(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ユーザは、無線携帯端末に内蔵されたカメラを使うのでなければ、基本的に肌用カメラ等の肌状態測定装置を購入する必要がある。さらに、ユーザは、測定結果を分析してもらうために、課金される場合があり、定期的に肌の状態を知るには敷居が高いものとなる恐れがある。
【0008】
一方、測定データが送られてくるサーバ側では、例えば、測定データやその分析結果等を蓄積可能である。また、測定データの分析にあたっては、サービスを提供する会社に対して、会員登録を必要とする場合があり、会員登録の際に、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別等の個人情報の入力を求めたり、アンケートへの協力をお願いしたりする場合がある。
【0009】
この場合に、ユーザが増えれば、肌の測定結果、測定結果の分析結等のデータや、これらデータに関連づけられて、会員登録時のデータやアンケートのデータによる年齢、性別、居住地域といった情報が蓄積される。
【0010】
この蓄積されたデータのデータ量が多くなれば、これらデータを分析して、新たなスキンケア商品の開発に利用可能であるが、現状では、肌測定結果を送信してもらうことにより、蓄積されるデータの有効利用が十分に図られていない。
【0011】
また、エステティックサロン等の店舗では、例えば、ボディケアやフェイシャルケア等のスキンケア用の器具を用いた各種ケアが行われているが、家庭においても、小型のエステ用器具(スキンケア装置)を用いたスキンケアを行う人が増えている。
【0012】
これらスキンケア装置の使用に際しては、肌を触った感じなどから感覚的に効果を感じられる場合もあるが、必ずしもスキンケアの効果が明確ではない。また、スキンケア装置をどの程度の時間行ったら効果的なのか、どの程度の頻度で行うと効果的なのかが明確ではない。
【0013】
また、インターネット等のネットワークを介して肌状態測定装置を用いた測定結果の分析をユーザに対して利用し易いものとする上では、分析を無料化したり、肌状態測定装置の価格を低価格化したりすることが好ましい。この場合に、肌の測定結果の分析の無料化と、肌状態測定装置の低価格化との相乗効果により、会員数の増大を図ることができる。
ここで、肌状態測定装置の販売会社が肌の測定結果の分析のサービスを提供する場合に、同様の規格の肌状態測定装置を他社も販売可能であり、他社の肌状態測定装置で、サービスを提供している販売業者の肌状態測定装置と同様の測定結果を送信できる場合に、他社の肌状態測定装置のユーザと、サービスを提供している販売会社の肌状態測定装置のユーザとが同様のサービスを受けられる可能性がある。すなわち、例えば、スマートフォンに肌状態測定装置用のアプリをインストールして肌状態測定装置として、他社の肌状態測定装置が認識可能な場合に、他社の肌状態測定装置でもサービスを享受できてしまう可能性がある。この場合に、サービスを提供する販売会社の肌状態測定装置の売り上げに対する悪影響が生じる恐れがあり、無料でのサービス提供が難しくなる。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、肌状態測定装置をユーザクライアント(スマートフォン)に接続し、肌状態測定装置による測定データを分析するサービスを提供する会社のサーバに送信して測定データの分析結果を得られる場合に、受信される測定データ等のデータの有効利用により、サービスの無料化、肌状態測定装置の低価格化を可能にする肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の肌状態測定分析情報管理システムは、肌の状態を測定する肌状態測定装置と、
前記肌状態測定装置のユーザに使用され、かつ、前記肌状態測定装置とデータの送受信が行えるように接続されるとともに、ネットワークに接続してデータの送受信を行うユーザクライアントと、
前記ユーザクライアントに対して前記ネットワークを介してデータの送受信が可能にされているデータ管理サーバと、
前記肌状態測定装置により測定された肌の状態を分析する肌分析装置と、
前記データ管理サーバからデータを取得する契約に基づいて、前記データ管理サーバに対してデータの送受信を行う契約者クライアントと、
を備え、
前記ユーザクライアントは、前記データ管理サーバからの要求に基づいて、ユーザにより入力されるとともにユーザの個人情報を含み、かつ、各ユーザ毎に重複の無い一意の顧客IDを含むユーザデータを前記データ管理サーバに送信するユーザデータ送信手段と、
前記肌状態測定装置により測定された測定データが当該肌状態測定装置から入力された場合に、入力された前記測定データおよび前記顧客IDを前記データ管理サーバに送信する測定データ送信手段と、
前記測定データに対する分析結果データを受信した場合に前記分析結果データを表示する分析結果表示手段とを備え、
前記データ管理サーバは、複数の各ユーザクライアントから受信した前記顧客IDを含むユーザデータが登録されるユーザデータ用データベースと、
前記ユーザクライアントから受信した前記測定データ、この測定データに基づいて前記肌分析装置により取得された分析結果データ、前記ユーザデータのうちの所定の個人情報を除いた付帯データおよび前記顧客IDが互いに関連付けられて登録されるとともに、少なくとも前記測定データおよび前記分析結果データが、これらデータの取得時期に基づく履歴として登録される測定データ用データベースと、
前記契約者毎に設定された契約者1Dと、当該契約者IDに関連付けられた前記付帯データの種類とが登録された契約者用データベースと、
前記契約者クライアントから前記測定データ用データベースに登録されたデータの取得を要求された場合に、前記契約者クライアントから入力される契約者IDに基づいて前記契約者用データベースから前記付帯データの種類を取得し、前記測定データ用データベースに登録されたデータのうちの測定データと、各測定データに関連付けられ、かつ、取得された種類の付帯データとを契約者クライアントに送信するデータ提供手段とを備え、
前記肌分析装置は、前記測定データから肌の状態の分析結果を得るために、予め求められた前記測定データと肌の状態との対応関係に基づいて、各測定データにそれぞれ対応付けられている肌の状態の分析結果データが登録されているデータ分析用データベースと、
前記ユーザクライアントから前記データ管理サーバに送信された測定データに基づいて、前記データ分析用データベースから前記分析結果データを取得する分析結果取得手段と、前記測定データおよび前記顧客IDを送信した前記ユーザクライアントが、前記分析結果取得手段で取得された分析結果データを得られるように当該分析結果データを出力する分析結果出力手段とを備え、
前記契約者クライアントは、前記契約者IDを送信するとともに、前記データ管理サーバに前記測定データ用データベースに登録されたデータを要求するデータ要求手段と、
前記データ要求手段の要求に基づいて前記データ管理サーバから送信されたデータを受信して記憶する受信記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記ユーザクライアントは、前記顧客IDを送信するともに、前記測定データ用データベースまたは前記ユーザデータ用データベースから前記顧客IDに関連付けて記憶された各データの送信を要求するデータ閲覧要求手段と、
前記データ閲覧要求手段により要求したデータが前記データ管理サーバから送信された場合に、送信されたデータを表示するデータ表示手段とを備え、
前記データ管理サーバは、前記データ閲覧要求手段の要求に基づき、前記データ閲覧要求手段から送信された前記顧客IDに対応するユーザクライアントに、前記測定データ用データベースまたは前記ユーザデータ用データベースに登録されるとともに、前記ユーザクライアントから送信された前記顧客IDに関連付けられたデータを送信するデータ閲覧用データ送信手段を備えることが好ましい。
【0017】
また、前記データ管理サーバは、前記ユーザクライアントからの要求に応じて、前記測定データ用データベースに取得時期に基づいて履歴として記憶された測定データおよび/または分析結果データから取得時期の異なる二つ以上の測定データおよび/または分析結果データを抽出して前記ユーザクライアントに送信し、
前記ユーザクライアントは、これら取得時期の異なる測定データおよび/または分析結果データを取得時期順に互いに比較可能に表示する比較表示手段を備えることが好ましい。
【0018】
また、前記肌状態測定装置には、当該肌状態測定装置を認証するための認証用文字列が記憶されるとともに、記憶された認証用文字列を外部に出力する装置認証記憶手段が設けられ、
前記ユーザクライアントは、接続された前記肌状態測定装置から出力される認証用文字列を前記データ管理サーバに送信する装置認証送信手段を備え、
前記データ管理サーバは、前記認証用文字列を認証する認証手段と、
前記認証手段に前記認証用文字列が認証されなかった前記ユーザクライアントから送信される測定データに対して、分析結果データの出力が行われることがないように制御する非認証装置排除手段とを備えることが好ましい。
【0019】
前記肌状態測定装置は、肌を接写する肌用カメラであり、前記測定データとして画像データを出力し、
前記ユーザクライアントの前記測定データ送信手段は、前記肌状態測定装置から出力される画像データを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ分析用データベースには、前記測定データとして画像データが登録され、
前記データ管理サーバは、前記肌状態測定装置において所定条件にしたがって撮像された画像データに基づいて、前記肌状態測定装置の個体差を校正する校正データを生成する校正手段と、
前記校正手段により生成された校正データと前記認証用文字列とを関連付けて登録する校正用データベースとを備え、
前記分析結果取得手段は、前記認証用文字列に基づいて校正用データベースから前記校正データを取得し、前記校正データにより前記画像データの校正、または、前記校正データに基づく前記肌状態測定装置の較正を行うことが好ましい。
【0020】
また、前記ユーザクライアントに接続されることによりユーザクライアントから制御可能なスキンケア装置を備え、
前記ユーザクライアントまたはデータ管理サーバは、前記分析結果データに関連付けて前記スキンケア装置の制御方法が登録されているスキンケア用データベースと、
前記スキンケア装置が接続されるユーザクライアントから出力される顧客IDに基づいて、前記測定データ用データベースから分析結果データを取得するスキンケア用データ取得手段と、
前記スキンケア用データ取得手段に取得された分析結果データに基づいてスキンケア用データベースからスキンケア装置の制御方法を取得する制御方法取得手段とを備え、
前記ユーザクライアントは、前記制御方法取得手段に取得された制御方法に基づいて前記スキンケア装置を制御することが好ましい。
【0021】
また、前記ユーザクライアントは、前記スキンケア装置を制御するための制御データを記憶する制御データ記憶領域を有するとともに、前記制御データに基づき前記スキンケア装置を制御し、
前記データ管理サーバは、前記制御方法に基づいて前記ユーザクライアントの制御データ記憶領域に記憶される制御データを書き換える制御データ更新手段を備えることが好ましい。
【0022】
また、本発明の肌状態測定分析情報管理方法は、肌の状態を測定する肌状態測定装置と、
前記肌状態測定装置のユーザに使用され、かつ、前記肌状態測定装置とデータの送受信が行えるように接続されるとともに、ネットワークに接続してデータの送受信を行うユーザクライアントと、
前記ユーザクライアントに対して前記ネットワークを介してデータの送受信が可能にされているデータ管理サーバと、
前記肌状態測定装置により測定された肌の状態を分析する肌分析装置と、
前記データ管理サーバからデータを取得する契約に基づいて、前記データ管理サーバに対してデータの送受信を行う契約者クライアントとを備える肌測定システムで行われる肌状態測定分析管理方法であって、
前記ユーザクライアントは、前記データ管理サーバからの要求に基づいて、ユーザにより入力されるとともにユーザの個人情報を含み、かつ、各ユーザ毎に重複の無い一意の顧客IDを含むユーザデータを前記データ管理サーバに送信するユーザデータ送信ステップと、
前記肌状態測定装置により測定された測定データが当該肌状態測定装置から入力された場合に、入力された前記測定データおよび前記顧客IDを前記データ管理サーバに送信する測定データ送信ステップと、
前記測定データに対する分析結果データを受信した場合に前記分析結果データを表示する分析結果表示ステップとを実行し、
前記データ管理サーバは、複数の各ユーザクライアントから受信した前記顧客IDを含むユーザデータをユーザデータ用データベースに登録するユーザデータ登録ステップと、
前記ユーザクライアントから受信した前記測定データ、この測定データに基づいて前記分析結果取得手段により取得された分析結果データ、前記ユーザデータのうちの所定の個人情報を除いた付帯データおよび前記顧客IDを互いに関連付けて測定データ用データベースに登録するとともに、登録に際し、少なくとも前記測定データおよび前記分析結果データを、これらデータの取得時期に基づく履歴として測定データ用データベースに登録する測定データ登録ステップと、
前記契約者クライアントから前記測定データ用データベースに登録されたデータの取得を要求された場合に、前記契約者クライアントから入力される契約者IDに基づいて、前記契約者毎に設定された契約者1Dと、当該契約者IDに関連付けられた前記付帯データの種類とが登録された契約者用データベースから前記付帯データの種類を取得し、前記測定データ用データベースに登録されたデータのうちの測定データと、各測定データに関連付けられ、かつ、取得された種類の付帯データとを契約者クライアントに送信するデータ提供ステップとを実行し、
前記肌分析装置は、前記測定データから肌の状態の分析結果を得るために、予め求められた前記測定データと肌の状態との対応関係に基づいて、各測定データにそれぞれ対応付けられている肌の状態の分析結果データが登録されているデータ分析用データベースから前記ユーザクライアントから受信した前記測定データに基づいて、前記分析結果データを取得する分析結果取得ステップと、
前記測定データおよび前記顧客IDを送信した前記ユーザクライアントが前記肌分析装置により取得された分析結果データを得られるように当該分析結果データを出力する分析結果出力ステップとを実行し、
前記契約者クライアントは、前記契約者IDを送信するとともに、前記データ管理サーバに前記測定データ用データベースに登録されたデータを要求するデータ要求ステップと、
前記データ要求手段の要求に基づいて前記データ管理サーバから送信されたデータを受信して記憶する受信記憶ステップとを実行することを特徴とする。
【0023】
また、前記ユーザクライアントは、前記顧客IDを送信するともに、前記測定データ用データベースまたは前記ユーザデータ用データベースから前記顧客IDに関連付けて記憶された各データの送信を要求するデータ閲覧要求ステップと、
前記データ閲覧要求ステップにより要求したデータが前記データ管理サーバから送信された場合に、送信されたデータを表示するデータ表示ステップとを実行し、
前記データ管理サーバは、前記データ閲覧要求ステップでの要求に基づき、前記データ閲覧要求ステップにおいて送信した前記顧客IDに対応するユーザクライアントに、前記測定データ用データベースまたは前記ユーザデータ用データベースに登録されるとともに、前記ユーザクライアントから送信された前記顧客IDに関連付けられたデータを送信するデータ閲覧用データ送信ステップを実行することが好ましい。
【0024】
また、前記データ管理サーバは、前記ユーザクライアントからの要求に応じて、前記測定データ用データベースに取得時期に基づいて履歴として記憶された測定データおよび/または分析結果データから取得時期の異なる二つ以上の測定データおよび/または分析結果データを抽出して前記ユーザクライアントに送信し、
前記ユーザクライアントは、これら取得時期の異なる測定データおよび/または分析結果データを取得時期順に互いに比較可能に表示する比較表示ステップを実行することが好ましい。
【0025】
前記肌状態測定装置には、当該肌状態測定装置を認証するための認証用文字列が記憶されるとともに、記憶された認証用文字列を外部に出力する装置認証記憶手段が設けられ、
前記ユーザクライアントは、接続された前記肌状態測定装置から出力される認証用文字列を前記データ管理サーバに送信する装置認証送信ステップを実行し、
前記データ管理サーバは、前記認証用文字列を認証する認証ステップと、
前記認証手段に前記認証用文字列が認証されなかった前記ユーザクライアントから送信される測定データに対して、分析結果データの出力が行われることがないように制御する非認証装置排除手段とを備えることが好ましい。
【0026】
前記肌状態測定装置は、肌を接写する肌用カメラであり、前記測定データとして画像データを出力し、
前記ユーザクライアントの前記測定データ送信ステップでは、前記肌状態測定装置から出力される画像データを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ分析用データベースには、前記測定データとして画像データが登録されているものとし、
前記データ管理サーバは、前記肌状態測定装置において所定条件にしたがって撮像された画像データに基づいて、前記肌状態測定装置の個体差を校正する校正データを生成する校正ステップと、
前記校正ステップにより生成された校正データと前記認証用文字列とを関連付けて校正用データベースに登録する校正登録ステップとを実行し、
前記分析結果取得ステップでは、前記認証用文字列に基づいて校正用データベースから前記校正データを取得し、前記校正データにより前記画像データの校正、または、前記校正データに基づく前記肌状態測定装置の較正を行うことが好ましい。
【0027】
肌状態測定分析情報管理システムは、前記ユーザクライアントに接続されることによりユーザクライアントから制御可能なスキンケア装置を備え、
前記ユーザクライアントまたはデータ管理サーバは、
前記スキンケア装置が接続されるユーザクライアントから出力される顧客IDに基づいて、前記測定データ用データベースから分析結果データを取得するスキンケア用データ取得ステップと、
前記スキンケア用データ取得ステップにおいて取得された分析結果データに基づいて、前記分析結果データに関連付けて前記スキンケア装置の制御方法が登録されているスキンケア用データベースからスキンケア装置の制御方法を取得する制御方法取得ステップを実行し、
前記ユーザクライアントは、前記制御方法取得ステップにおいて取得された制御方法に基づいて前記スキンケア装置を制御するスキンケア制御ステップを実行することが好ましい。
【0028】
前記ユーザクライアントは、前記スキンケア装置を制御するための制御データを記憶する制御データ記憶領域を有するとともに、前記制御データに基づき前記スキンケア装置を制御し、
前記データ管理サーバは、前記制御方法に基づいて前記ユーザクライアントの制御データ記憶領域に記憶される制御データを書き換える制御データ更新ステップを実行することが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析方法によれば、肌状態測定装置により測定された肌の状態の測定データがユーザ携帯端末によりネットワークを介してデータ管理サーバに送信されることになる。
この際に、ユーザは、例えば、顧客IDを設定しておく必要があり、データ管理サーバからの要求にしたがって各種データの入力を行う。この際に例えばユーザデータである所定の個人情報として、氏名、住所、各種電話番号、メールアドレス等を入力するものとしてもよい。
【0030】
また、肌状態測定分析情報管理システムにおいて商品やサービスの購入を可能にする場合に、所定の個人情報として決済用にクレジットカードの情報を含んでもよい。また、アンケート等としてデータ管理サーバからの要求に基づいて、使用している化粧品、スキンケア用品、サプリメント等の情報をユーザデータとして任意に入力させるものとしてもよい。
データ管理サーバでは、ユーザクライアントからユーザデータが入力された場合にユーザデータ用データベースに登録する。ユーザデータ用データベースでは、顧客IDによりユーザデータが検索可能になる。
【0031】
また、ユーザクライアントは、例えば、ユーザの操作に基づいて接続される肌状態測定装置により肌状態の測定を行い、測定データが得られた後に、この測定データを顧客IDとともに、データ管理サーバに送る。
肌分析装置は、データ管理サーバに顧客IDとともに測定データが入力されると、この測定データを取得し、データ分析用データベースで、入力された測定データまたはその近似する測定データに関連付けられた分析結果を取得する。なお、データ分析用データベースは、予め測定データと、それに対応する分析結果データを関連付けて記憶したものであり、例えば、それまでに蓄積されている測定データと、当該測定データの分析の結果とを関連付けたものである。
【0032】
得られた分析結果データは、例えば、データ管理サーバを介するかメール等により、ユーザクライアントに送信され、ユーザクライアントで分析結果データを見ることができる。
また、測定データ、分析結果データおよびユーザデータから所定の個人情報を除いた付帯データが顧客IDに関連付けられて測定データ用データベースに登録される。
【0033】
ユーザデータから所定の個人情報を除く付帯データにおいて、所定の個人情報とは、基本的に個人が特定される可能性があるものであり、例えば、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカードの情報などである。ユーザデータから所定の個人情報を除いた付帯データは、例えば、使用している化粧品、スキンケア用剤(ボディオイル、入浴剤等)、スキンケア用機器(エステティック用機器)や、定期摂取しているサプリメントなどのアンケートに対する回答のデータや、個人情報を改変して個人を特定できないようにしたデータとして居住地域(大まかな住所として、例えば、県や市など)、大まかな年齢(例えば、10代、20代、30代等)などや、測定に際して得ることのできるデータとして測定日時などである。
【0034】
ここで、ユーザは、例えば、繰り返し肌状態の測定と分析を行うことが可能であり、例えば、測定データの測定日時、データ管理サーバでの受信日時などにより、時系列として測定データおよび分析結果データを測定データ用データベースから読み出せるようになっている。
【0035】
例えば、肌状態の測定データの分析を無料とすることなどにより、多くのユーザに肌状態の測定データの分析サービスを利用してもらうことで、測定データ用データベースには、多くのユーザの測定データが蓄積されるとともに、各ユーザが繰り返し分析サービスを利用してもうらことで、時系列となった測定データを得られる可能性がある。
【0036】
この場合に、例えば、各種化粧品や、スキンケア用品を開発しているメーカーでは、測定データ用サーバに蓄積された肌状態の測定データを商品開発や肌の研究等に利用することが可能になる。また、測定データ用サーバには、ユーザが入力したユーザデータのうちの所定の個人情報を除いた付帯データが顧客IDを介して測定データに関連付けられるようになっている。ここで、ユーザデータの入力の際に、データ管理サーバ側から要求して、例えば、使用している化粧品、スキンケア用品等をユーザに入力してもらえれば、測定データだけの場合に比較してより有用なデータが得られる。
【0037】
この発明では、契約により測定データの閲覧が可能になる。この際に、契約に基づいて各契約者の契約者ID毎に、閲覧可能な付帯データの種類が決められている。すなわち、契約時に契約者が閲覧した付帯データの種類を決めることになる。この際には、付帯データの複数の種類を閲覧可能にしても良いし、全ての種類の付帯データを閲覧可能としても良い。
【0038】
この際に、付帯データの各種類に順位をつけ、契約時に決定される閲覧レベルが高くなるほど、順位の高い付帯データが閲覧可能になるようにしてもよい。
テータ分析管理サーバでは、契約者クライアントからデータ閲覧の要求が契約者IDとともに入力された場合に、契約者用データベースを契約者IDで検索して、この契約者IDに関連付けられた付帯データの種類に基づいて、その種類の付帯データと測定データとを契約者クライアントに送信して閲覧できるようにする。
【0039】
例えば、契約者は、契約時に付帯データの各種類のうち必要な種類を選択してデータ管理サーバの運営者と契約する。この際には、例えば、各種類に対応する割増料金を支払う契約をする。これにより、契約者は有益な付帯データを得ることができる。
これにより、データ管理サーバの運営者(例えば、肌状態測定装置のメーカーや販売会社)は、契約者(例えば、化粧品のメーカーや販売会社等の化粧品会社や、スキンケア用品のメーカーや販売会社、エステ機器のメーカーや販売会社)との契約に際し、測定データおよび付帯データの閲覧に対する対価を得ることができる。
【0040】
この対価により、ユーザに対して課金しなくとも、データ管理サーバの運営費用と利益を得られることになる。ユーザへの課金をなくすことにより、肌状態測定装置の販売を促すことができるとともに、肌状態測定装置の使用による測定データの分析を促すことができる。これにより、測定データ用データベースのデータを充実することができる。これにより、測定データおよびその付帯データを利用したい契約者の増加を図り、増収を図ることができる。
【0041】
また、上述のように測定データや分析結果データの取得時期に応じた履歴として、測定データ用データベースに測定データや分析結果データが記憶され、それに付帯して付帯データが記憶されているので、ユーザは、測定データおよび分析結果データを時系列のデータとして見ることが可能になる。この場合に、各種スキンケアを行なっている場合に、肌の状態が良くなっているのか、変わらないのか、悪くなっているのかを判断することができ、現在のスキンケアを持続したり、変更したりする判断材料とすることができる。
【0042】
また、ユーザは、ユーザデータ用データベースの内容を確認することができる。したがって、確認後に、例えば、ユーザデータ送信手段を用いて、ユーザデータの入力を行うことで、ユーザデータの変更も可能である。また、新たなアンケートに答えたり、前のアンケートの内容として、使用している化粧品やスキンケア用品の変更等を行うものとしてもよい。
【0043】
なお、契約者クライアントに対してユーザデータ用データベースのデータを送信する手段はなく、契約者クライアントで閲覧可能なのは、測定データ用データベースの測定データと許可された種類の付帯データであり、ユーザデータ用データベースのデータが契約者クライアントに送信されることがなく、所定の個人情報が保護されることになる。なお、周知のセキュリテイ方法を用いて、ユーザデータ用データベースのデータは保護されていることが好ましい。
【0044】
肌状態測定装置には、その装置認証記憶手段に認証用文字列が記憶されており、データ管理サーバでは、肌状態測定装置の認証用文字列がユーザ形態クライアントを介して送信された場合に、この認証用文字列を用いて肌状態測定装置を認証することができる。
例えば、データ管理サーバが肌状態測定装置のメーカーや販売会社により運営されている場合に、運営会社が製造または販売している肌状態測定装置以外の装置で、データ分析管理システムでのサービスである測定データに対する分析結果データの出力を利用できないようにすることができる。
【0045】
上述のように測定データの分析サービスを無料とした場合に、この分析サービスを無断で利用して肌状態測定装置を販売しようとする者が現れる可能性があるが、上述のように認証用文字列で認証を行うことで、データ管理サーバでの測定データの分析を可能とする正規品としての肌状態測定装置以外は使用できない状態となる。
【0046】
なお、認証用文字列は、例えば、一般的にシリアルと言われるものであり、所定の文字数の文字列であり、措定の文字数となる文字列のうちの予め所定の条件に適合する文字列だけが、認証用の文字列となり、ランダムに文字列を設定しても、認証される可能性が極めて低いものとなっている。
【0047】
なお、分析結果データの出力禁止方法としては、分析結果データが出力されなければ、どのような方法ととってもよく、例えば、ユーザ形態クライアントからデータ管理サーバに認証用文字列の入力があった際に、認証されなかった場合に、そのユーザ形態クライアントとの通信を禁止するようにしてもよいし、測定データの受信をしないようにしてもよいし、測定データの受信はしても、分析結果データの取得を行わないようしてもよいし、測定データに対する分析結果データを取得しても取得した分析結果データを送信しないようにしてもよい。
【0048】
また、測定データが、肌用カメラによる画像データの場合に、各肌状態測定装置は、個体差等により明るさや色合い等に違いがでる可能性がある。この場合に、画像データを分析した際の誤差が大きくなる可能性がある。この場合に、各認証用文字列に対応して個体差等を修正して標準化するための校正データを校正用データベースに記憶しておくことにより、ユーザ形態クライアントを介してデータ管理サーバに認証用文字列とともに画像データが入力した場合に、画像データを校正し、校正された画像データによりデータ分析用データベースから分析結果データを得ることができる。また、明るさの誤差の場合に、肌用カメラに設けられた照明の明るさを較正するものとしてもよい。
【0049】
これにより、肌の微妙な色合いの違いを明確に分析することができる。なお、所定条件にしたがって撮像された画像データとは、例えば、肌用カメラに所定のカラーパターン(キャリブレーションパターン)を押し付けて撮影することなどにより、カラー校正を可能とするものである。
【0050】
ユーザクライアントには、肌状態測定装置の外にスキンケア装置(肌エステティック装置(肌エステ装置))が接続可能であり、ユーザクライアントから接続されたスキンケア装置の設定変更等を含む制御が可能になっている。例えば、作動開始から設定時間後に作動終了したり、強度等の各種レベルが設定できる場合に、レベルを設定したり、変更したりする制御が可能になっていることが好ましい。
【0051】
ここで、上述のデータ管理サーバの測定データ用データベースに登録された顧客IDに関連付けられた分析結果データを取得し、スキンケア用データベースから前記分析結果データに関連付けられた制御方法を取得する。この制御方法がユーザクライアントに送信され、ユーザクライアントに接続されたスキンケア装置の作業時間や、各種設定レベルなどの制御が可能になる。分析結果データとして、肌の状態が例えば段階的にレベル(悪い状態から良い状態)で示されるような場合に、レベルが高い場合(肌の状態が良い場合)には、作動時間が短くされ、レベルが低い場合に(肌の状態が悪い場合)に作動時間が長くされるなどの制御が行われる。
【0052】
このようにスキンケア装置が制御されることで、肌の状態に対応したスキンケアが可能になる。また、スキンケアに使われる時間の効率化や、電池等の電源の使用の効率化を図ることができる。
また、ユーザクライアントの操作により、ユーザが任意にスキンケア装置を制御するものとしてもよい。例えば、スキンケア装置の出力レベル(振動数、電圧、電流)をユーザが設定するものとしてもよい。この場合に、ユーザクライアントには、ユーザが設定した制御データが所定の記憶領域に記憶される。それに対して、データ管理サーバ側で、記憶領域に記憶されている制御データを書き換えることにより、より効率的な設定とすることができる。例えば、スキンケア装置で、出力を大きくすると痛みなどを感じることから適切な出力より小さな出力で使っているような人に対して、データ管理サーバがうユーザクライアントに記憶された制御データを書き換えて、徐々に出力を上げるうようにすることにより、痛みの発生を抑制しつつ、適切な出力でスキンケア装置を使用することができる。
【0053】
データ管理サーバでは、使用履歴データが測定データ用データベースに顧客IDに関連付けて登録される。
したがって、顧客IDに基づいて、使用履歴データと測定データと分析結果データを見ることが可能になり、スキンケア装置による肌の状態の改善効果の確認を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法は、肌状態測定分析情報管理システムの会員である肌状態測定装置のユーザに、肌状態測定装置の測定データから自分の肌状態の分析結果を得られるサービスを低コスト(例えば無料)で提供することにより、ユーザに自分の肌の状態を認識してもらうものである。
【0056】
この際に、低コストに肌の状態が分かるようにすることで、肌状態測定装置の販売数を増加させるとともに、ユーザに頻繁に肌状態の測定を行うことを促し、その測定データから分析結果を取得してもうらことで、多くのユーザから頻繁に測定データを収集するものである。この場合に、化粧品を含むスキンケア用品やスキンケア装置2を使ってもらい、肌の状態が改善するのをユーザに把握してもらうことで、スキンケア用品やスキンケア装置2の販売を促進する。
【0057】
また、多くの肌状態の測定データを収集した場合には、収集したデータを化粧品のメーカーや販売会社(化粧品会社)に有料で各種スキンケア用品の開発に利用してもらうことが可能になる。この際に測定データだけではなく、ユーザの使用しているスキンケア用品やスキンケア装置2、さらに、ユーザの大まかな年齢や居住地域や年収や職業などの付帯データをつけることで、測定データに付加価値をつけて、より有効に測定データを利用してもらうことができる。これにより、肌状態測定装置等を購入してくれるユーザだけではなく、上述の測定データを利用してくれる化粧品会社等のデータの二次利用者から利益を得られるようにすることができる。
【0058】
図1に示すように、この実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムは、肌状態測定装置1とスキンケア装置(ケアエステ装置)2が接続可能なユーザクライアントとしてのスマートフォン3と、スマートフォン3とインターネット4(ネットワーク)を介して接続可能なデータ管理サーバ5と、契約者クライアント6としての化粧品会社等の提携会社のコンピュータシステムとを備えるものである。
【0059】
肌状態測定装置1は、例えば、肌用カメラであり、撮像素子と照明用LEDとを備えるセンサ部11と、制御部12と、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)インターフェース13とを備える。
照明用LEDは、例えば、2色の光を出射可能になっており、肌色光と、白色光を切り替えて照射可能になっている。肌色光を照射すると肌の状態が明瞭に撮影可能になり、肌のキメ(肌理)の状態を分析可能になる。一般的に肌のキメの状態がよい場合には、肌の表面に略三角形の網目状の溝が比較的理路整然として見える。それに対してキメの状態が悪いと溝が不明確になったり、網目の形状が崩れたり、溝がよく見えなくなったり、溝のない部分が荒れた状態になる。
【0060】
また、上述の溝は皮溝といい、この皮溝で囲まれる略三角形上の平らな部分を皮丘という。また、これら皮溝および皮丘以外に毛穴が見えることになるが、キメの状態が良い場合いは毛穴が小さく目立たないのに対して状態が悪いと毛穴が大きく目立つ状態になる。
肌色光で肌を拡大撮影すると、このキメの状態が明確な画像になり、画像データの分析がし易い状態になる。
【0061】
また、白色光で照明した場合に、シミが認識し易い画像データを得ることができる。
すなわち。白く映る皮膚に対してシミが黒っぽく(灰色に)映り、シミを比較的容易に認識することができる。この肌用カメラとしての肌状態測定装置1では、キメモードとシミモードを切り替えて撮影が可能になっており、モードを切り替える切換スイッチが設けられている。肌用カメラによる測定データとしての撮像データに関連して、キメモードかシミモードを示すデータをスマートフォン3に出力するようになっている。
【0062】
なお、照明として、上述の白色光や肌色光に加えて近紫外である例えば375mm程度の波長の光を照射し、皮膚中のポルフィリンを検出するものとしてもよい。なお、紫外光を照射した時に、これにより励起されたポルフィリンが発する赤橙色の蛍光により、ポルフィリンを検出することができる。なお、ポルフィリン症の患者の皮膚にポルフィリンが存在する場合がある。
【0063】
なお、肌カメラの撮影部分は、箱状のフードを備え、その奥に透明板(光学的機能を有していてもよい)が設けられ、透明板の後側(内側)にレンズ、撮像素子、照明用LED等が設けられている。フードの先端を肌に押しつけて周囲の光を遮光した状態で撮影が可能になっている。
【0064】
USBインターフェース13は、例えば、ユーザクライアントとしての上述のスマートフォン3(プログラムに基づいて演算処理可能なプロセッサ(CPU)を備えたインテリジェント機器)との接続を行うためのものであり、スマートフォン3側にもUSBインターフェースが設けられている。肌状態測定装置1のUSBインターフェース13がクライアント側となり、ユーザクライアントとしてのスマートフォン3のUSBインターフェースがホスト側になる。
【0065】
肌状態測定装置1は、USBインターフェース13により測定データとしての画像データを出力可能になるとともに、例えば、照明用LEDの明るさの調整をスマートフォン側から制御可能になっている。
【0066】
また、USBインターフェース13には、エンドポイントと呼ばれるデータ記憶のバッファが備えられ、このエンドポイントに記憶されたデータがスマートフォン3側から読み取られるようになっている。
【0067】
さらに、USBインタエースには、ディスクリプタと呼ばれるデータが書き込まれており、スマートフォン3側から読み取られるようになっている。例えば、肌状態測定装置1が上述の肌用カメラのように画像データを出力するもの場合に、例えば、カメラ(映像を出力する装置)であることがディスクリプタに記載され、スマートフォン3側では、予め記憶されているカメラ用ドライバ、または、後述の専用アプリ5jの一部としてインストールされたドライバがセットされる。
【0068】
なお、ディスクリプタには、上述のカメラ等のデバイスに関するものとして、USB・Revisionや、デバイスクラスや、ベンダID等が登録されたデバイス・ディスクリプタ、電源種類や、最大消費電力等が登録されたコンフィグレーション・ディスクリプタ、クラスコードや、上述のエンドポイント数等が登録されたインターフェース・ディスクリプタや、エンドポイントからのデータの転送方向や、転送方式や、最大バケットサイズ等が登録されたエンドポイント・ディスクリプタ等がある。
【0069】
また、ディスクリプタには、文字列を記憶するストリング・ディスクリプタがあり、この実施形態では、この文字列用のディスクリプタに認証用文字列としていわゆる製品シリアルNo.が記憶されている。この製品シリアルNo.により、肌状態測定装置1が特定の装置として、例えば、所定のメーカーで製造された装置であることを認証できるようになっている。
すなわち、肌状態測定装置1は、認証用文字列を記憶するとともにユーザクライアントであるスマートフォン3に出力する装置認証送信手段としての機能を有する
【0070】
すなわち、同様の機能を有する肌状態測定装置1であっても、例えば、データ管理サーバ5の運営会社で認められた肌状態測定装置1だけを前記製品シリアルNo.で認識して、この肌状態測定分析情報管理システムで利用できるようにしている。すなわち、肌状態測定装置1から製品シリアルNo.が読み取れない場合や、所定の文字配列となった製品シリアルNo.ではなく、認証できない製品シリアルNo.の場合に、肌状態測定分析情報管理システムでの使用が禁止されるようになっている。
【0071】
なお、肌状態測定装置1としては、上述の肌用カメラ以外に例えば経表皮水分蒸散量を測定する周知の蒸散計であってもよいし、肌のメラニン量を計測するメラニン計であってもよい。
また、直接肌の状態を測定する装置ではないが、環境測定センサとして紫外線(UV)を測定する装置(UVチェッカ)をスマートフォン3に接続可能にしてもよい。なお、肌に対する紫外線の影響を見る上では、UVチェッカは、メラニン生成にかかわるUV−Aと、炎症を引き起こすUV−Bを別々に独立した数値データとして、それぞれ連続的に出力可能になっていることが好ましい。
【0072】
このような肌状態測定装置1は、上述の製品シリアルNo.と測定データをUSBインターフェース13を介してスマートフォン3に出力することが可能になっている。
また、製品シリアルNo.が認証されると、スマートフォン3を介して出力される測定データに対する分析結果データが得られるようになっている。
【0073】
また、肌状態測定装置1としての肌用カメラにおいて、例えば、所定の条件下で撮影を行い、その際に得られた画像データと製品シリアルNoをスマートフォン3を介してデータ管理サーバ5に送ると、明るさや色合いの校正が行えるようになっている。なお、所定の条件下での撮像とは、例えば、白黒パターンやカラーパターンに肌用カメラのフードを押し付けた状態での撮影である。
【0074】
校正により得られた校正データで画像データを修正してもよいし、例えば、肌用カメラ側で校正データに基づく調光データや調色データにより照明用LEDの調整を行うものとしてもよい。なお、スマートフォン3にUSBインターフェース13を介して肌状態測定装置1を接続するものとしたが、ブルートゥース(登録商標、以下同じ)を用いて、スマートフォン3に肌状態測定装置1を接続するものとしてもよい。
【0075】
スキンケア装置2には、例えば、プラスイオンで皮膚の汚れを落とすイオンクレンジング装置、肌に微弱な直流電流を流して皮膚の奥深くまでイオン化した成分を浸透させるイオン導入装置、LEDの光を当てることで皮膚の細胞の活性化と温熱効果を与えるLED光エステ装置、ゲルマニウム等が取り付けられたローラで肌に刺激を与え、マッサージ効果を有するローラエステ装置、肌を冷却して毛穴を引き締めるクールエステ装置、超音波によりマッサージ効果と温熱効果を与える超音波エステ装置とが用意されている。
【0076】
また、スキンケア装置2は、実際に肌に作用する作動部21を備えるとともに、肌状態測定装置1と同様に、制御部12、USBインターフェース13を備える。また、スマートフォン3にUSBインターフェース13を介してスキンケア装置2を接続することで、スマートフォン3により、スキンケア装置2の作動時間や出力のレベル等を制御可能になり、ユーザがスキンケア装置2を作動させてからスマートフォン3側で設定された時間になると、作動停止するようにすることができる。また、出力レベルが複数段階あるスキンケア装置2では、スマートフォン3側から出力レベルを設定可能になっている。
例えば、後述のデータ管理サーバ5には、上述の分析結果データと、スキンケア装置2の作動時間や出力レベルといった制御方法とが関連付けられたスキンケア用データベース5lが設けられており、例えば、上述の測定データ用データベース52から分析結果データを取得して、当該分析結果データに対応する制御方法をスキンケア用データベース5lから取得して、スキンケア装置2を制御できる。すなわち、測定データの分析結果に基づいてスキンケア装置2を効率的に作動させることができる。
【0077】
なお、スキンケア装置2においても、肌状態測定装置1と同様に認証用文字列としての製品シリアルNo.が出力可能に記憶されている。
前記ユーザクライアントは、基本的にスマートフォン3であるが、例えば、ノートパソコンや、タブレット型(パッド型)パソコンの等のプログラムに基づいて処理を行う汎用演算処理装置(例えばCPU)を備えた装置である。ユーザクライアントとしては、無線電話回線やその他の無線通信回線により、ネットワークとしてのインターネット4に接続可能で携帯可能な機器が好ましい。
【0078】
ユーザクライアントとしてのスマートフォン3は、例えば、無線通信として携帯用の無線電話回線を使用できるとともに、無線LAN(WiFi)を使用できるようになっており、これらの無線通信を用いてネットワークとしてのインターネット4に接続可能になっており、無線携帯端末(無線携帯クラインあと)となっている。
【0079】
また、スマートフォン3では、例えば、ダウンロードしてインストールしたアプリケーション(以下、専用アプリ5jと略す)を実行可能になっており、この実施形態では、専用アプリ5jとして肌状態測定用アプリをデータ管理サーバ5からスマートフォン3にダウンロードするようになっている。
【0080】
スマートフォン3で実行される専用アプリ5jの機能は、
図2、
図3に示すように、4つの機能を有する。すなわち、診断エステ、ケアエステ、生活エステ、メイクエステの4つの機能である。診断エステは、USBインターフェース13を介してスマートフォン3に接続される各種の測定装置(センサ)を用いて
図3に示す各種の測定が可能になっている。各測定装置は、専用アプリ5jが入力されたスマートフォン3のUSB端子に接続することで利用可能になる。また、各種類の測定装置を付け替えることにより、それぞれの異なるセンサによる測定が可能であり、主に肌の状態を測定することができる。
また、各種測定装置の測定結果をデータ管理サーバ5に送信して記憶しておくことができるとともに、測定結果から肌の状態を分析してもらうようなことも可能となっている。
【0081】
ケアエステは、各種スキンケア装置をスマートフォン3に接続して使用できるようになっている。この場合も上述の診断エステと同様に、各種スキンケア装置をUSB端子に取り付けることで使用可能である。また、スマートフォン3と接続することで、使用履歴を残すことができ、スマートフォン3をデータ管理サーバ5とデータ通信可能な状態とすることにより、各種スキンケア装置の制御も可能になる。
【0082】
生活エステは、診断エステが主に肌を対象にしていたのに対して、普段の生活を対象にしており、紫外線量をチェックしたり、口臭をチェックしたりする機器をスマートフォン3のUSB端子に接続できるようになっている。メイクエステは、主に、メイク等に関する情報提供を行うものである。
【0083】
図2等はスマートフォン3の表示手段としての表示画面3aを示すものであり、
図4はメインメニューを示し、
図5は登録センサ表示を示すものである。なお、後述のように、登録センサ表示では、予め登録可能な機器のマークが表示されるようになっているが、登録されたことがない機器のマークは登録されたことのある機器のマークより暗く表示されるようになっている。
複数の測定装置やスキンケア装置を接続できることから、システマティックな構成となっていることにより、上述のようなマークの表示により、スマートフォン3に接続できる機器を集めたいという意欲を生じさせるものとなっている。
また、ケアエステにおいても、
図6、
図7に示すように、複数のスキンケア装置を接続可能になっている。
図8に示すように、ケアエスの登録画面において、登録されたことがある機器のマークが明るく光、登録されたことがない機器は、暗く表示されるようになっている。
【0084】
スマートフォン3の演算処理装置で実行される肌状態測定用の専用アプリ5jは、上述のように肌状態測定装置1としての肌用カメラを接続した場合に、肌用カメラで撮像された画像データをUSBインターフェース13を介して入力し、インターネット4上のデータ管理サーバ5に出力する測定データ送信手段としての機能を備える。また、データ管理サーバ5から送信される例えば測定データを分析した結果になる分析結果データを受信してスマートフォン3のディスプレイに表示する分析結果表示手段としての機能を有する。
【0085】
また、上述の専用アプリ5jは、データ管理サーバ5の運営者が管理する肌状態測定分析情報管理システムを利用する会員(ユーザ)となるためのユーザデータ(個人情報)の入力である会員登録や、ユーザデータのうちの個人を特定可能な所定の個人情報を含まない付帯データの入力であるアンケートへの応答を行うユーザデータ送信手段としての機能を有する。
【0086】
また、上述の専用アプリ5jは、後述のようにデータ管理サーバ5に記憶されている上述の各ユーザデータ、測定データ、測定データに対する分析結果データを閲覧できるように要求するデータ閲覧要求手段としての機能を有する。
また、専用アプリ5jは、要求したデータがデータ管理サーバ5から受信した場合に、これらデータをディスプレイに表示するデータ表示手段としの機能を有する。
【0087】
また、専用アプリ5jは、肌状態測定装置1から入力される認証用文字列をデータ管理サーバ5に送信する装置認証送信手段としての機能を有する。
また、スマートフォン3に、スキンケア装置2用の専用アプリ(ケア用アプリ)5jをデータ管理サーバ5からダウンロードしてインストール可能になっている。
また、スキンケア装置2の制御方法を取得する制御方法取得手段としてのスマートフォン3の専用アプリ5jとしてのケア用アプリは、データ管理サーバ5から制御方法を取得して、スキンケア装置2を上述のように制御する機能を有する。
【0088】
また、スマートフォン3のケア用アプリは、データ管理サーバ5からスキンケア装置2の使用スケジュールを取得するスケジュール取得手段として機能し、この使用スケジュールを例えばディスプレイに表示して報知するスケジュール報知手段として機能する。
また、スマートフォン3のケア用アプリは、スキンケア装置2から作動開始を示す信号と、作動終了を示す信号とが入力した場合に、使用日時と使用時間とのデータを有する使用履歴データを生成し、この使用履歴データをデータ管理サーバ5に送信する使用履歴生成手段として機能する。
【0089】
データ管理サーバ5は、
図1に示すように、基本的に上述のユーザデータを記憶するためのユーザデータ用データベース51と、肌状態測定装置1による測定データを記憶するための測定データ用データベース52と、測定データから分析結果を取得するためのデータ分析用データベース53と契約者用データベース54とを備える。
【0090】
データ管理サーバ5は、より詳細には
図9に示すように、ユーザデータ用データベース51が複数に分けられており、ユーザデータ用データベース51として、顧客(ユーザ)個人情報管理データベース5a、使用化粧品履歴データベース5dを備える。また、データ管理サーバ5は、測定データ用データベース52として、肌履歴データベース5b、詳細診断結果データベース5eを備える。
【0091】
また、データ管理サーバ5は、データ分析用データベース53として肌基準値データベース5gを備える。また、また、データ管理サーバ5は、契約者用データベース54として、データ二次利用者アクセス権管理データベース5hを備える。
【0092】
また、データ管理サーバ5は、複数のスマートフォン3で、一つの肌状態測定装置1やスキンケア装置2を使いまわして利用できるように、同じ製品シリアルNo.の装置を管理する機器情報データベース5iを備える。
また、データ管理サーバ5は、スキンケア装置2の使用履歴を顧客IDと、スキンケア装置2の種類とに関連づけて記憶するスキンケア用データベースとしてのケアエステデータベース5cを備える
【0093】
顧客個人情報管理データベース5aは、表1に示すように、スマートフォン3を用いてユーザが入力したデータとして、顧客ID、個人ユーザID、個人パスワード、氏名、生年月日、年齢、性別、住所1(国)、住所2(都道府県)、住所3(市町村(区))、住所4(番地(マンション名部屋番号))、メールアドレス、課金情報(クレジットカード情報等)が記憶される。なお、顧客IDは、個人のユーザIDに対応して、データ管理サーバ5側で付されるIDであり、個人ユーザIDは、ユーザが他のユーザの個人ユーザIDと重ならないことを条件に設定するIDである。また、個人パスワードは、個人ユーザIDと合わせてユーザの認証に用いられる。なお、各ユーザに1対1で対応するIDとして、顧客IDと個人ユーザIDとの二つを使用しているが、これらを一つのIDで兼用するものとしてもよいし、ユーザIDとして、顧客IDだけを用いるものとしてもよいし、ユーザIDとして個人ユーザIDを用いるものとしてもよい。
【0095】
また、各データベースでユーザに関連するデータが記憶されている場合には、すべて顧客IDで管理されており、各ユーザに関連するデータがそれぞれ記憶されている各データベースを顧客IDで検索することで、各ユーザに関連するデータを全て検索して取得できるようになっている。
したがって、顧客個人情報データベース5aにおいても、各顧客ID毎に関連付けて各ユーザのデータが登録されている。
【0096】
また、顧客個人情報データベース5aには、表1に示すように、さらに、スマートフォン3に接続された肌状態測定装置1やスキンケア装置2から入力される製品シリアルNo.が記憶されるようになっている。なお、製品シリアルNo.は、後述のようにデータ管理サーバ5で認証された後に記憶されるようになっており、製品シリアルNo.が顧客個人情報データベース5aに登録されている場合には、製品シリアルNo.の認証を行わない。
【0097】
また、肌履歴データベース5bには、表2に示すように、顧客IDとデータ入力日時に関連づけて、各肌状態測定装置1から入力される測定データが登録される。また、この測定データに関連付けられて各簡易診断(分析)結果のデータが登録される。なお、例えば、30分以内等の所定の時間範囲内で、複数種の肌状態測定装置1から測定データが入力された場合には、総合簡易診断が行われ、この総合簡易診断の結果のデータが登録される。さらに、測定データに対して詳細診断が行われた場合には、詳細診断の結果が通知された後に、詳細診断結果データベースに顧客IDと測定日時に関連付けて詳細診断の結果のデータが登録され、肌履歴データベースには、詳細診断結果データベースへの当該書込データの格納アドレスが登録される。
【0099】
なお、簡易診断は、例えば、測定データと診断結果データとしての肌状態のランクをあらかじめ対応づけてユーザ分析用サーバ53としての肌基準値データベース5gに登録しておき、肌基準値データベース5gに測定結果としての測定データに対して、肌基準値データベース5gの測定データから近似する測定データを選択し、当該測定データに関連付けられたランクを簡易診断結果として出力するようになっている。この処理は、データ管理サーバ5の簡易診断プログラム5fにより行われる。また、肌用カメラのように、測定データが画像データの場合には、周知の画像認識により肌基準値データベース5gに登録された測定データとしての画像データの中から、肌用カメラで撮像された画像データに近似する画像データを選択するようになっている。
【0100】
また、詳細診断は、測定データを例えば提携企業としての化粧品会社サーバ(化粧品会社Aサーバ61、化粧品会社Bサーバ61)で行われるものである。基本的には、簡易診断と同様に、測定データと分析結果データを関連付けた詳細診断システム62に含まれるデータベースから、肌状態測定装置1で得られた測定データに近似する測定データを選択し、当該測定データに関連付けられた分析結果データを出力するものである。ただし、詳細診断では、例えば、登録されている測定データ数および分析結果データが簡易診断の場合より多く、詳細診断用のデータベースにさらに細かく分類された状態となっており、簡易診断より詳細な分析結果を得られるようになっている。また、詳細診断用に各化粧品会社独自のアルゴリズムで、データベースに登録された測定データを選択して、それに対応する分析結果を得られるようになっていてもよい。
【0101】
使用化粧品履歴データベース5dには、表3に示すように、顧客IDに関連付けてスキンケア用品(化粧品)の履歴データがスキンケア用品の使用履歴のデータが各種類毎に入力される。なお、この使用履歴のデータは、例えば、上述の肌状態測定装置1による測定時にアンケートとしてユーザ分析管理サーバから入力要求のある項目に、ユーザが入力するものである。なお、入力は任意であり、ユーザが入力を行わないものとしてもよい。また、各スキンケア用品の入力に際し、メーカー名や商品名を入力するものとしてもよい。この場合は、スマートフォン3からの入力時にプルダウンメニュー等でメーカーおよび商品名が表示され、その中から選択するものであってもよい。
【0103】
ケアエステデータベースには、表4に示すように、顧客IDに関連づけて、各スキンケア装置2の使用履歴として、スキンケア装置2の種類を示すケアエステ種類コード(種別)と、スキンケア装置2の作動開始日時を示すケアエステ開始日時と、その後のスキンケア装置2の作動終了日時を示すケアエステ終了日時を登録するようになっている。
【0105】
詳細診断結果データベース5eは、表5に示すように、上述の詳細診断の結果を顧客IDに関連づけて登録するものであり、詳細診断が行われた日である診断日時(詳細診断を頼んだ測定データの測定日時を含んでもよい)と詳細診断結果のデータが登録される。また、詳細診断の結果に対応して選択されるアドバイスのデータや、推奨化粧品(スキンケア用品)のデータが登録されている。なお、アドバイスデータや推奨化粧品データは、化粧品会社Aサーバ、化粧品会社Bデータベースにおけるアドバイス決定部、推奨化粧品決定部で決定されるが、基本的に各アドバイスおよび推奨化粧品が各詳細診断結果に関連づけて登録されており、詳細診断結果が決まることで、アドバイスと推奨化粧品が決定される。
アドバイスは、例えば、生活習慣等で避けた方がよいことや、肌のマッサージ方法などである。また、推奨化粧品は、詳細診断結果からわかる肌の状態に適した化粧品やスキンケア商品である。
【0107】
肌基準値データベース5gは、表6に示すように、簡易肌診断に用いられるもので、測定データに対応して肌のキメ、肌のシミ、画像データからの肌色解析、画像データからの皮脂解析、蒸散計のデータからのうるおい解析等として、それぞれ、例えば、悪い状態から良好な状態まで、肌の状態が10段階のランクに分けらており、それぞれが上述のように測定データに関連付けられている。
したがって、肌状態測定装置1で測定した測定データで肌基準データベースを検索することで、肌の状態を示すランクを得ることができる。このランクが簡易診断の結果になる。
【0109】
機器情報データベース5iは、表7に示すように、各肌状態測定装置1の製品シリアルNo.と、各スキンケア装置2の製品シリアルNo.が登録されている。この機器情報データベース5iに格納されている製品シリアルNo.により、認証を行うものとしてもよい。
また、表8に示すように、機器情報データベースにおいては、上述の各肌状態測定装置1およびスキンケア装置2の製品シリアルNo.と、顧客IDとを対応づけたものである。上述のようにシリアルNo,の認証が行われて、各肌状態測定装置1、スキンケア装置2が認証された場合に、各装置が接続されたスマートフォン3に対応する顧客IDに関連付けて認証されたシリアルNoが登録される。この場合に、例えば、一つの肌状態測定装置1またはスキンケア装置2を3人まで、すなわち、3台のスマートフォン3まで共有して使用可能となっている。しがたって、機器情報データベースにおいて、一つの製品シリアルNo.に対して4つめとなる顧客IDが登録されると、その顧客IDのスマートフォン3を介して上述の製品シリアルNo.の肌状態測定装置1またはスキンケア装置2の使用が禁止される。例えば、スマートフォン3の上述の専用アプリ5jでエラーとなって、肌状態測定装置1またはスキンケア装置2が使用できない状態になる。
【0112】
データ二次利用者アクセス権管理データベース5hは、表9に示すように、利用者(契約者、例えば、化粧品会社等のスキンケア用日の開発を行っている会社)顧客ID、利用者ユーザIDおよび利用者パスワードが設定されており、これによりデータ二次利用者の認証が可能になる。
【0113】
また、データ二次利用者アクセス権管理データベース5hには、利用者IDに関連付けて利用者検索レベルおよび利用者アクセスレベルのデータと、課金情報が登録されている。なお、課金情報は、データ二次利用者がデータの検索や、アクセス可能なデータの取得を行った場合の課金のデータであり、課金情報に基づいてデータの利用料金が利用者に請求される。
また、利用料金は、検索レベルおよびアクセルレベルによって異なるものとなっており、検索可能なキーワードが多いほど利用料金が高くなり、アクセルレベルが高いほど利用料金が高くなる。
【0115】
表10に具体的な検索レベルの違いによる検索キーワードの違いを示し、表11にアクセルレベルの違いによりアクセス可能なデータの違いを示す。
【0118】
なお、年齢、性別、住所1、住所2、住所3は、上述の顧客個人情報管理データベース5aに登録されているデータであるが、データ二次利用者がアクセスできるデータベースは、客個人情報管理データベースを除く、肌履歴データベース5b、および使用化粧品履歴データベース5d等である。
【0119】
すなわち、所定の個人情報として、個人ユーザID、個人パスワード、氏名、生年月日、住所4を含む住所全体、メールアドレス、課金情報、シリアルNo,のデータをデータ二次利用者が見ることができないようになっており、各個人情報管理データベース5aには、利用者がアクセスできないようになっている。
したがって、年齢、性別、住所1、住所2、住所3の情報は、顧客IDに関連付けて肌履歴データベース5bや、独立したデータベースに登録されたデータを利用者が見ることになる。
【0120】
また、さらにこの肌状態測定分析情報管理システムには、校正用データベース5mを備える。校正用データベース5mは、例えば、表12に示すように、肌用カメラで、所定条件での撮像として、白黒パターンを撮像した場合の画像データと、明るさのランクが関連づけられ、カラーパターンを撮像した場合の画像データと色合いのランクとが関連付けて登録されている。表11に示すように、明るさランクとして例えば0から10のランクが登録され、色合いのランクとして各青、緑、赤毎のランクが0から10まで登録されている。
【0121】
各ランクに対応して登録された画像データと測定された画像データを比較して、校正データを得ることになるが、例えば、ランク5が標準になり、それよりランクが低いと暗いまたは対応する色が薄い状態であり、それよりランクが高いと明るいまたは対応する色が濃い状態になる。この校正データを用いて照明LEDの調光や調色を行ったり、画像データの補正を行ったりすることで、各肌用カメラの個体差等による影響を抑制するようになっている。
【0123】
分析結果データとしてのランクに関連付けて前記スキンケア装置2の制御方法が登録されているスキンケア用データベース5nは、例えば、表13に示すように、上述の肌基準値データベースを用いた簡易診断におけるランクと、スキンケア装置2における制御方法とを関連付けたものである。
【0124】
例えば、肌状態測定装置1を肌用カメラのキメモードとし、スキンケア装置2をイオンクレンジング装置とした場合で、かつ、イオンクレンジング装置における出力レベルを例えば3段階に代えられるものとした場合を想定したスキンケア用データベース5lにおいては、肌のキメのランクが、ランク1〜ランク3の場合に、出力レベルを最も高い3とし、作動時間を15分とする。また、キメのランクが4〜7の場合に出力レベルを真ん中の2とし、作動時間10分とする。また、キメのランクが8〜10の場合に、出力レベルを最も低い1とし、作動時間を5分とする。
これにより肌の状態に対応して効率的にスキンケア装置2を使用することができる。
【0126】
分析結果データとしてのランクに関連付けてスキンケア装置2の使用スケジュールデータが登録されているスケジュール用データベース5nは、例えば、表14に示すように、上述の肌基準値データベースを用いた簡易診断におけるランクと、スキンケア装置2における使用スケジュールとを関連付けたものである。
【0127】
例えば、測定手段を肌用カメラのキメモードとし、スキンケア装置2をイオンクレンジング装置とした場合に、スケジュール用データベースにおいては、肌のキメのランクが、ランク1〜ランク3の場合に、毎日イオンクレンジングを行うものとし。また、キメのランクが4〜7の場合に週に3回イオンクレンジングを行うものとし、キメのランクが8〜10の場合に、イオンクレンジングを週1回行うものとする。
これにより肌の状態に対応して効率的にスキンケア装置2を使用することができる。
なお、スケジュール用データベースによるスケジュールから、例えば、具体的にイオンクレンジングを行う曜日や時刻をユーザが設定して、スケジュールをより具体的なものとしてもよい。
【0129】
次に、
図10から
図19のフローチャートを参照して、この実施の形態の肌状態測定分析情報管理システムにおける肌状態測定分析情報管理方法について説明する。
この実施の形態の方法では、まず、肌状態測定分析情報管理用の専用アプリ5jをダウンロードしてインストールする。
【0130】
図10のフローチャートを参照して、専用アプリ5jの起動後のユーザ登録処理を説明する。
アプリ5jを起動すると(ステップSa1)、ユーザ登録が処理済みか否かが判定される(ステップSa2)。
最初にアプリ5jを起動した際には、ユーザ登録が行われていないので、ユーザ登録を行うことになる。二回目以降のアプリ5jの起動では、既に、ユーザ登録が終わっていることになり、ユーザ登録の処理を終了し、アプリが起動することになる。
【0131】
ユーザ登録においては、個人ユーザIDと、個人パスワードの入力が促され(ステップSa3)、ユーザが個人ユーザIDと、個人パスワードを入力すると、入力された個人ユーザIDと、個人パスワードがスマートフォン3から管理端末としてのデータ管理サーバ5に送信される(ステップSa4)。
【0132】
データ管理サーバ5では、個人ユーザIDと、個人パスワードの受信に対応して顧客IDが自動生成される(ステップSb1)。また、受信した個人ユーザIDと、個人パスワードが顧客個人情報管理データベース5aとしての個人情報データベースに登録する処理を行う(ステップSb2)。
【0133】
また、スマートフォン3では、設定されたユーザIDをスマートフォン3内部の記憶手段に登録する(ステップSa5)。次に、個人情報の入力が促され、上述の氏名、生年月日等の個人情報を入力する(ステップSa6)。個人情報が入力されると、スマートフォン3からデータ管理サーバ5に個人情報の送信処理が行われ(ステップSa7)、スマートフォン3では、ユーザ登録処理が終了する。
また、データ管理サーバ5では、顧客個人情報管理データベース5aに受信した個人情報を個人ユーザIDおよび顧客IDに関連付けて登録し(ステップSb3)、処理を終了する。
【0134】
上述のようにユーザ登録処理が終わると、メニュー画面が表示される。メニュー画面には、1、センサ登録、2、肌診断、3、詳細肌診断結果表示、4、ケアエステ、5、肌改善状況判定、6肌履歴表示が表示される。
この際に、未だ肌状態測定装置1を接続してアプリを起動したことがない場合には、メニュー1のセンサ登録処理を行うように促される。
図11のフローチャートを参照してセンサ登録処理を説明する。
メニュー1が選択された段階、または、その後に肌状態測定装置1(センサ)が接続されているか否かが判定され(ステップSc1)、肌状態測定装置1が接続されるのを待機する状態となる。
【0135】
肌状態測定装置1がスマートフォン3にUSBインターフェース13により接続されると、上述のようにUSBインターフェース13のデバイス・ディスクリプタのデータからセンサ種別を示すデータを読み取るとともに、ストリング・ディスクリプタから製品シリアルNo.を読み取る(ステップSc2)。製品シリアルNo.から既に登録済みの肌状態測定装置1か否かが判定される(ステップSc3)。登録済みの場合には、処理を狩猟する。
登録済みでない場合には、センサ種別と製品シリアルNo.のデータをユーザ分析管理サーバ5に送信する。
【0136】
ユーザ分析管理サーバ5では、センサ種別と製品シリアルNo.のデータを受信する(ステップSd1)。ユーザ分析管理サーバ5では、製品シリアルNo.の認証を行う(ステップSd2)。なお、製品シリアルNo.は、所定のアルゴリズムにより設定されており、ランダムに設定した文字列が正規の製品シリアルNo.となる可能性は低いものとなっている。前記アルゴリズムに基づいて、製品シリアルNo.が正規のものか否かが判定されることになる。なお、機器情報データベース5iに正規の製品シリアルNo.が全て登録されているものとし、機器情報データベース5iで製品シリアルNo.が検索できない場合い認証に失敗したものとしてもよい。
【0137】
また、製品シリアルNo.の認証に失敗した場合には、対応するエラーメッセージ、たたえば、このセンサは使用できません等を生成する(ステップSd3)。
また、製品シリアルNo.の認証に成功した場合には、機器情報データベースで、既に同じ製品シリアルNo.が他のスマートフォン3に対応する顧客IDと関連づけられているか否かを判定するとともに、他のスマートフォン3の顧客IDと既に関連付けられている場合に、対応付けられている顧客IDが三つ未満か否かを判定する(ステップSd4)。
【0138】
ここで、既に三つの顧客IDが関連付けられている場合には、対応するエラーメッセージとして、「この肌状態測定装置1を利用するスマートフォン3の数が制限を超えているので、このスマートフォン3ではこの肌状態測定装置1を使用することができません」というメッセージが生成される(ステップSd3)。
【0139】
製品シリアルNo.に関連付けられている顧客IDが3つ未満の場合には、この製品シリアルNo.の肌状態測定装置1が使用可能になる。この場合にセンサ種別および製品シリアルNo.が、センサ情報データベースとしての顧客個人情報管理データベースと、機器情報データベースに登録される(ステップSd5)。
【0140】
次に、データ管理サーバ5における処理結果として、認証成功または認証失敗を示すデータがスマートフォン3に送信される(ステップSd6)。また、認証失敗の場合には、上述のエラーメッセージがスマートフォン3に送信される。
スマートフォン3では、データが受信され(ステップSc5)、認証成功を示すデータが受信するか否かで、登録完了か否かを判定する。(ステップSc6)
【0141】
登録失敗の場合には、受信したエラーメッセージをディスプレイに表示し(ステップSc7)、登録完了の場合には、スマートフォン3の内部の記憶手段にもセンサ種別と、製品シリアルNo.を登録し(ステップSc8)、スマートフォン3に肌状態測定装置1が接続された際に、この登録された製品シリアルNo.を確認することで、上述のように登録済みの場合に、認証を行わないように制御する。
【0142】
次に、
図12のフローチャートを参照して、メニュー2の肌診断について説明する。まず、アプリを起動した際にメニュー画面が立ち上がる。ここで、肌状態測定装置1が接続されている場合には、肌状態測定装置1が接続されたか否かの判定で(ステップSe1)、肌状態測定装置1が接続されたと判定され、センサIDとしての認証用文字列が登録ずみか否かを判定し(ステップSe2)、登録されていない場合には、上述のセンサ登録処理(ステップSe3)を行い、センサが登録済みの場合には、肌状態測定装置1が作動可能になり、作動させると肌状態測定装置1(センサ)から測定データが入力される(ステップSe4)。
次に詳細診断を希望するか否かの入力、詳細診断に行う複数の企業のうちのどの企業を選択するか等を入力する(ステップSe5)。
【0143】
さらに、肌状態測定装置1から入力した測定データ(センサデータ)、スマートフォン3に記憶されている顧客ID、測定データが肌状態測定装置1から入力したデータ入力日時をデータ管理サーバ5に送信する(ステップSe6)。
データ管理サーバ5では、肌履歴データベース5bに、顧客ID、測定データ、データ入力日時を登録する(ステップSf1)。
【0144】
測定データに基づき肌状態の解析を行う(ステップSf3)。すなわち、肌基準値データベースに登録されている測定データから近似する測定データを選択し、当該測定データに対応する各項目のランクを決定する(ステップSf3)。
肌解析結果および/または決定されたランクを肌履歴データベース5bに登録する(ステップSf4)。
【0145】
上述のステップにおいて、詳細肌診断が希望されているか否かが判定され(ステップSf5)、詳細肌診断が希望されている場合に、化粧品会社のサーバに測定データと、詳細診断に必要なデータ(例えば、年齢等)を化粧品会社等の詳細診断業者のサーバに送信する(ステップSf6)。
化粧品会社のサーバでは、データ管理サーバ5から送信されたデータを受信した後に(ステップSg1)、詳細肌診断の依頼を受諾したことを示すメッセージをデータ管理サーバ5に送信する(ステップSg2)。また、詳細肌診断を開始する;。
【0146】
データ管理サーバ5では、上述のメッセージを受信するとともに(ステップSf7)、データ管理サーバ5で行われた簡易診断の結果をスマートフォン3で表示するための表示用データを作成する(ステップSf8)。
この表示用データをスマートフォン3に送信する(ステップSf9)。
【0147】
スマートフォン3では、この表示用データを受信し(ステップSe7)、簡易肌診断結果として、スマートフォン3のディスプレイに表示する(ステップSe8)。
また、肌診断業者のサーバである化粧品会社のサーバにおいて、詳細肌診断が終了した際に(ステップSg3)、詳細肌診断結果のデータをデータ管理サーバ5に送信する(ステップSg4)。
【0148】
データ管理サーバ5では、このデータを受信し(ステップSf10)、詳細肌診断結果のデータを詳細肌診断結果データベース5eに書き込む(ステップSf11)。さらに、スマートフォン3のユーザに詳細破断診断が完了したとこを示すデータを送信する(ステップSf12)。
【0149】
スマートフォン3では、データ管理サーバ5からのデータを受信する(ステップSe9)とともに、このデータに基づいてディスプレイに詳細肌診断が完了したことを示すデータをメッセージとして、スマートフォン3のディスプレイに表示する(ステップSe10)。なお、完了した詳細肌診断の結果は、ユーザがスマートフォン3を用いてデータ管理サーバ5の詳細診断結果データベースに読みにいくことで、スマートフォン3側で表示可能となるが、詳細診断結果をデータ管理サーバ5や、化粧品会社のサーバから電子メールを用いて、スマートフォン3に表示するものとしてもよい。
【0150】
なお、肌診断業者のサーバ61においては、データ管理サーバ5からデータを送信してもらい、それを受信して、詳細肌診断に必要なデータを得ているが、肌診断業者のサーバ62をクライアントとして、データ管理サーバ5の肌履歴データベース5bや、詳細肌診断結果データベース5eのアクセスが許可された指定部分にアクセスして、直接的にデータの読み込みや書き込みを行うようにしてもよい。
【0151】
次に、
図13のフローチャートを参照して、メニュー3の詳細肌診断結果表示処理について説明する。
スマートフォン3において、表示する詳細肌診断結果が最新の結果か過去の結果かを表示し(ステップSh1)、どちらかを選択させる。表示したい詳細肌診断の結果が最新のものか過去のものかを判定する(ステップSh2)。最新のものでない場合には、スマートフォン3からデータ管理サーバ5に、過去の詳細肌診断の日時データを要求する(ステップSh3)。
【0152】
データ管理サーバ5では、上述の要求を受信し(ステップSi1)、肌履歴データベース5bまたは詳細診断結果データベース5eを参照して、過去の詳細診断の日時データを収集する(ステップSi2)。
収取された日時データをデータ管理サーバ5からスマートフォン3に送信する(ステップSi3)。
スマートフォン3では、この日時データを受信し(ステップSh4)、過去の詳細肌診断の日時をディスプレイに表示し、ユーザが日時を選択できるようにする(ステップSh5)。
【0153】
ユーザが日時の画面表示から日時を選択すると、それに対応していつの詳細肌診断の結果かを特定し(ステップSh6)、特定された日時の詳細肌診断結果の送信を要求する(ステップSh7)。
なお、ステップSh2で最新の詳細肌診断結果を表示すると判定された場合にも、ステップSh6で、最新の詳細診断結果が特定され、ステップSh7で、最新の詳細肌診断結果の送信を要求することになる。
【0154】
データ管理サーバ5では、この要求を受信し(ステップSi4)、受信データに基づき、例えば、詳細診断結果データベースを検索して(ステップSi5)、指定された日時の詳細肌診断結果をアドバイスデータと、推奨化粧品データとともにスマートフォン3に送信する(ステップSi6)。
このデータを受信した(ステップSh8)スマートフォン3では、詳細肌診断結果を表示する(ステップSh9)。この際に、推奨化粧品や、アドバイスを表示する。
【0155】
次に、
図14のフローチャートを参照して、メニュー4のケアエステ処理について説明する。
メニュー4を選択した場合には、スキンケア装置2としてのケアエステのいずれかが装着されたか否かを判定し(ステップSj1)、装着されない場合には、再び判定処理に戻ることにより、スキンケア装置2が装着されるまで待機する状態になる。
【0156】
スキンケア装置2が装着された場合には、肌状態測定装置1の場合と同様にスキンケア装置2の種別と製品シリアルNo.がスマートフォン3に読み込まれ、肌状態測定装置1の場合と同様に製品シリアルNo.が登録ずみか否かが判定され(ステップSj2)、登録済みでない場合には、肌状態測定装置1の場合と同様に、スキンケア装置2の製品シリアルNo.を登録する処理が行われる(ステップSj3)。本登録処理は、前述のセンサ登録処理と同様なので説明は省略する。
【0157】
既に、製品シリアルNo.が登録されている場合には、スキンケア装置2が駆動開始したか否かを判定し(ステップSj4)、駆動開始でない場合には、再び駆動開始か否かの判定に戻ることで、駆動開始を待機する状態になる。
駆動開始か否かの判定は、スキンケア装置2の電源を監視することで行われる。
【0158】
スキンケア装置2が駆動開始した後には、スキンケア装置2が駆動停止するか否かを判定し(ステップSj5)、駆動停止でない場合に、駆動停止か否かの判定に戻ることで、駆動停止を待機する状態となる。スキンケア装置2が駆動停止した場合には、駆動開始の日時と、駆動開始から駆動停止までの時間をスマートフォン3の内部の記憶手段に記憶する(ステップSj6)。
【0159】
スキンケア装置2が外されるか否かを判定し(ステップSj7)、外されない場合には、再び、スキンケア装置2の駆動開始を待機するが、この状態で、スキンケア装置2が外された場合には、スキンケア装置2の駆動開始を待たずに、ステップSj7に戻り、スキンケア装置2が外されたと判定する。
スキンケア装置2が外された段階で、データ管理サーバ5と通信可能な状態ならば、上述のスキンケア装置2の駆動開始日時と、駆動時間をデータ管理サーバ5に送信する(ステップSj8)。なお、データ管理サーバ5との通信回線が非接続状態の場合には、接続状態となってから、記憶されている駆動開始日時や駆動時間をデータ管理サーバ5に一括して送信する。
【0160】
データ管理サーバ5では、スキンケア装置2の駆動開始日時と駆動時間を受信し、(ステップSk1)、これをケアエステデータベース5cに登録する。
【0161】
次にメニュー5の肌改善状況判定(最新の診断結果と基準日の診断結果とを比較)を
図15のフローチャートを参照して説明する。
メニュー5を選択すると、診断結果の比較における基準日を入力するように促しメッセージが表示される(ステップSl1)。
【0162】
基準日を入力された場合には、入力された基準日を設定する。なお、基準日が所定時間経過しても入力されない場合には、その前にメニュー5が選択された場合に入力した基準日を基準日とするようになっている(ステップSl2)。
すなわち、基準日が入力されたか否かの判定(ステップSl3)で、メニュー5が選択されてから所定時間が経過しても基準日が入力されないと判定された場合には、スマートフォン3の内部の記憶手段に記憶されている以前の基準日が設定される(ステップSl5)。所定時間前に基準日が入力された場合には、入力された基準日がスマートフォン3の内部の記憶手段に記憶される(ステップSl4)。
【0163】
基準日が決定すると、スマートフォン3からデータ管理サーバ5に、基準日が送信される(ステップSl6)。データ管理サーバ5では、基準日を受信し(ステップSm1)、受信した基準日の簡易診断結果データを肌履歴データベース5bから検索する(ステップSm2)。
次に、最新の簡易診断結果データを肌履歴データベース5bから検索する(ステップSm3)。
次にオプションが設定されているか否かを判定し(ステップSm4)、オプションが設定されていない場合には、基準日の簡易診断結果データと、最新の簡易診断結果データとをスマートフォン3に送信する(ステップSm7)。
【0164】
なお、オプションとして、基準日の簡易診断結果と。最新の簡易診断結果だけではなく、その間の監視診断結果を全て検索するものとしてもよい(ステップSm5)。さらに、オプションとして、使用化粧品履歴データベースを参照して、基準日から最新の診断結果の日時の間の使用した化粧品の履歴のデータを読み出すものとしてもよい(ステップSm6)。
【0165】
このようなオプションが設定されている場合には、上述のように基準日から最新までの間の簡易診断結果のデータと、それらの間に使用した化粧品の履歴のデータがスマートフォン3に送信される(ステップSm7)。
【0166】
スマートフォン3では、これらのデータを受信し(ステップSl7)、基本的には、基準日の簡易診断結果のデータと、最新の簡易診断結果のデータをと比較した状態に表示する(ステップSl8)。
また、オプションが設定されている場合には(ステップSl9)、基準日と最新との間の簡易診断結果を表示するとともに、この期間における化粧品の使用履歴を表示する(ステップSl10)。
【0167】
なお、データ管理サーバ5において、ケアエステデータベース5cを参照し、基準日から最新の簡易診断の日時まで、スキンケア装置2の使用履歴を取得し、取得されたスキンケア装置2の使用履歴を表示するものとしてもよい。
基準日の簡易診断結果と、最新の簡易診断結果を同時に表示させることで、肌の状態が改善しているのか、変わらないのか、悪化しているのかを知ることができる。
【0168】
また、基準日の簡易診断結果と、最新の簡易診断結果との間の簡易診断結果を全部表示することで、より詳しく肌の状態の変遷を知ることができる。
また、その間の化粧品の使用履歴や、スキンケア装置2の使用履歴を見ることで、化粧品やスキンケア装置2にどの程度の効果があるかを判断することができる。なお、簡易診断結果に代えて、詳細診断結果に対しても同様の処理を行い、基準日と最新の詳細診断結果を比較可能にスマートフォン3に表示するものとしてもよい。
【0169】
次にメニュー6の肌履歴表示(基準日から最新の肌診断までの肌履歴を表示)を
図16のフローチャートを参照して説明する。
メニュー6を選択すると、診断結果の比較における基準日を入力するように促すメッセージが表示される処理が行われる(ステップSo1)。
【0170】
この場合に、ユーザにより基準日が入力されることになる(ステップSo2)。なお、基準日が所定時間経過しても入力されない場合には、以前にメニュー6が選択された場合に入力された基準日を基準日とするようになっている。
すなわち、メニュー6が選択されてから所定時間が経過しても基準日が入力されない場合には、スマートフォン3の内部の記憶手段に記憶されている以前の基準日が設定される。所定時間前に基準日が入力された場合には、入力された基準日がスマートフォン3の内部の記憶手段に記憶される。
【0171】
すなわち、所定時間内に基準日が入力されるか否かを判定し(ステップSo3)、新たな基準日が入力された場合には、入力された基準日をスマートフォン3の内部に設けられた記憶手段に記憶し(ステップSo4)、入力されなかった場合には、以前に内部に記憶された基準日を読み出して使用する(ステップSo5)。
【0172】
基準日が決定すると、スマートフォン3からデータ管理サーバ5に、基準日が送信される(ステップSo6)。データ管理サーバ5では、基準日を受信し(ステップSp1)、受信した基準日から最新の簡易診断結果までの期間の簡易診断結果データを肌履歴データベース5bから検索して取得する(ステップSp2)。
次に、オプションが設定されているか否かを判定し(ステップSp3)、オプションが設定されていない場合には、基準日から最新の簡易診断結果が得られるまでの期間の全ての簡易診断結果のデータをスマートフォン3に送信する(ステップSp6)。
【0173】
また、オプションが設定されている場合には、オプションとして、データ管理サーバ5において、ケアエステデータベース5cを参照し、基準日から最新の簡易診断の日時まで、スキンケア装置2の使用履歴データを取得する(ステップSp4)。
また、オプションが設定されている場合には、オプションとして、使用化粧品履歴データベース5dを参照して、基準日から最新の診断結果の日時の間の使用した化粧品の履歴のデータを取得する(ステップSp5)。
【0174】
このようなオプションが設定されている場合には、上述のように基準日から最新の簡易診断の日時までの間の簡易診断結果のデータと、それらの間に使用したスキンケア装置2および化粧品の履歴のデータがスマートフォン3に送信される。
【0175】
スマートフォン3では、これらのデータを受信し(ステップSo7)、基準日と最新の簡易診断の日時との間の全ての簡易診断結果を時系列に履歴として例えばグラフで表示する(ステップSo8)。また、オプションが設定されているか否かを判定し(ステップSo9)、オプションが設定されている場合には、この期間におけるスキンケア装置2および化粧品の使用履歴を表示する(ステップSo10)。
【0176】
この場合も、肌の状態の推移を知ることができるとともに、化粧品やスキンケア装置2の効果を判定することができる。また、この場合にも、簡易診断結果に代えて詳細診断結果を取得してスマートフォン3に表示するものとしてもよい。
このように、時系列に並んだデータとして、測定データや分析結果を見ることにより、肌の状態が改善しているのか、否かを判定することができる。
【0177】
また、測定データとして、画像データを順次表示していくことにより、動画として表示することも可能であるが、データ数が少ない可能性が高い。この場合にモーフィングにより各画像データの間を補完することにより、滑らかな画像データとして、肌の変化を見ることができる。
【0178】
また、肌の状態が必ずしも良好な状態に保持されるとは限らず、一時的に肌の状態が悪化することがある。例えば、夏場になると毛穴が目立つようになる場合ある。このような状況で自分の肌の拡大画像を見るのを嫌がる場合がある。そこで、上述のように画像データを順次表示することで、肌の経時変化を分かり易く示す場合に、肌の状態がよくない時期の画像データをカットするものとしてもよい。この場合に、カットされた画像データの前後の画像データにおいてモーフィングを適用することで、一部画像データをカットしても分かりづらいものとすることができる。なお、肌の状態が悪化しているのを分かりづらくしてしまうことから、音声や画面表示により肌の状態が悪化していることをアドバイスすることが好ましい。
【0179】
また、スマートフォン3には、スキンケア装置の制御データを記憶する記憶領域が備えられているとともに、ユーザが設定を変更して制御データを更新できるようになっている。例えば、スキンケア装置の出力レベルをユーザが任意に設定できる。また、この記憶領域に記憶されている制御データにデータ管理サーバ5がアクセス可能となっており、データ管理サーバから制御可能になっている。
【0180】
次に、
図17のフローチャートを参照して、使用化粧品履歴データベース5dに使用化粧品のデータを入力する方法を説明する。ユーザは、スマートフォン3から入力する化粧品の種別、例えば、ファンデーション、乳液、化粧水等である(ステップSu1)。次に
化粧品名を入力する(ステップSu2)。次に入力完了か否かを判定する(ステップSu3)。ここで、複数の化粧品を登録する場合には、再び、化粧品の種別の入力を行う。入力が終了した場合には、入力したデータと顧客IDとをデータ管理サーバ5に送信する。データ管理サーバでは、入力データを受信し(ステップSv1)、使用化粧品履歴データベース5dの顧客IDに対応する記憶領域に化粧品名とデータ入力日を格納する。
この使用化粧品履歴データベース5dにより、化粧品の登録日から化粧品がなくなる時期を予測することができる。この場合に、化粧品がなくなる時期に化粧品のアドバイスをしたりすることができる。
【0181】
次に、
図18のフローチャートを参照して。二次利用者端末としての契約者クライアント6から上述の測定データやそれに付帯する付帯データを取得する方法を説明する。
まず、化粧品会社等の契約者クライアント6からユーザIDとパスワードを入力させる(ステップSq1)。
【0182】
次に、検索条件を入力させる(ステップSq2)。例えば、検索条件キーを入力させる。次に、上述の検索条件でデータを出力するように要求する出力要求データを入力する(ステップSq3)。入力されたユーザID、パスワード、検索条件、出力要求データをデータ管理サーバ5に送信する(ステップSq4)。
【0183】
データ管理サーバ5では、上述のデータを受信し(ステップSr1)、ユーザIDおよびパスワードの認証処理を行う(ステップSr2)。認証結果を判定し(ステップSr3)、認証されない場合には、認証されなかったことを示すエラーメッセージを作成する(ステップSr9)。
ユーザIDとパスワードが認証された場合には、受信した検索条件がデータの二次利用者としてのユーザに許可された検索条件か否かをデータ二次利用者アクセス権管理データベース5hの中の利用者検索レベルを参照して照合する(ステップSr4)。
【0184】
照合結果を判定し(ステップSr5)、照合した結果許可されない検索条件の場合には、照合結果に対応するエラーメッセージを作成する(ステップSr9)。また、検索条件が照合された場合には、次に、入力された出力要求が二次利用者に許可されたアクセスレベルのデータか否かを利用者アクセルレベルを参照して照合する(ステップSr6)。照合結果を判定し(ステップSr7)、照合されない場合に、照合結果に対応するエラーメッセージを作成する(ステップSr9)。
【0185】
出力要求データが照合された場合には、照合された検索条件で検索されるとともに、出力要求データとして要求されたデータを各データベースから取得し(ステップSr8)、取得されたデータを送信する(ステップSr10)。また、いずれかの段階で照合されなかった場合には、作成されたエラーメッセージを送信する。
【0186】
二次利用者端末(契約者クライアント6)では、データを受信し(ステップSq5)、データがエラーメッセージか否かを判定し(ステップSq6)、エラー場合には、エラーメッセージを表示し(ステップSq7)、データが出力要求されたデータの場合に、データを画面表示するか、データをファイルとして出力するとともに記憶する(ステップSq8)。
【0187】
これにより、測定データ等の二次利用者は、アクセスレベルで設定されたデータの種類の範囲のデータを、検索レベルで設定された検索条件キーを用いて取得することができる。すなわち、コストに見合ったデータを取得して、利用することができる。
【0188】
次に、データの二次利用者によるデータの取得の変形例を説明する。
図19のフローチャートに示すように、二次利用者端末である契約者クライアント6において、オペレータにユーザIDとパスワードを入力させる(ステップSs1)。
【0189】
入力されたユーザIDとパスワードとをデータ管理サーバ5に送信する(ステップSs2)。データ管理サーバ5では、ユーザIDとパスワードを受信し(ステップSt1)、このユーザIDとパスワードの認証(照合)処理を行う(ステップSt2)。照合されたか否かを判定し(ステップSt3)、照合されなかった場合には、対応するエラーメッセージを作成する(ステップSt4)。
【0190】
照合された場合には、ユーザIDに対応する顧客IDに基づいてデータ二次利用者アクセス権管理データベース5hを参照して、二次利用者に許可されている検索条件キーを抽出する(ステップSt5)。
【0191】
また、同様に、データ二次利用者アクセス権管理データベース5hを顧客IDで検索して、二次利用者にアクセス可能とされたデータ項目(種類)を抽出する(ステップSt6)。
【0192】
抽出された検索条件キーおよびデータ項目をデータテーブルにセットする(ステップSt7)。
前述のエラーメッセージもしくはデータテーブルを契約者クライアント6に送信する(ステップSt8)。
契約者クライアント6は、エラーメッセージまたはデータテーブルを受信する(ステップSs3)。
【0193】
エラーメッセージを受信したか否かが判定され(ステップSs4)、エラーの場合には、エラーメッセージを表示する(ステップSs5)。エラーでない場合には、契約者クライアント6のディスプレイに許可された検索条件キーと、アクセス可能なデータ項目を表示する(ステップSs6)。
【0194】
この画面表示に基づいて検索条件キーと前記データ項目の範囲の出力要求データを入力させ(ステップSs7)、入力されたデータをデータ管理サーバ5に送信する(ステップSs8)。データ管理サーバ5では、検索条件キーと、アクセスが認められたデータ項目とに基づいて、各データベースから検索条件に合致し、かつ、アクセスが認められたデータ項目のデータを取得する(ステップSt10)。
【0195】
取得されたデータを契約者クライアント6に送信する(ステップSt11)。契約者クライアント6では、上述のデータを受信し(ステップSs9)、受信したデータを契約者クライアント6のディスプレイに表示するか、ファイルとして出力して記憶する(ステップSs10)。
【0196】
この場合も上述の場合と同様に設定された検索条件キーの範囲で、アクセス権で認められたデータ項目のデータ得られるとともに、利用可能な検索条件キーおよびアクセスが認められるデータ項目が表示されるので、エラーを低減することができる。
【0197】
なお、インターネット4を介する通信においては、データを暗号化して行うことが好ましい。また、クライアントからのデータの入力は、例えば、サーバ側がウェブサイトをインターネット4上に公開可能なウェブサーバとしての機能を有するものとし、クライアントは、ウェブサイトを表示可能なウェブブラウザとしての機能を有するものとし、ウェブサイトのウェブページ上でデータ入力を可能としてもうよい。この場合には、データ入力時の暗号化として、SSL暗号や、TLS暗号を好適に用いることができる。
【0198】
本実施形態のスキンケア装置2は、制御部12を備えておらず、スマートフォン3側に備える制御部12により、スキンケア装置2の作動部21へ直接出力することを可能としている。係るスキンケア装置2とスマートフォン3の接続関係について以下に説明する。
【0199】
まず、スキンケア装置2とスマートフォン3とをWi−Fi(登録商標、以下同じ)やブルートゥースを用いて接続(無線接続)する形態を
図20(A)に示す。スキンケア装置2は、作動部21、把持部22、電源、及びブルートゥース用の受信部を備え、スマートフォン3は、ブルートゥース用の送信部を備える。スキンケア装置2における電源及び受信部は、把持部22に内蔵して設けると良い。
【0200】
次に、スキンケア装置2とスマートフォン3とをUSBインターフェース13を介して(有線)接続する形態を
図20(B)に示す。この場合、スキンケア装置2は作動部21と把持部22を備えていれば良く、電源やブルートゥース(無線通信)用の受信部を省略することができるので、スキンケア装置2の構成を簡略化でき、コスト削減に寄与できる。
【0201】
なお、スキンケア装置2として、イオンクレンジング装置やイオン導入装置を用意する場合、作動部21として電極部を設け、把持部22に補助電極部を設けることにより、人体を介して電極部と補助電極部間を導通状態とすることができ、これにより、作動部21の形状の自由度が増し、目元や口元、鼻まわりといった細かな部分も施療することができる。もちろん、作動部21としてスキンケア装置2のヘッド部分の肌当接部分に対をなす電極部を設け、人体を介してこの電極間を導通状態とするものでも良い。また、スキンケア装置2にパイロットランプ(表示部)を設ければ、スキンケア装置2の電源ON/OFF状態が確認できる。また、スマートフォン3に作動部21(電極部)と把持部22(補助電極部)間の導通状態を確認できる表示手段を設ければ、スキンケア装置2にて顔の施療中であっても、スマートフォン3にて電極部間の導通状態を確認することができる。また、スマートフォン3により制御したスキンケア動作に関するデータをスキンケア装置2が読み込むことでスキンケア装置2の設定が完了する構成とすれば、スキンケア装置2の操作部としてはスタート/ストップスイッチ(操作部)を設けるだけの構成が可能となる。なお、操作部としては、この他にスキンケア動作の種類や強弱レベルを選択できるスイッチを配設でき、係るスイッチは、スキンケア装置2及びスマートフォン3のどちらに配設しても良いが、スマートフォン3に配設すれば、スキンケア装置2にて施療しながらスキンケア動作の種類や強弱レベルの確認、各種スイッチの選択が可能となる。さらに、把持部22と作動部21とは一体型ではなく、
図20(C)に示すように、把持部22に各種の作動部21が着脱可能な構成としても良く、これにより、更なるコスト削減に寄与できる。また、スキンケア装置2とスマートフォン3との接続手段は、イヤホン端子やマイクロUSBによるものであっても良い。
【0202】
続いて、スキンケア装置2の別実施形態を
図21(A)及び
図21(B)にて説明する。
図21(A)に示すスキンケア装置2は、作動部21、把持部22、電源、制御部、受信部、記憶部及び操作部を備え、スマートフォン3は、送信部を備えており、スキンケア装置2とスマートフォン3とは、ブルートゥースによって接続している。また、必要に応じて把持部22にパイロットランプを設ける。係る構成によれば、スマートフォン3にて取得したスキンケア動作に関するデータを
スキンケア装置2に送信して記憶させることができるので、スキンケア装置2を風呂場や洗面所にて使用する場合でも、スマートフォン3と接続せずに使用でき、スキンケア装置2の使い勝手が良くなる。また、
図21(B)に示すように、スキンケア装置2とスマートフォン3とをUSBインターフェース13を介して接続しても良く、この場合は、スキンケア装置2における受信部を省略することができる。
【0203】
続いて、スキンケア装置2の更に別の実施形態を
図21(C)にて説明する。
図21(C)に示すスキンケア装置2は、作動部21と把持部22とを備え、制御部12、記憶部、電源、受信部を備える別体専用部品24を接続することが可能な構成となっている。係る構成とすれば、使用者がスマートフォン3(ユーザクライアント)を持っておらず、しかも、スキンケア装置2に制御部12が備えられていなくとも、スキンケア装置2による施療が可能となる。なお、別体専用部品24は有線または無線によってスマートフォン3と接続可能な構成であっても良く、これにより、スマートフォン3によって新たに取得したスキンケアに関するデータを記憶部に記憶させ、スキンケアを実行することができる。
【0204】
本実施形態においては、スキンケア装置2とスマートフォン3のいずれかに、制御部・表示部・操作部・記憶部・電源を備えているものである。
図22に示すように、スキンケア装置2とスマートフォン3のそれぞれに、制御部・表示部・操作部・記憶部・電源を備えたものでも良い。また、スマートフォン3に制御部・表示部・操作部・記憶部・電源を備えていれば、
図20(B)に示すように、スキンケア装置2の構成を作動部21と把持部22との構成とできる。また、スキンケア装置2とスマートフォン3との接続は、有線でも無線でも良い。
【0205】
本実施形態においては、作動部21に昇圧装置・定電流装置を設けても良い。また、スマートフォン3と接続した肌状態測定装置1やスキンケア装置2を使用中に電話着信があった場合、肌状態測定装置1やスキンケア装置2は保留状態となり、着信応答できるようにするのが良い。なお、着信応答した時には、肌状態測定装置1やスキンケア装置2の施療タイマーは中断され、通話が終わると施療タイマーが再開するようにするのが好ましい
【0206】
また、スキンケア装置2で施療中に、スマートフォン3の内臓マイクを活用して、施療者の音声を認識できるよう音声認識機能を備えれば、例えば、使用中に肌にピリピリ感を感じたとき、音声で「電流を下げる」「電源オフ」などの指示音を発声することにより、上記音声認識機能で、その指示音を判別して、制御部からの出力をリアルタイムに制御することができる。
【0207】
さらに、スマートフォン3の内臓カメラ機能を用いて、施療中のスキンケア装置2の顔面等の人体上での動きを画像認識して作動部の軌跡を蓄積するようにすれば、施療もれ、同一箇所の過剰施療等を画面上に表示する人体上を軌跡で追跡表現することができ、不慣れな人でも使い易いものとなる。