(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項2に記載の乗物用シートであって、一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、一対の第2の側壁のうちの一方の第2の側壁である乗物用シート。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、
図10〜13に示すように、ギヤサブアッセンブリ140(ウォームギヤ140aとホイールギヤ140b)は、ハウジング150を介してアッパレール120に組み付けられている。このハウジング150は、ギヤサブアッセンブリ140が組み付けられるケース160と、ケース160の開口160aを覆うように組み付け可能なカバー180とから構成されている。そのため、
図14に示すように、ケース160の幅方向において、組み付けたカバー180がケース160から張り出してしまうことがあった。そのため、ハウジング150が嵩張ってしまい、結果として、このハウジング150をアッパレール120の内部に組み付けることができないという問題が発生していた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ロアレールに対してアッパレールを電動でスライドさせる電動駆動機構を備えた乗物用シートであっても、ギヤサブアッセンブリが組み付けられるハウジングをアッパレールの内部またはロアレールの内部に組み付けることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、ロアレールに対してアッパレールを電動でスライドさせる電動駆動機構とを備えている。電動駆動機構は、駆動源と、駆動源の駆動力によって回転するシャフトと、ロアレールまたはアッパレールのいずれか一方のレールに組み付けられるスクリューと、スクリューに螺合するナットと、シャフトの回転をナットまたはスクリューに伝達するウォームギヤとホイールギヤとから成るギヤサブアッセンブリとを備えている。乗物用シートは、駆動源が駆動すると、シャフトの回転によってナットまたはスクリューに対してスクリューまたはナットが相対移動することで、ロアレールに対してアッパレールが電動でスライドする構成となっている。ギヤサブアッセンブリは、ハウジングを介してアッパレールまたはロアレールに組み付けられている。ハウジングは、開口を有し、開口を介してウォームギヤとホイールギヤとが組み付けられるケースと、ケースの開口を覆うように組み付け可能なカバーとから構成されている。ケースは、ホイールギヤを組み付ける部位の内径が、ウォームギヤを組み付ける部位の内側の幅長より大きく設定されている。また、ケースの開口を覆うようにカバーを組み付けたとき、カバーは、その幅方向において、ケースからが張り出すことがないように設定されている。
ケースは、開口と対向する底壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの幅方向に対向するように形成された一対の第1の側壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの長手方向に対向するように形成された一対の第2の側壁とから構成されている。ケースは、くびれ片を有している。一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、くびれ片によって撓み可能となっている。
【0007】
請求項1の発明によれば、ケースの幅方向において、カバーの張り出しを防ぐことができる。したがって、ギヤサブアッセンブリが収納されたハウジングを、例えば、アッパレールの内部に組み付けることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、ケースは、開口と対向する矩形状の底壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの幅方向に対向するように形成された一対の第1の側壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの長手方向に対向するように形成された一対の第2の側壁と、から構成されている。一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、底壁からくびれ片を介して形成されている。
【0009】
請求項2の発明によれば、くびれ片を介して形成されていない側壁と比較すると、くびれ片を介して形成されている側壁を底壁に対して大きく撓ませることができる。そのため、ケースにホイールギヤを組み付けるとき、この側壁を底壁に対して大きく撓ませることができる。したがって、ウォームギヤやホイールギヤの組み付けを簡便に行うことができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗物用シートであって、一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、一対の第2の側壁のうちの一方の第2の側壁である。
【0011】
請求項3の発明によれば、一対の第2の側壁のうちの一方の第2の側壁(例えば、後側壁)を大きく撓ませることができる。したがって、例えば、一対の第2の側壁にホイールギヤが組み付けられている場合、このホイールギヤの組み付けを簡便に行うことができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の乗物用シートであって、ケースは、開口と対向する矩形状の底壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの幅方向に対向するように形成された一対の第1の側壁と、底壁からアッパレールまたはロアレールの長手方向に対向するように形成された一対の第2の側壁と、から射出成形によって剛性を有する合成樹脂から一体的に構成されている。底壁には、射出成形のスライド型を進退させるスリットが形成されている。
【0013】
請求項4の発明によれば、射出成形であっても、ケースを簡便に成形できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を、
図1〜9を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『乗物用シート』の例として、『車両用シート1』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車等の車両(図示しない)の内部に車両用シート1を配置した状態を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
【0016】
まず、
図1を参照して、車両用シート1の構成を説明する。この車両用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、パワースライド装置4とから構成されている。なお、これらシートクッション2と、シートバック3と、パワースライド装置4とのうち、シートクッション2とシートバック3は公知のものであるため、以下に、パワースライド装置4のみを説明することとする。
【0017】
図2〜3に示すように、パワースライド装置4は、車両のフロア(いずれも図示しない)に組み付けられる左右のロアレール10、10と、この左右のロアレール10、10に対してスライド可能に組み付けられる左右のアッパレール20、20と、この左右のアッパレール20、20を左右のロアレール10、10に対して電動でスライドさせる電動駆動機構30とから構成されている。以下に、これら左右のロアレール10、10と、左右のアッパレール20、20と、電動駆動機構30とを個別に説明していく。
【0018】
はじめに、ロアレール10から説明する。このロアレール10は、車両(図示しない)の前後方向に延びる長尺状に形成されている。また、このロアレール10の両端(前後端)には、ボルト(図示しない)を挿し込み可能な挿込孔10d、10dが形成されている(
図2〜3参照)。これら挿込孔10d、10dは、このロアレール10を車両フロア(図示しない)に形成されている取付孔(図示しない)に対応するように形成されている。この取付孔における車両フロア側の反対側の縁には、ナット(図示しない)が固着されている。これにより、このロアレール10の挿込孔10d、10dにボルト(図示しない)を挿し込み、この挿し込んだボルトをナットに螺合させることで、このロアレール10を床フロアに締結できる。なお、このロアレール10は、左右に対を成すように形成されている。ロアレール10は、このように構成されている。
【0019】
次に、アッパレール20を説明する。このアッパレール20も、上述したロアレール10と同様に、車両(図示しない)の前後方向に延びる長尺状に形成されている。このアッパレール20は、ロアレール10に対して長手方向に沿ってスライド可能に形成されている。また、このアッパレール20の上面には、後述するように、このアッパレール20の内部に組み付けられる後述するホルダー44の凹み44aに収納されるギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aにシャフト34の他端を締結させるための開口22が形成されている。
【0020】
この開口22は、略T字状のカバー24によって覆われている。このとき、このカバー24を留めるビスB、Bは、アッパレール20を貫通して、このアッパレール20の内部に組み付けられる後述するホルダー44に留められている。すなわち、このビスB、Bによって、カバー24はアッパレール20の上面に組み付けられると共に、ホルダー44はアッパレール20の内部に組み付けられている。なお、このアッパレール20も、ロアレール10と同様に、左右に対を成すように形成されている。アッパレール20は、このように構成されている。
【0021】
最後に、電動駆動機構30を説明する。この電動駆動機構30は、モータ32と、左シャフト34aと右シャフト34bとを有するシャフト34、左右のスクリュー36、36と、左右のナット38、38と、ウォームギヤ40aとホイールギヤ40bとをそれぞれ有する左右のギヤサブアッセンブリ40、40と、から構成されている。モータ32には、取付ブラケット32bを有する減速機ユニット32aが備えられている。この取付ブラケット32bは、後述する右のカバー24の先端にカシメによって締結されている。
【0022】
左シャフト34aは、その一端が減速機ユニット32aに連結され、その他端が左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aに締結されている。一方、右シャフト34bも、左シャフト34aと同様に、その一端が減速機ユニット32aに連結され、その他端が右のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aに締結されている。左のスクリュー36は、左のロアレール10の内部に固着されている。一方、右のスクリュー36も、左のスクリュー36と同様に、右のロアレール10の内部に固着されている。
【0023】
左のナット38は、左のスクリュー36に螺合した状態で組み付けられている。この左のナット38の外面には、左のギヤサブアッセンブリ40のホイールギヤ40bが組み付けられている。一方、右のナット38も、左のナット38と同様に、右のスクリュー36に螺合した状態で組み付けられている。この右のナット38の外面には、右のギヤサブアッセンブリ40のホイールギヤ40bが組み付けられている。
【0024】
左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aは、上述したように、左シャフト34aの他端に締結されている。なお、この左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aとホイールギヤ40bとは、互いの回転方向が直交するように連結されている。一方、右のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aも、左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aと同様に、上述したように、右シャフト34bの他端に締結されている。なお、この右のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aとホイールギヤ40bとは、互いの回転方向が直交するように連結されている。
【0025】
このように構成されている左右のギヤサブアッセンブリ40、40は、左右のハウジング50、50にそれぞれ保持されている。ここで、これら左右のハウジング50、50について説明する。なお、これら左右のハウジング50、50およびその組み付け構造は、左右においても同一であるため、左のハウジング50を説明することで、右のハウジング50の説明を省略することとする。
【0026】
図4〜9に示すように、左のハウジング50は、ケース60とカバー80とから構成されている。以下に、これらケース60とカバー80とを個別に説明していく。
【0027】
はじめに、ケース60から説明していく。ケース60は、長方形状の底壁62と、この底壁62の四辺のうちの長手側の二辺から対を成すように形成された左側壁64、右側壁66と、この底壁62の四辺のうちの短手側の二辺から対を成すように形成された前側壁68、後側壁70とから構成されている。この左側壁64、右側壁66とが、特許請求の範囲に記載の「一対の第1の側壁」に相当する。また、この前側壁68、後側壁70とが、特許請求の範囲に記載の「一対の第2の側壁」に相当する。
【0028】
このように構成されていると開口60aと底壁62とは対向することとなる。この左側壁64と右側壁66とには、ウォームギヤ40aの両軸40a1、40a2を回転可能に保持する軸受64aと軸受66aとが形成されている。また、この左側壁64と右側壁66とには、その両先端側が内側に向けてオフセットする段差64bと段差66bとが形成されている。
【0029】
一方、この前側壁68と後側壁70とには、ホイールギヤ40bの両軸40b1、40b2を回転可能に保持する軸受68aと軸受70aとが形成されている。また、この前側壁68と後側壁70とには、後述するカバー80の前側壁88の係合孔88bと後側壁90の係合孔90bとにロック可能な係合爪68bと係合爪70bとが形成されている。
【0030】
この後側壁70は、くびれ片62bを介して底壁62から張り出した格好となっている(
図5〜6参照)。これにより、前側壁68と比較すると、底壁62に対して後側壁70を大きく撓ませることができる。この記載が、特許請求の範囲に記載の「一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、底壁からくびれ片を介して形成されている」と、「一対の第1の側壁と一対の第2の側壁のうちの少なくともいずれかの側壁は、一対の第2の側壁のうちの一方の第2の側壁である」と、に相当する。
【0031】
また、ケース60は、ホイールギヤ40bを組み付ける部位における内径の半分の長さAの2倍の長さ2Aが、ウォームギヤ40aを組み付ける部位の内側の幅長Bより大きく設定されている(
図9参照)。すなわち、
図9において、2A>Bの関係が成立するように設定されている。この記載が、特許請求の範囲に記載の「ケースは、ホイールギヤを組み付ける部位の内径が、ウォームギヤを組み付ける部位の内側の幅長より大きく設定されており、」に相当する。
【0032】
なお、このケース60は、射出成形によって剛性を有する合成樹脂から一体を成すように形成されている。そのため、底壁62には、段差64b、66bを形成する一対のスライド型(図示しない)を抜くためのスリット62a、62aが形成されている。ケース60は、このように構成されている。
【0033】
次に、
図4に戻って、カバー80を説明する。カバー80は、長方形状の天壁82と、この天壁82の四辺のうちの長手側の二辺から対を成すように形成された左側壁84、右側壁86と、この天壁82の四辺のうちの短手側の二辺から対を成すように形成された前側壁88、後側壁90とから構成されている。
【0034】
この左側壁84と右側壁86とには、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けたとき、ケース60の軸受64aと軸受66aとに対応するように貫通孔84aと貫通孔86aとが形成されている。また、この左側壁84と右側壁86とは、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けたとき、ケース60の段差64bと段差66bとに対応するように形成されている(
図9参照)。これにより、ケース60の幅方向において、カバー80の張り出しを防ぐことができる。
【0035】
一方、この前側壁88と後側壁90とにも、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けたとき、ケース60の軸受68aと軸受70aとに対応するように貫通孔88aと貫通孔(図示しない)とが形成されている。また、この前側壁88と後側壁90とには、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けたとき、ケース60の係合爪68bと係合爪70bとに対応するように係合孔88bと係合孔90bとが形成されている。
【0036】
これにより、組み付けたカバー80をケース60に対してロックできる。なお、このカバー80も、射出成形によって剛性を有する合成樹脂から一体を成すように形成されている。カバー80は、このように構成されている。これらケース60とカバー80とから左のハウジング50は構成されている。
【0037】
このように構成されている左のハウジング50は、左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aとホイールギヤ40bとを挟み込んだ状態で左のダンパゴム42を介してU字状の左のホルダー44の凹み44aに収納されている。なお、この左のハウジング50に対するホイールギヤ40bの挟み込みは、この左のハウジング50のケース60の左側壁64と右側壁66とを撓ませ、この撓ませた状態のままホイールギヤ40bの両軸40b1、40b2を左のハウジング50のケース60の軸受64aと軸受66aとに保持させることで行っている。
【0038】
このことは、この左のハウジング50に対するウォームギヤ40aの挟み込みについても同様である。このようにホイールギヤ40bとウォームギヤ40aの挟み込みを行った後に、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けている。なお、このカバー80の組み付けのときも、左のハウジング50に対するホイールギヤ40bとウォームギヤ40aの挟み込みと同様に、このカバー80に対してホイールギヤ40bとウォームギヤ40aも挟み込みんでいる。
【0039】
そして、この左のハウジング50が収納された左のホルダー44は、上述したように、左のアッパレール20の内部に組み付けられている。このように組み付けられると、開口22から左のギヤサブアッセンブリ40のウォームギヤ40aが突出するため、左シャフト34aの他端をこの突出したウォームギヤ40aに締結できる。電動駆動機構30は、このように構成されている。これら左右のロアレール10、10と、左右のアッパレール20、20と、電動駆動機構30とからパワースライド装置4は構成されている。
【0040】
続いて、このパワースライド装置4を備えた車両用シート1の動作を説明する。モータ32を駆動させると、左右のシャフト34(左シャフト34a、右シャフト34b)と左右のギヤサブアッセンブリ40(左のウォームギヤ40a、左のホイールギヤ40bと、右のウォームギヤ40a、右のホイールギヤ40b)とを介して左右のナット38、38が回転する。これにより、この回転した左右のナット38、38が左右のスクリュー36、36に対して移動するため、左右のロアレール10、10に対して左右のアッパレール20、20を電動でスライドできる。
【0041】
本発明の実施例に係る車両用シート1は、上述したように構成されている。この構成によれば、ハウジング50のケース60は、ホイールギヤ40bを組み付ける部位における内径の半分の長さAの2倍の長さ2Aが、ウォームギヤ40aを組み付ける部位の内側の幅長Bより大きく設定されている。すなわち、2A>Bの関係が成立するように設定されている。また、ハウジング50のカバー80の左側壁84と右側壁86とは、ケース60の開口60aを覆うようにカバー80を組み付けたとき、このケース60の段差64bと段差66bとに対応するように形成されている。そのため、ケース60の幅方向において、カバー80の張り出しを防ぐことができる。したがって、このハウジング50が収納されたホルダー44をアッパレール20の内部に組み付けることができる。
【0042】
また、この構成によれば、ハウジング50のケース60の後側壁70は、くびれ片62bを介して底壁62から張り出した格好となっている。これにより、前側壁68と比較すると、底壁62に対して後側壁70を大きく撓ませることができる。そのため、ケース60にホイールギヤ40bを組み付けるとき、このケース60の後側壁70を底壁62に対して大きく撓ませることができる。したがって、ホイールギヤ40bの組み付けを簡便に行うことができる。
【0043】
また、この構成によれば、ハウジング50のケース60は、射出成形によって剛性を有する合成樹脂から一体を成すように形成されている。そのため、底壁62には、段差64b、66bを形成する一対のスライド型を抜くためのスリット62a、62aが形成されている。したがって、射出成形であっても、このケース60を簡便に成形できる。
【0044】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、『乗物用シート』の例として、『車両用シート1』を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『乗物用シート』は、各種の乗物のシート、例えば、『船舶のシート』、『飛行機のシート』、『鉄道車両のシート』等であっても構わない。
【0045】
また、実施例では、左右のスクリュー36、36は、左右のロアレール10、10の内部に固着され、左右のナット38、38は、左右のアッパレール20、20の内部に回転可能に組み付けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、左右のスクリュー36、36は、左右のロアレール10、10の内部に回転可能に組み付けられ、左右のナット38、38は、左右のアッパレール20、20の内部に固着されている形態でも構わない。この場合、モータ32の駆動によって左右のスクリュー36、36を回転させることとなる。また、この場合でも、左右のハウジング50、50を左右のロアレール10、10の内部に組み付けることができる。
【0046】
これと同様に、また、左右のスクリュー36、36は、左右のアッパレール20、20の内部に固着され、左右のナット38、38は、左右のロアレール10、10の内部に回転可能に組み付けられていても構わない。この場合、モータ32の駆動によって左右のナット38、38を回転させることとなる。また、この場合でも、左右のハウジング50、50を左右のロアレール10、10の内部に組み付けることができる。
【0047】
また、これと同様に、また、左右のスクリュー36、36は、左右のアッパレール20、20の内部に回転可能に組み付けられ、左右のナット38、38は、左右のロアレール10、10の内部に固着されていても構わない。この場合、モータ32の駆動によって左右のスクリュー36、36を回転させることとなる。また、この場合でも、左右のハウジング50、50を左右のアッパレール20、20の内部に組み付けることができる。
【0048】
また、実施例では、後側壁70は、くびれ片62bを介して底壁62から張り出した格好となっている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、前側壁68、左側壁84、右側壁86がくびれ片を介して底壁62から張り出した格好となっている形態でも構わない。