(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
該カルボン酸が、プロパン酸、2−メチルプロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸(吉草酸)、ヘキサン酸(カプロン酸)、2−エチルヘキサン酸、ヘプタン酸(エナント酸)、ヘキサン酸、オクタン酸(カプリル酸)、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキシル酢酸、シクロヘキセンカルボン酸、安息香酸、ベンゼン酢酸、プロパン二酸(マロン酸)、ブタン二酸(コハク酸)、ヘキサン二酸(アジピン酸)、2−ブテン二酸(マレイン酸)、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、isoanoic酸、またはその2種以上の組み合わせから選択される、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
(2−アミノエチル)メチルポリシロキサン、(3−アミノプロピル)メチルポリシロキサン、(2−アミノエチル−3−アミノプロピル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエトキシ))プロピル)メチルポリシロキサン、(6−アミノヘキシル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル)メチルシロキサンまたはその2種以上の組み合わせから選択されるアミノ官能性シロキサンを含む、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
該架橋剤成分(B)が、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)、TEOSの重縮合物;メチルトリメトキシシラン(MTMS);ビニル−トリメトキシシラン;メチルビニルジメトキシシラン;ジメチルジエトキシシラン;ビニルトリエトキシシラン;オルトケイ酸テトラn−プロピル;ビニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン;メチルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン;トリスアセトアミドメチルシラン;ビスアセトアミドジメチルシラン;トリス(N−メチル−アセトアミド)メチルシラン;ビス(N−メチルアセトアミド)ジメチルシラン;(N−メチル−アセトアミド)メチルジアルコキシシラン;トリスベンズアミドメチルシラン;トリスプロペノキシメチルシラン;アルキルジアルコキシアミドシラン;アルキルアルコキシビスアミドシラン;CH3Si(OC2H5)1-2(NHCOR)2-1;(CH3Si(OC2H5)(NCH3COC6H5)2;CH3Si(OC2H5)−(NHCOC6H5)2;メチルジメトキシ(エチルメチルケトオキシモ)シラン;メチルメトキシビス−(エチルメチルケトオキシモ)シラン;メチルジメトキシ(アセトアルドキシモ)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;メチルジメトキシイソプロペノキシシラン;トリメトキシイソプロペノキシシラン;メチルトリ−イソ−プロペノキシシラン;メチルジメトキシ(ブタ−2−エン−2−オキシ)シラン;メチルジメトキシ(1−フェニルエテノキシ)シラン;メチルジメトキシ−2(1−カルボエトキシプロペノキシ)シラン;メチルメトキシジ−N−メチルアミノシラン;ビニルジメトキシメチルアミノシラン;テトラ−N,N−ジエチルアミノシラン;メチルジメトキシメチルアミノシラン;メチルトリシクロヘキシルアミノシラン;メチルジメトキシ−エチルアミノシラン;ジメチルジ−N,N−ジメチルアミノシラン;メチルジメトキシイソプロピルアミノシラン;ジメチルジ−N,N−ジエチルアミノシラン;エチルジメトキシ(N−エチルプロピオンアミド)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルアセトアミド)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルベンズアミド)シラン;メチルメトキシビス(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルジメトキシ(カプロラクタモ)シラン;トリメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルジメトキシエチルアセトイミダトシラン;メチルジメトキシプロピルアセトイミダトシラン;メチルジメトキシ(N,N’,N’−トリメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−アリル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−フェニル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシイソシアナトシラン;ジメトキシジイソシアナトシラン;メチルジメトキシ−チオイソシアナトシラン;メチルメトキシジチオイソシアナトシラン、またはその2種以上の組み合わせから選択される、請求項1から10のいずれかに記載の組成物。
該架橋剤成分(B)が、水および成分(F)の存在下で加水分解および/またはポリマー(A)またはそれ自体と縮合反応を受けることができる2個以上の反応基を有するシランまたはシロキサンから選択される、請求項1から12のいずれかに記載の組成物。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、シリル末端ポリマーおよび無毒な縮合触媒を含み、スズを含まない硬化性組成物を提供する。特に、本発明は、金属または有機金属触媒錯体を実質的に含まない触媒系を用いる硬化性組成物を提供する。
【0006】
一態様において、本発明は、バルクを通して硬化する比較的短い指触乾燥時間、ならびにカートリッジ中で(すなわち湿分のない状態で)長期の貯蔵安定性を示す硬化性組成物を提供する。本発明者らは、予想外にも、カルボン酸化合物が、特定の接着促進剤成分と組み合わせて、有機スズ化合物に類似したまたははるかに良好な硬化挙動を示し、そのためRTV−1シーラントおよびRTV−2調合物におけるような縮合反応を受けることができる反応性シリル末端ポリマーを有する組成物中の有機スズまたは他の金属系の触媒の置き換えとして適切であることを見いだした。具体的には、本発明者らは、アミノ含有シラン化合物(接着促進剤として使用されてもよい)と組み合わせたカルボン酸化合物が作用してオルガノポリシロキサン組成物の硬化を触媒することができることを見いだした。
【0007】
一態様において、本発明は、反応性末端シリル基を含むポリマー成分(A);架橋剤成分(B);カルボン酸成分(C);アミノ含有シラン接着促進剤またはアミノ含有シラン接着促進剤の混合物(D)、および場合によって、アミノ含有シロキサン(E)を含む湿気硬化性組成物を含む硬化性組成物を提供する。一実施形態において、本組成物は、金属または金属系触媒成分を含まない。
【0008】
一態様において、本発明は、硬化ポリマー組成物を形成するための組成物であって、(A)少なくとも反応性シリル基を有するポリマー;(B)アルコキシシラン、アルコキシシロキサン、オキシモシラン、オキシモシロキサン、エノキシシラン、エノキシシロキサン、アミノシラン、カルボキシシラン、カルボキシシロキサン、アルキルアミドシラン、アルキルアミドシロキサン、アリールアミドシラン、アリールアミドシロキサン、アルコキシアミノシラン、アルカリールアミノシロキサン、アルコキシカルバマトシラン、アルコキシカルバマトシロキサン、およびその2種以上の組み合わせから選択される架橋剤または鎖伸長剤;(C)ポリマー(A)100重量部当たり約0.01−7重量部のカルボン酸;(D)(B)に列挙された化合物以外のアミノ含有シランまたはシロキサンから選択される少なくとも1種の接着促進剤;ならびに(E)アミノ官能性シロキサンを含む組成物を提供する。
【0009】
別の態様において、ポリマー(A)は式:[R
1aR
23-aSi−Z−]
n−X−Z−SiR
1aR
23-aを有する。別の実施形態において、Xは、ポリウレタン;ポリエステル;ポリエーテル;ポリカルボナート;ポリオレフィン;ポリプロピレン;ポリエステルエーテル;ならびにR
3SiO
1/2、R
2SiO、RSiO
3/2および/またはSiO
4/2の単位を有するポリオルガノシロキサンから選択され、nは0から100であり、aは0から2であり、RおよびR
1は同じSi原子の位置で同一でも異なっていてもよく、C
1−C
10−アルキル;Cl、F、N、OまたはSの1個もしくは複数で置換されたC
1−C
10−アルキル;フェニル;C
7−C
16−アルキルアリール;C
7−C
16−アリールアルキル;C
2−C
4−ポリアルキレンエーテル;またはその2以上の組み合わせから選択される。また別の態様において、R
2は、OH、C
1−C
8−アルコキシ、C
2−C
18−アルコキシアルキル、オキシモアルキル、エノキシアルキル、アミノアルキル、カルボキシアルキル、アミドアルキル、アミドアリール、カルバマトアルキルまたはその2種以上の組み合わせから選択され、Zは、C
1−C
8−アルキレンまたはOの群から選択される二価単位の結合である。
【0010】
一実施形態によると、架橋剤成分(B)は、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)、TEOSの重縮合物、メチルトリメトキシシラン(MTMS)、ビニル−トリメトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、オルトケイ酸テトラn−プロピル、ビニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン、トリスアセトアミドメチルシラン、ビスアセトアミドジメチルシラン、トリス(N−メチル−アセトアミド)メチルシラン、ビス(N−メチルアセトアミド)ジメチルシラン、(N−メチル−アセトアミド)メチルジアルコキシシラン、トリスベンズアミドメチルシラン、トリスプロペノキシメチルシラン、アルキルジアルコキシアミドシラン、アルキルアルコキシビスアミドシラン、CH
3Si(OC
2H
5)
1-2(NHCOR)
2-1、(CH
3Si(OC
2H
5)(NCH
3COC
6H
5)
2、CH
3Si(OC
2H
5)−(NHCOC
6H
5)
2、メチルジメトキシ(エチルメチル−ケトオキシモ)シラン;メチルメトキシビス−(エチルメチルケトオキシモ)シラン;メチルジメトキシ(アセトアルドキシモ)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;メチルジメトキシイソプロペノキシシラン;トリメトキシイソプロペノキシシラン;メチルトリ−イソ−プロペノキシシラン;メチルジメトキシ(ブタ−2−エン−2−オキシ)シラン;メチルジメトキシ(1−フェニルエテノキシ)シラン;メチルジメトキシ−2(1−カルボエトキシプロペノキシ)シラン;メチルメトキシジ−N−メチルアミノシラン;ビニルジメトキシメチルアミノシラン;テトラ−N,N−ジエチルアミノシラン;メチルジメトキシメチルアミノシラン;メチルトリシクロヘキシルアミノシラン;メチルジメトキシ−エチルアミノシラン;ジメチルジ−N,N−ジメチルアミノシラン;メチルジメトキシイソプロピルアミノシランジメチルジ−N,N−ジエチルアミノシラン;エチルジメトキシ(N−エチルプロピオンアミド)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルアセトアミド)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルベンズアミド)シラン;メチルメトキシビス(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルジメトキシ(カプロラクタモ)シラン;トリメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルジメトキシエチルアセトイミダトシラン;メチルジメトキシプロピルアセトイミダトシラン;メチルジメトキシ(N,N’,N’−トリメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−アリル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−フェニル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシイソシアナトシラン;ジメトキシジイソシアナトシラン;メチルジメトキシ−チオイソシアナトシラン;メチルメトキシジチオイソシアナトシラン、またはその2種以上の組み合わせから選択される。
【0011】
一実施形態によると、アミノ含有接着促進剤成分(D)は、アミノアルキルトリアルコキシシラン、アミノアルキルアルキルジアルコキシシラン、ビス(アルキルトリアルコキシシリル)アミン、トリス(アルキルトリアルコキシシリル)アミン、またはその2種以上の組み合わせから選択される。
【0012】
一実施形態によると、組成物は、ポリマー成分(A)100重量%に対して約1から約10重量%の架橋剤成分(B)を含む。
【0013】
一実施形態によると、架橋剤成分(B)は、水および成分(F)の存在下で加水分解および/またはポリマー(A)またはそれ自体と縮合反応を受けることができる2個以上の反応基を有するシランまたはシロキサンから選択される。
【0014】
一実施形態によると、ポリマー成分(A)は、骨格中の式[R
2SiO]の二価単位を含むポリオルガノシロキサンから選択され、ここで、Rは、C
1−C
10−アルキル;1個もしくは複数のCl、F、N、OまたはSで置換されたC
1−C
10アルキル;フェニル;C
7−C
16アルキルアリール;C
7−C
16アリールアルキル;C
2−C
4ポリアルキレンエーテル;またはその2種以上の組み合わせから選択される。
【0015】
一実施形態によると、ポリマー成分(A)は式:R
23-aR
1aSi−Z−[R
2SiO]
x[R
12SiO]
y−Z−SiR
1aR
23-aを有し、ここで、xは0から10000であり;yは0から1000であり;aは0から2であり;Rはメチルである。別の態様において、R
1は、C
1−C
10−アルキル;1個もしくは複数のCl、F、N、OまたはSで置換されたC
1−C
10アルキル;フェニル;C
7−C
16アルキルアリール;C
7−C
16アリールアルキル;C
2−C
4ポリアルキレンエーテル;またはその2種以上の組み合わせから選択され、好ましくはメチル、ビニル、フェニルである、他のシロキサン単位が、10モル%未満の量で存在してもよい。また別の実施形態において、R
2は、OH、C
1−C
8−アルコキシ、C
2−C
18−アルコキシアルキル、オキシモアルキル、エノキシアルキル、アミノアルキル、カルボキシアルキル、アミドアルキル、アミドアリール、カルバマトアルキル、またはその2種以上の組み合わせから選択され、Zは、−O−、結合または−C
2H
4−である。
【0016】
一実施形態によると、本組成物は一液型組成物として提供される。
【0017】
一実施形態によると、本組成物は、100重量部の成分(A)、0.1から約10重量部の少なくとも1種の架橋剤(B)、0.01から約7重量部のカルボン酸成分(C)、0.1から約5重量部のアミノ含有接着促進剤またはアミノ含有接着促進剤の混合物(D)、0から5重量部のアミノ官能性シロキサン(E)、および0から約300重量部の成分(F)を含み、この組成物は、湿気のない状態で貯蔵することができ、環境空気への曝露による湿気の存在下で硬化性となる。
【0018】
一実施形態によると、本組成物は、二液組成物(i)ポリマー成分(A)、および場合によって充填剤成分(G)を含む第1の部分;ならびに(ii)架橋剤(B)、カルボン酸成分(C)、アミノ含有接着促進剤またはアミノ含有接着促進剤の混合物(D)およびアミノ官能性シロキサン(E)を含む第2の部分を含み、(i)と(ii)の混合による硬化に適用されるまで、成分(i)と(ii)は別々に貯蔵される。
【0019】
一実施形態によると、部分(i)は、100重量%の成分(A)、および0から70重量部の成分(F)を含み;部分(ii)は、0.1から10重量部の少なくとも1種の架橋剤(B)、0.01から7重量部のカルボン酸成分(C)、0から5重量部のアミノ含有接着促進剤またはアミノ含有接着促進剤の混合物(D)およびアミノ官能性シロキサン(E)を含む。
【0020】
別の態様において、本発明は、環境空気に組成物をさらすステップを含む硬化物を提供する方法を提供する。
【0021】
一実施形態によると、硬化物を提供する方法は第1の部分および第2の部分を混ぜ合わせて混合物を硬化させるステップを含む。
【0022】
一実施形態によると、本組成物は、硬化前の未硬化組成物の押出しおよび/または成形のための出口ノズルを有する密封したカートリッジまたは柔軟な袋に貯蔵される。
【0023】
なお別の態様において、本発明は、本組成物から形成された硬化ポリマー材料を提供する。
【0024】
一実施形態によると、硬化ポリマー材料は、エラストマーまたは熱硬化性樹脂のシール、接着剤、被膜、封止剤、成形物品、型および印象材の形態をしている。
【0025】
本組成物は、良好な貯蔵安定性を示し、様々な表面に接着することがわかる。一実施形態において、硬化性組成物は、熱可塑性樹脂の表面に対して優れた接着を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、非金属系触媒系を用いる硬化性組成物を提供する。硬化性組成物は、カルボン酸成分、アミノ含有シラン(接着促進剤として使用されてもよい)またはアミノ含有シランおよびアミノ含有シロキサンの混合物を含む触媒系を用いる。本発明において特定されたカルボン酸成分およびアミノ含有シランの組み合わせは、DBTDLまたは他の金属系触媒などの有機スズ化合物を用いる組成物と比べて、シリコーンの湿気支援縮合硬化の加速という点で、同様のまたはより優れた硬化特性を示し、その結果、シーラントおよびRTV(室温加硫ゴム)として使用することができる架橋シリコーンをもたらす。有機スズ触媒に対して厳しい規制が次に来れば、これらの物質の無毒な性質によって、これらは有機スズ触媒より魅力的で実用的になる。
【0027】
本発明は、反応性末端シリル基を含むポリマー成分(A)、架橋剤成分(B)、カルボン酸成分(C)、およびアミノ含有シラン接着促進剤成分またはアミン含有シランの混合物(D)およびアミノ含有シロキサン(E)を含む硬化性組成物を提供する。カルボン酸成分およびアミノ含有シラン/シロキサンの組み合わせは、環境空気条件に曝露されると組成物の硬化を達成するように触媒系として機能する。これらの成分は、通常そのような組成物に使用される有機スズまたは他の金属錯体などの金属系触媒のない状態で触媒として機能することが見いだされた。したがって、一態様において、本組成物は、湿気硬化性組成物に使用される金属または金属系触媒成分を実質的に含まない。本明細書において使用される場合、0.001重量部以下の金属触媒または金属系触媒を含む場合、組成物は、金属触媒または金属系触媒を実質的に含まないと考えられる。本組成物は、例えばアミノ官能性シロキサン(E)、充填剤成分(F)および/または補助成分(G)などの、硬化性組成物中に使用されてもよい他の任意選択の成分をさらに含んでもよい。組成物の硬化を制御するために、アミノ官能性シロキサン成分(E)が、カルボン酸成分(C)およびアミノ含有シラン成分(D)と共に使用されてもよい。特定の理論のいずれにも束縛されないが、アミノ官能性シロキサン成分(E)は、カルボン酸成分(C)およびアミノ含有シランの組み合わせの触媒活性を増強し得る。
【0028】
ポリマー成分(A)は、反応性末端シリル基を有する液体または固体系のポリマーであってもよい。ポリマー成分(A)は特に限定されず、特定の目的または意図した使用として所望されてよい任意の架橋性ポリマーから選択されてもよい。ポリマー成分(A)に適するポリマーの非限定的な例は、ポリオルガノシロキサン(A1)またはシロキサン結合を含まない有機ポリマー(A2)を含み、ここで、ポリマー(A1)および(A2)は反応性末端シリル基を含む。一実施形態において、ポリマー成分(A)は、硬化性組成物の約10から約90重量%の量で存在してもよい。一実施形態において、本硬化性組成物は、約100重量部のポリマー成分(A)を含む。
【0029】
上記のように、ポリマー成分(A)は、広範囲のポリオルガノシロキサンを含んでもよい。一実施形態において、ポリマー成分は、式(2):
[R
1aR
23-aSi−Z−]
n−X−Z−SiR
1aR
23-a (2)
の1種または複数のポリシロキサンおよびコポリマーを含んでもよい。R
1は、飽和C
1−C
12アルキル(1個もしくは複数のハロゲン(例えば、Cl、F)、O、SまたはN原子で置換されていてもよい)、C
5−C
16シクロアルキル、C
2−C
12アルケニル、C
7−C
16アリールアルキル、C
7−C
16アルキルアリール、フェニル、C
2−C
4ポリアルキレンエーテル、またはその2種以上の組み合わせから選択されてもよい。例示の好ましい基は、メチル、トリフルオロプロピルおよび/またはフェニル基である。
【0030】
R
2は、水などのプロトン化薬剤と反応する基であってもよく、OH、C
1−C
8−アルコキシ、C
2−C
18−アルコキシアルキル、アミノ、アルケニルオキシ、オキシモアルキル、エノキシアルキル、アミノアルキル、カルボキシアルキル、アミドアルキル、アミドアリール、カルバマトアルキルまたはその2種以上の組み合わせから選択されてもよい。R
2についての例示の基は、OH、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキルオキシモ、アルキルカルボキシ、アルキルアミド、アリールアミド、またはその2種以上の組み合わせを含む。
【0031】
Zは、O
1/2、1個もしくは複数のO、SまたはN原子を含むことができる炭化水素、アミド、ウレタン、エーテル、エステル、ウレア単位またはその2種以上の組み合わせの群から選択される二価連結単位の結合であってもよい。連結基Zが炭化水素基である場合、ZはSiC結合を越してシリコン原子に連結される。一実施形態において、ZはC
1−C
14アルキレンから選択される。
【0032】
Xは、ポリウレタン;ポリエステル;ポリエーテル;ポリカルボナート;ポリオレフィン;ポリプロピレン;ポリエステルエーテル;ならびにR
3SiO
1/2、R
2SiO、RSiO
3/2および/またはSiO
4/2の単位を有するポリオルガノシロキサンから選択され、ここで、Rは、C
1−C
10−アルキル;1個もしくは複数のCl、F、N、OまたはSで置換されたC
1−C
10アルキル;フェニル;C
7−C
16−アルキルアリール;C
7−C
16アリールアルキル;C
2−C
4ポリアルキレンエーテル;またはその2種以上の組み合わせから選択される。Xは、酸素または炭化水素基を越して、上記の反応基R
2を含む末端シリル基に連結したシロキシ単位、炭化水素基を越して、上記の1個もしくは複数の反応基R
2を含むシリコン原子に連結したポリエーテル、アルキレン、イソアルキレン、ポリエステルまたはポリウレタン単位の群から選択される二価または多価のポリマー単位であってもよい。炭化水素基Xは、アミド、エステル、エーテル、ウレタン、エステル、ウレアを形成するN、S、OまたはPなどの1個もしくは複数のヘテロ原子を含むことができる。一実施形態において、Xの平均重合度(P
n)は、6を超える、例えばR
3SiO
1/2、R
2SiO、RSiO
3/2および/またはSiO
4/2のポリオルガノシロキサン単位でなければならない。式(2)において、nは0−100;望ましくは1であり、aは0−2、望ましくは0−1である。
【0033】
単位Xの成分の非限定的な例は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシテトラメチレン、またはポリオキシプロピレン−ポリオキシブチレンコポリマーなどのポリオキシアルキレンポリマー;エチレン−プロピレンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、イソブチレンとイソプレンのコポリマー、イソプレンもしくはブタジエンとアクリロニトリルおよび/またはスチレンのコポリマー、またはこれらのポリオレフィンポリマーの水素化により製造された水素化ポリオレフィンポリマーなどの炭化水素ポリマー;二塩基酸(アジピン酸またはフタル酸など)とグリコールの縮合によって作製されたポリエステルポリマー、ポリカルボナート、またはラクトンの開環重合;C
2−C
8−アルキルアクリラートなどのモノマーのラジカル重合によって製造されたポリアクリル酸エステル、ビニルポリマー、例えばアクリル酸エステル(アクリル酸エチルまたはアクリル酸ブチルなど)と、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、アクリルアミドまたはスチレンのアクリル酸エステルコポリマー;上記有機ポリマーのビニルモノマーとの重合により製造されたグラフトポリマー;ポリスルフィドポリマー;ポリアミドポリマー、ε−カプロラクタムの開環重合によって製造されたナイロン6、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸などの重縮合によって製造されたナイロン6.6、ε−アミノラウロ−ラクタムの開環重合によって製造されたナイロン12、コポリマーのポリアミド、ポリウレタンまたはポリ尿素を含む。
【0034】
特に適切なポリマーは、ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン、飽和炭化水素ポリマー(ポリイソブチレン、水素化ポリブタジエンおよび水素化ポリイソプレン、またはポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエステル、ポリカルボナート、ポリウレタン、ポリ尿素ポリマーなどを含むがこれらに限定されない。さらに、飽和炭化水素ポリマー、ポリオキシアルキレンポリマーおよびビニルコポリマーは、そのガラス転移温度が低く、低温、すなわち0℃未満で高い可撓性を提供するので特に適切である。
【0035】
式(2)中の反応性シリル基は、公知の方法によってヒドロシリル化による不飽和炭化水素と反応する能力を有する官能基を含むシランまたは縮合または開環反応によって反応性シリル基と連結するプレポリマー中のSiOH、アミノアルキル、HOOC−アルキル、HO−アルキルまたはHO−アリール、HS−アルキルまたは−アリール、Cl(O)C−アルキルまたは−アリール、エポキシアルキルまたはエポキシシクロアルキル基の反応を用いることによって導入することができる。主要な実施形態の例は以下を含む:
(i)脱離基(L基)および水素の付加生成物(L基+H)が放出される間にシロキシ結合≡Si−O−SiR
1aR
23-aが形成される、シラン(L基)SiR
1aR
23-aとの縮合反応を受けることができるSiOH基を有するシロキサンプレポリマー;
(ii)SiH基とヒドロシリル化またはラジカル反応によって反応することができる不飽和基またはシラン(SiHなど)もしくは不飽和基のラジカル活性基を有するシラン;および
(iii)シリル機能性高分子を得るために反応性プレポリマーを有機官能性シランと連結すべく、エポキシ、イソシアナト、OH、SH、シアナト、カルボン酸ハロゲニド、反応性アルキルハロゲニド、ラクトン、ラクタムまたはアミンと相補的に反応することができる、OH、SH、アミノ、エポキシ、−COCl、−COOH基を有する有機または無機のプレポリマーを含むシラン。
【0036】
方法(i)に適するシランは、アルコキシシラン、特にテトラアルコキシシラン、ジ−およびトリアルコキシシラン、ジ−およびトリアセトキシシラン、ジ−およびトリケトオキシマト−シラン、ジ−およびトリアルケニルオキシシラン、ジ−およびトリカルボンアミドシランを含み、ここで、シランのシリコン原子の位置での残基は置換または非置換の炭化水素である。方法(i)のための他の非限定的なシランは、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、アミノアルキルトリメトキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、メチル−もしくはプロピルトリアセトキシシラン、メチルトリブタノンオキシモシラン、メチルトリプロペニルオキシシラン、メチルトリベンズアミドシラン、またはメチルトリアセトアミドシランなどのアルキルトリアルコキシシランを含む。方法(i)の下での反応に適するプレポリマーは、シリコン原子に結合した加水分解性基を有するシランとの縮合反応を受けることができるSiOH末端ポリアルキルシロキサンである。例示のSiOH末端ポリアルキルジシロキサン)は、ポリジメチルシロキサンを含む。
【0037】
方法(ii)に適するシランは、アルコキシシラン、特にトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、およびフェニルジメトキシシランなどのトリアルコキシシラン(HSi(OR)
3);メチルジアセトキシシランおよびフェニルジアセトキシシランを含む。ハイドロジェンクロロシラン(Hydrogenchlorosilane)は原理的に可能であるが、しかし、アルコキシ、アセトキシ基などによるハロゲンの追加の置き換えによりそれほど望ましくない。他の適切なシランは、ビニル、アリル、メルカプトアルキルまたはアクリル基などのラジカルによって活性化することができる不飽和基を有する有機官能性シランを含む。非限定的な例は、ビニルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを含む。方法(ii)の下での反応に適するプレポリマーは、ビニル末端ポリアルキルシロキサン、好ましくはポリジメチルシロキサン、ヒドロシリル化を受けることができる、または例えば、不飽和炭化水素または−SiH基を含むシランの対応する有機官能基とラジカル誘発されるグラフト反応を受けることができる不飽和基を有する炭化水素を含む。
【0038】
炭化水素ポリマーにシリル基を導入する別の方法は、不飽和炭化水素モノマーのシランの不飽和基との共重合であってもよい。炭化水素プレポリマーへの不飽和基の導入は、シリコンを含まない炭化水素部分の重合後の、例えば、鎖停止剤としてのアルケニルハロゲニドの使用を含んでもよい。
【0039】
シランとプレポリマーとの間の望ましい反応生成物は以下の構造を含む:
−SiR
2O−SiR
2−CH
2−CH
2−SiR
1aR
23-a、または(炭化水素)−[Z−SiR
1aR
23-a]
1-50
方法(iii)に適するシランは、アルコキシシラン、特に−OH、−SH、アミノ、エポキシ、−COClまたは−COOHと反応する有機官能基を有するシランを含むがこれらに限定されない。
【0040】
一実施形態において、これらのシランは、例えばガンマ−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、エポキシリモニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどのイソシアナトアルキル基を有する。
【0041】
一実施形態において、まず完全混合および次いで次のカップリング反応を行うためのブロック化したアミンまたはイソシアナート(Ζ’−Χ)
n−Ζ’のいずれかを選択することが望ましい。ブロック剤の例は、欧州特許出願公開第0947531号明細書に開示され、複素環窒素化合物(カプロラクタムまたはブタノンオキシムまたは環式ケトンなど)を用いる他のブロック手順は、米国特許第6,827,875号明細書中に言及され、その両方が参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0042】
方法(iii)の下での反応に適するプレポリマーの例は、好ましくは高分子量(Mw)(重量平均分子量>6000g/モル)および1.6未満の多分散性M
w/M
nを有する、OH基を有するポリアルキレンオキシド;残存NCO基(NCO官能化ポリアルキレンオキシド、特にブロック化イソシアナートなど)を有するウレタンを含むがこれらに限定されない。プレポリマーは、最終硬化に有用なさらなる反応基を有する、対応するシランのエポキシ、イソシアナート、アミノ、カルボキシハロゲニドまたはハロゲンアルキル基と相補的に反応することができる−OH、−COOH、アミノ、エポキシ基を有する炭化水素の群から選択される。
【0043】
ポリエーテルへのNCO基の導入に適するイソシアナートは、トルエンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、またはキシレンジイソシアナート、またはイソフォロンジイソシアナートもしくはヘキサメチレンジイソシアナートなどの脂肪族ポリイソシアナートを含むことができる。
【0044】
単位Xの重合度は、硬化生成物の粘度および機械的性質の要件に依存する。Xがポリジメチルシロキサン単位である場合、数平均分子量M
nに基づく平均重合度は、好ましくは7から5000のシロキシ単位、好ましくは、200−2000単位である。>5MPaの十分な引張強度を達成するためには、ポリジメチルシロキサンが25℃で1000mPa.sを超える粘度を有する>250の平均重合度P
nが適切である。Xがポリシロキサン単位以外の炭化水素単位である場合、重合度に対する粘度ははるかに高い。
【0045】
ポリオキシアルキレンポリマーを合成する方法の例は、KOHなどのアルカリ触媒を使用する重合方法、有機アルミニウム化合物を反応させることにより得られる錯体などの遷移金属化合物ポルフィリン錯体触媒を使用する重合方法、複合金属シアニド錯体触媒を使用する重合方法(例えば、米国特許第3,427,256号明細書;米国特許第3,427,334号明細書;米国特許第3,278,457号明細書;米国特許第3,278,458号明細書;米国特許第3,278,459号明細書;米国特許第3,427,335号明細書;米国特許第6,696,383号明細書;および米国特許第6,919,293号明細書に開示されている)を含むがこれらに限定されない。
【0046】
基Xが炭化水素ポリマーから選択される場合、イソブチレン単位を有するポリマーまたはコポリマーは、優れた耐候性、優れた耐熱性、ならびに低い気体および湿気透過性などのその物理的性質により特に望ましい。
【0047】
モノマーの例は、4から12の炭素原子を有するオレフィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシランおよびアリルシランを含む。コポリマー成分の例は、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレン、アルファメチルスチレン、ジメチルスチレン、ベータピネン、インデン、および、例えば、ビニルトリアルコキシシラン、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルジメチルメトキシシラン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ガンマ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、およびガンマ−メタクリロイロキシ−プロピル−メチルジメトキシシランを含むがこれらに限定されない。
【0048】
一実施形態において、ポリマー成分(A)は、式(3):
R
23-aR
1aSi−Z−[R
2SiO]
x[R
12SiO]
y−Z−SiR
1aR
23-a (3)
のポリマーであってもよく、ここで、R
1、R
2およびZは式(2)に関して上で定義された通りであり;RはC
1−C
6−アルキル(例示としてはメチルであるアルキル)であり;aは0−2であり、xは0から約10,000;好ましくは11から約2500であり;yは0から約1,000;好ましくは0から500である。一実施形態において、式(3)の化合物中のZは、結合または二価C
2−C
14−アルキレン基であり、特に−C
2H
4−が好ましい。
【0049】
適切なポリシロキサン含有ポリマー(A1)の非限定的な例は、例えば、シラノール停止ポリジメチルシロキサン、シラノールまたはアルコキシ停止ポリオルガノシロキサン、例えば、メトキシ停止ポリジメチルシロキサン、アルコキシ停止ポリジメチルシロキサン−ポリジフェニルシロキサンコポリマー、およびシラノールまたはアルコキシ停止フルオロアルキル置換シロキサン(ポリ(メチル3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサンおよびポリ(メチル3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン−ポリジメチルシロキサンコポリマーなど)を含む。ポリオルガノシロキサン成分(A1)は、組成物100重量部の約10から約90重量%の量で存在してもよい。好ましい一実施形態において、ポリオルガノシロキサン成分は、約10から約2500のシロキシ単位の範囲の平均鎖長を有し、粘度は、25℃で約1から約500,000mPa.sの範囲にある。
【0050】
代替として、本組成物は、シロキサン単位を含まず、シロキサン含有ポリマー(A1)のそれに匹敵する縮合反応によって硬化を受けるシリル末端有機ポリマー(A2)を含んでもよい。ポリオルガノシロキサンポリマー(A1)と同様に、ポリマー成分(A)として適切である有機ポリマー(A2)は、末端シリル基を含む。一実施形態において、末端シリル基は式(4):
−SiR
1dR
23-d (4)
であってもよく、ここで、R
1、R
2およびaは上に定義された通りである。
【0051】
適切なシロキサンを含まない有機ポリマーの例は、シリル化ポリウレタン(SPUR)、シリル化ポリエステル、シリル化ポリエーテル、シリル化ポリカルボナート、シリル化ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンのような)、シリル化ポリエステルエーテルおよびその2種以上の組み合わせを含むがこれらに限定されない。シロキサンを含まない有機ポリマーは、組成物約100重量部の約10から約90重量%の量で存在してもよい。
【0052】
一実施形態において、ポリマー成分(A)はシリル化ポリウレタン(SPUR)であってもよい。そのような湿気硬化性化合物は、一般に当業界で公知であり、(i)イソシアナート末端ポリウレタン(PUR)プレポリマーを適切なシラン、例えば、シリコン原子に、アルコキシなどの加水分解可能な官能基を有し、かつ第2に例えばメルカプタン、第一級または第二級アミン(好ましくは後者)などの活性水素含有官能基を有するシランと反応させる、または(ii)ヒドロキシル末端PUR(ポリウレタン)プレポリマーを、例えば1から3個のアルコキシ基を有する適切なイソシアナート末端シランと反応させることを含む様々な方法によって得ることができる。これらの反応の詳細、およびその中に用いられるイソシアナート末端およびヒドロキシル末端PURプレポリマーの調製についての詳細は、とりわけ米国特許第第4,985,491号明細書;第5,919,888号明細書;第6,207,794号明細書;第6,303,731号明細書;第6,359,101号明細書;および第6,515,164号明細書;ならびに米国特許出願公開第2004/0122253号明細書および米国特許出願公開第2005/0020706号明細書(イソシアナート末端PURプレポリマー);米国特許第3,786,081号明細書および第4,481,367号明細書(ヒドロキシル末端PURプレポリマー);米国特許第3,627,722号明細書;第3,632,557号明細書;第3,971,751号明細書;第5,623,044号明細書;第5,852,137号明細書;第6,197,912号明細書;および第6,310,170号明細書(イソシアナート末端PURプレポリマーと反応性シラン(例えば、アミノアルコキシシラン)の反応から得られた湿気硬化性SPUR(シラン修飾/末端ポリウレタン);および、米国特許第4,345,053号明細書;第4,625,012号明細書;第6,833,423号明細書;ならびに米国特許出願公開第2002/0198352号明細書(ヒドロキシル末端PURプレポリマーとイソシアナトシランの反応から得られた湿気硬化性SPUR)に見いだすことができる。前述の米国特許文書の全体内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。湿気硬化性SPUR材料の他の例は、米国特許第7,569,653号明細書に記載されたものを含み、その開示は全体が参照によって組み込まれる。
【0053】
ポリシロキサン組成物は、成分(B)として架橋剤または鎖伸長剤をさらに含んでもよい。一実施形態において、架橋剤は、式(5):
R
1aSiR
24-a (5)
であり、ここで、R
2は上記の通りであってもよく、R
1は上記の通りであってもよく、aは0−3である。代替として、架橋剤成分は、式(5)の縮合生成物であってもよく、ここで、水の存在下で1個または複数のR
2基は加水分解され放出されるがすべてとは限らず、次いで中間のシラノールは縮合反応を受けてSi−O−Si結合および水を与える。平均重合度は、2−10のSi単位を有する化合物を結果として得ることができる。
【0054】
本明細書において使用される場合、架橋剤という用語は、少なくとも2個の加水分解性基および(A)の下で定義されない1分子当たり3個未満のシリコン原子を有する追加の反応性成分を含む化合物を含む。一実施形態において、架橋剤または鎖伸長剤は、アルコキシシラン、アルコキシシロキサン、オキシモシラン、オキシモシロキサン、エノキシシラン、エノキシシロキサン、アミノシラン、カルボキシシラン、カルボキシシロキサン、アルキルアミドシラン、アルキルアミドシロキサン、アリールアミドシラン、アリールアミドシロキサン、アルコキシアミノシラン、アルカリールアミノシロキサン、アルコキシカルバマトシラン、アルコキシカルバマトシロキサン、イミダトシラン、ウレイドシラン、イソシアナトシラン、チオイソシアナトシラン、およびその2種以上の組み合わせから選択されてもよい。適切な架橋剤の例は、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS);メチルトリメトキシシラン(MTMS);メチルトリエトキシシラン;ビニルトリメトキシシラン;ビニルトリエトキシシラン;メチルフェニルジメトキシシラン;3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン;メチルトリアセトキシシラン;ビニルトリアセトキシシラン;エチルトリアセトキシシラン;ジ−ブトキシジアセトキシシラン;フェニルトリプロピオノキシシラン;メチルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン;ビニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン;3,3,3−トリフルオロプロピルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン;メチルトリス(イソプロペノキシ)シラン;ビニルトリス(イソプロペノキシ)シラン;ポリケイ酸エチル;ジメチルテトラアセトキシジシロキサン;オルトケイ酸テトラ−n−プロピル;メチルジメトキシ(エチルメチルケトオキシモ)シラン;メチルメトキシビス−(エチルメチルケトオキシモ)シラン;メチルジメトキシ(アセトアルドキシモ)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルカルバマト)シラン;メチルジメトキシイソプロペノキシシラン;トリメトキシイソプロペノキシシラン;メチルトリ−イソ−プロペノキシシラン;メチルジメトキシ(ブタ−2−エン−2−オキシ)シラン;メチルジメトキシ(1−フェニルエテノキシ)シラン;メチルジメトキシ−2(1−カルボエトキシプロペノキシ)シラン;メチルメトキシジ−N−メチルアミノシラン;ビニルジメトキシメチルアミノシラン;テトラ−N,N−ジエチルアミノシラン;メチルジメトキシメチルアミノシラン;メチルトリシクロヘキシルアミノシラン;メチルジメトキシエチルアミノシラン;ジメチルジ−N,N−ジメチルアミノシラン;メチルジメトキシイソプロピルアミノシラン;ジメチルジ−N,N−ジエチルアミノシラン;エチルジメトキシ(N−エチルプロピオンアミド)シラン;メチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルアセトアミド)シラン;エチルジメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルトリス(N−メチルベンズアミド)シラン;メチルメトキシビス(N−メチルアセトアミド)シラン;メチルジメトキシ(カプロラクタモ)シラン;トリメトキシ(N−メチルアセトアミド)シラン;)メチルジメトキシエチルアセトイミダトシラン;メチルジメトキシプロピルアセトイミダトシラン(;)メチルジメトキシ(N,N’,N’−トリメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−アリル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシ(N−フェニル−N’,N’−ジメチルウレイド)シラン;メチルジメトキシイソシアナトシラン;ジメトキシジイソシアナトシラン;メチルジメトキシチオイソシアナトシラン;メチルメトキシジチオイソシアナトシラン、またはその2種以上の組み合わせから選択されてもよい。架橋剤は、組成物の約1から約10重量%の、またはポリマー成分(A)100重量部当たり約0.1から約10重量部の量で存在してもよい。
【0055】
プレポリマーZ’−X−Z’間の反応によって消費されず、R
4から選択される追加の官能基を含む成分(A)の0.1重量%を超える量の追加のアルコキシシランは、また接着促進剤として働くこともでき、成分(D)の下に定義され、数えられる。
【0056】
本組成物は、カルボン酸成分(C)、アミノ含有シランまたはアミノ含有シランの混合物(D)、および場合によって、アミノ含有シロキサン成分(E)を用いる。これらの成分の組み合わせは、環境空気条件に曝露すると組成物の硬化を触媒する触媒として働くことが見いだされた。したがって、成分(C)、(D)および(E)は、まとめて、触媒系の一部と見ることができる。
【0057】
カルボン酸成分は、任意の適切なカルボン酸成分から選択されてもよい。一実施形態において、カルボン酸成分は脂肪族カルボン酸から選択されてもよい。カルボン酸成分(C)に適するカルボン酸は、アルファ第三級炭素を有するC
5−C
30(C
5−C
19であっても)酸を含む分岐アルキルC
4−C
30−アルキルカルボン酸、またはその2種以上の組み合わせを含むがこれらに限定されない。本明細書において使用することができるいくつかの有用なカルボン酸は、プロパン酸、2−メチルプロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸(吉草酸)、ヘキサン酸(カプロン酸)、2−エチルヘキサン酸、ヘプタン酸(エナント酸)、ヘキサン酸、オクタン酸(カプリル酸)、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキシル酢酸、シクロヘキセンカルボン酸、安息香酸、ベンゼン酢酸、プロパン二酸(マロン酸)、ブタン二酸(コハク酸)、ヘキサン二酸(アジピン酸)、2−ブテン二酸(マレイン酸)、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、isoanoic酸、Versatic(商標)酸(モメンティブ(Momentive)から入手可能)等またはその2種以上の組み合わせを含むがこれらに限定されない。一実施形態において、酸性化合物は、分岐アルキルカルボン酸を含む混合物であってもよい。一実施形態において、酸性化合物は主として第三級脂肪族C
10カルボン酸の混合物である。
【0058】
一実施形態において、カルボン酸成分(C)は、成分(A)100重量部に対して、約0.01から約7.0重量部、約0.1から約5.0重量部の量で、約0.5から約2.0重量部の量であっても、組成物に添加されてもよい。別の実施形態において、カルボン酸成分(C)は約0.1から約1.0重量部の量で添加されてもよい。なお別の実施形態において、カルボン酸成分(C)は約0.2から約0.4重量部の量で添加されてもよい。触媒としてのカルボン酸成分錯体の量の増加によって、組成物の表面硬化時間およびバルクまたは完全硬化時間の速度を高めることができる。さらに、組成物に添加されるカルボン酸成分錯体の量は、組成物の粘度に影響を与えることができる。特に、カルボン酸成分の量を増やすと、組成物の最終粘度を上げることができる。
【0059】
本組成物は、成分(A)または(B)とは異なるアミノ含有接着促進剤成分(D)をさらに含む。アミノ基含有シラン接着促進薬剤(D)は、加水分解可能な基(以下、シリコン原子に結合した加水分解可能な基と称する)およびアミノ基に結合したシリコン原子を含有する基を有する化合物である。その特定の例は、上記の加水分解可能な基を含む同一のシリル基を含む。これらの基の中でも、メトキシ基およびエトキシ基は特に適切である。加水分解可能な基の数は2以上であってもよく、3個以上の加水分解可能な基を有する化合物は特に適切である。一実施形態において、接着促進剤(D)は、基R
4、例えば、アミノシラン、および成分(B)のシランと同一でない、またはポリマー(A)の末端封鎖に必要なシランの量を超える量で存在する他のシランを含む有機官能性シランであってもよい。(A)を作製する反応における未反応シラン(B)または(D)の量は、末端封鎖反応の後、200℃までのより高温および1mbarまでの真空で(A)の0.1重量%を超えて遊離シランを蒸発させることで明らかにすることができる。
【0060】
一実施形態において、アミノ含有接着促進剤(D)は、一般式(6):
R
4eR
1dSi(OR
3)
4-d-e (6)
[式中、R
4はE−(CR
52)
f−W−(CH
2)
f−であり;R
1は上記の通りであり;dは0、1または2であり;e=1、2または3であり;d+e=1から2であり;fは0から8であり、同一でも異なっていてもよく、Eは本明細書に記載されるE
1またはE
2であってもよい。]によって記載することができる。適切な化合物の非限定的な例は
E
1−(CR
52)
f−W−(CH
2)
f−SiR
1d(OR
3)
3-d (6a)または(6d)
E
2−[(CR
52)
f−W−(CH
2)
f−SiR
1d(OR
3)
3-d]
p (6b)または(6f)
[式中、p=2−3である。]を含む。
【0061】
基Eは、基E
1またはE
2のいずれかから選択されてもよい。E
1は、アミン、−NH
2、−NHR、−(NHC
2H
5)
1-10NHR、およびNHC
6H
5を含む一価の基から選択されてもよい。E
2は、アミンおよびポリアミンからなる二価または多価の基からなる群から選択されてもよい。Wは、単結合、−COO−、−O−、エポキシ、−S−、−CONH−、−HN−CO−NH−単位から選択されるヘテロ原子基からなる群から選択されてもよい。R
5は、水素および上で定義されたRから選択されてもよい。R
1は、上の定義と同一でも異なっていてもよい。R
3は、メトキシ、エトキシなどのC
1−C
8−アルコキシ、C
3−C
12−アルコキシアルキル、C
2−C
22−アルキルカルボキシ、およびC
4−C
100−ポリアルキレンオキシドから選択されてもよく、これらは同一でも異なっていてもよい。
【0062】
アミノ含有成分(D)の非限定的な例は次のものを含む:
【化1】
[式中、Rおよびdは上で定義された通りである。]。成分(D)の例は、式(6a−6k)の化合物を含む。さらに、化合物(D)の式(6b)は、式(6k)の化合物を含むものとする:
【化2】
[式中、R、R
1、R
3およびR
4は、R4がアミノ含有化合物であることを条件として、上で定義された通りであり;R
6は、水素、R、直鎖および分岐のC
3−C
16アルキル、C
5−C
14シクロアルキル、フェニル、およびC
1−C
8アルキルで置換されたフェニルであり;sは0−6(および一実施形態において望ましくは0)であり;uは0−10(一実施形態において望ましくは0−5)であり;s+uは10以下である。一実施形態において、R
4は以下から選択される。
E
1−(CR
52)
f−W−(CH
2)
f−
【化3】
【0063】
他の適切な接着促進剤(D)の例は、N−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(ガンマ−トリメトキシシリルプロピル)アミン、N−フェニル−ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリアミノ官能性トリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、オメガ−ビス−(アミノアルキル−ジエトキシシリル)−ポリジメチルシロキサン(Pn=1−7)、アルファ,オメガ−ビス−(アミノアルキル−ジエトキシシリル)−オクタ−メチルテトラシロキサン、4−アミノ−3,3,−ジメチル−ブチル−トリ−メトキシシラン、およびN−エチル−3−トリメトキシ−シリル−2−メチルプロパンアミン、3−(ジエチル−アミノプロピル)−トリメトキシシラン、その2種以上の組み合わせなどを含むがこれらに限定されない。特に適切なアミノ含有接着促進剤は、ビス(3−プロピルトリメトキシシリル)アミンおよびトリス(3−プロピルトリメトキシシリル)アミンを含むがこれらに限定されないビス(アルキルトリアルコキシシリル)アミン、およびトリス(アルキルトリアルコキシシリル)アミンを含む。
【0064】
また、これらの修正により得られる誘導体、例えば、アミノ修飾シリルポリマー、シリル化アミノポリマー、不飽和アミノシラン錯体、フェニルアミノ長鎖アルキルシランおよびアミノシリル化シリコーンを使用することが可能である。これらのアミノ基含有シランカップリング剤は単独で使用されてもよいが、または2種類以上のこれらを組み合わせて使用されてもよい。
【0065】
アミノ含有接着促進剤(D)は、100部のポリマー成分(A)に対して約0.1から約5.0重量部の量で存在してもよい。一実施形態において、アミノ含有接着促進剤は約0.15から約2.0重量部の量で存在してもよい。別の実施形態において、アミノ含有接着促進剤はポリマー成分(A)の約0.5から約1.5重量部の量で存在してもよい。これによって、ポリマー(A)の末端封鎖から来る遊離シランの含有率が0.1重量%未満である(A)の組成物中の(D)の量を規定する。
【0066】
一実施形態において、本組成物は場合によってアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。特定の理論のいずれにも束縛されないが、アミノ官能性シリコーンは、カルボン酸成分およびアミノ含有接着促進剤の組み合わせの触媒活性をさらに増強することができる。組成物は、成分(A)100重量部当たり約0から約5重量部のアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。一実施形態において、本組成物は、成分(A)100重量部当たり約0.1から約5重量部のアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。一実施形態において、本組成物は、成分(A)100重量部当たり約0.1から約2重量部のアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。別の実施形態において、本組成物は、成分(A)100重量部当たり約0.2から約1重量部のアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。別の実施形態において、組成物は、成分(A)100重量部当たり約0.3から約0.8重量部のアミノ官能性シロキサン成分(E)を含んでもよい。
【0067】
本発明において有用なアミノ官能性シロキサンは、第一級、第二級または第三級アミノ官能基を含むシリコーンポリマーを含む。一実施形態において、アミノ官能性シリコーンは、ジアルキルシロキサンおよびアミノ官能性シロキサンコモノマーのコポリマーである。アミノ官能性シリコーンは、約1から約50モルパーセントのアミノ官能性シロキサンコモノマー単位、望ましくは約1から約30モルパーセントのアミノ官能性シロキサンコモノマー単位を含んでいてもよい。これらのシリコーン流体は、アミノ官能性ジアルキルポリシロキサンに加えて開始物質および反応副生物を含んでいてもよい。
【0068】
適切なアミノ官能性シリコーンは、米国特許第4,665,116号明細書に開示されたものを含み、その関連する開示は、参照によって本明細書に組み込まれる。適切なアミノ官能性シリコーンの例は、(2−アミノエチル)メチルポリシロキサン、(3−アミノプロピル)メチルポリシロキサン、(2−アミノエチル−3−アミノプロピル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエトキシ))プロピル)メチルポリシロキサン、(6−アミノヘキシル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)メチルポリシロキサン、(3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル)メチルシロキサン、そのジメチルシロキサンコポリマーなどを含む。それらを調製するための有用なアミノ官能性ジアルキルポリシロキサンおよび方法は、米国特許第3,890,269号、第3,960,575号および第4,247,330号明細書に記載されており、その関連する開示は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0069】
特に適切なアミノ官能性ポリジメチルシロキサンはモメンティブから記号SF−1706の下に市販されており、製品についての製造業者の化学物質安全データシート(MSDS)によるとアミノエチルアミノプロピルポリシロキサンとメトキシ末端ジメチルシロキサンポリマーの混合物である。他の適切なアミノ官能性シリコーンは、Momentive Performance Materialsおよびコネティカット州ダンベリー(Danbury, Conn.)のOSi Specialties, Inc.から入手可能である。
【0070】
場合によって、本組成物は、上記のアミノ含有接着促進剤成分(D)と異なる接着促進剤をさらに含んでもよい。そのような他の接着促進剤は、EがE1またはE2であってもよい、先に記載した式(6)、(6a)および(6b)によって記載されたものを含んでよい。これらの他の接着促進剤において、E1は、ハロゲン、擬ハロゲン、最大14個の炭素原子を含む不飽和脂肪族基、最大14個の炭素原子を含むエポキシ基含有脂肪族基、シアヌラート含有基およびイソシアヌラート含有基から選択されてもよい。E
2は、R
4およびOR
3基を含むことができる、イソシアヌラート含有およびイソシアヌラート含有基、スルフィド、スルファート、ホスファート、ホスファイトおよびポリオルガノシロキサン基からなる二価または多価の基からなる群から選択されてもよく、Wは、接着促進剤成分(D)に関して上記の通りであってもよい。
【0071】
適切な接着促進剤の例は、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、ガンマ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ベータ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチル−ジメトキシシラン、エポキシリモニルトリメトキシシラン、イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、ベータ−シアノ−エチル−トリメトキシシラン、ガンマ−アクリルオキシプロピル−トリメトキシシラン、ガンマ−メタクリルオキシプロピル−メチルジメトキシシラン,アルファ、またはその2種以上の組み合わせを含む。
【0072】
本組成物は充填剤成分(F)をさらに含んでもよい。充填剤成分(複数可)(F)には、硬化後、より高い引張強度を達成し、その上、粘度を上げ擬似塑性/剪断薄化およびチキソトロピー挙動を確立する能力を有する補強または半補強充填剤、ならびに主として体積増量剤として働く非補強充填剤として使用するためなどの様々な機能があってもよい。補強充填剤は、BET表面に関連する50m
2/gを超える比表面積を有することを特徴とし、半補強充填剤は、10−50m
2/gの範囲の比表面積を有する。いわゆる増量充填剤は、好ましくはBET方法による10m
2/g未満の比表面および100μm未満の平均粒径を有する。一実施形態において、半補強充填剤は、炭酸カルシウム充填剤、シリカ充填剤またはその混合物である。適切な補強充填剤の例は、フュームドシリカまたは沈降シリカであり、オルガノシランまたはシロキサンで部分的にまたは完全に処理してそれほど親水性でなくし、水含有率を減らすか、または組成物の粘度および貯蔵安定性を制御することができる。これらの充填剤は疎水性充填剤と命名される。適切な充填剤の非限定的な例は、アエロジル(Aerosil)(登録商標)、HDK(登録商標)、Cab−O−Sil(登録商標)などの商品名の下に販売されるものを含む。
【0073】
適切な増量充填剤の例は、粉砕シリカ(セライト(Celite)(商標))、沈降性およびコロイド質炭酸カルシウム(これらはステアラートまたはステアリン酸などの化合物で場合によって処理される);フュームドシリカ、沈降シリカ、シリカゲルならびに疎水化シリカおよびシリカゲルなどの補強シリカ;砕き粉砕した石英、クリストバライト、アルミナ、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、珪藻土、酸化鉄、カーボンブラック、アクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレンなどの粉末化熱可塑性樹脂、およびグラファイトまたは粘土カオリン、ベントナイトまたはモンモリロナイト(処理/未処理の)などを含むがこれらに限定されない。
【0074】
添加される充填剤の種類および量は、硬化したシリコーン/非シリコーン組成物の所望の物理的性質に依存する。したがって、充填剤は、単一の種または2種以上の混合物であってもよい。増量充填剤は、100部の成分(A)に対して組成物の約0から約300重量%まで存在することができる。補強充填剤は、100部の成分(A)に対して、組成物の約5から約60重量%、好ましくは5から30重量%存在することができる。
【0075】
硬化性組成物はまた、可塑剤、顔料、安定剤、抗菌剤もしくは殺菌剤、殺生剤および/または溶媒などの補助物質(G)を含んでもよい。反応性ポリオルガノシロキサン(A)用の好ましい可塑剤は、10−300シロキシ単位の鎖長を有するポリオルガノシロキサンの群から選択される。好ましいものは、25℃で100−1000mPa・sの粘度を有するトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサンである。水は、高速硬化二液組成物RTV−2Kを加速する追加の成分(G)となり得るので、水は、二液組成物の一液中にあってもよい。
【0076】
一実施形態において、本発明による組成物は、100重量部のポリマー成分(A);約0.1から約10重量部の架橋剤成分(B);約0.01から約7重量部のカルボン酸成分(C);約0.1から約5、一実施形態において、0.15から1重量部のアミノ含有接着促進剤成分(D);0から5重量部のアミノ官能性シロキサン(E);約0から約300重量部の充填剤成分(F);場合によって、0から約15重量部の成分(G)を含み、ここで成分(B)−(G)の重量部はそれぞれ100部のポリマー成分(A)に基づく。
【0077】
硬化性組成物が一液組成物、二液組成物いずれとしても提供され得ることは理解されよう。一液組成物は、上記の様々な成分の混合物を含む組成物を指す。二液組成物は、別々に貯蔵され、続いて、硬化の適用直前に一緒に混合される、第1の部分および第2の部分を含むことができる。一実施形態において、二液組成物は、ポリマー成分(A)および充填剤(F)を含む第1の部分(P1)、ならびに架橋剤成分(B)、カルボン酸成分(C)を含む第2の部分(P2)を含む。第1および第2の部分は、特定の目的または意図した使用に対する所望に応じて(G)などの他の成分を含んでもよい。例えば、一実施形態において、第1の部分(P1)は場合によってアミノ含有接着促進剤(D)、場合によってアミノ官能性シリコーン、および/または充填剤(E)を含んでもよく、第2の部分(P2)は場合によって補助物質(G)および水を含んでもよい。
【0078】
一実施形態において、二液組成物は、(i)ポリマー成分(A)、および場合によって充填剤成分(F)を含む第1の部分;ならびに(ii)架橋剤(B)、カルボン酸成分(C)、アミノ含有接着促進剤またはアミノ含有接着促進剤の混合物(D)、および場合によってアミノ官能性シロキサン(E)を含む第2の部分を含み、成分(i)と(ii)の混合により硬化に適用されるまで、部分(i)と(ii)は別々に貯蔵される。
【0079】
硬化性組成物は、シーリング、型作製、接着剤、汚物処理室の被膜、グレイジング、原型製作、異なる材料間の継手シール(例えばセラミックまたは無機質表面と熱可塑性樹脂の間のシーラント)、紙の離型、含浸などのための材料として含む広範囲の用途において使用されてもよい。触媒としてカルボン酸とアミノ含有接着促進剤の組み合わせを含む本発明による硬化性組成物は、例えば、一般目的および工業用のシーラント、ポッティング化合物、コーキング材、建築使用のための接着剤または被膜、板ガラスが金属枠に固定され密封される断熱ガラス(IG)、構造グレイジング(SSG);金属板、車体、車両、電子機器用のコーキング、接着剤などの種々様々の用途に適している可能性がある。さらに、本組成物は、一液RTV−1Kまたは二液室温加硫(RTV−2K)調合物のいずれとしても使用されてもよく、広く様々な金属、無機質、セラミック、ゴムまたはプラスチック表面に接着することができる。
【0080】
以下の実施例を参照して、カルボン酸およびアミノ含有接着促進剤を含む硬化性組成物をさらに理解することができる。
【実施例】
【0081】
カルボン酸触媒を含む「二液」組成物についての一般的な実験手順
1gのエチルポリケイ酸(EPS)、0.5gのアミノシラン、およびカルボン酸触媒(0.04g)の混合物(液2)に、シラノール停止PDMSおよびシリカ充填剤(液1)の混合物99.66gを添加し、ハウシルト(Hauschild)混合機を1.5分間使用して混合した。混合調合物は、換気フード内に置いたテフロン型(長さ×幅×深さ〜10cm×10cm×1cm)に注いだ。表面硬化(TFT)およびバルク硬化を時間(最長7日)の関数としてモニターした。
【0082】
表面硬化(TFT)およびバルク硬化の測定
表面硬化は指触乾燥時間(TFT)によって示した。典型的なTFT測定において、ステンレス鋼(SS)のおもり(〜10gの重さ)をテフロン型に広げた調合物表面に置いて何らかの材料がSSのおもりの表面に接着するか否かで表面の粘着性を推量した。TFTは、非粘着性表面を得るのにかかる時間として定義される。バルク硬化は、厚さの全体(すなわち最上部から底部まで)にわたる調合物の完全な硬化にかかる時間であり、7日目までの時間の関数としてモニターする(目視検査)。表1は、Versatic Acidを含み、アミノシランを含む、および含まない組成物のTFTの特性およびバルクの硬化特性を比較する。
【表1】
【0083】
貯蔵安定性の測定
エージングの検討のために、ポリケイ酸エチル(EPS)成分、アミノシラン、カルボン酸触媒、および硬化促進剤または貯蔵安定剤を含有する予備混合物を(1)50℃で4時間または(2)70℃で5日間、オーブンに維持し、その所定期間後、混合物をオーブンから取り出し室温になるようにする。さらに混合物は、1.5分間ハウシルト混合機を使用して、シラノール停止シリコーンとシリカ充填剤との混合物と混合する。混合調合物を、換気フード内に置いたテフロン型(長さ×幅×深さ〜10cm×10cm×1cm)に注いだ。加速条件下で貯蔵した後、どの程度まで組成物が性能を維持したか判断するために、表面硬化(TFT)およびバルク硬化を時間(最大7日)およびショアA硬度の関数としてモニターした。貯蔵試験のための高温は、1種類の時間経過において、より長時間にわたる室温(25℃、50%相対湿度)での貯蔵の影響をシミュレートするはずである。表2および3は、Versatic Acidとアミノシランおよびアミノシロキサン系の触媒を使用する組成物の特性を比較する。
【表2】
【表3】
【0084】
比較例C1−C4および実施例1−2は、スズ系触媒を含む金属系触媒の触媒代替品としてのカルボン酸およびアミノシランの組み合わせの影響を示す。比較例C1およびC2をC3およびC4と比較して示すように、スズ触媒をVersatic Acidまたはアミノシラン単独で置き換えた場合、指触乾燥時間およびバルク硬化時間は伸びる。実施例1−2に示すようにカルボン酸およびアミノ含有シランの組み合わせを使用する場合、指触乾燥時間およびバルク硬化時間は短くなる。さらに、硬度の水準が影響を受ける。
【0085】
実施例3−7および比較例C5−C6は、触媒としてのアミノシランおよび/またはアミノシロキサンを含む脂肪族カルボン酸の本発明の組み合わせに対するスズ触媒の置き換えの影響を示す(表2)。低含量のVersatic acid(表1に記載された調合物において0.2部の代わりに0.03部)のアミノシランとの組み合わせによるスズ触媒の単純な置き換えによって、TFTは伸びる(実施例3−6を参照)が、しかし比較例7に示すようにアミノシランおよびアミノシロキサンとの、低含量のVersatic Acidの組み合わせによって、C5およびC6に比較して同様のTFTおよびバルク硬化ならびにより良好な硬度特性をもたらす。しかも、触媒としてのアミノシランおよびアミノシロキサンを含む脂肪族カルボン酸の組み合わせは、改善された硬化挙動を示すだけでなく、改善された接着性を有する(実施例6および7に示すように)。
【0086】
同様に、実施例8−12は、触媒としてのアミノシランおよび/またはアミノシロキサンを含む種々の脂肪族カルボン酸の影響を示す。VA1531はネオノナン酸であり、Versatic Acid 1532はC9−C13脂肪酸である。このカルボン酸は、アミノシランおよび/またはアミノシロキサンと組み合わせて、例C7と比較して、匹敵するまたは改善された硬化特性および物性を提供する。さらに、実施例8−12は様々な表面に対して良好な接着を示す。
【0087】
本発明の実施形態を上に記載したが、本明細書を読んで理解すれば改変および変更を他の者は思い付くことができる。以下の特許請求の範囲は、改変および変更が特許請求の範囲またはその均等物の範囲内に含まれる限りそれらをすべて含むように意図される。