(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザーのデバイスに前記次のコンテンツアイテムを自動的に取得させる段階が、ネットワークサービスから前記次のコンテンツアイテムを自動的に購入及びダウンロードする段階を含む、請求項1に記載の情報処理デバイス。
前記操作は、前記ユーザーが現在のコンテンツアイテムを完了したことの検出に応じて前記ユーザーのデバイス上で前記次のコンテンツアイテムを自動的にレンダリングする段階をさらに含む、請求項1又は2に記載の情報処理デバイス。
前記イベントトリガを検出する段階は、前記ユーザーが前記現在のコンテンツアイテムの指定された部分の消費を完了したことを検出する段階を含む、請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記イベントトリガを検出する段階は、前記ユーザーが前記現在のコンテンツアイテムを完了したことを検出する段階を含む、請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記イベントトリガを検出する段階は、前記コンテンツアイテムの完了における前記ユーザーの経過が完了する前に、前記ユーザーが前記コンテンツアイテムの消費を中止する入力を供することを検出する段階を含む、請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記イベントトリガを検出する段階は、前記ユーザーが所定の閾値よりも遅い速さで前記現在のコンテンツアイテムを読むのを検出する段階を含む、請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記イベントトリガを検出する段階は、前記ユーザーが所定の閾値よりも長い時間間隔後に前記現在のコンテンツアイテムを読むのを検出する段階を含む、請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記操作は、前記ウイッシュリストの追加のコンテンツアイテムを特定するユーザー入力を検出する段階、及び、前記追加のコンテンツアイテムを前記ウイッシュリストへ追加するために前記ネットワークサービスへ前記コンテンツアイテムの識別子を送る段階をさらに含む、請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイス。
前記操作は、前記ユーザーのアカウントと前記ウイッシュリストとを結びつける段階、及び、前記ユーザーの当該情報処理デバイスが前記ネットワークサービスからのダウンロードによって前記コンテンツアイテムの取得を開始することに応じて、前記ユーザーのアカウントへの請求を自動的に行う段階をさらに含む、請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の情報処理デバイスであって、情報処理デバイス。
情報処理デバイス上で電子書籍を構成する命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサに、
当該情報処理デバイスのユーザーと、該ユーザーが関心を持っていると思われる1つ以上のコンテンツアイテムを特定するコンテンツアイテムのリストとを関連付ける段階、
当該情報処理デバイス上での現在のコンテンツアイテムの消費におけるユーザーの経過を監視する段階、
前記ユーザーが前記現在のコンテンツアイテムの一部の消費を完了したことを示唆するイベントトリガを検出する段階であって、前記ユーザーが前記コンテンツアイテムの消費を完了するのに要する推定時間は、前記リスト上で特定される前記1つ以上のコンテンツアイテムのうちの1つである次のコンテンツアイテムをダウンロードする時間に相当する、段階、及び、
前記イベントトリガの検出に応じて、前記現在のコンテンツアイテムが消費されている前記ユーザーのデバイスに、前記次のコンテンツアイテムを自動的に取得させる段階、
を実行させる命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
情報処理デバイス上で電子書籍を構成する命令を有するコンピュータプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサに、
当該情報処理デバイスのユーザーと、該ユーザーが関心を持っていると思われる1つ以上のコンテンツアイテムを特定するコンテンツアイテムのリストとを関連付ける段階、
当該情報処理デバイス上での現在のコンテンツアイテムの消費におけるユーザーの経過を監視する段階、
前記ユーザーが前記現在のコンテンツアイテムの一部の消費を完了したことを示唆するイベントトリガを検出する段階であって、前記ユーザーが前記コンテンツアイテムの消費を完了するのに要する推定時間は、前記リスト上で特定される前記1つ以上のコンテンツアイテムのうちの1つである次のコンテンツアイテムをダウンロードする時間に相当する、段階、及び、
前記イベントトリガの検出に応じて、前記現在のコンテンツアイテムが消費されている前記ユーザーのデバイスに、前記次のコンテンツアイテムを自動的に取得させる段階、
を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願で説明される例は、ユーザーウイッシュリストを用いてコンテンツアイテムの取得及びレンダリングを自動化する情報処理デバイス又はシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願で説明される例は、デバイスのユーザーが、他のコンテンツアイテムのレンダリングに用いられるとの同一のアプリケーションセッションでウイッシュリストのコンテンツアイテムを自動的に取得及びレンダリングすることを可能にするため、コンテンツアイテムのユーザーのウイッシュリストへアクセスする。このようにして、デバイスがコンテンツアイテムのレンダリングの間に−特に現在のコンテンツアイテムのレンダリングが終了し、かつ、次のコンテンツアイテムのレンダリングが開始されるときに−シームレスな連続性を有し得る例が供される。電子書籍の文脈では、現在の電子書籍の頁は、ユーザーの読書セッションがウイッシュリストにある電子書籍の取得によって中断されないように、シームレスにそのウイッシュリストにある電子書籍の頁に移行できる。
【0007】
一の態様によると、コンテンツアイテムのウイッシュリストはユーザーに関連付けられる。前記ウイッシュリストは、前記ユーザーにとって関心があると思われる個々のコンテンツアイテムを特定するエントリーを有してよい。現在のコンテンツアイテムを消費するユーザーの経過が監視される。ユーザーの経過の監視から、イベントトリガが検出され得る。前記イベントトリガは、前記ユーザーが前記現在のコンテンツアイテムの消費を終了させる若しくは該終了に近づくことを示唆する条件又はイベントに相当してよい。前記イベントトリガの検出に応じて、前記コンテンツアイテムが消費され得る前記ユーザーの情報処理デバイスは次のコンテンツアイテムを取得する。前記次のコンテンツアイテムは、前記ウイッシュリストのエントリーのうちの1つによって特定されてよい。
【0008】
他の利点の中でもとりわけ、本願で説明される例は、現在のコンテンツアイテムから次のコンテンツアイテムへの移行をシームレスかつ瞬時に行う。一の態様によると、次のコンテンツアイテムは、前記ユーザーのウイッシュリストのコンテンツに基づいて、前記ユーザーによって、前記ユーザーのデバイス上で自動的に取得される。さらに前記コンテンツアイテムからの移行のみならず前記次のコンテンツアイテムの取得も、同一アプリケーションセッション内で行われる。よって前記ユーザーは、前記次のコンテンツアイテムの取得及びレンダリングを行うために前記現在のコンテンツアイテムのレンダリングに用いられる前記アプリケーションを中断する必要も、又は、前記アプリケーションから離れるように誘導する必要もない。
【0009】
電子書籍の文脈では、たとえばeリーディングデバイスは、前記ユーザーが現在の電子書籍の最終部分を読了する際に、ウイッシュリストにある電子書籍を自動的に購入及びダウンロードするように動作し得る。一の実施形態では、(i)前記次の電子書籍の取得、及び、(ii)前記現在の電子書籍の最終頁のレンダリングに続く前記ウイッシュリストにある電子書籍のカバーページ又は第1頁のレンダリングの各々は、eリーディングアプリケーションの同一セッション内で行われる。よって前記ユーザーは、ウイッシュリストにある電子書籍の取得及びシームレスに前記電子書籍の読書に移行するためにeリーディングセッションを中断しなくてよい。
【0010】
「電子書籍」とは、適切な機能を有する情報処理デバイス上で閲覧可能な電子出版物である。電子書籍は、頁形式を有する文芸作品−たとえば文学作品(たとえば小説)及び定期刊行物(たとえば雑誌、漫画本、専門誌等)によって供される−に相当し得る。任意で一部の電子書籍は、章の指定及び(たとえば雑誌や漫画本の場合)グラフィックス又は画像に相当するコンテンツを有してよい。多機能デバイス−たとえば携帯電話又はメッセージ送受信デバイス−は、電子書籍を閲覧する専用アプリケーション(たとえばeリーディングアプリ)を利用してよい。またさらに、一部のデバイス(「eリーダー」と呼ばれることもある)は、コンテンツ閲覧−特に電子書籍の閲覧−の中心となり得る。
【0011】
「eリーディングデバイス」とは、電子書籍を表示又はレンダリングできる任意の情報処理デバイスを指称し得る。例として、eリーディングデバイスは、eリーディングアプリケーションが電子書籍(たとえば漫画本、雑誌等)を含むコンテンツをレンダリングするように実行され得る携帯式情報処理デバイスを含んでよい。そのような携帯情報処理デバイスはたとえば、携帯電話/メッセージ送受信デバイス用多機能情報処理デバイス(たとえばフィーチャーフォン又はスマートフォン)、タブレットデバイス、ウルトラモバイル情報処理デバイス、又は、ウエラブルアクセサリーデバイスの形状因子を有するウエラブル情報処理デバイス(たとえば情報処理デバイスが一体化されたスマートウォッチ又はブレスレット、メガネ)を含んでよい。他の例として、eリーディングデバイスは、eリーダーデバイス−たとえば(Eインクディスプレイ等による)実際のeリーディング読書に最適化された専用デバイス−を含んでよい。
【0012】
本願で説明する実施形態では、情報処理デバイスによって実行される方法、技術、及び操作が、プログラムによって又はコンピュータで実施された方法として実行される。「プログラムによって」は、コードの使用又はコンピュータによって実行可能な命令によることを意味する。プログラムによって実行される段階は自動であってもよいし自動でなくてもよい。
【0013】
本願で説明する1つ以上の実施形態は、プログラムモジュール又はプログラムコンポーネントを用いて実施されてよい。プログラムモジュール又はプログラムコンポーネントは、プログラム、サブルーチン、プログラムの一部分、又は、1つ以上の指定された処理若しくは機能を実行できるソフトウエアコンポーネント又はハードウエア構成要素を含んでよい。本願で用いられているように、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール又はコンポーネントとは独立してハードウエア構成要素上に存在してよい。あるいはその代わりに、あるモジュール又はコンポーネントは、他のモジュール、プログラム、若しくは機械の共有された要素又は処理であってよい。
【0014】
さらに本願で説明する1つ以上の実施形態は、1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を介して実施されてよい。これらの命令はコンピュータ可読媒体上で保持されてよい。以降で図によって示され又は説明される機械は、本発明の実施形態を実施するための命令が保持及び/又は実行され得る処理資源並びにコンピュータ可読媒体の例を供する。具体的には、本発明の実施形態によって示される多数の機械は、データ及び命令を保持する(複数の)プロセッサ並びに様々な形態のメモリを含む。コンピュータ可読媒体の例は、永久メモリストレージデバイス−たとえばパーソナルコンピュータ又はサーバ上のハードドライブ−を含む。コンピュータ可読媒体の他の例は、携帯式ストレージユニット−たとえばCD又はDVDユニット−、(たとえば多くの携帯電話及びコンシューマ向け電子デバイス上に搭載されている)フラッシュメモリ又はソリッドステートドライブ、及び磁気メモリを含む。コンピュータ、ターミナル、ネットワーク対応デバイス(たとえば携帯電話のような携帯式デバイス)は、プロセッサ、メモリ、及び、コンピュータ可読媒体上に格納された命令を利用する機械並びにデバイスのすべての例である。それに加えて本願の実施形態は、コンピュータプログラム又はそのようなプログラムを保持可能なコンピュータ利用可能なキャリア媒体で実施されてよい。
【発明を実施するための形態】
【0016】
「システム及びデバイスの説明」
図1は、本願の実施形態によるユーザーウイッシュリストを用いたユーザーによるコンテンツアイテムの取得を自動化するシステムを表している。
図1の例では、システム100は、eリーディングデバイス110及びネットワークサービス120を含む。ネットワークサービス120は、複数のサーバ、及び、eリーディングデバイス110上にインストールされる1つ以上のアプリケーションと関連する様々なサービスを提供する他の情報処理資源を有してよい。例として一の実施形態では、ネットワークサービス120は、eリーディングデバイス110上に供される対応の電子書籍機能とやり取りする電子書籍サービスを供してよい。電子書籍サービスは、eリーディングデバイス110から電子書籍をダウンロード又はアーカイブすることを可能にする。ネットワークサービス120はまた、ダウンロード又はストリーミング用の他の形態のコンテンツ−たとえばビデオ又は音楽−をも供してよい。このようにして、ネットワークサービス120は、様々な他のコンテンツサービス−コンテンツレンダリングサービス(たとえばストリーミングメディア)又は他のネットワークアプリケーション環境若しくはサービス−を供してよい。
【0017】
eリーディングデバイス110は、アプリケーション及びアプリケーション資源(たとえば電子書籍、メディアファイル、ドキュメント)がレンダリング及び消費され得る電子パーソナルディスプレイデバイスに相当してよい。たとえばeリーディングデバイス110は、タブレット又は電話/メッセージ送受信デバイス(たとえばスマートフォン)に相当し得る。一の実施形態ではたとえば、eリーディングデバイス110は、前記サービスを介して供される電子書籍を閲覧及び消費することを可能にするために前記デバイスをネットワークサービス120へ接続する電子リーダーアプリケーションを実行する携帯式情報処理デバイス(たとえばタブレット)に相当し得る。またさらに例として、eリーディングデバイス110には、あるアプリケーションの動作−たとえば電子コンテンツ(たとえば電子書籍)のレンダリング−を最適化するハードウエア及びソフトウエアが備えられてよい。たとえばeリーダーデバイス110はタブレットのような形状因子を有してよいが、変化型も可能である。場合によっては、eリーダーデバイス110は電子インクディスプレイを有してもよい。
【0018】
さらなる詳細では、ネットワークサービス120は、デバイスインターフェース128、資源格納部122、及びユーザーカウント格納部124を有してよい。ユーザーカウント格納部124は、ユーザー及びアカウント125をeリーディングデバイス110に関連付けてよい。アカウント125はまた、資源格納部122内に格納され得る1つ以上のアプリケーション資源(たとえば電子書籍のようなコンテンツアイテム)に関連付けられてもよい。さらに説明するように、ユーザーカウント格納部124は、所与のアカウントで消費した、又は、消費することが可能になった資源を特定するため、個々のアカウント125のメタデータを保持してよい。eリーディングデバイス110はユーザーアカウント125に関連付けられて良い。複数のデバイスが同一のアカウントに関連付けられてよい。以降で詳述するように、eリーディングデバイス110は、そのeリーディングデバイス110のユーザーのアカウントで購入された、又は、購入できるようになった資源を格納するだけではなく、特定の情報処理デバイス上で格納せずに、ユーザーアカウント125で購入された電子書籍及び他のコンテンツアイテムをアーカイブしてもよい。
【0019】
一の実施形態では、ユーザーアカウント125は1つ以上のウイッシュリスト127に関連付けられてよい。ウイッシュリスト127は、ユーザーが消費することに関心を持っているコンテンツアイテムのリストを含んでよい。例として、ウイッシュリスト127は、各々が購入及びダウンロード可能な電子書籍を特定するエントリーを含んでよい。ユーザーは、たとえばeリーディングデバイス110のインターフェース(たとえばeリーディングコンポーネント112)を介して入力を与えることによってウイッシュリストのエントリーを生成してよい。その代わりに又はそれに加えて、ユーザーは、ウエブインターフェースを介してウイッシュリスト127用のエントリーを生成してよい。またさらにウイッシュリスト127のエントリーは、ネットワークサービス120に関するユーザーの直接的又は間接的入力(たとえばユーザーの好きな著者、ユーザーの好きなジャンル等)から決定されてよい。複数のウイッシュリストが存在する実施形態では、各ウイッシュリストは特定のアカウントに関連付けられてよい。よって、eリーディングデバイスは複数のアカウントに関連付けられてよく、かつ、各アカウントはウイッシュリストに関連付けられてよい。
【0020】
eリーディングデバイス110は、サービスインターフェース112、eリーディングコンポーネント114、及びライブラリコンポーネント116を有してよい。eリーディングデバイス110は、サービスインターフェース112を実行することでネットワークサービス120から資源とデータを受信してよい。サービスインターフェース112は、ネットワークサービス120へユーザー及び/又はユーザーアカウントの識別子を送ってよい。サービスインターフェース112は、ネットワークサービス120から資源−たとえばアプリケーション及びコンテンツアイテム(たとえば電子書籍、音楽ファイル等)−を受信するようにネットワークサービス120と接続してよい。任意でeリーディングデバイス110は、資源を受信するために複数のサービスとやり取りしてよい。
【0021】
eリーディングデバイス110は、eリーディング動作を可能にするようにリーディングコンポーネント114を実行してよい。特にeリーディングコンポーネント114は、電子書籍(たとえば定期刊行物を含む電子フォーマットの文芸作品)から頁形式のコンテンツをレンダリングしてよい。
【0022】
ライブラリビューコンポーネント116は、定められたライブラリ内でコンテンツアイテム(たとえば雑誌及び定期刊行物を含む電子書籍)を提示するユーザーインターフェースを含んでよい。ライブラリは、ユーザーの電子書籍の全コレクションだけではなく、ユーザーデバイス上のメタデータコンテンツを介して売り込まれ又は表示されている電子書籍を有してよい。たとえばライブラリは、ユーザーコレクション中の電子書籍並びに/又はネットワークサービス120が売り込んでいる及び/又は購入若しくはダウンロード可能にしている電子書籍を含んでよい。コンテンツアイテムの提示は、個々のコンテンツアイテムに係るメタデータコンテンツに基づいてよい。たとえば電子書籍の場合であれば、ユーザーライブラリ中の電子書籍を表すものの表示に用いられるメタデータコンテンツは、出版者によって供される、ブックカバー若しくはジャケットを表す又はブックカバー若しくはジャケットとして現れる画像(たとえばアイコン又はグラフィックオブジェクト)を含んでよい。同様に音楽又は映画の場合では、ユーザーライブラリ中のコンテンツアイテムを表すものは、アルバムアート(音楽)又はボックスカバーアート(映画)を表すアイコン又はグラフィックオブジェクトに基づいてよい。
【0023】
eリーディングデバイス110は、ネットワークサービス120からのウイッシュリスト127中で特定されるコンテンツアイテムの自動購入及びダウンロードを可能にする機能を有してよい。一の実施形態では、eリーディングコンポーネント114は、ネットワークサービス120からの電子書籍の自動購入及びダウンロードを開始させるイベントを検出するウイッシュリストトリガロジック115を有する。ウイッシュリストトリガロジック115は、ユーザーの実際のeリーディングにおけるイベントの発生を検出し得る。一の実施形態では、ウイッシュリストトリガロジック115は、イベント−たとえばユーザーによる現在の電子書籍の読了又は該読了に近づいていること−の発生を検出し得る。
【0024】
一旦イベントが検出されると、ウイッシュリストトリガロジック115は、(サービスインターフェース112を介して)ネットワークサービス120へ情報119を送ってよい。情報119は、イベントの発生のみならず他の情報−たとえばアカウントの識別子及び/又は読まれている電子書籍の識別子−を伝えてよい。
【0025】
デバイスインターフェース128は、情報119とユーザーアカウント125とを関連付けてよい。そのユーザーアカウント125から係るウイッシュリスト127はアクセスされ得る。ウイッシュリスト127のエントリーは、ユーザーが関心を持つ電子書籍を特定し得る。それに加えてウイッシュリスト127は、エントリーが連続するように構築されてよい。情報119が受信されるとき、ユーザーにとって優先度の最も高いエントリーの電子書籍が特定される。
【0026】
一の実施形態では、ネットワークサービス120はアカウントマネージャー126を有する。アカウントマネージャー126は、ユーザーアカウントストア124と接続し、かつ、ユーザーのために取引を実施する自動化ステップをさらに実装する。アカウントマネージャー126は、ウイッシュリスト127から最も優先度の高いエントリーを削除してよい。それに加えてアカウントマネージャー126は、ウイッシュリスト127の最も優先度の高いエントリーに対応する電子書籍の取引の費用をユーザーアカウント125に請求してよい。アカウントマネージャー126はまた、ウイッシュリストから特定される電子書籍をユーザーアカウントに登録してもよい。続いてデバイスインターフェース128は、ウイッシュリスト127から選択された電子書籍(「ウイッシュリストにある電子書籍129」)をeリーディングデバイス110へダウンロードする。代替例又は変形例として、ウイッシュリストにある電子書籍129は、アカウント125に係る複数のデバイス上に自動的にダウンロードされてよい。
【0027】
図1の例がネットワークサービスによって供されるウイッシュリスト127を与える一方で、変形例又は追加例として、eリーディングデバイス110はウイッシュリスト127を局所的に格納してよい。より具体的には、一の実施形態では、ウイッシュリスト127は局所的に格納され、かつ、ウイッシュリストトリガロジック115は、(i)トリガイベント(たとえばユーザーが電子書籍の95%を読了する)を検出し、(ii)ウイッシュリスト127のローカル版へアクセスすることでユーザーが読みたいと思っている次の電子書籍を特定し、かつ、(iii)特定の電子書籍を購入及び/又はダウンロードするために情報119をネットワークサービス120へ送信するように実行される。
【0028】
変形例では、eリーディングデバイス110はネットワークサービス120上の複数のアカウントに関連付けられる。たとえばeリーディングデバイス110は、主アカウント(たとえば親又は後見人)及び副アカウント(たとえば子供)に関連付けられてよい。あるいはその代わりにeリーディングデバイス110は、2つのアカウント−たとえば1つのデバイスを共有する配偶者−に関連付けられてよい。そのような例では、各アカウントがウイッシュリストに関連付けられてよい。たとえば特定のアカウントのユーザーは、自分のウイッシュリスト又は他のユーザーのアカウントのウイッシュリストを設定してよい(たとえば、子供が電子書籍を購入しないように子供のウイッシュリストを親が設定する)。そのような実施形態では、ウイッシュリストトリガロジック115は特定のアカウントを特定するように情報119を生成してよく、かつ、ネットワークサービス120は、特定されたアカウントのウイッシュリストから電子書籍を特定及び取得してよい。
【0030】
図2は、本願で説明される1つ以上の実施形態で用いられるeリーディングデバイスの例を表している。
図2の例では、eリーディングデバイス200は、たとえば
図1の例で示されたような携帯式情報処理デバイスに相当してよい。
【0031】
図2を参照すると、eリーディングデバイス200は、プロセッサ210、ネットワークインターフェース220、ディスプレイ230、1つ以上の入力機構240、及びメモリ250を有する。プロセッサ210は、メモリ250内に格納された命令を用いることによって機能を実装してよい。それに加えて一部の実施形態では、プロセッサ210は、ネットワークインターフェース220を利用してネットワークサービス120(
図1参照)と通信する。より具体的にはeリーディングデバイス200は、ネットワークサービス120へアクセスすることで、様々な種類の資源(たとえば電子書籍のようなコンテンツアイテム、設定ファイル、アカウント情報)を受信するだけではなく、情報(たとえばユーザーアカウント情報、サービスリクエスト等)を供してよい。たとえばeリーダーデバイス200は、アプリケーション資源−たとえばユーザーがネットワークサービス120から購入又はダウンロードすることを選択した媒体ファイル(たとえば電子書籍221)−を受信してよい。eリーダーデバイス200上にダウンロードされたアプリケーション資源は、メモリ250内に格納されてよい。
【0032】
一部の実施形態では、ディスプレイ230はたとえば、プロセッサ210から生成されるコンテンツを供するために発光する液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)ディスプレイに相当してよい。一部の変化型では、ディスプレイ230は、コンテンツを表示する方法において従来の紙と似ている電子ペーパー型ディスプレイに相当してよい。係るディスプレイ技術の例には、電気泳動ディスプレイ、エレクトロウエッティングディスプレイ、及び、電子流体ディスプレイ(electrofluidic display)が含まれる。
【0033】
一部の実施形態では、ディスプレイ230は接触感受性を有してよい。たとえばディスプレイ230は、ヒトの皮膚と接触して始動する容量型タッチセンサーを有する層と一体化されてよい。あるいはその代わりに、ディスプレイ230は、他のセンサ層−たとえばヒトの指又はスタイラスから印加される圧力を検出することのできる抵抗センサ−を有して良い。
【0034】
プロセッサ210は、様々な入力源−入力機構240(たとえばボタン又はスイッチ、マイクロホン、キーボード)、ディスプレイ230(たとえばソフトボタン又は仮想キーボード)、又は他の入力機構(アクセサリデバイス)を含む−からの入力を受信してよい。一の実装態様では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に供されたセンサ層によって検出された多重タッチ入力を処理してよい。
【0035】
一の態様では、メモリ250は、eリーディングアプリケーション(たとえば
図1のeリーダーコンポーネント114参照)を動作させる命令225(「eリーディング命令225」)を格納する。メモリ250はまた、ライブラリビューコンポーネント(たとえば
図1のライブラリビュー116参照)を供するライブラリビュー命令227をも格納してよい。それに加えてメモリ250は、ウイッシュリストロジック115(
図1参照)(「ウイッシュリスト命令229」)を供する命令を有してよい。プロセッサ210は、ライブラリビュー命令227を実行することで、ユーザーコレクション中の電子書籍221のコレクションを表す様々な形式のリストを表示してよい。プロセッサ210は、ウイッシュリスト命令229を実行することで、(i)電子書籍の読書(又は媒体資源の消費)におけるユーザーの経過を監視し、(ii)ユーザーによる電子書籍(又はコンテンツアイテム)の読了又は該読了に近づいていることを特定するイベントを検出し、(iii)ネットワークサービス120へ情報を送ることでアカウントとイベントの発生を特定してよい。プロセッサ210はさらに、eリーダー命令225を実行することで、ネットワークサービス120から受信されるウイッシュリストにある電子書籍221をダウンロード及びレンダリングしてよい。
【0036】
「デバイスシステム」
図3は、本願の実施形態によるウイッシュリストを用いてネットワークサービスからコンテンツアイテムを自動取得する典型的なデバイスシステムを表している。
図3を参照すると、システム300は、eリーディングデバイス110(
図1参照)に係るアカウントによって利用されるコンテンツアイテムの閲覧及びアクセスを行う機能を有効にするだけではなく、1つ以上のネットワークサービス(たとえば
図1に示されたネットワークサービス120)と通信するプログラムコンポーネントを実装する。一部の実施形態では、システム300は、eリーディングデバイス−
図1又は
図2の例で示されているようなもの−上で動くアプリケーションとして実装されてよい。変形例では、システム300は、eリーディングデバイスのOSの一部として実装されてよい。
【0037】
図3の例では、システム300は、ユーザーインターフェース310、メモリ管理モジュール320、ローカルメモリ330、及びサービスインターフェース340を有する。情報処理システム300で示されるプログラムコンポーネントの一部又は全部は、OSレベルのコンポーネントの一部として供されてよい。あるいはその代わりに、情報処理システム300で示されるプログラムコンポーネントは、たとえばeリーディングデバイス110(
図1参照)上で動くアプリケーションの一部として供されてよい。たとえばユーザーは、
図3の例で説明したような機能を得るためだけではなく、ネットワークサービス120と通信するため、eリーディングデバイス110として動作するデバイス上にアプリケーションをダウンロードしてよい。あるいはその代わりにアプリケーションには、システム300で説明したような機能を供する他のプログラム要素が埋め込まれるか、あるいはプリインストールされてよい。
【0038】
サービスインターフェース340は、eリーディングデバイス110がたとえば無線インターネット接続を利用してネットワークサービス120(
図1参照)へ接続することを可能にするアプリケーションロジックを有する。サービスと接続する際、サービスインターフェース340は、ネットワークサービス120が、システム300が実装されるeリーディングデバイス110を識別することを可能にするデータを送信してよい。それによりネットワークサービス120は、特定のeリーディングデバイスに係るアカウントを決定することができる。複数のアカウントがeリーディングデバイスに関連付けられる変形例では、ネットワークサービス120は、ユーザーのセッションに係る特定のアカウントを識別してよい。サービスインターフェース340は、ネットワークサービス120から電子書籍325を取得するのに用いられてよい。たとえばネットワークサービス120に対してシステム300のeリーディングデバイス110を識別する際、そのネットワークサービスは、ユーザーがそのサービスから新たな電子書籍を購入するときにユーザーアカウントに課金するのに用いられ得る支払情報(たとえば格納されたクレジットカード情報)を取得することができる。各電子書籍は、頁形式を有する文芸作品−たとえば文学作品(たとえば小説)及び定期刊行物(たとえば雑誌、漫画本、専門誌等)によって供される−に相当し得る。任意で一部の電子書籍は、章の指定及び(たとえば雑誌や漫画本の場合)グラフィックス又は画像に相当するコンテンツを有してよい。個々の電子書籍325はまたメタデータ327−たとえば電子書籍が(たとえば従来のハードカバーの本が小売店で販売されているのと同じような方法で)販売されるときにその電子書籍用のカバーとして供される画像−をも有して良い。一の実施形態では、ネットワークサービス120は、出版元から個々の電子書籍の画像及び他のメタデータ327を取得又は識別して良い。
【0039】
システム300のeリーディングデバイスを識別する際、ネットワークサービス120は、どの電子書籍が特定のデバイス(又はデバイスセッション)に係るアカウントに属するのかを特定してよい。システム300のeリーディングデバイスへ送信される電子書籍はたとえば、そのデバイスから購入される電子書籍又はユーザーがダウンロードを要求した電子書籍を含む。変形例では、電子書籍は、ある条件の発生に応じてデバイスへ自動的にダウンロードされてよい。たとえばユーザーは、他のデバイス上で電子書籍を購入し、その後eリーディングデバイス110を介してネットワークサービス120へ接続して、過去に購入した電子書籍を自動的に受信して良い。代替例として、ネットワークサービス120は、たとえばユーザーアカウントの設定、購読計画及び規則、並びに様々な他の業務上当然とされる検討事項に基づいて、システム300のeリーディングデバイス110へ電子書籍をプッシュするように構成されてよい。
【0040】
それに加えてサービスインターフェース340は、ネットワークサービス120からの更新を自動的に受信する処理を有してよい。更新はプログラムの更新を含んでよい。前記プログラムの更新は、eリーディングデバイス110上でのソフトウエアコンポーネントの更新、並びに、リスト、ユーザーが同一アカウントの他のデバイス上で購入したと思われる電子書籍のダウンロード、所与のユーザーが購入若しくは閲覧を希望していると思われるものについてのネットワークからのおすすめ、及び/又は、ネットワークサービスのユーザーへ一般的に供されるか、あるいは特定のアカウント若しくはユーザーへ特化して供される様々な他のデータの更新を含む。
【0041】
一部の実施形態によると、ローカルメモリ330は、メタデータ327とコンテンツ329(たとえば頁コンテンツ)を有する記録326として各電子書籍を格納する。管理モジュール320は、ユーザーインターフェース310を介した電子書籍のレンダリングの目的で個々の電子書籍のコンテンツ329の一部を取得してよい。それに加えて管理モジュール320はメタデータ327を取得して、ユーザーインターフェース310を利用してメタデータコンテンツ(たとえば電子書籍を表すもの又は電子書籍のリスト)をレンダリングしてよい。
【0042】
図3の例では、電子書籍300のユーザーインターフェース310は、eリーディングコンポーネント308とウイッシュリストトリガロジック312を有する。eリーディングコンポーネント308は、(i)特定の電子書籍からのページビュー315のレンダリング、及び、(ii)ページイベント313の検出を行う機能を有してよい。ページビュー315は、読まれている(たとえば開かれている又はレンダリングされている)電子書籍のコンテンツ部分329を有してよい。たとえば、eリーディングコンポーネント308は小説又は定期刊行物に相当する電子書籍からページビュー315を表示し、かつ、そのページビューはテキスト及び/又はコンテンツを含んでよい。ページイベント313はたとえば、ページめくり、章の変更、又はまとまったページめくりに相当してよい。
【0043】
一部の実施形態によると、eリーダーコンポーネント308は、ウイッシュリストトリガロジック312を有するか、又は、ウイッシュリストトリガロジック312と共に動作する。ウイッシュリストトリガロジック312は、ユーザーが読んでいる現在の電子書籍(つまり読書中の電子書籍)についてのeリーディングコンポーネント308を介して供されるページビュー315及び/又は他の情報を監視する。特にウイッシュリストトリガロジック312は、eリーディングコンポーネント308を介して実行されるeリーディング動作の監視からイベントトリガ311を検出する。イベントトリガ311は、現在の電子書籍の経過に関する条件−たとえばユーザーが特定の電子書籍を読了すること又は該読了に近づいていることを知らせる条件−の発生を知らせてよい。例としてウイッシュリストトリガロジック312は、ユーザーが読了した電子書籍の割合(たとえば95%)又はユーザーが電子書籍を読了するのに要する推定時間(たとえば3分)に相当するイベントトリガ311を検出してよい。またさらにイベントトリガ311は、ユーザーが電子書籍を読了したこと、又は、ユーザーが電子書籍の最後を示す操作を実行した(たとえばユーザーが最後の頁に移る)ことを知らせてよい。
【0044】
代替例又は追加例として、イベントトリガ311は、現在の電子書籍の読書を止めるというユーザーの意図を表すユーザーからの手動入力を送ってよい。一の実施形態では、ユーザーには、現在の電子書籍のレンダリングによって提供又は表示されるユーザーインターフェース機能が供されてよい。ユーザーは、その機能を介して、これ以上電子書籍を読むことに興味がないことを表す入力を供してよい。ユーザーは、イベントトリガ311にユーザーのウイッシュリストから他の電子書籍の取得を開始させる入力を送ってよい。イベントトリガ311の検出に応じて、ウイッシュリストトリガロジック312は、ダウンロード処理341を開始する。ダウンロード処理341は、システム300に係るアカウント(又は特定のセッションに係るアカウント)を特定する情報339を生成するシステム300のeリーディングデバイスに相当してよい。情報339はまた、ネットワークサービス120が自動ウイッシュリストダウンロードを実装することを示唆する情報を含んでよい。たとえば
図1の実施形態で説明したように、ネットワークサービス120は、情報139を利用してユーザーのアカウント125を特定し、そのアカウントに係るウイッシュリスト127を特定し、そのウイッシュリスト上の最も優先度の高い(たとえば次の)エントリーを特定し、続いて対応電子書籍の自動取引を実施してよい。取引は、ユーザーのアカウントに請求する段階、及び、ウイッシュリストから特定される電子書籍とユーザーのアカウントとを結びつける段階を有してよい。一の実施形態では、ウイッシュリスト上の最も優先度の高いエントリーは、ユーザーが既に読んだコンテンツアイテム−たとえば現在のコンテンツアイテム−とウイッシュリスト上の各コンテンツアイテムとの間の類似性に基づいて特定されてよい。係る類似性は、様々な自然言語処理法又は索引パラメータ−たとえばLDA(潜在的ディリクレ配分法)又はTF−IDF(Term frequency-inverse document frequency)−を用いることによって計算されてよい。追加例又は代替例として、ウイッシュリストは、ユーザーが既に読んだコンテンツアイテムと電子書籍ストア122内に格納される各コンテンツアイテムとの間の類似性に基づいて電子書籍ストア122から選ばれるコンテンツアイテムを含むように編集又は生成されてよい。他の実施形態では、ウイッシュリスト上の1つ以上のコンテンツアイテムが照合用として現在のコンテンツアイテム内に記録される場合、係るアイテムは優先度の最も高いアイテムとして取り扱われてよい。
【0045】
続いてサービスインターフェース340はウイッシュリストにある電子書籍325をダウンロードしてよい。ダウンロードされたウイッシュリストにある電子書籍325は、ローカルメモリ330内に格納される。一の実施形態では、メモリ管理モジュール320は、先の電子書籍が読了(たとえばユーザーが最後の頁を読了する)又は中断される(たとえばユーザーが特定の電子書籍の読書を中断する入力を供する)際に、ウイッシュリストにある電子書籍325からページビュー315を自動的に取得及び表示する。
【0046】
このようにして、ユーザーは、eリーディングデバイス上での読書操作を維持しながら最も関心の高い他の電子書籍を取得することができる。従来方法とは対照的に、ユーザーは、他の電子書籍を取得する手動操作を実行するために読書を中断する(たとえばeリーディングアプリケーションを閉じる)必要がない。むしろ
図3の例は、電子書籍の自動取得を可能にする例を供する。取得のタイミングは、たとえばユーザーが電子書籍の読了に近づいているという推測を介してプログラムによって決定されてよい。このようにしてユーザーは、eリーディング環境からの離脱又は読書の中断を行うことなく、一の電子書籍(たとえば現在の電子書籍)の読書から他の電子書籍(たとえば次の電子書籍)の読書へ移行することができる。たとえばユーザーは、あるシリーズ中の第1電子書籍を読み、最後の頁に移る際に、そのシリーズ中の次の電子書籍(ユーザーのウイッシュリストから特定されてよい)の自動取得を開始してよい。一旦ユーザーが第1電子書籍の最後の頁を読了すると、第2電子書籍の最初の頁のレンダリングは、ユーザーがリーディングコンポーネントの利用を止めることなく実際のeリーディングを継続できるように行われる。次のコンテンツアイテムの自動取得は、ユーザーが定額制料金のダウンロードサービスに登録している場合又は次のコンテンツアイテムが無料の場合にのみ行われてよいことに留意して欲しい。次のコンテンツアイテムが無料でない場合、情報処理デバイスは、購入を許可するのにユーザー入力を要求してよい。
【0047】
「方法」
図4は、他のコンテンツアイテムの消費に関するトリガイベントに応じてユーザーウイッシュリストからのコンテンツアイテムの自動取得を可能にする典型的な方法を表している。
図4で説明されるような例は、たとえば
図1、
図2、又は
図3で説明されるコンポーネントを用いて実施されてよい。従って、説明する段階又はサブ段階を実行するのに適切なコンポーネントを表す目的で他の図の構成要素が参照されてよい。
【0048】
図4を参照すると、ウイッシュリストはユーザーアカウント又はデバイスに関連付けられる(410)。一の実施形態では、ユーザーアカウントは、たとえばネットワークサービス120によって供される電子書籍サービスに関連して供されてよい。ユーザーのアカウント125は、ユーザーのeリーディングデバイス110に結び付けられてよい。
【0049】
ユーザーによるコンテンツアイテムの消費は監視される。具体的には、終了へ向かうユーザーの経過のため、コンテンツアイテムの消費は監視されてよい(420)。たとえばユーザーのeリーディングデバイスは、ユーザーの頁数を監視してよい(422)。たとえば映画又は歌の文脈では、コンテンツアイテムの消費は、その映画又は歌の終了が近づいている際のユーザーの経過の検出するように監視されてよい。
【0050】
一の態様によると、ユーザーが消費を終了している(又は消費が終了に近づいている)ことを示唆するイベントトリガが検出される(430)。一の実施形態では、イベントトリガは、マイルストーンを通過したコンテンツアイテムの消費−たとえばコンテンツアイテムの指定された部分を完了した消費−に対応する。例として、イベントトリガは、ユーザーによる電子書籍の指定された部分(たとえば95%)の読了に相当してよい。他の例として、イベントトリガは、指定された閾値−たとえば電子書籍の最後の頁若しくは最後の頁の直前の頁、又は、映画又は歌の最後1分若しくは30秒−へ向かう消費に相当してよい。一の実施形態では、トリガロジック312は、コンテンツアイテムの一部を完了する消費に相当するイベントトリガを検出してよい。ユーザーがコンテンツアイテムを読了するのに要する推定時間は、次のコンテンツアイテムをダウンロードする時間に相当する。次のコンテンツアイテムをダウンロードする時間は、推定されたダウンロードの速さで次のコンテンツアイテムのサイズを除することによって計算されてよい。この実施形態によると、ユーザーは、現在のコンテンツアイテムの読了直後に次のコンテンツアイテムを享受してよい。
【0051】
追加例又は代替例として、イベントトリガは、監視されたコンテンツアイテムの消費が読了へ向かっている間に供されるユーザー入力に相当してよい。一の実施形態では、電子書籍には、ユーザーが相互作用可能な特徴部(たとえばアイコン)が供されてよい。ユーザーは、消費活動を中断するために特徴部を選択してよい。たとえば特徴部には、(特別な種類の)電子書籍のレンダリングが供されてよい。ある時点でユーザーが、現在の電子書籍は楽しめないと判断する場合、そのユーザーは、現在の電子書籍の消費を終了するための特徴部を用いる入力を生成してよい。現在の電子書籍が依然としてディスプレイ上である間、ユーザーのeリーディングデバイス110は、ウイッシュリスト上での最も高い優先度に相当する電子書籍をダウンロード又は購入するため、ネットワークサービス120へ情報119を送ってよい。一の実施形態では、イベントトリガは、ユーザーが現在のコンテンツアイテムは楽しめないと感じるか否かについての自動的な判定に相当してよい。係る判定は、現在のコンテンツアイテムを読む速さ(たとえば毎分0.3頁未満)、又は、ユーザーが前の読書セッションでの読書を終了したときのタイミングとそのユーザーが次の読書セッションでの読書を開始したときの時間との間隔の長さ(たとえば48時間超の長さ)に基づいてなされてよい。たとえばトリガロジック312は、ユーザーが所定の閾値よりも遅い速さで現在のコンテンツアイテムを読むのを検出してよい。あるいはその代わりにトリガロジック312は、所定の閾値よりも長い間隔後にユーザーが現在のコンテンツアイテムを読むのを検出してもよい。この実施形態によると、ユーザーが現在のコンテンツを楽しめないと感じる場合、次のコンテンツアイテムが自動的にダウンロードされてよい。
【0052】
イベントトリガに応じて、ユーザーの情報処理デバイスは、ウイッシュリスト上の次のコンテンツアイテムを取得してよい(440)。一の実施形態では、次のコンテンツアイテムは購入及びダウンロードされてよい(442)。たとえば、ユーザーのeリーディングデバイス110はネットワークサービス120に対して自身の身元を証明し、かつ、そのネットワークサービスは、そのデバイス又はデバイスセッションに係るアカウント125を決定してよい。アカウント125に係るウイッシュリストは、eリーディングデバイス上又はネットワークサービス120上のいずれかに供されてよい。情報119は、ウイッシュリストの最も高い優先度によって特定される電子書籍とユーザーアカウントとを結びつける(デバイス上で局所的であるか、又は、ネットワークサービス120によって供され得る)アカウントマネージャー126を始動させてよい。同時にアカウントマネージャー126は、ユーザーアカウントからの資金を請求してよい。このようにしてイベントトリガが発生する結果、ウイッシュリスト中に存在する他の電子書籍が自動的に購入及びダウンロードされる。
【0053】
一旦次のコンテンツアイテムが得られると、ユーザーの情報処理デバイスは、現在のコンテンツアイテムのレンダリング後に次のコンテンツアイテムをシームレスにレンダリングする(450)。次のコンテンツアイテムのレンダリングは、シームレスで、自動的で、かつ、即時であってよい。特に次のコンテンツアイテムは、ユーザーが既存のコンテンツアイテムのレンダリングに用いるアプリケーションを終了することなく、又は、そのアプリケーションから離れることなく、現在のコンテンツアイテムの消費終了直後に表示されてよい。例として、一旦ユーザーが、現在の電子書籍の読書をイベントトリガが生成されるところまで進めると、eリーディングデバイス120は、ユーザーのウイッシュリスト上の次の電子書籍を得るため、ネットワークサービスと通信する。次の電子書籍の取得(たとえば支払いによるダウンロード)は、イベントトリガの検出後に行われてよい。電子書籍のダウンロードはユーザーに意識されず、かつ、ユーザーにとってシームレスであってよい。たとえばユーザーは、現在の電子書籍の読書を完了するまで続ける間にダウンロードを受信してよい。一旦現在の電子書籍が読了されると、次の電子書籍がユーザーに表示される。
【0054】
一の実施形態では、一の電子書籍から次の電子書籍への移行が即時かつシームレスとなるように、次の電子書籍のカバーページ又は第1頁は現在の電子書籍の最後の頁に続いてよい。ユーザーがコンテンツアイテムの消費を中止する(たとえばユーザーがある電子書籍を好まずに他の電子書籍を選ぶ)ことを決定する実施形態では、現在の電子書籍から次の電子書籍への移行は、ユーザーが読んでいた電子書籍の最後の頁の直後に次の電子書籍のカバーページ又は第1頁を表示する段階を有してよい。いずれの例でも、現在の電子書籍の頁から次の電子書籍の頁への移行は、ユーザーのデバイスのeリーディングアプリケーションの同一セッション内で起こってよい。
【0055】
例示された実施形態が添付図面を参照しながら本願で詳細に説明されてきたが、具体的実施形態及び詳細に対する変化型は本開示に含まれる。本願で説明した実施形態の技術的範囲は請求項及びその均等物によって画定されることが意図されている。さらに個別に又はある実施形態の一部として説明された特定の機能は、他の個別に説明された機能又は他の実施形態の一部と組み合わせられ得ることが考えられる。よって組み合わせの説明がないからといって、(複数の)発明者が、係る組み合わせに対する権利を主張することを妨げてはならない。