(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電磁コイル(33)への通電に伴って前記ロータ(32)に磁極を形成した上で、前記反力モータステータ(40)のコイル(42)への通電によって回転磁界を形成し、前記入力軸(3)に対して軸回りに力を生じさせる請求項1に記載の回転伝達装置。
ステアリングシャフト(2)と一体に回転する前記入力軸(3)とステアリング装置(5)に接続された前記出力軸(6)との間の回転の伝達と遮断を切り替えるとともに、前記入力軸(3)に操舵反力を与え得る自動車用ステアバイワイヤ装置に用いられる請求項1から4のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に係る構成においては、クラッチと反力モータが別部材となっているため、構成全体としてのコンパクト化や軽量化が困難である問題がある。
【0007】
そこで、この発明は、ステアバイワイヤ方式の回転伝達装置のコンパクト化を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するために、この発明においては、入力軸と出力軸との間の回転の伝達と遮断を切り替える2方向クラッチと、前記2方向クラッチの切り替え操作を行うアーマチュアと、前記アーマチュアに対向して設けられるロータと、前記ロータに対向して設けられ、このロータに前記アーマチュアを吸着する磁力を与える電磁コイルと、を備えた電磁クラッチと、前記ロータに磁界を印加する反力モータステータと、を有する回転伝達装置を構成した。
【0009】
この構成によると、電磁クラッチの構成部品であるロータを、反力モータ用のロータとして共用することができ、電磁クラッチと反力モータを個別に構成する場合と比較して部品点数を削減することができる。このため、クラッチと反力モータの両機能を確保しつつ、構成全体としてのコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
【0010】
前記構成においては、前記電磁コイルへの通電に伴って前記ロータに磁極を形成した上で、前記反力モータステータのコイルへの通電によって回転磁界を形成し、前記入力軸に対して軸回りに力を生じさせる構成とするのが好ましい。この構成によると、電磁クラッチを作動させるために電磁コイルによってロータに与えた磁力の一部が、反力モータの駆動のために用いられる。このため、クラッチと反力モータに対して個別に電力供給を行った場合と比較して、トータルの消費電力を低減することができ、バッテリの小容量化による車両のさらなる軽量化を図ることができる。
【0011】
前記各構成においては、前記ロータの前記電磁コイルに対向する面にクローポール型の磁極対が形成された構成とするのが好ましい。このように、ロータにクローポール型の磁極対を形成することによって、その数に対応した磁極を高い密度で形成することができ、ロータの小型化を図ることができる。
【0012】
前記各構成においては、前記反力モータステータが、前記電磁コイルの径方向外側に配置された構成とするのが好ましい。このように、反力モータステータを配置することにより、軸方向の長さがコンパクトになり、例えば、軽自動車等の小型乗用車にも、この回転伝達装置を容易に搭載することができる。
【0013】
前記各構成に示す回転伝達装置は、ステアリングシャフトと一体に回転する前記入力軸とステアリング装置に接続された前記出力軸との間の回転の伝達と遮断を切り替えるとともに、前記入力軸に操舵反力を与え得る自動車用ステアバイワイヤ装置に採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係る回転伝達装置は、電磁クラッチの構成部品であるロータを、反力モータ用のロータとして共用する構成としたので、電磁クラッチと反力モータを別部材として構成した場合と比較して、部品点数の削減を図ることができる。このため、回転伝達装置のコンパクト化・軽量化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明に係る回転伝達装置1の一実施形態を
図1から
図10を用いて説明する。この回転伝達装置1は、
図1及び
図2に示すように、ステアリングシャフト2と一体に回転する入力軸3(操舵軸)と、車輪4を左右に転舵するステアリング装置5に接続された出力軸6(転舵軸)との間の回転の伝達と遮断を切り替えるとともに、入力軸3に操舵反力を与え得る自動車用ステアバイワイヤ装置に用いられる。
【0017】
この回転伝達装置1は、2方向クラッチ10と、電磁クラッチ30と、反力モータステータ40を主要な構成要素としている。この2方向クラッチ10、電磁クラッチ30、及び、反力モータステータ40は、ハウジング50内に収納されている。
【0018】
2方向クラッチ10は、
図1及び
図3に示すように、出力軸6の軸端部に設けられ、その内周に円筒面11aが形成された外輪11と、入力軸3の軸端部に設けられ、その外周に周方向等間隔に複数のカム面12aが形成された内輪12と、円筒面11aとカム面12aの間に配置された係合子としての一対のローラ13、13と、一対のローラ13、13の間に配置され、この一対のローラ13、13を互いに周方向逆向きに付勢する付勢部材14と、各ローラを保持する保持器15と、を備える。
【0019】
カム面12aは、周方向の両端部に形成された傾斜面12a
1、12a
1と、両傾斜面12a
1、12a
1の間に形成された内輪12の接線に沿う平坦面12a
2とで構成されている。両傾斜面12a
1、12a
1の周方向外側には、後述する保持器15の柱部15a
2、15b
2が配置される。そして、外輪11と内輪12の間には、周方向の中央部と比較して、両側ほど円筒面11aとカム面12aとの間の径方向隙間が狭くなる楔空間が形成される。
【0020】
保持器は15、
図1に示すように、制御保持器15aと回転保持器15bとからなる。制御保持器15aは、環状のフランジ15a
1の片面外周部に、カム面12aの数と同数の柱部15a
2を周方向に等間隔に設け、その隣り合う柱部15a
2、15a
2の間に、円弧状の長孔15a
3を形成するとともに、外周に柱部15a
2と反対向きに筒部15a
4を設けた構成となっている。回転保持器15bは、環状のフランジ15b
1の外周に、カム面12aの数と同数の柱部15b
2を周方向に等間隔に設けた構成となっている。
【0021】
制御保持器15aと回転保持器15bは、制御保持器15aの長孔15a
3内に回転保持器15bの柱部15b
2が挿入されて、
図3(a)及び
図4に示すように、制御保持器15aの柱部15a
2と回転保持器15bの柱部15b
2が周方向に交互に並ぶよう組み合わされている。そして、その組み合わせ状態で柱部15a
2、15b
2の先端部が外輪11と内輪12間に配置され、制御保持器15aのフランジ15a
1及び回転保持器15bのフランジ15b
1が、入力軸3の外周に嵌合された支持リング16と外輪11間に組み込まれている。
【0022】
このように制御保持器15aと回転保持器15bを組み込むことによって、制御保持器15aの柱部15a
2と回転保持器15bの柱部15b
2との間には、ポケット17が形成される。このポケット17は、内輪12に形成されたカム面12aと径方向に対向している。一対のローラ13、13はこのポケット17内に配置され、この一対のローラ13、13の間に付勢部材14が配置される。
【0023】
図1に示すように、制御保持器15aのフランジ15a
1は、入力軸3の外周に形成されたスライド案内面3aに沿ってスライド自在に支持されている。回転保持器15bのフランジ15b
1と入力軸3に嵌合された支持リング16間には、スラスト軸受18が組み込まれている。このスラスト軸受18は、回転保持器15bが電磁クラッチ30側に移動するのを防止するとともに、この回転保持器15bを回転自在に支持している。
【0024】
図1及び
図4に示すように、制御保持器15aのフランジ15a
1と回転保持器15bのフランジ15b
1間には、制御保持器15aの軸方向への直線運動を、制御保持器15aと回転保持器15bの相対的な回転運動に変換する運動変換機構としてのトルクカム19が設けられている。
図5(a)、(b)に示すように、このトルクカム19は、制御保持器15aのフランジ15a
1と回転保持器15bにおけるフランジ15b
1の対向面それぞれに、周方向の中央部で深く、両端に向かうほど浅くなる一対のカム溝19a、19bを有し、その一対のカム溝19a、19b間に、ボール19cを組み込んだ構成となっている。
【0025】
制御保持器15aのフランジ15a
1に対し、回転保持器15bのフランジ15b
1に接近する方向の外力が作用して、この制御保持器15aが軸方向に移動すると、
図5(a)に示すように、ボール19cが、カム溝19a、19bの溝深さの最も深い位置に向けて転がり移動する。このとき、回転保持器15bは、制御保持器15aに対して一方向に相対回転する。この相対回転によって、制御保持器15aの柱部15a
2と回転保持器15bの柱部15b
2との間の間隔が狭くなり、一対のローラ13、13が付勢部材14の付勢力に抗して互いに接近する。すると、一対のローラ13、13は、ポケット17内に形成された楔空間の径方向隙間が広い場所(周方向の中央付近)に移動し、ローラ13と円筒面11a又はカム面12aの少なくとも一方との間(
図3(a)においては円筒面11aとの間)に隙間が生じる。この隙間によって、入力軸3と出力軸6との間の回転伝達は遮断される。
【0026】
その一方で、制御保持器15aに作用する外力が解除されると、付勢部材14の付勢力によって、一対のローラ13、13が、制御保持器15aの柱部15a
2と回転保持器15bの柱部15b
2との間の間隔を拡げるように逆向きに移動し、回転保持器15bは、制御保持器15aに対して、前記一方向とは逆方向に相対回転する。この相対回転に伴って、
図5(b)に示すように、ボール19cが、カム溝19a、19bの溝深さの浅い位置に向けて転がり移動し、制御保持器15aは回転保持器15bと離間するように軸方向に移動する。このとき、一対のローラ13、13は、前記楔空間の径方向隙間が狭い場所(周方向の両端付近)に互いに逆向きに移動する。この移動によって、ローラ13と円筒面11a及びカム面12aが互いに係合した状態(以下において、スタンバイ状態と称する。
図3(b)参照)となる。
【0027】
このスタンバイ状態において、入力軸3(内輪12)を一方向に回転すると、一対のローラ13、13のうち一方のローラ13(前記回転の方向とは反対側に配置されたローラ13)が円筒面11aとカム面12aとの間に強く噛み込まれ、入力軸3の回転を出力軸6(外輪11)に伝達することができる。また、入力軸3を逆方向に回転すると、一対のローラ13、13のうち他方のローラ13が円筒面11aとカム面12aとの間に強く噛み込まれ、同様に、入力軸3の回転を出力軸6に伝達することができる。
【0028】
図1及び
図7に示すように、内輪12の軸方向の一端面とスライド案内面3aの交差部には、そのスライド案内面3aより大径の円筒形のホルダ嵌合面3bが形成され、そのホルダ嵌合面3bに、ばねホルダ20が嵌合されている。ばねホルダ20は、ホルダ嵌合面3bに対して回り止めされ、かつ、軸方向に移動不能に支持されている。
【0029】
その外周には、
図6に示すように、制御保持器15aの柱部15a
2と回転保持器15bの柱部15b
2間に配置される複数の回り止め片20aが形成されている。この回り止め片20aは、制御保持器15aと回転保持器15bとがポケット17の周方向幅を縮小する方向に相対回転した際に、制御保持器15aの柱部15a
2及び回転保持器15bの柱部15b
2を両側縁で受け止めて、対向する一対のローラ13、13を中立位置に保持する。
【0030】
図6及び
図7に示すように、ばねホルダ20の外周部には、各付勢部材14のそれぞれ外径側に張り出すばね保持片20bが設けられている。このばね保持片20bによって、一対のローラ13、13間の外径側への付勢部材14の逃げを防止している。
【0031】
入力軸3の先端部と出力軸6との間、及び出力軸6とハウジング50との間には、それぞれ軸受21、22が設けられている。この軸受21、22によって、入力軸3と出力軸6、及び、出力軸とハウジング50は軸周りに相対回転可能となっている。
【0032】
電磁クラッチ30は、
図1に示すように、アーマチュア31と、アーマチュア31と軸方向に対向して設けられるロータ32と、ロータ32に対向して設けられる電磁コイル33と、を備える。アーマチュア31の内周縁は、支持リング16の外周に嵌合されて、軸周りに回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。また、アーマチュア31の外周縁は、制御保持器15aの筒部15a
4に嵌合しており、アーマチュア31と制御保持器15aは、軸方向に一体に移動するように構成されている。
【0033】
ロータ32は、
図1に示すように、入力軸3と嵌合する筒状の嵌合筒部32aと、嵌合筒部32aの径方向外側に同軸に配置され、この嵌合筒部32aよりも大径筒状のヨーク32bと、嵌合筒部32aとヨーク32bを連設する円板部32cとを備えた、周方向断面がコの字形の部材である。
図8に示すように、このロータ32の反力モータステータ40に対向する面(ヨーク32b)にはクローポール型の磁極対が形成されている。このクローポール型の磁極対は、軸方向に対向する二個のヨーク構成部材32b
1、32b
2から構成される。
【0034】
各ヨーク構成部材32b
1、32b
2には、
図8に示すように、周方向に連続する山形の爪部32dが形成されており、一方のヨーク構成部材32b
1、32b
2に形成された爪部32dが、他方のヨーク構成部材32b
2、32b
1に形成された爪部32dとの間で隙間を保ちつつ、対向して配置されている。電磁コイル33に通電すると、各ヨーク構成部材32b
1、32b
2の周方向に並ぶ爪部32dには、その周方向に亘ってN極、S極の磁極が交互に形成される。この実施形態においては、各ヨーク構成部材32b
1、32b
2には8個の爪部32dが形成されており、これによって、ロータ32全体として16極(8極対)の構成となる。
【0035】
両ヨーク構成部材32b
1、32b
2は、ヨーク32bの周面に所定間隔で形成されたブリッジ部32eによって連設されている。このブリッジ部32eは、両ヨーク構成部材32b
1、32b
2を連設する強度を有する限りにおいて、その数が少ないほど、及び、周方向の幅が細いほど、ヨーク32bに形成される磁極への影響が小さくなるため好ましい。
【0036】
電磁コイル33は、その通電によってロータ32に磁力を生じさせて、
図1に示すように、その磁力でアーマチュア31をロータ32に吸着する。磁力によってアーマチュア31が吸着されると、このアーマチュア31に嵌合する2方向クラッチ10の制御保持器15aも同方向に移動する。制御保持器15aが軸方向(
図1の左向き)に移動すると、上述したように、2方向クラッチ10の作用によって、入力軸3と出力軸6との間が遮断された状態となる。電磁コイル33と入力軸3の間には軸受34が介在して設けられており、入力軸3と電磁コイル33は軸周りに相対回転可能となっている。
【0037】
反力モータステータ40は、
図1に示すように、ロータ32のヨーク32bを挟むように、電磁コイル33の径方向外側に周方向に沿って配置されている。このように反力モータステータ40を配置することによって、軸方向の長さがコンパクトになり、例えば、軽自動車等の小型自動車にも、この回転伝達装置1を容易に搭載することができる。
【0038】
この反力モータステータ40は、コア41にコイル42を巻き付けたものであって、
図9(a)、(b)に示すように、このコア41の先端がヨーク32bに対向している。反力モータステータ40の極数Pcと、ロータ32の極数Prは適宜決めることができる。この実施形態においては、反力モータステータ40の極数Pcは12極であるのに対し、上述したようにロータ32の磁極は16極なので、Pc:Pr=12:16の関係が成立している。
【0039】
なお、反力モータステータ40のスロット数Sと、ロータ32の極数Pとの間の関係は、例えば、反力モータステータ40のコイル42に集中巻を採用する場合は、一般的にS:P=3i:2i、S:P=3j:4j、または、S:P=6k:2k(i、j、kはいずれも自然数)が成立する構成とするのが好ましい。さらに、コギングが小さいS:P=9l:8l、振動が小さいS:P=10m:12mやS:P=10n:14n(l、m、nはいずれも自然数)が成立する構成としてもよい。また、反力モータステータ40のコイル巻に分布巻を用いてもよい。分布巻の場合、例えば、ロータ32の極数をP、相数をpとして、スロット数SはqPp(qは自然数)とするのがよい。
【0040】
このように、反力モータステータ40のステータ数Sと、ロータ32の極数Pとを関係付けることにより、反力モータステータ40への通電によって形成される回転磁場と、ロータ32に形成される磁極との間に周方向位置のずれを設けることができる。これにより、運転者がステアリングを操作して入力軸3(ロータ32)を軸周りに回転させた際に、スムーズな操舵反力を発生することができる。
【0041】
図10(a)に示すように、電磁コイル33への通電状態(ロータ32にアーマチュア31が吸着された状態)で、各反力モータステータ40に、3相交流のU相、V相、W相をその周方向に亘って順に印加すると、これによって回転磁場が形成される。このとき、ロータ32内に形成された磁路(本図中の矢印を付した線を参照)が、軸方向に対向するヨーク構成部材32b
1、32b
2の間のギャップ部分において、反力モータステータ40側に入り込む。
【0042】
このように、磁路が反力モータステータ40側に入り込んだ状態において、運転者の操作力によってステアリング(入力軸3)を軸周りに回転すると、回転磁場とヨーク32bに生じた磁力との間の相互作用によって、ロータ32(入力軸3)に前記回転と逆向きの反力が発生する。また、運転者の操作に係らず、タイヤからの入力が、反力として運転者に伝達される。これらの反力によって、運転者は、運転者の操舵力によって機械的に車輪を転舵する通常のステアリング装置と同等の操舵感を得ることができる。
【0043】
また、自動運転中に、自動転舵されたタイヤの向きに同期するように、前記反力によってハンドルを回転させることも可能である。
【0044】
通常は電磁コイル33に通電することによって、2方向クラッチ10によって入力軸3と出力軸6は機械的に非連結の状態となっているが、何らかの不具合によって電磁コイル33への通電が遮断されると、
図10(b)に示すように、ロータ32とアーマチュア31が離間し、上述したように、入力軸3と出力軸6が2方向クラッチ10を介して機械的に連結される。これにより、運転者のステアリング操作に基づく回転力によって左右の車輪を転舵する、通常のステアリング操作を行うことができる。
【0045】
この実施形態においては、電磁コイル33の径方向外側に周方向に沿って、反力モータステータ40を配置した構成を示したが、この反力モータステータ40を電磁コイル33と同軸に配置した構成とすることもできる(図示せず)。このように反力モータステータ40を配置すれば、回転伝達装置1の径方向のサイズを小さくすることが可能となる。この場合、反力モータステータ40とロータ32のヨーク32bが対向するように、このロータ32の形状が適宜変更される。この反力モータステータ40の配置を電磁コイル33の径方向外側とするか、同軸とするかについては、車両の搭載スペースの形状に対応して適宜決定することができる。
【0046】
上記の各実施形態に係る回転伝達装置1はあくまでも例示であって、ステアバイワイヤ方式の回転伝達装置1のコンパクト化を図る、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状、配置等を適宜変更することができる。