特許第6297186号(P6297186)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6297186
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】給紙装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 15/04 20060101AFI20180312BHJP
   B65H 23/14 20060101ALI20180312BHJP
   B65H 23/188 20060101ALI20180312BHJP
   B65H 16/04 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   B41J15/04
   B65H23/14
   B65H23/188
   B65H16/04
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-38588(P2017-38588)
(22)【出願日】2017年3月1日
(62)【分割の表示】特願2014-9559(P2014-9559)の分割
【原出願日】2014年1月22日
(65)【公開番号】特開2017-100458(P2017-100458A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2017年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土田 健吾
【審査官】 西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−228874(JP,A)
【文献】 特開2012−035518(JP,A)
【文献】 特開2002−284131(JP,A)
【文献】 特開2012−179860(JP,A)
【文献】 特開2007−153595(JP,A)
【文献】 特開2003−100286(JP,A)
【文献】 特開2003−327353(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 15/00−15/24
B65H 16/00−16/10
B65H 23/00−23/16
B65H 23/24−23/34
B65H 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の用紙の裏面に粘着層が設けられたラベルが台紙なしで巻かれたロール紙を、支軸で回転自在に保持する保持部と、
前記保持部よりも用紙搬送方向下流側に位置し、前記ロール紙から引き出された前記ラベルの前記粘着層に接し、回転自在であるローラと、
前記ローラの一方の端部の高さを一定に保つ第1の支持部と、上下方向に長い縦溝と前記縦溝の上に設けられ前記縦溝と連通し前記縦溝よりも広い幅を有する孔とによって前記ローラの他方の端部を所定の高さ範囲で移動自在に支持する第2の支持部と、を有し、非用紙搬送時には、前記ローラを、両端の高さを違えた斜めに支え、且つ、用紙搬送時には、前記ロール紙から引き出された前記ラベルの張力を受けて、前記ローラの両端の高さを揃えるローラ支持部と、
を備える給紙装置。
【請求項2】
前記ローラ支持部は、前記ローラを用紙搬送時の位置から非用紙搬送時の位置へ移動する方向に付勢する付勢部材を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記支軸は、片持ち梁状であって、前記ローラの高さを一定に保たれた端部と同じ側から突出している
ことを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、給紙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の用紙の裏面に粘着層が設けられたラベルが台紙なしで巻かれたロール紙、つまり台紙なしラベルロール、に印刷するプリンタがある。このようなプリンタにおいて、用紙搬送開始にあたってラベルを引き出す際、ラベルは、ラベルロールから剥がれる。
【0003】
ラベルロールを用いる場合、台紙つきラベルロールや粘着層がないレシートなどと比較して、用紙搬送に要する引っ張り力が大きい。特に、用紙搬送開始時、つまりラベルの剥がし始めは、用紙搬送中よりも、大きい力を要する。
【0004】
上述のような用紙搬送に要する力の変化は、印刷精度を低下させる要因となる。もちろん、変化が大きいほど好ましくない結果になりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、印刷開始時の印刷精度を向上させた給紙装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の給紙装置は、保持部と、ローラと、ローラ支持部と、を備える。保持部は、帯状の用紙の裏面に粘着層が設けられたラベルが台紙なしで巻かれたロール紙を、支軸で回転自在に保持する。ローラは、前記保持部よりも用紙搬送方向下流側に位置し、前記ロール紙から引き出された前記ラベルの前記粘着層に接し、回転自在である。ローラ支持部は、前記ローラの一方の端部の高さを一定に保つ第1の支持部と、上下方向に長い縦溝と前記縦溝の上に設けられ前記縦溝と連通し前記縦溝よりも広い幅を有する孔とによって前記ローラの他方の端部を所定の高さ範囲で移動自在に支持する第2の支持部と、を有し、非用紙搬送時には、前記ローラを、両端の高さを違えた斜めに支え、且つ、用紙搬送時には、前記ロール紙から引き出された前記ラベルの張力を受けて、前記ローラの両端の高さを揃える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態のプリンタの構造を概略的に示す縦断右側面図である。
図2図2は、実施形態の給紙装置の構造を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態の給紙装置にロール紙を取り付けた状態を示す斜視図である。
図4図4は、実施形態の回動部の構造を拡大して示す図2と同じ側から見た斜視図である。
図5図5は、実施形態の回動部の構造を拡大して示す図4における裏側から見た斜視図である。
図6図6は、実施形態のスライド部の構造を拡大して示す斜視図である。
図7図7は、実施形態のスライド部の構造を図6におけるA−A断面で示す斜視図である。
図8図8は、実施形態のローラおよびローラ支持部の(a)用紙搬送時および(b)非用紙搬送時の状態を示す模式図である。
図9図9は、実施形態のロール紙に対するラベルの剥離際の(a)用紙搬送時および(b)非用紙搬送時の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態について図面を用いて説明する。図1は、プリンタ1の構造を概略的に示す縦断右側面図である。プリンタ1の正面は、図1中の左側である。プリンタ1は、筐体2内に、保持部3、ダンパ4、および印刷部5を備え、筐体2の前面に排紙口6を備えている。
【0009】
筐体2は、箱形で上面開口の本体21と、開口を開閉する蓋22とを有する。
【0010】
保持部3は、支軸31を備え、台紙なしラベルロールを、支軸31で回転自在に保持する。台紙なしラベルロールは、帯状の用紙の裏面に粘着層(不図示)が設けられたラベルLが台紙なしで巻かれたロール紙Rである。
【0011】
ダンパ4は、ロール紙Rから引き出されたラベルLが印刷部5に至るまでの間に設けられ、押さえローラ41と付勢支持部42とを有する。押さえローラ41は、ラベルLの表面、つまり粘着層が設けられていない方の面に接する。付勢支持部42は、押さえローラ41を、ラベルLの厚さ方向に移動可能に支持し、かつ、ラベルLの表面を押さえつける方向に付勢する。
【0012】
印刷部5は、サーマルヘッド51とプラテンローラ52とを備えている。プラテンローラ52は、ラベルLの裏面に接して回転し、ラベルLを搬送する。サーマルヘッド51は、ラベルLの表面に印刷を施す。
【0013】
排紙口6は、筐体2前面の本体21と蓋22との間に設けられて、印刷後のラベルLを排紙する。
【0014】
ここで、プリンタ1は、筐体2内に、さらに、剥離補助部(剥離補助ユニット)7を備えている。剥離補助部7と保持部3とは、給紙装置10を構成する。図2は、給紙装置10の構造を示す斜視図である。図3は、給紙装置10にロール紙Rを取り付けた状態を示す斜視図である。
【0015】
保持部3の支軸31は、片持ち梁状であって、筐体2に対して固定的に設けられた側壁32から、略水平に突出している。支軸31は、ロール紙Rの巻き中心を含む円筒状の空間に差し込まれることにより、ロール紙Rを軸支する。
【0016】
ところで、ロール紙Rは、例えば紙製の円筒状の芯(不図示)にラベルLを巻きつけたものある。上述した支軸31が差し込まれる円筒状の空間は、つまり、この例で言う芯の内側の空間である。
【0017】
剥離補助部7は、ローラ71およびローラ支持部72を備えている。ローラ71は、保持部3よりも用紙搬送方向下流側に位置し、ロール紙Rから引き出されたラベルLの粘着層に接する。また、ローラ71は、ローラ支持部72によって回転自在に支持されている。
【0018】
ローラ支持部72は、非用紙搬送時と用紙搬送時とで、ローラ71の位置を変える。非用紙搬送時は、用紙が搬送されていないとき、つまり、プラテンローラ52が回転していないときである。このとき、ラベルLは、ロール紙Rから引き出されない。一方、用紙搬送時は、用紙が搬送されているとき、つまり、プラテンローラ52が回転しているときである。このとき、ラベルLは、プラテンローラ52の回転により引っ張られてロール紙Rから引き出される。またこのとき、ラベルLに張力が加わっている。
【0019】
ローラ支持部72は、非用紙搬送時には、ローラ71を、ロール紙Rの回転軸に対して斜めに支える。ここで、該『斜め』は、ローラ71の両端の高さを違えた『斜め』である。また、ローラ支持部72は、用紙搬送時には、ロール紙Rから引き出されたラベルLの張力を、ローラ71を介して受けて、ローラ71の両端の高さを揃えて支える。
【0020】
本実施形態において、ローラ71は、非用紙搬送時および用紙搬送時に、それぞれ略一定の所定位置をとる。以下、非用紙搬送時のローラ71の位置を傾斜位置、用紙搬送時のローラ71の位置を給紙位置と称する。ローラ支持部72は、ローラ71を、傾斜位置と給紙位置との間で移動自在に支持する。なお、ローラ71は、非給紙位置でも、ラベルの幅方向に沿っている。また、ローラ71は、給紙位置では、ロール紙Rの回転軸に略平行である。
【0021】
また、ローラ支持部72は、ローラ71の一方の端部の高さを略一定に保ち、且つ、他方の端部を所定の高さ範囲で移動自在に支持する。ローラ支持部72は、軸73、一対の側壁74,75、底板76、回動部77、およびスライド部78を備えている。
【0022】
ローラ71は円筒状であって、内側の空間に、軸73が貫通している。軸73の一方の端部は、回動部77に回動自在に支持されて高さを一定に保たれ、他方の端部は、スライド部78に所定の高さ範囲で移動自在に支持されている。
【0023】
側壁74,75は、底板76によって連結され、略鉛直に立てられている。一方の側壁74は、側壁32と一体に設けられている。回動部77は、側壁74に設けられている。つまり、支軸31は、ローラ71の高さが一定に保たれる端部と同じ側から突出している。スライド部78は、他方の側壁75に設けられている。
【0024】
図4および図5は、回動部77の構造を示す斜視図であって、図4は、回動部77を図2と同じ側から見た拡大図、図5は、図4で示す側の裏側から回動部77を見た拡大図である。
【0025】
回動部77は、角孔81、回動軸82、一対の把持部83,84、および一対の横溝85,86を備えている。
【0026】
角孔81は、側壁74に形成されている。角孔81内に、軸73の一方の端部が位置する。軸73のこの端部を、回動軸82が貫通する。回動軸82は、軸73の長手方向に直交する。この回動軸82の両端を、把持部83,84が回動自在に把持している。一対の把持部83,84は、角孔81の両側部に位置し、回動軸82の端部を囲む半円形状をなし、ローラ71がある側に突出して設けられている。
【0027】
横溝85,86は、角孔81の両側部から外側へと伸びた形状に形成されている。これらの横溝85,86は、回動軸82を把持部83,84内へ、側壁74の図5で示す側の面から嵌め込むための受口である。
【0028】
図6および図7は、スライド部78の構造を示す斜視図であって、図6は、スライド部78を拡大して示した図、図7は、図6で示すスライド部78のA−A断面図である。
【0029】
スライド部78は、角孔91、縦溝92、および付勢部材93を備えている。
【0030】
角孔91および縦溝92は、側壁75に形成され、互いに連通している。縦溝92の幅は、角孔91の幅よりも小さい。縦溝92は、角孔91の下辺中央部を下へ引き下げたような形状であって、角孔91から縦溝92への切り替わり箇所は滑らかな曲面91aとされている。角孔91から縦溝92内を、軸73の他方の端部が、上下にスライドする。
【0031】
付勢部材93は、ローラ71を、用紙搬送時の位置(給紙位置)から非用紙搬送時の位置(傾斜位置)へ移動する方向に向かって、付勢する。本実施形態の付勢部材93は、弦巻の引っ張りばねの一方の端部が側壁75の取付穴75aに、他方の端部が軸73の取付穴73aに固定されることにより、実現されている。
【0032】
縦溝92には、受け部94が形成されている(図7参照)。受け部94は、縦溝92の最下部からやや高くした受け面94aを有し、該受け面94aによって、給紙位置での軸73の周面を受ける。受け部94は、給紙位置におけるローラ71の下がりすぎを防ぐ。
【0033】
このような構成のプリンタ1の印刷中および非印刷中の動作について、図8および図9を用いて説明する。図8は、ローラ71およびローラ支持部72の(a)用紙搬送時および(b)非用紙搬送時の状態を示す模式図である。図9は、ロール紙Rに対するラベルLの剥離際の(a)用紙搬送時および(b)非用紙搬送時の状態を示す模式図である。図8および図9のいずれも、用紙搬送方向下流側から上流側を見た図である。
【0034】
印刷部5は、プラテンローラ52によりラベルLを搬送しながら、サーマルヘッド51によりラベルLに印刷を施す。このため、印刷中は、ラベルLに、プラテンローラ52で引っ張られることによる張力が生じる。この張力が生じたラベルLから、図8(a)に矢印で示すように、ローラ71は下向きの力を受ける。この力は、付勢部材93による付勢力よりも大きい。したがって、印刷開始時、ローラ71は、付勢部材93による付勢に抗して、回動部77において回動するとともに、スライド部78において下方向へ移動する。このとき、スライド部78側の軸73は受け部94で支えられ、所定位置より下がることはない。そして、印刷中、ローラ71はラベルLから下向きの力を受け続けるので、ローラ71の位置は保たれる。
【0035】
印刷中のロール紙RおよびラベルLの剥離際は、図9(a)に示す状態になる。つまり、ラベルLがロール紙Rの表面から剥がれるときは、全幅にわたって略同時に剥がれる。
【0036】
印刷部5が印刷を行っていないとき(非印刷中)、つまり、ラベルLが搬送されていないときは、ラベルLがプラテンローラ52で引っ張られないので、ラベルLに上述の張力は生じていない。このため、図8(b)に示すように、非印刷中、ローラ71は、スライド部78において、付勢部材93から受ける上向きの力によって引き上げられ、傾斜位置に至る。このとき、ラベルLのローラ71に接している部分も、ローラ71とともに引き上げられて、ロール紙Rの表面に対して傾斜した状態となる。
【0037】
非印刷中のロール紙RおよびラベルLの剥離際は、図9(b)に示す状態になる。つまり、ラベルLは、ロール紙Rの表面に対して、幅方向の一方を残して他方を剥がした斜めの状態に剥がされる。
【0038】
これにより、非用紙搬送時、つまり、印刷部5が印刷を終えてラベルLの搬送を停止すると、スライド部78では、ローラ71を介してラベルLから受ける下向きの力よりも、付勢部材93から受ける上向きの力が勝り、その結果、ローラ71が傾斜位置へ移動して、ラベルLがロール紙Rから斜めに剥がされる。
【0039】
上述の非用紙搬送状態から、印刷部5が印刷を開始すると、ラベルLの搬送開始によって、ふたたびラベルLに張力が生じる。すると、ローラ71が下向きの力を受け、給紙位置へ移動する。そして、ラベルLがさらに搬送されることにより、ロール紙Rが回転し始め、ラベルLの粘着層がロール紙Rの表面から剥がされてゆく。
【0040】
このとき、非用紙搬送時に、ラベルLは、ロール紙Rから斜めに一部剥がされた状態となっていたので、従来の斜めに剥がされていない場合に比して、剥離開始時の抵抗が小さくなり、剥がしやすくなる。
【0041】
このように、本実施形態によれば、ラベルLの剥がし始めに要する力を少なくすることができる。従来、ラベルLの剥がし始めは、搬送継続中よりも大きい力を要する。このため、ラベルLの剥がし始めからロール紙Rが回転しだして次々剥離するようになるまでの短い時間に、搬送に要する力が大きく変化し、印字精度の低下要因となっていた。しかしながら、本実施形態によれば、用紙搬送に要する力の変化を抑えることができ、これにより、印刷開始時の印刷精度を向上させることができる。
【0042】
なお、上記実施形態では、付勢部材93を引っ張りばねにより実現したが、実施にあたっては、付勢部材93は他のものであってもよい。例えば、弦巻の圧縮ばねを付勢部材として縦溝92の底と軸73との間に配してもよいし、また、トーションばねを付勢部材として回動軸82周りに設けてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、給紙位置において、ローラ71がロール紙Rの回転軸に略平行であるとして説明したが、実施にあたって、たとえ用紙搬送中にローラ71がロール紙Rの回転軸に完全に平行とならなくても、構わない。なぜなら、付勢部材93を設けたことにより、余計な力を逃がす効果が得られるため、仮にローラ71がロール紙Rの回転軸に完全に平行とならず斜めになっていたとしても、その状態において、ラベルLに余計な力がかかっていないということになるので、印刷への悪影響はないと言えるからである。
【0044】
さらに、上記実施形態では、ローラ71の一端を回動自在、他端を上下移動自在とすることにより、傾斜位置と給紙位置との間で移動自在としたが、実施にあたっては、他の構造によって、ローラ71を傾斜位置と給紙位置との間で移動自在としてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、ローラ71は、傾斜位置と給紙位置との間を移動するが、実施にあたっては、必ずしも、非用紙搬送時のローラ71の位置や用紙搬送時のローラ71の位置がそれぞれ一定でなくてもよく、少なくとも、非用紙搬送時にはローラ71が両端の高さを違えた斜めになり、用紙搬送時にはローラ71の両端の高さが概ね揃えばよい。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
1…プリンタ、
2…筐体、21…本体、22…蓋、
3…保持部、31…支軸、32…側壁、
4…ダンパ、41…押さえローラ、42…付勢支持部、
5…印刷部、51…サーマルヘッド、52…プラテンローラ、
6…排紙口、
7…剥離補助部、71…ローラ、72…ローラ支持部、
73…軸、74…側壁、75…側壁、76…底板、77…回動部、78…スライド部、
81…角孔、82…回動軸、83…把持部、85…横溝、
91…角孔、92…縦溝、93…付勢部材、94…受け部、
10…給紙装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2007−126230号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9