特許第6296483号(P6296483)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本無線株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6296483-周波数変調レーダ装置 図000002
  • 特許6296483-周波数変調レーダ装置 図000003
  • 特許6296483-周波数変調レーダ装置 図000004
  • 特許6296483-周波数変調レーダ装置 図000005
  • 特許6296483-周波数変調レーダ装置 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6296483
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】周波数変調レーダ装置
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/36 20060101AFI20180312BHJP
   G01S 13/34 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   G01S7/36
   G01S13/34
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-221915(P2013-221915)
(22)【出願日】2013年10月25日
(65)【公開番号】特開2015-83931(P2015-83931A)
(43)【公開日】2015年4月30日
【審査請求日】2016年10月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004330
【氏名又は名称】日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】助川 孝志
(72)【発明者】
【氏名】佐野 友哉
【審査官】 請園 信博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−247892(JP,A)
【文献】 特開平07−209413(JP,A)
【文献】 特開平11−064501(JP,A)
【文献】 特開2007−263915(JP,A)
【文献】 特開2002−168947(JP,A)
【文献】 特開2009−121826(JP,A)
【文献】 特開2007−232383(JP,A)
【文献】 特開2011−033003(JP,A)
【文献】 実開平06−081146(JP,U)
【文献】 米国特許第04509049(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00 − 7/42
13/00 − 13/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数変調された送信波と目標から反射された反射波の間のビート周波数を一定にする前記送信波の周波数の変調速度に基づいて、前記目標及び自装置の間の距離を測定するにあたり、前記送信波と前記反射波に対する妨害波の間のビート周波数が、前記送信波と前記反射波の間のビート周波数の測定帯域の範囲内に、前記送信波の周波数の変調速度に対するフィードバック制御のループ時定数より短い時間しか滞留しないように、前記送信波の周波数の変調速度と、前記送信波と前記反射波の間のビート周波数の測定帯域の帯域幅と、前記送信波の周波数の変調速度に対するフィードバック制御のループ時定数と、のうち少なくともいずれか一つのパラメータを制御する目標距離測定部、
を備えることを特徴とする周波数変調レーダ装置。
【請求項2】
前記目標距離測定部が前記目標及び自装置の間の距離を測定する期間と異なる期間中に、周波数変調されたローカル信号と前記妨波の間のビート周波数に基づいて、前記ローカル信号の周波数の変調幅の範囲内に周波数を有する前記妨害波を検出する妨害波検出部、
さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の周波数変調レーダ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周波数変調された送信波と、目標から反射された反射波と、の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する周波数変調レーダ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周波数変調レーダ装置は、周波数変調された送信波と、目標から反射された反射波と、の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定するものであり、パルスレーダ装置と比較して、連続波を使用することから低電力消費を実現することができ、ナノ秒パルスを増幅するような高周波部品を省略することができる。
【0003】
周波数変調レーダ方式として、通常のFM/CW(Frequency Modulated/Continuous Wave)方式と、FM/CWサーボスロープ方式と、があげられる。通常のFM/CW方式では、送信波の周波数の変調速度を一定にして、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する。FM/CWサーボスロープ方式では、送信波と反射波の間のビート周波数を一定にする、送信波の周波数の変調速度に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−043138号公報
【特許文献2】特開2004−347362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、反射波に妨害波が混入することがある。特許文献1、2では、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定している間に、送信波と妨害波の間のビート信号を除去し、送信波と反射波の間のビート信号を抽出する。しかし、送信波と妨害波の間のビート信号及び送信波と反射波の間のビート信号を区別することは、困難である。そこで、送信波の送出を停止してローカル信号の送出のみ行なう状態で、目標及び自装置の間の距離を計算している間に、ローカル信号と妨害波の間のビート周波数に基づいて、妨害波を検出することが考えられる。
【0006】
従来技術の妨害波の検出方法を図1に示す。図1の説明では、FM/CWサーボスロープ方式を適用しているが、通常のFM/CW方式を適用してもよい。
【0007】
期間T1では、下限周波数fから上限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させる。そして、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数fを一定にする、送信波WTの周波数の変調速度に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する。
【0008】
期間T2では、下限周波数fにおいて、ローカル信号SLを送出する。そして、目標及び自装置の間の距離を計算し、次回の期間T1に備える。ここで、期間T1及び期間T2のいずれに関わらず、妨害周波数fを有する妨害波WPが存在している。そこで、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数に基づいて、妨害波WPを検出する。
【0009】
ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数は、f−fである。一方で、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域は、fを中心として±10kHz程度である。そして、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域は、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域とほぼ同様であり、fを中心として±10kHz程度である。よって、妨害周波数fが上限周波数fと下限周波数fの間に存在していても、妨害波WPを幅広い周波数領域で検出することができなかった。
【0010】
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する周波数変調レーダ装置において、反射波に対する妨害波を幅広い周波数領域で検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、第一の期間中に、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定しつつも、第一の期間と異なる第二の期間中に、ローカル信号と妨害波の間のビート周波数に基づいて、ローカル信号の周波数の変調幅の範囲内に周波数を有する妨害波を検出することとした。
【0012】
具体的には、本発明は、第一の期間中に、周波数変調された送信波と、目標から反射された反射波と、の間のビート周波数に基づいて、前記目標及び自装置の間の距離を測定する目標距離測定部と、前記第一の期間と異なる第二の期間中に、周波数変調されたローカル信号と、前記反射波に対する妨害波と、の間のビート周波数に基づいて、前記ローカル信号の周波数の変調幅の範囲内に周波数を有する前記妨害波を検出する妨害波検出部と、を備えることを特徴とする周波数変調レーダ装置である。
【0013】
この構成によれば、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する周波数変調レーダ装置において、ローカル信号の周波数の変調幅の範囲内の幅広い周波数領域で、反射波に対する妨害波を検出することができる。
【0014】
また、本発明は、前記目標距離測定部は、前記送信波と前記反射波の間のビート周波数を一定にする前記送信波の周波数の変調速度に基づいて、前記目標及び自装置の間の距離を測定することを特徴とする周波数変調レーダ装置である。
【0015】
この構成によれば、FM/CWサーボスロープ方式を適用することにより、送信波と反射波の間のビート周波数の測定帯域の帯域幅を狭くしたときには、送信波と妨害波の間のビート周波数が、送信波と反射波の間のビート周波数の測定帯域の範囲内に、長い時間滞留することを防止することができ、妨害波の悪影響を除去することができる。
【0016】
また、本発明は、前記目標距離測定部は、前記送信波と前記妨害波の間のビート周波数が、前記送信波と前記反射波の間のビート周波数の測定帯域の範囲内に、前記送信波の周波数の変調速度に対するフィードバック制御のループ時定数より短い時間しか滞留しないように、前記送信波の周波数の変調速度と、前記送信波と前記反射波の間のビート周波数の測定帯域の帯域幅と、前記送信波の周波数の変調速度に対するフィードバック制御のループ時定数と、のうち少なくともいずれか一つのパラメータを制御することを特徴とする周波数変調レーダ装置である。
【0017】
この構成によれば、FM/CWサーボスロープ方式を適用することにより、送信波と反射波の間のビート周波数の測定帯域の帯域幅を狭くするにあたり、送信波と妨害波の間のビート周波数が、送信波と反射波の間のビート周波数の測定帯域の範囲内に、長い時間滞留することをより防止することができ、妨害波の悪影響をより除去することができる。
【発明の効果】
【0018】
このように、本発明は、送信波と反射波の間のビート周波数に基づいて、目標及び自装置の間の距離を測定する周波数変調レーダ装置において、反射波に対する妨害波を幅広い周波数領域で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来技術の妨害波の検出方法を示す図である。
図2】本発明の周波数変調レーダ装置の構成を示す図である。
図3】本発明の妨害波の検出方法を示す図である。
図4】本発明の妨害波の悪影響の除去方法を示す図である。
図5】本発明の送信波及びローカル信号の波形パターンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0021】
本発明の周波数変調レーダ装置の構成を図2に示す。周波数変調レーダ装置Rは、目標距離測定部1、妨害波検出部2、周波数変調部3、高周波発振部4、方向性結合部5、スイッチング部6、送信アンテナ7、受信アンテナ8、周波数ミキサ部9、スイッチング部10から構成され、目標T及び自装置Rの間の距離を測定する。
【0022】
目標距離測定部1は、期間T1中に、周波数変調された送信波WTと、目標Tから反射された反射波WRと、の間のビート周波数に基づいて、目標T及び自装置Rの間の距離を測定する。妨害波検出部2は、期間T1と異なる期間T2中に、周波数変調されたローカル信号SLと、反射波WRに対する妨害波WPと、の間のビート周波数に基づいて、ローカル信号SLの周波数の変調幅の範囲内に周波数を有する妨害波WPを検出する。
【0023】
まず、期間T1について、説明する。周波数変調部3は、送信波WTの周波数を高周波発振部4に指示する。高周波発振部4は、送信波WTを方向性結合部5に出力する。方向性結合部5は、スイッチング部6がオンとなっているため、送信波WTを送信アンテナ7に出力するとともに、送信波WTの一部であるローカル信号SLを周波数ミキサ部9に出力する。送信アンテナ7は、送信波WTを目標Tへと送信する。
【0024】
受信アンテナ8は、反射波WRを目標Tから受信する。周波数ミキサ部9は、スイッチング部10が目標距離測定部1側にオンとなっているため、送信波WTの一部であるローカル信号SLと反射波WRの間のビート周波数を、目標距離測定部1に通知する。目標距離測定部1の処理は、上述の通りであるが、図3及び図4を用いて詳述する。
【0025】
次に、期間T2について、説明する。周波数変調部3は、ローカル信号SLの周波数を高周波発振部4に指示する。高周波発振部4は、ローカル信号SLを方向性結合部5に出力する。方向性結合部5は、スイッチング部6がオフとなっているため、ローカル信号SLを送信アンテナ7に出力することなく、ローカル信号SLを周波数ミキサ部9に出力する。送信アンテナ7は、ローカル信号SLを目標Tへと送信しない。
【0026】
受信アンテナ8は、妨害波WPを図2に不図示の妨害装置から受信する。周波数ミキサ部9は、スイッチング部10が妨害波検出部2側にオンとなっているため、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数を、妨害波検出部2に通知する。妨害波検出部2の処理は、上述の通りであるが、図3及び図4を用いて詳述する。
【0027】
本発明の妨害波の検出方法を図3に示す。図3の説明では、FM/CWサーボスロープ方式を適用しているが、通常のFM/CW方式を適用してもよい。
【0028】
期間T1では、下限周波数fから上限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させる。そして、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数fを一定にする、送信波WTの周波数の変調速度に基づいて、目標T及び自装置Rの間の距離を測定する。
【0029】
期間T2では、上限周波数fから下限周波数fへと、ローカル信号SLを周波数変調させる。そして、目標T及び自装置Rの間の距離を計算し、次回の期間T1に備える。ここで、期間T1及び期間T2のいずれに関わらず、妨害周波数fを有する妨害波WPが存在している。そこで、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数に基づいて、妨害波WPを検出する。ここで、ローカル信号SLが有する周波数は、時間変化するため、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数も、時間変化している。
【0030】
本発明の図3においても、従来技術の図1と同様に、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域は、fを中心として±10kHz程度であり、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域は、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域とほぼ同様であり、fを中心として±10kHz程度である。
【0031】
期間T2の最初において、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数は、f−fであり、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域の範囲内に入らない。ローカル信号SLと妨害波WPの周波数が等しくなる時刻TCにおいて、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数は、0であり、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域の範囲内に入らない。期間T2の最後において、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数は、f−fであり、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域の範囲内に入らない。
【0032】
時刻TCの直前及び直後において、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数は、fとなるときがあり、ローカル信号SLと妨害波WPの間のビート周波数の検出帯域の範囲内に入るときがある。このように、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数に基づいて、目標T及び自装置Rの間の距離を測定する周波数変調レーダ装置Rにおいて、ローカル信号SLの周波数の変調幅の範囲内の幅広い周波数領域(f〜f)で、反射波WRに対する妨害波WPを検出することができる。
【0033】
本発明の妨害波の悪影響の除去方法を図4に示す。図4の説明では、FM/CWサーボスロープ方式を適用するが、通常のFM/CW方式を適用しない。
【0034】
図4では、期間T1及び期間T2のいずれに関わらず、妨害周波数fP1〜3を有する妨害波WPが存在している。妨害周波数fP1〜3は、互いに近接している。送信波WTと妨害波WPの間のビート周波数の存在帯域の帯域幅をW、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域の帯域幅をW、送信波WTの周波数の変調速度をV=(f−f)/T1とする。送信波WTと妨害波WPの間のビート周波数が、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域の範囲内に滞留する時間は、(W+W)/Vである。
【0035】
(W+W)/Vが、送信波WTの周波数の変調速度Vに対するフィードバック制御のループ時定数Tより長いときには、妨害波WTの悪影響が、目標T及び自装置Rの間の距離の測定に現われる。妨害波WTの悪影響が、目標T及び自装置Rの間の距離の測定に現われないようにするためには、(W+W)/Vが、送信波WTの周波数の変調速度Vに対するフィードバック制御のループ時定数Tより長くならないようにすればよい。
【0036】
例えば、目標距離測定部1は、送信波WTの周波数の変調速度Vを速くすることと、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域の帯域幅Wを狭くすることと、送信波WTの周波数の変調速度Vに対するフィードバック制御のループ時定数Tを長くすることと、のうち少なくともいずれか一つの処理を実行すればよい。
【0037】
FM/CWサーボスロープ方式を適用することにより、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域の帯域幅を狭くするにあたり、送信波WTと妨害波WPの間のビート周波数が、送信波WTと反射波WRの間のビート周波数の測定帯域の範囲内に、長い時間滞留することを防止することができ、妨害波の悪影響を除去することができる。
【0038】
本発明の送信波及びローカル信号の波形パターンを図5に示す。図5の説明では、FM/CWサーボスロープ方式を適用しているが、通常のFM/CW方式を適用してもよい。
【0039】
波形パターン(1)においては、期間T1では、下限周波数fから上限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させ、期間T2では、上限周波数fから下限周波数fへと、ローカル信号SLを周波数変調させる。波形パターン(2)においては、期間T1では、下限周波数fから上限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させ、期間T2では、下限周波数fから上限周波数fへと、ローカル信号SLを周波数変調させる。
【0040】
波形パターン(3)においては、期間T1では、上限周波数fから下限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させ、期間T2では、下限周波数fから上限周波数fへと、ローカル信号SLを周波数変調させる。波形パターン(4)においては、期間T1では、上限周波数fから下限周波数fへと、送信波WTを周波数変調させ、期間T2では、上限周波数fから下限周波数fへと、ローカル信号SLを周波数変調させる。
【0041】
送信波WT及びローカル信号SLについて、上限周波数fは、必ずしも一致していなくてもよく、下限周波数fも、必ずしも一致していなくてもよい。要は、期間T2において、ローカル信号SLを幅広い周波数領域で周波数変調させればよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の周波数変調レーダ装置は、航空機に搭載され対地高度を測定するセンサや、一般的に目標及び自装置の間の距離を測定するセンサとして、適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
R:周波数変調レーダ装置
T:目標
1:目標距離測定部
2:妨害波検出部
3:周波数変調部
4:高周波発振部
5:方向性結合部
6:スイッチング部
7:送信アンテナ
8:受信アンテナ
9:周波数ミキサ部
10:スイッチング部
WT:送信波
WR:反射波
WP:妨害波
SL:ローカル信号
図1
図2
図3
図4
図5