【課題を解決するための手段】
【0015】
同位体比と濃度との間の相関は、不安定である(つまり、経時的に、そして温度の変化とともに変動する)ことが観察されている。本発明は、試料及び基準ガス濃度が試料分析の過程でより厳密に互いに従うように、経時的な連続試料濃度の変化を監視し、繰り返される間隔で基準ガス濃度を調節することによって、システムパラメータのふらつきに対処することを目的とする。それによって、複数の試料δ値及び濃度値を得ることができる。この過程は、好ましくは反復的である。
【0016】
同一処理の原理に従うため、未知の試料ガスの濃度は、既知の基準(実用標準)の濃度と整合するべきである。実験では、試料濃度は、周囲測定の場合の10ppm/分からプラントチャンバ実験の場合の最大40ppm/分までの範囲内で変動し、したがって、実用標準が試料濃度に従うことが望ましい。2つの基準間の機器のふらつき及び濃度変化の作用が線形またはほぼ線形であると予想される限り、これらを補うために2つの基準間の線形近似が使用される。濃度情報は望ましくは維持され、したがって試料の希釈は選択肢とならない場合がある。
【0017】
第1の態様では、同位体比分光器内で連続試料の同位体比を測定する方法であって、a)分光器内で、ある測定期間
【数1】
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にわたって少なくとも1つの試料同位体比を測定することと、b)測定期間
【数2】
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の少なくとも一部にわたって試料濃度
【数3】
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を測定することと、c)測定期間
【数4】
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の間に測定された試料濃度
【数5】
[この文献は図面を表示できません]
に基づいて、測定期間
【数6】
[この文献は図面を表示できません]
の間に測定された試料の基準のための、分光器の基準ガス濃度
【数7】
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を選択することと、d)分光器内で、選択された基準ガス濃度
【数8】
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における基準ガスの同位体比を測定することと、e)対応する基準ガス濃度
【数9】
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における基準ガスの測定された同位体比を使用して、試料濃度
【数10】
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を有する試料の測定期間
【数11】
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の間に測定された少なくとも1つの同位体比を較正することと、を含む、方法が提供される。試料濃度
【数12】
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の測定は、時間基準平均などの時間基準統計を使用し得る。この技術を種々の異なる方法で実施して、上記の利点のいくつかまたはすべてを達成することができる。
【0018】
典型的には、上で言及された既知の配置では、離散試料が測定される。これらは、遠隔部から得られたガスの体積であってよく、かつ/または、反応器から生成された、もしくはガスクロマトグラフカラムから溶出したガス試料であってよい。採取されたガス試料は、全分析時間の間、分析器に実質的に同じ試料濃度を提示するように、体積単位で保管され、複数期間にわたって分析器に放出され得る。反応事象から、またはガスクロマトグラフカラムから放出されるガスは、変動する濃度を経時的に分析器に提示する。しかしながら、これらのすべての場合で、単一の同位体比が試料の特徴である。これと対照的に、本発明は、試料中に存在するガスの同位体比が経時的に変動し、かつガス濃度が経時的に変動する、連続試料に関する。この変動が分析の対象である。この場合試料は、数時間、数日間、またはさらには数週間にわたって測定され得、複数の同位体比及び濃度測定が行われる。同位体比測定は、数週間の期間にわたって数分毎に行われ得、したがって何千もの測定が行われ得る。
【0019】
好ましくは、本方法は、f)複数の較正された同位体比及び複数の試料ガス濃度測定値を決定することであって、複数の較正された同位体比及び複数の試料ガス濃度測定値の各々が、それぞれの異なる時間に対するものである、決定すること、をさらに含む。これは、複数の較正された試料同位体比測定値が、複数の試料濃度測定値と一緒に、経時的に得られることを意味する。有利なことに、これにより、試料同位体比測定値及び濃度測定値の両方の変動が時間と対比して測定されることが可能になり、これは、以下に記載されるように、多くの異なる用途、特に試料濃度の大規模な長期の変動が可能であり得る用途に、特に有用となり得る。基準濃度を試料と整合させること(及び試料を希釈しないこと)によって、試料濃度情報が保持され、測定され得、これは、その変動が目的となる場合に特に望ましい場合がある。さらに、連続試料の監視は、時間基準分析の使用を可能にする。
【0020】
これは、測定された(つまり測定期間
【数13】
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の少なくとも一部の間に測定された)試料濃度
【数14】
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に基づいて、測定期間
【数15】
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の間に測定された試料の基準のための、分光器の基準ガス濃度
【数16】
[この文献は図面を表示できません]
を選択するステップc)を実施することによって、達成され得る。これにより、基準ガス濃度と、測定期間
【数17】
[この文献は図面を表示できません]
にわたって動的に変動する試料ガス濃度とを整合させることができる。したがって、分光器内で基準ガス濃度
【数18】
[この文献は図面を表示できません]
における基準ガスの同位体比を測定するステップd)は、測定された試料濃度
【数19】
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と整合された基準ガス濃度
【数20】
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を用いて実施される。結果として、基準ガスの測定された同位体比を使用して、試料の少なくとも1つの同位体比を較正するステップe)は、より正確な較正をもたらし、より広範囲の試料濃度の変動に対応することができる。
【0021】
上記のように、試料濃度は動的に変化する。これは、試料について測定された同位体比の較正に関連性がないと以前に見なされた連続試料に関する重要な検討事項となり得る。試料濃度は、測定期間
【数21】
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の過程で著しく変動する。さらに、第1の測定期間
【数22】
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の間の試料濃度は、その後の第2の測定期間
【数23】
[この文献は図面を表示できません]
の間の試料濃度と異なる場合がある。これらの理由(及び以下に記載される他の理由)のため、本プロセスは、好ましくは反復的に繰り返される。例えば、本方法は、ある特定の測定期間
【数24】
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の間、そのある特定の測定期間
【数25】
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の間の基準ガスの選択された濃度が、そのある特定の測定期間
【数26】
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の間の測定された試料濃度に基づくように、n=n+1、n+2…に対してステップ(a)〜(e)を反復的に繰り返すことをさらに含み得る。そのある特定の測定期間の間の基準ガスの選択された濃度は、先行する測定期間
【数27】
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の間の測定された試料濃度に基づく場合もあり、これは以下にさらに記載される。
【0022】
有利なことに、複数の較正された同位体比及び複数の試料ガス濃度測定値を決定するステップf)は、各測定期間
【数28】
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に対する少なくとも1つの較正された同位体比及び測定された試料濃度を、それぞれの測定期間
【数29】
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からの時間と関連付けることを含む。したがって、各測定期間
【数30】
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は、試料同位体比及び濃度の変動が経時的に分析され得るように、1つ以上の較正された試料同位体比測定値、及び1つ以上の試料濃度測定値をもたらす。さらに、または代替として、分光器内で測定期間
【数31】
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にわたって少なくとも1つの試料同位体比を測定するステップd)は、分光器内で測定期間
【数32】
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にわたって複数の試料同位体比を測定することを含む。次に、複数の較正された同位体比及び複数の試料ガス濃度測定値を決定するステップf)は、測定期間
【数33】
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にわたって測定された複数の試料同位体比の各々を、測定期間
【数34】
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からのそれぞれの時間と関連付けることを含み得る。この方法では、単一の測定期間
【数35】
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にわたって測定された複数の同位体比測定値が較正及び時間参照され得、それらの変動は、同じ期間にわたる対応する試料濃度の変動と一緒に分析され得る。実施形態では、測定期間
【数36】
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の少なくとも一部にわたって試料濃度
【数37】
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を測定するステップb)は、各試料濃度測定値が測定期間
【数38】
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のそれぞれの(異なる)部分にわたるものである、複数の試料濃度を測定することを含み得る。
【0023】
n≧1に対する各測定期間
【数39】
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の持続時間は、同じであってよい。代替として、その持続時間は、nとともに異なる測定期間
【数40】
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間で変動してもよい。例えば、ある特定の測定期間
【数41】
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に後続するある測定期間
【数42】
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の持続時間は、ある特定の測定期間
【数43】
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の間の試料濃度
【数44】
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(または試料濃度
【数45】
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の統計値)の変化率に基づいて設定され得る。具体的には、後続の測定期間
【数46】
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の持続時間(またはある特定の測定期間
【数47】
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の持続時間と比べた該持続時間の増加)は、ある特定の測定期間
【数48】
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の間の試料濃度
【数49】
[この文献は図面を表示できません]
の(統計値の)変化率に対して反比例関係を有し得る。この方法では、後続の測定期間
【数50】
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の持続時間は、試料濃度(の統計値)が急速に変化している場合は短くなる(すなわち短縮される)が、試料濃度(の統計値)が遅い速度で変化している場合は長くなる(すなわち延長される)ことができる。いくつかの実施形態では、測定期間
【数51】
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の持続時間は、およそ1分間であり得る。
【0024】
好ましい実施形態では、分光器内で基準ガス濃度
【数52】
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における基準ガスの同位体比を測定するステップd)は、測定期間
【数53】
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の間に起こらない。好ましくは、これは測定期間
【数54】
[この文献は図面を表示できません]
に後続する基準期間
【数55】
[この文献は図面を表示できません]
の間に起こる。これにより、測定期間
【数56】
[この文献は図面を表示できません]
の間に測定された試料濃度情報が、基準ガスの同位体比の測定時に使用され得る。基準期間
【数57】
[この文献は図面を表示できません]
の持続時間は、典型的には測定期間
【数58】
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の持続時間より短く、通常は大幅に短い(10%、20%、30%、40%、または50%以下)。
【0025】
選択される基準ガス濃度
【数59】
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は、測定される基準ガス濃度と必ずしも同じとは限らない。実際に、その差は有意である場合がある。選択される基準ガス濃度
【数60】
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は、通常は名目値である。したがって、補正因子(例えば、X
cor)は、基準ガス濃度の以前の測定値、及びその測定値と測定前に選択された名目上の基準ガス濃度との間の比較に基づいて決定され得る。この補正因子は次に、(例えば、
【数61】
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をすることによって)次の基準期間
【数62】
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の基準ガス濃度
【数63】
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を選択するために、測定された試料ガス濃度
【数64】
[この文献は図面を表示できません]
に適用され得る。ある意味で、本方法が、後続の第2の測定期間
【数65】
[この文献は図面を表示できません]
を参照して使用するために第1の基準ガス濃度とは異なる第2の基準ガス濃度
【数66】
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を分光器に提供するために、測定期間
【数67】
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の間の測定された試料濃度
【数68】
[この文献は図面を表示できません]
に基づいて、(第1の測定期間と呼ばれる場合がある)測定期間
【数69】
[この文献は図面を表示できません]
の間に測定された試料の基準のための、(第1の基準ガス濃度と呼ばれる場合がある)基準ガス濃度
【数70】
[この文献は図面を表示できません]
を調節することをさらに含むことは、理解され得る。
【0026】
この補正は次のように達成され得る。ステップa)を実施する前に、本方法は有利に、測定期間
【数71】
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の前のある期間に関連して使用するための、先行する基準ガス濃度
【数72】
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を選択することをさらに含む。次に、測定期間
【数73】
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の間に測定された試料の基準のための、分光器の基準ガス濃度
【数74】
[この文献は図面を表示できません]
を選択するステップc)は、測定期間
【数75】
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の間の選択された試料濃度
【数76】
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に基づき、かつ選択された先行する基準ガス濃度
【数77】
[この文献は図面を表示できません]
に基づくことができる。具体的には、本方法は、選択された先行する基準ガス濃度
【数78】
[この文献は図面を表示できません]
における基準ガスの濃度を測定することをさらに含み得る。例えば、選択された先行する基準ガス濃度
【数79】
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における基準ガスの濃度を測定するステップは、測定期間
【数80】
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の前の先行する基準期間
【数81】
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の間に起こり得る。さらに、または代替として、本方法は、選択された先行する基準ガス濃度
【数82】
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と、先行する基準ガス濃度の測定値との比に基づいて、補正因子を算出することをさらに含み得る。次に、基準ガス濃度
【数83】
[この文献は図面を表示できません]
を選択するステップc)は、算出された補正因子を、測定期間
【数84】
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の少なくとも一部にわたって測定された試料濃度
【数85】
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に適用することを含み得る。好ましい実施形態では、先行する基準ガス濃度
【数86】
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を選択するステップは、(特に、n−1=0となるようにn=1である場合)該測定期間に対して予測される試料濃度に基づく。したがって、先行する基準期間
【数87】
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(選択された先行する基準ガス濃度
【数88】
[この文献は図面を表示できません]
における基準ガスの濃度を測定するステップがこの間に実施される)が存在し得る。この先行する基準期間
【数89】
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は、いかなる測定期間
【数90】
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に続かなくてよいが、第1の測定期間
【数91】
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に先行してよい。この先行する基準期間
【数92】
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において試料濃度に関する情報が利用可能でない場合があるため、先行する基準ガス濃度
【数93】
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は、推定、近似、または第1の測定期間
【数94】
[この文献は図面を表示できません]
の間の試料濃度
【数95】
[この文献は図面を表示できません]
の名目値を使用することによって選択される。
【0027】
測定期間
【数96】
[この文献は図面を表示できません]
の少なくとも一部にわたって試料濃度
【数97】
[この文献は図面を表示できません]
を測定するステップb)は、異なる方法で達成されてもよい。いくつかの実施形態では、ステップb)は、測定期間
【数98】
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の少なくとも一部にわたる試料濃度の(時間基準の)統計特性、具体的には測定期間
【数99】
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の少なくとも一部にわたる試料濃度の平均を決定することを含む。この平均は、平均値、中央値、または最頻値であり得るが、測定データの他の統計特性が使用されてもよい。次に、試料の同位体比を較正するステップe)は、決定された統計特性の試料濃度または平均試料濃度における基準ガスの測定された同位体比を使用する。
【0028】
さらに、または代替として、測定期間
【数100】
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の少なくとも一部にわたって試料濃度
【数101】
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を測定するステップb)は、異なる時間に起こり得る。例えば、測定期間
【数102】
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の少なくとも一部は、測定期間
【数103】
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の全体でもよい。これは特に、測定された試料濃度
【数104】
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が、測定期間
【数105】
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にわたる試料濃度の平均である場合に使用され得る。他の実施形態では、測定期間
【数106】
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の少なくとも一部は、測定期間
【数107】
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の最後の部分のみである。例えばこれは、測定期間
【数108】
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の一部分のみであり得る。
【0029】
測定期間
【数109】
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の間に測定された試料の少なくとも1つの同位体比を較正するステップe)は、測定基準ガス濃度
【数110】
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における基準ガスの測定された同位体比を使用するが、この較正は他のパラメータを使用してもよい。例えば、較正は、先行する基準期間
【数111】
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の間に測定された先行する基準ガス濃度
【数112】
[この文献は図面を表示できません]
における、基準ガスの測定された同位体比を使用し得る。好ましい実施形態では、本方法は、測定期間
【数113】
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の前の先行する基準期間
【数114】
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の間に、分光器内で、先行する基準ガス濃度
【数115】
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における基準ガスの同位体比を測定することをさらに含む。次に、測定期間
【数116】
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の間に測定された試料の少なくとも1つの同位体比を較正するステップe)は、好ましくは、先行する基準ガス濃度
【数117】
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における基準ガスの測定された同位体比と、測定基準ガス濃度
【数118】
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における基準ガスの測定された同位体比とを使用する。
【0030】
いくつかの実施形態は、分光器内で測定期間
【数119】
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にわたって単一の試料同位体比のみを測定し得るが、他の実施形態は、分光器内で測定期間
【数120】
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にわたって複数の試料同位体比を測定し得る。換言すれば、分光器内で測定期間
【数121】
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にわたって少なくとも1つの試料同位体比を測定するステップd)は、分光器内で測定期間
【数122】
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にわたって複数の試料同位体比を測定することを含み得る。これは、上記のように、先行する基準ガス濃度
【数123】
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における基準ガスの測定された同位体比の使用とあわせて較正において有利に使用されるが、それは必ずしも常に当てはまるとは限らない。いずれにせよ、測定期間
【数124】
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の間に測定された試料の少なくとも1つの同位体比を較正するステップe)は、複数の試料同位体比の各々に関して、それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料特性を特定することと、特定されたそれぞれの試料特性に関する基準ガスのそれぞれの同位体比を決定することと、基準ガスの決定されたそれぞれの同位体比を使用して、それぞれの試料同位体比を較正することと、を含み得る。それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料特性は、それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料濃度、及びそれぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料測定時間の一方または両方を含み得る。特定の最小レベルの正確性で分析され得る試料濃度の変動の範囲を増加させるように、基準ガスの2つの同位体比測定値間の補間が使用され得る。
【0031】
それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料特性を特定するステップは、それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料濃度を測定することを含み得る。先行する基準ガス濃度
【数125】
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における基準ガスの測定された同位体比が較正に使用される場合、特定されたそれぞれの試料濃度に関する基準ガスのそれぞれの同位体比を決定するステップは、先行する基準ガス濃度
【数126】
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における基準ガスの測定された同位体比と、測定基準ガス濃度
【数127】
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における基準ガスの測定された同位体比との間を補間することを、有益に含む。これは、線形補間であっても非線形補間であってもよい。
【0032】
さらに、または代替として、それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料特性を特定するステップは、それぞれの試料同位体比に関するそれぞれの試料測定時間を測定することを含み得る。先行する基準期間
【数128】
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における基準ガスの測定された同位体比が較正に使用される場合、特定されたそれぞれの試料濃度に関する基準ガスのそれぞれの同位体比を決定するステップは、先行する基準期間
【数129】
[この文献は図面を表示できません]
における基準ガスの測定された同位体比と、測定基準期間
【数130】
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における基準ガスの測定された同位体比との間を補間することを、有益に含む。
【0033】
好ましい実施形態では、連続試料は、周囲空気、開放空気源、プラントチャンバ、及びガス監視入力のうちの1つ以上から誘導される。これらの場合の多くでは、試料濃度の大規模な長期的変動が可能であり得る。例えば、試料測定期間はおよそ1分間であり得るが、試料は、1週間または複数週間にわたって連続的に受け入れられてよい。試料は、好ましくはCO
2を含む。基準ガスは、試料ガスに対して少なくとも1つの同一種を有利に含む。
【0034】
別の態様では、本発明は、プロセッサによって操作されると本明細書に記載される方法を実施するように構成される、コンピュータプログラムを提供する。
【0035】
さらなる態様では、本明細書に記載される方法に従って動作するように同位体比分光器を制御するように構成される、連続試料同位体比分光器のための制御器が提供される。任意に、連続試料を受け入れるように構成され、かつそのような制御器を備える、同位体比分光器が提供される。
【0036】
本発明の種々の好ましい特徴は、添付の特許請求の範囲から、そして以下のいくつかの好ましい実施形態の具体的な説明から明らかとなるであろう。