(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6299056
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】雄ねじ部付き部品
(51)【国際特許分類】
F16B 35/00 20060101AFI20180319BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20180319BHJP
F16L 15/04 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
F16B35/00 X
F16B35/00 Y
F16J15/10 K
F16L15/04 Z
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-169459(P2017-169459)
(22)【出願日】2017年9月4日
【審査請求日】2017年12月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517310843
【氏名又は名称】加藤 悠
(73)【特許権者】
【識別番号】513033331
【氏名又は名称】加藤 周
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】加藤 悠
(72)【発明者】
【氏名】加藤 周
【審査官】
宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−236934(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3184989(JP,U)
【文献】
実開平4−136310(JP,U)
【文献】
特表2010−504489(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 35/00
F16J 15/10
F16L 15/04
G01M 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄ねじ部にシーリングテープが巻装される雄ねじ部付き部品であって、
雄ねじ部の外周面に、雄ねじ部のねじ山と交差する方向に延びた溝を形成し、
溝に刃または刃物の刃先を挿入し、長手方向へ移動可能としたこと、
を特徴とする雄ねじ部付き部品。
【請求項2】
溝は、雄ねじ部の軸方向へ延びていること、
を特徴とする請求項1記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項3】
溝底を雄ねじ部の谷より浅くしたこと、
を特徴とする請求項1または2記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項4】
溝底を雄ねじ部の谷と同じか、それ以上の深さとしたこと、
を特徴とする請求項1または2記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項5】
溝は、雄ねじ部の軸長の先端を含めて形成されていること、
を特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか一項記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項6】
溝は、雄ねじ部の軸長の基端を含めて形成されていること、
を特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか一項記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項7】
溝は、雄ねじ部の全長にわたり設けられていること、
を特徴ととする請求項1乃4の内のいずれか一項記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項8】
雄ねじ部は筒状本体の下端部に形成されており、
溝の上端側は、雄ねじ部の基端から更に上方に延設されていること、
を特徴とする請求項6または7記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項9】
雄ねじ部の外周面を、軸長方向に複数に分割した各分割領域毎に、ねじ山と交差する方向に延びた溝を形成し、
隣接する分割領域間で溝を離間させたこと、
を特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか一項記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項10】
雄ねじ部の先端寄りの分割領域の溝は、雄ねじ部の先端を含めて形成されていること、
を特徴とする請求項9記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項11】
雄ねじ部の基端寄りの分割領域の溝は、雄ねじ部の基端を含めて形成されていること、
を特徴とする請求項9記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項12】
各分割領域の溝は、分割領域の全長にわたり形成されていること、
を特徴とする請求項9記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項13】
雄ねじ部は筒状本体の下端部に形成されており、
雄ねじ部の基端寄りの分割領域の溝の上端側は、雄ねじ部の基端から更に上方に延設されていること、
を特徴とする請求項9記載の雄ねじ部付き部品。
【請求項14】
雄ねじ部付き部品の内、シーリングテープの巻装されない箇所に、溝の位置を示す目印を設けたこと、
を特徴とする請求項1乃至13の内のいずれか一項記載の雄ねじ部付き部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は雄ねじ部付き部品に係り、とくに使用時に雄ねじ部に被覆材を巻装するようにした雄ねじ部付き部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、台所、洗面所、トイレ、お風呂などへ給水、給湯を行うための配管系の工事では、工事後、水圧試験を行って配管系に漏れが生じないか試験が行われる。この際、配管系のまだ流し台等の設備が未接続な接続口はテスト用プラグを螺合して閉塞するようにしている。
図1(1)に示す如くテスト用プラグ1は、筒状本体2の上端部に六角形の頭部3、下端部に雄ねじ部4を備えた構成を有し、内部に頭部3の上面に開口した穴5が穿設されており、穴5の下端部に六角レンチ穴6が形成されている。例えば
図1(3)に示す給水配管系10の接続口11の雌ねじ部12を閉塞したい場合、
図1(2)に示す如くテスト用プラグ1の雄ねじ部4の全長にフッ素樹脂製等のシーリングテープ20を巻装し、雄ねじ部4の先端部分を接続口11の雌ねじ部12に噛み合わせて少し螺合したのち、スパナ、モンキーレンチ、六角レンチ(図示せず)等の工具を用いて頭部3または筒状本体2を回転させ、雄ねじ部4を雌ねじ部12にしっかり螺合させる(
図1(3)、(4)参照)。シーリングテープ20は雄ねじ部4と雌ねじ部12の間の隙間を埋めて密閉性を確保し、水の漏洩を防止するためのものである。
【0003】
テスト用プラグ1は使用後、接続口11から取り外して再利用可能である。再利用にあたっては、雄ねじ部4に巻装されていたシーリングテープ20をきれいに除去し、新しいシーリングテープ20を巻き直すようにしている。
従来、シーリングテープ20の除去は、市販のカッター21を用いて雄ねじ部4の谷に密着したシーリングテープ20をカッター21の刃先22で刻んで少しずつ剥がすようにしており、時間の掛かる面倒な作業となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、シーリングテープを簡単に除去できる雄ねじ部付き部品を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明では、
雄ねじ部にシーリングテープが巻装される雄ねじ部付き部品あって、
雄ねじ部の外周面に、雄ねじ部のねじ山と交差する方向に延びた溝を形成し、
溝に刃または刃物の刃先を挿入し、長手方向へ移動可能としたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、
溝は、雄ねじ部の軸方向へ延びていること、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では、
溝底を雄ねじ部の谷より浅くしたこと、
を特徴としている。
請求項4記載の発明では、
溝底を雄ねじ部の谷と同じか、それ以上の深さとしたこと、
を特徴としている。
請求項5記載の発明では、
溝は、雄ねじ部の軸長の先端を含めて形成されていること、
を特徴としている。
請求項6記載の発明では、
溝は、雄ねじ部の軸長の基端を含めて形成されていること、
を特徴としている。
請求項7記載の発明では、
溝は、雄ねじ部の全長にわたり設けられていること、
を特徴としている。
請求項8記載の発明では、
雄ねじ部は筒状本体の下端部に形成されており、
溝の上端側は、雄ねじ部の基端から更に上方に延設されていること、
を特徴としている。
請求項9記載の発明では、
雄ねじ部の外周面を、軸長方向に複数に分割した各分割領域毎に、ねじ山と交差する方向に延びた溝を形成し、
隣接する分割領域間で溝を離間させたこと、
を特徴としている。
請求項10記載の発明では、
雄ねじ部の先端寄りの分割領域の溝は、雄ねじ部の先端を含めて形成されていること、
を特徴としている。
請求項11記載の発明では、
雄ねじ部の基端寄りの分割領域の溝は、雄ねじ部の基端を含めて形成されていること、
を特徴としている。
請求項12記載の発明では、
各分割領域の溝は、分割領域の全長にわたり形成されていること、
を特徴としている。
請求項13記載の発明では、
雄ねじ部は筒状本体の下端部に形成されており、
雄ねじ部の基端寄りの分割領域の溝の上端側は、雄ねじ部の基端から更に上方に延設されていること、
を特徴としている。
請求項14記載の発明では、
雄ねじ部付き部品の内、シーリングテープの巻装されない箇所に、溝の位置を示す目印を設けたこと、
を特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、雄ねじ部に巻装されたシーリングテープに対し、シーリングテープの上から溝に刃または刃物の刃先を入れて溝の長手方向へ移動しながらシーリングテープを切除することにより、シ−リングテープを簡単にはがすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】従来の配管工事のテスト用プラグの使用方法の説明図である。
【
図2】従来のシーリングテープ除去方法の問題点の説明図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る配管工事のテスト用プラグの正面図である(実施例1)。
【
図4】
図3の配管工事のテスト用プラグの底面図である。
【
図5】
図3の配管工事のテスト用プラグの断面図である。
【
図6】
図3の配管工事のテスト用プラグの使用方法の説明図である。
【
図9】
図3の配管工事のテスト用プラグの各種の変形例を示す説明図である。
【
図10】
図3の配管工事のテスト用プラグの他の変形例を示す説明図であり、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は底面図である。
【
図11】
図10の配管工事のテスト用プラグの変形例を示す背面図である。
【
図12】
図3の配管工事のテスト用プラグの他の変形例を示す説明図であり、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は底面図である。
【
図13】
図12の配管工事のテスト用プラグの変形例を示す正面図である。
【
図14】
図3の配管工事のテスト用プラグの他の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0009】
図3は本発明の一実施例に係る配管工事のテスト用プラグを示す正面図、
図4は底面図、
図5は断面図であり、以下これらの図を参照して本発明の実施例を説明する。
図3乃至
図5において、配管工事のテスト用プラグ(以下、「テスト用プラグ」と略す)1Aは全体が鋼、アルミ、プラスチック等の材質で形成されており、筒状本体2の上端部に六角形の頭部3、下端部に雄ねじ部4を備えた構成を有し、内部に頭部3の上面側に開口した穴5が穿設されており、穴5の下端部に六角レンチ穴6が形成されている。この実施例では、雄ねじ部4の山径は筒状本体2の外径より小さい例を示す。
【0010】
雄ねじ部4の軸長の基端から先端(
図3の下端)にかけての外周面に、雄ねじ部4のねじ山と交差する方向(ここでは、一例として雄ねじ部4の軸方向とする)に直線的に延びた溝30が刻設されている。溝30の溝幅は雄ねじ部4の外側からカッター等の刃物やカミソリの刃等の刃先を挿入して溝30の長手方向に移動可能な0.2mm乃至3.0mm程度に形成されており、溝底は雄ねじ部4の谷と同じ深さかそれ以上の深さに形成されている。なお、溝30の基端側(
図3の上端側)は雄ねじ部4の基端から更に上方(頭部3の方向)へ2乃至6mm程度延長されている。
【0011】
筒状本体2の側面で周方向に見て溝30と同じ位置に、溝30の位置を示す直線状の目印40が設けられている。目印40は筒状本体2の表面に印刷、溝切り、突設等により形成されている。また、雄ねじ部4の先端面7にも、周方向に見て溝30と同じ位置に、溝30の位置を示す直線状の目印41が設けられている(
図4の参照)。この目印41も印刷、溝切り、突設等により形成されている。これらの目印40、41は幅が溝30と同一に形成されており、溝30の幅の位置も判別可能になっている。
【0012】
次に上記した実施例の使用方法を
図6乃至
図8を参照して説明する。
例えば
図6(2)に示す給水配管系10の水圧試験等のため、接続口11の雌ねじ部12を閉塞したい場合、テスト用プラグ1Aの雄ねじ部4の先端から基端までフッ素樹脂製等のシーリングテープ20を巻装しておく(
図6(1)参照)。そして、雄ねじ部4の先端部分を接続口11の雌ねじ部12に噛み合わせて少し螺合したのち、スパナ、モンキーレンチ、六角レンチ(図示せず)等の工具を用いて頭部3または筒状本体2を回転させて雄ねじ部4を雌ねじ部12にしっかり螺合させる(
図6(3)参照)。シーリングテープ20により、溝30を含めて雄ねじ部4と雌ねじ部12の間の隙間が埋められて密閉性が確保されるため、接続口11からの水の漏洩が防止される。
【0013】
テスト用プラグ1Aは使用後、接続口11から取り外して再利用可能である。再利用にあたっては、雄ねじ部4に巻装されていたシーリングテープ20を例えばカッター21の刃先22で切除しながらきれいに除去する。この際、目印40、41を手掛かりにして溝30の周方向の位置や溝30の溝幅を確認し、刃先22を溝30の先端側から溝30の中に入れて溝30の長手方向へ移動したり(
図7(1))乃至(3)参照)、刃先22を溝30の基端側から溝30の中に入れて溝30の長手方向へ移動したり(
図8(1)参照)、刃先22を溝30の長手方向の途中からシーリングテープ20に刺し通しながら溝30の中に入れて溝30の長手方向へ移動したりすることにより(
図8(2)参照)、雄ねじ部4の先端側から基端側まで軸方向にシーリングテープ20を容易かつ迅速に切断することができ、あとは刃先22や指を使ってシーリングテープ20を雄ねじ部4から剥がすことで簡単に取り除くことができる。
溝30の基端側(
図3の上端側)が雄ねじ部4の基端から更に上方(頭部3の方向)へ延設されていることから、この延長部分に刃先22を入れて溝30の先端方向へ移動することにより、シーリングテープ20の内、雄ねじ部4の基端寄りの箇所も容易に切断及び除去可能である(
図8(1)参照)。
なお、シーリングテープ20の切断は、カミソリの刃等の刃先で行なっても良い。
【0014】
この実施例によれば、テスト用プラグ1Aの雄ねじ部4の先端から基端まで軸方向に延びた溝30を形成したので、例えば刃物21の刃先22を溝30の先端側から溝30の中に入れて溝30の長手方向へ移動したり、刃先22を溝30の基端側から溝30の中に入れて溝30の長手方向へ移動したり、刃先22を溝30の長手方向の途中からシーリングテープ20の中に刺し通して長手方向へ移動したりすることにより、雄ねじ部4の先端側から基端側まで軸方向にシーリングテープ20を容易に切断及び除去できる。また、溝30の溝底を雄ねじ部4の谷と同じ深さかそれ以上の深さに形成したので、シーリングテープ20の切断を迅速に行なえる。溝30の基端側(
図3の上端側)が雄ねじ部4の基端から更に上方(頭部3の方向)へ延設されていることから、この延長部分に刃先22を入れて溝30の先端方向へ移動することにより、シーリングテープ20の内、雄ねじ部4の基端寄りの箇所も容易に切断及び除去可能である。また、溝30の位置を示す目印40、41を設けたので、これらの目印40、41を手掛かりにして溝30の周方向の位置や溝30の幅を容易に確認でき、溝30の位置を探したり、溝30の幅を確認したりする手間が省ける。
【0015】
なお、上記した実施例では、また、溝の溝底を雄ねじ部の谷と同じ深さかそれ以上の深さに形成したが、本発明は何らこれに限定されず、溝の溝底を雄ねじ部の谷より浅く形成してもシーリングテープの切断及び除去を簡単に出来る。溝の溝底を雄ねじ部の谷より浅く形成することで、密閉性が下がるのを最低限に抑えることができる。
また、上記した実施例では、溝の基端側を雄ねじ部の基端から更に上方へ延長した場合を例に挙げたが、延長せず、
図9(1)のテスト用プラグ1Bに示す如く、雄ネジ部4の先端から基端まで軸方向に延ばした溝30Bを形成しても良い。また、溝を雄ねじ部の軸方向全長に設けず、一部に設けるようにしても良い。具体的には、
図9(2)に示すテスト用プラグ1Cの如く、雄ねじ部4の先端から雄ねじ部4の途中まで軸方向に延ばした溝30Cを形成したり、
図9(3)に示すテスト用プラグ1Dの如く、雄ねじ部4の基端から雄ねじ部4の途中まで軸方向に延ばした溝30Dを形成したり、
図9(4)に示すテスト用プラグ1Eの如く、雄ねじ部4の上方から雄ねじ部4の途中まで軸方向に延設した溝30Eとしたり、
図9(5)のテスト用プラグ1Fの如く、雄ねじ部4の途中に軸方向に延設した溝30Fとしても良い。
【0016】
また、上記した実施例では、雄ねじ部に溝を1つ形成する場合を例に挙げたが、雄ねじ部を軸方向に複数の領域に分割し、各分割領域毎にねじ山と交差する方向に延びた溝を個別に形成するようにしても良い。具体的には、
図10に示すテスト用プラグ1Gの如く、雄ねじ部4を先端側と基端側の2つの分割領域41、42に分割し、先端側の分割領域41に先端または先端近くから、分割境界43または分割境界43近くまたは分割境界43を基端側に数mm程度超えた位置まで、軸方向に延びた溝31aを形成し、基端側の分割領域42に基端または基端近くから、分割境界43または分割境界43近くまたは分割境界43を先端側に数mm程度超えた位置まで、軸方向に延びた溝31bを形成するようにする。但し、溝31aと31bは隣接する分割領域間でひと繋がりとならないように、周方向に180度離間させる。筒状本体2の側面と雄ねじ部4の先端面7には、周方向に見て溝31a、31bと同じ位置に、溝31a、31bの周方向の位置と溝幅を示す直線状の目印40aと40b、41aと41bを設けておく。なお、
図11に示す如く、分割領域42の溝31b’の基端寄りは雄ねじ部4の基端から上方へ2乃至6mm程度延長しても良い。
【0017】
或いは、
図12に示すテスト用プラグ1Hの如く、雄ねじ部4を3つの分割領域51、52、53に分割し、先端側の分割領域51に先端または先端近くから、分割境界54または分割境界54近くまたは分割境界54を基端側に数mm程度超えた位置まで、軸方向に延びた溝32aを形成し、中間の分割領域52の分割境界54または分割境界54近くから、分割領域53との分割境界55または分割境界55近くまたは分割境界55を基端側に数mm程度超えた位置まで、軸方向に延びた溝32bを形成する。更に、基端側の分割領域53に雄ねじ部4の基端または基端近くから、分割境界55または分割境界55近くまたは分割境界55を先端側に2乃至6mm程度超えた位置まで、軸方向に延びた溝32cを形成するようにする。
溝32aと32bは隣接する分割領域間でひと繋がりとならないように、周方向に180度離間させ、溝32bと32cも隣接する分割領域間でひと繋がりとならないように、周方向に180度離間させる(なお、溝32a乃至32cを周方向に120度ずつ離間させても良い)。筒状本体2の側面と雄ねじ部4の先端面7には、周方向に見て溝32aと32c、32bと同じ位置に、溝32aと32c、32bの周方向の位置と溝幅を示す直線状の目印40aと40b、41aと41bを設けておく。なお、
図13に示す如く、分割領域53の溝32c’の基端寄りは雄ねじ部4の基端から上方へ2乃至6mm程度延長しても良い。
【0018】
また、上記した実施例及び変形例では溝を雄ねじ部の軸方向に延ばして形成したが、例えば
図14に示すテスト用プラグ1Iの如く、軸方向に対し傾斜した方向に延設した溝30Iとしても良く、要はねじ山と交差する方向に延ばすようにすれば良い。
図14の場合、目印40’は筒状本体2の側面に、溝30Iの延長方向に設ければよい。
また、本発明は、テスト用プラグに限定されず、フレキニップルなど、使用時に雄ねじ部に被覆材を巻装するようにした他の雄ねじ部付き部品であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、給水系、給湯系、ガス供給系などの配管系に用いられる使用時に雄ねじ部に被覆材を巻装するようにしたテスト用プラグ、フレキニップルを初めとして、配管系や配管系以外で用いられる各種の雄ねじ部付き部品であって、使用時に雄ねじ部に被覆材を巻装するようにした部品に適用できる。
【符号の説明】
【0020】
1A 配管工事のテスト用プラグ
4 雄ねじ部
10 給水配管系
11 接続口
12 雌ねじ部
20 シーリングテープ
21 カッター
22 刃先
30 溝
40、41 目印
【要約】
【課題】 シーリングテープを簡単に除去できる雄ねじ部付き部品を提供する。
【解決手段】 配管工事のテスト用プラグ1Aには、雄ねじ部4の軸長の基端から先端にかけての外周面に、雄ねじ部4のねじ山と交差する方向(雄ねじ部4の軸方向)に直線的に延びた溝30が刻設されている。溝30の溝幅は雄ねじ部4の外側からカッター等の刃物やカミソリの刃の刃先22を挿入して溝30の長手方向に移動可能な0.2mm乃至3.0mm程度に形成されており、溝底は雄ねじ部4の谷と同じ深さかそれ以上の深さに形成されている。なお、溝30の基端側は雄ねじ部4の基端から頭部3の方向へ2乃至6mm程度延長されている。
【選択図】
図3