特許第6298412号(P6298412)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6298412
(24)【登録日】2018年3月2日
(45)【発行日】2018年3月20日
(54)【発明の名称】使い捨ておむつの製造方法及び製造装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20180312BHJP
【FI】
   A61F13/15 355B
   A61F13/15 356
   A61F13/15 370
   A61F13/15 390
   A61F13/15 310
   A61F13/15 351A
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-552943(P2014-552943)
(86)(22)【出願日】2013年12月19日
(86)【国際出願番号】JP2013007470
(87)【国際公開番号】WO2014097635
(87)【国際公開日】20140626
【審査請求日】2016年11月15日
(31)【優先権主張番号】特願2012-280109(P2012-280109)
(32)【優先日】2012年12月21日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591040708
【氏名又は名称】株式会社瑞光
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100168321
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 敦
(72)【発明者】
【氏名】島田 崇博
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特表平07−501245(JP,A)
【文献】 特表2005−521475(JP,A)
【文献】 特開平03−126529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造方法であって、
前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素を製造する構成要素製造工程と、
互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み工程と、
折り畳まれた前記構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送工程と、
搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着工程とを含み、
前記搬送工程では、前記溶着工程において前記各側部片同士を溶着する位置よりも前記構成要素を搬送する方向の上流側から少なくとも前記各側部片同士を溶着するときまで、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を挟持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造方法。
【請求項2】
着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造方法であって、
前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素を製造する構成要素製造工程と、
互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み工程と、
折り畳まれた前記構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送工程と、
搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着工程とを含み、
前記搬送工程では、前記溶着工程において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送し、
前記使い捨ておむつの製造方法は、
前記溶着工程の後に、前記2つの側部片のそれぞれの組について、2つの側部片の端部を切り揃える切断工程をさらに含み、
前記搬送工程では、前記溶着工程から前記切断工程までの期間にわたり、前記構成要素において前記溶着工程で溶着される部分及び前記切断工程で切断される部分を含む範囲の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造方法。
【請求項3】
前記切断工程において分断された前記各側部片の分断部分を廃棄部に廃棄する廃棄工程をさらに含み、
前記搬送工程では、前記切断工程の後に、前記構成要素の前記分断部分以外の部分を主経路に沿って搬送するとともに前記分断部分を前記主経路から分岐する廃棄用経路に沿って前記廃棄部まで搬送する、請求項2に記載の使い捨ておむつの製造方法。
【請求項4】
前記搬送工程では、前記溶着工程から前記廃棄工程までの期間にわたり前記分断部分に相当する部分を表裏両側から一対の挟持部材によって挟持しながら搬送するとともに、前記廃棄部において前記一対の挟持部材を互いに離間させる、請求項3に記載の使い捨ておむつの製造方法。
【請求項5】
前記溶着工程の前に、前記切断工程において分断される前記各側部片の分断部分に相当する位置において、互いに重なる前記各側部片同士を仮止めする仮止め工程をさらに含む、請求項2〜4の何れか1項に記載の使い捨ておむつの製造方法。
【請求項6】
着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造装置であって、
前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素について、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み部と、
折り畳まれた構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送部と、
搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着部とを備え、
前記搬送部は、前記溶着部よりも前記構成要素を搬送する方向の上流側から少なくとも前記溶着部において前記各側部片同士を溶着するときまで、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を挟持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造装置。
【請求項7】
着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造装置であって、
前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素について、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み部と、
折り畳まれた構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送部と、
搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着部とを備え、
前記搬送部は、前記溶着部において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送し、
前記使い捨ておむつの製造装置は、
前記溶着部により溶着された前記2つの側部片のそれぞれの組について、2つの側部片の端部を切り揃える切断部をさらに備え、
前記搬送部は、前記溶着部から前記切断部までの範囲にわたり、前記構成要素において前記溶着部により溶着される部分及び前記切断部により切断される部分を含む範囲の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造装置。
【請求項8】
前記切断部により分断された前記各側部片の分断部分を廃棄するための廃棄部をさらに含み、
前記搬送部は、前記切断部の下流側において、前記構成要素の前記分断部分以外の部分を主経路に沿って搬送するとともに前記分断部分を前記主経路から分岐する廃棄用経路に沿って前記廃棄部まで搬送する、請求項7に記載の使い捨ておむつの製造装置。
【請求項9】
前記搬送部は、一対の挟持部材を有し、前記溶着部から前記廃棄部までの範囲にわたり前記分断部分に相当する部分を表裏両側から前記一対の挟持部材によって挟持しながら搬送するとともに、前記廃棄部において前記一対の挟持部材を互いに離間させる、請求項8に記載の使い捨ておむつの製造装置。
【請求項10】
前記溶着部により前記各側部片が溶着される前の構成要素について、前記切断部により分断される前記各側部片の分断部分に相当する位置で、互いに重なる前記各側部片同士を仮止めする仮止め部をさらに備えている、請求項7〜9の何れか1項に記載の使い捨ておむつの製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用時に、前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造方法及び製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、前記使い捨ておむつとして、例えば、特許文献1に記載の使い捨てトイレ訓練用パンツが知られている。この訓練用パンツは、前腹部から股下部を介して後背部まで延びる部分(以下、本体部という)と、本体部の長手方向の両端からそれぞれ幅方向に延びる4つの側面区域(以下、側部片という)とを備えている。
【0003】
特許文献1に記載の訓練用パンツでは、各側部片同士が重ね合わされるように本体部を二つ折りにした状態で、各側部片同士が超音波溶着されることによって着用者の腰部側面を覆う一対の部分(以下、側部という)が形成されている。
【0004】
ここで、特許文献1には、側部を形成するための超音波装置も開示されている。この超音波装置は、アンビルと、このアンビルとの間で各側部片を挟圧することにより各側部片同士を超音波溶着する超音波ホーンとを備えている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の超音波装置では、アンビル及び超音波ホーンのみを用いて各側部片同士を超音波溶着するため、各側部片に対する溶着位置を正確に管理することができない。
【0006】
つまり、特許文献1に記載の超音波装置では、アンビルと超音波ホーンとの間に挟圧されるまでの間に各側部片が超音波装置に対して自由に移動可能であるため、各側部片の位置に応じて溶着位置が変動してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3386124号明細書(特に図5図6に関する部分)
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、各側部片における溶着位置を正確に管理することができる使い捨ておむつの製造方法及び製造装置を提供することにある。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造方法であって、前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素を製造する構成要素製造工程と、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた前記構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送工程と、搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着工程とを含み、前記搬送工程では、前記溶着工程において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造装置であって、前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素について、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み部と、折り畳まれた構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送部と、搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着部とを備え、前記搬送部は、前記溶着部において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造装置を提供する。
【0011】
本発明によれば、各側部片における溶着位置を正確に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る使い捨ておむつを示す正面図である。
図2図1の使い捨ておむつのサイドシール部を展開して示す平面図である。
図3図2のIII−III線断面図である。
図4図2のIV−IV線断面図である。
図5図2のV−V線断面図である。
図6図1の使い捨ておむつの製造方法を示す工程図である。
図7図6に示す製造方法に用いられる製造装置の構成を示す概略図である。
図8図7に示す折り畳み部の概略構成を拡大して示す斜視図である。
図9図8に示す折り畳み部の一部を示す断面図である。
図10図7に示す溶着部の概略構成を示す断面図である。
図11図7に示す切断部の概略構成を示す断面図であり、これに関する電気的構成もあわせて示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0014】
図1及び図2を参照して、使い捨て着用物品の一例としての使い捨ておむつ1は、いわゆるパンツ型のおむつである。具体的に、使い捨ておむつ1は、着用時に、着用者の股下部を介して前腹部から後背部まで延びるおむつ本体(本体部)2と、おむつ本体2の長手方向(図2の上下方向)の両端からおむつ本体2の幅方向(図2の左右方向)にそれぞれ突出する4枚のサイドパネル片(側部片)3、4とを備え、おむつ本体2が二つ折りにされた状態で各サイドパネル片3同士がサイドシール部5において互いに接合されるとともに、各サイドパネル片4同士がサイドシール部6において互いに接合されることにより、パンツ型に形成されている。このように、各サイドパネル片3同士がサイドシール部5により接合されたものと、各サイドパネル片4同士がサイドシール部6により接合されたものとによって、着用者の腰部側面を覆う一対の側部が構成される。
【0015】
以下、図1図5を参照して、使い捨ておむつ1の具体的構成について説明する。
【0016】
おむつ本体2は、着用者の排泄物(例えば、尿)を吸収可能であり、適所に伸縮性を有する。具体的に、おむつ本体2は、着用者の排泄物を吸収可能な吸収体7と、着用者の股下部に相当する位置に設けられたレッグ用弾性部材8と、着用者の前腹部及び後背部に相当する位置に設けられた一対のウエスト用弾性部材9と、これら吸収体7、レッグ用弾性部材8及び各ウエスト用弾性部材9を挟み込む内側シート10及び外側シート11とを備えている。
【0017】
内側シート10は、着用時に着用者の体表側に向くとともに、液体透過性を有する略長方形のシートである。内側シート10は、例えば、液体透過性を有する不織布シート及び/又はメッシュシートにより構成することができる。
【0018】
外側シート11は、着用時に着用者の外側を向くとともに液体不透過性を有するシートである。外側シート11は、ポリエチレンフィルム又は撥水性及び通気性を有する不織布を用いて構成することができる。また、外側シート11は、内側シート10と同等の大きさを有する略長方形のシートである。
【0019】
吸収体7は、内側シート10を透過した液体を吸収する。具体的に、吸収体7は、粉砕されたパルプ又はこれに高吸水性ポリマーを混合したものを積層して成型される。また、吸収体7は、各シート10、11よりも短い長手寸法と、各シート10、11よりも狭い幅寸法とを有する略長方形又は砂時計型の形状を有する。この吸収体7は、各シート10、11の長手方向の両端部及び各シート10、11の幅方向(左右方向)の両端部にそれぞれ非設置部分を残すように両シート10、11間に配置されている。そして、吸収体7は、図3に示すように、内側シート10と外側シート11との間に挟まれた状態で当該両シート10、11に接合されている。
【0020】
各レッグ用弾性部材8は、おむつ本体2と着用者の体表との隙間からの排泄物の漏れを抑制するために、着用時におむつ本体2を着用者の股下部に引き上げて当該おむつ本体2を股下部に密着させる。各レッグ用弾性部材8の少なくとも一部は、吸収体7の幅方向の両外側の位置であって各サイドパネル片3の間及び各サイドパネル片4の間の位置にそれぞれ設けられている。また、各レッグ用弾性部材8は、おむつ本体2の長手方向に伸長状態でおむつ本体2に添設されている。図4に示すように、各レッグ用弾性部材8は、内側シート10と外側シート11との間に挟まれた状態で両シート10、11に接合されている。各レッグ用弾性部材8は、ポリウレタン、天然ゴム、又は熱可塑性樹脂からなるシート又は糸を用いて構成することができる。
【0021】
各ウエスト用弾性部材9は、使い捨ておむつ1がずり下がるのを抑制するために、着用時におむつ本体2を着用者の前腹部又は後背部に締め付ける。各ウエスト用弾性部材9は、吸収体7の幅方向に伸長状態でおむつ本体2に添設されている。図5に示すように、各ウエスト用弾性部材9は、内側シート10と外側シート11との間に挟まれた状態で当該両シート10、11に接合されている。各ウエスト用弾性部材9は、ポリウレタン、天然ゴム、又は熱可塑性樹脂からなるシート又は糸を用いることにより構成することができる。
【0022】
サイドパネル片3は、それぞれおむつ本体2の長手方向(前後方向)の両端部からそれぞれ左右片側(図1及び図2の右側)に延び、左右方向に伸縮性を有する。各サイドパネル片3の間には、間隙部3aが形成されており、この間隙部3aは、各サイドパネル片3の右縁部同士がサイドシール部5によって接合されることにより、レッグホールとして用いられる。図3に示すように、各サイドパネル片3は、吸収体7の右側位置で内側シート10と外側シート11との間に挟まれた状態で当該両シート10、11にそれぞれ接合されている。
【0023】
また、各サイドパネル片3は、熱可塑性の材料により構成されたシートである。具体的に、各サイドパネル片3は、ポリスチレンのブロック共重合体、ポリイソプレンのブロック共重合体、ポリブタジエンのブロック共重合体、エチレンの共重合体、天然ゴム、及びウレタンのうちの単一の材料又は少なくとも2つを混合した材料からなる伸縮性フィルム、伸縮性不織布、伸縮性フィルムと不織布との積層体、又は糸ゴムと不織布との積層体を用いて構成することができる。
【0024】
各サイドパネル片4は、それぞれおむつ本体2の長手方向の両端部からそれぞれ左右方向の片側(図1及び図2の左側)に延び、左右方向に伸縮性を有する。各サイドパネル片4の間には、間隙部4aが形成されており、この間隙部4aは、各サイドパネル片4の左縁部同士がサイドシール部6によって接合されることにより、レッグホールとして用いられる。図3に示すように、各サイドパネル片4は、吸収体7の左側位置で内側シート10と外側シート11との間に挟まれた状態で当該両シート10、11にそれぞれ接合されている。
【0025】
また、各サイドパネル片4は、熱可塑性の材料により構成されたシートである。具体的に、各サイドパネル片4は、ポリスチレンのブロック共重合体、ポリイソプレンのブロック共重合体、ポリブタジエンのブロック共重合体、エチレンの共重合体、天然ゴム、及びウレタンのうちの単一の材料又は少なくとも2つを混合した材料からなる伸縮性フィルム、伸縮性不織布、伸縮性フィルムと不織布との積層体、又は糸ゴムと不織布との積層体を用いて構成することができる。
【0026】
以下、使い捨ておむつ1の製造方法について図6を参照して説明する。使い捨ておむつ1の製造方法は、主に以下の工程S1〜S13を含む。
【0027】
<工程S1>
工程S1では、外側シート11を構成するための外側シート帯11Aをその長手方向に連続して搬送する。
【0028】
<工程S2>
工程S2では、連続搬送される外側シート帯11A上にウエスト用弾性部材9を接合する。具体的に、ウエスト用弾性部材9は、吸収体7の長手寸法に対応する間隔を空けて外側シート帯11A上の2箇所に配置される。また、工程S2で添設される2箇所のウエスト用弾性部材9は、外側シート帯11Aの長手方向(流れ方向)に離間して配置される。さらに、各ウエスト用弾性部材9は、それぞれ外側シート帯11Aの幅方向に伸張状態で当該外側シート帯11Aに添設される。
【0029】
<工程S3>
工程S3では、連続搬送される外側シート帯11A上に吸収体7を接合する。具体的に、吸収体7は、その長手方向を外側シート帯11Aの長手方向に沿わせた姿勢で、前記各ウエスト用弾性部材9の間に配置される。
【0030】
<工程S4>
工程S4では、連続搬送される外側シート帯11A上に一対のレッグ用弾性部材8を接合する。レッグ用弾性部材8は、外側シート帯11A上における吸収体7の長手方向の中央位置であって吸収体7の幅方向の両外側位置にそれぞれ配置される。また、各レッグ用弾性部材8は、それぞれ外側シート帯11Aの長手方向に伸張状態で当該外側シート帯11Aに添設される。
【0031】
<工程S5>
工程S5では、連続搬送される外側シート帯11A上にサイドパネル片3を構成するためのサイドパネル帯3A、及びサイドパネル片4を構成するためのサイドパネル帯4Aをそれぞれ接合する。サイドパネル帯3A、4Aは、それぞれの長手方向を外側シート帯11Aの長手方向に沿わせた姿勢で連続供給され、前記レッグ用弾性部材8の外側となる外側シート帯11Aの縁部上にそれぞれ接合される。このとき、サイドパネル帯3A、4Aは、外側シート帯11Aからそれぞれ突出した状態で、当該外側シート帯11Aに接合される。
【0032】
<工程S6>
工程S6では、連続搬送される外側シート帯11A上に内側シート10を構成するための内側シート帯10Aを接合する。具体的に、内側シート帯10Aは、その長手方向を外側シート帯11Aの長手方向に沿わせた姿勢で連続供給され、外側シート帯11Aと幅方向の位置を合致させた状態で当該外側シート帯11Aに接合される。この工程S6により、各弾性部材8、9及び吸収体7の全体が両シート帯10A、11Aの間に挟まれるとともに、サイドパネル帯3A、4Aの縁部が両シート帯10A、11Aの間に挟まれる。
【0033】
<工程S7>
工程S7では、両サイドパネル帯3A、4Aをそれぞれ切断することにより間隙部3a、4aを形成する。このとき、サイドパネル帯3A、4Aは、吸収体7の長手方向の中央位置を含む各サイドパネル帯3A、4Aの長手方向の所定の範囲にわたり切断される。
【0034】
<工程S8>
工程S8では、両シート帯10A、11A及び両サイドパネル帯3A、4Aを切断することにより使い捨ておむつの仕掛かり品(構成要素)1Zを形成する。具体的に、両シート帯10A、11A及び両サイドパネル帯3A、4Aは、隣接するウエスト用弾性部材9の間の位置で切断される。この工程S8により、両サイドパネル帯3A、4Aがサイドパネル片3、4に分断された仕掛かり品1Zが形成される。
【0035】
<工程S9>
工程S9では、仕掛かり品1Zについておむつ本体2を長手方向の中央位置で二つ折りにする(折り畳み工程)。これにより、サイドパネル片3同士及びサイドパネル片4同士が互いに対向する。
【0036】
<工程S10>
工程S10では、互いに重なる各サイドパネル片3同士及び各サイドパネル片4同士を仮止めする(仮止め工程)。具体的に、工程S10では、後述する工程S12において分断される分断部分3b、4bに相当する位置において、仮止め部3c、4cを形成する。仮止め部3c、4cは、おむつ本体2が展開しないように各サイドパネル片3同士及び各サイドパネル片4同士を止着する。
【0037】
<工程S11>
工程S11では、各サイドパネル片3にサイドシール部5を形成するとともに、各サイドパネル片4にサイドシール部6を形成する(溶着工程)。つまり、各サイドパネル片3同士及び各サイドパネル片4同士を超音波溶着する。
【0038】
<工程S12>
工程S12では、各サイドパネル片3のうち各サイドシール部5の外側に位置する分断部分3bを切断するとともに、各サイドパネル片4のうち各サイドシール部6の外側に位置する分断部分4bを切断する(切断工程)。これにより、各サイドパネル片3の縁部及び各サイドパネル片4の縁部が揃えられ、見栄えがよくなる。また、分断部分3b、4bは、後述する廃棄部18で廃棄される(廃棄工程)。
【0039】
<工程S13>
工程S13では、各サイドパネル片3及び各サイドパネル片4をおむつ本体2の内側に折り返す。これにより、包装に適した形態とされた使い捨ておむつ1が完成する。
【0040】
以下、図6及び図7を参照して、上述した工程S9〜S12において用いられる使い捨ておむつの製造装置14について説明する。
【0041】
製造装置14は、工程S9及び工程S10を行う折り畳み部15と、工程S11を行なう溶着部16と、工程S12を行なう切断部17と、切断部17で形成された分断部分4bを廃棄するための廃棄部18と、前記各部15〜18に仕掛かり品1Zを搬送するための搬送部19(図11参照)と、各部15〜19の駆動を制御する制御器20(図11参照)と、制御器20に対して設定値等を入力するための入力部21(図11参照)とを備えている。
【0042】
図7及び図8を参照して、折り畳み部15は、所定の軸回りに回転可能なドラム15aの外周に設けられた複数組の第1保持板22及び第2保持板23と、ドラム15aの回動に伴い各保持板22、23を開閉動作させる図外の開閉機構とを備えている。なお、図8では、1組の保持板22、23のみを示している。
【0043】
各保持板22、23は、それぞれ仕掛かり品1Zの前半分又は後半分を吸着保持するためのものである。具体的に、各保持板22、23の表面には、図外の吸引源に接続された吸引孔22a、23aが形成されている。また、各保持板22、23は、それぞれに吸着保持された仕掛かり品1Zの前半分と後半分とが互いに密着するように、軸J1回りにそれぞれ回動可能である。
【0044】
また、第1保持板22には、その表面から突出する仮止め用突起22bが形成されている。一方、第2保持板23には、前記回動時に仮止め用突起22bを受け入れ可能な仮止め用凹部23bが形成されている。仮止め用突起22b及び仮止め用凹部23bは、それぞれ吸着保持された仕掛かり品1Zのサイドパネル片3、4(分断部分3b、4b)に相当する部分に配置されている。そのため、各保持板22、23が閉じると、図9に示すように仮止め用突起22bと仮止め用凹部23bとの間でサイドパネル片3、4が挟圧され、前記仮止め部3c、4cが形成される。図9に示すように、仮止め用突起22bは、ねじ部により構成されているため、第1保持板22に対する締め付け度合いを調整することにより、仮止め用突起22bの突出寸法を調整することができる。なお、サイドパネル片3、4を挟圧することにより仮止め部3c、4cを形成しているが、サイドパネル片3、4に熱を加えることによって仮止め部3c、4cを形成してもよい。
【0045】
次に、折り畳み部15の動作について説明する。
【0046】
各保持板22、23は、前記ドラム15aが所定の受取位置に回動したときに図8に示すように開放位置に回動して展開状態の仕掛かり品1Zを上流側のライン(工程S8が行なわれるライン)から受け取る。ドラム15aが所定の折り畳み位置に回動することにより、各保持板22、23は、軸J1回りに回動して仕掛かり品1Zを折り畳むとともに仮止め部3c、4cを形成する。そして、ドラム15aが所定の引渡位置に回動することにより、再び図8に示す開放位置に回動して折り畳み状態の仕掛かり品1Zを搬送部19に引き渡す。
【0047】
溶着部16は、後述の搬送部19により搬送されている仕掛かり品1Zに対しサイドシール部5、6を形成する。具体的に、溶着部16は、図7及び図10に示すように、所定の回動軸回りに回転可能なアンビル24と、アンビル24との間で各サイドパネル片3同士及び各サイドパネル片4同士を超音波溶着するための一対のホーン25とを備えている。
【0048】
アンビル24は、アンビル本体24aと、アンビル本体24aから外側に突出する一対の突起部24bとを備えている。各突起部24bは、サイドシール部5、6のピッチに対応する間隔で配置されている。
【0049】
そして、溶着部16は、各突起部24bと前記一対のホーン25との間で各サイドパネル片3、4を挟圧しながら、各サイドパネル片3、4に対してホーン25から機械的な振動を与えることにより、サイドシール部5、6を形成する。
【0050】
切断部17は、後述の搬送部19により搬送されている仕掛かり品1Zのサイドパネル片3、4を切断する。具体的に、切断部17は、図7及び図11に示すように、駆動軸26と、駆動軸26の回転に応じて回転駆動する一対の駆動刃27と、駆動刃27との間で各サイドパネル片3、4を切断する一対の従動刃28と、各駆動刃27の間で駆動軸26の外周に設けられた内側支持ローラ29と、各駆動刃27の外側で駆動軸26の外周に設けられた一対の外側支持ローラ30と、前記駆動軸26を駆動する切断用モータ33とを備えている。
【0051】
各駆動刃27は、駆動軸26に固定された取付部27bと、この取付部27bに対して着脱可能に取り付けられた駆動刃本体27aとを備えている。
【0052】
各従動刃28は、従動刃本体28aと、従動刃本体28aを回転軸28c回りに回転可能に支持する支持部28bとを備えている。なお、図11では、従動刃本体28aが駆動刃本体27aから下に離間した状態を図示しているが、実際には、駆動軸26の軸線に沿って見る視点において従動刃本体28aの上部と駆動刃本体27aの下部とはオーバーラップするように配置されている。また、従動刃本体28aは、搬送部19により搬送される仕掛かり品1Zの移動に応じて回転する。
【0053】
内側支持ローラ29及び各外側支持ローラ30は、それぞれ、後述の搬送部19による仕掛かり品1Zの搬送速度と各駆動刃27の回転速度との間に速度差を設定するためのものである。具体的に、内側支持ローラ29は、各駆動刃27の内側の位置で軸受31を介して駆動軸26の外周に取り付けられている。同様に、各外側支持ローラ30は、各駆動刃27の外側の位置で、それぞれ軸受32を介して駆動軸26の外周に取り付けられている。
【0054】
搬送部19は、図7に示すように、折り畳み部15から溶着部16及び切断部17を経由して次工程まで(図7ではローラ43、44まで)延びる主経路F1に沿って仕掛かり品1Zを搬送する。また、搬送部19は、切断部17で形成された分断部分3b、4b(図6参照)を切断部17の下流側で主経路F1から分岐する廃棄用経路F2に沿って廃棄部18に搬送する。廃棄部18は、搬送部19から分断部分3b、4bを吸引して図外の廃棄場所へ導くためのものである。
【0055】
以下、搬送部19の具体的構成について、図10を参照して説明する。
【0056】
搬送部19は、前記アンビル24の各突起部24bの間で仕掛かり品1Zを支持する内側支持ベルト34と、各突起部24bの外側位置でそれぞれ仕掛かり品1Z(サイドパネル片3、4)を支持する一対の外側支持ベルト(挟持部材)35と、内側支持ベルト34との間でおむつ本体2を挟持する本体挟持ベルト36と、内側支持ベルト34との間でサイドパネル片3、4をそれぞれ挟持する一対のパネル挟持ベルト37と、各外側支持ベルト35との間でそれぞれサイドパネル片3、4の分断部分に相当する部分を挟持する一対の分断部分挟持ベルト(挟持部材)38と、前記各支持ベルト34、35を駆動する図外の駆動ローラを回転させる搬送用モータ39(図11参照)と、各ベルト34〜38を保持する複数のローラ40〜44(図7参照)とを備えている。
【0057】
各支持ベルト34、35は、図10及び図11に示すように、それぞれ溶着部16のアンビル本体24aの外周面、及び、切断部17の支持ローラ29、30の外周面に圧接された状態で溶着部16及び切断部17を通過する。
【0058】
ここで、各ベルト34〜38は、溶着部16による溶着位置及び切断部17による切断位置を含む範囲の幅方向の両側で仕掛かり品1Zを表裏両側から挟持する。具体的に、内側支持ベルト34、本体挟持ベルト36、及び各パネル挟持ベルト37は、アンビル24の各突起部24bの間であって各切断刃本体27aの間となる位置に配置されている。一方、各外側支持ベルト35及び各分断部分挟持ベルト38は、各突起部24bの外側であって、各切断刃本体27aの外側となる位置に配置されている。これにより、溶着位置及び切断位置の幅方向の両側で仕掛かり品1Zを保持した状態で、仕掛かり品1Zの溶着及び切断を行なうことができる。
【0059】
以下、各ベルト34〜38の循環動作について、図7図10及び図11を参照して、より具体的に説明する。
【0060】
内側支持ベルト34は、図7に示す主経路F1の点(1)から折り畳み部15の引渡位置に移動して仕掛かり品1Zを受け取る。ここで、内側支持ベルト34には、図外の吸着機構が設けられており、仕掛かり品1Zは、吸着機構による吸着力を利用して内側支持ベルト34に吸着される。
【0061】
主経路F1の点(2)において、内側支持ベルト34に対向するように各挟持ベルト36〜38が合流することにより、仕掛かり品1Zは、内側支持ベルト34と各挟持ベルト36、37とによって挟持される。
【0062】
主経路F1の溶着部16よりも上流側の点(3)において、分断部分挟持ベルト38に対向するように各外側支持ベルト35が合流することにより、仕掛かり品1Zの分断部分3b、4bに相当する部分は、各ベルト35、38間で挟持される。
【0063】
そして、この状態で各ベルト34〜38は、溶着部16及び切断部17を通過する。
【0064】
切断部17の下流側のローラ40を起点として、各外側支持ベルト35及び各分断部分挟持ベルト38は、他のベルト34、36、37が移動する主経路F1から分岐する廃棄用経路F2に沿って移動する。これにより、分断部分3b、4bは、仕掛かり品1Zの他の部分から引き離され、切断の不完全な部分が存在する場合には引きちぎられる。
【0065】
主経路F1に沿って移動する各ベルト34、36、37のうち、内側支持ベルト34は、ローラ43を起点として第1戻り経路R1に沿って前記点(1)に戻される。一方、各挟持ベルト36、37は、ローラ44を起点として第2戻り経路R2に沿って前記点(2)に戻される。これにより、各ベルト34、36、37により挟持されていた仕掛かり品1Zは、次工程S13に引き渡される。
【0066】
廃棄用経路F2に沿って移動する各ベルト35、38は、ローラ41、42を起点として互いに異なる経路に沿って移動する。具体的に、各外側支持ベルト35は、ローラ41を起点として第3戻り経路R3に沿って前記点(3)に戻される。一方、各分断部分挟持ベルト38は、ローラ42を起点として前記第2戻り経路R2に沿って前記点(2)に戻される。これにより、分断部分3b、4bは、各ベルト35、38による拘束から解放される。そして、この分断部分3b、4bは、各ローラ41、42の近接位置に設けられた廃棄部18によって吸引される。
【0067】
ところで、各支持ベルト34、35は、図11に示すように、駆動軸26に対して自由に回転可能な支持ローラ29、30の外周面に圧接している。そのため、各支持ベルト34、35による仕掛かり品1Zの搬送速度と、駆動刃27(駆動軸26)の回転速度とは、個別に設定可能である。以下、これら搬送速度及び回転速度を制御する制御器20について説明する。
【0068】
制御器20は、入力部21を用いて入力された搬送速度の指令値に基づいて搬送部19による仕掛かり品1Zの搬送速度及び駆動刃27の回転速度(角速度)を設定し、これらを切断用モータ33及び搬送用モータ39に出力する。
【0069】
ここで、制御器20は、入力部21からの入力に基づく目標の搬送速度よりも高い駆動刃の回転速度を設定する。これにより、駆動刃27が各サイドパネル片3、4に対して相対的に速く移動するため、各サイドパネル片3、4を確実に切断することができる。本実施形態に係る制御器20は、目標の搬送速度の1.5〜2.0倍の角速度となるように回転速度を設定する。
【0070】
以上説明したように、各サイドパネル片3、4同士を溶着するときに、各サイドパネル片3、4における溶着される部分の幅方向の両側部分が保持されているため、溶着時に各サイドパネル片3、4が移動するのを抑制することができる。
【0071】
したがって、各サイドパネル片3、4における溶着位置を正確に管理することができる。
【0072】
また、前記実施形態では、次の効果を奏する。
【0073】
工程S12において、サイドパネル片3、4の端部を切り揃えることにより、使い捨ておむつ1の見栄えを向上することができる。
【0074】
ここで、前記実施形態では、溶着対象部分及び切断対象部分を含む範囲の幅方向の両側位置を保持した状態で、サイドパネル片3、4同士を溶着し、かつ、各サイドパネル片3、4を切断することができる。これにより、各サイドパネル片3、4の切断時の移動も抑制することができるため、上述のように溶着位置の管理だけでなく、切断位置の管理も確実に行なうことができる。
【0075】
また、分断部分3b、4bをそれ以外の部分と異なる廃棄用経路F2に沿って搬送するため、分断部分が完全に切断しきれていない状態(例えば、サイドパネル片3、4が不織布からなる場合において繊維の絡まりにより切断線をはさんだ部分同士が繋がっている状態)であっても、分断部分3b、4bをそれ以外の部分から引きちぎることができる。
【0076】
そして、各外側支持ベルト35と各分断部分挟持ベルト38との間で分断部分3b、4bを拘束しながらこの分断部分3b、4bを廃棄部18において解放することにより、上述のように、完全に切断しきれていない分断部分3b、4bをそれ以外の部分から引きちぎることを可能としながら、この分断部分3b、4bを廃棄部18で確実に廃棄することができる。
【0077】
また、前記実施形態では、工程S9と工程S11との間の工程S10において、仮止め部3c、4cが形成される。これにより、仕掛かり品1Zにおいておむつ本体2を折り畳んだ後、各サイドパネル片3、4が溶着される前の段階において、おむつ本体2が展開しようとするのを仮止め部3c、4cによって抑制することができる。特に、本実施形態では、図7の点(1)〜点(2)までの範囲において仕掛かり品1Zが内側支持ベルト34に対して吸着によって保持されているため、この範囲においておむつ本体2の展開を有効に抑制することができる。
【0078】
なお、前記実施形態では、図3に示すように、内側シート10と外側シート11との間にそれぞれサイドパネル片3、4が挟持された使い捨ておむつ1について説明したが、内側シート10上に各サイドパネル片3、4を接合した構成とすることもできる。この場合、図6に示す工程S5及び工程S6の順番を逆にすればよい。
【0079】
また、前記実施形態では、図6に示すように、工程S5においてサイドパネル帯3A、4Aを外側シート帯11Aに接合し、工程S7においてサイドパネル帯3A、4Aを切断する方法を例示したが、サイドパネル片3、4を形成する方法はこれに限定されない。例えば、予めサイドパネル片3、4を準備しておき、工程S5において、これらを間隙部3a、4aに対応するピッチで外側シート帯11Aに接合することもできる。この場合、ステップS7を省略することができる。
【0080】
さらに、各レッグ用弾性部材8及び各ウエスト用弾性部材9は、内側シート10の内側及び/又は外側シートの外側に接合されていてもよい。
【0081】
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
【0082】
上記課題を解決するために、本発明は、着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造方法であって、前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素を製造する構成要素製造工程と、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み工程と、折り畳まれた前記構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送工程と、搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着工程とを含み、前記搬送工程では、前記溶着工程において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造方法を提供する。
【0083】
また、本発明は、着用時に前腹部から股下部を介して後背部まで延びる本体部と着用者の腰部側面を覆う一対の側部とを有する使い捨ておむつの製造装置であって、前記本体部と、前記本体部の長手方向の両端から前記本体部の幅方向の両外側にそれぞれ突出する4つの側部片とを有する構成要素について、互いに重なる2つの側部片の組が2組形成されるように前記本体部を前記長手方向に折り畳む折り畳み部と、折り畳まれた構成要素を前記長手方向に沿って搬送する搬送部と、搬送されている前記構成要素の前記2つの側部片のそれぞれの組について、互いに重なる側部片同士を搬送方向に沿って溶着して前記一対の側部を形成する溶着部とを備え、前記搬送部は、前記溶着部において前記各側部片同士を溶着するときに、前記2つの側部片のそれぞれの組について、前記各側部片における溶着される部分の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送する、使い捨ておむつの製造装置を提供する。
【0084】
これらの発明によれば、各側部片同士を溶着するときに、各側部片における溶着される部分の幅方向の両側部分が保持されているため、溶着時に各側部片が移動するのを抑制することができる。
【0085】
したがって、各発明によれば、各側部片における溶着位置を正確に管理することができる。
【0086】
前記製造方法において、前記溶着工程の後に、前記2つの側部片のそれぞれの組について、2つの側部片の端部を切り揃える切断工程をさらに含み、前記搬送工程では、前記溶着工程から前記切断工程までの期間にわたり、前記構成要素において前記溶着工程で溶着される部分及び前記切断工程で切断される部分を含む範囲の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送することが好ましい。
【0087】
また、前記製造装置において、前記溶着部により溶着された前記2つの側部片のそれぞれの組について、2つの側部片の端部を切り揃える切断部をさらに備え、前記搬送部は、前記溶着部から前記切断部までの範囲にわたり、前記構成要素において前記溶着部により溶着される部分及び前記切断部により切断される部分を含む範囲の前記幅方向の両側部分を保持した状態で前記構成要素を搬送することが好ましい。
【0088】
これらの態様によれば、2つの側部片の端部を切り揃えることにより、使い捨ておむつの見栄えを向上することができる。
【0089】
ここで、前記各態様では、溶着対象部分及び切断対象部分を含む範囲の幅方向の両側位置を保持した状態で、側部片同士を溶着し、かつ、各側部片を切断することができる。これにより、各側部片の切断時の移動も抑制することができるため、上述のように溶着位置の管理だけでなく、切断位置の管理も確実に行なうことができる。
【0090】
前記製造方法において、前記切断工程において分断された前記各側部片の分断部分を廃棄部に廃棄する廃棄工程をさらに含み、前記搬送工程では、前記切断工程の後に、前記構成要素の前記分断部分以外の部分を主経路に沿って搬送するとともに前記分断部分を前記主経路から分岐する廃棄用経路に沿って前記廃棄部まで搬送することが好ましい。
【0091】
また、前記製造装置において、前記切断部により分断された前記各側部片の分断部分を廃棄するための廃棄部をさらに含み、前記搬送部は、前記切断部の下流側において、前記構成要素の前記分断部分以外の部分を主経路に沿って搬送するとともに前記分断部分を前記主経路から分岐する廃棄用経路に沿って前記廃棄部まで搬送することが好ましい。
【0092】
これらの態様によれば、分断部分をそれ以外の部分と異なる経路(廃棄用経路)に沿って搬送するため、分断部分が完全に切断し切れていない状態(例えば、側部片が不織布からなる場合において繊維の絡まりにより切断線を挟んだ部分同士が繋がっている状態)であっても、分断部分をそれ以外の部分から引きちぎることができる。
【0093】
前記製造方法において、前記搬送工程では、前記溶着工程から前記廃棄工程までの期間にわたり前記分断部分に相当する部分を表裏両側から一対の挟持部材によって挟持しながら搬送するとともに、前記廃棄部において前記一対の挟持部材を互いに離間させることが好ましい。
【0094】
また、前記製造装置において、前記搬送部は、一対の挟持部材を有し、前記溶着部から前記廃棄部までの範囲にわたり前記分断部分に相当する部分を表裏両側から前記一対の挟持部材によって挟持しながら搬送するとともに、前記廃棄部において前記一対の挟持部材を互いに離間させることが好ましい。
【0095】
これらの態様では、一対の挟持部材の間で分断部分を拘束しながらこの分断部分を廃棄部において解放することにより、上述のように、完全に切断しきれていない分断部分をそれ以外の部分から引きちぎることを可能としながら、この分断部分を廃棄部で確実に廃棄することができる。
【0096】
前記製造方法において、前記溶着工程の前に、前記切断工程において分断される前記各側部片の分断部分に相当する位置において、互いに重なる前記各側部片同士を仮止めする仮止め工程をさらに含むことが好ましい。
【0097】
また、前記製造装置において、前記溶着部により前記各側部片が溶着される前の構成要素について、前記切断部により分断される前記各側部片の分断部分に相当する位置で、互いに重なる前記各側部片同士を仮止めする仮止め部をさらに備えていることが好ましい。
【0098】
これらの態様によれば、本体部を折り畳んだ後、各側部片同士が溶着される前の段階において、本体部が展開しようとするのを仮止め部分によって抑制することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11