【実施例】
【0018】
図1及び
図2に示すように、トンネル掘削機1は、例えば、硬質地盤掘削用のトンネルボーリングマシンであって、円筒状の掘削機本体(スキンプレート)10と、円盤状のカッタヘッド20とを備えている。
【0019】
カッタヘッド20の中央部には、枠状の支持部材21が設けられており、この支持部材21の内側には、矩形の開口部21aが形成されている。この開口部21aは、掘削機本体10と地山の切羽側とを連通するものとなっている。そして、開口部21aには、中心部カッタヘッド22が開閉可能に支持されている。この枠状の中心部カッタヘッド22は、その下辺部が支持部材21の下辺部にヒンジを介して支持されており、掘削機本体10の後方(トンネル軸方向後方)に向けて開くようになっている。
【0020】
また、カッタヘッド20の前面には、長尺となる1本のカッタスポーク23と、短尺となる2本のカッタスポーク24とが、そのカッタヘッド20の径方向に延設されている。これらカッタスポーク23,24は、支持部材21を跨ぐように配置されると共に、中心部カッタヘッド22内において互いに直交するように接続されている。つまり、カッタスポーク23は、カッタヘッド20の中心を通るように配置されており、カッタスポーク24は、その径方向内側端部がカッタスポーク23の中央部を左右両側から挟み込むように配置されている。
【0021】
更に、カッタヘッド20の前面には、4枚の面板25が設けられている。これら面板25は、支持部材21及びカッタスポーク23,24に囲まれた位置において、扇状をなして配置されている。
【0022】
ここで、中心部カッタヘッド22には、ずり取込口22aが、その中心部カッタヘッド22の外枠とカッタスポーク23,24とに囲まれた4つの角部において、開口している。また、カッタスポーク23には、ずり取込口23aが開口している。更に、カッタヘッド20の前面には、ずり取込口26が、支持部材21、カッタスポーク23,24、及び、面板25に囲まれた位置において、開口している。
【0023】
そして、カッタスポーク23,24及び面板25には、複数のディスクカッタ27が回転可能に支持されている。これらディスクカッタ27は、カッタスポーク23,24及び面板25の前面から突出した状態で、支持されている。一方、カッタスポーク23,24の長手方向左右両縁部には、複数のカッタビット28が、その長手方向に沿うように、且つ、ずり取込口22a,26を臨むように装着されている。
【0024】
また、掘削機本体10の前端部における内周面には、カッタ旋回用モータ11及び軸受13が設けられており、このうち、カッタ旋回用モータ11の出力軸には、駆動ギヤ12が装着されている。一方、カッタヘッド20の後部には、リング状の摺動部31が形成されており、この摺動部31の後端面には、内歯を有するリングギヤ32が設けられている。即ち、摺動部31は、軸受13を介して、掘削機本体10の内周面に回転可能に支持されており、リングギヤ32は、カッタ旋回用モータ11の駆動ギヤ12と噛み合っている。
【0025】
従って、カッタ旋回用モータ11を駆動させることにより、駆動ギヤ12及びリングギヤ32を介して、カッタヘッド20をその中心軸周りに回転させることができる。これにより、カッタヘッド20に装着されたディスクカッタ27及びカッタビット28が、カッタヘッド20の中心軸周りに旋回することになり、当該ディスクカッタ27及びカッタビット28によって、地山の切羽を掘削することができる。このとき、地山の掘削に伴って発生したずりは、ずり取込口22a,23a,26を介して、カッタヘッド20の後方に(掘削機本体10の前端部内に)取り込まれる。
【0026】
また、掘削機本体10の後端部内には、覆工部材としてのセグメントSを組み立てるためのエレクタ装置(図示省略)が設けられている。セグメントSは、掘削したトンネルの内壁面形状に沿うような環片となっている。従って、エレクタ装置を駆動させることにより、複数のセグメントSをトンネル周方向に沿ってリング状に組み付けて、その真円保持を行うことができる。これにより、トンネル構造体を構築することができる。
【0027】
更に、掘削機本体10に設けられたエレクタ装置の後方には、推進装置(図示省略)が設けられている。この推進装置においては、グリッパによって、組み立てられたセグメントS(トンネル構造体)から推進反力を取り、スラストジャッキによって、回転駆動するカッタヘッド20を前進させることが基本構成となっており、それぞれが独立駆動する2組のグリッパ及びスラストジャッキを備えたダブルグリッパ方式を採用している。
【0028】
つまり、トンネル掘削機1においては、一方の組のグリッパをセグメントSの内周面に押し付けて、そのセグメントSとの摩擦力を推進反力として掘進し、一方の組のスラストジャッキのストローク分掘進した後、他方の組のグリッパをセグメントSの内周面に押し付けて、一方の組のグリッパを縮めてから、一方の組のスラストジャッキを縮めるようにしている。
【0029】
このように、一方の組のグリッパ及びスラストジャッキの伸長によって掘進を行っている間に、他方の組のグリッパ及びスラストジャッキの短縮によって次の掘進準備を行い、これら掘進及び掘進準備を交互に繰り返すことにより、トンネル掘削機1全体が絶え間なく掘進することができる。
【0030】
そして、掘削機本体10の前端部内に取り込まれたずりは、第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51によって、ずり台車60に搬送されるようになっている(
図5(a)参照)。
【0031】
ここで、
図1,
図4,及び、
図5(a)に示すように、第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51は、掘削機本体10の内部から既設のセグメントS(トンネル構造体)の内部に亘って順に配置されている。
【0032】
第1ベルトコンベヤ41は、前方側の水平部41aと、後方側の傾斜部41bとから構成されている。
【0033】
水平部41aは、トンネル軸方向に水平となるように延在しており、掘削機本体10の内部とトンネル構造体とに跨って配置されている。そして、水平部41aの前端部は、カッタヘッド20の中心部カッタヘッド22が後方に向けて全開したときにその中心部カッタヘッド22と接触する程度に、カッタヘッド20の後部に接近して配置されている。
【0034】
また、水平部41aの前端部には、ホッパ42が設けられており、このホッパ42は、カッタヘッド20のずり取込口22a,23a,26を介して取り込まれたずりを捕集するものとなっている。更に、水平部41aの下部には、第1移動台車(第1移動手段)43が設けられており、この第1移動台車43は、トンネル軸方向に移動可能となっている。即ち、第1移動台車43を移動させることにより、第1ベルトコンベヤ41をトンネル軸方向に移動させることができる。
【0035】
一方、傾斜部41bは、その前端部から後端部に向かうに従って、上方に漸次傾斜しており、トンネル構造体の内部に配置されている。つまり、傾斜部41bの前端部は、水平部41aと同じ高さに位置しており、傾斜部41bの後端部は、水平部41aよりも上方に位置している。そして、その傾斜部41bの後端部は、吊り具44によって、セグメントSの内周面に支持されている。なお、吊り具44は、セグメントS及び傾斜部41bに対して、取り外し可能となっている。
【0036】
これに対して、第2ベルトコンベヤ51は、前方側の傾斜ベルトコンベヤ52と、後方側の水平ベルトコンベヤ53とから構成されており、それら双方がトンネル構造体の内部に配置されている。
【0037】
傾斜ベルトコンベヤ52は、その前端部から後端部に向かうに従って、上方に漸次傾斜するように配置されている。傾斜ベルトコンベヤ52の前端部は、傾斜部41bの後端部よりも下方に位置しており、その傾斜部41bの後端部とは上下方向において重なり合うように配置されている。更に、傾斜ベルトコンベヤ52の後端部は、傾斜部41bの後端部よりも上方に位置しており、水平ベルトコンベヤ53の前端部に上下方向に回転可能に支持されている。
【0038】
一方、水平ベルトコンベヤ53は、トンネル軸方向に水平となるように延在している。また、水平ベルトコンベヤ53の下部には、第2移動台車(第2移動手段)56が設けられており、この第2移動台車56は、トンネル軸方向に移動可能となっている。即ち、第2移動台車56を移動させることにより、第2ベルトコンベヤ51をトンネル軸方向に移動させることができる。
【0039】
ここで、第2ベルトコンベヤ51においては、傾斜ベルトコンベヤ52の後端部と水平ベルトコンベヤ53の前端部との連結に、ヒンジ構造を採用している。
【0040】
具体的に、
図4(a),(b)に示すように、水平ベルトコンベヤ53の前端部における左右両側部には、左右一対の支持軸54が固定されると共に、左右一対の連結板53aが形成されている。連結板53aは、水平ベルトコンベヤ53の前端部から前方に向かうに従って下方に傾斜して、その下端部が傾斜ベルトコンベヤ52の後端部の下側に潜り込むように配置されている。そして、連結板53aの下端部には、油圧式のリフトジャッキ(跳ね上げ手段)55が支持されている。
【0041】
更に、対向した連結板53a間には、傾斜板53bが支持されている。この傾斜板53bは、所定の傾斜角度で前方に向かうに従って下方に傾斜しており、傾斜ベルトコンベヤ52の後端部における下面をその下方から支えるものとなっている。
【0042】
一方、傾斜ベルトコンベヤ52の後端部における左右両側部には、左右一対の長孔52aが形成されている。この長孔52aは、水平ベルトコンベヤ53に固定された支持軸54に回転可能に支持されており、その長径が傾斜ベルトコンベヤ52の長手方向に沿うように開口されている。また、上記左右両側部には、リフトジャッキ55が連結されている。
【0043】
これにより、リフトジャッキ55を短縮させた状態では、傾斜ベルトコンベヤ52の後端部が水平ベルトコンベヤ53の傾斜板53b上に保持されることになる。よって、傾斜ベルトコンベヤ52は、所定の傾斜角度で傾斜する傾斜状態となり、ずりの搬送が可能となる。
【0044】
また、リフトジャッキ55を伸長させた状態では、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部が、その後端部(支持軸54)を回転中心として、上方に向けて跳ね上がることになる。よって、傾斜ベルトコンベヤ52は、水平ベルトコンベヤ53と同じ高さで水平状態となり、詳細は後述するが、第1ベルトコンベヤ41のトンネル軸方向後方への退避を許可とする。
【0045】
更に、傾斜ベルトコンベヤ52を水平ベルトコンベヤ53に回転可能に支持する際の支持孔(取付孔)として、長孔52aを採用し、この長孔52aをその長径が傾斜ベルトコンベヤ52の長手方向に沿うように形成させることにより、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部は、その後端部(支持軸54)を支点として、トンネル幅方向に揺動可能となる。
【0046】
よって、トンネル掘削機1が屈曲したトンネルを掘削する場合には、その曲率の大きさに応じて、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部をトンネル幅方向に揺動させることができるので、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部を第1ベルトコンベヤ41における傾斜部41bの後端部に追従させることができる。よって、屈曲したトンネルを掘削する場合でも、第1ベルトコンベヤ41から第2ベルトコンベヤ51へのずりの受け渡しを高精度に行うことができる。
【0047】
次に、上述したトンネル掘削機1の動作について、
図1、
図3、
図5を用いて詳細に説明する。
【0048】
先ず、トンネル掘削機1が岩盤等の硬質地盤を掘削する場合には、
図1に示すように、カッタヘッド20を回転させながら、上述した推進装置及びエレクタ装置を駆動させることにより、地山の切羽をディスクカッタ27及びカッタビット28によって掘削すると共に、セグメントSをトンネル周方向に沿って組み立てる。つまり、掘削作業と覆工作業とが同時進行で行われることになる。
【0049】
これと同時に、第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51も駆動されている。これにより、
図1及び
図5(a)に示すように、地山の掘削に伴って発生したずりは、カッタヘッド20のずり取込口22a,23a,26を介して、ホッパ42内に取り込まれた後、第1ベルトコンベヤ41における水平部41aの前端部上に受け渡される。
【0050】
次いで、水平部41aの前端部上に受け渡されたずりは、その第1ベルトコンベヤ41における傾斜部41bの後端部に向けて搬送された後、第2ベルトコンベヤ51における傾斜ベルトコンベヤ52の前端部上に受け渡される。そして、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部上に受け渡されたずりは、その第2ベルトコンベヤ51における水平ベルトコンベヤ53の後端部に向けて搬送された後、ずり台車60に排出される。
【0051】
ここで、トンネル掘削機1による掘削対象地山が、岩盤等の硬質地盤から、粘土層を含む断層破砕帯等の軟弱地盤に変化した場合、即ち、トンネル掘削機1が軟弱地盤に遭遇した場合には、トンネル掘削機1が切羽の崩落や地山の変位によって拘束され、その推進反力に抗する摩擦力が増大することになり、当該トンネル掘削機1が掘進不能となるおそれがある。
【0052】
そこで、本発明に係るトンネル掘削機1においては、軟弱地盤の掘削に対応するため、当該軟弱地盤に遭遇すると、掘進を一旦停止して、薬液を薬液注入装置(図示省略)によって切羽前方に注入して、地山改良を行う。その後、人力や小型機械を利用して、トンネル掘削機1に先行する先行トンネルT(
図3参照)を、軟弱地盤が終わるまで掘削する。
【0053】
そして、トンネル掘削機1においては、上述したような先行トンネルTの掘削作業に先立って、開口部21aに対して機材や小型機械の出し入れを行うための作業スペースを確保することを目的として、ずり搬送用に設けた第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51の後退作業を行うようにしている。
【0054】
具体的には、先ず、
図5(a)に示すように、トンネル掘削機1が硬質地盤中を掘進しているときには、取り込んだずりを、第1ベルトコンベヤ41と第2ベルトコンベヤ51とに順に受け渡して、ずり台車60に排出する。
【0055】
ここで、カッタヘッド20が軟弱地盤に到達すると、トンネル掘削機1の掘進を停止させる。即ち、カッタ旋回用モータ11、エレクタ装置、推進装置、第1ベルトコンベヤ41、及び、第2ベルトコンベヤ51等の駆動を停止させる。
【0056】
次いで、
図5(b)に示すように、第2移動台車56をトンネル軸方向後方に移動させることにより、第2ベルトコンベヤ51をトンネル軸方向後方に退避させる。このとき、第2ベルトコンベヤ51を後退させる際には、傾斜部41bの後端部と傾斜ベルトコンベヤ52の前端部との間で、上下方向において重なり合う部分が無くなるまで、第2移動台車56を移動させる。
【0057】
そして、
図5(c)に示すように、リフトジャッキ55を伸長させることにより、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部を、その後端部を回転中心として、上方に向けて跳ね上げる。このとき、跳ね上げられた傾斜ベルトコンベヤ52の前端部は、傾斜部41bの後端部よりも上方に配置され、当該傾斜ベルトコンベヤ52は、水平ベルトコンベヤ53と同じ高さで水平状態となる。
【0058】
次いで、
図5(d)に示すように、吊り具44を取り外した後、第1移動台車43をトンネル軸方向後方に移動させることにより、第1ベルトコンベヤ41をトンネル軸方向後方に退避させる。これにより、傾斜部41bが、跳ね上げられた傾斜ベルトコンベヤ52の下側に潜り込み、第1ベルトコンベヤ41は掘削機本体10内から完全に後退する。これに伴って、カッタヘッド20の後方(掘削機本体10内)に、開口部21aに対して機材や小型機械の出し入れを行うための作業スペースが確保される。
【0059】
そして、
図3及び
図5(d)に示すように、カッタヘッド20の中心部カッタヘッド22を開けて、開口部21aを開放する。このとき、第1ベルトコンベヤ41が掘削機本体10内から完全に後退しているため、中心部カッタヘッド22は、第1ベルトコンベヤ41に接触することなく、開閉可能となっている。
【0060】
次いで、作業者が使用する機材や、ショベルカー等の小型機械を、掘削機本体10内の作業スペースに運んだ後、その作業スペースに運んだ機材や小型機械を、開口部21aを介して、切羽側に搬出して、それらを利用して先行トンネルTを掘削する。
【0061】
そして、上述した先行トンネルTが硬質地盤に到達すると、その掘削済みの先行トンネルTに沿って、トンネル掘削機1を前進(掘進)させ、再び、トンネル掘削機1によって、硬質地盤の掘削を開始する。
【0062】
なお、上述した実施形態においては、第1移動手段及び第2移動手段を、第1移動台車43及び第2移動台車56としているが、これらに替えて、油圧ジャッキによって、第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51をトンネル軸方向に移動させるようにしても構わない。
【0063】
また、第2ベルトコンベヤ51においては、傾斜ベルトコンベヤ52を水平ベルトコンベヤ53に対して跳ね上げ可能としているが、これに加えて、第1ベルトコンベヤ41においても、傾斜部41bを水平部41に対して押し下げ可能としても構わない。即ち、
図6(a)に示すように、傾斜部41bの後端部を、その前端部を回転中心として、油圧ジャッキ(押し下げ手段)45によって、下方に向けて押し下げるようにしても構わない。
【0064】
これにより、第1ベルトコンベヤ41及び第2ベルトコンベヤ51を後退させる場合には、先ず、
図6(b)に示すように、第2ベルトコンベヤ52を、第2移動台車56の移動によって、トンネル軸方向後方に退避させた後、リフトジャッキ55を伸長させることにより、傾斜ベルトコンベヤ52の前端部を、その後端部を回転中心として、上方に向けて跳ね上げる。一方、水平部41aに支持された油圧ジャッキ45を伸長させることにより、傾斜部41bの後端部を、その前端部を回転中心として、下方に押し下げる。このとき、傾斜部41bは、水平部41aと同じ高さで水平状態となる。
【0065】
次いで、
図6(c)に示すように、第1移動台車43をトンネル軸方向後方に移動させることにより、第1ベルトコンベヤ41をトンネル軸方向後方に退避させる。これにより、押し下げられた傾斜部41bが、跳ね上げられた傾斜ベルトコンベヤ52の下側に潜り込み、第1ベルトコンベヤ41は掘削機本体10内から完全に後退する。
【0066】
但し、上述したように、傾斜部41bを押し下げると共に、傾斜ベルトコンベヤ52を跳ね上げる場合には、それらの動作の順番は、どちらが先でも後でも良く、同時でも構わない。
【0067】
従って、本発明に係るトンネル掘削機1によれば、ずり搬送用に設けた複数段のベルトコンベヤ41,52,53を、トンネル軸方向後方に向けて効率良く退避させることができるので、カッタヘッド20の後方(掘削機本体10内)において、機材や小型機械の出し入れを行うための作業スペースを十分に確保することができる。これにより、崩落性の高い軟弱地盤に遭遇した際における、人力や小型機械による先行トンネルTの掘削作業を、その作業スペースを使用して、容易に行うことができる。