【文献】
Gastrointest. Endosc.,2010年,Vol.72 No.2,pp.313-320
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
アスコルビン酸アニオンは、アスコルビン酸により、アスコルビン酸の1種以上の塩により、又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物により提供され得る。便宜上、それらはここでは“アスコルベート成分”として言及される。適当な塩は、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を含む。例えば、塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩から選び得る。例えば、アスコルビン酸の好ましい塩は、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸マグネシウム及びアスコルビン酸カルシウムを含む。1つの態様において、アスコルビン酸アニオンは、アスコルビン酸により、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸マグネシウム及びアスコルビン酸カルシウムから選択されるアスコルビン酸の1種以上の塩により、又はそれらの混合物により提供される。特に、アスコルビン酸の好
ましい塩は、アスコルビン酸マグネシウム及びアスコルビン酸ナトリウム、例えば、アスコルビン酸ナトリウムである。1つの態様において、前記溶液は、アスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩(及び好ましくは、更なるアスコルベートを含まない)、例えば、アスコルビン酸とアスコルビン酸ナトリウム(及び好ましくは、更なるアスコルベートを含まない)又はアスコルビン酸とアスコルビン酸マグネシウム(及び好ましくは、更なるアスコルベートを含まない)を含む。
【0015】
本発明の溶液は、好ましくは、1リットル当り300ないし1500mmolの、例えば、1リットル当り300ないし1200mmolの、例えば、1リットル当り300ないし1000mmolの、例えば、1リットル当り300ないし850mmolの、例えば、1リットル当り350ないし800mmolの、例えば、1リットル当り400ないし700mmolの、濃度でアスコルビン酸アニオンを含む。
【0016】
アスコルビン酸は、176g/molの分子量を有する。従って、1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンは、52.8ないし352g/リットルのアスコルビン酸により提供され得る。
アスコルビン酸ナトリウムは、198g/molの分子量を有する。従って、1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンは、59.4ないし396g/リットルのアスコルビン酸ナトリウムにより提供され得る。
【0017】
アスコルビン酸カリウムは、214g/molの分子量を有する。従って、1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンは、64.2ないし428g/リットルのアスコルビン酸カリウムにより提供され得る。
アスコルビン酸マグネシウムは、374.5g/molの分子量を有し、アスコルビン酸マグネシウムの各モルは、アスコルビン酸塩の2モルを提供する。従って、1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンは、56.2ないし374.5g/リットルのアスコルビン酸マグネシウムにより提供され得る。
【0018】
前記溶液のpHに依存して、幾分かのアスコルビン酸アニオンはプロトン化され得、そのため、遊離のアスコルビン酸が存在する。通常は投与される溶液のpHで、アスコルビン酸塩の非常に少ない割合のみがプロトン化される。ここでの“アスコルビン酸アニオン”の濃度の計算において、“アスコルビン酸アニオン”の濃度は、プロトン化された前記割合を含む、存在する全てのアスコルビン酸アニオンの合計濃度とする。
【0019】
本発明の溶液は、アスコルベート成分の50ないし450g/リットルを含むが、該アスコルベート成分は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物である。例えば、本発明の溶液は、アスコルベート成分の50ないし300g/リットル、例えば、50ないし200g/リットル、例えば、60ないし150g/リットル、例えば、60ないし120g/リットル、例えば、80ないし120g/リットル、例えば、100ないし120g/リットルを含む。
1つの態様において、アスコルベート成分は、基本的に、アスコルビン酸ナトリウム単独からなる。例えば、真上で述べられたような量で存在し得る。
【0020】
別の態様において、アスコルベート成分は、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸を含む(又は、から基本的に構成される)。例えば、それらは、真上で述べられたような合計量で存在し得る。それらは、アスコルビン酸ナトリウム:アスコルビン酸の質量比において、1:10ないし10:1、例えば、2:8ないし8:2、例えば、3:7ないし7:3、例えば、1.4:1ないし1.8:1であり得る。
【0021】
別の態様において、アスコルベート成分は、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸マグネシウムを含む(又は、から基本的に構成される)。例えば、それらは、真上で述べられたような合計量で存在し得る。それらは、アスコルビン酸ナトリウム:アスコルビン酸マグネシウムの質量比において、1:10ないし10:1、例えば、2:8ないし8:2、例えば、3:7ないし7:3、例えば、1.8:1ないし1.4:1であり得る。
【0022】
前記洗浄溶液は、ポリエチレングリコールを含む。該ポリエチレングリコール(PEG)は、例えば、2000ないし8000、例えば、2500ないし4500Da、例えば、3000ないし4000Daの平均分子量を有する。例えば、該PEGは、国内薬局方で規定されるような、PEG3350又はPEG4000であり得る。幾つかの国内薬局方において承認されている適当なPEGの更なる例は、マクロゴール、例えば、マクロゴール3350又はマクロゴール4000を含む。
【0023】
前記洗浄溶液は、1リットル当り10ないし200gのPEGを含む。好ましくは、前記溶液は、1リットル当り10ないし160gの、より好ましくは1リットル当り10ないし120gの、例えば、1リットル当り20ないし100gの、例えば、1リットル当り30ないし90gの、例えば、1リットル当り40g又は1リットル当り80gのPEGを含む。
【0024】
前記洗浄溶液は、
c)1種以上の電解質;
d)1種以上のアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩;
e)1種以上の香味剤;
f)1種以上の甘味料
の1つ以上を更に含み得る。
【0025】
前記洗浄溶液は、1種以上の電解質を含み得る。電解質は、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム、特に、ナトリウム及びカリウムの塩;及び塩化物、ヨウ化物、重炭酸塩及び炭酸塩、特に、塩化物の塩を含む。好ましい電解質は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムである。1つの態様において、前記溶液は重炭酸ナトリウムが実質的に存在しない。
【0026】
例えば、前記溶液は、1リットル当り1ないし10gの濃度で塩化ナトリウムを含み得る。例えば、塩化ナトリウムは、1リットル当り2ないし8g、例えば、1リットル当り3ないし7gの濃度で存在し得る。
【0027】
例えば、前記溶液は、1リットル当り1ないし10gの濃度で塩化カリウムを含み得る。例えば、塩化カリウムは、1リットル当り1ないし8g、例えば、1リットル当り1.5ないし6g、例えば、1リットル当り2ないし5gの濃度で存在し得る。
【0028】
1つの態様において、前記溶液は塩化ナトリウム及び塩化カリウムを含む。それらは真上で述べられた量で存在し得る。例えば、塩化ナトリウムは、1リットル当り3ないし7gの濃度で存在することができ、塩化カリウムは、1リットル当り2ないし5gの濃度で存在することができる。
【0029】
前記洗浄溶液は、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物(ここでは“スルフェート成分”として言及する)を含み得る。アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩は、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムから選択され得る。前記溶液は、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムの1つ以上、例えば、3つ全てを含み得る。好ましくは、スルフェート成分は、
硫酸ナトリウムであるか又は硫酸ナトリウムを含む。1つの態様において、前記溶液はスルフェート成分を含まない。
【0030】
例えば、前記溶液は、1リットル当り2ないし20g、例えば、1リットル当り5ないし15g、例えば、1リットル当り8ないし15g、例えば、1リットル当り10ないし14g、例えば、1リットル当り12gの濃度でスルフェート成分を含み得る。1種以上の硫酸塩が医薬的に許容可能なあらゆる形態で提供され得る:それらはそれぞれ無水物であり得るか又は水和物形態であり得る。ここに記載される質量は、あらゆる水和の水を除外した硫酸塩の質量を言及する。
【0031】
ここに記載される本発明の溶液において、列挙された各成分の量は、前記溶液を調製するために使用された水中に存在し得るあらゆる溶質を含まないが、例えば、硬水の地域においては、水道水中に、Ca
2+及びMg
2+の炭酸塩、重炭酸塩又は硫酸塩のかなりの量が存在し得る。
【0032】
前記洗浄溶液は、好ましくは、香味剤を含む。本発明の組成物における使用のための香味料は、好ましくは塩味を隠すべきであり、比較的甘くしかしさほど甘過ぎず、該組成物中で安定であるべきである。香味料は、前記溶液をより味の良いものとし、それにより患者の服薬遵守を補助する。好ましい香味料は、レモン、例えば、アンゲラーレモン(Ungerer Lemon)(イギリス国 CH14LP、チェスター、シーランド ロードのUngerer Limitedより入手可能)、ストロベリー、例えば、アンゲラーストロベリー(Ungerer Strawberry)、グレープフルーツ、例えば、アンゲラーグレープフルーツ(Ungerer Grapefruit)香味料粉末、クロフサスグリ、例えば、アンゲラーブラックカラント(Ungerer Blackcurrant)、パイナップル、例えば、IFF(インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス)パイナップル香味料粉末並びにバニラ/レモン及びライム、例えば、IFF Vanilla and Givaudin Roure Lemon and
Lime Flav−o−lokを含む。それら及び更なる適当な香味料は、インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス社(イギリス国、CB9 8LG、サホーク、ハーバーヒル、ダッドリー ヒル)、アンゲラー アンド カンパニー(イギリス国
CH14LP、チェスター、シーランド ロード)又はフィルメニッヒ(Firmenich UK Ltd.、UB2 5NN ミドルセックス、サウスオール、ヘイズ ロード)から入手可能である。より好ましい香味料は、レモン、キーウィ、ストロベリー及びグレープフルーツである。
必要となる香味料の量は、問題となる香味料の性質及び強度に依存する。典型的には、それは1リットル当り0.05ないし2.0gである。
【0033】
前記洗浄溶液は、好ましくは、甘味料を含む。糖ベースの甘味料は通常、非吸収の糖の結腸への送達が細菌のための基質を提供するため、結腸洗浄組成物のために適当でない。そのような糖は細菌により代謝され、水素及びメタンのような爆発性ガスを形成し得る。結腸中の爆発性ガスの存在は、電気器具が大腸内視鏡検査又は他の処置の間に使用される場合、極めて危険であり得る。好ましい甘味料は、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファム K)、スクラロース及びサッカリン、及び/又はそれらの組合せを含む。例えば、本発明の組成物は、アスパルテームとアセスルファムカリウム(アセスルファム K)の一方又は両方を含み得る。例えば、例えば、本発明の組成物は、スクラロースとアセスルファムカリウム(アセスルファム K)の一方又は両方を含み得る。さもなければ、本発明の組成物は、例えば、該組成物中の異なる成分の数を最小にするために、添加された甘味料が実質的に存在しないものとし得る。クエン酸もまた、味強化剤として存在し得る。クエン酸及び/又はその塩は、本発明の組成物中の前記アスコルベートの一部又は全部と置き換えられ得る。
必要となる甘味料の量は、考慮される甘味料の性質及び強度に依存する。典型的には、それは1リットル当り0.10ないし1.0gである。
【0034】
本発明は、よって、
a)1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;
b)1リットル当り10ないし200gのPEG;
c)1種以上の電解質;
d)任意の1種以上のアルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩;
e)任意の1種以上の香味剤;及び
f)任意の1種以上の甘味料
を含む結腸洗浄溶液を提供する。
【0035】
特に、本発明は、
a)1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;
b)1リットル当り10ないし200gの、3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG;
c)塩化ナトリウム及び塩化カリウム;
d)任意の硫酸ナトリウム;
e)任意の1種以上の香味剤;及び
f)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)結腸洗浄溶液を提供する。
【0036】
c)及びd)はそれぞれ、上述の濃度で存在し得る。e)及びf)はそれぞれ、上述と同様のものであり得、及び/又は上述の濃度であり得る。
【0037】
特に、本発明は、
a)1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;
b)1リットル当り10ないし200gの、3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG;
c)塩化ナトリウム及び塩化カリウム;
e)1種以上の香味剤;及び
f)1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)結腸洗浄溶液を提供する。
【0038】
1つの態様において、成分c)、d)、e)及びf)の1つ以上は前記溶液中に存在する。別の代表例において、成分c)、d)、e)及びf)の幾つか又は全ては、例えば、錠剤又はカプセルで、前記溶液とは別に提供され得る。1つの態様において、前記溶液は、a)アスコルベート成分及びb)PEG、並びに任意の香味料及び甘味料(c)及びf))を含み得、錠剤又はカプセルは、再度任意の香味料及び甘味料(c)及びf))を伴って、c)1種以上の電解質及び/又はd)1種以上のアルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩を含み得る。前記香味料及び甘味料は、前記錠剤又はカプセルにおいて、前記溶液と同じである必要は無い。
【0039】
一般に、前記溶液は、保存料又は抗酸化剤を含む必要は無い。それにも拘らず、もし必要であれば、低濃度の抗酸化剤又は保存料を使用し得る。
【0040】
好ましくは、前記結腸洗浄溶液は、高浸透圧である。即ち、それは人体における血液よりも高い浸透力を有するものである。それは、例えば、500ないし2000mOsmol/kgの範囲の測定されたオスモル濃度を有する。例えば、該オスモル濃度は、700ないし1800mOsmol/kg、例えば、800ないし1700mOsmol/kg
、例えば、900ないし1600mOsmol/kg、例えば、900ないし1300mOsmol/kg、例えば、1000ないし1300mOsmol/kgの範囲であり得る。
【0041】
オスモル濃度は種々の方法で測定され得る。一般に、氷点降下法又は蒸気圧変化の何れかが使用される。例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計(氷点降下法デバイス)が使用され得る。蒸気圧測定もまた、例えば、ELITech Group Vapro 5600デバイスを用いて、使用され得る。ここに示されるオスモル濃度値は、好ましくは、標準的な操作手順の後に、氷点降下浸透圧計を使用して、例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計を使用して測定された値を採用する。
【0042】
腸洗浄処置が実施される場合、被験者は、典型的には、洗浄溶液の単回用量又は分割用量を摂取する。分割−用量処置において、典型的には、時間間隔、例えば、一晩間隔により別々に摂取される。分割用量における各用量は、単回用量処置における用量よりも少ない。分割用量処置において、該2つの用量は、同一の組成であり得るか又は異なり得る。
【0043】
単回用量処置のために、本発明の溶液は、700ないし1500mLの体積で摂取され得る。例えば、被験者は、前記溶液の750mLないし1300mL、例えば、800ないし1200mL、例えば、900ないし1100mL、例えば、1000mLを摂取し得る。1つの態様において、被験者は、幾らかの追加の透明液を本発明の溶液の各々の又は何れかの用量と共に摂取し得る。追加の透明液は、前記溶液の用量を摂取した後に摂取され得る。さもなくば、追加の透明液は、本発明の溶液の摂取と共に共投与され得る。“共投与”というのは透明液を用いる本発明の溶液の連動された投与を意味する。
【0044】
分割用量処置のために、本発明の溶液は、200ないし1000mLの体積を有する用量の1つで摂取され得る。例えば、被験者は、前記溶液の300mLないし1000mL、例えば、300ないし900mL、例えば、300ないし800mL、例えば、400ないし700mL、例えば、400ないし600mL、例えば、450ないし550mL、例えば、500mLを摂取し得る。1つの態様において、被験者は、幾らかの追加の透明液を本発明の溶液の各々の又は何れかの用量と共に摂取し得る。追加の透明液は、前記溶液の用量を摂取した後に摂取され得る。さもなくば、追加の透明液は、本発明の溶液の用量の摂取と共に共投与され得る。
【0045】
分割用量処置において、本発明の溶液は該用量の一方又は両方で摂取され得る。好ましくは、本発明の溶液は、第二の溶液として摂取される。第一の溶液は、そのとき第二の溶液とは異なる構成の溶液であり得る。よって、分割用量腸洗浄処置の好ましい態様において、被験者は最初の洗浄溶液の用量、任意のそれに続く幾らかの追加の透明液を摂取する。時間を置いた後、被験者は、そのとき本発明の溶液の用量、任意のそれに続く幾らかの追加の透明液を摂取する。
【0046】
被験者が第一又は第二用量の後に摂取する透明液の体積は、100mL、200mL、300mL、400mL又は500mLの下限を有する範囲であり得る。好ましくは、前記下限は、300mL、400mL又は500mLである。前記体積は、1200mL、1100mL、1000mL、900mL又は800mLの上限を有する範囲であり得る。例えば、前記体積は、100mLないし1200mL、例えば、200mLないし1100mL、例えば、300mLないし1000mL、例えば、500mLないし900mL、例えば、875mL、例えば、500mLないし800mLの範囲であり得る。被験者に対して提供される取扱説明書は、前記追加の透明液が約1時間の期間に亘って、例えば、15ないし20分毎に150ないし200mLの画分が摂取されることを提案し得る
。前記追加の透明液は、前記溶液の用量を摂取した後に摂取され得る。さもなくば、前記追加の透明液は、本発明の溶液の用量の摂取と共に共投与され得る。
【0047】
前記追加の透明液として摂取するための、又は、溶液を調合する際に前記透明液として使用するための透明液は、結腸排泄物の検査ができるいかなる液体でもあり得る。該透明液はまた、大腸内視鏡検査の間、結腸の検査を妨げるべきではない。典型的には、透明液は、例えば、水、レモネード、コーラ飲料、コーディアル飲料、透明なフルーツジュース、及び透明なアルコール含有飲料、例えば、ビールをも含む水ベースの飲料である。繊維は、本発明に従った結腸の洗浄に干渉するため、透明液は、実質的な量のダイエット繊維を含まず、基本的には、いかなるダイエット繊維も含まないことが望ましい。従って、フルーツジュース、例えば、オレンジジュース及びキウィジュース、及びフルーツ''スカッシュ''は、使用前に漉すべきである。透明なフルーツコーディアル、例えば、ライムコーディアルが、一般的に適当である。グルコースを含む飲料を避けることが望ましいことを考慮して、消化管中に蓄積される爆発性の水素又はメタンの濃縮物の危険性を減少させるように、糖を含まない又は少ししか含まない''ダイエット''飲料、例えば、糖尿病患者用の液体飲料、ダイエット コーク(登録商標:diet Coke)、ダイエットレモネード、ダイエット用炭酸飲料又はダイエット用コーディアルが特に適当である。
【0048】
本発明は、更に、本発明の溶液の調製のための組成物(例えば、乾燥組成物、例えば、粉末)を提供する。組成物は、溶液の用量、例えば、500mL用量を調製するための量で提供され得る。本発明は、水と混合するための組成物であって、該組成物は任意に2以上の部分で存在し、
a)アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)5ないし100gのポリエチレングリコール
を含む組成物を提供する。
【0049】
例えば、前記組成物は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、前記組成物は、乾燥組成物、例えば、乾燥粉末組成物である。例えば、成分a)及びb)の一方又は両方は乾燥粉末である。
【0050】
上記に示したように、アスコルビン酸アニオンは、アスコルビン酸により、アスコルビン酸の1種以上の塩により、又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物により、提供され得る。アスコルベート成分の好ましい形態は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
【0051】
本発明の組成物は、好ましくは、150ないし750mmol、例えば、150ないし600mmol、例えば、150ないし500mmol、例えば、150ないし425mmol、例えば、175ないし400mmol、例えば、200ないし350mmolの量で、アスコルビン酸アニオンを含む。
【0052】
アスコルビン酸は、176g/molの分子量を有する。従って、150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオンは、26.4ないし176gのアスコルビン酸により提供され得る。
アスコルビン酸ナトリウムは、198g/molの分子量を有する。従って、150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオンは、29.7ないし198gのアスコルビン酸ナトリウムにより提供され得る。
【0053】
アスコルビン酸カリウムは、214g/molの分子量を有する。従って、150ない
し1000mmolのアスコルビン酸アニオンは、32.1ないし214gのアスコルビン酸カリウムにより提供され得る。
アスコルビン酸マグネシウムは、374.5g/molの分子量を有し、アスコルビン酸マグネシウムの各モルは、アスコルビン酸塩の2モルを提供する。従って、150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオンは、28.1ないし187.25gのアスコルビン酸マグネシウムにより提供され得る。
【0054】
固体形態において、アスコルビン酸は、プロトン化された遊離のアスコルビン酸から成っている。ここでの“アスコルビン酸アニオン”の濃度の計算において、“アスコルビン酸アニオン”のモル数は、プロトン化された前記割合を含む、存在する全てのアスコルビン酸アニオンの合計濃度とする。
【0055】
アスコルベート成分の質量は、20ないし220g、例えば、20ないし150g、例えば、20ないし100g、例えば、25ないし220g、例えば、25ないし150g、例えば、25ないし100g、例えば、25ないし75g、例えば、20ないし60g、例えば、50ないし60gであり得る。
【0056】
1つの態様において、アスコルベート成分は、基本的に、アスコルビン酸ナトリウム単独からなる。例えば、それは、真上で述べられたような量で存在し得る。
【0057】
別の態様において、アスコルベート成分は、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸を含む(又は、から基本的に構成される)。例えば、それらは、真上で述べられたような合計量で存在し得る。それらは、アスコルビン酸ナトリウム:アスコルビン酸の質量比において、1:10ないし10:1、例えば、2:8ないし8:2、例えば、3:7ないし7:3、例えば、1.4:1ないし1.8:1であり得る。
【0058】
別の態様において、アスコルベート成分は、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸マグネシウムを含む(又は、から基本的に構成される)。例えば、それらは、真上で述べられたような合計量で存在し得る。それらは、アスコルビン酸ナトリウム:アスコルビン酸マグネシウムの質量比において、1:10ないし10:1、例えば、2:8ないし8:2、例えば、3:7ないし7:3、例えば、1.8:1ないし1.4:1であり得る。
【0059】
PEGの好ましい形態は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。前記組成物は、5ないし100gのPEGを含む。好ましくは、前記組成物は、5ないし80gのPEG、より好ましくは、5ないし60g、例えば、10ないし50g、例えば、15ないし45g、例えば、20gないし40gのPEGを含む。
【0060】
前記組成物は、
c)1種以上の電解質;
d)1種以上のアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩;
e)1種以上の香味剤;及び
f)1種以上の甘味料
の1つ以上を更に含み得る。
【0061】
好ましい電解質は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記組成物は、0.5ないし5g、例えば、1ないし4g、例えば、1.5ないし3.5gの量で塩化ナトリウムを含み得る。例えば、前記組成物は、0.5ないし5g、例えば、0.5ないし4g、例えば、0.75ないし3g、例えば、1.0ないし2.5gの量で塩化カリウムを含み得る。
【0062】
好ましいアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記溶液は、1ないし10g、例えば、2.5ないし7.5g、例えば、4ないし7.5g、例えば、5ないし7g、例えば、6gの量でスルフェート成分を含み得る。1種以上の硫酸塩が医薬的に許容可能なあらゆる形態で提供され得る:それらはそれぞれ無水物であり得るか又は水和物形態であり得る。ここに記載される質量は、あらゆる水和の水を除外した硫酸塩の質量を言及する。
【0063】
好ましい香味剤は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、香味剤の量は、0.025ないし1.0gであり得る。
好ましい甘味料は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、甘味料の量は、0.05ないし0.5gであり得る。
【0064】
特に、本発明は、
a)150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオン;
b)5ないし100gの、3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG;
c)塩化ナトリウム及び塩化カリウム;
d)任意の硫酸ナトリウム;
e)任意の1種以上の香味剤;
f)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、から基本的に構成される)組成物を提供する。
【0065】
c)及びd)はそれぞれ、上述の量で存在し得る。e)及びf)はそれぞれ、上述と同様のものであり得、及び/又は上述の量であり得る。
【0066】
1つの態様において、成分c)、d)、e)及びf)の1つ以上は溶液を調合するための組成物中に存在する。別の代表例において、成分c)、d)、e)及びf)の幾つか又は全ては、例えば、錠剤又はカプセルで、該溶液を調合するための組成物とは別に提供され得る。1つの態様において、アスコルベート成分及びPEG、並びに任意の香味料及び甘味料が、水との混合のための形態で提供され得、錠剤又はカプセルは、再度任意の香味料及び甘味料を伴って、1種以上の電解質及び/又は1種以上のアルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩を含み得る。前記香味料及び甘味料は、前記錠剤又はカプセルにおいて、水との混合のための組成物と同じである必要は無い。
【0067】
幾つかの態様において、アスコルベート成分とPEG成分は互いに別々に包装するのが望ましい。
1つの態様において、前記組成物は、それぞれ別々に包装された複数の香味剤(それぞれ任意の1種以上の甘味料を伴う)と共に被験者に提供され得る。該被験者は、その後、彼又は彼女の味覚に従って、好ましい香味料(又は香味料と甘味料の組み合わせ)を選択することができる。該被験者はまた、香味料や甘味料を全く使用しない選択権も有する。
【0068】
更なる観点において、本発明は、以下の質量比で以下の成分を含む組成物を提供する:a)アスコルベート0.82ないし10.0部;及び
b)ポリエチレングリコール1.0部。
【0069】
上記のように、例えば、前記組成物は乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、前記組成物は、乾燥組成物、例えば、乾燥粉末組成物である。例えば、成分a)及びb)の一方又は両方は乾燥粉末である。
【0070】
上記に示したように、アスコルビン酸アニオンは、アスコルビン酸により、アスコルビ
ン酸の1種以上の塩により、又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物により、提供され得る。アスコルベート成分の好ましい形態は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
【0071】
PEGの好ましい形態は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。本発明の組成物は、好ましくは、アスコルビン酸アニオンをPEGに対する質量比において、0.82ないし5.0:1で含む。より好ましくは、該質量比は、0.9ないし5.0:1、例えば、1.0ないし4.0:1、例えば、1.0ないし3.0:1、例えば、1ないし2:1、又は2ないし3:1である。
【0072】
前記組成物は、
c)1種以上の電解質;
d)1種以上のアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩;
e)1種以上の香味剤;
f)1種以上の甘味料
の1つ以上を更に含み得る。
【0073】
好ましい電解質は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記組成物は、塩化ナトリウムをPEGに対する質量比において、0.005ないし1.0:1、例えば、0.01ないし0.6:1、例えば、0.03ないし0.5:1、例えば、0.04ないし0.4:1、例えば、0.05ないし0.3:1、例えば、0.06ないし0.2:1で含み得る。例えば、前記組成物は、塩化カリウムをPEGに対する質量比において、0.005ないし1.0:1、例えば、0.005ないし0.50:1、例えば、0.01ないし0.50:1、例えば、0.01ないし0.10:1、例えば、0.02ないし0.08:1、例えば、0.03ないし0.07:1で含み得る。
【0074】
例えば、本発明は、以下の質量比で以下の成分を含む組成物を提供する:
a)アスコルビン酸アニオン:0.82ないし10.0部
b)ポリエチレングリコール:1.0部
c1)塩化ナトリウム:0.005ないし1.0部、及び
c2)塩化カリウム:0.005ないし1.0部。
【0075】
前記組成物は、好ましくは、実質的に重炭酸塩が存在しない。例えば、それは、実質的に如何なる重炭酸塩も存在しない。
【0076】
好ましいアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記組成物は、スルフェート成分(例えば、硫酸ナトリウム)をPEGに対する質量比において、0.01ないし0.50:1で含み得る。例えば、前記組成物は、スルフェート成分(例えば、硫酸ナトリウム)をPEGに対する質量比において、0.02ないし0.25:1、例えば、0.03ないし0.22:1、例えば、0.05ないし0.20:1、例えば、0.10ないし0.20:1で含み得る。
【0077】
好ましい香味剤は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記組成物は、香味剤をPEGに対する質量比において、0.0005ないし0.025:1、例えば、0.001ないし0.025:1、例えば、0.003ないし0.010:1で含み得る。
好ましい甘味料は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。例えば、前記組成物は、甘味料をPEGに対する質量比において、0.0005ないし0.025:1、例えば、0.001ないし0.025:1、例えば、0.002ないし0.010:1で含み得る。
【0078】
特に、本発明は、以下の質量比で以下の成分を含む(又は、から基本的に構成される)組成物を提供する:
a)アスコルビン酸アニオン:0.82ないし10.0部
b)3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG:1.0部
c)塩化ナトリウム及び塩化カリウム;
d)任意の硫酸ナトリウム;
e)任意の1種以上の香味剤;及び
f)任意の1種以上の甘味料。
【0079】
c)及びd)はそれぞれ、上述のPEGに対する質量比で存在し得る。e)及びf)はそれぞれ、上述と同様のものであり得、及び/又は上述のPEGに対する質量比であり得る。
【0080】
好ましい本発明の組成物は、乾燥組成物、例えば、乾燥粉末組成物である。上述のように、本発明の溶液は、結腸の洗浄における使用を見出している。本発明は、よって、第二観点において、哺乳類の結腸の洗浄における使用のための
a)アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール
の水溶液を提供する。
【0081】
哺乳類の結腸の洗浄における使用のための前記溶液は、好ましくは、1リットル当り300ないし1500mmol、例えば、1リットル当り300ないし1200mmol、例えば、1リットル当り300ないし1000mmol、例えば、1リットル当り300ないし850mmol、例えば、1リットル当り350ないし800mmol、例えば、1リットル当り400ないし700mmolの濃度でアスコルビン酸アニオンを含む。上記に示したように、該アスコルビン酸アニオンは、アスコルビン酸により、アスコルビン酸の1種以上の塩により、又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物により提供され得る。アスコルベート成分の好ましい形態は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
【0082】
好ましい態様において、PEGが存在する。PEGの好ましい形態及びその好ましい量は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
【0083】
哺乳類の結腸の洗浄における使用のための前記溶液は、
c)1種以上の電解質;
d)1種以上のアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩;
e)1種以上の香味剤;
f)1種以上の甘味料
の1つ以上を更に含み得る。
【0084】
好ましい電解質及びその好ましい量は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
好ましいアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩及びその好ましい量は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
好ましい香味剤及びその好ましい量は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
好ましい甘味料及びその好ましい量は、本発明の溶液に関して上記に示した通りである。
【0085】
例えば、前記水溶液は、
a)150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の5ないし100gのPEG
を含む。
【0086】
特に、本発明は、哺乳類の結腸の洗浄における使用のための
a)150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオン;
b)5ないし100gの、3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG;
c)塩化ナトリウム及び塩化カリウム;
d)任意の硫酸ナトリウム;
e)任意の1種以上の香味剤;及び
f)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)溶液を提供する。
【0087】
c)及びd)はそれぞれ、上述と同様のものであり得、及び/又は本発明の溶液に関して上記された量で存在し得る。e)及びf)はそれぞれ、上述と同様のものであり得、及び/又は上記された量であり得る。
【0088】
上述のように、腸洗浄処置は、典型的には、被験者が洗浄溶液の単回用量又は分割用量を摂取することを含む。単回用量処置において被験者が摂取する溶液の体積は、上記されている。該被験者は、上記されているようにして溶液を摂取した後、幾らかの追加の透明液を摂取し得る。
分割用量処置において被験者が摂取する溶液の体積は、上記されている。該被験者は、上記されているようにして溶液の夫々又は何れかを摂取した後、幾らかの追加の透明液を摂取し得る。
【0089】
本発明の溶液及び組成物は、特に、被験者が2種の異なる溶液:第一の結腸洗浄溶液、それに続く第二の結腸洗浄溶液を摂取する、分割用量結腸洗浄処置における使用を見出している。好ましくは、本発明の溶液は、前記第二の結腸洗浄溶液である。さもなくば、それは前記第一の溶液である。本発明は、よって、
−被験者が第一の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること;
−被験者が第二の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む哺乳類の結腸を洗浄する方法であって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、
a)1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルベート;及び
b)任意の1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール
を含む溶液である方法を提供する。
【0090】
本発明の方法は、結腸、直腸又は肛門又は腹の他の部分の診断、治療又は手術手順を行う前に結腸を洗浄するために使用され得る。診断又は手術手順は、例えば、大腸内視鏡検査、バリウム注腸検査、S状結腸鏡検査又は結腸手術であり得る。好ましくは、前記第一の溶液は、第二の溶液とは異なる組成である。
【0091】
本発明は更に、以下の工程
a)本発明の方法により結腸を洗浄すること、及びその後、
b)診断又は手術手順を行うこと
を含む、診断又は手術手順、例えば、大腸内視鏡検査、バリウム注腸検査、S状結腸鏡検査又は結腸手術を実施する方法を提供する。
【0092】
本発明は、
−第一の結腸洗浄溶液、及び
−第二の結腸洗浄溶液
を含むキットであって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、
a)アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール
の水溶液であるキットを提供する。
【0093】
1つの態様において、前記第一の溶液は、前記第二の溶液とは異なる。前記キットは、取扱説明書を含み得る。
【0094】
本発明は更に、
−被験者が第一の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること;
−被験者が第二の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む結腸を洗浄する方法における使用のための第一の結腸溶液及び第二の結腸溶液であって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、
a)アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール
の水溶液である第一の結腸溶液及び第二の結腸溶液を提供する。
【0095】
1つの態様において、前記第一の溶液は、前記第二の溶液とは異なる。
【0096】
前記第二の結腸洗浄溶液は、好ましくは、本発明の第一観点の溶液及び使用に関して上記された通りのものである。本発明の溶液及び使用に関して上記された通りの体積で好ましく使用される。
前記第一の洗浄溶液は、例えば、腸内容物懸濁化剤であり得る。前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール及び/又はアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み得る。前記第一の洗浄溶液は、高浸透圧であり得る。
【0097】
好ましくは、前記第一の結腸洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含む。該ポリエチレングリコール(PEG)は、2000ないし8000、例えば、2500ないし4500Da、例えば、3000ないし4000Daの平均分子量を有し得る。例えば、該PEGは、国内薬局方で規定されるような、PEG3350又はPEG4000であり得る。幾つかの国内薬局方において承認されている適当なPEGの更なる例は、マクロゴール、例えば、マクロゴール3350又はマクロゴール4000を含む。
【0098】
好ましくは、前記第一の結腸洗浄溶液は、1リットル当り70ないし250gのPEGを含む。好ましくは、前記溶液は、1リットル当り130ないし250gのPEG、例えば、1リットル当り90ないし200gのPEG、より好ましくは1リットル当り100ないし200gの、例えば、1リットル当り120ないし150gの、例えば、1リットル当り133.3gのPEGを含む。
【0099】
好ましくは、前記第一の結腸洗浄溶液は、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物(ここでは“スルフェート成分”として言及する)を含む。アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩は、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムから選択され得る。前記溶液は、硫酸ナトリウム、硫酸カ
リウム及び硫酸マグネシウムの1つ以上、例えば、3つ全てを含み得る。好ましくは、スルフェート成分は、硫酸ナトリウムであるか又は硫酸ナトリウムを含む。
【0100】
好ましくは、前記第一の結腸洗浄溶液は、1リットル当り2ないし20g、例えば、1リットル当り2ないし15g、例えば、1リットル当り5ないし15g、例えば、1リットル当り8ないし12g、例えば、1リットル当り8又は12gの濃度でスルフェート成分(例えば、硫酸ナトリウム)を含む。例えば、前記第一の結腸洗浄溶液は、1リットル当り8.0ないし20gの1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物を含む。
【0101】
前記第一の結腸洗浄溶液は、1種以上の電解質を含み得る。電解質は、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム、特に、ナトリウム及びカリウムの塩;及び塩化物、ヨウ化物、重炭酸塩及び炭酸塩、特に、塩化物の塩を含む。好ましい電解質は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムである。1つの態様において、重炭酸ナトリウムは含まれない。
【0102】
例えば、前記第一の結腸洗浄溶液は、1リットル当り0.5ないし5.0gの濃度で塩化ナトリウムを含み得る。例えば、塩化ナトリウムは、1リットル当り1.0ないし4.0g、例えば、1リットル当り1.0ないし3.0g、1リットル当り1.5ないし3.0g、1リットル当り2.0ないし3.0gの濃度で存在し得る。
【0103】
例えば、前記第一の結腸洗浄溶液は、1リットル当り1ないし10gの濃度で塩化カリウムを含み得る。例えば、塩化カリウムは、1リットル当り0.05ないし5.0g、例えば、1リットル当り0.1ないし3.0g、例えば、1リットル当り0.2ないし2.0g、例えば、1リットル当り0.5ないし1.5g、例えば、1リットル当り0.5ないし1.1gの濃度で存在し得る。
【0104】
1つの態様において、前記第一の結腸洗浄溶液は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムを含む。それらは真上で述べられた量で存在し得る。例えば、塩化ナトリウムは、1リットル当り1.5ないし3.0gの濃度で存在することができ、塩化カリウムは、1リットル当り0.2ないし2.0gの濃度で存在することができる。
【0105】
前記第一の結腸洗浄溶液は、好ましくは、香味剤を含む。前記第一の結腸洗浄溶液は、好ましくは、甘味料を含む。香味剤及び甘味料は、上記したものと同様であり得る。
1つの態様において、前記第一の結腸洗浄溶液は、MOVIPREP(登録商標)の商品名下で商業化されている溶液であり得る。
【0106】
従って、本発明のキットにおける前記第一の結腸洗浄溶液は、
(i)1リットル当り70ないし250gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;
(ii)1リットル当り2.0ないし20gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii)任意の1種以上の電解質;
(iv)任意の1種以上の香味剤;及び
(v)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)。
【0107】
例えば、本発明のキットにおける前記第一の結腸洗浄溶液は、
(i)1リットル当り90ないし200gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;
(ii)1リットル当り2.0ないし15gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii)1リットル当り0.5ないし5.0gの塩化ナトリウム及び1リットル当り0.05ないし5.0gの塩化カリウム;
(iv)任意の1種以上の香味剤;及び
(v)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)。
【0108】
本発明は更に、第三観点に従って、
(i)1リットル当り130ないし250gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;
(ii)1リットル当り8.0ないし20gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii1)任意の1リットル当り1.0ないし3.0gの塩化ナトリウム;
(iii2)任意の1リットル当り0.5ないし1.5(例えば、0.5ないし1.1)gの塩化カリウム;
(iv)任意の1種以上の香味剤;及び
(v)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)結腸洗浄溶液を提供する。
【0109】
例えば、水との混合による溶液の調製のための組成物もまた提供される。該溶液中のそれぞれの成分(i)ないし(v)及び本発明の第三観点の組成物の好ましい量は、上記又は下記の前記第一の結腸洗浄溶液及び第一の洗浄組成物のために示されたものと同様である。
【0110】
1つの態様において、前記第一の結腸洗浄溶液は、300mLから1200mL迄の体積で提供される。例えば、該第一の溶液は、300mL、400mL、500mL、600mL又は700mLの下限を有する範囲内の体積を有し得る。好ましくは、下限は、500mL、600mL又は700mLである。該体積は、1200mL、1100mL、1000mL、900mL又は800mLの上限を有する範囲内であり得る。例えば、該体積は400mLないし1100mL、例えば、500mLないし1000mL、例えば、600mLないし900mL、例えば、700mLないし800mLの範囲内であり得る。例えば、前記第一の結腸洗浄溶液は、750mLの体積で提供される。最も適当な体積は、それらが存在する溶液の正確な成分及び量に依存することになる。一般に、より高い浸透力の溶液のためには、より少ない体積が必要となる。
【0111】
前記第一の結腸洗浄溶液は、例えば、200ないし1500mOsmol/kgの範囲内の測定されたオスモル濃度を有する。好ましい態様において、それは、高浸透圧である。それは、例えば、320ないし1500mOsmol/kgの範囲内の測定されたオスモル濃度を有する。例えば、前記第一の結腸洗浄溶液の測定されたオスモル濃度は、330ないし1200mOsmol/kg、例えば、340ないし1000mOsmol/kg、例えば、350ないし800mOsmol/kg、例えば、350ないし700mOsmol/kgの範囲である。
【0112】
本発明の第三観点に従う結腸洗浄溶液は、本発明の第一観点の溶液と一緒に使用され得る。さもなくば、それは、異なる他の結腸洗浄溶液との組み合わせで使用され得るか又はそれ自身の適当な体積で使用され得る。それ自身を使用する場合、それは単回用量投与又は分割用量投与で使用され得る。本発明は、本発明の第三観点の溶液を投与することを含む、被験者の結腸の洗浄方法を提供する。該溶液は、それ自身で又は更なる異なる溶液との組み合わせで投与され得る。
【0113】
本発明は更に、
A)水との混合による真上で述べられたような第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分;及び
B)水との混合による第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第二成分であって、該第二の結腸洗浄溶液は本発明の第一観点の溶液及び使用に関して上記されたようなものである;
を含むキットを提供する。
好ましくは、該キットは更に取扱説明書を含む。
【0114】
例えば、成分A)及びB)は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分A)及びB)は、同一又は異なる物理形態であり得る。A)及びB)内の成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、成分A)及びB)の一方又は両方は乾燥粉末である。成分A)及びB)の何れか又は夫々の1部分は、1つ以上の固体の錠剤又はカプセルの形態であり得る。
【0115】
例えば、本発明のキットは、
A)
(i)1リットル当り70ないし250gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG、
(ii)1リットル当り2ないし20gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii)任意の1種以上の電解質;
(iv)任意の1種以上の香味剤;
(v)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、と水とから基本的に構成される)、第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分:及び
B)
a)アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール
を含む、第二の結腸洗浄溶液の調製のための、任意に2以上の部分で存在する組成物である、第二成分
を含み得る。
【0116】
好ましくは、前記第一の溶液は前記第二の溶液とは異なる組成である。ここで示される成分の濃度は、該キットと共に提供される前記説明書に従って該組成物が水と混合される場合に到達する濃度である。
前記第一の結腸洗浄溶液は、上記されたような体積、例えば、300mLないし1200mL、例えば、600mLないし900mL、例えば、750mLで使用され得る。前記第二の結腸洗浄溶液は、上記されたような体積、例えば、600mLないし900mL、例えば、750mLで使用され得る。前記第二の結腸洗浄溶液は、上記されたような体積、例えば、250mLないし1000mL、例えば、400mLないし700mL、例えば、500mLで使用され得る。該キットに含まれる説明書は、使用者が溶液を必要な体積、例えば、この段落中に述べられているような体積まで水を添加することにより調製することを指示し得る。
【0117】
従って、本発明のキットは、
A)第一成分が、
(i)52.5ないし187.5gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有す
るPEG、
(ii)1.5ないし15gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物、
(iii)任意の1種以上の電解質;
(iv)任意の1種以上の香味剤;
(v)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、から基本的に構成される)、第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である第一成分、及び
B)第二成分が、
a)150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオン;及び
b)任意の5ないし100gのポリエチレングリコール
を含む、第二の結腸洗浄溶液の調製のための、任意に2以上の部分で存在する組成物である、第二成分
を含み得るものであり、前記第一の溶液は、前記第二の溶液とは異なる。
【0118】
前記第一成分は、好ましくは、97.5ないし187.5gのPEG、例えば、67.5ないし150gのPEG、より好ましくは、75ないし150g、例えば、90ないし112.5g、例えば、100gのPEGを含む。
好ましくは、前記第一成分は、1.5ないし11.25g、例えば、3.75ないし11.25g、例えば、6ないし9g、例えば、6ないし9gの量で、スルフェート成分(例えば、硫酸ナトリウム)を含む。例えば、前記第一成分は、6.0ないし15gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含む。
【0119】
好ましくは、前記第一成分は、0.375ないし3.75gの量で、塩化ナトリウムを含む。例えば、塩化ナトリウムは、0.75ないし3.0g、例えば、0.75ないし2.25g、例えば、1.125ないし2.25g、例えば、1.5ないし2.25gの量で存在し得る。
例えば、前記第一成分は、0.75ないし7.5gの量で、塩化カリウムを含む。例えば、塩化カリウムは、0.0375ないし3.75g、例えば、0.075ないし2.25g、例えば、0.15ないし1.5g、例えば、0.375ないし1.125g、例えば、0.375ないし0.825gの量で存在し得る。
【0120】
1つの態様において、前記第一成分は、塩化ナトリウムと塩化カリウムを含む。それらは、真上で述べられたような量で存在し得る。例えば、塩化ナトリウムは、1.125ないし2.25gの量で存在することができ、塩化カリウムは、0.15ないし1.5gの量で存在することができる。
本発明の組成物のキットの前記第二成分は、好ましくは、ここで上記したような本発明の第一観点の溶液を製造するための組成物である。
【0121】
1つの態様において、本発明のキットは、各成分が水で調合される体積を使用者に指示する説明書を有する。例えば、各溶液のための水の特定の体積は、1リットル未満である。例えば、前記第一成分のための特定の体積は、300mLないし1200mL、例えば、600mLないし900mL、例えば、750mLであり得る。例えば、前記第二成分のための特定の体積は、250mLないし1000mL、例えば、400mLないし700mL、例えば、500mLであり得る。前記説明書中で特定され得る更なる体積は、本発明の方法に関して上記に示したような体積である。
【0122】
一般に、前記説明書は、第一及び第二の溶液が、それらの間に時間間隔を伴って連続して摂取されることを特定する。1つの態様において、前記説明書は、前記第一の洗浄溶液が最初に摂取され、時間間隔(例えば、夜と翌朝の間の時間)の後、前記第二の洗浄溶液
の摂取が続くことを特定する。
【0123】
本発明のキットが、例えば、箱の形態で提供されるのが患者のために都合が良い。本発明のキットにおいて、前記第一及び/又は第二成分は、それぞれ1つ以上の容器中に含まれ得る。特に、前記第二成分は1つよりも多い容器中に含まれ得る。例えば、前記第二成分がアスコルビン酸とPEGの両方を含む場合、該アスコルビン酸とPEGは、別の容器中に含まれ得る。前記第二成分の他の構成成分(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムの1種以上)は、該別の容器の何れかの中であり得る。例えば、それらはPEGを含む容器中であり得る。
【0124】
香味料成分が第一又は第二の溶液中に存在する場合、本発明のキットにおいて、関連する溶液のための該香味料成分は、その溶液の他の構成成分とは別の容器中に提供され得る。
適当な容器の例は、タブ型容器、バッグ及びサシェを含む。好ましい容器は、サシェである。
【0125】
1つの態様において、キットは、
A)前記第一の洗浄溶液の調製のための第一組成物を含む第一サシェ;
B1)第二サシェ;
B2)第三サシェ;
を含み、前記第二及び第三サシェは一緒になって、前記第二の洗浄溶液の調製のための組成物を提供する。
【0126】
例えば、真上で述べられたような本発明のキットにおいて、
A)前記第一サシェは、ポリエチレングリコール及び/又は硫酸ナトリウムを含み;
B1)前記第二サシェは、ポリエチレングリコール、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物、電解質及び/又はアスコルビン酸の1種以上の塩から選択される1種以上の成分を含み;及び
B2)前記第三サシェは、アスコルビン酸を含み;
前記第二サシェ(B1)における前記アスコルビン酸の1種以上の塩及び前記第三サシェ(B2)における前記アスコルビン酸は、一緒になって1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンを提供する。
【0127】
例えば、真上で述べられたような本発明のキットにおいて、
A)前記第一サシェは、
(i)1リットル当り70ないし250gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;
(ii)1リットル当り2ないし20gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物
(iii)任意の1種以上の電解質;
(iv)任意の1種以上の香味剤;及び
(v)任意の1種以上の甘味料
を含み、
B1)前記第二サシェは、
(i)1リットル当り10ないし200gのポリエチレングリコール,
(ii)任意の、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物,
(iii)電解質;及び
(iv)又は、アスコルビン酸の1種以上の塩;
を含み、及び
B2)第三サシェはアスコルビン酸を含み、
前記第二サシェ(B1)における前記アスコルビン酸の1種以上の塩及び前記第三サシェ(B2)における前記アスコルビン酸は、一緒になって1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオンを提供する。
【0128】
例えば、本発明のキットにおいて、
A)前記第一サシェは、
(i)52.5ないし187.5gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;
(ii)1.5ないし15gの、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii)任意の1種以上の電解質;
(iv)任意の1種以上の香味剤;
(v)任意の1種以上の甘味料
を含み、
B1)前記第二サシェは、
(i)5ないし100gの、2500ないし4500Daの平均分子量を有するPEG;(ii)任意の、1種以上のアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物;
(iii)電解質及び/又はアスコルビン酸の1種以上の塩;
を含み、及び
B2)第三サシェはアスコルビン酸を含み、
前記第二サシェ(B1)における前記アスコルビン酸の1種以上の塩及び前記第三サシェ(B2)における前記アスコルビン酸は、一緒になって150ないし1000mmolのアスコルビン酸アニオンを提供する。
【0129】
例えば、本発明のキットの更なる態様において、幾つか又は全ての硫酸塩、電解質、香味剤及び甘味料は、PEGを伴う第一サシェ(A)で提供されるよりも、錠剤又はカプセルの形態で提供される。本発明のキットの更なる態様において、アスコルビン酸又はアスコルベート成分、幾つか又は全ての硫酸塩、電解質、香味剤及び甘味料は、PEGを伴う第二又は第三サシェ(B1又はB2)で提供されるよりも、錠剤又はカプセルの形態で提供される。
【0130】
キットは、1つの処理、例えば、洗浄処理を含み得るか又は幾つかの処理を含み得る。処理は、通常、前記第一の洗浄溶液(又は前記第一の洗浄溶液を調製するための成分)の1つの用量及び前記第二の洗浄溶液(又は前記第一の洗浄溶液を調製するための成分)の1つの用量を含む。本発明のキットにおいて、好ましくは、前記第一成分は、前記第一の洗浄溶液の1つの用量を含み、前記第二成分は、前記第二の洗浄溶液の1つの用量を含む。
【0131】
本発明のキットは、
−被験者がここに記載されたような第一の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること;
−被験者がここに記載されたような第二の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む結腸を洗浄する方法における使用のためのものであり得る。
本発明は更に、
−被験者がここに記載されたような第一の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること;
−被験者がここに記載されたような第二の結腸洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む結腸を洗浄する方法を提供する。
【0132】
前記方法において、典型的には、第一の溶液の摂取と第二の溶液の摂取の間に、時間間
隔が存在する。通常、時間間隔は、少なくとも4時間、例えば、6時間以上、例えば、8時間以上である。典型的には、時間間隔は15時間未満である。前記第一の洗浄溶液の摂取の開始と前記第二の洗浄溶液の摂取の開始の間の時間間隔は、例えば、夜と翌朝の間の時間、例えば、12ないし16時間、例えば、14時間であり得る。例えば、被験者は第一の洗浄溶液と第二の洗浄溶液を摂取する間に睡眠(例えば、終夜)し得る。
【0133】
第四観点において、本発明は、
−被験者に第一の洗浄溶液の有効量を投与すること;及び時間間隔の後
−被験者に第二の洗浄溶液の有効量を投与すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第二の洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかである方法を提供する。
【0134】
例えば、本発明は、
−被験者が第一の洗浄溶液の有効量を摂取すること;及び時間間隔の後
−被験者が第二の洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第二の洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかである方法を提供する。
【0135】
“有効量”を構成する溶液の量は、第一及び第二の溶液で同じである必要は無い。
前記方法は、結腸の十分な洗浄を提供する一方、前記第一の洗浄溶液におけるアスコルビン酸成分を浪費しない。加えて、本発明の方法は、先行技術よりも少ない前記溶液の総体積の摂取を伴って、結腸の十分な洗浄を提供する。前記第一の洗浄溶液は、好ましくは、腸内容物懸濁化剤である。前記第二の洗浄溶液は、腸運動薬である。
【0136】
本発明はまた、
−第一の結腸洗浄溶液、及び
−第二の結腸洗浄溶液
を含むキットであって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の結腸洗浄溶液中に存在するよりも低い、第一の結腸洗浄溶液中のアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかであるキットも提供する。
【0137】
本発明の第四観点の方法の幾つかの態様において、前記第一の溶液の摂取直後の排便量は、前記第二の溶液の摂取後ほど大量でないものであり得る。被験者がしばしば前記第一の腸洗浄溶液の摂取と前記第二の溶液の摂取の間に睡眠することを望むことを考えれば、前記第一の洗浄溶液が結果として前記第二の洗浄溶液よりも僅かに少ない排便量を生じる場合においては、有利であり得る。
【0138】
本発明はまた、
A)透明液(例えば水)との混合による第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分;及び
B)透明液(例えば水)との混合による第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第二成分、
及び、各成分が透明液(例えば水)で調合される体積を特定する任意の取扱説明書を含むキットであって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、指示された特定の体積に透明液(例えば水)で調合される場合、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、指示された特定の体積に透明液(例えば水)で調合される場合、前記第一の結腸溶液中に、前記第二の結腸洗浄溶液中よりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかであるキットも提供する。
【0139】
1つの態様において、本発明は、
−被験者に第一の洗浄溶液の有効量を投与すること;及び時間間隔の後
−被験者に第二の洗浄溶液の有効量を投与すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ高浸透圧であり;及び
前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧である方法を提供する。
【0140】
例えば、本発明は、
−被験者が第一の洗浄溶液の有効量を摂取すること;及び時間間隔の後
−被験者が第二の洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ高浸透圧であり;及び
前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧である方法を提供する。
【0141】
オスモル濃度は種々の方法で測定され得る。一般に、氷点降下法又は蒸気圧変化の何れかが使用される。例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計(氷点降下法デバイス)が使用され得る。蒸気圧測定もまた、例えば、ELITech Group Vapro 5600デバイスを用いて、使用され得る。ここに示されるオスモル濃度値は、好ましくは、標準的な操作手順の後に、氷点降下浸透圧計を使用して、例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計を使用して測定された値を採用する。
【0142】
“有効量”を構成する溶液の量は、第一及び第二の溶液で同じである必要は無い。
本発明の方法は、先行技術よりも少ない前記溶液の総体積の摂取を伴って、結腸の十分な洗浄を提供する。減少された体積要求は、患者の服薬遵守の改善を補助する。
【0143】
例えば、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み得る。溶液において、アスコルビン酸及びその塩は、アスコルビン酸アニオンを提供する。前記溶液のpHに依存して、幾分かのアスコルビン酸アニオンはプロトン化され得、そのため、遊離のアスコルビン酸が存在する。通常は投与される溶液のpHで、アスコルビン酸塩の非常に少ない割合のみがプロトン化される。ここでの“アスコルビン酸アニオン”の濃度の計算において、“アスコルビン酸アニオン”の濃度は、
プロトン化された前記割合を含む、存在する全てのアスコルビン酸アニオンの合計濃度とする。アスコルビン酸又はその塩は、他の溶質と共に浸透圧負荷に寄与する。1つの態様において、前記第一の洗浄溶液は、アスコルビン酸又はその塩を含まない。さもなくば、前記第一の溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み得る。典型的には、前記第一の溶液が、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む場合、それは前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量でそれらを含む。
【0144】
本発明はまた、
−第一の結腸洗浄溶液、及び
−第二の結腸洗浄溶液
を含むキットであって、
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ高浸透圧であり;及び
前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧であるキットも提供する。
【0145】
本発明はまた、
a)透明液(例えば水)との混合による第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分;及び
b)透明液(例えば水)との混合による第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第二成分、
及び、各成分が透明液(例えば水)で調合される体積を特定する取扱説明書を含むキットであって、
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ透明液(例えば水)で指示された特定の体積に調合された場合、高浸透圧であり;及び
前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み且つ透明液(例えば水)で指示された特定の体積に調合された場合、前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧であるキットも提供する。
【0146】
例えば、成分a)及びb)は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分a)及びb)は、同一又は異なる物理形態であり得る。a)及びb)内の成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、成分a)及びb)の一方又は両方は乾燥粉末である。
【0147】
1つの態様において、本発明は、
−被験者に第一の洗浄溶液の有効量を投与すること;及び時間間隔の後
−被験者に第二の洗浄溶液の有効量を投与すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液とは異なり、前記第一の洗浄溶液は、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む方法を提供する。
【0148】
“有効量”を構成する溶液の量は、第一及び第二の溶液で同じである必要は無い。
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み得る。水で指示された特定の体積に調合された場合、それは、好ましくは、高浸透圧である。前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み得る。水で指示された特定の体積に調合された場合、それは高浸透圧であり得、好ましくは、前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧である。
【0149】
典型的には、前記第一の溶液が、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む場合、それは前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量でそれらを含む。1つの態様において、前記第一の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含まない。典型的には、前記第二の溶液が、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含む場合、それは前記第一の洗浄溶液中に存在するよりも低い硫酸アニオンの濃度を提供する量でそれらを含む。1つの態様において、前記第二の洗浄溶液は、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含まない。
【0150】
例えば、本発明は、
−被験者が第一の洗浄溶液の有効量を摂取すること;及び時間間隔の後
−被験者が第二の洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液とは異なり、前記第一の洗浄溶液は、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む方法を提供する。
【0151】
“有効量”を構成する溶液の量は、第一及び第二の溶液で同じである必要は無い。
本発明の方法は、先行技術よりも少ない前記溶液の総体積の摂取を伴って、結腸の十分な洗浄を提供する。減少された体積要求は、患者の服薬遵守の改善を補助する。
【0152】
例えば、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み得る。溶液において、アスコルビン酸及びその塩は、アスコルビン酸アニオンを提供する。アスコルビン酸又はその塩は、他の溶質と共に浸透圧負荷に寄与する。1つの態様において、前記第一の洗浄溶液は、アスコルビン酸又はその塩を含まない。さもなくば、前記第一の溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み得る。典型的には、前記第一の溶液が、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む場合、それは前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量でそれらを含む。
【0153】
本発明はまた、
−第一の結腸洗浄溶液、及び
−第二の結腸洗浄溶液
を含むキットであって、
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液とは異なり、前記第一の洗浄溶液は、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むキットも提供する。
【0154】
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み得る。水で指示された特定の体積に調合された場合、それは、好ましくは、高浸透圧である。前記第二の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール(PEG)を含み得る。水で指示された特定の体積に調合された場合、それは高浸透圧であり得、好ましくは、前記第一の洗浄溶液より更に高浸透圧である。
【0155】
本発明はまた、
a)透明液(例えば水)との混合による第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分;及び
b)透明液(例えば水)との混合による第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第二成分、
及び、各成分が透明液(例えば水)で調合される体積を特定する取扱説明書を含むキットであって、
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液とは異なり、前記第一の洗浄溶液は、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み、前記第二の洗浄溶液は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むキットも提供する。
【0156】
例えば、成分a)及びb)は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分a)及びb)は、同一又は異なる物理形態であり得る。a)及びb)内の成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、成分a)及びb)の一方又は両方は乾燥粉末である。
【0157】
更なる態様において、本発明は、
−被験者に第一の洗浄溶液の有効量を投与すること;及び時間間隔の後
−被験者に第二の洗浄溶液の有効量を投与すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液とは異なり、
以下の成分
a)80ないし250gのポリエチレングリコール;
b)10ないし150gの、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物(“アスコルベート成分”);
c)1ないし15gの、アルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩或いはアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩の混合物(“スルフェート成分”);
d)1ないし15gの電解質;
e)任意の1種以上の甘味料、及び
f)任意の1種以上の香味料
を一緒に含み、
前記スルフェート成分は、前記第一の洗浄溶液中に存在し、前記アスコルベート成分は、前記第二の洗浄溶液中に存在する方法を提供する。
“有効量”を構成する溶液の量は、第一及び第二の溶液で同じである必要は無い。
【0158】
本発明は更に、透明液(例えば水)で別個に混合にするための2種以上の組成物を含むキットであって、
前記組成物は、以下の成分
a)80ないし250gのポリエチレングリコール;
b)10ないし150gの、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物(“アスコルベート成分”);
c)1ないし15gの、アルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩或いはアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩の混合物(“スルフェート成分”);
d)1ないし15gの電解質;
e)任意の1種以上の甘味料、及び
f)任意の1種以上の香味料
を一緒に含み、
前記成分は、前記スルフェート成分が第一の乾燥組成物中に存在し、前記アスコルベート成分が第二の乾燥組成物中に存在するように配置されるキットを提供する。
【0159】
例えば、前記2種以上の組成物の成分は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。前記2種以上の組成物
は、同一又は異なる物理形態であり得る。各々の前記2種以上の組成物中の成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、前記組成物の一方又は両方は乾燥粉末である。前記透明液は、前記2種以上の組成物のために、同一又は異なり得る。
【0160】
本発明は更に、2種以上の溶液を含むキットであって、
該溶液は、以下の成分
a)80ないし250gのポリエチレングリコール;
b)10ないし150gの、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物(“アスコルベート成分”);
c)1ないし15gの、アルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩或いはアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩の混合物(“スルフェート成分”);
d)1ないし15gの電解質;
e)任意の1種以上の甘味料、及び
f)任意の1種以上の香味料
を一緒に含み、
前記成分は、前記スルフェート成分が第一の溶液中に存在し、前記アスコルベート成分が第二の溶液中に存在するように配置されるキットを提供する。
【0161】
例えば、第一及び第二の組成物(又は溶液)の各々は、成分d)の電解質の幾らかを含み得る。例えば、第一及び第二の組成物(又は溶液)の各々は、成分a)のポリエチレングリコールの幾らかを含み得る。さもなくば、成分a)のポリエチレングリコールは、第一の組成物(又は溶液)中だけに含まれ得る。例えば、第一及び第二の組成物(又は溶液)の各々は、成分e)の甘味料の幾らかを含み得る。例えば、第一及び第二の組成物(又は溶液)の各々は、成分f)の香味料の幾らかを含み得る。第一の組成物(又は溶液)は、第二の組成物(又は溶液)よりも多い成分e)又はf)を含み得る。
【0162】
別の態様において、前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液が異なる組成物を有し、以下の成分
a)80ないし250gのポリエチレングリコール;
b)10ないし150gの、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はアスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩との混合物(“アスコルベート成分”);
c)1ないし15gの、アルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩或いはアルカリ金属又はアルカリ土類金属硫酸塩の混合物(“スルフェート成分”);
d)1ないし15gの電解質;
e)任意の1種以上の甘味料、及び
f)任意の1種以上の香味料
を一緒に含み、
前記溶液の組が以下の組み合わせではない、方法、溶液又はキットが提供される:
前記第一の溶液が、100gのPEG3350、3gのNa
2SO
4、1.4gのNaCl及び0.3gのKClを含むか;又は前記第一の溶液が、100gのPEG3350、6gのNa
2SO
4、1.6gのNaCl及び0.7gのKClを含むか;又は前記第一の溶液が、100gのPEG3350、9gのNa
2SO
4、2.0gのNaCl及び1.0gのKClを含み;及び
前記第二の溶液が、40gのPEG3350、3.5gのNaCl、2.2gのKCl及び56.6gのアスコルビン酸ナトリウムを含むか;又は前記第二の溶液が、20gのPEG3350、2.7gのNaCl、1.3gのKCl、33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び20.1gのアスコルビン酸を含むか;又は前記第二の溶液が、40gのPEG3350、2.8gのNaCl、3.1gのKCl、33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び20.1gのアスコルビン酸を含むか;又は前記第二の溶液が、40gのPEG3350、6gのNa
2SO
4、2.8gのNaCl、2.0gのKCl及び33.9
gのアスコルビン酸ナトリウムを含むか;又は前記第二の溶液が、40gのPEG3350、3.1gのNaCl、1.3gのKCl、33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び21.4gのアスコルビン酸マグネシウムを含む。
【0163】
前記第一の及び第二の洗浄溶液の統合体積は、好ましくは2リットル未満である。好ましくは、1750mL以下、例えば、1500mL以下、例えば、1250mL以下である。大部分の成人被験者のために、500mLよりも多い統合体積、例えば、750mLよりも多い統合体積が使用される。例えば、500mLないし1750mLの統合体積、例えば、750mLないし1500mL、例えば、1000mLないし1500mL、例えば、1250mLの統合体積が使用される。例えば、前記第一の洗浄溶液は、750mLの体積を有し得、及び、前記第二の洗浄溶液は、500mLの体積を有し得る。
【0164】
1つの態様において、被験者は、前記第一の洗浄溶液を摂取した後であって、しかし前記第二の洗浄溶液を摂取する前に、及び/又は前記第二の洗浄溶液を摂取した後に幾らかの追加の透明液を摂取し得る。1つの態様において、被験者が摂取する追加の透明液の総量は、1000mLないし2500mLの範囲、例えば、1750mLである。
【0165】
前記追加の透明液として摂取するための、又は、溶液を調合する際に前記透明液として使用するための透明液は、結腸排泄物の検査ができるいかなる液体でもあり得る。該透明液はまた、大腸内視鏡検査の間、結腸の検査を妨げるべきではない。典型的には、透明液は、例えば、水、レモネード、コーラ飲料、コーディアル飲料、透明なフルーツジュース、及び透明なアルコール含有飲料、例えば、ビールをも含む水ベースの飲料である。繊維は、本発明に従った結腸の洗浄に干渉するため、透明液は、実質的な量のダイエット繊維を含まず、基本的には、いかなるダイエット繊維も含まないことが望ましい。従って、フルーツジュース、例えば、オレンジジュース及びキウィジュース、及びフルーツ''スカッシュ''は、使用前に漉すべきである。透明なフルーツコーディアル、例えば、ライムコーディアルが、一般的に適当である。グルコースを含む飲料を避けることが望ましいことを考慮して、消化管中に蓄積される爆発性の水素又はメタンの濃縮物の危険性を減少させるように、糖を含まない又は少ししか含まない''ダイエット''飲料、例えば、糖尿病患者用の液体飲料、ダイエット コーク(登録商標:diet Coke)、ダイエットレモネード、ダイエット用炭酸飲料又はダイエット用コーディアルが特に適当である。
【0166】
本発明の方法における時間間隔は、通常、時間間隔は、少なくとも4時間、例えば、6時間以上、例えば、8時間以上である。典型的には、時間間隔は15時間未満である。前記第一の洗浄溶液の摂取の開始と前記第二の洗浄溶液の摂取の開始の間の時間間隔は、例えば、夜と翌朝の間の時間、例えば、12ないし16時間、例えば、14時間であり得る。例えば、被験者は第一の洗浄溶液と第二の洗浄溶液を摂取する間に睡眠(例えば、終夜)し得る。前記第一の溶液の摂取終了と前記第二の溶液の摂取開始の間の時間は、若干少なく、被験者が前記第一の溶液を完全に摂取する時間に依存する。典型的には、前記第一の溶液は、2時間までの期間、例えば、1時間かけて摂取される。従って、前記第一の溶液の摂取終了と前記第二の溶液の摂取開始の間の時間は、例えば、11ないし15時間、例えば、13時間である。
【0167】
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液の投与との間の時間間隔の間に、被験者は、更に、刺激性下剤(運動促進薬としても既知である)を摂取し得る。刺激性下剤は、良好な洗浄をもたらすことを補助し得る。刺激性下剤の例は、接触性下剤、例えば、ビサコジル、ヒマシ油又はセンナを含む。刺激性下剤の例はまた、更なる浸透圧性薬剤、例えば、マウネシウム塩、例えば、クエン酸マグネシウムも含む。刺激性下剤が投薬計画中に含まれる場合、時間間隔の長さは、短縮され得る。例えば、それは、1ないし15時間、例えば、1ないし12時間、例えば、2ないし10時間であり得る。
【0168】
前記第一の洗浄溶液と前記第二の洗浄溶液の投与との間の時間間隔の間に、被験者が排便を体験する可能性が高い。有利には、被験者は、前記第二の洗浄溶液を摂取する前に、排便が生じるまで待つ。
前記第二の洗浄溶液及び所望により、前記第一の洗浄溶液は、アスコルビン酸、その1種以上の塩又はそれらの混合物を含む。便宜上、それらはここでは“アスコルベート成分”として言及される。
適当なアスコルビン酸の塩は、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を含む。例えば、好ましいアスコルビン酸の塩は、アスコルビン酸ナトリウム及びアスコルビン酸マグネシウムを含む。1つの態様において、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸マグネシウムの一方が存在する。
【0169】
1つの態様において、アスコルベート成分は、アスコルビン酸とアスコルビン酸の1種以上の塩の両方を含む。例えば、アスコルベート成分は、アスコルビン酸とアスコルビン酸ナトリウムを含み得る。例えば、アスコルベート成分は、アスコルビン酸とアスコルビン酸マグネシウムを含み得る。
1つの態様において、アスコルビン酸の塩の混合物が使用される。例えば、アスコルビン酸ナトリウムとアスコルビン酸マグネシウムの両方が存在し得る。それらは、アスコルビン酸と共に又はアスコルビン酸無しに存在し得る。
【0170】
前記第二の洗浄溶液は、前記第一の洗浄溶液中に存在するよりも高いアスコルビン酸アニオンの濃度を含む。例えば、前記第二の洗浄溶液は、前記第一の洗浄溶液より、2倍以上のアスコルビン酸アニオンの濃度を含む。例えば、前記第二の洗浄溶液は、前記第一の洗浄溶液より、3倍以上、4倍以上又は5倍以上のアスコルビン酸アニオンの濃度を含む。それは、即ち、前記第二の溶液が、前記第一の溶液のアスコルビン酸アニオンの濃度よりも1リットル当り少なくとも50mmol多いアスコルビン酸アニオンの濃度を含むものである。例えば、前記第二の溶液は、1リットル当り少なくとも100mmol多い、例えば、1リットル当り少なくとも200mmol、1リットル当り少なくとも300mmol多いアスコルビン酸アニオンの濃度を含む。
例えば、前記第一の洗浄溶液は、アスコルベート成分が実質的に存在しなくてもよい。
【0171】
例えば、前記第二の溶液は、
−56.6gのアスコルビン酸ナトリウム、又は
−33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び20.1gのアスコルビン酸、又は
−33.9gのアスコルビン酸ナトリウム、又は
−33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び21.4gのアスコルビン酸マグネシウムを含み得る。
【0172】
前記第二の洗浄溶液は、更に、ポリエチレングリコールを含み得る。該ポリエチレングリコール(PEG)は、例えば、2500ないし4500Da、例えば、3000ないし4000Daの平均分子量を有する。例えば、該PEGは、国内薬局方で規定されるような、PEG3350又はPEG4000であり得る。幾つかの国内薬局方において承認されている適当なPEGの更なる例は、マクロゴール、例えば、マクロゴール4000を含む。
例えば、前記第二の洗浄溶液は、20g又は40gのPEG3350を含み得る。例えば、前記第二の洗浄溶液は、500mLの体積を有し得る。
前記第一の洗浄溶液は、ポリエチレングリコール及び/又はアルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含み得る。
【0173】
前記第一の洗浄溶液中の、ポリエチレングリコール(PEG)は、前記第二の洗浄溶液
のために真上で述べられたようなものであり得る。前記第一の洗浄溶液中のPEGは、前記第二の洗浄溶液中のPEGとは異なるPEGであり得る。例えば、一方のPEGはPEG3350であり得、もう一方のPEGはPEG4000であり得る。例えば、前記第一の洗浄溶液は、100gのPEG3350を含み得る。例えば、前記第一の洗浄溶液は、750mLの体積を有し得る。
【0174】
前記第一の洗浄溶液は、好ましくは、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物を含む。アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩は、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムから選択され得る。前記溶液は、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムの1つ以上、例えば、3つ全てを含み得る。好ましくは、前記アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はそれらの混合物は、硫酸ナトリウムであるか又は硫酸ナトリウムを含む。好ましくは、アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩(例えば、硫酸ナトリウム)は、無水である。
例えば、前記第一の洗浄溶液は、750mLの体積を有し及び3g、6g又は9gの硫酸ナトリウムを含み得る。
【0175】
前記第一の及び/又は第二の洗浄溶液は更に、
a)1種以上の電解質;
b)1種以上の香味剤;
c)1種以上の甘味料
の1つ以上を含み得る。
電解質は、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム、特に、ナトリウム及びカリウムの塩;及び塩化物、ヨウ化物、重炭酸塩及び炭酸塩、特に、塩化物の塩を含む。好ましい電解質は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムである。1つの態様において、前記第一の及び/又は第二の溶液は、実質的に重炭酸ナトリウムが存在しない。
【0176】
例えば、前記第一の結腸洗浄溶液は、750mLの体積を有し得、及び1.4gの塩化ナトリウム及び0.3gの塩化カリウム;又は1.6gの塩化ナトリウム及び0.7gの塩化カリウム;又は2.0gの塩化ナトリウム及び1.0gの塩化カリウムを含み得る。
【0177】
例えば、前記第二の結腸洗浄溶液は、500mLの体積を有し得、及び3.5gの塩化ナトリウム及び2.2gの塩化カリウム;又は2.7gの塩化ナトリウム及び1.3gの塩化カリウム;又は2.8gの塩化ナトリウム及び1.3gの塩化カリウム;又は2.8gの塩化ナトリウム及び2.0gの塩化カリウム;又は3.1gの塩化ナトリウム及び1.3gの塩化カリウムを含み得る。例えば、前記第二の洗浄溶液は、実質的に重炭酸ナトリウムが存在しない。
【0178】
ここに記載される本発明の溶液において、列挙された各成分の量は、前記溶液を調製するために使用された水中に存在し得るあらゆる溶質を含まないが、例えば、硬水の地域においては、水道水中に、Ca
2+及びMg
2+の炭酸塩、重炭酸塩又は硫酸塩のかなりの量が存在し得る。
【0179】
前記第一の及び/又は第二の洗浄溶液は、好ましくは、香味剤を含む。本発明の組成物における使用のための香味料は、好ましくは塩味を隠すべきであり、比較的甘くしかしさほど甘過ぎず、該組成物中で安定であるべきである。香味料は、前記溶液をより味の良いものとし、それにより患者の服薬遵守を補助する。好ましい香味料は、レモン、例えば、アンゲラーレモン(Ungerer Lemon)(イギリス国 CH14LP、チェスター、シーランド ロードのUngerer Limitedより入手可能)、ストロベリー、例えば、アンゲラーストロベリー(Ungerer Strawberry)、グレープフルーツ、例えば、アンゲラーグレープフルーツ(Ungerer Grapef
ruit)香味料粉末、クロフサスグリ、例えば、アンゲラーブラックカラント(Ungerer Blackcurrant)、パイナップル、例えば、IFF(インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス)パイナップル香味料粉末並びにバニラ/レモン及びライム、例えば、IFF Vanilla and Givaudin Roure Lemon and Lime Flav−o−lokを含む。それら及び更なる適当な香味料は、インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス社(イギリス国、CB9 8LG、サホーク、ハーバーヒル、ダッドリー ヒル)、アンゲラー アンド カンパニー(イギリス国 CH14LP、チェスター、シーランド ロード)又はフィルメニッヒ(Firmenich UK Ltd.、UB2 5NN ミドルセックス、サウスオール、ヘイズ ロード)から入手可能である。より好ましい香味料は、レモン、キーウィ、ストロベリー、グレープフルーツ及びオレンジである。最も好ましい香味料は、レモン香味料及びオレンジ香味料である。
【0180】
前記第一の及び/又は第二の洗浄溶液は、好ましくは、甘味料を含む。糖ベースの甘味料は通常、非吸収の糖の結腸への送達が細菌のための基質を提供するため、結腸洗浄組成物のために適当でない。そのような糖は細菌により代謝され、水素及びメタンのような爆発性ガスを形成し得る。結腸中の爆発性ガスの存在は、電気器具が大腸内視鏡検査又は他の処置の間に使用される場合、極めて危険であり得る。好ましい甘味料は、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファム K)、スクラロース及びサッカリン、及び/又はそれらの組合せを含む。例えば、本発明の組成物は、アスパルテームとアセスルファムカリウム(アセスルファム K)の一方又は両方を含み得る。例えば、例えば、本発明の組成物は、スクラロースとアセスルファムカリウム(アセスルファム K)の一方又は両方を含み得る。さもなければ、本発明の組成物は、例えば、該組成物中の異なる成分の数を最小にするために、添加された甘味料が実質的に存在しないものとし得る。クエン酸もまた、味強化剤として存在し得る。
【0181】
上述のように、本発明の第四観点の種々の態様において、前記第一の又は第二の溶液は、電解質を含み得る。別の態様において、電解質の幾らか又は全ては、各溶液との共投与のための錠剤又はカプセルで提供され得る。錠剤又はカプセルは、甘味料又は香味料を含み得る。
【0182】
前記第一の結腸洗浄溶液は、例えば、200ないし1500mOsmol/kgの範囲内の測定されたオスモル濃度を有する。好ましい態様において、それは、高浸透圧(即ち、それは人体中の血液よりも高い浸透力を有する)である。それは、例えば、320ないし1500mOsmol/kgの範囲内の測定されたオスモル濃度を有する。例えば、前記第一の結腸洗浄溶液の測定されたオスモル濃度は、330ないし1200mOsmol/kg、例えば、340ないし1000mOsmol/kg、例えば、350ないし800mOsmol/kg、例えば、350ないし700mOsmol/kgの範囲である。
【0183】
前記第二の結腸洗浄溶液は、高浸透圧である。即ち、それは人体中の血液よりも高い浸透力を有する。それは、例えば、500ないし2000mOsmol/kgの範囲内の測定されたオスモル濃度を有する。例えば、該オスモル濃度は、700ないし1800mOsmol/kg、例えば、800ないし1700mOsmol/kg、例えば、900ないし1600mOsmol/kg、例えば、900ないし1300mOsmol/kg、例えば、1000ないし1300mOsmol/kgの範囲である。
【0184】
1つの態様において、前記第二の結腸洗浄溶液は、前記第一の結腸洗浄溶液よりも、より高浸透圧である。例えば、前記第二の結腸洗浄溶液のオスモル濃度と前記第一の結腸洗浄溶液のオスモル濃度との間の比率は、6:1ないし1.3:1である。例えば、該比率は、5:1ないし1.3:1、例えば、3.5:1ないし1.5:1、例えば、2.5:
1ないし1.6:1である。
【0185】
オスモル濃度は種々の方法で測定され得る。一般に、氷点降下法又は蒸気圧変化の何れかが使用される。例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計(氷点降下法デバイス)が使用され得る。蒸気圧測定もまた、例えば、ELITech Group Vapro 5600デバイスを用いて、使用され得る。ここに示されるオスモル濃度値は、好ましくは、標準的な操作手順の後に、氷点降下浸透圧計を使用して、例えば、Advanced Instruments,Inc Model 3250浸透圧計を使用して測定された値を採用する。
一般に、前記溶液は、保存料又は抗酸化剤を含む必要は無い。それにも拘らず、もし必要であれば、低濃度の抗酸化剤又は保存料を使用し得る。
【0186】
本発明の方法は、被験者における、結腸、直腸又は肛門又は腹の他の部分の診断、治療又は手術手順を行う前に結腸を洗浄するために使用され得る。被験者は、最も好ましくはヒトである。診断又は手術手順は、例えば、大腸内視鏡検査、バリウム注腸検査、S状結腸鏡検査(例えば、軟性S状結腸鏡検査)又は結腸手術であり得る。本発明の方法は、診断又は手術手順に先立って結腸を洗浄する方法であって、前記第一の溶液を投与すること及び時間間隔の後、前記手順に先立って前記第二の溶液を投与することを含む方法であり得る。
【0187】
ここに記載される溶液、組成物及びキットはまた、便秘及び宿便の治療における使用も見出された。本発明は、よって、便秘及び宿便の治療における使用のための、ここに記載されるような溶液、組成物及びキットを提供する。本発明はまた、ここに記載されるような溶液の投与を含む、便秘又は宿便を治療する方法も提供する。
【0188】
本発明は更に、
−第一の結腸洗浄溶液、及び
−第二の結腸洗浄溶液
を含むキットであって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の結腸洗浄溶液中に存在するよりも低い、第一の結腸洗浄溶液中のアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかであるキットを提供する。
【0189】
キットは更に、取扱説明書を含み得る。該使用は、本発明の方法に関して上記した通りのものである。
本発明のキットにおいて、前記第一の及び第二の溶液は、本発明の方法に関して上記した通りのものである。
【0190】
本発明は更に、
−被験者が第一の洗浄溶液の有効量を摂取すること;及び時間間隔の後
−被験者が第二の洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む、被験者の結腸を洗浄する方法における使用のための第一の溶液及び第二の溶液であって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の結腸洗浄溶液中に存在するよりも低い、第一の結腸洗浄溶液中のアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、ア
スコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかである溶液を提供する。
【0191】
本発明は更に、
−被験者が第一の洗浄溶液の有効量を摂取すること;及び時間間隔の後
−被験者が第二の洗浄溶液の有効量を摂取すること
を含む、被験者の結腸を洗浄する方法における使用のための、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含む溶液であって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の結腸洗浄溶液中に存在するよりも低い、第一の結腸洗浄溶液中のアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかである溶液を提供する。
本発明に従う結腸を洗浄する方法における使用のための前記溶液は、本発明の方法に関して上記した通りのものである。
【0192】
1つの態様において、本発明は、
a)透明液(例えば水)との混合による第一の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第一成分;及び
b)透明液(例えば水)との混合による第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物である、第二成分、
及び、各成分が水で調合される体積を特定する取扱説明書を含むキットであって、
前記第二の結腸洗浄溶液は、指示された特定の体積に透明液(例えば水)で調合される場合、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含み、前記第一の結腸洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、指示された特定の体積に透明液(例えば水)で調合される場合、前記第一の結腸溶液中に、前記第二の結腸洗浄溶液中よりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかであるキットを提供する。
【0193】
水との混合による第一の洗浄溶液の調製のための組成物の構成要素は、例えば、本発明の方法における前記第一の溶液に関して上記した通りのものである。水との混合による第二の洗浄溶液の調製のための組成物の構成要素は、例えば、本発明の方法における前記第二の溶液に関して上記した通りのものである。
【0194】
例えば、成分a)及びb)は、乾燥粉末、顆粒又は他の乾燥形態であり得る。それらは、さもなくば、濃縮物又はスラリーの形態であり得る。成分a)及びb)は、同一又は異なる物理形態であり得る。a)及びb)内の成分は、同一又は異なる物理形態であり得る。例えば、成分a)及びb)の一方又は両方は乾燥粉末である。
【0195】
1つの態様において、本発明のキットは、各溶液のための水の体積が1リットル未満であることを特定する説明書を有する。例えば、前記第一の及び第二の洗浄溶液各溶液の特定の体積の統合は、好ましくは、2リットル未満である。好ましくは、それは、1750mL以下、例えば、1500mL以下、例えば、1250mL以下である。大部分の成人被験者のために、500mLより多い、例えば、750mLよりも多い統合体積が使用される。例えば、500mLないし1750mL、例えば、750mLないし1500mL、例えば、1000mLないし1500mL、例えば、1250mLの統合体積が使用される。例えば、750mLの体積が前記第一の洗浄溶液のために特定され得、500mLの体積が前記第二の洗浄溶液のために特定され得る。前記説明書は、洗浄溶液が調製され
た後に直ちに消費されることを特定し得る。それは、該洗浄溶液が調製され、その後、少し後の時間における消費の前に冷蔵庫中に保存されることを特定し得る。
【0196】
一般に、前記説明書は、第一及び第二の溶液が、それらの間に時間間隔を伴って連続して摂取されることを特定する。1つの態様において、前記説明書は、前記第一の洗浄溶液が最初に摂取され、時間間隔(例えば、夜と翌朝の間の時間)の後、前記第二の洗浄溶液の摂取が続くことを特定する。前記時間間隔は、好ましくは、本発明の方法に関して上記した通りのものである。
【0197】
本発明のキットが、例えば、箱の形態で提供されるのが患者のために都合が良い。本発明のキットにおいて、前記第一及び/又は第二成分は、それぞれ1つ以上の容器中に含まれ得る。特に、前記第二成分は1つよりも多い容器中に含まれ得る。例えば、前記第二成分がアスコルビン酸とPEGの両方を含む場合、該アスコルビン酸とPEGは、別の容器中に含まれ得る。前記第二成分の他の構成成分(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムの1種以上)は、該別の容器の何れかの中であり得る。例えば、それらはPEGを含む容器中であり得る。
【0198】
香味料成分及び/又は甘味料成分が前記第一の又は第二の溶液中に存在する場合、本発明のキットにおいて、関連する溶液のための該香味料及び/又は甘味料成分は、その溶液の他の構成成分とは別の容器中に提供され得る。さもなくば、前記香味料及び/又は甘味料は、1種以上の他の成分と同じ容器中に存在し得る。例えば、何れの香味料又は甘味料も、PEGと同じ容器中に存在し得る。
適当な容器の例は、タブ型容器、バッグ及びサシェを含む。好ましい容器は、サシェである。
【0199】
1つの態様において、キットは、
a)第一の洗浄溶液の調製のための第一組成物を含む第一サシェ;
b)第二サシェ;
c)第三サシェ;
及び取扱説明書
を含み、ここで、前記第二及び第三サシェは一緒になって、第二の結腸洗浄溶液の調製のための組成物を提供し、前記第一の及び第二の洗浄溶液は、上記した通りのものである。
【0200】
例えば、真上で述べられたような本発明のキットにおいて、
a)前記第一サシェは、ポリエチレングリコール及び/又は硫酸ナトリウム、任意の香味剤及び/又は任意の甘味料を含み、
b)前記第二サシェは、ポリエチレングリコールと、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩又はこれらの混合物、電解質、アスコルビン酸の1種以上の塩、香味剤及び甘味料から選択される1種以上を含む任意の更なる成分を含み、
c)前記第三サシェは、アスコルビン酸及び任意のアスコルビン酸の1種以上の塩を含む。
【0201】
キットは1つの処理、例えば、洗浄処理を含み得るか又は幾つかの処理を含み得る。処理は、一般に、前記第一の洗浄溶液の1用量及び前記第二の洗浄溶液の1用量を含む。本発明のキットにおいて、好ましくは、前記第一成分は、前記第一の洗浄溶液の1用量を含み、前記第二成分は、前記第二の洗浄溶液の1用量を含む。
【0202】
例えば、本発明のキットにおいて、
a)前記第一サシェは、100gのPEG3350、3gの硫酸ナトリウム、1.4gの塩化ナトリウム及び0.3の塩化カリウム;又は100gのPEG3350、6gの硫酸
ナトリウム、1.6gの塩化ナトリウム及び0.7の塩化カリウム;又は100gのPEG3350、9gの硫酸ナトリウム、2.0gの塩化ナトリウム及び1.0の塩化カリウム;並びに任意の香味料及び/又は任意の甘味料を含み、
b)前記第二サシェは、(i)40gのPEG3350、3.5gの塩化ナトリウム及び2.2の塩化カリウム;又は(ii)20gのPEG3350、2.7gの塩化ナトリウム及び1.3の塩化カリウム;又は(iii)40gのPEG3350、2.8gの塩化ナトリウム及び1.3の塩化カリウム;又は(iv)40gのPEG3350、2.8gの塩化ナトリウム及び2.0の塩化カリウム;又は(v)40gのPEG3350、3.1gの塩化ナトリウム及び1.3の塩化カリウム;並びに任意の香味料及び/又は任意の甘味料を含み、及び
c)前記第三サシェは、前記各々番号付与された第二サシェと共に使用するために、(i)56.6gのアスコルビン酸ナトリウム;又は(ii)及び(iii)33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び20.1gのアスコルビン酸;又は(iv)33.9gのアスコルビン酸ナトリウム;又は(v)33.9gのアスコルビン酸ナトリウム及び21.4gのアスコルビン酸マグネシウムを含む。
そのようなキットにおいて、前記サシェの内容物は、基本的に列挙された成分からなる。
【0203】
上述のように、電解質の幾らか又は全ては、各溶液との共投与のための錠剤又はカプセル中に提供され得る。従って、真上で述べられたようなキットにおいて、前記第一又は第二サシェ中の塩化ナトリウム及び塩化カリウムの幾らか又は全てが、代わりに錠剤又はカプセル中に提供され得る。
【0204】
1つの態様において、前記キットは、それぞれ別々に包装された複数の香味剤(それぞれ任意の1種以上の甘味料を伴う)と共に被験者に提供され得る。該被験者は、その後、彼又は彼女の味覚に従って、好ましい香味料(又は香味料と甘味料の組み合わせ)を選択することができる。該被験者はまた、香味料や甘味料を全く使用しない選択権も有する。
【0205】
特に指定のない限り、列挙された一連の成分を含むものとしてここに記載された組成物は、混合物中の成分を含むものとして摂取される。組成物が2以上の部分で存在すると考えられる場合、前記成分は全てが物理的混合物である必要は無い。典型的には、それらは、被験者に提供される物品中に一緒に提供される。
【0206】
要約すると、本発明は、
a)1リットル当り300ないし2000mmolのアスコルビン酸アニオン(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸マグネシウム及びアスコルビン酸カルシウムから選択されるアスコルビン酸の1種以上の塩、又はそれらの混合物により提供される);好ましくは、350ないし800mmol;
b)1リットル当り10ないし200gの、3000ないし4000Daの平均分子量を有するPEG;好ましくは1リットル当り20ないし100g;
c)任意の塩化ナトリウム(例えば、1リットル当り3ないし7g)及び塩化カリウム(例えば、1リットル当り2ないし5g);
d)任意の硫酸ナトリウム(存在する場合、例えば、1リットル当り2ないし20g);e)任意の1種以上の香味剤;及び
f)任意の1種以上の甘味料
を含む(又は、から基本的に構成される)結腸洗浄溶液を提供する。
【0207】
本発明はまた、本発明の溶液を提供するための、水と混合するための組成物(任意に2以上の部分で存在する)も提供する。前記電解質は、前記溶液と共投与するために、錠剤又はカプセルとして提供され得る。
【0208】
本発明はまた、
−被験者に第一の洗浄溶液の有効量を投与すること;及び時間間隔の後
−被験者に第二の洗浄溶液の有効量を投与すること
を含む被験者の結腸を洗浄する方法であって、
前記第二の洗浄溶液は、高浸透圧であり且つアスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物(例えば、アスコルビン酸及びアスコルビン酸ナトリウム、例えば、アスコルビン酸ナトリウム)を含み、前記第一の洗浄溶液は、実質的にアスコルビン酸及びその塩を含まないか又は、前記第二の洗浄溶液中に存在するよりも低いアスコルビン酸アニオンの濃度を提供する量で、アスコルビン酸、アスコルビン酸の1種以上の塩又はそれらの混合物を含むかの何れかである方法も提供する。前記第二の洗浄溶液は、PEG及び電解質(例えば、塩化ナトリウム及び塩化カリウム)を含み得る。前記第一の洗浄溶液は、PEGを含み得る;それは、アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩(例えば、硫酸ナトリウム)を含み得る;それは、電解質(例えば、塩化ナトリウム及び塩化カリウム)を含み得る。それらはまた、本発明に従う第一の及び第二の溶液を含むキット、及び該第一の及び第二の溶液を調製するための組成物を含むキットも提供する。
【実施例】
【0209】
実験
薬物動態評価及びマスバランス研究
経口溶液用のMOVIPREP粉末の水溶液の薬物動態及びマスバランスの評価は、健常な男性被験者における単回用量又は分割用量摂取を用いる経口投与に続いて実施された。
【0210】
被験者:
被験者は、18ないし45歳の年齢の健常な男性被験者であった。被験者の同意書が得られた。被験者は、自発的に本手順を達成すること及び研究説明書に従うことができ及び適任であった。被験者は、あらゆる除外基準に該当しなかった。24名の被験者は、無作為に2つの群:12名は単回用量群へ及び12名は分割用量群へ配分された
【0211】
研究薬剤:
投与された研究薬剤は、経口溶液用のMOVIPREP粉末の水溶液であった。
総用量は、2リットルの各被験者のための前記溶液であった。該溶液は、1リットル当り、
PEG3350:100g
硫酸ナトリウム:7.500g
アスコルビン酸:4.700g
アスコルビン酸ナトリウム:5.900g
塩化ナトリウム:2.691g
塩化カリウム:1.015g
レモン−香味料及び甘味料
を含む。
4.700gのアスコルビン酸と5.900gのアスコルビン酸ナトリウムは、一緒になって、9.944gのアスコルビン酸の同等物を提供する。2リットル用量は、よって、アスコルビン酸の19.89gの同等物を提供する。
【0212】
処理投薬計画:
単回用量群は、以下のように溶液を摂取した:
−1日目(Day−1)の17:00と20:00の間に、2Lの溶液を消費した。最初の1リットルは、少なくとも500mLの追加の透明液と共に最初の1時間以内に消費
された。2番目の1リットルは、少なくとも500mLの追加の透明液と共に2時間以内に消費された。
分割用量群は、以下のように溶液を摂取した:
−1日目(Day−1)の18:00と19:00の間に、1Lの溶液を消費した。この1リットルは、少なくとも500mLの追加の透明液と共に90分以内に消費された。2番目の1リットルは、0日目(Day0)(大腸内視鏡検査処置が臨床的状況において行われる日)の07:00と08:30の間に消費された。この1Lは、少なくとも500mLの追加の透明液と共に90分以内に消費された。
【0213】
血液中のPKパラメータの監視並びに便及び尿中の成分の回収のための検体採取:
尿及び便は、本処置の間中ずっと採取された。尿中における調査中の成分の累積含有量は、測定された成分の濃度及び測定された尿の実際の体積から得られた。同様に、便中における調査中の成分の累積含有量は、測定された成分の濃度及び測定された便の実際の質量から得られた。尿及び便の分析のための規定された時点は、研究薬剤の最初の1リットルの摂取開始後、0hr、2hr、4hr、8hr、12hr、12.97hr、18hr、24hr、25.93hr、36hr、48hr、60hr、72hr及び120hrであった。血液検体は、本処理を通して特定の時点で被験者から採取された。
【0214】
検体評価:
血漿、便及び尿中の、アスコルビン酸、PEG3350、塩化物、硫酸塩、ナトリウム及びカリウムの累積量が評価された。血漿中の、アスコルビン酸、PEG3350、塩化物、硫酸塩、ナトリウム及びカリウムのPKプロフィールが評価された。血漿レニン及びアルドステロンが全てのPK時点でチェックされた。
精度を上げるために、アスコルビン酸の回収量の分析は、尿及び便において、その代謝物であるデヒドロ−アスコルビン酸及びシュウ酸も含むように拡張された。
【0215】
研究の完了:
単回用量群における12名の被験者のうち、4名はプロトコル違反が原因で本分析から除外され、そのため8名の被験者が評価された。
分割用量群における12名の被験者のおち、1名はプロトコル違反が原因で本分析から除外され、そのため11名の被験者が評価された。
【0216】
結果:
概要:
便及び尿中のアスコルビン酸(代謝物であるデヒドロ−アスコルビン酸及びシュウ酸を含む)及びPEG3350の平均累積回収量は、両処理群における被験者で比較された。塩化物、硫酸塩、ナトリウム及びカリウムの累積量において収集されたデータは、尿+便において連続排泄が存在する(即ち、プラトーに達しなかった)限りにおいて、両処理群における被験者間で比較された。更に、アスコルビン酸、硫酸塩、塩化物、硫酸塩、ナトリウム及びカリウムのために決定されたPKパラメーター(AUC
0→∞、AUC
last、C
max、K
el、V
d及びt
1/2)は、単回用量群と分割用量群における被験者で比較された;特に、AUC
last(即ち、暴露)の値は、両群においてほぼ同じであった。
【0217】
アスコルビン酸の回収及び質量バランス:
アスコルビン酸は、便中にかなりの程度排泄された。研究薬剤の最初の1リットルの摂取開始後0ないし120時間の、アスコルビン酸及びその代謝物の累積回収量は、単回用量群のための表1及び分割用量のための表2に示された。表1及び2の最終欄に、提示された時点でのアスコルベート(代謝物を含まない)の血漿濃度を示した。表1及び2におけるそれらの情報は、それぞれ
図1及び2に示されたグラフから取られた。
【表1】
【表2】
【0218】
議論:
2リットルのMOVIPREP溶液中に含まれる19.89gの摂取されたアスコルビン酸等価体の103.35%が、120時間後の単回用量群の被験者の尿及び便において
回収され、103.05%が、120時間後の分割用量群の被験者の尿及び便において回収されることが見出された。2群間のアスコルビン酸の総回収量の間で統計的に有意な差異は存在しなかった。
【0219】
しかし、尿及び便間のアスコルビン酸の回収の時期間及び分布間に差異が存在した。分割用量群において、尿及び便間における合計で回収された20.32gのアスコルビン酸の分布が、比率において9.123g:11.195g、即ち、44.9%:55.1%(又は、1:1.23)であったのに対して、単回用量群において、尿及び便間における合計で回収された20.54gのアスコルビン酸の分布が、比率において6.501g:14.041g、即ち、31.6%:68.4%(又は、1:2.16)であることが、表1及び2において見られた。
【0220】
表1及び2の各々の最終欄は、提示された時点でのアスコルベート/アスコルビン酸の血漿濃度を示す。該測定は、アスコルビン酸の代謝物を含んでおらず、体内の他の部分におけるアスコルベートを考慮していない。それにも拘わらず、血漿アスコルベートにおける増加は、該溶液の投与に続く時間において明確に見られる。
【0221】
プロトコルの異なる相の間のアスコルビン酸の回収を比較するために、2種の時間間隔を規定した:第一の時間間隔は時間0、即ち、研究薬剤の最初の1リットルの摂取の開始と時間“x”(ここで、“x”は、分割用量群のための研究薬剤の2番目の1リットルの摂取の最小開始時点(時間0から時間12.97時間まで)を表す。)との間とした。第二の時間間隔は、時間“x”から時間2x(12.97ないし25.93時間)までとした。
【0222】
第一の時間間隔の間の5.022gと比較して、第二の時間間隔の間に6.025gのアスコルビン酸が分割用量群の便から回収された。第二の時間間隔における6.025gは、単回用量群における第一の時間間隔で検分された13.587gの半分に近接する。換言すると、分割用量処理の第二の用量は、単回用量処理における(唯一の)用量と類似の経時変化に従う。
【0223】
第一の及び第二の時間間隔の間の成分の回収量における差異は、単回用量群の被験者の便(p=0.0078)及び尿+便(p=0.0078)並びに、分割用量群の被験者の尿(p=0.0020)及び尿+便(p=0.0322)におけるアスコルビン酸(代謝物を含む)で統計学的に有意であった。
【0224】
実施例
1.腸洗浄溶液
実施例1a−溶液の内容物:
以下に示す本発明の腸洗浄溶液が調製された。溶液A1のために、表3中で示される成分が乾燥粉末形態に混ぜ合わされ、サシェ中に密封された。該溶液は、その後水中に前記内容物を溶解させて最後から2番目の欄に示される体積とすることにより調製された。溶液A2及びA3は、類似の様式で調製された。
【表3】
【0225】
溶液B1のために、表4中で示される成分が乾燥粉末形態に混ぜ合わされ、該表中に示されるように各サシェA及びB中に密封された。該溶液は、その後、前記2つのサシェの内容物を一緒に混合し、その後、水中にそれらを溶解させて最後から2番目の欄に示される体積とすることにより調製された。溶液B2ないしB5は、類似の様式で調製された。
【表4】
【0226】
前記溶液は更に、それらの味を良くするのに十分な甘味料及び香味料を含んでいた。表4中の溶液の場合において、それらの成分は、サシェA中に存在した。前記溶液は、食味の最適化はなされなかった。
【0227】
実施例1b−V(350)オスモル濃度測定:
溶液の浸透力を評価するために、表3及び4中の成分の量から350mOsmol/kgの測定されたオスモル濃度を有する溶液を提供するのに、どれだけの量の水が必要となるかを決定した。
【0228】
500mLの脱イオン水中に上記表3及び4中の成分を溶解することにより調製された各溶液に、更に脱イオン水を、350mOsmol/kgのオスモル濃度に達するまで添加した。第一の実験において体積が観察された後、第二の実験が実施されたが、ここで、第一の実験において観察された水の体積が、1アリコート内の新しいサシェの内容物に添加された。その後、結果として得られた溶液が350±7mOsmol/kgのオスモル濃度を有することをチェックした。それぞれの場合において、それは行われた。該体積は表3及び4の最終欄に記録された。オスモル濃度は、Advanced Instruments,IncのModel3250浸透圧計を用いて測定された。該浸透圧計は、以下の標準的な指示で操作した:該機器が校正チェックを通過した後、“低領域”のオスモル濃度領域(0ないし200mOsmol/kg)が選択され、250μLの試験溶液を含む試験管が冷凍チャンバー内に設置される。その後、“開始”ボタンが押される。測定が完了すると、該機器は測定結果を表示し及びそれは記録される。
【0229】
実施例2:被験者の腸洗浄
種々改良された腸洗浄溶液の薬力学的効果(便重量)を評価するための、オープンで、無作為の単一施設フェーズI試験。該研究は、2つの逐次的なパート(パート1及びパート2)を有した。両パートにおいて、治験薬(IMP)が、1日目(Day1)の晩及び2日目(Day2)の朝に投与された。該研究のパート1において、晩に与えられる3種の異なる溶液Aが、朝に与えられる固定の溶液Bと順番に組み合わされた。加えて、被験者の1郡は、参照製品として、MOVIPREP(登録商標)を受け取った。
該研究のパート2において、パート1から選択された溶液Aが、朝用量としての4種の異なる溶液Bとの組み合わせにおいて、晩用量として与えられた。排便量が評価された。
【0230】
患者数(計画及び分析):
計画:研究全体において、少なくとも160名の評価可能な事例(処理群当たり、20名の評価可能な被験者)
分析:161名の評価可能な事例(パートA:81名の被験者;パートB:80名の被験者)。患者は、対象基準及び排除基準に従った。
【0231】
投薬計画:
各被験者は、分割用量摂取において、彼の/彼女の溶液の投薬計画を受けた:
・晩用量:1日目;午後14:00から絶食した後、2時間までの摂取期間で、午後17:00及び18:00の間に摂取を開始する。
・朝用量:2日目;2時間までの摂取期間で、午前7:00及び8:00の間に摂取を開始する。朝用量の摂取の完了の4時間後、最初の食事が提供されるが、それは、計画された安全性研究所の採血が完了する前ではない。
治験溶液の各用量の摂取が終了した後、被験者は、更なる透明液(水)を摂取するよう指示された。
【0232】
検査された健康な被験者は、基礎的評価のためのユニットに入ることを計画する前に、7日間における完全な排便後の1回の便採取を提供した。該ユニットに入った後、全ての排便された糞便は、各排便後に収集された。便の外観及び質量は、各収集された便画分に対して決定された。糞便試料は、少なくとも4日目(Day4)の午後15:00まで取得され、試みはフェーズIユニットから退く前に、最終の糞便試料を収集した。
【0233】
溶液;パート1:
【表5】
【表6】
被験者は、無作為に4群に分けられ(1:1:1:1)、晩用量として、表5a中の3種の溶液A2、A3及びA4の1種、続いて朝用量として溶液B3が与えられたか又は(第4群のために)両用量のためにMOVIPREP溶液が与えられた(即ち、A−Mov、それに続くB−Mov)。溶液A2及びA3が本発明の溶液である。溶液A4は参照溶液である。溶液A−Mov及びB−Movは、市販で入手可能なMOVIPREP溶液である。溶液A2ないしA4の各々は、750mLの用量で摂取された;MOVIPREP溶液は、製品説明書で指示されたように1000mLの用量で摂取された。
【0234】
製剤摂取の調査に加えて、被験者は、更なる透明液(水)を摂取するよう指示された。溶液A2ないしA4の場合において、彼らは1750mLの更なる透明液を摂取するよう指示された(晩用量後875mL及び朝用量後875mL)。A−Mov、MOVIPREP(登録商標)の場合において、彼らは1000mLの更なる透明液を摂取するよう指示された(晩用量後500mL及び朝用量後500mL)。
【0235】
溶液;パート2:
【表7】
【表8】
被験者は、無作為に4群に分けられ(1:1:1:1)、晩用量として、表6a中の溶液A3、続いて朝用量として溶液B1、B4、B5及びB6の1種が与えられた。溶液B1、B4及びB5が本発明の溶液である。溶液B6は参照溶液である。
【0236】
製剤摂取の調査に加えて、被験者は、更なる透明液(水)を摂取するよう指示された。それぞれの場合において、彼らは1750mLの更なる透明液を摂取するよう指示された
(晩用量後875mL及び朝用量後875mL)。
【0237】
有効性:
本臨床研究における主要変数は、晩の溶液の摂取開始から24時間に亘る、調査溶液(1日目及び2日目における晩用量及び朝用量の組み合わせ)により発生した便重量産出であった。本研究の参照値は、約2500g以上の便重量に設定されたが、それは、結腸洗浄剤としての潜在能力を示す陽性の薬力学的効果を提示するために到達することが望まれるものである。
【0238】
上述の主要試験変数に加えて、便重量は、a)被験者が晩用量の摂取を開始した時間(1日目の17:00ないし18:00)と被験者が朝用量の摂取を開始した時間(2日目の午前7ないし午前8)との間;及びb)被験者が朝用量の摂取を開始した時間(2日目の午前7ないし午前8)と2日目の深夜との間で個別に測定され及び記録された。
【0239】
結果:
【表9】
表において、“24hr 中央値”は、被験者が晩用量の摂取を開始する時間から24時間(即ち、1日目の17:00ないし18:00から2日目の同時刻まで)における中央の排便量であり;“24hr 平均値”は、24時間のデータの平均であり、STDは、標準偏差である。
【0240】
【表10】
“午後 便 中央値”は、被験者が晩用量の摂取を開始する時間(1日目の17:00ないし18:00)と被験者が朝用量の摂取を開始する時間(2日目の午前7ないし午前8)との間における中央の排便量である。“午前 便 中央値”は、被験者が朝用量の摂取を開始する時間(2日目の午前7ないし午前8)と2日目の深夜との間における中央の排便量である。“午後 便 平均値”及び“午前 便 平均値”の記入は、対応する平均
値である。
【0241】
約2500gの総排便量が、許容可能な腸洗浄を達成するために必要であると一般的に考えられる。約2500g又はそれより多い排便量は、そのため、溶液が腸洗浄溶液としての使用のために良好な潜在能力を有することが示唆される。A2+B3及びA3+B3の両方は、結果として2500gより顕著に多い中央の排便量を生じた。市販のMOVIPREP(登録商標)溶液もまた、予想通りに、2500gを超える中央の排便量を達成した。この排便量は、A3+B3で最も高かった。溶液B3は、従って、本研究のパート2のための朝溶液に選択された。観察された排便量は、2リットルの調査溶液の摂取を伴うMOVIPREPで達成された。A2+B3及びA3+B3溶液のために、平均便重量は、1250mLの体積の総調査溶液を用いて達成された。
【0242】
溶液A2及びA3は、使用された溶液が何れかの溶液と共に、効果的な洗浄に対する貢献において効果的であった。それは、A2及びA3溶液の摂取直後の排便量が、B溶液後よりも多量でない、“午後 便 中央値”及び“午前 便 中央値”の数量から分る。A2及びA3溶液は、効果的な腸洗浄に貢献した。被験者が、しばしば第一の腸洗浄溶液と第二の溶液を摂取する間に睡眠したいと願うことを考えれば、結果として第二の洗浄溶液よりも僅かに少ない排便量を生じることは、第一の洗浄溶液において有利であり得る。
【0243】
【表11】
【0244】
【表12】
A3+B1及びA3+B4は結果として、2500gを超える24時間の中央の排便重量を生じた。組み合わせA3+B5において、中央の排便量は、僅かに2500gを下回ったが、平均の排便量は、2500gを超えた。よって、本発明の全ての溶液の組み合わせ(A3+B1、A3+B4及びA3+B5)は、結果として、2500gを超える24時間の平均の又は中央の排便重量を生じた。
【0245】
表7a、7b、8a及び8bからのデータを一緒に考慮すると、B1、B3、B4及びB5溶液は、使用された溶液が何れかの他の溶液との組み合わせにおいて使用される場合、効果的な腸洗浄溶液であることが示されている。特に多量の排便量が、該溶液が特に効果的であることを示す“午前 便 平均値”の数量において見られた。
【0246】
A3+B1の場合において、中央の便重量は、2500gより顕著に多かった。平均便重量が、たった1250mLの体積の総調査溶液を用いて達成されたことは、再度注目に値することである。
参照溶液B6との組み合わせにある溶液A3は、結果として、2500gと統計的に有意に異なるものでない排便量を生じた。