(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記端末装置に関する情報に基づいて、前記表示画面サイズに対する広告領域のサイズの割合であって、前記表示画面サイズによって異なる割合を決定する決定部をさらに有し、
前記配信部は、前記決定部によって決定された割合に応じたサイズよりも小さいサイズである広告領域を含むウェブページを配信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(第1の実施形態)
〔1.情報処理〕
まず、
図1を用いて、第1の実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。
図1の例では、情報処理システム1は、端末装置10a、端末装置10b、端末装置10cおよび情報処理装置100を有する。端末装置10aと、端末装置10bと、端末装置10cと、情報処理装置100とは、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。
【0012】
端末装置10a、端末装置10b、端末装置10cは、ユーザによって利用される装置である。
図1の例では、端末装置10aをデスクトップ型PC(Personal Computer)、端末装置10bをタブレット端末、端末装置10cを携帯電話機とする。なお、以下の実施形態では、各端末装置を区別せずに単に端末装置10と表記する場合がある。例えば、端末装置10は、所定の検索サイトにおいてユーザによって入力された検索クエリに応じた検索結果ページを表示する。
【0013】
情報処理装置100は、端末装置10から受け付けた検索クエリに応じた検索結果と広告情報とを含む検索結果ページを端末装置10に配信する。つまり、本実施形態において、広告情報は、検索連動型の広告であるものとする。
【0014】
ここで、検索結果ページにおいて、広告情報を囲んで成る広告領域は、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに対して所定の割合以下とすることが予め決められている。
【0015】
ここで、本実施形態にかかる広告領域について具体的に説明する。ユーザは、自身が利用している端末装置10の表示画面サイズに対して、広告領域のサイズ(以下、「広告領域サイズ」と表記する場合がある)が大きくなると、広告情報をクリックし難くなる傾向がある。この要因として、例えば、検索クエリに対する本来の検索結果が広告情報に邪魔され、見辛くなる等により、広告情報に対して印象が悪くなること等が考えられる。言い換えると、表示画面サイズに対して、広告領域のサイズが所定の割合以下に抑えられていれば、広告情報に対するユーザの印象が悪くなることはなく、クリックされ難くなることもない。
【0016】
このように、広告情報に対するユーザのクリックし易さは、端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合に依存する傾向がある。本実施形態では、このようなユーザの特性に基づき、表示画面サイズに応じた広告領域サイズの割合が定められている。つまり、表示画面サイズに対して、ユーザがクリックを許容する広告領域サイズに基づいて、表示画面サイズに応じた広告領域サイズの割合が定められる。
【0017】
なお、本実施形態では、表示画面サイズおよび広告領域サイズは、表示画面D10の面積として説明するが、例えば、縦サイズ(縦幅)や横サイズ(横幅)であってもよい。
図1では、表示画面サイズ「1500×2000ピクセル」の端末装置10aでは、表示画面サイズに対する広告領域サイズを「40%以下」とすることが予め決められている例を示す。つまり、表示画面サイズ「1500×2000ピクセル」の端末装置10aでは、その表示画面サイズに対する広告領域のサイズが「40%以下」であれば、かかる広告領域に表示される広告情報がクリックされ難くなることはないといえる。
【0018】
また、表示画面サイズ「1300×700ピクセル」の端末装置10bでは、表示画面サイズに対する広告領域サイズを「35%以下」とすることが予め決められている例を示す。また、表示画面サイズ「1200×640ピクセル」の端末装置10cでは、表示画面サイズに対する広告領域サイズを「30%以下」とすることが予め決められている例を示す。
【0019】
次に、広告情報の数について説明する。広告情報の数として、表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に、表示可能な数が設定される。また、「このサイズの広告領域であればこれだけの数の広告情報を表示したい」といった、例えば、情報処理装置100の管理者等の希望的観点に基づく数も考慮されて定められてもよい。
【0020】
ここで、
図1では、端末装置10aにおいて、表示画面サイズ「1500×2000ピクセル」の「40%以下」のサイズである広告領域AR1には、「4本」の広告情報が表示可能である例を示す。また、端末装置10bにおいて、表示画面サイズ「1300×700ピクセル」の「35%以下」のサイズである広告領域AR1には、「3本」の広告情報が表示可能である例を示す。また、端末装置10cにおいて、表示画面サイズ「1200×640ピクセル」の「30%以下」のサイズである広告領域AR1には、「2本」の広告情報が表示可能である例を示す。
【0021】
次に、第1の実施形態にかかる情報処理システム1による処理の流れについて具体的に説明する。まず、端末装置10a〜10cのそれぞれのユーザが、所定の検索サイト(Yサイトとする)において、検索クエリ「沖縄旅行」を入力したとする。これに応じて、端末装置10a〜10cは、検索クエリ「沖縄旅行」に応じた検索結果ページの要求として、検索クエリ「沖縄旅行」を情報処理装置100に送信する。
【0022】
情報処理装置100は、検索クエリ「沖縄旅行」を受け付けると、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに対して定められている広告領域サイズの割合と、その広告領域に表示する広告情報の数を特定する。
【0023】
図1の例では、情報処理装置100は、端末装置10aに対しては、「表示領域サイズに対して、広告領域サイズが40%以下となるように、4本の広告情報を表示させる」ことを特定する。また、情報処理装置100は、端末装置10bに対しては、「表示領域サイズに対して、広告領域サイズが35%以下となるように、3本の広告情報を表示させる」ことを特定する。また、情報処理装置100は、端末装置10cに対しては、「表示領域サイズに対して、広告領域サイズが30%以下となるように、2本の広告情報を表示させる」ことを特定する。
【0024】
次に、情報処理装置100は、検索クエリに対応する配信対象の広告情報を、特定した数だけ取得する。例えば、情報処理装置100は、検索クエリ「沖縄旅行」が設定されている広告情報のうち、各広告情報に設定されている入札単価や、各広告情報の配信実績から算出した広告評価値等に基づいて、特定した数の配信対象の広告情報と、表示順とを決定し、決定した配信対象の広告情報を所定の記憶部から取得する。また、情報処理装置100は、検索クエリに対応する検索結果を所定の記憶部から取得する。
【0025】
図1の例では、情報処理装置100は、検索クエリ「沖縄旅行」に対応する配信対象の広告情報を、端末装置10aに対しては「4本」取得し、端末装置10bに対しては「3本」取得し、端末装置10cに対しては「2本」取得する。
【0026】
次に、情報処理装置100は、検索結果ページを生成する。具体的には、情報処理装置100は、検索結果ページに、取得した配信対象の広告情報と、検索結果とを配置することで、検索結果ページを作成する。そして、情報処理装置100は、生成した検索結果ページを端末装置10へ配信する。
【0027】
そして、
図1に示すように、端末装置10aでは、「4本」の広告情報を囲んだ広告領域AR1のサイズは、その表示サイズ「1500×2000ピクセル」に対して「40%以下」となる。また、端末装置10bでは、「3本」の広告情報を囲んだ広告領域AR1のサイズは、その表示サイズ「1300×700ピクセル」に対して「35%以下」となる。また、端末装置10cでは、「2本」の広告情報を囲んだ広告領域AR1のサイズは、その表示サイズ「1200×640ピクセル」に対して「30%以下」となる。
【0028】
このように、情報処理装置100は、検索クエリを受け付けると、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に表示可能な数の配信対象の広告情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得した広告情報と、検索結果を配置した検索結果ページを端末装置10に配信する。これにより、情報処置装置100は、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに応じて、ユーザに印象が悪くならない程度のサイズの広告領域で広告情報を提供することができるため、クリック率の低下を防ぐことができる。
【0029】
〔2.情報処理システム〕
次に、
図2を用いて、第1の実施形態にかかる情報処理システムの構成について説明する。
図2は、第1の実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20および情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0030】
端末装置10は、ユーザによって利用される装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。端末装置10は、ユーザによって検索クエリが入力された場合に、検索クエリに応じた検索結果ページのページリクエストを情報処理装置100に送信する。また、端末装置10は、情報処理装置100から受信した検索結果ページを表示する。
【0031】
広告主端末20は、広告主によって利用される装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告情報を情報処理装置100に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告情報として、タイトル、URL(Uniform Resource Locator)、詳細説明文等を記載したテキストデータを情報処理装置100に入稿する。
【0032】
情報処理装置100は、端末装置10から受け付けた検索クエリに応じた検索結果と広告情報とを含む検索結果ページを端末装置10に配信する。具体的には、情報処理装置100は、端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズが所定の割合以下となるような数の広告情報を配置した検索結果ページを配信する。
【0033】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。
図3は、第1の実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0034】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10や広告主端末20との間で情報の送受信を行う。
【0035】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、広告情報記憶部121と、端末情報記憶部122とを有する。
【0036】
広告情報記憶部121は、広告主端末20から受け付けた広告情報に関する各種情報を記憶する記憶部である。ここで、
図4に、第1の実施形態にかかる広告情報記憶部121の一例を示す。
図4の例では、広告情報記憶部121は、広告主ID、広告ID、広告データ、キーワードといった項目を有する。
【0037】
広告主IDは、広告主または広告主端末20を識別するための識別情報である。広告IDは、広告情報を識別するための識別情報である。広告データは、検索結果ページに表示される広告情報に関するデータである。
図4の例では、広告データを概念的な記号で示しているが、実際には、広告データは、タイトル、URL、詳細説明文等が記載されたテキストデータ等である。この場合、タイトル、URL、詳細説明文をまとめて1つの広告情報と見なすことができる。そして、広告情報のうちタイトル部分がユーザに選択(クリック)されると、例えば、検索結果ページから、かかる広告情報を入稿した広告主によって運営されるウェブサイトへ遷移する。
【0038】
キーワードは、端末装置10から受け付けた検索クエリに応じた広告情報を特定するための情報であり、広告主によって設定される。例えば、情報処理装置100は、受け付けた検索クエリと一致するキーワードが対応付けられた広告情報を配信対象の候補として抽出する。なお、情報処理装置100は、キーワード以外にも、ターゲティング条件(ユーザの年齢、性別、所在地等)を広告主から受け付けてもよい。
【0039】
すなわち、
図4では、広告主ID「C11」によって識別される広告主が、広告ID「AD11」によって識別される広告情報のデータ「aaa」を入稿するとともに、キーワード「沖縄旅行」を設定している例を示す。
【0040】
図3に戻り、端末情報記憶部122は、ユーザによって利用される端末装置10に関する各種情報を記憶する記憶部である。ここで、
図5に、第1の実施形態にかかる端末情報記憶部122の一例を示す。
図5の例では、端末情報記憶部122は、ユーザエージェント(以下、「UA」と表記する場合がある)、表示画面サイズ、広告領域割合、広告情報数といった項目を有する。
【0041】
「ユーザエージェント」は、端末装置10の機種を識別するための識別情報である。例えば、ユーザエージェントは、端末装置10によって、検索クエリとともに、情報処理装置100へ送信される。なお、以下では、UAを用いて、端末装置10を区別する場合がある。例えば、UA「10a」によって識別される機種の端末装置10を端末装置10aと表記する場合がある。
【0042】
「表示画面サイズ」は、端末装置10の表示画面D10のサイズである。なお、本実施形態において表示画面D10は、表示画面全体を示す。また、本実施形態において表示画面サイズは、面積であるものとするが、縦サイズや横サイズであってもよい。
【0043】
「広告領域割合」は、端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合であり、端末装置10の表示画面サイズ毎に予め決められる。例えば、広告情報に対するユーザのクリックし易さは、端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合に依存する傾向にある。よって、このようなユーザの特性に基づいて、「広告領域割合」として、表示画面サイズに対して、ユーザがクリックを許容すると考えられる広告領域サイズの割合が定められる。
【0044】
「広告情報数」は、広告領域に配置される広告情報の数を示す。「広告情報数」として、
図5に示すような表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に、表示可能な数が設定される。
【0045】
すなわち、
図5では、UA「10a」によって識別される機種である端末装置10aの表示画面サイズは、「1500×2000ピクセル」であることを示す。また、表示画面サイズが「1500×2000ピクセル」の場合には、かかる表示画面サイズに対する広告領域サイズを「40%以下」とすることが予め決められている例を示す。また、表示画面サイズ「1500×2000ピクセル」の「40%以下」のサイズである広告領域に表示可能な広告情報の数として「4本」が定められている例を示す。
【0046】
図3に戻り、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0047】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、生成部133と、配信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0048】
受付部131は、ユーザによって所定の検索サイトに検索クエリが入力された場合に、入力された検索クエリに応じた検索結果ページの要求であるページリクエストを端末装置10から受け付ける。また、受付部131は、ページリクエストとともに、検索クエリ送信元の端末装置10のUAを受け付ける。
【0049】
取得部132は、表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズの広告領域に、表示可能な数の広告情報を広告情報記憶部121から取得する。
【0050】
ここで、取得部132の取得処理について、
図1に示す端末装置10cを用いて説明する。まず、ユーザがUA「10c」によって識別される機種である端末装置10cを用いて、所定の検索サイトにおいて、検索クエリ「沖縄旅行」を入力したとする。これにより、端末装置10cは、検索クエリ「沖縄旅行」と、UA「10c」とを情報配信装置100に送信する。
【0051】
取得部132は、受付部131によって端末装置10cからUA「10c」が受け付けられたことにより、UA「10c」を用いて、端末情報記憶部122を参照する。そして、取得部132は、端末装置10cの表示画面サイズ「1200×640」の「30%以下」のサイズである広告領域AR1には、「2本」の広告情報が表示可能であることを特定する。
【0052】
取得部132は、端末装置10cに対して広告情報の数を「2本」と特定したことにより、広告情報記憶部121から配信対象の広告情報を「2本」取得する。例えば、取得部132は、広告情報記憶部121において、キーワード「沖縄旅行」が設定されている広告情報のうち、各広告情報の入札単価や広告評価値に基づいて、配信対象の広告情報を「2本」とその表示順を決定する。そして、取得部132は、決定した配信対象の広告情報毎のデータを広告情報記憶部121から取得する。
【0053】
また、取得部132は、所定の記憶部から検索クエリ「沖縄旅行」に対応する検索結果を取得する。そして、生成部133は、取得部によって取得された広告情報のデータと、検索結果のデータとを検索結果ページに配置することで、検索結果ページを生成する。
【0054】
配信部134は、広告情報と検索結果が配置された検索結果ページを端末装置10(ここでは、端末装置10c)に配信する。これにより、端末装置10cに検索結果ページが表示される。例えば、
図1に示すように、端末装置10cには、検索結果が配置された検索結果領域AR2の上に、「2本」の広告情報が配置された検索結果が表示される。そして、このとき、「2本」の広告情報を囲んだ広告領域AR1(例えば、矩形の広告領域)のサイズは、端末装置10cの表示画面サイズ「1200×640」の「30%」以下となっている。
【0055】
〔4.情報処理フロー〕
次に、
図6を用いて、第1の実施形態にかかる情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図6は、第1の実施形態にかかる情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートである。
【0056】
図6に示すように、情報処理装置100の受付部131は、端末装置10から検索クエリとUAを受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受付部131は、検索クエリとUAを受け付けていないと判定した場合には(ステップS101;No)、受け付けるまで待機する。一方、受付部131は、検索クエリとUAを受け付けたと判定した場合には(ステップS101;Yes)、取得部132へ処理を移行する。
【0057】
取得部132は、受付部131によって検索クエリとUAが受け付けられた場合に、表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に表示可能な数の広告情報を広告情報記憶部121から取得する(ステップS102)。具体的には、取得部132は、端末情報記憶部122を参照し、受け付けられたUAに対応する広告情報の数を特定する。そして、取得部132は、検索クエリに応じた配信対象の広告情報のデータを、特定した数だけ広告情報記憶部121から取得する。このとき、取得部132は、例えば、配信対象の広告情報とその表示順を各広告情報の入札単価や広告評価値に基づいて決定する。
【0058】
また、取得部132は、受付部131によって受け付けられた検索クエリに対応する検索結果のデータを所定の記憶部から取得する(ステップS103)。なお、ステップS102とS103は、逆の順で行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0059】
そして、生成部133は、取得部132によって取得された配信対象の広告情報と、検索結果とを検索結果ページに配置する(ステップS104)。配信部134は、広告情報と検索結果が配置された検索結果ページを端末装置10に配信する(ステップS105)。
【0060】
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる情報処理装置200は、広告領域サイズが表示画面サイズに応じて定められている割合以下となるように、配信対象の広告情報を編集する。この点について説明する。
【0061】
〔1.情報処理装置の構成〕
まず、
図7を用いて、第2の実施形態にかかる情報処理装置200の構成について説明する。
図7は、第2の実施形態にかかる情報処理装置200の構成を示す図である。
図7に示すように、情報処理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0062】
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10や広告主端末20との間で情報の送受信を行う。
【0063】
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、広告情報記憶部221と、端末情報記憶部222とを有する。
【0064】
広告情報記憶部221は、広告情報記憶部121に対応する記憶部であり、詳細な説明は省略する。
【0065】
端末情報記憶部222は、端末情報記憶部122に対応する記憶部である。ここで、
図8は、第2の実施形態にかかる端末情報記憶部222の一例を示す図である。
図8に示すように、端末情報記憶部222は、端末情報記憶部122に対し、さらに編集フラグといった項目を有する記憶部である。「編集フラグ」は、取得部232によって取得された配信対象の広告情報のデータに対し、所定の編集処理のうち、どの編集処理を適用するかを指定する情報を示す。そして、後述する編集部233は、広告情報のデータに対し、編集フラグによって指定された編集処理を実行する。例えば、編集部233は、検索クエリ送信元の端末装置10のUAが「10b」である場合には、広告情報のデータに対し、編集フラグ「1」によって指定される編集処理を行う。なお、広告情報のデータとは、上述したように、タイトルや詳細説明文のテキストデータである。
【0066】
ここで、広告情報の数として、表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に表示可能な数が設定される旨を第1の実施形態で示した。しかし、表示画面サイズによっては、そのサイズに応じた数の広告情報を所定の文字サイズで表示させようとした場合、かかる表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合が、対応する割合を超えてしまうといったことが起こりやすいことが経験的に判明しているとする。まそこで、表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合が、確実に対応する割合以下となるように、広告情報のデータを編集するよう指示する編集フラグが立てられる。
【0067】
本実施形態では、編集フラグ「1」によって指定される編集処理を「広告情報の段落数を編集」、編集フラグ「2」によって指定される編集処理を「広告情報の文字数を編集」、編集フラグ「3」によって指定される編集処理を「広告情報の文字サイズを編集」であるものとする。なお、ここに示す3つの編集処理は、一例であり、他の編集処理が適用されてもよい。例えば、1つの広告情報がタイトル、URL、詳細説明文によって構成される場合、詳細説明文を完全に削除してしまうといった編集処理が適用されてもよい。
【0068】
図7に戻り、制御部230は、受付部231と、取得部232と、編集部233と、生成部234と、配信部235とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、
図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0069】
第2の実施形態にかかる情報処理装置200において、受付部231、取得部232、生成部234および配信部235は、情報処理装置100の受付部131、取得部132、生成部133および配信部134にそれぞれ対応する。
【0070】
ここで、編集部233について説明する。編集部232は、上述したように、広告情報のデータに対し、編集フラグによって指定される編集処理を実行することで、表示画面サイズに対する広告領域のサイズの割合が、表示画面サイズに応じて定めれらている割合以下となるようにする。以下では、編集部233の処理について説明する。
【0071】
まず、受付部231によって、端末装置10bから検索クエリ「沖縄旅行」とUA「10b」とが受け付けられたとする。これにより、取得部232は、端末情報記憶部222を参照し、広告情報数「3本」を特定し、広告情報記憶部221から配信対象の広告情報3本分のデータを取得する。ここで、取得部232は、UA「10b」に編集フラグ「1」が対応付けられていることから、取得した広告情報のデータを編集部233へ送信する。
【0072】
編集部233は、取得部232から受け付けた編集フラグが「1」であることから、「広告情報の段落数を編集」といった処理を行うことを確認すると、取得部232から受け付けた広告情報のデータに対し、かかる編集処理を行う。ここで、
図9は、編集処理の一例(1)を示す図である。
【0073】
図9(a)に示すように、本実施形態において、1つの広告情報は、「タイトル」、「URL」、「詳細説明文」を含むテキストデータによって構成されるものとする。そして、各広告情報毎に「タイトル」、「URL」、「詳細説明文」の順で、
図9(a)に示すようなレイアウトがなされて広告情報記憶部221に格納されているものとする。
【0074】
ここで、編集部233は、編集フラグ「1」に基づいて、
図9(a)に示すレイアウトに対し、段落数を編集する。具体的には、編集部233は、各広告情報において、URLをタイトルの横に移動させるといった編集処理を行うことで、段落数を減らす。これにより、編集部233は、3つの広告情報から成る広告領域AR1の縦サイズを短くすることで、表示画面サイズ「1300×700」に対する広告領域サイズの割合が「35%」以下となるようにする。
【0075】
図9(b)は、編集部233による段落編集後の図であり、編集前の
図9(a)より段落数が減ったことで、広告領域AR1の縦サイズが短くされている。これにより、結果的に表示画面サイズ「1300×700」に対する広告領域サイズの割合が「35%以下」を満たすようになる。
【0076】
そして、生成部234は、編集部233による編集後の広告情報のデータを検索結果ページに配置するとともに、取得部232によって取得された検索クエリ「沖縄旅行」に対応する検索結果を検索結果ページに配置する。そして、配信部235は、広告情報と検索結果が配置された結果ページを端末装置10bに配信する。
【0077】
なお、
図9では、編集部233がURLを移動させる例を示したが、例えば、編集部233は、詳細説明文を移動させることにより、段落数を減らしてもよい。また、編集部233は、URLと、詳細説明文の両方を移動させることにより、段落数を減らしてもよい。
【0078】
また、
図9では、編集部233は、3つの配信対象の広告情報それぞれついて、URLを移動させるといった共通の処理を行う例を示したが、例えば、配信対象の広告情報のうち、所定の広告情報にだけ、かかる処理を行ってもよい。また、例えば、編集部233は、
図9において上から1番目の広告情報では、URLを移動し、2番目の広告情報では、詳細説明文を移動し、3番目の広告情報では、URLと、詳細説明文の両方を移動させるといった処理を行ってもよい。しかし、このような処理では、各広告情報においてレイアウトに差が生じるため、広告主による反感を生むことが考えられる。このため、配信対象の広告情報が複数存在する場合には、全ての広告情報において、統一した処理を行うことが望ましい。
【0079】
次に、編集フラグ「2」について説明する。まず、受付部231によって、端末装置10から検索クエリ「沖縄旅行」とUA「10c」とが受け付けられたとする。これにより、取得部232は、端末情報記憶部222を参照し、広告情報数「2本」を特定し、広告情報記憶部221から配信対象の広告情報2本分のデータを取得する。ここで、取得部232は、UA「10c」に編集フラグ「2」が対応付けられていることから、取得した広告情報のデータを編集部233へ送信する。
【0080】
編集部233は、編集フラグ「2」に基づいて、配信対象の広告情報において、予め定められているレイアウトに対し文字数を編集する。ここで、
図10は、編集処理の一例(2)を示す図である。
図10に示すように、編集部233は、各広告情報において、詳細説明文を省略形に編集することで、文字数を減らす。具体的には、
図10(b)に示すように、編集部233は、詳細説明文を所定の句読点で切って、以降の文章を「・・・」で置き換えることで省略形とする。これにより、編集部233は、2つの広告情報を囲んで成る広告領域AR1の縦サイズを短くすることで、表示画面サイズ「1200×640」に対する広告領域サイズの割合が「30%」以下となるようにする。
【0081】
図10(b)は、編集部233による文字数編集後の図であり、編集前の
図10(a)より文字数が減ったことで、広告領域AR1の縦サイズが短くされている。これにより、結果的に表示画面サイズ「1200×640」に対する広告領域サイズの割合が「35%」以下を満たすようになる。
【0082】
そして、生成部234は、編集部233による編集後の広告情報のデータを検索結果ページに配置するとともに、取得部232によって取得された検索クエリ「沖縄旅行」に対応する検索結果を検索結果ページに配置する。そして、配信部235は、広告情報と検索結果が配置された結果ページを端末装置10cに配信する。
【0083】
なお、詳細説明文を省略形にする例として、「・・・」で置き換える例を示したが、編集部233は、置き換えではなく、例えば、所定の句読点以降の文章を削除することで、文字数を減らしてもよい。また、編集部233は、編集前の詳細説明文において、その段落数が所定の数以上の詳細説明文や、所定の文字数以上の詳細説明文に対して、文字数を減らす処理を行ってもよい。また、編集部233は、このような編集処理を詳細説明文以外(例えば、URL)に対して行ってもよい。また、編集部233は、配信対象の広告情報が複数存在する場合には、このような編集処理を全ての広告情報に対して行ってもよいし、所定の広告情報にだけ行ってもよい。
【0084】
ただし、複数の広告情報のうち、所定の広告情報にだけこのような省略処理を行うと、対応する広告主による反感を生むことが考えられる。このため、配信対象の広告情報が複数存在する場合には、全ての広告情報に対し、統一して省略処理を行うことが望ましい。また、広告領域のサイズによっては、タイトルや詳細説明文等のテキストを省略する場合がある旨を、事前に広告主に報告しておくことが望ましい。
【0085】
次に、編集フラグ「3」について説明する。まず、受付部231によって、端末装置10dから検索クエリ「沖縄旅行」とUA「10d」とが受け付けられたとする。これにより、取得部232は、端末情報記憶部222を参照し、広告情報数「2本」を特定し、広告情報記憶部221から配信対象の広告情報2本分のデータを取得する。ここで、取得部232は、UA「10d」に編集フラグ「3」が対応付けられていることから、取得した広告情報のデータを編集部233へ送信する。
【0086】
編集部233は、編集フラグ「3」に基づいて、配信対象の広告情報において、予め定められているレイアウトに対し文字サイズを編集する。ここで、
図11は、編集処理の一例(3)を示す図である。
図11に示すように、編集部233は、各広告情報において、文字サイズを一律で小さくする。これにより、編集部233は、2つの広告情報を囲んで成る広告領域AR1の縦サイズを短くすることで、表示画面サイズ「960×640」に対する広告領域サイズの割合が「25%」以下となるようにする。
【0087】
図11(b)は、編集部233による文字サイズ編集後の図であり、編集前の
図11(a)より文字サイズが小さくなったことで、広告領域AR1の縦サイズが短くされている。これにより、結果的に表示画面サイズ「960×640」に対する広告領域サイズの割合が「25%」以下を満たすようになる。
【0088】
そして、生成部234は、編集部233による編集後の広告情報のデータを検索結果ページに配置するとともに、取得部232によって取得された検索クエリ「沖縄旅行」に対応する検索結果を検索結果ページに配置する。そして、配信部235は、広告情報と検索結果が配置された結果ページを端末装置10dに配信する。
【0089】
なお、編集部233は、文字サイズを所定のサイズ以上に設定するように制御してもよい。例えば、編集部233は、一般的なユーザが認識可能な表示サイズ以上になるように文字サイズを設定してもよい。
【0090】
ここで、編集部233は、かかる所定のサイズ以上の文字サイズのタイトルや詳細説明文等のテキストを含む広告情報を広告領域AR1に表示可能なテキストの先頭部分を抽出し、抽出した先頭部分のテキストにより形成される広告情報を生成してもよい。また、この例に限られず、編集部233は、広告情報におけるテキストの先頭部分が広告領域AR1に初期表示されるとともに、時間経過とともにテキストが流れて表示されるような広告情報を生成してもよい。例えば、編集部233は、広告領域AR1内においてテキストが右から左方向へ流れて表示されるような広告情報を生成してもよい。
【0091】
なお、配信対象の広告情報において、その文字サイズを一律で小さくする例を示したが、例えば、編集部233は、タイトルに対して文字サイズを1ポイント下げ、URLと詳細説明文に対して文字サイズ2ポイント下げることにより、各データの文章を異なるサイズに小さくしてもよい。また、編集部233は、広告情報毎に異なるサイズに小さくしてもよい。また、編集部233は、配信対象の広告情報が複数存在する場合には、このような編集処理を全ての広告情報に対して行ってもよいし、所定の広告情報にだけ行ってもよい。
【0092】
さて、ここまで、編集部233によって、所定の表示画面サイズに対し、所定の1つの編集処理が行われる例について説明してきた。しかし、編集部233は、上述してきた編集処理を配信対象の広告情報に対し、複合的に適用してもよい。例えば、
図8において、端末装置10eには、編集フラグ「1+2」が対応付けられ、また、端末装置10fには、編集フラグ「1+3」が対応付けられている。
【0093】
すなわち、UA「10e」の端末装置10から検索クエリが受け付けられた場合に、編集部233は、編集フラグ1によって指定される「広告情報の段落数を編集」と、編集フラグ2によって指定される「広告情報の文字数を編集」との両方を配信対象の広告情報に対して行う。
【0094】
また、UA「10f」の端末装置10から検索クエリが受け付けられた場合に、編集部233は、編集フラグ1によって指定される「広告情報の段落数を編集」と、編集フラグ3によって指定される「広告情報の文字サイズを編集」との両方を配信対象の広告情報に対して行う。
【0095】
また、ここまで3つの編集処理について説明してきたが、編集部233がどの表示画面サイズに対して、どの編集処理を行うようにするかは任意に設定されてよい。例えば、
図8の例では、UA「10b」に対応する表示画面サイズには、編集フラグ「1」が対応付けられているが、この例に限らず、編集フラグ「2」が対応付けられてもよい。他のUAについても同様である。
【0096】
また、編集処理に応じて、編集部233が広告領域AR1の縦サイズを短くする例を示した。この場合、広告領域AR1の縦サイズに最短縦サイズを予め設定しておくことにより、編集部233がその最短縦サイズより短くできないよう制御してもよい。また、編集部233は、広告領域AR1の縦サイズではなく横サイズを短くしてもよいし、縦サイズと横サイズの両方を短くしてもよい。そして、最短縦サイズとともに、最短横サイズが設定されてもよい。
【0097】
〔2.情報処理フロー〕
次に、
図12を用いて、第2の実施形態にかかる情報処理システム2による情報処理の手順について説明する。
図12は、第2の実施形態にかかる情報処理システム2による情報処理手順を示すフローチャートである。
【0098】
図12に示すように、情報処理装置200の受付部231は、端末装置10から検索クエリとUAを受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。受付部231は、検索クエリとUAを受け付けていないと判定した場合には(ステップS201;No)、受け付けるまで待機する。一方、受付部231は、検索クエリとUAを受け付けたと判定した場合には(ステップS201;Yes)、取得部232へ処理を移行する。
【0099】
取得部232は、受付部231によって検索クエリとUAが受け付けられた場合に、表示画面サイズに応じて定められた割合以下のサイズである広告領域に表示可能な数の広告情報を広告情報記憶部221から取得する(ステップS202)。具体的には、取得部232は、端末情報記憶部222を参照し、受け付けられたUAに対応する広告情報の数を特定する。そして、取得部232は、検索クエリに応じた配信対象の広告情報を、特定した数だけ広告情報記憶部221から取得する。このとき、取得部232は、例えば、配信対象の広告情報とその表示順を各広告情報の入札単価や広告評価値に基づいて決定する。
【0100】
また、取得部232は、受付部231によって受け付けられた検索クエリに対応する検索結果のデータを所定の記憶部から取得する(ステップS203)。なお、ステップS202とS203は、逆の順で行われてもよいし、同時に行われてもよい。
【0101】
そして、取得部232は、受信部231によって受け付けられたUAに対応する表示画面サイズに、編集フラグが対応付けられている場合には(ステップS204;Yes)、取得した広告情報のデータと、編集フラグとを編集部233に送信し、編集部233の処理(ステップS205)へ移行する。一方、取得部232は、編集フラグが対応付けられていない場合には(ステップS204;No)、取得した広告情報のデータと、検索結果のデータとを生成部234に送信し、生成部234の処理(ステップS206)へ移行する。
【0102】
編集部233は、取得部232から広告情報のデータと編集フラグを受け付けた場合に、受け付けた広告情報のデータに対し、編集フラグによって指定される編集処理を行う(ステップS205)。そして、編集部233は、編集後の広告情報のデータを生成部234に送信する。
【0103】
生成部234は、各部から受け付けたデータを検索結果ページに配置することで、検索結果ページを生成する(ステップS206)。配信部235は、広告情報と検索結果が配置された検索結果ページを端末装置10に配信する(ステップS207)。
【0104】
(他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。
【0105】
〔1.広告領域割合を動的に決定〕
上述した第1および第2実施形態では、端末装置10の表示画面サイズ毎に、当該表示画面サイズに応じた広告領域サイズの割合が予め決定され端末情報記憶部122に格納されている例を示した。そして、これにより、取得部132は、端末情報記憶部122を参照し、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに対して定められている割合以下のサイズである広告領域に表示可能な数の広告情報を取得する例を示した。
【0106】
しかしながら、表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合は、必ずしも予め決められて端末情報記憶部122に格納されている必要はない。この場合、情報処置装置100および情報処理装置200は、検索クエリを受け付ける度に、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合を動的に決定する。この点について、情報処理装置100を用いて説明する。
【0107】
例えば、情報処置装置100は、端末装置10の表示画面サイズと、表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合との関係を示す指標値を保持するものとする。一例として、情報処置装置100は、表示画面サイズが大きくなるほど広告領域サイズの割合が大きくなるような指標値を保持する。そして、情報処置装置100における受付部131は、検索クエリ送信元の端末装置10の表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合を、指標値に基づいて、動的に決定するといった決定部の処理を行う。一例をあげて説明すると、受付部131は、検索クエリを受け付けた場合に、端末情報記憶部122を参照し、検索クエリ送信元の端末装置10のUAに対応する表示画面サイズを特定する。そして、受付部131は、特定した表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合を指標値に基づいて決定する。
【0108】
〔2.広告形態〕
第1および第2の実施形態では、広告情報が検索連動型広告である例について説明してきた。しかし、広告情報はディスプレイ広告(バナー広告)であってもよい。この点について、第2の実施形態を用いて説明する。
【0109】
まず、広告情報記憶部221には、広告主から受け付けたディスプレイ広告に関するデータ(画像データ等)が記憶される。また、端末情報記憶部222において、広告領域割合は、各表示画面サイズに対するディスプレイ広告が表示される広告領域サイズの割合を示す。そして、検索連動型広告の場合と同様に、例えば、広告領域割合として、各表示画面サイズに対して、ユーザがクリックを許容すると考えられる広告領域サイズの割合が設定される。また、ディスプレイ広告の場合には、広告情報の数が設定される必要はない。
【0110】
そして、広告情報がディスプレイ広告である場合には、受付部231は、端末装置10から所定のウェブページのページリクエストとUAを受け付ける。そして、取得部232は、受付部231によってページリクエストとUAが受け付けられると、広告情報記憶部221から配信対象の広告情報を取得するとともに、端末情報記憶部222を参照し、受け付けられたUAに対応する広告領域割合を特定する。また、取得部232は、受け付けられたUAに対応する表示画面サイズに編集フラグが対応付けられている場合には、取得した広告情報のデータと編集フラグとを編集部233に送信する。
【0111】
編集部233は、取得部232から受け付けた広告情報のデータに対し、編集フラグによって指定される編集処理を行い、編集後の広告情報のデータを生成部234に送信する。生成部234は、受け付けた広告情報のデータを端末装置10からのページリクエストに応じたウェブページの広告領域に配置することで、ウェブページを生成する。
【0112】
なお、検索連動型広告とは異なり、ウェブページには、所定のサイズの広告領域が既に設定されている。このため、生成部234は、ページリクエスト送信元の端末装置10の表示画面サイズに対する、かかる広告領域のサイズの割合が取得部232によって特定された割合以下となるように、かかる広告領域のサイズを調整したうえで、受け付けた広告情報のデータを配置する。また、生成部234は、広告領域のサイズを調整したことにより、ウェブページのレイアウトも調整するよう制御されてもよい。
【0113】
そして、配信部235は、生成部234によって生成されたウェブページを端末装置10へ配信する。
【0114】
なお、生成部234が広告領域サイズやウェブページのレイアウトを調整することでウェブページを生成する例を示したが、このようなウェブページの生成に関する処理は、ページリクエスト送信元の端末装置10によって行われてもよい。この点について説明する。
【0115】
例えば、生成部234は、端末装置10に対し、自装置の表示画面サイズに対するウェブページの広告領域サイズの割合が、取得部232によって特定された割合以下となるように調整するとともに、ウェブページのレイアウトを調整するように指示する制御情報(例えば、JavaScript(登録商標))を生成する。なお、生成部234は、制御情報にページリクエスト送信元の端末装置10の表示画面サイズを埋め込んでもよいし、端末装置10に表示画面サイズを取得させてもよい。
【0116】
そして、配信部235は、ページリクエストに応じたウェブページとともに、生成部234によって生成された制御情報を端末装置10に配信する。端末装置10は、情報処理装置200から受け付けた制御情報に基づいて、ウェブページを生成し、生成したウェブページを表示する。
【0117】
〔3.広告領域の割合〕
上記第1および第2の実施形態では、端末装置10の表示画面サイズに応じた広告領域サイズの割合が定められている例を示した。しかし、表示画面サイズに関わらず広告領域サイズの割合は、一定であってもよい。そして、広告情報の数として、かかる割合に基づくサイズの広告領域に表示可能な数が設定される。
【0118】
〔4.システム構成〕
上述してきた各実施形態にかかる情報処理装置100および200における各部位は、それぞれ情報処理装置100および200とは異なる他の装置によって構成されてもよい。例えば、情報処理装置100および200とは異なる他の装置が、広告情報記憶部121および221を有してもよい。
【0119】
〔5.プログラム〕
また、上述してきた各実施形態にかかる情報処理装置100および200は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。
図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0120】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0121】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0122】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0123】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0124】
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0125】
また、例えば、コンピュータ1000が第2の実施形態にかかる情報処理装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現する。
【0126】
〔6.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0127】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0128】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0129】
〔7.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、受付部131と、配信部134とを有する。受付部131は、端末装置10からウェブページの要求を受け付ける。配信部134は、端末装置10における表示画面サイズの所定割合以下のサイズである広告領域を含むウェブページを配信する。
【0130】
これにより、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、広告情報に対するクリック率の低下を防止することができるため、広告収益の減少を防止することができる。
【0131】
また、第1の実施形態にかかる受付部131は、ウェブページの要求として、ユーザによって入力された検索クエリを端末装置から受け付ける。また、配信部134は、ウェブページとして、検索クエリに対応する広告情報が広告領域に表示される検索結果のページを配信する。
【0132】
これにより、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、検索連動型広告におけるクリック率の低下を防止することができる。
【0133】
また、第1の実施形態にかかる決定部(受付部131)は、端末装置10に関する情報に基づいて、表示画面サイズに対する広告領域のサイズの割合を決定する。また、配信部134は、決定部(受付部131)によって決定された割合以下のサイズである広告領域を含むウェブページを配信する。
【0134】
これにより、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、検索クエリやページリクエストを受け付ける度に、動的に表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合を決定することができるため、割合を決定する制度をより高めることができる。
【0135】
また、第1の実施形態にかかる取得部132は、広告領域に表示可能な数の広告情報を取得する。また、配信部134は、取得部132によって取得された広告情報が表示されるウェブページを配信する。
【0136】
これにより、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、ウェブページがユーザに与える印象が悪化することを防止することができる。
【0137】
また、第1の実施形態にかかる配信部134は、端末装置における表示画面サイズに応じて定められた割合に基づく広告領域を含むウェブページを配信する。
【0138】
これにより、第1の実施形態にかかる情報処理装置100は、表示画面サイズ毎に、そのサイズに応じた適切なサイズの広告領域で広告情報を提供することができるため、クリック率の低下を防ぐことができる。
【0139】
また、第2の実施形態にかかる編集部233は、広告領域が所定割合以下となるように、広告情報を編集する。また、配信部235は、編集部233によって編集された広告情報が広告領域に表示されるウェブページを配信する。
【0140】
これにより、第2の実施形態にかかる情報処理装置200は、表示画面サイズに対する広告領域サイズの割合を、精度よく所定割合以下とすることができるため、クリック率の低下を防止することができる。
【0141】
また、第2の実施形態にかかる編集部233は、広告情報に含まれるテキストの表示サイズを所定のサイズ以上に設定するとともに、当該表示サイズで広告領域に表示可能な当該テキストの先頭部分を抽出する。また、配信部235は、編集部233によって抽出されたテキストである広告情報が広告領域に表示されるウェブページを配信する。
【0142】
これにより、第2の実施形態にかかる情報処理装置200は、テキストが所定のサイズ以上に設定された広告情報を表示させることができるので、例えば、表示画面サイズの小さい端末装置10を利用しているユーザが文字を認識し辛くなるといった事態を回避することができる。すなわち、表示画面サイズに拘わらず、広告情報に対するユーザの視認性が低下するといった事態を回避することができる。
【0143】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0144】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。