特許第6296246号(P6296246)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6296246
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】平面保管設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20180312BHJP
【FI】
   B65G1/137 B
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-92812(P2015-92812)
(22)【出願日】2015年4月30日
(65)【公開番号】特開2016-210524(P2016-210524A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2017年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(74)【代理人】
【識別番号】100069578
【弁理士】
【氏名又は名称】藤川 忠司
(72)【発明者】
【氏名】濱口 淳
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−238906(JP,A)
【文献】 特開平08−002622(JP,A)
【文献】 特開2001−335122(JP,A)
【文献】 特開昭63−208409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00− 1/20
B66C 13/00−15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管品載置用平面、入庫用コンベヤ、出庫用コンベヤ、及び前記保管品載置用平面上の任意の位置と前記入庫用コンベヤ及び出庫用コンベヤとの間で保管品を吊り上げて搬送する入出庫装置を備えた平面保管設備であって、前記保管品載置用平面には、保管品を適当間隔おきに載置するための多数の保管品載置点と、1つの入庫時基準ポイントが設定され、前記入出庫装置は、前記入庫用コンベヤから取り上げた保管品を、空き状態の保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントとの間の距離の長短に基づいて選択された保管品載置点に入庫するように制御される平面保管設備において、
前記入庫時基準ポイントは、前記保管品載置用平面上の中央領域内に設定されている、平面保管設備。
【請求項2】
入庫時に選択される保管品載置点は、空き状態の保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントに最も近い位置の保管品載置点である、請求項1に記載の平面保管設備。
【請求項3】
入庫時に選択される保管品載置点は、空き状態の保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントから最も遠い位置の保管品載置点である、請求項1に記載の平面保管設備。
【請求項4】
保管品載置用平面、入庫用コンベヤ、出庫用コンベヤ、及び前記保管品載置用平面上の任意の位置と前記入庫用コンベヤ及び出庫用コンベヤとの間で保管品を吊り上げて搬送する入出庫装置を備えた平面保管設備であって、前記保管品載置用平面には、保管品を適当間隔おきに載置するための多数の保管品載置点と、1つの入庫時基準ポイントが設定され、前記入出庫装置は、前記入庫用コンベヤから取り上げた保管品を、空き状態の保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントとの間の距離の長短に基づいて選択された保管品載置点に入庫するように制御される平面保管設備において、
入庫時に選択される保管品載置点は、空き状態の保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントから最も遠い位置の保管品載置点である、平面保管設備。
【請求項5】
前記保管品載置用平面は、保管品の平面サイズ別に複数の保管領域に分けられ、各保管領域には、この保管領域に割り当てられた保管品平面サイズに対応した間隔で前記保管品載置点が設定され、入庫される保管品は、当該保管品の平面サイズに適合した保管領域内の空いている保管品載置点の内、前記入庫時基準ポイントとの間の距離の長短に基づいて選択された保管品載置点に入庫される、請求項1〜4の何れか1項に記載の平面保管設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保管品載置用平面、入出庫用コンベヤ、及び前記入出庫用コンベヤと前記保管品載置用平面上の任意の位置との間で保管品を吊り上げて搬送する入出庫装置を備えた平面保管設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の平面保管設備は、特許文献1にも記載されるように、保管品の形状などに合わせて前記入出庫装置が構成されることにより、当該入出庫装置が取り扱える範囲内であれば、各種平面サイズの入庫対象保管品を、保管品載置用平面内の空き位置に搬送して降ろすことが出来るものである。而して、この種の平面保管設備では、入出庫装置での入出庫作業の自動制御に好都合なように、特許文献1にも記載されるように、保管品載置用平面内に碁盤目状に多数の保管品載置点が設定され、入庫用コンベヤで送り込まれた保管品を前記入出庫装置によって入庫する入庫作業時には、空いている保管品載置点を検索して、入庫対象保管品を載置出来る1つの保管品載置点を特定し、この特定された空き状態の保管品載置点上に入庫対象保管品を搬送して降ろすように、前記入出庫装置が自動運転される。出庫作業時には、特定された保管品載置点上の出庫対象保管品を前記入出庫装置により吊り上げ、出庫用コンベヤ上まで搬送して降ろすように、当該入出庫装置が自動運転される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7―172762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように入出庫装置を自動運転して、保管品の入出庫作業が行われるが、広い平坦な保管品載置用平面に対し入庫作業を開始するとき、一般的には、当該保管品載置用平面の周辺の一箇所に設定された入庫開始点から保管品を順番に詰めて載置させるように入庫作業が行われる。このような入庫方法で運用される平面保管設備では、入庫開始点を保管品載置用平面の周辺の何れの位置に設定しても、常にその一箇所から保管品が順番に詰められることになり、前記入庫開始点に対し反対側の周辺位置付近は、常に使用率が低い状態になる。この結果、保管品載置用平面上の劣化(傷み)に大きなばらつきが生じることになるので、時期を見計らって入庫開始点を変更しなければならず、入出庫装置の自動制御系の大幅な設定変更を要するなど、その影響は非常に大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる平面保管設備を提案するものであって、本発明に係る平面保管設備は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、保管品載置用平面(1)、入庫用コンベヤ(12)、出庫用コンベヤ(13)、及び前記保管品載置用平面(1)上の任意の位置と前記入庫用コンベヤ(12)及び出庫用コンベヤ(13)との間で保管品(C)を吊り上げて搬送する入出庫装置(2)を備えた平面保管設備であって、前記保管品載置用平面(1)には、保管品を適当間隔おきに載置するための多数の保管品載置点(Cp)と、1つの入庫時基準ポイント(P)が設定され、前記入出庫装置(2)は、前記入庫用コンベヤ(12)から取り上げた保管品(C)を、空き状態の保管品載置点(Cp)の内、前記入庫時基準ポイント(P)との間の距離の長短に基づいて選択された保管品載置点(Cp)に入庫するように制御される平面保管設備において、前記入庫時基準ポイント(P)が、前記保管品載置用平面(1)上の中央領域内に設定され構成になっている。
【発明の効果】
【0006】
上記本発明の構成によれば、保管品の入庫時には、空いている保管品載置点の内、保管品載置用平面上に設定されている入庫時基準ポイントとの間の距離の長短に基づいて、例えば当該入庫時基準ポイントとの間の距離が最も短い位置にある保管品載置点か又は当該入庫時基準ポイントとの間の距離が最も長い位置にある保管品載置点を選択して入庫することになる。換言すれば、入庫時基準ポイントとの間の距離が最も短い位置にある保管品載置点を選択するときは、保管品載置用平面上の前記入庫時基準ポイントが設定されている内側特定領域から優先して入庫する内側優先入庫作業となり、逆に、入庫時基準ポイントとの間の距離が最も長い位置にある保管品載置点を選択するときは、保管品載置用平面上の周辺部から優先して入庫する周辺部優先入庫作業となる。而して、内側優先入庫作業を選択した場合は、保管品は、保管品載置用平面上の内側特定領域から詰められ、周囲に広がるように保管され、逆に、周辺部優先入庫作業を選択した場合は、保管品は、保管品載置用平面上の周辺から詰められ、内側に狭まるように保管されることになる。
【0007】
即ち、入出庫装置の入庫時の制御には、常に1つの入庫時基準ポイントを使用するだけでありながら、上記のように、保管品載置用平面上の内側特定領域を優先的に使用する内側優先入庫作業と、保管品載置用平面上の周辺領域を優先的に使用する周辺部優先入庫作業とを、状況に応じて選択することが出来る。従って、保管品載置用平面上の周辺の複数個所(例えば各コーナー部)に入庫開始点を設定しておき、これら入庫開始点を状況に応じて切り換えながら入庫作業を行う場合と比較して、入出庫装置の入庫時の制御が容易になる。更に、入庫時基準ポイント保管品載置用平面上の中央部領域内に設定されているので、前記内側優先の入庫制御を選択したときは、保管品載置用平面全体の中央部から保管品が詰められて保管されて、保管品載置用平面全体の周辺部が空き気味になるので、保管載置用平面全体の保管状況を、保管品載置用平面の周囲外側から把握し易い。又、1つの入庫品の入出庫に要する入出庫装置の運動量が少なくなり、効率良く入出庫作業が行える。一方、周辺部優先の入庫制御を選択したときは、保管品載置用平面全体の周辺部から保管品が詰められて保管されるので、非常時に保管品載置用平面の周囲の外から作業者が入り込んで手作業で出庫作業する際に好都合である。
【0008】
上記本発明を実施する場合、前記保管品載置用平面は、保管品の平面サイズ別に複数の保管領域に分けておき、各保管領域には、この保管領域に割り当てられた保管品平面サイズに対応した間隔で前記保管品載置点を設定しておき、入庫される保管品は、当該保管品の平面サイズに適合した保管領域内の空いている保管品載置点から、前記入庫時基準ポイントとの位置関係に基づいて選択された保管品載置点に入庫するように構成することが出来る。この構成によれば、平面サイズが種々異なる保管品を入庫する場合、当該入庫対象保管品の平面サイズに合わせて、複数の保管領域から1つの適合する保管領域を選択し、この選択した保管領域内の空いている保管品載置点を選択して、当該保管品載置点と入庫対象保管品の特定点(例えば、平面視における中央点)とを一致させるように入庫するだけの容易な制御によって、保管品載置用平面の全体の保管効率を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一実施例に係る保管設備全体の構成を示す斜視図である。
図2図2Aは、同上保管設備における入出庫装置の保管品把持手段と、保管品とを示す斜視図、図2Bは、当該保管品把持手段が保管品を把持した状態を示す斜視図である。
図3図3A図3Dは、それぞれ平面サイズの異なる4種類の保管品を示す斜視図、図3E及び図3Fは、前記4種類の保管品を2つのグループに分ける際のグループ別の保管品の最大平面サイズを説明する図である。
図4図4は、同上保管設備における第一使用例を説明する平面図である。
図5図5は、同上保管設備における第二使用例を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1において、1は矩形状の保管品載置用平面、2は入出庫装置である。3はY方向横動体であって、X方向(左右方向)と平行な2本のガイドレール3a,3bを備えている。4a,4bは、保管品載置用平面1のX方向の両外側でY方向と平行に架設された一対の固定ガイドレールであって、Y方向横動体3のX方向の両端部を、保管品載置用平面1の一定高さ上方でY方向(前後方向)に平行移動自在に支持する。入出庫装置2は、Y方向横動体3の2本のガイドレール3a,3bによってX方向に移動自在に支持された台車5と、この台車5に昇降自在に支持された保管品把持手段6から構成されている。
【0011】
保管品把持手段6は、取り扱う保管品に適合するように構成された種々のものが考えられるが、この実施例における保管品把持手段6は、図2Aに示すように、X方向に互いに接近離間移動自在なX方向一対の把持ユニット7A,7Bを備えている。両把持ユニット7A,7Bは、Y方向横動体3の2本のガイドレール3a,3b間を昇降するように、台車5に互いに同期昇降自在に支持されたもので、それぞれY方向一対の把持用柱状体8a〜9bと、把持用柱状体8a,8b間の中央位置及び把持用柱状体9a,9b間の中央位置に位置する吊上げ具10,11を備えている。この実施例において取り扱う保管品Cは、平面形状が、Y方向の巾WとX方向の長さLを有する矩形状のプラスチック製搬送用コンテナであって、その外側面には、全周にわたって連続する補強用張出しリブCxを備えている。
【0012】
各把持用柱状体8a〜9bは、保管品Cの四隅に外側から嵌合可能な、横断面L字形の柱状体であり、吊上げ具10,11は、保管品CのY方向と平行な両側辺の中央部における補強用張出しリブCaに係脱自在な剣山構造の係合具10a,11aが、昇降柱状体10b,11bの少なくとも下端部内側に設けられたものである。剣山構造の係合具10a,11aは、Y方向と平行な垂直矩形面から突出する多数のX方向と平行なピンを備え、各ピンは、バネにより内側へ突出した突出姿勢に保持されている。
【0013】
上記構成の保管設備によれば、Y方向横動体3のY方向の横動と、このY方向横動体3上での台車5のX方向の移動とにより、保管品把持手段6を、保管品載置用平面1上の任意の位置(後述する入庫用搬送終端部と出庫用搬送始端部を含む)の上方一定高さに移動させることが出来る。一方、この保管品把持手段6は、把持作用解除状態と把持作用状態とに切り換えることが出来る。保管品把持手段6の把持作用解除状態では、把持ユニット7A,7Bが、X方向に互いに離間したX方向後退限位置にあると共に、把持用柱状体8a〜9bが、吊上げ具10,11に対してY方向に互いに離間したY方向後退限位置にある。保管品把持手段6の把持作用状態では、把持ユニット7A,7Bが、保管品CのX方向長さLに対応する間隔まで、X方向に互いに接近移動すると同時に、各把持用柱状体8a〜9bが、保管品CのY方向巾Wに対応する間隔まで、吊上げ具10,11に対してY方向に互いに接近移動して、図2Bに示すように、4本の把持用柱状体8a〜9bが、保管品Cの四隅に外から嵌合して、当該保管品Cを位置決めすると同時に、一対の吊上げ具10,11の各係合具10a,11aが、保管品CのY方向と平行な外側面の補強用張出しリブCaに係合することになる。この係合具10a,11aが、保管品Cの補強用張出しリブCaに係合した状態では、各係合具10a,11aの少なくとも同一高さの2本の突出姿勢のピンが保管品Cの補強用張出しリブCaの下側に入り込み、当該補強用張出しリブCaに衝突するピンは、付勢力に抗して後退した状態になる。
【0014】
保管品把持手段6によって保管品Cを、保管品載置用平面1上の任意の2つの位置(後述する入庫用搬送終端部と出庫用搬送始端部を含む)の間で搬送するときは、前記把持作用解除状態にある保管品把持手段6を、Y方向横動体3のY方向の横動と、このY方向横動体3上での台車5のX方向の移動とにより、入出庫対象の保管品Cの真上位置まで移動させる。次に、前記把持作用解除状態にある保管品把持手段6の把持ユニット7A,7Bを、台車5に対して入出庫対象の保管品Cの高さまで下降させた後、保管品把持手段6を前記把持作用状態に切り換える。この結果、図2Bに示すように、4本の把持用柱状体8a〜9bが、保管品Cの四隅に外から嵌合して、当該保管品Cを位置決めすると同時に、一対の吊上げ具10,11の各係合具10a,11aが、保管品Cの補強用張出しリブCaに係合することになるので、次に、この把持作用状態にある保管品把持手段6を、台車5に対して上昇限高さ又は保管品Cの水平搬送に支障のない高さまで上昇させる。
【0015】
上記のようにして入出庫対象の保管品Cを所定高さまで吊り上げたならば、次に保管品把持手段6によって把持されている保管品Cを、Y方向横動体3のY方向の横動と、このY方向横動体3上での台車5のX方向の移動とにより、目的の降ろし位置まで水平搬送させる。このY方向横動体3の横動と台車5の移動とは、入出庫対象の保管品Cを所定高さまで吊り上げる過程で同時に行わせても良い。この後、保管品Cを把持している保管品把持手段6を台車5に対して所定高さまで下降させ、続いて、把持作用状態の保管品把持手段6を前記把持作用解除状態に切り換えることにより、この保管品把持手段6から保管品Cを開放して、目的の位置に降ろすことが出来る。この後は、把持作用解除状態の保管品把持手段6を台車5に対して所定高さまで上昇させることにより、一連の保管品吊上げ搬送が完了する。
【0016】
尚、保管品Cが段積み可能なものであるときは、段積み状態の複数の保管品Cを、その最下段の保管品Cに対する保管品把持手段6の把持作用により、まとめて吊上げ搬送することが出来る。このとき、最下段の保管品Cのみが保管品把持手段6の吊上げ具10,11によって吊り上げられるが、当該最下段の保管品Cを含めて、段積み状態の全ての保管品Cは、4つの把持用柱状体8a〜9bによって四隅を位置決めされるので、段積み状態は安定的に保持される。勿論、数多く段積みされた保管品を取り扱えるように、吊上げ具10,11には、その昇降柱状体10b,11bに上下複数段に係合具10a,11aを設けることも出来る。又、上記の保管品把持手段6の運用により、段積み状態の複数の保管品Cの内の特定の保管品Cのみを搬出することや、保管品載置用平面1上に保管されている保管品Cの上に新たに別の保管品Cを段積みすることも可能である。
【0017】
上記の保管設備において、取り扱う保管品Cとして、例えば図3A図3Dに示すように、平面サイズが異なる4種類の保管品Ca〜Cdがあったとすると、平面サイズが350
mm×420mmの範囲に収まる保管品Ca,CbはAグループ、平面サイズが350mm×420mmの範囲を超えて、550mm×650mmの範囲に収まる保管品Cc,CdはBグループ、のように平面サイズ別にグループ分けしておく。一方、図1には図示省略したが、保管品載置用平面1は、図4に示すように、一般的には矩形状のもので、入庫用コンベヤ12と出庫用コンベヤ13が併設される。これら入庫用コンベヤ12と出庫用コンベヤ13は、その入庫用搬送終端部12aと出庫用搬送始端部13aが、保管品載置用平面1の側辺から内側に入り込むように設けられる。そしてこれら入庫用コンベヤ12と出庫用コンベヤ13は、保管品載置用平面1の周辺の任意の場所に設けることが出来るが、図では、保管品載置用平面1の互いに平行な二側辺に振り分けられている。又、保管品載置用平面1には、これを横断する通路領域など、保管品の載置面として利用出来ない利用不可領域14が存在する場合があるが、このような利用不可領域14などが存在するときは、この利用不可領域14を除く領域が、Aグループ保管品Cabを保管する保管領域Aと、Bグループ保管品Ccdを保管する保管領域Bとに分けられている。この保管領域A,Bの面積比は、Aグループ保管品CabとBグループ保管品Ccdの取扱量に応じて任意に設定すれば良い。図示例では、保管領域A,Bは、利用不可領域14としての通路を境界にして分けられている。
【0018】
保管品載置用平面1の保管領域Aは、平面サイズが350mm×420mmの保管品載置面が一定向きで碁盤目状に整列設定され、保管領域Bは、平面サイズが550mm×650mmの保管品載置面が一定向きで碁盤目状に整列設定されるが、各保管品載置面間には、保管品把持手段6の把持用柱状体8a〜9b及び吊上げ具10,11が、当該保管品載置面上の保管品に対する把持作用と把持解除作用とを支障なく行えるだけの巾の遊び領域が確保されている。これら保管領域A,B内の全ての保管品載置面には、その中心に保管品載置点Cpが設定されている。入出庫装置2の制御プログラム上は、入庫用搬送終端部12aと出庫用搬送始端部13aにおける保管品載置点を含めて、保管品載置用平面1上の全ての保管品載置点Cpに対して、絶対番地(例えばX−Y座標値)が設定されている。一方、入出庫装置2上の入出庫基準点は、保管品把持手段6が把持する保管品Cの平面視における中心点、換言すれば、4本の把持用柱状体8a〜9bで囲まれた矩形平面の中心点となっており、入出庫作業時における保管品Cの把持作用と把持解除作用とは、入出庫装置2の入出庫基準点が保管品載置用平面1上の保管品載置点Cpと、平面視において合致する状態で行われる。
【0019】
保管品載置用平面1上の中心部領域内には、入庫時基準ポイントPが設定されている。而して、入出庫装置2の入庫制御用プログラムには、中心部優先入庫プログラムと周辺部優先入庫プログラムが準備されている。中心部優先入庫プログラムは、空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPに最も近い位置にある保管品載置点Cpに入庫対象保管品を入庫するためのプログラムであり、周辺部優先入庫プログラムは、空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPから最も遠い位置にある保管品載置点Cpに入庫対象保管品を入庫するためのプログラムである。
【0020】
今、この保管設備のユーザーによって、中心部優先入庫プログラムが選択されているときは、制御装置は、保管領域Aに保管すべきAグループ保管品Cabが入庫用コンベヤ12の入庫用搬送終端部12aに送り込まれると、図4に示すように、保管領域A内の空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPに最も近い位置にある保管品載置点Cpを検索し、この検索した保管品載置点Cp上に、入庫用搬送終端部12a上のAグループ保管品Cabを入庫するように、先に説明した要領で入出庫装置2を自動運転し、保管領域Bに保管すべきBグループ保管品Ccdが入庫用搬送終端部12aに送り込まれたときは、保管領域B内の空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPに最も近い位置にある保管品載置点Cpを検索し、この検索した保管品載置点Cp上に、入庫用搬送終端部12a上のBグループ保管品Ccdを入庫するように、入出庫装置2を自動運転することになる。
【0021】
上記のように、中心部優先入庫プログラムに従って入出庫装置2が入庫制御される結果、図4に示すように、保管品載置用平面1上には、入庫時基準ポイントPのある中心部から、Aグループ保管品CabとBグループ保管品Ccdが詰められて周辺に広がるように入庫されることになる。図4では、入庫時基準ポイントPを中心とする半径rA又は半径rBの円弧内に位置する全ての保管品載置点Cpに、Aグループ保管品Cab又はBグループ保管品Ccdが入庫されているので、入庫作業は、この半径rA又は半径rBの円弧の外側で当該円弧に最も近い位置にある空き状態の保管品載置点Cpに対して行われることになる。
【0022】
保管設備のユーザーによって、周辺部優先入庫プログラムが選択されているときは、制御装置は、保管領域Aに保管すべきAグループ保管品Cabが入庫用コンベヤ12の入庫用搬送終端部12aに送り込まれると、図5に示すように、保管領域A内の空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPから最も遠い位置にある保管品載置点Cpを検索し、この検索した保管品載置点Cp上に、入庫用搬送終端部12a上のAグループ保管品Cabを入庫するように、先に説明した要領で入出庫装置2を自動運転し、保管領域Bに保管すべきBグループ保管品Ccdが入庫用搬送終端部12aに送り込まれたときは、保管領域B内の空き状態の保管品載置点Cpの内、入庫時基準ポイントPから最も遠い位置にある保管品載置点Cpを検索し、この検索した保管品載置点Cp上に、入庫用搬送終端部12a上のBグループ保管品Ccdを入庫するように、入出庫装置2を自動運転することになる。
【0023】
上記のように、周辺部優先入庫プログラムに従って入出庫装置2が入庫制御される結果、図5に示すように、保管品載置用平面1上には、入庫時基準ポイントPから最も遠い保管品載置用平面1上の周辺部から、Aグループ保管品CabとBグループ保管品Ccdが詰められて、保管品載置用平面1上の中心部に向かって近づくように入庫されることになる。図5では、入庫時基準ポイントPを中心とする半径rA又は半径rBの円弧の外側に位置する全ての保管品載置点Cpに、Aグループ保管品Cab又はBグループ保管品Ccdが入庫されているので、入庫作業は、この半径rA又は半径rBの円弧の内側で当該円弧に最も近い位置にある空き状態の保管品載置点Cpに対して行われることになる。
【0024】
勿論、上記の中心部優先入庫プログラムと周辺部優先入庫プログラムの何れが実行されている状況でも、保管領域A内に保管されているAグループ保管品Cab、又は保管領域B内に保管されているBグループ保管品Ccdに対する出庫作業、即ち、その出庫対象保管品が、入出庫装置2によって出庫用コンベヤ13の出庫用搬送始端部13a上まで吊り上げ搬送される出庫作業も随時行われるので、入庫作業の開始の際に、図4に示す半径rA又は半径rBの円弧の内側、又は図5に示す半径rA又は半径rBの円弧の外側にも、空き状態の保管品載置点Cpが存在することは普通にあり得る。このようなときは、出庫跡の空き状態の保管品載置点Cpから入庫対象保管品載置点Cpが検索され、この検索された入庫対象保管品載置点Cpに入庫対象保管品が入庫されることになる。
【0025】
上記の中心部優先入庫プログラムと周辺部優先入庫プログラムは、その両方とも制御装置に設定しておき、或るときは中央部優先入庫作業、又或るときは周辺部優先入庫作業、というように状況に応じて両プログラムを使い分けられるように構成することが出来るが、場合によっては、ユーザーの選択した何れか一方の入庫作業のみを実行出来るように構成しても良い。又、実施例に示した保管品の平面サイズ別の保管領域を設定して、入庫対象保管品の平面サイズによって入庫先保管領域を分ける入庫方法は、必要に応じて採用出来るものであって、特に本発明に必須のものではない。更に、保管品載置用平面に併設される入庫用コンベヤと出庫用コンベヤの位置は、状況に応じて自由に設定すれば良く、場合によっては、1つの入出庫兼用のコンベヤを利用することも可能である。
【0026】
尚、入庫時基準ポイントPからの距離が全く等しい複数個所に空き状態の保管品載置点Cpが存在する可能性もあるが、このような場合は、入庫時基準ポイントPからの距離が全く等しい複数個所の保管品載置点Cpの内、最初に検索された1つの保管品載置点Cpを入庫先に選定するようにプログラムしておけば良い。勿論、入庫時基準ポイントPを中心とする半径同一の円弧線上には唯1つの保管品載置点Cpが存在するように、前記入庫時基準ポイントPを設定するのが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の平面保管設備は、平面上に載置して保管出来る箱形の輸送用コンテナの保管設備として活用出来る。
【符号の説明】
【0028】
1 保管品載置用平面
2 入出庫装置
3 Y方向横動体
3a〜4b ガイドレール
5 台車
6 保管品把持手段
7A,7B 把持ユニット
8a〜9b 把持用柱状体
10,11 吊上げ具
10a,11a 係合具
10b,11b 昇降柱状体
12 入庫用コンベヤ
12a 入庫用搬送終端部
13 出庫用コンベヤ
13a 出庫用搬送始端部
14 通路などの利用不可領域
A,B 保管領域
C 保管品
Cx 補強用張出しリブ
Ca〜Cd 平面サイズの異なる保管品
Cab Aグループ保管品
Ccd Bグループ保管品
Cp 保管品載置点
P 入庫時基準ポイント
図1
図2
図3
図4
図5