特許第6295508号(P6295508)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6295508ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6295508
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20180312BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   G01C21/26 C
   G01C21/34
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-17499(P2013-17499)
(22)【出願日】2013年1月31日
(65)【公開番号】特開2014-149202(P2014-149202A)
(43)【公開日】2014年8月21日
【審査請求日】2015年10月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(72)【発明者】
【氏名】羽方 宏
【審査官】 高田 元樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−311533(JP,A)
【文献】 特開2007−183109(JP,A)
【文献】 特開平11−344349(JP,A)
【文献】 国際公開第01/036912(WO,A1)
【文献】 特開2000−339585(JP,A)
【文献】 特開2008−051644(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
G01C 23/00−25/00
G08G 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索部と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得部と、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択部と、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力部と、を備える、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記ノード選択部は、前記渋滞先頭地点から予め定められた距離内にあり且つ前記渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点から予め定められた距離内にあり且つ前記渋滞末尾地点から前記進行方向とは反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地点名称保有ノードは、交差点名称の情報を持っているノードであり、
前記地点名称非保有ノードは、交差点名称の情報を持っていないノードであり、
前記渋滞情報出力部は、前記渋滞先頭ノードの交差点名称を、渋滞先頭を示す情報として出力し、前記渋滞末尾ノードの交差点名称を、渋滞末尾を示す情報として出力する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記ノード選択部は、
目的地が設定されていない場合、進行中の道路上にある地点名称保有ノードの中から渋滞先頭ノードおよび渋滞末尾ノードとなるノードを選択する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択ステップと、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力ステップと、を有する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
コンピュータに、
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索機能と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得機能と、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択機能と、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力機能と、を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
渋滞状況を車両乗員に知らせるナビゲーション装置が知られている。例えば、特許文献1には、道路交通情報通信システム(VICS(登録商標))から受信した渋滞区間の情報に基づいて、現在位置から渋滞区間の先頭までの距離を算出し、算出した先頭までの距離を出力するナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−257561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す装置を使用すれば、ユーザは渋滞先頭までの距離を容易に把握できる。しかしながら、特許文献1に示す装置では、渋滞末尾までの距離を容易に把握できない。渋滞先頭や渋滞末尾までの距離を把握できたとしても、ユーザはそれらの地点が実際にどのあたりなのか直感的に把握できず、次の行動を即座に決定できない。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザに渋滞状況を容易に把握させることが可能なナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るナビゲーション装置は、
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索部と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得部と、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択部と、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力部と、を備える、
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の観点に係るナビゲーション方法は、
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索ステップと、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択ステップと、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力ステップと、を有する、
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
地点名称保有ノードと地点名称非保有ノードの2種類のノードと、ノード間を接続するリンクと、が組み合わされて表現された道路データを使って目的地までの経路を探索する経路探索機能と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得機能と、
前記渋滞情報に基づいて渋滞先頭地点および渋滞末尾地点を特定するとともに、前記渋滞先頭地点の情報に基づいて、前記渋滞先頭地点から前記経路上の進行方向にあるノードの中で、前記渋滞先頭地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択し、前記渋滞末尾地点の情報に基づいて、前記渋滞末尾地点から前記経路上の進行と反対方向にあるノードの中で、前記渋滞末尾地点から最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択するノード選択機能と、
前記渋滞先頭ノードおよび前記渋滞末尾ノードの地点名称を、渋滞先頭および渋滞末尾を示す情報として出力する渋滞情報出力機能と、を実現させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
ユーザに渋滞状況を容易に把握させることが可能なナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置に渋滞情報が配信される様子を示す図である。
図2】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置のブロック図である。
図3図1に示す制御部の機能を説明するための機能ブロック図である。
図4】渋滞先頭地点と渋滞末尾地点を説明するための図である。
図5】道路データを説明するための図である。
図6】本発明の実施の形態に係るナビゲーション処理を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の実施の形態に係る渋滞情報出力処理を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明の実施の形態に係る渋滞先頭ノード選択処理を説明するためのフローチャートである。
図9】ノード選択部が渋滞先頭ノードおよび渋滞末尾ノードを選択する様子を説明するための図である。
図10】本発明の実施の形態に係る渋滞末尾ノード選択処理を説明するためのフローチャートである。
図11】渋滞先頭や渋滞末尾の場所が地図上に強調表示された様子を示す図である。
図12】渋滞地点の近くにあるランドマークの名称が渋滞先頭または渋滞末尾を示す情報として特定される様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置100は、例えば図1に示すように、車両に搭載されて使用されるカーナビゲーション装置である。ナビゲーション装置100は、目的地までの経路を案内する機能に加えて、サーバ200から配信された渋滞情報をユーザに通知する機能を備えている。
【0013】
ナビゲーション装置100は、図2に示すように、受信部110と、制御部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、記憶部160と、から構成される。
【0014】
受信部110は、衛星測位システム(例えば、GPS(Global Positioning System)やガリレオ測位システム(Galileo Positioning System)等)の航法衛星から電波を受信する受信機である。受信部110は、航法衛星から電波を受信すると、受信した電波に含まれる情報に基づいて現在位置(例えば、経度や緯度の情報)を算出して制御部120に送信する。
【0015】
制御部120は、プロセッサ等の処理装置から構成される。制御部120は不図示のROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)に格納されているプログラムに従って動作し、後述の「ナビゲーション処理」を含む種々の動作を実行する。制御部120は、「ナビゲーション処理」に従って動作することで、図3に示すように、経路探索部121、ルート案内部122、渋滞情報取得部123、ノード選択部124、渋滞情報出力部125として機能する。これら機能の動作については、後述の「ナビゲーション処理」の説明の箇所で述べる。
【0016】
図2に戻り、通信部130は、無線局と通信する機能を備えた通信機である。無線局は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP網、又はインターネット等のネットワークを介してサーバ200と接続されている。サーバ200は、ネットワークを介して接続された外部の装置に渋滞情報を送信する機能を備えている。渋滞情報は、渋滞区間、渋滞の全長、渋滞先頭地点、渋滞末尾地点等、現在の渋滞状況を示す情報である。なお、渋滞先頭地点とは、図4に示すように、渋滞区間の先頭の位置のことをいう。また、渋滞末尾地点とは、渋滞区間の末尾の位置のことをいう。通信部130は、サーバ200から渋滞情報を受信すると、受信した渋滞情報を制御部120に送信する。
【0017】
図2に戻り、入力部140は、タッチパネル、メニューボタン、電源ボタン等の各種ユーザインターフェースから構成される。入力部140は、ユーザの操作内容を制御部120に通知する。
【0018】
出力部150は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置やスピーカー等の音声出力装置から構成される。出力部150は制御部120の制御に従って画像や音声等を出力する。
【0019】
記憶部160は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置から構成される。記憶部160には、道路データ161等の各種データが格納されている。
【0020】
道路データ161は、道路網を表現するためのデータである。道路データ161は、一般的な道路データと同様に、道路網表現上の結節点であるノードと、ノード間を連結する線分であるリンクとを組み合わせて道路網を表現している。ノードには、それぞれ、ノード種別コードや交差点名称情報等の属性データが関連付けられている。ナビゲーション装置100は、属性データを見ることで、そのノードの種別を特定できる。例えば、ナビゲーション装置100は、属性データのノード種別を見ることで、該当のノードが、例えば、交差点ノードか、行き止まり点ノードか、または、属性変化点ノードかを特定できる。該当のノードが交差点ノードの場合、ナビゲーション装置100は、属性データを見ることで、そのノードが示す交差点の名称を特定できる。例えば、該当のノードが図5に示すノードEなのであれば、ノードEの属性データの交差点名称情報を見ることで、ノードEが示す交差点の名称が「本町一丁目交差点」であると特定できる。なお、交差点ノードであっても、交差点名称情報を持たないノードがある。一般的に、大きな交差点を示すノード(例えば、図5に示すノードA、E)は交差点名称の情報を持っており、小さな交差点を示すノード(例えば、図5に示すノードB〜D)は交差点名称の情報を持っていない。ここで、大きな交差点とは、例えば、幹線道路等の太い道と太い道が交差する場所にある交差点である。また、小さな交差点とは、例えば、生活道路等の細い道と細い道、または細い道と太い道が交差する場所にある交差点である。なお、以下の説明では、交差点名称情報を持っているノードを「地点名称保有ノード」、交差点名称情報を持っているノードを「地点名称非保有ノード」という。
【0021】
次に、このような構成を有するナビゲーション装置100の動作について説明する。
【0022】
ナビゲーション装置100に電源が投入されると、制御部120は「ナビゲーション処理」を開始する。以下、図6のフローチャートを参照して「ナビゲーション処理」を説明する。
【0023】
制御部120の経路探索部121は、ユーザによって目的地が設定されたか判別する(ステップS100)。目的地が設定されていない場合(ステップS100:No)、目的地が設定されるまでステップS100を繰り返す。目的地が設定されている場合(ステップS100:Yes)、ステップS200に進む。
【0024】
経路探索部121は、受信部110が取得した現在位置の情報と、記憶部160に保存されている道路データ161を使って目的地までの経路を探索する(ステップS200)。
【0025】
制御部120のルート案内部122は、受信部110が取得した現在位置の情報と、ステップS200で取得した目的地までの経路の情報に基づいて、ルート案内を実行する(ステップS300)。
【0026】
制御部120の渋滞情報取得部123は、サーバ200から渋滞情報を受信したか判別する(ステップS400)。渋滞情報を受信していない場合(ステップS400:No)、ステップS600に進む。渋滞情報を受信している場合(ステップS400:Yes)、ステップS500に進む。
【0027】
制御部120は、渋滞情報出力処理を実行する(ステップS500)。渋滞情報出力処理は渋滞情報をユーザに通知するための処理である。以下、図7のフローチャートを参照して「渋滞情報出力処理」を説明する。
【0028】
渋滞情報取得部123は、通信部130から渋滞情報を取得して不図示のRAMに保存する(ステップS510)。
【0029】
制御部120のノード選択部124は、渋滞先頭ノード選択処理を実行する(ステップS520)。渋滞先頭ノード選択処理は、渋滞の先頭としてユーザに出力するノードを選択するための処理である。なお、以下の説明では、渋滞の先頭としてユーザに出力するノードを「渋滞先頭ノード」とよぶ。以下、図8のフローチャートを参照して「渋滞先頭ノード選択処理」を説明する。
【0030】
ノード選択部124は、ステップS510で取得した渋滞情報を使って渋滞先頭地点を特定する(ステップS521)。
【0031】
ノード選択部124は、目的地までの経路上にある複数のノードの中から、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する(ステップS522)。ここで、進行方向とは、経路上の車両が進行する方向のことをいう。ノードの特定にはさまざまな方法が使用可能であるが、例えば、以下のような方法が使用可能である。まず、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにあるノード(図9の例であれば、ノードB)が地点名称保有ノードか判別する。地点名称保有ノードであれば、そのノードを進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。地点名称保有ノードでなければ、進行方向で次に近くにあるノード(図9の例であれば、ノードA)を特定し、その特定したノードが地点名称保有ノードであるか判別する。地点名称保有ノードであれば、そのノードを進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。地点名称保有ノードでなければ、さらに次に近くにあるノードを特定し、その特定したノードが地点名称保有ノードであるか判別する。ノード選択部124は、地点名称保有ノードが見つかるまでこの動作を繰り返し、最終的に進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する。図9の例であれば、ノード選択部124は、ノードAを進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。
【0032】
図8のフローに戻り、ノード選択部124は、目的地までの経路上にある複数のノードの中から、渋滞先頭地点から進行方向の逆方向(以下、「反対方向」という。)で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する(ステップS523)。ノードの特定にはさまざまな方法が使用可能であるが、例えば、以下のような方法が使用可能である。まず、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から反対方向で最も近くにあるノード(図9の例であれば、ノードC)が地点名称保有ノードか判別する。地点名称保有ノードであれば、そのノードを反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。地点名称保有ノードでなければ、反対方向で次に近くにあるノード(図9の例であれば、ノードD)を特定し、その特定したノードが地点名称保有ノードであるか判別する。地点名称保有ノードであれば、そのノードを反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。地点名称保有ノードでなければ、さらに次に近くにあるノードを特定し、その特定したノードが地点名称保有ノードであるか判別する。ノード選択部124は、地点名称保有ノードが見つかるまでこの動作を繰り返し、最終的に反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する。図9の例であれば、ノード選択部124は、ノードDを反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。
【0033】
図8のフローに戻り、ノード選択部124は、ステップS522で特定したノードとステップS523で特定したノードの2つのノードのうちで、渋滞先頭地点に近い方のノードを渋滞先頭ノードとして選択する(ステップS524)。図9の例であれば、ノード選択部124は、渋滞先頭地点とノードAとの距離L1と、渋滞先頭地点とノードDとの距離L2と、を比較する。そして、距離L2より距離L1の方が小さい場合、ノード選択部124は、ノードAを渋滞先頭ノードとして選択し、ノード選択部124は、距離L1より距離L2の方が小さい場合、ノードDを渋滞先頭ノードとして選択する。
【0034】
渋滞先頭ノードの選択が完了したら、図7のフローに戻り、ノード選択部124は、渋滞末尾ノード選択処理を実行する(ステップS530)。渋滞末尾ノード選択処理は、渋滞の末尾としてユーザに出力するノードを選択するための処理である。なお、以下の説明では、渋滞の末尾としてユーザに出力するノードを「渋滞末尾ノード」とよぶ。以下、図10のフローチャートを参照して「渋滞末尾ノード選択処理」を説明する。
【0035】
ノード選択部124は、ステップS510で取得した渋滞情報を使って渋滞末尾地点を特定する(ステップS531)。渋滞末尾地点の特定にはさまざまな方法を使用可能である。例えば、ステップS510で取得した渋滞情報に「渋滞先頭地点」の情報と「渋滞の全長」の情報とが含まれているのであれば、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から反対方向に渋滞の全長ほど進んだ地点を渋滞末尾地点として特定してもよい。
【0036】
ノード選択部124は、目的地までの経路上にある複数のノードの中から、渋滞末尾地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する(ステップS532)。図9の例であれば、ノード選択部124は、ノードEを進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。このとき、ノード選択部124は、ステップS522で使用した方法と同様の方法を使用してノードを特定してもよい。
【0037】
図10のフローに戻り、ノード選択部124は、目的地までの経路上にある複数のノードの中から、渋滞末尾地点から反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する(ステップS533)。図9の例であれば、ノード選択部124は、ノードGを反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードとして特定する。このとき、ノード選択部124は、ステップS523で使用した方法と同様の方法を使用してノードを特定してもよい。
【0038】
図10のフローに戻り、ノード選択部124は、ステップS532で特定したノードとステップS533で特定したノードの2つのノードうちで、渋滞末尾地点に近い方のノードを渋滞末尾ノードとして選択する(ステップS534)。図9の例であれば、ノード選択部124は、渋滞末尾地点とノードEとの距離L3と、渋滞末尾地点とノードGとの距離L4と、を比較する。そして、距離L4より距離L3の方が小さい場合、ノード選択部124は、ノードEを渋滞末尾ノードとして選択し、距離L3より距離L4の方が小さい場合、ノード選択部124は、ノードGを渋滞末尾ノードとして選択する。
【0039】
渋滞末尾ノードの選択が完了したら、図7のフローに戻り、制御部120の渋滞情報出力部125は、道路データから、渋滞先頭ノードに付加されている交差点名称する。また、渋滞情報出力部125は、道路データから、渋滞末尾ノードに付加されている交差点名称を取得する(ステップS540)。
【0040】
渋滞情報出力部125は、ステップS540で取得した交差点名称の情報を含む渋滞情報をユーザに出力する(ステップS550)。渋滞情報の出力方法は任意である。図9の例で、ノード選択部124が、ノードAを渋滞先頭ノードとして選択し、ノードEを渋滞末尾ノードとして選択したのであれば、渋滞情報出力部125は、例えば、「本町一丁目交差点付近から本町三丁目交差点付近までおよそ1kmの渋滞です」と音声出力してもよい。
【0041】
渋滞情報の出力が完了したら、図6のフローに戻り、ルート案内部122は、車両が目的地に到達したか判別する(ステップS600)。目的地に到達していない場合(ステップS600:No)、制御部120は目的地に到達するまでステップS300〜ステップS600の処理を繰り返す。目的地に到達した場合(ステップS600:Yes)、制御部120はステップS100に戻り、ユーザから目的地が設定されるのを待機する。
【0042】
本実施の形態によれば、渋滞先頭および渋滞末尾を現在位置からの距離ではなく、交差点名称で出力するよう構成されているので、ユーザは渋滞先頭および渋滞末尾が実際にどのあたりなのか直感的に把握できる。
【0043】
しかも、通常の道路データであれば、すでに、交差点ノードの属性データに交差点名称情報が付加されている。そのため、新たにデータベースを構築しなくても、従来の道路データを使用して上記機能(渋滞先頭および渋滞末尾を交差点名称で出力する機能)を実現できる。交差点名称を出力させるために、新たにデータベースを構築する必要がないので、上記機能の導入は極めて容易である。すなわち、道路データに記録されている複数のノードの中から、渋滞先頭地点または渋滞末尾地点の近くにある地点名称保有ノードを検索するよう構成することで、上記機能を備えたナビゲーション装置を低コストで実現できる。
【0044】
また、一般的に、大きな交差点を示すノードには交差点名称情報が付加されており、小さな交差点を示すノードには交差点名称情報は付加されていない。大きな交差点であれば、ユーザは、その交差点名称を聞くだけで、直感的にその場所を把握できる。本実施の形態のナビゲーション装置100は、地点名称保有ノードを「交差点名称情報を持っているノード」と定義し、「交差点名称情報を持っているノード」を検索対象としている。そのため、ナビゲーション装置100は、渋滞先頭または渋滞末尾の場所を、小さな交差点の交差点名称ではなく、大きな交差点の交差点名称で出力できる。そのため、渋滞先頭または渋滞末尾の位置をユーザに直感的に把握させることができる。
【0045】
なお、渋滞先頭地点または渋滞末尾地点(以下、これら2つの地点を総称して「渋滞地点」という。)を交差点名称で出力する場合、ナビゲーション装置100は、実際の渋滞地点とは異なった地点を渋滞先頭または渋滞末尾として出力することになるので、場合によっては、現実の渋滞地点と、渋滞先頭または渋滞末尾として出力される場所とが乖離する場合がある。しかし、本実施の形態のナビゲーション装置100は、渋滞地点から進路方向および反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定し、特定した2つのノードのうちで、渋滞地点に近い方を渋滞先頭または渋滞末尾としている。そのため、ナビゲーション装置100は、実際の渋滞地点と、渋滞先頭または渋滞末尾として出力される場所との乖離を少なくすることができる。
【0046】
なお、上述の実施の形態は一例であり、種々の変更及び応用が可能である。
【0047】
例えば、ステップS524やステップS534では、渋滞地点から進路方向および反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定し、特定した2つのノードのうちで、渋滞地点に近い方を渋滞先頭ノードまたは渋滞末尾ノードとして選択したが、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとして選択してもよい。また、ノード選択部124は、渋滞末尾地点から反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとして選択してもよい。図9の例の場合、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにあるノードAを渋滞先頭ノードとして選択してもよい。また、ノード選択部124は、渋滞末尾地点から反対方向で最も近くにあるノードGを渋滞末尾ノードとして選択してもよい。なお、この場合、ノード選択部124は、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードではなく、渋滞先頭地点から進行方向にある複数の地点名称保有ノードの1つを渋滞先頭ノードとして選択してもよい。また、ノード選択部124は、渋滞末尾地点から反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードではなく、渋滞末尾地点から反対方向にある複数の地点名称保有ノードの1つを渋滞末尾ノードとして選択してもよい。
【0048】
渋滞先頭地点の反対方向にあるノードを渋滞先頭ノードとして選択した場合、ナビゲーション装置100は実際の渋滞先頭より後の位置を渋滞先頭として出力することになる。この場合、ユーザは、出力された渋滞先頭をすぎてもまだ渋滞が終わっていないという事態に直面することになる。渋滞の終了を期待していたユーザはその期待が大きく裏切られることになる。また、渋滞末尾地点の進行方向にあるノードを渋滞末尾ノードとして選択した場合、ナビゲーション装置100は実際の渋滞末尾より先の位置を渋滞末尾として出力することになる。この場合、ユーザは、ナビゲーション装置100で出力された地点より前に渋滞に侵入することになる。渋滞を回避しようと考えていたユーザは回避行動ができなくなる。ナビゲーション装置100から出力された渋滞情報を信頼して行動していたユーザは、期待が大きく裏切られることになる。しかしながら、渋滞先頭地点から進行方向にある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードとし、渋滞末尾地点から反対方向にある地点名称保有ノードを渋滞末尾ノードとすることで、ユーザの期待が裏切られることがなくなる。
【0049】
また、ステップS520やステップS530では、ノード選択部124は、渋滞地点から進行方向または反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを渋滞先頭ノードまたは渋滞末尾ノードとして選択したが、これらノードが渋滞地点から一定距離以上離れている場合は、ノード選択部124は、渋滞先頭ノードまたは渋滞末尾ノードを選択しなくてもよい。例えば、図9の例で、渋滞先頭地点と進行方向で最も近くにある地点名称保有ノード(ノードA)との距離L1と、渋滞先頭地点と反対方向で最も近くにある地点名称保有ノード(ノードD)との距離L2とが、いずれも、予め定められた距離Lsより大きい場合は、ノード選択部124は渋滞先頭ノードを選択しない。同様に、渋滞末尾地点と進行方向で最も近くにある地点名称保有ノード(ノードE)との距離L3と、渋滞先頭地点と反対方向で最も近くにある地点名称保有ノード(ノードG)との距離L4とが、いずれも、予め定められた距離Leより大きい場合は、ノード選択部124は渋滞末尾ノードを選択しない。この場合、ナビゲーション装置100は、渋滞先頭や渋滞末尾の場所を交差点名称ではなく、現在位置からの距離で出力してもよい。実際の渋滞地点と、渋滞先頭または渋滞末尾として出力される場所とが大きく乖離するのを防止できる。
【0050】
なお、ステップS522およびステップS523では、ノード選択部124は、目的地までの経路上にある複数のノードの中から、地点名称保有ノードを特定すると説明した。しかしながら、目的地が設定されていない場合でも、現在進行している道路上の渋滞情報がわかるとユーザは安心である。そこで、目的地が設定されていない場合、現在進行している道路(例えば、車両が国道1号線上を走っているのであれば国道1号線。以下、「進行中の道路」という。)上にある複数のノードの中から、地点名称保有ノードを特定してもよい。具体的には、ステップS522では、ノード選択部124は、進行中の道路上にある複数のノードの中から、渋滞先頭地点から進行方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する。また、ステップS523では、ノード選択部124は、進行中の道路上にある複数のノードの中から、渋滞先頭地点から反対方向で最も近くにある地点名称保有ノードを特定する。これによりユーザは、目的地が設定されていない場合でも、渋滞先頭が実際にどのあたりなのか直感的に把握することができる。なお、渋滞末尾についても同様である。
【0051】
また、ステップS550では、渋滞情報出力部125は、渋滞先頭または渋滞末尾の場所を声出力したが、渋滞情報出力部125は、例えば、「本町一丁目交差点付近から本町三丁目交差点付近までおよそ1kmの渋滞」と表示画面上に表示してもよい。また、渋滞情報出力部125は、例えば図11に示すように、渋滞先頭や渋滞末尾の場所を地図上に「本町一丁目」「本町三丁目」等と強調表示してもよい。音声を聞き逃した場合でも、画面上で確認することができる。
【0052】
なお、渋滞情報出力部125が出力する渋滞情報は、必ずしも渋滞先頭の場所を示す情報と渋滞末尾の場所を示す情報の両方が含まれている必要はない。渋滞情報出力部125が出力する渋滞情報には、渋滞先頭の場所を示す情報のみ含まれていてもよいし、渋滞末尾の場所を示す情報のみ含まれていてもよい。例えば、渋滞情報出力部125は、「およそ500m先、本町一丁目交差点付近を先頭に1kmの渋滞があります」と音声出力してもよいし、「本町三丁目交差点付近から先に1kmの渋滞があります」と音声出力してもよい。
【0053】
また、上述の実施の形態では、交差点名称情報を持っているノードを「地点名称保有ノード」、交差点名称情報を持ってないノードを「地点名称非保有ノード」とした。しかし、地点名称を特定する情報を持っているノードを「地点名称保有ノード」、地点名称情報を持ってないノードを「地点名称非保有ノード」とすることも可能である。地点名称は、交差点の名称に限られず、例えば、トンネル入口の名称であってよいし、料金所の名称であってもよい。また、高速道路入口の名称であってもよいし、サービスエリア入口の名称であってもよい。渋滞先頭を示す情報として、トンネル入口の名称、料金所の名称、高速道路入口の名称やサービスエリア入口の名称を用いず、交差点の名称のみを用いるようにすれば、ユーザは直感的にその場所を把握できるというメリットがある。これに対し、交差点の名称以外の名称をも用いるようにすれば、より細かく位置を特定できるというメリットがある。
【0054】
また、渋滞先頭または渋滞末尾の場所を特定する情報はノードの地点名称に限られない。例えば、ナビゲーション装置100は、渋滞先頭地点または渋滞末尾地点の近くにあるランドマークの名称を渋滞先頭または渋滞末尾の場所を示す情報として出力してもよい。ここでランドマークとは、建築物や施設など、視覚的に目立つもののことをいう。図12の例であれば、ナビゲーション装置100は、渋滞先頭地点から予め設定された距離r1の範囲内にある「第一パーキング」を渋滞先頭の場所を示す情報として出力してもよい。また、ナビゲーション装置100は、渋滞末尾地点から予め設定された距離r2の範囲内にある「第二パーキング」を渋滞末尾の場所を示す情報として出力してもよい。この場合、ナビゲーション装置100は、「およそ500m先、第一パーキング付近を先頭に第二パーキング付近まで1kmの渋滞があります」と音声出力してもよい。
【0055】
また、ナビゲーション装置100は、カーナビゲーション装置に限られない。ナビゲーション装置100は、ナビゲーション機能を搭載した携帯端末、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機等であってもよい。
【0056】
本実施の形態のナビゲーション装置100は、専用のシステムにより実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールして、上述の処理を実行することによってナビゲーション装置100を構成してもよい。また、インターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、例えばコンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OSとアプリケーションソフトとの共同により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等してもよい。
【0057】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0058】
100 ナビゲーション装置
110 受信部
120 制御部
121 経路探索部
122 ルート案内部
123 渋滞情報取得部
124 ノード選択部
125 渋滞情報出力部
130 通信部
140 入力部
150 出力部
160 記憶部
161 道路データ
200 サーバ
図1
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