【氏名又は名称】ツーハイ アドバンスド チップ キャリアーズ アンド エレクトロニック サブストレート ソリューションズ テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記誘電層に隣接してアルミニウムの層を堆積するステップ、およびアルミニウム酸化物に酸化し、それによって前記誘電層内の欠陥を封止するステップの(vb)および(vib)から成る群から選択される追加的なステップを更に含む請求項1に記載の方法。
前記終端するステップが、無電解ニッケル/パラジウム/金めっき(ENEPIG)で形成した、よごれに耐える導電層によって前記銅接点ポートをコーティングするステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
電子基板および相互接続部を製作する確立された方法は、金属層および金属相互接続部を電気メッキしてかつポリマーベースの誘電体内にこれらを埋め込むことによるものである。1つの製作技法は、導電性ビアを設けるためにドリルアンドフィルを用いる。
【0003】
ドリルアンドフィルアプローチの固有の欠点の多くを克服する代替案は、別名『パターンメッキ』と呼ばれる技術を用いて、銅または他の金属をフォトレジスト内に作り出されるパターンに堆積することによってビアを製作することである。
【0004】
パターンメッキにおいて、シード層が基板の上に最初に堆積され、銅がその上に堆積されることができる導電層を設ける。次いで、フォトレジストの層がその上に堆積され、その後露光されてパターンを作り出し、かつシード層を露出させる溝を作るために選択的に除去される。ビア柱が、銅をフォトレジスト溝に堆積することによって作り出される。残りのフォトレジストが次いで除去され、シード層がエッチング除去され、一般的にポリマー含浸されたガラスファイバマットである誘電材料が、ビア柱をおおうためにその上におよびその周りに積層される。種々の技法およびプロセスが、次いで誘電材料を平坦化するために用いられ、ビア柱の上部を露出するためにそれの一部を除去し、そこで次の金属層を構築するためにそれによって接地に対する導電接続を可能にすることができる。所望の多層構造体を構築するためにこのプロセスを繰り返すことによって、金属導体およびビア柱の以降の層がその上に堆積されることができる。
【0005】
以下に『パネルメッキ』として知られる、代わりの、しかし密接に関連づけられた技術において、金属または合金の連続層が基板上へ堆積される。フォトレジストの層が基板の上部に堆積され、パターンがその中に現像される。現像されたフォトレジストのパターンが剥離され、その下に金属を選択的に露出し、それが次いでエッチング除去されることができる。未現像のフォトレジストが下層金属をエッチング除去されることから保護して、直立した
配線およびビアのパターンを残す。
【0006】
未現像のフォトレジストを剥離した後に、ポリマー含浸されたガラスファイバマットのような誘電材料が、直立した銅
配線および/またはビア柱周辺におよびその上に積層されることができる。平坦化の後、所望の多層構造体を構築するためにこのプロセスを繰り返すことによって、金属導体およびビア柱の以降の層がその上に堆積されることができる。
【0007】
上記したパターンメッキまたはパネルメッキ方法論によって作り出されるビア層は、一般的に銅由来の『ビア柱』および
配線層として公知である。
【0008】
理解されるであろうことは、マイクロエレクトロニクスの進化の全般的な推進力が、高い信頼性を有するますますより小さい、より薄い、より軽いおよびより強力な製品を製作する方へ向けられるということである。厚い、コアを持つ相互接続部の使用は極薄の製品が到達可能であることを妨げる。相互接続IC基板または『インターポーザ』内にますますより高い密度の構造体を作り出すために、ますますより小さい接続部のますますより多くの層が必要とされる。実際に、時には互いの上に構成要素をスタックすることが、望ましい。
【0009】
メッキした積層構造体が銅または他の適切な犠牲基板上に堆積されるならば、基板がエッチング除去され、自立コアレス層状構造体を残すことができる。更なる層が、犠牲基板に以前に接着された側面上に堆積され、それによって両面ビルドアップを可能にすることができ、それが反りを最小化して平坦性を達成するのを補助する。
【0010】
高密度相互接続部を製作するための1つの柔軟な技術が、誘電マトリクス内に金属ビアまたは
配線からなるパターンまたはパネルメッキした多層構造体を構築することである。金属は銅であることができ、誘電体はファイバ強化ポリマーであることができる。一般的に、例えばポリイミドのような、高ガラス転移温度(Tg)を備えたポリマーが使用される。これらの相互接続部は、コアを持つかまたはコアレスであることができ、かつ構成要素をスタックするためのキャビティを含むことができる。それらは、奇数または偶数の層を有することができる。可能にする技術は、Amitec−Advanced Multilayer Interconnect Technologies社に付与された以前の特許内に記載されている。
【0011】
例えば、Hurwitz他に付与された(特許文献1)が、上位の電子支持構造体の構成における前駆体としての用途のために、誘電体内にビア配列を含む自立膜を製作する一方法を記載し、犠牲キャリア上の誘電体周囲内に導電性ビアの膜を製作するステップと、自立積層配列を形成するために膜を犠牲キャリアから分離するステップとを含む。この種の自立膜に基づく電子基板は、積層配列を薄くして平坦化することによって形成され、ビアを終端することが続くことができる。この刊行物は、全体として本願明細書に引用したものとする。
【0012】
Hurwitz他に付与された(特許文献2)が、第2のICダイと直列に接続される第1のICダイを支持するためのIC支持体を製作するための一方法であって、このIC支持体が絶縁周囲内の銅
配線およびビアの交互層のスタックを備え、第1のICダイがIC支持体上へボンディング可能であり、および第2のICダイがIC支持体内部でキャビティ内にボンディング可能であり、キャビティが、銅ベースをエッチング除去し、かつビルトアップ銅を選択的にエッチング除去することによって形成される方法を記載する。この刊行物は、全体として本願明細書に引用したものとする。
【0013】
Hurwitz他に付与された(特許文献3)が、以下のステップ、すなわち、(A)第1のベース層を選択するステップと、(B)第1のベース層上へ第1の耐エッチング液バリア層を堆積するステップと、(C)交互の導電層および絶縁層の第1のハーフスタックを構築するステップであって、導電層が絶縁層を通してビアによって相互接続されるステップと、(D)第1のハーフスタック上へ第2のベース層を塗布するステップと、(E)第2のベース層にフォトレジストの保護コーティングを塗布するステップと、(F)第1のベース層をエッチング除去するステップと、(G)フォトレジストの保護コーティングを除去するステップと、(H)第1の耐エッチング液バリア層を除去するステップと、(I)交互の導電層および絶縁層の第2のハーフスタックを構築するステップであって、導電層が絶縁層を通してビアによって相互接続され、第2のハーフスタックが、第1のハーフスタックに実質的に対称のレイアップを有するステップと、(J)交互の導電層および絶縁層の第2のハーフスタック上へ絶縁層を塗布するステップと、(K)第2のベース層を除去するステップと、(L)スタックの外面上にビアの端部を露出することによって基板を終端し、かつそれに終端部を付加するステップと、を含む電子基板を製作する一方法を記載する。この刊行物は、全体として本願明細書に引用したものとする。
【0014】
ブルートゥース(登録商標)、WiFiなどのような、RF(無線周波数)技術は、携帯電話および自動車を含む種々のデバイス内に広く実現されている。
【0015】
処理およびメモリチップに加えて、RFデバイスは、特に種々の種類のコンデンサおよびフィルタのような受動素子を必要とする。この種の受動素子は表面実装されることができるが、ますますより強力な小型化およびコスト削減を可能にするために、この種のデバイスはチップまたは基板内に埋め込まれることができる。
【0016】
ビア製作のためのメッキプロセスの1つの利点は、形状化されたビアが単純な円筒形ポストの代わりに堆積されることができることである。これは、コンデンサの製作において、基板内にそれ自体埋め込まれることができるか、または別々に製作され、そして次に、基板上へ表面実装されるといういくらかの柔軟性をもたらす。
【0017】
基板内に受動素子を埋め込むことは、その弱点なしではない。基板がより複雑になればなるほど、なんらかの態様が機能しない可能性が高くなり、それで構成要素を埋め込むことは歩留りに悪影響を与える可能性がある。構成要素がより複雑になり一体化されればされるほど、それのいくつかの故障の根本的原因を分離して基本的な原因に対応することがより困難になる。
【0018】
本発明の態様は、埋め込み受動素子を備えた基板およびそれの製作の方法を目的とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の第1の態様は、金属電極ならびにセラミックおよび/または金属酸化物を備える誘電層を備えるコンデンサであって、ポリマーベースの封入材内に埋められ、かつ
第1電極への接点およびコンデンサの上に堆積されるビア柱経由で回路に接続可能なコンデンサを提供することを目的とする。
【0021】
任意選択で、少なくとも1枚の電極が貴金属を備える。
【0022】
実施態様によっては、この貴金属がタンタル、金およびプラチナを備える群から選択される。
【0023】
実施態様によっては、セラミック誘電層がTa2O5、BaO4SrTiおよびTiO2からなる群から選択される。
【0024】
任意選択で、セラミック誘電層が、誘電層内の欠陥がアルミニウム酸化物によって封止されるように、金属電極とセラミック誘電層との間に見いだされるアルミニウム酸化物の層を更に備える。
【0025】
実施態様によっては、ポリマーベースの封入材がポリイミド、エポキシ、BT(ビスマレイミド/トリアジン)およびそれらの混和物からなる群から選択される。
【0026】
任意選択で、ポリマーベースの封入材がガラスファイバを更に備える。
【0027】
任意選択で、ポリマーマトリクスが0.5ミクロンと30ミクロンとの間の平均粒子径および15重量%と30重量%との間の微粒子を有する無機粒状フィラーを更に備える。
【0028】
コンデンサが、
ポリマーベースの封入材によって積層され
、ビア柱によって連結される
配線層を備える基板内に埋め込まれることができる。
【0029】
コンデンサはソルダーマスクによって隔てられる銅パッドによって終端され、銅パッドがよごれを防ぐためにENEPIGによって保護されることができる。
【0030】
代わりとして、請求項1のコンデンサが、ソルダーマスクによって隔てられる銅パッドによって終端され、銅パッドがよごれを防ぐために有機ニスによって保護される。
【0031】
第2の実施態様が、以下のステップ、すなわち:
(i)キャリアを調達するステップ;
(ii)バリア層を堆積するステップ;
(iii)バリア層を平坦化するステップ;
(iv)バリア層の上に銅の薄層を堆積するステップ;
(v)第一電極を堆積するステップ;
(vi)誘電層を堆積するステップ;
(xiii)銅シード層をスパッタリングするステップ、
(xiv)シード層の上にフォトレジストを堆積してかつビアの層を作り出すためにシード層の上にフォトレジスト層をパターン化するステップ;
(xv)銅ビアをフォトレジストのパターンに電気メッキするステップ、
(xvi)フォトレジストを剥離するステップ;
(xvii)シード層をエッチング除去するステップ;
(xix)薄フィルムコンデンサの上に
ポリマーベースの封入材を積層するステップ;
(xxii)ポリマーベースの封入材を薄くして平坦化するステップ、を含むコンデンサを製作する方法を提供することを目的とする。
【0032】
任意選択で、この方法が
誘電層に隣接したアルミニウムの層を堆積してかつアルミニウム酸化物に酸化し、それによって
誘電層内の欠陥を封止する(vb)および(vib)からなる群から選択される追加的なステップを更に含む。
【0033】
実施態様によっては誘電層の堆積のステップ(vi)の後、およびステップ
(xiii)銅シード層の堆積の前に、ステップ(vii)において貴金属の
第2電極が堆積される。
【0034】
実施態様によってはシード層をエッチング除去するステップ
(xvii)の後で、かつ積層のステップ
(xix)の前に、銅ビアのまわりのコンデンサの電極および誘電体をプラズマエッチングし、かつその上の銅ビアのフットプリントまでコンデンサのサイズを減少させる追加的なステップ
(xviii)がある。
【0035】
一般的に、この方法が以下のステップ、すなわち:
(viii)前記平坦化された材料の上に銅の更なる層を堆積するステップ;
(ix)堆積された銅の層と銅キャリアの
両面にフォトレジストを塗布してかつコンデンサのアレイを作り出すために上層をパターン化するステップ;
(x)銅の上層の露出された領域をエッチング除去するステップ;
(xi)第2電極、誘電体および
第1電極材の露出された領域を除去するステップ;
(xii)フォトレジストを剥離するステップ;を更に含む。
【0036】
任意選択で、電極が貴金属で製作される。
【0037】
任意選択で、この貴金属が金、プラチナおよびタンタルからなる群から選択される。
【0038】
一般的に、誘電層がセラミックで製作される。
【0039】
任意選択で、セラミックがTa
2O
5、BaO
4SrTiおよびTiO
2からなる群から選択される。
【0040】
任意選択で、表面実装可能なコンデンサを製作するための方法が、以下のステップ、すなわち:
(xx)銅キャリアを除去するステップ;
(xxi)バリア層を除去するステップ;
(xxiii)
チタンシード層を堆積するステップ
(xxiv)銅のシード層を堆積するステップ
(xxv)埋め込みコンデンサを備えた基板の各側面上にフォトレジストの層を置いてパターン化するステップ;
(xxvi)銅接点ポートをパターン化されたフォトレジスト層に電気メッキするステップ;
(xxvii)パターン化されたフォトレジストを剥離するステップ;
(xxviii)
チタンおよび銅シード層をエッチング除去し、個別銅接点ポートを残すステップ;
(xxix)個別銅接点ポートのまわりに半田マスクを置くステップ、および
(xxx)終端するステップを更に含む。
【0041】
配列として製作され
た場合、コンデンサが次に
分割するステップ(xxxi)によって
分割されることができる。
【0042】
任意選択で、前記終端するステップがENEPIGによるよごれに耐える導電層で銅接点ポートをコーティングするステップを含む。
【0043】
代わりとして、前記終端するステップが、有機ニスによって銅接点ポートをコーティングするステップを含む。
【0044】
実施態様によっては、この方法がステップ(iv)の前に少なくとも1つの
配線またはビア層を堆積するステップを更に含む。
【0045】
実施態様によっては、この方法がステップ(xx)に続いて少なくとも1つの
配線またはビア層を堆積するステップを更に含む。
【0046】
用語ミクロンまたはμmは、マイクロメートルまたは10
−6mを指す。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本発明のより良い理解のためにおよびそれがどのように実行に移されることができるかを示すために、単に例証として添付の図面に、参照がここでなされる。
【0048】
ここで詳細に図面に対する特定の参照によって、示される詳細が例として、かつ、本発明の好適な実施態様に関する例証となる議論のためだけにあり、ならびに、本発明の原理および概念上の態様の最も役立って容易に理解される説明であると信じられることを提供するために提示される、と強調される。この点に関しては、本発明の基本理解のために必要であるより、より詳細に本発明の構造細部を示すために何の試みもなされず、図面と共になされる記述は、本発明のいくつかの形態が実際問題としてどのように具体化されることができるかを当業者にとって明らかにする。添付の図面において:
【0049】
【
図1】従来の技術の多層複合支持構造体を通しての簡略断面図である;
【
図2】ポリマーベースのマトリクス内の単一層コンデンサおよび銅ビアを含む基板を通しての概略断面図である;
【
図3】ポリマーベースのマトリクス内の二重層コンデンサおよび銅ビアを含む基板を通しての概略断面図である;
【
図4】ポリマーベースのマトリクス内の三重層コンデンサおよび銅ビアを含む基板を通しての概略断面図である;
【
図5(1)】より精巧なコンデンサを製作するためのプロセスを例示する流れ図である;
【
図5(2)】より精巧なコンデンサを製作するためのプロセスを例示する流れ図である;
【
図5(i)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(ii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(iv)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(v)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(vi)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(vii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(viii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(ix)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(x)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xi)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xiii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xiv)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xv)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xvi)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xvii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xviii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xix)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xx)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xxi)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図5(xxii)】
図5のコンデンサがどのように構築されるかについて段階ごとに示す一連の注釈された概略図である;
【
図6】
図5のコンデンサを終端するためのプロセスを例示する流れ図である;
【
図6(xxiii)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxiv)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxv)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxvi)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxvii)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxviii)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxix)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図6(xxx)】埋め込みコンデンサを備えた基板を終端するためのプロセスを例示する一連の概略断面例証である;
【
図7】変形コンデンサの概略断面例証であり、ここで、銅ビアがコンデンサの上側プレートとして機能してプラズマエッチングを必要とすることなくコンデンサの容量を規定する。
【
図8】別の変形コンデンサの概略断面例証であり、ここで、銅ビアがコンデンサの上側プレートとして機能するがここで、プラズマエッチングが、誘電層および
第1電極の余分な領域を除去するために、かつ、銅シード層が完全に除去され、それによってショートを防いで信頼性を向上させるのを確実にするためになお加えられる。
【
図9】別々のコンデンサの配列が表面実装のためにどのように
分割されることができるかについて例示する。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下の記述では、ガラスファイバによって強化された、誘電マトリクス内の金属ビア、特にポリイミド、エポキシまたはBT(ビスマレイミド/トリアジン)またはそれらの混和物のような、ポリマーマトリクス内の銅ビア柱からなる支持構造体が考慮される。
【0051】
コンデンサが電極にはさまれる誘電材料、一般的に非常に高誘電率を備えた材料を備えるので、封入成形のために用いられる誘電材料はそれをコンデンサの誘電体と区別するために『
ポリマーベースの封入材』と以下に呼ばれる。
【0052】
ここにて組み込まれる、Hurwitz他に付与された(特許文献1)、(特許文献2)および(特許文献3)に記載されるように、
配線の面内方向寸法に何の実効上限もないということが、Accessのフォトレジストおよびパターンまたはパネルメッキおよび積層技術の特徴である。
【0053】
図1は従来の技術の多層複合支持構造体を通しての簡略断面図である。従来技術の多層支持構造体100は、個々の層を絶縁する
ポリマーベースの封入材110、112、114、116の層によって隔てられる構成要素または
配線108の機能層102、104、106を含む。
ポリマーベースの封入材を通してのビア118が、隣接する機能または
配線層の間の電気的接続をもたらす。したがって、
配線層102、104、106はXY平面内の、層内に概ね配置される
配線108および封入誘電層110、112、114、116を横切って電流を導通するビア118を含む。ビア118は、最小のインダクタンスを有するように設計されていてかつその間に最小静電容量を有するように十分に隔てられる。
【0054】
ビアがドリルアンドフィル技術によって製作される所で、それらが封入誘電材料内にレーザー穴を最初に穴開けすることによって製作されるので、ビアは一般に実質的に円形断面を有する。
ポリマーベースの封入材が異質で異方性であり、ならびに無機フィラーを備えた
ポリマーベースの封入材およびガラスファイバ強化材から成るので、それの円形の断面は一般的に粗くふちどられ、それの断面は真円形状から僅かにゆがめられるかもしれない。さらに、ビアはいくぶんテーパーがつく傾向があり、円柱状の代わりに逆円錐台形である。
【0055】
例えば(特許文献1)、(特許文献2)および(特許文献3)に記載されるように、
図1の構造体は、代わりとしてフォトレジスト内に現像されるパターン内でメッキをすること(パターンメッキ)によって、またはパネルメッキし、次いで選択的にエッチングすることによって、どちらにせよ直立したビア柱を残し、そして次に、その上におよびその周りに、ビア柱および
配線層をその中に埋め込むために封入誘電プリプレグを積層することによって製作されることができる。
【0056】
『ドリルアンドフィルビア』アプローチを使用して非円形ビアを製作することは、断面制御および形状における困難に起因して禁止的になる。レーザー穴あけの限界に起因する約50−60ミクロン直径の最小ビアサイズもまた、ある。これらの困難は、先に背景節で詳細に記載されたものであり、かつ、なかでも、銅ビアフィル電気メッキプロセスに起因する陥凹形成および/または半球形の成型、レーザー穴あけプロセスに起因するビアテーパリング形状および側壁粗さ、およびポリマー/ガラス誘電体内に溝を生成する『ルーティング』モードでスロットをミリングするための高価なレーザー穴あけ機を使用することに起因するより高いコスト、に関連する。
【0057】
前述のレーザー穴開けの他の限定に加えて、異なるサイズのビアチャネルが穴開けされて、そして次に、異なるサイズのビアを製作するために金属で充填される時、ビアチャネルが異なる速度で埋まるという理由から、同じ層内に異なる直径のビアを作り出すことが困難であるという点で、ドリルアンドフィル技術の付加的限定事項がある。従って、異なるサイズのビアに対して堆積技法を同時に最適化することは不可能であるので、ドリルアンドフィル技術を特徴づける陥凹形成またはオーバフィル(半球形成)の典型的課題は悪化する。したがって、実用的用途において、基板の異質な性質に起因して、時々いくぶんゆがめられるが、ドリルアンドフィルビアは実質的に円形の断面を有し、および全てのビアが実質的に同様の断面を有する。
【0058】
さらに、ポリイミド/ガラスもしくはエポキシ/ガラスもしくはBT(ビスマレイミド/トリアジン)/ガラスまたはセラミックおよび/または他のフィラー粒子とのそれらの混和物のような複合誘電材料内のレーザー穴開けされたビアが実用的に約60×10
−6mの直径に限定されることが注意され、かつそれでも、必要とされる除去プロセスの結果、穴開けされる複合材料の性質に起因する有意なテーパリング形状、同じく粗い側壁に苦しむ。
【0059】
メッキおよびフォトレジスト技法の柔軟性を使用して、広範囲にわたるビア形状およびサイズが、費用対効果が高い状態で製作されることができることが驚くべきことに見いだされた。さらに、異なるビア形状およびサイズが同じ層内に製作されることができる。金属シード層を最初に堆積し、そして次に、フォトレジスト材料を堆積し、かつその中に円滑な、まっすぐな、テーパーがつかない溝を発現させ、それが、露出されたシード層上へのパターンメッキによってこれらの溝に銅を堆積することによってその後埋められることができることによって、銅パターンメッキアプローチが使用される時、これは特に容易になる。ドリルアンドフィルビアアプローチとは対照的に、ビアポスト技術は陥凹なしで半球なしの銅コネクタを得るようにフォトレジスト層内の溝が充填されることを可能にする。銅の堆積の後、フォトレジストがその後剥離されて、金属シード層が除去され、および、永続的な、ポリマーガラス複合封入材料がその上におよびその周りに塗布される。このように作り出される『ビア導体』構造体は、Hurwitz他に付与された(特許文献1)、(特許文献2)および(特許文献3)内に記載されるプロセスフローを使用することができる。
【0060】
導電性ビアおよび
配線に加えて、電気メッキ、PVDおよび封入成形技術を用いてコンデンサのような受動素子を製作することが可能であると見いだされた。
【0061】
図2に関して、
ポリマーベースの封入材34内に埋め込まれた1層コンデンサ20を通しての断面が示される。構造体は、誘電層22の上に成長される銅柱26と共に、銅
配線層24の上に堆積される誘電材料層22から成る。例えば、誘電材料はTa
2O
5、BaO
4SrTiおよびTiO
2であることができ、かつ、例えば、スパッタリングのような物理堆積プロセスによってまたは化学堆積プロセスによって堆積されることができる。銅柱26、28、30、32は、封入誘電材料34内に封入される。銅柱26、28、30、32が電気メッキを使用してビア柱として製作されるところで、封入誘電材料34は、銅柱26、28、30、32の上に積層されるガラスファイバ強化ポリマー樹脂プリプレグであることができる。
【0062】
実施態様によっては、アルミニウム層は、誘電体を置く前か後に、Ta
2O
5、BaO
4SrTiおよびTiO
2誘電体に隣接して置かれる。次に、アルミニウム酸化物(アルミナ−Al
2O
3)を形成するためにアルミニウムを酸化するように酸素の存在下で熱処理が加えられる。
【0063】
銅
配線層24は、約+−5ミクロンの許容誤差で、約15ミクロンの厚みを有することができる。各ビア柱層が、一般的に約40ミクロンであるが、例えば、20ミクロンから80ミクロンまでのどこかであることができる。終端パッドであることができる外側
配線層24、38が、再び一般的に約15ミクロンであるが、例えば、10ミクロンから25ミクロンまでのどこかであることができる。
【0064】
図2の単純な1層コンデンサを使用して、誘電材料22の厚みおよびそれの堆積プロセスを最適化することが可能である。容量は誘電材料22のおよび金属電極の領域の誘電率の特性であり、それは、この場合、銅柱26の断面積である。
【0065】
図3を参照して、わずかにより複雑なコンデンサ38が示される。わずかにより複雑なコンデンサ38は、必要な変更を加えてコンデンサ20に類似しているが、誘電体の第2層40を含む。
【0066】
図4に示すように、3層コンデンサ42が示される。3層コンデンサ42は、電極の材料として銅を用いて誘電材料22から成る。
【0067】
コンデンサの容量は誘電層の誘電率掛ける、ビア柱26の面積割る誘電層22の厚さであるコンデンサの表面積によって規定される。
【0068】
図5ステップ(i)から(xxii)および
図5(i)から5(xxii)を参照して、誘電体内に埋め込まれたより精巧なおよび正確に調整可能なコンデンサを製作する方法が示される。
図5(xxii)内に示されるコンデンサ248は、
図2、3および4のそれより複雑である。銅電極を有する
図2−4のコンデンサと異なって、
図5のコンデンサは異なる材料、一般的にタンタルの専用の電極を有する。誘電材料およびその厚さが一定に保持されるところで、コンデンサ248の容量がフットプリントの正確なサイズ、すなわちその上に堆積されるビア232の断面積を制御することによって調整可能である。ビア232が電気メッキによってフォトレジストに製作されるので、それが実質的に任意の形状またはサイズを有することができ、ドリルアンドフィルビアのように実質的に円形である必要がない。例えば、それは矩形または正方形であることができる。
【0069】
第1に、キャリア210が調達される−ステップ5(i)。キャリア210は、一般的に犠牲銅基板である。実施態様によっては、それはそれに追加される銅の急速解放薄フィルムを備えた銅キャリアであることができる。
【0070】
バリア層212が、銅キャリア210上へ堆積される−ステップ5(ii)。バリアメタル層212は、ニッケル、金、スズ、鉛、パラジウム、銀およびそれの組合せで製作されることができる。実施態様によっては、バリアメタル層は1ミクロンから10ミクロンまでの範囲内の厚さを有する。一般的に、バリア層212はニッケルを備える。ニッケルの薄層は物理または化学堆積プロセスによって堆積されることができ、および、一般的に、それは銅キャリア上へスパッタリングされるかまたは電気メッキされる。高速な処理のために、バリア層212は電気メッキされることができる。平面性を確実にするために、それは次いで、例えば、化学機械研摩(CMP)によって平坦化されることができる。−ステップ5(iii)。
【0071】
銅の薄層214が、次にバリア層212上へ堆積される−ステップ5(iv)。銅層214の厚さは、一般的に数ミクロンであってかつスパッタリングによってまたは電気メッキによって製作されることができる。
【0072】
第1の電極材216が、次に堆積される−ステップ5(v)。例証として、第1の電極材216はタンタルであることができ、それはスパッタリングによって堆積されることができる。例えば、金またはプラチナのような他の貴材料が用いられることができる。
【0073】
誘電層218が、次に堆積される−ステップ5(vi)。高性能コンデンサのために、誘電層218は、電荷リークを可能にする故障のリスクを冒さずに、できるかぎり薄く保持されなければならない。用いられることができる種々の候補材料が、ある。これらはTa
2O
5、BaO
4SrTiおよびTiO
2を含み、例えば、それはスパッタリングによって堆積されることができる。一般的に、誘電層218の厚さは0.1から0.3ミクロンまでの範囲内にある。
【0074】
電荷リークに結びつくかもしれない欠陥のないTa
2O
5、BaO
4SrTiまたはTiO
2の薄い誘電層を製作することは、困難である。実施態様によっては、アルミニウム層(図示せず)がステップ(vi)bの前、または、Ta
2O
5、BaO
4SrTiまたはTiO
2層を堆積するステップ5(vii)bの後かつ酸素環境での熱への曝露によって、堆積される。加熱時、アルミニウムは、誘電材料であるアルミニウム−酸化物(アルミナ−Al
2O
3)に酸化し、かつそうすることで膨張し、誘電層内のボイドおよび他の欠陥を充填する。このように、欠陥を硬化させ、かつ、連続的薄型誘電体が電極を分離することを確実にすることが可能である。
【0075】
第二電極220が、次に誘電層の上に堆積されることができる−ステップ5(vii)。例証として、第二電極220がスパッタリングによってタンタルで製作されることができる。以下に
図7および8を参照して、誘電層218上へ直接ビア柱を成長することによって変形コンデンサを製作することが、実際に可能である。それにもかかわらず、信頼性のために、タンタルまたは他の貴金属からの第二電極が、概ねスパッタリングされる。
【0076】
銅の更なる層222が、次に第二電極220の上に堆積される−ステップ5(viii)。例えば、銅の更なる層222が、スパッタリングによって堆積されることができる。
【0077】
上部銅層222は、例えば、パッド、導体およびインダクタを製作するためにパターンプレートまたは印刷およびエッチングによってフォトレジストを用いてパターン化されることができる。フォトレジスト層208が銅キャリア210の下に塗布され、および、第2のフォトレジスト層224が銅の更なる層222の上に塗布されてパターンへ現像される−ステップ5(ix)。
【0078】
パターン化されたフォトレジスト224によって保護されない銅の更なる層222の領域が、エッチング除去される−ステップ5(x)。ウエットエッチングが、用いられることができる。例証として、パターン化されたフォトレジスト224によって保護されない銅の更なる層222の領域をエッチング除去する一方法は、高い温度で水酸化アンモニウムの溶液に犠牲基板をさらすことから成る。代わりとして、塩化銅またはウエット塩化鉄エッチングが用いられることができる。
【0079】
電極層216、220および誘電層218が、プラズマエッチングプロセスを用いてドライエッチングされる−ステップ5(xi)。例えば、CF
4およびO
2の混合物がTiO
2またはTa
2O
5をプラズマエッチングするのに用いられることができ、ならびに、CF
4およびアルゴンの混合物がBaO
4SrTi(BST)をエッチングするために用いられることができる。一般的に、CF
4:O
2に対する濃度比率は、50:50から95:5までの間で変化することができる(ここで95がCF
4に対するものである)。一般的に、CF
4:Arに対する濃度は50:50から95:5の間の任意の比率であることができ、ここで、95はアルゴン濃度である。
【0080】
パターン化されたフォトレジスト224層、同じく通常、類似したフォトレジスト層228によってまもなく置換され−それで保持されることができる第2のフォトレジスト層208が、次に剥離される−ステップ5(xii)。
【0081】
銅シード層226が、電極222の上に堆積される−ステップ5(xiii)。接着を助けるために、チタンの第1のシード層が、最初に堆積されることができる。
【0082】
次に前方へ
図5(xiv)に対して異なるスケールへ移ると、更なるフォトレジスト層228が、銅基板を保護するために塗布され(層208が保持されない限り)、および、厚いフォトレジスト層230が堆積されてかつシード層226の上にパターン化される−ステップ5(xiv)。銅の相互接続部232が、次にフォトレジスト230によって作り出されるパターンに電気メッキされる−ステップ5(xv)。フォトレジスト228(208)、230が次いで剥離され、露出されたコンデンサおよび銅ビアを残す−ステップ5(xvi)。
【0083】
代わりとして、
第2電極220は不要にされることができ、その代わりに、銅ビアがセラミック誘電体上へ直接に堆積されることができ、銅ビアの断面積が容易に制御可能でかつコンデンサを調整する便利な手段を提供する。そのような場合、誘電体または
第1電極をエッチング除去する何の必要性もない。
【0084】
シード層が、次いでエッチング除去され−
図5(xvii)、および、1つの変形プロセスにおいて、電極216、220および誘電体218の余剰材料が、プラズマエッチングによって除去される−
図5(xviii)。銅ビア232は、その下のコンデンサ248の電極216、220および誘電体218を保護する。銅ビア232の断面積、すなわちコンデンサ248上のそのフットプリントがコンデンサ248の面積を規定し、それが微調整を可能にする。基本的に、一定の処理条件によって一定の誘電層の厚さおよび誘電率を保持して、ビア柱232の断面積が容量を規定する。ドリルアンドフィルビアと異なり、ビア柱232がフォトレジスト230への電気メッキを用いて製作されるので、それは実質的に任意の形状およびサイズを有することができてかつ正確な寸法に製作されることができる。このように、コンデンサ形状の多くの柔軟性が可能であり、正確に調整された容量を提供する。
【0085】
ポリマーベースの
封入材234の層が、銅基板およびビアの上に積層される−ステップ5(xix)。ポリマーベースの
封入材234は、一般的にポリイミド、エポキシまたはBT(ビスマレイミド/トリアジン)またはそれらの混和物であり、かつ、ガラスファイバによって強化されることができる。実施態様によっては、ポリマー樹脂内の編ファイバマットからなるプリプレグが用いられることができる。
【0086】
ポリマーマトリクスは、無機粒状フィラーを含むことができる。これらは、一般的に0.5ミクロンと30ミクロンの間の平均粒子径および15重量%と30重量%の間の微粒子を有する。
【0087】
ポリマーベースの
封入材234は、一般的にTa
2O
5またはBaO
4SrTiまたはTiO
2のようなよりエキゾチックな材料である誘電層218のそれと比べて、より低い誘電率を有する。
【0088】
銅キャリア210が、次に除去されることができる−ステップ(xx)。一般的に、それは、そのようにするために塩化銅または塩化アンモニウム溶液を用いてエッチング除去され、(一般的にニッケル)バリア層212が、エッチストップ層として働く。
【0089】
バリア層212は、プラズマエッチングのような、適切なエッチング技法によってまたは特定の化学エッチング液によって次いで除去されることができる−ステップ5(xxi)。例えば、硝酸および過酸化水素の溶液が、銅でなくニッケルを溶解するために用いることができる。塩化水素酸+過酸化水素、熱濃硫酸および塩化水素酸で酸性化される鉄(III)塩化物のような代替エッチング液が例えばニッケルを溶解するが銅を溶解しないために用いられることができる。
【0090】
ポリマー層234が、次いで薄くされて平坦化され−ステップ5(xxii)、銅ビア232の端部を露出する。研削、研磨または組み合わせられた化学機械研摩(CMP)が、用いられることができる。
【0091】
ここまで、高度な、高性能コンデンサ248が、ポリマーベースの
封入材234、246内に埋め込まれた周囲銅ビア、下位および上位銅
配線層を含むことができる複合構造体250に埋め込まれることができることが示された。
【0092】
それがドリルアンドフィル技術によって製作されないので、ビア232が単純な円柱形のビア柱であることに制限されないことが注意される。フォトレジスト242内のパターンに電気メッキを用いて製作することによって、ビア244は実質的に任意の形状およびサイズを有することができる。コンデンサ248は、また、実質的に任意の形状であることができてかつ、例えば、しばしば正方形または矩形である。
【0093】
図6ステップ6(xxiii)から6(xxx)および
図6(xxiii)から6(xxx)を参照して、終端部を付加するための技術が、記述される。
【0094】
図6(xxiii)を参照して、チタンシード層252がマトリクス234および銅(インダクタ)ビア232の露出端の上にスパッタリングされる−ステップ6(xxiii)。
図6(xxxiv)を参照して、銅層254が、次に
チタンシード層252の上にスパッタリングされる−ステップ6(xxiv)。
【0095】
図6(xxv)を参照して、フォトレジスト256、258の層が置かれてかつ複合構造体250の各側面にパターン化される−ステップ6(xxv)。ステップ6(xxvi)を参照して、銅260、262が、パターン化されたフォトレジスト256、258に電気メッキされる−ステップ(xxvi)。
【0096】
ステップ6(xxvii)を参照して、フォトレジスト256、258の層が、次に直立した銅を残して、剥離される−ステップ6(xxvii)。
図6(xxviii)を参照して、チタンおよび銅層が、エッチング除去される−ステップ6(xxviii)。銅パッド250、262は、このプロセスでわずかに損傷を受ける。
チタンシード層252および銅の上層254の領域が、選択的にエッチング除去されることができる。
【0097】
図6(xxix)を参照して、このように形成されるくぼみは、半田マスク264で充填されることができ−ステップ6(xxix)、および銅は、一般にENEPIG 266として知られている非電着性金属析出のニッケル非電着性金属析出のパラジウム漬浸金によってまたは別の適切な終端技術によって、例えば酸化を防ぐ有機ニスによって保護されるが、しかし、半田レジストまたは封入ポリマーに影響を及ぼさない弱い有機溶媒によって、それが容易に除去されることができる−
図6(xxx)−ステップ6(xxx)。
【0098】
図7を参照して、理解されるであろうことは、銅ビア232は誘電層218上へ直接堆積されて
第2電極として機能することができ、かつ別々の
第2電極222に対する必要性を不要にすることである。したがって、コンデンサ348は
第1電極216、誘電層218およびビア柱232から成る。
第1電極216および誘電層218は、より小さな電極である、容量を規定することができる銅ビア232より広くなることができる。
【0099】
何の
第2電極も堆積される必要がなく、およびプラズマエッチング段階が除去されるので、これが製作ステップを節約するとはいえ、銅ビア232を損傷せずに銅シード層226を完全に除去するのが困難であり、および、ショートは歩留りを低下させる故障であるという欠点がある。
【0100】
したがって
図8を参照して、銅ビア柱232とは別の何の
第2電極(220)もないところでさえ、または、
第1電極216および誘電層218が、銅ビア232によって包含されるそれを越える、追加的な材料をエッチング除去することによって銅ビア232のサイズにパターン化され、シード層226の全てのトレースおよびショートのリスクを除去することができる。
【0101】
図9を参照して、単一コンデンサ248の製作が例示されたとはいえ、理解されるであろうことは、実際問題として、コンデンサ348の巨大な配列が巨大なプレート上の大きな配列内に共に製作されることができ、それらが互いに
分割されることができることである。
【0102】
コンデンサが、メモリおよび処理チップおよび他の構成要素のように、基板上へ表面実装されることができる。しかしながら、基板の表面、いわゆる面積が限定されることがまた理解される。その周りに更なる
配線およびビア層を堆積することによって、本発明のコンデンサはそれの製作中に基板に埋め込まれることができる。
【0103】
一般に、何かが誤る場合、それが埋め込まれる構成要素および構造体が廃棄されなければならないという点で、埋め込み構成要素による固有の欠点がある。時には、問題の根本的原因を診断することは、構成要素が分離されずかつ個々にテストされることができないところで困難である場合がある。
【0104】
本技術は、埋め込まれるかまたは表面実装されることができるコンデンサの製作を可能にする。処理が非常に類似しているので、それは試作および開発または小処理実行中に構成要素を表面実装することが可能であり、かつ信頼性の全般的な能力を確信した後にだけ可能である。理解されるであろうことは、フォトレジストのパターン化、電着およびスパッタリングは、高度な制御および再現性を可能にするプロセスであることである。電極および誘電層は、厚さの広い範囲にわたって堆積されることができてかつ広範囲にわたる層内寸法を有することができる。コンデンサは、円形、正方形または矩形であることができる。それらは、1または複数の層を含むことができる。
【0105】
埋め込みコンデンサおよび表面実装されたコンデンサの両方を製作するために同じ製造ステップが用いられることが、本発明の利点である。したがって、コンデンサは正確な仕様に製造されることができてかつ広範囲にテストされることができ、ならびに製造業者および顧客が構成要素の再現性におよびその性能に全く満足する時、コンデンサは、基板内に再配置されることができてかつ基板内で共に製作され、それによってチップおよび他の構成要素用の基板の表面上の高価な『面積』を解放し、かつその後組み立てられることを必要とする構成要素の数を減少させることができる。
【0106】
それらのサイズ、それらの厚さおよびセラミックの誘電率に従い、本発明のコンデンサは、広範囲にわたる容量を有することができる。一般的に、容量は1.5pFと300pFとの間にある。最も一般的に、コンデンサは5と15pFとの間の範囲内の容量を有する。この種のコンデンサは、例えば分離、インピーダンス回路マッチングおよび静電放電(ESD)保護を含む種々の目的のために用いられることができる。
【0107】
上記の記述は、説明だけとして提供される。理解されるであろうことは、本発明が多くの変形が可能であることである。
【0108】
本発明のいくつかの実施態様が、記述された。それにもかかわらず、種々の変更が本発明の主旨と範囲から逸脱することなく、なされることができることが理解される。したがって、他の実施態様は以下の請求項の範囲内である。
【0109】
したがって当業者は、本発明が上に特に図と共に記載されたものに限定されないということを認識する。むしろ本発明の有効範囲は、添付の請求の範囲によって規定され、かつ上記のさまざまな特徴の組合せおよび副組合せ、同じく、前述の記述を読み込むと即座に当業者に思いつくであろう、その変形例および変更の両方を含む。
【0110】
請求項において、語「備える(comprise)」、および「備える(comprises)」、「備えた(comprising)」、等のようなその変形は、記載される構成要素が含まれるが、しかし、一般に他の構成要素の除外ではないことを示す。