特許第6297865号(P6297865)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6297865出力装置、表示制御方法および注文管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6297865
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】出力装置、表示制御方法および注文管理システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20180312BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   G07G1/01 301E
   G07G1/12 361C
【請求項の数】7
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-50432(P2014-50432)
(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公開番号】特開2015-176228(P2015-176228A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2017年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142837
【弁理士】
【氏名又は名称】内野 則彰
(74)【代理人】
【識別番号】100166305
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 徹
(72)【発明者】
【氏名】菊地 善行
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−148441(JP,A)
【文献】 特開2012−032880(JP,A)
【文献】 特開平02−300893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の階層の記憶領域を有する記憶部と、
取得したデータを、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶し、
前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に表示させるデータを定める表示制御部とを備え
前記階層の記憶領域は、前記表示部の表示領域に対応した行数及び文字数の記憶領域を含んで構成され、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された各行の各文字に対応するデータについて、より高い階層の記憶領域に記憶されたデータを優先して読み出し、結果、異なる階層のデータを含んで読み出した場合には、合成することで表示データを生成し、前記表示部に表示させる
出力装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、操作入力に基づくデータを、定常的なデータに対応した階層よりも高い階層の記憶領域に記憶する請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、故障を示すデータを、回復可能な障害を示すデータよりも高い階層の記憶領域に記憶する請求項1に記載の出力装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、操作入力に基づくデータを、取得から所定時間内、他のデータとは異なる態様で前記表示部に表示させる請求項1から請求項3のいずれかに記載の出力装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、障害を示すデータが取得された場合、当該データを取得したことを報知手段により報知させる請求項1から請求項4のいずれかに記載の出力装置。
【請求項6】
出力装置における表示制御方法であって、
取得したデータを、複数の階層の記憶領域を有する記憶部のうち、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶する第1の過程と、
前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に表示させるデータを定める第2の過程を有し、
前記階層の記憶領域は、前記表示部の表示領域に対応した行数及び文字数の記憶領域を含んで構成され、
前記第2の過程において、前記記憶部に記憶された各行の各文字に対応するデータについて、より高い階層の記憶領域に記憶されたデータを優先して読み出し、結果、異なる階層のデータを含んで読み出した場合には、合成することで表示データを生成し、前記表示部に表示させる
表示制御方法。
【請求項7】
客からの注文に係る伝票データを生成する制御装置と前記制御装置が生成した伝票データに基づく伝票を印刷する印刷装置と、を備える注文管理システムであって、
前記印刷装置は、
複数の階層の記憶領域を有する記憶部と、
取得したデータを、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶し、
前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に出力するデータを定める表示制御部とを有し、
前記階層の記憶領域は、前記表示部の表示領域に対応した行数及び文字数の記憶領域を含んで構成され、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された各行の各文字に対応するデータについて、より高い階層の記憶領域に記憶されたデータを優先して読み出し、結果、異なる階層のデータを含んで読み出した場合には、合成することで表示データを生成し、前記表示部に表示させる
注文管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置、表示制御方法および注文管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン、居酒屋等の店舗では、客から注文された注文に関する注文データ等を管理するために注文管理システム(オーダエントリシステム(OES:Order Entry System))が使用されることがある。OESは、注文データを入力するハンディーターミナル(HT:Handheld Terminal)等の端末装置、端末装置から注文データを受信し、プリンタ(PR:Printer)に印字データを送信するコントローラ(CNT:Controller)等の制御装置、及び、コントローラから受信した印字データに基づいて印字を行うプリンタを含んで構成される。また、CNTには、販売時点(POS:Points of Sales)情報管理端末から要求された会計処理にかかるデータの送受信を行うものもある。PRには、印字したバーコードを読み取るバーコード読み取り器(BCR:Bar−code Reader)を備え、読み取ったバーコードが示すデータをCNTに送信するものがある。また、OESには、PR、HT及びCNT間で送受信されるデータを中継する中継局装置(ステーション、ST:Station)を有するものがある。
【0003】
PRには、自機で発生したイベントを表示することによりユーザに通知する表示部を備えるものがある。表示部は、例えば、7セグメントLED(Light Emission Diode)を含み、点灯によりイベントを表示することや、スピーカを含み、報音により予め定めた警告音を発することがある。例えば、PRが本来有する印字機能に関して、用紙切れ、通信障害など、ユーザにエラーを通知することがある。また、近年では、表示部としてモノクロLCD(Liquid Crystal Display)を備え、より複雑な表示を行うPRがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2012−168584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、機器の小型化のために、PRに搭載されているLCD等の表示領域を小さくすることが要請されている反面、多機能化が進んでいる。また、PRには、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを用いて様々な機器に接続する機能や、キー入力を受け付ける入力キーを備えたものや、入力キーを備えた操作パネルが外付けで接続されるものがある。
これらの要因によりPRに対するデータの入出力機能が増え、ユーザにより多様な情報を通知する必要性が増している一方で、LCDの大きさは限られている。そのため、従来のLCDでは、より多様な情報を通知することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、表示領域の大きさが限られた表示部で多様な情報を通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の階層の記憶領域を有する記憶部と、取得したデータを、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶し、前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に表示させるデータを定める表示制御部と、を備える出力装置である。
【0008】
本発明の他の態様は、上記の出力装置において、前記記憶部に記憶されたデータのうち、より高い階層の記憶領域に記憶されたデータを優先して前記表示部に表示させる。
【0009】
本発明の他の態様は、上記の出力装置において、前記表示制御部は、操作入力に基づくデータを、定常的なデータに対応した階層よりも高い階層の記憶領域に記憶する。
【0010】
本発明の他の態様は、上記の出力装置において、前記表示制御部は、故障を示すデータを、回復可能な障害を示すデータよりも高い階層の記憶領域に記憶する。
【0011】
本発明の他の態様は、上記の出力装置において、前記表示制御部は、操作入力に基づくデータを、取得から所定時間内、他のデータとは異なる態様で前記表示部に表示させる。
【0012】
本発明の他の態様は、上記の出力装置において、前記表示制御部は、障害を示すデータが取得された場合、当該データを取得したことを報知手段により報知させる。
【0013】
本発明の他の態様は、出力装置における表示制御方法であって、取得したデータを、複数の階層の記憶領域を有する記憶部のうち、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶する第1の過程と、前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に表示させるデータを定める第2の過程、を有する表示制御方法である。
【0014】
本発明の他の態様は、客からの注文に係る伝票データを生成する制御装置と前記制御装置が生成した伝票データに基づく伝票を印刷する印刷装置と、を備える注文管理システムであって、前記印刷装置は、複数の階層の記憶領域を有する記憶部と、取得したデータを、前記データの種類に対応した階層の記憶領域に記憶し、前記記憶部に記憶されたデータのうち、記憶された階層に基づいて表示部に出力するデータを定める表示制御部と、を有する注文管理システムである。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、表示領域の大きさが限られた表示部で多様な情報を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態によるデータ管理システムの構成を示す図である。
図2】本実施形態によるハンディーターミナルの構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態によるコントローラの構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態によるプリンタの構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態によるパネルを示す概略図である。
図6】本実施形態によるディスプレイに表示された表示データの例を示す概略図である。
図7】本実施形態による画面バッファの構成を示す概略図である。
図8】各レイヤの構成を示す概略図である。
図9】各レイヤのデータから表示データを生成する処理を説明するための図である。
図10】制御データの例を示す概略図である。
図11】データの種類とレベルの関係の一例を示す図である。
図12】本実施形態による表示制御部に入力されるデータの形式の一例を示す図である。
図13】本実施形態によるコントローラからプリンタへのメッセージの送信を示す概念図である。
図14】本実施形態による画面遷移の一例を示す図である。
図15】調理伝票の一例を示す図である。
図16】ゲスト伝票の一例を示す図である。
図17】本実施形態による表示制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態によるデータ管理システム1の構成を示す図である。図1において、データ管理システム1は、ハンディーターミナル(HT)20と、コントローラ(CNT、制御装置)30と、複数のプリンタ(PR1:Printer1、出力装置)40−1、(PR2:Printer2、出力装置)40−2を含んで構成される。データ管理システム1は、注文管理システムである。ハンディーターミナル(HT)20は、携帯しているユーザ(例えば、店員)の操作によって注文データを入力し、入力した注文データをコントローラ(CNT)30に送信する。コントローラ(CNT)30は、注文データを受信すると、注文データに基づく伝票データをプリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2に送信する。
【0019】
プリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2は、伝票データを受信すると、プリンタ出力設定情報で設定された伝票の種類に従って、伝票(調理伝票、ゲスト伝票)を印字する。本実施形態では、プリンタ(PR1)40−1は、調理伝票70を印字するよう設定され、プリンタ(PR2)40−2はゲスト伝票80を印字するよう設定されている。なお、調理伝票とは、注文されたメニューを厨房での作業員に渡すための伝票であり、ゲスト伝票とは、注文されたメニューを顧客に渡すための伝票である。プリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2には、キーボード41−1、41−2が接続可能となっており、キー入力を受け付けることが可能である。例えば、本実施形態では、プリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2において、接続されたキーボード41−1、41−2から、同じ伝票を再度発行する際にコントローラ(CNT)30に対して、伝票再発行を指示するためのキー入力が行われる。
【0020】
プリンタ(PR1)40−1には、バーコードリーダ(BCR:Bar−code Reader)43−1が接続可能となっており、伝票等の紙面に印刷されたバーコードを読み取ることが可能である。また、図示の例では、ハンディーターミナル(HT)20が1台、プリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2が2台である場合を示しているが、それよりも多くてもよい。また、広いエリアで使用される際には、図示しない中継器を設置し、コントローラ(CNT)30とその他の機器との間の通信を中継するようにしてもよい。また、プリンタ40−1等のそれぞれに、バーコードリーダ(BCR)43−1が接続されてもよい。また、プリンタ40−1等は、互いに同一な構成を有する。以下の説明では、プリンタ(PR1)40−1等、キーボード41−1等、バーコードリーダ(BCR)43−1等を、それぞれプリンタ(PR:Printer)40、キーボード41、バーコードリーダ(BCR)43と総称することがある。
【0021】
(ハンディーターミナルの構成)
図2は、本実施形態によるハンディーターミナル(HT)20の構成を示すブロック図である。図において、ハンディーターミナル(HT)20は、無線部202、表示部203、入力部204、及びハンディーターミナル制御部205を含んで構成される。無線部202は、コントローラ(CNT)30との間で無線通信を行う。表示部203は、液晶表示器や有機EL表示器などからなり、入力した注文データ、数量、金額などを表示する。入力部204は、キーボードやタッチキーなどからなりユーザによる操作を受け付け、注文データを入力する。ハンディーターミナル制御部205は、上記各部の動作を制御する。
【0022】
(コントローラの構成)
図3は、本実施形態によるコントローラ(CNT)30の構成を示すブロック図である。図において、コントローラ(CNT)30は、システム制御部301、通信制御部302、HT(ハンディーターミナル)注文データ処理部303、PR(Printer、プリンタ)伝票データ処理部304、PR接続確認処理部305、PRキーデータ処理部306、及びデータ保存部307を含んで構成される。
【0023】
システム制御部301は、コントローラ(CNT)30の各部の動作を制御する。通信制御部302は、ハンディーターミナル(HT)20との間、またはプリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2との間での通信を行う。HT注文データ処理部303は、ハンディーターミナル(HT)20から受信した注文データに対して注文データ処理を実行する。PR伝票データ処理部304は、受信した注文データに従って伝票データ(例えば、調理伝票データ、ゲスト伝票データ)を生成し、生成した伝票データを、通信制御部302を介して所定のプリンタ、例えば、プリンタ(PR1)40−1に出力する。
【0024】
PR伝票データ処理部304は、その伝票データを生成した時刻を注文日時として伝票データに含めてもよい。なお、注文日時は、コントローラ(CNT)30が注文データを受信した時刻であってもよい。PR伝票データ処理部304は、生成した伝票データと伝票番号とを対応付けてデータ保存部307に記憶する。また、通信制御部302を介して伝票番号をプリンタ40から受信した場合には、PR伝票データ処理部304は、受信した伝票番号に対応する伝票データから注文日時をデータ保存部307から抽出し、抽出した注文日時とその時点の時刻との差分を提供時間として算出する。PR伝票データ処理部304は、算出した提供時間を、その伝票番号と対応付けてデータ保存部307に記憶し、その提供時間を、通信制御部302を介してその伝票番号の送信元のプリンタ40に送信する。
【0025】
PR接続確認処理部(接続判定部)305は、プリンタ(PR1)40−1、(PR2)40−2との間の通信接続確認処理を実行する。PRキーデータ処理部306は、プリンタ40から受信したキーデータ(例えば、伝票再発行の指示と再発行に係る伝票番号とのセット)に対してキーデータ処理(キーデータの判定など)を実行する。PRキーデータ処理部306は、PR伝票データ処理部304に、指定された伝票番号に係る伝票データの生成、及び生成した伝票の送信を指示する。送信先のプリンタ40は、キーデータの送信元のプリンタである。
データ保存部307は、プリンタ通信設定情報と、プリンタステータス情報と、調理伝票フォーマットと、ゲスト伝票フォーマットと、メニューごとの伝票生成設定情報と、伝票出力設定情報とを保存している。
【0026】
なお、PR伝票データ処理部304は、ハンディーターミナル(HT)20からの注文されたメニューについて、メニューごとの伝票生成設定情報を参照して、調理伝票フォーマット、ゲスト伝票フォーマットに従って、調理伝票データとゲスト伝票データをそれぞれ生成する。調理伝票70、ゲスト伝票80の例については後述する。
【0027】
(プリンタの構成)
図4は、本実施形態によるプリンタ40(40−1、40−2)の構成を示すブロック図である。図において、プリンタ40は、プリンタ制御部401、通信制御部402、伝票データ処理部403、印字機構制御部404、印字メカ機構405、CNT(コントローラ)接続確認処理部406、キーデータ処理部407、表示制御部408、画面バッファ428、及びパネル490を含んで構成される。
【0028】
プリンタ制御部401は、当該プリンタ40の各部の動作を制御する。具体的には、プリンタ制御部401は、通信制御部402で受信した伝票データを伝票データ処理部403で処理して伝票印字する。また、プリンタ制御部401は、印字メカ機構405または印字機構制御部404で障害が発生すると、発生した障害を検出する。プリンタ制御部401は、検出した障害を表示制御部408に通知する。
【0029】
通信制御部402は、コントローラ(CNT)30から伝票データを受信し、伝票データ処理部403に出力する。なお、本実施形態では、通信制御部402は、無線による通信を制御する場合を例にしているが、無線以外に有線による通信を制御してもよい。
伝票データ処理部403は、通信制御部402から入力された伝票データを印字機構制御部404に出力する。また、伝票データ処理部403は、バーコードリーダ(BCR)43から入力された伝票番号を表示制御部408に出力し、通信制御部402を介してコントローラ(CNT)30に送信する。また、伝票データ処理部403は、通信制御部402を介してコントローラ(CNT)30から伝票番号と提供時間が入力された場合には、入力された伝票番号と提供時間を表示制御部408に出力する。
【0030】
印字機構制御部404は、伝票データ処理部403から入力された伝票データに従って印字メカ機構405の動作を制御する。印字メカ機構405は、印字機構制御部404による制御に従って、用紙送り機構や印字機構などを駆動して伝票を印字し、印字した伝票を排出口から出力する。CNT接続確認処理部406は、コントローラ(CNT)30との接続状態を確認する。CNT接続確認処理部406は、確認した接続状態を表示制御部408に出力する。
【0031】
キーデータ処理部407は、接続されたキーボード41又は493(後述)からのキー入力に従ってキーデータの生成を行う。キーデータ処理部407は、生成したキーデータを表示制御部408に出力する。また、キーデータ処理部407は、印字機能に係るキーデータ(例えば、紙送り)を印字機構制御部404に出力する。キーデータ処理部407は、伝票データに係るキーデータ(例えば、伝票再発行に係る指示と再発行に係る伝票番号)を、通信制御部402を介してコントローラ(CNT)30に送信する。
表示制御部408は、当該プリンタ40の各部から入力されたデータの種類に応じたレベル(優先度)と表示位置を特定する。表示制御部408は、入力されたデータを画面バッファ428に記憶する。画面バッファ428は、複数のレイヤ(階層)の記憶領域を備える。ここで、表示制御部408は、特定したレベルに対応したレイヤのうち特定した表示位置に応じた記憶領域に記憶する。表示制御部408は、画面バッファ428に記憶したデータのうち、記憶領域毎に最も高いレイヤのデータを読み出し、読み出したデータを表示データとしてパネル490のディスプレイ491(後述)に出力する。また、表示制御部408は、入力されたデータの種類に応じた発光制御信号を生成し、生成した発光制御信号をランプ492に出力する。なお、表示制御部408に入力されるデータの例、バッファの構成については後述する。また、表示制御部408は、図示しない音声出力部に対して、入力されたデータの種類に応じたサウンド信号に基づくサウンドの鳴動(報音)を行ってもよい。これについても後述する。
【0032】
パネル490は、ディスプレイ491、所定数(図5に示す例では5個)のランプ492、及びキーボード493を含んで構成される。ディスプレイ491は、表示制御部408から入力された表示データに基づく表示を行う。ディスプレイ491は、例えば、LCDである。ランプ492での発光の有無や、その態様は、表示制御部408から入力された表示制御信号に基づいて制御される。ランプ492は、例えば、LEDランプである。
キーボード493は、複数の入力キーを備える。各入力キーは、ユーザの操作により接触されることによりキーデータを生成し、生成したキーデータをキーデータ処理部407に出力する。
【0033】
(パネルの構成)
次に、パネル490の構成について説明する。
図5は、本実施形態によるパネル490を示す概略図である。
パネル490は、プリンタ40の一側面に排出口から垂直方向に所定の距離内に設置される。図示の例では、5つのランプ492が近傍に垂直にほぼ等間隔で配列される。以下、5つのランプ492をランプ492−1〜492−5と呼んで区別する。ランプ492−1〜492−5の右方に横長のディスプレイ491が配列される。ディスプレイ491の右方には、キーボード493が配列される。
【0034】
ランプ492−1〜495−5は、電源ランプ(電源)、オンラインランプ(オンライン)、通信中ランプ(通信中)、エラーランプ(エラー)、コントローラランプ(コントローラ)である。キーボード493は、垂直方向に3行、水平方向に7列、計21個の入力キーが配列されることによって形成される。入力キーには、ファンクションキー(F)、4つの方向指示キー(矢印)、メニューキー(メニュー)、紙送りキー(紙送り)、シフトキー(シフト)、実行キー(実行)、及びテンキー(0〜9)がある。
【0035】
(表示データの例)
次に、ディスプレイ491に表示された表示データの例について説明する。
図6は、本実施形態によるディスプレイ491に表示された表示データの例を示す図である。
図6(A)は、表示データa01を示す。表示データa01は、テキストデータである。第1行には、「起動中 [70]」と表示される。この表示は、プリンタ40が起動中であることを示す。第2行には、「[01] 15:20」と表示される。「[01]」という表示は、プリンタ40−1の識別番号(ID)を示す。「15:20」は、その時点の時刻を示す。
【0036】
図6(B)は、ディスプレイ491に表示された表示データの他の例a02を示す。
表示データa02の第1行には、「プリンタOK」と表示される。この表示は、コントローラ(CNT)30から伝票データを正常に受信したことを示す。第2行には、「[01] 15:30」と表示される。
図6(C)は、ディスプレイ491に表示された表示データのさらに他の例a03を示す。
表示データa03は、表示データa02の第2行目の中央に、さらに反転表示された「02」の文字が追加されて形成される。追加された「02」の文字は、伝票データ処理43で保持されている伝票データ、つまり、未印刷の伝票データのページ数を示す。この文字が黒地に白抜きで表示(反転表示)されている点で、黒字で表示される他の文字とは表示態様が異なる。
【0037】
(画面バッファの構成)
図7は、本実施形態による画面バッファ428の構成を示す概略図である。
画面バッファ428は、所定数(図示の例では6)個のレイヤ428−0〜428−5を含んで構成される。レイヤ毎に、記憶されるデータのレベルが対応付けられ、データのレベルはデータの種類により予め定められている。データの種類とレベルとの関係については、後述する。レイヤ428−0〜428−5にそれぞれ異なるレベルのデータが記憶される。レイヤ428−0〜428−5に記憶されるデータのレベルを、それぞれレベル0〜5と呼ぶ。この例では、レベル0が最も優先度が低く、レベル0〜5の昇順にレベルが高くなる。従って、レベル5が最も優先度が高い。
【0038】
例えば、レイヤ428−2にはコントローラ(CNT)30から受信したメッセージ(レベル2)である「プリンタOK」が記憶される。レイヤ428−0には、プリンタ40−1の識別番号と時刻(レベル0)である「[01] 15:30」が記憶される。
そして、表示制御部408は、レイヤ428−2に記憶された「プリンタOK」を読み出し、レイヤ428−0に記憶された「[01] 15:30」を読み出し、読み出した「プリンタOK」、「[01] 15:30」を合成する。表示制御部408は、合成したデータを表示データa02(図6(B))としてディスプレイ491に出力することによって表示させる。
なお、画面バッファ428は、さらに一時エリア(図示せず)と制御エリアを備えてもよい。一時エリアとは、一時的にデータを保存するための記憶領域である。制御エリアとは、制御データ(図10)を記憶するための記憶領域である。
【0039】
(レイヤの構成)
図8は、各レイヤの構成を示す概略図である。
各レイヤは、所定の行数及び文字数の記憶領域を含んで構成される。図8に示す例では、各レイヤは、2行20文字、全40文字の記憶領域を含む。この行数、文字数は、ディスプレイ491に表示可能な文字の行数、文字数と等しい。第1行のアドレス1〜20は、第1行の左端の記憶領域から昇順に与えられた番号である。第2行のアドレス21〜40は、第2行の左端の記憶領域を21として、その記憶領域から昇順に与えられた番号である。このアドレスを用いて、記憶領域が指定される。なお、1つの半角文字(アルファベット、数字、記号、等)は、それぞれ1つの記憶領域を用いて記憶される。1つの全角文字(カナ文字、漢字、等)は、それぞれ2つの互いに隣接した記憶領域を用いて記憶される。
【0040】
なお、表示制御部408に入力されたデータの種類に応じて、文字の大きさの拡大が指定(拡大)される場合がある。例えば、縦倍表示の場合には、行内の記憶領域の数を変更せずに、行数が通常の2倍である2行分の同一のアドレスの記憶領域を用いて記憶される。横倍表示の場合には、用いられる行数を1行のまま変更せずに、行内の記憶領域の数が通常の2倍の記憶領域を用いて記憶される。4倍角表示の場合には、行数が2行であり、かつ、行内の記憶領域の数が通常の2倍の記憶領域を用いて記憶される。
【0041】
(表示データの生成)
図9は、各レイヤのデータから表示データを生成する処理を説明するための図である。
表示制御部408は、画面バッファ428に記憶したデータのうち、記憶領域毎に最も高いレイヤのデータを読み出し、読み出したデータを表示データとしてディスプレイ491に表示させる。
図9(A)は、レイヤ428−2に記憶されたデータを示す。レイヤ428−2には、アドレス1〜8、11〜14に、それぞれ「プリンタ」、「OK」が記憶され、その他のアドレスにはデータが記憶されていない。
図9(B)は、レイヤ428−0に記憶されたデータを示す。レイヤ428−0には、アドレス21〜24、31〜40に、それぞれ「[01]」、「15:30」が記憶され、その他のアドレスにはデータが記憶されていない。そして、その他のレイヤにはデータが記憶されていない。
【0042】
ここで、表示制御部408は、アドレス毎に最も高いレイヤに記憶されたデータを読み出す。図示の例では、表示制御部408は、レイヤ428−0のアドレス1〜8、11〜14から、それぞれ「プリンタ」、「OK」を読み出し、レイヤ428−2のアドレス21〜24、31〜40から、それぞれ「[01]」、「15:30」を読み出す。そして、表示制御部408は、読み出したデータ、「プリンタ」、「OK」、「[01]」、「15:00」をアドレス間で合成して表示データa02(図6(B))を生成する。
図9(C)は、表示制御部408が生成した表示データa02を示す。この表示データは、アドレス1〜8、11〜14、21〜24、31〜40に「プリンタ」、「OK」、「[01]」、「15:30」を示すデータを含む。これにより、ディスプレイ491の第1行、第2行に、それぞれ「プリンタ OK」、「[01] 15:30」と表示される。
【0043】
(制御データの例)
図10は、制御データの例を示す概略図である。
各行、各列は、それぞれレイヤ、アドレスを示す。最左列の0〜5は、それぞれレイヤ428−0〜428−5を示し、最上行の1〜40は、それぞれアドレス1〜40を示す。表示制御部408は、入力されたデータを記憶する際、指定されたレイヤ、アドレス毎にデータの記憶があることを示す値(フラグ値1)を設定することにより、フラグ値から形成される制御データを更新する。フラグ値は、1又は0のいずれかをとりうる。1、0は、それぞれ記憶あり、記憶なしを示す。
【0044】
図10に示す例では、レイヤ428−0のアドレス34〜40の領域a02−0、レイヤ428−2のアドレス1〜4の領域a02−2のフラグ値が1であり、それ以外の領域のフラグ値が0である。この制御データは、それぞれ領域a02−0、領域a02−2にデータが記憶されていることを示す。領域a02−0には、図9(B)の「:30」が、領域a02−2は、図9(A)の「プリ」が記憶される。この制御データに基づいて、表示制御部408は、アドレス毎にデータが記憶されたレイヤのうち、最も高いレイヤを容易に判別することができる。
なお、入力されたデータが記憶される1つの領域、つまり、フラグ値が1であるアドレスが互いに隣接する1つの領域を、指定レベル書き込みエリアと呼ぶことがある。
【0045】
また、上述では、入力されたデータを表示することが指定された場合(表示指定)を例にしたが、表示しないことが指定される場合(非表示指定)がある。その場合には、表示制御部408は、指定されたレイヤ、アドレスにデータの記憶がないことを示すフラグ値0を設定する。これにより、表示制御部408は、アドレス毎にデータが記憶されていないレイヤと記憶されているレイヤとを容易に判別することができる。
【0046】
(データの種類とレベルとの関係)
次に、データの種類とレベルとの関係について説明する。
図11は、データの種類とレベルの関係の一例を示す図である。データのレベルは、その種類、言い換えればデータの生成に係る事象(イベント)によって異なる。ここで、レベル0、1、2、3、4、5は、それぞれデータの種類として(0)時刻ならびに識別番号、(1)プリンタの稼働状態、(2)メッセージ、(3)警告、(4)キー入力、(5)故障、に対応付けられている。そして、データの種類ごとに、その具体例が示されている。
【0047】
次に、データの種類ごとの具体例について説明する。
(0)時刻は、その時点の時、分を示す数値である。表示制御部408は、プリンタ(PR)40に内蔵のタイマから時刻を取得する。識別番号は、そのプリンタの識別番号である。識別番号は、レイヤ428−0(図9(B))に予め記憶されていてもよい。時刻や、識別番号は、プリンタ(PR)40が正常に動作している限り、定常的に表示されうるデータである。
【0048】
(1)プリンタの稼働状態は、プリンタ(PR)40の正常時の動作やその状態を示す。ここで、「アイドル」(第3行)とは、プリンタ(PR)40に電力が供給されており、イベント待ちの状態、つまり伝票データ、その他のデータを待機している状態で、エラーも特に検出されていない状態である。アイドルについては、特に表示すべきデータが定められていなくてもよい。「印字中」(第4行)とは、印字メカ機構405が印字処理を行っている状態である。その状態として、具体的には未印刷の伝票データのページ数が表示される(図6(C))。「印字停止」(第5行)とは、印字処理を行っていた印字メカ機構405が印字処理を停止した状態である。「オーダ転送」(第6行)とは、伝票データ処理部403がコントローラ(CNT)30から注文伝票に係る伝票データを受信している状態である。「バーコード読込」とは、プリンタ制御部401がバーコードリーダ(BCR)43で読み込まれたバーコードのデータが入力されている状態である。バーコードが示すデータは、例えば、伝票番号である。表示制御部408には、プリンタ制御部401から随時入力される。
【0049】
(2)メッセージは、コントローラ(CNT)30から表示制御部408が受信したデータのうち、ユーザに通知するものである。主に、正常な動作によるものである。このメッセージは、表示登録データとも呼ばれる。「プリンタOK」(第3行)とは、コントローラ(CNT)30のPR接続確認処理部305がそのプリンタ40と接続可能、つまり、正常にデータを送受信できることを示す。「伝票番号」(第4行)は、コントローラ(CNT)30のPR伝票データ処理部304から受信している伝票データに係る伝票番号である。但し、この「伝票番号」(第4行)は、後述するようにコントローラ(CNT)30から受信してから所定時間内のみ拡大表示(例えば、4倍角表示)され、その後、その直前の表示状態(例えば、通常表示)に戻る。なお、コントローラ(CNT)30から受信した制御信号の指示によっては、拡大せず、通常の大きさで表示されることがある。
「伝票番号、提供時間」(第5行)は、伝票番号とその伝票番号に係る提供時間を示す。提供時間は、メニューの注文から提供までに要する時間、具体的には、PR伝票データ処理部304(図3)から伝票データがプリンタ(PR)40に送信されてから、その伝票データに係る伝票番号(バーコードリーダ(BCR)43で読み込み)がプリンタ(PR)40から受信するまでの時間である。「提供時間」(第6行)は、上述と同様の提供時間である。但し、この「提供時間」(第6行)は、後述するようにコントローラ(CNT)30から受信してから所定時間内のみ拡大表示(例えば、4倍角表示)され、その後、その直前の表示状態(例えば、通常表示)に戻る。なお、コントローラ(CNT)30から受信した制御信号の指示によっては、拡大せず、通常の大きさで表示されることがある。
【0050】
(3)警告は、プリンタ(PR)40で発生した事象のうち、ユーザに通知すべきもの(ワーニング)である。警告には、一時的に生じた障害、つまりユーザによる操作や措置により容易に回復可能なエラーが含まれる。「コントローラ検索」(第3行)とは、コントローラ(CNT)30と通信ができない状態においてCNT接続確認処理部406(図4)が接続可能なコントローラ(CNT)30を検索している状態である。所定時間内に検索が終了すると、この状態が解消される。「前扉オープン」(第4行)とは、プリンタ(PR)40の前面のドアが開いている状態である。この状態は、印字機構制御部404により検出される。ドアが閉じられると、この状態が解消される。「紙切れ」(第5行)とは、印刷用紙が用い尽くされた状態である。この状態は、印字機構制御部404により検出される。新たな用紙が補充されると、この状態が解消される。「カッターエラー」(第6行)とは、排出された用紙を切断するカッターが取り付けられていない状態、又はカッターが摩耗した状態である。この状態は、印字機構制御部404により検出される。新たなカッターが取り替えられると、この状態が解消される。「未接続」(第7行)とは、有線LANケーブルの接続状態が検出できず、コントローラ(CNT)30との通信がそもそもできない状態である。この状態は、有線LANケーブルの接続を再度検出することで解消される。「音量調整」(第8行)とは、サウンドを鳴動させる際の音量を調整している状態である。表示制御部408には、これらのデータがプリンタ制御部401から所定時間(例えば、60秒)毎に更新される。但し、「音量調整」は、キーボード493からのキーデータ(音量調整)に応じて随時行われる。
【0051】
(4)キー入力は、キーデータ処理部407がキーボード41又は493から表示制御部408に入力されたキーデータである。「伝票再発行」とは、ユーザが再発行を希望する伝票番号である。表示制御部408には、これらのデータが随時入力される。
(5)故障は、プリンタ(PR)40が動作しない状態、つまり恒常的な障害、ユーザによる操作や措置では解消できないエラーである。「通信モジュール異常」(第3行)とは、通信制御部402が動作せず、復旧できない状態である。「プリンタ異常」(第4行)とは、印字機構制御部404、印字メカ機構405の少なくともいずれかが動作しない状態である。表示制御部408には、これらのデータがプリンタ制御部401から所定時間(例えば、1分)毎に更新される。
【0052】
表示制御部408は、上述したデータの一部を、他のデータとは異なる態様で表示させる。異なる態様には、例えば、ディスプレイ491のバックライト点灯(※1)、4倍角表示(※2)、反転表示(※3)がある。その他、表示制御部408は、データの種類によっては、ディスプレイ491での表示態様の変更の他、上述したランプ492や音声出力部といった報知手段による報知、例えば、ランプ492−1〜492−5(図5)の発光もしくは報音を併用することがある。具体的には、オンラインLED点滅(※4)、エラーLED点滅(※5)、サウンド鳴動(※6)、エラーLED点灯(※7)のいずれか、又はそれらの組み合わせが併用される。図11には、対象となるデータの種類について適用する表示態様を記号(※1)〜(※7)で示している。なお、コントローラ(CNT)30から受信した制御信号の指示によっては、上述した表示態様の変更を行わなくてもよい。
【0053】
図11に示す例では、「キー入力」(レベル4)、「バーコード読み込み(レベル1)について、表示制御部408は、ディスプレイ491のバックライトを点灯する(※1)。これらのデータは、ユーザの操作によって入力される。バックライト点灯を所定時間(例えば、30秒間)行うことで、一時的に表示させているデータが目立つように表示されるので短時間であってもユーザの注意が促される。また、表示されているデータは、ユーザである店員に認識されれば足りるため、プリンタ(PR)40本体は、来店客に対して目立たない暗所に設置されることが許容される。
「伝票番号」及び「提供時間」(レベル2)について、表示制御部408は、4倍角表示を行う(※2)。提供時間は、バーコード読み込みにより伝票番号が入力されたことに応じて、コントローラ(CNT)30から受信される。4倍角表示を所定時間(例えば、20秒間)行うことにより、バーコード読み込みによる伝票番号とは、異なる態様で目立つように表示されるので短時間であってもユーザの注意が促される。
【0054】
「印字中」(レベル1)について、表示制御部408は、上述したように未印刷の伝票データのページ数を反転表示する(※3)。この反転表示は、他のデータについては行われないので、ユーザはその数を容易に認識することができる。具体的には、ユーザは、その数が印刷の進行に伴って減少することを認識することにより、印刷の進捗度合いを容易に把握することができる。
【0055】
「コントローラ検索」(レベル3)について、表示制御部408は、オンラインLEDを点滅させる(※4)。点滅とは、点灯と消灯とが、所定時間(例えば、0.5秒)周期で繰り返されることを意味する。これに対し、点灯とは、発光していることを意味し、消灯とは、発光していないことを意味する。つまり、発光の態様には、点灯と点滅とがある。これにより、プリンタ(PR)40がオンライン、つまり接続可能であるか否かが検査中であることが示される。なお、コントローラ(CNT)30との間で接続可能な状態になった場合、表示制御部408は、オンラインLEDを点灯し、コントローラ(CNT)30との間で接続不可能な状態になった場合、オンラインLEDを消灯する。
【0056】
「前扉オープン」、「紙切れ」、「カッターエラー」、「未接続」(レベル3)について、表示制御部408は、エラーLEDを点滅させる(※5)。これらの事象が解消された場合には、表示制御部408は、エラーLEDを消灯する。なお、これらの事象のうちユーザの措置により解消される「前扉オープン」、「紙切れ」、「カッターエラー」については、表示制御部408は、パネル490に内蔵のスピーカ(図示せず)からサウンドを鳴動する(※6)。これにより、ユーザの注意がひかれるので、正常に動作させるための措置が促される。なお、これらの事象が解消された場合、表示制御部408は、エラーLEDを消灯する。また、サウンドを鳴動させた場合には、表示制御部408は、サウンドの鳴動を停止する。
【0057】
「通信モジュール異常」、「プリンタ異常」(レベル5)について、表示制御部408は、エラーLEDを点灯させる(※7)。エラーLEDが恒常的に発光することで、ユーザは、「前扉オープン」、「紙切れ」、「カッターエラー」、「未接続」よりも重大な障害である「通信モジュール異常」、「プリンタ異常」が発生したことを認識することができる。「通信モジュール異常」、「プリンタ異常」は、ユーザの操作や措置では解消することができない障害である。そのため、ユーザは、障害に応じた措置(例えば、専門の作業員に修理を依頼する、等)を講ずることが促される。
【0058】
(データの形式)
次に、表示制御部408に入力されるデータの形式の一例について説明する。
図12は、本実施形態による表示制御部408に入力されるデータの形式の一例を示す図である。
表示制御部408に入力されるデータは、次の要素1〜7を含む。1.表示フラグ、2.ライン、3.表示開始位置、4.拡大指定、5.レベル、6.テキストデータ、7.サイズ。要素1〜7のうち、6.テキストデータが、画面バッファ428に記憶され、表示される可能性がある実体的なデータである。テキストデータは、最大で半角20文字分のデータである。それ以外の要素1〜5、及び7のデータは、要素6の属性を示すメタデータである。
【0059】
ここで、1.表示フラグは、そのデータを表示するか否かを指示するデータである。表示フラグは、0又は1の指定値を有する。0は、そのデータを表示しないこと(非表示)を指定する値である。1は、そのデータを表示することを指定する値である。2.ラインは、画面バッファ428(図8)の該当するレイヤに記憶すべき行を指示するデータである。ラインは、1又は2の指定値を有する。1は、上段を指定する値である。2は、下段を指定する値である。3.表示開始位置は、6.テキストデータを構成する冒頭のテキストを記憶させるべきアドレスを示す。表示開始位置は、1ラインのうちの1から20までのいずれかの指定値を有する。従って、画面バッファ428(図8)の第1行(上段)のアドレス1〜20は、ラインの指定値1、表示開始位置の指定値1〜20でそれぞれ指定される。また、第2行(下段)のアドレス21〜40は、ラインの指定値2、表示開始位置の指定値1〜20でそれぞれ指定される。
【0060】
4.拡大指定は、そのデータを拡大するか否か、拡大する場合にはその態様、程度を指示するデータである。拡大指定は、0、1、2、3のいずれかの指定値をとりうる。0、1、2、3は、それぞれ、通常表示、縦倍表示、横倍表示、4倍角表示を示す。5.レベルは、そのデータのレベルを指定する値である。レベルは、0〜5のいずれかの指定値をとりうる。
7.サイズは、そのデータにより占有されるアドレスの数を指示するデータである。サイズは、通常表示である場合には、テキストデータを構成する半角文字の文字数と等しいが、縦倍表示又は横倍表示の場合には、半角文字の文字数の2倍であり、4倍角表示の場合には、半角文字の文字数の4倍である。なお、テキストデータが、全角文字で形成される場合には、水平方向のサイズは、さらに2倍になる。
【0061】
なお、表示制御部408(図4)に入力されるデータは、図12に示す形式に限らず、発光すべきLEDや、発光の態様(点灯、点滅、等)、報音に用いるサウンド信号の種類、等を指示するデータをさらに含んで構成されてもよい。
表示制御部408に入力されるデータは、上述した形式を有することにより、表示の有無や、表示位置、拡大の態様や程度、レベルが指定される。そのため、表示制御部408は、次に説明するように、新たに入力されたデータを、それまでに表示されたデータとは異なる態様でディスプレイ491に一時的に表示させることができる。上述した形式のデータは、データの送信元である構成部(イベント送信元、プリンタ制御部401、CNT接続確認処理部406、キーデータ処理部407(図4)、等)で生成される。
【0062】
なお、イベント送信元は、上述したようにプリンタ(PR)40に限られない。図13に示すようにコントローラ(CNT)30もイベント送信元となりうる。具体的には、表示制御部408(図4)は、PR伝票データ処理部304、PR接続確認処理部305、PRキーデータ処理部306(図3)から、メッセージをテキストデータとして含む上述した形式のデータを受信する。表示制御部408は、受信したデータに基づいて生成した表示データをディスプレイ(図5)に表示させる。
【0063】
(画面遷移の一例)
図14は、本実施形態による画面遷移の一例を示す図である。
図14の左側は、表示データa02(図6(B))がディスプレイ491に表示されていることを示す。図14の右側は、BCRイベントにより表示データa02に代えてディスプレイ491に表示される表示データa04を示す。BCRイベントとは、バーコードリーダ(BCR)43で伝票に表示されたバーコードが読み込まれることを意味する。表示データa04として、読み込まれたバーコードが示す伝票番号「256」を4倍角表示で、所定時間(例えば、30秒)表示される。その所定時間が経過した後(タイムアウト)、表示データa04は消去され、もとの表示データa02が表示される。但し、時間の経過により、時刻「15:30」が、より後の時刻「15:31」に変更されることがある。
【0064】
(伝票の例)
次に、プリンタ40が印刷する伝票の例について説明する。
図15は、調理伝票70の一例を示す図である。図15において、調理伝票70は、タイトル「調理指示伝票」、伝票番号「001」、バーコードとその番号「C001−1」、日時「2012/11/10 10:20」、テーブル番号「A−12」、担当「店長」、注文されたメニューとして、品名「ステーキ」、「サラダ」、「アイスクリーム」、数量「2」、「2」、「1」が記されている。調理伝票70に記される項目、印字位置、印字フォントなどは、調理伝票フォーマットとして、コントローラ(CNT)30のデータ保存部307(図3)に保存されている。
【0065】
図16は、ゲスト伝票80の一例を示す図である。図16において、ゲスト伝票80は、タイトル「お客様控え伝票」、伝票番号「001」、バーコードとその番号「G001−2」、日時「2012/11/10 10:20」、テーブル番号「A−12」、担当「店長」、番号「1」、「2」、「3」、「4」、注文されたメニューとして、品名「ステーキ」、「サラダ」、「ドリンクバー」、「アイスクリーム」、数量「2」、「2」、「2」、「1」、金額「2000」、「600」、「500」、「300」、合計「3400円」が記されている。これらゲスト伝票80に記される項目、印字位置、印字フォントなどは、ゲスト伝票フォーマットとして、コントローラ(CNT)30のデータ保存部307(図3)に保存されている。
なお、調理伝票70、ゲスト伝票80の形式は、それぞれ調理伝票フォーマット、ゲスト伝票フォーマットを用いて任意に設定可能である。また、ゲスト伝票80は、調理伝票70と同様な形式であってもよい。
【0066】
(表示制御処理)
次に、本実施形態に係る表示制御処理について説明する。
図17は、本実施形態による表示制御処理を示すフローチャートである。
以下の説明では、表示制御部408に入力されたデータについて表示するか否かが指定され、タイマ・イベントの設定があるか否かが指定された場合を例にとる。
(ステップS201)表示制御部408は、データの入力を待ち受ける(受信待ち)。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)表示制御部408は、入力されたデータを解析し、表示フラグ、ライン、表示開始位置、拡大指定、レベル、及び、サイズを抽出する。その後、ステップS203に進む。
【0067】
(ステップS203)表示制御部408は、解析したデータにエラーがあるか否かを判定する。表示制御部408は、例えば、抽出したデータのいずれかが、所定の範囲外の指定値を有する場合、エラーがあると判定し、抽出したデータのいずれかも所定の範囲内の指定値を有する場合、エラーがないと判定する。表示制御部408が、エラーがないと判定した場合(ステップS203 YES)、ステップS204に進む。表示制御部408が、エラーがあると判定した場合(ステップS203 NO)、ステップS217に進む。
【0068】
(ステップS204)表示制御部408は、表示フラグに基づいてテキストデータの表示が指定されたか否かを判定する。表示と指定された場合(指定値1、ステップS204 YES)、ステップS205に進む。非表示と指定された場合(指定値0、ステップS204 NO)、ステップS212に進む。
(ステップS205)表示制御部408は、入力されたデータからテキストデータを抽出(展開)する。その後、ステップS206に進む。
(ステップS206)表示制御部408は、抽出したレベルに対応するレイヤ(指定レベルバッファ)に記憶されたデータを読み込み、読み込んだデータを一時エリアに記憶する。これにより、指定レベルバッファに記憶されたデータが保存される。その後、ステップS207に進む。
【0069】
(ステップS207)表示制御部408は、指定レベルバッファの表示開始位置とサイズで指定される領域(指定レベル書き込みエリア)に、ステップS205で抽出したテキストデータを記憶(コピー)する。その後、ステップS208に進む。
(ステップS208)表示制御部408は、制御データにおいて指定レベル書き込みエリア内の各アドレスのフラグ値を1に設定する(フラグ設定)。なお、制御データの初期値は、各アドレスともに0である。その後、ステップS209に進む。
【0070】
(ステップS209)表示制御部408は、入力されたデータがタイマ・イベント設定の指定があるデータ(例えば、バックライト点灯(※1)に係るデータ)であるか否かを判定する。指定があると判定された場合(ステップS209 YES)、ステップS210に進む。指定がないと判定された場合(ステップS209 NO)、ステップS217に進む。これにより、バックライトの点灯に係る処理が省略される。
(ステップS210)表示制御部408は、入力されたデータについてタイマ・イベントを設定する。ここで、表示制御部408は、所定時間(例えば、30秒)をタイマ値として設定する。タイマ値は、設定されたタイマ値から、その後の経過時間が差し引かれた値をとる。その後、ステップS211に進む。
(ステップS211)表示制御部408は、ディスプレイ491のバックライトを点灯(オン)する。その後、ステップS217に進む。
【0071】
(ステップS212)表示制御部408は、入力されたデータに係る指定レベルバッファの指定書き込みエリアに記憶されたデータを消去する(クリア)。なお、一時エリアにデータが保存されている場合には、保存されたデータを指定レベルバッファに記憶する。これにより、保存されたデータが復元される。その後、ステップS213に進む。
(ステップS213)表示制御部408は、制御データにおいて指定レベル書き込みエリア内の各アドレスのフラグ値を0に設定する(フラグをクリア)。なお、一時エリアに保存されたデータが指定レベルバッファに記憶された場合には、表示制御部408は、そのデータが記憶されている領域内の各アドレスのフラグ値を1に設定する。その後、ステップS214に進む。
(ステップS214)表示制御部408は、入力されたデータについてタイマ・イベントを設定済か否かを判定する。タイマ・イベント設定済と判定された場合(ステップS214 YES)、ステップS215に進む。タイマ・イベント未設定と判定された場合(ステップS214 NO)、ステップS217に進む。これにより、バックライトの消灯に係る処理が省略される。
【0072】
(ステップS215)表示制御部408は、設定したタイマ・イベントに係るタイマ値が0に達したか否かを判定する。達したと判定された場合(ステップS215 YES)、ステップS216に進む。達していないと判定された場合(ステップS215 NO)、ステップS217に進む。
(ステップS216)表示制御部408は、ディスプレイ491のバックライトを消灯(オフ)する。その後、ステップS217に進む。
【0073】
(ステップS217)表示制御部408は、イベント送信元に入力信号に対する応答信号を送信する(応答通知)。応答信号は、入力データに係る処理の状態、つまり、テキストデータが指定レベルバッファへの記憶又は消去が正常に完了したことを示す信号である。その後、ステップS218に進む。
(ステップS218)表示制御部408は、アドレス毎に最も高いレイヤ(各文字の最高レベル)のデータを読み出し、読み出したデータをアドレス間で合成して表示データを生成する。その後、ステップS219に進む。
(ステップS219)表示制御部408は、生成した表示データをディスプレイ491に出力する。その後、ステップS201に戻る
【0074】
以上に説明したように、本実施形態に係るプリンタ(PR)40は、複数のレイヤの記憶領域を有する画面バッファ428を備える。また、プリンタ(PR)40は、取得したデータを、データの種類に対応したレイヤの記憶領域に記憶し、記憶されたデータのうち、記憶されたレイヤに基づいてディスプレイ491に表示させるデータを定める表示制御部408を備える。
この構成により、取得された多様な種類のデータから、その種類に基づいてディスプレイ491に表示すべきデータが選択されるため、表示領域の大きさが限られたディスプレイ491を有効に活用して多様な情報を通知することができる。
【0075】
また、本実施形態に係るプリンタ(PR)40において、表示制御部408は、画面バッファ428に記憶されたデータのうち、より高いレイヤの記憶領域に記憶されたデータを優先してディスプレイ491に表示させる。
この構成により、ディスプレイ491は、高いレイヤの記憶領域に記憶されたデータほど優先して表示するので、高いレイヤに対応した種類のデータほどユーザに容易に認識させることができる。
【0076】
また、本実施形態に係るプリンタ(PR)40において、表示制御部408は、操作入力に基づくデータ(例えば、キーデータ、バーコードリーダ(BCR)43により読み込まれた伝票番号)を、定常的なデータ(例えば、時刻、プリンタ(PR)の識別番号)に対応したレイヤよりも高いレイヤの記憶領域に記憶する。
この構成により、操作入力に基づくデータが、定常的なデータよりも優先して表示されるので、ユーザは操作入力に伴う入力内容を容易に確認することができる。
【0077】
また、本実施形態に係るプリンタ(PR)40において、表示制御部408は、故障を示すデータ(例えば、通信モジュール異常、プリンタ異常)を、回復可能な障害を示すデータ(例えば、前扉オープン、紙切れ、カッターエラー、未接続)に対応したレイヤよりも高いレイヤの記憶領域に記憶する。
この構成により、故障を示すデータについて、回復可能な障害よりも優先して表示される。ユーザは故障の発生をより確実に認識することができるので、故障に対する対処が促される。
【0078】
また、本実施形態に係るプリンタ(PR)40において、表示制御部408は、操作入力に基づくデータ(例えば、キーデータ、バーコードリーダ(BCR)43により読み込まれた伝票番号)を、取得から所定時間内、他のデータとは異なる態様(例えば、拡大表示、バックライト点灯)でディスプレイ491に表示させる。
この構成により、操作入力に基づくデータが他のデータよりも一時的に目立つように表示されるので、ユーザは操作入力に伴う入力内容を容易に確認することができる。
【0079】
また、本実施形態に係るプリンタ(PR)40において、表示制御部408は、障害を示すデータ(例えば、通信モジュール異常、プリンタ異常、前扉オープン、紙切れ、カッターエラー、未接続)が取得された場合、ランプ492を発光させる。
この構成により、ランプ492の発光により他のデータがディスプレイ491に表示されている場合でも、ユーザは障害の発生を確実に認識することができるので、障害に対する対処が促される。
【0080】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、データが6レベルに分類され、画面バッファ428が6個のレイヤ428−0〜428−5を有する場合を例にしたが、これには限られない。データのレベル数や、画面バッファ428のレイヤ数は、5以下であってもよいし、7以上であってもよい。
また、プリンタ(PR)40内の構成(プリンタ制御部401、等)から入力されたデータと、コントローラ(CNT)30内の構成(PR伝票データ処理部304、等)から入力されたデータとで、互いにレベルが異なっていてもよい。レベルが同一であることにより、プリンタ(PR)40とコントローラ(CNT)30との間でデータの遅延が生じるが、レベルに応じて処理を優先させるべきデータが定まる。そのため、遅延によって生じうる処理の輻輳を緩和することが可能になる。
【0081】
なお、上述したパネル490(図5)において、ランプ492の個数、キーボード493を形成するキーの数は任意である。また、ランプ492−1〜492−5、キーボード493の全て又は一部が省略されてもよい。
また、上述した実施形態は、飲食店におけるメニューの注文以外にも、その他の店舗、施設での商材、その他の物品、サービスの注文、手配、業務連絡、等にも適用可能できるように変形されてもよい。
【0082】
また、上述したコントローラ(CNT)30の一部、例えば、システム制御部301、通信制御部302、HT注文データ処理部303、PR伝票データ処理部304、PR接続確認処理部305、PRキーデータ処理部306、プリンタ(PR)40の一部、例えば、プリンタ制御部401、通信制御部402、伝票データ処理部403、印字機構制御部404、CNT接続確認処理部406、キーデータ処理部407、及び表示制御部408は、それぞれコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
【符号の説明】
【0083】
1…データ管理システム、20…ハンディーターミナル、
202…無線部、203…表示部、204…入力部、
205…ハンディーターミナル制御部、
30…コントローラ、
301…システム制御部、302…通信制御部、303…HT注文データ処理部、
304…PR伝票データ処理部、305…PR接続確認処理部、
306…PRキーデータ処理部、307…データ保存部
40(40−1、40−2)…プリンタ、
401…プリンタ制御部、402…通信制御部、403…伝票データ処理部、
404…印字機構制御部、405…印字メカ機構、406…CNT接続確認処理部、
407…キーデータ処理部、408…表示制御部、
41(41−1、41−2)…キーボード、
428…画面バッファ、428−0〜428〜5…レイヤ
43(43−1)…バーコードリーダ、
490…パネル、491…ディスプレイ、
492(492−1〜492−5)…ランプ、 493…キーボード
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