特許第6296773号(P6296773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6296773綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部用の巻取り装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6296773
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部用の巻取り装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 54/02 20060101AFI20180312BHJP
   B65H 54/52 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   B65H54/02 Z
   B65H54/52 Z
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-253913(P2013-253913)
(22)【出願日】2013年12月9日
(65)【公開番号】特開2014-114166(P2014-114166A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2016年10月20日
(31)【優先権主張番号】10 2012 023 975.0
(32)【優先日】2012年12月7日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513209338
【氏名又は名称】ザウラー ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Saurer Germany GmbH & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】デニス バウアー
(72)【発明者】
【氏名】ヘルムート コーレン
(72)【発明者】
【氏名】カール コルツェ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー マルクス
【審査官】 西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−144323(JP,A)
【文献】 特開平09−086793(JP,A)
【文献】 特開2003−261265(JP,A)
【文献】 特開2006−256866(JP,A)
【文献】 特開2002−370868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 54/00 − 54/553
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部(2)用の巻取り装置(4)であって、巻管取付けプレート(15)間で綾巻きパッケージ(5)の巻管を保持するためのパッケージフレーム(8)と、該パッケージフレーム(8)に組み込まれていて、前記巻管取付けプレート(15)のうちの一方に接続された、回転数調整可能な駆動装置(19)と、別個の駆動装置(14)を有する糸綾振り装置(10)と、設定通りに制御可能で、個別モータにより駆動されるパッケージフレーム位置決め装置(38)とが設けられている、巻取り装置(4)において、
前記パッケージフレーム位置決め装置(38)は、前記パッケージフレーム(8)に保持された綾巻きパッケージ(5)を、巻取り過程中に、前記糸綾振り装置(10)から間隔を開けて、所定の離間位置に保持するようになっており、前記綾巻きパッケージ(5)のパッケージ形成過程中に、該綾巻きパッケージ(5)の表面(39)と、前記糸綾振り装置(10)との間の所定の間隔(a)が、一定に保持されることを特徴とする、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部(2)用の巻取り装置。
【請求項2】
前記糸綾振り装置(10)の糸ガイド(13,13A,13B)と、回転可能な前記綾巻きパッケージ(5)の表面(39)との間に、糸ガイド輪郭部材(34)が配置されており、前記表面(39)に対する前記糸ガイド輪郭部材(34)の内法の間隔により、前記間隔(a)が形成される、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項3】
前記糸ガイド輪郭部材(34)は、前記糸綾振り装置(10)の前記駆動装置(14)のケーシング(49)に取り付けられていて、凸状の糸ガイド面(42)を有している、請求項2記載の巻取り装置。
【請求項4】
前記糸綾振り装置(10)は、前記綾巻きパッケージ(5)のパッケージ形成過程の開始時に、綾振り可能な前記糸ガイド(13)の平面(43)と、パッケージフレームアーム(9)の平面(44)との間に、+10°〜−10°の値の角度(α)が生ぜしめられるように配置されている、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項5】
前記糸綾振り装置(10)は、前記綾巻きパッケージ(5)のパッケージ形成過程の開始時に、綾振り可能な前記糸ガイド(13)の平面(43)が、パッケージフレームアーム(9)の平面(44)に対して平行に延びるように配置されている、請求項4記載の巻取り装置。
【請求項6】
前記パッケージフレーム位置決め装置(38)は、作業部(2)の作業部ケーシング(45)に組み込まれていて、制御可能なステップモータ(46)により駆動可能な減速伝動装置(50)を有している、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項7】
前記巻取り装置(4)の領域内で、前記糸ガイド(13,13A,13B)から間隔を開けて押圧ローラ(47)が配置されており、該押圧ローラ(47)はパッケージ形成過程中に、離間式の前記綾巻きパッケージ(5)に所定の押当て力(K)を加える、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項8】
前記押圧ローラ(47)は、前記綾巻きパッケージ(5)の、前記糸綾振り装置(10)とは反対の側に配置されている、請求項7記載の巻取り装置。
【請求項9】
前記押圧ローラ(47)は、該押圧ローラ(47)の回転速度を検出するセンサ装置(48)を有している、請求項7記載の巻取り装置。
【請求項10】
前記糸綾振り装置(10)の糸ガイドは、フィンガ糸ガイド(13)として形成されている、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項11】
前記糸綾振り装置(10)の糸ガイドは、フレキシブルな有限の駆動手段(51)により往復駆動可能な糸ガイド(13A)として形成されている、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項12】
前記糸綾振り装置(10)の糸ガイドは、駆動可能なエンドレスベルト(52)に接続された糸ガイド(13B)として形成されている、請求項1記載の巻取り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部用の巻取り装置であって、巻管取付けプレート間で綾巻きパッケージの巻管を保持するためのパッケージフレームと、該パッケージフレームに組み込まれていて、前記巻管取付けプレートのうちの一方に接続された、回転数調整可能な駆動装置と、別個の駆動装置を有する糸綾振り装置とが設けられている巻取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
綾巻きパッケージの製造に使用される繊維機械の巻取り装置は、公知のように少なくとも2つの基本条件を満たす必要がある。一方では、このような巻取り装置は、巻管若しくは綾巻きパッケージを回転させる、つまり糸が巻き取られるように回転させることを可能にする装置を有していなければならず、他方では、巻取り中に糸を絶えず綾振りする、つまり巻取りパッケージのパッケージ側面の間で糸を絶えず綾振りすることを可能にする装置が設けられていなければならない。
【0003】
このように形成された巻取り装置は、繊維機械製造の分野では以前から種々様々な構成で知られていて、多数の特許文献で比較的詳しく説明されている。
【0004】
自動綾巻きワインダとの関連において、例えば巻管又は綾巻きパッケージがいわゆる溝付きドラムによって摩擦接続式に駆動される巻取り装置が以前から知られている。例えば特許文献1に記載されたこのような巻取り装置の場合、パッケージフレームに回転可能に保持された綾巻きパッケージは、その表面が、駆動可能な溝付きドラムに載置されていて、巻取り運転中、この溝付きドラムにより摩擦接続式に連行される。この場合、溝付きドラムに形成された糸ガイド溝は同時に、糸が巻取りパッケージのパッケージ両側面間で指示通りに綾振りされるために役立つ。しかしながら、それ自体は有利であることが判ったこれらの巻取り装置には、綾巻きパッケージを、専らランダムワインディングの巻成形式だけでしか形成することができないという欠点がある。それというのも、これらの巻取り装置の場合は、綾巻きパッケージの表面の速度と、糸綾振り装置の速度との比が、常に不変だからである。また、比較的大きな引きずり欠陥若しくは遅延誤差(Schleppfehler)も、巻取り過程中にこのような溝付きドラムによっては回避することはできない。つまり、このような溝付きドラムの場合は、巻取り過程中、特に巻き取ろうとする綾巻きパッケージのパッケージ側面の領域において、溝付きドラムの糸ガイド溝内の糸ガイド点と、綾巻きパッケージの表面に後続の糸を巻き取る巻取り点との間に、常に比較的大きな糸長さ、つまりいわゆる引きずり欠陥が発生するので、特別な処置が施されないと、この引きずり欠陥が綾巻きパッケージの不都合な材料集積と、劣悪な繰り出し特性とを生ぜしめることになる。
【0005】
プレシジョンワインディング又はステッププレシジョンワインディングの巻成形式で綾巻きパッケージを形成するために、更に、綾巻きパッケージの回転用の、別個に制御可能な駆動装置と、糸綾振り用の別個に制御可能な駆動装置とを有する巻取り装置が、過去に既に開発されている。この場合、特に糸綾振り装置の糸ガイドの構成に関しては、種々様々な構成が公知であり、特許文献に記載されている。
【0006】
例えば特許文献2に記載された巻取り装置の糸綾振り装置は、フィンガ状に形成された糸ガイドを有していて、この糸ガイドは端部側に配置された、糸綾振り用のガイドフォークを備えている。糸ガイドは、綾巻きパッケージ軸線に対してほぼ垂直方向に向けられた回転軸線を中心として旋回可能であり、且つ電気機械式の個別駆動装置によって駆動される。この公知の巻取り装置の場合、綾巻きパッケージの回転は、個別モータにより駆動可能な駆動モータを介して摩擦接続的に行われるか、又は個別駆動装置がパッケージフレームに組み込まれている駆動装置(詳しくは説明せず)を介して行われる。つまり、前記個別駆動装置は、間に綾巻きパッケージを支承している巻管プレートのうちの一方を駆動して回転させる。
【0007】
特許文献3に基づき公知の巻取り装置では、パッケージフレームに回転可能に保持された綾巻きパッケージが駆動ローラに載置されていて、巻取り過程中、この駆動ローラによって摩擦接続式に回転される。糸綾振り装置としては、ベルト駆動装置を備えた糸ガイドが設けられている。つまり、綾振り可能な糸ガイドが、フレキシブルな有限の接続手段を介して、電動モータ型の個別駆動装置に接続されている。この場合、フレキシブルな有限の接続手段は、引張り力と押圧力の両方を伝達することができるように形成されている。
【0008】
更に、実地においては従来から、パッケージフレームに回転可能に保持された綾巻きパッケージが駆動ローラによって摩擦接続式に駆動可能であり、且つエンドレスベルトに接続された糸ガイドを介して巻取り過程中に糸綾振りが行われる、巻取り装置が使用されている。例えば特許文献4に比較的詳しく記載された前記綾振り装置の場合、綾巻きパッケージに巻き取られる糸の綾振りは、往復駆動可能な電動モータ型の個別駆動装置にエンドレスベルトを介して接続された、綾振り可能な糸ガイドによって行われている。
【0009】
但し、綾巻きパッケージが、上述したように巻取り過程中に駆動ローラによって摩擦接続式に回転させられると同時に、巻き取られる糸が別個に駆動される糸ガイドによって、パッケージの両側面間で綾振りされる巻取り装置も、このような巻取り装置では、巻取り過程中に比較的大きな引きずり欠陥を回避することはできない、という欠点を有している。つまり、駆動ローラにより生ぜしめられる、糸ガイドと、綾巻きパッケージの回転している表面に巻き取られる糸の巻取り点との間の比較的大きな間隔に基づいて、巻取り過程中に糸巻取り点が、絶えず糸ガイドの位置の著しく後方に後退してしまう。糸ガイドにおける糸の変向点と、綾巻きパッケージの回転している表面に巻き取られる糸の巻取り点との間に生じる前記糸長さは、既に上述したように、当業者間では一般に引きずり欠陥と呼ばれる。このような引きずり欠陥により実地では、特に引きずり欠陥が比較的大きい場合は、所定のパッケージ幅を備えた綾巻きパッケージを製造できるようにするために、糸ガイドがパッケージの両側面の領域において、その都度本来のパッケージ幅を越えて移動されて、引きずり欠陥を補償しなければならなくなる。但し、このような方法は、上で既に溝付きドラムに関連して述べたように、別の付加的な処理、例えば可変の縁部巻取りが施されないと、綾巻きパッケージのパッケージ側面の領域に材料の集積を生ぜしめ、このことは前記のような綾巻きパッケージの繰出し特性に極めて不都合な影響を及ぼす。
【0010】
よって、このような大きく不都合な引きずり欠陥の発生を回避するために、綾巻きパッケージを摩擦接続式に駆動し且つその比較的大きな直径に基づいて糸綾振り装置と糸巻取り点との間に大きな間隔を生ぜしめる駆動ローラの使用を省き、その代わりに綾巻きパッケージを直接に駆動することが既に提案されている。
【0011】
綾巻きパッケージが直接に駆動される、つまり、パッケージフレームのパッケージフレームアームに回転可能に支承された2つの巻管取付けプレートのうちの一方が、回転数調整可能な駆動装置に直接に接続されているような巻取り装置は、例えば特許文献5及び6に記載されている。
【0012】
これらの公知の巻取り装置の場合、綾巻きパッケージは巻取り過程中、その都度比較的軽量で直径が比較的小さな支持兼緊締ローラに載置され、この支持兼緊締ローラは巻取り過程中、綾巻きパッケージにより摩擦接続式に連行される。このような装置によって、巻取り過程中に発生する引きずり欠陥をやや小さくすることができる。しかしながら、懸案の決定的な改善は、これらの公知の装置では不可能である。これらの公知の巻取り装置には更に、例えば糸破断又は管理された糸切断が生じた場合に、綾巻きパッケージが支持兼緊締ローラから持ち上げられて制動され、静止状態にもたらされる場合に、支持兼緊締ローラがある程度の時間制御されずに惰性で回転する、という欠点がある。支持兼緊締ローラの、この制御されない惰性回転は、支持兼緊締ローラによって下糸が捕捉されて、邪魔な糸巻き部が形成される、という危険を常にはらんでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】DE19546539A1
【特許文献2】DE19858548A1
【特許文献3】DE102005012014A1
【特許文献4】EP0453622B1
【特許文献5】DE4310905A1
【特許文献6】DE4330647A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上で挙げた従来技術から出発して本発明の根底を成す課題は、公知の巻取り装置を改良して、巻取り過程中に発生する引きずり欠陥の著しい低減が、比較的簡単に得られるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この課題は本発明に基づき、巻取り装置が、設定通りに制御可能で、個別モータにより駆動されるパッケージフレーム位置決め装置を有しており、該パッケージフレーム位置決め装置は、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージを、糸綾振り装置から間隔を開けて、所定の離間位置に保持するようになっており、前記綾巻きパッケージのパッケージ形成過程中に、該綾巻きパッケージの表面と、前記糸綾振り装置との間の所定の間隔が、一定に保持されることにより解決される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有利な構成は、従属請求項に記載されている。
【0017】
本発明による巻取り装置では、綾巻きパッケージのパッケージ巻管が、パッケージフレームのパッケージ取付けプレート間に固定されていて、一方のパッケージ取付けプレートが、例えばパッケージフレームに組み込まれた駆動装置によって駆動可能になっている。パッケージフレームには更に、個別モータにより駆動可能であり且つ設定通りに制御可能なパッケージフレーム位置決め装置が装備されている。このパッケージフレーム位置決め装置は、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージを、巻取り過程中に糸綾振り装置から間隔を置いた所定の離間位置に位置決めするために働く。つまり、パッケージフレーム位置決め装置は、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程全体にわたって、糸綾振り装置と綾巻きパッケージの表面との間の一定の間隔aを保証するものであり、このことは特に、従来不可欠の支持ローラ等の使用を完全に省くことができる、という利点を有している。つまり、本発明によるパッケージフレーム位置決め装置の使用に基づき可能な支持ローラ等の省略は、糸綾振り装置を綾巻きパッケージの表面に著しく接近させて位置決めすることを可能にし、これにより、本発明に基づき形成された巻取り装置は、明らかに引きずり欠陥を最小限に減らして作業する。その結果、本発明に基づく巻取り装置によって、比較的簡単且つ廉価に、高品質の綾巻きパッケージを製造することができる。
【0018】
請求項2では、有利な構成において更に、綾振り可能な糸ガイドと回転可能な綾巻きパッケージの表面との間に、綾巻きパッケージに対する内法の間隔が前記間隔aに相当する糸ガイド輪郭部材が配置されている。間隔aは、運動するパッケージ表面とガイド輪郭部材との接触を避けるために十分に大きくなければならない一方で、上述した理由から、巻取りパラメータに関連して有利には0.5〜3mm程度の小ささでなくてはならない。
【0019】
好適には糸綾振り装置のケーシングに取り付けられていて、凸状の糸ガイド面を有する、請求項3に記載したような糸ガイド輪郭部材によって、糸綾振り中に、糸を綾巻きパッケージに巻き取る際の糸走行速度の比較的良好な均一性が達成され得る。つまり、糸ガイド輪郭部材の凸状の糸ガイド面によって、綾巻きパッケージに巻き取られる糸の綾振りに際して発生する糸走行速度の変動が、少なくとも部分的に補償され、これにより、巻取り過程中の糸テンションピークの発生が概ね回避され得る。
【0020】
但し、本発明に基づく巻取り装置の整然とした運転を保証するために、相応の糸ガイド輪郭部材の使用は必ずしも必要ではない。原則として、糸ガイドを相応に変更すれば、本発明による巻取り装置の運転は、前記のような糸ガイド輪郭部材無しでも可能である。
【0021】
請求項4に記載したように、有利な構成では、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程の開始時に、巻取り装置の側面から見て、綾振り可能な糸ガイドの平面と、パッケージフレームアームの平面との間に所定の角度が生ぜしめられるように、糸綾振り装置が配置されており、前記角度の値は、+10°〜−10°である。この場合、実地のテストにおいて、請求項5に記載したように、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程の開始時に、綾振り可能な糸ガイドの平面が、パッケージフレームアームの平面に対して平行に延びているように、糸綾振り装置が配置されていると、特に有利な構成が得られるということが判った。糸綾振り装置のこのような取付け位置は、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程全体にわたり、糸ガイドと、回転する綾巻きパッケージの表面に巻き取る糸の巻取り点との間に、同一の有利な条件が生ぜしめられる、ということを保証する。
【0022】
請求項6では更に、パッケージフレーム位置決め装置が、作業部の作業部ケーシングに組み込まれていて、制御可能なステップモータにより駆動可能な減速伝動装置を有している。ステップモータにより駆動可能な、このような減速伝動装置は、パッケージフレームに保持されていて、パッケージ駆動ローラに載置された綾巻きパッケージの支持圧を一定に保つべき巻取り装置との関連において、比較可能な構成で基本的には公知であり、例えばDE10060237A1に記載されている。但し、本発明によるパッケージフレーム位置決め装置の場合は、減速伝動装置が公知の装置に比べてやや変更された。つまり、例えばトルク発生器としてのばね部材の使用を省き、その代わりに減速伝動装置をパッケージフレームの旋回軸に直接に接続した。このように形成されたパッケージフレーム位置決め装置は、巻取り過程中にパッケージフレームの極めて正確な位置決めを容易に可能にし、延いては巻取り過程全体にわたり、糸綾振り装置の糸ガイドと、綾巻きパッケージの表面との間の、所望の比較的小さな間隔の正確な維持を可能にする。
【0023】
請求項7〜9には、本発明による巻取り装置の別の有利な構成が記載されている。
【0024】
巻取り装置の領域には、糸綾振り装置から間隔を開けて、例えば押圧ローラが設置されており、この押圧ローラはパッケージ形成過程中、離間式の綾巻きパッケージに所定の押当て力を加えることができる(請求項7)。この場合、このような押圧ローラの支承に関しては、種々様々な構成が可能である。押圧ローラは、例えば支承アームを介して、パッケージフレームに配置された調節装置に接続されていてよく、この調節装置を介して必要な場合は、押圧ローラの押当て力を最適に調節することができるようになっている。このような調節装置を用いると、前記押圧ローラの押当て力を、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程中でも、例えばその時々のパッケージ直径に関連して調節することができ、且つ巻取り過程中、綾巻きパッケージの密度にポジティブな影響を簡単に及ぼすことができる。
【0025】
押圧ローラは、好適には綾巻きパッケージの、糸綾振り装置とは反対の側に配置されている(請求項8)。このような配置形式により、糸綾振り装置の領域に障害が生じることを比較的問題無く回避することができるだけでなく、このような配置形式は、別個の押圧ローラ当付け装置若しくは押圧ローラ駆動装置(詳しくは図示せず)のための十分なスペースをも提供している。例えば押圧ばね等が装備された押圧ローラ支承部を有している、このような押圧ローラ当付け装置若しくは押圧ローラ駆動装置を介して、例えば巻取り過程中に押圧ローラが綾巻きパッケージに及ぼす力を、比較的正確に調節することができる。
【0026】
押圧ローラは更に、該押圧ローラの回転速度を検出するために、センサ装置を有していてよい(請求項9)。押圧ローラの既知の直径と、綾巻きパッケージの表面に摩擦接続式に当て付けられる押圧ローラの検出された回転速度と、好適には作業部コンピュータとによって、目下の綾巻きパッケージ直径を問題無く検出することができ、これに相応してパッケージフレーム位置決め装置を制御することができる。
【0027】
請求項10〜12に記載したように、巻取り過程中に巻き取られる糸を綾巻きパッケージのパッケージ側面間で綾振りする糸綾振り装置は、種々様々な構成を有していてよい。
【0028】
請求項10では有利な構成において、糸綾振り装置に、例えばフィンガ糸ガイドが装備されている。繊維工業では自体公知の、有利であることが判っているこのようなフィンガ糸ガイドによって、比較的高い綾振り速度が実現されるだけでなく、このようなフィンガ糸ガイドは、巻取り装置との関連において、極めてフレキシブルに使用することも可能である。つまり、このようなフィンガ糸ガイドによって、例えば異なる幅及び/又は異なる形状の綾巻きパッケージ、例えば直線状、円錐状又は双円錐状の綾巻きパッケージを問題無く製造することができる。
【0029】
糸綾振り装置の糸ガイドの択一的な構成は、請求項11及び12に記載されている。
【0030】
請求項11では、糸綾振り装置は往復駆動可能な糸ガイドを有していて、この糸ガイドは、引張り力と押圧力の両方を伝達することができる、フレキシブルな有限の接続手段に接続されている。つまり、反転する電動モータ型の駆動装置により駆動可能で、綾振り領域内を直線的にガイドされる、フレキシブルな有限の接続手段、例えばばね鋼ベルトに、糸ガイドが取り付けられていて、この糸ガイドは巻取り過程中、回転する綾巻きパッケージの表面に対して所定の間隔aを有している。
【0031】
請求項12に記載の構成では、糸綾振り装置が、それ自体は従来公知のようにエンドレスベルトに接続された糸ガイドを有しており、前記エンドレスベルト自体は、反転する電動モータ型の駆動装置に接続されている。請求項12に記載の糸ガイドも巻取り過程中、回転する綾巻きパッケージの表面に対して所定の間隔aを有している。
【0032】
フィンガ糸ガイド(請求項10)に関連して既に述べたように、請求項11及び12に記載したような糸ガイドによっても、異なる幅及び/又は異なる形状の綾巻きパッケージが、比較的問題無く製造され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明による巻取り装置を備えた、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部の側面図である。
図2】本発明による巻取り装置の拡大図である。
図3】本発明による巻取り装置の糸綾振り装置の第1実施形態を詳細に示した図である。
図4】本発明による巻取り装置の糸綾振り装置の第2実施形態を概略的に示した図である。
図5】本発明による巻取り装置の糸綾振り装置の第3実施形態を概略的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に、図示の実施形態に基づいて本発明を詳しく説明する。
【0035】
図1には、綾巻きパッケージを製造する繊維機械1、本実施形態ではいわゆる自動綾巻きワインダの1つの作業部2が、概略的な側面図で示されている。このような自動綾巻きワインダ1は、公知のように、その終端フレーム(図示せず)間に、それぞれ多数の同一の作業部2を有している。しばしば巻取り部とも呼ばれるこれらの作業部2において、やはり公知のように(よって詳しくは説明しないが)好適にはリング精紡機で製造された紡績コップ3が大体積の綾巻きパッケージ5に巻き返され、これらの綾巻きパッケージ5はその完成後に、サービスユニット(図示せず)、例えば綾巻きパッケージ交換機により、機械長さを有する綾巻きパッケージ搬送装置7に引き渡されて、機械端部側に配置されたパッケージ積載ステーション等に搬送される。
【0036】
このような自動綾巻きワインダ1は更に、しばしばボビン及び巻管搬送システム6の形態の補給装置を有しており、ボビン及び巻管搬送システム6では一般に搬送プレート11上で、紡績コップ3若しくは繰り出された空管が循環する。このようなボビン及び巻管搬送システム6のうち、図1には単にコップ供給区間24と、往復駆動可能な蓄え区間25と、巻取り部2に通じる横方向搬送区間26と、巻管戻し区間27とだけが示されているに過ぎない。更に、個々の作業部2は公知のように(よって略示しかしないが)、それぞれこのような作業部2の整然とした運転を可能にする種々様々な装置を有している。これらの装置は例えば、信号線路41を介して作業部コンピュータ28に接続されている下糸センサ40、制御線路29を介して作業部コンピュータ28に接続されている糸クリアラ22、糸クリアラ22の領域に配置されていて、作業部コンピュータ28により線路30を介して制御可能な糸切断装置23、信号線路21を介して作業部コンピュータ28に接続されている糸引張り力センサ20及びパラフィン処理装置33である。作業部コンピュータ28自体は、図1に示したように、例えばバス接続部31を介して自動綾巻きワインダ1の中央制御ユニット32に接続されている。各作業部2は更に慣例のように、サクションノズル35、いわゆるグリッパ管37並びに空圧式の糸スプライシング装置36を有している。
【0037】
更にこのような作業部2はそれぞれ、全体的に符号4で示した巻取り装置を有していて、この巻取り装置4はとりわけ、旋回軸線12を中心として可動に支承されたパッケージフレーム8を有している。パッケージフレーム8内で、パッケージフレームアーム9若しくは巻管取付けプレート15間に、綾巻きパッケージ5のパッケージ巻管が保持されている。更に、図1及び図2に破線で示したに過ぎないが、パッケージフレーム8には駆動装置19が組み込まれていて、この駆動装置19は、巻取り過程中に綾巻きパッケージ5を回転させる。つまり、綾巻きパッケージ5の駆動は、回転数調整可能な駆動装置19、例えばパッケージフレーム8に直接に配置されているか、若しくは一方のパッケージフレームアーム9に組み込まれた、電子的に整流可能な直流モータを介して行われる。巻取り過程中に綾巻きパッケージ5に巻き取られる糸16の綾振りは、糸綾振り装置10によって行われる。以下に、図2図5に基づいて詳しく説明するこのような糸綾振り装置10は、種々様々は実施形態を有していてよい。
【0038】
図2及び図3に拡大図で示したように、糸綾振り装置10は例えば、有利な実施形態ではフィンガ糸ガイド13を有していてよく、このフィンガ糸ガイド13は、電動モータ型の駆動装置14により駆動されて、パッケージフレーム8に保持され且つ駆動装置19により回転される綾巻きパッケージ5の両端面間で糸を綾振りする。この場合、電動モータ型の駆動装置14は、制御線路18を介して作業部コンピュータ28に接続されている。好適には、糸16は糸綾振り装置10による綾振り中に、更に糸ガイド輪郭部材34の上を滑動する。つまり、糸16は綾巻きパッケージ5の表面39に接触する前に、糸走行方向Fで見て糸綾振り装置10のフィンガ糸ガイド13のすぐ後ろに配置されていて、中心領域が凸状の糸ガイド面42を有する、糸ガイド輪郭部材34を介して案内されて走行する。
【0039】
巻取り装置4には更に、いわゆるパッケージフレーム位置決め装置38が設けられていて、このパッケージフレーム位置決め装置38は、回転可能な綾巻きパッケージ5の表面39若しくは綾巻きパッケージ5のパッケージ巻管と、好適には糸ガイド輪郭部材34との間に、0.5〜3mmの小さな一定の間隔aを常に生ぜしめ、且つ綾巻きパッケージ5の直径がパッケージ形成過程中に大きくなった場合でも、前記間隔aを保持し続けるために働く。
【0040】
図2には、本発明に基づき装備された巻取り装置4の拡大図が示されている。図面から判るように、紡績コップ3から引き出された糸16は、パッケージフレーム8に保持されて、パッケージフレーム駆動装置19により直接に駆動される綾巻きパッケージ5に巻き取られる前に、綾巻きパッケージ5の表面39に対して前記間隔aを開けて配置された糸ガイド輪郭部材34の上を滑動する。その際に糸16は更に、糸綾振り装置10のフィンガ糸ガイド13によって綾巻きパッケージ5のパッケージ側面間で綾振りされる。
【0041】
上で既に述べたように、パッケージフレーム8には更に、パッケージフレーム位置決め装置38が装備されている。このパッケージフレーム位置決め装置38は、DE10060237A1に記載されているような、パッケージ駆動ローラに支持された綾巻きパッケージの支持圧を一定に保つための自体公知の装置とほぼ同じであり、且つこの公知の装置と同様に、制御可能なステップモータ46、並びにステップモータ46とパッケージフレーム旋回軸線12との間に接続された減速伝動装置50を有していて、巻取り過程中に、パッケージフレーム8の極めて正確な位置決め、延いては糸綾振り装置10若しくは糸ガイド輪郭部材34と、綾巻きパッケージ5の表面39との間に生ぜしめられる、比較的小さな間隔aの正確な維持を可能にする。つまり、パッケージフレーム位置決め装置38は、回転可能な綾巻きパッケージ5の表面39若しくは綾巻きパッケージ5のパッケージ巻管と、糸ガイド輪郭部材34との間に小さな間隔aが常に生ぜしめられるように、且つこの間隔aが、パッケージ形成過程中に綾巻きパッケージ5の直径が随時大きくなっても維持され続けるように、働く。
【0042】
綾巻きパッケージ5のパッケージ形成過程の開始時には、綾振り可能な糸ガイドの平面43と、パッケージフレームアーム9の平面44との間に所定の角度αが生ぜしめられていて、この角度αの値は+10°〜−10°である。この場合、実地のテストにおいて、綾巻きパッケージ5のパッケージ形成過程の開始時に、綾振り可能な糸ガイドの平面43が、パッケージフレームアーム9の平面44に対して平行に延在するように糸綾振り装置10が配置されていると、特に有利な構成が得られる、ということが判った。これは図2に相当し、この場合、αで示した角度は、既にパッケージの成長を表しており、したがって0ではない。糸綾振り装置10のこのような取付け位置は、綾巻きパッケージのパッケージ形成過程全体にわたり、糸ガイド13若しくは糸ガイド輪郭部材34と、回転する綾巻きパッケージ5の表面に巻き取られる糸16の巻取り点との間に、同一の有利な条件が生ぜしめられる、ということを保証する。
【0043】
図2から更に判るように、巻取り装置4には更に、押圧ローラ47が装備されていて、この押圧ローラ47は、糸綾振り装置10から間隔を開けて配置されていて、本実施形態において図示したように、綾巻きパッケージ5に対して押当て力Kを作用させ、例えば支承アームと調節装置53とを介してパッケージフレーム8に接続されている。但し、好適には更に押圧ローラ47の回転速度を検出し延いては綾巻きパッケージ5の目下の直径を求めるためのセンサ装置48が装備された押圧ローラ47の支承に関しては、別の多数の支承形式が可能である。
【0044】
押圧ローラ47は、例えば別個の支承装置(図示せず)に配置されていてもよく、この場合もやはり、綾巻きパッケージ5のパッケージ形成過程中にいつでも押当て力Kの所定の調節が可能であるように支承されていてよい。
【0045】
図3には、それぞれ作業部2の巻取り装置4の範囲に配置されていて、フィンガ糸ガイド13を装備された糸綾振り装置10のうちの1つが詳しく示されている。図面から明らかなように、フィンガ糸ガイド駆動装置14のケーシング49には、糸綾振り装置10に所属する糸ガイド輪郭部材34が取り付けられていて、この糸ガイド輪郭部材34は、パッケージフレーム8に保持されていて、パッケージフレーム8に組み込まれた駆動装置19により直接に駆動される綾巻きパッケージ5の表面39に対して、所定の間隔aを有している。この場合、中心領域に凸状の糸ガイド面42を有する糸ガイド輪郭部材34は、巻取り過程中に綾振りするフィンガ糸ガイド13と、方向Rに回転する綾巻きパッケージ5の表面39との間に定位置で配置されている。
【0046】
図4に示した巻取り装置4は、巻取り過程中に綾巻きパッケージ5を直接に回転させるための駆動装置19と、糸綾振り装置10とを有しており、糸綾振り装置10の糸ガイド13Aは、いわゆるベルト駆動により駆動される。つまり、旋回可能に支承された駆動レバー54を介して、電動モータ型の駆動装置14に、フレキシブルな有限の駆動手段51、例えばばね鋼ベルトが接続されており、駆動手段51自体には糸ガイド13Aが設けられていて直線ガイド55内で支持されていることにより、糸ガイド13Aが綾巻きパッケージ5の表面39の手前で小さな間隔aを開けて綾振りすることができるようになっている。綾巻きパッケージ5の回転により、糸ガイド13Aの綾振りに関連して、巻取り過程中、供給コップに接続された糸が綾巻きパッケージ5の表面39に整然とした状態で巻き取られる、ということが達成される。図4では、糸ガイド輪郭部材34の図示は省かれている。但し、はっきり述べておくと、糸ガイド輪郭部材34の使用は極めて有利であって、使用した場合に糸ガイド輪郭部材34は、図3に図示したのと同様に、糸ガイド13Aと綾巻きパッケージ5の表面39との間で、綾巻きパッケージ5の表面39から所定の間隔aを開けて位置決めされている。
【0047】
図5に示した巻取り装置4は、綾巻きパッケージ5を直接に回転させるための駆動装置19、並びに可能な糸綾振り装置10の別の実施形態を有している。図示の糸綾振り装置10には、本実施形態ではエンドレス引張り手段52に接続された糸ガイド13Bが装備されている。つまり、例えば変向ローラ56並びに駆動装置14により駆動可能な駆動ローラ57を介して走行するエンドレス歯付きベルト52に、糸ガイド13Bが取り付けられていて、糸ガイド13Bの糸ガイドフォーク58は、綾巻きパッケージ5の表面39に対して所定の間隔aを有している。また、図5に示した糸綾振り装置10の実施形態に関連して、糸ガイド輪郭部材34を使用することも、もちろん可能である。このような場合も、糸ガイド輪郭部材34を、糸ガイド13Bと綾巻きパッケージ5の表面39との間で、綾巻きパッケージ5の表面39から所定の間隔aを開けて位置決めする必要がある。
【符号の説明】
【0048】
1 自動綾巻きワインダ、 2 作業部、 3 紡績コップ、 4 巻取り装置、 5 綾巻きパッケージ、 6 ボビン及び巻管搬送システム、 7 パッケージ搬送装置、 8 パッケージフレーム、 9 パッケージフレームアーム、 10 糸綾振り装置、 11 搬送プレート、 12 旋回軸線、 13 フィンガ糸ガイド、 14 フィンガ糸ガイド駆動装置、 15 巻管取付けプレート、 16 糸、 19 駆動装置、 20 糸引張り力センサ、 21 信号線路、 22 糸クリアラ、 23 糸切断装置、 24 コップ供給区間、 25 蓄え区間、 26 横方向搬送区間、 27 巻管戻し区間、 28 作業部コンピュータ、 29 制御線路、 30 線路、 31 バス接続部、 32 中央制御ユニット、 34 糸ガイド輪郭部材、 36 糸スプライシング装置、 37 グリッパ間、 38 パッケージフレーム位置決め装置、 39 綾巻きパッケージ表面、 40 下糸センサ、 41 信号線路、 42 糸ガイド面、 43 糸ガイド平面、 44 パッケージフレームアーム平面、 46 ステップモータ、 47 押圧ローラ、 48 センサ装置、 49 ケーシング、 50 減速伝動装置、 51 有限の駆動手段、 52 エンドレス引張り手段、 53 調節装置、 54 駆動レバー、 55 直線ガイド、 56 変向ローラ、 57 駆動ローラ、 58 糸ガイドフォーク
図1
図2
図3
図4
図5