(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
図7は、従来のAC(交流)−DC(直流)コンバータの構成例を示す構成説明図である。
図7において、入力電圧源10には整流回路20が接続され、整流回路20には平滑コンデンサ30を介してDC-DCコンバータ40が接続され、DC-DCコンバータ40には負荷回路50が接続されている。
【0003】
入力電圧源10としてはAC100V系、AC240V系などの商用電源が一般的であるが、産業分野で用いられるAC24V系やDC12/24/48V系などの電圧源も含まれる。
【0004】
入力電圧源10から供給される電圧は、整流回路20で整流された後、平滑コンデンサ30によってリプル電圧が低減された直流電圧となり、DC-DCコンバータ40に供給される。
【0005】
DC-DCコンバータ40は、入力された直流電圧を所望の直流出力電圧に変換して負荷回路50に出力する。
【0006】
DC-DCコンバータ40は、絶縁機能の要求有無や入出力電圧の関係などに応じて使い分けることができる。絶縁機能が要求される場合はトランスを用いたフライバック型やフォワード型などが用いられ、絶縁機能が不要な場合は昇圧型、降圧型、昇降圧型などが用いられる。
【0007】
図8は、
図7のAC−DCコンバータにおける整流回路20の一例を示す構成説明図である。
図8において、整流回路20は、フィルタ21と、ブリッジダイオード22で構成されている。
【0008】
フィルタ21は、入力電圧源10に接続され、入力電圧源10からの外来ノイズや電源内部からの発生ノイズを低減させる機能を有する。
【0009】
ブリッジダイオード22は、入力の交流電圧を同一極性に整流するように4個のダイオードが所定の極性でブリッジ状に接続されたものであり、その出力電圧を平滑コンデンサ30およびDC-DCコンバータ40に供給する。具体的には、入力電圧源10のL極性が正極性となる場合は実線で示す経路を通り、N極性が正極性となる場合は破線で示す経路を通って整流動作を行う。
【0010】
図9は従来のDC-DCコンバータにおける整流回路の構成例図であって、入力電圧源10が直流電圧の例を示したものであり、(A)は整流回路としてダイオード23を用いた例を示し、(B)は整流回路として電界効果トランジスタ24を用いた例を示している。
【0011】
これらの整流回路は、逆極性の電源入力が印加された場合、電源内部が破損しないように保護する機能を有する。逆極性の電源入力を考慮する必要が無い場合には、整流回路は省略されることも多い。
【0012】
ダイオード23を用いた整流回路は、回路構成が簡便である反面、順方向電圧降下による損失が大きくなるという問題がある。
【0013】
電界効果トランジスタ24を用いた整流回路は、正しい極性で電圧が印加された場合、図示しない駆動回路が動作して電界効果トランジスタ24を導通させて整流を行う。ここで、導通時における損失に着目すると、電界効果トランジスタ24のオン抵抗による損失のみとなることから、ダイオード23を用いた整流回路と比較して、損失を低減させることができる。
【0014】
図10は、従来のワイドレンジ入力対応電源における整流回路の構成例図である。ワイドレンジ入力対応電源の場合は、前述のように高圧の交流電源に対応する必要があることから、
図8と同様な整流回路の構成を採っている。この場合、低圧DC入力においても整流が可能なため、結果的には低圧DC入力時の整流回路と高圧AC入力時の整流回路を兼用する構成としている。
【0015】
特許文献1には、コンデンサインプット型のスイッチング電源と同程度の耐圧の平滑コンデンサが使用できるととともに、力率を改善することが可能なスイッチング電源について記載されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す構成説明図であり、
図8と共通する部分には同一の符号を付けている。
図1において、整流回路20を構成するブリッジダイオード25は、4個のNチャンネル型の電界効果トランジスタ(MOSFET)25a〜25dそれぞれが有するボディダイオードを
図8のブリッジダイオード22と同様に接続することにより構成されている。
【0030】
制御部60は、4系統の入力信号L
sig/S
2、N
sig/S
4、S
13/V
-、V
+に基づき5系統の出力信号G1〜G4、DC-DCコンバータ40のイネーブル信号CEを出力するように構成されている。
【0031】
入力信号L
sig/S
2の信号端子にはフィルタ21の一方の出力端子Lと電界効果トランジスタ25aと25bの接続点が接続され、入力信号N
sig/S
4の信号端子にはフィルタ21の他方の出力端子Nと電界効果トランジスタ25cと25dの接続点が接続され、入力信号S
13/V
-の信号端子には電界効果トランジスタ25aと25cの接続点が接続されるとともに平滑コンデンサ30とDC-DCコンバータ40の接続点の一方が接続され、入力信号V
+の信号端子には電界効果トランジスタ25bと25dの接続点が接続されるとともに平滑コンデンサ30とDC-DCコンバータ40の接続点の他方が接続されている。
【0032】
出力信号G1の信号端子には電界効果トランジスタ25aのゲートが接続され、出力信号G2の信号端子には電界効果トランジスタ25bのゲートが接続され、出力信号G3の信号端子には電界効果トランジスタ25cのゲートが接続され、出力信号G4の信号端子には電界効果トランジスタ25dのゲートが接続され、出力信号CEの信号端子にはDC-DCコンバータ40の制御端子が接続されている。
【0033】
制御部60は、極性/AC検出部61と電圧レベル検出部62と駆動部63および論理部64とで構成されている。
【0034】
図2は、制御部60の具体例を示す回路図である。極性/AC検出部61は、入力信号L
sig/S
2と入力信号N
sig/S
4を比較する差動出力コンパレータ61aと、差動出力コンパレータ61aの出力信号の立下りのみを検出するタイマ手段61bと、差動出力コンパレータ61aの出力信号の立上りのみを検出するタイマ手段61cとで構成されている。
【0035】
電圧レベル検出部62は、入力信号V
+のレベルを検出するヒステリシスを有する2つのコンパレータ62aと62bで構成されている。ここでは、一方のコンパレータ62aは低い電圧レベルを検出し、他方のコンパレータ62bは高いレベルを検出する。
【0036】
駆動部63は、ブリッジダイオード25を構成する電界効果トランジスタ25a〜25dをそれぞれ個別にオン・オフ駆動するための4系統の出力信号G1〜G4を生成出力する。
【0037】
各出力信号系統は、電界効果トランジスタ25a〜25dのソースを基準とした正電圧源Eと、電圧源Eの出力と電界効果トランジスタ25a〜25dのゲート間を選択的にオン・オフする絶縁型のスイッチSWと、スイッチSWのオフ時に電界効果トランジスタ25a〜25dのゲートとソース間を同電位にする抵抗Rにより構成されていて、通電直後の初期状態では、電界効果トランジスタ25a〜25dはオフとなるように設定されている。絶縁型のスイッチSWは、たとえばフォトカプラのように片極性のスイッチであってもよい。
【0038】
論理部64は、極性/AC検出部61を構成する2つのタイマ手段61bと61cの出力信号と、電圧レベル検出部62を構成する2つのコンパレータ62aと62bの出力信号とを論理的に演算する4つのゲート素子64a〜64dで構成されていて、駆動部63各部の駆動信号およびDC-DCコンバータ40のイネーブル信号CEを生成する。
【0039】
ゲート素子64aの一方の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bの出力端子が接続され、他方の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力端子が接続されている。ゲート素子64aの出力信号は、出力信号G1とG4を生成出力する各出力信号系統のスイッチSWをオン・オフ駆動する駆動信号として駆動部63の所定の出力信号系統のスイッチSWに接続されている。
【0040】
ゲート素子64bの一方の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力端子が接続され、他方の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力端子が接続されている。ゲート素子64bの出力信号は、出力信号G2とG3を生成出力する各出力信号系統のスイッチSWをオン・オフ駆動する駆動信号として駆動部63の所定の出力信号系統のスイッチSWに接続されている。
【0041】
ゲート素子64cの第1の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bの出力端子が接続され、第2の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力端子が接続され、第3の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力端子が接続されている。
【0042】
ゲート素子64dの第1の入力端子にはゲート素子64cの出力端子が接続され、第2の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62aの出力端子が接続されている。ゲート素子64dは、DC-DCコンバータ40のイネーブル信号CEを生成出力する。
【0043】
図3はAC入力時の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は入力電圧の入力L−N間の電位差を示し、(b)は極性/AC検出部61を構成する差動出力コンパレータ61aの出力を示し、(c)は極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力を示し、(d)は極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bの出力を示し、(e)は入力信号V
+−V
-間の電位差を示し、(f)は電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62aの出力を示し、(g)は電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力を示し、(h)は駆動部63の出力を示し、(i)は論理部64を構成するゲート素子64dの出力を示している。
【0044】
極性/AC検出部61を構成する差動出力コンパレータ61aは、(b)に示すように(a)に示す入力電圧の入力L−N間の電位差に応じた出力を生成する。極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61c、61bのタイマ時間TOをAC入力の周期より十分大きく設定すると、(c)および(d)に示すようにタイマ手段61c、61bの出力が正論理に反転することはない。
【0045】
初期状態ではブリッジダイオード25を構成する電界効果トランジスタ25a〜25dはオフであるが、AC入力は電界効果トランジスタ内部のボディダイオードにより整流され、入力信号V
+−V
-間電位差は(e)に示すように全波整流された波形となる。
【0046】
電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62a、62bは、これら入力信号V
+−V
-間の電位差を入力として、それぞれの閾値(VthX↑/VthX↓、X=2,3)に応じて動作する。
【0047】
ここで、駆動部63の入力信号は論理部64により制御されていて、前述のようにタイマ手段61c、61bの出力論理値は0であることから、結果としてコンパレータ62bの出力がどのような状態であってもその信号が駆動部63に出力されることはない。従って、駆動部63から生成出力される4系統の出力信号G1〜G4はソースと同電位に保たれ、全ての電界効果トランジスタ25a〜25dはオフ状態のままとなる。
【0048】
この状態から入力電圧レベルが上昇してコンパレータ62bの出力が正論理に反転するとコンバータのイネーブル信号が出力され、DC-DCコンバータ40は動作を開始する。
【0049】
すなわち、
図1および
図2の構成によれば、AC入力の場合、全ての電界効果トランジスタ25a〜25dはオフ状態のまま内部のボディダイオードを通じて整流動作を行い、入力電圧がコンパレータ62bの閾値を超えるとDC-DCコンバータ40は動作を開始する。
【0050】
図4はDC入力時の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は入力電圧の入力+/−間の電位差を示し、(b)は極性/AC検出部61を構成する差動出力コンパレータ61aの出力を示し、(c)は極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力を示し、(d)は極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bの出力を示し、(e)は入力信号V
+−V
-間の電位差を示し、(f)は電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62aの出力を示し、(g)は電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力を示し、(h)は駆動部63の出力G2,G3を示し、(i)は駆動部63の出力G1,G4を示し、(j)は論理部64を構成するゲート素子64dの出力を示している。
【0051】
極性/AC検出部61を構成する差動出力コンパレータ61aは、(b)に示すように(a)に示す入力電圧の入力+/−間の電位差に応じた出力を生成する。DC入力であることから原則として入力極性が反転することはないが、
図4の(a)では動作説明のために電圧の変化をゆるやかとし、極性を反転させて図示している。
【0052】
入力+/−間の電位差が正になった場合、(c)に示すタイマ手段61cの設定時間T0経過後、(d)に示すタイマ手段61bの出力が正論理に転じ、入力+/−間の電位差が負になった直後に負論理となる。さらに時間T0経過後、今度はタイマ手段61bの出力が正論理に転じ、入力が0になったタイミング直後に負論理となる。
【0053】
前述のように、初期状態ではブリッジダイオード25を構成する電界効果トランジスタ25a〜25dはオフであるが、DC入力は電界効果トランジスタ内部のボディダイオードにより整流される。
【0054】
入力+/−間電位差が正の時には、
図1の電界効果トランジスタ25b,25cのボディダイオードが導通している。このため、入力信号V
+−V
-間の電位差はほぼ+/−間の電位差の絶対値と等しくなる。これらを入力とするコンパレータ62a、62bは、それぞれの閾値(VthX↑/↓、X=2,3)に応じて動作する。
【0055】
このとき、タイマ手段61cの出力論理が1であって、かつコンパレータ62bの出力
が0である状態では、駆動部63の出力信号G2,G3がアクティブとなり、電界効果トランジスタ25b,25cが導通する。この結果、それまでそれぞれのボディダイオードを流れていた電流が電界効果トランジスタのチャネルを流れることになり、ダイオードの順方向損失を低減できる。たとえば、順方向電圧降下が0.8Vでダイオード電流が1A流れていた場合には0.8Wの損失が生ずるが、オン抵抗が0.2Ωの電界効果トランジスタを選択した場合には損失は0.2Wに低減される。
【0056】
逆に+極の電位が負になった場合、タイマ手段61bの出力論理値が1である期間では駆動部63の出力信号G1,G4がアクティブとなり、電界効果トランジスタ25a,25dが導通する。
【0057】
入力+/−間の電位差がさらに高くなってコンパレータ62bの出力が正極性になると、論理部64の構成により駆動部63への出力信号は出力されなくなる。この結果、ゲートG1〜G4はソースと同電位に保たれて全ての電界効果トランジスタ25a〜25dはオフ状態となり、内部ボディダイオードにより整流される。
【0058】
この場合、入力電圧が上昇したことにより入力電流が減少していることから、ダイオード順方向損失は低電圧入力時に比べて小さくなっている。たとえば、コンパレータ62bの閾値を最低入力電圧の4倍に設定した場合、順方向損失は1/4程度に減少するため大きな問題とはならない。
【0059】
論理部64の構成により、タイマ手段61bまたはタイマ手段61cのいずれかの出力論理値が1であって、かつコンパレータ62aの出力が正論理であれば、コンバータイネーブル信号CEが出力され、DC-DCコンバータ40が動作開始する。入力電圧がさらに上昇し、駆動部信号がオフされた後もコンバータイネーブル信号はアクティブ状態を維持することから、DC-DCコンバータ40は動作を継続する。
【0060】
すなわち、DC入力の場合、以下のように動作する。
a) [0V<コンパレータ62a閾値≦+/−間電位差<コンパレータ62b閾値]
通電からほぼT0時間経過後、電界効果トランジスタ25b,25cがオンになって整流動作を行い、DC-DCコンバータ40は動作する。
【0061】
b) [0V>−コンパレータ62a閾値≧+/−間電位差>コンパレータ62b閾値]
通電からほぼT0時間経過後、電界効果トランジスタ25a,25dがオンになって整流動作を行い、DC-DCコンバータ40は動作する。
【0062】
c) [0V<コンパレータ62b閾値≦+/−間電位差]または[0V >−コンパレータ62b閾値≧+/−間電位差]
全ての電界効果トランジスタ25a〜25dはオフになり、ボディダイオードを通じて整流動作を行い、DC-DCコンバータ40は動作する。
【0063】
d) [−コンパレータ62a閾値≦+/−間電位差<コンパレータ62a閾値]
DC-DCコンバータ40は動作しない。
【0064】
このような構成により、ブリッジダイオードの順方向損失を低減することができ、特に低電圧のDC入力時における順方向損失の低減に有効である。
【0065】
また、AC入力時は、タイマ手段を用いて電界効果トランジスタを導通させないようにしたため、電界効果トランジスタ駆動回路を高速化する必要がなく、駆動回路を汎用の安価な部品で構成でき、電界効果トランジスタ駆動回路の低消費電力化も実現できる。
【0066】
なお、DC入力系としては12V/24V/48V系が一般的で、AC入力系は100V系/200V系が一般的なため、たとえばコンパレータ62bの閾値をDCの60−70V程度、コンパレータ62aの閾値をDCの10V程度に設定すれば、DCの12V/24V/48V系は電界効果トランジスタによる整流とし、ACの100/200V系はダイオードによる整流にするなどの使い分けができる。
【0067】
図5は本発明の他の実施例を示す構成説明図であり、
図1と共通する部分には同一の符号を付けている。
図5では、DC入力時における端子の極性が決まっていて、AC入力時にはそれらの入力端子を兼用する。
【0068】
図5において、逆極性のDC入力が接続されても破損さえしなければ電源として動作する必要はないので、ブリッジダイオード25の一部(25aと25d)を電界効果トランジスタから単なるダイオードで代用している。
【0069】
なお、図示はしないが、単なるダイオードで1パッケージ化されているブリッジダイオードに電界効果トランジスタ25bと25cを並列接続した場合でも、本質的な動作は
図5と同様である。
【0070】
ただし、逆極性のDC入力時に電源として動作してしまうと、低電圧入力時に代用しているダイオード25aと25dの損失が増加して破損につながる可能性がある。したがって、この状態ではDC-DCコンバータ40が動作しないように制御する必要がある。
【0071】
図6は
図5で用いる制御部60の具体例を示す回路図であり、
図2と共通する部分には同一の符号を付けている。
図6と
図2との相違点は、駆動部63と論理部64にある。すなわち、駆動部63はブリッジダイオード25を構成する2個の電界効果トランジスタ25bと25cをそれぞれ個別にオン・オフ駆動するための2系統の出力信号G2とG3を生成出力するように構成され、論理部64は3つのゲート素子64e〜64gで構成されている。
【0072】
論理部64は、極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bと61cの出力信号と、電圧レベル検出部62を構成する2つのコンパレータ62aと62bの出力信号とを論理的に演算する3つのゲート素子64e〜64gで構成されていて、駆動部63各部の駆動信号およびDC-DCコンバータ40のイネーブル信号CEを生成する。
【0073】
ゲート素子64eの一方の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力端子が接続され、他方の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力端子が接続されている。ゲート素子64eの出力信号は、出力信号G2とG3を生成出力する各出力信号系統のスイッチSWをオン・オフ駆動する駆動信号として駆動部63の所定の出力信号系統のスイッチSWに接続されている。
【0074】
ゲート素子64fの一方の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61cの出力端子が接続され、他方の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62bの出力端子が接続されている。
【0075】
ゲート素子64gの第1の入力端子には極性/AC検出部61を構成するタイマ手段61bの出力端子が接続され、第2の入力端子にはゲート素子64fの出力端子が接続されて第3の入力端子には電圧レベル検出部62を構成するコンパレータ62aの出力端子が接続されている。ゲート素子64gは、DC-DCコンバータ40のイネーブル信号CEを生成出力する。
【0076】
図5において、低圧のDC正極性が入力された場合は電界効果トランジスタ25bと25cを導通させ、高圧のACが入力された場合は電界効果トランジスタ25a〜25dはオフ状態のままになり、DC-DCコンバータとして動作する。
【0077】
このような構成によれば、低圧の逆極性DCや高圧の両極性DCが入力された場合にはコンバータは動作しないので、想定外の入力で誤動作や破損などが引き起こされることはない。
【0078】
すなわち、電源への要求仕様に応じて整流部や制御部を構成することで、より部品点数の少ない安価で小型の電源装置を実現できる。
【0079】
なお、一般的なDC-DCコンバータで用いられる制御用ICには、DC-DCコンバータの誤動作や破損を防ぐ目的で、低電圧ロックアウト機能を内蔵しているものが多い。これらは、ICのVcc端子電圧をヒステリシス付きコンパレータで監視し、所定の条件が成立しなかった場合にはDC-DCコンバータの動作を禁止するように構成されている。
【0080】
図2および
図6のコンパレータ62aの代わりに上記コンバータ制御用ICに内蔵されている低電圧ロックアウト機能用のコンパレータを用い、 電源起動や停止が所望の値になるように外部起動および停止回路を構築することでも、
図2および
図6と同様の動作を実現できる。
【0081】
このような構成によれば、外部回路にコンパレータを設けなくてもよく、より部品点数の少ない安価で小型の電源装置を実現できる。
【0082】
図1および
図5の電界効果トランジスタのソースを基準とした正電圧源は、それぞれ大きな電位差(AC200V系入力の場合、数100V)を持つことから、それぞれは絶縁されるのが望ましい。
【0083】
そこで、このような正電圧源としては、DC-DCコンバータのトランスに複数の絶縁された巻線を設け、一定に制御される巻線出力と比例した出力が得られる方向に整流回路を設けたものを用いるのが簡便である。
【0084】
なお、電界効果トランジスタのゲート駆動手段と論理部との絶縁手段としては、たとえばフォトカプラを用いればよい。
【0085】
以上説明したように、本発明によれば、高ワイドレンジ入力に対応でき、小型で効率よく高出力が得られる電源装置を実現できる。