特許第6298047号(P6298047)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6298047-薬物送達デバイス 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6298047
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】薬物送達デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/24 20060101AFI20180312BHJP
   A61M 5/315 20060101ALI20180312BHJP
【FI】
   A61M5/24
   A61M5/315 550X
   A61M5/315 510
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-519050(P2015-519050)
(86)(22)【出願日】2013年6月25日
(65)【公表番号】特表2015-530883(P2015-530883A)
(43)【公表日】2015年10月29日
(86)【国際出願番号】EP2013063238
(87)【国際公開番号】WO2014001310
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2016年6月14日
(31)【優先権主張番号】12173961.9
(32)【優先日】2012年6月27日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】397056695
【氏名又は名称】サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ナゲル
(72)【発明者】
【氏名】レーネ・リヒター
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト・ヴィット
(72)【発明者】
【氏名】リヒャルト・ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・グレーフェ
【審査官】 田中 玲子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0030816(US,A1)
【文献】 米国特許第03786811(US,A)
【文献】 特表平06−503292(JP,A)
【文献】 特表平10−505522(JP,A)
【文献】 米国特許第4108177(US,A)
【文献】 米国特許第3964481(US,A)
【文献】 中国特許出願公開第102162499(CN,A)
【文献】 中国実用新案第201875042(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/24
A61M 5/315
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物を収容する空胴(3)を画成する薬物容器(2)を保持するケース(6)であって、該容器(2)内に栓(4)が摺動可能に配置され、遠位方向(D)への並進運動時に排出ノズル(5)を通して薬物を変位させる、ケース(6)と、
栓(4)に当接するように薬物容器(2)内に配置可能な内側磁石(14)と、
容器(2)と同軸にケース(6)内に配置され、軸方向(D、P)に摺動可能な少なくとも1つの外側磁石(13)と、
作動時に該外側磁石を遠位方向(D)に前進させるトリガ配置(15、16)とを備え、
ここで、外側磁石(13)および内側磁石(14)は、トリガ作動時に該外側磁石(13)が該内側磁石(14)を前進させるように、薬物容器(2)の壁を通して磁気的に相互作用するように配置される、
薬物送達デバイス(1)であって、
磁石の間に磁気的な相互作用により間にコードが緊張を維持するように、及び外側磁石がある距離まで移動させられたとき、内側磁石が同じ距離まで動くようにして相対的な軸方向位置を画成するように、可撓性の低いコード(17)が内側磁石(14)の近位面と外側磁石(13)との間に配置されることを特徴とする、前記薬物送達デバイス(1)。
【請求項2】
コード(17)は、鋼および/またはポリエチレンおよび/またはアラミド繊維を備えることを特徴とする、請求項1に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項3】
コード(17)は、内側磁石(14)から近位方向(P)に進み、ケース(6)の近位背面カバー(8)内の逸脱点(18)を通り、次いで遠位方向(D)に戻り、遠位前面カバー(9)内の別の逸脱点(18)を通って、再び近位方向(P)に外側磁石(13)まで進むことを特徴とする、請求項1または2に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項4】
コード(17)の長さは、外側磁石(13)に対する内側磁石(14)の静止位置から離して内側磁石(14)および外側磁石(13)を維持するように設定されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項5】
内側磁石(14)および外側磁石(13)は、コード(17)によって偏向されて軸方向にずれ、互いに引き付け合うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項6】
内側磁石(14)および外側磁石(13)は、コード(17)によって偏向されて軸方向にずれ、互いに反発し合うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項7】
ケース(6)の背面カバー(8)は、内側磁石(14)を受けるように配置された容器ソケット(8.2)を備え、該容器ソケット(8.2)は、薬物容器(2)と軸方向に位置合わせされることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項8】
外側磁石(13)を保持する磁石保持器(12)が、ケース内に配置されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項9】
外側磁石(13)は、輪形磁石として配置されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項10】
内側磁石(14)は、円筒形磁石として配置されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項11】
トリガ配置(15、16)は、外側磁石(13)または磁石保持器(12)にねじ係合されるねじ付きボルト(15)を備え、該ねじ付きボルト(15)は、ケース(6)内で制限された距離だけ軸方向に並進運動可能であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項12】
ねじ付きボルト(15)とケース(6)との間に、相対的な軸方向の並進運動を制限する機械式の止め具が配置されることを特徴とする、請求項11に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項13】
ねじ付きボルト(15)に投与ハンドル(16)が取り付けられ、該投与ハンドル(16)は背面カバー(8)より近位に延びており、使用者が投与ハンドルを把持、回転、および押圧することが可能であることを特徴とする、請求項11または12に記載の薬物送達デバイス(1)。
【請求項14】
排出ノズル(5)は、注射針または噴射ノズルとして配置されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬物送達デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の薬物送達デバイスは、薬物を保持する空胴を画成する容器と、容器の遠位端に配置され、空胴と流体連通しているノズル、たとえば注射針と、薬物を変位させるように容器内に配置されたプランジャを有する栓とを備える。
【0003】
特許文献1は、医療材料を収納および伝達する方法および装置を開示している。この発明の一態様では、ロッドのないピストンを有するシリンジが、ロッドのないピストンから独立してシリンジに沿って位置するアクチュエータに磁気結合される。別の態様は、アンプルのように収納に使用され、シリンジのように伝達に使用されるカートリッジ内で医療材料を使用することを企図している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第2006/030816A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、改善された薬物送達デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に記載の薬物送達デバイスによって達成される。
【0007】
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0008】
本発明による薬物送達デバイスは:
− 薬物を収容する空胴を画成する薬物容器を保持するケースであって、容器内に栓が摺動可能に配置され、遠位方向への並進運動時に排出ノズルを通して薬物を変位させる、ケースと、
− 栓に当接するように薬物容器内に配置可能な内側磁石と、
− 容器と同軸にケース内に配置され、軸方向に摺動可能な少なくとも1つの外側磁石と、
− 作動時に外側磁石を遠位方向に前進させるトリガ配置(trigger arrangement)とを備え、
ここで、外側磁石および内側磁石は、トリガ作動時に外側磁石が内側磁石を前進させるように、薬物容器の壁を通して磁気的に相互作用するように配置される。
【0009】
従来技術のペン型注射器は、薬物容器内で栓を変位させるピストンロッドを有する。薬物容器を完全に空にするには、ピストンロッドの長さが、薬物容器の長さとほぼ同じでなければならない。したがって、ペン型注射器の全体的な長さは、ピストンロッドの長さの約2倍である。対照的に、本発明による薬物送達デバイスでは、栓を動かす力は、薬物容器の内側ではなく、外側から、相互作用する外側磁石および内側磁石によって、容器の壁を通して加えられる。したがって、従来のピストンロッドは必要とされず、したがって薬物送達デバイスの全体的な長さをほぼ2分の1にすることが可能であり、したがって薬物送達デバイスはより小型になる。
【0010】
例示的な実施形態では、内側磁石の近位面と外側磁石との間に、相対的な軸方向位置を画成するように、(その長さに対して)可撓性の低いコードが配置される。コードは、好ましくは、引き裂かれにくく、磁石間の力によって緊張している。
【0011】
例示的な実施形態では、コードは、鋼および/またはポリエチレンおよび/またはアラミド繊維を備える。
【0012】
例示的な実施形態では、コードは、内側磁石から近位方向に進み、ケースの近位背面カバー内の逸脱点を通り、次いで遠位方向に戻り、遠位前面カバー内の別の逸脱点を通って、再び近位方向に外側磁石まで進む。これにより、小型の配置が可能になる。
【0013】
例示的な実施形態では、コードの長さは、外側磁石に対する内側磁石の静止位置、たとえば磁石間の引力がさらなる動きを引き起こさないはずの位置から離して内側磁石および外側磁石を維持するように設定される。
【0014】
静止位置からこのずれにより、コードはぴんと張ったまま維持される。コードの低い可撓性および磁石間の磁気相互作用のため、磁石間の相対的な軸方向のずれは一定のまま保持される。したがって、外側磁石が特定の距離だけ動かされると、内側磁石は同じ距離だけ動き、したがって高い用量精度を可能にする。
【0015】
例示的な実施形態では、内側磁石および外側磁石は、コードによって偏向(polarized)されて軸方向にずれ、互いに引き付け合う。しかし、磁石の動きは、トリガの作動時にのみ可能である。したがって、外側磁石は、トリガ作動時に動かされると、内側磁石を引っ張る。
【0016】
別の例示的な実施形態では、内側磁石および外側磁石は、コードによって偏向されて軸方向にずれ、互いに反発し合う。したがって、外側磁石は、トリガ作動時に並進運動させられると、内側磁石を押す。
【0017】
例示的な実施形態では、ケースの背面カバーは、内側磁石を受けるように配置された容器ソケットを備え、容器ソケットは、薬物容器と軸方向に位置合わせされる。容器ソケットは、新しい薬物容器の挿入前に内側磁石の位置を画成する働きをする。
【0018】
例示的な実施形態では、外側磁石を保持する磁石保持器が、ケース内に配置される。磁石保持器により、トリガ配置およびコードとの相互作用が容易になり、外側磁石の長手方向の案内が改善される。
【0019】
例示的な実施形態では、外側磁石は、輪形磁石として配置される。同様に、複数の外側磁石を、薬物容器の周りに同軸に配置することができる。
【0020】
例示的な実施形態では、内側磁石は、円筒形磁石として配置される。
【0021】
例示的な実施形態では、トリガ配置は、外側磁石または磁石保持器にねじ係合されるねじ付きボルトを備え、ねじ付きボルトは、ケース内で制限された距離だけ軸方向に並進運動可能である。薬物送達デバイスによって送達予定の用量は、ねじ付きボルトの回転数および/または回転角度ならびにピッチに応じて、ねじ付きボルトを回転させ、したがって外側磁石に対して近位方向に動かすことによって設定することができる。したがって、ねじ付きボルトを押し下げることができる距離、したがってねじ付きボルトの押し下げ時に栓が移動する距離は変動する。栓の変位は、送達された用量に比例する。
【0022】
例示的な実施形態では、ねじ付きボルトとケースとの間に、相対的な軸方向の並進運動を制限する機械式の止め具が配置される。この制限は、ねじ付きボルトのねじ付き区間がねじなし区間より大きい直径を有することによって、またはねじ付きボルト上のそれぞれのカラーの直径を増大させることによって設定することができ、したがって、より小さい直径を有する部材は、ケース内の開口部を通過することができるが、より大きい直径の部材は通過することができない。
【0023】
例示的な実施形態では、ねじ付きボルトに投与ハンドル(dosing handle)が取り付けられ、投与ハンドルは背面カバーより近位に延びており、使用者は、投与ハンドルを把持、回転、および押圧することが可能である。投与ハンドルはまた、ねじ付きボルトを動かす制限として働くことができる。ケースまたは投与ハンドル上には、回転角度を送達予定の用量に関連付けるための目盛り標識を設けることができる。
【0024】
例示的な実施形態では、排出ノズルは、注射針または噴射ノズルとして配置することができる。
【0025】
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
【0026】
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
【0027】
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0028】
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
【0029】
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
【0030】
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
【0031】
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
【0032】
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
【0033】
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
【0034】
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
【0035】
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
【0036】
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
【0037】
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
【0038】
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
【0039】
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
【0040】
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0041】
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
【0042】
本発明のさらなる適用可能範囲は、後述の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本発明の精神および範囲内の様々な変更および修正が、この詳細な説明から当業者には明らかになるため、詳細な説明および特有の例は、本発明の好ましい実施形態を示しながら、例示のみを目的として与えられることを理解されたい。
【0043】
本発明は、後述の詳細な説明および添付の図面からより完全に理解される。詳細な説明および添付の図面は、例示のみを目的として与えられており、したがって本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】薬物送達デバイスの概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、薬物送達デバイス1の概略縦断面図である。薬物送達デバイス1は、薬物を収容する空胴3を画成する薬物容器2、たとえばシリンジを備える。空胴は、容器2上の遠位に配置された排出ノズル5を通して空胴から薬物を変位させるように容器2内に摺動可能に配置された栓4によって、近位で区切られている。排出ノズル5は、注射針または噴射ノズルとして配置することができる。排出ノズル5は、ニードルハブなどのノズルコネクタ5.1によって、薬物容器2に取り付けることができる。
【0046】
薬物容器2は、ケース6内で保持される。ケース6は、円筒7を備え、円筒7の端面は、背面カバー8および前面カバー9によって閉じられている。前面カバー9は、排出ノズル5がケースから伸張することおよび/または薬物容器2をケース6内へ挿入することを可能にする開口部を有する。前面カバー9には、遠位に前面保持板10が取り付けられ、薬物容器2が挿入された後、薬物容器2を軸方向位置に固定するように開口部の幅を低減させる。前面保持板10は、少なくとも1つのねじ11によって、前面カバーに取り付けることができる。
【0047】
背面カバー8は、薬物容器2の外径と本質的に同じ内径を有する容器ソケット8.2を備える。容器ソケット8.2は、薬物容器2と軸方向に位置合わせされる。位置合わせを維持するために、背面カバー8および前面カバー9は、たとえば接着またはねじによって、円筒7に回転方向に固定することができる。
【0048】
ケース6の内側には、薬物容器2の上に磁石保持器12が配置され、軸方向に可動である。磁石保持器12は、少なくとも1つの外側磁石13を保持する。外側磁石13は、輪形磁石として配置することができる。薬物容器2内で栓4より近位に、外側磁石13と相互作用する内側磁石14が配置される。内側磁石14は、好ましくは円筒形である。
【0049】
ケース6内で薬物容器2に対して平行に、ねじ付きボルト15が配置される。ねじ付きボルト15は、対応するねじ山を有する磁石保持器12に係合し、したがって磁石保持器12は、ねじ付きボルト15の回転時には軸方向に並進運動する。ねじ付きボルト15には投与ハンドル16が取り付けられ、投与ハンドル16は背面カバー8より近位に延びており、使用者が投与ハンドル16を把持、回転、および押圧することが可能である。
【0050】
ねじ付きボルト15は、遠位端および近位端に位置する2つのねじなし区間15.1、15.2と、その間に位置するねじ付き区間15.3とを有し、ねじなし区間15.1、15.2は、背面カバー8および前面カバー9内のそれぞれの案内孔8.1、9.1内を軸方向に案内され、ケース6に対するねじ付きボルト15のある程度の軸方向の並進運動を可能にする。この軸方向の並進運動は、ねじ付きボルト15のねじ付き区間15.3がねじなし区間15.1、15.2より大きい直径を有することによって、またはねじ付きボルト上のそれぞれのカラーの直径を増大させることによって、または投与ハンドル16が背面カバー8に当接することによって、制限することができる。
【0051】
可撓性がほとんどまたはまったくなく、たとえば鋼および/またはポリエチレンおよび/またはアラミド繊維を備える、引き裂かれにくいぴんと張られたコード17が、内側磁石14の近位面と磁石保持器12の遠位面とを連結する。コード17は、内側磁石14から近位方向Pに進み、容器ソケット8.2を通って、背面カバー8内の逸脱点18に入り、次いで遠位方向Dに戻り、円筒7の壁付近で前面カバー9内の別の逸脱点18を通って、最終的に再び近位方向Pに磁石保持器12まで進む。
【0052】
内側磁石14は、外側磁石13に対して偏向され、したがってこれらの磁石は互いに引き付け合い、相対的な静止位置に到達する傾向がある。
【0053】
しかし、コード17の長さは、内側磁石14および外側磁石13を軸方向にずらした状態で維持するように、すなわち外側磁石13に対する内側磁石14の静止位置からわずかな距離をあけるように設定される。このずれにより、コード17はぴんと張ったまま維持される。コード17の低い可撓性および磁石13、14間の磁気引力のため、磁石13、14間の相対的な軸方向のずれは一定のまま保持される。したがって、外側磁石13が特定の距離だけ動かされると、内側磁石14は同じ距離だけ動き、したがって高い用量精度を可能にする。
【0054】
薬物送達デバイス1によって送達予定の用量は、ねじ付き区間15.3の回転数および/または回転角度ならびにピッチに応じて、投与ハンドル16、したがってねじ付きボルト15を回転させ、したがって近位方向Pに動かすことによって設定することができる。したがって、ねじ付きボルト15を押し下げることができる距離、したがって投与ハンドル16の押し下げ時に栓4が移動する距離は変動する。栓の変位は、送達された用量に比例する。
【0055】
図示の実施形態では、ねじ付きボルト15は、右巻きのねじ山を備える。したがって、遠位端から投与ハンドル16上を見たとき、用量は、投与ハンドル16を反時計回りに回転させることによって設定される。言うまでもなく、ねじ付きボルト15は、左巻きのねじ山も同様に備えることができ、したがって時計回りの回転によって用量を設定することができる。
【0056】
所期の用量を設定した後、使用者は、適当な場合、適切な注射部位を見つけて、薬物送達デバイス1の遠位端を注射部位に当て、それによって注射針5を注射部位内へ挿入することができる。次いで使用者は、投与ハンドル16を押し下げ、それによって、ねじ付きボルト15の変位が上記のように制限されるまで、ねじ付きボルト15を前進させることができる。
【0057】
また、ねじ付きボルト15を前進させることで、磁石保持器12も外側磁石13とともに前進する。磁気引力のため、内側磁石14も遠位方向Dに引っ張られ、したがって栓4を変位させ、それによって排出ノズル5を通して設定用量を送達する。
【0058】
用量設定および送達の動作は、薬物容器2が空になるまで繰り返すことができる。
【0059】
薬物容器2は、空になった後、内側磁石14が容器ソケット8.2内に入るまで、投与ハンドル16を時計回りに回転させることによって交換することができる。次いで前面保持板10を緩めて、薬物容器2を除去し、新しい薬物容器を挿入し、保持板10を再び取り付けることができる。
【0060】
ケース6の円筒7は、背面カバー8および/または前面カバー9と同様に一体成形することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 薬物送達デバイス
2 薬物容器
3 空胴
4 栓
5 排出ノズル
5.1 ノズルコネクタ
6 ケース
7 円筒
8 背面カバー
8.1 案内孔
8.2 容器ソケット
9 前面カバー
9.1 案内孔
10 前面保持板
11 ねじ
12 磁石保持器
13 外側磁石
14 内側磁石
15 ねじ付きボルト
15.1 ねじなし区間
15.2 ねじなし区間
15.3 ねじ付き区間
16 投与ハンドル
17 コード
18 逸脱点
D 遠位方向
P 近位方向
図1