(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
発射装置から遊技盤に発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を発射装置から再度遊技盤に発射するようになし、内部に封入された所定数の遊技球を循環して遊技を行う遊技球封入式の遊技機であって、
該遊技機は、遊技盤側構成部と該遊技盤側構成部を支える枠側構成部により構成され、
前記遊技盤側構成部に備えられた、遊技の進行を制御する主制御装置と、表示装置を制御するサブ制御装置と、
前記枠側構成部に備えられた、遊技が可能な遊技球の持ち球数などの情報が記憶された記憶媒体の読取りおよび書込みなどの情報処理を行うように遊技機に隣接された情報処理装置と通信可能に設けられ、持ち球数などの情報に基づく遊技球の貸出処理と発射装置の制御を行うとともに、遊技盤に設けられた複数の入賞口への入賞に応じて賞球を付与する払出制御装置と、
遊技球の封入球数量を検出する封入球検出手段と、を具備し、
前記払出制御装置には、前記封入球検出手段の検出信号に基づいて封入された遊技球の封入球数量を把握する封入球数量把握手段と、前記封入球数量の情報を所定のタイミングで前記主制御装置へ向けて送信する封入球数量送信手段と、を設け、
前記主制御装置には、遊技球を循環させつつ遊技を停滞させることなく遊技球を発射するのに好適となるように封入する遊技球の推奨球数量の情報を記憶せしめた推奨球数量記憶手段と、前記封入球数量を受信することにより前記推奨球数量と前記封入球数量とを照合せしめる照合手段と、を設け、
封入球数量が不足であると判断されたときに、不足報知手段により封入球数量が不足していることを報知するようになし、
かつ遊技機への電源投入時には、前記サブ制御装置の制御により前記表示装置に前記推奨球数量を表示せしめることを特徴とする封入式遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を適用した第1の実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。本パチンコ機は、機台内に所定数の遊技球を封入せしめ、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、入賞した遊技球(入賞球)、入賞しなかったアウト球に関わらず発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の遊技球を循環的に使用して遊技を行う構成である。
そして封入された遊技球の封入球数量と、遊技球を良好に循環させつつ遊技を停滞させることなく遊技球を発射するのに
好適となるように封入する遊技球の推奨球数量とを照合して、封入球数量が不足していればこれを報知せしめる構成である。
【0017】
図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けられたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11および図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11および前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計回りの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2が設けられている。
【0018】
前枠11の下部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するランプ類やLED類が設けられている。
前枠11の下半部の右側には発射ハンドル14が設けられ、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより前枠11の上部左端に設けられた発射装置31が作動して左斜め上方から遊技盤2に向けて遊技球が発射される。
【0019】
本パチンコ機1には遊技者のICカードから記憶内容の読み書き等の情報処理を行うカードユニット(CRユニット)60が隣接されている。尚、CRユニット60は特許請求の範囲に記載の「情報処理装置」に、ICカードは「記憶媒体」に相当する。ICカードには記憶情報として、遊技球を貸出し可能な金額を示すクレジット残高、および封入式では遊技者が直接遊技球を手にできないので賞球により獲得した持ち球数などが記憶される。ICカードは、遊技開始時、クレジット残高の範囲内で遊技球の貸出しが可能であり、貸出しに応じてクレジット残高が更新される。そして遊技終了時には持ち球数が記憶される。
【0020】
CRユニット60に関連してパチンコ機1には前枠11の下半部の左側に貸出SW171、返却SW172および残高表示装置173が設けられている。
また貸出SW171、返却SW172および残高表示装置173に隣接して遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
更に遊技可能な持ち球を集計するための計数SW174と、持ち球数を表示する持ち球数表示装置175が設置されている。
【0021】
遊技盤2にはレール体201によって囲まれた遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、その中央部にセンターケースが装着されており、センターケースには演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケースには、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋(遊技球通路)、ステージなどが設けられている。
【0022】
演出図柄表示装置21の左右両側位置には遊技球が通過可能な通過ゲート22がそれぞれ設置されている。また演出図柄表示装置21の中央下方位置には、常時上方へ向かって開口し遊技球の入球が可能な第1特別図柄始動口(以下、第1特図始動口という)23と、その直下位置には普通電動役物(普電役物)により開閉可能であり、開放時にのみ入球可能の第2特別図柄始動口(以下、第2特図始動口という)24が設けられている。
【0023】
前記第1特図始動口23および第2特図始動口24は特別図柄(以下、単に特図という)の抽選(当否判定)を実行する始動口である。各第1および第2特図始動口23、24は遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数は特図の保留記憶として記憶される。
【0024】
第2特図始動口24は、前記通過ゲート22への遊技球の通過に起因して実行される普通図柄(以下、単に普図という)の抽選で当りとなることにより前記普電役物が所定の時間開放する。
【0025】
第1および第2特図始動口23,24の左右両側位置には複数の普通入賞口26が配置されている。また、第2特図始動口24の下方には、開閉板にて開閉される大入賞口25が設けられ、盤面最下部にはアウト口29が設けられている。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘が植設されている。
【0026】
図2に示すように、発射装置31には、中央に発射台310が設けられており、該発射台310へは球送り機構312の作動により開口部313を経て遊技球Bが一球ずつ送り出される。そして発射モータ314により駆動する発射槌311の作動により遊技球Bを打ち出して遊技盤2の遊技領域20へ向けて発射する。
【0027】
図3に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(
図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。
そして、前枠11の裏面および内枠30には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射装置31、電源基板(図略)が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、発射装置31および演出図柄制御装置43は遊技盤2の裏面に設けられ、払出制御装置41、電源基板は内枠30に設けられている。
【0028】
また、パチンコ機の裏面には下部に、遊技盤に発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を研磨する研磨装置46が設置されており、更に研磨した遊技球をパチンコ機の下部から上部の前記発射装置31へ送る揚送装置33が内枠30の裏面右側に沿って上下方向に設置されている。尚、研磨装置46の上面部には遊技機に遊技球を封入および補充するための球補充口460が設けられている。
【0029】
図4は本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、払出制御装置41、サブ制御装置としてサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、電源投入時処理の後に2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
【0030】
主制御装置40は、前枠(ガラス枠)11、内枠30が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501および内枠開放SW502と電気的に接続され、遊技盤中継端子板541を介して、第1特図始動口23への入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2始動口SW504、普図通過ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、左右の各普通入賞口26への入球を検出する左入賞口SW506、右入賞口SW507、大入賞装置25への入球を検出するカウントSW508、不正行為を検出するための磁石センサ511、電波センサ512等と電気的に接続され、各SW、各センサからの検出信号が入力される。
【0031】
主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板542を介して特図表示装置27、特図保留数表示装置271、普通図柄表示装置28および普図保留数表示装置281の表示制御を行なう。尚、これら表示装置27,271,28,281は遊技盤の前面の遊技領域の外部に設けてある。
【0032】
また主制御装置40は、遊技盤版中継端子板541を介して大入賞口ソレノイド513を駆動して大入賞口25を開放作動せしめ、普電役物ソレノイド514を駆動して第2特図始動口24の普電役物を開閉する。更に主制御装置40は賞球数表示装置176が接続され賞球数の表示制御を行う。
【0033】
主制御装置40は払出制御装置41と双方向通信が可能に接続されている。
払出制御装置41は、CRユニット端子板548を介してCRユニット60と通信可能に接続されている。また、残高表示装置173を介して貸出しおよび返却SW171,172による貸出要求、返却要求の操作信号を受付けるように構成されている。払出制御装置41は、前記貸出要求、返却要求の操作信号に基づいてCRユニット60との間で通信を行い、CRユニット60に挿入されたICカードに関するクレジット残高の把握、貸出要求信号に応じた貸出し球数の設定、返却要求信号に応じてクレジット残高の返却処理等を行う。
CRユニット60は遊技店側のホールコンピュータ500と通信可能に設続され、払出制御装置41との通信内容に基づいてパチンコ機1の遊技情報をホールコンピュータ500へ送信するように構成されている。
【0034】
また払出制御装置41は、発射操作部中継端子板543を介して、発射ハンドル14の操作量を検出するハンドルボリューム520の操作量検出信号、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW521の検出信号、発射停止SW522の停止検出信号等が入力される。
更に発射操作部中継端子板543および操作部中継端子板549を介して持ち球数を計数する操作を行なう計数SW174の操作信号が入力され、かつ持ち球表示装置175の表示制御を行う。
【0035】
更に払出制御装置41は、発射装置中継端子板544を介して、球送センサ523、発射装置31の入口での遊技球の有無を検出する発射入口センサ524、発射モータ314、球送り機構312を駆動する球送りソレノイド526が接続されている。そして、払出制御装置41は、主制御装置40から送られてくる遊技状況が反映されたコマンド、ハンドルボリューム520、タッチSW521、発射停止SW522、球送センサ523および発射入口センサ524の信号等に基づいて発射モータ314、球送りソレノイド526を駆動制御して遊技球を発射および停止させる。
【0036】
更にまた払出制御装置41は、CRユニット60との通信処理、遊技球の発射に関する制御の他、研磨装置中継端子板545を介してカセットスイッチ527と研磨モータセンサ528の検出信号が入力され、これら検出信号に応じてカセットモータ529および研磨モータ530を駆動して研磨装置46を制御せしめる構成である。
【0037】
また研磨装置46の制御の他に、払出制御装置41は、揚上中継端子板546を介して揚上入口センサ532と揚上モータ監視センサ533の検出信号が入力され、これら検出信号に応じて揚上モータ531を駆動して揚送装置33を制御せしめる。
【0038】
更に、払出制御装置41には、内枠中継端子板547を介して、第1、第2特図始動口23,24や大入賞口25ないし普通入賞口26との各入賞口へ入賞した入賞球を検出する入賞球センサ509、入賞することなくアウトとなったアウト球を検出するアウト球センサ510、パチンコ機内に封入された遊技球の封入球数量を検出する封入球数量センサ(封入球検出手段)534、満タンセンサ535、および夜間監視スイッチ536等の検出信号が入力される構成である。
【0039】
尚、前記入賞球センサ509は、第1、第2特図始動口23,24や大入賞口25ないし普通入賞口26等の各入賞口へ入賞した入賞球を回収して前記研磨装置46へ送るために遊技盤の裏面に設けられた球通路の下流部に設置され、各入賞口への入賞球を一括して検出するように構成されている。
前記アウト球センサ510は、アウト口29から研磨装置46へアウト球を送る球通路に設けられている。
【0040】
研磨装置46は研磨する遊技球を一旦貯めておくタンクを備え、該タンクに前記封入球数量センサ534が設けられている。該センサ534は、タンク内に貯留された遊技球の高さレベルを複数段階にわたり検出する構成とされている。そして封入球数量センサ534は、発射装置31において遊技球が発射されておらず(発射停止状態)、前記
発射入口センサ524と揚上入口センサ532がともにオンであり揚送装置33内に遊技球が満杯であることを考量して封入球数量を検出する。
また前記満タンセンサ535は前記タンク内の遊技球の高さレベルが上限であることを
検出する。
【0041】
サブ統合制御装置42には、ジョグダイヤル16および遊技ボタン15の操作を検出する検出信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
【0042】
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
【0043】
図5は本発明に関わりの深い複数の装置の互いの関係を示す。主制御装置40は、遊技球を循環させつつ遊技を停滞させることなく遊技球を連続して発射するのに
好適となるように封入する遊技球の推奨球数量の情報を記憶せしめた推奨球数量記憶部と、記憶された推奨球数量の情報をサブ統合制御装置42へ向けて送信する推奨球数量記憶送信部が設けられている。推奨球数量はパチンコ機メーカーが推奨する球数量であり、遊技内容等の異なる機種ごとに異なることが多い。
【0044】
主制御装置40は払出制御装置41と相互通信可能に接続されている。両者間では、主制御装置40から払出制御装置41へは入賞に応じた賞球の払出し指示等が送られ、払出制御装置41から主制御装置40へは遊技球の発射の状況や持ち球数に関する信号等が送信可能とされている。
【0045】
払出制御装置41は、主制御装置40の前記推奨球数量記憶送信部から送信される推奨球数量の情報を受信して推奨球数量を記憶する推奨球数量記憶部が設けられている。
また払出制御装置41には、前記封入球数量センサ534の検出信号に基づいて封入球数量を把握する封入球数量把握部が設けられている。
更に払出制御装置41には、前記推奨球数量記憶部の推奨球数量と前記封入球数量把握部の封入球数量とを照合して封入球数量が不足してないか否かを判断する照合部が設けられている。
【0046】
払出制御装置41はCRユニット60と相互通信可能に接続されている。CRユニット60にはICカード61が着脱可能に挿入(接続)され、CRユニット60はICカード61に記憶されたクレジット残高や持ち球数等の情報の読取りや書込みといった情報処理を行う。
遊技開始時には前記ICカード61から読取ったクレジット残高や持ち球数等の情報がCRユニット60から払出制御装置41へ送信される。
【0047】
これにより払出制御装置41は、球貸出し後のクレジット残高や、遊技中の球発射や賞球に応じて変化する持ち球数の情報を管理(記憶処理、加減算処理)する。遊技終了時には精算された持ち球数やクレジット残高の情報が払出制御装置41からCRユニット60へ送信され、ICカードの情報が更新される。
【0048】
サブ統合制御装置42は主制御装置40と、該装置40からの特図、その変動パターンおよび前記推奨球数量の情報等の一方方向の信号を受信可能に接続されている。
またサブ統合制御装置42は演出図柄制御装置43および演出図柄表示装置21へ特図に対応する擬似演出図柄や前記推奨球数量の情報等を送信可能である。
【0049】
図6は本パチンコ機1の電源基板45と、主制御装置40、払出制御装置41を含む遊技機各部との間の給電経路および信号の伝達経路を示す。電源基板45には、遊技店側に設けられたAC24V電源が、電源スイッチ450を介して電源生成回路452に給電され、電源生成回路452から主電源が主制御装置40、払出制御装置41を含む遊技機各部に給電される。電源スイッチ450はオンまたはオフの操作をするとその状態を保持するタイプが用いられる。
【0050】
電源生成回路452における全波24V出力は電源電圧監視回路453に入力し、電源電圧監視回路453による全波24V出力の有無の検出結果に基づいてリセット信号発生回路455がリセット信号を出力もしくは解除する。すなわち、電源電圧監視回路453は所定の基準電圧以上の電圧が出力されない非出力状態が所定の時間継続すれば全波24V出力停止と判断し、リセット信号発生回路455は全波24V出力停止との前記判断に応じてリセット信号を出力する。一方、全波24V出力が開始されるとリセット信号は解除される。ここで、リセット信号の出力とはロウレベルの信号を出力することであり、解除によりロウレベルからハイレベルに変化する。尚、リセット信号の解除は、全波24V出力の検出時点から所定の遅延時間の後なされる。
リセット信号発生回路455のリセット信号出力は主制御装置40、払出制御装置41それぞれのCPU401、411のリセット端子に送信される。
【0051】
電源電圧監視回路453の出力に対応して停電信号を発する停電信号発生回路454が設けてあり、停電等の電源遮断時に停電信号を各制御装置のCPU401、411のNMI端子に送信するようになっている。停電信号は電源遮断に伴ってハイレベルからロウレベルに変化する信号であり、リセット信号が出力するに先立って出力するように出力タイミングが設定されている。
【0052】
また、電源基板45は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路457によりDC5Vのバックアップ電源(VBB)を生成する構成となっており、バックアップ電源(VBB)出力は各制御装置のCPU401、411のバックアップ端子(VBB) に出力され、停電時には後述するように各制御装置のCPU401、411のRAM404,414の記憶内容を保持する。
【0053】
電源基板45のRAMクリアスイッチ451は各制御装置のCPU401、411の各RAM404,414に記憶されている内容をクリアするものである。
RAMクリアスイッチ451には押下時のみオンし、離すとオフする押し釦タイプのものが用いられ、RAMクリアスイッチ451がオンであれば、RAMクリア信号発生回路456が、ハイレベルの信号であるRAMクリア信号を主制御基板40、払出制御基板41それぞれの入力ポート402,412に対して所定の時間が経過するまで又はRAMクリアスイッチ451がオフされるまで出力する。ここで電源スイッチ450のオンからリセット信号解除までの遅延時間は例えば100msに設定され、RAMクリア信号を発生させるにはRAMクリアスイッチ451を押下しながら電源スイッチ450をオンすることになる。なお、各制御装置のCPU401、411は入力ポート402、412におけるRAMクリア信号の有無を監視する。
尚、CPUを備えたサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43も、主制御装置40、払出制御装置41と同様に電源基板45から主電源が給電され、リセット信号、停止信号、RAMクリア信号が入力されるように接続されている。
【0054】
続いて
図7に基づいて、電源投入時に主制御装置40のCPU401により実行される「電源投入時処理1」について説明する。先ず、電源スイッチ450が操作されてパチンコ機が通電状態となり、リセット信号が解除されてCPU401自体のセキュリティチェックが終了すると、本処理が実行され、電源投入の初期処理を実行する(S100)。
【0055】
次にS101の処理においてRAMクリア信号がオンであるか否かを確認する。RAMクリア信号はリセット信号の解除時にRAMクリアスイッチ451がオン状態であればオンになるもので、実質的に、電源投入時にRAMクリアスイッチ451がオン状態であったか否かを確認する。
【0056】
電源投入時にRAMクリア信号がオンではなかった場合(S101:no)は、パチンコ機を電源遮断時の状態に復旧(通常の電源投入)する。そのためにまず、電源遮断が発生したときの電源断時の発生情報が正常か否かを確認し(S102)、正常であれば(S102:yes)、RAMの判定値を算出し(S103)、その判定値が正常か否かを確認する(S104)。RAMの判定値とは電源遮断時にRAMに保存された値で、S104の処理では、前記S103の処理で算出された値と、RAMに保存された値が一致するか否かを確認する。
【0057】
前記RAMの判定値が正常、すなわち判定値が保存された値と一致していれば(S104:yes)、電源復帰時の処理を行う(S105)。この処理では、例えば、電源断時の発生情報のクリアや、サブ統合制御装置43を電源遮断時の遊技状態に復帰させるためのコマンド送信などを行なう。
【0058】
前記S101の処理においてRAMクリア信号がオンであれば(S101:yes)、S106の処理においてRAMの記憶内容を全て0クリアし、続いて初期値乱数設定処理を実行する(S107)。初期値乱数設定処理が終了するとRAMの初期設定を行いう(S108)。
【0059】
前記S105の電源復帰時の処理又は前記S108のRAMの初期値設置の処理の後、S109の処理において、前記推奨球数量記憶部に予め記憶されている推奨球数量記憶を読出す。
そしてS110の処理において読出された推奨球数量記憶を払出制御装置41へ向けて推奨球数量の情報として送信する。該S110の処理は特許請求の範囲に記載の「推奨球数量送信手段」に相当する。
その後、割り込み設定を行い(S111)、遊技の実行に関する主制御装置40のメインルーチンの処理を開始する。
【0060】
尚、本電源投入時の処理では、前記S102の処理における電源遮断時の発生情報が異常な場合(S102:no)、又は前記S104の処理におけるRAM判定値が異常な場合(S104:no)には、電源遮断状態への復旧が不可能であるため、RAMクリア時と同様に前記S106ないしS111の処理を実行する。
【0061】
主制御装置40のメインルーチンは、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、特図の当否判定用の乱数や特図の大当り図柄決定用乱数など複数種類の乱数の更新処理や入賞確認処理、当否判定処理、各出力処理、不正監視処理などを行う。
【0062】
本パチンコ機1において遊技を開始する場合、ICカードのクレジット残高の範囲内で遊技球の貸出しを行い、これを遊技に使用することが可能な持ち球として遊技を開始する、又はCRユニット60へのICカード挿入時にカードに持ち球数の記憶がある場合にはこれを読み取り持ち球として遊技を開始する。
パチンコ機1の遊技は、第1、第2特図始動口23,24への入球があると、これに起因して特図当否判定用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて当否判定を行い、特図表示装置27において特図の図柄変動、演出図柄表示装置21において特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動を開始する。
前記特図の判定結果が大当りであれば、大当り図柄を決めて各表示装置21に大当り図柄を確定表示して大当り遊技(特別遊技)を実行する。大当り遊技は、大入賞装置25を開放し所定の時間または入球数が所定数に達して閉じるまでの動作を1ラウンドとして、所定数のラウンドを継続する。
【0063】
図8は払出制御装置41で実施される「推奨球数量記憶処理」を示し、この処理では、先ずS200の処理において、主制御装置40から送信された前記推奨球数量情報を受信したか否かを確認する。推奨球数量の情報の受信が確認されれば(S200:yes)、S201の処理において、払出制御装置41の前記推奨球数量記憶部に受信した推奨球数量を記憶する。
【0064】
推奨球数量を受信し、これを記憶した払出制御装置41は、所定の周期の割り込みに起因して開始される払出制御装置41のメインルーチンの一環の処理において、推奨球数量とパチンコ機に封入されている封入球数量との照合処理を行う。
図9は払出制御装置41で実行される「照合処理1」を示し、先ず、S300の処理において発射装置31により遊技球が発射されておらず球の発射が停止中であるか否かを確認する。停止中であれば(S300:yes)、封入球数量センサ534の検出信号を確認し(S301)、封入球数量センサ534の検出に応じて封入球数量を把握する(S302)。この場合、封入球数量センサ534により前記研磨装置のタンク内の遊技球の高さレベルが検出されるが、レベルに応じて球個数を算出してこれを封入球数量として
把握するようにしてもよい。尚、前記S302の処理は特許請求の範囲に記載の「封入球数量把握手段」に相当する。
【0065】
そして続くS303の処理において、推奨球数量と封入球数量とを照合する。
尚、「封入球数量」を球個数に換算した場合は、「推奨球数量」も球個数に換算して照合する。該S303の処理は特許請求の範囲に記載の「照合手段」に相当する。
次にS304の処理において照合の結果が推奨球数量と封入球数量とが同じであるか否かを確認し、両者が相違であれば(S304:no)、S305の照合結果送信処理において、主制御装置42へ向けて照合結果が相違であったことを示す信号を送信する。
【0066】
照合結果を受信した主制御装置40は、サブ統合制御装置42へ向けて、照合結果が相違であったことを報知するように指示するコマンドを送信する。この場合、封入球数量が推奨球数量よりも少ないときに球不足であることを報知する表示を行うように指示する。
【0067】
図10はサブ統合制御装置42で実行される「照合処理結果表示処理」を示し、先ず、S400の処理において、主制御装置40から前記照合結果の球不足に関するコマンドの受信があるか否かを確認し、受信を確認すれば(S400:yes)、演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21に球不足を報知する表示や、球不足を示すランプ類、LED類113の点灯表示を行う。
尚、照合結果の表示は、前記球不足に限らず、封入球数量が推奨球数量よりも多いこと、両数量が同じであることを報知せしめる表示を行ってもよい。
【0068】
本実施形態のパチンコ機1によれば、封入球数量を把握し、推奨球数量と封入球数量とを照合し、照合した結果が球不足であればこれを報知するようにしたので、封入球数量が推奨球数量よりも少ない場合にはこれを解消するべく直ちに対策することができるので、球を補充することで球不足による遊技への悪影響を軽減することができる。
特に、パチンコ機への電源投入時に、主制御装置40から払出制御装置41へ推奨球数量の情報を送信するので、払出制御装置41は電源投入直後に推奨球数量と封入球数量との照合ができ、遊技店の開店準備中に球不足を発見することができ、球の補充ができるので開店準備の作業性が向上する。
また払出制御装置41は、推奨球数量と封入球数量との照合処理をメインルーチンの一環とし、かつ遊技球の発射停止中に実行するようにしたので、遊技中であっても遊技者が発射を停止してちょっと手を休めている間などに照合できるので、照合処理を機会が多く、その分、球詰まり解消中の落球や不良球の排除などによる球不足を速やかに発見することができ、その都度球不足を解消することで、球不足による遊技への悪影響を最小限に抑えることができる。
尚、球の補充により封入球数量が推奨球数量に達することで、払出制御装置41から主制御装置40へ推奨球数量に達したことを知らせ、球不足の報知を解除するように構成する。
【0069】
一般にパチンコ機は、遊技盤側構成部と、これを支える枠側構成部とで構成される。機種の異なる遊技機間では、枠側構成部を共通とし、主制御装置を備えた遊技盤側構成部を変えることが行われている。また遊技球に関する全般的な管理は枠側構成部の払出制御装置にて行われるが、本実施形態のパチンコ機1では推奨球数量を機種ごとに異なる主制御装置40に記憶せしめたので、機種に応じた推奨球数量の管理に好適である。更に、前記のように遊技球に関する全般的な管理を行う払出制御装置により効率よく推奨球数量と封入球数量との照合を行うことができる。
【0070】
本パチンコ機1において、主制御装置40により実行される前記「電源投入処理1」のS110の処理で、推奨球数量の情報を払出制御装置41へ送信するとともにサブ統合制御装置42へも送信せしめ、
図11に示す「推奨球数量表示処理」により電源投入時に推奨球数量を演出図柄表示装置21に表示させるようにしてもよい。
サブ統合制御装置42が実行する前記「推奨球数量表示処理」は、主制御装置40から推奨球数量の情報を受信したか否かを確認し(S500)、受信が確認されれば(S500:yes)、S501の処理において、演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21へ向けて遊技球を封入するのに最適な推奨球数量を表示させるためのコマンド(指令)を送信する。
【0071】
一般にパチンコ機は、機台に電源が投入されて機台のハード面およびソフト面の準備が
なされ、これらの準備が完了すると、演出図柄表示装置21に遊技の開始を待つ待機画面
が表示される。そこで本「推奨球数量表示処理」によれば、演出図柄表示装置21に前記
待機画面の前に所定の時間、推奨球数量を表示する。
尚、「推奨球数量」を球個数に換算した場合は、推奨球数量の表示は球個数を表示することが望ましい。
尚、主制御装置40と同様にサブ統合制御装置42に推奨球数量を記憶させ、これに基
づいて推奨球数量を表示するようにしてもよい。この場合、主制御装置40とサブ統合制
御装置42との間の推奨球数量の情報の送受信処理を省ける。
また「推奨球数量表示処理」はサブ統合制御装置42に限らず、演出図柄制御装置43
で実行するようにしてもよい。この場合、演出図柄制御装置43はサブ統合制御装置42
を介して主制御装置40からの推奨球数量情報を受信することとなる。
【0072】
このように、電源投入時に待機画面の表示前において遊技球を封入する際に最適な推奨球数量を表示するようにしたので、遊技球を封入する遊技店の従業員が機台ごとに一目で封入する遊技球の推奨球数量を認知できる。そして推奨球数量に応じて遊技球を封入することで、必要以上に遊技球を準備する必要がなく経済的であり、かつ遊技球の不足を解消し、球不足による遊技への悪影響を軽減することができる。
【0073】
次に本発明を適用した第2の実施形態のパチンコ機を説明する。
本パチンコ機は、推奨球数量と封入球数量との照合処理を、主制御装置40で行うように構成したものである。本パチンコ機の基本構成は前記第1の実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。
【0074】
図12に示すように、本パチンコ機の主制御装置40には、推奨球数量記憶部、推奨球数量記憶送信部に加えて、推奨球数量と払出制御装置41で把握した封入球数量と照らし合わせる照合部が設けられている。
払出制御装置42には封入球数量センサ534の検出に基づいて封入球数量を把握する封入球数量把握部と、把握した封入球数量を主制御装置40へ送信するための封入球数量送信部とが設けられている。
【0075】
図13は電源投入時に主制御装置40で実行される「電源投入時処理2」を示し、「電源投入時処理2」は前記第1の実施形態の「電源投入時処理1」のS100乃至S108と同一内容のS120乃至S128の処理を行う。
S125の電源復帰時の処理又はS128のRAMの初期値設定の処理の後、S129の処理において推奨球数量記憶部に予め記憶されている推奨球数量を読出す。そしてS130の処理において読出された推奨球数量をサブ統合制御装置42へ向けて推奨球数量情報として送信する。
これによりサブ統合制御装置42は推奨球数量情報を受信すると、第1の実施形態と同様に、前記「推奨球数量表示処理」(
図11)を実行して、パチンコ機の電源投入時に演出図柄表示装置21に推奨球数量を表示させる。
【0076】
続くS131の処理において、推奨球数量とパチンコ機に封入されている封入球数量とを照合する。
図14に示すように「照合処理2」において、主制御装置40は先ず、S310の処理において発射装置31により遊技球が発射されておらず球の発射が停止中であるか否かを確認する。停止中であれば(S310:yes)、払出制御装置41へ向けて封入球数量の情報を送るように要求し(S311)、その後に払出制御装置41から封入球数量の情報が送られてこれを受信したか否かを確認する(S312)。該S312の処理は封入球数量の情報を受信するまで繰返しループ処理を行う。
【0077】
主制御装置40からの封入球数量の要求に応じて、払出制御装置41は
図15に示す「封入球数量把握処理」を行い、封入球数量の情報を主制御装置40へ送信する。該処理では先ず、発射装置31により遊技球が発射されておらず球の発射が停止中であるか否かを確認し(S600)、停止中であれば(S600:yes)、封入球数量の要求があるか否かを確認し(S601)、要求があれば(S601:yes)、封入球数量センサ534を確認し(S602)、封入球数量センサ534の検出に応じて封入球数量を把握する(S603)。この場合、封入球数量センサ534により前記研磨装置のタンク内の遊技球の高さレベルが検出されるが、レベルに応じて球個数を算出してこれを封入球数量として
把握するようにしてもよい。そして、S604の処理において、把握した封入球数量を主制御装置40へ向けて送信する。尚、前記S603の処理は特許請求の範囲に記載の「封入球数量把握手段」に、前記S604の処理は「封入球数量送信手段」に相当する。
【0078】
図14に戻って、主制御装置40は、S312の処理において封入球数量の情報の受信があれば(S312:yes)、封入球数量を確認し(S313)、推奨球数量と封入球数量とを照合する(S314)。
尚、「封入球数量」を球個数に換算した場合は、「推奨球数量」も球個数に換算して照合する。該S314の処理は特許請求の範囲に記載の「照合手段」に相当する。
S315の処理において照合の結果が推奨球数量と封入球数量とが同じであるか否かを確認し、両者が相違であれば(S315:no)、S316の照合結果送信処理において、サブ統合制御装置42へ向けて照合結果が相違であったことを報知するように指示するコマンドを送信する。この場合、封入球数量が推奨球数量よりも少ないときにその旨を報知する表示を行うように指示する。
その後、
図13に示す「電源投入時処理2」処理に戻ってS132の処理において割り込み設定を行い、メインルーチンに移行する。
また主制御装置は、メインルーチンにおいても、その処理の一環として前記「照合処理2」を行うようにしてある。これにより電源投入時の遊技開始前および遊技中において推奨球数量と封入球数量の照合を行う。
尚、「照合処理2」では、主制御装置40からの要求に応じて払出制御装置41が封入球数量を送信し、これを主制御装置40が受信することにより照合を行うが、これに限らず、払出制御装置41が遊技球の発射停止を確認すると封入球数量把握してこれを主制御装置40へ送信し、これを受信した主制御装置40が照合を行うように構成してもよい。
【0079】
主制御装置40からの照合結果に応じて、サブ統合制御装置42は
図10に示す前記「照合結果表示処理」を行い、封入球数量が推奨球数量よりも少ないときにその旨を報知する表示を演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21に表示させる。これに伴い、ランプ、LED類の点灯表示をしてもよい。
尚、照合結果の表示は、前記球不足に限らず、封入球数量が推奨球数量よりも多いこと、両数量が同じであることを報知せしめる表示を行ってもよい。
【0080】
本実施形態のパチンコ機によれば、前記第1の実施形態のパチンコ機と同様の作用効果が得られる。即ち、パチンコ機への電源投入時に、払出制御装置41から主制御装置40へ封入球数量の情報が送信されるので、主制御装置41は電源投入直後に推奨球数量と封入球数量との照合ができ、遊技店の開店準備中に球不足を発見することができ、球の補充ができるので開店準備の作業性が向上する。
また主制御装置40は、推奨球数量と封入球数量との照合処理をメインルーチンの一環とし、かつ遊技球の発射停止中に実行するようにしたので、遊技中であっても遊技者が発射を停止してちょっと手を休めている間などに照合できるので、照合処理を機会が多く、その分、球詰まり解消中の落球や不良球の排除などによる球不足を速やかに発見することができ、その都度球不足を解消することで、球不足による遊技への悪影響を最小限に抑えることができる。
また主制御装置40で推奨球数量と封入球数量とを照合するので照合結果の報知処理に有利である。例えば、主制御装置40は図柄やランプ、LED類の表示制御に関するサブ統合制御装置と直接的に信号通信が可能であり、照合結果の指示コマンド等の通信に有利である。
【0081】
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、封入球の不足が生じたときに、表示による報知に限らず、表示とともに音声で知らせるようにしてもよい。また表示、音声による報知にとともに、払出制御装置の制御により遊技球の発射を停止するようにしてもよい。更にホールコンピュータに封入球が不足していることを通知してもよい。
また、遊技球の補充により封入球数量が満タンとなり、満タンSW535に検出されると満タンを報知することが望ましい。そして満タン以上に補充された場合には余分な球を遊技機外に排出する構成としてもよい。