特許第6296680号(P6296680)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6296680
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20180312BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 351
   G09F9/00 312
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-280329(P2012-280329)
(22)【出願日】2012年12月21日
(65)【公開番号】特開2013-134502(P2013-134502A)
(43)【公開日】2013年7月8日
【審査請求日】2015年12月21日
(31)【優先権主張番号】61/579,273
(32)【優先日】2011年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2012-0146352
(32)【優先日】2012年12月14日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 敏 熙
(72)【発明者】
【氏名】金 聖 基
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲ひょん▼ 鐡
(72)【発明者】
【氏名】エダヒロ ナオヤ
(72)【発明者】
【氏名】ノア マーフィ−レインハーツ
(72)【発明者】
【氏名】アンジー タデオ
(72)【発明者】
【氏名】イヴス ベハー
(72)【発明者】
【氏名】ヨシュア ツリー モレンステイン
【審査官】 村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 独国実用新案第202009014369(DE,U1)
【文献】 特開2006−308915(JP,A)
【文献】 実開平06−048283(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0121098(US,A1)
【文献】 特開平11−160686(JP,A)
【文献】 特開2003−339514(JP,A)
【文献】 特開平11−259011(JP,A)
【文献】 特開2006−091712(JP,A)
【文献】 特開2008−158307(JP,A)
【文献】 特開2004−133160(JP,A)
【文献】 特開2006−033786(JP,A)
【文献】 特開2008−014472(JP,A)
【文献】 特開2008−026534(JP,A)
【文献】 特開2010−146002(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0296234(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置であって、
ディスプレイユニットと、
前記ディスプレイユニットを支持する支持台と、
柔軟性シートで形成され、前記ディスプレイユニットの後面と前記支持台を覆うカバーと、
を含み、
前記カバーは、前記支持台と離隔した状態で前記支持台を覆い、かつ、前記ディスプレイユニットの後面を覆う後面カバー部と、前記後面カバー部から一体に延び、内部に前記支持台が配置されるようにリング状の断面を有する支持台カバー部と、を含み、
前記カバーは、さらに、前記後面カバー部の外郭側に配置され、前記後面カバー部の外郭側を補強する補強部材を含み、
前記補強部材は、ディスプレイユニットのリヤケースの係止リブに連結可能であり、
前記補強部材は、前記係止リブが係合可能な係止ホールを含む、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
ディスプレイ装置であって、
ディスプレイユニットと、
前記ディスプレイユニットを支持する支持台と、
柔軟性シートで形成され、前記ディスプレイユニットの後面と前記支持台を覆うカバーと、
を含み、
前記カバーは、前記支持台と離隔した状態で前記支持台を覆い、かつ、前記ディスプレイユニットの後面を覆う後面カバー部と、前記後面カバー部から一体に延び、内部に前記支持台が配置されるようにリング状の断面を有する支持台カバー部と、を含み、
前記カバーは、さらに、
水平面上に載置可能であり、前記支持台の下端が連結される受け台と、
前記受け台に回転可能に設置される回転部材と、
を含む、
ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記カバーは、伸縮性材質を含む、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記カバーは、ファブリックを含む、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記支持台カバー部は、その内面が前記支持台と離隔する、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記支持台は、前方上側に向かって傾斜するように延び、前記支持台カバー部は、前記後面カバー部から前記支持台の後方下側に向かって延びる、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ディスプレイユニットは、前記支持台の上端に、水平軸の周りに前後方向に回転可能に設置される、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
水平面に載置可能であり、前記支持台の下端が連結される受け台をさらに含み、
前記支持台の下端は、前記受け台に、水平軸の周りに前後方向に回転可能に設置される、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
水平面に載置可能であり、前記支持台の下端が連結される受け台をさらに含み、
前記支持台の下端は、前記受け台に、垂直軸の周りに左右方向に回転可能に設置される、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記支持台は、中空のシリンダと、前記中空のシリンダに移動可能に設置されるプランジャーとを含む、請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記カバーは、前記支持台カバー部の下端に配置されるリング状のワイヤを含み、
前記回転部材は、前記ワイヤが安着される安着溝を含む、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記安着溝は、円環状を含む、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、画面が表示されるディスプレイユニットを備えたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイ装置は、画像が表示されるディスプレイユニットを含む装置であって、このようなディスプレイ装置にはテレビやモニタが含まれる。
【0003】
このようなディスプレイ装置は、通常、画面が表示されるディスプレイユニットと、机の上面などのような水平面上に載置されてディスプレイユニットを支持するスタンドとを含む。
【0004】
このようなディスプレイ装置は、各構成員間の協業が容易になされ得るように構成されている開放型事務空間において使用することができるが、開放型事務空間において、ディスプレイ装置は前方側だけでなく後方側も人々に容易に露出される。
【0005】
したがって、最近にはディスプレイ装置の設計において、ディスプレイ装置の後方側の外観の重要性が増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例の一側面は、より容易にディスプレイ装置の後方側の外観を向上させることができるディスプレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施例によれば、ディスプレイ装置は、ディスプレイユニット、支持台及びカバーを含む。ディスプレイユニットは画像を表示し、支持台はディスプレイユニットを支持することができる。カバーは、柔軟性シートで形成され、前記支持台と前記ディスプレイユニットの後面を覆うことができる。カバーは、前記支持台から離隔した状態で前記支持台を覆うことができる。
【0008】
また、前記カバーは、伸縮性材質で形成されるとよい。また、前記カバーは、ファブリックで形成されるとよい。
【0009】
また、前記カバーは、後面カバー部と支持台カバー部を含む。前記後面カバー部は、前記ディスプレイユニットの後面を覆うことができる。前記支持台カバー部は、内部に前記支持台が配置されるようにリング状の断面を有し、前記後面カバー部から一体に延びることができる。
【0010】
また、前記支持台カバー部は、その内面が前記支持台と離隔することができる。
【0011】
また、前記支持台は、前方上側に向かって傾斜するように延び、前記支持台カバー部は、前記後面カバー部から後方下側に向かって傾斜するように延びることができる。
【0012】
また、前記ディスプレイユニットは、前記支持台の上端に、水平軸の周りに前後方向に回転可能に設置されたり、連結されるとよい。
【0013】
前記ディスプレイ装置は、受け台をさらに含むことができる。また、前記支持台の下端は、前記受け台に、水平軸の周りに前後方向に回転可能に設置されるとよい。
【0014】
また、前記支持台の下端は、前記受け台に、垂直軸の周りに左右方向に回転可能に設置されるとよい。
【0015】
また、前記支持台は、中空のシリンダと、前記シリンダに移動可能に設置されるプランジャーとを含むことができる。
【0016】
また、前記ディスプレイユニットは、前記ディスプレイユニットの後面を形成するリヤケースを含むことができる。前記カバーは、前記後面カバー部の外郭側に配置され、前記後面カバー部の外郭側を補強する補強部材を含むことができる。前記リヤケースは、その外郭側に設けられて、前記補強部材が係合したり、連結されたりすることができる係止リブを含むことができる。前記補強部材は、前記係止リブが係合することができる係止ホールを含むことができる。
【0017】
また、前記ディスプレイ装置は、受け台と回転部材をさらに含むことができる。前記受け台は、水平面に載置されて、前記支持台の下端が連結され得る。回転部材は、前記受け台に回転可能に設置されるとよい。前記カバーは、前記支持台カバー部の下端に配置されるリング状のワイヤを含み、前記回転部材は、前記ワイヤが安着される安着溝を含むことができる。
【0018】
また、前記安着溝は、円環状に形成されるとよい。
【0019】
実施例によれば、ディスプレイ装置は、ディスプレイユニット、支持台及びカバーを含む。ディスプレイユニットは画像を表示することができる。前記受け台は、水平面上に載置されるとよい。前記支持台は、上下に延びて、下端は前記受け台に連結され、上端は前記ディスプレイユニットに連結されるとよい。前記カバーは、柔軟性シートで形成され、前記ディスプレイユニットの後面及び前記支持台を覆うことができる。
【発明の効果】
【0020】
上述したように、ディスプレイユニットの後面は、カバーにより覆われるようになっているので、カバーを通じてディスプレイユニットの後方側の外観を容易に変更及び向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施例に係るディスプレイ装置の斜視図である。
図2】実施例に係るディスプレイ装置の背面斜視図である。
図3】実施例に係るディスプレイ装置の分解斜視図である。
図4図1のA−A線に沿う断面図である。
図5図1のB−B線に沿う断面図である。
図6】実施例に係るディスプレイ装置において、ディスプレイユニットの前後方向の回転を示す側面図である。
図7】実施例に係るディスプレイ装置において、ディスプレイユニットの昇降動作を示す側面図である。
図8】実施例に係るディスプレイ装置において、ディスプレイユニットの左右方向の回転を示す平面図である。
図9】実施例に係るディスプレイ装置において、支持台カバー部と回転部材との結合を示す分解斜視図である。
図10】実施例に係るディスプレイ装置において、後面カバー部とリヤケースとの結合を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、実施例に係るディスプレイ装置を図面を参照して説明する。
【0023】
図1及び図2に示すように、ディスプレイ装置1は、画像が表示されるディスプレイユニット10と、机の上面などの水平面に載置されて、ディスプレイユニット10を支持するスタンド20と、ディスプレイユニット10の後面及び後述する支持台22を覆うカバー30と、を含む。
【0024】
ディスプレイユニット10は、図3に示すように、ディスプレイユニット10の外郭を形成するメインフレーム11と、メインフレーム11の内側に配置され、画像が表示されるディスプレイパネル12と、透明材質で形成され、ディスプレイパネル12の前面を覆うガラスパネル13と、ガラスパネル13が固定されるガラスブラケット14と、ディスプレイパネル12の後方側に配置され、ディスプレイパネル12の後方側を覆うリヤケース15と、ディスプレイパネル12が固定され、ガラスブラケット14及びリヤケース15が結合される結合フレーム16と、を含む。
【0025】
メインフレーム11は、軽く且つ強度が大きいアルミニウムのような材質で形成されて、ディスプレイユニット10の外郭を形成する。
【0026】
ガラスブラケット14は、ガラスパネル13の外郭側と対応するように四角リング状に形成されて、ガラスパネル13の後面の外郭側に付着される。
【0027】
ガラスブラケット14は、図4及び図5に示すように、結合フレーム16との結合のために、その後面から後方側に突出した複数の係止フック14aを含む。
【0028】
リヤケース15は、結合フレーム16との結合のために、その外郭から前方側に突出した複数の結合部15aを含み、複数の結合部15aには結合溝15bがそれぞれ凹状に形成される。
【0029】
結合フレーム16は、メインフレーム11の内面及びディスプレイパネル12の外面と対応する四角リング状に形成されて、メインフレーム11の内側に固定され、結合フレーム16の内側にはディスプレイパネル12が設置される。
【0030】
結合フレーム16は、係止フック14aと対応する位置に設けられ、係止フック14aが係合する複数の係止段部16aと、結合溝15bと対応する位置に設けられ、結合溝15bに挿入されて係合する結合突起16bとを含み、ガラスブラケット14が結合フレーム16の前方側に結合され、リヤケース15が結合フレーム16の後方側に結合される。
【0031】
スタンド20は、図3に示すように、ディスプレイ装置1が載せられる机の上面のような水平面に支持される受け台21と、上下に延びて、上端はディスプレイパネル12の後方側に連結され、下端は受け台21に連結される支持台22と、を含む。実施例において支持台22は、前方上側に向かって傾斜するように延びている。
【0032】
実施例においてディスプレイユニット10は、支持台22を通じて、水平軸に沿って前後方向に回転し、昇降移動し、そして、垂直軸に沿って左右に回転できるようになっている。
【0033】
ディスプレイユニット10が前後に回転できるように、ディスプレイユニット10は、図6に示すように、支持台22の上端に前後方向に回転可能に設置される。したがって、ディスプレイユニット10は前後方向に回転することができる。
【0034】
また、支持台22は、図7に示すようにディスプレイユニット10が昇降できるように、その長さが伸縮可能である。そのために、支持台22は、円筒状に形成されたシリンダ22aと、シリンダ22aに移動可能に設置されたプランジャー22bとを含む。シリンダ22aは、その下端が受け台21に設置され、プランジャー22bは、開放されたシリンダ22aの上端を通じてシリンダ22aに移動可能に設置され、上端がディスプレイユニット10の後方側に連結される。したがって、プランジャー22bの移動により支持台22の全長さが伸縮し、支持台22の長さの変更によりディスプレイユニット10が上下に移動する。実施例において支持台22は、前方上側に向かって傾斜するように配置されているので、ディスプレイユニット10は、支持台22と対応する角度で傾斜して昇降する。
【0035】
ディスプレイユニット10が左右に回転可能なようにするために、支持台22は、図8に示すように、受け台21に回転可能に設置される。そのために、受け台21は、図9に示すように、円形の回転部材23と、受け台21に固定され、回転部材23を回転可能に支持する回転ガイド24とを含み、上述した支持台22の下端は、回転部材23に固定設置される。実施例において回転ガイド24は、その内周面に凹状に設けられ、円周方向に延びるガイド溝24aを含み、回転部材23は、その外周面に凸状に設けられ、円周方向に延びてガイド溝24a内に移動可能に収容されるガイド突起23aを含む。実施例において回転ガイド24は、それぞれ半円状に形成された二つの分割ガイド24F,24Sからなり、二つの分割ガイド24F,24Sは、互いに結合して、二つの分割ガイド24F,24Sの間に回転部材23が回転可能な状態で設置される。
【0036】
カバー30は、その形状を容易に変形できる柔軟性シートで形成される。実施例においてカバー30は、ファブリック材質からなる。カバー30は、図2に示すように、ディスプレイユニット10の後面を覆う後面カバー部31と、後面カバー部31から一体に延びて、支持台22の外側を覆う支持台カバー部32とを含む。したがって、カバー30によりディスプレイユニット10の後方側及び支持台22が覆われる。
【0037】
カバー30は、上述したように、ファブリックからなり、ファブリックは、染色やプリンティングなどを通じて多様な色相だけでなく、複雑なパターンも容易に適用することができる。したがって、カバー30を通じてディスプレイ装置1の後方側のデザインを容易に向上させることができる。
【0038】
実施例においてカバー30は、ディスプレイユニット10と対応するように四角形状に形成され、ディスプレイユニット10の後方側に設置され、ディスプレイユニット10の後方側を覆う後面カバー部31と、後面カバー部31から一体に延び、支持台22と対応するように後方下側に向かって傾斜するように延びて支持台22の外側を覆う支持台カバー部32と、を含む。
【0039】
カバー30をディスプレイ装置1に設置するために、後面カバー部31の外郭側には、図10に示すように、後面カバー部31の外郭側を補強する補強部材33が設置され、支持台カバー部32の下端には、図9に示すように、リング状にベンディングされたワイヤ34が設置される。補強部材33は、後面カバー部31の外郭を支持できるようにカバー30に比べて大きい強度を有する材質で形成され、ディスプレイユニット10への取り付けが容易になされるように柔軟性を有する材質で形成される。実施例では、ディスプレイユニット10の4つの面と対応するように4つの補強部材33を備える。
【0040】
補強部材33は、リヤケース15に設置される。そのために、リヤケース15は、その外郭側に設けられて、補強部材33に係合する複数の係止リブ15cを含み、補強部材33は、係止リブ15cに係合する係止ホール33aを含む。また、補強部材33には、上述した結合部15aが貫通して結合突起16bと結合できるようにする貫通孔33bが設けられる。
【0041】
支持台カバー部32の下端は、ワイヤ34を通じて回転部材23に設置される。ワイヤ34の設置のために、回転部材23の上面の外郭側には円環状の安着溝23bが設けられ、安着溝23b内にワイヤ34と共に支持台カバー部32の下端が安着される。実施例において安着溝23bは、回転部材23と対応するように円環状に形成されているので、支持台カバー部32の下端も安着溝23bの形状と対応する形状に変更される。したがって、支持台カバー部32は、略円環状に変形された状態になる。
【0042】
また、安着溝23bは、支持台22に比べて大きい直径を有するように形成されて、支持台カバー部32が支持台22と離隔した状態となるようにする。これは、支持台カバー部32が安着溝23bと対応する形状に変形するようにするためである。
【0043】
上述したように、後面カバー部31の外郭側をリヤケース15に設置し、支持台カバー部32の下端を回転部材23に設置すると、ディスプレイユニット10の回転及び昇降時に、カバー30がディスプレイユニット10の回転及び昇降を妨げることがある。したがって、カバー30は、ディスプレイユニット10の回転及び昇降により変形できるように、伸縮可能な材質で形成する。すなわち、カバー30は、伸縮性ファブリックからなる。
【0044】
実施例においてカバー30は、ディスプレイユニット10の後方側及び支持台22を覆うようになっているが、これに限定されず、ディスプレイユニット10の後方側のみを覆うように形成することも可能である。
【0045】
実施例においてカバー30は、伸縮性ファブリックからなっているが、これに限定されず、ゴムなどのように弾性変形し、伸縮可能な多様な材質をシート状に加工してカバーを作製することも可能である。
【0046】
実施例においてディスプレイユニット10は、リヤケース15を含むが、これに限定されず、リヤケース15に対応する構成なしに、ディスプレイパネル12の後方側が柔軟性材質のカバー30により遮られるようにすることも可能である。ただし、このような場合、カバー30は、安全のために、防災処理されたファブリックを使用することが望ましい。
【0047】
実施例においてディスプレイユニット10は、前後回転、左右回転及び昇降できるようになっているが、これは一実施例に過ぎず、前後回転、左右回転及び昇降のいずれか一つまたは二つを選択的に行うようにすることも可能である。
【0048】
また、実施例において支持台22は、下端がスタンド20に固定設置されるが、これに限定されず、支持台22の下端がスタンドに前後方向に回転可能に設置されるようにすることも可能である。
【0049】
また、実施例においてディスプレイユニット1は、受け台21と支持台22を通じて机などの上面に載置されるようになっているが、これに限定されず、受け台に対応する構成なしに、支持台を通じてディスプレイ装置が壁に取り付けられるようにすることも可能である。
【0050】
また、実施例において安着溝23bは、円環状に形成されて、支持台カバー部32が円環状を有するようになるが、これに限定されず、安着溝23bの形状を変更して、支持台カバー部32が多様な形状に形成されるようにすることも可能である。
【0051】
実施例は、上記に記載した実施例に限定されるものではなく、実施例の思想を逸脱しない範囲内で多様に修正及び変形が可能であるということは、この技術の分野における通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、修正例または変形例は特許請求の範囲に属するものと解さねばならない。
【符号の説明】
【0052】
1 ディスプレイ装置
10 ディスプレイユニット
11 メインフレーム
12 ディスプレイパネル
20 スタンド
21 受け台
22 支持台
23 回転部材
30 カバー
31 後面カバー部
32 支持台カバー部
33 補強部材
34 ワイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10