
【0032】
[0039] 再び図3を参照すると、通信インターフェース307は、通信ネットワークまたはネットワークの集合(図示せず)を介してコンピューティングシステム300と図示されていない他のコンピューティングシステムとの間の通信を可能にする通信接続およびデバイスを含むことができる。システム間通信を一緒に可能にする接続およびデバイスの例は、ネットワークインターフェースカード、アンテナ、電力増幅器、RF回路、トランシーバ、および他の通信回路を含む。上述のネットワーク、接続、およびデバイスはよく知られており、本明細書において詳細に検討される必要はない。
【0033】
[0040] ユーザインターフェース309は、マウス、音声入力デバイス、ユーザからジェスチャーを受け取るためのタッチ入力デバイス、ユーザによる非タッチジェスチャーおよび他の動作を検出するための動作入力デバイス、ならびにユーザからユーザ入力を受け取ることができる他の同等の入力デバイスおよび関連する処理要素を含むことができる。ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、触覚装置、および他の種類の出力デバイスなどの出力デバイスも、ユーザインターフェース309に含まれる可能性がある。上述のユーザ入力デバイスは当技術分野においてよく知られており、本明細書で詳細に検討される必要はない。ユーザインターフェース309は、上で検討されたさまざまなユーザ入力および出力デバイスを支援して処理システム301によって実行され得る関連するユーザインターフェースソフトウェアも含むことができる。ユーザインターフェースソフトウェアおよびデバイスは、別々に、または互いにならびに他のハードウェアおよびソフトウェア要素とともに、グラフィカルユーザインターフェース、ナチュラルユーザインターフェース、または任意の他の種類のユーザインターフェースを提供する可能性がある。
【0034】
[0041] 図4は、1つの実装のコラボレーションアーキテクチャ400を示す。コラボレーションアーキテクチャ400は、ユーザのためのコラボレーションセッションを助けるのに好適な任意のコンピューティングおよび通信アーキテクチャを表す。コラボレーションアーキテクチャ400は、クライアントデバイス411、クライアントデバイス413、クライアントデバイス417、およびクライアントデバイス419を含む。コラボレーションアーキテクチャ400は、映像キャプチャシステム415およびコラボレーションシステム416も含む。クライアントデバイス411、413、417、および419は、例示を目的として示され、必ずしもすべてがコラボレーションアーキテクチャ400内に存在する必要はないことに留意されたい。
【0035】
[0042] クライアントデバイス411、413、417、および419は、コラボレーション環境を提示することができる任意の1つのデバイスまたは複数のデバイスを表す。クライアントデバイス411、413、417、および419の例は、デスクトップまたはラップトップコンピュータと、タブレット、モバイル電話、ゲームシステム、専用コラボレーションシステム、ならびに任意の他の好適な通信およびコンピューティングデバイスとを含む。
【0036】
[0043] コラボレーションアプリケーション421、423、427、および429は、少なくとも、Microsoft(登録商標)Lync(登録商標)などのコラボレーション環境の提示を開始し、おそらくはそれらのコラボレーション環境を提示するためにそれぞれクライアントデバイス411、413、417、および419によって全体または一部が実行され得る任意のアプリケーションまたはアプリケーションコンポーネントを表す。ローカルにインストールされるモデル、ホストされるかまたはウェブに基づくモデル、ハイブリッドモデル、およびストリーミングモデル、ならびにこれらの任意の組み合わせまたは変化形を含むさまざまなアプリケーションモデルが、コラボレーションアプリケーション421、423、427、および427を実装するために使用され得る。
【0037】
[0044] 映像キャプチャシステム415は、シーンを取り込み、シーンの取り込まれた映像を他のシステムに提供することができる任意のシステムまたはサブシステムを表す。映像キャプチャシステム415は、図4に示されたようにスタンドアロンデバイスである可能性があるが、クライアントデバイス417および419などの他のデバイスに組み込まれるかまたは分散される可能性もある。
【0038】
[0045] コラボレーションシステム416は、コラボレーションセッションを管理することができる任意の通信システムを表す。コラボレーションシステム416は、セッションの登録、通信のルーティング、および映像のルーティングなどのさまざまなコラボレーション機能を実行し得る。コラボレーションシステム416は、図4に示されたようにスタンドアロンシステムとして実装される可能性があるが、他のデバイスに組み込まれるかまたは分散される可能性もある。
【0039】
[0046] 通信ネットワーク430は、コラボレーションアーキテクチャ400のさまざまな要素の間の通信を容易にするかまたはそれ以外の方法で可能にすることができる任意のネットワークまたはネットワークの集合を表す。
【0040】
[0047] 動作中、コラボレーションアーキテクチャ400は、ユーザがおそらくは互いに遠隔にあるさまざまな場所からコラボレーションセッションに携わることを可能にする。図4に関連して、ユーザ401および403がユーザ407およびユーザ409とのコラボレーションセッションに携わる実装シナリオが示される。この実装においては、ユーザ401およびユーザ403は同じ場所におり、コラボレーションシーン431の一部と考えられ得ることが、例示を目的として仮定される。ユーザ407は、ユーザ401および403から遠隔にいるものとして示されており、遠隔のシーン433の一部であると考えられ得る。同様に、ユーザ409は、遠隔のシーン435の一部であると考えられ得る。
【0041】
[0048] コラボレーションシーン431が映像キャプチャシステム415によって取り込まれるとき、映像情報が生成され、セッションに登録した可能性がある他のデバイスに配信するためにコラボレーションシステム416に伝達される。同様に、クライアントデバイス417は、遠隔のシーン433を取り込み、関連する映像情報をコラボレーションシステム416に伝達する。クライアントデバイス419は、遠隔のシーン435を取り込み、関連する映像情報をコラボレーションシステム416にやはり伝達する。
【0042】
[0049] それから、コラボレーションシステム416は、コラボレーション環境内で提示するために、コラボレーションセッションに登録されるかまたは他の方法で加えられたクライアントデバイスに映像を配信する。図5は、クライアントデバイス419およびコラボレーションアプリケーション429を用いて、ユーザ409の観点で経験される可能性がある1つの例示的な動作シナリオを示す。図5は、それぞれクライアントデバイス417およびクライアントデバイス419、ならびにそれぞれコラボレーションアプリケーション427およびコラボレーションアプリケーション429を用いて、ユーザ407およびユーザ409の観点で経験される可能性がある別の例示的な動作シナリオを示す。
【0043】
[0050] ここで図5を参照すると、動作シナリオ500が示される。動作シナリオ500においては、コラボレーション環境501の最初の状態が、時間T1において示される。次に、コラボレーション環境501は、時間T2において異なる状態で示される。最初に、コラボレーション環境501は、コラボレーションシーン431のビュー503を含む。シーン内の注目のオブジェクトが別に見るために特定されると、以下でより詳細に検討されるように、コラボレーション環境501は異なる状態に遷移し、それによって、別のビューが新たに提示される。
【0044】
[0051] 特に、コラボレーション環境501内のビュー503は、ユーザ401、ユーザ403、オブジェクト404、およびオブジェクト406を含む。コラボレーションシーン431の一部として以前は提示されていなかったが、オブジェクト404およびオブジェクト406は、白板または他のそのようなプレゼンテーションツールなどの、コラボレーションシーン431内で取り込まれ得る任意のオブジェクトを表す可能性がある。コラボレーション環境501は、ユーザ407を含む遠隔のシーン433のビュー505も含む。上述のように、動作シナリオ500は、ユーザ409の視点から検討される。したがって、コラボレーション環境501内で遠隔のシーン435を提示することは可能であるが、遠隔のシーン435は、コラボレーション環境501内に提示されていない。
【0045】
[0052] コラボレーション環境501は、インスタントメッセージングビュー507および509も含む。インスタントメッセージングビュー507および509は、ビュー503および505に加えて、コラボレーションアプリケーション429によって提供される可能性がある他のコミュニケーションモダリティの例として与えられるに過ぎない。むしろ、ビュー503および505と一緒に提示され得るさまざまなコミュニケーションモダリティは、音声通話、白板の共有、およびデスクトップの共有モダリティを含む。
【0046】
[0053] 動作中、注目のオブジェクトの選択または他の同様の指示が、ビュー503およびビュー505内のオブジェクトのいずれかに関してなされる可能性がある。この例示的なシナリオにおいては、ユーザ403が、選択511によって注目のオブジェクトとして特定される。加えて、オブジェクト406が、選択513によって注目のオブジェクトとして特定される。選択511および513は、マウスクリックまたはタッチなどのいくつかのよく知られている選択メカニズムのいずれかを用いて行われ得る。加えて、注目の領域は、マウス、タッチ、または他の好適な入力を用いて注目のオブジェクトの周りに描かれてもよい。
【0047】
[0054] 注目のオブジェクトが特定されると、コラボレーション環境501は、時間T2において異なる状態に遷移させられる。この後の状態において、ビュー515は、注目のオブジェクトとして特定済みのユーザ403にフォーカスが与えられるようにして提示される。さらに、ビュー517は、注目のオブジェクトとしてやはり特定済みのオブジェクト406にフォーカスが与えられるようにして提示される。ビュー505は、コラボレーション環境501内に提示されたままであり、ユーザ409が遠隔のシーン433のビューを保持することを可能にする。
【0048】
[0055] 加えて、コラボレーション環境501は、コラボレーションシーン431のビュー521を含む。コラボレーションシーン431は、ユーザ401、ユーザ403、オブジェクト404、およびオブジェクト406を含む。ビュー521は、最初にビュー503内に提示されたコラボレーションシーン431の修正されたビューである。例えば、ユーザ401、ユーザ403、オブジェクト404、およびオブジェクト406は、ビュー521がビュー503に比して小さくされたシーンのビューを提示する可能性があることをはっきり示すために、ビュー521においてはビュー503内に提示されるよりも比例的に小さく提示される。ビュー521は、任意選択的であり、例示を目的として与えられるに過ぎない。
【0049】
[0056] ここで図6を参照すると、クライアントデバイス419を操作するユーザ409によって経験される可能性があるコラボレーション環境601を含み、さらにクライアントデバイス417を操作するユーザ407によって経験される可能性があるコラボレーション環境631を含む別の動作シナリオ600が示される。実際、コラボレーション環境601とのユーザ409のインタラクションにより、潜在的に、コラボレーション環境631内にどんな内容が提示されるのか、およびひいてはどんな内容がユーザ407によって経験されるのかが決まる可能性がある。
【0050】
[0057] ユーザ409は、さまざまな方法、レイアウトなどでコラボレーション環境601を構成し得る。動作シナリオ600においては、ユーザ403およびオブジェクト406が別に見るために選択されたことが、例示を目的として仮定される。1つのそのような動作例が、図5に関連して上で検討されている。したがって、コラボレーション環境601は、ユーザ403を提示するビュー603およびオブジェクト406を提示するビュー605を含む。コラボレーション環境601は、ユーザ407のビュー607と、コラボレーションシーン431のビュー609とをさらに含む。インスタントメッセージングビュー611および613も、コラボレーション環境601に含まれる。
【0051】
[0058] 動作中、コラボレーションオプションが、時間T1においてビュー内に提示された注目のオブジェクトに関連して表に出される可能性がある。動作シナリオ600においては、コラボレーションオプションメニュー615が、オブジェクト406に関連して表に出される。これは、ホバー操作、右クリック操作、タッチ、または何らかの他の好適な選択メカニズムに応じて行われてもよい。コラボレーションオプションメニュー615は、公開オプション617、共有オプション618、および保存オプション619を含む。コラボレーションオプションメニュー615に含まれるものとして示されたオプションは、コラボレーション機能がビュー603および605などの別のビューに関連して開始されることを可能にする、別のビューに関連する任意のオプションを表す。
【0052】
[0059] さらに、動作シナリオ600においては、ビュー605が他のコラボレーションの参加者と共有されることを可能にする共有オプション418をユーザ409が選択したことが、例示を目的として仮定される。ユーザ409がビュー605をユーザ407と共有することを選択することが、さらに仮定される。そのために、ユーザ407は、共有オプション618が選択されることに応じて、提案されたビューを示される可能性がある。共有オプションに対応する映像の特定の部分を伝達することは、コラボレーション機能であると考えられ得る。
【0053】
[0060] ユーザ407に関連して、コラボレーション環境631は、コラボレーションセッションに携わるときにユーザ407によって経験される可能性がある環境を表す。コラボレーション環境601と同様に、コラボレーション環境631は、ユーザ401、ユーザ403、オブジェクト404、およびオブジェクト406を含むコラボレーションシーン431のビュー633を含む。コラボレーション環境631は、遠隔のシーン435のユーザ409のビュー635も含む。インスタントメッセージングビュー637および639も、コラボレーション環境631に含まれる。
【0054】
[0061] 動作中、ユーザ407が、それぞれ選択641および643によって表されるように、時間T2において、ユーザ403およびユーザ409を注目のオブジェクトとして特定したことが、例示を目的として仮定される。時間T3において、コラボレーション環境631は、ユーザ407によってなされた選択を反映するように変わった。例えば、時間T3において、コラボレーション環境631は、ユーザ403のビュー645およびユーザ409のビュー647を含む。加えて、コラボレーション環境631は、時間T1において以前に提示されていたビュー633の小さくされたバージョンである可能性があるコラボレーションシーン431のビュー649を含む。
【0055】
[0062] 最後に、時間T3において、コラボレーション環境631はビュー651を含む。ビューは、時間T1において選択され、上で検討された共有オプション618を用いてユーザ409によって提案されたビューを表す。ビュー651は、他のコラボレーションの参加者と共有されるようにユーザ409によって選択済みのオブジェクト406を含む。このようにして、ユーザ409は、コラボレーションシーン431の一部の提案されたビューをユーザ407に対して提示することができる。ユーザ407は、コラボレーション環境631とインタラクションして、コラボレーション環境601を通じて提案されたビューをユーザ409に示すことができる可能性もある。
【0056】
[0063] 図7は、図4に示されたコラボレーションアーキテクチャ400の要素の一部を含むコラボレーションセッションを含むことを動作シーケンスで示す。動作中、映像キャプチャシステム415が、コラボレーションシーン431の映像を取り込み、それに応じて、対応する映像情報を生成し、セッションで配信するためにコラボレーションシステム416に転送する。同時にまたはほぼ同時に、クライアントデバイス419は、さらに、遠隔のシーン435の映像を取り込み、対応する映像情報を生成し、セッションで配信するためにコラボレーションシステム416に転送する可能性がある。また、クライアントデバイス417は、遠隔のシーン433の映像を取り込み、コラボレーションシステム416に提供する。
【0057】
[0064] コラボレーションシステム416は、コラボレーション環境内で提示するためにクライアントデバイス419に映像情報をおそらくは別の映像ストリームとして送信するが、場合によっては統合された映像ストリームとしても送信する。図5および図6に関連して検討されたコラボレーション環境501およびコラボレーション環境601は、そのようなコラボレーション環境を表す。注目のオブジェクトが選択されると、クライアントデバイス419は、シーン内の注目のオブジェクトの識別情報をコラボレーションシステム416に伝達する。それに応じて、コラボレーションシステム416は、注目のオブジェクトに対応する映像の一部を特定し、映像の一部をクライアントデバイス419に転送する。そして、クライアントデバイス419は、コラボレーション環境内で注目のオブジェクトの別のビューを提示する可能性がある。
【0058】
[0065] ユーザ409は、任意選択により、図6に関連して上で検討されたユーザ407などの他のコラボレーションの参加者とビューを共有することを決める可能性がある。そのような場合、クライアントデバイス419は、共有オプションをコラボレーションシステム416に伝達する可能性がある。そのとき、コラボレーションシステム416は、別のビュー内に提示するためにクライアントデバイス417に映像の対応する一部を提供する可能性がある。
【0059】
[0066] 図8は、図4に示されたコラボレーションアーキテクチャ400の要素の一部を含むコラボレーションセッションを含む別の動作シーケンスを示す。動作中、映像キャプチャシステム415が、コラボレーションシーン431の映像を取り込み、それに応じて、対応する映像情報を生成し、セッションで配信するためにコラボレーションシステム416に転送する。同時にまたはほぼ同時に、クライアントデバイス419は、さらに、遠隔のシーン435の映像を取り込み、対応する映像情報を生成し、セッションで配信するためにコラボレーションシステム416に転送する可能性がある。また、クライアントデバイス417は、遠隔のシーン433の映像を取り込み、コラボレーションシステム416に提供する。
【0060】
[0067] コラボレーションシステム416は、コラボレーション環境内で提示するためにクライアントデバイス419に映像情報をおそらくは別の映像ストリームとして送信するが、場合によっては統合された映像ストリームとしても送信する。コラボレーションシステム416は、コラボレーション環境内で提示するために映像情報をクライアントデバイス417にも送信する可能性がある。図5および図6に関連して検討されたコラボレーション環境501、601、631は、そのようなコラボレーション環境を表す。
【0061】
[0068] 注目のオブジェクトが選択されると、それに応じて、クライアントデバイス419は、注目のオブジェクトに対応する映像の一部を特定し、コラボレーション環境内で注目のオブジェクトの別のビューを提示する。ユーザ409は、任意選択により、図6に関連して上で検討されたユーザ407などの他のコラボレーションの参加者とビューを共有することを決める可能性がある。そのような場合、クライアントデバイス419は、共有オプションをクライアントデバイス417に伝達する可能性がある。そのとき、クライアントデバイス417は、注目のオブジェクトに対応する映像の一部を特定する可能性があり、別のビュー内に映像の一部を提示する可能性がある。
【0062】
[0069] 上で検討され、図面に示されたさまざまな実装は、ローカルにインストールされるモデル、ホストされるモデル、およびストリーミングモデルなどのさまざまなモデルに準じて提供され得るコンピューティングソフトウェアを含む。提供モデルに加えて、ソフトウェアによって提供される機能は、サーバ−クライアントモデルに準じて配信される可能性がある。そのような実装においては、一部の機能が、サーバソフトウェアで具現化され、サーバコンピュータシステムによって実装される可能性がある一方、他の機能は、クライアントソフトウェアの実施形態である可能性があり、クライアントコンピュータシステムで実装される可能性がある。
【0063】
[0070] 1つのサーバ−クライアントの実装においては、コラボレーションプロセスが、コラボレーション環境を助けるために1つまたは複数のコンピューティングシステムによって実行可能なプログラム命令で実装される可能性がある。プログラム命令は、実行されたとき、少なくとも、コラボレーション環境内で提示するための映像情報を配信のためにクライアントデバイスに転送するようにサーバコンピューティングシステムに指示するサーバプログラム命令を含み得る。映像情報は、コラボレーションキャプチャデバイスによって取り込まれたコラボレーションシーンおよび遠隔のキャプチャデバイスによって取り込まれた遠隔のシーンを含む。さらに、サーバプログラム命令は、コラボレーション環境内で別に見るためにクライアントデバイスによって特定された注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を特定し、注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を含む別の映像情報を配信のためにクライアントデバイスに転送するようにサーバコンピューティングシステムに指示する可能性もある。
【0064】
[0071] プログラム命令は、実行されたとき、少なくとも、映像情報を受信し、コラボレーションシーンの最初のビューを提示するようにクライアントデバイスに指示するクライアントプログラム命令も含むことができる。さらに、クライアントプログラム命令は、注目のオブジェクトの指示を受信し、サーバコンピューティングシステムに対して注目のオブジェクトを特定し、別の映像情報を受信するようにクライアントデバイスに指示する可能性がある。クライアントデバイスは、注目のオブジェクトに対応するコラボレーションシーンの一部を含む別のビューをコラボレーション環境内で提示する可能性がある。
【0065】
[0072] 図で与えられた機能ブロック図、動作シーケンス、および流れ図は、本開示の新規性のある態様を実行するための例示的なアーキテクチャ、環境、および方法を表す。説明の簡素化の目的で、本明細書に含まれる方法は、機能図、動作シーケンス、または流れ図の形式である可能性があり、一連の動作として説明される可能性があるが、いくつかの動作は、方法に従って、異なる順序で、および/または本明細書において示され、説明される動作とは別の動作と同時に行われ得るので、方法はその動作の順序によって限定されないことを理解し、認識されたい。例えば、当業者は、方法が代替的に状態図におけるような一連の相互に関連した状態またはイベントとして表され得ることを理解し、認識するであろう。さらに、方法で示された必ずしもすべての動作が、新規性のある実装のために必要とされるとは限らない可能性がある。
【0066】
[0073] 含まれる説明および図は、最良の形態をどのようにして作り、使用すべきかを当業者に教示するために特定の実装を示す。発明の原理を教示ために、いくつかの従来の態様は、簡略化または省略された。当業者は、本発明の範囲内のこれらの実装の変更形態を認めるであろう。当業者は、複数の実装を形成するために、上述の特徴がさまざまに組み合わされ得ることも認めるであろう。結果として、本発明は、上述の特定の実装に限定されず、特許請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8