(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構造によりエネルギーロスが少なく、利用の容易な給電ができる非接触給電システムと車両給電装置とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る非接触給電システムであって、非接触給電を受けることをできるコイル回路である給電用2次コイルを有し負荷に給電できる受電機器と,非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する給電機器と、前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置することをできる構造体と、を備え、前記構造体が前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有し、前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられる、ものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、受電機器は、非接触給電を受けることをでコイル回路である給電用2次コイルを有し負荷に給電できる。給電機器は、非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する。構造体は、前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置することをできる。前記構造体が前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有する。前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられる。
その結果、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る非接触給電システムを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0010】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、複数の前記貫通穴が前記輪郭を形成する縁部に沿って配置される。
上記の実施形態の構成により、複数の前記貫通穴が前記輪郭を形成する縁部に沿って配置される。
その結果、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である。
上記の実施形態の構成により、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である。
その結果、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、前記輪郭が多角形であり、前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である、
上記の実施形態の構成により、輪郭が多角形である。前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である。
その結果、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0013】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルから電気的に独立したコイル回路である少なくとも1つの中継コイルを有する中継機器と、を備え、前記中継コイルが前記空隙に配置される。
上記の実施形態の構成により、中継機器は、前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルから電気的に独立したコイル回路である少なくとも1つの中継コイルを有する。前記中継コイルが前記空隙に配置される。
その結果、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、磁気回路として機能する鉄心を有する中継機器と、を備え、前記鉄心が前記空隙に配置される。
上記の実施形態の構成により、中継機器は、磁気回路として機能する鉄心を有する。前記鉄心が前記空隙に配置される。
その結果、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両に給電する車両給電装置であって、車両が給電用2次コイルを内蔵し、移動路に沿って並ぶ貯留空間を設けられる主構造体と、前記移動路の少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられ非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する給電機器と、車両を支持できる構造体である車両支持構造体と、車両を支持する前記車両支持構造体を支持して前記移動路を移動できる移動台車本体と該移動台車本体に内蔵され前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルとから電気的に独立したコイル回路である中継コイルを持つ中継機器とを有する移動台車と、該移動台車本体と前記貯留空間との間で車両を移載できる移載機器と、を備え、前記移動台車または車両支持構造体の少なくとも一方が前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有し、前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられ、前記給電用1次コイルからを発生する磁界を前記空隙を通過させて前記移動台車に支持される前記車両支持構造体に支持される車両に内蔵される給電用2次コイルへ非接触給電する。
【0016】
上記本発明の構成により、給電用2次コイルは、車両に内蔵される。主構造体は、移動路に沿って並ぶ貯留空間を設けられる。給電機器は、前記移動路の少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられ非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する。車両支持構造体は、車両を支持できる構造体である。移動台車は、車両を支持する前記車両支持構造体を支持して前記移動路を移動できる移動台車本体と該移動台車本体に内蔵され前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルとから電気的に独立したコイル回路である中継コイルを持つ中継機器とを有する。移載機器は、該移動台車本体と前記貯留空間との間で車両を移載できる。前記移動台車または車両支持構造体の少なくとも一方がが前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有する。
前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられる。前記給電用1次コイルからを発生する磁界を前記空隙を通過させて前記移動台車に支持される前記車両支持構造体に支持される車両に内蔵される給電用2次コイルへ非接触給電する。
その結果、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両に給電する車両給電装置であって、移動路に沿って並ぶ貯留空間を設けられる主構造体と、前記移動路の少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられ非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する給電機器と、車両の車輪を支えて車両を支持できる車両支持構造本体と該車両支持構造本体に設けられ非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルとを有する車両支持構造体と、車両を支持する前記車両支持構造体を支持して前記移動路を移動できる移動台車本体と該移動台車本体に内蔵され前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルとから電気的に独立したコイル回路である中継コイルを持つ中継機器とを有する移動台車と、該移動台車本体と前記貯留空間との間で車両を移載できる移載機器と、を備え、前記移動台車が前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有し、前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられ、
前記給電用1次コイルから発生する磁界を前記空隙を通過させて前記移動台車に支持される前記車両支持構造体の給電用2次コイルへ非接触給電して前記給電用2次コイルへ非接触給電される電力を該車両支持構造体に支持される車両へ給電する。
【0018】
上記本発明の構成により、給電機器は、前記移動路の少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられ非接触給電をできる給電用1次コイルと該給電用1次コイルを駆動する駆動回路とを有する。車両支持構造体は、車両の車輪を支えて車両を支持できる車両支持構造本体と該車両支持構造本体に設けられ非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルとを有する。移動台車は、車両を支持する前記車両支持構造体を支持して前記移動路を移動できる移動台車本体と該移動台車本体に内蔵され前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルとから電気的に独立したコイル回路である中継コイルを持つ中継機器とを有する。移載機器は、該移動台車本体と前記貯留空間との間で車両を移載できる。前記移動台車が前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に位置するときに前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を形作る板材である特定板材を有する。前記特定板材が少なくとも前記輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられる。前記給電用1次コイルから発生する磁界を前記空隙を通過させて前記移動台車に支持される前記車両支持構造体の給電用2次コイルへ非接触給電して前記給電用2次コイルへ非接触給電される電力を該車両支持構造体に支持される車両へ給電する。
その結果、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0019】
以下に、本発明の実施形態に係る車両給電装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0020】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、複数の前記貫通穴が前記輪郭を形成する縁部に沿って配置される。
上記の実施形態の構成により、複数の前記貫通穴が前記輪郭を形成する縁部に沿って配置される。
その結果、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0021】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である。
上記の実施形態の構成により、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である。
その結果、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0022】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、輪郭が多角形であり、前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った横方向に長い貫通穴である。
上記の実施形態の構成により、輪郭が多角形である。前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である。
その結果、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0023】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルから電気的に独立したコイル回路である少なくとも1つの中継コイルを有する中継機器と、を備え、前記中継コイルが前記空隙に配置される。
上記の実施形態の構成により、中継機器は、前記給電用1次コイルと前記給電用2次コイルから電気的に独立したコイル回路である少なくとも1つの中継コイルを有する。前記中継コイルが前記空隙に配置される。
その結果、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【0024】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、磁気回路として機能する鉄心を有する中継機器と、を備え、前記鉄心が前記空隙に配置される。
上記の実施形態の構成により、中継機器は、磁気回路として機能する鉄心を有する。前記鉄心が前記空隙に配置される。
その結果、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明に係る非接触給電システムは、その構成により、以下の効果を有する。
前記駆動回路に駆動される給電用1次コイルと負荷に給電する給電用2コイルとの間に位置できる構造体に前記給電用2次コイルと前記給電用1次コイルとの間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙を設け、前記輪郭を形成する特定板材の縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設ける様にしたので、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴が輪郭Kを形成する縁部に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
また、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる
また、前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
また、中継コイルが前記空隙に配置される様にしたので、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
また、鉄心が前記空隙に配置される様にしたので、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
【0026】
以上説明したように、本発明に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
前記移動路の前記特定位置に駆動回路により駆動される給電用1次コイルを設け、移動台車と車両支持構造体とに空隙を設け、移動台車または車両支持構造体の空隙の輪郭を形成する特定板材の縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設け、車両を支持する車両支持構造体を支持する移動台車を前記特定位置に停止するときに、前記給電用1次コイルから非接触給電される電力を前記空隙を通過して前記移動台車に支持される前記車両支持構造体に支持される車両へ給電する様にしたので、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
前記移動路の前記特定位置に駆動回路により駆動される給電用1次コイルを設け移動台車に空隙を設け、空隙の輪郭を形成する特定板材の縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設け、車両を支持する車両支持構造体を支持する移動台車を前記特定位置に停止するときに、前記給電用1次コイルから非接触給電される電力を前記空隙を通過して前記移動台車に支持される前記車両支持構造体に設けられる給電用2次コイルへ給電し、給電された電力を前記車両支持構造体に支持される車両へ給電する様にしたので、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、複数の貫通穴が輪郭Kを形成する縁部に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイルから物理的距離の離れた給電用2次コイルへ効率良く非接触給電できる。
また、前記貫通穴が横方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、前記貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、中継コイルが前記空隙に配置される様にしたので、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、鉄心が前記空隙に配置される様にしたので、移動路に沿って移動する前記移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
従って、簡易な構造によりエネルギーロスが少なく、利用の容易な非接触給電システムと車両給電装置とそれを適用した駐車装置とを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムを、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る非接触給電システムの概念図である。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る非接触給電システムの側面図である。
図3は、本発明の第二の実施形態に係る非接触給電システムの側面図である。
図4は、本名発明の第一、第二の実施形態にかかる非接触給電システムのA−A矢視図である。
図5は、本名発明の第一、第二の実施形態にかかる非接触給電システムのA−A矢視図である。
【0029】
本発明の実施形態にかかる非接触給電システム100は、給電機器110と受電機器120と構造体140とで構成される。
本発明の実施形態にかかる非接触給電システム100は、給電機器110と受電機器120と中継機器130と構造体140で構成されてもよい。
【0030】
給電機器110は、給電用1次コイル111と駆動回路113と調整回路112とで構成される。
給電用1次コイル111は、非接触給電をできるための送り側のコイル回路である。
駆動回路113は、給電用1次コイル111を駆動する電気回路である。
例えば、駆動回路113は、給電用1次コイルの所定の周波数の交流電気を給電する。
調整回路112は、給電機器110の電気磁気特性を調整する回路である。
例えば、調整回路112は、給電機器110の電磁気的な共振周波数を調整する。
【0031】
受電機器120は、給電用2次コイル121で構成され、負荷123に給電できる回路である。
受電機器120は、給電用2次コイル121と調整回路122とで構成されてもよい。
給電用2次コイル121は、非接触給電をできるための受け側のコイル回路である。
調整回路122は、受電機器120の電気磁気特性を調整する回路である。
例えば、調整回路122は、受電機器120の電磁気的な共振周波数を調整する。
【0032】
中継機器130は、給電機器110から受電機器120への非接触給電を中継する機器である。
中継機器130は、少なくとも1つの中継コイル131で構成されてもよよい。
中継機器130は、少なくとも1つの中継コイル131と調整回路132とで構成されてもよい。
中継コイル131は、給電用1次コイル111と給電用2次コイル121から電気的に独立したコイル回路である。
調整回路132は、中継機器130の電磁気特性を調整する回路である。
例えば、調整回路132は、中継機器130の電磁気的な共振周波数を調整する。
図2は、1つの中継コイル131で構成される中継機器130が構造体140の空隙Qに設けられる様子を示す。
【0033】
中継機器130は、少なくとも1つの鉄心133とで構成されてもよい。
中継機器130は、複数の鉄心133とで構成されてもよい。
鉄心133は、渦電流の発生を抑制した磁気回路として機能する電気要素である。
例えば、鉄心は、薄い複数の鉄板を電気的に絶縁して貼りあわせてコアにしたものである。
中継コイル131と鉄心133とを各々の中心部に発生する磁界の磁束の向きを一致させる様に組み合わせた組合せ磁気回路とする。
図3は、一つの鉄心133で構成される中継機器130が、構造体140の空隙Qに設けられる様子を示す。
【0034】
中継機器130は、少なくとも1つの中継コイル131と少なくとも1つの鉄心133とで構成されてもよい。
中継機器130は、複数の中継コイル131と複数の鉄心133とで構成されてもよい。
中継機器130は、少なくとも1つの中継コイル131と調整回路132と鉄心133とで構成されてもよい。
中継機器130は、複数の中継コイル131と調整回路132と鉄心133とで構成されてもよい。
中継機器130は、複数の中継コイル131と調整回路132と複数の鉄心133とで構成されてもよい。
鉄心133は、渦電流の発生を抑制した磁気回路として機能する電気要素である。
例えば、鉄心は、薄い複数の鉄板を電気的に絶縁して貼りあわせてコアにしたものである。
中継コイル131と鉄心133とを各々の中心部に発生する磁界の磁束の向きを一致させる様に組み合わせた組合せ磁気回路とする。
【0035】
給電用1次コイル111と少なくとも1つの中継コイル131と給電用2次コイル121とを、この順に各々の中心部に発生する磁界の磁束の向きを一致させる様に直列に並べ、給電用1次コイルから非接触給電される電力を中継コイルを介して給電用2次コイルへ給電する。
給電用1次コイル111と少なくとも1つの鉄心133と給電用2次コイル121とを、この順に各々の中心部に発生する磁界の磁束の向きを一致させる様に直列に並べ、給電用1次コイルから非接触給電される電力を中継コイルを介して給電用2次コイルへ給電する。
給電用1次コイル111と組合せ磁気回路と給電用2次コイル121とを、この順に各々の中心部に発生する磁界の磁束の向きを一致させる様に直列に並べ、給電用1次コイルから非接触給電される電力を中継コイルを介して給電用2次コイルへ給電する。
この様にすると、中継機器130がない場合に比べ、エネルギーロスを押さえて、給電用1次コイル111と給電用2次コイル121との距離を大きくとることをできる。
【0036】
構造体140は、給電用2次コイル121と前記給電用1次コイル111との間に位置することをできる構造部材である。
構造体140は、移動可能であり、給電用2次コイル121と前記給電用1次コイル111との間に位置することをできてもよい。
構造体140は、給電用2次コイル121と前記給電用1次コイル111との間に位置して固定されてもよい。
構造体140は、特定部材141とその他の部材とで構成される。
特定部材141は、前記構造体が給電用2次コイル121と給電用1次コイル111との間に位置するときに給電用2次コイル121と給電用1次コイル111との間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙Qを形作る板材である。
特定部材141は、前記構造体が給電用2次コイル121と給電用1次コイル111との間に位置するときに給電用2次コイル121と給電用1次コイル111との間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙Qを給電用2次コイル121と給電用1次コイル111とに挟まれる箇所に形作る板材であってもよい。
【0037】
特定板材141が、少なくとも前記輪郭Kを形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴142、143を設けられる。
特定板材141が、少なくとも前記輪郭Kを形成する縁部に沿った領域の全体に複数の貫通穴142、143を設けられてもよい。
特定板材141が、少なくとも前記輪郭Kを形成する縁部に沿った領域に密に散らばった複数の貫通穴142、143を設けられてもよい。
特定板材141が、少なくとも前記輪郭Kを形成する縁部に沿った領域の全体に密に散らばった複数の貫通穴142、143を設けられてもよい。
特定板材141が、全体に密に散らばった複数の貫通穴142、143を設けられてもよい。
特定板材141が、前記輪郭Kを形成する縁部に沿った領域を、輪郭Kから離れるにつれて密度を粗に変化する様に設けられても良い。
【0038】
複数の貫通穴142、143が前記輪郭を形成する縁部に沿って配置されてもよい。
貫通穴が、不定形の穴であってもよい。
複数の貫通穴が、夫々に不定形の穴であってもよい。
【0039】
貫通穴142が、円形の穴であってもよい。
複数の貫通穴142が、特定板材141の少なくとも輪郭Kを形成する縁部に沿った領域に設けられる。
複数の貫通穴142が、特定板材141の全体に設けられてもよい。
輪郭Kが多角形であるとき、複数の貫通穴142が多角形の輪郭Kを形成する辺に沿って並ぶ様に設けられてもよい。
輪郭Kが矩形であるとき、複数の貫通穴142が矩形の輪郭Kを形成する辺に沿って並ぶ様に設けられてもよい。
図4(A)は円形の複数の貫通穴143が、特定板材141の前面に密に散らばって設けられる様子を示す。
図4(B)は円形の複数の貫通穴143が、特定板材141の空隙Qを形成する矩形の輪郭Kの辺に沿って配置する様に設けられる様子を示す。
【0040】
貫通穴143が、横方向に長い貫通穴であってもよい。
貫通穴143が、輪郭Kを形成する縁部に沿った方向に長い貫通穴であってもよい。
輪郭Kが多角形であるとき、複数の貫通穴143が多角形の輪郭Kを形成する辺に沿った方向に長い貫通穴であってもよい。
輪郭Kが矩形であるとき、複数の貫通穴143が矩形の輪郭Kを形成する辺に沿った方向に長い貫通穴であってもよい。
図5(A)は、横方向に長い複数の貫通穴143が、特定板材141の前面に密に散らばって設けられる様子を示す。
図5(B)は、横方向に長い複数の貫通穴143が、特定板材141の輪郭Qを形成する矩形の輪郭Kの辺の沿って配置される様に設けられる様子を示す。
【0041】
以下に、本発明の実施形態にかかる車両給電装置を説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置を応用した駐車装置の平面図である。
図7は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置を応用した駐車装置の側面図である。
図8は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の側面断面図である。
第一の実施形態にかかる車両給電装置は、本願発明をいわゆる平面往復式、またはエレベータスライド式の駐車装置に適用したものである。
【0042】
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、給電を受けることをできる車両に給電する装置である。
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と中継機器70とで構成される。
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器70とで構成されてもよい。
車両支持構造体30と移動台車40とが、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0043】
車両5は、給電をうけることをできる移動体である。
車両5は、下面に非接触給電を受けることをできる給電用2次コイル6を設けられてもよい。
例えば、車両5は、非接触給電のための給電用2次コイル6を底部に持つ自動車である。
給電用2次コイル6は、下方に置かれる給電用1次コイル21から非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル6は、下方に置かれる給電用1次コイル21から磁界共鳴型の非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル6は、下方に置かれる給電用1次コイル21から電界共鳴型の非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル6は、下方に置かれる給電用1次コイル21から電磁誘導型の非接触給電される。
【0044】
主構造体(図示せず)は、車両給電装置の主要な構造体である。
例えば、主構造体(図示せず)は、車両給電装置の基礎構造体である。
主構造体(図示せず)は、移動路Hに沿って並ぶ貯留空間11を設けられる。
主構造体(図示せず)は、複数の貯留空間11を設けられてもよい。
例えば、主構造体(図示せず)は、複数の貯留空間11と移動レール12とで構成される。
後述する移動台車は移動レール12の上を走行して移動路Hに沿って移動する。
【0045】
貯留空間11は、車両を貯留できる空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を貯留できる駐車空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を載せた車両支持構造体を貯留できる空間である。
図6には、複数の貯留空間11が後述する移動路Hの左右に直列に並べられる様子が示される。
【0046】
給電機器20は、車両5に給電する機器である、
給電機器20は、給電用1次コイル21と駆動回路22とで構成される。
給電用1次コイル21は、非接触により給電用2次コイル6に給電できる給電用1次コイルである。
給電用1次コイル21は、移動路Hの少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられる。
駆動回路22は、給電用1次コイル21に電力を供給して駆動する回路である。
駆動回路22は、電源機器(図示せず)から電力を供給される。
給電用1次コイル21に電流をながすと、給電用2次コイルから電流が取りだせる。
例えば、給電用1次コイル21に交番電流をながすと、給電用2次コイル6から交番電流が取りだせる。
【0047】
車両支持構造体30は、車両5を支持できる構造である。
例えば、車両支持構造体30は、車両5を載せることをできる。
例えば、車両支持構造体30は、右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとを設けられる。
右輪支持構造部31Rは、車両5の前後1対の右輪を支える部分である。
左輪支持構造部31Lは、車両5の前後1対の左輪を支える部分である。
右側支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとが、一体として車両を支える。
車両支持構造30は、上から見て左右に並んだ右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとの間に所定の輪郭Kで囲われる空隙Q2を設けられる。
図8には、矩形の輪郭Kで囲われる空隙Q2が空隙右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとの間に設けられる様子が示される。
右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとは、車5の車輪が走行する走行面Sをもつ。
【0048】
例えば、車両支持構造体30が、車両5の車輪を支えて車両を支持する上からみて略四辺形の構造体であって、上下方向に貫通する所定の輪郭Kをもつ空隙である車両支持構造体空隙Q2を設けられてもよい。
例えば、車両支持構造30は、いわゆるパレットであって、上から見てパレットの中央部の上下方向に貫通する空隙Q2をもうけられる。
例えば、パレットは、下部に設けられる車輪を転動させて、後述する移動台車本体41と貯留空間11のと間を移動できる。
【0049】
移動台車40は、車両5を支持して移動路Hに沿って移動する台車である。
移動台車40は、移動台車本体41で構成される。
移動台車本体41は、車両5を支持する車両支持構造体30を支持して、移動路Hを移動できる構造体である。
移動台車本体には、移動台車空隙Q1が形成される。
【0050】
移動台車40または車両支持構造体30の少なくとも一方が給電用2次コイル32と給電用1次コイル6との間に位置するときに給電用2次コイル6と給電用1次コイル21との間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙Q1、Q2を給電用2次コイル6と給電用1次コイル21とに挟まれる箇所に形作る板材である特定板材を有する。
特定板材が少なくとも輪郭を形成する縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設けられ、給電用1次コイル21からを発生する磁界の磁束を空隙を通過させて移動台車に支持される車両支持構造体30に支持される車両に内蔵される給電用2次コイル6へ非接触給電する。
貫通穴の構成は、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムのものと同じなので、説明を省略する。
【0051】
移載機器50は、移動台車本体41と貯留空間11との間で車両5を移載できる機器である。
移載機器50は、移動台車本体41と貯留空間11との間で車両5を支持する車両支持構造体30を移載できてもよい。
【0052】
中継機器130は、給電用1次コイル111から給電用2次コイル121へ非接触給電を中継する機器です。
中継機器130は、移動台車空隙Q1の輪郭Kに囲まれる様に設けられる。
中継機器130の構成は、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムで説明したものと同じなので、説明を省略する。
【0053】
図8は、移動路Hが水平に延び、給電用1次コイル21が移動路Hの特定位置の床面に設けられ、移動台車40が車両5を支持する車両支持構造体30を支持し、移動台車40が移動路Hの特定位置に停止する様子を示す。
図中で、給電用1次コイル21の発生した磁束を破線で示す。
移動台車40が移動路Hの特定位置に停止するときに、発生した磁束が移動台車40に設けられる移動台車空隙Q1の輪郭Kに囲まれる中継機器130に中継されて、移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に設けられる給電用2次コイル6に非接触給電できる。
移動台車40が移動路Hの特定位置に停止するときに、発生した磁束が移動台車に支持される車両支持構造体30に設けられる車両支持構造体空隙Q2の輪郭Kを透過して、給電用1次コイル21が移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に設けられる給電用2次コイル6に非接触給電できる。
移動台車40が移動路Hの特定位置に停止するときに、発生した磁束が移動台車40に設けられる移動台車空隙Q1の輪郭Kと移動台車に支持される車両支持構造体30に設けられる車両支持構造体空隙Q2の輪郭Kを透過して、給電用1次コイル21が移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に設けられる給電用2次コイル6に非接触給電できる。
【0054】
以下に本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置の作用を説明する。
車両給電装置を適用した駐車装置の運用は、入庫工程と出庫工程と給電工程とで構成される。
(入庫工程)
入庫指令を受ける。
車両5が入出庫空間(図示せず)にある車両支持構造体30に自走して載る。
リフタ(図示せす)が車両5を支持する車両支持構造体30を入出庫空間のある層から貯留空間11のある層に移動させる。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30をリフタから移動台車40へ移載する。
移動台車40が、車両5を支持する車両支持構造体30を支持して、移動路Hを移動する。
移動台車40が、1つの貯留空間11の隣に止まる。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30を移動台車40から貯留空間11に移載する。
【0055】
(出庫工程)
出庫指令を受ける。
移動台車40が、移動路Hに沿って移動して、出庫指令のある車両5の駐車する貯留空間11の隣に停止する。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30を貯留空間11から移動台車40へ移載する。
移動台車40が移動路Hに沿ってリフタのある位置へ移動する。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30を移動台車40からリフタへ移載する。
リフタ(図示せす)が車両5を支持する車両支持構造体30を貯留空間11のある層から入出庫空間のある層へ移動させる。
車両5が入出庫空間(図示せず)にある車両支持構造体30から自走して降りる。
【0056】
(給電指令)
給電指令を受ける。
移動台車40が、移動路Hに沿って移動して、給電指令のある車両5の駐車する貯留空間11の隣に停止する。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30を貯留空間11から移動台車40へ移載する。
移動台車40が移動路Hに沿って特定位置へ移動する。
駆動回路22が給電用1次コイル21を駆動し、給電用1次コイル21から第一給電2次コイル6へ非接触給電する。
車両5が、給電用2次コイル6へ給電された電力を充電し、充電が完了すると完了信号を出す。
完了信号をうけると、移動台車40が移動路Hに沿って特定位置から移動し、移動台車40が、1つの貯留空間11の隣に止まる。
移載機器50が、車両5を支持する車両支持構造体30を移動台車40から貯留空間11に移載する。
【0057】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の側面断面図である。
車両支持構造体30が、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0058】
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、給電を受けることをできる車両に給電する装置である。
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と中継機器130とで構成される。
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130とで構成されてもよい。
車両支持構造体30が、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0059】
主構造体(図示せず)と給電機器20と移動台車40と移載機器50とは、第七の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0060】
車両支持構造30は、車両5を支持できる構造であり、給電用2次コイル32を設けられる。
例えば、車両支持構造体30は、車両5を載せることをできる。
例えば、車両支持構造体30は、右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとを設けられる。
右輪支持構造部31Rは、車両5の前後1対の右輪を支える部分である。
左輪支持構造部31Lは、車両5の前後1対の左輪を支える部分である。
右側支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとが、一体として車両を支える。
車両支持構造30は、上から見て左右に並んだ右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとの間に形成される空隙に給電用2次コイル32を設けられる。
図6には、給電用2次コイル32が空隙右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとの間に設けられる様子が示される。
右輪支持構造部31Rと左輪支持構造部31Lとは、車5の車輪が走行する走行面Sをもつ。
【0061】
例えば、車両支持構造体30が、車両5の車輪を支えて車両を支持する上からみて略四辺形の構造体であって給電用2次コイルを設けられてもよい。
例えば、車両支持構造30は、いわゆるパレットであって、上から見てパレットの中央部に給電用2次コイル32をもうけられる。
例えば、パレットは、下部に設けられる車輪を転動させて、後述する移動台車本体41と貯留空間11のと間を移動できる。
【0062】
中継機器130は、移動台車空隙Q1の輪郭Kに囲まれる陽に設けられる。
中継機器130の構成は、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムで説明したものと同じなので、説明を省略する。
【0063】
移動台車40が移動路Hの特定位置に停止するときに、磁束が移動台車40に設けられる移動台車空隙Q1の輪郭Kに囲まれる中継機器130を通過して、給電用1次コイル21が移動台車40に支持される車両支持構造体30に設けられる給電用2次コイル32’に非接触給電できる。
給電用2次コイル32に非接触給電された電力は、充電ケーブル7を介して車両5へ給電される。
【0064】
移動台車40が給電用2次コイル32と給電用1次コイル21との間に位置するときに給電用2次コイル32と給電用1次コイル21との間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙Q1を給電用2次コイル32と給電用1次コイル21とに挟まれる箇所に形作る板材である特定板材を有する。
特定板材が少なくとも輪郭Q1を形成する縁部K1に沿った領域に複数の貫通穴を設けられる。
給電用1次コイル21から発生する磁界の磁束を空隙Q1を通過させて移動台車40に支持される車両支持構造体30の給電用2次コイル32へ非接触給電して給電用2次コイル32へ非接触給電される電力を該車両支持構造体30に支持される車両5へ給電する。
貫通穴の構成は、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムのものと同じなので、説明を省略する。
【0065】
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置の作用は、上述した給電用1次コイルから電力を車両に給電する経路の他は、第一の実施形態にかかる車両給電装置の作用と実質的に同じなので、説明を省略する。
【0066】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第三の実施形態に係る車両給電装置の平面図である。
【0067】
本発明の第三の実施形態にかかる車両給電装置は、給電を受けることをできる車両に給電する装置である。
本発明の第三の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と中継機器130とで構成される。
本発明の第三の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体(図示せず)と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130とで構成されてもよい。
車両支持構造体30と移動台車40とが、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0068】
車両5と主構造体(図示せず)と給電機器20と移動台車40と中継機器130の構造は、第一乃至第二の実施形態にかかる車両給電装置のもとの同じなので、説明を省略する。
【0069】
車両支持構造体30は、車両5の支持できる構造である。
車両支持構造体30は、車両5を載せることをできる一対のコンベアで構成される。
例えば、車両支持構造体30は、前後1対のコンベアで構成される。
例えば、車両支持構造体30は、左右1対のコンベアで構成される。
コンベアは、車両の車輪を載せて、車両を支持する。
車両支持構造体30は、1対のコンベアに挟まれる位置に上下方向に貫通する所定の輪郭Kをもつ空隙である車両支持構造体空隙Q2を設けられる。
図10には、前後1対のコンベアで構成される車両支持構造体が示される。
【0070】
移載機器50は、移動台車本体と貯留空間との間で車両を移載できる機器である。
移載機器50は、一対のコンベアで構成される。
例えば、移載機器50は、前後一対のコンベアで構成される。
例えば、移載機器50は、左右1対のコンベアで構成される。
車両支持構造体30のコンベアと移載機器50のコンベアとが協働して作動し、車両
を車両支持構造体30のコンベアと移載機器50のコンベアとの間で移載する。
【0071】
第三の実施形態にかかる車両給電装置の作用は、上述した車両支持構造体の構造の他は、第一乃至二の実施形態にかかる車両給電装置の作用と実質的に同じであるので、説明を省略する。
【0072】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図11は、本発明の第四の実施形態に係る車両給電装置の正面図である。
図12は、本発明の第四の実施形態に係る車両給電装置の斜視図である。
【0073】
本発明の第四の実施形態にかかる車両給電装置は、給電を受けることをできる車両に給電する装置である。
本発明の第四の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体10と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と中継機器130とで構成される。
本発明の第四の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体10と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130とで構成されてもよい。
本発明の第四の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体10と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130とで構成されてもよい。
車両支持構造体30と移動台車40とが、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0074】
車両は、第一乃至第二の実施形態にかかる車両給電装置のもとの同じなので、説明を省略する。
【0075】
主構造体10は、車両給電装置の主要な構造体である。
例えば、主構造体10は、車両給電装置の基礎構造体である。
【0076】
主構造体10は、上下方向に延びる移動路Hに沿って並ぶ貯留空間11を設けられる。
主構造体10は、複数の貯留空間11を設けられてもよい。
例えば、主構造体10は、複数の貯留空間11で構成される。
後述する移動台車は移動路Hに沿って上下方向に移動する。
【0077】
貯留空間11は、車両を貯留できる空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を貯留できる駐車空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を載せた車両支持構造体を貯留できる空間である。
図11には、複数の貯留空間11が後述する移動路Hの左右に直列に上下方向に並べられる様子が示される。
【0078】
給電機器20は、車両5に給電する機器である、
給電機器20は、給電用1次コイル21と駆動回路22とで構成される。
給電用1次コイル21は、給電用2次コイルに非接触により給電できる給電用1次コイルである。
給電用1次コイル21は、移動路Hの少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられる。
例えば、給電用1次コイル21は、移動路Hの最下部の床に設けられる。
例えば、給電用1次コイル21は、移動路Hの途中の壁に設けられる。
駆動回路22は、第一の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0079】
車両支持構造体30は、車両5の支持できる構造である。
例えば、車両支持構造体30は、車両5を載せることをできる。
車両支持構造体30は、1対の櫛歯状の支持部材で構成される。
例えば、車両支持構造体30は、左右1対の櫛歯状の支持部材で構成される。
左右1対の櫛歯状の支持部材は、車両の車輪を支えて車両を支持する様に前後方向に並ぶ複数の棒状部材を持つ。
図12は、車両支持構造体30が、左右1対の櫛歯状の支持部材が各々に車両の前輪と後輪とを載せる複数の棒状部材をもち、移動台車40により支えられ、移動路Hを上下方向に移動できる様子を示す。
車両支持構造体30は、左右1対の櫛歯状の支持部材に挟まれる位置に上下方向に貫通する上から見て所定の輪郭Kをもつ空隙である車両支持構造体空隙を設けられる。
【0080】
移動台車40は、車両5を支持して移動路Hに沿って移動する台車である。
移動台車40は、移動台車本体(図示せず)で構成される。
移動台車本体41は、車両5を支持する車両支持構造体30を支持して、移動路Hを上下方向に移動できる構造体である。
移動台車のその他の構造は、第一乃至第二の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0081】
移載機器50は、移動台車本体41と貯留空間11との間で車両5を移載できる機器である。
移載機器50は、移動路Hに停止した移動台車本体41と貯留空間11との間を車両を移動できる。
移載機器50は、車両5の車輪を支持できる複数の棒状部材を持つ。
【0082】
第四の実施形態にかかる車両給電装置の作用は、上述した移動路が上下方向に伸びる点と、車両支持構造体の構造の他は、第一の実施形態にかかる車両給電装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0083】
次に、本発明の第五の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の第五の実施形態に係る車両給電装置の正面図である。
【0084】
本発明の第五の実施形態にかかる車両給電装置は、給電を受けることをできる車両に給電する装置である。
本発明の第五の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体10と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と中継機器130とで構成される。
本発明の第五の実施形態にかかる車両給電装置は、主構造体10と給電機器20と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130ととで構成されてもよい。
車両支持構造体30と移動台車40とが、本発明の実施形態にかかる非接触給電システムの構造体に相当する。
【0085】
車両と車両支持構造体30と移動台車40と移載機器50と中継機器130とは、第一乃至第四の実施形態にかかる車両給電装置のもとの同じなので、説明を省略する。
【0086】
主構造体10は、車両給電装置の主要な構造体である。
例えば、主構造体10は、車両給電装置の基礎構造体である。
【0087】
主構造体10は、上下方向に延びる移動路Hに沿って並ぶ貯留空間11を設けられる。
主構造体10は、複数の貯留空間11を設けられてもよい。
例えば、主構造体10は、複数の貯留空間11で構成される。
後述する移動台車は移動路Hに沿って上下方向に移動する。
【0088】
貯留空間11は、車両を貯留できる空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を貯留できる駐車空間である。
例えば、貯留空間11は、車両を載せた車両支持構造体を貯留できる空間である。
図13には、複数の貯留空間11が後述する移動路Hの左右に直列に上下方向に並べられる様子が示される。
【0089】
給電機器20は、車両5に給電する機器である、
給電機器20は、給電用1次コイル21と駆動回路22とで構成される。
給電用1次コイル21は、給電用2次コイルに非接触により給電できる給電用1次コイルである。
給電用1次コイル21は、移動路Hの少なくとも1つの特定の位置である特定位置に設けられる。
例えば、給電用1次コイル21は、移動路Hの最下部の床に設けられる。
例えば、給電用1次コイル21は、移動路Hの途中の壁に設けられる。
駆動回路22は、第一の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0090】
第五の実施形態にかかる車両給電装置の作用は、移動路が上下方向に伸びる点の他は、第一の実施形態にかかる車両給電装置の作用と実質的に同じなので、説明を省略する。
【0091】
本発明の実施形態に係る非接触給電システムは、その構成により、以下の効果を有する。
駆動回路113に駆動される給電用1次コイル111と負荷123に給電する給電用2コイルと121の間に位置できる構造体140に給電用2次コイル121と給電用1次コイル111との間に発生する磁界を通過させるため所定の輪郭Kで囲われる空隙Qを設け、輪郭Kを形成する特定板材の縁部に沿った領域の全体に密に散らばった複数の貫通穴142、143を設ける様にしたので、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴143が輪郭Kを形成する縁部に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴143が多角形の輪郭Kを形成する辺に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴143が矩形の輪郭Kを形成する辺に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴143が横方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴143が輪郭Kを形成する縁部に沿った横方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴143が多角形の輪郭Kを形成する辺に沿っ方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴143が矩形の輪郭Kを形成する辺に沿っ方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴143が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、中継コイル131が空隙Qに配置される様にしたので、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
また、鉄心133が空隙Qに配置される様にしたので、給電用1次コイル111から物理的距離の離れた給電用2次コイル121へ効率良く非接触給電できる。
【0092】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
移動路Hの特定位置に駆動回路により駆動される給電用1次コイルを設け、移動台車と車両支持構造体とに空隙を設け、移動台車または車両支持構造体の空隙の輪郭を形成する特定板材の縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設け、車両を支持する車両支持構造体を支持する移動台車を特定位置に停止するときに、給電用1次コイルから非接触給電される電力を空隙を通過して移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両へ給電する様にしたので、移動路に沿って移動する移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
移動路の特定位置に駆動回路により駆動される給電用1次コイルを設け移動台車に空隙を設け、空隙の輪郭を形成する特定板材の縁部に沿った領域に複数の貫通穴を設け、車両を支持する車両支持構造体を支持する移動台車を特定位置に停止するときに、給電用1次コイルから非接触給電される電力を空隙を通過して移動台車に支持される車両支持構造体に設けられる給電用2次コイルへ給電し、給電された電力を車両支持構造体に支持される車両へ給電する様にしたので、移動路に沿って移動する移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、複数の貫通穴が輪郭Kを形成する縁部に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル21から物理的距離の離れた給電用2次コイル32、6へ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴が多角形の輪郭Kを形成する辺に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル21から物理的距離の離れた給電用2次コイル32、6へ効率良く非接触給電できる。
また、複数の貫通穴が矩形の輪郭Kを形成する辺に沿って配置される様にしたので、渦電流の発生が抑制され、給電用1次コイル21から物理的距離の離れた給電用2次コイル32,6へ効率良く非接触給電できる。
また、貫通穴が横方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路に沿って移動する移動台車に支持される車両支持構造体に支持される車両に効率良く給電できる。
また、貫通穴が輪郭を形成する縁部に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路Hに沿って移動する移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に効率良く給電できる。
また、貫通穴が多角形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路Hに沿って移動する移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に効率良く給電できる。
また、貫通穴が矩形の輪郭を形成する辺に沿った方向に長い貫通穴である様にしたので、渦電流の発生が抑制され、移動路Hに沿って移動する移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に効率良く給電できる。
また、中継コイル131が空隙Q1に配置される様にしたので、移動路Hに沿って移動する移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に効率良く給電できる。
また、鉄心133が空隙Q1に配置される様にしたので、移動路Hに沿って移動する移動台車40に支持される車両支持構造体30に支持される車両5に効率良く給電できる。
【0093】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
磁界に影響を与えない材料でできた板が、空隙を覆っていてもよい。
駐車装置に本発明を適用した例で説明したが、これに限定されない。例えば、移載機器や貯留空間をもたない場合であってもよい。
駐車装置の移動機構の形式として、エレベータ方式駐車装置である場合を例として説明したが、これに限定されない。例えば、箱形循環駐車装置、水平循環式駐車装置、メリーゴーランド方式駐車装置、エレベータ・スライド方式駐車装置、平面往復方式駐車装置、運搬格納方式駐車装置、二段方式・多段方式駐車装置の循環機構であってもよい。