特許第6297275号(P6297275)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6297275車両の流体移送回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6297275
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】車両の流体移送回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス
(51)【国際特許分類】
   F02M 37/00 20060101AFI20180312BHJP
【FI】
   F02M37/00 R
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-156866(P2013-156866)
(22)【出願日】2013年7月29日
(65)【公開番号】特開2014-58963(P2014-58963A)
(43)【公開日】2014年4月3日
【審査請求日】2016年7月7日
(31)【優先権主張番号】1257295
(32)【優先日】2012年7月27日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】507063735
【氏名又は名称】エムジーアイ・クーティエ
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・マルティーノ・スパネベッロ
【審査官】 櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】 仏国特許出願公開第2925614(FR,A1)
【文献】 特開昭51−024929(JP,A)
【文献】 特開昭57−047074(JP,A)
【文献】 特開平11−201309(JP,A)
【文献】 特開2003−286920(JP,A)
【文献】 特表2008−546957(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0126805(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 37/00−37/22
F02M 39/00−71/04
F16K 17/18−17/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の流体移送回路、例えば燃料回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス(2)であって、
− 流体経路(4)の境界を定め、それぞれが前記流体経路(4)へと排出する第1および第2の流体開口部(5、6)を含む本体(3)と、
− 燃料が前記第1の流体開口部(5)から前記第2の流体開口部(6)へと流れることができるように適合された前記流体経路(4)内の調整弁(10)であって、
− 前記流体経路(4)内に固定的に設けられるインサート(11)であって、前記第1の流体開口部(5)に流体的に連結された流体開口(12)および弁座(21)を含むインサート(11)と、
− 閉塞部材(25)が前記弁座(21)に当接し前記流体開口(12)を閉塞する閉塞位置と、閉塞部材(25)が前記弁座(21)から外れ前記流体開口(12)を開放する解除位置との間で移動可能である閉塞部材(25)であって、前記調整弁(10)の上流側の圧力が、前記調整弁(10)の下流側の圧力より第1の所定量だけ高い場合、解除位置へと移動するように設計されている閉塞部材(25)とを含む調整弁(10)と、
− 前記第1および第2の流体開口部(5、6)を流体的に連結するように適合された少なくとも1つのバイパス経路(16、17、19)と、
− 封止部材(22)が前記少なくとも1つのバイパス経路を閉塞する第1の位置と、前記封止部材(22)が前記少なくとも1つのバイパス経路を開放する第2の位置との間で変形可能である封止部材(22)であって、前記調整弁(10)の下流側の圧力が、前記調整弁(10)の上流側の圧力より第2の所定量だけ高い場合、第2の位置に向かって変形するように適合されている封止部材(22)とを含み、
前記弁座が可撓性である、
圧力調整デバイス。
【請求項2】
前記弁座がゴム製である、請求項1記載の調整デバイス。
【請求項3】
前記インサート(11)を前記本体(3)に対して固定するように適合された固定手段を含む、請求項1または2に記載の調整デバイス。
【請求項4】
前記固定手段が、前記インサート(11)を前記本体(3)に対して固定するように適合された固定部材(28)を前記流体経路(4)内に含み、前記固定部材(28)および前記インサート(11)は、前記閉塞部材(25)および前記閉塞部材(25)を閉塞位置に向かって押し付けるように適合された戻り手段(26)が配設されたハウジング(29)の境界を定める、請求項3に記載の調整デバイス。
【請求項5】
前記固定部材(28)が、前記ハウジング(29)および前記第2の流体開口部(6)を流体的に連結するように適合された少なくとも1つの燃料流開口部(31)を含む、請求項4に記載の調整デバイス。
【請求項6】
前記インサート(11)が、前記固定部材(28)の少なくとも一部が当接する少なくとも1つの当接面(15)を含む、請求項4または5に記載の調整デバイス。
【請求項7】
前記本体(3)が、前記流体経路(4)へと排出し、前記調整弁(10)および固定部材(28)を前記流体経路(4)内に設けることができるように適合された挿入開口部(7)を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の調整デバイス。
【請求項8】
前記固定手段が、前記挿入開口部(7)を閉塞し、前記固定部材(28)を前記本体に対して固定するように前記固定部材(28)と協働するように適合された固定栓(32)を含む、請求項7に記載の調整デバイス。
【請求項9】
前記本体(3)が、前記インサート(11)が当接する当接面(15)を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の調整デバイス。
【請求項10】
前記本体(11)が、前記弁座(21)が付設された支持リング(13)を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の調整デバイス。
【請求項11】
前記封止部材(22)が前記支持リング(13)上に設けられ、第1の位置にあるとき、前記本体(3)と協働するように適合されている、請求項10に記載の調整デバイス。
【請求項12】
前記インサート(11)が、前記支持リング(13)上に設けられ、前記弁座(21)および前記封止部材(22)を支える封止部(14)を含む、請求項11に記載の調整デバイス。
【請求項13】
前記封止部(14)が前記支持リング(13)上に成形されている、請求項12に記載の調整デバイス。
【請求項14】
前記封止部材(22)および前記弁座(21)が2つの別個の部品によって形成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の調整デバイス。
【請求項15】
前記本体(3)が円錐台形の座面(23)を含み、前記封止部材(22)は第1の位置にあるとき、前記円錐台形の座面(23)と協働するように適合されている、請求項1から14のいずれか一項に記載の調整デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の流体移送回路、例えば燃料回路、より詳細には燃料供給または燃料戻り回路に設けられるように適合された圧力調整デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
そのような燃料戻り回路、特に噴射器からの戻り回路のために、
− 流体経路の境界を定め、それぞれが流体経路へと排出する第1および第2の流体開口部を含む本体と、
− 燃料が第1の流体開口部から第2の流体開口部へと流れることができるように適合された本体の流体経路内の調整弁であって、
− 流体経路内に封止状態に設けられるインサートであって、第1の流体開口部に流体的に連結された流体開口および弁座を含むインサートと、
− 閉塞部材が弁座に当接し流体開口を閉塞する閉塞位置と、閉塞部材が弁座から外れ流体開口を開放する解除位置との間で移動可能である閉塞部材とを含む調整弁と、
− 調整弁に設けられ、流体開口の上流側に配設されたフィルタと、
− 本体の少なくとも1つのバイパス経路または第1および第2の流体開口部を流体的に連結するように適合された調整弁と、
− 調整弁または本体に設けられ、封止リップを備えた環状シールとを備える圧力調整デバイスを作製することが、仏国特許第2925614号から既知である。
【0003】
調整弁は、封止部の封止リップが少なくとも1つのバイパス経路を閉塞し、燃料が調整弁と本体との間を第1の流体開口部から第2の流体開口部への方向に流れることを防ぐ第1の位置と、封止部の封止リップがバイパス経路の少なくとも一部を開放し、燃料が調整弁と本体との間を第1の流体開口部から第2の流体開口部への方向に流れることができるようにする第2の位置との間で軸方向移動可能であるように設けられている。調整弁は、フィルタの上流側の圧力が所定値より高くない場合は調整弁を第1の位置に維持するように適合された戻りばねの作用を受ける。
【0004】
圧力調整デバイスのそのような構造により、フィルタの閉塞によって調整弁の上流側の圧力が所定値より高くなる場合、それぞれのバイパス経路は開くことができ、したがってフィルタの上流側にある燃料の一部が第2の流体開口部へと流出することができる。燃料のこのような流出は、フィルタの上流側の圧力の急速な低下を引き起こし、それにより調整弁またはその上流側にある構成部品への損傷を防ぐ。
【0005】
しかし、そのような圧力調整デバイスは、本体の流体経路に並進して移動可能に設けられ、戻りばねの作用を受けるアセンブリの存在により、非常に複雑である。そのような複雑性は調整デバイスの製造費用を大きく増加させ、組立にも時間がかかる。
【0006】
本発明の目的はこれらの欠点を改善することである。
【0007】
したがって、本発明が取り組む技術的な問題は、単純で経済的な構造を有する圧力調整デバイスを提供することである。
【発明の概要】
【0008】
この目的のため、本発明は、車両の燃料回路に設けられるように適合された圧力調整デバイスであって、
− 流体経路の境界を定め、それぞれが流体経路へと排出する第1および第2の流体開口部を含む本体と、
− 燃料が第1の流体開口部から第2の流体開口部へと流れることができるように適合された流体経路内の調整弁であって、
− 流体経路内に固定的に設けられるインサートであって、第1の流体開口部に流体的に連結された流体開口および弁座を含むインサートと、
− 閉塞部材が弁座に当接し流体開口を閉塞する閉塞位置と、閉塞部材が弁座から外れ流体開口を開放する解除位置との間で移動可能である閉塞部材であって、調整弁の上流側の圧力が、調整弁の下流側の圧力より第1の所定量だけ高い場合、解除位置へと移動するように設計されている閉塞部材とを含む調整弁と、
− 第1および第2の流体開口部を流体的に連結するように適合された少なくとも1つのバイパス経路と、
− 封止部材が少なくとも1つのバイパス経路を閉塞する第1の位置と、封止部材が少なくとも1つのバイパス経路を開放する第2の位置との間で変形可能である封止部材であって、調整弁の下流側の圧力が、調整弁の上流側の圧力より第2の所定量だけ高い場合、第2の位置に向かって変形するように適合されている封止部材とを含む圧力調整デバイスに関する。
【0009】
したがって、車両のエンジンが動作中であり、調整弁の上流側の圧力が調整弁の下流側の圧力より第1の所定値に対応する量だけ高いとき、閉塞部材は解除位置へと移動し、燃料が本体の第1の流体開口部から第2の流体開口部へと流れることができるようにし、燃料回路内の圧力の調整が可能になる。
【0010】
モータが停止しているとき、調整弁の下流側の圧力が調整弁の上流側の圧力より高くなり、熱平衡の変化を生じる可能性があることがある。車両の低温始動を妨げる傾向がある、調整弁の上流側の圧力と下流側の圧力との間のそのような不均衡は、1つまたは複数のバイパス経路および封止部材があることによって防止される。
【0011】
実際、調整弁の下流側の圧力が調整弁の上流側の圧力より第2の所定値に対応する量だけ高いとき、燃料は第2の流体開口部から1つまたは複数のバイパス経路を介して封止部材へと流れ、封止部材が第2の位置に向かって変形し、燃料が本体の第1の流体開口部の方向に流れることができるように、封止部材に圧力をかける。この燃料の流れにより、調整弁の上流側の圧力と下流側の圧力との再均衡が可能になり、したがって、車両の低温始動が可能になる。
【0012】
したがって、本発明による圧力調整デバイスは、車両のエンジンの動作状態とは関係なく、燃料回路内の圧力の調整を可能にしながら、調整弁のインサートを流体経路内に固定して設けることによって単純で低コストの構造を有する。
【0013】
弁座は好ましくは可撓性であり、例えば、FKM、GLT FKMまたはHNBRなど、ゴム製である。これらの特徴により、弁座は閉塞部材の形状に適合することができ、より詳細には、直径、表面の状態、形状等に関して閉塞部材の不足を補完することができる。これらの特徴はさらに、弁座が弁座と閉塞部材との間の粒子の形状を支持することができ、したがって、閉塞部材が第1の位置にあるとき、弁座と閉塞部材との間の燃料の流れを大きく制限することができる。これにより、調整弁の封止が向上し、したがって、非常に低い流速および流速が存在しないとき(例えば、ペダルで減速したとき、およびアイドリング時)も、圧力調整デバイスの調整性能が向上する。圧力調整デバイスの調整性能のそのような向上により、エンジンの動作の最適化、特に、例えばペダルでの減速時などの再加速時、または例えばハイブリッド車両の内燃機関の再始動などの再始動時におけるエンジンの動作の最適化が可能になる。圧力調整デバイスの調整性能のそのような向上により、最適な燃費の達成および汚染防止基準の達成も可能になる。
【0014】
本発明の一実施形態では、封止部材は、好ましくは環状の封止リップを備える。
【0015】
調整デバイスは、有利にはフィルタを含まない。
【0016】
インサートは、好ましくは本体に当接して設けられる。
【0017】
調整デバイスは、有利にはインサートを本体に対して固定するように適合された固定手段を含む。例えば、固定手段はインサートを本体に対して固定するように適合された固定部材を流体経路内に含み、固定部材およびインサートは、閉塞部材および閉塞手段を閉塞位置に向かって押し付けるように適合された戻り手段が配設されたハウジングの境界を定める。固定部材は、例えば金属またはプラスチック材料から形成することができる。
【0018】
本発明の一実施形態では、戻り手段が、固定部材および閉塞部材に当接する例えばコイルばねなどのばねを含む。
【0019】
固定部材は、有利には、ハウジングおよび第2の流体開口部を流体的に連結するように適合された少なくとも1つの燃料流開口部を含む。
【0020】
インサートは、好ましくは、固定部材の少なくとも一部が当接する少なくとも1つの当接面を含む。
【0021】
本発明の一実施形態では、固定部材はインサートに当接して設けられる。
【0022】
本発明の別の実施形態では、固定部材はインサート上に設けられる。
【0023】
本体は、好ましくは、流体経路へと排出し、調整弁および固定部材を流体経路内に設けることができるように適合された挿入開口部を含む。固定手段は、有利には、挿入開口部を閉塞し、固定部材を本体に対して固定するように協働するように適合された固定栓を含む。固定栓は、例えば金属またはプラスチック材料から形成することができる。
【0024】
本発明の一実施形態では、本体はインサートが当接する当接面を含む。
【0025】
本発明の一実施形態では、インサートは、弁座が設けられる支持リングを含む。支持リングは、例えば本体の当接面に当接するように適合することができる。
【0026】
本発明の一実施形態では、弁座は支持リング上に設けられる。
【0027】
本発明の一実施形態では、支持リングは剛性であり、例えば金属またはプラスチック材料から形成される。
【0028】
本発明の一実施形態では、インサートの流体開口は、少なくとも一部が弁座によって境界を定められる。流体開口は、少なくとも一部が弁座および封止部材によって均等に境界を定めることができる。
【0029】
本発明の一実施形態では、支持リングは外面に、固定部材の内面の環状溝と協働するように適合された環状リブを有する。
【0030】
固定部材の少なくとも一部が当接する当接面は、好ましくは支持リング上にある。
【0031】
本発明の一実施形態では、封止部材は支持リング上に設けられ、封止部材が第1の位置にあるとき、本体と協働するように適合されている。封止部材は、例えば支持リング上に成形することができる。封止部材は、等しくゴム製とすることができる。
【0032】
支持リングは、有利には、第1の流体開口部の方を向いている第1の縁部および第1の縁部と反対側の第2の縁部を含み、封止部材は支持リングの第1の縁部から突き出ている。
【0033】
本発明の一実施形態では、インサートは、支持リング上に設けられ、弁座および封止部材を支える封止部を含む。封止部は、好ましくは、支持リング上に成形され、または支持リングに取り付けられる。
【0034】
本体は、有利には円錐台形の座面を含み、封止部材は第1の位置にあるとき、円錐台形の座面と協働するように適合されている。円錐台形の座面は、有利には第1の流体開口部に向かって収束する。
【0035】
本発明の一実施形態では、封止部材は、封止部材が第1の位置にあるとき、円錐台形の座面と協働するように適合された円錐台形の封止面を含む。封止リップは、有利には、円錐台形の封止面によって少なくとも一部が外側の境界を定められる。
【0036】
円錐台形の座面は、好ましくは、本体の第1の流体開口部に向かって収束する。
【0037】
円錐台形の座面は、好ましくは第1の流体開口部に面しており、有利には、本体の一部である当接面と第1の流体開口部との間にある。
【0038】
本発明の一変形例では、本体の座面は円筒形とすることができ、封止部材は第1の流体開口部の方向に分散する円錐台形を有する。
【0039】
本発明の別の変形例では、本体の座面は平面で調整弁の軸に実質的に垂直とすることができ、封止部材は第1の流体開口部の方向に収束する円錐台形を有する。
【0040】
本発明の別の実施形態では、封止部材は本体上に設けられ、封止部材が第1の位置にあるとき、インサートおよび好ましくは支持リングと協働するように適合されている。
【0041】
本発明の一実施形態では、封止部材および弁座は2つの別個の部品によって形成される。別の実施形態では、封止部材および弁座は一部品である。
【0042】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、本体の内面上に燃料流溝を含む。
【0043】
本発明の別の実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、インサートの外面上および好ましくは、支持リングの外面上に燃料流溝を含む。
【0044】
本発明の他の実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、固定部材の外面上に燃料流溝を含む。
【0045】
本発明の別の実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、本体とインサートとの間、より詳細には本体と支持リングとの間、好ましくは支持リングの全長にわたって、境界を定められた流体空間を含む。
【0046】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、支持リングと本体との間に境界を定められた流体開口部を含む。この流体開口部は一部を、例えば第1の流体開口部に面する支持リングの縁部上の流体溝によって境界を定めることができる。
【0047】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つのバイパス経路は、固定部材およびインサートによって境界を定められた第1の流体開口部、インサートと本体との間に境界を定められた流体空間、本体およびインサートによって境界を定められた流体開口部によって形成される。
【0048】
本発明の一実施形態では、インサート、より詳細には支持リングは、本体のインサートを圧力嵌めするために、本体の内面と協働するように適合された外面に、複数の長手方向リブを含む。長手方向リブは好ましくは一定に分布されている。
【0049】
本発明の一実施形態では、調整弁および固定手段は、本体の流体経路へと挿入されるように適合されたカートリッジを形成するように、筒状ケーシングに組み立てることができる。筒状ケーシングは、例えば金属から形成することができ、調整弁および固定手段の周囲に圧着される加圧によって形成される。
【0050】
圧力調整デバイスの本体は、例えば金属またはプラスチック材料から形成することができる。
【0051】
いずれの場合においても、本発明は、本発明による圧力調整デバイスの複数の実施形態の非限定的な例を表す添付の図面を参照しながら、以下の説明によって明確に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】本発明の第1の実施形態による圧力調整デバイスの斜視図。
図2図1の圧力調整デバイスの長手方向断面図。
図3図2の線III−IIIに沿って見た断面図。
図4図2の線IV−IVに沿って見た断面図。
図5図1の圧力調整デバイスの本体の部分断面斜視図。
図6図1の圧力調整デバイスの一部を切断した部分斜視図。
図7】異なる動作位置にある、図1の圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
図8】異なる動作位置にある、図1の圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
図9】本発明の第2の実施形態による圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
図10】本発明の第3の実施形態による圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
図11】本発明の第4の実施形態による圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
図12】本発明の第5の実施形態による圧力調整デバイスの長手方向部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0053】
図1から図8は、内燃機関車両の燃料戻り回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス2の第1の実施形態を示す。
【0054】
圧力調整デバイス2は、長手方向の流体経路4の境界を定める全体的に円筒形の細長い本体3を含む。本体3はさらに、それぞれが流体経路4へと排出する第1の流体開口部5および第2の流体開口部6を含む。図1および2に示す実施形態では、第1の流体開口部5は流体経路4へと軸方向に排出し、第2の流体開口部6は流体経路4へと径方向に排出する。
【0055】
本体3はさらに、流体経路4へと軸方向に排出する挿入開口部7を含み、その使用は明細書でさらに詳細に説明する。
【0056】
圧力調整デバイス2はさらに、本体3に固定され、それぞれの端部に燃料パイプの一方の端部が固定される第1および第2の管状の固定スピゴット8、9を含む。第1の固定スピゴット8は第1の流体開口部5と流体的に連結され、第2の固定スピゴット9は第2の流体開口部6と流体的に連結されている。
【0057】
圧力調整デバイス2は、燃料を第1の流体開口部5から第2の流体開口部6へと流すように適合された本体3の流体経路4の調整弁10を含む。
【0058】
図7により詳細に示すように、調整弁10は、本体3の流体経路4に流体密に設けられ、第1の流体開口部5に流体的に連結された流体開口12の境界を定めるインサート11を含む。インサート11は、剛性の支持リング13、および支持リング13上に設けられ流体開口12の境界を定める可撓性の封止部14を含む。
【0059】
支持リング13は第1の流体開口部5の方を向いた第1の縁部13a、および第1の縁部13aと反対側の第2の縁部13bを含む。第1の縁部13aは、本体3の、より詳細には図5に示す横方向当接面15に当接する。当接面15は実質的に環状であり、好ましくは一定に分布された複数の流体窪み16によって中断されている。図4および6に示すように、支持リング13はさらに第2の縁部13bに複数の流体窪み17を含む。流体窪み17は好ましくは一定に分布されている。支持リング13はさらに、本体3のインサート11を圧力嵌めするために、本体3の内面と協働するように適合された外面に複数の長手方向リブ18を含む。長手方向リブ18は、有利には、支持リング13の外面上に一定に分布されている。それぞれの長手方向リブ18は変化する高さを有することができ、例えば特に第1の流体開口部5の方向に高さが減少する。
【0060】
図4に示すように、支持リング13および本体3は、支持リング13の全長にわたって延び、それぞれが流体窪み16の1つおよび流体窪み17の1つへと排出する複数の流体空間19の境界を定める。図1から図8に示す実施形態では、本体3および支持リング13はそれぞれ4つの流体窪み16および4つの流体窪み17を含み、4つの流体空間19の境界を定める。
【0061】
封止部14は例えばゴム製であり、弁座21およびインサート11を本体3に対して封止するように適合された封止リップ22を含む。封止リップ22は支持リング13の第1の縁部13aから突き出ている。図1から8に示す実施形態では、封止リップ22は本体3の内壁の円錐台形の座面23と協働するように適合されている。円錐台形の座面23は、有利には、第1の流体開口部5に向かって収束する。封止リップ22は、有利には、円錐台形の座面23と協働するように適合された円錐台形の封止面24によって外側の境界を定められる。
【0062】
調整弁10はさらに、閉塞部材25が弁座21に当接し流体開口12を閉塞する閉塞位置(図7参照)と、閉塞部材25が弁座21から外れ流体開口12を開放する解除位置(図8参照)との間で移動可能である閉塞部材25を含む。調整弁10はまた、閉塞部材25を閉塞位置に向かって押し付けるように適合された圧縮コイルばね26も含む。閉塞部材25は、調整弁10の上流側、すなわち第1の流体開口部5における圧力が、調整弁10の下流側、すなわち第2の流体開口部6における圧力より、ばね26の較正圧力に実質的に対応する所定量だけ高いとき、解除位置にくるように設計されている。
【0063】
ここで、閉塞部材25は細長い円筒形のものであり、弁座21の方を向いた端部に円錐台形のヘッド27を含む。しかし、ヘッド27は、例えば平坦または丸みのある形状など、他の形状とすることもできる。
【0064】
圧力調整デバイス2はさらに、流体経路4内に、本体3に対してインサート11を固定するように適合された固定リングなどの固定部材28を含む。固定部材28は、より詳細には、支持リング13の第2の縁部13bに当接して設けられる。
【0065】
固定部材28およびインサート11は、閉塞部材25およびばね26が配設されるハウジング29の境界を定める。したがって、ばね26は、例えば固定部材28および閉塞部材25のヘッド27を支持する。固定部材28は、ハウジング29および第2の流体開口部6を流体的に連結するように適合された燃料流開口部31を含む。
【0066】
本体3の挿入開口部7は、調整弁10および固定部材28を流体経路4へと挿入できるように適合されていることに留意されたい。
【0067】
圧力調整デバイス2はさらに、本体3の挿入開口部7を流体密に閉塞し、固定部材28を本体3に対して固定するように固定部材28と協働するように適合された閉塞栓32を含む。したがって、閉塞栓32によって、支持リングに当接した固定部材28および横方向当接面15に当接した支持リング13を保持することができる。本発明の1つの変形例では、閉塞栓32および固定部材28を一部品として形成することができる。
【0068】
圧力調整デバイス2はまた、第1および第2の流体開口部5、6を流体的に連結するように適合された複数のバイパス経路を含む。それぞれのバイパス経路は、流体空間19の1つおよび対応する流体窪み16、17から形成される。さらに、それぞれのバイパス経路は、燃料流開口部31を介して第2の流体開口部6に流体的に連結されている。
【0069】
封止リップ22は、封止リップ22がバイパス経路を閉塞し、燃料がバイパス経路を介して第1および第2の流体開口部5、6間を流れることを防ぐ第1の位置と、封止リップ22がバイパス経路を開放し、燃料がバイパス経路を介して第1および第2の流体開口部5、6間を流れることができるようにする第2の位置との間で変形可能であることを理解されたい。しかし、封止リップ22は、調整弁10の下流側の圧力が調整弁10の上流側の圧力より高い場合にのみ、第2の位置に向かって変形するように適合されている。したがって、バイパス経路は、第2の流体開口部6から第1の流体開口部5にのみ、燃料が流れることができるようにする。
【0070】
圧力調整デバイス2の動作を、燃料戻り回路の使用に関して説明する。
【0071】
車両の内燃機関が動作しているとき、燃料は燃料噴射を介してエンジンへと噴射される。噴射器によってエンジンへと噴射されなかった燃料は、圧力調整デバイス2を含む燃料戻り回路を介して燃料タンクへと戻される。
【0072】
調整弁10の上流側の圧力と調整弁10の下流側の圧力との間の圧力差がばね26の較正圧力より大きいとき、閉塞部材25は図8に示す解除位置へと移動する。これにより、燃料が本体3の第1の流体開口部5から第2の流体開口部6へ固定部材28の燃料流開口部31を介して流れるようになり、燃料戻り回路の圧力の調整を可能にする。
【0073】
調整弁10の上流側の圧力と調整弁10の下流側の圧力との間の圧力差がばね26の較正圧力より小さいとき、閉塞部材25は図7に示す閉塞位置にとどまる。これにより、燃料は本体3の第1の流体開口部5から第2の流体開口部6へと流れることができない。したがって、調整弁10の上流側の圧力は、目標の調整値に達するまで増加することができる。
【0074】
車両のエンジンが停止しているとき、調整弁10の下流側の圧力が調整弁10の上流側の圧力より高くなる可能性がある。燃料の冷却時に噴射器と調整弁10との間に集められた燃料の収縮によって起きる圧力低下の発生に関連付けられる、そのような不均衡は、車両の低温始動を妨げることがある。
【0075】
本発明によると、調整弁10の下流側の圧力が調整弁10の上流側の圧力より所定量だけ高いとき、燃料は本体の第2の流体開口部6から、燃料流開口部31およびバイパス経路を介して封止リップ22まで流れ、封止リップ22が第2の位置に向かって変形するように、封止リップ22に圧力をかける。次いで、封止リップ22は本体3の円錐台形の座面23から離れるように移動し、したがって、その後、燃料は本体3とインサート11との間を本体3の第1の流体開口部5の方向に流れる。この燃料の流れにより、調整弁10の上流側の圧力と下流側の圧力との再均衡が可能になり、したがって、車両の低温始動が可能になる。
【0076】
図9は第2の実施形態による圧力調整デバイス2を示す。図9に示す圧力調整デバイス2は、封止リップ22が、支持リング13の外面の環状溝34内に設けられ、または環状溝34へと成形されたリップシール33に固定され、バイパス経路が固定部材28の外面の長手方向溝35および支持リング13の第1の縁部13aの流体窪み36によって一部が形成されている点において、図1から図8に示すものと基本的に異なる。この第2の実施形態によると、封止リップ22は本体3の内壁の円筒形の座面と協働するように適合されている。
【0077】
さらに、この第2の実施形態によると、固定部材28は支持リング13上に設けられている。したがって、支持リング13は外面に、固定部材28の内面の環状溝38と協働するように適合された環状リブ37を有する。
【0078】
さらに、この第2の実施形態によると、封止リップ22は円錐台形の座面ではなく、円筒形の座面と協働するように適合されている。
【0079】
図10は第3の実施形態による圧力調整デバイス2を示す。図10に示す圧力調整デバイス2は、封止リップ22を支えるリップシール33が本体3の内面の環状溝39内に設けられている点において、図9に示すものと基本的に異なる。したがって、この第3の実施形態によると、封止リップ22は、インサート11、より詳細には支持リング13の外面と協働するように適合されている。
【0080】
図11は第4の実施形態による圧力調整デバイス2を示す。図11に示す圧力調整デバイス2は、封止リップ22が本体3の内壁の座面41と協働するように適合されており、座面41が平面であり調整弁10の軸に対して垂直である点において、図7に示すものと基本的に異なる。
【0081】
図12は第5の実施形態による圧力調整デバイス2を示す。図12に示す圧力調整デバイス2は、封止リップ22が、本体3との接触面積を最適化し、それにより封止するように、自由縁部または自由縁部付近に環状ビード42を含む点において、図7に示すものと基本的に異なる。環状ビード42はまた、最終封止を確実にする封止リップ22の機能面の形状制御を簡略化することも可能である。
【0082】
言うまでもなく、本発明は、例を挙げて上記で説明した圧力調整デバイスの実施形態に排他的に制限されず、反対に、その全ての変形例を包含する。したがって、封止リップ22は、特に他の任意の形状することができる。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 車両の流体移送回路、例えば燃料回路に設けられるように適合された圧力調整デバイス(2)であって、
− 流体経路(4)の境界を定め、それぞれが前記流体経路(4)へと排出する第1および第2の流体開口部(5、6)を含む本体(3)と、
− 燃料が前記第1の流体開口部(5)から前記第2の流体開口部(6)へと流れることができるように適合された前記流体経路(4)内の調整弁(10)であって、
− 前記流体経路(4)内に固定的に設けられるインサート(11)であって、前記第1の流体開口部(5)に流体的に連結された流体開口(12)および弁座(21)を含むインサート(11)と、
− 閉塞部材(25)が前記弁座(21)に当接し前記流体開口(12)を閉塞する閉塞位置と、閉塞部材(25)が前記弁座(21)から外れ前記流体開口(12)を開放する解除位置との間で移動可能である閉塞部材(25)であって、前記調整弁(10)の上流側の圧力が、前記調整弁(10)の下流側の圧力より第1の所定量だけ高い場合、解除位置へと移動するように設計されている閉塞部材(25)とを含む調整弁(10)と、
− 前記第1および第2の流体開口部(5、6)を流体的に連結するように適合された少なくとも1つのバイパス経路(16、17、19)と、
− 封止部材(22)が前記少なくとも1つのバイパス経路を閉塞する第1の位置と、前記封止部材(22)が前記少なくとも1つのバイパス経路を開放する第2の位置との間で変形可能である封止部材(22)であって、前記調整弁(10)の下流側の圧力が、前記調整弁(10)の上流側の圧力より第2の所定量だけ高い場合、第2の位置に向かって変形するように適合されている封止部材(22)とを含む圧力調整デバイス。
[2] 前記弁座が可撓性であり、例えばゴム製である、[1]に記載の調整デバイス。
[3] 前記インサート(11)を前記本体(3)に対して固定するように適合された固定手段を含む、[1]または[2]に記載の調整デバイス。
[4] 前記固定手段が、前記インサート(11)を前記本体(3)に対して固定するように適合された固定部材(28)を前記流体経路(4)内に含み、前記固定部材(28)および前記インサート(11)は、前記閉塞部材(25)および前記閉塞手段(25)を閉塞位置に向かって押し付けるように適合された戻り手段(26)が配設されたハウジング(29)の境界を定める、[3]に記載の調整デバイス。
[5] 前記固定部材(28)が、前記ハウジング(29)および前記第2の流体開口部(6)を流体的に連結するように適合された少なくとも1つの燃料流開口部(31)を含む、[4]に記載の調整デバイス。
[6] 前記インサート(11)が、前記固定部材(28)の少なくとも一部が当接する少なくとも1つの当接面(15)を含む、[4]または[5]に記載の調整デバイス。
[7] 前記本体(3)が、前記流体経路(4)へと排出し、前記調整弁(10)および固定部材(28)を前記流体経路(4)内に設けることができるように適合された挿入開口部(7)を含む、[4]から[6]のいずれか一項に記載の調整デバイス。
[8] 前記固定手段が、前記挿入開口部(7)を閉塞し、前記固定部材(28)を前記本体に対して固定するように前記固定部材(28)と協働するように適合された固定栓(32)を含む、[7]に記載の調整デバイス。
[9] 前記本体(3)が、前記インサート(11)が当接する当接面(15)を含む、[1]から[8]のいずれか一項に記載の調整デバイス。
[10] 前記本体(11)が、前記弁座(21)が設けられた支持リング(13)を含む、[1]から[9]のいずれか一項に記載の調整デバイス。
[11] 前記封止部材(22)が前記支持リング(13)上に設けられ、第1の位置にあるとき、前記本体(3)と協働するように適合されている、[10]に記載の調整デバイス。
[12] 前記インサート(11)が、前記支持リング(13)上に設けられ、前記弁座(21)および前記封止部材(22)を支える封止部(14)を含む、[11]に記載の調整デバイス。
[13] 前記封止部(14)が前記支持リング(13)上に成形されている、[12]に記載の調整デバイス。
[14] 前記封止部材(22)および前記弁座(21)が2つの別個の部品によって形成されている、[1]から[11]のいずれか一項に記載の調整デバイス。
[15] 前記本体(3)が円錐台形の座面(23)を含み、前記封止部材(22)は第1の位置にあるとき、前記円錐台形の座面(23)と協働するように適合されている、[1]から[14]のいずれか一項に記載の調整デバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12