(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポータブルプレイヤやポータブルプレイヤの言語環境によっては、ポータブルプレイヤから取得できるリストが、リスト中の属性項目が文字コード順にソートされたものではなく、非アルファベット表記の属性項目については、その読みをアルファベット表記した場合におけるアルファベット順に各属性項目がソートされたものである場合がある。
【0005】
たとえば、ポータブルプレイヤが提供する言語環境として簡体字(中国語)がセットされているポータブルプレイヤに格納されている楽曲が、英語のタイトルの楽曲と、簡体字のタイトルの楽曲とを含む場合、ポータブルプレイヤから転送される楽曲のタイトルリストが、簡体字のタイトルについてはpinyinによりアルファベット表記したタイトルに置き換えてアルファベット順にソートした順番に、各タイトルを並べたものとなっている場合がある。
【0006】
そして、このような場合、タイトルリストに含まれているタイトルは簡体字のタイトルであるので、オーディオ装置においては、ユーザは、pinyinによって、タイトルリスト中の簡体字のタイトルを検索することはできなくなる。
【0007】
そこで、本発明は、ポータブルプレイヤから転送されるリストに含まれるアルファベット表記されていない楽曲の属性項目の、当該属性項目の読みのアルファベット表記による検索を行うことのできるオーディオ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題達成のために、本発明は、楽曲を格納したポータブル装置を接続可能なオーディオ装置に、前記ポータブル装置の言語環境で用いられる言語で使用される非アルファベットの各文字のアルファベットの文字で表した読みを登録した変換テーブルを記憶した変換テーブル記憶部と、接続した前記ポータブル装置から、当該ポータブル装置に格納されている各楽曲の所定の属性を表す文字列である属性文字列のリストを取得するリスト取得部と、検索部とを設けたものである。ただし、検索部は、ユーザから指定されたアルファベットの文字を指定文字として、指定文字を先頭部分にもつ属性文字列と、非アルファベットの文字を含む属性文字列であって、当該属性文字列に含まれる非アルファベットの文字を前記変換テーブルを参照して求まるアルファベットの文字で表した読みに変換した文字列である変換後属性文字列が、指定文字を先頭部分にもつ属性文字列とを、検索の対象とする検索対象属性文字列として、前記リストに含まれる属性文字列のうちから、前記検索対象属性文字列に該当する属性文字列を検索するものである。
【0009】
このようなオーディオ装置によれば、ポータブル装置から取得したリストに含まれる非アルファベットの文字を含む属性文字列の検索を、当該属性文字列の非アルファベットの文字をアルファベットの文字で表した読みに変換した文字列である変換後属性文字列を対象とする検索によって行うことができる。よって、リストに含まれる非アルファベットの文字を含む属性文字列の、アルファベットの文字で表した読みによる検索を行うことができる。
【0010】
ここで、このオーディオ装置は、当該オーディオ装置に、表示装置と、前記リストの一部の範囲を前記装置に表示するリスト表示部とを設け、前記検索部において、前記リストに含まれる、前記リスト内の順番が最も前の、前記検索対象属性文字列に該当する属性文字列を検索し、前記リスト表示部において、前記リストの、前記検索部が検索した属性文字列を先頭とする範囲を表示するように構成してもよい。
【0011】
または、このオーディオ装置は、前記変換テーブル記憶部に、複数の言語の各々に対応して設けた、それぞれ対応する言語で使用される非アルファベットの各文字の、アルファベットで表した読みを登録した前記変換テーブルが記憶すると共に、当該オーディオ装置に、表示装置と、複数の言語の各々について、当該言語を言語環境として用いる前記ポータブル装置から取得できる前記リストが、文字コード順リストであるか、混合順リストであるかの識別を登録したリストタイプテーブルを記憶したリストタイプテーブル記憶部と、接続した前記ポータブル装置から、当該ポータブル装置の言語環境で用いられる言語の識別を取得する言語識別取得部と、前記リストの一部の範囲を前記表示装置に表示するリスト表示部とを設けるように構成してもよい。但し、前記文字コード順リストは、文字コード順に前記各楽曲の前記属性文字列が登録されたリストであり、前記混合順リストは、各楽曲の属性文字列中の非アルファベットの文字を、当該文字の読みを表すアルファベットの文字に置換した文字列の文字コード順に、前記各楽曲の前記属性文字列が登録されたリストである。また、前記検索部は、前記言語識別取得部が取得した識別が表す言語に対して前記リストタイプテーブルに混合順リストの識別が登録されている場合に、属性文字列に含まれる非アルファベットの文字を、前記言語識別取得部が取得した識別が表す言語に対応する前記変換テーブルを参照して求まるアルファベットで表した読みに変換した文字列を、当該属性文字列の前記変換後属性文字列として、前記リストに含まれる、前記リスト内の順番が最も前の、前記検索対象属性文字列に該当する属性文字列を検索し、前記言語識別取得部が取得した識別が表す言語に対して前記リストタイプテーブルに文字コード順リストの識別が登録されている場合に、前記リストに含まれる、前記リスト内の順番が最も前の、前記指定文字を先頭部分にもつ属性文字列を検索するものである。また、前記リスト表示部は、前記リストの、前記検索部が検索した属性文字列を先頭とする範囲を表示するものである。
【0012】
ここで、前記ポータブル装置の言語環境で用いられる言語は簡体字を含むものとし、簡体字である言語で使用される非アルファベットの文字は簡体字の文字とし、簡体字の文字をアルファベットの文字で表した読みは、当該簡体字の文字のpinyinとしてもよい。また、この場合に、簡体字を言語環境として用いる前記ポータブル装置から取得できる前記リストは前記混合順リストであってもよい。
【0013】
また、以上の前記リストの一部の範囲を表示するオーディオ装置には、前記表示装置に表示された前記リストの一部の範囲中の属性文字列の選択を受け付け、接続された前記オーディオ装置を制御して、選択を受け付けた属性文字列が属性を表す楽曲を再生出力する楽曲再生部を設けるようにしてよい。
【0014】
これらのリストの一部の範囲を表示するオーディオ装置によれば、ポータブル装置から取得したリストが、各楽曲の属性文字列中の非アルファベットの文字を当該文字の読みを表すアルファベットの文字に置換した文字列の文字コード順に、前記各楽曲の前記属性文字列が登録されたリストである場合に、リストの表示範囲を、正しく、ユーザから指定されたアルファベットの文字を、属性文字列の先頭部分または属性文字列のアルファベット表記の読みの先頭部分に持つ属性文字列の範囲の最初の属性文字列が、表示範囲の先頭の属性文字列となるように設定することができる。
【0015】
また、このオーディオ装置は、前記変換テーブル記憶部に、複数の言語の各々に対応して設けた、それぞれ対応する言語で使用される非アルファベットの各文字の、アルファベットで表した読みを登録した前記変換テーブルを記憶すると共に、当該オーディオ装置に、接続した前記ポータブル装置から、当該ポータブル装置の言語環境で用いられる言語の識別を取得する言語識別取得部とを設け、前記検索部において、属性文字列に含まれる非アルファベットの文字を、前記言語識別取得部が取得した識別が表す言語に対応する前記変換テーブルを参照して求まるアルファベットで表した読みに変換した文字列を、当該属性文字列の前記変換後属性文字列とするように構成してもよい。
【0016】
また、この場合には、オーディオ装置に、表示装置を設け、前記検索部において、前記リストに含まれる、前記検索対象属性文字列に該当する属性文字列の全てを検索して抽出し、抽出した属性文字列の一覧を前記表示装置に表示するようにしてもよい。また、さらに、前記表示装置に表示された一覧中の属性文字列の選択を受け付け、接続された前記オーディオ装置を制御して、選択を受け付けた属性文字列が属性を表す楽曲を再生出力する楽曲再生部を設けるようにしてもよい。
【0017】
ここで、以上の各オーディオ装置において、前記属性文字列が表す属性は、楽曲のタイトル、もしくは、楽曲のアルバム、もしくは、楽曲のアーティストであってよい。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、ポータブルプレイヤから転送されるリストに含まれるアルファベット表記されていない楽曲の属性項目の、当該属性項目の読みのアルファベット表記による検索を行うことのできるオーディオ装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るオーディオ装置の構成を示す。
オーディオ装置1は、たとえば自動車に搭載される車載のオーディオ装置1であり、図示するように、入力装置101、表示装置102、音声を出力する音声出力装置103、記憶装置104、ラジオ受信機105、その他の周辺装置106、外部インタフェース107、オペレーティングシステム110、オペレーティングシステム上で稼働するアプリケーションを備えている。
【0021】
そして、オーディオ装置1の外部インタフェース107には、有線通信インタフェースまたは近距離無線インタフェースを介してポータブルプレイヤ2を接続することができる。
また、オーディオ装置1は、アプリケーションとして、外部インタフェース107に接続されたポータブルプレイヤ2に格納された楽曲や記憶装置104に格納された楽曲の再生出力を制御するミュージックプレイヤ111、ラジオ受信機105の再生出力を制御するラジオコントローラ112、その他のアプリケーション113を備えている。
【0022】
次に、予めオーディオ装置1の記憶装置104に格納されるアルファベット変換データベースについて説明する。
図2に示すように、アルファベット変換データベースには、ポータブルプレイヤ2が提供する言語環境として使用され得る各言語に対応して、ソートキーと、変換テーブルが格納されている。ここで、ポータブルプレイヤ2の言語環境で使用される言語とは、ポータブルプレイヤ2のユーザインタフェースで優先的に用いられる言語であり、たとえば、ポータブルプレイヤ2は、各種メニューや各種アイテムの名称を言語環境で使用する言語として設定されている言語で表示する。なお、ポータブルプレイヤ2の言語環境で使用する言語の設定は、通常、ユーザが任意に変更することができる。
次に、ソートキーとしては、対応する言語のポータブルプレイヤ2が用いている、楽曲のタイトルやアルバムやアーティストといった属性を表す文字列である属性項目のリストが、属性項目を文字コード順にソートしたリストであることを表す「文字コード」と、属性項目のリストが、アルファベット表記の属性項目については、その属性項目を用いると共に、非アルファベット表記の属性項目については、その読みのアルファベット表記を属性項目の代わりに用いて算出したアルファベット順に属性項目をソートしたリストであることを表す「アルファベット」とのいずれかが登録される。
【0023】
次に、ソートキーに「アルファベット」が登録されている言語に対応する変換テーブルには、対応する言語の非アルファベットの文字のアルファベット表記の読みが、非アルファベットの文字のそれぞれについて登録されている。
【0024】
すなわち、たとえば、ソートキーに「アルファベット」が登録されている言語が「簡体字」であり、言語環境で使用する言語が簡体字のポータブルプレイヤ2において、属性項目のリストとして、アルファベット表記の属性項目については、その属性項目を用いると共に、簡体字の属性項目については、pinyinによりアルファベット表記した文字列を属性項目の代わりに用いて算出したアルファベット順に属性項目をソートしたリストを用いる場合には、変換テーブルには、簡体字の各文字のpinyinが登録される。
【0025】
また、ソートキーに「文字コード」が登録されている言語に対応する変換テーブルには、対応する言語のポータブルプレイヤ2の属性項目のリストの属性項目の表記に用いられる非アルファベットの表音文字のアルファベット表記の読みが選択的に登録される。
【0026】
すなわち、たとえば、ソートキーに「文字コード」が登録されている言語が「日本語」であり、言語環境に使用される言語が「日本語」のポータブルプレイヤ2において、属性項目のリストとして、属性項目を文字コード順にソートしたリストを用いる場合には、変換テーブルには、カタカナの各文字について、その文字のローマ字のローマ字表記(たとえば、ヘボン式ローマ字表記)を登録する。ただし、英語において、その文字の読みを持つアルファベットとして、複数のアルファベットが用いられる場合には、その文字に対して複数のアルファベット表記を登録するようにしてもよい。たとえば、「ラ」に対して、「RA」と「LA」とを登録したり、「ザ」に対して「ZA」と「THE」を登録するなどしてもよい。
【0027】
さて、
図1に戻り、オーディオ装置1のミュージックプレイヤ111は、外部インタフェース107にポータブルプレイヤ2が接続されると、ポータブルプレイヤ2から、ポータブルプレイヤ2が提供するポータブルプレイヤ2に格納されている楽曲の属性項目のリストと、ポータブルプレイヤ2に設定されている、ポータブルプレイヤ2の言語環境で使用する言語として設定されている言語を表す言語コードとを取得して記憶装置104に格納する処理を行う。
【0028】
ここで、ポータブルプレイヤ2が提供する楽曲の属性項目のリストとしては、楽曲のタイトルのリストであるタイトルリストや、楽曲のアルバムのリストであるアルバムリストや、楽曲のアーティストのリストであるアーティストリスト等がある。
【0029】
図3aは、言語環境で使用する言語が「簡体字」に設定されているポータブルプレイヤ2が提供するタイトルリストの例を表しており、図示するように、言語が「簡体字」に設定されているポータブルプレイヤ2は、楽曲のタイトルリストとして、簡体字のタイトルをpinyinによりアルファベット表記したタイトルに置き換えて、各タイトルをアルファベット順にソートした順番で、各タイトルを並べたタイトルリストをオーディオ装置1に提供する。
【0030】
また、
図3bは、言語が「日本語」に設定されているポータブルプレイヤ2が提供するタイトルリストの例を表しており、図示するように、言語が「日本語」に設定されているポータブルプレイヤ2は、楽曲のタイトルリストとして、各タイトルを文字コード順にソートした順番で並べたタイトルリストをオーディオ装置1に提供する。
【0031】
さて、オーディオ装置1のミュージックプレイヤ111は、接続されているポータブルプレイヤ2の再生開始を入力装置101を介してユーザから指示されたならば、記憶装置104に格納している、当該ポータブルプレイヤ2から取得した属性項目のリストのうちの、ユーザによって設定されているモードに応じたリストを含めたプレイヤ画面を表示装置102に表示する。
【0032】
図4aは、タイトルモードが設定されているときプレイヤ画面400を示したものであり、このプレイヤ画面400には、タイトルリスト表示領域401が設けられており、タイトルリスト表示領域401にはタイトルリストの一部の範囲がスクロール操作可能な形態で表示される。また、このプレイヤ画面400には、ジャンプボタン402と、検索ボタン403と、モードの設定の変更操作を受け付けるためのメニューを表示するメニューボタン403が設けられている。なお、モードとしては、タイトルモードの他に、アルバムリストをプレイヤ画面400に表示するアルバムモード、アーティストリストをプレイヤ画面400に表示するアーティストモードなどを設ける。
【0033】
そして、ミュージックプレイヤ111は、このようにプレイヤ画面400中に表示した属性項目のリストの部分上で、ユーザから属性項目の選択の受け付けを行うと共に、ユーザの再生開始操作に応答して選択されている属性項目を持つ楽曲の再生開始を、接続されているポータブルプレイヤ2に指示し、ポータブルプレイヤ2から転送される楽曲を音声出力装置103から出力する。
【0034】
一方、ポータブルプレイヤ2は、オーディオ装置1のミュージックプレイヤ111から再生開始を指示されたならば指示された属性項目を持つ楽曲の再生動作を開始すると共に、再生した楽曲をオーディオ装置1への転送を行う。
【0035】
以下、このようなオーディオ装置1において、ミュージックプレイヤ111は、プレイヤ画面400のジャンプボタン402が操作されたならば、プレイヤ画面400中に表示しているリストの表示範囲を、ユーザから指定された文字と一致する文字を先頭に持つ属性項目が最も上に表示されるようにスクロールするリストジャンプ処理を行う。
【0036】
ここで、ミュージックプレイヤ111は、プレイヤ画面400中に表示しているリストがタイトルリストである場合にはリストジャンプ処理としてタイトルリストジャンプ処理を行い、プレイヤ画面400中に表示しているリストがアルバムルリストである場合にはリストジャンプ処理としてアルバムリストジャンプ処理を行い、プレイヤ画面400中に表示しているリストがアーティストリストである場合にはリストジャンプ処理としてアーティストリストジャンプ処理を行う。
【0037】
ここで、タイトルリストジャンプ処理、アルバムリストジャンプ処理、アーティストリストジャンプ処理は、処理の対象とするリストが、タイトルリスト、アルバムリスト、アーティストリストと異なるのみであるので、以下では、タイトルリストジャンプ処理を代表として、リストジャンプ処理を説明する。
【0038】
図5に、タイトルリストジャンプ処理の手順を示す。
図示するように、ミュージックプレイヤ111は、プレイヤ画面400中に表示しているリストがタイトルリストであるときに、ジャンプボタン402が操作されたならば、タイトルリストジャンプ処理を開始し、
図4bに示すように、指定文字受け付けウインドウ410を表示装置102に表示し、文字の入力を受け付け、入力を受け付けた文字を指定文字とする(ステップ502)。なお、ここでは、タトルリストジャンプ処理が、指定文字として、一文字のみを受け付けるものであるとする。
【0039】
そして、上述のようにポータブルプレイヤ2の接続時にポータブルプレイヤ2から取得した、ポータブルプレイヤ2に設定されている言語コードに対するソートキーとして、アルファベット変換データベースに「アルファベット」が登録されているかどうかを調べる(ステップ504)。
【0040】
そして、ソートキーとして「アルファベット」が登録されていなければ、指定文字を探索文字に設定し(ステップ534)、探索文字を前方部分として持つタイトルのうちの、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の登録順が最も前のタイトルを探索する(ステップ536)。
【0041】
次に、探索が終了したならば、探索が成功したかどうかを調べ(ステップ538)、探索文字を前方部分として持つタイトルがタイトルリストに含まれていないために探索が失敗した場合には、探索文字を文字コードの順番が現在の探索文字の一つ次の文字とし(ステップ542)、ステップ536からの処理に戻る。
【0042】
一方、探索に成功した場合には(ステップ538)、探索したタイトルの記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の順番をIDとする(ステップ540)。
そして、タイトルリスト中の順番がIDのタイトルが最も上に表示されるように、プレイヤ画面400中のタイトルリスト表示領域401に表示するタイトルリストの範囲を変更し(ステップ532)、タイトルリストジャンプ処理を終了する。
【0043】
一方、ポータブルプレイヤ2に設定されている言語コードに対するソートキーとして、アルファベット変換データベースに「アルファベット」が登録されている場合には(ステップ504)、以下の処理を行う。
【0044】
すなわち、まず、文字コードの順番が指定文字の一つ前の文字を探索文字に設定し(ステップ506)、探索文字を前方部分として持つタイトルのうちの、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の登録順が最も後のタイトルを探索する(ステップ508)。
【0045】
そして、探索が成功したかどうかを調べ(ステップ510)、探索文字を前方部分として持つタイトルがタイトルリストに含まれていないために探索が失敗した場合には、探索文字を文字コードの順番が現在の探索文字の一つ前の文字とし(ステップ544)、ステップ508からの処理に戻る。
【0046】
一方、探索に成功した場合には(ステップ510)、探索したタイトルの記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の順番をSとする(ステップ512)。
次に、文字コードの順番が指定文字の一つ後の文字を探索文字に設定し(ステップ514)、探索文字を前方部分として持つタイトルのうちの、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の登録順が最も前のタイトルを探索する(ステップ516)。
【0047】
そして、探索が成功したかどうかを調べ(ステップ518)、探索文字を前方部分として持つタイトルがタイトルリストに含まれていないために探索が失敗した場合には、探索文字を文字コードの順番が現在の探索文字の一つ後の文字とし(ステップ546)、ステップ516からの処理に戻る。
【0048】
一方、探索に成功した場合には(ステップ518)、探索したタイトルの記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の順番をEとする(ステップ520)。
次に、以上のようにSとEを設定したならば、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の順番S+1番目からE-1番目のタイトルのうちの、アルファベットで表記されていないタイトルを、アルファベット表記したタイトルに置換したタイトルリストを、作業用タイトルリストとして作成する(ステップ522)。
【0049】
ここで、アルファベットで表記されていないタイトルを置換する、アルファベット表記したタイトルは、ポータブルプレイヤ2に設定されている言語コードに対してアルファベット変換データベースに登録されている変換テーブルを用いて、アルファベットで表記されていないタイトル中の非アルファベットの文字を、その読みを表すアルファベットの文字列(アルファベット表記の読み)に置き換えることにより生成する。
ただし、ここでは、上述のようにタイトルリストジャンプ処理を指定文字として一文字のみを受け付けるものとしているので、この場合には、先頭文字がアルファベットの文字でないタイトルのみを、アルファベットで表記されていないタイトルとして、アルファベット表記したタイトルに置換するようにすると共に、アルファベットで表記されていないタイトルを置換するアルファベット表記したタイトルを、アルファベットで表記されていないタイトルの先頭文字のみを、その読みを表すアルファベットの文字列(アルファベット表記の読み)に置き換えることにより生成するようにしてもよい。
【0050】
そして、指定文字を探索文字に設定し(ステップ524)、探索文字を前方部分として持つタイトルのうちの、作業用タイトルリスト中の登録順が最も前のタイトルを探索する(ステップ526)。
【0051】
そして、探索が成功したかどうかを調べ(ステップ528)、探索文字を前方部分として持つタイトルが作業用タイトルリストに含まれていないために探索が失敗した場合には、EをIDとし(ステップ548)、タイトルリスト中の順番がIDのタイトルが最も上に表示されるように、プレイヤ画面400中のタイトルリスト表示領域401に表示するタイトルリストの範囲を変更し(ステップ532)、タイトルリストジャンプ処理を終了する。
【0052】
一方、探索が成功した場合には、探索した作業用タイトルリスト中のタイトルの、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中のタイトルの順番をIDとする(ステップ530)。
【0053】
なお、作業用タイトルリストから探索されたタイトルが、アルファベットで表記されていないタイトルを置換したアルファベット表記したタイトルであれば、置換元のタイトルの記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中の順番がIDとなる。
【0054】
そして、タイトルリスト中の順番がIDのタイトルが最も上に表示されるように、プレイヤ画面400中のタイトルリスト表示領域401に表示するタイトルリストの範囲を変更し(ステップ532)、タイトルリストジャンプ処理を終了する。
【0055】
以上、タイトルリストジャンプ処理について説明した。
このようなタイトルリストジャンプ処理によれば、ポータブルプレイヤ2から、タイトルリストとして、非アルファベット表記のタイトルについては、その読みのアルファベット表記をタイトルの代わりに用いて算出したアルファベット順に、タイトルをソートしたタイトルリストが提供された場合であっても、正しく、ユーザから指定された文字を前方部分に持つタイトルと、ユーザから指定された文字をアルファベット表記の読みの前方部分に持つタイトルとのうちの、最も前にタイトルリストに登録されているタイトルを先頭とする範囲を、タイトルリスト表示領域401に表示するタイトルリストの範囲範囲とすることができる。
【0056】
すなわち、たとえば、言語コードとして「簡体字」が設定されているポータブルプレイヤ2から取得して記憶装置104に格納したタイトルリストが
図3aに示すものであり、アルファベット変換データベースが
図2bに示すものである場合に、プレイヤ画面400にタイトルリストが表示されているときに、ユーザが、ジャンプボタン402を操作し、「H」を指定文字として入力すると、
図4cに示すように、「H」を前方部分として持つ英語のタイトルと、「H」をアルファベット表記の読み(pinyin)の前方部分として持つ簡体字とのタイトルのうち、タイトルリストの登録順が最も前のタイトルが先頭に配置されたタイトルリストの表示に、プレイヤ画面400のタイトルリスト表示領域401の表示が更新されることとなる。
【0057】
ここで、
図4dは、比較例として示すものであり、言語コードとして「簡体字」が設定されているポータブルプレイヤ2から取得して記憶装置104に格納したタイトルリストが
図3aに示すものである場合に、プレイヤ画面400にタイトルリストが表示されているときに、ユーザが、ジャンプボタン402を操作し、「H」を指定文字として入力した場合に、「H」を前方部分として持つタイトルのうちのタイトルリストの登録順が最も前のタイトルが先頭に配置されたタイトルリストの表示に、プレイヤ画面400のタイトルリスト表示領域401の表示を更新した場合のプレイヤ画面400を示したものである。
【0058】
図4c、dの比較により示されるように、
図4dの表示では、「H」をアルファベット表記の読み(pinyin)の前方部分として持つ簡体字とのタイトルが、タイトルリスト表示領域401に表示されるタイトルリストの範囲から外れてしまい、ユーザは当該簡体字のタイトルが存在することすら知徳できない。
【0059】
なお、上述したようにアルバムリストジャンプ処理/アーティストリストジャンプ処理は、タイトルリストジャンプ処理と同様の処理であり、以上のタイトルリストジャンプ処理における、タイトルリストをアルバムリスト/アーティストリストに、タイトルをアルバム/アーティストに置き換えた処理に相当する。
【0060】
以上、タイトルリストジャンプ処理の動作について説明した。
さて、オーディオ装置1のミュージックプレイヤ111は、プレイヤ画面400の検索ボタン403が操作されたならば、ユーザから指定された文字と一致する文字を先頭に持つ属性項目のリストを表示する検索処理を行う。
【0061】
ここで、ミュージックプレイヤ111は、プレイヤ画面400中に表示しているリストがタイトルリストである場合には検索処理として、ユーザから指定された文字と一致する文字を先頭に持つタイトルを検索するタイトル検索処理を行い、プレイヤ画面400中に表示しているリストがアルバムリストである場合には検索処理として、ユーザから指定された文字と一致する文字を先頭に持つアルバムを検索するアルバム検索処理を行い、プレイヤ画面400中に表示しているリストがアーティストリストである場合には検索処理として、ユーザから指定された文字と一致する文字を先頭に持つアーティストを検索するアーティスト検索処理を行う。
【0062】
ここで、タイトル検索処理、アルバム検索処理、アーティスト検索処理は、処理の対象とするリスト/検索対象が、タイトルリスト/タイトル、アルバムリスト/アルバム、アーティストリスト/アーティストと異なるのみであるので、以下では、タイトル検索処理を代表として検索処理にいて説明する。
【0063】
タイトル検索処理では、まず、
図4bに示すように、指定文字受け付けウインドウ410を表示装置102に表示し、任意の文字の入力を受け付け、入力を受け付けた文字を指定文字とする。
【0064】
そして、指定文字を前方部分として持つタイトルを、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中から検索し、検索タイトルとする。
次に、ポータブルプレイヤ2の言語環境で使用しる言語として設定されている言語に対してアルファベット変換データベースに登録されている変換テーブルを参照し、指定文字と前方部分が一致するアルファベット表記の読みを持つ、非アルファベットの文字を算出する。すなわち、たとえば、ポータブルプレイヤ2に設定されている言語コードが「日本語」であり、指定文字が「n」であれば、
図2bに示すアルファベット変換データベースの「日本語」の変換テーブルでは、「na」、「ni」、「nu」、...がnを前方部分に持つアルファベット表記の読みに該当するので、「日本語」の変換テーブルに登録されている非アルファベットの文字「ナ」、「ニ」、「ヌ」、...を算出する。
【0065】
そして、算出した非アルファベットの文字を前方部分として持つタイトルを、記憶装置104に記憶されているタイトルリスト中から検索し、検索タイトルに追加する。
そして、
図6に示すようにプレイヤ画面400中に表示するリストを、検索タイトルのリストに変更する。
以上、タイトル検索処理について説明した。
このようなタイトル検索処理によれば、たとえば、アルファベット変換データベースが
図2bに示すものであり、言語コードとして「日本語」が設定されているポータブルプレイヤ2から取得して記憶装置104に格納したタイトルリストが
図3bに示すものである場合に、プレイヤ画面400にタイトルリストが表示されているときに、ユーザが、検索ボタン403を操作し、「H」を指定文字として入力すると、「H」を前方部分として持つ英語のタイトルに加えて、「H」をアルファベット表記の読みの前方部分として持つ日本語のタイトルが検索されて、
図6に示すようにプレイヤ画面400中にリスト表示されることとなる。
なお、ミュージックプレイヤ111は、
図6に示すようにプレイヤ画面400中に表示した検索タイトルのリスト上で、ユーザからタイトルの選択の受け付けを行うと共に、ユーザの再生開始操作に応答して選択されているタイトルの楽曲の再生開始を、接続されているポータブルプレイヤ2に指示し、ポータブルプレイヤ2から転送される楽曲を音声出力装置103から出力する。
【0066】
なお、上述したようにアルバム検索処理/アーティスト検索処理は、タイトル検索処理と同様の処理であり、以上のタイトル検索処理における、タイトルリストをアルバムリスト/アーティストリストに、タイトルをアルバム/アーティストに置き換えた処理に相当する。
【0067】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、ユーザから一文字を指定文字として受け付けて、リストジャンプ処理や検索処理を行ったが、以上のリストジャンプ処理や検索処理は、ユーザから指定文字に代えて、複数文字よりなる文字列をとして受け付け、受け付けた文字列を指定文字に代えて用いて上述した処理を行うものとしてもよい。