(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6296404
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】高圧搾エヤーを放水ノズル内に断続的に噴射供給して水弾放水可能な消防車。
(51)【国際特許分類】
A62C 27/00 20060101AFI20180326BHJP
A62C 31/02 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
A62C27/00 501
A62C31/02
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-206350(P2016-206350)
(22)【出願日】2016年9月20日
(65)【公開番号】特開2017-47232(P2017-47232A)
(43)【公開日】2017年3月9日
【審査請求日】2016年9月20日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】392015332
【氏名又は名称】深瀬 元延
(73)【特許権者】
【識別番号】392017598
【氏名又は名称】深瀬 昭美
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 元延
【審査官】
石川 貴志
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3035396(JP,U)
【文献】
特開2014−161359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 27/00
A62C 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防車に搭載した水ポンプ装置の稼働による加圧放水に加えて、高圧搾エヤーを併用して消火放水する方法に於いて、高圧搾エヤーを放水ノズル内に断続放射供給して、「水弾」断続放水を強力化して破壊力を強化した消火放水を可能にした事を特徴とする消防車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消防車等の放水方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の火災消火用消防車は高層ビル化・諸施設の多様化等に伴い、消火放水方法も多岐にわたっている。
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3035396号公報
【特許文献2】特開2014−161359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の消火放水方法に対し適切且つ最適な多種消火方法が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、消防車に搭載したポンプ装置による加圧放水に加えて圧搾エヤー併用の消火放水方法に於いて、高圧搾エヤーを放水ノズル内に断続的に噴射供給し、断続的な強力放水を可能にした。
【0006】
高圧搾エヤーは、加圧放水の数倍圧の圧搾エヤーで断続的に放水ノズル内に噴射供給する事により放水を機関銃の弾丸風の「水弾」発射の強力で破壊力を持つ放水を可能にした。
【0007】
また、高圧搾エヤーを前述の断続供給に加え連続供給に切替える機構を設けた為、連続放水も可能にした。
【発明の効果】
【0008】
上述したように、従来の消火放水に加えて高圧搾エヤーを併用する為水弾断続放水を強力化出来、多種多様火災に対して効率的消火の一端を担う事が出来た。
【0009】
なお、消火放水にエヤーを併用する為、火災燃焼を助長する可能性がある為、火災燃焼を阻害する為にエヤーコンプレッサーに炭酸ガス等の不燃性ガスを混合したのでより効果的消火が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】 本発明の放水ノズル部の縦断面図で、「水弾」放水時の説明用図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の主要部である放水ノズル1を主体とし、消防車本体・諸部備品・それと高圧搾エヤー用の高圧エヤーコンプレッサー等の図面は省略。
【0013】
放水ノズル1において送水ホース6は消防車本体のポンプ装置よりの加圧放水用の送水ホースと連結されている。
【0014】
高圧搾エヤー噴射部4は高圧搾エヤー用の高圧エヤーコンプレッサーよりの高圧搾エヤー供給パイプ2・断続・連続切替機構3を経て放水ノズル1の中芯より高圧搾エヤー噴射部4のパイプ先端の中央穴5
と2か所の側面穴5′より同時にエヤー噴射する。
【0015】
高圧搾エヤーを噴射の際、瞬間的に生ずる加圧水の逆流防止用の逆流防止エヤー噴出の側面穴5′を
2か所設けてある。
【0016】
噴射された高圧搾エヤーは放水ノズル1先端部内の加圧水を数倍の圧力で断続・連続放水する事が出来る。
【符号の説明】
【0017】
1・・・放水ノズル。
2・・・高圧搾エヤー供給パイプ。
3・・・断続・連続切替え機構。
4・・・高圧搾エヤー噴射部。
7・・・水弾。