【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本開示の目的は、単純構成を有し、かつ容易に組み立てられる電気コネクタを提供することにある。
【0005】
本開示の別の目的は、より良い電磁遮蔽効果を有する電気コネクタを提供することにある。
【0006】
したがって、本開示の電気コネクタは、別の嵌合コネクタとの嵌合に適している。ある実施形態では、電気コネクタが、結合体、接地金属板、および外側遮蔽シェルを備える。結合体は、第1の端子モジュールおよび第2の端子モジュールを備える。第1の端子モジュールは、第1の絶縁部品と、第1の絶縁部品に固定された複数の第1の端子と、を有する。第1の絶縁部品は、第1のベース部分と、第1のベース部分から前方へ延出する第1の舌状部分と、を有する。第1の舌状部分は、互いに反対側の第1の結合面および第1の嵌合面を有する。各第1の端子の一端は、第1のベース部分から前方へ延出し、第1の嵌合面上に露出された第1の嵌合部分を形成し、各第1の端子の他端は、第1のベース部分から外側へ延出し、第1の半田付け部分を形成する。
【0007】
第2の端子モジュールは、第1の絶縁部品と共に組み立てられた第2の絶縁部品と、第2の絶縁部品に固定された複数の第2の端子と、を有する。第2の絶縁部品は、第2のベース部分と、第2のベース部分から前方へ延出する第2の舌状部分と、を有する。第2の舌状部分は、第1の結合面に向く第2の結合面と、第2の結合面の反対側の第2の嵌合面と、を有する。各第2の端子の一端は、第2のベース部分から前方へ延出し、第2の嵌合面上に露出された第2の嵌合部分を形成し、各第2の端子の他端は、第2のベース部分から外側へ延出し、第2の半田付け部分を形成する。接地金属板は、第1の端子モジュールと第2の端子モジュールとの間に置かれる。外側遮蔽シェルは、第1の舌状部分の外側空間および第2の舌状部分の外側空間を取り囲み、嵌合コネクタの挿入のための嵌合空洞を形成する。
【0008】
ある実施形態では、第1の絶縁部品が、第2の絶縁部品に向く面上に第1の固定機構を少なくとも更に有し、第2の絶縁部品には、第1の固定機構と協働すると共にそれに固定された第2の固定機構が設けられている。
【0009】
ある実施形態では、接地金属板が、第1の固定機構および第2の固定機構に対応する貫通孔と共に少なくとも形成され、第1の固定機構および第2の固定機構は、それぞれ、互いと協働する固定突出支柱および固定孔であり、第1の固定機構は、接地金属板の貫通孔を通過して、第2の固定機構と係合する。
【0010】
ある実施形態では、接地金属板の2つの反対の位置にある面が、第1の舌状部分の第1の結合面および第2の舌状部分の第2の結合面上にそれぞれ取り付けられ、接地金属板には、第1の舌状部分および第2の舌状部分の外にそれぞれ露出された2つの嵌合側縁が設けられている。
【0011】
ある実施形態では、第1の端子モジュールの構成および第2の端子モジュールの構成が同じであり、固定された脚部が、第1の絶縁部品および第2の絶縁部品の各々からそれぞれ延出する。
【0012】
ある実施形態では、第1の端子モジュールが、第2の端子モジュールの上に設けられ、少なくとも固定された脚部が、第2の絶縁部品の第2のベース部分から下方へ延出する。
【0013】
ある実施形態では、電気コネクタが、結合体に設けられた内側遮蔽シェルを更に備え、内側遮蔽シェルが、外側遮蔽シェルと第1のベース部分および第2のベース部分との間に位置付けられ、第1の舌状部分および第2の舌状部分の少なくとも後方区分を覆う。
【0014】
ある実施形態では、内側遮蔽シェルが、固定区分および延出区分を備え、固定区分が、外側遮蔽シェルの内面に当接し、第1のベース部分または第2のベース部分に固定され、延出区分が、第1の舌状部分および第2の舌状部分の後方区分を覆う。
【0015】
ある実施形態では、内側遮蔽シェルが、第1の絶縁部品および第2の絶縁部品上にそれぞれ取り付けられている2つの金属板を備え、各金属板が、第1の舌状部分の後方区分または第2の舌状部分の後方区分上に取り付けられている前方延出板と、対応する第1のベース部分または対応する第2のベース部分上に取り付けられている後方延出板と、前方延出板および後方延出板に垂直な接続板と、を有する。
【0016】
ある実施形態では、各前方延出板の前方端が、案内前方縁を形成し、間隙が、各案内前方縁と各結合体との間に形成され、案内前方縁が結合体の方へわずかにずれることを可能にする。
【0017】
ある実施形態では、結合体の両側が、前方延出板の両側にそれぞれ隣接した2つの受け入れ溝と共に更に形成され、各受け入れ溝の後方側が、垂直に延出して第1のベース部分および第2のベース部分を貫通するチャネルを有し、各金属板が、対応する前方延出板の両側に設けられた2つの固定突出タブを更に有し、各固定突出タブが、対応する前方延出板から延出し、かつ隣接した受け入れ溝の中に延出して対応するチャネルの上に掛止めする。
【0018】
ある実施形態では、各金属板が、結合体から離れる方向に延出する少なくとも接続弾性タブを更に有し、各接続弾性タブが、外側遮蔽シェルと係合される。
【0019】
ある実施形態では、電気コネクタが、結合体、接地金属板、外側遮蔽シェル、および内側遮蔽シェルを備える。結合体は、本体と、本体から前方へ突出する舌部と、を有する絶縁体であって、舌部が、上面および下面を有する、絶縁体と、上部列および下部列に分割され、絶縁体に固定された複数の端子であって、各端子が、舌部の前方へ延出して舌部の外に露出された接触部分と、絶縁体の外に延出する尾部分と、を有し、上部列における端子の接触部分が、舌部の上面上に露出され、下部列における端子の接触部分が、舌部の下面上に露出される、複数の端子と、を備える。接地金属板は、結合体に固定され、上部列における端子と下部列における端子との間に位置付けられた板である。外側遮蔽シェルは、絶縁体と係合し、嵌合空洞を画定するように舌部の外側空間を取り囲む。内側遮蔽シェルは、外側遮蔽シェルの内側に位置付けられ、結合体の表面上に設けられ、内側遮蔽シェルは、上部金属板および下部金属板を有し、上部金属板は、結合体から離れる方向に延出する接続弾性タブを少なくとも有し、接続弾性タブは、外側遮蔽シェルに接続される。
【0020】
ある実施形態では、下部金属板が、結合体から離れる方向に延出する接続弾性タブを少なくとも有し、接続弾性タブが、外側遮蔽シェルに接続される。
【0021】
ある実施形態では、下部金属板が、結合体から離れる方向に延出する半田付け脚部を少なくとも有し、半田付け脚部が、外側遮蔽シェルの外に延出し、接地を達成するために対応する回路基板に半田付けされる。
【0022】
ある実施形態では、接地金属板が、第1の遮蔽部分と、第1の遮蔽部分から延出する第2の遮蔽部分と、を備え、第1の遮蔽部分が、絶縁体に固定され、第2の遮蔽部分および端子の尾部分が、同じ方向に沿って絶縁体の外に延出する。
【0023】
ある実施形態では、外側遮蔽シェルが、接地を達成するために回路基板に半田付けされる半田付け脚部を少なくとも有する。
【0024】
ある実施形態では、絶縁体が、第1の絶縁部品および第2の絶縁部品によって組み立てられ、上部列における端子が、第1の絶縁部品に埋め込まれ、下部列における端子が、第2の絶縁部品に埋め込まれ、接地金属板が、第1の絶縁部品と第2の絶縁部品との間に置かれる。
【0025】
ある実施形態では、第1の絶縁部品が、第1のベース部分と、第1のベース部分から前方へ延出する第1の舌状部分と、を備え、上部列における端子の接触部分が、第1の舌状部分の外へ露出され、第2の絶縁部品が、第2のベース部分と、第2のベース部分から前方へ延出する第2の舌状部分と、を備え、下部列における端子の接触部分が、第2の舌状部分の外へ露出され、第1の舌状部分および第2の舌状部分が、絶縁体の舌部を形成するように組み立てられ、第1のベース部分および第2のベース部分が、絶縁体の本体を形成するように組み立てられる。
【0026】
本開示の効果は、以下のようである。すなわち、第1の端子モジュールおよび第2の端子モジュールの設計によって、第1の端子および第2の端子が、最初に、第1の絶縁部品の側面および第2の絶縁部品の側面上にそれぞれ固定され得、次いで、第1の端子モジュールおよび第2の端子モジュールが、組み立てられ、接地金属板をそれらの間に置き、それによって、組み立て処理の困難性を減らす。その上、接地金属板は、露出された嵌合側縁を有し、電気コネクタには、内側遮蔽シェルが設けられており、それによって、電気コネクタにより良い電磁遮蔽効果を達成させる。更に、内側遮蔽シェルおよび外側遮蔽シェルが、接続弾性タブ経由で接続され、内側遮蔽シェルは、外側遮蔽シェル経由で接地効果を達成し得、それによって、電気コネクタにより良い電磁遮蔽効果を達成させる。